JP2009270934A - アンテナ内蔵式電子時計、および電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電波修正時計1は、磁性体により形成される長手状の磁性体コア211、および磁性体コア211に巻装されるコイル212を備えるアンテナ21と、アンテナ21にて受信される外部無線情報に基づいて各種処理を実施する処理回路を備えた回路基板80と、を備える。そして、回路基板80には、回路基板80の面方向を見る平面視において、コイル巻部211Aに重畳するコイル重畳領域83に重ならず、かつリード部211Bに重畳するリード重畳領域84に重なる位置に、回路基板80よりも透磁率が大きいアモルファス箔材140が設けられた。
【選択図】図4
Description
また、特許文献2に記載のようにコアにアモルファス薄膜を固定する構成では、時計に衝撃が加わった際に、アモルファス薄膜が破損しやすくなるという問題がある。新たに保持部材を設けるなどの構成を設けることによりアモルファス薄膜の破損防止が可能であるが、このような保持部材を設けると、時計が大型化してしまうという問題がある。
このような構成では、リード部に近接するリード重畳領域に、回路基板よりも透磁率が大きい磁性部材が設けられているため、この磁性部材にて多くの磁束線を集めることができ、これらの磁束線をリード部から磁性体コア内部に導くことができる。したがって、アンテナにおける集磁効果を向上させることができ、受信特性を向上させることができる。この時、コイル重畳領域に磁性部材が設けられていないため、磁性体コアの両端部のリード部に磁束線を効果的に集めることができ、磁性体コアに置ける一方端から他方端に亘る磁路を容易に形成することができる。これにより、アンテナの受信性能をより高めることができる。
また、一般に回路基板は時計厚み方向における裏蓋側に設けられることが多く、このような回路基板に磁性部材を設けることで、例えば裏蓋がガラスなどの非導電性を有する素材により形成される場合に、裏蓋側から侵入する標準電波などの外部無線情報をこの磁性部材により良好に集めることができる。また、例えば裏蓋が金属で形成される場合では、風防ガラス側から進入してアンテナにて受信されなかった外部無線情報を、この磁性部材にて受け止めて裏蓋側から回り込ませてアンテナに入力させることができる。したがって、アンテナの受信感度が良好となり、アンテナ特性も向上する。ここで、磁性部材が裏蓋に設けられる構成に比べて、磁性部材をアンテナのリード部により近接させて配置することができるため、磁性部材にて集めた磁束線が他方向に逃げず、より良好にリード部に導くことができ、アンテナの受信感度などのアンテナ特性もより良好にできる。
さらに、回路基板におけるアンテナ近傍の領域には、アンテナへの磁界の影響を避けるために、処理回路部を構成する素子の配置数が少なく、この領域の磁性部材を設けることで、磁性部材の面積を大きくすることができ、集磁効果もより向上させることができる。これに加えて、回路基板が平面板形状であるため、磁性部材を貼り付け固定しやすく、作業効率を向上させることができる。
ここで、本発明における金属製磁性箔材としては、例えば、コバルト系アモルファス(Co-Fe-Ni-B-Si)などが挙げられる。
アモルファス金属は、回路基板や、処理回路の例えばパターンを形成する導通部材(例えば銅など)よりもはるかに大きい透磁率を有する。したがって、アモルファス箔材を用いることでより集磁効果を高めることができ、磁性体コアのリード部からアンテナ内に入力される磁束線も増大し、アンテナ特性をより向上させることができる。
この発明によれば、リード重畳領域よりも大きい面積の磁性部材を用いることで、より広範囲から磁束線を集めることができ、より集磁効果を高めることができる。したがって、磁性体コアの一対のリード部間を通過する磁束線の量も増大し、アンテナの受信感度などのアンテナ特性を向上させることができ、アンテナ特性を良好にできる。
この発明によれば、磁性部材を接着剤などにより形成される接着層を介して容易に固定することができる。また、接着層による固定では、樹脂シートなどを用いて金属製磁性箔材を固定する場合に比べて、厚み寸法を小さくすることができる。これにより、アンテナ内蔵式電子時計の薄型化を図ることができる。また、地板に凹部を形成し、この凹部に磁性部材を貼り付け固定する構成では、凹部の深さを小さくでき、地板の形成をより簡単にできるとともに、地板内部における他の時計部品の配置スペースが圧迫されず、時計の薄型化に貢献できる。
この発明によれば、回路基板のアンテナ側に磁性部材が設けられているため、磁性部材をよりアンテナのリード部に近接させることができる。したがって、磁性部材にて集めた磁束線をよりアンテナのリード部に導きやすくなり、アンテナ特性を向上させることができる。
すなわち、一般的に回路基板は、時計厚み方向における裏蓋側近傍に設けられることが多く、コンデンサやIC(Integrated Circuit)などの集積回路、回路を形成するパターンなどの回路素子は、裏蓋と対向しないアンテナ対向面側に形成される。このような回路基板では、裏蓋に対向する裏蓋対向面に回路素子が設けられないため、磁性部材を設けるための十分なスペースを確保することができる。
また、回路基板により面積が大きい磁性部材を設けることができ、より多くの磁束線を集めることができるため、集磁効果をさらに向上させることができる。
この発明によれば、磁性部材を積層させることで、磁性部材の厚み寸法が増大し、より多くの磁束線を集めることができる。したがって、集磁効果の向上により、よりアンテナ特性を向上させることができる。
この発明によれば、回路基板の裏蓋対向面に例えば一枚の薄状の磁性体により、コイル重畳領域に重ならず、リード重畳領域の少なくとも一部に重なる位置に、リード重畳領域よりも大きい面積を有する集磁部が形成される。ここで、上記したように、回路基板の裏蓋対向面には、処理回路を形成する回路素子の配置数が少なく、集磁部の形成面積も大きくなるため、この集磁部により、多くの磁束線を集めることができ、集磁効果が向上する。また、回路基板のアンテナ対向面におけるリード重畳領域、すなわち、リード部に対向する位置には、リード部に向かって磁性箔部材が積層されて形成される磁界出力部が設けられている。これにより、リード部に近接するように形成される磁界出力部により、集磁部で集めた磁束線を良好にリード部に出力することができる。ここで、磁界出力部は、アンテナ対向面におけるリード重畳領域の一部に設けられていればよく、アンテナ対向面に配置される他の回路素子の配置スペースの影響を受けない。
以上により、集磁部にて効率よく集められた磁束線を、磁界出力部から良好にリード部に導くことができ、磁性体コアにおける磁束密度も大きくでき、アンテナ特性をより向上させることができる。さらに、磁性部材の配置スペースにより処理回路の回路素子の配置が圧迫されることなく、アンテナ内蔵式電子時計の寸法も大型化せず、アンテナ内蔵式電子時計の小型化に対応できる。
この発明によれば、回路基板の処理回路を形成する他の回路素子などの配置数が少ない裏蓋対向面側に集磁部が設けられているため、上記発明と同様に集磁部の面積を大きくすることができ、より多くの磁束線を集めることができる。また、磁界出力部は、アンテナ対向面に設けられているため、リード部と磁界出力部とを近接させることができ、集磁部にて集められた磁束線をより確実にリード部に出力することができる。以上により、集磁効果をより向上させることができ、アンテナ特性もより向上させることができる。
この発明によれば、回路基板に貫通孔が形成され、この貫通孔に前記磁界出力部が形成されている。このため、磁界出力部と集磁部とを当接させることができ、集磁部で集めた磁束線を磁界出力部に直接導くことができる。したがって、集磁部にて集められた磁束線をより効率よく磁界出力部からリード部に出力することができ、磁性体コアにおける磁束密度もより大きくなり、アンテナ特性をより向上させることができる。
この発明によれば、上記アンテナ内蔵式電子時計と同様に、アンテナの集磁効果を向上させることができ、アンテナ特性を向上させることができるとともに、限られたスペースでアンテナ特性を良好にする磁性部材を設けることができ、電子機器の小型化にも貢献できる。
以下、本発明に係る第一の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第一の実施の形態に係るアンテナ内蔵式電子時計としての電波修正時計の正面図である。
この電波修正時計1は、指針11,12,13と、文字板14と、標準電波を受信するアンテナ21および指針11,12,13の駆動を制御する各種構成が組み込まれたモジュール10(図2参照)と、これらの指針11,12,13、文字板14、モジュール10などを内部に収納する外装ケース100と、を備えている。
ここで、文字板14としては、例えば合成樹脂やセラミックなどの非導電性素材から形成されていることが好ましく、これにより、風防ガラス側から進入する標準電波が阻害されず、後述するアンテナ21にて良好に受信させることが可能となる。
電波修正時計1を構成するモジュール10を図2ないし図4に基づいて説明する。
図2は、第一の実施の形態の電波修正時計の内部を裏蓋側から見た図であり、回路基板を取り外した状態を示す平面図である。
図3は、第一の実施の形態の電波修正時計の内部を裏蓋側から見た図であり、回路基板を取り付けられた状態を示す平面図である。
図4は、第一の実施の形態の電波修正時計の厚み方向に断面した際の側断面図である。
図5は、第一の実施の形態の電波修正時計の概略構成を示すブロック図である。
図6は、第一の実施の形態の電波修正時計の受信回路部の構成を示すブロック図である。
なお、モジュール中枠101の外周面に複数の突出部を設け、外装ケース100内に収納される際、これらの突出部が外装ケース100の内面とそれぞれ当接することで位置が固定される構成などとしてもよい。
ここで、このモジュール10のモジュール中枠101は、略容器状に形成され、このモジュール中枠101の裏蓋130側に回路基板80が例えば嵌合されるなどして固定される。そして、モジュール10は、回路基板80が裏蓋130に対向するように、外装ケース100内に収納されている。
このアンテナ21は、磁性体コア211およびこの磁性体コア211に巻かれたコイル212により構成されている。
磁性体コア211は、図4に示すように、断面が略正方形に形成されている。また、この磁性体コア211は、図2に示すように、コイル212が巻装される直線状のコイル巻部211Aと、コイル巻部211Aの両端側から外装ケース100の胴部を構成するケーシング110の内周に沿う状態に突出するリード部211Bとを備えている。
そして、駆動制御回路部3から出力される周波数切替え制御信号により、前記スイッチ22Cをオンまたはオフすることで、アンテナ21で受信する電波の周波数を切り替えるように構成されている。これにより、例えば、日本国内において、送信周波数40kHzのおおたかどや山(東日本)の標準電波出力局と、送信周波数60kHzのはがね山(西日本)の標準電波出力局とから出力されている2種類の周波数の長波標準電波を切り替えて受信することができるように構成されている。
受信回路部23で受信され信号処理された時刻データは、図5に示すように、時刻データ記憶回路部24に出力されて記憶される。
受信回路部23は、予め設定されたスケジュールや外部入力装置8による強制受信操作などによって、駆動制御回路部3から出力される受信制御信号に基づいて時刻情報の受信を開始する。
秒カウンタ回路部61は、秒位置カウンタ611と、秒時刻カウンタ612と、一致検出回路613とを備えて構成されている。秒位置カウンタ611および秒時刻カウンタ612はともに60カウント、つまり1Hzの信号が入力された場合には60秒でループするカウンタである。
秒位置カウンタ611は、駆動制御回路部3から秒駆動回路41に供給される駆動パルス信号(秒駆動パルス信号PS1)をカウントしている。つまり、秒針を駆動させる駆動パルス信号をカウントすることによって、秒針が示している秒針の位置をカウントしている。
秒時刻カウンタ612は、通常は、駆動制御回路部3から出力される1Hzの基準パルス信号(クロックパルス)をカウントする。また、受信手段2で時刻データを受信した場合には、この時刻データのうちの秒データに合わせてカウンタ値が修正される。
時分位置カウンタ621は、駆動制御回路部3から時分駆動回路42に供給される駆動パルス信号(時分駆動パルス信号PS2)をカウントし、時針、分針が示している時分針の位置をカウントしている。
時分時刻カウンタ622は、通常は、駆動制御回路部3から出力される1Hzのクロックパルスをカウントする(正確には1Hzを60回計数したところで1カウントとする)。また、受信手段2で時刻データを受信した場合には、この時刻データのうちの時分データに合わせてカウンタ値が修正される。
駆動制御回路部3は、一致検出回路613,623から不一致信号が入力されると、一致信号が入力されるまで駆動パルス信号PS1,PS2を出力し続ける。このため、通常運針時は、駆動制御回路部3から1Hzの基準信号によって時刻カウンタ612,622のカウンタ値が変化して位置カウンタ611,621と不一致となると、駆動パルス信号PS1,PS2が出力されて各指針が動くとともに、位置カウンタ611,621が時刻カウンタ612,622と一致することになり、この動作を繰り返すことで、通常の運針制御が行われる。
また、受信した時刻データで時刻カウンタ612,622が修正されると、そのカウンタ値に位置カウンタ611,621のカウンタ値が一致するまで、駆動パルス信号PS1,PS2が出力され続け、指針が早送りされて正しい時刻に修正される。
具体的には、回路基板80の裏蓋130に対向する裏蓋対向面82には、図3のような時計厚み方向から当該電波修正時計1の内部を見た平面視において、アンテナ21のコイル212に重畳するコイル重畳領域83と重ならない位置で、かつ一対のリード部211Bに重畳する一対のリード重畳領域84の一部と重なる位置に、それぞれアモルファス箔材140が貼り付け固定されている。ここで、これらの一対のアモルファス箔材140は、前記平面視においてそれぞれリード部211Bの突出方向(コイル212から離れる方向)に延出して形成されている。すなわち、アモルファス箔材140は、リード重畳領域84よりも大きい面積にて形成されている。また、これらのアモルファス箔材140は、接着剤により形成される図示しない接着層を介して裏蓋対向面82に貼り付け固定されている。
図7に示すように、コイル重畳領域83に重なる位置にアモルファス箔材140を設けた場合、受信感度の向上が見られなかった。すなわち、リード重畳領域84にアモルファス箔材140の一部が重畳される場合、アモルファス箔材140からコイル212まで距離が近くなり、アモルファス箔材140のコイル重畳領域83に重なる部分からコイル212に集めた磁束線が逃げ、受信感度が向上せず、アンテナ特性向上の効果が得られないことが分かる。一方、コイル重畳領域83に重ならない位置で、かつリード重畳領域に重なる位置にアモルファス箔材140を設けると、アモルファス箔材140を設けない場合に比べて、アンテナ21の受信感度が2dB向上することが確認された。
次に、電波修正時計1の外装ケース100の構成について説明する。
外装ケース100は、図2ないし図4に示すように、ケーシング110と、ケーシング110の表面側に装着された風防ガラス120と、ケーシング110の裏面(下端面)側に着脱可能に取り付けられた金属製の裏蓋130とを備えている。ケーシング110は、例えばステンレス鋼、真鍮、チタンなどの金属材で構成されている。このケーシング110は、略円筒状に形成され、内周面が平面略円形に形成されている。なお、裏蓋130やケーシング110には、アンテナ21で電波を受信することで発生する副磁路による渦電流を防止するための磁性部材が設けられる構成などとしてもよい。
上述したように、上記第一の実施の形態の電波修正時計1では、回路基板80の裏蓋対向面82におけるコイル重畳領域83に重ならない位置で、かつリード重畳領域84の少なくとも一部に重なる位置にアモルファス箔材140が貼り付け固定されている。
このため、このアモルファス箔材140により、多くの磁束線を集めることができ、集めた磁束線をリード部211Bに導くことでアンテナ21における集磁効果を向上させることができる。また、コイル重畳領域83にアモルファス箔材140が設けられていないため、アモルファス箔材140により集められた磁束線がコイル212に逃げず、磁性体コア211のリード部211Bに磁束線を集中して集めることができる。したがって、磁性体コア211の内部の通過する磁束線の量が増大して、磁束密度も高くなり、標準電波を捉えやすくなるため、アンテナ21のアンテナ特性も良好にできる。
また、回路基板80の裏蓋対向面82、すなわち板面上にアモルファス箔材140を貼り付け固定する構成であるため、アモルファス箔材140の設置が容易に実施できる。
このため、アモルファス箔材140にて集められる磁束線が多くなり、リード部211Bに入力される磁束線もより多くなる。したがって、磁性体コア211の中心部における磁束密度もより大きくなり、受信感度をより一層向上させることができる。
次に本発明に係る第二の実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、以下の図面および実施の形態において、前記第一の実施の形態の電波修正時計1と同一の構成のものは、同符号を付し、その説明を簡略もしくは省略する。
図8は、本発明に係る第二の実施の形態の電波修正時計の概略構成を示す側断面図である。
上記第二の実施の形態の電波修正時計1Aでは、第一の実施の形態の電波修正時計1の作用効果に加え、次の作用効果がある。
すなわち、電波修正時計1Aでは、回路基板80のアンテナ対向面81における、コイル重畳領域83に重ならない位置で、かつリード重畳領域84の少なくとも一部に重なる位置にアモルファス箔材140が設けられている。このため、裏蓋対向面82にアモルファス箔材140を設ける場合に比べて、アモルファス箔材140とリード部211Bとを近接させることができる。したがって、アモルファス箔材140により集められた磁束線をリード部211Bにより誘導しやすくなり、磁性体コア211における磁束密度を大きくすることができる。したがって、アンテナ21におけるアンテナ特性を向上させることができる。
次に、本発明に係る第三の実施の形態の電波修正時計について、図面に基づいて説明する。図9は、第三の実施の形態の電波修正時計の概略構成を示す側断面図である。
また、アモルファス箔層141のリード部211Bに対向する面と、リード部211Bとの間には、所定の隙間寸法が形成されている。この隙間は、例えば電波修正時計1Bに衝撃などが加わった際に、リード部211Bおよびアモルファス箔層141を保護する機能を有する。すなわち、衝撃によりアモルファス箔層141やリード部211Bが振動したとしても、これらの振動により、アモルファス箔層141およびリード部211Bがぶつかり合わず、破損が防止される。
上記したように、第三の実施の形態の電波修正時計1Bでは、回路基板80のアンテナ対向面81において、コイル重畳領域83と重ならない位置で、かつリード重畳領域84の少なくとも一部に重なる位置に、アモルファス箔材140が積層されたアモルファス箔層141が形成されている。
このため、単一のアモルファス箔材140が貼り付けられる構成に比べて、アモルファス箔層141の層厚み寸法が増大し、より多くの磁束線を集めることができ、集磁効果をより高めることができる。したがって、アンテナ21におけるアンテナ特性をより良好にできる。
次に、本発明に係る第四の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図10は、第四の実施の形態の電波修正時計の概略構成を示す側断面図である。
第四の実施の形態の電波修正時計1Cでは、回路基板80の裏蓋対向面82におけるコイル重畳領域83と重ならない位置で、かつリード重畳領域84の少なくとも一部に重なる位置に、アモルファス箔材140が貼り付け固定され、回路基板80のアンテナ対向面81におけるリード重畳領域84の一部にリード部211Bに向かってアモルファス箔材140Aが積層されて形成されるアモルファス箔層141Aが形成されている。
このため、上記第一ないし第三の実施の形態と同様に、アモルファス箔材140にて良好に周囲の磁束線を集めることができるとともに、このアモルファス箔材140にて集められた磁束線をリード部211Bに向かって形成されるアモルファス箔層141Aからリード部211Bに出力することができる。すなわち、アモルファス箔材140にて集められた磁束線をより多くリード部211Bに導くことができ、磁性体コア211の磁束密度もより大きくなる。したがって、アンテナ21における受信感度もより良好となり、アンテナ特性をより向上させることができる。
次に、本発明に係る第五の実施の形態の電波修正時計1Dについて、図面に基づいて説明する。図11は、第五の実施の形態の電波修正時計の概略構成を示す側断面図である。
すなわち、第五の実施の形態の電波修正時計1Dでは、回路基板80のリード重畳領域84の一部に、アンテナ対向面81および裏蓋対向面82を貫通する貫通孔85が形成されている。
そして、この回路基板80の裏蓋対向面82には、第四の実施の形態と同様に、コイル重畳領域83に重ならず、かつリード重畳領域84の少なくとも一部に重なる位置に、集磁部としてのアモルファス箔材140が貼り付け固定されている。また、回路基板80の貫通孔85には、複数のアモルファス箔材140Aが積層されて形成される磁界出力部としてのアモルファス箔層141Aが、リード部211Bに向かって突出形成されている。ここで、アモルファス箔層141Aは、貫通孔85を貫通する状態で形成され、裏蓋130側の端面がアモルファス箔材140に接触する状態で、接着固定されている。また、第三および第四の実施の形態と同様に、アモルファス箔層141Aとリード部211Bとの間には、所定の隙間寸法が形成され、アモルファス箔層141Aおよびリード部211Bの破損を防止している。
上述したように、上記第五の実施の形態の電波修正時計1Dでは、回路基板80におけるリード重畳領域84の一部に貫通孔85が形成されている。そして、この回路基板80の裏蓋対向面82には、コイル重畳領域83と重ならない位置で、かつリード重畳領域84の少なくとも一部に重なる位置に、アモルファス箔材140が貼り付け固定されており、回路基板80の貫通孔85には、アモルファス箔材140Aが積層されて形成されるアモルファス箔層141Aがアモルファス箔材140に接触する状態で設けられている。
このため、アモルファス箔材140にて良好に周囲の磁束線を集めることができるとともに、このアモルファス箔材140にて集められた磁束線がアモルファス箔層141Aからリード部211Bに出力することができる。このとき、アモルファス箔材140とアモルファス箔層141Aとが接触しているため、アモルファス箔材140からアモルファス箔層141Aへ磁束線を導く際に、磁束線の損失がなく、良好にアモルファス箔層141Aに移動する。したがって、アモルファス箔層141Aからリード部211Bに出力される磁束線の量も増大し、アンテナ21におけるアンテナ特性をより一層向上させることができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良などは本発明に含まれるものである。
Claims (11)
- 磁性体により形成される長手状の磁性体コア、および磁性体コアに巻装されるコイルを備え、外部無線情報を受信可能なアンテナと、このアンテナにより受信された外部無線情報に基づいて各種処理を実施する処理回路部が形成される回路基板と、を備えたアンテナ内蔵式電子時計であって、
前記磁性体コアは、長手方向における中央部に設けられて前記コイルが巻装されるコイル巻部と、このコイル巻部の両端側に突出する一対のリード部とを備え、
前記回路基板には、当該回路基板の面方向を見る平面視において、前記アンテナの前記コイル巻部に重畳するコイル重畳領域に重ならない位置で、かつ一対の前記リード部に重畳するリード重畳領域の少なくとも一部に重なる位置に、前記回路基板よりも透磁率が大きい磁性部材が設けられた
ことを特徴とするアンテナ内蔵式電子時計。 - 請求項1に記載のアンテナ内蔵式電子時計において、
前記磁性部材は、アモルファス金属により構成されるアモルファス箔材である
ことを特徴としたアンテナ内蔵式電子時計。 - 請求項1または請求項2に記載のアンテナ内蔵式電子時計において、
前記磁性部材は、前記平面視において、前記リード重畳領域よりも大きい面積に形成された
ことを特徴とするアンテナ内蔵式電子時計。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のアンテナ内蔵式電子時計において、
前記磁性部材は、接着層を介して前記回路基板に貼り付け固定される
ことを特徴とするアンテナ内蔵式電子時計。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のアンテナ内蔵式電子時計において、
前記磁性部材は、前記回路基板の前記アンテナに対向するアンテナ対向面に設けられた
ことを特徴としたアンテナ内蔵式電子時計。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のアンテナ内蔵式電子時計において、
前記アンテナおよび前記回路基板を収納するとともに、裏蓋を有する外装ケースを備え、
前記回路基板は、前記アンテナおよび前記裏蓋の間に配置され、
前記磁性部材は、前記回路基板の前記裏蓋に対向する裏蓋対向面に設けられた
ことを特徴としたアンテナ内蔵式電子時計。 - 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のアンテナ内蔵式電子時計において、
前記磁性部材は、複数積層されて設けられる
ことを特徴とするアンテナ内蔵式電子時計。 - 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のアンテナ内蔵式電子時計において、
前記磁性部材は、前記平面視において、前記リード重畳領域よりも大きい面積に形成される集磁部と、前記平面視において、前記リード重畳領域の一部と重なる位置で前記リード部に向かって複数の磁性箔部材が積層されて形成される磁界出力部と、を備えた
ことを特徴とするアンテナ内蔵式電子時計。 - 請求項8に記載のアンテナ内蔵式電子時計において、
前記アンテナおよび前記回路基板を収納するとともに、裏蓋を有する外装ケースを備え、
前記回路基板は、前記アンテナおよび前記裏蓋の間に配置され、
前記集磁部は、前記回路基板における前記裏蓋に対向する裏蓋対向面に設けられ、
前記磁界出力部は、前記回路基板における前記アンテナに対向するアンテナ対向面に設けられた
ことを特徴とするアンテナ内蔵式電子時計。 - 請求項9に記載のアンテナ内蔵式電子時計において、
前記回路基板は、前記リード重畳領域の少なくとも一部に前記アンテナ対向面から前記裏蓋対向面に貫通する貫通孔を有し、
前記集磁部は、前記回路基板の裏蓋対向面において、前記貫通孔を覆って設けられ、
前記磁界出力部は、前記貫通孔を貫通して、前記集磁部の前記アンテナに対向する面から前記リード部に向かって突出して設けられる
ことを特徴とするアンテナ内蔵式電子時計。 - 磁性体により形成される長手状の磁性体コア、および磁性体コアに巻装されるコイルを備え、外部無線情報を受信可能なアンテナと、このアンテナにより受信された外部無線情報に基づいて各種処理を実施する処理回路部が形成される回路基板と、を備えた電子機器において、
前記磁性体コアは、長手方向における中央部に設けられて前記コイルが巻装されるコイル巻部と、このコイル巻部の両端側に突出する一対のリード部とを備え、
前記回路基板には、当該回路基板の面方向を見る平面視において、前記アンテナの前記コイル巻部に重畳するコイル重畳領域に重ならない位置で、かつ一対の前記リード部に重畳するリード重畳領域の少なくとも一部に重なる位置に、前記回路基板よりも透磁率が大きい磁性部材が設けられた
ことを特徴とする電子機器。
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