JP4834276B2 - 高耐候性シーリング材組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、150〜350℃の温度で連続重合させて得られ、メルカプタンに由来する基を有せずアルコキシシリル基を有する共重合体とアルコキシシリル基を有するポリオキシアルキレン化合物をベースポリマーとして、特定のポリプピレングリコールまたはアルコキシシリル基を含まない共重合体を可塑剤とする、常温で湿気硬化可能なシーリング材組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、建築コストや時間の削減、性能や規格の統一という面から、工場で製造した窯業系サイジング材や金属パネルを現地で組み立てる工法が多用されるようになってきた。個人向け住宅や低層住宅に使用される窯業系サイジング材には、湿気硬化型の変成シリコーンと呼ばれるアルコキシシリル基含有ポリオキシアルキレンのシーリング材が多用されている。しかし、このシーリング材は耐候性が不十分であり、また耐汚染性も十分とは言えない。
変成シリコーンシーリング材の物性を改善する目的で、特開昭59−78223号公報、特開昭59−168014号公報、特開平7−258535号公報などのように、変成シリコーンをアルコキシシリル基含有アクリル系ポリマーで変成する手法が提案されている。
また、発明者らは、変成シリコーンシーリング材の耐汚染性や耐候性を高める可塑剤として、特開2001−207157号公報や国際公開WO01/83619号公報に記載したように高温連続重合したアクリル系ポリマーが有用であることを提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、係る手法では耐候性がなお不十分であったり、シーリング材の伸びが低下したり、粘度が高く取扱しにくかったりして、十分満足いくものが得られていない。
すなわち、変成シリコーン中でアクリル系ポリマーを重合すると分子量が高くなりすぎて、得られたポリマーが増粘してしまう。連鎖移動剤としてメルカプタン類を使用すると、分子量増加は抑えることができるが、耐候性が低下し、また悪臭を発するようになる。炭素数が10以上の長鎖アルキル基を含有するアクリル酸エステルを共重合する方法は粘着性が出て、耐汚染性が低下する。
一方、高温連続重合したアクリル系ポリマーを可塑剤に使用する方法は、確かに耐候性や耐汚染性を高める効果があるが、所詮は可塑剤に使用するのみであるため、限界があった。
この発明は、上記のような従来技術の問題点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、優れた耐候性と伸びを有し、良好な耐汚染性を発現するシーリング材組成物である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明のシーリング材組成物は、ビニル単量体を150〜350℃の温度で連続重合させて得られ、重量平均分子量が4000〜70000であり、ガラス転移温度が−70〜10℃であり、メルカプタンに由来する基を有せずアルコキシシリル基を有するビニル重合体(A)、末端にアルコキシシリル基を有するポリオキシアルキレン化合物(B)および重量平均分子量が1000〜50000であるポリプロピレングリコール(C1)またはビニル単量体を150〜350℃の温度で連続重合させて得られ、重量平均分子量が800〜15000であり、ガラス転移温度が−70〜−10℃であり、アルコキシシリル基を有していないビニル重合体(C2)を含有することを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明のシーリング材組成物は、請求項1に記載の発明において、ビニル重合体(A)およびポリオキシアルキレン化合物(B)の合計量100質量部を基準として、ビニル重合体(A)、ポリオキシアルキレン化合物(B)およびポリプロピレングリコール(C1)とビニル重合体(C2)を合わせた成分(C)の割合が、それぞれ10〜90質量部、10〜90質量部および20〜100質量部であることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明のシーリング材組成物は、請求項1または2に記載の発明において、ビニル重合体(A)が、炭素数1〜8のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエステル50〜99.5質量部、アルコキシシリル基を有するビニル単量体0.5〜10質量部、その他のビニル単量体0〜49.5質量部を含有する単量体混合物をメルカプタンが存在しない条件で、ラジカル重合させて得られることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明のシーリング材組成物は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、ポリオキシアルキレン化合物(B)が、重量平均分子量2000〜50000であり、2個以上のアルコキシシリル基を有することを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態を詳細に説明する。
ビニル重合体(A)は、メルカプタンが存在しない条件で、ビニル単量体を150〜350℃の温度で連続重合させて得られ、重量平均分子量が4000〜70000であり、ガラス転移温度が−70〜10℃であり、メルカプタンに由来する基を有せずアルコキシシリル基を有するものである。
ビニル重合体(A)の製造に使用するビニル単量体としては特に限定されないが、シーリング材にしたときの機械的物性の点から、炭素数1〜8のアルキル基をエステル鎖に有するアクリル酸アルキルエステルを50〜99.5質量部、アルコキシシリル基を有するビニル単量体を0.5〜10質量部、その他のビニル単量体を0〜49.5質量部使用することが好ましい。 各単量体のより好ましい割合は、それぞれ60〜99質量部、1〜7質量部および0〜29質量部(ビニル重合体の製造に使用する全単量体100質量部を基準とした割合)である。炭素数1〜8のアルキル基をエステル鎖に有するアクリル酸アルキルエステルが50質量部を下回るとガラス転移温度が高くゴム弾性が低下する場合があり、99.5質量部を超えると柔らかくなり、硬化物の強度が低下する場合がある。アルコキシシリル基を有するビニル単量体が0.5質量部を下回ると架橋密度が低く強度が低下する場合があり、10質量部を超えると架橋密度が高くなり硬化物の伸びが出ない場合がある。
【0006】
炭素数1〜8のアルキル基をエステル鎖に有するアクリル酸アルキルエステルとしては、具体的にはアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸s−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸ネオペンチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル等のアクリル酸脂肪族アルキル、アクリル酸2−メトキシエチル、アクリル酸ジメチルアミノエチル、アクリル酸クロロエチル、アクリル酸トリフルオロエチルおよびアクリル酸テトラヒドロフルフリル等のヘテロ原子含有アクリル酸エステル類があげられるが、これらに限らない。また、これらのうちの1種類または2種類以上を重合してもよい。
【0007】
アルコキシシリル基を有するビニル単量体としては、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルジメチルメトキシシランン等のビニルシラン類、アクリル酸トリメトキシシリルプロピル、アクリル酸トリエトキシシリルプロピルおよびアクリル酸メチルジメトキシシリルプロピル等のシリル基含有アクリル酸エステル類、メタクリル酸トリメトキシシリルプロピル、メタクリル酸トリエトキシシリルプロピルおよびメタクリル酸メチルジメトキシシリルプロピル、メタクリル酸ジメチルメトキシシリルプロピル等のシリル基含有メタクリル酸エステル類、トリメトキシシリルプロピルビニルエーテル等のシリル基含有ビニルエーテル類、トリメトキシシリルウンデカン酸ビニル等のシリル基含有ビニルエステル類等があげられる。好ましい単量体は、アクリル酸エステルとの共重合性や、共重合体の柔軟性より、メトキシシリル基またはエトキシシリル基を有するアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルであり、より好ましくは、メタクリル酸メチルジメトキシシリルプロピル、メタクリル酸トリメトキシシリルプロピル、メタクリル酸メチルジエトキシシリルプロピル、メタクリル酸トリエトキシシリルプロピルである。
【0008】
その他単量体は、ビニル重合体(A)およびその配合物の物性を損なわない範囲で使用することができる。係る単量体としては、炭素数12以上のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエステル類、具体的には、アクリル酸ラウリル、アクリル酸トリデシル、およびアクリル酸ステアリルなどが例示される。更にメタクリル酸エステル類、具体的には、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸トリシクロデシニル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ステアリルなどが例示される。更に紫外線吸収能を有する単量体、光安定性を有する単量体、各種の官能基を有する単量体を用いることも可能である。紫外線吸収能を有する単量体としては、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メタクリロキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、メタクリロキシヒドロキシプロピル−3−〔3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−ターシャリーブチル−4−ヒドロキシフェニル〕プロピオネートおよび2−ヒドロキシ−4−(メタクリロキシエトキシ)ベンゾフェノン等が挙げられる。また、光安定性を有する単量体としては、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレートおよび2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルメタクリレート等が挙げられる。
【0009】
官能基含有単量体としては、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピルおよび(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチルのε−カプロラクトン付加反応物等の(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキル類、(メタ)アクリル酸グリシジルおよびビニルグリシジルエーテル等のエポキシ基含有単量体、アクリル酸およびメタクリル酸類、アクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチルメタクリルアミドおよびN,N−ジメチルメタクリルアミド等が挙げられる。
【0010】
更に、エチレン、プロピレン、1−ブテンおよびイソブチレンなどのα−オレフィン類、塩化ビニル、塩化ビニリデンなどのクロロエチレン類、テトラフルオロエチレン、トリフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、フッ化ビニリデンなどのフルオロエチレン類、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテルおよびシクロヘキシルビニルエーテル等のビニルエーテル類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、カプロン酸ビニル、カプリル酸ビニル、ベオバ9、ベオバ10(シェル化学製、炭素数が9および10の脂肪酸ビニル)およびラウリン酸ビニル等のビニルエステル類、エチルアリルエーテルおよびブチルアリルエーテル等のアリルエーテル類が挙げられる。
好ましい単量体は、メタクリル酸エステル類であり、特に好ましくは、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸エチルヘキシルである。
【0011】
ビニル重合体(A)は、上記ビニル単量体を150〜350℃の重合温度にて連続反応装置で重合させることによって得られる。重合温度が150℃に満たない場合は、得られる共重合体の分子量が大きくなりすぎ、かつ反応速度が遅くなってしまう。他方350℃より高すぎると、分解反応が発生して重合液が着色したり、分子量が低下する。この温度範囲で重合することにより、分子量が適当で粘度が低く、無着色で夾雑物の少ない共重合体を効率よく製造することができる。すなわち、当該重合方法によれば、極微量の重合開始剤を使用すればよく、メルカプタンのような連鎖移動剤や、重合溶剤を使用する必要がなく、純度の高い共重合体が得られる。
【0012】
ビニル重合体(A)の重量平均分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によるポリスチレン換算4000〜70000であり、好ましくは6000〜20000である。重量平均分子量が4000を下回るとシーリング材の強度が十分でなく、70000を上回ると粘度が高くなりすぎる。
ビニル重合体(A)のガラス転移温度は−70〜10℃であり、好ましくは−65〜−20℃である。10℃を超えると冬場に硬くなり使用できない。−70℃を下回ると、耐汚染性が劣る。
【0013】
ビニル重合体(A)の製造に使用するラジカル重合開始剤としては、具体的にはジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エトキシエチルオキシジカーボネート、ターシャリーブチルパーオキシピバレート、ジターシャリーブチルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイドおよびラウロイルパーオキサイド等の過酸化物、または2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)および2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)等のアゾ化合物、過硫酸アンモニウムおよび過硫酸カリウム等の無機過酸化物が使用できる。
本発明では、有機溶媒中で行う溶液重合と、無溶剤で行う塊状重合を用いることができる。この中では、塊状重合が好ましいが、有機溶媒を用いる場合は、有機炭化水素系化合物が適当でありテトラヒドロフランおよびジオキサン等の環状エーテル類、ベンゼン、トルエンおよびキシレン等の芳香族炭化水素化合物、酢酸エチルおよび酢酸ブチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトンおよびシクロヘキサノン等のケトン類等、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類が例示され、これらの1種または2種以上を用いることができる。溶媒の使用量は、80部以下とすることが好ましい。
【0014】
ビニル重合体(A)の製造は、重合の進行と共に単量体を連続的に添加する高温連続重合が好ましい。連鎖移動剤は耐候性の低下につながるため、用いないことが好ましい。
高温連続重合とは、150〜350℃の高温で連続重合する重合方法である。これによれば、ゲル化の心配がなく、組成が均一で不純物の少ない共重合体が得られるため、シーリング材組成物の耐候性を高めることができる。
高温連続重合法としては、特開昭57−502171号、同59−6207号、同60−215007号等に開示された公知の方法に従えば良い。例えば、加圧可能な反応機を溶媒で満たし、加圧下で所定温度に設定した後、各単量体、及び必要に応じて重合溶媒とからなる単量体混合物を一定の供給速度で反応機へ供給し、単量体混合物の供給量に見合う量の重合液を抜き出す方法があげられる。又、単量体混合物には、必要に応じて重合開始剤を配合することもできる。その配合する場合の配合量としては、単量体混合物100質量部に対して0.001〜2質量部であることが好ましい。圧力は、反応温度と使用する単量体混合物及び溶媒の沸点に依存するもので、反応に影響を及ぼさないが、前記反応温度を維持できる圧力であればよい。単量体混合物の滞留時間は、1〜60分であることが好ましい。滞留時間が1分に満たない場合は単量体が充分に反応しない恐れがあり、未反応単量体が60分を越える場合は、生産性が悪くなってしまうことがある。好ましい滞留時間は2〜40分である。
【0015】
ポリオキシアルキレン化合物(B)は、末端にアルコキシシリル基を含むポリオキシアルキレン化合物である。ポリオキシアルキレン単位としては下記のものが例示される。
−(CH2)n−O−(nは1〜10の整数)
−CH2CH(CH3)−O−
−CH2CH(C2H5)−O−
−CH2C(CH3)2−O−
−CH2CH(CH=CH2)−O−
ポリオキシアルキレン中に上記の繰り返し単位を1種または2種以上が含まれていてもよい。作業性に優れる点で、−CH2CH(CH3)−O−なるポリオキシアルキレン単位を有する化合物は好ましいものである。また、一分子あたりのアルコキシシリル基の数は2〜4個が好ましい。5以上になると硬化物が硬くなり、1では硬化不十分になるからである。
重量平均分子量が2000未満では、シーリング材に十分な柔軟性を与えることができない場合があり、50000を超えると粘度が高くなり、シーリング材の塗工時に作業性が低下する場合がある。
【0016】
ポリオキシアルキレン化合物(B)は、アルコキシシリル基としてトリメトキシシリル基、メチルジメトキシシリル基、ジメチルメトキシシリル基、トリエトキシシリル基、メチルジエトキシシリル基、メチルジメトキシエトキシシリル基を有するものが好ましい。硬化速度と柔軟性のバランスからトリメトキシシリル基またはメチルジメトキシシリル基が特に好ましい。
ポリオキシアルキレン化合物(B)の具体例としては、鐘淵化学株式会社製「MSポリマーS202」、「MSポリマーS303」、「サイリルSAT200」、「サイリルSAT30」、旭硝子株式会社製「エクセスターES2410」、「エクセスターES3430]等が例示される。
【0017】
ビニル重合体(A)とポリオキシアルキレン化合物(B)の配合比は、ビニル重合体(A)およびポリオキシアルキレン化合物(B)の合計量100質量部を基準として、(A)/(B)=10〜90質量部/90〜10質量部が好ましく、(A)/(B)=20〜50質量部/80〜50質量部がより好ましい。(A)が10質量部未満では耐候性が不足する場合があり、90質量部を超えると柔軟性が不十分となる場合がある。
【0018】
本発明のシーリング材組成物を構成するもう一つの必須成分(C)は可塑剤として機能するものであり、重量平均分子量が1000〜50000であるポリプロピレングリコール(C1)またはビニル単量体を150〜350℃の温度で連続重合させて得られ、重量平均分子量が800〜15000であり、ガラス転移温度が−70〜−10℃であり、アルコキシシリル基を有していないビニル重合体(C2)である。
【0019】
重量平均分子量が1000〜50000であるポリプロピレングリコール(C1)は市販品をそのまま使用できる。好ましい重量平均分子量は3000〜20000である。1000未満では耐候性が不十分であり、50000を超えると粘度が高く、作業性が低下する。係る市販品としては、旭硝子株式会社製「プレミノール4010」、「プレミノール5005」、「プレミノール3010」、日本油脂株式会社製「ユニオールD4000」、「ユニオールTG4000」などが例示される。
【0020】
また、もう一方の可塑剤成分であるビニル重合体(C2)は、ビニル単量体を150〜350℃の温度で連続重合させて得られ、重量平均分子量が800〜15000であり、ガラス転移温度が−70〜−10℃であり、アルコキシシリル基を有していないものである。該重合体としては、特開平2001−207157号記載のアクリル酸エステルポリマーが好適に用いられる。
アクリル酸エステルのエステル部分は炭素数1〜20のものが用いられる。具体的にはアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸s−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸ネオペンチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸イソデシル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸トリデシルおよびアクリル酸ステアリル等のアクリル酸アルキル;アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸イソボルニルおよびアクリル酸トリシクロデシニル等のアクリル酸脂環式アルキル;アクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシブチル、アクリル酸ヒドロキシプロピルおよびアクリル酸ヒドロキシエチルのε−カプロラクトン付加反応物等のアクリル酸ヒドロキシアルキル;アクリル酸2−メトキシエチル、アクリル酸ジメチルアミノエチル、アクリル酸クロロエチル、アクリル酸トリフルオロエチルおよびアクリル酸テトラヒドロフルフリル等のヘテロ原子含有アクリル酸エステル類が挙げられるが、これらに限らない。また、これらのうちの1種類または2種類以上を重合してもよい。 ただし、式1を含む単量体は使用しない。
また、アクリル酸エステル以外の共重合可能な単量体を共重合させることも可能である。例えば、メタクリル酸エステル、α−オレフィン類、ビニルエステル類およびビニルエーテル類などの、ビニル単量体が挙げられる。
【0021】
ビニル重合体(C2)の重量平均分子量は800〜15000、ガラス転移温度−70〜−10℃であり、重量平均分子量は1000〜11000が特に好ましい。重量平均分子量が800を下回ると硬化物の表面にブリ−ドして耐汚染性が悪くなり、15000を超えると相溶性が低下する。
具体的には、東亞合成株式会社製の「ARUFON UP1000」、「UP1010」、「UP1020」、「UP1060」、「UP1080」、「UP1110」、「UH2000」、「UH2130」等が例示される(「ARUFON」は東亞合成株式会社の登録商標である。)。
【0022】
ビニル重合体(A)およびポリオキシアルキレン化合物(B)の合計量100質量部を基準として、ポリプロピレングリコール(C1)とビニル重合体(C2)を合わせた成分(C)の使用割合は20〜100質量部であることが好ましい。20質量部未満では可塑効果が不十分であり、100質量部を超えると硬化物が柔らかくなりすぎる。(C)成分として、ポリプロピレングリコール(C1)およびビニル重合体(C2)を併用してもよいし、ポリプロピレングリコール(C1)またはビニル重合体(C2)のいずれかのみを使用してもよい。
【0023】
本発明のシーリング材組成物は、(A)〜(C)以外の成分を含むことができる。係る成分としては、充填材、チクソ性付与剤、老化防止剤、硬化促進剤、密着増強剤、脱水剤等が含まれる。
充填材としては、平均粒径0.02〜2.0μm程度の軽質炭酸カルシウム、平均粒径1.0〜5.0μm程度の重質炭酸カルシウム、酸化チタン、カーボンブラック、合成ケイ酸、タルク、ゼオライト、マイカ、シリカ、焼成クレー、カオリン、ベントナイト、水酸化アルミニウムおよび硫酸バリウム、ガラスバルーン、シリカバルーン、ポリメタクリル酸メチルバルーンが例示される。これら充填剤により、力学的な性質が改善され、強度や伸度を向上することができる。
この中でも、物性改善の効果が高い、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウムおよび酸化チタンが好ましい。充填材の添加量は、ビニル重合体(A)およびポリオキシアルキレン化合物(B)の合計量100質量部を基準として、50〜300質量部が好ましい。さらに好ましくは、100〜250質量部である。充填材の量が少なすぎても多すぎてもシーリング材の力学的性質が損なわれることがある。
【0024】
さらに、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物および蓚酸アニリド系化合物などの紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系化合物などの光安定剤、ヒンダードフェノール系などの酸化防止剤、またはこれらの混合物である老化防止剤、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジアセトアセトナート等の錫系硬化促進剤、アマイドワックス系、シリカ系のチクソ性付与剤、アミノシラン、エポキシシラン等の密着性付与剤、ビニルシラン、メチルシラン類やオルト蟻酸メチルおよびオルト酢酸メチルなどの脱水剤、さらには有機溶剤を配合しても良い。
紫外線吸収剤としては、チヌビン571、チヌビン1130、チヌビン327(チバスペシャリティー製)が例示される。光安定剤としては、チヌビン292、チヌビン144、チヌビン123(チバスペシャリティー製)、サノール770(三共製)が例示される。熱安定剤としては、イルガノックス1135、イルガノックス1520、イルガノックス1330(チバスペシャリティー製)が例示される。紫外線吸収剤/光安定剤/熱安定剤の混合物チヌビンB75(チバスペシャリティー製)を使用しても良い。
錫系触媒としては、U28、U100、U200、U220、U303(日東化成製)、SCAT−7、SCAT−46A、No918(三共有機合成製)が例示される。
チクソ性付与剤としては、ディスパロン3600N、ディスパロン3800、ディスパロン305、ディスパロン6500(楠本化成製)が例示される。
タック防止剤としては、アクリル系オリゴマーであるアロニックスM8030、M8060、M8100、M309(東亞合成製)、または光重合開始剤との混合物、桐油、亜麻仁油などの不飽和脂肪酸油、R15HT(出光石油製)、PBB3000(日本曹達製)、ゴーセラック500B(日本合成化学製)などが例示される。
アミノシランとしては、A1100、A1102、A1120、A1122、Y9669、A1160(日本ユニカー製)が、エポキシシランとしては、A187、A186(日本ユニカー製)等が例示される。アミノシランとエポキシシランの反応物を使用しても良い。また、A189、AZ6129(日本ユニカー製)等のメルカプトシラン、A151、A174(日本ユニカー製)等のビニル基含有シラン、A1310、Y5187等のイソシアネートシランを使用しても良い。
以下、合成例および実施例を挙げて、具体的に説明する。
【0025】
【実施例】
<合成例1>
オイルジャケットを備えた容量1リットルの加圧式攪拌槽型反応器のオイルジャケット温度を、温度を195℃に保った。次いで、アクリル酸エステル単量体としてアクリル酸ブチル(以下BAという)、アクリル酸2−エチルヘキシル(以下HAという)、メタクリル酸メチル(以下MMAという)およびメタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン(以下MDSi)をそれぞれ42.5部、40.0部、15.0部および2.5部からなる単量体混合物に、重合開始剤としてジターシャリーブチルパーオキサイドの0.05部を混合した。一定の供給速度(48g/分、滞留時間:12分)で原料タンクから反応器に連続供給を開始し、反応器内の重量が580gになるように重合物を出口から連続的に抜き出した。その時の反応器内温は、199〜201℃に保たれた。さらに抜き出した反応物を30kPaに減圧し、250℃に保った薄膜蒸発機で連続的にモノマー等を回収した。
単量体混合物の供給開始から温度が安定してから36分後を反応液の回収開始点とし、これから35分反応を継続した結果、1680gの単量体混合液を供給し、1538gの重合体を回収した。溶媒としてテトラヒドロフランを使用し、GPCより求めたポリスチレン換算による共重合体の数平均分子量(以下Mnという)は4700、重量平均分子量(以下Mwという)は10300であり、DSCにより測定したガラス転移温度(Tg)は−47℃であった。この共重合体の組成は、1H−NMRから、BA/HA/MMA/MDSi=43/40/14/3(重量比)であった。
【0026】
<合成例2〜4>
合成例1と同様の方法により単量体を重合し、合成例1と同様な処理を行って、表1記載のビニル重合体を合成した。表1中の略語でCHAはアクリル酸シクロヘキシル、BMAはメタクリル酸ブチル、TMSiはメタクリロキシプロピルトリメトキシシランのことである。
【0027】
【表1】
【0028】
<比較合成例1>
滴下ロート、窒素導入管、温度計、攪拌機の付いた1リットルフラスコに、溶剤としてトルエン400重量部、メルカプトプロリルメチルジメトキシシランを3.0重量部を仕込み、窒素置換しながら90℃まで昇温した。温度が一定になったことを確認後、BA100.0重量部、HA97.5重量部、MMA50.0重量部、MDSi2.5重量部、およびアゾビスイソブチロニトリルの混合物を5時間かけて滴下した。更に3時間攪拌後重合を停止して、トルエンを留去後に液状の共重合体を224重量部得た。この共重合体の組成は、BA/HA/MMA/MDSi=39/39/20/2であり、Mn=3900、Mw=10200であった。
【0029】
<比較合成例2>
上記と同様の重合機を使用して、トルエンの変わりに旭硝子株式会社製の変成シリコーン「エクセスターES2410」を400重量部、単量体をBAを81.5重量部、MMAを15.0重量部、TMSiを3.5重量部に変更する以外同様の方法で共重合をおこない、白濁した重合液を得た。得られた重合液をメタノールに投入し、共重合体を回収した。この共重合体の組成は、BA/MMA/TMSi=82/15/3(重量部)であり、Mn=18000、Mw=34500であった。
【0030】
<実施例1〜4、比較例1〜2>
合成例1〜4および比較合成例1において製造されたビニル重合体、およびアルコキシシリル基含有ポリオキシアルキレン(B)として旭硝子株式会社製「エクセスターES2410またはES3430」、(C)の可塑剤としてポリプロピレングリコールでは旭硝子株式会社製「プレミノール4010」、高温連続重合で合成したアクリル酸エステルとしては、BA/MMA共重合体(BA/MMA=90/10重量部、Mn=1500、Mw=3000、Tg=−57℃、以下XP−1)を使用して、更に、軽質炭酸カルシウム(丸尾カルシウム株式会社製カルファイン200M)、酸化チタン(石原産業製R−820)、硬化促進剤(ジブチル錫ジラウレート)、および老化防止剤(チバスペシャルティ株式会社製チヌビンB75)、脱水剤(メチルトリメトキシシラン)を表2に示す質量部で配合した。
【0031】
【表2】
【0032】
・エクセスターES2410:末端官能基2のメチルジメトキシシリル基含有ポリオキシプロピレン、Mn=16000、Mw=26000。
・エクセスターES3430:末端官能基3のメチルジメトキシシリル基含有ポリオキシプロピレン、Mn=18500、Mw=25000。
・プレミノール4010:Mn=12600、Mw=14200のポリプロピレングリコール。
相溶性の判定基準は、(A)と(B)を1対1で混合した時の外観が透明なものを○、白濁したものを×とした。
【0033】
破断強度、破断伸度、50%引張応力(被着体はアルミ)はJIS・A5758(建築用シーリング材)に記載の方法に準じて実施した。
促進耐候性試験は試料をJIS・5758記載のホルダーに取り付け、サンシャインウェザオメータ(スガ試験機製)3000時間経過後の表面状態と強度保持率(%)、伸度保持率(%)を測定した。表面状態の判定基準および伸度保持率の算出方法を示す。
・表面状態の判定基準
○:変化なかった。
△:微少クラックがあった。
×:深いクラックがあった。
・強度保持率(%)=(促進耐候性試験後の破断強度/初期の破断強度)×100
・伸度保持率(%)=(促進耐候性試験後の破断伸度/初期の破断伸度)×100
耐汚染性試験は、7cm×15cmのガラス板の上面1/2に、試料をへらで泡が入らないように塗って厚み1mmの試験板を作製した。名古屋市船見町で6ヶ月の屋外曝露を行い、汚れ具合を目視により次の判定基準で評価した。結果を表3に示す。
○:塵埃の付着がほとんどなかった。
△:塵埃が少し付着した。
×:塵埃がかなり付着した。
【0034】
【表3】
【0035】
【発明の効果】
本発明のシーリング材組成物は、優れた耐候性および耐汚染性を併有し、破断の伸度も大きく、建築材料などに好適に用いることが可能である。
Claims (4)
- ビニル単量体を150〜350℃の温度で連続重合させて得られ、重量平均分子量が4000〜70000であり、ガラス転移温度が−70〜10℃であり、メルカプタンに由来する基を有せずアルコキシシリル基を有するビニル重合体(A)、末端にアルコキシシリル基を有するポリオキシアルキレン化合物(B)および重量平均分子量が1000〜50000であるポリプロピレングリコール(C1)またはビニル単量体を150〜350℃の温度で連続重合させて得られ、重量平均分子量が800〜15000であり、ガラス転移温度が−70〜−10℃であり、アルコキシシリル基を有していないビニル重合体(C2)を含有するシーリング材組成物。
- ビニル重合体(A)およびポリオキシアルキレン化合物(B)の合計量100質量部を基準として、ビニル重合体(A)、ポリオキシアルキレン化合物(B)およびポリプロピレングリコール(C1)とビニル重合体(C2)を合わせた成分(C)の割合が、それぞれ10〜90質量部、10〜90質量部および20〜100質量部である請求項1に記載のシーリング材組成物。
- ビニル重合体(A)が、炭素数1〜8のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエステル50〜99.5質量部、アルコキシシリル基を有するビニル単量体0.5〜10質量部、その他のビニル単量体0〜49.5質量部を含有する単量体混合物をメルカプタンが存在しない条件で、ラジカル重合させて得られるものである請求項1または2に記載のシーリング材組成物。
- ポリオキシアルキレン化合物(B)が、重量平均分子量2000〜50000であり、2個以上のアルコキシシリル基を有するものである請求項1〜3のいずれかに記載のシーリング材組成物。
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