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JP5188665B2 - カハラリド化合物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カハラリド化合物に関し、特にカハラリドF及び関連化合物に関し、並びにそのような化合物の合成経路に関する。
【0002】
【従来の技術】
カハラリドFは、サルコグロッサン(sarcoglossan)軟体動物Elysia rufescens及びその餌である緑藻bryopsis種から単離される生体活性環状デプシペプチドである。カハラリドFは、最初にHamann及びScheuerによって単離された。Hamann, M.T.; Scheuer, P.J. J. Am. Chem. Soc. 1993, 115, 5825-5826参照。この文献では、個々のバリン(3D-Val及び2L-Val)及びトレオニン(L-Thr及びD-allo-Thr)の絶対的な立体化学は決定されなかった。後の文献で、Scheuer等(Goetz, G.; Yoshida, W.Y.; Scheuer, P.J. Tetrahedron 1999, 55, 7739-7746)は、5Valと2Thrについての分子における位置を指定した。
【0003】
かくして、Scheuer等によるカハラリドFについての構造は、以下のものであった:
【化2】
Figure 0005188665
【0004】
そのうちに、Reinhart博士もまた、5-Valと2-Thrの個々の位置を指定した(K. L. Rinehart, 個人的連絡)。2Thrと3Valについて、彼の指定はScheuer博士のものと一致し、最後の2Valについては不一致が存在した。かくして、Rinehartの指定では、側鎖における二つの連続的なValが入れ替わり、構造は以下の式(i)を有する:
【化3】
Figure 0005188665
【0005】
カハラリドFについての正確な式は式(I)であることが現在受け入れられており、この明細書においても示されている。
【0006】
環状部分として6のアミノ酸を含み、末端アシル基を有する7のアミノ酸の環外鎖を含む構造は複雑である。カハラリドF(I)は非常に強力で珍しい海産物由来の抗腫瘍剤であるが、十分量が存在しないことが臨床試験案を遅延している。
【0007】
他のカハラリド化合物が知られており、例えば我々は、Hamann, M.T.,等, J. Org. Chem., 1996, "Kaharalides: Bioactive Peptides from Marine Mollusk Elysia rufescens and its Algal Diet Bryopsis sp.", vol. 61, pp. 6594-6660を参照できる。カハラリドFと同様に、この文献は、カハラリドAからEについて構造を与えている。カハラリドKはJ Nat. Prod. 1999, 62, 1169に報告され、カハラリドOはJ Nat Prod 2000, 63, 152に報告された。
【0008】
これらのさらなるカハラリド化合物についての構造は、以下の式に示される:
【化4】
Figure 0005188665
【化5】
Figure 0005188665
【0009】
環状カハラリドは、アミノ酸の環と、アシル基において終結する側鎖を有する。
【0010】
カハラリドは、ある範囲の生物学的活性、特に抗腫瘍活性と抗結核菌活性を有する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、天然カハラリドの模倣体を提供する。前記化合物は、一つ以上のアミノ酸、及び一つ以上のアシル側鎖の構成において異なっても良い。
【0012】
【課題を解決するための手段】
適切には、本発明の模倣体は、元となる天然に存在するカハラリドと区別するために、以下の特徴の少なくとも一つを有する:
・1から7、特に1から3、より特には1または2、最も特には1の、元となる化合物のアミノ酸と同じではないアミノ酸;
・1から10、特に1から6、より特には1から3、最も特には1または2の、元となる化合物の側鎖アシル基における付加的なメチレン基;
・1から10、特に1から6、より特には1から3、最も特には1または2の、元となる化合物の側鎖アシル基から省略されたメチレン基;
・1から6、特に1から3、より特には1または3の、元となる化合物の側鎖アシル基に付加されたまたは前記アシル基から省略された置換基。
【0013】
環状カハラリドについては、アミノ酸の付加または省略は、環構造または側鎖において存在できる。
【0014】
本発明の例は、以下の式を有するカハラリドFに関連する化合物である:
【化6】
Figure 0005188665
[式中、Aaa1、Aaa2、Aaa3、Aaa4、Aaa6、及びAaa7は、存在する場合、独立にLまたはD配置のα-アミノ酸であり;R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7は互いに独立に、H、またはアルキル基、アリール基、アラルキル基、並びにヒドロキシ基、メルカプト基、アミノ基、グアニジノ基、ハロゲン基でのそれらの置換誘導体からなる群から選択される有機基であり;X1は独立に、O、S、またはNであり;R2は、存在する場合、独立に、H、またはアルキル基及びアラルキル基からなる群から選択される有機基であり;Aaa5は、存在する場合、独立に、LまたはD配置のアミノ酸であり;X2は測率に、アルケニル、アルキル基、アリール基、アラルキル基、並びにヒドロキシ基、メルカプトでのそれらの置換誘導体からなる群から選択される有機基であり、独立にH、またはアルキル基、アリール基、アラルキル基、並びにヒドロキシ基、メルカプト基、アミノ基、グアニジノ基、ハロゲン基でのそれらの置換誘導体からなる群から選択される有機基であり;R8は独立に、以下の式III、IV、またはVを有する:
【化7】
Figure 0005188665
{式中、R9、R10、及びR11は、互いに独立に、H、またはアルキル基、アリール基、アラルキル基、並びにヒドロキシ基、メルカプト基、アミノ基、グアニジノ基、カルボキシ基、カルボキサミド基、ハロゲン基でのそれらの置換誘導体からなる群から選択される有機基であり;R9とR10は同じ環の一部を形成でき;R9は、存在する場合、結合する炭素原子に対してSまたはR配置を与えることができ;nは0から6である}
アミノ酸の定義は、プロリンと、ヒドロキシプロリンを含む類似体アミノ酸について許容するように変化でき、式(III)、(IV)、及び(V)は、これらの式の一つ以上において繰り返し単位を形成する側鎖を与えるように内部混在できる]。
【0015】
修飾では、ヘキサアミノ酸環のAaa-6とAaa-5の環アミノ酸の一つ以上が省略され、アミノ酸Aaa-7が、Aaa-6とAaa-1の間に付加され、4、5または7環アミノ酸を有する環に到達する。6環アミノ酸が好ましい。
【0016】
本発明は、カハラリドF及び関連構造体の形成のための合成プロセスに、さらに向けられる。
【0017】
【発明の実施の形態】
好ましい化合物は、式(III)において、Aaa-1がD-allo-Thr(X1=O、R1=CH3)であり、Aaa-2がD-allo-Ile(R3=1-メチルプロピル)であり、Aaa-3がD-Val(R4=イソプロピル)であり、Aaa-4がPhe(R5=ベンジル)であり、Aaa-5がZ-Dhb(X2=Z配置を有するC=CHCH3)であり、Aaa-6がL-Val(R6=イソプロピル)であり、Aaa-7がD-allo-Ile(R7=1-メチルプロピル)であり、R8が以下の式(式VI):
【化8】
Figure 0005188665
のヘキサペプチド誘導体を含む、カハラリドF(I)に関する。
【0018】
他の好ましい化合物は、他のカハラリドに関する類似体であり、そのような化合物と共通のアミノ酸と側鎖を有する。カハラリドの知られている構造が参照される。好ましくは、本発明の化合物は、天然のカハラリドにおける一つ以上の点での修飾、挿入または抑制で、天然のカハラリドを模倣する。
【0019】
特に好ましい化合物は、天然の環状カハラリドにおけるものと同様のアミノ酸を有するが、側鎖、特にアシル部分において相違する。そのような相違は、多かれ少なかれメチレン基を含み、典型的に大抵二つのメチレン基の変化を含み、多かれ少なかれ置換を含み、特にフッ素置換のようなハロゲン付加を含む。
【0020】
ここで使用される用語、「有機基」は、脂肪族基、環状基、または脂肪族基と環状基の組み合わせ(例えばアラルキル基)として分類される炭化水素基を意味する。本発明の文脈において、用語、「脂肪族基」は、飽和または不飽和の、直鎖状または分枝状炭化水素を意味する。この用語は、例えばアルキル、アルケニル、及びアルキニル基を包含するように使用される。
【0021】
用語、「アルキル基」は、例えばメチル、エチル、イソプロピル、イソブチル、t-ブチル、ヘプチル、ドデシル、オクタデシル、アミル、2-エチルヘキシル、2-メチルブチル、5-メチルヘキシル、9-メチル-3-デシル等、特に単一の分枝したメチル基を有するアルキル基を含む、飽和直鎖状または分枝状炭化水素基を意味する。適切にはアルキル基は長く、1から20の炭素原子、より典型的には1から15または1から10の炭素原子を有し、または短くても良く、1から6または1から3の炭素原子を有する。R11基は、長い炭素鎖に適しており、一般的な全ての他のアルキル基においては、好ましくは短い。
【0022】
用語、「アルケニル基」は、ビニル基のような一つ以上の炭素−炭素二重結合を有する不飽和の直鎖状または分枝状炭化水素基を意味する。適切にはアルケニル基は、2から8または2から4の炭素原子を有する。
【0023】
用語、「アルキニル基」は、一つ以上の炭素−炭素三重結合を有する不飽和の直鎖状または分枝状炭化水素基を意味する。適切にはアルキニル基は、2から8または2から4の炭素原子を有する。
【0024】
用語、「環状基」は、脂環式基、芳香族基、または複素環基として分類される閉じた環式炭化水素基を意味する。用語、「脂環式基」は、脂肪族基の特性と類似する特性を有する環状炭化水素基を意味し、適切には4から10の炭素原子を有する一環式または二環式である。用語、「芳香族基」または「アリール基」は、適切には5から10の炭素原子を有する一環式または二環式の一環式または多環式芳香族炭化水素基を意味する。用語、「複素環基」は、適切には4から10の環原子を有する一環式または二環式の、環の中の一つ以上の原子が炭素以外の元素(例えば窒素、酸素、硫黄等の一つ以上の1から3個)である閉じた環式炭化水素を意味する。
【0025】
この技術領域で周知のように、高い度合いの置換は許容できないどころか、しばしば望ましい。置換は、本発明の化合物に予測される。本願を通じて使用される議論と特定の学術用語の記載を単純化するために、用語、「基」及び「部分」は、置換を許容するまたは置換されても良い化学種と、置換を許容しないまたは置換されてはならない化学種の間を区別するように使用される。かくして、用語、「基」が化学的置換基を記載するために使用される場合、記載された化学物質は、非置換の基と、例えば鎖中においてO、N、またはS原子を有する基、並びにカルボニル基または他の従来の置換基を含む。用語、「部分」が化合物または置換基を記載するために使用される場合、非置換化学物質のみが含まれると企図される。例えば、用語、「アルキル基」は、炭化水素アルキル置換基で飽和された純粋な開いた鎖、例えばメチル、エチル、プロピル、イソブチル等だけでなく、当該技術分野で知られたさらなる置換基、例えばヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、カルボキシル、カルボキサミド、ハロゲン原子、シアノ、ニトロ、アルキルスルホニル等を有するアルキル置換基を含むように企図される。かくして、「アルキル基」は、エーテル基、ハロアルキル、アルコール、チオール、カルボキシル、アミン、ヒドロアルキル、スルホアルキル等を含む。ハロアルキル基は現在好ましい。他方で、「アルキル部分」は、メチル、エチル、プロピル、イソブチル等のような炭化水素アルキル置換基で飽和された純粋な開いた鎖のみを含むように制限される。
【0026】
本発明の特に好ましい実施態様では、以下の式(A)の化合物が提供される:
【化9】
Figure 0005188665
[式中、隣接する-N-及び-CO-のそれぞれを有するAa1からAa6のそれぞれは、αまたはβアミノ酸、好ましくはαアミノ酸を表し、Xは、好ましくはアミノ、ヒドロキシ、またはチオール、より好ましくはヒドロキシから選択されるAa1の結合基であり、Rは、一つ以上のαまたはβアミノ酸、好ましくはαアミノ酸を任意に含む基であり、変形例では、-CO-Aa6-N-は不在であっても良く、または可能性として-CO-Aa5-N-も不在であっても良く、別法として-CO-Aa7-N-はAa6とAa1の間に挿入されても良い]。
【0027】
アミノ酸は、LまたはD配置であることができる。好ましくは配置は、カハラリド化合物、特にカハラリドFにおける対応するアミノ酸と同じである。Aa1からAa7の一つ以上が、天然のカハラリドまたはそのコンジナーにおける同じ位置のアミノ酸に好ましくは対応する。特に好ましい実施態様では、各アミノ酸は、カハラリドFにおけるものと同じである。かくして好ましくは、Aa1はD-allo-Thrであり、Aa2はD-allo-Ileであり、Aa3はD-Valであり、Aa4はPheであり、Aa5はZ-Dhbであり、Aa6はL-Valである。
【0028】
コンジナーが使用される場合、適切なコンジナーは、カハラリドFのような天然カハラリドにおける各アミノ酸の構造に関係を有する置換がなされている置換アミノ酸を有する。スレオニンに対するコンジナーは、セリン、及び他のホモローグ、並びにシステイン及びホモローグを含む。イソロイシンに対する置換基は、アラニン、バリン、ロイシン及びプロリン、並びに類似体とホモローグを含む、非極性基を有する他のアミノ酸を含む。この点で、式(A)における窒素原子-N-の状態は、プロリンで生じるような環の形成の可能性を排除するものではない。バリンに対する置換基は、イソロイシン、及び類似体とホモローグを含む非極性基を有する他のアミノ酸を含む。フェニルアラニンに対する置換基は、トリプトファンとチロシンを含む。Dhbに対する置換基は、C3または高級側鎖を有するアミノ酸、並びに類似体とホモローグを含む、前記アルケニリデンを有する他のアミノ酸を含む。
【0029】
好ましくはAa1は以下の式を有する:
【化10】
Figure 0005188665
[式中、Raa1は結合Xを有する側鎖であり、側鎖の例は、アルキル、アリール、及びアラルキル、特にアルキル、より典型的には1から4,例えば2の炭素原子のアルキルを含み、分枝状アルキルが好ましく、結合基Xは適切には酸素であり、Aa1は好ましくはスレオニンから由来するが、硫黄、アミノ(アルキル、アリールまたはアラルキルで置換されたまたは置換されない)または他の結合が利用でき、適切なX基はAa1において唯一の極性基であり、Aa1はラセミ体、LまたはDであることができるが、好ましくはD配置である]。
【0030】
好ましいAa2は以下の式を有する:
【化11】
Figure 0005188665
[式中、Raa2はアルキル、アリール、及びアラルキル、特にアルキル、より典型的には1から5,例えば3の炭素原子のアルキルのような側鎖であり、イソロイシンにおけるような分枝状アルキルが好ましく、適切にはAa2において極性置換基は存在せず、Aa2はラセミ体、LまたはDであることができるが、好ましくはD配置である]。
【0031】
好ましくはAa3は以下の式を有する:
【化12】
Figure 0005188665
[式中、Raa3はアルキル、アリール、及びアラルキル、特にアルキル、より典型的には1から4,例えば3の炭素原子のアルキルのような側鎖であり、バリンにおけるような分枝状アルキルが好ましく、適切にはAa3において極性置換基は存在せず、Aa3はラセミ体、LまたはDであることができるが、好ましくはD配置である]。
【0032】
好ましくはAa4は以下の式を有する:
【化13】
Figure 0005188665
[式中、Raa4はアルキル、アリール、及びアラルキル、特にアラルキル、より典型的には7から10,例えば7の炭素原子のアラルキルのような側鎖であり、フェニルアラニンにおけるようなベンジルが好ましく、適切にはAa4において極性置換基は存在せず、Aa4はラセミ体、LまたはDであることができるが、好ましくはL配置である]。
【0033】
好ましくはAa5は以下の式を有する:
【化14】
Figure 0005188665
[式中、Raa5a及びRaa5bは、水素、またはアルキル、アリール、及びアラルキル、特にアルキル、より典型的には1から4,例えば1の炭素原子のアルキルのような側鎖から互いに選択され、好ましくはRaa5aは、好ましいa,b-ジデヒドロ-a-アミノ酪酸におけるようなZ配置を与える水素であり、適切にはAa5において極性置換基は存在せず、Aa5はラセミ体、LまたはDであることができるが、好ましくはL配置である]。
【0034】
好ましくはAa6は以下の式を有する:
【化15】
Figure 0005188665
[式中、Raa6はアルキル、アリール、及びアラルキル、特にアルキル、より典型的には1から5,例えば3の炭素原子のアルキルのような側鎖であり、バリンにおけるような分枝状アルキルが好ましく、適切にはAa6において極性置換基は存在せず、Aa6はラセミ体、LまたはDであることができるが、好ましくはL配置である]。
【0035】
アミノ酸Aa1からAa7は、式(III)のAaa-1からAaa-7基について定義されたようなものであることができる。
【0036】
好ましくは側鎖Rは、5-MeHex-D-Val-L-Thr-L-Val-D-Val-D-Pro-L-Orn-D-allo-Ile、または類似体とホモローグを含むそのコンジナーを含む。コンジナーの例は、一般式(Rt)m-(アミノ酸)n-[式中、m+nは0でなく、Rtは末端基、適切にはアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、脂環式、または他のターミネーターを表し、及び-(アミノ酸)n-は、アミノ酸に任意の鎖を表す]のものを含む。
【0037】
末端アルキル基は適切には、1から12の炭素原子、より適切には4から10の炭素原子を有し、置換されても良く、好ましくは分枝している。例として、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、及び1以上のメチルまたはエチルを有するアルキル基、あるいは好ましくは1から6の炭素原子のより長い側鎖基、特に5-メチルヘキシル、及び分子の残りに対する結合の地点に遠位で分枝しているアルキル基が含まれる。適切な置換基は、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、カルボキシ、カルボキサミド、シアノ、ニトロ、アルキルスルホニル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アリールアルキルアリール、複素環、脂環式、アリール、アラルキル、及びここで挙げられる他の基を含む。適切にはそのような置換基は、例えばトリル基のようなさらなる置換基を有しても良い。ハロゲン置換基が、現在最も好ましく、特に1以上、例えば1から3のフッ素原子が好ましい。他の末端基は、この明細書に与えられたガイドラインに従って選択でき、おそらく1以上、特に1から3の置換基を有する脂環式、アラルキル、アリール、複素環、または他の基を含む。
【0038】
側鎖R-CO-N-は、ハロゲン、あるいはアルキル、アリール、またはアラルキル基のような窒素原子上の置換基を有することができる。
【0039】
適切な側鎖コンジナーは、前述の原理に従って選択される置換アミノ酸を、分子の環状部分におけるこれらのアミノ酸に対するものとして選択されているイソロイシン、バリン、及びスレオニンの代わりに、及びリジン、ヒスチジン、アルギニンを含むオルニチンの代わりに、アルギニン、及びグリシン、イソロイシン、及び他の前述のもののような他の非極性アミノ酸の代わりに使用する。典型的に鎖Rは0から10、より好ましくは4から8、例えば5,6,または7、特に7アミノ酸残基を有する。7以上のアミノ酸が存在する場合、余分なアミノ酸は好ましくは、特にここで挙げられるものといった天然で存在するアミノ酸である。
【0040】
ラセミ体、またはL若しくはDアミノ酸が使用できる。好ましくはアミノ酸が側鎖Rに存在する場合、その一つ以上が、天然で存在する側鎖について与えられた配置で存在する。環状ヘキサペプチドから読み取られる場合、アミノ酸残基は、DLDDLLDの配置で存在する。末端アルキル基は適切には、1から12の炭素原子、より適切には4から10の炭素原子を有し、置換されても良く、好ましくは分枝している。適切な置換基は、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、カルボキシ、カルボキサミド、シアノ、ニトロ、アルキルスルホニル、及びここで挙げられる他の基を含む。ハロゲン置換基が現在最も好ましい。
【0041】
より一般的には、側鎖R-CO-N-は、式(III)、(IV)及び(V)内で定義されたアミノ酸の混合物を有する化合物を含む、式(II)の化合物におけるR8-NH-CHR7-CO-NH-の側鎖について定義されたものであることができる。
【0042】
好ましい特徴は、カハラリドFを参照することによって記載されているが、本発明の他の好ましい化合物は、他のカハラリドの模倣体のデザインに対して同じ原理の応用によって提供される。かくして、好ましくは極性と非極性のグループの間の疎水性−親水性バランスを維持しながら、アミノ酸と側鎖を変化させることができる。
【0043】
本発明の化合物は、抗腫瘍活性を含む有用な生物学的活性を有する。
【0044】
かくして本発明は、治療上の有効量の本発明の化合物、またはその製薬組成物を、罹患患者に投与することを含む、ガンに罹患したいずれかの哺乳動物、特にヒトの治療方法を提供する。
【0045】
本発明はまた、活性成分として本発明の化合物(類)を含む製薬調製物、並びにそれらの調製方法に関する。
【0046】
製薬組成物の例は、適切な組成物を有し、または経口、局所、若しくは全身での投与のためのいずれかの固体(錠剤、丸薬、カプセル、顆粒等)または液体(溶液、懸濁液、またはエマルション)を含み、それらは純粋な化合物を、またはいずれかのキャリアー若しくは他の薬理学的活性化合物と組み合わせて含む。これらの組成物は、全身での投与の場合滅菌される必要があるであろう。
【0047】
本発明の化合物または組成物の投与は、静脈点滴、経口調製物、腹膜内及び静脈投与のようないずれかの適切な方法によってなされても良い。好ましくは24時間までの点滴時間が使用され、より好ましくは2−12時間、さらに2−6時間が最も好ましい。病院で一晩宿泊することなく実施される治療を可能にする短い点滴時間が、特に所望される。しかしながら、もし必要であれば、点滴は12から24時間、またはそれ以上であっても良い。点滴は2から4週間の適切な間隔で実施されて良い。本発明の化合物を含む製薬組成物は、持続放出製剤においてリポソームまたはナノスフェアカプセル化によって、または他の標準的な輸送手段によって輸送されても良い。
【0048】
化合物の正確な投与量は、特定の製剤、適用の態様、並びに治療される特定の位置、宿主及び腫瘍に従って変化するであろう。年齢、体重、性別、食事、投与時間、排泄速度、職種の状態、薬剤の組み合わせ、反応感度、並びに疾患のひどさのような他の因子も、考慮されるであろう。投与は、最大の耐性投与量で、連続的にまたは断続的に実施できる。
【0049】
本発明の化合物及び組成物は、コンビネーション治療を提供するために他の薬剤と共に使用しても良い。他の薬剤は同じ組成物の一部を形成しても良く、または同時若しくは異時で投与するための別個の組成物として提供されても良い。他の薬剤の同定は特に制限されず、適切な候補は以下のものを含む:
a)抗細胞分裂効果を有する薬剤、特に細胞骨格エレメントを標的とする薬剤、例えばタキサン薬剤(タキソール、パクリタキセル、タクソテレ、ドセタキセル等)、ポドフィロトキシン、またはビンカアルカノイド(ビンクリスチン、ビンブラスチン)のような微小管調節剤;
b)5-フルオロウラシル、シタラビン、ゲンシタビン、ペントスタチンのようなプリン類似体、メトトレキセートのような代謝拮抗剤;
c)ナイトロジェンマスタード(シクロホスファミドまたはイフォスファミド)のようなアルキル化剤;
d)アントラサイクリン薬剤アドリアマイシン、ドクソルビシン、ファルモルビシン、またはエピルビシンのようなDNAを標的とする薬剤;
e)エトポシドのようなトポイソメラーゼを標的とする薬剤;
f)エストロゲン、抗エストロゲン(タモキシフェン及び関連化合物)及びアンドロゲン、フルタミド、ロイプロレリン、ゴセレリン、シプロトロンまたはオクテオチドのようなホルモン及びホルモンアゴニストまたはアンタゴニスト;
g)ヘルセプチンのような抗体誘導体を含む腫瘍細胞におけるシグナル伝達を標的とする薬剤;
h)白金薬剤(シスプラチン、カルボンプラチン、オキサリプラチン、パラプラチン)またはニトロソウレアのようなアルキル化剤;
i)マトリックスメタロプロテイナーゼインヒビターのような腫瘍の転移に強力に影響する薬剤;
j)遺伝子治療及びアンチセンス薬剤;
k)抗体治療薬;
l)海産物由来の他の生体活性化合物、特にエクテイナシジン743のようなエクテイナシジンまたはアプリジンのようなジデミン;
m)ステロイド類似体、特にデキサメタゾン;
n)抗炎症薬、特にデキサメタゾン;並びに
o)抗催吐薬、特にデキサメタゾン。
【0050】
本発明はまた、治療方法における使用のための本発明の化合物、及びガンの治療のための組成物の調製における化合物の使用に拡張される。
【0051】
本発明の化合物はまた、抗肺炎菌活性を有するように拡張される。
【0052】
本発明によれば、Aa3とAa4の間で閉じた環を含む、カハラリドFを含む本発明の化合物の調製方法が提供される。この部位での閉じた環は、優れたプロセスを与えることが見出された。閉環は、Aa1で側鎖を形成または伸長すること、及び/または保護基を除去すること、及び/またはアミノ酸で置換基を修飾することを含む、分子の他の修飾に先行及び/または引き続くことができる。
【0053】
かくしてこのプロセスは、以下のスキームによって説明できる:
【化16】
Figure 0005188665
[式中、R'は、R-CO-N-またはその前駆体であり、一つ以上のアミノ酸が保護基を有しても良く、Aa3の-COOH及び/またはAa4の-NH2は任意に、保護、活性化、または誘導化されても良く、前駆体、または保護化、活性化若しくは誘導化を使用するそのような方法は、それ自体完全に従来通りであり、さらなる詳細はこの方法を実施するために必要ではない]。
【0054】
構築される分子が全ての反応操作の間で不溶性の支持体に結合している場合、本発明の方法は、固相合成方法体系を利用して、対称及び立体制御化された迅速な方法で開始物質から実施できる。かくして過剰な試薬と可溶性の副産物は、適切な溶媒での分子樹脂の洗浄によって単純に除去できる。それ故大過剰の可溶性試薬は、ラセミ化(存在するなら)及び他の二次反応を避けて、短時間で反応を終結させるように使用できる。この方法はまた、自動化に適している。
【0055】
本発明の合成方法の好ましい実施態様は、スキーム1に表されており、これは式(II)の化合物の形成に向けられている。
【化17】
Figure 0005188665
【0056】
前記スキーム1に示されているように、カハラリドF(I)及び誘導体及び類似体の合成形成のための好ましい方法は、固相アプローチに基づく。例えばLloyd-Williams, P.等, Chemical Approaches to the Synthesis of Peptides and Proteins, CRC Press, Boca Raton (FL), 1997参照。
【0057】
スキーム1の方法は、以下の連続的な工程を含む:
(a)エステル結合を形成する超酸不安定性ハンドルまたはリンカー(例えばクロロトリチル、ポリアルコシキベンジル等)を含む固相支持体(例えばポリスチレン、ポリスチレンにグラフトされたポリエチレン等)にFmoc-アミノ酸(Aaa3)を取り込む工程;
(b)Fmoc/tBuストラテジーを使用して3個のアミノ酸(Aaa2、Aaa1、Aaa7)でペプチド鎖を伸長する工程。Iについて、X1=OHであり、保護なしで取り込まれる。X1=NH2の場合、これはAlloc保護で取り込まれる;
(c)Alloc/tBuストラテジーを使用して取り込む工程(Aaa6);
(d)Fmoc/tBuストラテジーを使用して、Aaa7を通じて残りのアミノ酸とR11-COOHでペプチド鎖を伸長する工程;
(e-1)Alloc/tBuストラテジーを使用してAaa6を通じて二つのアミノ酸[Aaa5(OH,H),Aaa4]でペプチド鎖を伸長する工程。Aaa5に結合したOHは保護されない;
(e-2)固相において脱水し、Aaa5でペプチドを与える工程;または
(e'-1)溶液中で組み合わせれて脱水されたジペプチドAlloc-Aaa4-Aaa5-OHを取り込む工程;
(f)Aaa4のAlloc基を除去する一方で、ペプチドはまだ固相に結合される工程;
(g)存在するのであれば、固相から側鎖保護されたペプチドを切断する工程;
(h)溶液中でペプチドを環状化する工程;
(i)TFA不安定性側鎖保護基を除去する工程。
【0058】
保護基の特定の選択は重要ではなく、他の選択は広範に利用可能であることは予測されるであろう。例えば、Bzlタイプの基が、tBu/Bocを置換できる;Fmocの代わりにBocでも良い;Allocの代わりにFmocでも良い;クロロトリチルの代わりにWang樹脂でも良い。
【0059】
本発明の好ましい方法は、スキーム1に説明されている。ここに示され、以下の実施例により詳細に議論されるように、この方法は以下のように実施された:
【0060】
Fmoc-Aaa3-OHを、好ましくはクロロトリチル-ポリスチレン樹脂(Barlos, K.; Gatos, D.; Schafer, W. Angew. Chem. Int. Ed. Engl. 1991, 30, 590-593参照)に、約0.15-0.5mmol/gの置換のレベルを維持するDIEAの存在下で取り込ませた。より高いローディングの使用は、最終製品において末端化したペプチドの存在をもたらす。Chiva, C.; Vilaseca., M.; Giralt, E.; Albericio, F. J. Pept. Sci. 1999, 5, 131-140参照。
【0061】
Fmoc基の除去は、ピペリジン-DMF(2:8v/v)(1×1分、3×5分、1×10分)で実施した。Fmoc-、Alloc-Aaa-OH、及びR11-COOH(5当量)のカップリングは、DMF中(5:10)で90分、HATU-DIEAで実施した。Carpino, L.A.; El-Faham, A.; Minor, C.A.; Albericio, F. J. Chem. Soc., Chem. Commun. 1994, 201-203参照。カップリングの後、ニンヒドリン試験を実施し、もしポジティブであれば、カップリングを同じ条件で繰り返し、さもなくば方法を継続させた。脱保護、カップリング、もう一度脱保護工程の間での洗浄は、各時点で10mL溶媒/g樹脂を使用して、DMF(5×0.5分)及びCH2Cl2(5×0.5分)で実施した。
【0062】
X1=Oである場合のAlloc-Aaa6-OF(7当量)の取り込みは、等モル量のDIPCDIと0.7当量のDMAPで2時間実施した。このカップリングを二度繰り返した。
【0063】
Alloc基の除去は、Ar環境下でPhSiH3(10当量)の存在下でPd(PPh3)4(0.1当量)で実施した。Gomez-Martinez, P.; Thieriet, N.; Albericio, F.; Guibe, F. J. Chem. Soc. Perkin I 1999, 2871-2874参照。
【0064】
脱水は、CH2Cl2-DMF中のCuCl(60当量)(10:2)の存在下で6日間、EDC(水溶性カルボジイミド、100当量)を有する固相で実施した。EDC/CuClを、Nisinの断片中のThrの残基の溶液中での脱水によって使用している。Fukase, K.; Kitazawa, M.; Sano, A.; Shimbo, K.; Horimoto, S.; Fujita, H.; Kubo, A.; Wakamiya, T.; Shibe, A. Bull. Chem. Soc. Jpm. 1992, 65, 2227-2240。
【0065】
EDCを有するAlloc-Aaa4-OHとH-Aaa5(OH,H)-OtBuから溶液中で調製されたAlloc-Aaa4-Aaa5-OH(5当量)のジペプチドを、脱水とTFAでの処理の後、16時間でHATU-DIEA(5:10)でカップリングし、3時間再カップリングした。HBTUまたはDIPCDI-HOBtのようなHOBtに基づく他のカップリング試薬の使用は、ジペプチドの不完全な取り込みを導く。
【0066】
樹脂型の保護化ペプチドの切断は、TFA-CH2Cl2(1:99)(5×30秒)によって達成された。
【0067】
環状化工程は、2時間CH2Cl2-DMF中でDIPCDI-HOBt(3:3当量)で実施された。DMF中のPyBOP/DIEA(3:6当量)のような他の方法もまた使用できる。
【0068】
最後の脱保護は、1時間TFA-H2O(95:5)で実施された。
【0069】
【実施例】
略語
アミノ酸に対して使用される略語、及びペプチドの記号は、J. Biol. Chem. 1972, 247, 977-983中のIUPAC-IUB Commission of Biochemical Nomenclatureのルールに従う。以下の付加的な略語が使用される:4-AcBut-OH、4-アセトキシ酪酸;AcButBut-OH、4-(4-アセトキシブタノイルオキシ)酪酸;ACH、a-シアノ-4-ヒドロキシケイ皮酸;Alloc、アルキルオキシカルボニル;Boc、tert-ブチルオキシカルボニル;t-Bu、tert-ブチル;But-OH、酪酸;Cl-TrtCl-樹脂、2-クロロトリチルクロリド-樹脂;Dap、2,3-ジアミノプロピオン酸;4-DiMeABut-OH、N,N-ジメチル-4-アミノ酪酸;3,3-DiMeBut-OH、3,3-ジメチル酪酸;DHB、2,5-ジヒドロキシ安息香酸;Z-Dhb、a,b-ジデヒドロ-a-アミノ酪酸;DIEA、N,N-ジイソプロピルエチルアミン;DMF、N,N-ジメチルホルムアニド;EDC、1-エチル-3-(3'-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドヒドロクロリド;Etg、エチルグリシン;ESMS、エレクトロスプレーマススペクトリー;FABMS、高速原子照射マススペクトロメトリー;Fmoc、9-フルオレニルメトキシカルボニル;HATU、N-[(ジメチルアミノ)-1H-1,2,3-トリアゾロ-[4,5-b]ピリジン-1-イル-メチレン]-N-メチルメタナミニウムヘキサフルオロホスファートN-オキシド;HBTU、N-[(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)(ジメチルアミノ)メチレン]-N-メチルメタナミニウムヘキサフルオロホスファートN-オキシド;2-Hedo-OH、2,4-ヘキサジエン酸;Hep-OH、ヘプタン酸;HOAc、酢酸;HOAt、1-ヒドロキシ-7-アゾベンゾトリアゾール(3-ヒロトキシ-3H-1,2,3-トリアゾロ-[4,5-b]ピリジン);HOBt、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール;Ibut-OH、イソ酪酸;3-MeBut-OH、3-メチル酪酸;5-MeHex-OH、5-メチルヘキサン酸;MeOH、メタノール;4-MePen-OH、4-メチルペンタン酸;NMM、N-メチルモルホリン;4-HOBut、4-ヒドロキシ酪酸;(b-OH)Phe-OH、b-ヒドロキシフェニルアラニン;Lit-OH、リソコール酸;Pal、パルミチン酸;D-Phe-OH、a,b-ジデヒドロフェニルアラニン;PyAOP、7-アザベンゾトリアゾール-1-イル-N-オキシ-トリス(ピロリジノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスファート;PyBOP、ベンゾトリアゾール-1-イル-N-オキシ-トリス(ピロリジノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスファート;SPS、固相合成;TFA、トリフルオロ酢酸;Tico-OH、テトライコサン酸。アミノ酸の記号は、他に断るところがなければL-配置を表す。全ての溶媒の比は、他に断るところがなければ容量/容量である。
【0070】
一般的方法
Cl-TrtCl-樹脂、保護化Fmoc-アミノ酸誘導体、HOBt、PyBOP、HATUは、PerSeptive Biosystems (Framingham, MA)、Bachem (Bubendorf,Switaerland)、NovaBiochem (Laufelfingen, Switzerland)から得た。Alloc-アミノ酸は、Dangles等によって記載されたように必須に調製し(Dangles, O.; Guibe, F,; Balavoine, G.; Lavielle, S.; Marquet. A. J. Org. Chem. 1987, 52, 4984-4993参照)、5-MeHex-OHはマロン酸合成を通じて調製した。DIEA、DIPCDI、EDC、ピペリジン、TFAはAldrich (Milwaukee, WI)から得た。DMFとCH2Cl2は、SDS (Peypin, France)から得た。アセトニトリル(HPLCグレード)は、Scharlau (Barcelona, Spain)から得た。全ての市販の試薬と溶媒は、DMFとCH2Cl2を除き受け取った状態で使用し、DMFとCH2Cl2は窒素で気泡処理して揮発性混在物(DMF)を除去し、活性化4Å分子ふるい(Merck, Darmstadt, Germany)(DMF)またはCaCl2(CH2Cl2は)で貯蔵した。溶液反応は、丸底フラスコで実施した。有機溶媒抽出物は、無水MgSO4で乾燥し、その後減圧下で<40℃で溶媒を除去した。
【0071】
固相合成は、ポリエチレン多孔性ディスクを備えたポリプロピレンシリンジ(20, 10mL)で実施された。溶媒と水溶性試薬は吸引によって除去した。Fmoc基の除去を、ピペリジン-DMF(2:8、v/v)で実施した(1×1分、3×5分、1×10分)。脱保護、カップリング、及び再び脱保護の工程の間の洗浄を、各時点で10mL溶媒/g樹脂を使用してDMF(5×0.5分)とCH2Cl2(5×0.5分)で実施した。ペプチド合成成分置換と洗浄を、25℃で実施した。固相で実施された合成を、当量(約10mg)のペプチジル−樹脂HPLCカラム[Kromasil C18(条件A-F)/C4(条件G,H)](逆相カラム、4.6×250mm、10分、Akzo Nobel (Bohum, Sweden)から得た)の60分TFA-H2O(9:1)での切断の後、得られた中間体のHPLCによって制御した。分析的HPLCを、二つの溶媒輸送ポンプ(モデルLC-6A)、自動インジェクター(モデルSIL-6B)、及びプロッター(モデルC-R6A)を含むShimadzu装置で実施した。UV検出を220nmで実施し、H2O(+0.045% TFA)のCH3CN(+0.036% TFA)の直線勾配で、以下のように1.0mL/分の流速で稼働した:(条件A)30分間1:9から10:0;(条件B)30分間3:7から10:0;(条件C)30分間1:19から19:1;(条件D)30分間45:55から90:10;(条件E)30分間45:55から6:4;(条件F)一定の1:1;(条件G)30分間3:7から1:0;(条件H)30分間1:1から1:0。
【0072】
ペプチドサンプルのMALDI-TOF-及びES-MS分析を、CHCAまたはDHBマトリックスを使用し、Micromass VG-quattro分光器において、PerSeptive Biosystems Voyager DE RPにおいて実施した。ペプチド樹脂サンプルを、1-3時間155℃で12Nの水性HCl−プロピオン酸(1:1)において加水分解し、ペプチドを含まないサンプルを、1時間155℃で6N水性HClにおいて加水分解した。後のアミノ酸分析は、Beckman System 6300自動分析器で実施した。1H-NMR(500MHz,200MHz)及び13C-NMR(50MHz)分光分析は、Bruker DMX-500(11.7T)及びVarian Gemini 200(4.7T)で実施した。化学シフト(d)は、TMSからダウンフィールドの百万当たりの部で表される。カップリング定数は、ヘルツで表される。
【0073】
カハラリドF(I)
実施例1
H-D-Val-O-TrtCl-樹脂
Ci-TrtCl-樹脂(1g, 1.35mmol/g)を、ポリエチレンフィルターディスクを装備した20mLポリプロピレンシリンジに配置した。次いで樹脂をCH2Cl2(5×0.5分)で洗浄し、CH2Cl2(2.5mL)中のFmoc-D-Val-OH(92mg,0.27mmol,0.2当量)及びDIEA(471mL,2.7mmol,2当量)の溶液を加え、混合物を1時間攪拌した。15分攪拌した後、反応をMeOH(800mL)の添加によって終結させた。Fmoc-D-Val-O-TrtCl-樹脂を、CH2Cl2は(3×0.5分)、DMF(3×0.5分)、ピペリジン-CH2Cl2-DMF(1:9.5:9.5、1×10分)、ピペリジン-DMF(1:4,1×15分)、DMF(5×0.5分)、イソプロパノール(2×1分)、DMF(5×0.5分)、MeOH(2×1分)での洗浄/処理にかけ、真空で乾燥させる。AAAによって計算されたローディングは0.15mmol/gであった。
【0074】
実施例2
Fmoc-D-allo-Ile-D-allo-Thr(Val-Alloc)-D-allo-Ile-D-Val-O-TrtCl-樹脂
Fmoc-D-allo-Ile-OH(265mg,0.75mmol,5当量)、Fmoc-D-allo-Thr-OH(遊離ヒドロキシ基)(256mg,0.75mmol,5当量)、及びFmoc-D-allo-Ile-OH(265mg,0.75mmol,5当量)を、DMF(2.5mL)中のHATU(285mg,0.75mmol,5当量)及びDIEA(261mL,1.5mmol,10当量)を使用して、前記得られたH-D-Val-O-TrtCl-樹脂に連続的に加えた。全ての場合で、カップリングの90分後に、ニンヒドリン試験がネガティブであった。Fmoc基の除去と洗浄を、一般的方法に記載されたように実施した。Alloc-Val-OH(211mg,1.05mmol,7当量)を、DMAP(12.8mg,0.105mmol,0.7当量)の存在下でDIPCDI(163mg,1.05mmol,7当量)とカップリングした。このカップリングを、同じ条件で二度繰り返した。当量のペプチジル−樹脂を、60分TFA-H2O(9:1)で処理し、蒸発の後に得られた粗抽出物のHPLC(条件A、tR25.9分)は、>98%の純度を示した。ESMS、C45H63N5O11の計算値:849.5、実測値:m/z850.1[M+H]+
【0075】
実施例3
5-MeHex-D-Val-Thr(tBu)-Val-D-Val-D-Pro-Orn(Boc)-D-Allo-Ile-D-allo-Thr(Val-Alloc)-D-allo-Ile-D-Val-O-樹脂
Fmoc基を除去し、Fmoc-Orn(Boc)-OH(341mg,0.75mmol,5当量)、Fmoc-D-Pro-OH(253mg,0.75mmol,5当量)、Fmoc-D-Val-OH(255mg,0.75mmol,5当量)、Fmoc-Val-OH(255mg,0.75mmol,5当量)、Fmoc-Thr(tBu)-OH(298mg,0.75mmol,5当量)、Fmoc-D-Val-OH(255mg,0.75mmol,5当量)、及び5-MeHex-OH(98mg,0.75mmol,5当量)を、DMF(2.5mL)中にHATU(285mg,0.75mmol,5当量)及びDIEA(261mL,1.5mmol,10当量)を使用して、前述のペプチジル−樹脂(実施例2)に連続的に加えた。全ての場合で、カップリングの90分後、ニンヒドリンまたはクロラニル(D-Valの取り込みの後)試験はネガティブであった。Fmoc基の除去と洗浄は、一般的方法に記載されたように実施した。当量のペプチジル−樹脂を、60分TFA-H2O(9:1)で処理し、蒸発の後得られた粗抽出物のHPLC(条件B、tR17.2分)は>82%の純度を示した。ESMS、C66H116N12O17の計算値:1348.9、実測値m/z1350.0[M+H]+
【0076】
実施例4
5-MeHex-D-Val-Thr(tBu)-Val-D-Val-D-Pro-Orn(Boc)-D-allo-Ile-D-allo-Thr(Val-Thr-Phe-Alloc)-D-allo-Ile-D-Val-O-TrtCl-樹脂
Alloc基を、Arの雰囲気の下でPhSiH3(185μl、1.5mmol、10当量)の存在下でPd(PPh3)4(17.3mg,0.015mmol,0.1当量)で除去した。Fmoc-Thr-OH(遊離ヒドロキシ基)(256mg,0.75mmol,5当量)とAlloc-Phe-OH(187mg,0.75mmol,5当量)を、DMF(2.5mL)中のHATU(285mg,0.75mmol,5当量)とDIEA(261mL,1.5mmol,10当量)を使用して、前記ペプチジル−樹脂(実施例3)に連続して加えた。全ての場合で、カップリングの90分後、ニンヒドリン試験はネガティブであった。Fmoc基の除去と洗浄を、一般的方法に記載されたように実施した。当量のペプチジル−樹脂を、60分TFA-H2O(9:1)で処理し、蒸発の後得られた粗抽出物のHPLCは、HPLC(条件B、tR17.8分)により>70%の純度を示した。ESMS、C79H132N14O20についての計算値:1597.0、実測値:m/z1598.2[M+H]+
【0077】
実施例5
5-MeHex-D-Val-Thr(tBu)-Val-D-Val-D-Pro-Orn(Boc)-D-allo-Ile-D-allo-Thr(Val-Z-Dhb-Phe-H)-D-allo-Ile-D-樹脂(固相における脱水を介して)
前述のペプチジル−樹脂(実施例4)を、6日間CH2Cl2-DMF(10:2)(12mL)中のEDC(2.88g,15mmol,100当量)、CuCl(891mg,9mmol,60当量)で処理した。DMF、CH2Cl2及びDMFでの過度の洗浄の後、Arの雰囲気下でPhSiH3(185μL,1.55mmol,10当量)の存在下でPd(PPh3)4(17.3mg,0.015mmol,0.1当量)で、Alloc基を除去した。AAAによって計算された最終ローディングは、0.11mmol/g(92%全体収率)であった。当量のペプチジル−樹脂を、60分間TFA-H2O(9:1)で処理し、蒸発の後得られた粗抽出物のHPLC(条件B、tR17.2分)は>70%までの純度を示した。ESMS、C75H126N14O17の計算値:1495.0、実測値m/z1496.0[M+H]+
【0078】
実施例6
5-MeHex-D-Val-Thr(tBu)-Val-D-Val-D-Pro-Orn(Boc)-D-allo-Ile-D-allo-Thr(Val-Z-Dhb-Phe-H)-D-allo-Ile-D-Val-OH
保護化ペプチドを、樹脂(0.5g,55.9μmol)からTFA-CH2Cl2(1:99)(5×30秒)によって切断した。組み合わせた濾過物を、減圧下で蒸発させて乾燥して凍結乾燥し、HPLC(条件B、tR25.7分)によってチェックすると>70%の純度を有する表題の化合物の80.2mg(48.5μmol,87%収率)を得た。ESMS、C84H142N14O19の計算値:1651.1、実測値m/z1652.3[M+H]+
【0079】
実施例7
カハラリドF(I)
保護化ペプチド(実施例6)(40.0mg,24μmol)を、DMF(25mL)中に溶解し、PyBOP(37.8mg,73μmol,3当量)とDIEA(25mL,145μmol,6当量)を加えた。混合物を1時間攪拌し、溶媒を減圧下で蒸発により除去した。保護化環状ペプチドをTFA-H2O(19:1,5mL)に溶解し、混合物を1時間攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発により除去し、H2O(5mL)を加えて凍結乾燥した。粗生成物を、水中(+0.05%TFA)の20%から60%のアセトニトリル(+0.05%TFA)の直線勾配で5時間(各溶媒300mL)、120mL/hで220nmでの検出を使用する培地圧クロマトグラフィー(Vydac C18 15-20μm, 300Å, 240×24mm)によって精製し、表題の産物を得た(5.0mg,3.4μmol,14%収率)。MALDI-TOF-MS、C75H124N14O16の計算値:1477.9、実測値m/z1478.7[M+H]+、1500.6[M+Ma]+、1516.5[M+K]+。産物が、HPLC[条件D(tR12.5分)、E(tR17.4分)及びF(tR12.1分)]によりカハラリドFの正しいサンプルと共に共溶出した。化合物の1H-NMR(500MHz,d6-DMSO)スペクトルは、天然産物を同一であった(表1に示されるデータ)。
【0080】
【表1】
Figure 0005188665
Figure 0005188665
【0081】
実施例7−2
5-MeHex-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
実施例7の調製の間で副産物として得られた(環状化工程の間でラセミ化)。産物をHPLC(tR17.4分、条件B)とESMSによって特徴付けした。C75H124N14O16の計算値:1477.9、実測値m/z1501.3[M+H]+、1517.3[M+K]+
カハラリドF(I)
【0082】
実施例8
Alloc-Phe-Thr-OtBu
H-Thr-OtBu-HCl(3.1g,15mmol,1.3当量)をCH2Cl2(30mL)に溶解し、DIEA(2.9mL,17mmol,1.5当量)を加え、混合物を30分攪拌した、CH2Cl2中のAlloc-Phe-OH(2.8g,11mmol,1当量)とEDC(2.8g,15mmol,1.3当量)を加え、反応物を10時間攪拌した。有機反応混合物をH2O(3×25mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、真空下で濃縮した。生成したオイル(4.12g)をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し[CHCl3-MeOH-HOAc(9:1:0.2)]、表題の産物を得(3.25g,8mmol,71%収率)、それを分析的HPLC(tR20.9分,>98%純度;条件C)により特徴付けした;ESMS、C21H30N2O6の計算値:406.2、実測値m/z408.0[M+H]+1H-NMR(200MHz,CDCl3):7.1-7.3(5H,m,Ar);6.89(1H,d,J=8.8Hz,NH);5.7-5.9(1H,m,CHアリル);5.56(1H,d,J=8.0Hz,OH);5.2-5.3(2H,m,CH2g-アリル);4.52(2H,d,J=5.4Hz,CH2a-アリル);4.45(1H,dd,J=8.4Hz,2.8Hz,a-CHThr);4.22(1H,dp,J=6.2Hz,J=3.0Hz,b-CHThr);3.0-3.2(2H,m,b-CH2Phe);1.47(9H,s,tBu);1.15(3H,d,J=6.6Hz,g-CH3Thr);13C-NMR(50MHz,CDCl3):172.2(CO)、169.5(CO);156.0(CO);136.1(Cq,Ar);132.5(CH,アリル);129.3(CH,Ar);128.5(CH,Ar);126.9(CH,Ar);117.7(CH2,アリル);82.7(Cq,tBu);68.5(b-CHThr);65.9(CH2,アリル);58.0(a-CHThr);56.2(a-CHPhe);38.3(b-CH2Phe);28.0(CH3,tBu);20.8(g-CH3Thr)。
【0083】
実施例9
Alloc-Phe-Z-Dhb-OtBu
Alloc-Phe-Thr-OtBu(3.25g,8.0mmol)、EDC(9.90g,52mmol,6.5当量)、及びCuCl(2.14g,22mmol,2.7当量)を、N2の下でCH2Cl2-無水DMF(65ml.12:1)中に溶解し、混合物をN2の下で2日間攪拌した。有機溶媒を真空下で除去し、残余物をEDTAの飽和溶液(100mL)に取り出し、それをEtOAc(3×50mL)で抽出した。組み合わさった有機溶液を塩水で洗浄し(3×60mL)、乾燥し(MgSO4)、真空下で濃縮して、パールイエローの固体を得(2.8g)、それをフラッシュクロマトグラフィー[CHCl3-MeOH-HOAc(9:1:0.1)]によって精製し、表題の産物を得(2.6g,6.7mmol,84%収率)、それを分析的HPLC(tR23.1分,>95%純度;条件C)によって特徴付けした:ESMS、C21H28N2O5の計算値:388.2、実測値m/z389.6[M+H]+1H-NMR(200MHz,CDCl3):7.2-7.4(5H,m,Ar);6.69(1H,q,J=7.4Hz,CHDhb);5.8-6.0(1H,m,CHアリル);5.2-5.3(2H,m,CH2g-アリル);4.5-4.6(2H,m,a-CH2アリル);3.1-3.3(2H,m,b-CH2Phe);1.67(3H,d,J=7.2Hz,CH3Dhb);1.47(9H,s,tBu);13C-NMR(50MHz,CDCl3):168.9(CO);163.1(CO);156.0(CO);136.0(Cq,Ar);132.6、132.3(CH,アリル;b-CHDhb);129.3(CH,Ar);128.7(CH,Ar);127.0(CH,Ar);117.9(CH2,アリル);81.7(Cq,tBu);66.0(CH2,アリル);56.3(a-CHPhe);38.2(b-CH2Phe);28.0(CH3,tBu);14.7(CH3Dhb)。
【0084】
実施例10
Alloc-Phe-Z-Dhb-OH
Alloc-Phe-Z-Dhb-OtBu(2.6g,6.7mmol)をTFA-CH2Cl2-H2O(90:8:2,5.5mL)に溶解し、混合物を3時間攪拌した。有機反応物を真空下で濃縮し、表題の産物を得(2.2g,6.6mmol,99%純度)、それを分析的HPLC(tR17.0分,>95%純度;条件C)によって特徴付けした:ESMS、C17H20N2O5の計算値:332.1、実測値m/z333.7[M+H]+1H-NMR(200MHz,CD3OD):7.2-7.3(5H,m,Ar);6.84(1H,q,J=7.2Hz,CHDhb);5.8-6.0(1H,m,CHアリル);5.1-5.3(2H,m,CH2g-アリル);4.4-4.5(2H,m,a-CH2アリル);3.2-3.3(1H,m,b-CH2Phe);2.8-3.0(1H,m,b-CH2Phe);1.66(3H,d,J=7.4Hz,CH3Dhb);13C-NMR(50MHz,CD3OD):173.1(CO);138.5(Cq,Ar);136.7、134.1(CH,アリル;b-CHDhb);130.3(CH,Ar);129.4(CH,Ar);127.7(CH,Ar);117.4(CH2,アリル);66.6(CH2,アリル);57.8(a-CHPhe);39.1(b-CH2Phe);14.1(CH3Dhb)。
【0085】
実施例11
5-MeHex-D-Val-Thr(tBu)-Val-D-Val-D-Pro-Orn(Boc)-D-allo-Ile-D-allo-Thr(Val-Alloc)-D-allo-Ile-D-Val-O-TrtCl-樹脂
Cl-TrtCl-樹脂(0.45g,1.35mmol/g)を、ポリエチレンフィルターディスクを備えた10mLポリプロピレンシリンジに配置した。樹脂に対する第一のアミノ酸(Fmoc-D-Val-OH)のカップリングにおいて、0.2当量の代わりに0.3当量を使用する点を除いて、ペプチジル−樹脂を実施例1−3に記載されたものと同じ方法に引き続き得た。AAAによって計算された最初のローディングは0.29mmol/gであった。アミノ酸がカップリングしてから、当量のペプチジル−樹脂を60分間TFA-H2O(9:1)で処理し、蒸発の後得られた粗抽出物のHPLC(条件B、tR17.3分)は、>80%の純度を示した。ESMS、C66H116N12O17の計算値:1348.9、実測値m/z1350.1[M+H]+
【0086】
実施例12
5-MeHex-D-Val-Thr(tBu)-Val-D-Val-D-Pro-Orn(Boc)-D-allo-Ile-D-allo-Thr(Val-Z-Dhb-Phe-Alloc)-D-allo-Ile-D-Val-O-TrtCl-樹脂(ジペプチドの取り込みを介して)
Alloc基を除去するために、ペプチジル−樹脂を、Arの雰囲気下でPhSiH3(161μL,1.3mmol,10当量)の存在下でPd(PPh3)4(15.1mg,0.013mmol,0.1当量)で処理した。Alloc-Phe-Z-Dhb-OH(217mg,0.65mmol,5当量)とHATU(249mg,0.65mmol,5当量)を、DMF(1.25mL)中に溶解し、ペプチジル−樹脂に加え、DIEA(228μL.1.3mmol,10当量)を加えて混合物を一晩攪拌した。洗浄後、ニンヒドリン試験がネガティブである場合、カップリングを同量の試薬で3時間繰り返した。DMFとCH2Cl2での洗浄後、当量のペプチジル−樹脂を60分間TFA-H2O(9:1)で処理し、蒸発の後得られた粗抽出物のHPLC(条件B,tR18.3分)は>80%までの純度を示した。MALDI-TOF-MS、C79H130N14O19の計算値:1579.0、実測値m/z1580.3[M+H]+、1602.2[M+Na]+、1618.2[M+K]+
【0087】
実施例13
5-MeHex-D-Val-Thr(tBu)-Val-D-Val-D-Pro-Orn(Boc)-D-allo-Ile-D-allo-Thr(Val-Z-Dhb-Phe-H)-D-allo-Ile-D-Val-OH
Arの雰囲気下でPhSiH3(161μL,1.3mmol,10当量)の存在下でPd(PPh3)4(15.1mg,0.013mmol,0.1当量)を使用して、ペプチジル−樹脂(実施例12)からAlloc基を除去した。AAAによって計算された最終ローディングは0.16mmol/g(79%全体の収率)であった。保護化ペプチドを、TFA-CH2Cl2(1:99)(5×30秒)によって樹脂(235mg,37.5mmol)から切断した。組み合わせた濾過物を減圧下で蒸発させて乾燥し、凍結乾燥して、HPLC(条件B、tR24.3分)によってチェックしたところ>80%の純度を有する表題の化合物の40.5mg(24.5mmol,65%)を得た。MALDI-TOF-MS、C84H142N14O19の計算値:1651.1、実測値m/z1674.8[M+Na]+、1690.8[M+K]+
【0088】
実施例14
カハラリドF(I)
保護化ペプチド(実施例13)(38.5mg,23μmol)をDMF(25mL)中に溶解し、PyBOP(36.4mg,70μmol,3当量)とDIEA(24mL,140μmol,6当量)を加えた。混合物を1時間攪拌し、次いで溶媒を減圧下での蒸発によって除去した。保護化環状ペプチドをTFA-H2O(19:1,5mL)中に溶解し、混合物を1時間攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発によって除去し、次いでH2O(5mL)を加えて凍結乾燥した。粗生成物を実施例7に記載されたように精製し、表題の産物を得(3.6mg,2.4μmol,10%収率)、それは実施例7で得られたものと同一であった。
5-MeHex-D-Val-Thr-D-Val-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-Z-Dhb-Val)(Goetz, G.等, Tetrahedron, 1999, vol, 55, pp. 7739-7746によってカハラリドFに指定された構造)
【0089】
実施例15
5-MeHex-D-Val-Thr-D-Val-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-Z-Dhb-Val)(固相における脱水を介して)
実施例3において、Fmoc-Val-OHをD-Pro-ペプチジル−樹脂に取り込ませ、Fmoc基の除去の後、Fmoc-D-Val-OHを取り込ませる点のみを除いて、実施例1−7に記載された実験方法を実施した。AAAによって計算された最終ローディングは0.106mmol/g(87%全体の収率)であり、切断収率は83%を有し、4.7mgの表題の化合物を得、それは環状化、脱保護及び精製工程における13%の全体の収率を表した。この産物は、カハラリドFの真実のサンプルの0.8-1.9分後に、HPLCにおいて溶出した[条件D(tR13.3vs12.5分)、E(tR18.8vs17.4分)及びF(tR14.0vs12.1分)]。MALDI-TOF-MS、C75H124N14O16の計算値:1477.9、実測値m/z1478.7[M+H]+、1500.7[M+Na]+、1516.6[M+K]+
【0090】
化合物の1H-NMR(500MHz,d6-DMSO)スペクトル(表2及び3)は、カハラリドFの真実のサンプルについて得られたものと異なった。最大の差異は、得られた合成化合物が、L-Val-D-Pro残基の間でシス−トランス平衡による二つの構造を示すことであり、これは天然の産物でも実施例7で得られたアイソマーでも観察されなかった。
【0091】
【表2】
Figure 0005188665
Figure 0005188665
【0092】
【表3】
Figure 0005188665
Figure 0005188665
【0093】
実施例15−2
5-MeHex-D-Val-Thr-D-Val-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
実施例15の調製(環状化工程の間のラセミ化)の間で副産物として得られた。この産物をHPLC(tR17.6分、条件B)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C75H124N14O16の計算値:1477.9、実測値m/z1479.3[M+H]+、1501.2[M+Na]+、1517.2[M+K]+
【0094】
実施例16
5-MeHex-D-Val-Thr-D-Val-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-Z-Dhb-Val)(ジペプチドの取り込みを介して)
実施例14において、Fmoc-Val-OHをD-Pro-ペプチジル−樹脂に取り込ませ、Fmoc基の除去の後、Fmoc-D-Val-OHを取り込ませる点のみを除いて、実施例8−14に記載された実験方法を実施した。AAAによって計算された最終ローディングは0.16mmol/g(79%全体の収率)であり、切断収率は78%を有し、3.4mgの表題の化合物を得、それは環状化、脱保護及び精製工程における10%の全体の収率を表した。精製された産物は、実施例15で得られたものと同一であった。
Hamann等, カハラリドB[5-MeHex-Tyr-シクロ(D-Ser-Phe-D-Leu-Pro-Thr-Gly)]
【0095】
実施例17
H-Thr(tBu)-O-TrtCl-樹脂
Cl-TrtCl-樹脂(0.5g,1.35mmol/g)を、ポリエチレンフィルターディスクを備えた10mLポリプロピレンシリンジに配置した。次いで樹脂をCH2Cl2(5×0.5分)で洗浄し、CH2Cl2(1.25mL)中のFmoc-Thr(tBu)-OH(54mg,0.135mmol,0.2当量)とDIEA(235mL,1.35mmol,2当量)を加え、混合物を1時間攪拌した。15分攪拌した後、MeOH(400mL)の添加によって反応を終結させた。Fmoc-Thr(tBu)-O-TrtCl-樹脂を、CH2Cl2(3×0.5分)、DMF(3×0.5分)、ピペリジン-CH2Cl2-DMF(1:9.5:9.5,1×10分)、ピペリジン-DMF(1:4,1×15分)、DMF(5×0.5分)、イソプロパノール(2×1分)、DMF(5×0.5分)、MeOH(2×1分)で洗浄/処理し、真空下で乾燥した。AAAによって計算されたローディングは0.15mmol/gであった。
【0096】
実施例18
5-MeHex-Tyr-D-Ser(Gly-H)-Phe-D-Leu-Pro-Thr-OH
Fmoc-Pro-OH(178mg,0.53mmol,7当量)、Fmoc-D-Leu-OH(187mg,0.53mmol,7当量)、Fmoc-Phe-OH(204mg,0.53mmol,7当量)、Fmoc-D-Ser-OH(遊離ヒドロキシ基)(173mg,0.53mmol,7当量)、Fmoc-Tyr(tBu)-OH(243mg,0.53mmol,7当量)、及び5-MeHex-OH(69mg,0.53mmol,7当量)を、DMF(1.25mL)中のDIPCDI(82μL,0.53mmol,7当量)とHOBt(81mg,0.53mmol,7当量)を使用して、前述の得られたH-Thr(tBu)-O-TrtCl-樹脂に連続的に加えた。D-Serを除いた全ての場合で、90分のカップリングの後、ニンヒドリン試験はネガティブであった。Fmoc-D-Ser-OH(173mg,0.53mmol,7当量)を、90分間DMF中のDIEA(184μL,1.06mmol,14当量)の存在下でHATU(201mg,0.53mmol,7当量)でカップリングした。Fmoc基の除去と洗浄を、一般的方法に記載されたように実施した。Boc-Gly-OH(119mg,0.68mmol,9当量)を、2.5時間DMAP(8.3mg,68μmol,0.9当量)の存在下でDIPCDI(105μL,0.68mmol,9当量)でカップリングした。カップリングを1.5時間新鮮な試薬で繰り返した。最終ローディングは0.10mmol/gであり、それは77%の合成収率を表した。非保護化ペプチドを、2時間TFA-H2O(92:8)によって樹脂(525mg,54μmol)から切断した。組み合わせた濾過物を、減圧下で蒸発させて乾燥し、H2O(5mL)を加え、溶液を凍結乾燥して、HPLC(条件A、tR18.5分)によってチェックしたところ>85%の純度を有する表題の化合物の43.0mg(18.0μmol,89%収率)を得た。ESMS、C45H65N7O12の計算値:895.5、実測値m/z896.6[M+H]+
【0097】
実施例19
カハラリドB[5-MeHex-Tyr-シクロ(D-Ser-Phe-D-Leu-Pro-Thr-Gly)]
非保護化ペプチド(実施例18)(40.5mg,45μmol)を、DMF(48mL)中に溶解し、PyBOP(70mg,0.135mmol,3当量)とDIEA(47mL,0.271mmol,6当量)を加えた。混合物を2時間攪拌し、次いで溶媒を減圧下で蒸発によって除去し、H2O(5mL)を加え、溶液を凍結乾燥した。粗生成物を、水中(+0.05%TFA)のアセトニトリル(+0.05%TFA)の20%から60%の直線勾配で5時間(300mL各溶媒)、120mL/h、220nmでの検出を使用する媒体圧クロマトグラフィーVydac C18 15-20μm, 300Å、240×24mm)によって精製し、表題の産物(8.7mg,9.9μmol,22%収率)を得た。産物をHPLC(条件A、tR21.6分)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C45H63N7O11の計算値:877.5、実測値m/z1878.7[M+H]+、900.6[M+Na]+、916.5[M+K]+。AAA: Gly 1.02(1), Thr 0.95(1), Phe 0.99(1), Ser 1.00(1), Pro 1.20(1), Leu 1.00(1), Tyr 0.87(1)。
【0098】
実施例20
5-MeHex-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-Etg-Val)
200mgの樹脂で開始して、実施例1−4及び6−7に記載された実験方法を、実施例4においてFmoc-Thr-OHをFmoc-Etg-OHによって置換する点のみを除いて実施した。産物をHPLC(tR16.8分、条件B)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C75H126N14O16の計算値:1479.0、実測値m/z1480.2[M+H]+、1502.2[M+Na]+、1518.0[M+K]+
【0099】
実施例20b
5-HeMex-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-D-Etg-Val)
200mgの樹脂で開始して、実施例1−4及び6−7に記載された実験方法を、実施例4においてFmoc-Thr-OHをFmoc-D-Etg-OHによって置換する点のみを除いて実施した。産物をHPLC(tR17.0分、条件B)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C75H126N14O16の計算値:1479.0、実測値m/z1501.0[M+Na]+、1517.9[M+K]+
【0100】
実施例20c
5-MeHex-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-D-Thr-Val)
200mgの樹脂で開始して、実施例1−4及び6−7に記載された実験方法を、実施例4においてFmoc-Thr(tBu)-OHをFmoc-D-Thr(tBu)-OHによって置換する点のみを除いて実施した。産物をHPLC(tR19.9分、条件B)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C75H126N14O17の計算値:1517.4、実測値m/z1517.4[M+Na]+、1533.4[M+K]+
【0101】
実施例20d
5-MeHex-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-D-allo-Thr-Val)
200mgの樹脂で開始して、実施例1−4及び6−7に記載された実験方法を、実施例4においてFmoc-Thr(tBu)-OHをFmoc-D-allo-Thr-OHによって置換する点のみを除いて実施した。産物をHPLC(tR18.0分、条件B)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C75H126N14O17の計算値:1494.9、実測値m/z1496.6[M+H]+、1518.6[M+Na]+、1534.6[M+K]+
【0102】
実施例20e
5-MeHex-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-D-Phe-Val)
200mgの樹脂で開始して、実施例1−7に記載された実験方法を、実施例4においてFmoc-Thr-OHをFmoc-D/L-(b-OH)Phe-OHによって置換する点のみを除いて実施した。産物をHPLC(tR22.2分、条件B)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C80H126N14O16の計算値:1538.95、実測値m/z1540.3[M+H]+、1562.4[M+Na]+、1578.3[M+K]+
【0103】
実施例21
5-MeHex-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-Dpa-D-allo-Ile-D-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
200mgの樹脂で開始して、実施例1−7に記載された実験方法を、実施例2においてFmoc-D-allo-Thr-OHをFmoc-D-Dpa(Alloc)-OHによって置換する点と、保護化アミノ酸の残りとして取り込まれるAlloc-Val-OHの取り込みの前に、Dpa由来のAlloc基を前述のように除去する点のみを除いて実施した。産物をHPLCとESMSによって特徴付けした。C74H123N15O15の計算値:1461.9、実測値m/z1463.3[M+H]+
【0104】
実施例22
But-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
200mgの樹脂で開始して、実施例1−7に記載された実験方法を、実施例3において5-MeHexをBut-OHによって置換する点のみを除いて実施した。産物をHPLC(tR14.7分、条件B)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C72H118N14O16の計算値:1435.9、実測値m/z1459.6[M+Na]+、1475.6[M+K]+
【0105】
実施例22−2
But-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
実施例22の調製(環状化工程の間のラセミ化)の間で副産物として得られた。産物をHPLC(tR16.0分、条件B)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C72H118N14O16の計算値:1435.9、実測値m/z1459.5[M+Na]+、1475.5[M+K]+
【0106】
実施例23
3-MeBut-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
200mgの樹脂で開始して、実施例1−7に記載された実験方法を、実施例3において5-MeHexを3-MeBut-OHによって置換する点のみを除いて実施した。産物をHPLC(tR15.9分、条件B)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C73H120N14O16の計算値:1449.9、実測値m/z1473.2[M+Na]+、1489.2[M+K]+
【0107】
実施例23−2
3-MeBut-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
実施例23の調製(環状化工程の間のラセミ化)の間で副産物として得られた。産物をHPLC(tR17.0分、条件B)とESMSによって特徴付けした。C73H120N14O16の計算値:1449.9、実測値m/z1473.3[M+Na]+、1489.4[M+K]+
【0108】
実施例24
3,3-ジMeBut-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
200mgの樹脂で開始して、実施例1−7に記載された実験方法を、実施例3において5-MeHexを3,3-ジMeBut-OHによって置換する点のみを除いて実施した。産物をHPLC(tR16.3分、条件B)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C74H122N14O16の計算値:1463.9、実測値m/z1487.4[M+Na]+、1503.6[M+K]+
【0109】
実施例24−2
3,3-ジMeBut-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
実施例24の調製(環状化工程の間のラセミ化)の間で副産物として得られた。産物をHPLC(tR17.6分、条件B)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C74H122N14O16の計算値:1463.9、実測値m/z1487.3[M+Na]+、1503.3[M+K]+
【0110】
実施例25
4-MePen-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
200mgの樹脂で開始して、実施例1−7に記載された実験方法を、実施例3において5-MeHexを4-MePne-OHによって置換する点のみを除いて実施した。産物をHPLC(tR16.5分、条件B)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C74H122N14O16の計算値:1463.9、実測値m/z1487.7[M+Na]+、1503.6[M+K]+
【0111】
実施例25−2
4-MePen-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
実施例25の調製(環状化工程の間のラセミ化)の間で副産物として得られた。産物をHPLC(tR17.8分、条件B)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C74H122N14O16の計算値:1463.9、実測値m/z1487.8[M+Na]+、1503.6[M+K]+
【0112】
実施例26
Hep-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
200mgの樹脂で開始して、実施例1−7に記載された実験方法を、実施例3において5-MeHexをHep-OHによって置換する点のみを除いて実施した。産物をHPLC(tR17.5分、条件B)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C75H124N14O16の計算値:1477.9、実測値m/z1501.4[M+Na]+、1517.5[M+K]+
【0113】
実施例26−2
Hep-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
実施例26の調製(環状化工程の間のラセミ化)の間で副産物として得られた。産物をHPLC(tR18.9分、条件B)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C75H124N14O16の計算値:1477.9、実測値m/z1501.6[M+Na]+、1517.7[M+K]+
【0114】
実施例27
Pal-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
200mgの樹脂で開始して、実施例1−7に記載された実験方法を、実施例3において5-MeHexをPal-OHによって置換する点のみを除いて実施した。産物をHPLC(tR22.1分、条件G)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C84H142N14O16の計算値:1603.1、実測値m/z1626.9[M+Na]+、1642.9[M+K]+
【0115】
実施例27−2
Pal-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
実施例27の調製(環状化工程の間のラセミ化)の間で副産物として得られた。産物をHPLC(tR23.2分、条件G)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C84H142N14O16の計算値:1603.1、実測値m/z1626.8[M+Na]+、1642.8[M+K]+
【0116】
実施例27a
4-ジMeABut-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
200mgの樹脂で開始して、実施例1−7に記載された実験方法を、実施例3において5-MeHexを4-ジMeABut-OHによって置換する点のみを除いて実施した。産物をHPLC(tR12.0分、条件G)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C74H123N15O16の計算値:1477.9、実測値m/z1478.6[M+H]+、1500.6[M+Na]+、1516.6[M+K]+
【0117】
実施例27b
2-Hedo-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
200mgの樹脂で開始して、実施例1−7に記載された実験方法を、実施例3において5-MeHexを2-Hedo-OHによって置換する点のみを除いて実施した。産物をHPLC(tR15.8分、条件B)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C74H118N14O16の計算値:1458.9、実測値m/z1460.0[M+H]+、1482.0[M+Na]+、1497.9[M+K]+
【0118】
実施例27c
4-AcBut-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
200mgの樹脂で開始して、実施例1−7に記載された実験方法を、実施例3において5-MeHexを4-AcBut-OHによって置換する点のみを除いて実施した。産物をHPLC(tR18.2分、条件B)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C74H120N14O18の計算値:1492.9、実測値m/z1493.7[M+H]+、1515.8[M+Na]+、1531.7[M+K]+
【0119】
実施例27d
4-HOBut-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
200mgの樹脂で開始して、実施例1−7に記載された実験方法を、実施例3において5-MeHexを4-HOBut-OHによって置換する点のみを除いて実施した。産物をHPLC(tR16.6分、条件B)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C72H118N14O17の計算値:1450.9、実測値m/z1451.6[M+H]+、1473.6[M+Na]+、1489.6[M+K]+
【0120】
実施例27e
Ac-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
200mgの樹脂で開始して、実施例1−7に記載された実験方法を、実施例3において5-MeHexをHOAcによって置換する点のみを除いて実施した。産物をHPLC(tR17.0分、条件B)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C70H114N14O16の計算値:1406.9、実測値m/z1407.8[M+H]+、1429.8[M+Na]+
【0121】
実施例27f
TFA-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
実施例27eの調製(環状化工程の間のトリフルオロアセチル化)の間で副産物として得られた。産物をHPLC(tR14.7分、条件B)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C70H111F3N14O16の計算値:1460.8、実測値m/z1462.0[M+H]+、1484.1[M+Na]+、1500.0[M+K]+
【0122】
実施例27g
AcButBut-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
200mgの樹脂で開始して、実施例1−7に記載された実験方法を、実施例3において5-MeHexをAcButBut-OHによって置換する点のみを除いて実施した。産物をHPLC(tR14.1分、条件B)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C78H126N14O20の計算値:1578.9、実測値m/z1581.2[M+H]+、1602.2[M+Na]+、1618.2[M+K]+
【0123】
実施例27h
IBut-D-allo-Ile-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
200mgの樹脂で開始して、実施例1−7に記載された実験方法を、実施例3において5-MeHexをFmoc-D-allo-Ile-OHによって置換してFmoc基を除去し、Ibut-OHでアシル化する点のみを除いて実施した。産物をHPLC(tR15.3分、条件B)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C78H129N15O17の計算値:1548.0、実測値m/z1548.8[M+H]+、1570.8[M+Na]+、1586.8[M+K]+
【0124】
実施例27i
Lit-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
200mgの樹脂で開始して、実施例1−7に記載された実験方法を、実施例3において5-MeHexをLit-OHによって置換する点のみを除いて実施した。産物をHPLC(tR13.1分、条件H)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C92H150N14O17の計算値:1723.1、実測値m/z1724.6[M+H]+、1746.6[M+Na]+、1761.5[M+K]+
【0125】
実施例27j
TFA-Lit-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
実施例27iの調製(環状化工程の間のトリフルオロアセチル化)の間で副産物として得られた。産物をHPLC(tR17.1分、条件H)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C94H159F3N14O18の計算値:1819.1、実測値m/z1820.6[M+H]+、1824.6[M+Na]+、1858.6[M+K]+
【0126】
実施例27k
TIco-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
200mgの樹脂で開始して、実施例1−7に記載された実験方法を、実施例3において5-MeHexをTIco-OHによって置換する点のみを除いて実施した。産物をHPLC(tR16.8分、条件H)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C92H158N14O16の計算値:1715.2、実測値m/z858.2[M+H]+/2、1171.8[M+H]+
【0127】
実施例28
H-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
200mgの樹脂で開始して、実施例1−7に記載された実験方法を、実施例3において5-MeHexを取り込ませず、Fmoc-D-Val-OHwpFmoc-D-Val-OHによって置換する点のみを除いて実施した。産物をHPLC(tR11.6分、条件B)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C68H112N14O15の計算値:1364.8、実測値m/z1388.3[M+Na]+、1404.3[M+K]+
【0128】
実施例28−2
H-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
実施例28の調製(環状化工程の間のラセミ化)の間で副産物として得られた。産物をHPLC(tR12.9分、条件B)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C68H112N14O15の計算値:1364.8、実測値m/z1388.4[M+Na]+、1404.4[M+K]+
【0129】
実施例29
5-MeHex-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
実施例1−7に記載されたような必須の実験方法であるが、スキーム2に従う。
【化18】
Figure 0005188665
【0130】
200mgの樹脂で合成を開始し、Fmoc-Orn(Boc)-OHは取り込まなかった。産物をHPLC(tR23.9分、条件A)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C70H114N12O15の計算値:1362.9、実測値m/z1386.4[M+Na]+、1402.4[M+K]+
【0131】
実施例29−2
5-MeHex-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
実施例29の調製(環状化工程の間のトリフルオロアセチル化)の間で副産物として得られた。産物をHPLCとMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。
【0132】
実施例30
5-MeHex-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
実施例1−7に記載されたような必須の実験方法であるが、スキーム2に従う。200mgの樹脂を使用して合成を開始し、Fmoc-Orn(Boc)-OHとFmoc-D-Pro-OHは取り込ませなかった。産物をHPLC(tR20.3分、条件B)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C65H107N11O14の計算値:1265.8、実測値m/z1288.5[M+Na]+、1304.5[M+K]+
【0133】
実施例31
5-MeHex-D-Val-Thr-Val-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
実施例1−7に記載されたような必須の実験方法であるが、スキーム2に従う。200mgの樹脂を使用して合成を開始し、Fmoc-Orn(Boc)-OH、Fmoc-D-Pro-OH及びFmoc-D-Val-OHは取り込ませなかった。産物をHPLC(tR20.0分、条件B)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C60H98N10O13の計算値:1166.7、実測値m/z1190.9[M+Na]+、1206.9[M+K]+
【0134】
実施例32
5-MeHex-D-Val-Thr-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
実施例1−7に記載されたような必須の実験方法であるが、スキーム2に従う。200mgの樹脂を使用して合成を開始し、Fmoc-Orn(Boc)-OH、Fmoc-D-Pro-OH、Fmoc-D-Val-OH及びFmoc-Val-OHは取り込ませなかった。産物をHPLC(tR24.6分、条件A)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C55H89N9O12の計算値:1067.7、実測値m/z1068.7[M+H]+、1090.6[M+Na]+、1106.5[M+K]+
【0135】
実施例33
5-MeHex-D-Val-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
実施例1−7に記載されたような必須の実験方法であるが、スキーム2に従う。200mgの樹脂を使用して合成を開始し、Fmoc-Orn(Boc)-OH、Fmoc-D-Pro-OH、Fmoc-D-Val-OH、Fmoc-Val-OH及びFmoc-Thr(tBu)-OHは取り込ませなかった。産物をHPLC(tR19.8分、条件B)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C51H82N8O10の計算値:966.6、実測値m/z990.7[M+Na]+、1007.2[M+K]+
【0136】
実施例34
5-MeHex-D-allo-Ile-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
実施例1−7に記載されたような必須の実験方法であるが、スキーム2に従う。200mgの樹脂を使用して合成を開始し、Fmoc-Orn(Boc)-OH、Fmoc-D-Pro-OH、Fmoc-D-Val-OH、Fmoc-Val-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OH、Fmoc-D-Val-OHは取り込ませなかった。産物をHPLC(tR22.0分、条件B)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C46H73N7O9の計算値:867.6、実測値m/z890.6[M+Na]+、906.6[M+K]+
【0137】
実施例35
5-MeHex-シクロ(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-Z-Dhb-Val)
実施例1−7に記載されたような必須の実験方法であるが、スキーム2に従う。200mgの樹脂を使用して合成を開始し、Fmoc-D-allo-Ile-OH、Fmoc-Orn(Boc)-OH、Fmoc-D-Pro-OH、Fmoc-D-Val-OH、Fmoc-Val-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OH、Fmoc-D-Val-OHは取り込ませなかった。産物をHPLC(tR17.1分、条件B)とMALDI-TOF-MSによって特徴付けした。C40H62N6O8の計算値:754.5、実測値m/z755.7[M+H]+、777.7[M+Na]+、793.7[M+K]+
【0138】
生体活性
本発明の化合物の生体活性が、Berjeron等, Biochem and Bioph Res. Comm., 1984, 121, 3, 848-854の方法体系に従って得た以下の表の結果によって示される。細胞系は、P388、齧歯類リンフォーマ;A549、ヒト肺カルシノーマ;HT-29、ヒト大腸カルシノーマ;MEL-28、ヒトメラノーマ;DU-145、ヒト前立腺カルシノーマである。
【0139】
【表4】
Figure 0005188665
Figure 0005188665
Figure 0005188665
Figure 0005188665
【0140】
【表5】
Figure 0005188665
Figure 0005188665
【0141】
【参考文献】
Figure 0005188665

Claims (13)

  1. 下式(II)を有するカハラリドF関連化合物:
    Figure 0005188665
    [式中、構造の環状部分において、R 1 、R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、X 1 及びX 2 がそれぞれ独立に、Aaa-1がD-allo-Thrであり、Aaa-2がD-allo-Ileであり、Aaa-3がD-Valであり、Aaa-4がPheであり、Aaa-5がZ-Dhbであり、Aaa-6がValであるように選択されるが、側鎖部分においてカハラリドFと異なり;
    必要に応じて、Aaa-7がLまたはD配置のα-アミノ酸であるように、
    R 7 は独立に、H、あるいはヒドロキシ基、メルカプト基、アミノ基、グアニジノ基、もしくはハロゲン基で任意に置換されたアルキル基、アリール基、またはアラルキル基からなる群から選択され
    R 8は下式III、IV、またはVから選択され:
    Figure 0005188665
    {式中、R9、R10、及びR11のそれぞれの基は、互いに独立に、H、あるいはヒドロキシ基、メルカプト基、アミノ基、グアニジノ基、カルボキシル基、カルボキサミド基、もしくはハロゲン基で任意に置換されたアルキル基、アリール基、またはアラルキル基であり;
    R9とR10任意に環を形成することができ;
    nは0から6である}
    但し、前記化合物は、5-MeHex-D-Val-L-Thr-L-Val-D-Val-D-Pro-L-Orn-D-allo-Ile-cyclo(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-L-Phe-Z-Dhb-L-Val)ではな]。
  2. R7が任意に置換されたアルキル基である、請求項1に記載の化合物。
  3. R9が任意に置換されたアルキル基である、請求項1または2に記載の化合物。
  4. R11が任意に置換されたC1〜C20アルキル基である、請求項1からのいずれか一項に記載の化合物。
  5. 下式:
    Figure 0005188665
    である、請求項1に記載の化合物。
  6. 下式:
    Figure 0005188665
    である化合物。
  7. H-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-cyclo(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-Z-Dhb-Val)化合物。
  8. Pal-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-cyclo(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-Z-Dhb-Val)である、請求項1に記載の化合物。
  9. 式TFA-Lit-D-Val-Thr-Val-D-Val-D-Pro-Orn-D-allo-Ile-cyclo(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-Phe-Z-Dhb-Val)の化合物。
  10. 製薬学的に許容可能なキャリアーまたは希釈剤と共に、請求項1からのいずれか一項に記載の化合物を含む製薬組成物。
  11. 請求項1からのいずれか一項に記載の化合物の有効量の投与を含むガンの治療方法のための医薬の調製における、請求項1からのいずれか一項に記載の化合物の使用。
  12. 請求項1から9のいずれか一項に規定される式(II)の化合物の合成方法であって、
    以下のスキーム:
    Figure 0005188665
    による閉環を含む、方法。
  13. 以下のスキーム:
    Figure 0005188665
    [式中、Aaa-1がD-allo-Thrであり、Aaa-2がD-allo-Ileであり、Aaa-3がD-Valであり、Aaa-4がPheであり、Aaa-5がZ-Dhbであり、Aaa-6がValであり、
    R 11 -CO-(Aaa) n ーAaa 7 -が、5-MeHex-D-Val-L-Thr-L-Val-D-Val-D-Pro-L-Orn-D-allo-Ileである]
    による閉環を含む、カハラリドF、すなわち5-MeHex-D-Val-L-Thr-L-Val-D-Val-D-Pro-L-Orn-D-allo-Ile-cyclo(D-allo-Thr-D-allo-Ile-D-Val-L-Phe-Z-Dhb-L-Val)の合成方法。
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