JP5082594B2 - 駆動力伝達装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
本発明は、駆動伝達部材の組み立て作業性を向上させることが可能な駆動力伝達装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明が適用される駆動力伝達装置は、駆動力を伝達する、並列配置の複数の駆動伝達部と、前記複数の駆動伝達部が駆動力を伝達する方向と交差する方向に延びる壁部を有し、当該壁部に当該複数の駆動伝達部の各々を通すための複数の穴を有する構造部材と、前記構造部材の前記複数の穴の周縁に取り付けられる周縁部材と、を含み、前記複数の駆動伝達部は、組み立ての際には前記構造部材に取り付けられた前記周縁部材の間を通して組み立てられる一方で、組み立て終了後には当該周縁部材と非係合状態になることを特徴とするものである。
ここで、前記複数の駆動伝達部を一体に保持して前記構造部材の前記壁部に取り付けられる取り付け部材を更に含むことを特徴とすることができる。また、前記周縁部材は、前記複数の駆動伝達部の各々が駆動力を伝達する際に当該複数の駆動伝達部を回転可能に保持することを特徴とすることができる。さらに、前記複数の駆動伝達部の各々は、前記周縁部材に回転可能に保持される被保持部と、当該周縁部材との間に隙間が形成されるように当該被保持部よりも小径であると共に他の部材と接続される接続部と、を含んで構成されることを特徴とすることができる。また、前記複数の駆動伝達部は、組み立ての際に前記周縁部材と係合して穴を進行する一方で組み立て終了後には当該周縁部材と非係合状態になることを特徴とすることができる。また、前記周縁部材は、前記複数の駆動伝達部より硬度の低い材料で形成され、組み立ての際に当該複数の駆動伝達部を保護する保護部材であることを特徴とすることができる。
本発明が適用される画像形成装置は、静電潜像が形成され、回転可能な複数の像保持体と、回転可能な回転部材を備え、前記複数の像保持体の各々に形成された静電潜像を現像剤で現像する複数の現像器と、駆動源と、前記駆動源と前記複数の像保持体及び/又は前記複数の現像器との間を仕切るように配置され、かつ、複数の穴を有する筐体と、前記筐体の前記複数の穴を通って並列配置され、前記駆動源の駆動力を前記複数の像保持体及び/又は前記複数の現像器に伝達する複数の駆動伝達部と、前記筐体の前記複数の穴の周縁に取り付けられる周縁部材と、を含み、前記複数の駆動伝達部は、組み立ての際には前記筐体に取り付けられた前記周縁部材の間を通して組み立てられる一方で、組み立て終了後には当該周縁部材と非係合状態になることを特徴とするものである。
ここで、前記複数の駆動伝達部を一体に保持して前記筐体に取り付けられる取り付け部材を更に含むことを特徴とすることができる。また、前記周縁部材は、前記複数の駆動伝達部の各々が駆動力を伝達する際に当該複数の駆動伝達部を回転可能に保持することを特徴とすることができる。さらに、前記複数の駆動伝達部の各々は、前記周縁部材に回転可能に保持される被保持部と、当該周縁部材との間に隙間が形成されるように当該被保持部よりも小径であると共に他の部材と接続される接続部と、を含んで構成されることを特徴とすることができる。また、前記周縁部材は、前記複数の駆動伝達部より硬度の低い材料で形成され、組み立ての際に当該複数の駆動伝達部を保護する保護部材であることを特徴とすることができる。また、前記駆動源と前記複数の駆動伝達部とを着脱可能に互いに結合する軸継ぎ手を更に含むことを特徴とすることができる。
請求項2によれば、駆動伝達部の組み立て作業性を更に向上させることが可能になる。
請求項3によれば、駆動伝達部のより安定した駆動伝達が可能になる。
請求項4によれば、本発明を適用しない場合に比べて、周縁部材が必要とする性能レベルを低下させることが可能になる。
請求項5によれば、複数の駆動伝達部の組み立て作業性を更に向上させることが可能になる。
請求項6によれば、駆動伝達部のより安定した駆動伝達が可能になる。
請求項7によれば、駆動伝達部のより安定した駆動伝達を簡易な構成で実現可能になる。
請求項8によれば、本発明を適用しない場合に比べて、周縁部材が必要とする性能レベルを低下させることが可能になる。
請求項9によれば、駆動伝達部の組み立て作業性を更に向上させることが可能になる。
請求項10によれば、駆動伝達部のより安定した駆動伝達が可能になる。
請求項11によれば、本発明を適用しない場合に比べて、周縁部材が必要とする性能レベルを低下させることが可能になる。
請求項12によれば、複数の駆動伝達部の組み立て作業性を更に向上させることが可能になる。
請求項13によれば、駆動伝達部のより安定した駆動伝達が可能になる。
請求項14によれば、駆動伝達部のより安定した駆動伝達を簡易な構成で実現可能になる。
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。図1に示す画像形成装置は、所謂タンデム型の画像形成装置であって、例えば電子写真方式にて各色成分のトナー像が形成される複数の画像形成ユニット10(10Y,10M,10C,10K)と、各画像形成ユニット10にて形成された各色成分トナー像を順次転写(一次転写)して保持させる無端状の中間転写ベルト(トナー像の保持体)15と、中間転写ベルト15上に転写された重ね画像を転写材としての用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写装置20と、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着装置30と、を備えている。また、各装置(各部)の動作を制御する制御部40を有している。
これらの画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kは、中間転写ベルト15の上流側から、イエロー(Y色)、マゼンタ(M色)、シアン(C色)、黒(K色)の順に配置されている。
一方、二次転写装置20における二次転写位置の上流側には、各画像形成ユニット10における画像形成タイミングをとるための基準となる基準信号を発生する基準センサ(ホームポジションセンサ)39が配置されている。この基準センサ39は、中間転写ベルト15の裏側に設けられた所定のマークを認識して基準信号を発生し、この基準信号の認識に基づく制御部40からの指示により、各画像形成ユニット10は画像形成を開始するように構成されている。
また、黒の画像形成ユニット10Kの下流側には、画質調整を行うための画像濃度センサ38が配設されている。
画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの感光体ドラム11Y,11M,11C,11K上に形成されたトナー像は、各感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kと中間転写ベルト15とが当接する一次転写部にて、中間転写ベルト15上に転写される。より具体的には、一次転写部において、一次転写ロール16にて中間転写ベルト15の基材に対しトナーの帯電極性と逆極性の電圧が付加され、未定着トナー像が中間転写ベルト15の表面に順次重ね合わせられて一次転写が行われる。このようにして一次転写された未定着トナー像は、中間転写ベルト15の回転に伴って二次転写装置20に搬送される。
その後、トナー像が静電転写された用紙Pは、二次転写ロール22によって中間転写ベルト15から剥離された状態でそのまま搬送される。そして、定着装置30における最適な搬送速度に合わせて速度が変えられて、用紙Pが定着装置30まで搬送される。用紙P上の未定着トナー像は、定着装置30によって熱および圧力で定着処理を受けることで用紙P上に定着される。定着画像が形成された用紙Pは、排出ロール(図示せず)によって装置の外部に排出される。
一方、用紙Pへの転写が終了した後、中間転写ベルト15上に残った残留トナーは、中間転写ベルト15の回動に伴ってクリーニング部まで搬送され、ベルトクリーナ37によって中間転写ベルト15上から除去される。
図2は、第1の実施の形態におけるリヤフレーム50と組立体60との関係を説明するための概略平面図である。また、図3は、保護部材51の斜視図である。図4は、組立体60の回転部材70Kをリヤフレーム(筐体、構造部材、壁部)50の内側から見た斜視図である。
図2に示すように、筐体としてのリヤフレーム50は、画像形成装置のリヤ側(図1の紙面矢印方向奥側)に配置されている金属製の板状部材であり、保護部材(周縁部材)51が嵌合して取り付けられている。
ここで、歯車64は、入力側歯車72Yと噛み合う(係合する)と共に入力側歯車72Mとも噛み合う。また、歯車65は、入力側歯車72Cと噛み合うと共に入力側歯車72Kとも噛み合う。
図5に示すように、保護部材51に保持される回転部材70Kは、軸部71Kが保護部材51から突出して支持部材52に支持されて取り付けられている。支持部材52は、リヤフレーム50の内面50c側においてリヤフレーム50に取り付けられている。
なお、リヤフレーム50における支持部材52の周辺には、感光体ドラム11K(図1参照)の回転軸11aが配設され、また、感光体ドラム11Kのドラムクリーナ17(図1参照)の回転軸17aが配設されている。
図6に示すように、リヤフレーム50には、1つの取り付け穴50aと3つの取り付け穴50bが形成されている。取り付け穴50a,50bは、所定の間隔に配設されている。そして、取り付け穴50aは丸穴形状であり、また、取り付け穴50bは長穴形状である。取り付け穴50a,50bの周縁部を覆うように、保護部材51が取り付け穴50a,50bに嵌合されている。
図7に示すように、リヤフレーム50に組立体60を組み立てるには、組立体60をリヤフレーム50に対して矢印Xの方向に移動する必要がある。すなわち、組立体60の回転部材70Y,70M,70C,70Kをリヤフレーム50の取り付け穴50a,50bを通して、装置内部の被駆動体である現像装置14Y,14M,14C,14K(図1参照)に到達させる必要がある。より具体的に説明すると、出力側歯車73Yを取り付け穴50bに通し、出力側歯車73Mを取り付け穴50bに通し、出力側歯車73Cを取り付け穴50bに通し、出力側歯車73Kを取り付け穴50aに通すという組み立て作業を一度に行う必要がある。
ここで、リヤフレーム50の取り付け穴50a,50bの各々には、組み立て作業中に出力側歯車73Y,73M,73C,73Kがリヤフレーム50に接触しないようにするための保護部材51が嵌合して取り付けられている。そして、保護部材51は、樹脂成形品であり、金属製の出力側歯車73Y,73M,73C,73Kより硬度が低い。
図8の(a)に示す保護部材53は、スナップフィット部53dを備えており、スナップフィット部53dをリヤフレーム50の取り付け穴50aと係合させることで取り付けられる。図8の(b)に示す保護部材54は、ねじ止めで取り付けられる。すなわち、リヤフレーム50の取り付け穴50aに隣接してねじ穴50eが形成され、そのねじ穴50eにねじ54dを係合させて保護部材54をリヤフレーム50に取り付けている。
図9に示すように、保護部材56は、各種のハーネスを通すためのハーネスガイド部56eを備えている。
図10は、第2の実施の形態におけるリヤフレーム50と組立体80との関係を説明するための概略平面図である。なお、第1の実施の形態と同じ構成部については、同じ符号を用いており、その説明を省略することがある。
図10に示す組立体80は、入力された駆動力を被駆動体に伝達する駆動伝達体60Aと、駆動源を備える駆動体80Aと、駆動体80Aの駆動源の駆動力を駆動伝達体60Aに入力するための軸継ぎ手(カップリング)82と、を備えている。
図11に示すように、まず、リヤフレーム50に駆動伝達体60Aを取り付ける。この駆動伝達体60Aは、駆動モータ62(図10参照)が取り付けられていないため、組み立て作業に際し、作業者は、第1の実施の形態の組立体60よりも軽量な駆動伝達体60Aについて組み立て作業を行うことになる。その後に、図10に示す駆動体80Aをリヤフレーム50に取り付ける作業を行う。
図12は、第3の実施の形態におけるリヤフレーム50と組立体90との関係を説明するための概略平面図である。なお、第1の実施の形態と同じ構成部については、同じ符号を用いており、その説明を省略することがある。
図12に示す組立体90は、入力された駆動力を被駆動体に伝達する駆動伝達体60Aと、駆動源を備える駆動体90Aと、駆動体90Aの駆動源の駆動力を駆動伝達体60Aに入力するための軸継ぎ手(カップリング)92と、を備えている。
図13に示すように、駆動伝達体60Aをリヤフレーム50に取り付ける際に、回転部材70Y,70M,70C,70Kの中間部材74Y,74M,74C,74Kの各々が、保護部材51の内周面51aに係合(摺動)して案内される。そして、駆動伝達体60Aがサブフレーム94に係合すると、中間部材74Y,74M,74C,74Kの縮径部93Y,93M,93C,93Kが保護部材51の内周面51aに対向し、中間部材74Y,74M,74C,74Kと保護部材51の内周面51aとが互いに係合する係合状態から互いに係合しない非係合(非接触)状態になる。このように、本実施の形態では、組み立て時には、保護部材51が中間部材74Y,74M,74C,74Kと係合してガイド機能を果たす一方で、組み立て完了時には、保護部材51は中間部材74Y,74M,74C,74Kを規制しない。すなわち、中間部材74Y,74M,74C,74Kが回転駆動されても、保護部材51と係合(摺動)しない。
Claims (14)
- 駆動力を伝達する駆動伝達部と、
前記駆動伝達部が駆動力を伝達する方向と交差する方向に延びる壁部を有し、当該壁部に当該駆動伝達部を通すための穴を有する構造部材と、
前記構造部材の前記穴の周縁に取り付けられる周縁部材と、
を含み、
前記駆動伝達部は、組み立ての際には前記構造部材に取り付けられた前記周縁部材の間を通して組み立てられる一方で、組み立て終了後には当該周縁部材と非係合状態になることを特徴とする駆動力伝達装置。 - 前記駆動伝達部を保持して前記構造部材の前記壁部に取り付けられる取り付け部材を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の駆動力伝達装置。
- 前記周縁部材は、前記駆動伝達部が駆動力を伝達する際に当該駆動伝達部を回転可能に保持することを特徴とする請求項1に記載の駆動力伝達装置。
- 駆動力を伝達する、並列配置の複数の駆動伝達部と、
前記複数の駆動伝達部が駆動力を伝達する方向と交差する方向に延びる壁部を有し、当該壁部に当該複数の駆動伝達部の各々を通すための複数の穴を有する構造部材と、
前記構造部材の前記複数の穴の周縁に取り付けられる周縁部材と、
を含み、
前記複数の駆動伝達部は、組み立ての際には前記構造部材に取り付けられた前記周縁部材の間を通して組み立てられる一方で、組み立て終了後には当該周縁部材と非係合状態になることを特徴とする駆動力伝達装置。 - 前記複数の駆動伝達部を一体に保持して前記構造部材の前記壁部に取り付けられる取り付け部材を更に含むことを特徴とする請求項4に記載の駆動力伝達装置。
- 前記周縁部材は、前記複数の駆動伝達部の各々が駆動力を伝達する際に当該複数の駆動伝達部を回転可能に保持することを特徴とする請求項4に記載の駆動力伝達装置。
- 前記複数の駆動伝達部の各々は、前記周縁部材に回転可能に保持される被保持部と、当該周縁部材との間に隙間が形成されるように当該被保持部よりも小径であると共に他の部材と接続される接続部と、を含んで構成されることを特徴とする請求項6に記載の駆動力伝達装置。
- 静電潜像が形成され、回転可能な像保持体と、
回転可能な回転部材を備え、前記像保持体に形成された静電潜像を現像剤で現像する現像器と、
駆動源と、
前記駆動源と前記像保持体及び/又は前記現像器との間を仕切るように配置され、かつ、穴を有する筐体と、
前記筐体の前記穴を通って配置され、前記駆動源の駆動力を前記像保持体及び/又は前記現像器に伝達する駆動伝達部と、
前記筐体の前記穴の周縁に取り付けられる周縁部材と、
を含み、
前記駆動伝達部は、組み立ての際には前記筐体に取り付けられた前記周縁部材の間を通して組み立てられる一方で、組み立て終了後には当該周縁部材と非係合状態になることを特徴とする画像形成装置。 - 前記駆動伝達部を保持して前記筐体に取り付けられる取り付け部材を更に含むことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
- 前記周縁部材は、前記駆動伝達部が駆動力を伝達する際に当該駆動伝達部を回転可能に保持することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
- 静電潜像が形成され、回転可能な複数の像保持体と、
回転可能な回転部材を備え、前記複数の像保持体の各々に形成された静電潜像を現像剤で現像する複数の現像器と、
駆動源と、
前記駆動源と前記複数の像保持体及び/又は前記複数の現像器との間を仕切るように配置され、かつ、複数の穴を有する筐体と、
前記筐体の前記複数の穴を通って並列配置され、前記駆動源の駆動力を前記複数の像保持体及び/又は前記複数の現像器に伝達する複数の駆動伝達部と、
前記筐体の前記複数の穴の周縁に取り付けられる周縁部材と、
を含み、
前記複数の駆動伝達部は、組み立ての際には前記筐体に取り付けられた前記周縁部材の間を通して組み立てられる一方で、組み立て終了後には当該周縁部材と非係合状態になることを特徴とする画像形成装置。 - 前記複数の駆動伝達部を一体に保持して前記筐体に取り付けられる取り付け部材を更に含むことを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
- 前記周縁部材は、前記複数の駆動伝達部の各々が駆動力を伝達する際に当該複数の駆動伝達部を回転可能に保持することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
- 前記複数の駆動伝達部の各々は、前記周縁部材に回転可能に保持される被保持部と、当該周縁部材との間に隙間が形成されるように当該被保持部よりも小径であると共に他の部材と接続される接続部と、を含んで構成されることを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
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