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JP5140367B2 - 紙おむつ - Google Patents

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JP5140367B2 JP2007256438A JP2007256438A JP5140367B2 JP 5140367 B2 JP5140367 B2 JP 5140367B2 JP 2007256438 A JP2007256438 A JP 2007256438A JP 2007256438 A JP2007256438 A JP 2007256438A JP 5140367 B2 JP5140367 B2 JP 5140367B2
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Description

本発明は、履かせ易さと、広範なサイズ調整とを両立させ、かつ装着が簡易な紙おむつに関するものである。
パンツ型使い捨て紙おむつは、前身頃の両側部と後身頃の両側部とがそれぞれ接合されることにより、両側に接合部が形成されるとともに、胴開口部および左右一対の脚開口部が形成されているものであり、装着者の両足を胴開口部に通して脚開口部に挿入することにより装着するものである。
これに対して、使用の際、背側および腹側が接合されていない状態で装着者にあてがい、背側の両側部に設けられた係止片の先端部を腹側外面に固定する、止着式あるいはテープ式と呼ばれるタイプもある。
また、特許文献1に示されるように、パンツ型としても止着式としても使用できる、兼用型ともいうべき紙おむつも提案されている。この紙おむつは、後背部と、この後背部から幅方向の両側へ延びる前帯部と、上記後背部から股下を通して着用者の前腹側へ折り返し可能な吸収性本体とを有し、胴回りに巻き付けられた前帯部と折り返された吸収性本体とを着用者の前腹側で止着した形態で着用可能なものである。
特開2005−270359号公報
しかしながら、パンツ型は乳幼児に対する履かせ易さに優れるものの、予め設計されたサイズしかないため、非標準的な体型に対してはフィットし難い。また、パンツ型紙おむつにおいて、左右のレッグ開口部に対して両足を挿入するのは予想外に困難なものである。例えば、一方の足を一方のレッグ開口部に挿入した後、他方の足を他方のレッグ開口部に挿入する際、先に挿入した一方の足の動きに起因して、おむつが変形したり、他方のレッグ開口部が変形したり移動したりし、他方の足が他方のレッグ開口部になかなか入らないといった事態が発生することがある。また、特に乳幼児用途では、二本目の足を挿入する際、装着者が暴れたりすると、先に挿入した足が抜けてしまい、ひどいときにはいつまで経っても片足しか挿入できないといった事態が発生することがある。
一方、テープ式はテープによる締め付けを行うことができるため、種々の体型にフィットさせ易いが、寝ている乳児に装着させる場合を除けば装着し辛いものである。
これらの汎用型に対して、上記特許文献1記載のものは、履かせ易さやフィット性には優れるが、装着手順が多様かつ複雑になり、使用上慣れを要するという問題があった。
そこで、本発明の主たる課題は、履かせ易さと、広範なサイズ調整とを両立させ、かつ装着が簡易な紙おむつ、及びその製造における外装シート部分の形成方法を提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
前身頃と後身頃とを有し、前記前身頃から股間部を介して前記後身頃までの部分の内面に、液透過性表面シートと、不透液性バックシートと、これらの間に設けられた吸収体とを有する吸収性本体が取り付けられており、
前記前身頃と後身頃とが、幅方向一方側および他方側のうち一方側の側部で着脱しないように接合され、一方側に脚開口部が形成されるとともに、他方側の側部では接合されておらず、かつ
前記前身頃および後身頃のうちいずれか一方の身頃における前記他方側の側部の内面に、基材シートの内面に止着手段を設けてなるファスニングテープが貼り付けられており、
このファスニングテープは、前記基材シートにおける止着手段を有する面が前記一方の身頃における前記他方側の側部の内面に重ね合わされた状態で、前記基材シートの幅方向外側の側縁が前記一方の身頃における前記他方側の側部の内面に接合固定されており、
このファスニングテープにおける、前記一方の身頃における前記他方側の側部の内面に対する接合固定部分よりも幅方向中央側の部分を、前記一方の身頃における前記他方側の側部の側縁から幅方向外側に展開した状態で、この展開部分に配置されている前記止着手段が前記他方の身頃における前記他方側の側部に着脱自在に連結されるように構成されており、この連結により前記他方側の脚開口部および胴開口部がそれぞれ形成されるように構成されているとともに、
前記一方の身頃における一方側の側部にも止着手段を備えており、この止着手段により、一方の身頃における前記一方側の側部が、前記他方の身頃における前記一方側の側部に着脱自在に連結されることによって左右の寸法バランスの崩れを修正するように構成されている、
ことを特徴とする紙おむつ。
(作用効果)
本発明の特徴は、上記のように前身頃と後身頃とが、幅方向一方側および他方側のうち一方側の側部でのみ接合され、一方側にのみ脚開口部が形成されており、他方側の側部については止着手段により連結されるように構成されている点にある。要するに、幅方向一方側はパンツタイプ、他方側はテープ式となっているものである。
このように構成されていると、装着に際して両足を通す必要が無く、片足のみを通すだけであるため、素早く簡単に脚通しを行うことができ、脚通し後には、止着手段による側部の連結が必要になるが、これも片方だけであるため素早く簡単に行うことができる。また、片側とはいえ、止着手段を用いて連結するため、体型に合わせて胴回りの締め付け度合いを調整することにより、フィット性を向上させることができ、もってもれの低減や見栄えの向上を図ることができるようになる。
また、他方側の側部の止着手段のみで止着を行うと、装着時における左右の寸法バランスが崩れるおそれがあるため、本項記載のように両側部に止着手段を設け、左右のバランスを調整できるように構成するのが好ましい。
<請求項2記載の発明>
前記一方の身頃における前記他方側の側部および前記ファスニングテープの少なくとも一方が、弾性伸縮するように構成されている、請求項1記載の紙おむつ。
(作用効果)
本項記載のように、止着手段近傍が弾性伸縮することにより、フィット性がより一層向上する。
<請求項3記載の発明>
前記一方の身頃における前記他方側の側部の内面および前記ファスニングテープの内面の少なくとも一方に、前記他方の身頃の外面に対する滑り止めが設けられている、請求項1または2記載の紙おむつ。
(作用効果)
ファスニングテープにより連結される部分がずれ易いことは知られている。しかし、従来の一般的なテープ式のような左右対称構造では、ずれが発生しても左右がバランスするようにずれるため違和感が発生し難いのに対して、本発明の非対称構造では、一方側の側部はずれが発生しないように接合されており、他方側の側部のみがずれるため、これが発生した場合には装着バランスが崩れることで著しい違和感がもたらされる。よって、本項記載の箇所に滑り止めを設けることにより、身体または他方の身頃の外面に対する摩擦力を向上させ、連結部分のずれを防止するのは一つの好ましい形態である。これにより、装着バランスの崩れによる違和感の発生を抑制することができる。
<請求項4記載の発明>
前記紙おむつは前記一方の身頃と前記他方の身頃が実質的に対称な形状をなしており、
前記他方の身頃における他方の側部にも止着手段を備えており、前記一方の身頃又は前記他方の身頃の止着手段により、前記他方側の側部において一方の身頃と他方の身頃とが着脱自在に連結されるように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の紙おむつ。
(作用効果)
このように、おむつ本体が実質的に前後対称の構造となっていると、前後左右の区別なく使用することが可能であるため、他方側が装着者の右になるようにしても左になるようにしても、問題なく装着することができるため、好ましい。さらに、他方側の側部の前後両方に止着手段が設けられておれば、他方側が装着者の左右どちらに位置するようになっても、同じ手順で装着できるようになるため好ましい。なお、本発明における「実質的に前後の区別のないおむつ形状」とは、紙おむつを股間部中央を境に2つに折った時に、一方の身頃(前身頃)と他方の身頃(後身頃)とが重複する領域の面積が、一方の身頃の面積及び他方の身頃の面積の90%以上であり、かつ一方の身頃(前身頃)の吸収体と他方の身頃(後身頃)の吸収体とが重複する領域の面積が、一方の身頃の吸収体の面積及び他方の身頃の吸収体の面積の90%以上であることとする。
<請求項5記載の発明>
前記止着手段は、表面にフック状突起を多数有するフックテープにより形成されており、前記止着手段は前記一方側の側部において接合される部分の4/5以上の上下方向寸法を有しており、且つ前記止着手段は、前記接合固定部分側と反対側の側縁が胴回り方向と直交する縦方向に沿う直線状をなし、且つ前記接合固定部分側の側縁が胴回り方向に変位しながら前記縦方向に沿って延在する波状をなしている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の紙おむつ。
(作用効果)
本発明の紙おむつのような形態では、止着手段を広範囲に設け、十分な止着力を発揮させるのが好ましい。この観点から、止着手段としてはメカニカルファスナー(面ファスナー)のフックテープを用いるのが好ましい。しかし、フックテープは他の部材と比べて硬いため単に広範囲に設けただけでは、肌触りを悪化させるとともに、コストが嵩んでしまう。これに対して、本項記載の発明では、止着手段をフックテープで形成するだけでなく、波状側縁を有する形状とすることによって、止着手段における幅の広い部分により止着力の低下を防止するとともに、幅の狭い部分により柔軟性を向上させることができる。
<請求項6記載の発明>
前記止着手段は、表面にフック状突起を多数有するフックテープにより形成されており、前記止着手段は前記一方側の側部において接合される部分の4/5以上の上下方向寸法を有しており、且つ前記止着手段は、前記ファスニングテープに対して胴回り方向と直交する縦方向に間欠的に設けられ且つ少なくとも前記ファスニングテープの縦方向両端部に設けられている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の紙おむつ。
(作用効果)
本項記載の発明では、フックテープが縦方向に間欠的に設けられているため、柔軟性及び通気性により優れる。しかも、特に力の加わりやすい縦方向両端部にフックテープがそれぞれ設けられているため、止着力を損なわずに、高価なフックテープの使用量を抑えることができる。
以上のとおり本発明によれば、履かせ易さと、広範なサイズ調整とを両立させ、かつ装着が簡易な紙おむつとなる等の利点がもたらされる。
以下、本発明の一実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、使い捨ておむつの例を示している。この使い捨ておむつ10は、外面(裏面)側の外装シート12と内面(表面)側の吸収性本体20とを備え、外装シート12に吸収性本体20が固定されているものである。吸収性本体20は、尿や軟便などの排泄物を受け止めて吸収保持する部分であり、股間部およびその前後両側の胴開口部WO近傍までの範囲に延在されている。外装シート12は吸収性本体20を着用者に装着するための部分となる。
外装シート12は、股間部で連続するように形成された前身頃と後身頃とからなり、展開形状は図示のように両側の前後方向中間部が括れた砂時計形状とすることができる。この括れ部分は脚周りを構成する部分である。吸収性本体20は任意の形状を採ることができるが、図示の形態では長方形である。図示の吸収性本体20の長手方向(すなわち図2の上下方向。製品の前後方向でもある。)の中間の幅は、外装シート12の括れた部分を繋ぐ幅より長い形態が示されている。この幅の関係は逆でもよいし、同一の幅でもよい。
ここに、図2の符号において、「前後方向」とは、腹側と背側を結ぶ方向を意味し、「幅方向」とは前後方向と直交する方向を意味する。「ウエスト開口縁」とは胴開口部WOの縁を意味し、「レッグ開口縁」とは脚開口部LOの縁を意味する。「レッグ開口始端」とは脚開口部LOのレッグ開口縁と接合部12Aと交差する位置を意味し、レッグ開口縁の始まり個所の意味である。「胴周り領域」Tとは、ウエスト開口縁からレッグ開口始端に至る長さ範囲の全体領域を意味する。胴周り領域Tは、概念的に「ウエスト部」Wと「腰下部」Uとに分けることができる。これらの前後方向の長さは、製品のサイズによって異なるが、ウエスト部Wは15〜40mm、腰下部Uは45〜220mmである。「股部」Lとは、脚開口部を形成する範囲、すなわち前身頃側のレッグ開口始端から後身頃側のレッグ開口始端に至る長さ範囲の全体領域を意味する。また、「中央部」とは、製品の中央線を含む側部を除く中間領域を意味する。「脇部」とは、胴周り領域Tにおける両側部を意味する。
(外装シート)
外装シート12は望ましくは図示のように二枚のシートを積層してなり、これらのシート間に弾性伸縮部材12Cを介在させて、その収縮力により着用者にフィットさせる形態が望ましい。外装シート12の素材としては、たとえば撥水性不織布を用いることができる。また、弾性伸縮部材としては、糸ゴムや弾性発泡体の帯状物などを使用できるが、糸ゴムのような細長状のものを所定の間隔を空けて複数本平行に設けるのが望ましい。図示の形態では、弾性伸縮部材12C,12C…が、ウエスト部Wでは、幅方向全体にわたり設けられているのに対して、腰下部Uでは、弾性伸縮部材12Cは、吸収性本体20と重なる幅方向中間部を除いて、その両側のみに伸縮力が作用するように設けられている。この両側のみに伸縮力が作用する形態には、両側にのみ弾性伸縮部材12Cが存在する形態の他、腰下部Uの幅方向全体にわたり連続して弾性伸縮部材12Cが存在するが、中間部では弾性伸縮部材が切断されており、伸縮力が作用しないように構成されているものも含まれる。
(吸収性本体)
吸収性本体20としては、図3に示されるように、使用面側から順に、液を透過させるたとえば不織布などからなるトップシート30と、吸収要素50とを重ねたものを用いることができる。通常の場合、吸収要素50の裏面側にはプラスチックシートなどからなる液不透過性シート70が設けられる。この液不透過性シート70の裏面側は外装シート12の身体側面に接合されている。また、トップシート30を透過した液を速やかに吸収要素50へ移行させるために、トップシート30と吸収要素50との間に、中間シート(セカンドシート)40を設けることができる。さらに、吸収部20の両脇に排泄物が漏れるのを防止するために、吸収部20の両側に起立するバリヤーカフス60、60を設けることができる。なお、図示しないが、吸収性本体20の各構成部材は、ホットメルト接着剤などのベタ、ビードまたはスパイラル塗布などにより相互に固定することができる。
吸収性本体20は、メカニカルファスナーや粘着材を用い、外装シート20に対して着脱自在に取り付けることもできる。
(トップシート)
トップシート30は、液を透過する性質を有する。したがって、トップシート30の素材は、この液透過性を発現するものであれば足り、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを例示することができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
また、トップシート30は、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートを貼り合せて得た積層シートからなるものであってもよい。同様に、トップシート30は、平面方向に関して、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートからなるものであってもよい。
(中間シート)
トップシート30を透過した液を速やかに吸収体へ移行させるために、トップシート30より液の透過速度が速い、通常「セカンドシート」と呼ばれる中間シート40を設けることができる。この中間シート40は、液を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した液の吸収体からの「逆戻り」現象を防止し、トップシート30上を常に乾燥した状態とすることができる。中間シート40は省略することもできる。
中間シート40としては、トップシート30と同様の素材や、スパンレース、パルプ不織布、パルプとレーヨンとの混合シート、ポイントボンド又はクレープ紙を例示できる。特にエアスルー不織布及びスパンボンド不織布が好ましい。
図示の形態の中間シート40は、吸収体56の幅より短く中央に配置されているが、全幅にわたって設けてもよい。中間シート40の長手方向長さは、吸収体56の長さと同一でもよいし、液を受け入れる領域を中心にした短い長さ範囲内であってもよい。中間シート40の代表的な素材は液の透過性に優れる不織布である。
(液不透過性シート)
液不透過性シート70は、単に吸収体56の裏面側に配されるシートを意味し、本実施の形態においては、トップシート30との間に吸収体56を介在させるシートとなっている。したがって、本液不透過性シートは、その素材が、特に限定されるものではない。具体的には、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂や、ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布、防水フィルムを介在させて実質的に不透液性を確保した不織布(この場合は、防水フィルムと不織布とで液不透過性シートが構成される。)などを例示することができる。もちろん、このほかにも、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている不透液性かつ透湿性を有する素材も例示することができる。この不透液性かつ透湿性を有する素材のシートとしては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性シートを例示することができる。
液不透過性シート70は、いわゆる額巻きする形態で使用面に延在させる(図示せず)ことで、液の横漏れを防止できるが、実施の形態においては、横漏れについては、バリヤーカフス60を形成する二重のバリヤーシート64間に第2液不透過性シート72を介在させることにより防止している。この形態によれば、バリヤーカフス60の起立まで第2液不透過性シート72が延在しているので、トップシート30を伝わって横に拡散した液やバリヤーカフス60、60間の軟便の横漏れを防止できる利点もある。
液不透過性シート70には、商品名、機能説明、キャラクター、模様等の表示部を設けることができ、この表示部は、排尿があったことを知らせるお知らせ機能を有していても良い。
(バリヤーカフス)
製品の両側に設けられたバリヤーカフス60、60は、トップシート30上を伝わって横方向に移動する尿や軟便を阻止し、横漏れを防止するために設けられているが、付加的な要素である。
図示のバリヤーカフス60は、撥水性不織布シートを二重にしたものであり、吸収体56の裏面側からトップシート30の下方への折り込み部分を覆って、表面側に突出するように形成されている。トップシート30上を伝わって横方向に移動する尿を阻止するために、特に、二重の不織布シート間に液不透過性シート70の側部が挿入され、表面側に突出するバリヤーカフス60の途中まで延在している。
また、バリヤーカフス60自体の形状は適宜に設計可能であるが、図示の例では、バリヤーカフス60の突出部の先端部及び中間部に弾性伸縮部材、たとえば糸ゴム62が伸張下で固定され、使用状態においてその収縮力により、バリヤーカフス60が起立するようになっている。中間部の糸ゴム62が先端部の糸ゴム62、62よりも中央側に位置してトップシート30の前後端部に固定される関係で、図3のように、バリヤーカフス60の基部側は中央側に向かって斜めに起立し、中間部より先端部は外側に斜めに起立する形態となる。
(吸収要素)
吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の少なくとも裏面及び側面を包む包被シート58とを有する。包被シート58は省略することもできる。さらに、図示形態では、吸収体56と包被シート58の裏面側部位(下側の部分)との間に保持シート80が設けられているが、この保持シート80は省略することもできる。
(吸収体)
吸収体56は、綿状パルプ等の短繊維を積繊したものの他、フィラメント52,52…の集合体からなるもの等も使用できる。
フィラメント52,52…の集合体は、トウ(繊維束)を開繊することにより得ることができる。トウ構成繊維としては、例えば、多糖類又はその誘導体(セルロース、セルロースエステル、キチン、キトサンなど)、合成高分子(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリラクタアミド、ポリビニルアセテートなど)などを用いることができるが、特に、セルロースエステルおよびセルロースが好ましい。
セルロースとしては、綿、リンター、木材パルプなど植物体由来のセルロースやバクテリアセルロースなどが使用でき、レーヨンなどの再生セルロースであってもよく、再生セルロースは紡糸された繊維であってもよい。
好適に採用できるセルロースエステルとしては、例えば、セルロースアセテート、セルロースブチレート、セルロースプロピオネートなどの有機酸エステル;セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートフタレート、硝酸酢酸セルロースなどの混酸エステル;およびポリカプロラクトングラフト化セルロースエステルなどのセルロースエステル誘導体などを用いることができる。これらのセルロースエステルは単独で又は二種類以上混合して使用できる。セルロースエステルの粘度平均重合度は、例えば、50〜900、好ましくは200〜800程度である。セルロースエステルの平均置換度は、例えば、1.5〜3.0(例えば、2〜3)程度である。
セルロースエステルの平均重合度は、例えば10〜1000、好ましくは50〜900、さらに好ましくは200〜800程度とすることができ、セルロースエステルの平均置換度は、例えば1〜3程度、好ましくは1〜2.15、さらに好ましくは1.1〜2.0程度とすることができる。セルロースエステルの平均置換度は、生分解性を高める等の観点から選択することができる。
セルロースエステルとしては、有機酸エステル(例えば、炭素数2〜4程度の有機酸とのエステル)、特にセルロースアセテートが好適である。セルロースアセテートの酢化度は、43〜62%程度である場合が多いが、特に30〜50%程度であると生分解性にも優れるため好ましい。特に好ましいセルロースエステルは、セルロースジアセテートである。
トウ構成繊維は、種々の添加剤、例えば、熱安定化剤、着色剤、油剤、歩留り向上剤、白色度改善剤等を含有していても良い。
トウ構成繊維の繊度は、例えば、1〜16デニール、好ましくは1〜10デニール、さらに好ましくは1〜6デニールが望ましい。トウ構成繊維は、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。捲縮繊維を用いると、嵩高で軽量な吸収体を製造できるとともに、繊維間の絡み合いにより一体性の高いトウを容易に製造できる。トウ構成繊維の断面形状は、特に限定されず、例えば、円形、楕円形、異形(例えば、Y字状、X字状、I字状、R字状など)や中空状などのいずれであってもよい。トウ構成繊維は、例えば、1,000〜1,000,000本、好ましくは2,000〜1,000,000本程度の単繊維を束ねることにより形成されたトウ(繊維束)の形で使用することができる。繊維束は、1,000〜1,000,000本程度の連続繊維を集束して構成するのが好ましい。
フィラメント52,52…の集合体の目付けとしては、例えば30〜150g/m2とすることができる。
(高吸収性ポリマー粒子)
好適には、図3に示すように、吸収体56中に高吸収性ポリマー粒子54,54…を含ませる。そして、少なくとも液受け入れ領域において、フィラメント52,52…の集合体に対して高吸収性ポリマー粒子(SAP粒子)が実質的に厚み方向全体に分散されているものが望ましい。この実質的に厚み方向全体に分散されている状態を図3の要部拡大図として概念的に示した。
吸収体56の上部、下部、及び中間部にSAP粒子が無い、あるいはあってもごく僅かである場合には、「厚み方向全体に分散されている」とは言えない。したがって、「厚み方向全体に分散されている」とは、フィラメントの集合体に対し、厚み方向全体に「均一に」分散されている形態のほか、上部、下部及び又は中間部に「偏在している」が、依然として上部、下部及び中間部の各部分に分散している形態も含まれる。また、一部のSAP粒子がフィラメント52,52…の集合体中に侵入しないでその表面に残存している形態や、一部のSAP粒子がフィラメントフィラメント52,52…の集合体を通り抜けて包被シート58上にある形態や保持シート80上にある形態も排除されるものではない。
高吸収性ポリマー粒子54とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子54の粒径は、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用でき、1000μm以下、特に150〜400μmのものが望ましい。高吸収性ポリマー粒子54の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子54としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子54の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
高吸収性ポリマー粒子54としては、吸水速度が40秒以下のものが好適に用いられる。吸水速度が40秒を超えると、吸収体56内に供給された液が吸収体56外に戻り出てしまう所謂逆戻りを発生し易くなる。
また、高吸収性ポリマー粒子54としては、ゲル強度が1000Pa以上のものが好適に用いられる。これにより、嵩高な吸収体56とした場合であっても、液吸収後のべとつき感を効果的に抑制できる。
高吸収性ポリマー粒子54の目付け量は、当該吸収体56の用途で要求される吸収量に応じて適宜定めることができる。したがって一概には言えないが、50〜350g/m2とすることができる。ポリマーの目付け量が50g/m2以下では、紙おむつとして必要な吸収力が十分に発揮できない。350g/m2を超えると、効果が飽和するばかりでなく、高吸収性ポリマー粒子54の過剰によりジャリジャリした違和感を与えるようになる。
必要であれば、高吸収性ポリマー粒子54は、吸収体56の平面方向で散布密度あるいは散布量を調整できる。たとえば、液の排泄部位を他の部位より散布量を多くすることができる。男女差を考慮する場合、男用は前側の散布密度(量)を高め、女用は中央部の散布密度(量)を高めることができる。また、吸収体56の平面方向において局所的(例えばスポット状)にポリマーが存在しない部分を設けることもできる。
必要により、高吸収性ポリマー粒子54として、粒径分布が異なる複数用意し、厚み方向に順次供給し、吸収体56内の下側に粒径分布が小さいものを、上側に粒径分布が大きいものを分布させることができる。
(包被シート)
包被シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMMS(スパンボンド/メルトブローン/メルトブローン/スパンボンド)不織布が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレンなどを使用できる。目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
この包被シート58は、図3のように、連続繊維52,52…の集合体及び高吸収性ポリマー粒子54,54…の層全体を包む形態のほか、その層の裏面及び側面のみを包被するものでもよい。また図示しないが、吸収体56の上面及び側面のみをクレープ紙や不織布で覆い、下面をポリエチレンなどの液不透過性シートで覆う形態、吸収体56の上面をクレープ紙や不織布で覆い、側面及び下面をポリエチレンなどの液不透過性シートで覆う形態などでもよい(これらの各素材が包被シートの構成要素となる)。必要ならば、連続繊維52,52…の集合体及び高吸収性ポリマー粒子54,54…の層を、上下2層のシートで挟む形態や下面のみに配置する形態でもよいが、高吸収性ポリマー粒子の移動を防止でき難いので望ましい形態ではない。
(保持シート)
保持シート80を設ける場合、保持シート80と吸収体56上との間には、高吸収性ポリマー粒子54をその散布などにより介在させることができる。高吸収性ポリマー粒子54は、連続繊維52の集合体への供給時又はその後の工程、あるいは消費者が使用するまでの流通過程で、連続繊維52の集合体を通り抜けることがある。連続繊維の集合体を通り抜けた高吸収性ポリマー粒子群の凹凸は、消費者が使用する際に手で触ったときジャリジャリした違和感を与える。そこで、吸収体56と包被シート58との間に高吸収性ポリマー54の保持性能を有する保持シート80を介在させるのも好ましい形態である。この保持シート80は、ティッシュペーパ(クレープ紙)などの包被シート58のみでは足りないコシを補強して、消費者が使用する際に手で触ったとき違和感を軽減又は防止する。
保持シート80の素材は、特に限定されず、高吸収性ポリマー54の保持性能を有するものであれば足りる。具体的には、例えば、不織布、捲縮パルプ、低吸収性のコットン繊維(例えば、未脱脂のコットン繊維、脱脂されたコットン繊維、レーヨン繊維を撥水剤や疎水化剤で処理したものなど。)、ポリエチレン繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリプロピレン繊維、絹、綿、麻、ナイロン、ポリウレタン、アセテート繊維等を例示することができる。
保持シート80を不織布とする場合、その保持シート80は、KES試験に基づく圧縮エネルギーが0.01〜10.00gfcm/cm2、好ましくは、0.01〜1.00gfcm/cm2で、かつ圧縮レジリエンスが10〜100%、好ましくは、70〜100%の不織布であるとよい。
保持シート80を設ける理由は先にも触れたように、たとえば吸収体56から下方に抜け落ちた(抜け出た)高吸収性ポリマー54を保持することにある。したがって、抜け出た高吸収性ポリマー粒子54に対して、包被シート58及び保持シート80を介して使用者に接触するので、使用者にジャリジャリした違和感として、伝わるおそれがない。特に上記の縮エネルギー及び圧縮レジリエンスである不織布であると、その機能が十分に発揮する。
また、抜け出た高吸収性ポリマー54は、保持シート60によって保持され、包被シート58上を移動することがないため、吸収能力の偏在が生じるおそれもない。特に、保持シート80上を高吸収性ポリマー粒子54が移動を防止するために、予め粘着性を有するホットメルト接着剤などを保持シート80上に塗布することができる。また、保持シート80の上面(使用面側に向かう面)を粗面とすることで、保持シート80上を高吸収性ポリマー粒子54が移動を防止するようにしてもよい。このための粗面化又は毛羽立ち手段としては、不織布の製造時におけるネット面でない非ネット面とする、マーブル加工を行う、ニードルパンチにより加工する、ブラシッング加工するなどを挙げることができる。
保持シート80は、図3等に示すように吸収体56の下方にのみ設けても、また図示しないが、吸収体56の側面を通り吸収体56の上面にまで巻き上げて延在させてもよい。また、保持シート80を複数枚重ねて使用することも可能である。
上記例は、吸収体56と包被シート58の裏面側部位との間に保持シート58を設ける例であるが、保持シートは、包被シートより裏面側であってもよく(その形態は図示していない)、要は、吸収体56に対して裏面側に保持シートを設ければ、製品の裏面から触る場合におけるジャリジャリした違和感を軽減させるあるいは生じさせないものとなる。
(特徴部分について)
特徴的には、外装シート12の前身頃12Fと後身頃12Bとが、幅方向一方側および他方側のうち一方側(図2では向って左側)の側部12Aで着脱しないようにヒートシール等により着脱しないように接合され、一方側に脚開口部LOが形成されるとともに、他方側(図2中では向って右側)の側部では接合されていない。そして、後身頃12Bにおける他方側の側部から止着手段92を備えたファスニングテープ90が幅方向外側に突出されるとともに、前身頃12Fにおける他方側の側部外面にはファスニングテープが連結される連結手段93が貼り付けられている。
ファスニングテープ90は、身頃の側部における上下方向の実質的に全体にわたるように設けるのが好ましいが、一部にのみ設けることもできる。また、ファスニングテープ90を、上下方向に所定の間隔を空けて複数並設することもできる。
ファスニングテープ90としては、図4に示すように、不織布等からなる基材シート91の基端部をホットメルト接着剤等により前身頃Fの他方側の側部に固定するとともに、先端側部分の内面に、止着手段92として、表面にキノコ状、J字状等のフック状突起を多数有するフックテープ(メカニカルファスナーの雄材)を設けたものを用いることができる。さらに、このファスニングテープ90では、フックテープ92が無く基材シート91が露出する部分があるため、この部分を摘み代として利用できる。基材シート91の素材は特に限定されないが、坪量が50〜100g/m2程度のスパンボンド不織布、ポイントボンド不織布が好適である。フックテープ92の上下方向寸法(最上端から最下端までの長さ)は、接合部12Aの上下方向寸法の4/5以上の上下方向寸法で設けられているのが好ましい。
連結手段93としては、フック状突起が着脱可能に絡まる表面を有するテープ、例えば基材シートの表面にループ状の糸が突出したターゲットテープ(メカニカルファスナーの雌材)を用いることができる。また、外装シート12の外面が不織布で形成されている場合、別体のターゲットテープを貼り付けずに、この外面不織布にフックテープを係合させるように構成することもできる。外面不織布としては、どのような加工によって製造されたものであってもよく、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができるが、毛羽立ちを防止するために、予めエンボス加工を施したものが好ましい。さらに、フックテープ92に代えて粘着材層を設けるとともに、ターゲットテープとして表面に剥離処理を施したテープを用いることもできる。
未使用時にファスニングテープ90を内面側に折り畳んで仮固定するために、ファスニングテープ90を有する側部の内面にターゲットテープ94を設けることができる。ファスニングテープ90を有する側部の内面が、ファスニングテープを固定できる場合には、ターゲットテープ94を設けなくても良い。
ファスニングテープ90の取付形態は、本発明では、図1,2及び4に示す例のように外装シート12を構成するシート間に挟んで固定するのではなく、図6にいくつかの例を示すように、フックテープ92の係合面を外装シート12の内面に向けて(重ね合わせて)、基材シート91の幅方向外側の側縁(フックテープ92のない部分)を外装シート12の側縁と接着又は溶着による接合線92mで接合固定する。(溶着のほうが高い強度が得られるため、より好ましい。)このような構成を取ると、基材シート91における接合線92m側と反対側の端部に位置する、フックテープ92のない部分を摘み部として、後身頃12Bにおける他方側の側縁から幅方向外方側に基材シート91及びフックテープ92を、図6(a)に矢印及び二点鎖線で示すように展開して止着することができる。
装着に際しては、予め形成された一方側の足開口部LOに片足を通し、前身頃12F及び後身頃12Bを所定の位置にあてがった後、他方側の側部において、後身頃12Bから突出するファスニングテープ90を前身頃12F側に回し、その内面の止着手段92を前身頃12F外面のターゲットテープ93に着脱自在に係合させることにより、図1に示すように、他方側の脚開口部LOおよび胴開口部WOがそれぞれ形成され、装着が完了する。
他方、ファスニングテープ90を有する側部およびファスニングテープ90の少なくとも一方が弾性伸縮するように構成されていると好ましい。具体的には、ファスニングテープ90を有する側部を形成するシート12を、ゴム等の弾性伸縮素材を用いて形成したり、図示形態のようにシート間に弾性伸縮部材12Cを伸張状態で固定したシートを用いて形成したりすることができる。またファスニングテープ90自体を弾性伸縮させるために、基材シート91としてゴム等の弾性伸縮素材を用いることができる。
また、前述したようにファスニングテープ90を、上下方向に所定の間隔を空けて複数並設することもでき、上方向に位置するファスニングテープ90の基材シート91と、下方向に位置するファスニングテープ90の基材シート91の弾性伸縮力を同じにすることは勿論のこと、弾性伸縮力を異なるものにしてもよく、上方向に位置するファスニングテープ90の基材シート91の弾性伸縮力を下方向に位置するファスニングテープ90の基材シート91の弾性伸縮力より大きくした場合にはフィット性をより一層向上させることができる。
また、ファスニングテープ90の上下方向中間から製品幅方向に沿って内側に延在するミシン目を設ければ、ファスニングテープ90を備えた側部を上下二段に分割できるため、各止着部を複数箇所に連結でき、また上下二段に分割した部分を互いに異なる角度で連結手段93に連結することができる。したがって、装着者の体形に応じてフィット性を調整することができ、特に上下二段に分割した部分のうち下段の部分をより股間側に近い部位に連結することで、吸収性本体を持ち上げて身体にフィットさせることができる。
また、ファスニングテープ90を有する側部の内面およびファスニングテープ90の内面の少なくとも一方に、ターゲットテープ93を有する側部の外面に対する滑り止めが設けられているのも好ましい形態である。
滑り止めGとしては、天然ゴム系、合成ゴム系、オレフィン系等のホットメルト樹脂を用いることができる。滑り止めGの塗布面積は、通気性の観点から、対象部分の30%未満、特に10%未満であるのが好ましい。また滑り止めGは、図示形態のように点状の滑り止めGを間隔を空けて複数設けたり、図示しないが、線状の滑り止めを間隔を空けて複数設けたりするのが好ましい。これらの形態で滑り止めGを設けることによって、柔軟性を損ねずに摩擦力を高めることができる。滑り止めGを線状に配置する場合、おむつのズレを防止するためにズレ落ち方向に対して垂直な線状とするのが望ましい。さらに、滑り止めGを波状のような曲線で配置すると、前後方向のズレに対しても効果を発揮することができる。滑り止めGの点の面積及び線の幅は適宜定めれば良いが、点の面積(一点)は0.1〜100mm2であるのが好ましく、1〜10mm2であるのがより好ましく、また、線の幅(一本)は0.1〜3mmであるのが好ましい。この場合、滑り止めGは、不規則に設けられていても、また規則的に設けられていても良い。特に、滑り止めGによってハート形等の幾何学的な図柄やキャラクター等の絵柄が表されるように構成されているのは好ましい。図示しないが、上記滑り止めGに代えて、塩化ビニールフィルムやウレタンフォームを貼り付けることができる。
また、図2には明記していないが、滑り止めGと対向するターゲットテープ93を有する側部の外面部に滑り止めGと同様の形態を付与することもでき、この場合、滑り方向に対する摩擦力を一層向上させることができ、ずれ防止効果が高まる。
(その他)
(イ)上記例では外装シート12における後身頃12Bにファスニングテープ90を設け、前身頃12Fにターゲットテープ93を設けたが、反対に後身頃12Bにターゲットテープを設け、前身頃12Fにファスニングテープを設けることもできる。また、メカニカルファスナーの雌雄(フックテープ92と不織布もしくはターゲットテープ93)を反対に設ける、つまり雄材が設けられている部分に雌材を設け、雌材が設けられている部分に雄材を設けることができる。同様に、粘着材を用いる場合、粘着材層とターゲットテープとを反対に設けることができる。
(ハ)上記例ではファスニングテープ90を他方側にのみ設けたが、本発明では、前述した一方側と他方側の装着バランスの崩れを修正する手段として、一方側にも止着手段または止着手段を設けたファスニングテープ、あるいはその他のサイズ調整手段を設ける。この場合における止着手段は、一方側の側部の外装シート12の外面側に、止着手段92を備えたファスニングテープ90およびターゲットテープ93を図2における他方側と同様の配置で、幅方向外側に突出可能なように取り付ける形態が好ましい。この場合は、未使用時にはファスニングテープ90は折り畳んでターゲットテープ93に仮固定されるため、仮固定のためのターゲットテープ94を設ける必要はない。もちろん前述のようにターゲットテープ93は省略することができる。また、一方側の側部における接合部12Aを破かずに止着が可能なものの他、接合部を破いて止着を行うものも含まれる。
(ニ)上記例および図面においては、一方側および他方側の側部は対称な形状を成しているが、非対称としてもよい。すなわち、一方側に止着手段または止着手段を設けたファスニングテープを設ける場合は、一方側の側部を他方側の側部より長くすることにより、広範囲なサイズ調整が可能となるため好ましく、一方側の側部を他方側の側部より大きくすることは、止着手段により連結するため使用中にはだけやすい一方側の側部の形態安定性を向上させる上で好ましい。
(ホ)上記例および図面においては、他方側において、後身頃の側部にファスニングテープ90を設けたが、前身頃の側部にも後身頃と同様の形態でファスニングテープ90を設けてもよい。このように、前身頃及び後身頃の両方において幅方向両側部に止着手段がそれぞれ設けられ、おむつ本体が実質的に前後対称の構造となっていると、前後左右の区別なく使用することが可能となるため好ましい。おむつ本体が実質的に前後対称の構造となっていると、前後左右の区別なく使用することが可能であるため、他方側が装着者の右になるようにしても左になるようにしても、問題なく装着することができる。さらに、他方側の側部の前後両方に止着手段が設けられておれば、他方側が装着者の左右どちらに位置するようになっても、同じ手順で装着できるようになる。なお、本発明における「実質的に前後の区別のないおむつ形状」とは、紙おむつを股間部中央を境に2つに折った時に、一方の身頃(前身頃)と他方の身頃(後身頃)とが重複する領域の面積が、一方の身頃の面積及び他方の身頃の面積の90%以上であり、かつ一方の身頃(前身頃)の吸収体と他方の身頃(後身頃)の吸収体とが重複する領域の面積が、一方の身頃の吸収体の面積及び他方の身頃の吸収体の面積の90%以上であることとする。例えば絵柄の配置や紙おむつにおいて一般的に設けられる後処理用のテープの配置などの付加的な要素については、前後一方にしかないあるいは前後対称ではないとしても、前後左右の区別なく装着する上では特に支障はない。また、ターゲットテープ93を設ける場合は、ファスニングテープ90を外装シート12の内面側に、ターゲットテープを外装シート12の外面側に設けるようにすると、それぞれの配置場所を自由に選べるため好ましい。さらに、ターゲットテープ93を有する部分の内面にファスニングテープ92を有するため、止着部分におけるコシが強くなり止着が容易になる。
(ヘ)上記例では外装シート12を、二枚のシートを積層してなる一枚のシートによって構成したが、前身頃側と後身頃側とが股間部において連続せず、前身頃側外装シートと後身頃側外装シートとが個別に設けられ、これらが股間部において離間している二分割構造の外装シートとしてもよい。
(ト)本発明では、ファスニングテープ90が他方側の側部から幅方向外側に突出されているのではなく、図6に示すように他方側の側部の内面に貼り付けることを基本とする。
(チ)フックテープ92の形態は適宜定めることができ、その一部の例を図6にまとめて示した。図6(a)に示すフックテープ92は矩形状をなしており、基材シート91上の幅方向中間部に貼り付けられた状態で一方の身頃における他方側の側端部内面に貼り付けられているものであり、フックテープ92の形状は図1に示すものと同様のものである。これに対して、図6(b)に示すフックテープ92は、幅方向外側の側縁92wが、縦方向の両端部、中央部およびこれらの間に位置する上側中間部及び下側中間部のうち、両端部及び中央部に幅が最大となる部分を有し、上側中間部及び下側中間部に幅が最小となる部分を有するように波状に形成され、幅方向中央側の側縁92sが縦方向に沿う直線状をなしているものである。この例では、特に力の加わりやすい縦方向両端部及び中央部においてフックテープ92の面積が広くなり、また上側中間部及び下側中間部の面積は狭くなるため、連結が外れにくく且つ身頃の側端部の柔軟性が損なわれ難い。また、高価なフックテープの使用量を抑えることができる。
図6(c)に示すフックテープ92は、基材シート91上に縦方向に間欠的に貼り付けられた状態で一方の身頃における他方側の側端部内面に貼り付けられているものであり、柔軟性及び通気性により優れる形態である。しかも、特に力の加わりやすい縦方向両端部においてフックテープ92がそれぞれ設けられ、また各フックテープ92は、先端側(摘み部側)に向かうにつれて幅が広くなるため、止着力が損なわれ難い。この例では、フックテープ92が基材シート91の上下方向のほぼ全体にわたっては設けられていないが、少なくとも上下端部にはフックテープ92が位置するように設けられ、かつ複数に分かれたフックテープ92の上下方向長さの合計が(図示のようなテーパ形状の場合は合計が最も長い部分について)、接合部12Aの上下方向長さの1/2以上あれば、十分な止着力が得られる。むしろ、縦方向中間部の面積を省くことができるため、サイドフラップ部11,12の柔軟性がさらに損なわれにくく、高価なフックテープの使用量を抑えることができる。
図6(d)に示すフックテープ92は、波状側縁92wの変化を階段状にしたものである。この例では、特に力の加わりやすい縦方向両端部においてフックテープ92の面積が広くなり、また縦方向中間部の面積は狭くなるため、止着力を損ねずに柔軟性を向上できるとともに、高価なフックテープの使用量を抑えることができる。また、ファスニングテープの幅方向外側における縦方向中間部に、フックテープ92が無く基材シート91が露出する部分があるため、この部分を広い摘み代として利用できるため、止着がしやすい。この他にも、フックテープ92の波状側縁92wの形状は三角波状、矩形波状等適宜の形状とすることができるが、特に周期性を有する形状にすると製造が容易になるため好ましい。なお、この図6(d)に示す形態と、前述の図6(b)に示す形態との対比からも判るように、波状の側縁92wが幅方向外側に位置し、直線状の側縁92sが幅方向中央側に位置していても、その反対に位置していても良い。
<製造方法>
(第1の形態(参考形態))
図7は、前述の図1〜図4に示す形態と同様の特徴を有する紙おむつの製造方法のフローを示しており、弾性伸縮部材の取付工程201、弾性伸縮部材の切断工程202、脚開口部の切断工程203、ファスニングテープの取付工程204、吸収性本体の取付工程205、側部接合工程206、及び切り離し工程207をこの順に有するものである。なお、製造が可能である限り、この順番は適宜変更することができる。
先ず、弾性伸縮部材の取付工程201では、二枚の連続帯状のシートを搬送しつつ、両シート間に糸ゴム等の弾性伸縮部材12Cを搬送方向(胴回り方向)に沿って伸張した状態で挟み、ホットメルト接着剤等により順次貼り合わせることにより外装シート12を連続的に形成する。
次に、弾性伸縮部材の切断工程202では、この連続外装シート12に対して、後に吸収性本体20と重なる部分CTに位置する弾性伸縮部材12Cをヒートエンボス加工等により切断し、当該部分CTにおいて弾性伸縮部材12Cの伸縮力が作用しない状態とする。
次に、脚開口部の切断工程203では、連続方向(搬送方向(MD方向))に隣接するおむつのレッグ開口縁を一体的な孔HLとして打抜く(切断)する。
次に、ファスニングテープの取付工程204では、外装シート12における所定部位(一方の身頃の他方側の側部となる部分)の表面に、ファスニングテープ90がホットメルト接着剤等により貼り付けられるとともに、所定部位(他方の身頃における他方側の側部)の裏面にファスニングテープが連結されるターゲットテープ93が貼り付けられている。
ここで、ファスニングテープ90は、例えば図8に示すフローにより製造することができる。すなわち、連続帯状の基材シート91を繰り出し、搬送するとともに、この基材シート91上のCD方向(搬送方向と直交する横断方向)中間部に、基材シート91より狭い幅に形成された連続帯状のフックテープ92を、連続方向を合わせて順次貼り付けた後、フックテープ92のCD方向一方側と他方側とを往復するように振れつつ連続方向(搬送方向)に沿って延在する波状の切断線C0に沿って切断し、一方の側縁190sが直線状をなし且つ他方の側縁190wが波状をなし、波状側縁190wを有する端部にフックテープ92を有する分割テープ190を形成する。次いで、この分割テープ190のうちフックテープ92を有する端部を反対側の端部上に折り畳み、仮固定した後、MD方向に所定の間隔で切断され、個別化されたファスニングテープ90が形成される。ここで、特に本形態においては、基材シート91がフックテープ92と係合可能な素材であることが望ましい。これにより、分割テープ190を折り畳むことで、フックテープ92を有さない端部を前述のターゲットテープ94として機能させることができる。この切断位置はフックテープ92を有する部分のMD方向両側であり、切断間隔d0は、ファスニングテープ90の製品時の縦方向長さと同じである。かくして形成されたファスニングテープ90は、搬送方向に対して製品時縦方向が直交するように90度ターンされた後、図7に示すように、フックテープ92を有する面が外装シート123と対向するように、順次搬送されてくる連続帯状の外装シート12上に間欠的にホットメルト接着剤等により貼り付けられる。
次に、吸収性本体の取付工程205では、別のラインで製造された吸収性本体20が供給され、順次搬送されてくる連続帯状の外装シート12上に間欠的にホットメルト接着剤等により貼り付けられる。
次に、側部接合工程206では、CD方向の一方側を他方側に折り畳み、前身頃と後身頃とを重ね、MD方向に所定の間隔を空けてヒートシール等の接合加工を施し、個々のおむつの幅方向両側部となる部分のうち一方の側部となる部分12Aにおいて前身頃と後身頃とを着脱しないように接合し、他方の側部となる部分では前身頃と後身頃とを接合せずにおく。
しかる後、最後の切り離し工程207において、MD方向に所定の間隔を空けて、個々のおむつとなる部分の境界(隣接するおむつとなる部分のうち一方のおむつの接合部12Aと他方のおむつのファスニングテープ90との間に位置する)に沿って切断し、個々のおむつを得る。
(第2の形態(参考形態))
図9は、ファスニングテープ90及びターゲットテープ93を有する他方側の側部の幅方向長さを、一方側の側部の幅方向長さよりも長くする場合の製造フローを示しており、寸法以外は第1の形態と同様であるため、図中に同じ符号を用い詳細な説明は省略するが、弾性伸縮部材の取付工程201、弾性伸縮部材の切断工程202、脚開口部の切断工程203、及び吸収性本体の取付工程205においては、切断及び取付の位置は第1の形態における製造と同じであるのに対して、ファスニングテープ(及びターゲットテープ)の取付工程204、側部接合工程206、及び切り離し工程207においては、取付、接合及び切り離しの位置が、他方側の側部の幅方向長さが長くなるように変位している。
(第3の形態)
図10は、前述の図6に示す形態と同様の特徴を有する紙おむつの製造方法のフローを示している。本第2の形態は、弾性伸縮部材の取付工程201、弾性伸縮部材の切断工程202、脚開口部の切断工程203、ファスニングテープの取付工程204、吸収性本体の取付工程205、側部接合工程206、及び切り離し工程207をこの順に有する点、各工程の順番は適宜変更することができる点は第1の形態と同様であるが、主にファスニングテープ90に関係する部分が異なる。
すなわち、ファスニングテープの取付工程204において、2枚のファスニングテープ90となる部分が製品時の幅方向外側端を共有するような線対称配置で一体化され、搬送方向中央部にフックテープ92の無い部分を有するファスニングテープ形成シート150が用いられる。ファスニングテープ形成シート150の取り付けの際には、順次送り込まれてくる連続帯状の外装シート12(外装シート12となる部分を長手方向に繰り返し有し且つ外装シート12の幅方向と長手方向とが一致する)における、個々の外装シートの他方の身頃となる部分の境界のうち、搬送方向に少なくとも一箇所おきに位置する接合されない側部の境界に対し、その境界を跨ぐように、且つフックテープ92を有しない領域に境界が位置し、境界の両側にフックテープ92が位置するように、ファスニングテープ形成シート150取り付ける。また、搬送方向に同じ間隔で、外装シートの一方の身頃となる部分の境界のうち、搬送方向に少なくとも一箇所おきに位置する接合されない側部の境界に対し、その境界を跨ぐように、ターゲットテープ形成シート170を貼り付ける。
そして、側部接合工程206においては、CD方向の一方側を他方側に折り畳み、前身頃と後身頃とを重ね、個々の外装シート12となる部分の境界のうち、搬送方向に少なくとも一箇所おきに位置する接合される側部の境界の両側近傍で折り畳んだ部分をそれぞれ接合し、CD方向に沿って連続する一対の接合部12Aを形成する。この接合は、ヒートシール等によって行うことができる。これにより、個々のおむつの幅方向両側部となる部分のうち一方の側部となる部分12Aにおいて前身頃と後身頃とを着脱しないように接合し、他方の側部となる部分では前身頃と後身頃とを接合せずにおく。切り離し工程においては、これら接合部分12Aの間に位置する境界で連続帯状の外装シート12をファスニングテープ形成シート150及びターゲットテープ形成シート170とともに順次切断し、個々のおむつを得る。かくして、ファスニングテープ形成シート150及びターゲットテープ形成シート170は2分割され、搬送方向に隣接する各おむつのファスニングテープ90及びターゲットテープ93となる。また、この際、ファスニングテープ90における幅方向外側に、フックテープ92の無い部分が容易に形成され、この部分を摘み部や外装シートに対する接合線の形成部分として利用できる。
図11は、図6(b)に示すファスニングテープ90を設ける際の、ファスニングテープ形成シート150の製造フローを示している。この方法では、所定の幅で連続する帯状のフックテープ92を繰り出し、搬送するとともに、このフックテープ92を、幅方向に変位しながら連続方向(搬送方向(MD方向))に沿って延在する波状の切断線C1において鏡像対称に2分割し、一方の側縁92sが直線状をなし且つ他方の側縁92wが波状をなす分割テープ92,92を一対形成する。
波状の切断線C1は適宜定めることができるが、周期性を有するのが好ましく、特に図示例のように、フックテープ92の連続方向に周期性を有し、周期の始点、終点及び半周期点をフックテープ92のCD方向(搬送方向と直交する横断方向)中央線上に有し、始点から半周期点までの前半部分および半周期点から終点までの後半部分は半周期点について点対称をなし、且つ前半部分及び後半部分は各々の半分の周期点を通る幅方向に沿う線について線対称をなしているのが好ましい。具体的な形状例としては、前述したもの、つまり正弦曲線のような周期曲線、三角波、矩形波の他、大きな波と小さな波とを交互に有するものや、波の変化を階段状にしたものを挙げることができる。
次いで、連続帯状の基材シート91を繰り出し、搬送するとともに、この基材シート91上のCD方向両側に、別途形成した一対の分割テープ92,92を、互いの波状の側縁92w,92wを所定の間隔を空けて対向させつつ、且つ連続方向を合わせて順次貼り付ける。これにより、基材シート91のCD方向中央部に分割テープ92を有しない領域92cが形成されるとともに、CD方向両側に分割テープ92が貼り付けられた連続的なフックテープ領域がそれぞれ形成され、このフックテープ領域のCD方向中央側に波状側縁92wが位置し、外側(反対側)に直線状側縁92sが位置するようになる。分割テープ92の貼り付けにはホットメルト接着剤等の適宜の固定手段を用いることができる。
切断線C1が図示例のような周期曲線の場合、一対の分割テープ92,92を基材シート91上に貼り付ける際、一方の分割テープ92における波状側縁92wの位相と、他方の分割テープ92における波状側縁92wの位相とを合わせることにより、CD方向の中央に関して線対称をなすようになる。
分割テープ92,92を貼り付けた基材シート91は、次いで、MD方向に所定の間隔d1で切断され、個別化されたファスニングテープ形成シート150が形成される。この切断間隔d1は、フックテープ92の製品時の縦方向長さと同じである。特に図示形態の場合、分割テープ92の波状側縁92wの頂部及び底部が個々の止着部形成シートにそれぞれ複数(一つでも良い)残るように、切断間隔d1及び波状側縁92wの周期が設定されている。これにより形成される止着部形成シート150は、CD方向中央部におけるフックテープ92を有しない領域92cの両側に、フックテープ92がそれぞれ貼り付けられたものであり、2枚のファスニングテープ90となる部分が製品時の幅方向外側端を共有するような線対称配置で一体化されているものである。
かくして形成されたファスニングテープ形成シート150は、搬送方向に対して製品時縦方向が直交するように90度ターンされた後、図10に示されるように、フックテープ92を有する面と反対の面において外装シート12上にホットメルト接着剤等により貼り付けられる。貼り付けられたファスニングテープ形成シート150は、前述の切り離し工程により、フックテープ92を有しない搬送方向中央領域92cで切断され、その領域92cの両側のフックテープ92,92が個別化された胴回り部10の胴回り方向の端部にそれぞれ配置されるようになる。なお、図示形態のように、ファスニングテープ形成シート150の切断に先立って、例えば側部接合工程において、切断位置のMD方向(製品時幅方向)の両側に、ヒートシールや超音波シールにより、縦方向に沿う線状の接合線92mを設けると、ファスニングテープ90のみならず、外装シート12の構成シート及び弾性伸縮部材12Cが強固に固定されるため好ましい。
また、図12は、図6(c)に示すファスニングテープ90を設ける際の、ファスニングテープ形成シート150の製造フローを示している。この方法では、所定の幅で連続する帯状のフックテープ92を繰り出し、搬送するとともに、フックテープ92のCD方向両側縁から食み出すように、連続帯状の保持シート92r,92rをフックテープ92を重ねホットメルト接着や熱融着等にて順次貼り付ける。保持シート92rは、図示形態のようにフックテープ92の各側に個別に貼り付けるのが好ましいが、フックテープ92よりも幅の広い連続帯状のシートを中心を合わせて貼り付けても良い。保持シート92rとしては、基材シート91と同様の素材から選択できる。
しかる後、保持シート92rを貼り付けたフックテープ92に対して、幅方向に一方側の保持シート92rのみの部分から他方側の保持シート92rのみの部分まで振れつつ連続方向(搬送方向)に沿って延在する波状の切断線C2において鏡像対称に2分割し、一方の側縁160sが直線状をなし且つ他方の側縁160wが波状をなす分割テープ160,160を一対形成する。図11に示す形態と異なり、この分割テープ160では、フックテープ92が波状の切断線C2による切断によってMD方向(製品時縦方向)に間欠的となる。
次いで、連続帯状の基材シート91を繰り出し、搬送するとともに、この基材シート91上のCD方向両側に、別途形成した一対の分割テープ160,160を、互いの波状の側縁160w,160wを所定の間隔を空けて対向させつつ、且つ連続方向を合わせて順次貼り付ける。この際、図示のように、基材シート91の両側縁が波状側縁160wの頂部と底部との間に位置する程度に幅が狭いと、基材シート91と分割テープ1560及び保持シート92rとの間に貫通孔160pが開くため、通気性及び柔軟性に特に優れるようになる。また、基材シート91の両側縁が波状側縁92の全体を覆う程度に幅が広いと、基材シート91と分割テープ92及び保持シートとの間に貫通孔160pが形成されないため、剛性が高くなることにより形状安定性が高くなる。なお、この関係は図11に示す形態も同様である。いずれにせよ、図11に示す形態と同様に、基材シート91のCD方向中央部に分割テープ92を有しない領域92cが形成されるとともに、CD方向両側に分割テープ92が貼り付けられた連続的なフックテープ領域が形成され、このフックテープ領域のCD方向中央側に分割テープ160の波状側縁160wが位置し、反対側に直線状側縁160sが位置するようになる。また、図11に示す形態と同様に、切断線C1が図示例のような周期曲線の場合、一対の分割テープ160,160を基材シート91上に貼り付ける際、一方の分割テープ160における波状側縁160wの位相と、他方の分割テープ160における波状側縁160wの位相とを合わせることにより、CD方向の中央に関して線対称をなすようになる。以降は、図11に示す形態と同様であるため説明を省略する。
上記ファスニングテープ形成シートの製造形態において、フックテープ92のスリットを波状ではなく直線状にする(あるいは予め所定幅に切断されたフックテープ92を2本平行に供給しても良い)ことにより、図6(a)に示す胴回り部10と同様の構造を形成することができる。この場合、基材シート91を用いずに、フックテープ92を外装シート12に直接貼り付けることができる。
上記図11に示す形態において、フックテープ92を波状にスリットした後、形成された一対の分割テープ92,92の左右を入れ替えて、互いの直線状側縁92s,92sを所定の間隔を空けて対向させつつ、且つ連続方向を合わせて基材シート91上に貼り付けることにより、図6(d)に示す胴回り部10と同様の構造を形成することができる。
また、フックテープ92が伸長されやすい素材であると、フックテープ92を波状にスリットする形態において、分割テープ92,160の波状側縁の振幅が大きい場合(例えば(分割後のテープの最大幅すなわち波状側縁160wの頂部におけるテープ幅−分割後のテープの最小幅すなわち波状側縁160wの底部におけるテープ幅)/分割後のテープの最大幅≧0.5の場合)には、フックテープ92の伸び率は、2kgf/25mmの張力下において5%以下であることが好ましく、3%以下であることがより好ましい。この伸び率が5%以上の伸びやすい素材からなるフックテープ92を用いると、波状にスリットされたフックテープ92を基材シート91に固定するまでの搬送工程において、フックテープ92がカールして取付けに不都合を生じるおそれがある。図12に示す形態のように保持シートを設けることでカール防止を図ることができるが、この場合、保持シートの伸びは2kgf/25mmの張力下において5%以下、特に3%以下であることが好ましい。
その他の点については第1の形態と同様であるため説明は省略する。
(第4の形態)
図13は、第4の形態を示している。第4の形態は、ファスニングテープ90をおむつの一方の身頃における幅方向両側に設けるとともに、ターゲットテープ93を他方の身頃における幅方向両側に設けた点、及び前後の区別無く使用できるように、ファスニングテープ90をおむつの他方の身頃における幅方向両側に設けるとともに、ターゲットテープ93を一方の身頃における幅方向両側に設けた点以外は第3の形態と同様であるため、図中に同じ符号を用い説明は省略する。第4の形態により製造されるおむつでは、テープの配置が前後対称であるため、おむつ本体が実質的に前後対称の構造であると、前述のように前後左右の区別なく使用することが可能となる。
本発明は、紙おむつ及びその製造における外装シート部分の形成方法に適用されるものである。
おむつの装着状態を示す斜視図である。 おむつの展開状態平面図である。 図2の3−3線断面図である。 図2の4−4線断面図である。 図2の5−5線断面図である。 止着手段の各種形態を示す要部拡大平面図である。 第1の形態の紙おむつの製造フロー図である。 ファスニングテープの製造フロー図である。 第2の形態の紙おむつの製造フロー図である。 第3の形態の紙おむつの製造フロー図である。 ファスニングテープの製造フロー図である。 ファスニングテープの製造フロー図である。 第4の形態の紙おむつの製造フロー図である。
10…使い捨ておむつ、12…外装シート、12A…接合部、20…吸収性本体、30…トップシート、40…中間シート、50…吸収要素、52…フィラメント、52X…ベール、52Y…トウ、52Z…フィラメントの集合体、54…高吸収性ポリマー粒子、56…吸収体、58…包被シート、60、60A…バリヤーカフス、64…バリヤーシート、70…液不透過性シート、72…第2液不透過性シート、80…保持シート、90…ファスニングテープ、92…止着手段(フックテープ)、93…連結手段(ターゲットテープ)、G…滑り止め。

Claims (6)

  1. 前身頃と後身頃とを有し、前記前身頃から股間部を介して前記後身頃までの部分の内面に、液透過性表面シートと、不透液性バックシートと、これらの間に設けられた吸収体とを有する吸収性本体が取り付けられており、
    前記前身頃と後身頃とが、幅方向一方側および他方側のうち一方側の側部で着脱しないように接合され、一方側に脚開口部が形成されるとともに、他方側の側部では接合されておらず、かつ
    前記前身頃および後身頃のうちいずれか一方の身頃における前記他方側の側部の内面に、基材シートの内面に止着手段を設けてなるファスニングテープが貼り付けられており、
    このファスニングテープは、前記基材シートにおける止着手段を有する面が前記一方の身頃における前記他方側の側部の内面に重ね合わされた状態で、前記基材シートの幅方向外側の側縁が前記一方の身頃における前記他方側の側部の内面に接合固定されており、
    このファスニングテープにおける、前記一方の身頃における前記他方側の側部の内面に対する接合固定部分よりも幅方向中央側の部分を、前記一方の身頃における前記他方側の側部の側縁から幅方向外側に展開した状態で、この展開部分に配置されている前記止着手段が前記他方の身頃における前記他方側の側部に着脱自在に連結されるように構成されており、この連結により前記他方側の脚開口部および胴開口部がそれぞれ形成されるように構成されているとともに、
    前記一方の身頃における一方側の側部にも止着手段を備えており、この止着手段により、一方の身頃における前記一方側の側部が、前記他方の身頃における前記一方側の側部に着脱自在に連結されることによって左右の寸法バランスの崩れを修正するように構成されている、
    ことを特徴とする紙おむつ。
  2. 前記一方の身頃における前記他方側の側部および前記ファスニングテープの少なくとも一方が、弾性伸縮するように構成されている、請求項1記載の紙おむつ。
  3. 前記一方の身頃における前記他方側の側部の内面および前記ファスニングテープの内面の少なくとも一方に、前記他方の身頃の外面に対する滑り止めが設けられている、請求項1または2記載の紙おむつ。
  4. 前記紙おむつは前記一方の身頃と前記他方の身頃が実質的に対称な形状をなしており、
    前記他方の身頃における他方の側部にも止着手段を備えており、前記一方の身頃又は前記他方の身頃の止着手段により、前記他方側の側部において一方の身頃と他方の身頃とが着脱自在に連結されるように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の紙おむつ。
  5. 前記止着手段は、表面にフック状突起を多数有するフックテープにより形成されており、前記止着手段は前記一方側の側部において接合される部分の4/5以上の上下方向寸法を有しており、且つ前記止着手段は、前記接合固定部分側と反対側の側縁が胴回り方向と直交する縦方向に沿う直線状をなし、且つ前記接合固定部分側の側縁が胴回り方向に変位しながら前記縦方向に沿って延在する波状をなしている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の紙おむつ。
  6. 前記止着手段は、表面にフック状突起を多数有するフックテープにより形成されており、前記止着手段は前記一方側の側部において接合される部分の4/5以上の上下方向寸法を有しており、且つ前記止着手段は、前記ファスニングテープに対して胴回り方向と直交する縦方向に間欠的に設けられ且つ少なくとも前記ファスニングテープの縦方向両端部に設けられている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の紙おむつ。
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