JP4902403B2 - 情報システム及びデータ転送方法 - Google Patents
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Description
前記第1のストレージ装置は、前記スナップショット管理情報を前記スナップショット管理情報を更新したときには、更新内容を前記第2のストレージ装置に通知し、前記第2のストレージ装置は、前記第1のストレージ装置からの通知に応じて、自己が保持する前記スナップショット管理情報を更新することを特徴とする。
<1.情報システムの構成>
図1は、本発明の一実施の形態に係る情報システムのハードウェア構成の一例を示す図である。
dapter)と呼ぶことがある。
が、それ以外でも、FICON(FIbre CONnection:登録商標)やEthernet(登録商標)とTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)とiSCSI(internet SCSI(Small Computer System Interface))の組み合わせや、Ethernet(登録商標)とNFS(Network File System)やCIFS(Common Internet File System)等のネットワークファイルシステムの組み合わせ等が考えられる。さらに、I/Oネットワーク1300は、I/Oリクエストを転送可能な通信装置であればこれ以外でもよい。また、仮想化ストレージ装置1000とストレージ装置1500を接続するネットワークについてもI/Oネットワーク1300と同様である。
本実施の形態では、他のストレージ装置内のボリューム等の記憶領域を仮想化する仮想化機能を有する仮想化ストレージ装置1000を含むストレージシステムの可用性を向上させるため、もう一台の仮想化ストレージ装置1000を用いた二重化構成を採用する。図2はその概要を示した図である。
図5はホスト1100上で実行されるソフトウェアプログラムと、当該ソフトウェアプログラムが用いる情報とに加えて、各ソフトウェアプログラムが提供する概念について記した図である。なお、当該ソフトウェアプログラムはメモリ1102(図1)とプロセッサ1101(図1)とによって保持と実行がされるが、その一部をハードウェア化して実行してもよい。
図6は、仮想化ストレージ装置1000(1000L,1000R)とストレージ装置1500(1500L,1500R)とで実行されるプログラムと、当該プログラムにより管理される情報とについて示した図である。なお、当該プログラムはメモリ1012(図1)と、プロセッサ1011(図1)と、キャッシュメモリ1020とによって保持と実行がされるが、その一部をハードウェア化して実行してもよい。
パリティグループ情報6060には、パリティグループ毎の以下の構成に関連する情報が含まれる。
(1)パリティグループを構成するHDD1030の識別子。パリティグループには複数のHDD1030が参加しているため、当該情報はパリティグループ毎に複数存在する。
(2)RAIDレベル
(1)ボリューム容量
(2)ボリュームに対応するデータが保存されるパリティグループの識別子とパリティグループ内の領域(開始アドレスと終了アドレスの片方又は両方)。
(B)デステージング:キャッシュメモリ1020に保存されたデータをHDD1030へコピーする。なお、その前の処理としてRAID技術による冗長データを作成してもよい。
仮想化情報6070には、仮想化ボリューム毎の以下の構成に関連する情報が含まれる。
(1ー1)仮想ボリュームを構成する、ストレージ装置1500の識別子(又はポートの識別子)と、ボリュームの識別子と、ボリューム内の領域(開始アドレスと終了アドレス)
(1ー2)仮想ボリュームにおける領域(開始アドレスと終了アドレス)
仮想化プログラム6030は、仮想化ストレージ装置1000が、ストレージ装置1500が提供するボリュームを用いてホスト1100にボリュームを提供するためのプログラムである。なお、仮想化プログラム6030が提供する仮想ボリュームと、それに対応するストレージ装置1500上のボリュームとの対応関係として、以下のパターンがある。
(B)ストレージ装置1500上のボリュームの一部の領域を仮想化ボリュームに対応する保存領域として用いる場合。この場合、仮想ボリュームの容量は当該利用対象の領域容量と大体同じとなる。
(D)(C)のパターンに付随してパリティ情報やミラーデータを保存する場合。この場合、仮想ボリュームの容量はミラーデータを保存する場合は(C)の半分で、パリティを保存する場合はパリティ計算方式に依存する。ストレージ装置1500内部でRAIDによる高信頼化と組み合わせることによって仮想ボリュームに保存されたデータについての信頼性がより向上する。
コピーペア情報6040はリモートコピーのコピー元ボリュームとコピー先ボリュームのコピーペア(ペアと省略することがある)毎に以下の情報を持つ。なお、本実施の形態では、コピー元ボリューム及びコピー先ボリュームは高可用性を実現する対象ボリュームが指定されることになる:
(2)コピー先ボリュームを持つ仮想化ストレージ装置1000の識別子とボリュームの識別子
(3)コピーペアの状態(詳細は後ほど述べる)
同期リモートコピーとは、前述の様に、コピー元の仮想化ストレージ装置1000がホスト1100からコピー元ボリュームに対するライトリクエストを受け付けた場合、ライトデータをコピー先の仮想化ストレージ装置1000に送信した後に、ホスト1100に対してライトリクエスト完了を返すリモートコピー方法である。
Simplex状態は、ペアを構成するコピー元ボリュームとコピー先ボリュームとの間でコピーが開始されていない状態である。
Duplex状態は、同期リモートコピーが開始され、後述する初期化コピーも完了してペアを構成するコピー元ボリューム及びコピー先ボリュームのデータ内容が同一となった状態である。本状態では、書き込み途中の領域を除けば、コピー元ボリュームのデータ及びコピー先ボリュームのデータの内容は同じとなる。なお、Duplex中及びDuplex‐Pending及びInitial‐Copying状態ではホスト1100からコピー先ボリュームへのライトリクエストは拒否される。
Initial‐Copying状態は、Simplex状態からDuplex状態へ遷移するまでの中間状態であり、この期間中に、必要ならばコピー元ボリュームからコピー先ボリュームへの初期化コピー(コピー元ボリュームに既に格納されていたデータのコピー先ボリュームへのコピー)が行われる。初期化コピーが完了し、Duplex状態へ遷移するために必要な処理が終わったら、ペア状態はDuplexとなる。
Suspend状態は、コピー元ボリュームに対する書き込みの内容をコピー先ボリュームに反映させない状態である。この状態では、ペアを構成しているコピー元ボリューム及びコピー先ボリュームのデータの内容は同じでない。ユーザーやホスト1100からの指示を契機に、ペア状態は他の状態からSuspend状態へ遷移する。それ以外に、仮想化ストレージ装置1000間のネットワーク障害等が原因で同期リモートコピーを行うことが出来なくなった場合に自動的にペア状態がSuspend状態に遷移することが考えられる。
Duplex‐Pending状態は、Suspend状態からDuplex状態に遷移するまでの中間状態である。この状態では、コピー元ボリューム及びコピー先ボリュームのデータの内容を一致させるために、コピー元ボリュームからコピー先ボリュームへのデータのコピーが実行される。コピー元ボリューム及びコピー先ボリュームのデータの内容が同一になった後、ペア状態はDuplexとなる。
ペア状態はホスト1100や管理ホスト1200からの以下の指示によって他の状態へ遷移する。
(B)再同期指示:Supend状態又は障害Suspend状態にて本指示を受信するとDuplex‐Pending状態へ遷移する。
(C)分割指示:Duplex状態にて本指示を受信するとSuspend状態へ遷移する。
(D)コピー方向反転指示:Duplex状態、Suspend状態又は障害Suspend状態にて本指示を受信すると、コピー元とコピー先との関係が反転する。Duplex状態の場合は、本指示を受信することでコピー方向も反転する。
図6にはストレージ装置1500にて実行されるプログラム及び情報について記されているが、それぞれのプログラム及び情報は仮想化ストレージ装置1000と同様の動作を行う。
図8はデバイス関係テーブル5001が有する情報を示した図である。デバイス関係テーブル5001は、I/Oパスマネージャー5000が提供するホスト1100内で仮想的なボリューム(より正確には当該ボリュームに対応する識別子)毎に以下の情報を管理する。
(B)関係ボリューム識別子リスト:上記ホスト1100で仮想的なボリュームの実体となりうるストレージ装置1500のボリュームの識別子が入る。なお、個々の識別子はI/Oパスマネージャー5000の下位レイヤであるHBAデバイスドライバー5010が割り当てた識別子を用いる。本実施の形態においては、正系の仮想化ストレージ装置1000(1000L)が有するボリュームと副系の仮想化ストレージ装置1000(1000R)が有するボリュームの識別子がリストアップされる(通常状態ならば)。
(D)障害状態
(E)ペア状態
図9は、I/Oパスマネージャー5000の初期化処理について記したフローチャートである。以下、このフローチャートを参照して、かかる初期化処理について説明する。なお、以下においては各種処理の処理主体を「I/Oパスマネージャー5000」として説明する場合があるが、実際上は、ホスト1100のプロセッサ1101(図1)が「I/Oパスマネージャー5000」というプログラムに基づいて対応する処理を実行することは言うまでもない。
(A)正系の仮想化ストレージ装置1000とその中のボリューム
(B)副系の仮想化ストレージ装置1000とその中のボリューム
(S9003)I/Oパスマネージャー5000は、S9001で指定されたボリュームが存在し、同容量であることを確認する。確認できない場合は、I/Oパスマネージャー5000は指示発信元へエラーを返す。
(A)ホスト1100内で仮想的なボリュームの識別子(=I/Oパスマネージャー5000が作成した値)
(B)関係ボリューム識別子リスト(=S9001で指定された仮想化ストレージ装置1000とボリュームに対応する識別子が二つ(正系及び副系の両方))。
(C)正系ボリューム(=S9001で指定された正系ボリューム)の識別子
(D)障害状態(=副系準備中)
(E)ペア状態(=Initial−Copying)
(D)障害状態(=通常状態)
(E)ペア状態(=Duplex)
図10は、I/Oパスマネージャー5000がファイルシステム5020からライトリクエストを受信した時の処理フローを示した図である。
(S10002)I/Oパスマネージャー5000は、当該仮想的なボリュームの障害状態を確認し、リモートコピー失敗状態ならばS10020の両書き処理に制御を移し、それ以外ならばS10003を実行する。
(S10004)I/Oパスマネージャー5000は、ライトリクエストの応答を確認し、正常終了ならばファイルシステム5020に対して完了応答を返し、リモートコピー失敗ならS10020の両書き処理に制御を移し、無応答など、これ以外の場合はS10010の切り替え処理に制御を移す。
(S10021)リモートコピーの設定によって、正系又は副系のボリュームに対するライトが拒否されている場合は、I/Oパスマネージャー5000はこの設定を解除する。
(S10022)I/Oパスマネージャー5000は、正系ボリュームに対してライトリクエストを発行する。
(S10023)I/Oパスマネージャー5000は、副系ボリュームに対してライトリクエストを発行する。I/Oパスマネージャー5000は、正系と副系の両方からのライトリクエスト応答の到着を待って、ファイルシステム5020に対して完了応答を返す。
以下、引き続き切り替え処理にて実現される処理を説明する。
(S10013)I/Oパスマネージャー5000は、副系の仮想化ストレージ装置1000に対してリモートコピーの再同期指示を発行する。なお、実際に再同期が完了してペア状態がDuplex状態に遷移するまで待つ必要はない。
(S10015)I/Oパスマネージャー5000は、ライトリクエストの応答を確認し、正常終了ならばファイルシステム5020に対して完了応答を返し、エラーならばエラー応答を返して終了する。
S10020の両書き処理中にS10022の正系ボリュームに対するライトリクエストが失敗に終わった場合は、S10010の切り替え処理に制御を移すことが考えられる。また、S10023の副系ボリュームに対するライトリクエストが失敗に終わった場合は、デバイス関係テーブル5001の障害状態を'副系なし'に変更し、ライト完了とする。
(初期状態)正系及び副系の仮想化ストレージ装置1000は、それぞれ2面の差分ビットマップの両面に対してライトリクエストの位置を記録する。また、両仮想化ストレージ装置1000は前回クリアを行った差分ビットマップ面に関する情報を保持・管理しておく。
(Step3)I/Oパスマネージャー5000は、両仮想化ストレージ装置1000からのクリア完了の応答を待ち、時間経過後にStep1から再度実行する。
図11はI/Oパスマネージャー5000がファイルシステム5020からリードリクエストを受信したときの処理内容を示すフローチャートである。
(S11004)I/Oパスマネージャー5000は、リードリクエストの応答を確認し、正常終了ならばファイルシステム5020に対して完了応答を返し、それ以外ならばS11010の切り替え処理に制御を移す。
(S11022)I/Oパスマネージャー5000は、リードリクエストの応答を確認し、正常終了ならばファイルシステム5020に対して完了応答を返し、それ以外ならばS11023を実行する。
(S11023)I/Oパスマネージャー5000は、デバイス関係テーブル5001の障害状態を'副系なし'に更新し、S11003を実行する。
以下、引き続き切り替え処理にて実現される処理を説明する。
(S11011)I/Oパスマネージャー5000は、まず、デバイス関係テーブル5001の障害状態を参照することで副系ボリュームが使用可能であるか確認し、使用不可能だと判断した場合はファイルシステム5020に対してエラー応答を返し、利用可能だと判断した場合はS11012を実行する。なお、使用不可能と判断できる状態としては、副系なし(障害によって副系の仮想化ストレージ装置1000が機能してない場合や、初めから副系の仮想化ストレージ装置1000を設定していないボリュームの場合)の状態や、前述の初期化準備中の状態がある。
(S10013)I/Oパスマネージャー5000は、副系の仮想化ストレージ装置1000に対してリモートコピーの再同期指示を発行する。なお、実際に再同期が完了してペア状態がDuplex状態に遷移するまで待つ必要はない。
(S10015)I/Oパスマネージャー5000は、リードリクエストの応答を確認し、正常終了ならばファイルシステム5020に対して完了応答を返し、エラーならばエラー応答を返して終了する。
本章では、I/Oパスマネージャー5000が障害を検知してから回復を完了するまでの処理の流れを説明する。なお、本処理は定期的にバックグラウンドで実行される。
(Step1)I/Oパスマネージャー5000は、リモートコピーのペア状態を監視し、障害Suspend状態を発見することで何らかの障害発生を検知する。
(Step4)I/Oパスマネージャー5000は、正系の仮想化ストレージ装置1000に対してペアの再同期指示を発行する。
(Step5)I/Oパスマネージャー5000は、デバイス関係テーブル5001の障害状態を'副系準備中'に更新する。
(Step6)I/Oパスマネージャー5000は、ペア状態がDuplexになるまで待った後に、デバイス関係テーブル5001の障害状態を'通常状態'に更新する。
(Step1)I/Oパスマネージャー5000は、正系の仮想化ストレージ装置1000の状態を監視することで障害発生を検知する。
(Step2)I/Oパスマネージャー5000は、デバイス関係テーブル5001の正系ボリュームの識別子を副系ボリュームの識別子に変更することで以後のI/Oリクエスト先を副系の仮想化ストレージ装置1000に切り替え、さらに障害状態を'副系なし'に更新する。
(Step3)I/Oパスマネージャー5000は、旧正系(Step2にて切り替えたので現副系)の仮想化ストレージ装置1000が回復するまで待つ。
(Step5)I/Oパスマネージャー5000は、デバイス関係テーブル5001の障害状態を'副系準備中'に更新する。
(Step6)I/Oパスマネージャー5000は、ペア状態がDuplexになるまで待った後に、デバイス関係テーブル5001の障害状態を'通常状態'に更新する。
(Step1)I/Oパスマネージャー5000は、副系の仮想化ストレージ装置1000の状態を監視することで障害発生を検知する。
(Step2)I/Oパスマネージャー5000は、デバイス関係テーブル5001の障害状態を'副系なし'に更新する。
(Step3)I/Oパスマネージャー5000は、副系の仮想化ストレージ装置1000が回復するまで待つ。
(Step5)I/Oパスマネージャー5000は、デバイス関係テーブル5001の障害状態を'副系準備中'に更新する。
(Step6)I/Oパスマネージャー5000は、ペア状態がDuplexになるまで待った後に、デバイス関係テーブル5001の障害状態を'通常状態'に更新する。
これまでの説明では、I/Oパスマネージャー5000に出された初期化要求に応じて仮想化ストレージ装置1000にリモートコピーの設定を行ったが、以下に示す逆の方法も考えられる。
(Step2)I/Oパスマネージャー5000は、スキャニング要求を受信する。
(Step3)I/Oパスマネージャー5000は、HBAデバイスドライバー5010を通じて各ボリュームに対するリモートコピーの設定(リモートコピー設定の有無やコピー元かコピー先か、ペアの相手となる仮想化ストレージ装置1000とボリューム)を取得する。なお、この取得方法としてI/Oネットワーク上でSCSIコマンドを使うことも考えられるし、それ以外の通信ネットワークを用いて情報を取得してもよい。
(A)ホスト1100内で仮想的なボリュームの識別子=I/Oパスマネージャー5000が作成した値
(B)関係ボリューム識別子リスト=リモートコピーのコピー元ボリュームとコピー先ボリュームの識別子
(C)正系ボリューム=リモートコピーのコピー元ボリューム
(D)障害状態=仮想化ストレージ装置1000から取得したペア状態がDuplex状態ならば'通常状態'、Initial‐Copying又はDuplex‐Pending状態ならば'副系準備中'、Suspend又は障害Suspend状態ならば'リモートコピー失敗'
(E)ペア状態=仮想化ストレージ装置1000から取得したペア状態
図10や図11に記したライト・リード処理では、I/Oパスマネージャー5000が明示的にリモートコピーの操作を仮想化ストレージ装置1000へ転送する。しかし、当該リモートコピーの操作が仮想化ストレージ装置1000のベンダー毎に異なる場合があるため、I/Oパスマネージャー5000のライト処理やリード処理に含めないほうが好ましい場合がある。図19〜図21にこうした形態での処理内容を示す。なお、以下においては各種処理の処理主体を「仮想化ストレージ装置1000」として説明する場合があるが、実際上は、その仮想化ストレージ装置1000内のプロセッサ1011(図1)がメモリ1012(図1)に格納されたプログラムに基づいて対応する処理を実行することは言うまでもない。
図19は、I/Oパスマネージャー5000で実行されるライト処理の処理内容を示したフローチャートである。図19のS19001〜S19023の各ステップにおける処理内容は、図10のS10001〜S10023の対応するステップにおける処理内容と同様である。図19は、以下の点が図10と異なる。
(相違点1)リモートコピーの操作S19012、S19013,S19021がスキップされる。
(相違点2)リモートコピー失敗時のフローS19020に到達しない。ただし、本相違点は通常のリード/ライト処理ではリモートコピー失敗を意味するエラーメッセージを識別できない場合に限った話である。
図21は、仮想化ストレージ装置1000がライトリクエストを受信した時に行うリモートコピーの操作について示した図である。
(S21002)仮想化ストレージ装置1000は、ライトリクエストが対象とするボリュームがリモートコピーに関係するかどうか判断し、無関係の場合はS21003を実行し、関係する場合はS21004を実行する。
(S21003)仮想化ストレージ装置1000は、通常のライト処理を行い、ホスト1100へ応答を返して終了する。
(S21005)仮想化ストレージ装置1000は、同期リモートコピー処理を実行し、副系ストレージへライトデータを転送し、応答を待つ。
(S21006)仮想化ストレージ装置1000は、コピーが成功したかどうか判断し、成功ならばS21008を実行し、失敗ならばS21007を実行する。
(S21007)仮想化ストレージ装置1000は、対象ボリュームがコピー元となるリモートコピーペアの状態を障害Suspend状態に遷移する。ただし、当該ボリュームに対するライトは禁止しない。
(S21011)仮想化ストレージ装置1000は、リモートコピーを停止し、コピー元とコピー先の関係を反転する。
(S21012)仮想化ストレージ装置1000は、再同期処理を開始する。
(S21013)仮想化ストレージ装置1000は、通常のライト処理を行い、ホスト1100へ応答を返して終了する。
図20は、I/Oパスマネージャー5000で実行されるリード処理の処理内容を示すフローチャートである。図21のS20001〜S20023の各ステップにおける処理内容は、図11のS11001〜S11023の対応するステップにおける処理内容と同様である。図21は、以下の点が図11と異なる。
(相違点1)リモートコピーの操作S11012、S11013がスキップされる。
(Step1)仮想化ストレージ装置1000は、リードリクエストを受信する。
(Step2)仮想化ストレージ装置1000は、通常のリード処理を行う。
(Step3)仮想化ストレージ装置1000は、リード対象のボリュームがリモートコピーのコピー先ボリュームであるかどうかを判断し、該当する場合は次のStep4を実行し、そうでない場合は終了する。
(Step4)仮想化ストレージ装置1000は、リモートコピーを停止し、コピー元とコピー先の関係を反転する。
次に第2の実施の形態について図12を用いて説明する。第1の実施の形態と異なる点は、ストレージ装置1500Lが複数の仮想化ストレージ装置1000L,1000Rに接続され、これら仮想化ストレージ装置1000L,1000Rがストレージ装置1500L内のボリュームを共有することによって、仮想化ストレージ装置1000L,1000Rの片方が停止した場合でも第1の実施の形態よりも低コストでサービスが継続できるようになる点である。
(Step1)ホスト1100からライトリクエストを受信した正系の仮想化ストレージ装置1000Lは当該ライトリクエストが当該仮想化ストレージ装置1000L内部のHDD1030に対応するボリューム3000LA宛なのか、両方の仮想化ストレージ装置1000L,1000Rがストレージ装置1500Lのボリューム3500Lを共有して提供する仮想化ボリューム(以後、共有仮想化ボリュームと呼ぶ)3000LB宛なのか、通常の仮想化ボリューム宛なのかを判断する。なお、共有仮想化ボリューム3000LB以外の処理については第1の実施の形態と同様の処理を行う。
次に第3の実施の形態について図13を用いて説明する。本実施の形態はこれまでの実施の形態に記した情報システムをこれまでのプロダクションサイトと異なる遠隔地(バックアップサイト)に別途用意し、リモートコピーを行うもので、これによりプロダクションサイト被災時にバックアップサイトでサービスを再開することができる。
本実施の形態では、各サイトはホスト13010,13020と複数のストレージサブシステム13001,13002,13003,13004とから構成されている。そしてプロダクションサイトでは、ストレージサブシステム13001,13002同士でこれまで説明してきた高可用化構成を採用している。またバックアップサイトでも同様に、ストレージサブシステム13003,13004同士でかかる高可用化構成を採用している。
プロダクションサイトのホスト13010のアプリケーション2010がライトリクエストを発行すると、OSによってプロダクションサイト内のアクティブ側のストレージサブシステムを判断し、そちらにライトリクエストを転送する。なお、本図ではストレージサブシステム13001がこれに対応する。
これまで説明してきた同期リモートコピーとは異なり、非同期リモートコピーはホスト13010からのライトリクエストが到着した時点でライトデータを転送するのではなく、当該リクエスト完了応答後に転送する(言い方を変えると、非同期リモートコピーはホスト13010へのリクエスト応答とは独立なタイミングでライトデータを転送する)。そのため、非同期リモートコピーはサイト間の距離が長く通信遅延が大きな場合でもライトリクエストの応答時間を低下させずにリモートコピーを行うことができる。しかし、非同期リモートコピーではプロダクションサイト側のストレージサブシステム13001にてライトデータをバッファリングする必要がある。このライトデータのバッファリング方式としては以下が考えられる。
次に第4の実施の形態について図14を用いて説明する。本実施の形態では、2台のストレージ装置により先に説明した同期リモートコピーを用いて冗長構成された情報システムにおいて、ストレージ装置が提供する機能を制御するインターフェース(機能I/F)の構成について述べる。
本実施の形態では機能I/Fの別の構成について述べる。図15を用いて本実施の形態の構成を説明する。
(1)コマンドデバイス15002A、コマンドデバイス15002Bが同期リモートコピーのペアでない。
(2)機能管理プログラム14003からはコマンドデバイス15002A及びコマンドデバイス15002Bが別々のボリューム14004A、14004Bとして認識されている。
(3)機能制御要求処理部14005は機能制御要求をコマンドデバイス15002A及びコマンドデバイス15002Bに送信する。
という3点である。
本実施の形態では機能I/Fの更に別の構成について述べる。図16を用いて本実施の形態の構成を説明する。
(1)ホスト14000、ストレージ装置15000A、ストレージ装置15000Bは互いにLAN(Local Area Network)のような相互結合網により接続されている。なお、これらはLANにより直結されていてもよいし、スイッチを経由して接続されていてもよい。
(3)機能制御要求処理部14005はLANを介して、制御要求を制御I/F 処理部15003Aに送信する。
(4)制御要求を受け取った制御I/F 処理部15003AはLANを介して、制御要求を制御I/F 処理部15003Bに送信する。
本実施の形態では機能I/Fの更に別の構成について述べる。図17を用いて本実施の形態の構成を説明する。
(1)機能制御要求処理部14005はLANを介して、制御要求を両方の制御I/F 処理部15003A、15003Bに送信する。
(2)制御I/F 処理部15003Aは制御I/F 処理部15003Bに対して、制御要求を送信しない。
本実施の形態では、ストレージ装置内の論理ボリュームに対してセキュリティ機能(LDEVセキュリティ機能)を適用する場合の例を説明する。
本実施形態ではストレージ装置内の論理ボリュームにローカルコピー機能を適用した場合の例を説明する。
(B)正ボリューム情報
(B−1)装置識別子:正ボリュームのデータが保持されているストレージ装置を一意に識別する情報である。本実施の形態においては仮想化ストレージ装置1000L,1000Rやストレージ装置1500L,1500Rを識別できる情報であればよい。
(B−2)ボリューム識別子:正ボリュームの装置識別子で識別されるストレージ装置内のボリュームを一意に識別する情報である。
(C−1)装置識別子:副ボリュームのデータが保持されているストレージ装置を一意に識別する情報である。本実施の形態においては仮想化ストレージ装置1000L,1000Rやストレージ装置1500L,1500Rを識別できる情報であればよい。
(C−2)ボリューム識別子:副ボリュームの装置識別子で識別されるストレージ装置内のボリュームを一意に識別する情報である。
(E)差分ビットマップ:正ボリュームと副ボリュームの差分位置を示す情報である。差分がある位置には1(オン)がセットされ、差分がない位置には0(オフ)がセットされる。
<Duplex状態における動作>
Duplex状態とはペア状態のひとつで正ボリュームから副ボリュームへ後述するバックグラウンドコピーが行われている状態である。
Suspend状態とはペア状態のひとつで、副ボリューム3000LB,3000RBのイメージが確定した状態のことを指す。この状態では、正ボリューム3000LA,3000RA及び副ボリューム3000LB,3000RBの内容が一致しておらず、正ボリューム3000LA,3000RAと副ボリューム3000LB,3000RBの間の差分が差分ビットマップで管理されている。また、この状態においては、副ボリューム3000LB,3000RBが静止した状態になるため、ユーザーは先に述べたバックアップ等の処理を行なうことができる。
(2)アクティブ側とスタンバイ側の仮想化ストレージ装置1000L,1000Rはそれぞれ差分ビットマップ上でオンとなった領域のバックグラウンドコピーを完了させる。ホスト1100は両仮想化ストレージ装置1000L,1000Rにおけるバックグラウンドコピーが完了したとのメッセージをアクティブ側の仮想化ストレージ装置1000Lもしくは両ストレージ装置1000L,1000Rから受領する。
(3)ホスト1100は当該メッセージを受領した後、I/O発行を再開する。
正ボリュームと副ボリュームがペア関係にない状態をSimplex状態と呼ぶ。Simplex状態からDuplex状態に遷移させるための処理をペア作成と呼ぶ。ペア状態がSimplex状態からDuplex状態に遷移している過渡状態をInitial‐Copying状態と呼ぶ。
(1)ホスト1100は、機能I/Fを介して、仮想化ストレージ装置1000L,1000Rに対してペア作成指示を出す。この結果アクティブ側及びスタンバイ側の両仮想化ストレージ装置1000L,1000Rでペア作成処理が開始される。
(2)両仮想化ストレージ装置1000L,1000Rは、ペア状態をInitial‐Copying状態に設定し、差分ビットマップを全てオンにし、バックグラウンドコピーを開始する。
(3)バックグラウンドコピーが差分ビットマップの最後まで完了したら、仮想化ストレージ装置1000L,1000Rは、ペア状態をDuplex状態に設定する。
ペア状態をSusupend状態からDuplex状態に遷移させる操作をペア再同期と呼ぶ。ペア状態がSusupend状態からDuplex状態に遷移している過渡状態をDuplex‐Pending状態と呼ぶ。
(1)ホスト1100は、機能I/Fを介して仮想化ストレージ装置1000L,1000Rに対してペア再同期指示を出す。この結果アクティブ側とスタンバイ側の両仮想化ストレージ装置1000L,1000Rでペア再同期処理が開始される。
(2)両仮想化ストレージ装置1000L,1000Rはペア状態をDuplex‐Pendingに設定し、バックグラウンドコピーを開始する。
(3)バックグラウンドコピーが差分ビットマップの最後まで完了したら、仮想化ストレージ装置1000L,1000Rはペア状態をDuplex状態に設定する。
(S24001)ホスト1100のオペレーティングシステムは、正系仮想化ストレージ装置1000Lに対してライト要求を送信する。
(S24002)ホスト1100のオペレーティングシステムは正系仮想化ストレージ装置1000Lからデータ受信準備完了報告を受信する。
(S24004)ホスト1100のオペレーティングシステムは正系仮想化ストレージ装置1000Lからライト完了報告を受信する。
(S24005)正系仮想化ストレージ装置1000Lは、ホスト1100からのライト要求イベントを待つ。
(S24006)正系仮想化ストレージ装置1000Lは、ホスト1100からライト要求を受信する。
(S24007)正系仮想化ストレージ装置1000Lは、当該ライトデータを格納するためのキャッシュメモリ領域を確保する。
(S24009)正系仮想化ストレージ装置1000Lは、ホスト1100から当該ライトデータを受信し、上記キャッシュメモリ領域に格納する。
(S24010)正系仮想化ストレージ装置1000Lは、後述するリモートコピー処理を実行する。
(S24012)正系仮想化ストレージ装置1000Lは、ホスト1100にライト完了報告を送信する。その後、S24005に戻り再びイベントを待つ。
<リモートコピー処理の動作>
(S25001)仮想化ストレージ装置1000Lは、ホスト1100からのライト要求に対応する、コピーペア情報6040(図6)のペア状態を参照し、ペア状態に対応した処理を行う。ペア状態がSimplex状態の場合はリモートコピー処理を完了する。
(S25002)ペア状態がSuspend状態の場合は、仮想化ストレージ装置1000Lは当該ライト要求に対応する、差分ビットマップのビットをオン(または1)にする。
(S25003)ペア状態が上記のペア状態以外の場合は、後述する図26のRIO以下の処理を実行する。
(S26001)正系仮想化ストレージ装置1000Lは、副系仮想化ストレージ装置1000Rにライト要求を送信する。
(S26002)正系仮想化ストレージ装置1000Lは、副系仮想化ストレージ装置1000Rからデータ受信準備完了報告を受信する。
(S26004)正系仮想化ストレージ装置1000Lは、副系仮想化ストレージ装置1000Rからライト完了報告を受信する。
(S26005)副系仮想化ストレージ装置1000Rは、正系仮想化ストレージ装置1000Lからのライト要求イベントを待つ。
(S26006)副系仮想化ストレージ装置1000Rは、当該ライトデータを格納するためのキャッシュメモリ領域を確保する。
(S26007)副系仮想化ストレージ装置1000Rは、データ受信準備完了報告を送信する。
(S26008)副系仮想化ストレージ装置1000Rは、正系仮想化ストレージ装置1000Lにデータ受信準備完了報告を送信する。
(S26010)副系仮想化ストレージ装置1000Rは、後述するローカルコピー処理プログラムを実行する。
(S26011)副系仮想化ストレージ装置1000Rは、正系仮想化ストレージ装置1000Lにライト完了報告を送信する。その後、S26005に戻り再びライト要求イベントを待つ。
<ローカルコピー処理の動作>
(S27001)仮想化ストレージ装置1000L,1000Rは、ライト要求に対応する、ローカルコピーペア情報6080(図23)のペア状態を参照して、ペア状態に対応した処理を行う。ペア状態がSimplex状態の場合はローカルコピー処理を完了する。
(S27002)ペア状態が上記のペア状態以外の場合、仮想化ストレージ装置1000L,1000Rは当該ライト要求に対応する、ローカルコピーペア情報6080の差分ビットマップのビットをオン(又は1)にする。
(S28001)仮想化ストレージ装置1000L,1000Rは、差分ビットマップを定期的に監視し、差分ビットがオン(又は1)に更新されるイベントを待つ。
(S28002)オン(又は1)の差分ビットを検出した場合、仮想化ストレージ装置1000L,1000Rは、当該差分ビットに対応する、ローカルコピーペア情報6080(図23)のペア状態を参照し、ペア状態に対応した処理を行う。ペア状態がSimplex状態もしくはSuspend状態の場合はS28001に戻り、再びイベントを待つ。
(S28004)仮想化ストレージ装置1000L,1000Rは、前記差分ビットをクリア(オフ又は0に更新)した後、ステップS28001に戻り再び差分ビットがオン(又は1)に更新されるイベントを待つ。
<ペア操作処理の動作>
(S29001)仮想化ストレージ装置1000L,1000Rは、ペア操作に関するイベントを待つ。イベントの種類には次のものがある。(A)機能I/Fを介したユーザーからのペア作成指示、(B)機能I/Fを介したユーザーからのペア再同期指示、(C)機能I/Fを介したユーザーからのペアSplit指示、(D)ペア作成完了、(E)ペア再同期完了。
(S29003)イベントがペア作成の場合、仮想化ストレージ装置1000L,1000Rは、対象となるローカルコピーペアに対応する、ローカルコピーペア情報6080(図23)のペア状態をInitial‐Copying状態に変更する。ペア再同期の場合、ペア状態をDuplex‐Pending状態に変更する。
(S29005)イベントがペア作成完了もしくはペア再同期完了の場合、仮想化ストレージ装置1000L,1000Rは、対象となるローカルコピーペアに対応する、ローカルコピーペア情報6080のペア状態をDuplex状態に変更する。
(S29007)その後、仮想化ストレージ装置1000L,1000Rは、対象となるローカルコピーペアに対応する、ローカルコピーペア情報6080のペア状態をSuspend状態に変更する。
(S30001)仮想化ストレージ装置1000L,1000Rは、一定期間毎に、キャッシュメモリ1020L,1020R上のライトデータであって、HDD1030(図1)もしくはストレージ装置1500L,1500Rに未コピーのデータ(ダーティ状態のデータ)の合計量が一定量以上に達したかどうか判定する。一定量以上になったというイベントが発生したら次のステップに進む。
(S30003)仮想化ストレージ装置1000L,1000Rは、キャッシュ管理情報6220(図6)を参照しデータのコピー先を特定する。
(S30004)仮想化ストレージ装置1000L,1000Rは、上記データをコピーする。
(S30005)仮想化ストレージ装置1000L,1000Rは、上記データの状態をクリーン状態にする。ここでクリーン状態のデータとは、キャッシュメモリ1020L,1020Rに格納されているデータであって、(A)仮想化ストレージ装置1000L,1000RのHDD1030内のデータ、もしくは、(B)ストレージ装置1500L,1500R内のデータと一致しているデータを指す。なお、データの状態を変更する代わりにキャッシュメモリ1020L,1020R上のデータを破棄してもよい。
図31のステップS31001〜ステップS31004の処理は、図26のステップS26001〜S26004と同様である。
<副系仮想化ストレージ装置側ライト処理の動作>
図31のステップS31005〜ステップS31009、ステップS310011及びステップS31012の処理は、図26のステップSP26005〜ステップS26009、ステップS26010及びステップS26011の処理と同様である。
本実施の形態では第9の実施の形態とは異なるローカルコピー機能について説明する。本実施の形態による情報システムの一構成例を図32に示す。
以下ではDuplex状態におけるリード/ライト処理について述べる。
ホスト1100はローカルコピーのDuplex状態のペアをSuspend状態にする場合、第9の実施の形態と同様にペアSplitを行なう。なお、ペアSplitにおいては、バックグラウンドコピーの停止処理が行なわれるが、本実施の形態では仮想化ストレージ装置1000Rにおいては、バックグラウンドコピーを行わないため、実際には停止処理は行なわれない。
ペア作成の指示は、第4〜第7の実施の形態で説明した機能I/Fを介して実施されるのは、第9の実施の形態と同様である。
(1)ホスト1100は、機能I/Fを介して仮想化ストレージ装置1000L,1000Rに対してペア作成指示を出す。この結果アクティブ側とスタンバイ側の両仮想化ストレージ装置1000L,1000Rでペア作成処理が開始される。
(2)両仮想化ストレージ装置1000L,1000Rはペア状態をInitial‐Copying状態に設定する。仮想化ストレージ装置1000Lは差分ビットマップを全てオンにし、バックグラウンドコピーを開始する。第9の実施の形態と異なり、仮想化ストレージ装置1000Rは差分ビットマップを全てオンにするが、バックグラウンドコピーを行なわない。
(4)第9の実施の形態と異なり、仮想化ストレージ装置1000Lは、バックグラウンドコピーが差分ビットマップの最後まで完了したら、ペア状態をDuplex状態に設定し、ペア状態がDuplex状態に変わったことを仮想化ストレージ装置1000Rに通知する。通知を受信したストレージ装置1000Rは、ペア状態をDuplex状態に設定する。
ペア再同期の指示は、第4〜第7の実施の形態で説明した機能I/Fを介して実施されるのは、第9の実施の形態と同様である。
(2)仮想化ストレージ装置1000Lは、ペア状態をDuplex−Pendingに設定し、バックグラウンドコピーを開始する。第9の実施の形態と異なり、仮想化ストレージ装置1000Rは、バックグラウンドコピーを行なわない。
(S34001)正系仮想化ストレージ装置1000Lは、差分ビットマップを定期的に監視し、差分ビットがオン(又は1)に更新されるイベントを待つ。
(S34002)オン(又は1)の差分ビットを検出した場合、正系仮想化ストレージ装置1000Lは、当該差分ビットに対応する、ローカルコピーペア情報6080(図23)のペア状態を参照し、ペア状態に対応した処理を行う。ペア状態がSimplex状態もしくはSuspend状態の場合はS34001に戻り、再び差分ビットがオン(又は1)に更新されるイベントを待つ。
(S34004)正系仮想化ストレージ装置1000Lは、上記差分ビットをクリア(オフ又は0に更新)する。
(S34006)正系仮想化ストレージ装置1000Lは、副系仮想化ストレージ装置1000Rから差分ビットクリアの完了報告を受信した後、ステップS34001に戻り再びイベントを待つ。
(S34007)副系仮想化ストレージ装置1000Rは、正系仮想化ストレージ装置1000Lから差分ビットクリア要求のイベントを待つ。
(S34008)副系仮想化ストレージ装置1000Rは、正系仮想化ストレージ装置1000Lから差分ビットクリアの情報を受信する。
(S31010)副系仮想化ストレージ装置1000Rは、差分ビットのクリア完了の報告を正系仮想化ストレージ装置1000Lに送信する。
<ペア操作処理の動作>
(S35001)正系もしくは副系仮想化ストレージ装置1000L,1000Rは、ペア操作に関するイベントを待つ。ここで、イベントの種類としては、ペア作成指示、ペア再同期指示、ペア作成完了、ペア再同期完了、ペアSplit指示、正系からのペア状態変更指示の受信、が存在する。
(S35002)仮想化ストレージ装置1000L,1000Rは自身が、ペア操作対象のボリュームに関して正系か副系かを判断し、判定結果に従って以降の処理を行う。
(S35003)かかる判定で正系であった場合、正系仮想化ストレージ装置1000Lはイベントの種類を判定し、イベントの種類に従い以後の処理を行う。
(S35004)イベントの種類がペア作成指示もしくはペア再同期指示の場合、正系仮想化ストレージ装置1000Lは、当該指示に対応するローカルコピーペア情報6080のペア状態をInitial‐Copying状態もしくはDuplex‐Pending状態に変更する。
(S35006)イベントの種類がペア作成完了もしくはペア再同期完了の場合、正系仮想化ストレージ装置1000Lは、当該指示に対応するローカルコピーペア情報6080のペア状態をDuplex状態に変更する。
(S35007)イベントの種類がペアSplit操作の場合、正系仮想化ストレージ装置1000Lは、当該指示に対応するローカルコピーペアのバックグラウンドコピーを停止させる。ペアSplitの動作は第9の実施の形態で説明したとおりである。
(S35009)その後、正系仮想化ストレージ装置1000Lは副系仮想化ストレージ装置1000Rにペア状態の変更情報を送信する。
(S35009)正系仮想化ストレージ装置1000Lは、副系仮想化ストレージ装置1000Rからペア状態変更完了の報告を受信した後、S35001に戻り再びイベント待ちを行う。
(S35011)S35002の判定で副系であった場合、副系仮想化ストレージ装置1000Rは正系仮想化ストレージ装置1000Lからペア状態の変更情報を受信する。
(S35012)副系仮想化ストレージ装置1000Rは、上記変更情報に基づき、ローカルコピーペア情報6080のペア状態を変更する。
(S35013)副系仮想化ストレージ装置1000Rは、正系仮想化ストレージ装置1000Lにペア状態の変更完了の報告を送信した後、S35001に戻り再びイベント待ちを行う。
(S37003)ダーティ状態のデータの合計量が一定量以上になったというイベントであった場合、仮想化ストレージ装置1000L,1000Rは、ダーティ状態のデータの中からHDD1030もしくはストレージ装置1500L,1500Rにコピーするデータを決定する。
(S37005)次に上記特定したコピー先がストレージ装置1500L内の共有ボリュームかどうかを判定する。
(S37006)上記判定の結果が共有ボリュームでなければ、(正系もしくは副系)仮想化ストレージ装置1000L,1000Rはキャッシュメモリ1020L,1020R上のデータを上記特定したコピー先にコピーする。
(S37009)判定の結果が副系であった場合、ステップS37001に戻り再びイベントを待つ。即ち、この場合、デステージングは行われない。
(S37009)判定の結果が正系であった場合、正系仮想化ストレージ装置1000Lはキャッシュメモリ1020L上のデータを前記特定したコピー先にコピーする。
(S37011)正系仮想化ストレージ装置1000Lはキャッシュメモリ1020L上のデータの状態を変更した旨(もしくはデータを破棄した旨)を副系仮想化ストレージ装置1000Rに通知する。
(S37012)正系仮想化ストレージ装置1000Lは、副系仮想化ストレージ装置1000Rからキャッシュメモリ1020R上のデータの状態を変更が完了した旨(もしくはデータの破棄が完了した旨)を受信する。その後、ステップS37001に戻り、再びイベント待ちを行う。
(S37014)副系仮想化ストレージ装置1000Rは、受信した情報に基づいて、自身のキャッシュメモリ1020R上のデータの状態を変更(もしくはデータの破棄)を行う。
(S34015)副系仮想化ストレージ装置1000Rは、データの状態変更が完了した旨(もしくはデータを破棄した旨)を正系仮想化ストレージ装置1000Lに通知する。その後、ステップS37001に戻り、再びイベント待ちを行う。
本実施の形態では、ストレージ装置1500L,1500R内のボリュームに論理スナップショット機能を適用した場合の例を説明する。
(A−1)ボリューム識別子:仮想化ストレージ装置内で副ボリュームを一意に識別するための情報である。
(A−2)アドレス:仮想アドレスのデータの開始アドレスを示す情報である。
(A−3)データ長:仮想アドレスのデータのデータ長を示す情報である。
(B−1)装置識別子:仮想アドレスに対応する実データが保持されているストレージ装置を一意に識別する情報である。本実施の形態においては仮想化ストレージ装置1000L,1000Rやストレージ装置1500L,1500Rを識別できる情報であればよい。
(B−2)ボリューム識別子:仮想アドレスに対応する実データが保持されているストレージ装置内のボリュームを一意に識別する情報である。
(B−3)アドレス:仮想アドレスに対応する実データが保持されているボリューム内のアドレスを示す情報である。
<論理スナップショット作成指示>
ホスト1100を利用するユーザーが論理スナップショット作成を指示すると、これまでの実施の形態に記載の方式によって、アクティブ側の仮想化ストレージ装置1000Lとスタンバイ側の仮想化ストレージ装置1000Rとに作成指示を発行する。作成指示を受信した仮想化ストレージ装置1000L、1000Rは当該指示を受けて、仮想的な副ボリュームを準備し、全て0(差分なしの意味)の(ローカルコピーペア情報6080内の)差分ビットマップと仮想アドレス実アドレス変換テーブル6130を割り当てる。
これまで述べた実施の形態と同じである。
ホスト1100において、アプリケーションプログラム2010からライト要求を受け付けたオペレーティングシステムは、I/Oパスマネージャー5000(図38)の機能により、(ライト対象の正ボリュームに関して)アクティブ側が仮想化ストレージ装置1000L及びストレージ装置1000Rのうちのどちらであるかを判断し、アクティブ側のストレージ装置1000Lにライト要求を発行する。ライト要求を受信した仮想化ストレージ装置1000Lは、ライト対象アドレスの差分ビットマップをチェックする。結果、1であれば、ライト要求と共にホスト1100から送信されるデータをキャッシュメモリ1020Lに正ボリュームのライトデータとして格納する。一方、0の場合は正ボリューム3000LAの更新前のデータを副ボリューム3000LB用のデータとして用いるための以下に示すCopy‐On‐Write処理を行う。
(Step2)正ボリューム3000LAから当該記憶領域へ更新前データを、キャッシュメモリ1020Lを利用しつつコピーする。
(Step3)退避する更新前データの保存先を管理するプール管理情報(仮想アドレス実アドレス変換テーブル6130(図39))を更新し、当該データがプール内の実ボリュームのどの領域に保存されたかわかるようにする。また、当該データに対応する差分ビットマップのビットを1に更新する。
(Step4)受信したライトデータをキャッシュメモリ1020Lに正ボリューム3000LAの当該アドレス宛のデータとして保存し、ライト完了応答を返す。
ホスト1100において、アプリケーションプログラム2010からライト要求を受け付けたオペレーティングシステムはI/Oパスマネージャー5000(図5)の機能により、(リード対象の副ボリュームに関して)アクティブ側が仮想化ストレージ装置1000L及びストレージ装置1000Rのうちのどちらであるかを判断し、アクティブ側の仮想化ストレージ装置1000Lにリード要求を発行する。リード要求を受信した仮想化ストレージ装置1000Lは、正ボリューム3000LAに対して記録していた差分ビットマップをチェックする。結果、リード対象アドレスのビットが0であれば正ボリューム3000LAの同じアドレスに保存されたデータをホスト1100へ返し、オペレーティングシステムは当該データをアプリケーション2010へ返す。一方、リード対象アドレスのビットが1の場合は仮想アドレス実アドレス変換テーブル6130を参照して、正ボリューム3000LAのリード対象アドレスに関する更新前のデータの場所を決定し、プールに属する実ボリュームからデータをホスト1100(アプリケーションプログラム2010)へ返す。
ホスト1100において、アプリケーションプログラム2010からライト要求を受け付けたオペレーティングシステムは、I/Oパスマネージャー5000の機能により、(ライト対象の副ボリュームに関して)アクティブ側が仮想化ストレージ装置1000L及び仮想化ストレージ装置1000Rのうちのどちらであるかを判断し、アクティブ側のストレージ装置1000Lにライト要求を発行する。ライト要求を受信した仮想化ストレージ装置1000Lは、正ボリューム3000LAに割り当てられたライト対象アドレスの差分ビットマップをチェックする。結果、1であれば仮想アドレス実アドレス変換テーブル6130を参照することで、正ボリューム3000LAの当該アドレスの更新前データが保存されたプール内の実ボリュームの記憶領域を探し、当該領域へライトデータを保存する。一方、0の場合は以下の処理を行う。
(B)確保した領域にライトデータを保存し、仮想アドレス実アドレス変換テーブル6130を更新することで当該ライトデータがプール内の実ボリュームのどの領域に保存されたかわかるようにする。
(C)差分ビットマップの当該アドレスに対応するビットを1に更新する。
仮想化ストレージ装置1000L,1000Rは、正ボリューム3000LA,3000RAに対するライト時に実行するCopy‐On‐Write処理の代わりとして、以下に示すCopy‐After‐Write処理を実行してもよい。
(Step2)プールに属する実ボリュームの記憶領域を確保する。
(Step4)退避した更新前データの保存先を管理するプール管理情報(仮想アドレス実アドレス変換テーブル6130(図39))を更新し、当該データがプール内の実ボリュームのどの領域に保存されたかわかるようにする。
(Step5)抑制していたライトデータのデステージを許可する。
何らかの障害が発生し、アクティブ側の正ボリューム3000LAや副ボリューム3000LBに対するリード/ライト要求が処理できなくなった場合には、すでに説明した通り、ホスト1100のオペレーティングシステムは、リード/ライト要求の対象をスタンバイ側の正ボリューム3000RAや副ボリューム3000RBに切り替えてアクセスを継続することができる。なお、前述の通り、同一のストレージ装置1000L,1000Rに対してライト要求を発行したいため、好ましくはスナップショット機能の正ボリューム3000LA,3000RAと副ボリューム3000LB,3000RBは、正ボリューム3000LA,3000RAに対する切り替えが必要な場合には副ボリューム3000LB,3000RBも同時に切り替えを行い、逆に副ボリューム3000LB,3000RBに対する切り替えが必要な場合には正ボリューム3000LA,3000RAに対しても切り替えを行う連携を行うようにする。
<ローカルコピー処理(Copy‐On‐Write方式)の動作>
(S40001)ローカルコピーペア情報6080(図23)のペア状態を参照して、ローカルコピー対象のコピーペアのペア状態に応じて以降の処理を決定する。ペア状態がSimplex状態もしくはDuplex状態の場合は処理を終了する。
(S40002)ペア状態がSuspend状態の場合は、後述するバックグラウンドコピーを実行する。
<バックグラウンドコピー処理(Copy‐On‐Write方式)の動作>
(S41001)仮想化ストレージ装置1000L,1000Rは、ストレージ装置1500L,1500R内のプールに属する実ボリュームの記憶領域を確保する。同時に上記記憶領域に対応するキャッシュメモリ領域を確保する。
(S41002)仮想化ストレージ装置1000L,1000Rは、正系仮想化ストレージ装置1000Lのライト処理もしくは副系仮想化ストレージ装置1000Rのライト処理におけるライト位置に対応する、正ボリューム内の更新前データを上記確保したキャッシュメモリ領域にコピーする。
(A−1)ボリューム識別子:当該ライトに対応するコピーペアの副ボリュームの識別子を設定する。
(A−2)アドレス:当該ライトのデータアドレスを設定する。
(A−3)データ長:当該ライトのデータ長を設定する。
(B−1)装置識別子:図41のステップS41001で確保した、プールに属する実ボリュームが保持されているストレージ装置の識別子を設定する。
(B−2)アドレス:図41のステップS41001で確保した、実ボリューム内のデータ位置のアドレスを設定する。
(S42001)ローカルコピーペア情報6080のペア状態を参照して、ローカルコピー対象のコピーペアのペア状態に応じて以降の処理を決定する。ペア状態がSimplex状態もしくはDuplex状態の場合は処理を終了する。
(S42002)ペア状態がSuspend状態の場合は、正系又は副系仮想化ストレージ装置1000L,1000Rのライト処理におけるライト処理対象のライトデータに関して、デステージを抑止する。
<バックグラウンドコピー処理(Copy‐After‐Write方式)の動作>
(S43001)仮想化ストレージ装置1000L,1000Rは、論理スナップショットのペアの正ボリューム3000LA,3000RAに前述のローカルコピー処理(Copy‐After‐Write方式)でデステージを抑止されたライトデータがないか監視する。デステージを抑止されたライトデータが発見されたというイベントが発生したら次のステップに進む。
(S43003)ステップS41002と同様である。
(S43004)ステップS41003と同様である。
(S43005)当該ライトデータのデステージを許可する。
本実施の形態では、第10の実施の形態とは異なる論理スナップショット機能の実施形態を説明する。図44に本実施の形態の一構成例を示す。
)の容量を削減することができる。
(A)通常時はスタンバイ側の仮想化ストレージ装置1000Rがキャッシュメモリ1020Rからストレージ装置1500L内の実ボリュームに対してライトを行なわない代わりに、アクティブ側の仮想化ストレージ装置1000Lが正ボリューム3000LA、副ボリューム3000LB、プール内の実ボリュームに対応するデータをデステージングする時にスタンバイ側の仮想化ストレージ装置1000Rにこれを伝え、スタンバイ側の仮想化ストレージ装置1000Rではこれによってキャッシュメモリ1020R上のデータを破棄する。
ステップS45001からステップS45003までの動作はステップS42001からステップS42003までの動作と同様である。
(S45004)正系仮想化ストレージ装置1000Lは、S45003における仮想アドレス実アドレス変換テーブル6130(図39)の更新の情報と当該ライトに対応する差分ビットマップのビットの更新の情報を副系仮想化ストレージ装置1000Rに送信する。
(S45005)正系仮想化ストレージ装置1000Lは、副系仮想化ストレージ装置1000Rから仮想アドレス実アドレス変換テーブル6130と差分ビットマップの更新の完了の報告を受信する。
(S45006)副系仮想化ストレージ装置1000Rは、正系仮想化ストレージ装置1000Lからの仮想アドレス実アドレス変換テーブル6130と差分ビットマップとの更新要求イベントを待つ。
(S45007)副系仮想化ストレージ装置1000Rは、正系仮想化ストレージ装置1000Lから仮想アドレス実アドレス変換テーブル6130と差分ビットマップとの更新の情報を受信する。
(S45008)副系仮想化ストレージ装置1000Rは、受信した情報に基づき、仮想アドレス実アドレス変換テーブル6130と差分ビットマップとを更新する。
(S45009)副系仮想化ストレージ装置は、仮想アドレス実アドレス変換テーブル6130と差分ビットマップとの更新の完了報告を正系仮想化ストレージ装置1000Lに送信した後、ステップS45006に戻り再びイベント待ちを行う。
ステップS46001からステップS46005までの動作は図45のステップS45001からステップS45005までの動作と同様である。
(S46010)正系仮想化ストレージ装置1000Lは、処理対象のライトデータに関して、デステージを許可する。
<バックグラウンドコピー処理の動作(副系仮想化ストレージ装置)>
ステップS46006からステップS46009までの動作は図45のステップS45006からステップS45009までの動作と同様である。
Claims (12)
- 上位装置としてのホストコンピューターと、
前記ホストコンピューターに接続され、第1の主ボリューム及び第1の副ボリュームを有する第1のストレージ装置と、
前記第1のストレージ装置及び前記ホストコンピューターに接続され、第2の主ボリューム及び第2の副ボリュームを有する第2のストレージ装置と
を備え、
前記第1及び第2のストレージ装置は、
前記ホストコンピューターにより前記第1の主ボリュームに書き込まれたデータを前記第2の主ボリュームへコピーするリモートコピーを実行し、
前記第1及び第2のストレージ装置の少なくとも一方は、
自ストレージ装置内の前記第1又は第2の主ボリュームに書き込まれた前記データを対応する前記第1又は第2の副ボリュームにコピーするローカルコピーを実行し、
前記ホストコンピューターは、
前記第1のストレージ装置に障害が発生したときには、前記データのライトリクエストの送信先を前記第1のストレージ装置から前記第2のストレージ装置に切り替え、
前記第1及び第2のストレージ装置は、
それぞれ前記ローカルコピーを制御するためのローカルコピー制御情報を保持し、
前記第1のストレージ装置は、
前記ローカルコピー制御情報を更新したときには、更新内容を前記第2のストレージ装置に通知し、
前記第2のストレージ装置は、
前記第1のストレージ装置からの通知に応じて、自己が保持する前記ローカルコピー制御情報を更新する
ことを特徴とする情報システム。 - 前記第1のストレージ装置に接続され、搭載されたHDDが提供する記憶領域から構成される第3のボリュームを有する第3のストレージ装置と、
前記第2のストレージ装置に接続され、搭載されたHDDが提供する記憶領域から構成される第4のボリュームを有する第4のストレージ装置と
を備え、
前記第1及び第2の副ボリュームは、
対応する前記第3又は第4のボリュームにマッピングされた仮想的なボリュームであり、
前記第1及び第2のストレージ装置は、
それぞれ前記第1又は第2の副ボリュームにコピーすべき前記データを、対応する前記第3又は第4のボリュームにコピーする
ことを特徴とする請求項1に記載の情報システム。 - 前記第1及び第2のストレージ装置に接続され、搭載されたHDDが提供する記憶領域から構成される第3のボリュームを有する第3のストレージ装置を備え、
前記第1及び第2の副ボリュームは、
それぞれ前記第3のボリュームにマッピングされた仮想的なボリュームであり、
前記第1及び第2のストレージ装置のいずれか一方のみが、前記第1又は第2の副ボリュームにコピーすべきデータを、前記第3のボリュームにコピーする
ことを特徴とする請求項1に記載の情報システム。 - 上位装置としてのホストコンピューターと、前記ホストコンピューターに接続された第1のストレージ装置と、前記第1のストレージ装置及び前記ホストコンピューターに接続された第2のストレージ装置とを有する情報システムにおけるデータ転送方法において、 前記第1のストレージ装置は、第1の主ボリューム及び第1の副ボリュームを有し、 前記第2のストレージ装置は、第2の主ボリューム及び第2の副ボリュームを有し、 前記第1及び第2のストレージ装置が、前記ホストコンピューターにより前記第1の主ボリュームに書き込まれたデータを前記第2の主ボリュームへコピーするリモートコピーを実行すると共に、前記第1及び第2のストレージ装置の少なくとも一方が、自ストレージ装置内の前記第1又は第2の主ボリュームに書き込まれた前記データを対応する前記第1又は第2の副ボリュームにコピーするローカルコピーを実行する第1のステップと、 前記ホストコンピューターが、前記第1のストレージ装置に障害が発生したときに、前記データのライトリクエストの送信先を前記第1のストレージ装置から前記第2のストレージ装置に切り替える第2のステップと
を備え、
前記第1及び第2のストレージ装置は、
それぞれ前記ローカルコピーを制御するためのローカルコピー制御情報を保持し、
前記第1のストレージ装置は、
前記ローカルコピー制御情報を更新したときには、更新内容を前記第2のストレージ装置に通知し、
前記第2のストレージ装置は、
前記第1のストレージ装置からの通知に応じて、自己が保持する前記ローカルコピー制御情報を更新する
ことを特徴とするデータ転送方法。 - 前記情報システムは、
前記第1のストレージ装置に接続され、搭載されたHDDが提供する記憶領域から構成される第3のボリュームを有する第3のストレージ装置と、
前記第2のストレージ装置に接続され、搭載されたHDDが提供する記憶領域から構成される第4のボリュームを有する第4のストレージ装置とを備え、
前記第1及び第2の副ボリュームは、
対応する前記第3又は第4のボリュームにマッピングされた仮想的なボリュームであり、
前記第1のステップにおいて、
前記第1及び第2のストレージ装置は、それぞれ前記第1又は第2の副ボリュームにコピーすべき前記データを、対応する前記第3又は第4のボリュームにコピーする
ことを特徴とする請求項4に記載のデータ転送方法。 - 前記情報システムは、
前記第1及び第2のストレージ装置に接続され、搭載されたHDDが提供する記憶領域から構成される第3のボリュームを有する第3のストレージ装置を備え、
前記第1及び第2の副ボリュームは、
それぞれ前記第3のボリュームにマッピングされた仮想的なボリュームであり、
前記第1のステップでは、
前記第1及び第2のストレージ装置のいずれか一方のみが、前記第1又は第2の副ボリュームにコピーすべき前記データを、前記第3のボリュームにコピーする
ことを特徴とする請求項4に記載のデータ転送方法。 - 上位装置としてのホストコンピューターと、
前記ホストコンピューターに接続され、第1の主ボリューム及び第1の副ボリュームを有する第1のストレージ装置と、
前記第1のストレージ装置及び前記ホストコンピューターに接続され、第2の主ボリューム及び第2の副ボリュームを有する第2のストレージ装置と
を備え、
前記第1及び第2のストレージ装置は、
前記ホストコンピューターにより前記第1の主ボリュームに書き込まれたデータを前記第2の主ボリュームへコピーするリモートコピーを実行し、
前記第1及び第2のストレージ装置の少なくとも一方は、
論理スナップショットの作成指示以降に更新された前記第1又は第2の主ボリュームの更新前のデータを前記第1又は第2の副ボリュームに退避させ、
前記ホストコンピューターは、
前記第1のストレージ装置に障害が発生したときには、前記データのライトリクエストの送信先を前記第1のストレージ装置から前記第2のストレージ装置に切り替え、
前記第1及び第2のストレージ装置は、
それぞれ前記スナップショットを管理するためのスナップショット管理情報を保持し、
前記第1のストレージ装置は、
前記スナップショット管理情報を
前記スナップショット管理情報を更新したときには、更新内容を前記第2のストレージ装置に通知し、
前記第2のストレージ装置は、
前記第1のストレージ装置からの通知に応じて、自己が保持する前記スナップショット管理情報を更新する
ことを特徴とする情報システム。 - 前記第1のストレージ装置に接続され、搭載されたHDDが提供する記憶領域から構成される第3のボリュームを有する第3のストレージ装置と、
前記第2のストレージ装置に接続され、搭載されたHDDが提供する記憶領域から構成される第4のボリュームを有する第4のストレージ装置と
を備え、
前記第1及び第2の副ボリュームは、
対応する前記第3又は第4のボリュームにマッピングされた仮想的なボリュームであり、
前記第1及び第2のストレージ装置は、
それぞれ前記第1又は第2の副ボリュームに退避させるべきデータを、対応する前記第3又は第4のボリュームに退避させる
ことを特徴とする請求項7に記載の情報システム。 - 前記第1及び第2のストレージ装置に接続され、搭載されたHDDが提供する記憶領域から構成される第3のボリュームを有する第3のストレージ装置を備え、
前記第1及び第2の副ボリュームは、
それぞれ前記第3のボリュームにマッピングされた仮想的なボリュームであり、
前記第1及び第2のストレージ装置のいずれか一方のみが、前記第1又は第2の副ボリュームに退避すべきデータを、前記第3のボリュームに退避させる
ことを特徴とする請求項7に記載の情報システム。 - 上位装置としてのホストコンピューターと、前記ホストコンピューターに接続された第1のストレージ装置と、前記第1のストレージ装置及び前記ホストコンピューターに接続された第2のストレージ装置とを有する情報システムにおけるデータ転送方法において、
前記第1のストレージ装置は、第1の主ボリューム及び第1の副ボリュームを有し、
前記第2のストレージ装置は、第2の主ボリューム及び第2の副ボリュームを有し、
前記第1及び第2のストレージ装置が、前記ホストコンピューターにより前記第1の主ボリュームに書き込まれたデータを前記第2の主ボリュームへコピーするリモートコピーを実行すると共に、前記第1及び第2のストレージ装置の少なくとも一方が、論理スナップショットの作成指示以降に更新された前記第1又は第2の主ボリュームの更新前のデータを前記第1又は第2の副ボリュームに退避させる第1のステップと、
前記ホストコンピューターが、前記第1のストレージ装置に障害が発生したときに、前記データのライトリクエストの送信先を前記第1のストレージ装置から前記第2のストレージ装置に切り替える第2のステップと
を備え、
前記第1及び第2のストレージ装置は、
それぞれ前記スナップショットを管理するためのスナップショット管理情報を保持し、
前記第1のストレージ装置は、
前記スナップショット管理情報を
前記スナップショット管理情報を更新したときには、更新内容を前記第2のストレージ装置に通知し、
前記第2のストレージ装置は、
前記第1のストレージ装置からの通知に応じて、自己が保持する前記スナップショット管理情報を更新する
ことを特徴とするデータ転送方法。 - 前記情報システムは、
前記第1のストレージ装置に接続され、搭載されたHDDが提供する記憶領域から構成される第3のボリュームを有する第3のストレージ装置と、
前記第2のストレージ装置に接続され、搭載されたHDDが提供する記憶領域から構成される第4のボリュームを有する第4のストレージ装置と
を備え、
前記第1及び第2の副ボリュームは、
対応する前記第3又は第4のボリュームにマッピングされた仮想的なボリュームであり、
前記第1のステップにおいて、
前記第1及び第2のストレージ装置は、
それぞれ前記第1又は第2の副ボリュームに退避させるべきデータを、対応する前記第3又は第4のボリュームに退避させる
ことを特徴とする請求項10に記載のデータ転送方法。 - 前記情報システムは、
前記第1及び第2のストレージ装置に接続され、搭載されたHDDが提供する記憶領域から構成される第3のボリュームを有する第3のストレージ装置を備え、
前記第1及び第2の副ボリュームは、
それぞれ前記第3のボリュームにマッピングされた仮想的なボリュームであり、
前記第1のステップでは、
前記第1及び第2のストレージ装置のいずれか一方のみが、前記第1又は第2の副ボリュームに退避すべきデータを、前記第3のボリュームに退避させる
ことを特徴とする請求項10に記載のデータ転送方法。
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