以下、本発明に係わる画像生成装置、文書管理システム、文書管理プログラムの実施例について添付図面を参照して詳細に説明する。
まず、本発明に係わる文書管理システム60について図1を参照して説明する。
図1は、文書管理システム60の構成を示した構成図である。
図1に示すように、文書管理システム60は、文書管理サーバ10、識別情報管理サーバ20、画像生成装置30、クライアント40が通信回線50で接続されて構成される。 また、クライアント40は電子ペン800よりブルートゥース(Bluetooth)の通信手段により情報を受信することができる。
文書管理サーバ10は、文書管理システム60で文書管理を行うサーバであり、紙文書の識別情報毎に紙文書に印刷された文書画像の元となる電子文書を記憶する。 また、文書管理サーバ10は複写禁止等の文書管理ポシリーの記憶も行い、画像生成装置30で生成された紙文書が、紙文書に一意に付与された識別情報と文書管理ポリシーに基づいて、ユーザ毎に複写等の処理を制限する文書管理がされる。
識別情報管理サーバ20は、紙文書毎に付与される識別情報毎に領域情報を記憶する。 領域情報とは紙文書に電子文書の文書画像が埋め込まれる領域を示す情報であり、そして、文書画像が埋め込まれる領域には情報が記録されないダミー(擬似)の符号パターンが印刷され、それ以外の領域には識別情報等の情報が記録される符号パターンが印刷される。 符号パターンには、情報が記録されないダミーの符号パターンと情報が記録される符号パターンの2種類がある(以下、単に符号パターンと呼ぶときには、2種類の符号パターンを含んだ総称的な意味の符号パターンを呼ぶ。)。 そして、ダミーの符号パターンは、用紙に印刷されたときに、情報が記録される符号パターンと略同一の濃度になるような符号パターンである。
画像生成装置30は、印刷機能、スキャニング機能等を備える複合機であり、文書管理システム60で識別情報に基づいて管理される紙文書を生成する。
クライアント40は、パーソナルコンピュータで構成され、ユーザにより、文書管理システム60で管理される電子文書に対する印刷指示等の処理が行われる。
このように構成される文書管理システム60では、文書管理サーバ10で管理される電子文書が画像生成装置30に送られ、画像生成装置30で符号パターンの画像と重畳印刷される。 そして、その符号パターンには、紙文書毎に付与される識別情報と用紙の中での位置を示すX座標、Y座標の座標情報等の情報が記録される。 つまり、用紙の中での位置を示す為にX座標とY座標とが設定され、その座標値が符号パターンに記録される。 また、そのような情報が記録される符号パターンの配置場所としては、用紙上の文書画像が配置される領域の外に印刷される。 そして、用紙上の文書画像が配置される領域には、情報が記録されないダミーの符号パターンが印刷される。 ダミーとそうでない符号パターンの配置場所が解析されることにより、文書画像が配置された位置が明らかにされる。 ダミーの符号パターンもドットが配置されることによって構成され、一見、情報が記録された符号パターンとの区別はつかないが、ダミーの符号パターンからは情報が検出されない。
この画像生成装置30で生成された紙文書には、識別情報と座標情報等の情報が記録される符号パターンが印刷されているので、該紙文書や一部が切断された紙文書が画像生成装置30で複写されるときにも、複写の結果出力される紙には新たな識別情報が付与されており、その新たな識別情報によって出力された文書は文書管理システム60で管理される。
次に、画像生成装置30の構成について、図2を参照して説明を行う。
図2は、画像生成装置30の構成について示した構成図である。
図2に示すように、画像生成装置30は、通信部31、符号パターン生成部32、画像読取部33、パターン検出部34、情報検出部35、画像受信部36、印刷実行部37、制御部38、記憶部39を備える。
また、更に、符号パターン生成部32は、座標情報符号生成部321、識別情報符号生成部322、領域情報取得部323、符号生成部324、ダミー配置部325を備える。
通信部31は、通信回線50を介して文書管理サーバ10や識別情報管理サーバ20等と情報の授受を行う。
符号パターン生成部32は、紙に印刷される符号パターンの画像を生成する。
画像読取部33は、スキャナで構成され、配置された原稿を読み取って画像データに変換する。 画像読取部33は、赤外線を照射して配置された原稿を読み取ることにより、赤外線を吸収する素材で印刷された符号パターンを読み取ることができる。
パターン検出部34は、画像読取部33で読み取られた原稿の画像データより、原稿に印刷された符号パターンを検出する。
情報検出部35は、パターン検出部34で検出された符号パターンより、識別情報やX座標情報、Y座標情報などの情報を検出する。
画像受信部36は、文書管理サーバ10から送信されて通信部31が受信した電子文書を受け取り、印刷実行部37に渡す。 また、画像受信部36は、電子文書を領域情報取得部323に渡す機能も司る。
印刷実行部37は、符号パターン生成部32から送られる符号パターンの画像と、画像読取部33或いは画像受信部36から送られる電子文書の文書画像とを用紙に重畳印刷して出力する。 重畳印刷について説明すると、重畳印刷される符号パターンの画像と電子文書の文書画像のうち、符号パターンの画像は赤外線を吸収するトナーによって印刷され、電子文書の文書画像は赤外線を吸収しないトナーによって印刷される。 このように印刷された紙文書に赤外線が照射されることにより、その反射光は符号パターンが印刷された箇所だけ吸収されて測定されるので、符号パターンの読み取りが可能とされる。 尚、赤外線を吸収するトナーに透明トナーが使用されることによって、重畳印刷される用紙には符合パターンが視認されず電子文書の文書画像だけが視認されるようにすることもできる。
制御部38は、画像生成装置30の統括的な制御を行う。
記憶部39は、画像生成装置30を動作させるプログラムであるファームウェアなどを記憶する。
また、符号パターン生成部32を構成する座標情報符号生成部321は、印刷される用紙上のX座標、Y座標の座標情報をM系列を利用して数値化し、M系列を利用して数値化された数値を符号化する処理を行う。
識別情報符号生成部322は、印刷出力される紙文書の識別情報を新しく生成したり、印刷出力される紙文書の識別情報を符号化する処理を行う。
領域情報取得部323は、電子文書の文書画像が用紙上に配置される位置の情報である領域情報を、電子文書の文書画像が用紙上に印刷される位置を電子文書のデータから取得したり、用紙に印刷された符号パターンに記録された領域情報から取得したり、用紙に印刷された符号パターンの情報が記録された符号パターンとダミーの符号パターンとの位置関係から取得したり、用紙に印刷された符号パターンに記録された識別情報に基づいて識別情報管理サーバ20から取得したりする。
符号生成部324は、符号ブロック内に配置される同期符号の符号化や、符号ブロック内に配置される領域情報の符号化などを行う。
符号配置部325は、座標情報符号生成部321、識別情報符号生成部322、符号生成部324で生成された符号パターンを、印刷される電子文書の文書画像と同じ大きさの画面上に配置する。 但し、符号配置部325で配置される意味のある符号パターンは、領域情報取得部323で取得された領域情報で表される領域(電子文書の文書画像が配置される領域)の外に配置される。
ダミー配置部326は、情報が記録されないダミーの符号パターンを生成し、符号配置部325で符号パターンが配置された画面上の、領域情報取得部323で取得された領域情報で表される領域(電子文書の文書画像が配置される領域)内に、情報が記録されないダミーの符号パターンを配置する。 情報が記録されないダミーの符号パターンが配置されることにより、意味のある符号パターンが配置された場所が隠される。
このように構成される画像生成装置30は、文書管理サーバ10から送信された電子文書について、その電子文書の文書画像が印刷される領域の外に、紙文書の識別情報や座標情報などが表される符合パターンが文書画像と重畳印刷され、また、文書画像が印刷される領域内には、情報が記録される符号パターンの画像が文書画像と重畳印刷される。
次に、紙文書に印刷された符号パターンについて図3を参照して説明を行う。
図3は、符号パターンについて示した模式図である。
図3(a)は符号パターンのドットで構成される最小構成単位の単位符号について示した模式図であり、図3(b)は25個の単位符号で構成される符号ブロックについて示した模式図であり、図3(c)は紙文書上の符号ブロックで構成される符号パターンを示した模式図である。
図3(a)に示すように、符号パターンの最小単位はドットが3つ配置される。 配置される場所は、9つに分割された正方形において分割された9つの箇所から3箇所が選択され、その選択された3箇所にドットが配置される(単位符号については、図4を参照して後で更に説明する)。 9箇所から3箇所が選択されるので、単位符号が取りうる組み合わせは、(9C3)で、84通りである。
そして、分割される正方形の大きさは、1辺が0.5076mmの正方形である。
また、図3(b)に示すように、単位符号が縦5つ、横5つと正方形状に25個並べられて、1つの符号ブロックが形成される。
この1つの符号ブロックには、図3(b)に示すように、同期情報が記録される単位符号である同期符号が1個と、印刷される用紙上でのX座標が記録される単位符号が4個と、印刷される用紙上でのY座標が記録される単位符号が4個と、電子文書の識別情報等が記録される単位符号が16個配置される。
そして、図3(c)に示すように、このような符号ブロックによって形成される符号パターンが、印刷される用紙上に電子文書の文書画像と重畳印刷される。
次に、単位符号について図4を参照して説明を行う。
図4は、単位符号について示した模式図であり、図4(a)は1つの単位符号について示した模式図であり、図4(b)は種々の単位符号について示した模式図である。
図4(a)に示すように、単位符号は、1辺が0.5076mmの正方形が縦3つ横3つに分割されて、合計9個に分割された中から3個が選択されて、選択された3個の箇所にドットが配置される。
9個のうち3個が選択されて形成される単位符号の種類は、異なる9個の中から3個が選択される組み合わせであるので、(9C3)となり、84種類である(図4(b)参照)。
このように1つの単位符号には84通りの情報が記録されるが、本実施例では64通りの情報だけが記録される。 つまり、1つの単位符号につき6ビットの情報が記録可能である。 なお、本発明に係わる画像生成装置30、画像生成方法、文書管理システム60において、1つの単位符号に84通りの情報を記録するように構成してもよい。
次に、25個の単位符号が構成される符号ブロックの詳細について図5を参照して説明を行う。
図5は、符号ブロック(領域符号が記録されないパターン)について示す模式図である。
図5に示すように、符号ブロックには、左上に同期符号として1つの単位符号が配置され(参照番号501)、最上段の右側4つには、印刷される用紙の中でのX座標を示すX座標符号として4つの単位符号が配置される(参照番号502)。
そして、符号ブロックの最左列の下側4つには、印刷される用紙の中でのY座標を示すY座標符号として4つの単位符号が配置される(参照番号503)。
また、符号ブロックの右下の4×4の16個の単位符号が配置される場所には、識別情報が記録される単位符号である識別符号が配置される(参照番号504)。
この識別符号は、画像生成装置30より印刷出力される紙文書に一意に与えられる識別情報が記録された符号である。 識別情報は誤り訂正の機能を持つRS(Reed-Solomon Coding)符号化が行われて記録されるので、3つ分の単位符号(6bit×3=18bit)の訂正能力を持たせれば、16個の単位符号(6bit×16=96bit)の中に60bitの識別情報が記録される。
このように、符号ブロックには、同期符号とX座標符号とY座標符号と識別符号とが配置される場合が1つある。 なお、この場合には、領域情報が記録される領域符号は配置されない。
次に、1つの符号ブロック中に領域符号が配置される場合について、図6を参照して説明する。
図6は、符号ブロック(領域符号が配置されるパターン)を示した模式図である。
図6に示すように、領域符号が配置される符号ブロックにおいても、同期符号とX座標符号とY座標符号とが配置される場所は図5を参照して説明した符号ブロックと同じであるので説明は省略する。
そして、符号ブロックの右下の4×4の16個の単位符号が配置される場所には、識別情報が記録される識別符号(参照番号601)と、領域情報が記録される領域符号とが配置される(参照番号602)。
16個の単位符号中に、識別符号が8個配置され、領域符号が8個配置される。
識別情報と領域情報とは、誤り訂正の機能を持つRS符号化の処理が行われて、8個の単位符号(6bit×8=48bit)に情報が記録される。
16個の単位符号中に識別符号と領域符号とが配置される場所は、識別符号と領域符号とが互いに隣り合わせになるように千鳥格子状に配置されてもよいし、また、4×4の16個の単位符号中の左側8個と右側8個(或いは上側8個と下側8個)などと分けて配置してもよく、その配置の場所は問わない。
次に、X座標符号とY座標符号とに記録される情報ついて図7を参照して説明する。
図7は、X座標符号とY座標符号に記録される情報について示した模式図である。
図7に示すように、印刷される用紙上の座標情報としてX座標とY座標とが設定され、その2つの座標によって用紙上での位置が特定される。 そして、電子文書の文書画像が配置される領域である領域情報も、このX座標とY座標とが使用された座標情報によって表現される。
座標はM系列で表される数字列が使用される。 P次のM系列では、そのM系列で表される数字列から連続するP個のビット列を取り出したとき、そのP個の並びがその数字列の他の部分に現れない性質を持っている。 それで、その性質を利用して、座標軸中での位置の特定が可能となる。
例えば12次のM系列を利用すれば、M系列の系列長は4095(=2の12乗−1)となる。
座標の値としては、X方向、Y方向ともに、M系列の数値を4ビット毎のブロックに分割し、分割した各ブロックをそれぞれ同期符号に挟まれたX座標符号が示される位置に順番に配置する。 Y座標について同様にされて、X座標符号、Y座標符号が記録される単位符号中に、印刷される用紙上の位置を示す座標情報が記録される。 なお、X座標符号とY座標符号には、1つの単位符号に4ビットの情報が記録されるのではなくて、6ビットの情報が記録されるようにも、本発明に係わる画像生成装置30、画像生成方法、文書管理システム60は構成されてもよい。
このように、1つの単位符号に4ビットの座標情報が記録されるので、1つの符号ブロックに各座標共に16ビットの情報が記録される。 従って、系列長4095のM系列は、255個(=4095÷16)の符号ブロックに分割して記録され、1つの符号ブロックの大きさは、2.538mmなので連続する255個の符号ブロックの長さは647.19mmとなり、647.19mmの長さを符号化できる。 すなわち、A2サイズ(420mm×594mm)の用紙まで符号化できる。
なお、これは1つのM系列で位置を符号化した例であるが、複数のM系列を連結することで、符号化できる位置をさらに増加させることができる。 例えば、11次のM系列を使用した場合であっても、それを4つ連結することで、A0サイズの用紙を符号化できる。
次に、符号パターンが印刷された紙文書(画像生成装置30より印刷出力される)について図8を参照して説明する。
図8は、符号パターンが印刷された紙文書と符合パターンを読み取る為の電子ペンについて示した模式図であり、図8(a)は符号パターンが印刷された紙文書を示した模式図であり、図8(b)は符号パターンを読み取る電子ペンを示した模式図である。
図8(a)に示すように、画像生成装置30より印刷出力される紙文書には符合パターンが印刷されており、0.5076mmの正方形中に3個のドットが配置され、そのように配置されたドットが用紙上に展開される。
ドットは細かく配置される為、電子文書の文書画像は用紙上で視認可能である。
画像生成装置30によって印刷出力された紙文書上の符号パターンの読み取りには、画像生成装置30に備えられる画像読取部33や、電子ペン800によって行われる。
次に、図8(b)を参照して、符号パターンを読み取ることができる電子ペン800について説明を行う。
電子ペン800は、ペンチップ801、圧力センサ802、ペンIDメモリ803、通信回路804、赤外LED805、赤外CMOSセンサ806、画像処理部807、データ処理部808、制御回路809、バッテリー810、メモリ811を備える。
ペンチップ801は、電子ペンで筆記動作が行われる為のインクが詰まったペン軸である。
圧力センサ802は、ペンチップ801に加えられた圧力を感知する機能を司る。
ペンIDメモリ803は、電子ペン800毎に設置されるユーザIDを記憶する。
通信回路804は、電子ペン800内部に記憶された情報を外部に送信する際の送信装置として使用される。 通信回路804の具体例としては、ブルートゥースが考えられる。
赤外LED(Light Emitting Diode)805は、赤外線を紙面に照射する機能を司る。
赤外CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ806は、赤外LED805によって照射された紙面上の画像を撮像する。 また、赤外CMOSセンサ806は、撮像した画像を同時に転送できるグローバルシャッター方式のCMOSを使用している。 そして、赤外CMOSセンサ806は、赤外領域に感度があるCMOSセンサが使用され、70fps〜100fps(frame per second)程度の周期で画像を撮像する。
尚、赤外LED805の照射タイミングは、バッテリー810の消費電力を抑制するために、赤外CMOSセンサ806のシャッタータイミングに同期させてパルス点灯される。
画像処理部807は、赤外CMOSセンサ806で撮像した画像より、ぼかし処理やアンシャープマスキングなどの先鋭化処理を施してノイズ除去を行い、そして、2値化処理によってパターン符号と文書画像とに切り分け、パターン符号を検出する。
データ処理部808は、画像処理部807で検出されたパターン符号を復号して、同期情報を検出し、更に、識別情報、座標情報などを検出する。
制御回路809は、赤外CMOSセンサ806によって撮像された画像より、画像処理部807、データ処理部808によって識別情報、座標情報等の筆記情報を検出し、検出した筆記情報(識別情報、座標情報等)をメモリ811に記憶させる。 メモリ811に送信される複数の座標情報を含む筆記情報により、電子ペン800で筆記された軌跡が判別可能とされる。
バッテリー810は、電子ペン800で使用される電力を供給する。
メモリ811は、制御回路809より送られた筆記情報を記憶する。
このように構成される電子ペン800によって、紙文書上の符号パターンの情報が筆記情報として検出される。
画像生成装置30では、画像読取部33に備えられた紙文書が赤外線が照射されて読取が行われ、紙文書上に赤外線を吸収する素材で印刷された符号パターンが読み取られる。
画像読取部33で読み取られた画像データはパターン検出部34に送られ、紙文書上に印刷された符号パターンが検出される。 パターン検出部34で検出された符号パターンは、情報検出部35に送られ、情報検出部35で、紙文書上に展開される符号パターンの情報(座標情報、識別情報など)が検出される。
このように、画像生成装置30で印刷出力された紙文書上の符号パターンは読み取られるので、読み取られた符号パターンに記録される識別情報に基づいて、紙文書は、文書管理サーバ10に記憶されるポリシーにより文書管理される。
次に、画像生成装置30上に印刷される符号パターンについて、識別情報等の意味のある情報が記録される符号パターンと情報が記録されないダミーの符号パターンが印刷される領域を図9を参照して説明を行う。
図9は、画像生成装置30で印刷出力される紙文書上に印刷される、情報が記録される符号パターンと情報が記録されないダミーの符号パターンの位置について示した模式図である。
情報が記録される符号パターンは、画像生成装置30のパターン画像生成部32の座標情報符号生成部321、識別情報符号生成部322、符号生成部324で生成され、また、ダミーの符号パターンはパターン画像生成部32のダミー配置部326で生成される。
画像生成装置30で電子文書が受信されると、領域情報取得部323に電子文書が送られる(参照番号901)。 電子文書の文書画像とは、図9の参照番号901で示すように、電子文書の印刷される画像データである。
そして、電子文書の文書画像が印刷される領域が領域情報として取得される(参照番号901から参照番号902)。
領域情報は、印刷出力される紙文書上に符号パターンとして記録された座標情報に基づいて取得される。
紙文書に印刷される符号パターンのうち情報が記録される符号パターンは、印刷される用紙上で、文書画像が配置される領域の外に配置される。
それで、領域情報取得部323で領域情報が取得された後に、この領域情報に基づいて、情報が記録される符号パターンが領域情報の外に配置される(参照番号903)。
情報が記録される符号パターンが配置されると、情報が記録された符号パターンが配置された画像データ上に、更に、領域情報取得部323で取得された領域情報内にダミーの符号パターンが配置される(参照番号904)。
このように符号パターンの配置に関しては、印刷される電子文書の文書画像が配置される領域内にダミーの符号パターンが配置され、文書画像が配置される領域の外に情報が記録される符号パターンが配置される。
符号パターンに記録される情報については、2パターンがあり、領域情報が記録される場合とそうでない場合がある。
次に、その2パターンの場合について図10を参照して説明を行う。
図10は、符号パターンに記録される情報について示した模式図であり、図10(a)は符号パターンに領域情報が記録されない場合について示した模式図であり、図10(b)は符号パターンに領域情報が記録される場合について示した模式図である。
図10(a)に示すように、紙文書に印刷される符号パターンは、情報が記録される符号パターンとダミーの符号パターンとで構成される。 そして、情報が記録される符号パターンには、同期情報、X座標情報、Y座標情報、識別情報の情報が記録される場合がある。
また、情報が記録される符号パターン中には、上記の情報以外に、領域情報が記録される場合があってもよい。 その場合には、図10(b)に示すように、情報が記録される符号パターン中に、同期情報、X座標情報、Y座標情報、識別情報、領域情報の情報が記録される。
尚、図10(a)(b)共に、文書画像が配置される領域内にダミーの符号パターンが配置され、その領域外に、情報が記録される符号パターンが配置される。
次に、文書管理システム60において、文書管理サーバ10で管理される電子文書が印刷される様子について図11を参照して説明を行う。
図11は、文書管理サーバ10で管理される電子文書が画像生成装置30で印刷される様子について示したシーケンス図である。
まず、クライアント40から文書管理サーバ10に対して、文書管理サーバ10内で記憶される電子文書に印刷の指示が送られる(参照番号1101)。
印刷の指示が行われた文書管理サーバ10では、指示された電子文書を画像生成装置30に対して送信する(参照番号1102)。
画像生成装置30は文書管理サーバ10から送信された電子文書を受信すると(参照番号1103)、画像生成装置30内の領域情報取得部323がその電子文書の領域情報を取得する(参照番号1104)。
領域情報取得部323は、電子文書の文書画像が用紙上に印刷される位置を電子文書のデータから領域情報を取得する。
そして、画像生成装置30内の識別情報符号生成部322が、印刷出力される紙文書に付与する新たな識別情報を生成すると(参照番号1105)、画像生成装置30の通信部31は、生成された新たな識別情報と取得された領域情報とを識別情報管理サーバ20に対して送信し、また更に、画像生成装置30の通信部31は、新しく生成した識別情報と文書管理サーバ10から受信して印刷される電子文書との対応関係を文書管理サーバ10に対して送信する(参照番号1106)。
画像生成装置30の通信部31より送られた識別情報と領域情報とが識別情報管理サーバ20で受信されると、受信された識別情報と領域情報とが組みにされて識別情報管理サーバ20内に記憶される(参照番号1107)。
また、画像生成装置30の通信部31より送られた識別情報と電子文書との対応関係を受信した文書管理サーバ10では、その対応関係を記憶する(参照番号1108)。
電子文書の識別情報と領域情報とを送信した画像生成装置30では、符号配置部325で、電子文書の文書画像が配置される領域(領域情報)の外に情報が記録される符号パターン(同期符号、座標符号、識別符号、さらには領域符号の場合もある)が配置される(参照番号1109)。 そして、ダミー配置部326で、情報が記録される符号パターンが配置された画像データ上の、電子文書の文書画像が配置される領域(領域情報)内にダミーの符号パターンが配置される(参照番号1110)。
印刷される符号パターンが生成されると、印刷実行部37において、電子文書の文書画像と生成された符号パターンの画像とが用紙に重畳印刷される(参照番号1111)。
このように電子文書の文書画像と符号パターンの画像とが重畳印刷された紙文書が、画像生成装置30で複写処理される際には、複写の結果出力される用紙に、複写元の紙文書とは異なる新しい識別情報が付与される。
次に、画像生成装置30で印刷出力された紙文書が、再度画像生成装置30で複写処理される様子について図12乃至図15を参照して説明する。
図12は、画像生成装置30で印刷出力された紙文書が画像生成装置30で複写処理されるときに、その紙文書の符号パターンに記録される領域情報に基づいて複写処理が行われる場合について示したシーケンス図である。
まず、画像生成装置30の画像読取部33に、画像生成装置30で重畳印刷された紙文書が配置される。
そして、画像読取部33で配置された紙文書の読み取りが行われる。 画像読取部33で読み取りが行われると(参照番号1201)、読み取られた画像データより符号パターン検出部34が符号パターンを検出し(参照番号1202)、そして、検出された符号パターンより情報検出部35が符号パターンに記録された情報を検出する(参照番号1203)。
この場合(図12を参照して説明する場合)、情報検出部35によって検出される情報には、識別情報と領域情報とが含まれている。 つまり、この場合(図12を参照して説明する場合)、画像読取部33に配置された紙文書には、領域情報を示す領域符号も符号パターンとして印刷されている。
情報検出部35によって検出された識別情報に基づいて、画像生成装置30は、文書管理サーバ10に対して、その識別情報に対応する電子文書の送信を依頼する(参照番号1204)。 依頼を受けた文書管理サーバ10は、依頼された識別情報の電子文書を画像生成装置30に送信する(参照番号1205)。
電子文書を文書管理サーバ10より受信した画像生成装置30は、印刷出力される紙文書に付与される新しい識別情報を生成する(参照番号1206)。
新しい識別情報が生成されると、画像生成装置30の通信部31は、その新しい識別情報と符号パターンより検出した電子文書の領域情報とを識別情報管理サーバ20に送信し、また更に、画像生成装置30の通信部31は、新しく生成した識別情報と文書管理サーバ10から受信して印刷される電子文書との対応関係を文書管理サーバ10に対して送信する(参照番号1207)。
画像生成装置30から識別情報と領域情報とを受信した識別情報管理サーバ20は、受信した識別情報と領域情報とを組にして記録する(参照番号1208)。
また、画像生成装置30の通信部31より送られた識別情報と電子文書との対応関係を受信した文書管理サーバ10では、その対応関係を記憶する(参照番号1209)。
識別情報と領域情報とを識別情報管理サーバ20に送信した画像生成装置30では、符号パターン生成部32で、印刷出力される用紙に印刷される符号パターンが、情報検出部35が検出した領域情報に基づいて生成される(参照番号1210)。 生成された符号パターンには、先ほど識別情報管理サーバ20に送信された識別情報が記録される。
符号パターン生成部32で生成される符号パターンには、情報が記録される符号パターンとダミーの符号パターンとが含まれる。 このように用紙に印刷する符号パターンが生成されると、印刷実行部37で、文書管理サーバ10から受信した電子文書の文書画像と符号パターン生成部32で生成した符号パターンの画像とが重畳印刷され、出力される(参照番号1211)。
このように、画像生成装置30で重畳印刷された紙文書が、画像生成装置30で複写処理されるときには、画像読取部33に配置された紙文書に重畳印刷された符号パターンより領域情報が検出されて、その領域情報に基づいて、出力される用紙に印刷される符号パターンが生成される場合がある。
次に、画像生成装置30で重畳印刷されて印刷出力された紙文書が再度画像生成装置30で複写処理されるときに、その紙文書の符号パターンに記録される座標情報に基づいて領域情報が決定され、その領域情報に基づいて複写処理が行われる場合について図13を参照して説明する。
図13は、画像生成装置30で重畳印刷された紙文書が、画像生成装置30で複写処理される際に、その紙文書の符号パターンに記録される座標情報に基づいて領域情報が決定されて複写処理が行われる場合について示したシーケンス図である。
まず、画像生成装置30の画像読取部33に、画像生成装置30で重畳印刷された紙文書が配置される。
そして、画像読取部33で配置された紙文書の読み取りが行われる(参照番号1301)。 この読み取りによって、紙文書に印刷された符号パターンが検出され(参照番号1302)、符号パターンに記録された座標情報、識別情報が検出される(参照番号1303)。
画像生成装置30は、領域情報取得部323が、検出される座標情報を解析し、文書画像が用紙上に配置された位置を示す情報である領域情報を取得する(参照番号1304)。 この場合(図13を参照して説明する場合)の領域情報の取得について説明すると、文書画像が配置される位置にはダミーの符号パターンが印刷されており、文書画像が配置されていない位置には情報が記録される符号パターンが印刷されているので、紙文書上の全ての符号パターンを検出してダミーの符号パターンが印刷された位置を解析することにより、文書画像が配置された位置が明らかになり、領域情報が取得される。
領域情報が取得されると、画像生成装置30は、符号パターンより検出された識別情報に基づいて、文書管理サーバ10に対してその識別情報の電子文書の送信を依頼する(参照番号1305)。
依頼を受けた文書管理サーバ10は、依頼された電子文書を画像生成装置30に送信する(参照番号1306)。
文書管理サーバ10から電子文書を受信した画像生成装置30では、出力される紙文書に付与される新しい識別情報を生成する(参照番号1307)。
そして、画像生成装置30の通信部31は、生成された新たな識別情報と領域情報取得部323が取得した領域情報とを識別情報管理サーバ20に対して送信し、また更に、画像生成装置30の通信部31は、新しく生成した識別情報と文書管理サーバ10から受信して印刷される電子文書との対応関係を文書管理サーバ10に対して送信する(参照番号1308)。
識別情報管理サーバ20では、画像生成装置30から送信された領域情報と識別情報とを記憶する(参照番号1309)。
また、画像生成装置30の通信部31より送られた識別情報と電子文書との対応関係を受信した文書管理サーバ10では、その対応関係を記憶する(参照番号1310)。
領域情報と識別情報とを識別情報管理サーバ20に送信した画像生成装置30では、符号パターン生成部32で、出力される用紙に印刷される符号パターンが、先ほど識別情報管理サーバ20に送った領域情報に基づいて生成される(参照番号1311)。 生成される符号パターンには、先ほど識別情報管理サーバ20に送信された識別情報が記録される。
符号パターン生成部32で生成される符号パターンには、情報が記録される符号パターンとダミーの符号パターンとが含まれる。 このように用紙に印刷する符号パターンが生成されると、印刷実行部37で、文書管理サーバ10から受信した電子文書の文書画像と、符号パターン生成部32で生成された符号パターンの画像とが重畳印刷されて、出力される(参照番号1312)。
このように、画像生成装置30で重畳印刷された紙文書が、画像生成装置30で複写処理されるときには、画像読取部33で読み取られた符号パターンに記録される座標情報に基づいて領域情報が取得され、その領域情報に基づいて、新しい識別情報が記録される符号パターンの画像が文書画像と重畳印刷される場合がある。
次に、画像生成装置30で重畳印刷されて印刷出力された紙文書が再度画像生成装置30で複写処理されるときに、その紙文書の符号パターンに記録される識別情報に基づいて識別情報管理サーバ20に領域情報が問い合わされて、その領域情報に基づいて、出力される用紙に印刷される符号パターンが生成される場合について説明する。
図14は、画像生成装置30で複写が行われる際に、紙文書に印刷されている符号パターンより識別情報が読み取られて、その識別情報に基づいて識別情報管理サーバ20に領域情報が問い合わされて領域情報が取得され、複写が行われる場合について示したシーケンス図である。
まず、画像生成装置30の画像読取部33に、画像生成装置30で重畳印刷された紙文書が配置される。
そして、画像読取部33で配置された紙文書の読み取りが行われる(参照番号1401)。 この読み取りによって、紙文書に印刷された符号パターンが検出され(参照番号1402)、符号パターンに記録された識別情報が検出される(参照番号1403)。
識別情報が検出されると、画像生成装置30は識別情報を識別情報管理サーバ20に送信して、その識別情報に対応する領域情報の問合せを行う(参照番号1404)。
領域情報の問合せが行われた識別情報管理サーバ20では、問い合わされた識別情報に基づいて領域情報の検索を行い、検索した領域情報を画像生成装置30に送信する(参照番号1405)。
画像生成装置30では、識別情報管理サーバ20から領域情報を受信すると、文書管理サーバ10に対して、先ほど検出した識別情報に対応する電子文書を送信するよう依頼する(参照番号1406)。
文書管理サーバ10では、依頼された電子文書を検索し、検索した電子文書を画像生成装置30に送信する(参照番号1407)。
電子文書を受信した画像生成装置30では、出力される紙文書に付与される新たな識別情報が生成される(参照番号1408)。
新しい識別情報が生成されると、画像生成装置30の通信部31は、生成された新しい識別情報に対応する領域情報として、先ほど識別情報管理サーバ20から受信した領域情報を新しい識別情報と共に識別情報管理サーバ20に送信し、また更に、画像生成装置30の通信部31は、新しく生成した識別情報と文書管理サーバ10から受信して印刷される電子文書との対応関係を文書管理サーバ10に対して送信する(参照番号1409)。 識別情報管理サーバ20では、画像生成装置30より送信された識別情報と領域情報とを組にして記憶する(参照番号1410)。
また、画像生成装置30の通信部31より送られた識別情報と電子文書との対応関係を受信した文書管理サーバ10では、その対応関係を記憶する(参照番号1411)。
識別情報と領域情報とを識別情報管理サーバ20に送信した画像生成装置30では、符号パターン生成部32で、出力される用紙に印刷される符号パターンが、先ほど識別情報管理サーバ20に送った領域情報に基づいて生成される(参照番号1412)。 生成される符号パターンには、先ほど識別情報管理サーバ20に送信された識別情報が記録される。
新しい符号パターンが生成されると、印刷実行部37で、文書管理サーバ10から受信した電子文書の文書画像と生成された符号パターンの画像とが重畳印刷されて、出力される(参照番号1413)。
このように、画像生成装置30で符号パターンが印刷された紙文書が画像生成装置30で複写されるときには、画像読取部33で読み取られた符号パターンに記録される識別情報に基づいて識別情報管理サーバ20に領域情報が問い合わされ、そして、取得された領域情報に基づいて新しい識別情報が記録される符号パターンの画像が文書画像と重畳印刷される場合がある。
次に、画像生成装置30より重畳印刷されて、その重畳印刷された紙文書が一部切断され、一部切断されたその紙文書が画像生成装置30で複写処理されることについて図15を参照して説明を行う。
図15は、画像生成装置30で印刷出力されて一部が切断された紙文書が、画像生成装置30で複写される様子について示したシーケンス図である。
図15に示すように、画像生成装置30で印刷出力された紙文書には符号パターンの画像と電子文書の文書画像とが重畳印刷されており、その一部が切断された紙文書は切断により文書画像の一部が欠けている。 文書画像の一部が欠けた紙文書というのは例えば、文書画像が紙文書の上側と下側とに分かれて印刷されて紙文書が中央から切断されて上下に分割された場合は、上側の紙文書にとっては文書画像の下側が欠けている。
切断された各々の紙文書には、符号パターンが印刷されているので、文書管理が可能だが、それらの紙文書が複写されるときには、複写の結果出力される用紙には新たな識別情報が符号パターンに記録される。
画像生成装置30で印刷出力されて一部が切断された紙文書(参照番号1501)が、画像生成装置30の画像読取部33に配置されて複写指示がされると、画像読取部33に配置された紙文書より画像の読み取りが行われる(参照番号1502)。 読み取りが行われると、配置された紙文書に印刷された符号パターンより情報が検出されて、文書画像が配置されている用紙上での位置を示す座標情報と、紙文書の識別情報とが検出される(参照番号1503)。
そして、領域情報取得部323により、検出された座標情報に基づいて、画像読取部33に配置される紙文書に印刷された文書画像の紙文書上での位置についての情報が領域情報として取得される(参照番号1504)。
領域情報が取得されると、画像生成装置30は、符号パターンから検出した識別情報に基づいて、文書管理サーバ10に対してその識別情報の電子文書を送信するよう依頼する(参照番号1505)。
画像生成装置30から電子文書の送信依頼を受けた文書管理サーバ10は、依頼された電子文書を画像生成装置30に送信する(参照番号1506)。
画像生成装置30では、領域情報取得部323が取得した領域情報(参照番号1504)に基づいて、文書管理サーバ10から受信した電子文書の文書画像の印刷される領域を画像受信部36が決定する(参照番号1507)。
例えば、切断されて文書画像の上側半分だけが印刷された紙文書が画像読取部33に配置されると、複写して出力される電子文書の文書画像の印刷範囲は、画像読取部33に配置された紙文書に印刷された範囲と同じであり、文書画像の上側半分だけとなる。
そして、画像生成装置30は、複写して出力する紙文書の為の新しい識別情報を生成する(参照番号1508)。
新しい識別情報を生成すると、画像生成装置30の通信部31は、生成した新しい識別情報と検出した座標情報に基づいて取得した領域情報とを組にして識別情報管理サーバ20に送信し、また更に、画像生成装置30の通信部31は、新しく生成した識別情報と文書管理サーバ10から受信して印刷される電子文書との対応関係を文書管理サーバ10に対して送信する(参照番号1509)。
識別情報管理サーバ20では、画像生成装置30から、識別情報と領域情報とを受信すると、それらの情報を組にして記憶する(参照番号1510)。
また、画像生成装置30の通信部31より送られた識別情報と電子文書との対応関係を受信した文書管理サーバ10では、その対応関係を記憶する(参照番号1511)。
識別情報と領域情報とを識別情報管理サーバ20に送信した画像生成装置30は、新しい識別情報が記録される符号パターンを生成する(参照番号1512)。
そして、画像生成装置30は、電子文書の印刷範囲中の文書画像と生成した符号パターンの画像とを重畳印刷する(参照番号1513)。 そして、重畳印刷されて出力される紙文書には、新しい識別情報等が記録された符号パターンが印刷され、そして、画像読取部33に配置された複写元の切断された紙文書に印刷された文書画像が印刷されている。
このように、画像生成装置30で重畳印刷されて一部切断された紙文書が、画像生成装置30で複写されるときには、画像生成装置30の画像読取部33に配置された紙文書の座標情報が読み取られて領域情報が決定され、その領域情報に基づいて文書管理サーバ10から受信した電子文書の文書画像の印刷範囲が決定される。 印刷範囲が決定されると決定された印刷範囲の文書画像と新しい識別情報が記録された符号パターンの画像とが重畳印刷される。
尚、電子文書が印刷される際に用紙に印刷される符号パターンは、画像生成装置30で生成されるように説明したが、クライアント40或いは文書管理サーバ10に画像生成装置30内の符号パターン生成部32と同じ構成を備えて、符号パターンの生成がクライアント40或いは文書管理サーバ10で行われるように文書管理システム60が構成されてもよい。