JP4935381B2 - 画像形成装置、現像カートリッジ、感光体カートリッジおよびプロセスカートリッジ - Google Patents
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Description
また、他の画像形成装置では、感光体カートリッジの現像カートリッジ装着部に現像カートリッジを装着したときに、当該現像カートリッジ装着部に設けられた押圧手段が現像カートリッジのうち現像ローラが配置された端面と反対側の端面を押圧することにより、現像ローラを感光体ドラムに押し付けていた。
また、従来の画像形成装置では、現像カートリッジの筐体によって押圧力が分散されてしまうため、現像ローラを感光体ドラムに均一に押し付けることが困難であった。
図1は、本発明の第一実施形態に係るレーザプリンタの要部側断面図である。
図1に示すように、レーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
本体ケーシング2の前側(以下の説明において、図1における左を前、右を後とする。)から上側にかけて、開閉自在なトップカバー46が設けられており、トップカバー46を開いたときにできる前方の開口から、後述するプロセスカートリッジ30が着脱自在となっている。
フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底部に着脱可能に装着される給紙トレイ11と、給紙トレイ11の下部において前方が持ち上がるように揺動自在に設けられた用紙押圧板12と、用紙押圧板12を下側から持ち上げるリフトレバー12aを備えている。また、給紙トレイ11の前方の上方には給紙ローラ13および給紙パット14が設けられ、給紙ローラ13に対向してピンチローラ15が設けられている。さらに、給紙ローラ13の上縁の後方にはレジストローラ16が設けられている。
画像形成部5は、スキャナ部20、プロセスカートリッジ30、定着部40などを備えている。
スキャナ部20は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず。)、回転駆動されるポリゴンミラー21、レンズ22,23、反射鏡24,25などを備えている。レーザ発光部から発光される画像データに基づくレーザビームは、鎖線で示すように、ポリゴンミラー21、レンズ22、反射鏡24、レンズ23、反射鏡25の順に通過あるいは反射して、プロセスカートリッジ30の感光体ドラム32の表面上に高速走査にて照射される。
プロセスカートリッジ30は、スキャナ部20の下方に設けられたプロセスカートリッジ装着部5aに配設され、本体ケーシング2に対して着脱自在に装着される構造となっている。このプロセスカートリッジ30は、感光体ドラム32を支持した感光体カートリッジとしてのドラムカートリッジ30Aと、このドラムカートリッジ30Aに着脱自在に装着され、内部に現像剤としてのトナーを収容した現像カートリッジとしてのトナーカートリッジ30Bとからなる。
ドラムカートリッジ30Aは、外枠を構成するドラムカートリッジケース31内に、感光体ドラム32、スコロトロン型帯電器33および転写ローラ34が主に設けられている。ドラムカートリッジケース31には、トナーカートリッジ30Bを装着するトナーカートリッジ装着部39が設けられている。
感光体ドラム32は、その軸芯位置に例えば金属棒からなる回転軸32aを備えている。回転軸32aの両端部は、それぞれ軸受に嵌装されている。さらに、軸受はそれぞれドラムカートリッジケース31に支持されている。また、回転軸32aの両端部は、ドラムカートリッジケース31の外側に突出している。
定着部40は、定着手段の一例であり、プロセスカートリッジ30の下流側に配設され、加熱ローラ41と、この加熱ローラ41に対向して配置され加熱ローラ41との間で用紙3を挟持する加圧ローラ42を備えている。そして、このように構成される定着部40では、用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ41と加圧ローラ42との間を通過する間に熱定着させ、その後、その用紙3を、排紙パス44に搬送するようにしている。排紙パス44に送られた用紙3は、排紙ローラ45によってトップカバー46上に排紙される。なお、トップカバー46は、レーザプリンタ1の排紙トレイを兼ねている。トップカバー46は、その一端側46aが、本体ケーシング2に対して上下方向に回動可能に取り付けられている。
図2(a)はレーザプリンタの概略側断面図であり、図2(b)は押付部材の拡大側面図である。なお、図2は、説明の都合上、不要な部分を省略して描いている。
図2に示すように、押付部材50は、押付手段の一例であり、現像ローラ36の回転軸36aと感光体ドラム32の回転軸32aとに係合して、現像ローラ36を感光体ドラム32に押し付けるものである。押付部材50は、トップカバー46の下面に固定されており、プロセスカートリッジ30の左右方向の両端部に対応した位置に1つずつ(合計2つ)配置されている。各押付部材50は、トップカバー46の回動に伴って上下することにより、ドラムカートリッジケース31の外側に突出した回転軸32aの端部および筐体35の外側に突出した回転軸36aの端部にそれぞれ係合するようになっている。
つまり、現像ローラ側係合部53の内側面53aと感光体ドラム側係合部54の内側面54aとの間隔L1は、現像ローラ36を感光体ドラム32に好適に押し付けたときにおける回転軸32a、36a同士の間隔(厳密には、各軸の外側同士の間隔。以下、「外外の間隔」とする。)にほぼ等しく設定されている。
また、現像ローラ側係合部53の先端部および感光体ドラム側係合部54の先端部にはテーパ面53b,54bがそれぞれ形成されており、先端側に向かうほど、現像ローラ側係合部53と感光体ドラム側係合部54との間隔が広がるようになっている。現像ローラ側係合部53の先端部と感光体ドラム側係合部54の先端部との間隔L2は、現像ローラを感光体ドラムに押し付けることなくドラムカートリッジ30Aのトナーカートリッジ装着部39にトナーカートリッジ30Bを装着したときにおける回転軸32a、36a同士の間隔(外外の間隔)よりも大きく設定されている。
なお、現像ローラ側係合部53を導電性にするときは、感光体ドラム側係合部54は、非導電性のプラスチックなどで構成される。すなわち、感光ドラム側係合部54は、現像ローラ側係合部53に対して絶縁される。このようにして、現像ローラ36の電位と感光体ドラム32の電位を異ならせることができる。
つぎに、プロセスカートリッジ30をレーザプリンタ1に装着するときの押付部材50の動作について、図2(a),(b)を参照して説明する。
まず、トップカバー46を上方に回動させて開き、本体ケーシング2の前側にできる開口からプロセスカートリッジ30をプロセスカートリッジ装着部5aに装着する。このとき、プロセスカートリッジ30のトナーカートリッジ30Bは、ドラムカートリッジ30Aのトナーカートリッジ装着部39に装着されているだけであり、現像ローラ36は感光体ドラム32に十分には押し付けられていない。
現像ローラ側係合部53の先端部と感光体ドラム側係合部54の先端部との間隔L2は、回転軸32a、36a同士の間隔(外外の間隔)よりも大きく設定されているので、トップカバー46をさらに回動させると、現像ローラ側係合部53のテーパ面53bが現像ローラ36の回転軸36aの外側(感光体ドラム32と反対側)に当接するとともに、感光体ドラム側係合部54のテーパ部54bが感光体ドラム32の回転軸32aの外側(現像ローラ36と反対側)に当接する。
感光体ドラム側係合部54についても、現像ローラ側係合部53と同様に、感光体ドラム32の回転軸32aを軸支する軸受に係合させるようにしてもよい。
図3は、第1実施形態に係るレーザプリンタの変形例を示す概略側断面図である。
図3に示すように、感光体ドラム側係合部54は、ドラムカートリッジケース31の左右側面であって、感光体ドラム32の回転軸32aよりも現像ローラ36側に突設された被係合部32bに係合するように構成してもよい。このようにしても、現像ローラ側係合部53は現像ローラ36の回転軸36aに直接係合するので、現像ローラ36を感光体ドラム32に押し付ける力が分散・減衰することがない。そのため、押付部材50の小型化を図ることができるとともに、現像ローラ36を感光体ドラム32に最小の力で均一に押し付けることができる。
図4は、第2実施形態に係るレーザプリンタの概略側断面図である。
図4に示すように、第2実施形態に係るレーザプリンタ1Aは、押付部材50Aを構成する連結部材52と当接部材56とが互いに分離して設けられている点が、第1実施形態と主に異なっている。
図5は、第3実施形態に係るレーザプリンタの概略側断面図であり、図6は、第3実施形態に係るレーザプリンタのプロセスカートリッジと押付部材の斜視図である。
図5に示すように、第3実施形態に係るレーザプリンタ1Bは、本体ケーシング2の前側のフロントカバー2aが下方のヒンジを中心に回動して開閉できる構成となっている。そして、図5および図6に示すように、レーザプリンタ1Bは、フロントカバー2aを閉じる動作に連動して押付部材60が現像ローラ36を感光体ドラム32に押し付ける点が、前記した実施形態と異なっている。
連結部材61は、現像ローラ36の回転軸36aに係合する現像ローラ側係合部62と、感光体ドラム32の回転軸32aに係合する感光体ドラム側係合部63と、現像ローラ側係合部62の基端側と感光体ドラム側係合部63の基端側とを連結する連結部64と、連結部64から上方に延出するラック部65と、を備えている。
移動機構66は、フロントカバー2aの回転軸2bに外嵌する第1プーリ67と、連結部材61のラック部65と係合するピニオン歯車69と、このピニオン歯車69に同軸に連結された第2プーリ68と、第1プーリ67と第2プーリ68とに掛け渡されたベルトVと、を備えて構成されている。
第2プーリ68は、プロセスカートリッジ装着部5aの側面に軸支されている。第2プーリ68は、第1プーリ67の回転に伴ってベルトVが回転することによって回転する。
ピニオン歯車69は、第2プーリ68の内側(プロセスカートリッジ30側)に同軸に固定されており、第2プーリ68の回転に連動して回転する。
図7は、第4実施形態に係るレーザプリンタ1Cの概略側断面図であり、(a)はプロセスカートリッジを押し下げる前の状態を、(b)はプロセスカートリッジを押し下げた後の状態を、それぞれ示している。
第4実施形態に係るレーザプリンタ1Cは、第3実施形態と同様に、フロントカバー2aが開閉するタイプであるが、押付部材70が本体ケーシング2に固定されている点、および、プロセスカートリッジ30を装着する動作によって現像ローラ36が感光体ドラム32に押し付けられる点が、第3実施形態と異なっている。
図7に示すように、押付部材70は、段差部74の上面に形成された凹部75の一方の壁面である現像ローラ側係合部71と、凹部75の他方の壁面である感光体ドラム側係合部73と、凹部75の底面である底部72と、感光体ドラム側係合部73の中程において、前方に突出して形成された、浮き上がり防止突起76とから構成されている。
現像ローラ側係合部71の基端部71aは、プロセスカートリッジ30をプロセスカートリッジ装着部5aに装着したときにおける現像ローラ36の回転軸36aに対応する位置に形成されている。また、感光体ドラム側係合部73の基端部73aは、プロセスカートリッジ30をプロセスカートリッジ装着部5aに装着したときにおける感光体ドラム32の回転軸32aに対応する位置に形成されている。そして、現像ローラ側係合部71の基端部71aと感光体ドラム側係合部73の基端部73aとの間隔は、現像ローラ36を感光体ドラム32に好適に押し付けたときの回転軸32a,36a同士の間隔(外外の間隔)にほぼ等しくなっている。
浮き上がり防止突起76は、感光体ドラム32の回転軸32aを感光体ドラム側係合部73に係合させたときに、回転軸32aの上側に係合して、回転軸32aが浮き上がるのを防止する突起である。
また、プロセスカートリッジ30を装着する動作に連動して現像ローラ36が感光体ドラム32に押し付けられるので、現像ローラ36を感光体ドラム32に確実に押し付けることができる。
図8(a)は、第5実施形態に係るレーザプリンタのプロセスカートリッジと押付部材を示す要部概略斜視図であり、(b)は押付前、(c)は押付後の状態をそれぞれ示している。
第5実施形態に係るレーザプリンタ1Dは、押付部材80の構造が他の実施形態と異なっている。
押付部材80は、本体ケーシング2(図1参照)に揺動自在に軸支された揺動支点83と、この揺動支点83からプロセスカートリッジ30の後端部に沿って延出する揺動アーム81と、揺動支点83からプロセスカートリッジ30の側部に沿って延出する連結部材82と、を備えて構成されている。
また、プロセスカートリッジ30を装着するときには、押付部材80は、左右方向に退避しているので、プロセスカートリッジ30が押付部材80に引っかかる恐れがない。そのため、プロセスカートリッジ30をスムーズに装着することができる。
図9は、第6実施形態に係るレーザプリンタのプロセスカートリッジと押付部材を示す斜視図であり、(a)は押付前、(b)は押付後の状態をそれぞれ示している。
第6実施形態に係るレーザプリンタ1Eは、押付部材90の構成が、前記した実施形態と異なっている。
当接部材91は、プロセスカートリッジ30の底面に当接する部材であり、側面視三角形状を呈している。当接部材91の上面91aは、傾斜面に形成されており、プロセスカートリッジ30に近づくほど低くなっている。
この状態で、プロセスカートリッジ30をプロセスカートリッジ装着部5aに装着すると、プロセスカートリッジ30の底面が当接部材91の上面91aに当接する。
図10は、第7実施形態に係るレーザプリンタのプロセスカートリッジと押付部材を示す斜視図であり、(a)は押付前、(b)は押付後の状態をそれぞれ示している。
図10に示すように、第7実施形態に係るレーザプリンタ1Fは、押付部材100の構造が他の実施形態と異なっている。
感光体ドラム側下溝102は、連通溝101の後端部から下方に向かって延設されている。感光体ドラム側上溝104は、連通溝101の後端部から上方に向かって延設されている。感光体ドラム側下溝102および感光体ドラム側上溝104は、押付部材100のスライド方向と平行に形成されている。
現像ローラ側下溝103は、連通溝101の中間部から下方に向かって延設されている。現像ローラ側上溝105は、連通溝101の中間部から上方に向かって延設されている。現像ローラ側下溝103は、連通溝101から離れるほど感光体ドラム側下溝102に近づくように形成されている。現像ローラ側上溝105は、連通溝101から離れるほど感光体ドラム側上溝104から離れるように形成されている。
現像ローラ側下溝103と感光体ドラム側下溝102の連通溝101側の間隔は、プロセスカートリッジ30の回転軸32a,36a同士の間隔にほぼ等しくなっている。
図10(a)に示すように、プロセスカートリッジ30をプロセスカートリッジ装着部5a(図1参照)に装着すると、プロセスカートリッジ30の左右側面から突出した回転軸32a,36aが、押付部材100の連通溝101に挿入される。これにより、回転軸32a,36aが、感光体ドラム側下溝102および現像ローラ側下溝103の連通溝101側の端部に対応した位置にそれぞれ配置されることとなる。
また、押付部材100のスライド量を調節することによって、現像ローラ36と感光体ドラム32との間隔を適宜に調節することができる。したがって、例えば紙の厚さに対応した好適な押付加減にすることができる。
また、押付部材100を下方にスライドすれば、現像ローラ36と感光体ドラム32とを離間させることができる。そのため、封筒などを用いる場合に好適な間隔に調節することができる。
図11は、第8実施形態に係るレーザプリンタのプロセスカートリッジと押付部材を示す斜視図であり、(a)は押付前、(b)は押付後の状態をそれぞれ示している。
図11に示すように、第8実施形態の押付部材110は、感光体ドラム側下溝および感光体ドラム側上溝を備えていない点が、第7実施形態と異なっている。
連通溝111は、プロセスカートリッジ30の挿入方向に沿って形成されている。連通溝111の前側の端部は、押付部材110を構成する板状部材の前側面に連通している。これにより、連通溝101に、プロセスカートリッジ30の左右端部から突出する現像ローラ36の回転軸36aを挿通することができる。なお、回転軸32aは、プロセスカートリッジ30の装着に干渉しない程度に短くしておくとよい。
また、本実施形態では、ドラムカートリッジ30Aは、例えば、プロセスカートリッジ30をプロセスカートリッジ装着部5aに装着したときに、プロセスカートリッジ装着部5aに設けられた係合部材(図示省略)に係合することよって固定されるようになっている。
また、押付部材110のスライド量を調節することによって、現像ローラ36と感光体ドラム32との間隔を適宜に調節することができる。したがって、例えば紙の厚さに対応した好適な押付加減にすることができる。
また、押付部材110を下方にスライドすれば、現像ローラ36と感光体ドラム32とを離間させることができる。そのため、厚紙などを用いる場合に好適な間隔に調節することができる。
図12(a)は、第9実施形態に係るレーザプリンタのプロセスカートリッジの側面図、図12(b)は、第9実施形態に係るレーザプリンタの押付前の状態を示す概略側断面図、図12(c)は、第9実施形態に係るレーザプリンタの押付後の状態を示す概略側断面図である。
基体121は、ドラムカートリッジケース31の外側の側面に固定された回転軸121aに回動可能に軸支されている。現像ローラ側係合部122は、現像ローラ36の回転軸36aに係合する部材である。現像ローラ側係合部122の係合端部122aは、傾斜面に形成されており、下方に向かうほど、回転軸121aから離れるようになっている。弾性体123は、例えばつるまきバネなどから構成されており、現像ローラ側係合部122を基体121から離れる方向に付勢している。
そして、図12(c)に示すように、プロセスカートリッジ30を押し下げると、当接部5eによって押付部材120が相対的に押し上げられ、現像ローラ36の回転軸36aに係合する。現像ローラ側係合部122の係合端部122aは、下方に向かうほど回転軸121aから離れるように形成されているので、押付部材120が押し上げられるほど、弾性体123の付勢力が大きくなる。これにより、押付部材120によって現像ローラ36が感光体ドラム32に好適に押し付けられることとなる。
また、プロセスカートリッジ30を押し下げる動作に連動して押付部材120が現像ローラ36を感光体ドラム32に押し付けるので、余分な動作を必要としない。そのため、確実に現像ローラ36を感光体ドラム32に押し付けることができる。
図13(a)は、第10実施形態に係るレーザプリンタの押付前の状態を示す概略側断面図、図13(b)は、第10実施形態に係るレーザプリンタの押付後の状態を示す概略側断面図である。
第10実施形態に係るレーザプリンタ1Hは、プロセスカートリッジ30を後方にスライドさせることによって、押付部材120が回転軸36aに係合する点が、第9実施形態に係るレーザプリンタ1Gと異なっている。
そして、図13(b)に示すように、プロセスカートリッジ30を後方にスライドさせると、押付部材120が傾斜面5iに案内されて上方に回動し、後側当接部5hに当接するとともに、回転軸36aに係合する。これにより、押付部材120によって現像ローラ36が感光体ドラム32に押し付けられることとなる。かかる構成によっても、第9実施形態と同様の効果を奏する。
図14(a)は、第11実施形態に係るプロセスカートリッジの分解斜視図、図14(b)は、プロセスカートリッジの部分拡大図、である。図15は、第11実施形態に係るプロセスカートリッジの側面図であり、(a)は、押付前の状態、(b)は、押付後の状態をそれぞれ示している。
第11実施形態に係るプロセスカートリッジ30は、ドラムカートリッジ30Aと、トナーカートリッジ30Bと、から構成されている。
トナーカートリッジ装着部39の側壁39cは、当該側壁39cの上面に連続して感光体ドラム32に向かって延設された案内溝39dと、この案内溝39dの感光体ドラム32側の端部から上方に延設された係合溝39eと、を有している。係合溝39eの前側の側壁は、上方に向かうほど感光体ドラム32に近づくように傾斜している。
トナーカートリッジ装着部39の底壁39fには、複数の突起39gが左右方向に並んで突設されている。複数の突起39gは、トナーカートリッジ30Bの底面35aに当接して、トナーカートリッジ30Bを上下に揺動させる揺動支点としての機能を有する。突起39gは、現像ローラ36の回転軸36aよりも前寄りの位置に設けられている。
また、図14(b)に示すように、トナーカートリッジ装着部39の前壁39iには、トナーカートリッジ30Bの前壁35bに設けられた係合片35cに係合する係合爪39hが突設されている。
また、トナーカートリッジ30Bの前側を下方に押し下げると、ドラムカートリッジ30Aの係合爪39hがトナーカートリッジ30Bの係合片35cに係合する。これにより、トナーカートリッジ30Bの後側が持ち上げられた状態が維持され、ひいては、現像ローラ36が感光体ドラム32に押し付けられた状態が維持される。
また、プロセスカートリッジ30の構成だけで、現像ローラ36を感光体ドラム32に押し付けることができるので、本体ケーシング2を変更する必要がない。そのため、従来のレーザプリンタの大部分を無駄にすることなく、機能を高めることができる。
なお、本実施形態においては、現像ローラ36を感光体ドラム32に確実に押圧すべく、係合片35cとこれに係合する係合爪39を設けたが、プロセスカートリッジ30自体の重量でも現像ローラ36を感光体ドラム32へ押し付けることが出来るので、係合片35cと係合爪39は必要に応じて設ければよい。
図16は、第12実施形態に係るレーザプリンタのプロセスカートリッジの斜視図であり、(a)は押付前、(b)は押付後の状態をそれぞれ示している。図17は、第12実施形態に係るレーザプリンタの概略側断面図であり、(a)は押付前、(b)は押付後の状態をそれぞれ示している。
図16(a),(b)に示すように、第12実施形態に係るレーザプリンタ1Iは、トナーカートリッジ30Bの左右端部から突出した現像ローラ36の回転軸36aに取り付けられた押付部材130を備えている。
図17(a)に示すように、まず、トナーカートリッジ30Bをドラムカートリッジ30Aに装着し、回転軸36aを中心にして押付部材130を回動させ、連結部132の先端部132aをバネ135の頭部135aの上に載せる。このとき、感光体ドラム側係合部133は、感光体ドラム32の回転軸32aから浮いた状態になっている。そして、この状態で、プロセスカートリッジ30を本体ケーシング2のプロセスカートリッジ装着部5aに挿入する。
図18は、第13実施形態に係るレーザプリンタのプロセスカートリッジの斜視図であり、(a)は押付前、(b)は押付後の状態をそれぞれ示している。図19は、第12実施形態に係るレーザプリンタの概略側断面図であり、(a)は押付前、(b)は押付後の状態をそれぞれ示している。
図18(a),(b)に示すように、第13実施形態に係るレーザプリンタ1Jは、押付部材140が感光体ドラム32の回転軸32aに回動可能に取り付けられている点が、前記した第12実施形態と異なっている。
感光体ドラム側係合部141は、例えば円筒形状を呈しており、感光体ドラム32の回転軸32aに外嵌している。連結部142は、感光体ドラム側係合部141から延出する棒状の部材である。連結部142の長さ寸法は、回転軸32a,36a同士の間隔よりも大きい。連結部142には、現像ローラ側係合部143が突設されている。現像ローラ側係合部143は、連結部142を回転軸36aの上方に掛け渡したときに、回転軸36aに係合するようになっている。現像ローラ側係合部143は、回転軸36aの形状に沿った円弧状を呈している。感光体ドラム側係合部141と現像ローラ側係合部143の間隔は、現像ローラ36を感光体ドラム32に好適に押し付けたときの回転軸32a,36a同士の間隔にほぼ等しく設定されている。
また、押付部材140は、ドラムカートリッジ30Aの側壁に突設された突出部144と、この突出部144の上面に取り付けられたバネ145と、を備えている。突出部144は、感光体ドラム32の回転軸32aと現像ローラ36の回転軸36aとの間に設けられている。バネ145の頭部は、連結部142に当接するようになっている。
図19(a)に示すように、まず、トナーカートリッジ30Bをドラムカートリッジ30Aに装着し、回転軸32aを中心にして押付部材140を回動させ、連結部142をバネ145の上に載せる。このとき、現像ローラ側係合部143は、現像ローラ36の回転軸36aから浮いた状態になっている。そして、この状態で、プロセスカートリッジ30を本体ケーシング2のプロセスカートリッジ装着部5aに挿入する。
図20(a)は、現像ローラの回転軸に外嵌する軸受の斜視図、図20(b)は、軸受が現像ローラの回転軸に外嵌した状態を示した斜視図、図20(c)は、プロセスカートリッジの拡大斜視図、である。
図20に示すように、押付部材140は、現像ローラ36の回転軸36aを軸支する軸受150に係合してもよい。
軸受150は、回転軸36aを高い剛性でガタつくことなく支持している。そのため、押付部材140の押圧力は、分散・減衰することなく、現像ローラ36の回転軸36aに伝達されるので、現像ローラ36を感光体ドラム32に最小の力で均一に押し付けることができる。
図21は、第13実施形態の第2変形例に係る現像ローラ端部の分解斜視図である。
第1変形例では、押付部材140を軸受150に係合させることとしたが、現像ローラ36の回転軸36aに保護部材としての樹脂製のカラー160を外嵌し、このカラー160を介して押付部材140を現像ローラ36の回転軸36aに係合させてもよい。
カラー160は、現像ローラ36の回転軸36aが磨耗・損傷するのを保護する機能を有している。カラー160は、円筒状の中空部材であり、軸受部151′の外側において現像ローラ36の回転軸36aに外嵌している。カラー160には、押付部材140の現像ローラ側係合部143が係合する。
2 本体ケーシング
3 用紙
4 フィーダ部
5 画像形成部
30 プロセスカートリッジ
30A ドラムカートリッジ
30B トナーカートリッジ
32 感光体ドラム
32a 回転軸
36 現像ローラ
36a 回転軸
50 押付部材
51 支持部
52 連結部材
53 現像ローラ側係合部
54 感光体ドラム側係合部
55 連結部
Claims (17)
- 本体と、
静電潜像が形成される感光体ドラムを有する感光体カートリッジ、および前記静電潜像に現像剤を供給する現像ローラを有する現像カートリッジを含んでなり前記本体に着脱自在に装着されるプロセスカートリッジと、
を備えた画像形成装置であって、
前記現像ローラの回転軸又は軸受に係合して前記現像ローラを前記感光体ドラムに押し付ける押付手段を備え、
前記押付手段は、
現像ローラの回転軸又は軸受に係合する現像ローラ側係合部と、
前記感光体ドラムの回転軸又は軸受に係合する感光体ドラム側係合部と、
前記現像ローラ側係合部と前記感光体ドラム側係合部を連結する連結部と、
を有してなる連結部材を含むことを特徴とする画像形成装置。 - 本体と、
静電潜像が形成される感光体ドラムを有する感光体カートリッジ、および前記静電潜像に現像剤を供給する現像ローラを有する現像カートリッジを含んでなり前記本体に着脱自在に装着されるプロセスカートリッジと、
を備えた画像形成装置であって、
前記現像ローラの回転軸又は軸受に係合して前記現像ローラを前記感光体ドラムに押し付ける押付手段を備え、
前記押付手段は、
現像ローラの回転軸又は軸受に係合する現像ローラ側係合部と、
前記感光体カートリッジにおける前記感光体ドラムの回転軸よりも前記現像ローラの軸側に設けられた被係合部に係合する感光体ドラム側係合部と、
前記現像ローラ側係合部と前記感光体ドラム側係合部を連結する連結部と、
を有してなる連結部材を含むことを特徴とする画像形成装置。 - 前記現像ローラ側係合部と前記感光体ドラム側係合部は、それぞれの先端側から基端側に向かうにつれ、互いの間隔が徐々に狭まるように形成されたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記現像ローラ側係合部は、前記現像ローラに電位を付与する現像電極を兼ねており、
前記感光体ドラム側係合部は、前記現像ローラ側係合部に対して絶縁されていることを特徴とする請求項1または請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記本体は、開閉自在な蓋部材を備え、
前記連結部材は、前記蓋部材を閉じる動作に連動して移動されるように配置されたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記連結部材は、前記本体における前記プロセスカートリッジの側部に固定され、前記プロセスカートリッジを前記本体に装着する動作により前記現像ローラの回転軸又は軸受が前記現像ローラ側係合部に係合し、前記感光体ドラムの回転軸又は軸受けが前記感光体ドラム側係合部に係合するよう構成されたことを特徴とする請求項1、3および4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記連結部材は、前記本体に設けられた揺動アームの一端に設けられ、前記揺動アームの他端は、前記プロセスカートリッジを前記本体に装着する動作に応じて前記プロセスカートリッジに押圧される位置に配置され、当該押圧の動作により前記連結部材が前記現像ローラを前記感光体ドラムに押し付けるように構成されたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記連結部材の前記現像ローラ側係合部は、前記現像ローラの回転軸又は軸受けに対し回動可能に係合し、
前記本体には、前記プロセスカートリッジを前記本体に装着する動作により前記連結部
材に当接して前記感光体ドラム側係合部を前記感光体ドラムの回転軸又は軸受に係合させる係合補助部材が設けられたことを特徴とする請求項1、3および4のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記連結部材の前記感光体ドラム側係合部は、前記感光体ドラムの回転軸又は軸受けに対し回動可能に係合し、
前記本体には、前記プロセスカートリッジを前記本体に装着する動作により前記連結部材に当接して前記現像ローラ側係合部を前記現像ローラの回転軸又は軸受に係合させる係合補助部材が設けられたことを特徴とする請求項1、3および4のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記現像ローラの回転軸又は軸受に外嵌する保護部材をさらに備え、
前記押付手段は、前記保護部材を介して前記現像ローラに係合することを特徴とする求項1から請求項9のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 感光体ドラムを有する感光体カートリッジに装着される現像カートリッジであって、
筐体と、
前記筐体に回転可能に支持されるとともに表面に現像剤を担持する現像ローラと、
前記現像ローラの回転軸又は軸受に係合して前記現像ローラを前記感光体ドラムに押し付ける押付手段と、を備え、
前記押付手段は、
現像ローラの回転軸又は軸受に係合する現像ローラ側係合部と、
前記感光体ドラムの回転軸又は軸受に係合する感光体ドラム側係合部と、
前記現像ローラ側係合部と前記感光体ドラム側係合部を連結する連結部とを有してなる連結部材を含むことを特徴とする現像カートリッジ。 - 感光体ドラムを有する感光体カートリッジに装着される現像カートリッジであって、
筐体と、
前記筐体に回転可能に支持されるとともに表面に現像剤を担持する現像ローラと、
前記現像ローラの回転軸又は軸受に係合して前記現像ローラを前記感光体ドラムに押し付ける押付手段と、を備え、
前記押付手段は、
現像ローラの回転軸又は軸受に係合する現像ローラ側係合部と、
前記感光体カートリッジにおける前記感光体ドラムの回転軸よりも前記現像ローラの軸側に設けられた被係合部に係合する感光体ドラム側係合部と、
前記現像ローラ側係合部と前記感光体ドラム側係合部を連結する連結部とを有してなる連結部材を含むことを特徴とする現像カートリッジ。 - 請求項11または請求項12に記載の現像カートリッジと、
感光体ドラムを有する感光体カートリッジと、を備えることを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 現像ローラを有する現像カートリッジが装着される現像カートリッジ装着部と、
露光装置により光が走査されて静電潜像が形成され、前記現像ローラから現像剤が供給されて現像剤像が形成される感光体ドラムと、
前記現像ローラの回転軸又は軸受に係合して前記現像ローラを前記感光体ドラムに押し付ける押付手段と、を備え、
前記押付手段は、
前記感光体ドラムの回転軸又は軸受に回動可能に係合した感光体ドラム側係合部と、
前記現像ローラの回転軸又は軸受に係合する現像ローラ側係合部と、
前記感光体ドラム側係合部と前記現像ローラ側係合部とを連結する連結部とを備えることを特徴とする感光体カートリッジ。 - 現像ローラを有する現像カートリッジが装着される現像カートリッジ装着部と、
露光装置により光が走査されて静電潜像が形成され、前記現像ローラから現像剤が供給されて現像剤像が形成される感光体ドラムと、
前記現像ローラの回転軸又は軸受に係合して前記現像ローラを前記感光体ドラムに押し付ける押付手段と、を備え、
前記押付手段は、
前記感光体ドラムの回転軸よりも前記現像ローラの軸側に設けられた被係合部に回動可能に係合した感光体ドラム側係合部と、
前記現像ローラの回転軸又は軸受に係合する現像ローラ側係合部と、
前記感光体ドラム側係合部と前記現像ローラ側係合部とを連結する連結部とを備えることを特徴とする感光体カートリッジ。 - 請求項14または請求項15に記載の感光体カートリッジと、
現像ローラを有する現像カートリッジと、を備えることを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 現像ローラを有する現像カートリッジと、
前記現像カートリッジが装着されるとともに感光体ドラムを有する感光体カートリッジと、
前記現像カートリッジ及び前記感光体カートリッジのいずれか一方に設けられて、現像カートリッジの装着時に前記現像ローラの回転軸よりも前記感光体ドラムとは反対側に位置し、前記現像カートリッジを揺動させる揺動支点と、
前記現像カートリッジを揺動させたときに、前記現像ローラの回転軸又は軸受に当接して、前記現像ローラを前記感光体ドラムに押し付ける押付手段と、を備えるプロセスカートリッジであって、
前記押付手段は、前記感光体カートリッジに設けられた、前記現像カートリッジを所定位置に案内するガイド溝の側壁であり、
前記側壁は、前記現像カートリッジを装着時に揺動させたときの前記現像ローラの移動方向下流側に向かうほど前記感光体ドラムに近づくように傾斜していることを特徴とするプロセスカートリッジ。
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