JP5157792B2 - プロジェクタ及び光源装置 - Google Patents
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Description
の技術に関する。
熱や赤外領域の光となり、光源装置自体も800℃〜1000℃と非常に高温となる。光
源装置で発生した熱や赤外領域の光を吸収させるための技術として、例えば、光源装置の
リフレクタ背面に冷媒用流路を設けたもの(特許文献1参照)や、リフレクタ背面に液相
の冷媒を直接配置したもの(特許文献2参照)が開示されている。
のリフレクタ背面に冷媒用流路を設けたり、液相の冷媒を直接配置したりすれば、光源装
置をプロジェクタから取り出す際に冷媒用流路等が邪魔になる場合がある。すなわち、光
源装置を交換する際に、リフレクタ背面に設けられた冷媒用流路等が邪魔になって光源装
置の交換がしにくくなるという問題が生じる。
吸熱できるとともに、光源装置の交換が容易なプロジェクタ及びその光源装置を提供する
ことを目的とする。
出する発光部と、発光部から射出された照明光を所定の方向に反射させ、発光部から射出
された赤外領域の光を透過させる第1反射手段と、を備える光源装置を有して、照明光を
用いて画像を表示させるプロジェクタであって、第1反射手段の周囲に配置されて光源装
置を収容し、所定の方向と異なる方向に光源装置を取出し可能とする取出口が形成され、
光源装置からの熱を吸熱する光源用吸熱手段と、第1反射手段を透過して取出口に向かう
赤外領域の光を光源用吸熱手段に向けて反射させる第2反射手段と、を有する。
ェクタから取り出すのが容易になる。したがって、光源装置が寿命を迎えた際等に光源装
置の交換を容易に行うことができる。また、第1反射手段を透過して取出口に向かう赤外
領域の光が第2反射手段によって光源用吸熱手段に向けて反射されるので、取出口部分か
ら赤外領域の光が漏れてしまうのを防ぐことができる。したがって、第1反射手段を透過
した赤外領域の光によって発生する熱を光源用吸熱手段に効率的に吸熱させることができ
る。
いることが望ましい。第2反射手段が光源装置と一体に設けられているので、光源装置を
取り出せば第2反射手段も一緒に取り出されるため、光源装置を取り出す際に第2反射手
段が邪魔にならない。したがって、光源装置の交換を一層容易に行うことができる。
ウジングに一体成形され、表面に金属が蒸着されていることが望ましい。第2反射手段が
ハウジングと一体成形されているので、第2反射手段をハウジングと同じ材料で構成でき
、製造コストを抑制できる。また、表面に金属を蒸着させるので、ハウジングの材料自体
に赤外領域の光を反射させる性質がない場合でも、第2反射手段に赤外領域の光を反射さ
せる性質を備えさせることができる。
は、蓋部と一体に設けられていることが望ましい。第2反射手段が、取出口を塞ぐ蓋部と
一体に設けられているので、光源装置を取り出す際に蓋を外せば第2反射手段も一緒に外
れる。したがって、光源用吸熱手段に収容された光源装置の点検の際等に、第2反射手段
に邪魔されず、容易に光源装置を確認することができる。また、第2反射手段が光源装置
とは別体として設けられているので光源装置自体のコストを抑制させることができる。こ
れにより、光源装置の交換費用を抑制することができる。
面の少なくとも一部に、凹凸が形成されていることが望ましい。凹凸によって光源用吸熱
手段の内壁面の表面積を大きくすることができる。これにより、第1反射手段を透過した
赤外領域の光による熱を、より効率的に光源用吸熱手段に吸熱させることができる。
れ、冷媒用流路を流れる冷媒に光源装置からの熱を吸収させ、光源用吸熱手段で熱を吸収
した冷媒を通過させるエジェクターポンプと、エジェクターポンプから流出した冷媒の熱
を放熱させる放熱器と、収容された冷媒を蒸発させて冷却する蒸発器と、を有し、光源装
置以外の熱源からの熱を蒸発器で冷却された冷媒に吸収させ、エジェクターポンプは、光
源用吸熱手段で熱を吸収した冷媒の通過による圧力低下によって蒸発器の内部を減圧する
ことが望ましい。
。しかし、蒸発器で冷却された冷媒に光源装置以外の熱源からの熱を吸収させれば、冷却
ファンの風量を少なくすることができる。また場合によっては、光源部以外の熱源を冷却
する冷却ファンを不要にすることもできる。したがって、冷却ファンの運転騒音を抑えて
、プロジェクタの静粛性の向上を図ることができる。なお、蒸発器内部の冷媒は蒸発時に
気化熱を奪われて冷却される。
る冷媒の沸騰温度を低くすることができる。したがって、蒸発器の周囲が室温程度の温度
であっても、蒸発器内部の冷媒の温度を室温より低下させることができる。この室温より
低い温度を用いた冷却により、従来の室温程度の筐体内空気を用いた空冷より、光源装置
以外の熱源の温度をより低く冷却することができる。
外の熱源の温度を冷却する場合がある。エジェクターポンプによる蒸発器内部の減圧によ
って低温を生成しているので、圧縮機を備えた冷却装置を用いる場合に比べて消費電力を
抑えることができる。また、エジェクターポンプは圧縮機に比べて小型化しやすく、プロ
ジェクタ自体の小型化にも寄与することができる。
の圧力を低下させているので、蒸発器内部の圧力を低下させるための圧縮機を設ける必要
がなく、装置の小型化や消費電力の抑制を図ることができる。
とが望ましい。冷媒が光源用吸熱手段において蒸発することで気相の冷媒となる。気相の
冷媒は液相の冷媒よりも高速でエジェクターポンプ内を通過させやすい。エジェクターポ
ンプは内部を通過する流体の速度が大きいほど圧力低下を大きくすることができるので、
光源用吸熱手段において冷媒を蒸発させることで、蒸発器内部の圧力を低下させやすくな
る。冷媒の沸騰温度が室温以下となる圧力まで蒸発器内部の圧力を低下させれば、蒸発器
内部の冷媒の温度を室温以下に冷却することもできる。
学素子であることが望ましい。光学素子は温度上昇によって劣化しやすい。光学素子は発
光部から射出された光の照射により温度が上昇するが、光学素子からの熱を蒸発器内部で
冷却された冷媒に吸収させることで、光学素子の温度上昇を防いで製品の寿命を延ばすこ
とができる。
光を所定の方向に反射させ、発光部から射出された赤外領域の光を透過させる第1反射手
段と、第1反射手段を透過した赤外領域の光を反射させる第2反射手段と、を有する。
ので、第2反射手段によって赤外領域の光を所望の方向に反射させることができる。例え
ば、赤外領域の光を一定の領域に集光させることで、赤外領域の光によって熱が発生する
場所を限定することができる。
めにプロジェクタに備えられた光源用吸熱手段に収容されて用いられ、第2反射手段は、
光源用吸熱手段に向けて赤外領域の光を反射させることが望ましい。第2反射手段が、赤
外領域の光を光源用吸熱手段に向けて反射させるので、赤外領域の光によって発生する熱
を効率的に光源用吸熱手段に吸熱させることができる。
体50の内部に光源装置3、空間光変調装置(光学素子)4、冷却システムS1を備える
。筐体50には、光源装置3を収容するための光源収容部50aが形成されている。また
、光源収容部50aは、蓋部50bで塞がれている。プロジェクタ1は、光源装置からの
光を、投写レンズ48を介してスクリーン(図示せず。)に供給し、スクリーンで反射す
る光を観察することで画像を鑑賞するフロント投写型のプロジェクタである。なお、本願
の実施例の説明において、光源装置3から投写レンズ48に向かう軸をZ軸とする。Z軸
と直交し互いに垂直に交わる軸をX軸及びY軸とする。また、各軸の矢印方向を正の方向
とし、その逆方向を負の方向とする。
クタ8(第1反射手段)、ハウジング10、IR反射ミラー(第2反射手段)12を備え
る。発光管6は、例えば、超高圧水銀ランプである。発光管6は、不図示の電極間にアー
クが形成されて光を射出するもので、発光時には800℃〜1000℃の非常に高温なも
のとなる。
光を照明光としてZ軸に沿った正の方向(所定の方向)に反射させる。また、リフレクタ
8は、発光管6から射出された光のうち赤外領域の光を透過させる。すなわち、リフレク
タ8は、可視光は反射させるが赤外領域の光は透過させるコールドミラーとなっている。
が取り付けられる。ハウジング10は、リフレクタ8を支持して、光源収容部50a内に
おけるリフレクタ8の位置決めをする。
のものである。IR反射ミラー12は、照明光の射出方向とは反対方向(Z軸に沿った負
の方向)に延びるようにハウジング10に一体成形されている。IR反射ミラー12は、
光源装置3が後述する吸収蒸発器14に収容された状態で、リフレクタ8よりも吸収蒸発
器14の取出口14a側に位置するように形成されている(図4も参照)。IR反射ミラ
ー12は、ハウジング10から延びた部分に金属を蒸着させることで構成され、赤外領域
の光を反射させる性質を持つ。蒸着させる金属として、特に金を用いることで、赤外領域
の光を効率よく反射させることができる。このIRミラー12によって、リフレクタ8を
透過した赤外領域の光の一部を所望の方向に反射させることができる。本実施例では、光
源装置3をプロジェクタ1に適用し、IRミラー12によって赤外領域の光を後述する吸
収蒸発器14に向けて反射させている。
ターポンプ18、ラジエータ(放熱器)20、冷却ファン22、低温熱交換器24、伝熱
手段26を有して大略構成される。吸収蒸発器14、循環ポンプ16、エジェクターポン
プ18、ラジエータ20、低温熱交換器24は、冷媒管28を介して接続されている。
収容された状態を示す外観斜視図である。吸収蒸発器14は、光源収容部50a内に配置
されて(図1も参照)、光源収容部50aの壁面の一部を構成する。吸収蒸発器14は、
光源装置3を収容可能な箱体形状を呈している。光源装置3を収容した状態において吸収
蒸発器14は、リフレクタ8の周囲に配置された状態となる。なお、上述した蓋部50b
は、吸収蒸発器14の取出口14aを塞ぐ機能も有している。
の射出を可能としている。また、吸収蒸発器14は、Y軸の正方向側の面が開口となって
おり、光源装置3を取出し可能な取出口14aとなっている。吸収蒸発器14は、熱伝導
性の高い金属材料、例えばアルミニウムで形成されている。吸収蒸発器14は、内部に冷
媒が通過するための冷媒用流路14bが形成されている。吸収蒸発器14のリフレクタ8
側の内壁面には、凹凸が形成されている。また、吸収蒸発器14のリフレクタ8側の内壁
面には、光の吸収効率を高める表面処理が施されている。例えば、放射率が0.8以上と
なるような表面処理が施されており、内壁面に照射された赤外領域の光のほとんどが吸収
される。
6から射出されてリフレクタ8を透過した赤外領域の光のほとんどは、吸収蒸発器14の
内壁面に直接照射されて、吸収蒸発器14の温度を上昇させる。吸収蒸発器14は、赤外
領域の光の照射により発生した熱を、冷媒用流路14bを流れる冷媒に吸収させる。冷媒
は、冷媒用流路14bを流れる過程で熱を吸収して、沸騰温度よりも高温となって蒸発す
る。
向かう赤外領域の光は、IR反射ミラー12に反射されて吸収蒸発器14の内壁面に向か
う。これにより、取出口14a部分から赤外領域の光が漏れてしまうのを防ぐことができ
る。すなわち、リフレクタ8を透過した赤外領域の光を吸収蒸発器14に集めて、赤外領
域の光によって発生する熱を吸収蒸発器14に効率的に吸熱させることができる。また、
吸収蒸発器14の内壁面には凹凸が形成されているため、表面積が大きくなっている。こ
れにより、吸収蒸発器14の内壁面が平坦な場合に比べて、吸収蒸発器14の吸熱効率を
高めることができる。さらに、吸収蒸発器14の内壁面には、光の吸収効率を高める表面
処理が施されているので、より一層、吸収蒸発器14の吸熱効率を高めることができる。
ーポンプ18、ラジエータ20、低温熱交換器24の間に冷媒を循環させるための動力源
として機能する。なお、冷媒としては、例えば水、ハイドロフルオロエーテル、フッ素系
不活性液体、プロピレングリコール、エチレングリコール等を用いる。
ノズル形状を呈している。また、主ノズル18aの壁面には、主ノズル18aと副ノズル
18bとを連通する連通孔18cが形成されている。エジェクターポンプ18の主ノズル
18aには、冷媒管28を介して吸収蒸発器14が接続されており、吸収蒸発器14で気
相となった冷媒が主ノズル18aに流入する。また、エジェクターポンプ18の副ノズル
18bには、冷媒管28を介して低温熱交換器24が接続されている。
圧力が減圧される。これにより、副ノズル18bに接続された低温熱交換器24の内部が
減圧される。つまり、エジェクターポンプ18は低温熱交換器24の内部を減圧する減圧
手段として機能する。後に詳説するが、低温熱交換器24の内部には冷媒が収容されてい
る。低温熱交換器24の内部がエジェクターポンプ18によって減圧されることで、冷媒
の沸騰温度が下がり、冷媒が蒸発しやすくなる。低温熱交換器24の内部での冷媒の蒸発
により気相の冷媒が発生する。この気相の冷媒は蒸発する際に液相の冷媒から気化熱を奪
う。低温熱交換器24で発生した気相の冷媒は、副ノズル18bを介して主ノズル18a
内に引き込まれ、吸収蒸発器14から送り込まれた気相の冷媒と合流してラジエータ20
に送り込まれる。エジェクターポンプ18は主ノズル18a内を通過する流体の速度が速
いほど、副ノズル18bに対する減圧効果も高くなる。本実施例では、主ノズル18aを
通過する冷媒は、吸収蒸発器14で蒸発して気相の冷媒となっているため、液相の冷媒に
比べて高速で主ノズル18a内を通過させることができる。したがって、副ノズル18b
の減圧効果を高めることができ、低温熱交換器24内部の圧力をより低いものとすること
ができる。これにより、低温熱交換器24内部の冷媒の蒸発温度もより一層低いものとな
る。
熱として奪った熱を外気に放熱させる。ラジエータ20の内部には冷媒が流れる流路(図
示せず。)が形成されている。エジェクターポンプ18から送り込まれた気相の冷媒は、
ラジエータ20内の流路を流れる過程で冷却されることで、凝縮されて液相の冷媒となる
。ラジエータ20を通過した冷媒は循環ポンプ16を介して吸収蒸発器14に向かう。液
相の冷媒は気相の冷媒に比べて圧送時に体積減少しにくいため、液相の冷媒を圧送する循
環ポンプ16は気相の冷媒を圧送するコンプレッサー等より小型のものを用いることがで
きる。
器24につながっている。したがって、ラジエータ20から流出した冷媒の一部は低温熱
交換器24に向かい、その内部に収容される。冷却ファン22は、ラジエータ20周辺の
空気を流動させて冷媒の冷却効率を高める。
交換器24の内部で蒸発する際に気化熱を奪われて冷却される。低温熱交換器24の内部
は、エジェクターポンプ18によって減圧されているため、冷媒の沸騰温度が低下する。
これにより低温熱交換器24の内部に収容された冷媒の温度は沸騰温度付近の温度に冷却
される。冷媒の沸騰温度が室温以下となるように低温熱交換器24の内部を減圧すれば、
低温熱交換器24の内部の冷媒を室温以下に冷却することができる。なお、ラジエータ2
0と低温熱交換器24とを結ぶ冷媒管28には、冷媒の流量を調整するためのバルブ13
が設けられている。低温熱交換器24に向かう冷媒の流量をバルブ13で調節することで
、低温熱交換器24内部の液相の冷媒がエジェクターポンプ18に引き込まれてしまうの
を防ぐことができる。
明する。
ータ20から流出した冷媒が吸収蒸発器14で蒸発する(ステップS2)。吸収蒸発器1
4で蒸発して気相となった冷媒がエジェクターポンプ18の主ノズル18aを通過すると
(ステップS3)、副ノズル18b内が減圧され、これによって低温熱交換器24の内部
も減圧される(ステップS4)。低温熱交換器24の内部には、ラジエータ20から流出
した冷媒の一部が収容されており、低温熱交換器24の内部が減圧されることで収容され
た冷媒の一部が蒸発して冷媒が冷却される(ステップS5)。低温熱交換器24の内部で
蒸発して気相となった冷媒は副ノズル18bに引き込まれて主ノズル18aを通過する冷
媒と合流する(ステップS6)。エジェクターポンプ18で合流した冷媒は、ラジエータ
20に流入して、ラジエータ20内の流路を通過する過程で外気に熱を吸収されて凝集す
る(ステップS7)。ラジエータ20で凝集した冷媒は、再度吸収蒸発器14に向けて流
出する(ステップS8)。
4に取出口14aが形成されているので、光源装置3をプロジェクタ1から取り出すのが
容易になる。したがって、光源装置3が寿命を迎えた際等に光源装置3の交換を容易に行
うことができる。また、リフレクタ8を透過して取出口14aに向かう赤外領域の光がI
R反射ミラー12によって吸収蒸発器14に向けて反射されるので、取出口14a部分か
ら赤外領域の光が漏れてしまうのを防ぐことができる。したがって、リフレクタ8を透過
した赤外領域の光によって発生する熱を吸収蒸発器に効率的に吸熱させることができる。
ているので、光源装置3を取り出せばIRミラー12も一緒に取り出されるため、光源装
置3を取り出す際にIRミラー12が邪魔にならない。したがって、光源装置3の交換を
一層容易に行うことができる。
ハウジング10と同じ材料で構成でき、製造コストを抑制できる。また、表面に金属を蒸
着させるので、ハウジング10の材料自体に赤外領域の光を反射させる性質がない場合で
も、IRミラー12に赤外領域の光を反射させる性質を持たせることができる。
間光変調装置14を冷却するので、空間光変調装置14の劣化を防いでプロジェクタ1の
製品寿命を延ばすことができる。また、非常に高温となる発光管4の熱を利用して冷媒を
蒸発させ、蒸発によって気相となった冷媒をエジェクターポンプ18に通過させるので、
低温熱交換器24の内部を十分に減圧することができる。低温熱交換器24の内部が十分
に減圧されるので、内部に収容された冷媒の蒸発温度を低くすることができる。冷媒の蒸
発温度が低くなれば、室温程度の環境下でも低温熱交換器24の内部の冷媒を十分に冷却
させることができ、冷媒の温度を室温以下にすることもできる。十分に冷却された冷媒で
空間光変調装置14を冷却するので冷却効果を高めることができる。低温熱交換器24で
冷却された冷媒に熱を吸収させて空間光変調装置14を冷却するので部品点数の削減を図
ることができる。また、空間光変調装置14を冷却するためのファンも設けた場合であっ
ても、少ない風量で空間光変調装置14を冷却することができるので、ファンの運転騒音
を抑えてプロジェクタ1の静粛性を向上させることができる。
小型化、ひいてはプロジェクタ1の小型化に寄与することができる。
れない。空間光変調装置としては、反射型液晶表示装置(Liquid Crystal On Silicon
;LCOS)、DMD(Digital Micromirror Device)、GLV(Grating Light Va
lve)等を用いても良い。空間光変調装置として反射型液晶表示装置を用いた場合には、
反射型液晶表示装置の反射面の裏側に伝熱手段26を接触させて、反射型液晶表示装置で
発生する熱を放熱させるように構成してもよい。また、低温熱交換器24で冷却された冷
媒による冷却対象を空間光変調装置14としているが、プロジェクタ1に設けられ他の熱
源、例えば偏光板、電気回路等を冷却対象としてもよい。
しての吸収蒸発器14で蒸発させた冷媒を用いているがこれに限られない。光源用吸熱手
段で冷媒を蒸発させずに液相のままエジェクターポンプ18の主ノズル18a内を通過さ
せることでも副ノズル18b内を減圧することができる。
管6に吹き付けるように構成してもよい。例えば、ダクト(風路)を設けて、冷却ファン
22によって流動された空気が発光管6に吹き付けられるようにしてもよい。発光管6は
非常に高い温度になるので、ラジエータ20において冷媒の熱を吸収して温度が上昇した
空気であっても発光管6との温度差が大きくなるので、十分な冷却効率で発光管6の冷却
を行うことができる。また、1つの冷却ファン22でラジエータ20の冷却と発光管6の
冷却ができるので、ラジエータ20と発光管6のそれぞれを冷却するためのファンを設け
る場合に比べて、プロジェクタ1の小型化、部品点数の削減及び製造コストの低下に寄与
することができる。また、複数のファンを設ける場合に比べて静粛性を向上させることが
できる。さらに、冷却ファン22を従来プロジェクタ内に配置している他のファン、例え
ば、電源冷却用のファンや、プロジェクタ筐体内の空気を排出するためのファンと兼ねて
もよい。
ーブは、その内部が毛細管となっており、キャピラリーチューブに対する冷媒の流入側と
流出側の圧力差に応じた量の冷媒が通過する。したがって、ラジエータ20と低温熱交換
器24との間に冷媒の流量調節のためのバルブ13を設けずに、適量の冷媒を低温熱交換
器24に流入させることができる。バルブ13が不要となるため、部品点数の削減及びプ
ロジェクタ1の小型化に寄与することができる。
としては、伝熱手段26を用いる場合に限られない。例えば、低温熱交換器24内の冷媒
とは別系統の冷媒に空間光変調装置4で発生した熱を吸収させ、その別系統の冷媒を低温
熱交換器24内に配設された配管内に通過させることで、低温熱交換器内の冷媒に光源装
置4で発生した熱を吸収させてもよい。また、空間光変調装置と低温熱交換器を直接接触
させるものであってもよい。
ロジェクタ1は、一の空間光変調装置4により2つ又は3つ以上の色光を変調する構成と
してもよい。また、プロジェクタ1は、スクリーンの一方の面に光を供給し、スクリーン
の他方の面から射出する光を観察することで画像を鑑賞する、いわゆるリアプロジェクタ
であっても良い。
上述した構成と同様の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
部50bとが一体となっている。IRミラー12が、取出口14aを塞ぐ蓋部50bと一
体に設けられているので、光源装置3を取り出す際に蓋部50bを外せばIR反射ミラー
12も一緒に外れる。したがって、蓋部50bを外すだけで、IR反射ミラー12に邪魔
されることなく、吸収蒸発器14に収容された光源装置3の状態を確認することができる
。また、IRミラー12が光源装置3とは別体に設けられているので、光源装置3自体の
コストを抑制させることができる。これにより、光源装置3の交換費用を抑制することが
できる。
)、6 発光管(発光部)、8 リフレクタ(第1反射手段)、10 ハウジング、12
IR反射ミラー(第2反射手段)、13 バルブ、14 吸収蒸発器(光源用吸熱手段
)、14a 取出口、14b 冷媒用流路、16 循環ポンプ、18 エジェクターポン
プ、18a 主ノズル、18b 副ノズル、18c 連通孔、20 ラジエータ(放熱器
)、22 冷却ファン、24 低温熱交換器(蒸発器)、26 伝熱手段、28 冷媒管
、48 投写レンズ、50 筐体、50a 光源収容部、50b 蓋部
Claims (10)
- 光を射出する発光部と、前記発光部から射出された光の一部を所定の方向に反射させ、赤外領域の光を透過させる第1反射手段と、を備える光源装置を有するプロジェクタであって、
前記光源装置を収容し、前記所定の方向と異なる方向に前記光源装置を取出し可能とする取出口が形成され、前記光源装置からの熱を吸熱する光源用吸熱手段と、
前記第1反射手段を透過して前記取出口に向かう赤外領域の光を前記光源用吸熱手段に向けて反射させる第2反射手段と、
前記光源装置からの熱を吸収した冷媒を通過させるエジェクターポンプと、
前記エジェクターポンプから流出した冷媒の熱を放熱させる放熱器と、
収容された冷媒を、蒸発させて冷却する蒸発器と、を備え、
前記エジェクターポンプは、前記光源用吸熱手段で熱を吸収した冷媒の通過による圧力低下によって前記蒸発器の内部を減圧することを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1に記載のプロジェクタであって、
前記第2反射手段は、前記光源装置と一体に設けられていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項2に記載のプロジェクタであって、
前記光源装置の外郭を構成するハウジングをさらに備え、
前記第2反射手段は、前記ハウジングに一体成形され、少なくとも前記赤外領域の光が照射される表面に金属が蒸着されていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1に記載のプロジェクタであって、
前記取出口を塞ぐ蓋部をさらに備え、
前記第2反射手段は、前記蓋部と一体に設けられていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載のプロジェクタであって、
前記光源用吸熱手段は、前記第1反射手段が配置される側の内壁面の少なくとも一部に凹凸を有することを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1から5のいずれか一項に記載のプロジェクタであって、
前記蒸発器は、前記光源装置以外の熱源からの熱を冷却された冷媒により吸収することを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1から6のいずれか一項に記載のプロジェクタであって、
前記光源用吸熱手段において、冷媒を蒸発させることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項6に記載のプロジェクタであって、
前記熱源は、前記発光部から射出された光を変調する光学素子であることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項7に記載にプロジェクタであって、
前記光源用吸熱手段で蒸発し前記エジェクターポンプを通過した冷媒は、前記放熱器により冷却されて凝縮し、
前記放熱器により冷却された冷媒の一部は、前記蒸発器内に収容されることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1から9のいずれか一項に記載のプロジェクタであって、
前記光源用吸熱手段は、前記第1反射手段が配置される側の内壁面の少なくとも一部に、放射率が0.8以上となる表面を有することを特徴とするプロジェクタ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008252672A JP5157792B2 (ja) | 2008-09-30 | 2008-09-30 | プロジェクタ及び光源装置 |
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