JP4954572B2 - 半導体ウエハ加工用保護シート、及びそれを用いた半導体ウエハの加工方法 - Google Patents
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Description
即ち、本発明は、第1粘着剤層と第2粘着剤層との間に、第1粘着剤層に於ける低分子量成分が第2粘着剤層に移行するのを防止する移行防止層を備える。これにより、構成成分が第2粘着剤層を通過して半導体ウエハ表面を汚染するのを最小限に抑制することができる。
アクリル系モノマーとして、アクリル酸t−ブチル50.0部、アクリル酸30.0部及びアクリル酸ブチル20.0部と、光重合開始剤として、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン(商品名「イルガキュア2959」、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製)0.1部と、ポリオールとして、ポリオキシテトラメテレンゲリコール(分子量650、三菱化学(株)製)73.4部と、ウレタン反応触媒として、ジブチルすずジラウレート0.05部とを容器に投入した。更に、撹拌しながらキシリレンジイソシアネート26.6部を滴下し、65℃で2時間反応させて、ウレタンポリマー−アクリル系モノマー混合物を得た。尚、ポリイソシアネート成分とポリオール成分の使用量は、NCO/OH(当量比)=1.25であった。
本実施例に於いては、移行防止層として厚さ40μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体フィルムを用いたこと以外は、実施例1と同様にして本実施例に係る保護シートを作成した。更に、実施例1と同様にしてシリコンウエハに貼り合わせ、該シリコンウエハの裏面を研削し、所定時間後に剥離した後、汚染量(ΔC)、剥離性、粘着力、半導体ウェハの反り量についてそれぞれ評価した。
本実施例に於いては、移行防止層として厚さ30μmのポリエチレンフィルムを用いたこと以外は、実施例1と同様にして本実施例に係る保護シートを作成した。更に、実施例1と同様にしてシリコンウエハに貼り合わせ、該シリコンウエハの裏面を研削し、所定時間後に剥離した後、汚染量(ΔC)、剥離性、粘着力、半導体ウェハの反り量についてそれぞれ評価した。
アクリル系モノマーとして、アクリル酸t−ブチル50.0部、アクリル酸30.0部及びアクリル酸ブチル20.0部と、光重合開始剤として、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン(商品名「イルガキュア2959」、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製)0.1部と、ポリオールとして、ポリオキシデトラメテレンゲリコール(数平均分子量650、三菱化学(株)製)73.4部と、ウレタン反応触媒として、ジブチルすずジラウレート0.05部とを容器に投入した。更に、撹拌しながらキシリレンジイソシアネート26.6部を滴下し、65℃で2時間反応させて、ウレタンポリマー−アクリル系モノマー混合物を得た。尚、ポリイソシアネート成分とポリオール成分の使用量は、NCO/OH(当量比)=1.25であった。
前記比較例1と同様にしてウレタンポリマー−アクリル系モノマー混合物を調製した後、これを厚さ75μmのPETフィルム上に塗布して乾燥し、厚さ100μmの第1粘着剤層を有する複合フィルムを形成した。
本参考例に於いては、移行防止層として厚さ80μmのポリエチレンフィルムを用いたこと以外は、参考例1と同様にして本比較例に係る保護シートを作成した。更に、実施例1と同様にしてシリコンウエハに貼り合わせ、該シリコンウエハの裏面を研削し、所定時間後に剥離した後、汚染量(ΔC)、剥離性、粘着力、半導体ウェハの反り量についてそれぞれ評価した。
本参考例に於いては、移行防止層として厚さ40μmのポリエチレンフィルムを用いたこと以外は、参考例1と同様にして本比較例に係る保護シートを作成した。更に、実施例1と同様にしてシリコンウエハに貼り合わせ、該シリコンウエハの裏面を研削し、所定時間後に剥離した後、汚染量(ΔC)、剥離性、粘着力、半導体ウェハの反り量についてそれぞれ評価した。
合成したアクリル系共重合物の数平均分子量は以下の方法で測定した。アクリル系共重合物をTHFに0.1wt%で溶解させて、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)を用いてポリスチレン換算により数平均分子量を測定した。詳細な測定条件は以下の通りである。
カラム:東ソー製、(GMHHR−H)+(GMHHR−H)+(G2000HHR)
流量:0.8ml/min
濃度:0.1wt%
注入量:100μl
カラム温度:40℃
溶離液:THF
基材、第1粘着剤層、移行防止層、及び第2粘着剤層の各引張り弾性率は以下のようにして測定した。即ち、厚み10μm〜100μmの各サンプルを幅10mmの短冊状に切断し、23℃において各短冊状の部分1cmを1分間に50mmの速さで引張り、得られたS−S曲線の初期弾性率を引張り弾性率とした。結果を下記表1に示す。
実施例及び比較例で得られた保護シートをそれぞれシリコンウエハに貼合せ、30分経過後に該保護シートを剥離した。更に、シリコンウエハの貼り合わせ面に於ける炭素原子の量をX線光電子分析法(XPS)にて測定した。結果を下記表1に示す。
シリコンウエハ裏面の研削は、バックグラインダー(ディスコ:dfg−8650)を用いて行った。研削後のシリコンウエハの厚さは50μmとした。また、保護シートの剥離は、保護シート剥離機、(日東電工:PM−850)を用いて行った。保護シートを剥離した際のシリコンウエハの損傷を表1に示す。同表では、剥離の際にウエハ割れが生じなかった場合を○とし、ウエハ割れが生じた場合を×とした。
実施例及び比較例で得られた保護シートの粘着力は、それぞれをシリコンウエハに30分間貼合せた後の引き剥がし粘着力を測定した。測定条件は、測定機器としてテンシロンを用い、180°ピール、引張速度300mm/minに行った。
バックグラインド後のシリコンウェハの反りの量は、研削後のシリコンウェハを保護シートを貼り付けた状態で測定した。即ち、シリコンウェハを保護シートが下側になる様に平板上に載置し、平板上から最も浮いている保護シートの端部の高さ、即ち反り量を測定した。結果を下記表1に示す。
表1から分かるように、第1粘着剤層と第2粘着剤層との間に移行防止層を設けた各実施例に於いては、シリコンウエハに対する炭素の汚染量が何れも20以下となった。尚、シリコンウエハ表面に対する炭素汚染量は20以下であることが好ましいとされている。また、Et3が5000以下の場合には、保護シートの剥離の際にシリコンウエハに割れが生じず、剥離性も優れていることが確認された。
11 基材
12 第1粘着剤層
13 移行防止層
14 第2粘着剤層
Claims (2)
- 半導体ウエハの裏面を薄型加工する際に、パターン形成された半導体ウエハ表面を保護するために用いる半導体ウエハ加工用保護シートであって、
基材上に、第1粘着剤層及び第2粘着剤層が順次積層された構造を有し、
前記第1粘着剤層と第2粘着剤層との間には、第1粘着剤層の低分子量成分が第2粘着剤層に移行するのを防止する移行防止層が設けられており、
前記基材が一層または多層からなり、当該基材の少なくとも一層は、23℃における引張り弾性率が0.6GPa以上であり、
前記第1粘着剤層を構成する粘着剤が、ウレタンポリマー−アクリル系モノマー混合物を紫外線照射して硬化させたアクリルウレタン、ポリエチレン樹脂、及び、エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂からなる群から選択される少なくとも1種であることを特徴とする半導体ウエハ加工用保護シート。 - 請求項1に記載の半導体ウエハ加工用保護シートを、半導体ウエハの表面に貼付した状態で、半導体ウエハの裏面を薄型加工し、
前記薄型加工は、前記半導体ウエハの直径をa(m)、研削後の半導体ウエハの厚みをb(m)としたとき、b/aの値が少なくとも1.1×10−3以下になるまで行うことを特徴とする半導体ウエハの加工方法。
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