JP5077450B2 - 車両用混成差動装置 - Google Patents
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Description
(1)ピニオンギヤの軸芯部にピニオンギヤシャフトが取り付けられているため、ピニオンギヤの外径を比較的大きい寸法に設定する必要が生じていた。この結果、サイドギヤの外径が小さくなり、これに伴いピニオンギヤ・サイドギヤ間のバックラッシbとサイドギヤの半径rとで決まる回転バックラッシtan-1(b/r)が大きくなり、良好な駆動力伝達を行うことができない。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用差動装置を説明するために示す分解斜視図である。図2は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用差動装置を説明するためにその一部を省略して示す正面図(図3のL矢視図)である。図3は、図2のA−A断面図である。図4は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用差動装置を説明するために示す側面図である。図5は、図4のB−B断面図である。図6は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用差動装置を説明するために示す背面図(図3のR矢視図)である。図7は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用差動装置のデフケースを説明するために示す正面図である。図8は、図7のC−C断面図である。図9(a)及び(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用差動装置におけるピニオンギヤを説明するために示す正面図である。
図1及び図3において、符号1で示す車両用差動装置は、エンジントルクを受けて回転するデフケース2と、このデフケース2の回転軸線Oと直角な軸線方向に沿って互いに並列する上下2つのピニオンギヤ3,4と、これら上下2つのピニオンギヤ3,4に噛合する左右2つのサイドギヤ5L,5Rと、これら左右2つのサイドギヤ5L,5Rの背面側に位置するスラストワッシャ6L,6Rとから大略構成されている。
デフケース2は、図3に示すように、ピニオンギヤ3,4及びサイドギヤ5L,5R・スラストワッシャ6L,6Rを収容するための空間部7(図8に示す)及びこの空間部7に連通する膨出部8L,8R(図8に示す)を有するケース本体2aと、ピニオンギヤ3,4のデフケース外への抜け止め機能を有するピニオンギヤ抜け止め用リング2bとを備えている。
ピニオンギヤ3,4は、図9(a)及び(b)に示すように円周方向に交互に並列する凸歯A1と歯溝A2を有するギヤ部Aがその外周部全体に形成された略円柱状のシャフトレス型の歯車からなり、図3に示すようにピニオンギヤ挿入孔10,11及び延出部14,15に回転自在に支持されている。ピニオンギヤ3,4の背面(ピニオンギヤ抜け止め用リング側面)には、図3に示すように、ピニオンギヤ抜け止め用リング2bのピニオンギヤ受部16,17に適合する球面で形成された摺動部3A,4Aが設けられている。
サイドギヤ5L,5Rは、図3に示すように、各外径が互いに異なるボス部5La,5Ra及びギヤ部5Lb,5Rbを有する略環状の歯車(単一の歯先円錐角をもつかさ歯車)からなり、デフケース2の回転軸線方向に移動可能に配置され、かつボス部5La,5Raをそれぞれ車軸挿入孔9L,9R内に臨ませてデフケース2内に回転自在に支持されている。サイドギヤ5L,5Rの歯数は、ピニオンギヤ3,4の歯数の2.4倍以上の歯数(例えばピニオンギヤ3,4の歯数6に対しサイドギヤ5L,5Rの歯数20)に設定されている。サイドギヤ5L,5R内には、それぞれ車軸を車軸挿入孔9L,9Rに挿通させてスプライン嵌合されている。サイドギヤ5L,5Rの外径は、ピニオンギヤ3,4の外径及び延出部14,15間の寸法より大きい寸法に設定されている。サイドギヤ5L,5Rの組み付けは、これらの一方をサイドギヤ通過孔12L又は12Rからデフケース2内に挿入し、ボス部を車軸挿入孔9L,9Rの一方に差し入れた後、他方のサイドギヤをデフケース2内に挿入し、そのボス部を他方の車軸挿入孔に差し入れることにより行う。
スラストワッシャ6L,6Rは、図1に示すような環状のワッシャからなり、図3に示すようにボス部5La,5Raの周囲に配置され、かつサイドギヤ5L,5Rのギヤ部5Lb,5Rb(背面)とスラストワッシャ受部9Lc,9Rcとの間に介装されている。そして、サイドギヤ5L,5Rとピニオンギヤ3,4との噛み合いを調整するように構成されている。
先ず、車両のエンジン側からのトルクがドライブピニオン及びリングギヤを介してデフケース2に入力されると、デフケース2が回転軸線Oの回りに回転される。次に、デフケース2が回転されると、この回転力がピニオンギヤ3,4に伝達され、さらにピニオンギヤ3,4からサイドギヤ5L,5Rに伝達される。この場合、左右のサイドギヤ5L,5Rにはそれぞれ車軸がスプライン嵌合されているため、エンジン側からのトルクがドライブピニオン及びリングギヤ・デフケース2・ピニオンギヤ3,4・サイドギヤ5L,5Rを介して左右の車軸に伝達される。
先ず、予めスラストワッシャ6L,6Rにボス部5La,5Raを挿通させたサイドギヤ5L,5Rをその軸線が傾斜した状態でサイドギヤ通過孔12L,12Rからデフケース2の空間部7に挿入する。次いで、サイドギヤ5L,5Rを傾斜させながら上下の膨出部8L,8Rのうち一方の例えば下方の膨出部8L,8Rに向かってそれぞれ移動させる。この際、サイドギヤ5L,5Rの移動は、次手順(サイドギヤ5L,5Rの回動時)においてサイドギヤ5L,5Rと延出部14,15との干渉を回避するために、サイドギヤ5L,5Rの一部が膨出部8L,8Rに当接するまで行う。しかる後、サイドギヤ5L,5Rの当接部を回動枢支点としてサイドギヤ5L,5Rをその各反当接部が互いに離間する方向に回動させることにより、サイドギヤ5L,5Rの各軸線をデフケース2の回転軸線Oに合致させる。この場合、サイドギヤ5L,5Rの各軸線がデフケース2の回転軸線Oに合致すると、サイドギヤ5L,5R及びスラストワッシャ6L,6Rがデフケース2内の所定の位置に組み込まれる。
ピニオンギヤ挿入孔10,11内にピニオンギヤ3,4を挿入してサイドギヤ5L,5Rに噛み合わせる。この場合、ピニオンギヤ3,4は、サイドギヤ5L,5Rに噛み合うと、ピニオンギヤ挿入孔10,11及び延出部14,15によって回転自在に保持される。
予め加熱膨張させたピニオンギヤ抜け止め用リング2bに対し、デフケース2のピニオンギヤ挿入孔10,11がそれぞれピニオンギヤ受部16,17で閉塞されるようにしてケース本体2aを挿通させた後、ピニオンギヤ抜け止め用リング2bを冷却する。この場合、ピニオンギヤ抜け止め用リング2bが冷却されると、ピニオンギヤ抜け止め用リング2bが収縮して摺動部3A,4Aをそれぞれピニオンギヤ受部16,17に適合させた状態でケース本体2aの外側面に取り付けられる。
以上説明した第1の実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
図12は、本発明の第2の実施の形態に係る車両用差動装置を説明するために示す分解斜視図である。図13は、本発明の第2の実施の形態に係る車両用差動装置を説明するために示す断面図(図3に相当する断面図)である。図14は、本発明の第2の実施の形態に係る車両用差動装置を説明するために一部を破断して示す斜視図である。図15は、本発明の第2の実施の形態に係る車両用差動装置のデフケースを説明するために示す斜視図である。図16〜図19は、本発明の第2の実施の形態に係る車両用差動装置のピニオンギヤを説明するために示す図である。図16(a)及び(b)はそれぞれ上と下から見た斜視図である。図17(a)及び(b)はそれぞれ正面図(1)と下面図である。図18は(a)及び(b)は下面図と正面図(2)である。図19は図17(b)のB−B断面図である。図12〜図19において、図1〜図9と同一又は同等の部材については同一の符号を付し(ピニオンギヤ及びデフケースを除く)、詳細な説明は省略する。
サイドギヤ通過孔26L,26Rからピニオンギヤ24,25をデフケース22内に挿入した後、その摺動部28B,29Bがピニオンギヤ受部10A,11Aに当接するまでピニオンギヤ挿入孔24,25内に挿入して保持する。この場合、ピニオンギヤ28,29は、ピニオンギヤ挿入孔24,25内に保持されると、デフケース22内の所定の位置に組み込まれる。
サイドギヤ5L,5Rをスラストワッシャ受部23La,23Raに沿って互いに異なる方向(図21に矢印で示す方向)からそれぞれ摺動させながらサイドギヤ通過孔26L,26Rからデフケース22内に挿入し、そのギヤ軸線を回転軸線Oに合致させる。この場合、サイドギヤ5L,5Rは、回転軸線Oに合致すると、デフケース22内に組み込まれる。
スラストワッシャ受部23La,23Raとサイドギヤ5L,5Rとの間の軸線方向寸法を調整しながら、サイドギヤ5L,5Rの摺動部5La,5Raと車軸挿入孔23L,23Rのスラストワッシャ受部23La,23Raとの間にスラストワッシャ27L,27Rを介装する。この場合、スラストワッシャ27L,27Rは、サイドギヤ5L,5Rとスラストワッシャ受部23La,23Raとの間に介装されると、ピニオンギヤ28,29に噛み合わされる。なお、サイドギヤ5L,5Rと車軸(図示せず)との連結(スプライン嵌合)を円滑かつ確実に実行するために、ピニオンギヤ24,25とサイドギヤ5L,5Rとの噛み合わせにあたり、左右両サイドギヤ5L,5R間に車軸移動規制部材としてのストッパ(図示せず)を介装することが望ましい。
以上説明した第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果(1)〜(7)に加え、次に示す効果が得られる。
図24は、本発明の第3の実施の形態に係る車両用差動装置を説明するために示す断面図(図5に相当する断面図)である。図24において、図5と同一又は同等の部材については同一の符号を付し(ピニオンギヤ及びピニオンギヤ挿入孔を除く)、詳細な説明は省略する。
以上説明した第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果(1)〜(7)に加え、次に示す効果が得られる。
図25は、本発明の第4の実施の形態に係る車両用差動装置を説明するために示す第1の断面図(図3に相当する断面図)である。図26は、本発明の第4の実施の形態に係る車両用差動装置を説明するために示す第2の断面図(図5に相当する断面図)である。図25及び図26において、図3及び図5と同一又は同等の部材については同一の符号を付し(デフケース及びピニオンギヤ・ピニオンギヤ挿入孔・ピニオンギヤ抜け止め用リングを除く)、詳細な説明は省略する。
以上説明した第4の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果(1)〜(7)に加え、次に示す効果が得られる。
図28は、本発明の第5実施の形態に係る車両用差動装置を説明するために示す第1の断面図(図3に相当する断面図)である。図29は、本発明の第5の実施の形態に係る車両用差動装置を説明するために示す第2の断面図(図5に相当する断面図)である。図28及び図29において、図3及び図5と同一又は同等の部材については同一の符号を付し(ピニオンギヤ及びピニオンギヤ挿入孔・ピニオンギヤ抜け止め用リングを除く)、詳細な説明は省略する。
以上説明した第5の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果(1)〜(7)に加え、次に示す効果が得られる。
図34は、本発明の第6の実施の形態に係る車両用差動装置を説明するために示す断面図(図5に相当する断面図)である。図34において、図5と同一又は同等の部材については同一の符号を付し(ピニオンギヤ及びピニオンギヤ挿入孔を除く)、詳細な説明は省略する。
以上説明した第6の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果(1)〜(7)と同様の効果が得られる。
図38は、本発明の第7の実施の形態に係る車両用混成差動装置を説明するために示す断面図である。図38において、図1〜図37と同一又は同等の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
先ず、車両のエンジン側からのトルクがドライブピニオン及びリングギヤを介してケーシング74に入力されると、ケーシング74が回転軸線Oの回りに回転される。次に、ケーシング74が回転されると、この回転力がピニオンギヤ280,281に伝達され、さらにピニオンギヤ280,281からサイドギヤ77L,77Rに伝達される。これにより、サイドギヤ77L,77Rが回転され、サイドギヤ77Lの回転力がケース78を介してピニオンギヤ282,283に伝達される。そして、ピニオンギヤ282,283が回転され、この回転力がサイドギヤ79L,79Rに伝達される。
以上説明した第7の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果(1)〜(7)に加え、次に示す効果が得られる。
図42は、本発明の第8の実施の形態に係る車両用混成差動装置を説明するために示す断面図である。図42において、図1〜図37と同一又は同等の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
先ず、車両のエンジン側からのトルクがドライブピニオン及びリングギヤを介してケーシング84に入力されると、ケーシング84が回転軸線Oの回りに回転される。次に、ケーシング84が回転されると、この回転力が遊星歯車290に伝達され、さらに遊星歯車290を介して第1ケース291の内歯車291aと第2ケース292の太陽歯車292aに伝達される。これにより、内歯車291a及び太陽歯車292aが回転され、この回転力が第1ケース291を介してピニオンギヤ293,294に伝達される。この後、ピニオンギヤ293,294が回転され、この回転力がサイドギヤ295L,295Rに伝達される。
以上説明した第8の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果(1)〜(7)に加え、次に示す効果が得られる。
2,22,72,200,220…デフケース
2A…第1ケースエレメント
2B…第2ケースエレメント
2C…第3ケースエレメント
2D…第4ケースエレメント
2a…ケース本体
2b…ピニオンギヤ抜け止め用リング、
3,4,28,29,281,283,293,293,294…ピニオンギヤ
3A,4A,28B,29B…摺動部
3a,4a,28a,29a…第1被保持部
3b,4b,28b,29b…第2被保持部
5L,5R,77L,77R,79L,79R,295L,295R…500L,500R…サイドギヤ
5La,5Ra,79La,79Ra,295La,295Ra…ボス部
5Lb,5Rb、79Lb,79Rb,295Lb,295Rb…ギヤ部
6L,6R,20,27L,27R,296,297,710,711,712…スラストワッシャ
7…空間部
8L,8R…膨出部
9L,9R,23L,23R,75L,85L…車軸挿入孔
9La,9Rb…大径部
9Lb,9Rb…小径部
9Lc,9Rc,23La,23Ra…スラストワッシャ受部
10,11,24,25,76a,76b,78a,78b,291b,291c…ピニオンギヤ挿入孔
10a,11a…第1ピニオンギヤ支持面
12L,12R,26L,26R…サイドギヤ通過孔
13…取付用フランジ
14,15…延出部
14a,15a…第2ピニオンギヤ支持面
16,17,10A,11A,76a1,76b1,292b,292c…ピニオンギヤ受部
18,Cs…ストレート部
19,Ct…テーパ部
A,C…ギヤ部
B…基端部
28A,29A,71a…貫通孔
32a,42a,52a,62a,420a,520a…第1ピニオンギヤ
32b、42b,52b,62b,420b,520b…第2ピニオンギヤ
32c,42c,52c,62c,420c,520c…第3ピニオンギヤ
32d,42d,52d,62d,420d,520d…第4ピニオンギヤ
32e,42e,52e,62e,520e…第5ピニオンギヤ
32f,42f,52f,62f,520f…第6ピニオンギヤ
33a,43a,53a,63a,430a,530a…第1ピニオンギヤ挿入孔
33b、43b,53b,63b,430b,530b…第2ピニオンギヤ挿入孔
33c,43c,53c,63c,430c,530c…第3ピニオンギヤ挿入孔
33d,43d,53d,63d,430d,530d…第4ピニオンギヤ挿入孔
33e,43e,53e,63e,530e…第5ピニオンギヤ挿入孔
33f,43f,53f,63f,530f…第6ピニオンギヤ挿入孔
62g…第7ピニオンギヤ
62h…第8ピニオンギヤ
63g…第7ピニオンギヤ挿入孔
63h…第8ピニオンギヤ挿入孔
71,81…車両用混成差動装置
72,82…第1差動装置
73,83…第2差動装置
74,84…ケーシング
75,85…第1ケーシングエレメント
76,86…第2ケーシングエレメント
76c…サイドギヤ筒部挿通孔
77Ra…サイドギヤ筒部
78…ケース
220a…貫通孔
221…ピニオンギヤ支持部材
290…遊星歯車
291,391,393,395…第1ケース
291a…内歯車
291d,291e…サイドギヤ挿入孔
292,392,394,396…第2ケース
292a…太陽歯車
292d…サンギヤ筒部
500La,500Ra…ギヤ内周部
500Lb,500Rb…ギヤ外周部
2C1,2C2…切り欠き
A1,C2…凸歯
A2,C1…歯溝
a1,c…歯先面
O…回転軸線
Claims (6)
- 回転駆動される第1入力部材,及び前記第1入力部材からの回転駆動力を受けて回転駆動される前輪用及び後輪用の第1及び第2出力部材を有する第1差動装置と、
前記第1あるいは第2出力部材からの回転駆動力を受けて回転駆動される第2入力部材,及び前記第2入力部材からの回転駆動力を受けて回転駆動される前輪用あるいは後輪用の左右の車輪用の第3及び第4出力部材を有する第2差動装置と、
前記第1及び第2差動装置を収容し、前記第1入力部材を回転駆動するケーシングとを備え、
前記第1差動装置は、
デフケースに形成され、同デフケースの内部へ延出した延出部を有する複数のピニオンギヤ挿入孔内に回転自在に支持されたシャフトレス型の複数のピニオンギヤを前記入力部材として備え、
前記複数のピニオンギヤの外径より大なる外径を有し、前記デフケースに形成されたサイドギヤ通過孔から前記デフケースの内部へ組み込まれることにより前記複数のピニオンギヤと噛合して前記デフケースの内部で回転自在に支持された1対のサイドギヤを前記第1及び第2出力部材として備え、
前記延出部は、前記ピニオンギヤ挿入孔の内側開口周縁に円周方向に等間隔をもって並列し、同延出部には、前記ピニオンギヤの前記1対のサイドギヤとの噛み合い部の少なくとも一部を支持するピニオンギヤ支持面が設けられたことを特徴とする車両用混成差動装置。 - 前記第1差動装置の前記第1入力部材は、何れか1輪の回転駆動力が低下したとき、前記第1及び第2出力部材のトルクバイアス比と、前記第3及び第4の出力部材のトルクバイアス比との掛け合わせによって定まる回転駆動力を入力し、
前記第2差動装置の前記第2入力部材は、前記第3及び第4出力部材のトルクバイアス比によって定まる回転駆動力を入力することを特徴とする請求項1の車両用混成差動装置。 - 回転駆動される第1入力部材,及び前記第1入力部材からの回転駆動力を受けて回転駆動される前輪用及び後輪用の第1及び第2出力部材を有する第1差動装置と、
前記第1あるいは第2出力部材からの回転駆動力を受けて回転駆動される第2入力部材,及び前記第2入力部材からの回転駆動力を受けて回転駆動される前輪用あるいは後輪用の左右の車輪用の第3及び第4出力部材を有する第2差動装置と、
前記第1及び第2差動装置を収容し、前記第1入力部材を回転駆動するケーシングとを備え、
前記第2差動装置は、
デフケースに形成され、同デフケースの内部へ延出した延出部を有する複数のピニオンギヤ挿入孔内に回転自在に支持されたシャフトレス型のピニオンギヤを前記第2入力部材として備え、
前記複数のピニオンギヤの外径より大なる外径を有し、前記デフケースに形成されたサイドギヤ通過孔から前記デフケースの内部へ組み込まれることにより前記複数のピニオンギヤと噛合して前記デフケースの内部で回転自在に支持された1対のサイドギヤを前記第3及び第4出力部材として備え、
前記延出部は、前記ピニオンギヤ挿入孔の内側開口周縁に円周方向に等間隔をもって並列し、同延出部には、前記ピニオンギヤの前記1対のサイドギヤとの噛み合い部の少なくとも一部を支持するピニオンギヤ支持面が設けられたことを特徴とする車両用混成差動装置。 - 前記第1差動装置の前記第1入力部材は、何れか1輪の回転駆動力が低下したとき、前記第1及び第2出力部材のトルクバイアス比と、前記第3及び第4の出力部材のトルクバイアス比との掛け合わせによって定まる回転駆動力を入力し、
前記第2差動装置の前記第2入力部材は、前記第3及び第4出力部材のトルクバイアス比によって定まる回転駆動力を入力することを特徴とする請求項3の車両用混成差動装置。 - 回転駆動される第1入力部材,及び前記第1入力部材からの回転駆動力を受けて回転駆動される前輪用及び後輪用の第1及び第2出力部材を有する第1差動装置と、
前記第1あるいは第2出力部材からの回転駆動力を受けて回転駆動される第2入力部材,及び前記第2入力部材からの回転駆動力を受けて回転駆動力される前輪用あるいは後輪用の左右の車輪用の第3及び第4出力部材を有する第2差動装置と、
前記第1及び第2差動装置を収容し、前記第1入力部材を回転駆動するケーシングとを備え、
前記第1及び第2の差動装置は、
第1及び第2デフケースにそれぞれ形成され、同デフケースの内部へ延出した延出部を有する複数のピニオンギヤ挿入孔内に回転自在に支持されたシャフトレス型の複数のピニオンギヤを前記第1及び第2入力部材として備え、
前記複数のピニオンギヤの外径より大なる外径を有し、前記第1及び第2デフケースにそれぞれ形成されたサイドギヤ通過孔から前記第1及び第2デフケースの内部へ組み込まれることにより前記複数のピニオンギヤと噛合して前記第1及び第2デフケースの内部で回転自在に支持された1対のサイドギヤを前記第1及び第2出力部材ならびに前記第3及び第4出力部材として備え、
前記延出部は、前記ピニオンギヤ挿入孔の内側開口周縁に円周方向に等間隔をもって並列し、同延出部には、前記ピニオンギヤの前記1対のサイドギヤとの噛み合い部の少なくとも一部を支持するピニオンギヤ支持面が設けられたことを特徴とする車両用混成差動装置。 - 前記第1差動装置の前記第1入力部材は、何れか1輪の回転駆動力が低下したとき、前記第1及び第2出力部材のトルクバイアス比と、前記第3及び第4の出力部材のトルクバイアス比との掛け合わせによって定まる回転駆動力を入力し、
前記第2差動装置の前記第2入力部材は、前記第3及び第4出力部材のトルクバイアス比によって定まる回転駆動力を入力することを特徴とする請求項5の車両用混成差動装置。
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