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JP4963734B2 - 投薬会計処理システムおよび投薬会計処理プログラム - Google Patents

投薬会計処理システムおよび投薬会計処理プログラム Download PDF

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JP4963734B2 JP2010238499A JP2010238499A JP4963734B2 JP 4963734 B2 JP4963734 B2 JP 4963734B2 JP 2010238499 A JP2010238499 A JP 2010238499A JP 2010238499 A JP2010238499 A JP 2010238499A JP 4963734 B2 JP4963734 B2 JP 4963734B2
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Description

この発明は投薬会計処理システムおよび投薬会計処理プログラムに関し、特に、病院や処方箋薬局での受付および会計処理のための投薬会計処理システムおよび投薬会計処理プログラムに関する。
従来の病院や薬局におけるシステムにおいては、投薬処理や会計処理は、患者1人毎に行う概念があり(調剤報酬点数・金額計算が患者単位での受付である事から、それが前提となっている。)、原則として、患者1人毎に行っている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1においては、カルテを電子化して患者の診療履歴データを閲覧できるようにすること、および、会計処理やその他の事務処理をシステム化することが記載されている。
しかしながら、この種の従来のシステムを用いている病院または薬局に、家族等で来院または来局された患者の場合には、薬剤師の仕事の効率化または患者の希望等により、家族単位で投薬処理および会計処理を行いたいとすると、システムでそれへの対応を行うことは出来ない構成であるため、窓口での患者に対して“家族単位であるか”等の質問をするか、あるいは、患者からの申し出等により、個別に薬剤師が対応することになっており、その場合には、薬剤師間でメモや言葉による“申し送り”を行って、家族毎での投薬処理、会計処理を人為的に行っている。この場合、家族まとめての会計となると、薬剤師がレジスターや電卓等により合計金額を求めていた。
特開2000−200314号公報
従来のシステムにおいては、上述のように、家族毎の対応がシステム化されていないので、その状況下では、薬剤師間の伝達漏れや確認漏れ等により、家族の意図に反して、複数回の投薬処理、会計処理を行う事も散見される。また、システムの構成的にも、1患者毎に、別個に情報検索し、投薬処理および会計処理を行う必要があり、会計処理に至っては、薬剤師が、レジスターや電卓等にて合算して、窓口請求を行っている。従って、現状においては、家族毎の投薬処理や会計処理を行うことは、薬剤師間の伝達漏れや確認漏れ等により実行されないこともあり、また、きちんと対応しようとすると、薬剤師の負荷が増加し、業務が煩雑になり、効率が悪くなる等の問題点があった。
この発明はかかる問題点を解決するためになされたものであり、家族毎の薬歴データ入力処理が必要な場合に、容易に、かつ、確実に、行うことが可能な投薬会計処理システムおよび投薬会計処理プログラムを得ることを目的としている。
この発明は、患者氏名等の患者固有の情報を1以上含む患者データが患者識別番号ごとに登録されている患者データベースを記憶する患者データ記憶手段と、上記患者に関連のある特定関連患者がいる場合に、当該特定関連患者の患者データを上記患者データベースから検索するための検索コードを上記患者の患者データ内に記憶させる検索コード入力手段と、上記患者データの中の患者固有の情報のうちの少なくとも1つを入力して、上記患者データ記憶手段に記憶されている上記患者データベースから、該当する患者データを検索して読み出す受付検索手段と、上記受付検索手段により読み出された上記患者データに、処方箋情報を薬歴データとして入力する薬歴データ入力手段と、上記薬歴データ入力手段により薬歴データを入力する上記患者データ内に上記検索コードが入力されていた場合に、上記検索コードを用いて、当該患者に関連のある特定関連患者の患者データを読み出し、当該特定関連患者の処方箋情報を薬歴データとして入力する特定関連患者薬歴データ入力手段と、上記薬歴データ入力手段および上記特定関連患者薬歴データ入力手段により入力された上記薬歴データを未会計データとして記憶する会計データ記憶手段とを備えた投薬会計処理システムである。
この発明は、患者氏名等の患者固有の情報を1以上含む患者データが患者識別番号ごとに登録されている患者データベースを記憶する患者データ記憶手段と、上記患者に関連のある特定関連患者がいる場合に、当該特定関連患者の患者データを上記患者データベースから検索するための検索コードを上記患者の患者データ内に記憶させる検索コード入力手段と、上記患者データの中の患者固有の情報のうちの少なくとも1つを入力して、上記患者データ記憶手段に記憶されている上記患者データベースから、該当する患者データを検索して読み出す受付検索手段と、上記受付検索手段により読み出された上記患者データに、処方箋情報を薬歴データとして入力する薬歴データ入力手段と、上記薬歴データ入力手段により薬歴データを入力する上記患者データ内に上記検索コードが入力されていた場合に、上記検索コードを用いて、当該患者に関連のある特定関連患者の患者データを読み出し、当該特定関連患者の処方箋情報を薬歴データとして入力する特定関連患者薬歴データ入力手段と、上記薬歴データ入力手段および上記特定関連患者薬歴データ入力手段により入力された上記薬歴データを未会計データとして記憶する会計データ記憶手段とを備えた投薬会計処理システムであるので、家族毎の投薬処理や会計処理が必要な場合に、容易に、かつ、確実に、行うことができる。
この発明の実施の形態1に係る投薬会計処理システムのハードウェア構成を示した構成図である。 この発明の実施の形態1に係る投薬会計処理システムにおける処方箋入力端末に表示されるデータの一例を示した説明図である。 この発明の実施の形態1に係る投薬会計処理システムにおける調剤監査端末に表示されるデータの一例を示した説明図である。 この発明の実施の形態1に係る投薬会計処理システムにおける投薬/会計端末に表示されるデータの一例を示した説明図である。 この発明の実施の形態1に係る投薬会計処理システムにおける投薬/会計端末に表示されるデータの変形例を示した説明図である。 この発明の実施の形態1に係る投薬会計処理システムにおける投薬/会計端末の画面表示例を示した説明図である。 この発明の実施の形態1に係る投薬会計処理システムにおける処方箋入力端末の処理の流れを示した流れ図である。 この発明の実施の形態1に係る投薬会計処理システムにおける調剤監査端末の処理の流れを示した流れ図である。 この発明の実施の形態1に係る投薬会計処理システムにおける投薬/会計端末の処理の流れを示した流れ図である。 この発明の実施の形態1に係る投薬会計処理システムにおける投薬/会計端末の処理の流れを示した流れ図である。 この発明の実施の形態1に係る投薬会計処理システムにおけるレセプトデータの一例を示した説明図である。 この発明の実施の形態1に係る投薬会計処理システムにおける家族マスタの一例を示した説明図である。 この発明の実施の形態2に係る投薬会計処理システムにおけるレセプトデータの一例を示した説明図である。 この発明の実施の形態2に係る投薬会計処理システムにおける投薬/会計端末の処理の流れを示した流れ図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る投薬会計処理システムのハードウェア構成を示した構成図である。図1において、1は処方箋入力端末、2は調剤監査端末、3は投薬/会計端末、4は、これらの端末1〜3を統括するサーバ、5は、サーバ4および端末1〜3間を接続しているLAN(通信網)、6はサーバ4に接続された記憶装置である。実施の形態1に係る投薬会計処理システムにおいては、サーバ4および端末1〜3に予め搭載(インストール)されている投薬会計処理プログラムに従って、処方箋入力端末1にて受付処理を行って、処方箋のデータに基づく薬歴データの入力が行われ、次に、調剤監査端末2にて、薬歴データを表示させて、実際に調剤された薬品が間違っていないかの監査が行われ、最後に、投薬/会計端末3にて、患者データと薬歴データを表示して、投薬指導および会計処理が行なわれる。このとき、本実施の形態においては、単独で来局した患者については当該患者ごとに、家族で来局した患者については、家族ごとにまとめて、投薬指導および会計処理が行える構成となっている。
各端末1〜3について以下に説明する。
処方箋入力端末1は、患者の受付処理を行うとともに、患者から受け取った処方箋の内容が入力される端末である。受付処理が終わると、図11に示すような、レセプトデータ(受付データ)に、受け付けた順に受付番号が付されて、患者の受付情報が記憶装置6に記憶される。レセプトデータには、受付日、受付時刻、受付番号、患者コードの情報、および、会計済み/未会計の別を示す状態フラグ(会計済み:0、未会計(初期値):1)が保存されている。なお、ここで、患者の受付処理とは、新規の患者の場合は、患者の氏名、性別、生年月日などの患者データ(図2参照)を入力することである。このようにして患者を新規登録すると、自動的に、患者コードが採番される。患者コードとは、各患者を識別するための患者固有の識別データ(整理番号)である。
また、登録済みの患者の場合の受付処理は、患者の氏名あるいは生年月日を処方箋入力端末1に入力することにより、登録済みの患者データを記憶装置6内の患者データベースから読み出すことである。このとき、家族で来局した場合には、受付処理のときに、家族分の受付処理および処方箋入力処理をまとめて同時に行う。従って、事前に、もしくは、処方箋内容の入力の際に、それらの患者が家族であることを判別するため、それぞれの患者データに、電話番号等の家族間の共通キーワードを、家族検索コードとして登録しておく。家族検索コードが患者データに登録されると、図12に示すような、家族マスタに当該患者の家族情報が自動的に登録される。家族マスタは、記憶装置6内に保存されている。家族マスタには、図12に示すように、家族検索コード、家族検索コード毎に付された家族を識別するための固有の家族ID(家族識別コード)、当該患者の患者コード、当該患者の家族(特定関連者)の患者コードである特定関連者コード、等のデータが保存されている。
また、受付処理の後に処方箋入力端末1により入力された処方箋の内容は、薬歴データ(図2参照)として、サーバ4に接続された記憶装置6内の薬歴データベースに記憶される。
図2に、処方箋入力端末1により入力または読み出される患者データおよび薬歴データの一例を示す。処方箋入力端末1においては、はじめに、患者データ入力表示ウインドウ11だけが表示されている。そこに、薬剤師等のユーザが、患者の氏名あるいは生年月日を入力すると、登録済みのデータの中から該当するものを検索して、患者データを表示する。該当するものが複数あった場合には、それらのリストが一覧表示されるので、その中から該当するものを1つ選択する。検索の結果、該当するものがなかった場合には、新規登録するように、メッセージ等を表示して患者データの入力を促すか、あるいは、患者の氏名入力欄等においてカーソルの点滅を行って、患者データの入力を促す。それにより、薬剤師等のユーザが、患者に記入してもらった紙データ等を基にして、必要な患者データ(患者の氏名、性別、生年月日、住所、電話番号、FAX番号、保険証記号・番号、等)を入力する。入力終了後に、ユーザが、「エンターキー」を押すか、画面に表示されている「終了」ボタン13をクリックすることにより、サーバ4に接続された記憶装置6内の患者データベースに当該患者データが記憶される。
このようにして、患者データの新規登録あるいは登録済みの患者データを読み出すと、次に、薬歴データ入力表示ウインドウ12が画面に表示される。患者から渡された処方箋を基に薬歴データの入力を行い、入力終了後に、「エンターキー」を押すか、画面に表示されている「終了」ボタンをクリックすることにより、薬歴データ内の入力フラグが、初期値の「0」から「1」に変更される。入力フラグが変更されると、処方箋入力端末1は、患者負担金額の計算、保険組合への請求金額の計算を行い、薬歴データ内に計算結果を追加し、サーバ4に接続された記憶装置6内の会計データベースに、当該薬歴データを未会計データとして登録する。その際に、処方箋入力端末1は、調剤作業、監査業務、投薬指導業務、会計業務に必要な帳票を出力する。しかしながら、これらの帳票は必ずしも出力する必要はなく、必要に応じて任意に出力するようにすればよい。なお、図2における薬歴データ内の「同日受付連番」とは、該当患者が同じ病院での同じ日の何回目かの受診かを示すデータである。
なお、図2に示すように、本実施の形態においては、患者データ内には、家族検索コードというデータが含まれている。これは、患者の家族を検索するためのコードであり、家族全員に共通のデータが望ましいので、例えば、患者の電話番号等が用いられる。家族検索コードは、薬剤師等のユーザによって入力されてもよいし、患者の電話番号のデータが自動的にデフォルト値として入力される構成としてもよい。
薬歴データが入力されて、入力フラグが「1」になった時点で、処方箋入力端末1が、家族検索コードを用いて、家族検索コードが共通で調剤日が同じである別の患者(すなわち、患者の家族)の薬歴データが登録されているかを検索し、該当する薬歴データがあれば、図2に示すように、当該患者の患者データおよび薬歴データを、それぞれ、別の患者の患者データ入力表示ウインドウ11aおよび薬歴データ入力表示ウインドウ12aとして、並べて表示して、家族の分の薬歴データも同時に入力するようにしてもよい。但し、この検索処理は必ずしも行う必要はなく、家族であっても、患者1人ごとに、別々に薬歴データを入力するようにしてもよい。処方箋入力端末1において必須の処理は、家族毎にまとめて会計を行う可能性がある場合に、各患者データ内に家族検索コードを登録しておくことである。
なお、上記の説明においては、薬歴データを薬剤師等のユーザが入力する例を挙げて説明したが、処方箋にQRコードの印刷がなされている場合には、当該QRコードの入力により、医師が入力した電子カルテから薬歴データを処方箋入力端末1にダウンロードして登録する構成にしてもよい。
次に、調剤監査端末2について説明する。調剤監査端末2は、調剤作業終了後に、監査担当の薬剤師が、記憶装置6内の会計データベースに記憶されているデータの中から未会計データを読み出し、調剤された薬品が間違っていないかを検査するための端末である。なお、調剤作業とは、医薬品の調合、製剤等の薬剤師の手作業による業務をいう。
監査担当の薬剤師は、調剤担当の薬剤師から調剤済みの薬品を渡されると、調剤監査端末2に、患者コードまたは患者氏名を入力して、記憶装置6内の会計データベースに記憶されているデータの中から該当患者の未会計データを読み出す。図3に、こうして読み出された調剤監査端末2に表示される未会計データの一例を示す。薬歴データ表示ウインドウ21に該当患者の薬歴データが表示される。監査担当の薬剤師は、当該画面の薬歴データと、調剤担当の薬剤師によって実際に調剤された薬品の内容および数量とが一致しているかを確認して監査を行う。監査作業終了後に、「エンターキー」を押すか、画面に表示されている「終了」ボタン22をクリックすることにより、薬歴データ内の監査フラグが初期値の「9」から「1」に変更されるとともに、薬歴データ内の入力フラグが現在値の「1」から「0」に変更され、サーバ4に接続された記憶装置6内の会計データベースに、監査済データとして記憶される。なお、このとき、調剤監査端末2は、家族検索コードが共通で、調剤日が同じで、かつ、監査済みの薬歴データが記録装置6内の会計データベースに登録されているかを検索し、該当する薬歴データがあれば、図3に示すように、薬歴データ表示ウインドウ21aに表示する。
なお、この、家族検索コードによる検索処理は、必ずしも行う必要はなく、監査処理については、家族であっても、1患者ごとに行うようにしてもよい。
なお、錠剤やカプセル錠、チューブ入りの塗り薬等については、各薬品に2次元コードやICタグ等を付しておき、それらの情報をバーコードリーダ等の読込装置で読み込んで調剤監査端末2に入力して、薬剤師の監査作業を調剤監査端末2にてさらに支援するようにしてもよい。
次に、投薬/会計端末3について説明する。投薬会計端末3は、監査作業終了後に、投薬指導担当の薬剤師が、記憶装置6内の会計データベースに記憶されているデータの中から監査済みの未会計データを読み出し、投薬指導を行うための端末である。
投薬指導担当の薬剤師は、投薬/会計端末3にて、次の患者データを読み出すための「次患者」ボタン33をクリックすることにより、記憶装置6内の会計データベースに記憶されているデータの中から監査済みの未会計データを読み出す。図4に、こうして読み出された投薬/会計端末3に表示される監査済みの未会計データの一例を示す。これにより、患者データ表示ウインドウ31に、監査済みの患者の患者データが表示されるとともに、薬歴データ表示ウインドウ32に該当患者の薬歴データが表示される。投薬指導担当の薬剤師は、調剤担当の薬剤師によって実際に調剤された薬品を患者に提示しながら、画面の薬歴データを見ながら投薬指導を行う。なお、投薬指導とは、医薬品に関する注意、効能効果副作用等の説明を行うことである。当該行為は一般に薬剤師の知識を基に行われるが、薬剤師のケアレスミスを防ぐために、これらの注意事項等に関するデータを予め記憶装置6内の投薬指導データベースに薬品ごとに登録しておき、投薬/会計端末3に表示するようにしてもよい。なお、このとき、投薬/会計端末3は、該当患者と一緒に来院した別の患者で、家族検索コードが共通で、調剤日が同じである別の患者の薬歴データで、監査済みの件が記録装置6内の会計データベースに登録されているかを検索し、該当する薬歴データがあれば、図4に示すように、患者データおよび薬歴データをそれぞれ患者データ表示ウインドウ31aおよび薬歴データ表示ウインドウ32aとして、同時表示する。これにより、投薬指導担当の薬剤師は、患者と一緒に来院した患者の家族についても、同時に、投薬指導を行うことができる。投薬指導作業終了後に、「エンターキー」を押すか、画面に表示されている「終了」ボタン34をクリックすることにより、薬歴データ内の会計フラグが初期値の「9」から「0」に変更されるとともに、薬歴データ内の監査フラグが現在値の「1」から「0」に変更され、サーバ4に接続された記憶装置6内の会計データベースに、会計済データとして記憶される。
投薬指導が終わると、今度は、会計担当の職員が、同じ投薬/会計端末3で、会計処理を行う。会計作業終了後に、「エンターキー」を押すか、画面に表示されている「終了」ボタン34をクリックすることにより、薬歴データ内の投薬フラグが初期値の「9」から「1」に変更されるとともに、薬歴データ内の監査フラグが現在値の「1」から「0」に変更され、サーバ4に接続された記憶装置6内の会計データベースに、投薬指導済データとして記憶される。これにより、会計担当の職員は、患者と一緒に来院した患者の家族についても、同時に、会計処理を行うことができる。このように、家族単位でまとめて投薬指導/会計作業を行なう事が出来るため、薬局も作業効率化を図る事が可能であり、患者も複数回に説明を受ける手間を省く事が出来、患者サービス向上に繋がる。また、更新時については、該当患者データを一括更新する事で、従来の該当患者を1患者ずつ更新する処理と比較しても、作業効率化が可能となっている。
図6に、投薬/会計端末3の実際の画面レイアウト例を示す。上述の図2〜図5の画面表示例は、説明のために簡略化して示したものであるが、実際には、図6のような画面で表示を行う。図6(a)は、患者が一人で来局した場合の図で、図6(b)は、患者が家族で来局した場合の図である。図6(b)に示すように、家族については、複数の患者分を同時に一画面に表示している。図6の例では、最大3人分の情報を同時表示できる。
なお、上記の説明においては、同じ投薬/会計端末3で投薬指導と会計処理を行う例について説明したが、その場合に限らず、別々の端末でそれぞれ行うようにしてもよい。
また、上記の説明においては、投薬/会計端末3で、投薬指導のみを先に行う例について説明したが、図5に示すように、投薬指導終了時、会計処理も同時に、投薬指導担当の薬剤師が行う場合には、投薬指導作業および会計処理作業終了後に、「エンターキー」を押すか、画面に表示されている「終了」ボタン34をクリックすることにより、投薬フラグおよび会計フラグをともに、初期値の「9」から「0」に変更する。
次に、この発明の実施の形態1に係る投薬会計処理プログラムに基づく投薬会計処理システムの動作について説明する。まず、処方箋入力端末1における処方箋入力処理について図7の流れ図に基づいて説明する。
図中、101は、処方箋入力端末1に設けられている、登録済患者データの中から来局患者を検索する検索部であり、102は、該当患者がデータベース上に存在しなかった場合に新規に患者登録を行うとともに、患者データの修正や更新を行う患者登録部、103は、処方箋の内容を入力する薬歴データ入力部、104は、入力内容から、調剤に関わる1患者毎の患者負担額を含めた各種点数(会計金額)を算出する精算処理部、105は、入力内容および算出結果を、記録装置6内の患者データベースおよび会計データベースに更新する登録処理部である。
当該構成において、処方箋入力端末1は、まず、受付検索部101にて、患者の氏名または生年月日が入力され、それに基づいて、患者データを記録装置6内の患者データベースから該当する患者の患者データ(図2参照)を検索する(ステップS1,S2)。このとき、患者データベースに患者データが存在しなかった場合は、患者登録部102にて、その患者情報を新規登録し、一方、家族検索コードが登録されていない患者データを選択した場合には、患者登録部102にて、その家族検索コードを登録する(ステップS3)。次に、薬歴データ入力部103にて、今回の処方箋の内容が薬歴データとして入力され(ステップS4)、算定処理部104にて、当該薬歴データに基づいて、各種点数(会計金額)が算出され(ステップS5)、受付登録処理部105にて、記録装置6内の薬歴データベースの薬歴データおよびレセプトデータベースのレセプトデータが更新される(ステップS6)。レセプトデータとは、図11に示すような、その日に受け付けた患者のリストが記憶されているデータである。なお、受付登録処理部105にてデータ更新する際に、図2に示す薬歴データの入力フラグを立て(フラグ値を「1」にする)、会計フラグを含む他のフラグを全て“未確定”(フラグ値を「9」とする。)として更新する事で、調剤業務の進捗状況を把握可能とする。
上記の処理において、家族分の薬歴データも同時に入力したい場合には、ステップS4にて、患者データ内の家族検索コードを用いて家族の分の患者データも読み出し、それに対して、家族の分の薬歴データも同時に入力するようにする。その場合の入力画面は、図2に示したような画面となる。
また、上記のステップS5の処理は、必ずしも処方箋入力端末1で行う必要はなく、投薬/会計端末3によるステップS30およびS27でのみまとめて行うようにしてもよい。
次に、調剤監査端末2による監査処理の動作について図8の流れ図に基づいて説明する。図8に示すように、調剤監査端末2には、入力済で未会計である患者データを検索する監査検索部201、入力内容を表示する監査表示部202、および、監査フラグをデータベースに更新する監査登録処理部203が設けられている。
調剤監査端末2の動作については、まず、患者ごとに調剤した調剤済みの薬品が調剤監査端末2の設置場所に回されてきたときに、薬品に添付されている薬袋か帳票に記載の患者コードが入力され、監査検索部201にて、当該患者コードを用いて、当該調剤済みの患者の薬歴データを記録装置6内の薬歴データベースから検索する(ステップS11)。次に、検索された患者の薬歴データの内容を、図3に示すように、監査表示部202にて表示する(ステップS12)。当該表示を見ながら、監査担当の薬剤師が、処方内容、調剤医薬品、処方箋を突合せ、調剤過誤チェック等の確認を行う。「チェック終了」が入力された後、監査登録処理部203が、薬歴データの入力フラグおよび監査フラグをクリア更新して、上述したように、入力フラグの値を「0」にし、監査フラグの値を「1」にする(ステップS14)。
次に、投薬/会計端末3による投薬指導および会計処理の動作について図9および図10の流れ図に基づいて説明する。図9に示すように、投薬/会計端末3は、投薬担当者が、調剤済患者データの中から該当患者を検索する会計検索部301、該当患者データ上に家族検索コードが存在した場合、その家族検索コードに合致する別患者を検索する家族検索部302、検索された別患者データ上の未会計データの有無を判断する家族会計確認部303、当該判断の結果、別患者についての会計が未会計だった場合に、当該別患者の調剤に関わる患者負担額を含めた各種点数(会計金額)を算出する家族会計算出部304、算出された各種点数(会計金額)を記憶装置6内の薬歴データに登録する家族会計登録部305、家族検索部302の検索の結果、家族がいなかった場合等に、該当患者の調剤に関わる患者負担額を含めた各種点数(会計金額)を算出する患者会計算出部306、1患者用の投薬指導/会計処理を行う投薬/会計処理部307、家族(複数患者)存在時に各種点数(会計金額)の合算処理を行う合算処理部308、および、家族用(複数患者存在時)の投薬指導/会計処理を行う家族投薬/会計処理部309を備えている。
投薬/会計端末3の動作については、まず、会計検索部301にて、監査済みで、未会計の薬歴データを記憶装置6内の薬歴データベースから検索し、抽出する(ステップS21)。あるいは、会計検索部301にて、記憶装置6内のレセプトデータの中から未会計のデータを検索し、当該患者の薬歴データが監査済みか否かを記憶装置6内の薬歴データベースで確認し、監査済みであれば、その薬歴データを抽出する(ステップS21)。これにより、図4に示すように、当該患者の患者データおよび薬歴データが表示される。このとき、検索された患者データに家族検索コードが登録されていた場合(ステップS22)、自動的に、家族検索処理部302にて、当該家族検索コードをキーにして、その家族検索コードに合致する別患者の患者データを抽出する(ステップS23)。そのような別患者の患者データがなかった場合には(ステップS24)、ステップS30の処理に進む。一方、患者データが抽出できた場合には(ステップS24)、抽出された当該患者データに対応する別患者の薬歴データに対して、家族会計確認部303にて、それらの薬歴データがすべて監査済みであるかを判別し(ステップS25,S26)、監査済みであれば、当該薬歴データを、図4に示すように画面表示するとともに、家族会計算出部304にて、別患者分の各種点数(会計金額)を算出し(ステップS27)、家族会計登録部305にて、別患者につき、1患者ずつ、算定結果を作成し、記憶装置6内の薬歴データベースに登録する(ステップS28)。こうして、すべての家族について、ステップS25〜S28までの処理を繰り返す(ステップS29)。なお、ステップS26の判別の結果、監査済みでないデータがあった場合には、“家族分 調剤中”等のメッセージを画面表示した後、ステップS21の処理に戻り、次の患者についての会計処理を行う。
次に、患者会計算出部306にて、上述のステップS21で会計検索部301にて選択した患者について、各種点数(会計金額)の算出を行う(ステップS30)。このとき、ステップS28で登録した算定結果が存在するか否かを判定し(ステップS31)、存在した場合、合算処理部308にて、各種点数(会計金額)の合算処理を行い(ステップS32)、家族投薬/会計処理部309を起動して、家族会計の入力処理を行う(ステップS33)。家族投薬/会計処理部309では、画面に表示されている「患者一人毎/家族全体」切り換えボタン(図示省略)をクリックすることにより、患者一人毎/家族全体での投薬指導および会計処理を切替え可能な構成としている。会計処理の実施時(入金データ更新時)には、領収書はそれぞれ患者毎に出力するが、薬歴データのデータ更新については、家族分をまとめて、会計済みデータとして、一括更新処理を行う。なお、ステップS31で、算定結果が存在しないと判定された場合には、投薬/会計処理部307にて、ステップS21で検索した患者1人分の会計の入力処理を行う(ステップS34)。こうして算出された金額は、図4または図5の合計金額欄36に表示される。
以上のように、本実施の形態においては、家族検索コードで検索する事で、1患者の個人情報検索にて、関連する患者の個人情報も併せて検索し、自動的に候補表示するようにしたので、容易に、かつ、確実に、家族の有無を認識することができる。また、検索した患者の個人情報と、候補表示された当該患者の家族の個人情報を併せて表示する事で、特定関連者(家族等)についても、1回の投薬指導処理にて同時に行う事が出来る。また、投薬処理終了時には、その特定関連者(家族等)を1まとめとして、入金処理側へデータを転送するようにしたので、入金処理についても、特定関連者(家族等)についても、1回の入金処理にて同時に行う事が出来る。これにより、特に、小児科の門前の薬局等、家族単位にて来局されるケースが多い薬局では、患者への確認を行う事無く、家族単位での投薬処理、入金処理が可能となり、業務の効率化を実現する事が出来る。
実施の形態2.
本実施の形態においては、レセプトデータを、図13に示す構成とした。本実施の形態におけるレセプトデータには、受付日、受付時刻、受付番号、患者コード、未監査/監査済み/会計済みの別を示す状態フラグの情報が含まれており、その他に、当該患者の家族が一緒に来局した場合に、当該家族の患者コードが、特定関連者コード1、特定関連者コード2、・・・として登録される。また、それらの特定関連者コード1、特定関連者コード2、・・・ごとに、未監査/監査済み/会計済みの別を示す状態フラグが保存される。また、家族検索コードの情報も含まれている。なお、状態フラグの値は、未監査(初期値)が「9」、監査済みが「1」、会計済みが「0」と予め定義しておく。
本実施の形態においては、図2に示すように、処方箋入力端末1に、はじめから、複数分の患者の患者データおよび薬歴データが入力できるように、複数のウインドウ11,11a,12,12aが開いている。これらのウインドウに対して、患者1人分のデータだけを入力して「終了」ボタン13をクリックすれば、当該患者は単独で来局したと見なされ、一方、これらのウインドウに対して、家族分を含む2患者以上のデータを入力して「終了」ボタン13をクリックすれば、当該患者は家族で来局したと見なされ、それぞれ、上述した図13のレセプトデータに登録される。
なお、図13の例では、受付番号が“20080305001”の患者と“20080305002”の患者はそれぞれ単独で来局し、それぞれ、会計済みの状態となっている。一方、受付番号が“20080305003”の患者は、家族2人で来局しており、筆頭の患者については監査済みの状態であるが、その家族である特定関連者コード1の患者は、まだ監査が行われていない未監査(調剤中)の状態となっている。
本実施の形態においては、受付番号ごとに、一緒に来局した家族の患者データをまとめて1つのデータセットとしてレセプトデータに登録し、その中で、各患者ごとに、未監査/監査済み/会計済みの別を示す状態フラグを記憶するようにしたので、状態フラグにより、投薬指導および会計処理可能な状態か否かを判断することができる。すなわち、単独で来局した患者については、その患者の状態フラグが「1」になっていれば、投薬指導および会計処理可能な状態であり、家族で来局した患者については、家族全員の状態フラグが「1」になっていれば、投薬指導および会計処理可能な状態である。一方、家族で来局した患者で、家族の中の一人でも、その状態フラグが「1」以外になっていれば、投薬指導および会計処理がまだ出来ない状態であると判定できる。
これにより、本実施の形態においては、投薬/会計端末3が、まず、会計検索部301にて、図13のレセプトデータの中から、単独の患者であれば、その患者の状態フラグが「1」のデータを、家族であれば、家族全員の状態フラグが「1」の患者を検索し、その患者の未会計の薬歴データを記憶装置6内の薬歴データベースから検索し、抽出する(ステップS21A)。検索された薬歴データの家族検索コードもしくはレセプトデータの家族検索コードにより(ステップS22A)、自動的に、家族検索処理部302にて、当該家族検索コードをキーにして、その家族検索コードに合致する別患者の薬歴データを抽出する(ステップS23A)。抽出された別患者の薬歴データについて、家族会計確認部303にて、それらのデータがすべて監査済みであるかを確認し(ステップS25A)、当該別患者の患者データに対して、家族会計算出部304にて、各種点数(会計金額)を算出し(ステップS27)、家族会計登録部305にて、1患者ずつ、算定結果を作成し、記憶装置6内の薬歴データベースに登録する(ステップS28)。すべての家族について、ステップS25〜S28までの処理を繰り返す(ステップS29)。なお、ステップS24Aの判別の結果、家族検索コードに合致する別患者の薬歴データがなかった場合、あるいは、ステップS26Aの判別の結果、監査済みでないデータ(未監査のデータ)があった場合には、ステップS30の処理に進む。それ以降の処理は、実施の形態1(図9および図10参照)と同じである。
なお、上述した以外の、本実施の形態の他の構成および動作は、上述の実施の形態1と同じであるため、ここでは説明を省略する。
以上のように、本実施の形態においても、上述の実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、さらに、本実施の形態においては、受付番号ごとに、一緒に来局した家族の患者データをまとめて1つのデータセットとしてレセプトデータに登録し、その中で、各患者ごとに、未監査/監査済み/会計済みの別を示す状態フラグを記憶して、状態フラグにより、投薬指導および会計処理可能な状態か否かを即座に判断することができるようにしたので、単独の患者および家族で来局の患者にかかわらず、投薬指導および会計処理が可能になった順に呼び出して、投薬指導および会計処理を行うことができるため、投薬指導を行うべき患者を検索する時間が短縮され、より効率化が図れる。
1 処方箋入力端末、2 調剤監査端末、3 投薬/会計端末、4 サーバ、5 LAN、6 記憶装置、11,11a 患者データ入力表示ウインドウ、12,12a 薬歴データ入力表示ウインドウ、21,21a 薬歴データ表示ウインドウ、31,31a 患者データ表示ウインドウ、32,32a 薬歴データ表示ウインドウ、101 検索部、102 患者登録部、103 薬歴データ入力部、104 精算処理部、105 登録処理部、201 検索部、202 表示部、203 登録処理部、301 検索部、302 家族検索部、303 家族会計確認部、304 家族会計算出部、305 家族会計登録部、306 患者会計算出部、307 投薬/会計処理部、308 合算処理部、309 家族投薬/会計処理部。

Claims (2)

  1. 患者氏名等の患者固有の情報を1以上含む患者データが患者識別番号ごとに登録されている患者データベースを記憶する患者データ記憶手段と、
    上記患者に関連のある特定関連患者がいる場合に、当該特定関連患者の患者データを上記患者データベースから検索するための検索コードを上記患者の患者データ内に記憶させる検索コード入力手段と、
    上記患者データの中の患者固有の情報のうちの少なくとも1つを入力して、上記患者データ記憶手段に記憶されている上記患者データベースから、該当する患者データを検索して読み出す受付検索手段と、
    上記受付検索手段により読み出された上記患者データに、処方箋情報を薬歴データとして入力する薬歴データ入力手段と、
    上記薬歴データ入力手段により薬歴データを入力する上記患者データ内に上記検索コードが入力されていた場合に、上記検索コードを用いて、当該患者に関連のある特定関連患者の患者データを読み出し、当該特定関連患者の処方箋情報を薬歴データとして入力する特定関連患者薬歴データ入力手段と、
    上記薬歴データ入力手段および上記特定関連患者薬歴データ入力手段により入力された上記薬歴データを未会計データとして記憶する会計データ記憶手段と
    を備えたことを特徴とする投薬会計処理システム。
  2. コンピュータを、
    患者氏名等の患者固有の情報を1以上含む患者データが患者識別番号ごとに登録されている患者データベースを記憶する患者データ記憶手段と、
    上記患者に関連のある特定関連患者がいる場合に、当該特定関連患者の患者データを上記患者データベースから検索するための検索コードを上記患者の患者データ内に記憶させる検索コード入力手段と、
    上記患者データの中の患者固有の情報のうちの少なくとも1つを入力して、上記患者データ記憶手段に記憶されている上記患者データベースから、該当する患者データを検索して読み出す受付検索手段と、
    上記受付検索手段により読み出された上記患者データに、処方箋情報を薬歴データとして入力する薬歴データ入力手段と、
    上記薬歴データ入力手段により薬歴データを入力する上記患者データ内に上記検索コードが入力されていた場合に、上記検索コードを用いて、当該患者に関連のある特定関連患者の患者データを読み出し、当該特定関連患者の処方箋情報を薬歴データとして入力する特定関連患者薬歴データ入力手段と、
    上記薬歴データ入力手段および上記特定関連患者薬歴データ入力手段により入力された上記薬歴データを未会計データとして記憶する会計データ記憶手段と
    として機能させるための投薬会計処理プログラム。
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