以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ記録装置1の構成例を示すブロック図である。
図1のコンテンツ記録装置1には、ケーブルなどを介してTV2が接続され、ネットワーク3を介して外部記録媒体4が接続されている。また、リムーバブルメディア5がコンテンツ記録装置1に対して着脱可能とされている。リムーバブルメディア5は、Blu-rayディスク5Aと、フラッシュメモリを搭載したメモリカード5Bから構成されている。
コンテンツ記録装置1のデジタル放送チューナ11は、CPU(Central Processing Unit)14による制御に従って、アンテナからの放送信号を受信、復調し、所定のチャンネルで放送されるトランスポートストリームをDEMUX12に出力する。
DEMUX12は、デジタル放送チューナ11から供給されたトランスポートストリームに施されているスクランブルを解除した後、スクランブルを解除して得られたトランスポートストリームから所定のストリームをCPU14による制御に従って抽出し、抽出したストリームを記録対象のコンテンツとしてスイッチ回路13に出力する。
また、DEMUX12は、トランスポートストリームから抽出したSI(Service Information)をCPU14に出力する。CPU14に出力されるSIには、放送されるそれぞれのコンテンツのコピーの制限を定義する情報が含まれる。
スイッチ回路13は、CPU14による制御に従ってスイッチ31を端子32Aまたは端子32Bに接続し、DEMUX12から供給されたMPEG(Moving Picture Experts Group)2などの所定の方式で圧縮されたコンテンツをHDD(Hard Disk Drive)15に出力する。スイッチ31が端子32Aに接続されているときにスイッチ回路13から出力されたコンテンツはHDD15の領域Aに記録され、スイッチ31が端子32Bに接続されているときにスイッチ回路13から出力されたコンテンツはHDD15の領域Bに記録される。
CPU14は、図示せぬROM(Read Only Memory)に記憶されたプログラムなどを実行し、コンテンツ記録装置1の全体の動作を制御する。
例えば、CPU14は、DEMUX12から供給されたSIを解析し、解析結果や記録先の設定に基づいて、対象になっているコンテンツの記録先となるHDD15の領域を判定する。
CPU14は、記録対象になっているコンテンツが「1世代のみコピー可」としてコピーの制限が設定されているコピーワンスコンテンツであって、記録先とするHDD15の領域が領域Aとして指定されているコンテンツであると判断した場合、スイッチ回路13のスイッチ31を端子32Aに接続させる。
例えば、記録対象とするコピーワンスコンテンツを領域Aに記録することがユーザによって設定されている場合、あるいは、コンテンツ記録装置1のデフォルトの状態で、コピーワンスコンテンツは領域Aに記録するものとして設定されている場合、CPU14は、記録対象になっているコピーワンスコンテンツの記録先をHDD15の領域Aとすることが指定されていると判断する。
CPU14は、記録対象になっているコンテンツがコピーワンスコンテンツであって、記録先とするHDD15の領域が領域Bとして指定されているコンテンツであると判断した場合、または、記録対象になっているコンテンツがコピーワンスコンテンツ以外のコンテンツである例えばコピーフリー(Copy Free)コンテンツであると判断した場合、スイッチ回路13のスイッチ31を端子32Bに接続させる。
また、CPU14は、HDD15に形成されるそれぞれの領域の容量に関する情報である容量情報をHDD15から取得し、容量に関する通知をユーザに対して行う。例えば、CPU14は、領域毎に、領域全体の容量に対してどのくらいの容量に既にコンテンツが記録されているのかをグラフィックで表したり、音声で通知したりする。また、コンテンツを記録させることが可能な残りの空き領域の容量が少なくなってきた場合、そのことを表す情報を表示したり、音声で通知したりする。
CPU14は、HDD15に記録されているコンテンツをリムーバブルメディア5にダビングすることなども行う。ここで、「ダビング」は、上述した「ムーブ」と「コピー」を含む概念である。「ムーブ」は、ムーブ元のコンテンツを残すことなく、HDD15に記録されているコンテンツをリムーバブルメディア5に記録させることをいい、「コピー」は、コピー元のコンテンツを残しつつ、HDD15に記録されているコンテンツをリムーバブルメディア5に記録させることをいう。
HDD15には、その記録領域全体に領域Aと領域Bが形成され、スイッチ回路13から供給されたコンテンツがそれぞれの領域に記録される。それぞれの領域は、物理的に区切られることによって形成されるようにしてもよいし、論理的に区切って管理されることによって、形成されるようにしてもよい。
図1の例においては、領域Aは、そこに記録されたコピーワンスコンテンツがリムーバブルメディア5にムーブされた場合でもムーブの元になったオリジナルのコンテンツを消去しなくてもよいことが許可された、いわば特別な領域とされている。コピーの回数が設定されている場合、その回数の範囲でコピーを行うことが可能とされる。
一方、領域Bは、そこに記録されたコピーワンスコンテンツがリムーバブルメディア5にムーブされた場合にはムーブの元になったオリジナルのコンテンツを消去しなければならない、いわば通常の領域とされている。領域Bに記録されたコピーフリーコンテンツは、通常どおり、制限なく、コピー等を自由に行うことが可能とされる。
ムーブを行った場合でもムーブの元になったオリジナルのコンテンツを消去しなくてもよいようなコピーワンスコンテンツをユーザが無制限に残しておくことができないように領域は制限することが可能である。例えば、HDD15全体の記録容量が200GBであるとすると、領域Aは50GBとして制限される。
これにより、全てのコピーワンスコンテンツの複数回のコピーを許すのを防ぎ、コンテンツの権利者を保護しつつ、ユーザによる使い勝手を向上させることができる。ユーザは、コンテンツ記録装置1から再生することによっても視聴したいし、コピーによってリムーバブルメディア5に記録させ、リムーバブルメディア5を装着させた他の機器に再生させることによっても視聴したいと思うようなコピーワンスコンテンツを領域Aに記録させておくことによって、それを実現することができる。
その後、リムーバブルメディア5等にコピーすることによりコピー回数の権利が消失した場合、領域Bに移動することにより、通常の概念のコピーワンスコンテンツとして扱われ、ムーブの権利は残る。
考え方として、通常のコピーワンスコンテンツの概念で処理される実体をはじめから領域Bにおき、コピー可能なものだけ領域Aにもおくという処理方法も可能である。
領域Aと領域Bがこのような領域とされていて、且つ領域Aの容量や数が限定されている場合、領域Aに記録されたコピーワンスコンテンツを領域Bに移動することにより、領域Aに記録可能なコンテンツの空き領域が確保されることになり、ユーザは、空き領域に、複数回コピー可能なコピーワンスコンテンツを新たに記録させることができる。
領域Aに存在するときにコピー回数の権利を全て使用し、領域Bに移されたコピーワンスコンテンツでも、そのコピーされたリムーバブルメディア等からムーブバック処理が行われた場合は領域Aに再度移され、コピー前と同じようにして管理することが可能である。ここで、ムーブバック処理は、リムーバブルメディア5に記録されたコンテンツをリムーバブルメディア5から消去し、その代わりに、バックアップしていたデータに基づいて、コピー元のオリジナルのコンテンツの利用権限をユーザに再度復帰させる処理である。ムーブバック処理は権利の復活であり、画質はオリジナルコンテンツとかわることはない。
領域Aに記録されたコンテンツのリストの表示をユーザが指示した場合、ムーブバック処理が行われることによって領域Aに移されたコピーワンスコンテンツの情報がタイトルリストに表示され、ユーザは、そのタイトルリストから、領域Aに再度移されたコピーワンスコンテンツの再生やコピーなどを指示することができる。
以上のような領域からなるHDD15に記録されているコンテンツは、適宜、デコーダ16、ネットワーク端子20に供給される。
デコーダ16は、HDD15から供給されたビデオデータ(ビデオパケット)をデコードし、得られたビデオデータをグラフィック回路17に出力する。デコーダ16から供給されたビデオデータに基づいて、記録済みのコンテンツの映像がグラフィック回路17により生成される。なお、図1においてはビデオデータの経路のみが示されているが、オーディオデータについても図示せぬデコーダによりデコードされ、得られたデータに基づいて音声の出力が行われる。
グラフィック回路17は、CPU14から供給されたGUI(Graphical User Interface)のデータに基づいて、領域全体の容量に対してどのくらいの容量にコンテンツが既に記録されているのかを各領域毎にグラフィックで表すためのデータを生成し、そのようなグラフィックを映像端子18を介してTV2に表示させる。また、グラフィック回路17は、デコーダ16から供給されたビデオデータに基づいて、記録済みのコンテンツの映像を映像端子18を介してTV2に表示させる。
映像端子18は、グラフィック回路17から供給されたデータに基づいて各種の画面をTV2に表示させる。
音声端子19は、CPU14から供給されたデータに基づいて各種の音声をTV2のスピーカから出力させる。TV2からは、上述したようなHDD15の容量に関する音声などが出力される。
ネットワーク端子20は、CPU14による制御に従って、HDD15に記録されているコンテンツを読み出し、読み出したコンテンツをHDDなどよりなる外部記録媒体4に記録させたり、CPU14による制御に従って、HDD15の容量に関するユーザへの通知をメールサーバ21を介してパソコン22や携帯電話機23にメール送信する。
図2は、コンテンツ記録装置1のCPU14の機能構成例を示すブロック図である。図2に示す構成の少なくとも一部は、図1のCPU14により所定のプログラムが実行されることによって実現される。
図2に示されるように、コンテンツ記録装置1においては、SI解析部41、記録制御部42、コンテンツ管理部43、表示制御部44、出力制御部45、および通信制御部46が実現される。
SI解析部41は、DEMUX12から供給されたSIを解析し、記録対象になっているコンテンツのコピーの制限を表す情報であるCCI(Copy Control Information)を記録制御部42に出力する。
記録制御部42は、SI解析部41から供給されたCCIに応じて、あるいはユーザによる指定などに応じて、スイッチ回路13に設けられるスイッチ31の接続を切り替え、記録対象になっているコンテンツの記録先となるHDD15の領域を制御する。記録先となるHDD15の領域を制御するとき、記録制御部42は、適宜、HDD15の容量の確認なども行う。記録制御部42は、コンテンツをHDD15に記録させたとき、記録させたコンテンツについてのCCIをコンテンツ管理部43に出力する。CCIではなく、放送波によって提供される他の記述子、あるいは、ネットワーク3を介して送信されてくる再生制御情報、DRM(Digital Rights Management)情報に応じてスイッチ31の接続が切り換えられるようにしてもよい。
コンテンツ管理部43は、HDD15に記録されているコンテンツを管理する。例えば、コンテンツ管理部43は、HDD15に記録されているコンテンツのダビングがユーザにより指示されたとき、記録制御部42から供給されたCCIにより表される制限に従って、HDD15に記録されているコンテンツをリムーバブルメディア5にダビングさせる。
また、コンテンツ管理部43は、HDD15に形成されるそれぞれの領域の容量に関する情報である容量情報をHDD15から取得し、表示制御部44、出力制御部45、または通信制御部46を制御することによって、容量に関する情報をユーザに通知する。また、コンテンツ管理部43は、表示制御部44を制御して、HDD15に記録されているコンテンツのリストをTV2に表示させたりする。
表示制御部44は、コンテンツ管理部43による制御に従ってGUIデータを生成し、生成したGUIデータをグラフィック回路17に出力することによって、所定の画面をTV2に表示させる。例えば、HDD15の容量に関する情報がTV2に表示され、ユーザに通知される。
出力制御部45は、コンテンツ管理部43による制御に従って音声端子19を介して音声をTV2から出力させ、HDD15の容量に関する通知をユーザに対して行う。
通信制御部46は、コンテンツ管理部43による制御に従って、HDD15に記録されているコンテンツをネットワーク端子20を介して外部記録媒体4に送信し、記録させる。また、通信制御部46は、HDD15の容量に関するユーザへの通知をネットワーク端子20、メールサーバ21を介して電子メールによって行う。通信制御部46に対しては、ユーザのパソコン22や携帯電話機23の電子メールアドレスなどがユーザによりあらかじめ設定されている。
ここで、以上のような構成を有するコンテンツ記録装置1の動作について説明する。
はじめに、図3のフローチャートを参照して、コンテンツの記録を制御するコンテンツ記録装置1の処理について説明する。
上述したように、リムーバブルメディア5にムーブしたとしてもムーブ元のコンテンツを消去しないことが許可されたコピーワンスコンテンツが記録される領域Aの容量は制限されており、領域Aに対するコピーワンスコンテンツの記録は、その制限の範囲で行われる。
図3の処理は、例えば、コンテンツの記録(録画)の予約時に行われる。放送予定の番組のリストなどから記録対象とするコンテンツがユーザにより選択されたとき、そのコンテンツに関するSIがDEMUX12により抽出され、SI解析部41に供給される。記録対象とするコンテンツが選択されたとき、適宜、記録先とするHDD15の領域がユーザにより続けて選択される。
放送予定の番組のリストではなく、VOD(Video On Demand)によって提供されるコンテンツのリストから、記録対象とするコンテンツが選択されるようにしてもよい。VODによって提供されるコンテンツのリストから記録対象とするコンテンツが選択されたとき、デジタル放送チューナ11に替えて、あるいはデジタル放送チューナ11とは別に設けられるコンテンツ取得部により、記録対象とするコンテンツが取得されるとともに、インターネットなどよりなるネットワーク3を介して送信されてくる再生制御情報、DRM(Digital Rights Management)情報が取得され、取得された再生制御情報、DRM(Digital Rights Management)情報が、コンテンツの記録先とする領域を判断するために解析される。
このように、コンテンツ記録装置1には、ネットワーク3を介してコンテンツを取得する構成が設けられるようにすることも可能である。ネットワーク3を介してコンテンツ等を取得する構成がデジタル放送チューナ11に替えて設けられるコンテンツ記録装置1の構成については後述する。以下、主に、放送波を介して取得されたコンテンツを処理する場合について説明するが、ネットワーク3を介して取得されたコンテンツについても同様に、コンテンツとともに取得された再生制御情報、DRM(Digital Rights Management)情報に基づいて処理が行われる。
ステップS1において、SI解析部41はSIを解析し、記録対象になっているコンテンツのCCIを記録制御部42に出力する。
ステップS2において、記録制御部42は、SI解析部41から供給されたCCIと、ユーザによる設定、またはデフォルトの設定などに基づいて、記録対象となっているコンテンツが、記録先をHDD15の領域Aとすることが指定されているコピーワンスコンテンツであるか否かを判定する。
記録制御部42は、ステップS2において、記録対象となっているコンテンツが記録先をHDD15の領域Aとすることが指定されているコピーワンスコンテンツであると判定した場合、ステップS3に進み、HDD15にアクセスし、領域Aに記録済みのコンテンツの量を確認する。
ステップS4において、記録制御部42は、ステップS3での確認の結果、記録対象となっているコピーワンスコンテンツを記録することができる容量の空き領域が領域Aに残っているか否かを判定する。
記録制御部42は、ステップS4において、記録対象となっているコピーワンスコンテンツを記録することができる容量の空き領域が領域Aに残っていると判定した場合、ステップS5に進み、記録先を領域Aとして、対象になっているコピーワンスコンテンツの記録予約を設定する。その後、処理は終了され、記録対象になっているコピーワンスコンテンツの放送が開始されたとき、スイッチ回路13のスイッチ31が端子32Aに接続され、コピーワンスコンテンツが領域Aに記録される。
ステップS4において、記録制御部42は、記録対象となっているコピーワンスコンテンツを記録することができる容量の空き領域が領域Aに残っていないと判定した場合、ステップS5をスキップし、処理を終了させる。このとき、記録先を領域Bとした形で、記録対象となっているコピーワンスコンテンツの記録予約が設定されるようにしてもよい。
一方、ステップS2において、記録制御部42は、SI解析部41から供給されたCCIと、ユーザによる設定、またはデフォルトの設定などに基づいて、記録対象となっているコンテンツが、記録先をHDD15の領域Aとすることが指定されているコピーワンスコンテンツではない、すなわち、記録先をHDD15の領域Bとすることが指定されているコピーワンスコンテンツ、またはコピーフリーのコンテンツであると判定した場合、ステップS6に進む。
ステップS6において、記録制御部42は、記録先を領域Bとして、対象になっているコンテンツの記録予約を設定する。その後、処理は終了され、記録対象になっているコンテンツの放送が開始されたとき、スイッチ回路13のスイッチ31が端子32Bに接続され、コンテンツが領域Bに記録される。なお、領域Bを記録先とする場合も、適宜、空き領域の容量の確認が行われる。
以上の処理により、容量によって、領域Aへのコピーワンスコンテンツの記録が制限される。
次に、図4のフローチャートを参照して、記録済みのコンテンツの容量をユーザに通知するコンテンツ記録装置1の処理について説明する。
ステップS11において、コンテンツ管理部43は、HDD15に記録済みのコンテンツの容量を通知することがユーザにより指示されたか否かを判定し、指示されたと判定するまで待機する。ユーザによる指示は、例えば、リモートコントローラによって行われる。
コンテンツ管理部43は、ステップS11において、記録済みのコンテンツの容量を通知することがユーザにより指示されたと判定した場合、ステップS12に進み、HDD15にアクセスすることによって、領域Aと領域Bのそれぞれの領域の容量、あるいは、ユーザにより指定されたいずれかの領域の容量に関する情報である容量情報を取得する。また、コンテンツ管理部43は、表示制御部44、出力制御部45を制御することによって、TV2に表示されるグラフィックやTV2から出力される音声により、記録済みのコンテンツの容量をユーザに通知する。
記録済みのコンテンツの容量を表すグラフィックは、例えば、領域全体の容量を表す円グラフや棒グラフに対して、記録済みの領域と空き領域がその容量に応じて色分けして表示されたものとされる。これにより、ユーザは、記録済みの領域の容量と空き領域の容量を、視覚的に容易に把握することができる。
次に、図5のフローチャートを参照して、記録可能な残りの空き領域の容量をユーザに通知するコンテンツ記録装置1の処理について説明する。
この処理は、例えば、所定の周期で繰り返し行われたり、記録予約に従ってコンテンツの記録が行われた後などの所定のタイミングで行われたりする。
ステップS21において、コンテンツ管理部43は、HDD15にアクセスすることによって、領域Aと領域Bのそれぞれの領域の容量に関する情報である容量情報を取得し、領域毎の残りの空き領域の容量を確認する。
ステップS22において、表示制御部44は、残りの空き領域の容量が、閾値として設定された所定の容量よりも少ないか否かを判定し、少ないと判定した場合、ステップS23に進み、容量が少ないことをユーザに通知する。
例えば、領域Aに対して50GBの容量が確保されている場合、残りの空き領域の容量が5GBを切ったときなどにユーザに対して通知が行われる。また、所定の転送レートのコンテンツを記録することが可能な時間が1時間を切ったときなどにユーザに対して通知が行われる。通知を行うか否かを判断する基準となる閾値の容量や時間は、ユーザにより設定されるようにしてもよい。
ユーザに対する通知は、表示制御部44、出力制御部45が制御され、「領域Aの空き容量が少なくなっています。」などのメッセージがTV2に表示されることによって行われるようにしてもよいし、そのような音声がTV2から出力されることによって行われるようにしてもよい。また、通信制御部46が制御され、図6に示されるようなメッセージが電子メールによってユーザの携帯電話機などに送信されることによって行われるようにしてもよい。
コンテンツ記録装置1においては、ムーブやコピーが可能とされているコンテンツについては、残りの空き領域の容量が少なくなったとき、外部記録媒体4やリムーバブルメディア5に自動的に退避させることを設定することができるようになされており、ステップS24において、コンテンツ管理部43は、そのような設定がされていることから、残りの空き領域の容量が少なくなったと判断された領域に記録されているコンテンツを退避させるか否かを判定する。
コンテンツ管理部43は、ステップS24において、残りの空き領域の容量が少なくなったと判断された領域に記録されているコンテンツを退避させると判定した場合、ステップS25に進み、残りの空き領域の容量が少なくなったと判断された領域に記録されている所定のコンテンツを退避させる。その後、処理は終了される。
例えば、領域Aの残りの空き領域の容量が少なくなっている場合、領域Aに記録されているコピーワンスコンテンツは、1度、外部記録媒体4に退避され、これにより、領域Aの空き領域が確保される。外部記録媒体4に退避されたコピーワンスコンテンツは、領域Aの空き領域の容量が所定の閾値の容量より多く、空き領域に余裕ができたときなどの所定のタイミングで領域Aに自動的に戻されるようにしてもよい。
一方、ステップS22において、残りの空き領域の容量が閾値として設定された所定の容量よりも多いと判定された場合、または、ステップS24において、残りの空き領域の容量が少なくなったと判断された領域に記録されているコンテンツを退避させる処理を行うことが設定されていないと判定された場合、処理は終了される。
以上の処理により、ユーザは、残りの空き領域の容量の通知を受けることができ、通知を受けることに応じて、空き領域を増やすなどの措置をとることができる。
次に、図7のフローチャートを参照して、タイトルリストを表示させるコンテンツ記録装置1の処理について説明する。
例えば、リモートコントローラが操作され、タイトルリストを表示することがユーザにより指示された場合、ステップS31において、コンテンツ管理部43は、HDD15に記録されているコンテンツの情報を取得し、表示制御部44を制御することによってタイトルリストをTV2に表示させる。TV2に表示されるタイトルリストには、HDD15に記録されているコンテンツのタイトルや記録日時などの情報がリスト表示される。
図8Aは、タイトルリストの表示例を示す図である。
図8Aの例においては、HDD15に記録されているコンテンツのタイトルであるコンテンツA乃至Fが表示され、そのうちのコンテンツAにカーソルC1があてられている。ユーザは、リモートコントローラに設けられている十字キーのうちの上下キーを押すことによってカーソルC1があてられるコンテンツを切り換えることができ、所定の操作を行うことによって、そのときカーソルC1があてられるコンテンツの再生やダビングなどを指示することができる。
また、図8Aの例においては、コンテンツB,D,Fの左隣にマークM1乃至M3がそれぞれ表示されている。マークM1乃至M3は、隣に表示されているコンテンツがコピーワンスコンテンツであることを表す。
HDD15にはコピーワンスコンテンツとコピーフリーコンテンツが混在して記録されることもあるから、このように、コピーワンスコンテンツであることを表すマーク(アイコン)が表示されることにより、ユーザは、タイトルリストに表示されているコンテンツの中から、コピーワンスコンテンツを容易に判別することができる。
コピーワンスコンテンツに対してではなく、コンテンツA,C,Eに対して、そのコンテンツがコピーフリーコンテンツであることを表す所定のマークが付されるようにしてもよい。また、コピーワンスコンテンツとコピーフリーコンテンツの情報がそれぞれ異なる色で表示され、それにより、それぞれのコンテンツのコピーの制限をユーザが判別することができるようにしてもよい。
さらに、所定のコンテンツがカーソルC1により選択されたとき、カーソルC1により選択されたコンテンツがコピーフリーコンテンツであるのかコピーワンスコンテンツであるのかを表す説明(文章)やアイコンがタイトルリストの所定の位置に表示されるようにしてもよい。
図8Aの例においては、タイトルリストの右下にコピーフリーボタン51とコピーワンスボタン52が表示され、コピーフリーボタン51に対してカーソルC2があてられている。ユーザは、リモートコントローラに設けられている十字キーのうちの左右キーを押すことによってカーソルC2があてられるボタンを切り換えることができ、所定の操作を行うことによって、カーソルC2があてられているボタンを押すことができる。コピーフリーボタン51は、コピーフリーコンテンツの情報をリスト表示させるときに操作される専用のボタンであり、コピーワンスボタン52は、コピーワンスコンテンツの情報をリスト表示させるときに操作される専用のボタンである。
図7の説明に戻り、ステップS32において、表示制御部44は、タイトルリストに表示されているコピーフリーボタン51がユーザにより押されたか否かを判定し、押されたと判定した場合、ステップS33に進み、タイトルリストの表示を、コピーフリーコンテンツの情報がリスト表示されるように切り換える。
一方、ステップS33において、コピーフリーボタン51がユーザにより押されていないと判定した場合、表示制御部44は、ステップS34に進み、コピーワンスボタン52が押されたか否かを判定する。
表示制御部44は、ステップS34において、コピーワンスボタン52が押されたと判定した場合、ステップS35に進み、タイトルリストの表示を、コピーワンスコンテンツの情報がリスト表示されるように切り換える。
ステップS33,S35においてタイトルリストの表示が切り換えられた場合、またはステップS34においてコピーワンスボタン52が押されていないと判定された場合、処理は終了される。
図8Bは、コピーフリーボタン51が押されたときに表示されるタイトルリストの例を示す図であり、図8Cは、コピーワンスボタン52が押されたときに表示されるタイトルリストの例を示す図である。
図8Bの例においては、コピーフリーコンテンツのタイトルであるコンテンツA,C,Eがリスト表示されている。また、図8Cの例においては、コピーワンスコンテンツのタイトルであるコンテンツB,D,Fがリスト表示されている。
コピーフリーボタン51、コピーワンスボタン52を押すことでタイトルリストの表示を切り換えることができるようにすることにより、ユーザは、コピーフリーコンテンツ、あるいはコピーワンスコンテンツの閲覧を容易に行うことができる。
なお、領域Aに記録されているコンテンツ(コピーワンスコンテンツ)の情報をリスト表示させるときに操作される専用のボタンや、領域Bに記録されているコンテンツ(コピーワンスコンテンツ、コピーフリーコンテンツ)の情報をリスト表示させるときに操作される専用のボタンなどのように、それぞれの領域に記録されているコンテンツの情報をリスト表示するときに操作される専用のボタンが設けられるようにしてもよい。
図9は、番組表の表示例を示す図である。
TV2にはコピーワンスコンテンツとコピーフリーコンテンツが混在して表示されるので、コピーワンスコンテンツであることを表すマーク(アイコン)が表示されることにより、ユーザは、番組表に表示されているコンテンツの中から、コピーワンスコンテンツを容易に判別することができる。
コピーワンスコンテンツに対してではなく、コピーワンスコンテンツでないことを表す所定のマークが付されるようにしてもよい。また、コピーワンスコンテンツとコピーワンスでないコンテンツの情報が図10で示されるようにそれぞれ異なる色で表示され、それにより、それぞれのコンテンツのコピーの制限をユーザが判別することができるようにしてもよい。
さらに、所定のコンテンツがユーザ操作により選択されたとき、選択されたコンテンツがコピーワンスコンテンツである場合、図11で示されるようにコピーワンスに関する説明(文章)やアイコンが番組表の所定の位置に表示されるようにしてもよい。
これにより、ユーザは、ムーブしたとしてもムーブ元のオリジナルのコンテンツを消去しなくてもよいコピーワンスコンテンツを閲覧したりすることを容易に行うことができる。
以上においては、タイトルリストや番組表の例を説明したが、図12で示すような予約済みリストを含む予約リストや図13で示すようなダビングする際のコンテンツリストでもよい。
次に、図14のフローチャートを参照して、HDD15に記録されているコンテンツのダビングを行うコンテンツ記録装置1の処理について説明する。
HDD15に記録されているコンテンツの中には、領域Bに記録されているコピーワンスコンテンツのように、ムーブしたときにムーブ元のオリジナルのコンテンツが削除されるコンテンツもあり、コンテンツ記録装置1においては、このようなコンテンツのムーブを行うことをユーザが指示したとき、ムーブすることによってムーブ元のオリジナルのコンテンツが削除されることについての注意を喚起する通知がユーザに対して行われる。
また、ムーブ先をメモリカード5Bとした場合のように、HDD15に記録されているオリジナルのコンテンツと較べて解像度が落ちた形でコンテンツのムーブが行われる場合もあり、コンテンツ記録装置1においては、このようなムーブを行うことをユーザが選択したとき、ムーブすることによってコンテンツの解像度が落ちることについての注意を喚起する通知がユーザに対して行われる。
図14の処理は、例えば、タイトルリストから所定のコンテンツが選択され、コンテンツのダビングが指示されたときに開始される。
ステップS41において、コンテンツ管理部43は、ダビングの対象として選択されたコンテンツが、ムーブしたときにムーブ元のオリジナルのコンテンツが削除されるコンテンツであるか否かを判定し、そのようなコンテンツであると判定した場合、ステップS42に進む。
ステップS42において、コンテンツ管理部43は、ムーブすることによってムーブ元のオリジナルのコンテンツが削除されることについての注意を喚起する通知をユーザに対して行う。ユーザに対する通知は、HDD15の容量に関する通知と同様に、例えば、UI画面、音声、電子メールによって行われる。
一方、ステップS41において、コンテンツ管理部43は、ダビングの対象として選択されたコンテンツが、ムーブしたときにムーブ元のオリジナルのコンテンツが削除されるコンテンツではないと判定した場合、ステップS43に進む。
ステップS43において、コンテンツ管理部43は、ダビングの対象として選択されたコンテンツが、HDD15に記録されているオリジナルのコンテンツと較べて解像度が落ちた形でムーブが行われるコンテンツであるか否かを判定し、そのようなコンテンツであると判定した場合、ステップS42に進む。ステップS42においては、ムーブすることによって、解像度が落とされることについての注意を喚起する通知がユーザに対して行われる。
ステップS42において、ユーザに対する通知が行われた場合、または、ステップS43において、ダビングの対象として選択されたコンテンツが、解像度を落とした形でムーブが行われるコンテンツでもないと判定された場合、処理はステップS44に進む。
ステップS44において、コンテンツ管理部43は、ダビングの対象として選択されたコンテンツをHDD15から読み出し、ダビング先として選択されたリムーバブルメディア5に記録させることによってダビングを行う。コンテンツ管理部43は、領域Bに記録されたコピーワンスコンテンツのムーブを行ったとき、ムーブ元のオリジナルのコンテンツを領域Bから削除するなどの処理も適宜行う。
以上においては、容量によって、領域Aへのコピーワンスコンテンツの記録が制限されるものとして説明したが(図3)、コンテンツの数によって、領域Aへのコピーワンスコンテンツの記録が制限されるようにすることも可能である。
すなわち、例えば、50コンテンツまでといったように、領域Aに記録可能なコピーワンスコンテンツの数に上限が設定されている場合、その範囲で、コピーワンスコンテンツを領域Aに記録することが可能とされる。
ここで、図15のフローチャートを参照して、領域Aへのコピーワンスコンテンツの記録をコンテンツの数に基づいて制御するコンテンツ記録装置1の処理について説明する。
この処理は、図3の処理と同様に、例えば、コンテンツの記録の予約時に行われる。放送予定の番組のリストなどから記録対象とするコンテンツがユーザにより選択されたとき、そのコンテンツに関するSIがDEMUX12により抽出され、SI解析部41に供給される。
ステップS51において、SI解析部41はSIを解析し、記録対象になっているコンテンツのCCIを記録制御部42に出力する。
ステップS52において、記録制御部42は、SI解析部41から供給されたCCIと、ユーザによる設定、またはデフォルトの設定などに基づいて、記録対象となっているコンテンツが、記録先をHDD15の領域Aとすることが指定されているコピーワンスコンテンツであるか否かを判定する。
記録制御部42は、ステップS52において、記録対象となっているコンテンツが記録先をHDD15の領域Aとすることが指定されているコピーワンスコンテンツであると判定した場合、ステップS53に進み、HDD15にアクセスし、領域Aに記録済みのコンテンツの数を確認する。
ステップS54において、記録制御部42は、ステップS53での確認の結果、領域Aに記録済みのコピーワンスコンテンツの数が上限としてあらかじめ設定された数に達していないか否かを判定する。
記録制御部42は、ステップS54において、領域Aに記録済みのコピーワンスコンテンツの数が上限としてあらかじめ設定された数に達していないと判定した場合、ステップS55に進み、記録先を領域Aとして、対象になっているコピーワンスコンテンツの記録予約を設定する。その後、処理は終了され、記録対象になっているコピーワンスコンテンツの放送が開始されたとき、スイッチ回路13のスイッチ31が端子32Aに接続され、コピーワンスコンテンツが領域Aに記録される。
ステップS54において、記録制御部42は、領域Aに記録済みのコピーワンスコンテンツの数が上限としてあらかじめ設定された数に達していると判定した場合、ステップS55をスキップし、処理を終了させる。このとき、記録先を領域Bとした形で、記録対象となっているコピーワンスコンテンツの記録予約が設定されるようにしてもよい。
一方、ステップS52において、記録制御部42は、SI解析部41から供給されたCCIと、ユーザによる設定、またはデフォルトの設定などに基づいて、記録対象となっているコンテンツが、記録先をHDD15の領域Aとすることが指定されているコピーワンスコンテンツではない、すなわち、記録先をHDD15の領域Bとすることが指定されているコピーワンスコンテンツ、またはコピーフリーのコンテンツであると判定した場合、ステップS56に進む。
ステップS56において、記録制御部42は、記録先を領域Bとして、対象になっているコンテンツの記録予約を設定する。その後、処理は終了され、記録対象になっているコンテンツの放送が開始されたとき、スイッチ回路13のスイッチ31が端子32Bに接続され、コンテンツが領域Bに記録される。なお、領域Bを記録先とする場合も、適宜、記録済みのコンテンツの数の確認が行われる。
以上の処理により、記録済みのコンテンツの数によって、領域Aへのコピーワンスコンテンツの記録が制限される。
記録済みのコンテンツの数によって領域Aへのコピーワンスコンテンツの記録が制限される場合においても、図4を参照して説明したものと同様に、ユーザによる指示に応じて、領域Aに記録可能な残りのコンテンツの数を表す円グラフや棒グラフが表示され、ユーザがそれを視覚的に把握することができるようにしてもよいし、図5を参照して説明したものと同様に、領域Aに記録可能な残りのコンテンツの数が閾値としての所定の数より少なくなったとき、UI画面、音声、電子メールによってそのことがユーザに通知されるようにしてもよい。また、領域Aに記録可能な残りのコンテンツの数が閾値としての所定の数より少なくなったとき、領域Aに記録されている所定のコンテンツが、外部記録媒体4やリムーバブルメディア5に自動的に退避されるようにしてもよい。
なお、以上においては、SIや再生制御情報、DRM(Digital Rights Management)情報の解析結果と、ユーザによる設定やデフォルトの設定に基づいて、記録先をHDD15の領域Aとするのか領域Bとするのかが判定されるものとしたが、コピーワンスコンテンツの種類として、“ムーブしたとしてもムーブ元のオリジナルのコンテンツをHDD15から消去しなくてもよいコピーワンスコンテンツ”と、“ムーブしたときにムーブ元のオリジナルのコンテンツをHDD15から消去しなければならないコピーワンスコンテンツ”とがあり、それがSIなどにより表されている場合、SIなどの解析結果に基づいて、前者のコピーワンスコンテンツの記録先は領域Aとして判定され、後者のコピーワンスコンテンツの記録先は領域Bとして判定されるように、SIや再生制御情報、DRM(Digital Rights Management)情報だけに基づいて、記録先とする領域が判定されるようにしてもよい。
また、以上においては、コピーワンスコンテンツの記録先を制御する場合について主に説明したが、N回のコピーが可能として設定されたコンテンツを記録する場合にも同様の処理が行われるようにしてもよい。N回のコピーが可能として設定されたコンテンツが領域Aに記録された場合、そのコンテンツは、リムーバブルメディアにN回コピーされると領域Bに移り、データはHDD15に残るものの、ユーザが再生できないようになる。そして、リムーバブルメディアからのムーブバック処理を受けると、領域Aのコンテンツとして扱えるようになる。その場合、ムーブバック処理をm回(m≦N)行うと、領域Aに記録されたm回のコピーが可能なコンテンツとして扱われる。
また、ニュースのコピーワンスコンテンツの記録先は領域Aとして判定され、映画のコピーワンスコンテンツの記録先は領域Bとして判定されるといったように、SIにより表されるコンテンツのカテゴリに基づいて、記録先とする領域が判定されるようにしてもよい。
このようなSIの解析結果と記録先とする領域の対応関係は、記録制御部42に対してあらかじめ設定されているようにしてもよいし、ユーザにより設定されるようにしてもよい。また、ネットワーク3を介して接続される所定のサーバから送信されてくる情報や、放送されてきた情報によって設定されるようにしてもよい。
また、各領域はあらかじめ分けられた形で設定されているとして説明したが、SIに応じて分けられるようにしてもよい。また、ネットワーク3を介して接続される所定のサーバから送信されてくる情報や、放送されてきた情報によって領域が分けられるようにしてもよい。
以上においては、コピーワンスコンテンツの管理の考え方として、通常のコピーワンスコンテンツの概念で処理される実体をはじめから領域Bにおき、コピー可能なもの(クローン)だけ領域Aにもおくという処理方法も可能であるものとしたが、ここで、このことについて説明する。
図16は、CCIに従って、領域Aと領域Bに実体とクローンを同時におくケースを示す図である。
あるコピーワンスコンテンツであるコピーワンスコンテンツNo1と他のコピーワンスコンテンツであるコピーワンスコンテンツNo2が受信されたとき、それぞれの実体が領域Bに記録される。また、コピーワンスコンテンツNo1とコピーワンスコンテンツNo2が2回コピー可能なコンテンツとされている場合、実体が領域Bに記録されることと同時に、コピーワンスコンテンツNo1のクローンとコピーワンスコンテンツNo2のクローンが、それぞれ2つずつ領域Aに記録される。図16に示されるNo1-C1,No1-C2は、コピーワンスコンテンツNo1のクローンであり、No2-C1,No2-C2は、コピーワンスコンテンツNo2のクローンである。
このような状態で、例えば、コピー先をBlu-rayディスク5AとしてコピーワンスコンテンツNo2のコピーが行われた場合、白抜き矢印A1の先に示されるように、コピーワンスコンテンツNo2のクローンであるクローンNo2-C2が領域Aから消去される。このとき、コピーワンスコンテンツNo2の残りのコピー可能回数は1回になる。
また、続けて、例えば、コピー先をメモリカード5BとしてコピーワンスコンテンツNo2のコピーが行われた場合、白抜き矢印A2の先に示されるように、コピーワンスコンテンツNo2のクローンであるクローンNo2-C1が領域Aから消去される。このとき、コピーワンスコンテンツNo2の残りのコピー可能回数は0回になり(コピーの権利がなくなり)、ユーザは、領域Bに記録されているコピーワンスコンテンツNo2の実体を、通常のコピーワンスコンテンツとして扱うことができるだけになる。すなわち、ユーザは、コピーワンスコンテンツNo2のコピーを行うことはできず、ムーブだけが可能となる。
図17は、コピーワンスコンテンツの実体とクローンのおき方の他のケースを示す図である。この例は、上述したように、コピーの権利がなくなったとき、それまで領域Aに記録されていたコピーワンスコンテンツが領域Bに移動され、領域Bのコンテンツとして管理される例を示している。
このケースにおいては、あるコピーワンスコンテンツであるコピーワンスコンテンツNo1と他のコピーワンスコンテンツであるコピーワンスコンテンツNo2が受信されたとき、それぞれの実体とともに、コピーワンスコンテンツNo1とコピーワンスコンテンツNo2が2回コピー可能なコンテンツとされている場合、コピーワンスコンテンツNo1のクローンであるクローンNo1-C1,No1-C2と、コピーワンスコンテンツNo2のクローンであるクローンNo2-C1,No2-C2も領域Aに記録される。
このような状態で、例えば、コピー先をBlu-rayディスク5AとしてコピーワンスコンテンツNo2のコピーが行われた場合、白抜き矢印A11の先に示されるように、コピーワンスコンテンツNo2のクローンであるクローンNo2-C2が領域Aから消去される。このとき、コピーワンスコンテンツNo2の残りのコピー可能回数は1回になる。
また、続けて、例えば、コピー先をメモリカード5BとしてコピーワンスコンテンツNo2のコピーが行われた場合、白抜き矢印A12の先に示されるように、コピーワンスコンテンツNo2のクローンであるクローンNo2-C1が領域Aから消去される。このとき、コピーワンスコンテンツNo2の残りのコピー可能回数は0回になる(コピーの権利がなくなる)。コピーの権利がなくなったコピーワンスコンテンツNo2の実体は、領域Bに移動し、これにより、ユーザは、領域Bに記録されているコピーワンスコンテンツNo2の実体を、通常のコピーワンスコンテンツとして扱うことができるだけになる。すなわち、ユーザは、コピーワンスコンテンツNo2のコピーを行うことはできず、ムーブだけが可能となる。
以上においては、対象となっているコンテンツをHDD15に記録する際、SIの解析結果と、ユーザの設定やデフォルトの設定に基づいて記録先となるHDD15の領域が切り換えられる場合について説明したが、コンテンツのフォーマットに応じて、記録先となる記録領域が切り換えられるようにしてもよい。
図18は、コンテンツ記録装置1の他の構成例を示すブロック図である。図1の構成と対応する構成には同じ符号を付してある。
図18に示されるコンテンツ記録装置1は、端子32A、端子32Bの他に端子32Cがスイッチ回路13に設けられ、スイッチ31が端子32A乃至32Cのいずれかに接続される点、HDD15には領域A、領域Bの他に領域Cが形成される点、および、スイッチ回路13とHDD15の間にトランスコーダ21−1と21−2が設けられる点が図1に示されるコンテンツ記録装置1と異なり、他の構成は基本的に同様の構成を有している。
また、図18の例においては、コンテンツ記録装置1に対して着脱可能なリムーバブルメディア5としてBlu-rayディスク5A、メモリカード5Bの他にDVD5Cが示されている。
図18のコンテンツ記録装置1のデジタル放送チューナ11は、CPU14による制御に従って、図示せぬアンテナからの放送信号を受信、復調し、所定のチャンネルで放送されるトランスポートストリームをDEMUX12に出力する。
DEMUX12は、所定のストリームをCPU14による制御に従って抽出し、抽出したストリームを記録対象のコンテンツとしてスイッチ回路13に出力する。また、DEMUX12は、トランスポートストリームから抽出したSIをCPU14に出力する。
スイッチ回路13は、CPU14による制御に従ってスイッチ31を端子32A、端子32B、端子32Cのいずれかに接続し、DEMUX12から供給されたコンテンツを出力する。スイッチ31が端子32Aに接続されているときにスイッチ回路13から出力されたコンテンツはHDD15の領域Aに記録される。また、スイッチ31が端子32Bに接続されているときにスイッチ回路13から出力されたコンテンツはトランスコーダ21−1に供給され、スイッチ31が端子32Cに接続されているときにスイッチ回路13から出力されたコンテンツはトランスコーダ21−2に供給される。
CPU14は、コンテンツ記録装置1の全体の動作を制御し、例えば、DEMUX12から供給されたSIを解析し、解析結果や、最終的なダビング先として設定されたリムーバブルメディア5に基づいて、対象になっているコンテンツの記録先となるHDD15の領域を判定する。
最終的なダビング先は、例えば、記録の予約時などにユーザにより設定されるようにしてもよいし、HD(High Definition)コンテンツのダビング先はBlu-rayディスク5A、SD(Standard Definition)コンテンツのダビング先はメモリカード5BかDVD5Cといったように、あらかじめ設定されているようにしてもよい。
CPU14は、記録対象になっているコンテンツが、HDD15に記録された後、最終的に、Blu-rayディスク5Aにダビングさせるものとして設定されているコンテンツであると判断した場合、スイッチ回路13のスイッチ31を端子32Aに接続させ、DEMUX12により抽出されたコンテンツをHDD15の領域Aに記録させる。
また、CPU14は、記録対象になっているコンテンツが、HDD15に記録された後、最終的に、DVD5Cにダビングさせるものとして設定されているコンテンツであると判断した場合、スイッチ回路13のスイッチ31を端子32Bに接続させ、DEMUX12により抽出されたコンテンツをトランスコーダ21−1に供給させる。
CPU14は、記録対象になっているコンテンツが、HDD15に記録された後、最終的に、メモリカード5Bにダビングさせるものとして設定されているコンテンツであると判断した場合、スイッチ回路13のスイッチ31を端子32Cに接続させ、DEMUX12により抽出されたコンテンツをトランスコーダ21−2に供給させる。
また、CPU14は、HDD15に形成されるそれぞれの領域の容量に関する情報である容量情報をHDD15から取得し、容量に関する通知をユーザに対して行う。例えば、CPU14は、領域毎に、領域全体の容量に対してどのくらいの容量にコンテンツが既に記録されているのかをグラフィックで表したり、音声で通知したりする。また、コンテンツを記録させることが可能な残りの空き領域の容量が少なくなってきた場合、そのことを表す情報を表示したり、音声で通知したりする。
CPU14は、HDD15に記録されているコンテンツをリムーバブルメディア5にダビングすることなども行う。CPU14は、HDD15に記録されているコンテンツをリムーバブルメディア5にダビングする際、DEMUX12から供給されるSIにより表されるコンテンツに対して設定されたダビングの制限だけでなく、ダビング先とするリムーバブルメディア5に対して設定された制限などにも基づいてダビングを制御する。
CPU14により行われるダビングの制御については後に詳述する。また、CPU14においては、所定のプログラムが実行されることによって図2に示されるものと同じ機能構成が実現されることから、以下、適宜、図2のそれぞれの構成を、図18のコンテンツ記録装置1において実現される構成として引用して説明する。
HDD15には、その記録領域全体に領域A、領域B、領域Cが形成される。それぞれの領域は、物理的に区切られることによって形成されるようにしてもよいし、論理的に区切って管理されることによって、形成されるようにしてもよい。領域Aには、スイッチ回路13から供給されたコンテンツが記録され、領域Bには、トランスコーダ21−1から供給されたコンテンツが記録される。領域Cには、トランスコーダ21−2から供給されたコンテンツが記録される。
トランスコーダ21−1においては、後述するように、領域A、領域Cに記録されるコンテンツのフォーマットとは異なるフォーマットのコンテンツがスイッチ回路13から供給されてきたコンテンツに基づいて生成され、トランスコーダ21−2においては、領域A、領域Bに記録されるコンテンツのフォーマットとは異なるフォーマットのコンテンツがスイッチ回路13から供給されてきたコンテンツに基づいて生成される。
すなわち、HDD15の領域A、領域B、領域Cには、それぞれ異なるフォーマットのコンテンツが記録される。
例えば、領域Aには、領域Aに対応するリムーバブルメディア5として割り当てられたBlu-rayディスク5Aの記録方式に対応して、受信されたものと同じMPEG-2(HDコンテンツ),MPEG-4 AVC High Profile,VC-1などのフォーマットのコンテンツが記録され、領域Bには、それに対応するリムーバブルメディア5として割り当てられたDVD5Cの記録方式に対応して、MPEG-2(SDコンテンツ)などのフォーマットのコンテンツが記録される。また、領域Cには、それに対応するリムーバブルメディア5として割り当てられたメモリカード5Bの記録方式に対応して、H.264/MPEG-4 AVCなどのフォーマット(MPEG-4 AVC High Profileより解像度が低いフォーマット)のコンテンツが記録される。
領域Aに記録されたコンテンツは、領域Aに対応するリムーバブルメディア5として割り当てられたBlu-rayディスク5Aに所定のタイミングでダビングされ、領域Bに記録されたコンテンツは、領域Bに対応するリムーバブルメディア5として割り当てられたDVD5Cに所定のタイミングでダビングされる。領域Cに記録されたコンテンツは、領域Cに対応するリムーバブルメディア5として割り当てられたメモリカード5Bに所定のタイミングでダビングされる。
デコーダ16は、HDD15から供給されたビデオデータをデコードし、得られたビデオデータをグラフィック回路17に出力する。
グラフィック回路17は、CPU14から供給されたGUIのデータに基づいて、領域全体の容量に対してどのくらいの容量にコンテンツが既に記録されているのかをグラフィックで表すためのデータを生成し、そのようなグラフィックを映像端子18を介してTV2に表示させる。また、グラフィック回路17は、デコーダ16から供給されたビデオデータに基づいて、記録済みのコンテンツの映像を映像端子18を介してTV2に表示させる。
映像端子18は、グラフィック回路17から供給されたデータに基づいて各種の画面をTV2に表示させる。
音声端子19は、CPU14から供給されたデータに基づいて各種の音声をTV2のスピーカから出力させる。TV2からは、HDD15の容量を表す音声などが出力される。
ネットワーク端子20は、CPU14による制御に従って、HDD15に記録されているコンテンツを読み出し、読み出したコンテンツを外部記録媒体4に記録させる。
トランスコーダ21−1は、スイッチ31が端子32Bに接続されることによってスイッチ回路13から供給されたコンテンツに基づいて、MPEG-2などの、領域Aに記録されるコンテンツと領域Cに記録されるコンテンツとは異なるフォーマットのコンテンツを生成し、生成した所定のフォーマットのコンテンツをHDD15の領域Bに記録させる。
トランスコーダ21−2は、スイッチ31が端子32Cに接続されることによってスイッチ回路13から供給されたコンテンツに基づいて、H.264/MPEG-4 AVCなどの、領域Aに記録されるコンテンツと領域Bに記録されるコンテンツとは異なるフォーマットのコンテンツを生成し、生成した所定のフォーマットのコンテンツをHDD15の領域Cに記録させる。
トランスコーダ21−1と21−2においては、フォーマットの変換だけでなく、転送レートの変換などが行われ、画質が落とされるようにすることも可能である。
以上のように、図18のコンテンツ記録装置1においては、最終的なダビング先となるリムーバブルメディア5に記録可能なコンテンツのフォーマットに応じて、対象とするコンテンツの記録領域が切り換えられる。
ここで、図18のコンテンツ記録装置1により管理されるダビング(コピー)の制限について説明する。上述したように、図18のCPU14においては、DEMUX12から供給されたSIにより表される、コンテンツに対して設定されたダビングの制限だけでなく、ダビング先とするリムーバブルメディア5に対して設定された制限にも基づいてダビングが制御される。
図19は、コピー先とするリムーバブルメディア5に対して設定されたコピーの制限の例を示す図である。
図19の例においては、HDD15に記録された1つのコンテンツをBlu-rayディスク5Aにコピーすることは最大5回まで可能として設定され、HDD15に記録された1つのコンテンツをDVD5Cにコピーすることは最大50回まで可能として設定されている。また、HDD15に記録された1つのコンテンツをメモリカード5Bにコピーすることは最大100回まで可能として設定されている。
このようなリムーバブルメディア5に対するコピー回数の設定は、あらかじめ設定されているようにしてもよいし、ネットワーク3を介して所定のサーバから送信されてきた情報や、放送されてきた情報によって後から設定、更新されるようにしてもよい。
図20は、コピーの対象とするコンテンツに対して設定されたコピーの制限の例を示す図である。
図20の例においては、コピーの対象とするコンテンツのカテゴリに応じてコピーの制限が設定され、映画であるコンテンツAをコピーすることは1回だけ可能として設定されている。ニュースであるコンテンツBをコピーすることは100回まで可能として設定され、ドラマであるコンテンツCをコピーすることは10回まで可能として設定されている。
このようなコンテンツに対するコピー回数の設定は、DEMUX12により抽出されたSIにより表される。なお、VODによって提供されるコンテンツに対するコピー回数の設定は、ネットワーク3を介して送信されてくる再生制御情報、DRM(Digital Rights Management)情報により表される。
図21は、図19に示されるようなコピーの制限が設定されたリムーバブルメディア5に対して、図20に示されるようなコピーの制限が設定されたコンテンツをコピーする場合のコピー回数の例を示す図である。
基本的に、あるコンテンツをあるリムーバブルメディア5にコピーする場合、コピーが可能な回数は、コンテンツに対して設定されたコピー回数と、コピー先とするリムーバブルメディア5に対して設定されたコピー回数のうち、少ない方の回数に制限される。
すなわち、図21に示されるように、映画であるコンテンツAをBlu-rayディスク5Aにコピーさせる場合、コピーが可能な回数は、コンテンツAに対して設定されたコピー回数とBlu-rayディスク5Aに対して設定されたコピー回数のうちの少ない方の回数である1回とされ、映画であるコンテンツAをDVD5Cにコピーさせる場合、コピーが可能な回数は、コンテンツAに対して設定されたコピー回数とDVD5Cに対して設定されたコピー回数のうちの少ない方の回数である1回とされる。映画であるコンテンツAをメモリカード5Bにコピーさせる場合、コピーが可能な回数は、コンテンツAに対して設定されたコピー回数とメモリカード5Bに対して設定されたコピー回数のうちの少ない方の回数である1回とされる。
同様に、ニュースであるコンテンツBをBlu-rayディスク5Aにコピーさせる場合、コピーが可能な回数は、コンテンツBに対して設定されたコピー回数とBlu-rayディスク5Aに対して設定されたコピー回数のうちの少ない方の回数である5回とされ、ニュースであるコンテンツBをDVD5Cにコピーさせる場合、コピーが可能な回数は、コンテンツBに対して設定されたコピー回数とDVD5Cに対して設定されたコピー回数のうちの少ない方の回数である50回とされる。ニュースであるコンテンツBをメモリカード5Bにコピーさせる場合、コピーが可能な回数は、コンテンツBに対して設定されたコピー回数でもあり、メモリカード5Bに対して設定されたコピー回数でもある100回とされる。
ドラマであるコンテンツCをBlu-rayディスク5Aにコピーさせる場合、コピーが可能な回数は、コンテンツCに対して設定されたコピー回数とBlu-rayディスク5Aに対して設定されたコピー回数のうちの少ない方の回数である5回とされ、ドラマであるコンテンツCをDVD5Cにコピーさせる場合、コピーが可能な回数は、コンテンツCに対して設定されたコピー回数とDVD5Cに対して設定されたコピー回数のうちの少ない方の回数である10回とされる。ドラマであるコンテンツCをメモリカード5Bにコピーさせる場合、コピーが可能な回数は、コンテンツCに対して設定されたコピー回数とメモリカード5Bに対して設定されたコピー回数のうちの少ない方の回数である10回とされる。
図21に示されるようなコピー回数は、例えば、TV2に表示されるタイトルリストにコンテンツの情報として図22に示されるように表示されるようにしてもよいし、音声によってTV2から出力され、ユーザに通知されるようにしてもよい。また、ネットワーク端子20から送信される電子メールによってユーザに通知されるようにしてもよい。これらの通知は、ネットワーク3を介して所定のサーバから送信されてきた情報や、放送されてきた情報に基づいて、CPU14が管理するコピー回数が更新されたときに行われるようにしてもよい。
ここで、図23のフローチャートを参照して、コンテンツの記録を制御する図18のコンテンツ記録装置1の処理について説明する。図18のコンテンツ記録装置1においても、HDD15のそれぞれの領域に記録可能なコンテンツは、コンテンツの容量によって制限される。
この処理は、例えば、コンテンツの記録の予約時に行われる。記録の予約時、例えば、記録対象とするコンテンツが指定されることに続けて、最終的なダビング先とするリムーバブルメディア5がユーザにより指定される。最終的なダビング先とするリムーバブルメディア5がユーザにより指定されたとき、指定されたリムーバブルメディア5を表す情報が記録制御部42(図2)に供給される。
ステップS101において、記録制御部42は、最終的なダビング先とするリムーバブルメディア5の指定を受け付け、ステップS102に進み、記録対象となっているコンテンツが、最終的なダビング先をBlu-rayディスク5Aとすることが指定されたコンテンツであるか否かを判定する。
記録制御部42は、ステップS102において、記録対象となっているコンテンツが、最終的なダビング先をBlu-rayディスク5Aとすることが指定されたコンテンツであると判定した場合、ステップS103に進み、HDD15にアクセスし、領域Aに記録済みのコンテンツの量を確認する。
ステップS104において、記録制御部42は、ステップS103での確認の結果、記録対象となっているコンテンツを記録することができる容量の空き領域が領域Aに残っているか否かを判定する。
記録制御部42は、ステップS104において、記録対象となっているコンテンツを記録することができる容量の空き領域が領域Aに残っていると判定した場合、ステップS105に進み、記録先を領域Aとして、対象になっているコンテンツの記録予約を設定する。その後、処理は終了され、記録対象になっているコンテンツの放送が開始されたとき、スイッチ回路13のスイッチ31が端子32Aに接続され、コンテンツが領域Aに記録される。
ステップS104において、記録制御部42は、記録対象となっているコンテンツを記録することができる容量の空き領域が領域Aに残っていないと判定した場合、ステップS105をスキップし、処理を終了させる。
一方、ステップS102において、記録制御部42は、記録対象となっているコンテンツが、最終的なダビング先をBlu-rayディスク5Aとすることが指定されたコンテンツではないと判定した場合、ステップS106に進み、記録対象となっているコンテンツが、最終的なダビング先をDVD5Cとすることが指定されたコンテンツであるか否かを判定する。
ステップS106において、記録制御部42は、記録対象となっているコンテンツが、最終的なダビング先をDVD5Cとすることが指定されたコンテンツであると判定した場合、ステップS107に進み、HDD15にアクセスし、領域Bに記録済みのコンテンツの量を確認する。
ステップS108において、記録制御部42は、ステップS107での確認の結果、記録対象となっているコンテンツを記録することができる容量の空き領域が領域Bに残っているか否かを判定する。
記録制御部42は、ステップS108において、記録対象となっているコンテンツを記録することができる容量の空き領域が領域Bに残っていると判定した場合、ステップS109に進み、記録先を領域Bとして、対象になっているコンテンツの記録予約を設定する。その後、処理は終了され、記録対象になっているコンテンツの放送が開始されたとき、スイッチ回路13のスイッチ31が端子32Bに接続され、トランスコーダ21−1により生成された所定のフォーマットのコンテンツが領域Bに記録される。
ステップS108において、記録制御部42は、記録対象となっているコンテンツを記録することができる容量の空き領域が領域Bに残っていないと判定した場合、ステップS109をスキップし、処理を終了させる。
一方、ステップS106において、記録制御部42は、記録対象となっているコンテンツが、最終的なダビング先をDVD5Cとすることが指定されたコンテンツではないと判定した場合、最終的なダビング先をメモリカード5Bとすることが指定されたコンテンツであると認識し、ステップS110に進む。
ステップS110において、記録制御部42は、HDD15にアクセスし、領域Cに記録済みのコンテンツの量を確認する。
ステップS111において、記録制御部42は、ステップS110での確認の結果、記録対象となっているコンテンツを記録することができる容量の空き領域が領域Cに残っているか否かを判定する。
記録制御部42は、ステップS111において、記録対象となっているコンテンツを記録することができる容量の空き領域が領域Cに残っていると判定した場合、ステップS112に進み、記録先を領域Cとして、対象になっているコンテンツの記録予約を設定する。その後、処理は終了され、記録対象になっているコンテンツの放送が開始されたとき、スイッチ回路13のスイッチ31が端子32Cに接続され、トランスコーダ21−2により生成された所定のフォーマットのコンテンツが領域Cに記録される。
ステップS111において、記録制御部42は、記録対象となっているコンテンツを記録することができる容量の空き領域が領域Cに残っていないと判定した場合、ステップS112をスキップし、処理を終了させる。
以上の処理により、容量によって、HDD15に形成されたそれぞれの領域へのコンテンツの記録が制限される。
図4を参照して説明したものと同様に、ユーザによる指示に応じて、領域A、領域B、領域Cのそれぞれの領域に記録されたコンテンツの量を表す円グラフや棒グラフが表示され、ユーザがそれを視覚的に把握することができるようにしてもよいし、図5を参照して説明したものと同様に、領域A、領域B、領域Cのそれぞれの領域に記録可能な残りの空き領域の容量が閾値としての所定の量より少なくなったとき、UI画面、音声、電子メールによってそのことがユーザに通知されるようにしてもよい。また、記録可能な残りの空き領域の容量が閾値としての所定の量より少なくなったとき、空き領域の容量が少ない領域に記録されている所定のコンテンツが、外部記録媒体4やリムーバブルメディア5に自動的に退避されるようにしてもよい。
次に、図24のフローチャートを参照して、記録済みのコンテンツに対して許可されたコピー回数をユーザに通知するコンテンツ記録装置1の処理について説明する。
ステップS121において、コンテンツ管理部43は、コピー回数を通知することがユーザにより指示されたか否かを判定し、指示されたと判定するまで待機する。ユーザによる指示は、例えば、リモートコントローラによって行われる。
コンテンツ管理部43は、ステップS121において、コピー回数を通知することがユーザにより指示されたと判定した場合、ステップS122に進み、HDD15にアクセスすることによって、領域A、領域B、領域Cのそれぞれの領域に記録されているコンテンツのコピー回数に関する、図21に示されるような情報を取得し、表示制御部44、出力制御部45を制御することによって、TV2に表示されるグラフィックやTV2から出力される音声により、コピー回数をユーザに通知する。
以上においては、容量によって、領域A、領域B、領域Cのそれぞれの領域へのコンテンツの記録が制限されるものとして説明したが、図18のコンテンツ記録装置1においても、コンテンツの数によって、それぞれの領域へのコンテンツの記録が制限されるようにすることも可能である。
次に、図25のフローチャートを参照して、領域A、領域B、領域Cのそれぞれの領域へのコンテンツの記録をコンテンツの数に基づいて制御するコンテンツ記録装置1の処理について説明する。
この処理は、図23の処理と同様に、例えば、コンテンツの記録の予約時に行われる。記録の予約時、例えば、記録対象とするコンテンツが指定されることに続けて、最終的なダビング先とするリムーバブルメディア5がユーザにより指定される。最終的なダビング先とするリムーバブルメディア5がユーザにより指定されたとき、指定されたリムーバブルメディア5を表す情報が記録制御部42に供給される。
ステップS141において、記録制御部42は、最終的なダビング先とするリムーバブルメディア5の指定を受け付け、ステップS142に進み、記録対象となっているコンテンツが、最終的なダビング先をBlu-rayディスク5Aとすることが指定されたコンテンツであるか否かを判定する。
記録制御部42は、ステップS142において、記録対象となっているコンテンツが、最終的なダビング先をBlu-rayディスク5Aとすることが指定されたコンテンツであると判定した場合、ステップS143に進み、HDD15にアクセスし、領域Aに記録済みのコンテンツの数を確認する。
ステップS144において、記録制御部42は、ステップS143での確認の結果、領域Aに記録済みのコンテンツの数が上限としてあらかじめ設定された数に達していないか否かを判定する。
記録制御部42は、ステップS144において、領域Aに記録済みのコンテンツの数が上限としてあらかじめ設定された数に達していないと判定した場合、ステップS145に進み、記録先を領域Aとして、対象になっているコンテンツの記録予約を設定する。その後、処理は終了され、記録対象になっているコンテンツの放送が開始されたとき、スイッチ回路13のスイッチ31が端子32Aに接続され、コンテンツが領域Aに記録される。
ステップS144において、記録制御部42は、領域Aに記録済みのコンテンツの数が上限としてあらかじめ設定された数に達していると判定した場合、ステップS145をスキップし、処理を終了させる。
一方、ステップS142において、記録制御部42は、記録対象となっているコンテンツが、最終的なダビング先をBlu-rayディスク5Aとすることが指定されたコンテンツではないと判定した場合、ステップS146に進み、記録対象となっているコンテンツが、最終的なダビング先をDVD5Cとすることが指定されたコンテンツであるか否かを判定する。
ステップS146において、記録制御部42は、記録対象となっているコンテンツが、最終的なダビング先をDVD5Cとすることが指定されたコンテンツであると判定した場合、ステップS147に進み、HDD15にアクセスし、領域Bに記録済みのコンテンツの数を確認する。
ステップS148において、記録制御部42は、ステップS147での確認の結果、領域Bに記録済みのコンテンツの数が上限としてあらかじめ設定された数に達していないか否かを判定する。
記録制御部42は、ステップS148において、領域Bに記録済みのコンテンツの数が上限としてあらかじめ設定された数に達していないと判定した場合、ステップS149に進み、記録先を領域Bとして、対象になっているコンテンツの記録予約を設定する。その後、処理は終了され、記録対象になっているコンテンツの放送が開始されたとき、スイッチ回路13のスイッチ31が端子32Bに接続され、トランスコーダ21−1により生成された所定のフォーマットのコンテンツが領域Bに記録される。
ステップS148において、記録制御部42は、領域Bに記録済みのコンテンツの数が上限としてあらかじめ設定された数に達していると判定した場合、ステップS149をスキップし、処理を終了させる。
一方、ステップS146において、記録制御部42は、記録対象となっているコンテンツが、最終的なダビング先をDVD5Cとすることが指定されたコンテンツではないと判定した場合、最終的なダビング先をメモリカード5Bとすることが指定されたコンテンツであると認識し、ステップS150に進む。
ステップS150において、記録制御部42は、HDD15にアクセスし、領域Cに記録済みのコンテンツの数を確認する。
ステップS151において、記録制御部42は、ステップS150での確認の結果、領域Cに記録済みのコンテンツの数が上限としてあらかじめ設定された数に達していないか否かを判定する。
記録制御部42は、ステップS151において、領域Cに記録済みのコンテンツの数が上限としてあらかじめ設定された数に達していないと判定した場合、ステップS152に進み、記録先を領域Cとして、対象になっているコンテンツの記録予約を設定する。その後、処理は終了され、記録対象になっているコンテンツの放送が開始されたとき、スイッチ回路13のスイッチ31が端子32Cに接続され、トランスコーダ21−2により生成された所定のフォーマットのコンテンツが領域Cに記録される。
ステップS151において、記録制御部42は、領域Cに記録済みのコンテンツの数が上限としてあらかじめ設定された数に達していると判定した場合、ステップS152をスキップし、処理を終了させる。
以上の処理により、コンテンツの数によって、HDD15に形成されたそれぞれの領域へのコンテンツの記録が制限される。
記録済みのコンテンツの数によって領域A、領域B、領域Cのそれぞれの領域へのコンテンツの記録が制限される場合においても、図4を参照して説明したものと同様に、ユーザによる指示に応じて、領域A、領域B、領域Cのそれぞれの領域に記録可能な残りのコンテンツの数を表す円グラフや棒グラフが表示され、ユーザがそれを視覚的に把握することができるようにしてもよいし、図5を参照して説明したものと同様に、領域A、領域B、領域Cのそれぞれの領域に記録可能な残りのコンテンツの数が閾値としての所定の数より少なくなったとき、UI画面、音声、電子メールによってそのことがユーザに通知されるようにしてもよい。また、記録可能な残りのコンテンツの数が閾値としての所定の数より少なくなったとき、記録可能な残りのコンテンツの数が少ない領域に記録されている所定のコンテンツが、外部記録媒体4やリムーバブルメディア5に自動的に退避されるようにしてもよい。
図23、図25を参照して説明したようにしてHDD15のそれぞれの領域にコンテンツが記録された場合、例えば、図14を参照して説明したような処理が行われることによって、それぞれのコンテンツが、それが記録されている領域に対応するリムーバブルメディア5にダビングされる(ステップS44)。すなわち、領域Aに記録されたコンテンツはBlu-rayディスク5Aにダビングされ、領域Bに記録されたコンテンツはDVD5Cにダビングされる。また、領域Cに記録されたコンテンツはメモリカード5Bにダビングされる。
以上においては、HDD15に形成される領域A乃至Cの全ての領域が、記録可能なコンテンツが容量や数に応じて制限されるものとしたが、領域Aだけが制限されたり、領域Bだけが制限されるといったように、少なくともいずれか1つの領域だけが制限されるようにしてもよい。
また、以上においては、HDD15をムーブ元として、リムーバブルメディア5に対してムーブが行われるものとしたが、コンテンツの受信時にコンテンツ記録装置1に装着されていたリムーバブルメディアをムーブ元として、リムーバブルメディア5に対してムーブが行われるようにしてもよい。
この場合、受信されたコンテンツはムーブ元となるリムーバブルメディアに一度記録され、そのリムーバブルメディアをムーブ元として、コンテンツ記録装置1に装着されたリムーバブルメディア5、あるいは、コンテンツ記録装置1に接続された機器に装着されたリムーバブルメディア5にムーブされる。ムーブ元となるリムーバブルメディアには例えばBlu-rayディスクが用いられる。
図26は、ムーブ元の記録媒体としてリムーバブルメディアを用いることが可能なコンテンツ記録装置1の構成例を示すブロック図である。図1の構成と対応する構成には同じ符号を付してある。
図26のコンテンツ記録装置1においては、上述した領域Aと領域Bのうちの領域AだけがHDD15に形成され、コンテンツ記録装置1に装着されたBlu-rayディスクなどよりなるリムーバブルメディア61の記録領域に領域Bが形成されている。
デジタル放送チューナ11は、CPU14による制御に従って、図示せぬアンテナからの放送信号を受信、復調し、所定のチャンネルで放送されるトランスポートストリームをDEMUX12に出力する。
DEMUX12は、所定のストリームをCPU14による制御に従って抽出し、抽出したストリームを記録対象のコンテンツとしてスイッチ回路13に出力する。また、DEMUX12は、トランスポートストリームから抽出したSIをCPU14に出力する。
スイッチ回路13は、CPU14による制御に従ってスイッチ31を端子32Aまたは端子32Bに接続し、DEMUX12から供給されたコンテンツをHDD15またはリムーバブルメディア61に出力する。スイッチ31が端子32Aに接続されているときにスイッチ回路13から出力されたコンテンツはHDD15(領域A)に記録され、スイッチ31が端子32Bに接続されているときにスイッチ回路13から出力されたコンテンツはリムーバブルメディア61(領域B)に記録される。
CPU14は、図26のコンテンツ記録装置1の全体の動作を制御する。例えば、CPU14は、DEMUX12から供給されたSIを解析し、解析結果や記録先の設定に基づいて、対象になっているコンテンツの記録先となる領域をHDD15の領域Aとするのか、またはリムーバブルメディア61の領域Bとするのかを判定する。
CPU14は、記録対象になっているコンテンツがコピーワンスコンテンツであって、記録先とする領域がHDD15の領域Aとして指定されているコンテンツであると判断した場合、スイッチ回路13のスイッチ31を端子32Aに接続させる。
CPU14は、記録対象になっているコンテンツがコピーワンスコンテンツであって、記録先とする領域がリムーバブルメディア61の領域Bとして指定されているコンテンツであると判断した場合、または、記録対象になっているコンテンツがコピーワンスコンテンツ以外のコンテンツである例えばコピーフリーコンテンツであると判断した場合、スイッチ回路13のスイッチ31を端子32Bに接続させる。
また、CPU14は、領域Aの容量情報をHDD15から取得し、容量に関する通知をユーザに対して行う。同様に、CPU14は、領域Bの容量情報をリムーバブルメディア61から取得し、容量に関する通知をユーザに対して行う。
図26のHDD15の領域Aは、図1のHDD15の領域Aと同様の機能を有し、図26のリムーバブルメディア61の領域Bは、図1のHDD15の領域Bと同様の機能を有している。すなわち、HDD15の領域Aは、そこに記録されたコピーワンスコンテンツがリムーバブルメディア5にムーブされた場合でもムーブの元になったオリジナルのコンテンツを消去しなくてもよいことが許可された、いわば特別な領域とされている。コピーの回数が設定されている場合、その回数の範囲でコピーを行うことが可能とされる。
リムーバブルメディア61の領域Bは、そこに記録されたコピーワンスコンテンツがリムーバブルメディア5にムーブされた場合にはムーブの元になったオリジナルのコンテンツを消去しなければならない、いわば通常の領域とされている。領域Bに記録されたコピーフリーコンテンツは、通常どおり、制限なく、コピー等を自由に行うことが可能とされる。HDD15に領域Bが形成され、リムーバブルメディア61に領域Aが形成されるようにしてもよい。
HDD15の領域Aに記録されているコンテンツ、リムーバブルメディア61の領域Bに記録されているコンテンツは、適宜、デコーダ16、ネットワーク端子20に供給される。
デコーダ16は、HDD15またはリムーバブルメディア61から供給されたコンテンツをデコードし、得られたビデオデータをグラフィック回路17に出力する。
グラフィック回路17は、CPU14から供給されたGUIのデータに基づいて、HDD15の領域Aまたはリムーバブルメディア61の領域Bの全体の容量に対してどのくらいの容量にコンテンツが既に記録されているのかを領域毎にグラフィックで表すためのデータを生成し、そのようなグラフィックを映像端子18を介してTV2に表示させる。
映像端子18は、グラフィック回路17から供給されたデータに基づいて各種の画面をTV2に表示させる。
音声端子19は、CPU14から供給されたデータに基づいて各種の音声をTV2のスピーカから出力させる。
ネットワーク端子20は、CPU14による制御に従って、HDD15の領域Aに記録されているコンテンツ、またはリムーバブルメディア61の領域Bに記録されているコンテンツを読み出し、読み出したコンテンツを外部記録媒体4に記録させたり、CPU14による制御に従って、HDD15の容量に関するユーザへの通知をメールサーバ21を介してパソコン22や携帯電話機23にメール送信する。
このように、コンテンツの記録領域として設けられる上述した領域A、領域Bが、それぞれ、物理的に異なり、種類も異なる記録媒体により構成されるようにすることも可能である。
以上においては、コピーフリーコンテンツと、通常の、またはコピー回数が設定されたコピーワンスコンテンツが扱われる場合について説明したが、コンテンツ記録装置1においてEPN(Encryption Plus Non-assertion)コンテンツが扱われるようにしてもよい。
EPNコンテンツは、コピー制限がないという点ではコピーフリーコンテンツと同じであるものの、出力時には暗号化することが必要とされるARIBが定める運用に沿ったコンテンツである。
図27は、EPNコンテンツとN回のコピーが可能として設定されたコピーワンスコンテンツを扱うコンテンツ記録装置1により表示される番組表の表示例を示す図である。
図27に示される番組表においては、提供が予定されているコンテンツのうち、1回だけコピーが可能として設定された通常のコピーワンスコンテンツの情報が表示される欄には1回録画可能であることを表すアイコンが表示され、5回だけコピーが可能として設定されたコピーワンスコンテンツの情報が表示される欄には5回録画可能であることを表すアイコンが表示されている。また、EPNコンテンツの情報が表示される欄にはコピーフリーであることを表すアイコンが表示されている。
図27の数字の「1」、「5」、アルファベットの「F」を丸で囲んだアイコンが付されている欄は、それぞれ、1回だけコピーが可能として設定された通常のコピーワンスコンテンツ、5回だけコピーが可能として設定されたコピーワンスコンテンツ、EPNコンテンツの情報が表示される欄である。
これにより、ユーザは、番組表に表示されるそれぞれのコンテンツが、1回だけコピーが可能として設定された通常のコピーワンスコンテンツであるのか、5回だけコピーが可能として設定されたコピーワンスコンテンツであるのか、またはEPNコンテンツであるのかを容易に判別することができる。
また、それぞれのコンテンツにどのようなコピー制限が設定されているのかをユーザが容易に判別することができるようにするためのGUIとして、図28に示されるように、番組表のそれぞれの欄がコンテンツのコピー制限の設定に応じて異なる色で表示されるようにしてもよい。
図28の例においては、1回だけコピーが可能として設定された通常のコピーワンスコンテンツの情報が表示される欄と、5回だけコピーが可能として設定されたコピーワンスコンテンツの情報が表示される欄と、EPNコンテンツの情報が表示される欄がそれぞれ異なる色で表示されている。
さらに、図29に示されるように、HDD15やリムーバブルメディア61に記録されているコンテンツのタイトルの一覧が表示されるタイトルリストに、それぞれのコンテンツにどのようなコピー制限が設定されているのかを表す情報が表示されるようにしてもよい。
図29の例においては、コンテンツAには3回だけコピーが可能としてコピー制限が設定されていることが示され、コンテンツBには1回だけコピーが可能としてコピー制限が設定されていることが示されている。また、コンテンツCには5回だけコピーが可能としてコピー制限が設定されていることが示され、EPNコンテンツであるコンテンツDにはコピー制限が設定されていないことが示されている。
タイトルリストの表示は、同じ種類のコピー制限が設定されたコンテンツのタイトルだけが一覧表示されるようにユーザが切り換えることができるようにしてもよい。
例えば、N回のコピーが可能として設定されたコピーワンスコンテンツのタイトルリストを表示することがユーザにより指示されたとき、図30に示されるようなタイトルリストが表示される。
図30のタイトルリストには、図29のタイトルリストにおいて3回のコピーが可能なコピーワンスコンテンツとして表示されていたコンテンツAと、5回のコピーが可能なコピーワンスコンテンツとして表示されていたコンテンツCを含むタイトルが表示されている。図30のタイトルリストの下方には、それぞれのコンテンツが、複数回のダビングが可能なコンテンツであることの説明も表示されている。
また、EPNコンテンツのタイトルリストを表示することがユーザにより指示されたとき、図31に示されるようなタイトルリストが表示される。
図31のタイトルリストには、図29のタイトルリストにおいてEPNコンテンツとして表示されていたコンテンツDを含むタイトルが表示されている。図31のタイトルリストの下方には、それぞれのコンテンツが、回数に関係なくダビングが可能なコンテンツであることの説明も表示されている。
1回のコピーが可能として設定された通常のコピーワンスコンテンツのタイトルリストを表示することがユーザにより指示されたとき、図32に示されるようなタイトルリストが表示される。
図32のタイトルリストには、図29のタイトルリストにおいて通常のコピーワンスコンテンツとして表示されていたコンテンツBを含むタイトルが表示されている。図32のタイトルリストの下方には、それぞれのコンテンツのダビング(ムーブ)を行ったとき、ダビング元のHDD15からコンテンツが削除されることの説明も表示されている。
また、タイトルリストに表示されるものの中から所定のタイトルが選択されることに応じて、あるいは、予約リストに表示されるものの中から所定のタイトルが選択されることに応じて、タイトルが選択されたコンテンツに設定されているコピー制限の説明が表示されるようにしてもよい。
図33は、予約リストの例を示す図である。予約リストには、録画予約が設定されたコンテンツのタイトルが一覧表示される。
図33の例においては、コンテンツA乃至Dの中からコンテンツAが選択され、選択されたコンテンツAの文字が他のタイトルの文字より目立つように強調表示されている。また、図33のタイトルリストの下方には、選択されたコンテンツAがあと3回のコピーが可能なコンテンツであることの説明が表示されている。この説明の表示は、異なるコンテンツが選択される毎に切り換えられる。
図34は、上述したように、ネットワーク3を介してコンテンツ等を取得する構成がデジタル放送チューナ11に替えて設けられるコンテンツ記録装置1の構成例を示すブロック図である。図1の構成と対応する構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
コンテンツ取得部71は、ネットワーク端子20、ネットワーク3を介して所定のサーバにアクセスし、記録対象のコンテンツとしてユーザにより選択されたコンテンツと、そのコンテンツのコピー制限などの情報を含む再生制御情報、DRM(Digital Rights Management)情報を取得する。コンテンツ取得部71は、取得したコンテンツをスイッチ回路13に出力し、再生制御情報、DRM(Digital Rights Management)情報をCPU14に出力する。
CPU14は、コンテンツ取得部71から供給された再生制御情報、DRM(Digital Rights Management)情報を解析し、対象になっているコンテンツの記録先となる領域をHDD15の領域Aとするのか、またはHDD15の領域Bとするのかを判定する。
このように、ネットワーク3を介してコンテンツ等を取得する構成がコンテンツ記録装置1に設けられるようにすることも可能である。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
図35は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するパーソナルコンピュータの構成の例を示すブロック図である。
CPU(Central Processing Unit)201は、ROM(Read Only Memory)202、または記憶部208に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)203には、CPU201が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU201、ROM202、およびRAM203は、バス204により相互に接続されている。
CPU201にはまた、バス204を介して入出力インタフェース205が接続されている。入出力インタフェース205には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部206、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部207が接続されている。CPU201は、入力部206から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。そして、CPU201は、処理の結果を出力部207に出力する。
入出力インタフェース205に接続されている記憶部208は、例えばハードディスクからなり、CPU201が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。通信部209は、インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワークを介して外部の装置と通信する。
入出力インタフェース205に接続されているドライブ210は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア211が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記憶部208に転送され、記憶される。
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを格納するプログラム記録媒体は、図35に示すように、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア211、または、プログラムが一時的もしくは永続的に格納されるROM202や、記憶部208を構成するハードディスクなどにより構成される。プログラム記録媒体へのプログラムの格納は、必要に応じてルータ、モデムなどのインタフェースである通信部209を介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を利用して行われる。
なお、本明細書において、プログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1 コンテンツ記録装置, 5 リムーバブルメディア, 12 DEMUX, 13 スイッチ回路, 14 CPU, 15 HDD, 21−1,21−2 トランスコーダ, 41 SI解析部, 42 記録制御部, 43 コンテンツ管理部, 44 表示制御部, 45 出力制御部, 46 通信制御部