JP5194908B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
好ましい本発明は、前記吐出受けは、内部に導かれた気流を制御する気流制御板を備えることを特徴とする前記画像形成装置である。
本発明の画像形成装置は、インク滴を吐出する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドを搭載したキャリッジと、前記キャリッジを主走査方向に移動させる移動機構と、前記吐出ヘッドのノズルに付着したインクを払拭除去するノズル維持機構と、前記吐出ヘッドの予備吐出時のインク滴を受容する吐出受けと、記録媒体を搬送する記録媒体搬送機構とを備えるインクジェット方式と呼ばれている画像形成装置に関する。そして、本発明の画像記録装置は、前記吐出受け(吐出インク受け容器)内部に、記録媒体搬送機構の動力により動作し、前記予備吐出により発生したインクミストの前記吐出受けからの漏出を防止するインクミスト吸引装置を備えている。このインクミスト吸引装置は、吐出受け内に浮遊するインクミストが、吐出ヘッドの空吐出におけるインク液滴の受け口などから漏出することを防ぐ装置である。それ故、インクミスト吸引装置は、直接インクミストを吸引していなくても、インクミストを含む気流をインク液滴の受け口などから漏出させないように、吐出受け内部に導くものでもよい。また、インクミストを吸着、吸収したり、凝集させたりして消滅させてしまう装置を含んでいてもよい。
図2は、本発明の画像形成装置の特徴部分を、実施形態1として説明する図である。図2においては、キャリッジ1、ノズル維持機構2、搬送ローラ3、エンコーダ4、及び吐出受け5の相対的位置関係を表している。すなわち、吐出受け5は、搬送ローラ3の端部のエンコーダ4に近接する位置で、図の左右に移動可能なキャリッジ1がエンコーダ4側に移動してきたときに、キャリッジ1に搭載されている吐出ヘッドが吐出受け5の受け口上部に近接できる位置に配置される。なお、ノズル維持機構2は、搬送ローラ3を挟んで吐出受け5と反対側に配置されている。
図4には、実施形態2として、インクミスト吸引装置を備えた画像形成装置を示す。図4は、実施形態2の画像形成装置を表し、図2における吐出受け5の吐出受け口5aに、吐出ヘッド15からインクが空吐出されたところを表す説明図である。ただし、実施形態2の画像形成装置は、実施形態1の画像形成装置と異なって、図2において吸引装置7の例として記載したファンがなく、搬送ローラ軸8に板状部材が水車の羽根のように配置された気流制御部材13を備えている。そして、気流制御部材13が搬送ローラ軸8の回転に伴って回転し、周辺に気流を発生させる。気流制御部材13の付近には、吐出受け5の送風口5bが設けてあり、気流制御部材13の回転で発生した気流を吐出受け5の内部に導く。この気流制御部材13も、本発明の画像形成装置におけるインクミスト吸引装置の変形例である。
図5には、実施形態3として、インクミスト吸引装置及び排気流路を備えた画像形成装置を示す。図5は、図4と同様、吐出受け5の吐出受け口5aに、吐出ヘッド15からインクが空吐出されたところを表す説明図である。実施形態3の画像形成装置は、実施形態1と同じように吸引装置7としファンを備えている。そして、この吸引装置7は、吐出受け5内の空気を排気する排気流路12を備えている。この画像形成装置は、図5に示すように、吸引装置7によって気流を発生させ、吐出受け5の空吐出されたインクの受け口付近の空気とともに、インクミストを排気流路12から吐出受け5の外部に排出する。排気流路12の排出口は、インクミストの汚れが問題にならないところに設置すればよい。この実施形態の画像形成装置は、吐出受け5内部のインクミストの吸引効率を上げることが出来る。
図6には、実施形態4として、実施形態3で説明した画像形成装置の変形例を示す。実施形態4に示す画像形成装置の、実施形態3に示した画像形成装置との相違は、吐出受け5及び吐出ヘッドが収納されている収納部(フレーム)とエンコーダ4との間にインク吸収体14を配置し、吐出受け5内などから飛散したインクミストがエンコーダ4に付着しないようにしている。このようにエンコーダ4をインク吸収体14でカバーすることによって、エンコーダ4は、記録媒体搬送機構の搬送速度や搬送タイミングを制御するための精密な回転量測定部品であるため、特に念入りにエンコーダ4の汚れを防止することができる。図7は、実際にエンコーダ4の手前のフレームに、インク吸収体14を設置した画像形成装置の部分斜視図を示す。
図8は、実施形態5の本発明の画像形成装置に使用した気流制御装置13と、これを取り付ける搬送ローラ軸(エンコーダ軸と同じ)8とを示した。図8(a)は、搬送ローラ軸8の斜視図であり、搬送ローラ軸8の搬送ローラ8bがなくなる端部に溝8aが形成されている。一方、図8(b)に示すように、気流制御装置13は円筒の一部を縦に切除して断面をC形にし、外周側には2枚の板状の羽根を付けた形状をしている。そして、円筒の内側には、搬送ローラ軸8の端部に形成された溝8aに嵌合するように凸部が形成されている。この気流制御装置13を溝8aと前記凸部が嵌合するように搬送ローラ軸8に嵌め合わせる。このようにすれば、気流制御装置13は、搬送ローラ軸8に嵌合された状態で搬送ローラ軸8と同時に回転することができ、必要に応じて搬送ローラ軸8に対し着脱可能となる。これにより、気流制御装置13の清掃が容易になる。
実施形態6も、実施形態3の変形例である。実施形態6の画像形成装置は、図9に示すように、実施形態3の画像形成装置における吐出受け5において、吸引装置7と対向する側の側面が、吐出ヘッド15から吐出されたインク液滴を受け入れる吐出受け口5aから遠ざかるほど吸引装置7に近づくように傾斜している。図の例で説明すれば、左側の側壁が下に行くほど右側によっている。これにより、図の右側にある吸引装置7で気流を排気流路12側に吸引すると、吐出ヘッド15から吐出されたインク液滴は矢印に示すような気流に乗ってスムースに排気流路12に向かうことができる。この為、吐出受け5の吐出受け口5aからインクミストが漏出することがない。
2 ノズル維持機構
3 搬送ローラ
4 エンコーダ
5 吐出受け
5a 吐出受け口
5b 送風口
5c 傾斜面
6 モータ
7 インクミスト吸引装置(吸引装置)
8 エンコーダ軸(搬送ローラ軸)
8a 溝
8b 搬送ローラ
9 モータ軸
10 駆動軸
11 タイミングベルト
12 排気流路
13 気流制御部材
14 インク吸収体
15 吐出ヘッド
16 フィルタ
100 画像形成装置
Claims (9)
- インク滴を吐出する吐出ヘッドと、
前記吐出ヘッドを搭載したキャリッジと、
前記キャリッジを主走査方向に移動させる移動機構と、
前記吐出ヘッドのノズルに付着したインクを払拭除去するノズル維持機構と、
前記吐出ヘッドの予備吐出時のインク滴を受容する吐出受けと、
前記吐出ヘッドから吐出されたインク滴を付着させる記録媒体を搬送する記録媒体搬送機構と、
前記吐出受けの外部の前記記録媒体を搬送する搬送ローラ軸上に配置され、前記記録媒体搬送機構の動力により動作し、周辺に気流を発生させる気流制御部材と、
を備え、
前記吐出受けは、前記気流制御部材の周辺に発生した気流を吐出受け内部に導く送風口と、前記吐出ヘッドから予備吐出されたインク滴を吐出受け内部に導く吐出受け口に対して前記送風口と反対側に配置され、インクミストを吸着又は吸収するインク吸収体とを備え、前記吐出受けの内部に導かれた気流により予備吐出により発生したインクミストを前記インク吸収体に導き、前記インクミストの前記吐出受けからの漏出を防止することを特徴とする画像形成装置。 - 前記気流制御部材は、搬送ローラ軸に着脱可能に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記吐出受けは、内部に導かれた気流を制御する気流制御板を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記吐出受けは、空気を排出する排気流路を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記吐出受けは、前記排気流路中に前記インク吸収体を備えることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記吐出受けは、前記排気流路中にフィルタを備えることを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成装置。
- 前記インク吸収体は、着脱可能であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記インク吸収体は、前記記録媒体搬送機構に備えられているエンコーダをカバーする形状であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記気流制御部材に対向する側面は、前記吐出ヘッドから吐出されるインク滴を受け入れる吐出受け口から遠ざかるほど、前記気流制御部材に近づくように傾斜していることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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