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JP5017193B2 - 固体撮像装置及びカメラ - Google Patents

固体撮像装置及びカメラ Download PDF

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Description

本発明は、固体撮像装置及びカメラに関し、特に、可視光と近赤外光を検知する固体撮像装置が備えるカラーフィルタの色分離技術に関する。
近年、デジタルカメラや携帯電話機等、固体撮像装置の適用範囲が爆発的に拡大しつつあり、いずれの分野においてもカラー化が必須となっている。
図8は、従来技術に係る固体撮像装置に関する図である。図8(a)は、従来技術に係る固体撮像装置の画素配列を示す図である。図8(b)は、従来技術に係る固体撮像装置における画素の分光特性を示す図である。
下記特許文献1では、図8に示すように、赤外カットフィルタを無くし、RGBの光成分を透過するカラーフィルタが配置された画素に加えて入射光中のIR成分のみを透過する赤外光フィルタ(IRフィルタ)を配置する。それによりIR成分のみを検出する赤外受光画素を有した固体撮像素子が提案されている。
下記特許文献1の固体撮像素子において、赤外受光画素(以下、IR画素と記載。)が出力する信号は、IR成分に起因して生じる信号量に関する情報を各受光画素に与える参照信号となる。すなわち、IR画素からの参照信号を用いることで、RGBの各受光画素から出力される各色信号に含まれるIR成分の影響を除去する色信号処理を行うことができる。
ここで、IR画素におけるカラーフィルタは、RフィルタとBフィルタとを積層して構成される(例えば、下記特許文献1参照)。
なお、図8に示す上記の構成は、カラーフィルタとして顔料や染料などの有機材料を用いた場合(以下、有機フィルタと記載。)の固体撮像素子の構成である。カラーフィルタとして誘電体多層膜を用いた場合の固体撮像素子の構成も提案されている(例えば、下記特許文献2参照)。
図9は、従来技術に係る固体撮像装置に関する図である。図9(a)は、下記特許文献2の固体撮像素子における、カラーフィルタとして誘電体多層膜を用いた場合のカラーフィルタの断面構成を示している。図9(b)は、下記特許文献2の固体撮像素子におけるカラーフィルタの透過特性を示している。
下記特許文献2の固体撮像素子における誘電体多層膜を用いたカラーフィルタは、上述した有機フィルタと同様にR、G、B及びIRの色分離が可能である。特許文献2ではIRフィルタの分光特性は記述されていないが、スペーサ層の膜厚変化で実現可能である。
特開2006−237737号公報 国際公開第05/069376号パンフレット
しかしながら、RGB画素からの信号出力からIR画素の参照信号を差分する際、図8(b)及び図9(b)に示すように各画素すなわちRGB画素における700nm〜850nmの領域の分光特性にばらつきがあるため、RGB画素におけるIR信号が差分しきれない。すなわち、RGB画素からIR信号が差分しきれないまたはRGB画素からIR信号を差分しすぎてしまう。そのため、RGB画素の本来視認される発光色からずれる色ずれが生じてしまう。特に低色温度の照明に対して色ずれが起こる。
本発明は、上記のような問題に鑑みて為されたものであって、低色温度の照明を用いた時にも色の再現性が高いカラーフィルタを備えた固体撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る固体撮像装置は、複数の画素が2次元状に配列された固体撮像装置であって、画素毎に、入射光のうち所定波長の光を透過させる色分離フィルタを備え、前記色分離フィルタは、可視波長帯域と近赤外波長帯域との領域に透過帯域を有する可視近赤外フィルタと、前記可視近赤外フィルタに積層された近赤外正規化フィルタとを備え、前記近赤外正規化フィルタは、可視波長帯域と第1の近赤外波長帯域とにおいて実質的に透明であり、前記可視波長帯域と前記第1の近赤外波長帯域との間の第2の近赤外波長帯域において実質的に透明でないことを特徴とする。
このようにすれば、可視近赤外フィルタと近赤外正規化フィルタの2つのフィルタの積層構成による分光特性により、色分離フィルタの700nm以上の分光特性をR、G、B、IR画素においてほぼ同じにすることが可能となる。したがって、低色温度の照明を用いたときにおいても色ずれが起こることなく、高い色再現性を実現することができる。
また、前記第1の近赤外波長帯域の帯域幅は、100nm以下であることを特徴としてもよい。
この構成により、複数の色分離フィルタにおいて第1の近赤外領域の透過帯域をほぼ等しくすることが可能となる。
また、前記第1の近赤外波長帯域の帯域中心波長は、700nm以上であってもよい。
この構成により、近赤外領域の光を選択的に透過する色分離フィルタが実現可能となる。
また、前記第2の近赤外波長帯域における短波長側の帯域端は、波長600〜700nmであってもよい。
この構成により、赤外カットフィルタが無くても色の再現性が高い固体撮像装置を提供することができる。
また、前記可視近赤外フィルタは、多層膜干渉フィルタであり、前記多層膜干渉フィルタは、前記所定波長の光に関連して設定される設定波長をλ1とした場合に、λ1/4の光学膜厚を有する高屈折率材料からなる第1の層と、前記第1の層の光学膜厚と等しいλ1/4の光学膜厚を有する低屈折率材料からなる第2の層と、前記第1の層及び第2の層からなる2つのλ/4多層膜と、前記2つのλ/4多層膜の間に形成され、透過させる所定波長の光を当該画素毎に制御する第1のスペーサ層とを備えてもよい。
このようにすれば、多層膜干渉フィルタを用いて色分離することが可能となり、高い信頼性を実現することができる。
また、前記固体撮像装置は、前記複数の画素として、少なくとも第1の画素及び第2の画素を備え、前記第1の画素及び第2の画素はそれぞれ、対応する第1のスペーサ層で異なる光学膜厚を有してもよい。
このようにすれば、スペーサ層の膜厚変化のみで色分離することが可能となり、多層膜の形成プロセスが容易になる。
また、前記固体撮像装置は、前記複数の画素として、第1の画素、第2の画素、第3の画素、及び第4の画素を備え、前記第1及び第2の層は、λ1/4の光学膜厚を有し、前記第1のスペーサ層は、前記第1の画素、前記第2の画素、前記第3の画素、及び前記第4の画素のそれぞれにおいて、異なる4種類の光学膜厚を有し、第1の画素における第1のスペーサ層は、0の光学膜厚を有し、第2の画素における第1のスペーサ層は、0以上λ1/4以下の光学膜厚を有し、第3の画素における第1のスペーサ層は、λ1/4に略等しい光学膜厚を有し、第4の画素における第1のスペーサ層は、λ1/4以上λ1/2以下の光学膜厚を有してもよい。
このようにすれば、スペーサ層の膜厚変化のみで色分離することが可能となり、多層膜の形成プロセスが容易になる。
また、前記可視近赤外フィルタは、多層膜干渉フィルタであり、前記多層膜干渉フィルタは、前記所定波長の光に関連して設定される設定波長をλ1とした場合に、λ1/4の光学膜厚を有する高屈折率材料からなる第1の層と、前記第1の層の光学膜厚と等しいλ1/4の光学膜厚を有する低屈折率材料からなる第2の層と、透過させる所定波長の光を当該画素毎に制御する第1のスペーサ層とを備え、前記多層膜干渉フィルタでは、前記第1の層、前記第1のスペーサ層及び前記第1の層の順に積層された3層膜が複数形成され、かつ、前記第2の層が複数の前記3層膜の間に形成されていてもよい。
このようにすれば、多層膜干渉フィルタを用いて色分離することが可能となり、高い信頼性を実現することができる。
また、前記固体撮像装置は、前記複数の画素として、少なくとも第1の画素及び第2の画素を備え、前記第1の画素及び第2の画素はそれぞれ、対応する複数の前記第1のスペーサ層で異なる膜厚を有してもよい。
このようにすれば、複数のスペーサ層の膜厚変化のみで色分離を行うことが可能となる。また、複数のスペーサ層を用いることで色分離性に優れたカラーフィルタを実現することができる。
また、前記固体撮像装置は、前記複数の画素として、第1の画素、第2の画素、第3の画素、及び第4の画素を備え、前記第1及び第2の層は、λ1/4の光学膜厚を有し、前記複数の前記第1のスペーサ層は、前記第1の画素、前記第2の画素、前記第3の画素、及び前記第4の画素のそれぞれにおいて異なる4種類の光学膜厚を有し、前記第1の画素における複数の前記第1のスペーサ層は、0以上λ1/4以下の光学膜厚を有し、前記第2の画素における複数の前記第1のスペーサ層は、λ1/4に略等しい光学膜厚を有し、前記第3の画素における複数の前記第1のスペーサ層は、λ1/4以上λ1/2以下の光学膜厚を有し、前記第4の画素における複数の前記第1のスペーサ層は、λ1/2に略等しい光学膜厚を有してもよい。
このようにすることで、広帯域で、優れた透過特性をもつカラーフィルタを実現することができる。
また、前記近赤外正規化フィルタは、前記所定波長の光に関連して設定される設定波長をλ2とした場合に、λ2/4の光学膜厚を有する高屈折率材料からなる第3の層と、前記第3の層の光学膜厚と等しいλ2/4の光学膜厚を有する低屈折率材料からなる第4の層と、前記第3の層及び第4の層からなる2つのλ/4多層膜と、前記2つのλ/4多層膜の間に形成され、透過させる所定波長の光を当該画素毎に制御する第2のスペーサ層とを備えてもよい。
このようにすれば、可視光の広い領域と近赤外光を選択的に透過させることが可能となる。
また、前記近赤外正規化フィルタは、前記所定波長の光に関連して設定される設定波長をλ2とした場合に、λ2/4の光学膜厚を有する高屈折率材料からなる第3の層と、前記第3の層の光学膜厚と等しいλ2/4の光学膜厚を有する低屈折率材料からなる第4の層と、前記第3の層及び第4の層からなる2つのλ/4多層膜と、前記λ/4多層膜に含まれ、透過させる所定波長の光を当該画素毎に制御する第2のスペーサ層とを備え、前記第2のスペーサ層は、λ2/2の膜厚を有してもよい。
このようにすれば、色分離フィルタの形成後に行われる素子の平坦化プロセスを容易にすることができる。
また、前記設定波長λ1は、400nm以上700nm以下の膜厚を有し、前記設定波長λ2は、700nm以上1100nm以下の膜厚であってもよい。
このようにすれば、可視光と近赤外光を撮像するために用いる固体撮像装置のための優れた色分離フィルタを実現することができる。
また、前記可視近赤外フィルタ及び近赤外正規化フィルタは同じ材料を用いて形成されていてもよい。
このようにすれば、多層膜干渉フィルタの製造コストを低減することができる。
以下、本発明に係る固体撮像装置及びカメラの実施の形態について、デジタルスチルカメラを例にとり、図面を参照しながら説明する。なお、本発明について、以下の実施の形態及び添付の図面を用いて説明を行うが、これは例示を目的としており、本発明がこれらに限定されることを意図しない。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態に係るデジタルスチルカメラの構成について説明する。
図1は、本実施の形態1に係るデジタルスチルカメラの主要な機能構成を示すブロック図である。
図1に示されるように、本実施の形態に係るデジタルスチルカメラ1は、レンズ101、固体撮像装置102、色信号合成部103、映像信号作成部104及び素子駆動部105を備えている。
レンズ101は、デジタルスチルカメラ1に入射した光を固体撮像装置102の撮像領域上に結像させる。
固体撮像装置102は、入射光を光電変換して色信号を生成するMOS型イメージセンサ等である。
素子駆動部105は、固体撮像装置102から色信号を取り出す回路である。
色信号合成部103は、固体撮像装置102から受け付けた色信号に色シェーディングを施すDSP等である。
映像信号作成部104は、色信号合成部103で色シェーディングを施された色信号からカラー映像信号を生成するDSP等である。
なお、カラー映像信号は、最終的にカラー画像データとして記録媒体に記録される。
次に、固体撮像装置102の構成について説明する。
図2は、本実施の形態1に係る固体撮像装置102の概略構成を示す図である。
図2に示されるように、固体撮像装置102は、2次元配列された単位画素201の各行を垂直シフトレジスタ202により選択し、その行信号を水平シフトレジスタ203により選択して、単位画素201毎のカラー信号を出力アンプ204から出力する。つまり、固体撮像装置102では、駆動回路205が垂直シフトレジスタ202、水平シフトレジスタ203及び出力アンプ204を駆動する。
単位画素201は、図2に示されるように、複数形成されており、R(赤)、G(緑)、B(青)、IR(赤外)のいずれかの信号を出力する画素である。
図3は、本実施の形態1に係る固体撮像装置102の単位画素201の断面図である。
図3に示されるように、固体撮像装置102では、N型半導体層301上にP型半導体層302、層間絶縁膜304、色分離フィルタ306及び集光レンズ307が順次積層されている。また、P型半導体層302の層間絶縁膜304側にはN型不純物がイオン注入されてなるフォトダイオード303が単位画素201毎に形成されている。隣り合うフォトダイオード303の間にはP型半導体層(素子分離領域という)が介在している。また、層間絶縁膜304中には遮光膜305が形成されている。個々のフォトダイオード303と集光レンズ307とは対応関係にあり、遮光膜305は集光レンズ307を透過した光が対応関係にないフォトダイオード303に入射するのを防ぐ。
色分離フィルタ306は、固体撮像装置102への入射光をR、G、B及びIRの光に色分離を行う可視近赤外フィルタ306aと、可視光及び近赤外光を透過する近赤外正規化フィルタ306bとを積層した構成を有する。この固体撮像装置102は、このような色分離フィルタ306を備えることで、RGB画素における波長700nm〜850nmの分光特性のばらつきを抑制することができる。ただし、詳細は後述する。
図4は、本実施の形態1に係る固体撮像装置102における色分離フィルタ306の構成及びその分光特性を示す図である。
図4(a)は、色分離フィルタ306における可視光の色分離を行う可視近赤外フィルタ306aの構成の概略を示す図であり、図4(b)は、その可視近赤外フィルタ306aの分光特性を示している。図4(c)は、その可視近赤外フィルタ306aにおける可視光と近赤外光とを選択的に透過する近赤外正規化フィルタ306bの構成の概略を示す図であり、図4(d)は、その近赤外正規化フィルタ306bの分光特性を示している。図4(e)は、可視近赤外フィルタ306a及び近赤外正規化フィルタ306bから構成される色分離フィルタ306の分光特性を示している。
[可視近赤外フィルタ306aの構成及び透過特性]
可視近赤外フィルタ306aは下記に説明する層構成からなる。
可視近赤外フィルタ306aは、入射光の設定波長をλ1(例えば、530[nm])としたとき、その設定波長λ1の1/4に略等しい光学膜厚を有し、高屈折率材料からなる第1の層と低屈折率材料からなる第2の層とで構成される屈折率が異なる2種類の材料で形成されたλ/4多層膜を2組有する。ここで、「光学膜厚」とは、物理膜厚に屈折率を乗じて得られる数値をいう。
具体的には、可視近赤外フィルタ306aは、第1の層402、第2の層403及び第1の層404が順次形成された1組目のλ/4多層膜と、第1の層406、第2の層407及び第1の層408が順次積層された2組目のλ/4多層膜との2組のλ/4多層膜を有する。この2組のλ/4多層膜間には、低屈折率材料からなる第1のスペーサ層405(「欠陥層」または「共振層」ともいう。)が形成される。
可視近赤外フィルタ306aの層数は、図4(a)に示されるように、青色(B)、赤色(R)及び近赤外(IR)の画素領域においては7層であり、緑色(G)領域においては5層である。
また、屈折率が異なる2種類の材料の層のうち、第1の層402、404、406及び408は、具体的には、二酸化チタン(TiO2)からなる高屈折率材料で構成されており、第2の層403及び407は、具体的には、二酸化珪素(SiO2)からなる低屈折率材料で構成されている。
第1のスペーサ層405は、可視近赤外フィルタ306aの単位画素201において透過させる光に応じた光学膜厚を有している。そのため、可視近赤外フィルタ306a全体の物理的な膜厚も単位画素201において透過させる光毎に異なっている。可視近赤外フィルタ306aの物理的な膜厚は、赤色(R)領域、緑色(G)領域、青色(B)領域及び近赤外(IR)領域のそれぞれに対して、421[nm]、390[nm]、523[nm]及び481[nm]となっている。したがって、第1のスペーサ層405は、透過対象の光を制御するために用いられる層であり、その膜厚を変えることによって、赤色(R)、青色(B)、緑色(G)または近赤外(IR)の光を透過させる。
また、可視近赤外フィルタ306aでは、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)及び近赤外(IR)の何れの領域においても光学膜厚が等しい、第1の層402、404、406及び408と、第2の層403及び407とが形成されている。
ここで、λ/4膜の膜厚を決定する設定波長λ1は530nmであるため、第1及び第2の層の光学膜厚は132.5nmとなる。波長530nmにおける二酸化チタンの屈折率は2.53、二酸化珪素の屈折率は148であるため、二酸化チタンからなる第1の層の物理膜厚は52nm、及び第2の層の物理膜厚は91nmとなる。
具体的には、物理膜厚52[nm]の二酸化チタンからなる高屈折率材料の第1の層402及び404と、物理膜厚91[nm]の二酸化珪素からなる低屈折率材料の第2の層403とにより1組のλ/4多層膜が形成されている。また、物理膜厚52[nm]の二酸化チタンからなる高屈折率材料の第1の層406及び408と、物理膜厚91[nm]の二酸化珪素からなる低屈折率材料の第2の層407とによりもう1組のλ/4多層膜が形成されている。
さらに、2組のλ/4多層膜間には、二酸化珪素からなる低屈折率材料の第1のスペーサ層405が形成されており、透過させる光の毎、すなわち青色領域(B)、赤色領域(R)、緑色領域(G)及び近赤外領域(IR)で異なっている。具体的には、第1のスペーサ層405では、青色領域:133[nm]、赤色領域:31[nm]、緑色領域:0[nm]、近赤外領域:91[nm]の異なる物理膜厚が形成されている。
以上のように、固体撮像装置102の可視近赤外フィルタ306aは、基板401上に形成されている。また、可視近赤外フィルタ306a上にはTEOS平坦化膜409が形成されている。
したがって、可視近赤外フィルタ306aを上記の構成とすることで、第1のスペーサ層405の膜厚を変化させることのみで色分離を実現することができる。
また、図4(b)は、本実施の形態1に係る可視近赤外フィルタ306aの分光特性を示す図であり、マトリクス法を用いて算出された設計結果を示している。図4(b)に示すグラフでは、縦軸は透過率を表し、横軸は透過光の波長を表している。また、図4(b)では、グラフ411、412、413及び414はそれぞれ可視近赤外フィルタ306aの青色領域、緑色領域、赤色領域及び近赤外領域の分光特性を示している。なお、分光特性の算出にあたって、図4(b)について、設定中心波長λは530nmとしている。
図4(b)に示すように、固体撮像装置102の可視近赤外フィルタ306aでは、RGB及びIRの色分離を実現することができるが、700nm〜850nmにおけるRGBの分光特性にばらつきがある。
[近赤外正規化フィルタの構成及び透過特性]
近赤外正規化フィルタ306bは下記に説明する層構成からなる。入射光の設定波長をλ2(例えば、850[nm])としたとき、その設定波長λ2の1/4に略等しい光学膜厚を有し、高屈折率材料からなる第3の層と低屈折率材料からなる第4の層とで構成される屈折率が異なる2種類の材料の層で形成されたλ/4多層膜を2組有する。具体的には、近赤外正規化フィルタ306bは、第3の層422、第4の層423、第3の層424、第4の層425及び第3の層426が順次形成された1組目のλ/4多層膜と、第3の層427、第4の層428、第3の層429、第4の層430及び第3の層431が順次積層された2組目のλ/4多層膜とを有する。この2組のλ/4多層膜間には、低屈折率材料からなる第2のスペーサ層433が形成される。
また、短波長領域の透過率向上のため、第3の層422のN型半導体層301側及び第3の層431の集光レンズ307側には、それぞれ低屈折率材料からなるλ/8膜421及び432が形成されている。
ここで、図4(c)に示されるように、青色(B)、赤色(R)、緑色(G)及び近赤外(IR)の画素領域における近赤外正規化フィルタ306bの層数は11層である。
また、屈折率が異なる2種類の材料の層のうち、第3の層422、424、426、427、429及び431は、具体的には、二酸化チタン(TiO2)からなる高屈折率材料で構成されており、第4の層423、425、428及び430は、具体的には、二酸化珪素(SiO2)からなる低屈折率材料で構成されている。また、λ/8膜421及び432も、具体的には、二酸化珪素(SiO2)からなる低屈折率材料で構成されている。
また、近赤外正規化フィルタ306bでは、青色(B)、赤色(R)、緑色(G)及び近赤外(IR)の何れの領域においても光学膜厚が等しい、第3の層422、424、426、427、429及び431と、第4の層423、425、428及び430とが形成されている。
ここで、λ/4膜の膜厚を決定する設定波長λ2は850nmであるため、第1及び第2の層の光学膜厚は212.5nmとなる。波長850nmにおける二酸化チタンの屈折率は2.41、二酸化珪素の屈折率は1.44であるため、二酸化チタンからなる第3の層の物理膜厚は88nm、及び第2の層の物理膜厚は148nmとなる。
具体的には、物理膜厚88[nm]の二酸化チタンからなる高屈折率材料の第3の層422、424及び426と、物理膜厚148[nm]の二酸化珪素からなる低屈折率材料の第4の層423及び425とにより1組のλ/4多層膜が形成されている。また、物理膜厚88[nm]の二酸化チタンからなる高屈折率材料の第3の層427、429及び431と、物理膜厚148[nm]の二酸化珪素からなる低屈折率材料の第4の層428及び430とによりもう1組のλ/4多層膜が形成されている。さらに、第3の層422のN型半導体層301側及び第3の層431の集光レンズ307側には、それぞれ物理膜厚148[nm]の二酸化珪素からなる低屈折率材料のλ/8膜421及び432が形成されている。また、2組のλ/4多層膜間には、物理膜厚0[nm]の二酸化珪素からなる低屈折率材料の第2のスペーサ層433が形成されている。
図4(d)は、本発明の形態1に係る近赤外正規化フィルタ306bの分光特性を示す図であり、マトリクス法を用いて算出された設計結果を示している。図4(d)に示すグラフでは、縦軸は透過率を表わし、横軸は透過光の波長を表している。図4(d)では、グラフ434は、近赤外正規化フィルタ306bの近赤外領域の分光特性を示している。なお、分光特性の算出にあたって、図4(d)について、設定中心波長λは850nmとしている。
図4(d)に示されるように、近赤外正規化フィルタ306bでは、近赤外光領域と可視光領域との帯域で実質的に透明であり、実質的に透明である近赤外光領域の帯域では、700nm以上で帯域中心波長があり、600〜700nmに帯域端がある。また、実質的に透明である近赤外光領域の帯域は、100nm以下、すなわち半値幅が50nm程度でありスソ付近の帯域幅が100nm以下である。実質的に透明な可視光領域の帯域では、600〜700nmに帯域端があり、700nm以下の波長の可視光(ここではRGB)を透過させる。また、図4(d)に示すように近赤外正規化フィルタ306bは、700〜800nmの近赤外波長帯域では実質的に透明でない。ここで実質的に透明とは、光を透過する透過率が80%以上ある場合を意味し、実質的に透明でない場合とは、透過率が20%以下である場合を意味する。
以上のように、固体撮像装置102の近赤外正規化フィルタ306bを上記の構成とすることで、可視光と近赤外光を選択的に透過するフィルタを実現することができる。
[色分離フィルタの構成及び透過特性]
固体撮像装置102に形成される色分離フィルタ306は、上記の可視近赤外フィルタ306a及び近赤外正規化フィルタ306bを積層した構成である。図4(e)は、色分離フィルタ306の透過特性を示している。図4(e)により色分離フィルタ306は700nm以上の近赤外領域の波長領域において(具体的には、700nm〜850nmの領域に)赤色画素、緑色画素、青色画素、近赤外画素の分光特性がほぼ一致していることが分かる。
固体撮像装置102では、RGB及びIRの色分離を実現することができるが、700nm〜850nmの領域でRGBの分光特性にばらつきがある可視近赤外フィルタ306aに、図4(d)に示すように実質的に透明である近赤外光領域と可視光領域との帯域と実質的に透明でない700〜800nmの近赤外波長帯域との特性をもつ近赤外正規化フィルタ306bを積層して色分離フィルタ306を形成することにより、700nm〜850nmの領域でのRGB及びIRの分光特性をほぼ一致させることができる。
したがって、本実施の形態1における固体撮像装置102を用いると、低色温度の照明を用いた場合においても近赤外光領域からの信号出力を参照信号とした信号処理によって高い色再現性を実現することができる。
(実施の形態2)
図5は、本実施の形態2に係る固体撮像装置102の単位画素201の断面図である。本実施の形態2における固体撮像装置102は、可視近赤外フィルタ306aの膜構成が異なる点で実施の形態1とは異なっている。近赤外正規化フィルタ306bや、その他の構成は実施の形態1と同じであるので説明は省略する。
図6は、本実施の形態1に係る固体撮像装置102における色分離フィルタ306の構成及びその分光特性を示す図である。
[可視近赤外フィルタの構成及び透過特性]
図6(a)は、色分離フィルタ306における可視光の色分離を行う可視近赤外フィルタ306aの構成の概略を示す図である。可視近赤外フィルタ306aは下記に説明する層構成からなる。
可視近赤外フィルタ306aは、入射光の設定波長をλ1(例えば、530[nm])としたとき、その設定波長λ1の1/4に略等しい光学膜厚を有し、屈折率が異なる2種類の材料の層(第1の層604及び606と第2の層605)で構成した3層を、第1のスペーサ層(「欠陥層」または「共振層」ともいう。)603及び607で挟み、さらに、その構造を上記λ1/4膜である第1の層602、608挟んだ構造となっている。言い換えると、第1のスペーサ層603及び607のそれぞれを、第1の層602及び604と第1の層606及び608との間に形成する。すなわち、可視近赤外フィルタ306aは、第1の層606、第1のスペーサ層607、第1の層608で構成される3層膜と、第1の層602、第1のスペーサ層603、第1の層604で構成される3層膜とが形成されている。そして、さらにその2つの3層膜の間に、第2の層605が形成されている。したがって、図6(a)に示すように層数は7層となっている。 また、屈折率が異なる2種類の材料の層のうち、第1の層602、604、606及び608は、具体的には、二酸化チタン(TiO2)からなる高屈折率材料で構成されており、第2の層605は、具体的には、二酸化珪素(SiO2)からなる低屈折率材料で構成されている。
第1のスペーサ層607及び603は、可視近赤外フィルタ306aの単位画素201における透過させる光に応じた光学膜厚を有している。そのため、可視近赤外フィルタ306a全体の物理的な膜厚も単位画素201において透過させる光毎に異なっている。可視近赤外フィルタ306aの物理的な膜厚は、赤色(R)領域、緑色(G)領域、青色(B)領域、及び近赤外(IR)領域のそれぞれに対して、389[nm]、669[nm]、579[nm]及び481[nm]となっている。すなわち、第1のスペーサ層607及び603は、透過対象の光を制御するために用いられる層であり、その膜厚を変えることによって、赤色(R)、青色(B)、緑色(G)または近赤外(IR)の光を透過させる。
また、可視近赤外フィルタ306aでは、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)及び近赤外(IR)の何れの領域においても光学膜厚が等しい、第3の層422、424、426、427、429及び431と、第4の層423、425、428及び430とが形成されている。
ここで、λ/4膜の膜厚を決定する設定波長λ1は530nmであるため、第1及び第2の層の光学膜厚は132.5nmとなる。波長530nmにおける二酸化チタンの屈折率は2.53、二酸化珪素の屈折率は148であるため、二酸化チタンからなる第1の層の物理膜厚は52nm、及び第2の層の物理膜厚は91nmとなる。
具体的には、物理膜厚52[nm]の二酸化チタンからなる高屈折率材料の第1の層604及び606と物理膜厚91[nm]の二酸化珪素からなる低屈折率材料の第2の層605とにより1組のλ/4多層膜が形成されている。その両側に、すなわち、第1の層604のN型半導体層301側及び第1の層606の集光レンズ307側には、単位画素201毎に光学膜厚が等しい低屈折率材料からなる第1のスペーサ層603及び607が形成されている。
第1のスペーサ層603及び607は、透過させる光の毎、すなわち青色領域(B)、赤色領域(R)、緑色領域(G)及び近赤外領域(IR)で異なっている。具体的には、第1のスペーサ層603及び607では、青色領域:140[nm]、赤色領域:45[nm]、緑色領域:182[nm]、近赤外領域:91nm[nm]で異なる物理膜厚が形成されている。
さらに、第1のスペーサ層603のN型半導体層301側及び第1のスペーサ層607の集光レンズ307側には、物理膜厚52[nm]の二酸化チタンからなる高屈折率材料の第1の層602、608がそれぞれ形成されている。
以上のように、固体撮像装置102の可視近赤外フィルタ306aは、基板601上に形成されている。また、可視近赤外フィルタ306a上にはTEOS平坦化膜609が形成されている。ここで、上記の設定波長である「λ1」は、530[nm]である。
したがって、可視近赤外フィルタ306aを上記の構成とすることで、第1のスペーサ層603及び607の膜厚を変化させることのみで色分離を実現することができる。
また、図6(b)は、本発明の形態2に係る可視近赤外フィルタ306aの分光特性を示す図であり、マトリクス法を用いて算出された設計結果を示している。図6(b)に示すグラフでは、縦軸は透過率を表し、横軸は透過光の波長を表している。また、図6(b)では、グラフ611、612、613及び614はそれぞれ可視近赤外フィルタ306aの青色領域、緑色領域、赤色領域及び近赤外領域の分光特性を示している。
ここで、実施の形態1と比較すると、RGBの透過帯域が拡大できていることが分かる。
すなわち、実施の形態2における可視近赤外フィルタ306aでは、実施の形態1における可視近赤外フィルタ306aに比べると、第1のスペーサ層が2層となり、多層膜の形成プロセスが増える、すなわち工程数が増加し、加工性が若干悪くなるが、RGBの色の再現性がよいという効果を得られる。なお、分光特性の算出にあたって、図6(b)について、設定中心波長λは530nmとしている。
なお、図6(b)に示すように、固体撮像装置102の可視近赤外フィルタ306aでは、RGB及びIRの色分離を実現することができるが、700nm〜850nmにおけるRGBの分光特性にばらつきがある。
[色分離フィルタの構成及び透過特性]
固体撮像装置102に形成される色分離フィルタ306は、上記の可視近赤外フィルタ306a及び近赤外正規化フィルタ306bを積層した構成である。図6(e)は、色分離フィルタ306の透過特性を示している。図6(e)より色分離フィルタ306は700nm以上の近赤外領域の波長領域において(具体的には、700nm〜850nmの領域に)赤色領域、緑色領域、青色領域、近赤外光領域における分光特性がほぼ一致していることが分かる。
固体撮像装置102では、RGB及びIRの色分離を実現することができるが、700nm〜850nmの領域でRGBの分光特性にばらつきがある可視近赤外フィルタ306aに、図6(d)に示すように実質的に透明である近赤外光領域と可視光領域との帯域と実質的に透明でない700〜800nmの近赤外波長帯域との特性をもつ近赤外正規化フィルタ306bを積層して色分離フィルタ306を形成することにより、700nm〜850nmの領域でのRGB及びIRの分光特性をほぼ一致させることができる。
したがって、本実施の形態2における固体撮像装置102を用いると、低色温度の照明を用いた場合においても近赤外光領域からの信号出力を参照信号とした信号処理によって高い色再現性を実現することができる。
(実施の形態3)
図7は、本実施の形態3に係る固体撮像装置102における色分離フィルタ306の構成及びその分光特性を示す図である。本実施の形態3における固体撮像装置102は、近赤外正規化フィルタ306bのR画素(赤色領域の画素)に第2のスペーサ層433が挿入されている点で、実施の形態2とは異なっている。その他の構成は実施の形態2と同じであるので説明は省略する。
[近赤外正規化フィルタの構成及び透過特性]
近赤外正規化フィルタ306bは下記に説明する層構成からなる。入射光の設定波長をλ2(例えば、850[nm])としたとき、その設定波長λ2の1/4に略等しい光学膜厚を有し、高屈折率材料からなる第3の層と低屈折率材料からなる第4の層とで構成される屈折率が異なる2種類の材料の層で形成されたλ/4多層膜を2組有する。具体的には、近赤外正規化フィルタ306bは、第3の層422、第4の層423、第3の層424、第4の層425及び第3の層426が順次形成された1組目のλ/4多層膜と、第3の層427、第4の層428、第3の層429、第4の層430及び第3の層431が順次積層された2組目のλ/4多層膜とを有する。この2組のλ/4多層膜間には、低屈折率材料からなる第2のスペーサ層433が形成される。
また、短波長領域の透過率向上のため、第3の層422のN型半導体層301側及び第3の層431の集光レンズ307側にはそれぞれ低屈折率材料からなるλ/8膜421及び432が形成されている。
ここで、図7(c)に示されるように、青色(B)、緑色(G)及び近赤外(IR)の画素領域における近赤外正規化フィルタ306bの層数は11層であり、赤色(R)の画素領域における近赤外正規化フィルタ306bの層数は13層である。
また、屈折率が異なる2種類の材料の層のうち、第3の層422、424、426、427、429及び431は、具体的には、二酸化チタン(TiO2)からなる高屈折率材料で構成されており、第4の層423、425、428及び430は、具体的には、二酸化珪素(SiO2)からなる低屈折率材料で構成されている。第2のスペーサ層433は、具体的には、二酸化珪素(SiO2)からなる低屈折率材料で構成される。λ/8膜421及び432も、具体的には、二酸化珪素(SiO2)からなる低屈折率材料で構成されている。
また、近赤外正規化フィルタ306bでは、第2のスペーサ層433を除くと青色(B)、赤色(R)、緑色(G)及び近赤外(IR)の何れの領域においても光学膜厚が等しい、第3の層422、424、426、427、429及び431と、第4の層423、425、428及び430とが形成されている。
ここで、λ/4膜の膜厚を決定する設定波長λ2は850nmであるため、第1及び第2の層の光学膜厚は212.5nmとなる。波長850nmにおける二酸化チタンの屈折率は2.41、二酸化珪素の屈折率は1.44であるため、二酸化チタンからなる第3の層の物理膜厚は88nm、及び第2の層の物理膜厚は148nmとなる。
具体的には、物理膜厚88[nm]の二酸化チタンからなる高屈折率材料の第3の層422、424及び426と、物理膜厚148[nm]の二酸化珪素からなる低屈折率材料の第4の層423及び425とにより1組のλ/4多層膜が形成されている。また、物理膜厚88[nm]の二酸化チタンからなる高屈折率材料の第3の層427、429及び431と、物理膜厚148[nm]の二酸化珪素からなる低屈折率材料の第4の層428及び430とによりもう1組のλ/4多層膜が形成されている。さらに、第3の層422のN型半導体層301側及び第3の層431の集光レンズ307側には、それぞれ物理膜厚148[nm]の二酸化珪素からなる低屈折率材料のλ/8膜421及び432が形成されている。
また、2組のλ/4多層膜間には、二酸化珪素からなる低屈折率材料の第2のスペーサ層433が形成されており、青色領域(B)、緑色領域(G)及び近赤外領域(IR)と赤色領域(R)とで第2のスペーサ層433の光学膜厚が異なっている。光学膜厚が異なるため、物理膜厚も異なり、具体的には、青色領域、緑色領域及び近赤外光領域:0[nm]と赤色領域:296nmとで異なる物理膜厚で構成される第2のスペーサ層433が形成されている。
ここで、第2のスペーサ層433の赤色領域では、λ/4を2段入れた光学膜厚で構成される。例えばλ/4を1段のみ入れた光学膜厚で構成する場合、物性が変わってしまうため、λ/4を2段入れている。物性を変えないよう対称性を確保するため、λ/4を2段入れた光学膜厚の構成にすることで、赤色領域(R)の光学膜厚が、青色領域(B)、緑色領域(G)及び近赤外領域(IR)と同じ場合、すなわちλ/4を0段入れた(入れない場合)光学膜厚と同じ分光特性にすることができる。
図7(d)は、本発明の形態3に係る近赤外正規化フィルタ306bの分光特性を示す図であり、マトリクス法を用いて算出された設計結果を示している。図7(d)に示すグラフでは、縦軸は透過率を表し、横軸は透過光の波長を表している。図7(d)では、グラフ734はそれぞれ近赤外正規化フィルタ306bの分光特性をしている。なお、分光特性の算出にあたって、図7(d)について、設定中心波長λは850nmとしている。
図7(d)に示されるように、近赤外正規化フィルタ306bは、実施の形態1及び実施の形態2の近赤外正規化フィルタ306b同様に、示すように実質的に透明である近赤外光領域と可視光領域との帯域と実質的に透明でない700〜800nmの近赤外波長帯域との特性をもつ。
以上のように、固体撮像装置102の近赤外正規化フィルタ306bを上記の構成とすることで、可視光と近赤外光を選択的に透過するフィルタを実現することができる。
[色分離フィルタの構成及び透過特性]
固体撮像装置102に形成される色分離フィルタ306は、上記の可視近赤外フィルタ306a及び近赤外正規化フィルタ306bを積層した構成である。図7(e)は、色分離フィルタ306の透過特性を示している。図7(e)より色分離フィルタ306は700nm以上の近赤外領域の波長領域において(具体的には、700nm〜850nmの領域に)赤色領域、緑色領域、青色領域、近赤外光領域における分光特性がほぼ一致していることが分かる。
固体撮像装置102では、実施の形態1及び2同様に、RGB及びIRの色分離を実現することができるが、700nm〜850nmの領域でRGBの分光特性にばらつきがある可視近赤外フィルタ306aに示すように実質的に透明である近赤外光領域と可視光領域との帯域と実質的に透明でない700〜800nmの近赤外波長帯域との特性をもつ近赤外正規化フィルタ306bを積層して色分離フィルタ306を形成することにより、700nm〜850nmの領域でのRGB及びIRの分光特性をほぼ一致させることができる。
したがって、本実施の形態3における固体撮像装置102を用いると、低色温度の照明を用いた場合においても近赤外光領域からの信号出力を参照信号とした信号処理によって高い色再現性を実現することができる。
さらに、赤色領域における近赤外正規化フィルタ306bの第2のスペーサ層433の膜厚を296nmとすることにより、フィルタ間での最大膜厚差は緑色領域と近赤外領域の188nmとなる。実施の形態1における最大膜厚差は緑色領域と赤色領域の280nmであったが、本実施の形態3では膜厚差を92nm低減することができる。したがって、色分離フィルタ306の形成後に行われる素子の平坦化プロセスを容易にすることができる。
(変形例)
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上記実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(1)上記実施の形態においては、高屈折率層の材料として二酸化チタンを用いる場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしても良い。すなわち、高屈折率層の材料として、二酸化チタンに代えて、窒化珪素(Si34)や三酸化二タンタル(Ta23)、二酸化ジルコニウム(ZrO2)等、他の材料を用いても良い。また、低屈折率層の材料についても二酸化珪素以外の材料を用いても良い。多層膜干渉フィルタに用いる材料の如何に関わらず本発明の効果を得ることができる。
(2)上記実施の形態においては、可視近赤外フィルタ306aの構成はスペーサ層が1層もしくは2層、近赤外正規化フィルタ306bの構成はスペーサ層1層の構成としたが、可視近赤外フィルタ306aのスペーサ層は3層以上でも構わない。また、近赤外正規化フィルタ306bの構成についても同様であり、スペーサ層は2層以上でも構わない。
(3)上記実施の形態においては、透過させる光色に関わらず第1のスペーサ層として1層もしくは2層設ける場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて、透過させる光色に応じてスペーサ層の層数を異ならせても良い。
(4)上記実施の形態においては、専ら可視近赤外フィルタ306aが5層もしくは7層である場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもない。また、近赤外正規化フィルタ306bのλ/4多層膜は5層構成としたが、それ未満でもそれ以上でも構わない。
(5)上記実施の形態においては、2種類のスペーサ層の膜厚は各単位画素201において同じとした場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、異なっていても構わない。
(6)上記実施の形態においては、可視近赤外フィルタ306aが対称な構造である場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、透過率は100%とならないが、非対称な構造となっていても構わない。
(7)上記実施の形態においては、スペーサ層の材料として二酸化珪素を用いる場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて他の材料を用いても良い。スペーサ層の材料は誘電体層を構成する高屈折率層と低屈折率層との何れと同じ材料を用いても良いし、何れとも異なる材料を用いても良い。また、上述のように、2つの欠陥層で異なる材料を用いても良い。
(8)上記実施の形態においては特に言及しなかったが、色ごとの画素は例えばR、G、B、IRのベイヤ配列もしくは、必要に応じてIR画素の密度を変化させても良い。
(9)上記実施の形態においては、特願2007―153289号(発明者:香山)に記載するXYZ系フィルタ(視感度フィルタ)にも適用可能である。
なお、視感度フィルタとは、人間の視感度に対応して、CIE標準分光視感効率の特性V(λ)を再現するフィルタである。
(10)上記実施の形態においては、誘電体多層膜フィルタを備える固体撮像装置102の例について説明したが、それに限定されない。本発明は、例えば図8で説明した有機材料膜フィルタにも適用可能である。
本発明に係る固体撮像装置及びカメラは、低色温度の照明を用いたときにおいても色ずれが起こることなく、高い色再現性を実現する技術として有用である。
本発明の実施の形態1に係るデジタルスチルカメラ1の主要な機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係るデジタルスチルカメラ1が備える固体撮像装置102の概略構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る固体撮像装置102の単位画素201の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る固体撮像装置102における色分離フィルタ306の構成及びその分光特性を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る固体撮像装置102の単位画素201の断面図である。 本発明の実施の形態2に係る固体撮像装置102における色分離フィルタ306の構成及びその分光特性を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る固体撮像装置102における色分離フィルタ306の構成及びその分光特性を示す図である。 従来技術に係る固体撮像装置に関する図である。 従来技術に係る固体撮像装置に関する図である。
符号の説明
1 デジタルスチルカメラ
101 レンズ
102 固体撮像装置
103 色信号合成部
104 映像信号作成部
105 素子駆動部
201 単位画素
202 垂直シフトレジスタ
203 水平シフトレジスタ
204 出力アンプ
205 駆動回路
301 N型半導体層
302 P型半導体層
303 フォトダイオード
304 層間絶縁膜
305 遮光膜
306 色分離フィルタ
306a 可視近赤外フィルタ
306b 近赤外正規化フィルタ
307 集光レンズ
401、601 基板
402、404、406、408、602、604、606、608 第1の層
403、407、605 第2の層
405、603、607 第1のスペーサ層
421、432 λ/8膜
422、424、426、427、429、431 第3の層
423、425、428、430 第4の層
433 第2のスペーサ層

Claims (9)

  1. 複数の画素が2次元状に配列された固体撮像装置であって、
    画素毎に、入射光のうち所定波長の光を透過させる色分離フィルタを備え、
    前記色分離フィルタは、
    可視波長帯域と近赤外波長帯域との領域に透過帯域を有する可視近赤外フィルタと、
    前記可視近赤外フィルタに積層された近赤外正規化フィルタとを備え、
    前記近赤外正規化フィルタは、
    可視波長帯域と第1の近赤外波長帯域とにおいて実質的に透明であり、前記可視波長帯域と前記第1の近赤外波長帯域との間の第2の近赤外波長帯域において実質的に透明でなく、
    前記可視近赤外フィルタは、多層膜干渉フィルタであり、
    前記多層膜干渉フィルタは、前記所定波長の光に関連して設定される設定波長をλ 1
    した場合に、
    λ 1 /4の光学膜厚を有する高屈折率材料からなる第1の層と、
    前記第1の層の光学膜厚と等しいλ 1 /4の光学膜厚を有する低屈折率材料からなる第
    2の層と、
    前記第1の層及び第2の層からなる2つのλ/4多層膜と、
    前記2つのλ/4多層膜の間に形成され、透過させる所定波長の光を当該画素毎に制御する第1のスペーサ層とを備え、
    前記固体撮像装置は、前記複数の画素として、第1の画素、第2の画素、第3の画素、及び第4の画素を備え、
    前記第1及び第2の層は、λ 1 /4の光学膜厚を有し、
    前記第1のスペーサ層は、前記第1の画素、前記第2の画素、前記第3の画素、及び前記第4の画素のそれぞれにおいて、異なる4種類の光学膜厚を有し、
    第1の画素における第1のスペーサ層は、0の光学膜厚を有し、
    第2の画素における第1のスペーサ層は、0以上λ 1 /4以下の光学膜厚を有し、
    第3の画素における第1のスペーサ層は、λ 1 /4に略等しい光学膜厚を有し、
    第4の画素における第1のスペーサ層は、λ 1 /4以上λ 1 /2以下の光学膜厚を有する
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記第1の近赤外波長帯域の帯域幅は、100nm以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記第1の近赤外波長帯域の帯域中心波長は、700nm以上である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記第2の近赤外波長帯域における短波長側の帯域端は、波長600〜700nmである
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  5. 前記近赤外正規化フィルタは、
    前記所定波長の光に関連して設定される設定波長をλ2とした場合に、
    λ2/4の光学膜厚を有する高屈折率材料からなる第3の層と、
    前記第3の層の光学膜厚と等しいλ2/4の光学膜厚を有する低屈折率材料からなる第
    4の層と、
    前記第3の層及び第4の層からなる2つのλ/4多層膜と、
    前記2つのλ/4多層膜の間に形成され、透過させる所定波長の光を当該画素毎に制御する第2のスペーサ層とを備える
    ことを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  6. 前記近赤外正規化フィルタは、
    前記所定波長の光に関連して設定される設定波長をλ2とした場合に、
    λ2/4の光学膜厚を有する高屈折率材料からなる第3の層と、
    前記第3の層の光学膜厚と等しいλ2/4の光学膜厚を有する低屈折率材料からなる第
    4の層と、
    前記第3の層及び第4の層からなる2つのλ/4多層膜と、
    前記λ/4多層膜に含まれ、透過させる所定波長の光を当該画素毎に制御する第2のスペーサ層とを備え、
    前記第2のスペーサ層は、λ2/2の膜厚を有する
    ことを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  7. 前記設定波長λ1は、400nm以上700nm以下の膜厚を有し、
    前記設定波長λ2は、700nm以上1100nm以下の膜厚である
    ことを特徴とする請求項またはに記載の固体撮像装置。
  8. 前記可視近赤外フィルタ及び近赤外正規化フィルタは同じ材料を用いて形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  9. 請求項1〜のいずれか1項に記載の固体撮像装置を備える
    ことを特徴とするカメラ。
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