JP5003538B2 - 電波受信装置 - Google Patents
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装置本体ケースと、
前記装置本体ケースの視認側に設けられた非導電性カバー部材と、
前記装置本体ケース内に収納された電子部品収納部材と、
前記非導電性カバー部材の下方に配置されている表示部材と、
前記表示部材の近傍に配置され、コアとこのコアにコイルを巻回してなる巻線部とを備えるアンテナ構造体と、
前記表示部材の下部位置に配置され、外部からの磁束を集めて、この集めた磁束を前記アンテナ構造体に導く集磁部と、
を備え、
前記表示部材の同一平面上であって前記表示部材の視認側とは反対側の面に、表示駆動用の導電端子部と一対のコイル用の導電端子部とが形成されていることを特徴としている。
前記集磁部は一対であり、前記コアの各端部に、前記集磁部の一端が磁気的に接続されていることを特徴としている。
前記コアの各端部に前記集磁部の一端を磁気的に接続させる接続部材が設けられていることを特徴としている。
前記集磁部は、磁性部材により形成されている集磁パターンであることを特徴としている。
前記集磁部は、磁性部材により形成されている集磁シートであることを特徴としている。
前記表示部材は液晶パネルであり、液晶パネルを構成する部材の一部を延設して、この延設部分に前記アンテナ構造体を配置したことを特徴としている。
前記表示部材上に設けられた表示駆動用の導電端子部と前記アンテナ構造体との間にグランド端子を設けたことを特徴としている。
前記表示部材上に設けられた表示駆動用の導電端子部と前記アンテナ構造体との間に磁気的な遮蔽部材を設けたことを特徴としている。
また、表示部材の表示駆動用の導電端子部と一対のコイル用の導電端子部とを同じ平面上に形成した場合には、表示駆動用の導電端子部と一対のコイル用の導電端子部とを同時に形成することができ、製造コストの上昇を抑えることができる。
先ず、図1から図12を参照しつつ、本実施形態に係る電波腕時計の第1の実施形態について説明する。
電波腕時計100は、標準電波を受信するアンテナ構造体30(図2から図5等参照)を備え、このアンテナ構造体30により受信した標準電波を増幅変調してタイムコードを解読することにより現在時刻を修正する電波腕時計である。
また、装置本体ケース2の裏面側(視認側に対向する側、図2において下側)には、裏面側の開口部を閉塞するように、防水リング6を介して裏蓋7が取り付けられている。
さらに、装置本体ケース2の上面には、枠状のベゼル部材8が接着剤や両面テープ等の接着部材9を介して装着されている。
なお、以下電波腕時計100において、上部時計バンド11aが設けられている側を「腕時計上部」、下部時計バンド11bが設けられている側を「腕時計下部」とする。
また、図2に示すように、風防ガラス4と液晶表示パネル15との間には、液晶表示パネル15とほぼ同様の大きさに形成された薄板状のソーラーパネル17が配置されている。
図3は、液晶表示パネル15を裏面側(電波腕時計100に実装した際に視認側の反対となる側)から見た斜視図であり、図4は、液晶表示パネル15を裏面側から見た図である。また、図5は、図3の矢視V方向から見た側面図であり、図6は、図3の矢視VI方向から見た正面図であり、図7は、図6の一部拡大図である。
図8は、図4のVIII−VIII線断面図であり、図9は、図8の一部拡大図である。
なお、集磁パターン40を形成する材料は比較的高い透磁率を有する磁性材料であればよく、アモルファス含むインクに限定されない。例えばフェライト等を含むインクで印刷を行ってもよい。また、上部ガラス基板151上に集磁パターン40を形成する手法は印刷に限定されず、例えば蒸着等の手法によってもよい。
図10(a)及び図10(b)に示すように、導電端子部は、例えばカーボン等の導電材料とシリコン等の非導電材料とが交互に位置するように帯状に配置された導電パターンである。そのうち、端部に位置する導電パターンが、リード端子39と接続されるコイル用の導電端子部157aとなっており、その他の導電パターンが、液晶駆動用の信号線160と接続される表示駆動用の導電端子部157bとなっている。
表示駆動用の導電端子部157bには、液晶を駆動させる駆動信号を伝達する信号線160がパッド161を介して半田付け等により接続されている。また、コイル用の導電端子部157aには、上記リード端子39の一端側(リードフレーム37が接続されている側とは反対側の端部)が半田付け等により接続されている。
図11に示すように、上記のように液晶表示パネル15の上部延設部155にアンテナ構造体30を設けることにより、液晶表示パネル15をハウジング3に収めた際に、アンテナ構造体30が、液晶表示パネル15の表示可能領域15aの外であって、腕時計上部(図1において、上部時計バンド11aの設けられている側)に配置される。
時計計時部20は、例えば、図12に示すように、入力部200、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、受信制御回路部204、計時回路部205、発振回路部206、表示駆動回路部207等を備えて構成されている。
具体的には、CPU201は、例えば、所定時間毎に受信制御回路部204を制御して標準電波の受信を行わせ、この受信信号及び発振器を備える発振回路部206から出力される信号に基づき、計時回路部205で計数される現在時刻データを修正する処理や、修正された現在時刻データに基づく表示信号等を表示駆動回路部207に出力して現在時刻等を表示させる処理等の各種制御を行うようになっている。
RAM203は、例えば、揮発性の半導体メモリであり、CPU201により実行される各種プログラムや、これらのプログラムの実行に係るデータ等を一時的に保持するためのメモリ領域を備え、CPU201の作業領域として用いられる。
また、集磁パターン40とコア33との間に接続部材41を配置し、集磁パターン40の端部とアンテナ構造体30のコア33の端部とを磁気的に接続させる。
そして、集磁パターン40とコア33との間に接続部材41を配置することにより、集磁パターン40の端部とコア33の端部とを接続部材41を介して接続させるので、集磁パターン40によって集めた標準電波の磁束をより確実にコア33に導くことができる。
また、液晶表示パネル15の上部ガラス基板151の一部に上部延設部155を形成して、この上部延設部155にアンテナ構造体30を設けているので、液晶表示パネル15の下部偏光板154の裏面に設けた場合と比べて、下部ガラス基板152及び下部偏光板154の厚みの分だけ装置全体の薄型化を図ることができる。
また、アンテナ構造体30を液晶表示パネル15上に取り付けることにより、配線等を容易に行うことができるので、組み立て時の手間を軽減することができる。
次に、図13から図18を参照しつつ、本発明に係る電波受信装置の第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態は、液晶表示パネルの構成が第1の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態と異なる部分について説明する。
図13は、本実施形態における液晶表示パネルを裏面側(液晶表示パネルを電波腕時計に組み込んだ際に視認側とは反対となる側)から見た図であり、図14は、液晶表示パネルを図13の矢視XVI方向から見た側面図であり、図15は、図13の矢視XV方向から見た正面図であり、図16は、図15の一部拡大図である。
図17に示すように、アンテナケース31は、第1の実施形態と同様、開口部43を有する箱型の部材であり、開口部43の設けられている側とは反対側の一端側の角部には、それぞれ凹部44(図16参照)が形成されている。各凹部44には、接続用凸部36が設けられており、コイル43の各端部は、それぞれ接続用凸部36に係止されている。
本実施形態において、アンテナケース31は、接続用凸部36が設けられている側が上部延設部85の表面に接するように配置されている。
なお、集磁シート45を形成する材料は比較的高い透磁率を有する磁性材料であればよく、アモルファスシートに限定されない。例えば、フェライト等の磁性材料により一体形成されたものであってもよい。
また、集磁シート45とコア33との間に接続部材41を配置し、集磁シート45の端部とアンテナ構造体30のコア33の端部とを磁気的に接続させる。
そして、集磁シート45とコア33との間に接続部材41を配置することにより、集磁シート45の端部とコア33の端部とを接続部材41を介して接続させるので、集磁シート45によって集めた標準電波の磁束をより確実にコア33に導くことができる。
次に、図19から図25を参照しつつ、本発明に係る電波受信装置の第3の実施形態について説明する。なお、第3の実施形態は、液晶表示パネルの構造及びアンテナ構造体の設置位置が第1の実施形態及び第2の実施形態と異なるものであるため、以下においては、特に第1の実施形態及び第2の実施形態と異なる部分について説明する。
図19に示すように、本実施形態における電波腕時計は、ハウジング101と、ハウジング101が収納された装置本体ケース2とを備えている。装置本体ケース2の視認側の開口部には風防ガラス4が装着されている。
風防ガラス4の下方には、液晶表示パネル60が配置されており、風防ガラス4と液晶表示パネル60との間には、液晶表示パネル60とほぼ同様の大きさに形成された薄板状のソーラーパネル17が配置されている。
図20は、本実施形態における液晶表示パネル60を裏面側(液晶表示パネル60を電波腕時計に組み込んだ際に視認側とは反対となる側)から見た図である。また、図21は、図20の矢視XXI方向から見た側面図であり、図22は、図20の矢視XXII方向から見た正面図であり、図23は、図22の一部拡大図である。
図24は、図20のXXIV−XXIV線断面図であり、図25は、図24の一部拡大図である。
図24に示すように、アンテナ構造体30は、図示しない両面テープ等の固定部材32によって下部偏光板64の上に固定されている。
なお、集磁パターン47を形成する材料は比較的高い透磁率を有する磁性材料であればよく、アモルファス含むインクに限定されない。また、下部偏光板64上に集磁パターン47を形成する手法は印刷に限定されず、例えば蒸着等の手法によってもよい。
また、集磁パターン47とコア33との間に接続部材41を配置し、集磁パターン47の端部とアンテナ構造体30のコア33の端部とを磁気的に接続させる。
そして、集磁パターン47とコア33との間に接続部材41を配置することにより、集磁パターン47の端部とコア33の端部とを接続部材41を介して接続させるので、集磁パターン47によって集めた標準電波の磁束をより確実にコア33に導くことができる。
この場合、例えば、液晶表示パネル50の上部ガラス基板51の一端であって液晶表示パネル50を電波腕時計に実装した際に腕時計上部に位置する側及び腕時計下部に位置する側は、下部ガラス基板52や上部偏光板(図示せず)、下部偏光板54よりも僅かに外側に延設された上部延設部55及び下部延設部56とする。
上部延設部55の裏面(視認側とは反対側の面)には、下部ガラス基板52との境界に沿って、液晶表示パネル50の表示駆動用の導電端子部57及び一対のコイル用の導電端子部58を形成し、下部延設部56の裏面には、下部ガラス基板52との境界に沿って、液晶表示パネル50の表示駆動用の導電端子部57を形成する。また、上部延設部55から下部偏光板54の左右の側端部にかけて、電波の磁束を集める集磁シート110を一対配置する。
そして、アンテナ構造体30を上部延設部55の近傍に配置し、集磁シート110の端部を図示しない接続部材を介してそれぞれコア33の端部と磁気的に接続させる。
この場合には、上部延設部92の裏面(視認側とは反対側の面)に、下部ガラス基板96との境界に沿って、液晶表示パネル90の表示駆動用の導電端子部93、一対のコイル用の導電端子部97及びグランド端子部98を形成し、表示駆動用の導電端子部93に表示駆動用の信号線を接続するとともに、グランド端子部98にグランド端子95の一端を接続する。そして、この場合も、上部延設部92から上部ガラス基板51の左右の側端部にかけて一対の集磁パターン120を形成し、この集磁パターン120の端部を図示しない接続部材を介してコア33の各端部に接続させる。
また、集磁部が集磁シートである場合のように、ある程度変形可能であり、その端部をコア33の端部に接近させることができる場合には、集磁部とコア33とを接続させる接続部材として、磁性材料を含む接着剤や磁性材料で形成された接着テープ・両面テープ等を用いることもできる。
3 ハウジング(電子部品収納部材)
4 風防ガラス(非導電性カバー部材)
7 裏蓋
11a 上部時計バンド
11b 下部時計バンド
15 液晶表示パネル(表示部材、液晶パネル)
16 ELパネル
17 ソーラーパネル
18 回路基板
19 インターコネクタ
20 時計計時部
21 電子部品
22 電池
23 スペーサ
30 アンテナ構造体
31 アンテナケース
32 固定部材
33 コア
34 コイル
35 巻線部
36 接続用凸部
37 リードフレーム
39 リード端子
40 集磁パターン(集磁部)
41 接続部材
45 集磁シート(集磁部)
46 接続部材
95 グランド端子
98 グランド端子部
100 電波腕時計
151 上部ガラス基板
152 下部ガラス基板
153 上部偏光板
154 下部偏光板
155 上部延設部
156 下部延設部
157a コイル用の導電端子部
157b 表示駆動用の導電端子部
204 受信制御回路部
205 計時回路部
206 発振回路部
207 表示駆動回路部
Claims (8)
- 装置本体ケースと、
前記装置本体ケースの視認側に設けられた非導電性カバー部材と、
前記装置本体ケース内に収納された電子部品収納部材と、
前記非導電性カバー部材の下方に配置されている表示部材と、
前記表示部材の近傍に配置され、コアとこのコアにコイルを巻回してなる巻線部とを備えるアンテナ構造体と、
前記表示部材の下部位置に配置され、外部からの磁束を集めて、この集めた磁束を前記アンテナ構造体に導く集磁部と、
を備え、
前記表示部材の同一平面上であって前記表示部材の視認側とは反対側の面に、表示駆動用の導電端子部と一対のコイル用の導電端子部とが形成されていることを特徴とする電波受信装置。 - 前記集磁部は一対であり、前記コアの各端部に、前記集磁部の一端が磁気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の電波受信装置。
- 前記コアの各端部に前記集磁部の一端を磁気的に接続させる接続部材が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の電波受信装置。
- 前記集磁部は、磁性部材により形成されている集磁パターンであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電波受信装置。
- 前記集磁部は、磁性部材により形成されている集磁シートであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電波受信装置。
- 前記表示部材は液晶パネルであり、液晶パネルを構成する部材の一部を延設して、この延設部分に前記アンテナ構造体を配置したことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電波受信装置。
- 前記表示部材上に設けられた表示駆動用の導電端子部と前記アンテナ構造体との間にグランド端子を設けたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の電波受信装置。
- 前記表示部材上に設けられた表示駆動用の導電端子部と前記アンテナ構造体との間に磁気的な遮蔽部材を設けたことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の電波受信装置。
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