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JP4846665B2 - ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン化合物 - Google Patents

ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン化合物 Download PDF

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JP4846665B2 JP2007175769A JP2007175769A JP4846665B2 JP 4846665 B2 JP4846665 B2 JP 4846665B2 JP 2007175769 A JP2007175769 A JP 2007175769A JP 2007175769 A JP2007175769 A JP 2007175769A JP 4846665 B2 JP4846665 B2 JP 4846665B2
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Description

本発明は優れた中枢性カンナビノイド(CB1)受容体拮抗作用を有し、医薬として有用な新規ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン化合物又はその薬理的に許容し得る塩に関する。
大麻を摂取すると、時間・空間感覚の混乱、多幸感、記憶の障害、痛覚の低下、幻覚など多様な精神神経反応がみられることはよく知られている。これらの作用の多くは、デルタ9−テトラヒドロカンナビノール(デルタ9−THC)をはじめとするカンナビノイドと総称される化合物によるものである。カンナビノイドの効果は、体内に存在する特異的な高親和性受容体との相互作用に因るものと考えられている。これまで、2つのカンナビノイド受容体(CB1受容体、CB2受容体)が同定・遺伝子クローニングされており、CB1受容体は脳などの中枢神経系(CNS)に分布し(非特許文献1)、CB2受容体は脾臓などの免疫組織に分布する(非特許文献2)。
これらカンナビノイド受容体に親和性を有する物質(作動物質、拮抗物質、逆作動物質)は、大麻同様多様な薬理作用を示し、特に中枢性のCB1受容体に親和性を有する物質は、精神病学的障害、神経学的障害などのCNS疾患の治療に有用である。
CB1受容体に親和性を有する化合物としては、SR141716の如きピラゾール−3−カルボキサミド誘導体(非特許文献3)、SLV−319の如き4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール誘導体(非特許文献4)、ジヒドロピラゾロ[3,4−c]ピリジン−7−オン誘導体又は2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7(6H)−オン誘導体(特許文献1)、1−[2及び/又は3−アリールピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]ピペリジン誘導体等(特許文献2)を含む種々の化合物が知られている。また、本出願人は、ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド又はスルホンアミド誘導体について別途特許出願している(特許文献3)。なお、これら化合物の内、少なくともSR141716及びSLV−319については、食欲抑制剤(抗肥満薬)としての有効性につき臨床試験が実施されている。
WO2004/094417 WO2004/069838 WO2007/046548 Nature,Vol.346,pp561−564(1990) Nature,Vol.365,pp61−65(1993) Similand,J.et al,Life Science,Vol.63,PL113−PL117(1998) Lange,J−H,et al,Journal of Medicinal Chemistry,Vol.47(3),p627−643(2004)
本発明の目的は、優れたCB1受容体拮抗作用を有し、医薬として有用な新規ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン化合物を提供するものである。
本発明は、一般式[I]:
Figure 0004846665
〔式中、R及びRは同一又は異なって置換基を有していてもよいアリール基又は置換基を有していてもよい飽和もしくは不飽和複素環式基、
は(a)水素原子;(b)1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基;(c)アルキルオキシアルキル基;(d)式:−CON(R)(R)で示される基;(e)アミノアルキル基(該基のアミノ基部分は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい);(f)アルキル基、アルキルカルボニル基及びアルキルスルホニル基から選ばれる基で置換されていてもよいアミノ基;(g)4〜6員含窒素脂肪族複素環式基;(h)式:−SON(R01)(R02)で示される基;(i)式:−NHCONHR03で示される基;(j)水酸基で置換されていてもよいアルキルオキシ基;(k)ヒドロキシアルキル基;又は(l)カルボキシル基、R及びRは、同一又は異なって水素原子、アルキル基又はジアルキルアミノ基、R01及びR02は同一又は異なって水素原子、アルキル基又はカルバモイルアルキル基、R03は水素原子又はアルキル基、
Eは式:−C(=O)−又は−SO−で示される基、
Rは、(A)Rが(a)水素原子;(b)1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基;(c)アルキルオキシアルキル基;(e)アミノアルキル基(該基のアミノ基部分は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい);(f)アルキル基、アルキルカルボニル基及びアルキルスルホニル基から選ばれる基で置換されていてもよいアミノ基;(g)4〜6員含窒素脂肪族複素環式基;又は(j)水酸基で置換されていてもよいアルキルオキシ基であるときは、下式[i]、[ii]又は[iii]:
Figure 0004846665
で示される基であり、且つ(B)Rが式:−SON(R01)(R02)、式:−NHCONHR03で示される基、式:−CON(R)(R)で示される基、カルボキシル基又はヒドロキシアルキル基であるときは、(a)アルキルオキシ基又は(b)式:−N(R)(R)で示される基であることを表し、
環AはC3−8シクロアルキル基(該シクロアルキル基はベンゼン環と縮合していてもよい)又はベンゼン環、Qは単結合手又はメチレン基、
環Bはその環構成炭素原子を介して隣接窒素原子と結合する4〜7員脂肪族複素環式基、Xは硫黄原子、−SO−、−SO−、酸素原子又は−NR−で示される基、Rはアルキル基、アルキルカルボニル基、アルキルオキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基、又は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、
は(a)水酸基、アミノ基、アシルアミノ基、ジアルキルカルバモイルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基及びジアルキルスルファモイルアミノから選ばれる基で置換されていてもよいアルキル基;(b)シアノ基;(c)カルボキシル基;(d)アルキルオキシカルボニル基;(e)式:−N(R)(R)で示される基;(f)式:−CON(R)(R)で示される基;(g)下式:
Figure 0004846665
で示される基;又は(h)水酸基、
及びRは同一又は異なって水素原子、水酸基、シアノ基、アルキル基、シアノアルキル基、トリハロゲノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルキルオキシアルキル基、シクロアルキル基、アシル基、アルキルスルホニル基又はアミノアルキル基(該基のアミノ基部分は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい)を表すか、或いはR及びRの両者が互いに末端で結合して飽和もしくは不飽和含窒素複素環式基(該複素環式基は窒素原子以外に硫黄原子及び酸素原子から選ばれる異項原子を含有していてもよい)
は(a)水素原子;(b)アルキル基;(c)シアノ基;(d)カルボキシル基;(e)アルキルカルボニル基;(f)アルキルオキシカルボニル基;(g)式:−CON(R)(R)で示される基;(h)フェニル基;(i)ベンジル基;又は(j)アシルアミノ基、R及びRは、同一又は異なって水素原子又はアルキル基、
及びRは、一方が(a)アルキル基(水酸基、アルキルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基又はジアルキルアミノ基で置換されていてもよい);(b)フェニル基(該フェニル基はハロゲン原子、アルキルオキシ基及びトリハロゲノアルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい);(c)ベンジル基;(d)ヘテロアリール基;又は(e)シクロアルキル基であり、他方が(a)水素原子;又は(b)アルキル基(水酸基、アルキルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基又はジアルキルアミノ基で置換されていてもよい)、
及びRは、(A)一方が水素原子又はアルキル基であり、他方が(a)ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、アルキルオキシ基、シクロアルキル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、アルキルスルホニル基、アシル基、置換基を有していてもよいアリール基及び置換基を有していてもよい飽和もしくは不飽和複素環式基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよいアルキル基;(b)置換基を有していてもよいシクロアルキル基;(c)式:−N(R)(R)で示される基;(d)置換基を有していてもよいアリール基;又は(e)置換基を有していてもよい飽和もしくは不飽和複素環式基であるか、或いは(B)R及びRの両者が末端で互いに結合して隣接窒素原子と共に置換基を有していてもよい飽和もしくは不飽和含窒素複素環式基を形成することを表し、
及びRは、一方が水素原子又はアルキル基であり、他方が(a)ハロゲン原子、シアノ基及びアリール基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよいアルキル基;(b)置換基を有していてもよいシクロアルキル基;(c)置換基を有していてもよいアリール基;(d)アシル基;又は(e)置換基を有していてもよい飽和もしくは不飽和複素環式基を表す。〕
で示される化合物(但し、6−フェニル−7−(4−クロロフェニル)−3−(N−イソプロピルカルバモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−(N−イソプロピルカルバモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(4−シアノ−4−テトラヒドロチオピラニル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(α−ジメチルベンジル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(α−メチルベンジル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−[1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−[1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(4−シアノベンジル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;および
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]−2−(ヒドロキシメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを除く)又はその薬理的に許容し得る塩に関する。
本発明の化合物[I]は、CB1受容体に対する高い親和性を有することから、CB1受容体リガンド(とりわけCB1受容体拮抗薬)として有用であり、またその拮抗作用に基づき、当該受容体が関与する各種疾患(例えば、精神分裂病を包含する精神病、食欲障害(過食症、食欲不振)等)の予防・治療に有用である。また、本発明の化合物[I]は、慢性処置及びアルコールもしくは薬物乱用(例えば、オピオイド等)からの離脱に有用である。更に、本発明の化合物[I]は、鎮痛活性の増強剤又は禁煙補助剤としても有用である。
加えて、本発明の化合物[I]またはその薬理的に許容しうる塩は、低毒性であり、医薬として安全性が高いという特長をも有する。
尚、本発明の化合物[I]には、その中枢移行性の観点から末梢CB1に対する選択的拮抗薬として有用であり得る化合物が包含される。
本発明は、ひとつの実施態様として、例えば一般式[I−I]:
Figure 0004846665
〔式中、R0Aは(a)水素原子;(b)1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基;(c)アルキルオキシアルキル基;(d)アミノアルキル基(該基のアミノ基部分は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい);(e)アルキル基、アルキルカルボニル基及びアルキルスルホニル基から選ばれる基で置換されていてもよいアミノ基;(f)4〜6員含窒素脂肪族複素環式基;又は(g)水酸基で置換されていてもよいアルキルオキシ基、
R’は下式[i]、[ii]又は[iii]:
Figure 0004846665
で示される基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物(但し、6−フェニル−7−(4−クロロフェニル)−3−(N−イソプロピルカルバモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−(N−イソプロピルカルバモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(4−シアノ−4−テトラヒドロチオピラニル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(α−ジメチルベンジル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(α−メチルベンジル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−[1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−[1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;および6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(4−シアノベンジル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;を除く)又はその薬理的に許容し得る塩を包含する。
また、本発明は、他の実施態様として、例えば一般式[I−II]:
Figure 0004846665
〔式中、R0Bは式:−SON(R01)(R02)で示される基、式:−NHCONHR03で示される基、式:−CON(R)(R)で示される基、カルボキシル基又はヒドロキシアルキル基、R01及びR02は同一もしくは異なって水素原子、アルキル基又はカルバモイルアルキル基、R03は水素原子又はアルキル基、R及びRは同一又は異なって水素原子、アルキル基又はジアルキルアミノ基、
R”はアルキルオキシ基又は式:−N(R)(R)で示される基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物又はその薬理的に許容し得る塩(但し、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]−2−(ヒドロキシメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを除く)を包含する。
本発明の化合物[I]において、R及び/又はRがアリール基である場合、当該アリール基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基等の如き6〜10員単環もしくは二環式アリール基があげられ、この内、フェニル基が好ましい。
及び/又はRが飽和もしくは不飽和複素環式基である場合、当該複素環式基としては、例えば、硫黄原子、酸素原子及び窒素原子から選ばれる1〜3個のヘテロ原子を含有する飽和もしくは不飽和5〜7員複素単環式基があげられる。より具体的には、フリル基、テトラヒドロフラニル基、ピラニル基、テトラヒドロピラニル基の如き5〜6員含酸素複素環式基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、チオピラニル基、テトラヒドロチオピラニル基の如き飽和もしくは不飽和5〜6員含硫複素環式基、或いはピロリジニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、ピリジル基、ピペリジル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、ピリダジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、アザシクロヘプチル基の如き飽和もしくは不飽和5〜7員含窒素複素環式基があげられ、このうち、チエニル基、ピロリジニル基、ピペリジル基又はピリジル基の如き飽和もしくは不飽和5〜6員含硫もしくは含窒素複素単環式基が好ましい。
上記R及び/又はRにおけるアリール基は、ハロゲン原子、シアノ基、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキルオキシ基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基及びアルキルスルホニル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい。
上記R及び/又はRにおける飽和もしくは不飽和複素環式基は、ハロゲン原子、シアノ基、オキソ基、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基、アルキルオキシアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキルオキシ基、アルキルオキシアルキルオキシ基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基及びアルキルスルホニル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい。
本発明の化合物[I]において、R又はR0Aが4〜6員含窒素脂肪族複素環式基である場合、当該脂肪族複素環式基としては、例えば、アゼチジニル基、ピロリジニル基、イミダゾリジニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、モリホリニル基等があげられる。
〔式:−N(R)(R)で示される基又は式:−CON(R)(R)で示される基〕における飽和もしくは不飽和含窒素複素環式基としては、例えばピロリル基、ピロリジニル基、ピペリジノ基、ピペラジノ基、モルホリノ基又はチオモルホリノ基の如き飽和もしくは不飽和5〜6員含窒素複素単環式基等があげられ、このうち、ピロリジニル基又はモルホリノ基が好ましい。
又はRがヘテロアリール基である場合、当該へテロアリール基としては、例えばピリジル基の如き5〜6員含窒素単環式ヘテロアリール基等があげられる。
、R、R又はRがシクロアルキル基である場合、当該シクロアルキル基は(a)シアノ基、(b)アルキル基、(c)カルボキシル基、(d)アルキルオキシカルボニル基、(e)アミノ基(該アミノ基は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい)及び(f)カルバモイル基(該カルバモイル基は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい)から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい。
、R、R又はRにおけるアリール基としては、例えばフェニル基、ナフチル基等の如き6〜10員単環もしくは二環式アリール基があげられ、この内、フェニル基が好ましい。また、当該アリール基は1〜2個のハロゲン原子で置換されていてもよい。
、R、R又はRが飽和もしくは不飽和複素環式基である場合、該複素環式基としては、(a)飽和もしくは不飽和4〜7員複素単環式基(該複素単環式基は酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含む);(b)前記複素単環式基と、3〜8員シクロアルキル基、5〜6員単環式アリール基及び飽和もしくは不飽和4〜7員複素単環式基(該複素単環式基は酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含む)から選ばれる1〜2個の環式基が縮合してなる8〜15員の飽和もしくは不飽和含窒素二環式もしくは三環式複素環式基;或いは(c)飽和もしくは不飽和8〜11員含窒素スピロ複素環式基等があげられる。
、R、R又はRにおける飽和もしくは不飽和複素環式基としては、例えば、
(A)フリル基、テトラヒドロフラニル基、ピラニル基、テトラヒドロピラニル基、チアシクロブチル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、チオピラニル基、テトラヒドロチオピラニル基、ベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾフラニル基、イソベンゾフラニル基、クロマニル基、イソクロマニル基、クロメニル基、イソクロメニル基、ベンゾチエニル基及びジヒドロベンゾチエニル基から選ばれる飽和もしくは不飽和含酸素又は含硫複素環式基、或いは(B)アゼチジル基、ピロリジニル基、ピロリニル基、イミダゾリジニル基、イミダゾリニル基、ピラゾリジニル基、ピラゾリニル基、ピロリル基、2H−ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、ジヒドロピラゾリル基、チアゾリジニル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、イソオキサゾリル基、オキサゾリジニル基、ピリジル基、ジヒドロピリジル基、テトラヒドロピリジル基、ピペリジル基、ピラジニル基、ピペラジニル基、ピリミジニル基、テトラヒドロピリミジニル基、ピリダジニル基、モルホリニル基、アゾシニル基、アザシクロへプチル基、インドリジニル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、インドリル基、イソインドリル基、3H−インドリル基、インドリニル基、イソインドリニル基、1H−インダゾリル基、ピロロピリジル基、ピロロピリミジニル基、テトラゾリル基、プリニル基、プテリジニル基、4H−キノリジニル基、キノリル基、ジヒドロキノリル基、テトラヒドロキノリル基、イソキノリル基、ジヒドロイソキノリル基、テトラヒドロイソキノリル基、フタラジニル基、ジヒドロフタラジニル基、ナフチリジニル基、ジヒドロナフチリジニル基、テトラヒドロナフチリジニル基、キノキサリニル基、キナゾリニル基、ジヒドロベンゾチアジニル基、ジヒドロベンゾオキサジニル基、シンノリニル基、プテリジニル基、キサンテニル基、カルバゾリル基、β−カルボリニル基、フェナントリジニル基、アクリジニル基、5H−ジヒドロジベンズアゼピニル基及び一般式:
Figure 0004846665
〔式中、R及びRは同一又は異なって水素原子又はアルキル基、q及びrは1又は2の整数を表す。〕
で示されるスピロ複素環式基から選ばれる飽和もしくは不飽和含窒素複素環式基等があげられる。
上記のうち、好ましい飽和もしくは不飽和複素環式基としては、例えば、テトラヒドロフラニル基、ピロリル基、ピロリジニル基、ピペリジル基、アザシクロヘプチル基、テトラヒドロピラニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、チアシクロブチル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロチオピラニル基、チアゾリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、インドリニル基、ピロロピリジル基又はテトラヒドロナフチリジニル基等があげられる。
とRとが互いに結合して形成される飽和もしくは不飽和含窒素複素環式基としては、例えば、
(a)飽和もしくは不飽和4〜7員含窒素複素単環式基(該複素単環式基は2個以上の窒素原子を含んでいてもよく、かつ当該窒素原子以外に酸素原子及び硫黄原子から選ばれる1〜2個のヘテロ原子を含んでいてもよい);
(b)前記複素単環式基と、3〜8員シクロアルキル基、5〜6員単環式アリール基及び飽和もしくは不飽和4〜7員複素単環式基(該複素単環式基は酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含む)から選ばれる1〜2個の環式基が縮合してなる8〜15員の飽和もしくは不飽和含窒素二環式もしくは三環式複素環式基;或いは
(c)飽和もしくは不飽和8〜11員含窒素スピロ複素環式基等があげられる。
上記の飽和もしくは不飽和含窒素複素環式基の具体例としては、例えば、アゼチジル基、ピロリジニル基、ピロリニル基、イミダゾリジニル基、イミダゾリニル基、ピラゾリジニル基、ピラゾリニル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、ジヒドロピラゾリル基、チアゾリジニル基、オキサゾリジニル基、ジヒドロピリジル基、テトラヒドロピリジル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、テトラヒドロピリミジニル基、モルホリニル基、アザシクロヘプチル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、インドリル基、イソインドリル基、インドリニル基、イソインドリニル基、1H−インダゾリル基、プリニル基、ジヒドロキノリル基、テトラヒドロキノリル基、ジヒドロイソキノリル基、テトラヒドロイソキノリル基、ジヒドロフタラジニル基、ジヒドロキナゾリニル基、ジヒドロベンゾチアジニル基、ジヒドロベンゾオキサジニル基、カルバゾリル基、β−カルボリニル基、5H−ジヒドロジベンズアゼピニル基及び一般式:
Figure 0004846665
〔式中、R及びRは同一又は異なって水素原子又はアルキル基、q及びrは1又は2の整数を表す。〕
で示されるスピロ複素環式基から選ばれる飽和もしくは不飽和含窒素複素環式基等があげられる。
上記のうち、好ましい飽和もしくは不飽和含窒素複素環式基としては、例えば、モルホリノ基、チオモルホリノ基、ピペリジノ基、ピペラジノ基又はアザシクロヘプチル基の如き飽和5〜7員含窒素複素単環式基があげられる。
更に、R、R、R又はRにおける飽和もしくは不飽和複素環式基(及びRとRとが結合して形成される含窒素複素環式基)は、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、オキソ基、アルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換されたアルキル基、アルキルオキシアルキル基、アミノアルキル基、シクロアルキル基、アリールアルキル基、アルキルオキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換されたアルキルオキシ基、アシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、アシルアミノ基、アルキルスルホニル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基、1〜2個のハロゲン原子で置換されていてもよいアリール基および飽和もしくは不飽和5〜6員含窒素複素環式基から選ばれる1〜4個の基で置換されていてもよい。
、R、R、R、R又はRにおけるアシル基としては、例えば、下記一般式:
−COOH [Ac−1]
〔式中、Rは、(a)水素原子、(b)ハロゲン原子、シアノ基、アルキルスルホニル基及びピリジル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよいアルキル基、(c)アリール基で置換されていてもよいアルキルオキシ基、(d)シクロアルキル基、(e)ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、トリハロゲノアルキル基及びアルキルオキシ基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアリール基、(f)1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基又は(g)ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基及びはトリハロゲノアルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和5〜7員複素環式基を表す。〕
で示されるカルボン酸から1個の水酸基を除いてできる基(即ち、式:RCO−で示される基)があげられる。このようなアシル基の具体例としては、例えば、(a1)ホルミル基、(b1)アセチル基、プロピオニル基の如きC1−6アルキル−カルボニル基、トリフルオロアセチル基の如きトリハロゲノC1−6アルキル−カルボニル基、シアノアセチル基の如きシアノC1−6アルキル−カルボニル基、ピリジルアセチル基の如きピリジル−C1−6アルキル−カルボニル基、(c1)メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基の如きC1−6アルキルオキシ−カルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基の如きアリール−C1−6アルキルオキシ−カルボニル基、(d1)シクロプロピルカルボニル基、シクロペンチルカルボニル基の如きC3−8シクロアルキル−カルボニル基、(e1)ベンゾイル基の如きアリール−カルボニル基、クロロベンゾイル基、フルオロベンゾイル基、ジフルオロベンゾイル基の如きモノもしくはジハロゲノアリール−カルボニル基、シアノベンゾイル基の如きシアノアリール−カルボニル基、トリフルオロメチルベンゾイル基の如きトリハロゲノC1−6アルキル−アリール−カルボニル基、メトキシベンゾイル基の如きC1−6アルキルオキシ−アリール−カルボニル基、(f1)カルバモイル基、N−(C1−6アルキル)カルバモイル基、或いは(g1)フロイル基、テノイル基、ブロモテノイル基、シアノテノイル基、ピリジルカルボニル基、クロロピリジルカルボニル基、シアノピリジルカルボニル基、トリフルオロメチルピリジルカルボニル基又はピラジニルカルボニル基の如き5〜6員ヘテロアリール−カルボニル基(該基のヘテロアリール部分はハロゲン原子、シアノ基、アルキル基及びトリハロゲノアルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい)等があげられる。
本発明は、より具体的な実施態様として、下記一般式[I−I−A]:
Figure 0004846665
〔式中、R10及びR20は同一又は異なって、(i)6〜10員単環もしくは二環式アリール基(該アリール基はハロゲン原子、シアノ基、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキルオキシ基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基及びアルキルスルホニル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい);又は(ii)飽和もしくは不飽和含硫、含酸素もしくは含窒素4〜7員複素単環式基(該複素環式基はハロゲン原子、シアノ基、オキソ基、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキルオキシ基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基及びアルキルスルホニル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい)、
は下式[i−a]、[ii−a]又は[iii−a]:
Figure 0004846665
で示される基、
30は(a)アルキル基(該アルキル基は水酸基、アミノ基、アシルアミノ基、ジアルキルカルバモイルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基及びジアルキルスルファモイルアミノ基から選ばれる基で置換されていてもよい);(b)シアノ基;(c)カルボキシル基;(d)アルキルオキシカルボニル基;(e)式:−N(Raa)(Rbb)で示される基;(f)式:−CON(Raa)(Rbb)で示される基;(g)下式:
Figure 0004846665
で示される基;或いは(h)水酸基、Raa及びRbbは同一又は異なって水素原子、水酸基、シアノ基、アルキル基、シアノアルキル基、トリハロゲノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルキルオキシアルキル基、シクロアルキル基、式:RxaCO−で示される基、アルキルスルホニル基又はアミノアルキル基(該基のアミノ基部分は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい)を表すか、或いはRaa及びRbbの両者が互いに末端で結合して飽和もしくは不飽和含窒素複素環式基(該複素環式基は窒素原子以外に酸素原子及び硫黄原子から選ばれる異項原子を更に含有していてもよい)を形成し、Rxaは(a)水素原子、(b)アルキル基(該アルキル基はハロゲン原子、シアノ基、アルキルスルホニル基及びピリジル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい)、(c)アルキルオキシ基(該アルキルオキシ基は6〜10員単環もしくは二環式アリール基で置換されていてもよい)、(d)シクロアルキル基、(e)6〜10員単環もしくは二環式アリール基(該アリール基はハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、トリハロゲノアルキル基及びアルキルオキシ基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい)、(f)アミノ基(該アミノ基は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい)又は(g)飽和もしくは不飽和含硫、含酸素もしくは含窒素4〜7員複素単環式基(該複素単環式基はハロゲン原子、シアノ基、アルキル基及びはトリハロゲノアルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい)、
40は(a)水素原子;(b)アルキル基;(c)シアノ基;(d)カルボキシル基;(e)アルキルカルボニル基;(f)アルキルオキシカルボニル基;(g)式:−CON(Rcc)(Rdd)で示される基;(h)フェニル基;(i)ベンジル基又は(j)式:RxaCONH−で示される基、Rcc及びRddは同一又は異なって、水素原子又はアルキル基、
Aa及びRBaは一方が(a)アルキル基(該アルキル基は水酸基、アルキルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基又はジアルキルアミノ基で置換されていてもよい);(b)フェニル基(該フェニル基はハロゲン原子、アルキルオキシ基及びトリハロゲノアルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい);(c)ベンジル基;(d)5〜6員含窒素ヘテロアリール基;又は(e)シクロアルキル基であり、他方が(a)水素原子;又は(b)アルキル基(該アルキル基は水酸基、アルキルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基又はジアルキルアミノ基で置換されていてもよい)を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物(但し、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(4−シアノベンジル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(4−シアノ−4−テトラヒドロチオピラニル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン、6−フェニル−7−(4−クロロフェニル)−3−(N−イソプロピルカルバモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−(N−イソプロピルカルバモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(α−ジメチルベンジル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(α−メチルベンジル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−[1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−[1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;および6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(4−シアノベンジル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを除く)又は
その薬理的に許容し得る塩があげられる。
上記本発明化合物[I−I−A]に関する更に具体的な実施態様としては、下記一般式[I−I−a]:
Figure 0004846665
〔式中、R1Aは(a)ハロゲン原子、ジフルオロアルキル基、トリフルオロアルキル基及びジアルキルアミノ基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいフェニル基又は(b)アルキル基、トリフルオロアルキル基及びアルキルオキシ基から選ばれる基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和5〜6員含窒素複素環式基、
2Aはハロゲン原子及びシアノ基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいフェニル基、
S1は下式[i−b]、[i−c]、[i−d]、[ii−b],[iii−b]又は[iii−c]:
Figure 0004846665
で示される基、
環Aは(a)C3−8シクロアルキル基又は(b)ベンゼン環と縮合したC5−6シクロアルキル基、Qは単結合手又はメチレン基、
環Bはその環構成炭素原子を介して隣接窒素原子と結合する4〜7員脂肪族複素単環式基、
31はシアノ基、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アミノアルキル基(該基のアミノ部分はアルキルカルボニル基、ジアルキルスルファモイル基、アルキルスルホニル基又はジアルキルカルバモイル基で置換されていてもよい)、カルボキシアルキル基、カルボキシル基、アルキルオキシカルボニル基、カルバモイル基(該基のアミノ基部分はアルキル基及びジアルキルアミノアルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい)、或いは下記:
Figure 0004846665
で示される基、
41は水素原子、アミノ基又は式:RxaCONH−で示される基、
32は水酸基、カルボキシル基、アルキルオキシカルボニル基、アミノ基又は式:RxaCONH−で示される基、
33はカルボキシル基又はアルキルオキシカルボニル基、
34はシアノ基、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アミノアルキル基、カルボキシアルキル基、カルボキシル基、アルキルオキシカルボニル基、カルバモイル基(該基のアミノ基部分はアルキル基、ヒドロキシアルキル基、シアノアルキル基、トリハロゲノアルキル基、アルキルオキシアルキル基、シクロアルキル基、アルキルスルホニル基及びジアルキルアミノアルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい)、式:
Figure 0004846665
で示される基、或いは下記:
Figure 0004846665
で示される基、環Jは飽和もしくは不飽和4〜7員含窒素複素単環式基(該複素環式基は窒素原子以外に異項原子として酸素原子を含有していてもよい)、
35はヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、アルキルオキシカルボニル基又はカルバモイル基(該基のアミノ基部分は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい)、
A1はアルキル基、シクロアルキル基、フェニル基(該フェニル基は、ハロゲン原子、アルキルオキシ基及びトリハロゲノアルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい)又はベンジル基、
B1は水素原子又はアルキル基、
36はアルキル基又はカルバモイル基、
B2は水素原子又はアルキル基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物(但し、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(4−シアノ−4−テトラヒドロチオピラニル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−[1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンおよび6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−[1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを除く)又はその薬理的に許容し得る塩があげられる。
また本発明は、より具体的な他の実施態様として、下記一般式[I−II−i]:
Figure 0004846665
〔式中、
5Aは水素原子又はアルキル基、
6Aは(A)アルキル基(該基は(a)ハロゲン原子、(b)水酸基、(c)シアノ基、(d)アルキルオキシ基、(e)カルボキシル基、(f)カルバモイル基(該基は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい)、(g)アルキルチオ基、(h)アルキルスルホニル基(i)シクロアルキル基(該基はアルキル基及び水酸基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい)、(j)1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基及び(k)飽和もしくは不飽和4〜10員、単環もしくは二環式含窒素、含硫もしくは含酸素複素環式基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい);
(B)シクロアルキル基(該シクロアルキル基はベンゼン環と縮合していてもよく、且つ(a)水酸基、カルボキシル基及びアミノ基から選ばれる基で置換されていてもよいアルキル基;(b)シアノ基;(c)カルボキシル基;(d)式:RxaCO−で示される基;(e)式:−N(Ra1)(Rb1)で示される基;(f)式:−CON(Ra1)(Rb1)で示される基;(g)6〜10員単環もしくは二環式アリール基;(h)6〜10員単環もしくは二環式アリール基で置換されたアルキル基;及び(i)1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和4〜7員含窒素複素単環式基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい)、Ra1及びRb1は同一又は異なって水素原子、水酸基、シアノ基、アルキル基、式:RxaCO−で示される基、アルキルスルホニル基、アミノアルキル基、モノアルキルアミノアルキル基又はジアルキルアミノアルキル基;
(C)6〜10員単環もしくは二環式アリール基(該アリール基はシアノ基、トリハロゲノアルキル基、アルキルオキシ基及びカルボキシル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい);
(D)飽和もしくは不飽和4〜10員単環もしくは二環式複素環式基(該複素環式基は硫黄原子、酸素原子及び窒素原子から選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子を含有し、且つ(a)ハロゲン原子、(b)水酸基、(c)オキソ基、(d)シアノ基、(e)アルキル基、(f)トリハロゲノアルキル基、(g)ヒドロキシアルキル基、(h)アルキルオキシアルキル基、(i)アルキルオキシ基、(j)式:RxaCO−で示される基、(k)シクロアルキル基、(l)アルキルスルホニル基、(m)1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基、(n)フェニルスルホニル基、(o)アミノ基、(p)式:RxaCONH−で示される基、(q)1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、(r)ハロゲン原子で置換されていてもよい6〜10員単環もしくは二環式アリール基及び(s)アルキル基及びトリハロゲノアルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和含硫、含酸素もしくは含窒素4〜7員複素単環式基から選ばれる1〜4個の基で置換されていてもよい);
(E)式:−N(R81)(R91)で示される基、R81は水素原子又はアルキル基、R91は(a)アルキル基(該アルキル基はハロゲン原子、シアノ基及び6〜10員単環もしくは二環式アリール基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい);(b)シクロアルキル基;(c)6〜10員単環もしくは二環式アリール基(該アリール基はハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、トリハロゲノアルキル基、アルキルオキシ基、トリハロゲノアルキルオキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基及び式:RxaCO−で示される基から選ばれる基で置換されていてもよい);(d)式:RxaCO−で示される基;又は(e)飽和もしくは不飽和含硫、含酸素もしくは含窒素4〜7員複素単環式基(該複素環式基はハロゲン原子、アルキル基、トリハロゲノアルキル基及びアルキルオキシ基から選ばれる基で置換されていてもよい);或いは
(F)R5AとR6Aとが互いに結合して隣接窒素原子と共に飽和もしくは不飽和4〜10員単環もしくは二環式含窒素複素環式基(該含窒素複素環式基は、窒素原子以外にも硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1〜2個のヘテロ原子を有していてもよく、且つハロゲン原子、オキソ基、アルキル基、式:RxaCO−で示される基及びジアルキルアミノスルホニル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい)を形成していることを表し、他の記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物(但し、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]−2−(ヒドロキシメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを除く)又はその薬理的に許容し得る塩;および
下記一般式[I−II−ii]:
Figure 0004846665
〔式中、Rはアルキル基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物又はその薬理的に許容し得る塩を包含する。
上記本発明に関し、更に具体的な別の実施態様としては、
1)一般式[I−II−i]において、R10が(a)ハロゲン原子、アルキル基、ジフルオロアルキル基、トリフルオロアルキル基及びジアルキルアミノ基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいフェニル基又は(b)アルキル基、トリフルオロアルキル基及びアルキルオキシ基から選ばれる基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和5〜6員含窒素複素環式基、R20がハロゲン原子及びシアノ基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいフェニル基、R6Aが(A)アルキル基(該アルキル基は1〜3個のハロゲン原子、水酸基、シアノ基、カルボキシル基及びアルキルオキシカルボニル基から選ばれる基で置換されていてもよい);或いは(B)下式:
Figure 0004846665
で示される環式基〔式中、環Aは(a)C3−8シクロアルキル基又は(b)ベンゼン環と縮合したC5−6シクロアルキル基、R37は水素原子、シアノ基、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アミノアルキル基、カルボキシアルキル基、カルボキシル基、アルキルオキシカルボニル基、カルバモイル基(該基のアミノ基部分はアルキル基及びジアルキルアミノアルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい)又は下式:
Figure 0004846665
で示される基、R43は水素原子、アミノ基、アルキルオキシカルボニルアミノ基、又はベンジルオキシカルボニルアミノ基を表す〕;或いは(C)フェニル基(該フェニル基はハロゲン原子、アルキルオキシ基、トリハロゲノアルキル基、カルボキシル基及びアルキルオキシカルボニル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい);或いは(D)下式:
Figure 0004846665
で示される環式基〔式中、環Bはその環構成炭素原子を介して隣接窒素原子と結合する4〜7員脂肪族複素単環式基、環Bは4〜7員脂肪族含窒素複素単環式基、Xは硫黄原子、式:−SO−で示される基、式:−SO−で示される基、酸素原子又は式:−NR−で示される基、Rはアルキル基、アルキルカルボニル基、アルキルオキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基又は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、R38は水素原子、シアノ基、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アミノアルキル基、カルボキシアルキル基、カルボキシル基、アルキルオキシカルボニル基、カルバモイル基(該基のアミノ基部分はアルキル基及びジアルキルアミノアルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい)又は下式:
Figure 0004846665
で示される基を表す〕;或いは(E)式:−N(R8a)(R9a)で示される基〔式中、R8aは水素原子又はアルキル基、R9aはアルキル基、トリハロゲノアルキル基、シアノアルキル基、ベンジル基、シクロアルキル基、フェニル基(該フェニル基はハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、トリハロゲノアルキル基、アルキルオキシ基、トリハロゲノアルキルオキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アルキルオキシカルボニル基及びベンジルオキシカルボニル基から選ばれる基で置換されていてもよい)、アルキルオキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基又は5〜6員含窒素ヘテロアリール基を表す〕;又は(F)下式:
Figure 0004846665
で示される基〔式中、環Aはベンゼン環と縮合していてもよいC3−8シクロアルキル基、環Bdは(a)フェニル基(該フェニル基はハロゲン原子、シアノ基、アルキルオキシ基、トリハロゲノアルキル基又はカルボキシル基で置換されていてもよい)又は(b)ピリジル基、RS11は水素原子又はアルキル基、RS12は水素原子、アルキル基、カルボキシル基、カルバモイル基又はモノもしくはジアルキルカルバモイル基、R39は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、トリハロゲノアルキル基、アミノアルキル基、アルキルオキシ基、カルボキシアルキル基、カルボキシル基、カルバモイル基(該基のアミノ基部分はアルキル基及びジアルキルアミノアルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい)、アミノ基、アルキルオキシカルボニルアミノ基又はベンジルオキシカルボニルアミノ基、kは0〜2の整数を表す〕である化合物;或いは
2)一般式[I−II−ii]において、R10が(a)ハロゲン原子、ジフルオロアルキル基、トリフルオロアルキル基及びジアルキルアミノ基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいフェニル基又は(b)アルキル基、トリフルオロアルキル基及びアルキルオキシ基から選ばれる基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和5〜6員含窒素複素環式基、R20がハロゲン原子及びシアノ基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいフェニル基である化合物があげられる。
本発明化合物[I]のうち、好ましい化合物としては、例えば、一般式[I−I]において、R及びRが同一又は異なって、(a)ハロゲン原子、シアノ基、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよいフェニル基、或いは(b)1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基及びアルキルオキシ基から選ばれる基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和5〜7員含窒素複素環式基であって、
A1)R’が式[i]で示される基、Rが(a)水酸基及びアミノ基から選ばれる基で置換されていてもよいアルキル基、(b)シアノ基、(c)カルボキシル基、(d)アルキルオキシカルボニル基、(e)式:−CON(R)(R)で示される基又は(f)アシルアミノ基、R及びRが同一又は異なって水素原子、アルキル基又はジアルキルアミノアルキル基、Rが水素原子又はアシルアミノ基であるか、又は;
A2)R’が式[ii]で示される基、Xが硫黄原子、SO、酸素原子又は式:N−Rで示される基、Rがアルキルオキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、アルキルカルボニル基又はジアルキルアミノスルホニル基、Rが(a)水酸基で置換されていてもよいアルキル基、(b)カルボキシル基、(c)アルキルオキシカルボニル基又は(d)式:−CON(R)(R)で示される基、RおよびRが同一又は異なって水素原子、アルキル基又はトリハロゲノアルキル基、Rが水素原子であるか;又は
A3)R’が式[iii]で示される基、Rが水酸基で置換されていてもよいアルキル基、フェニル基(該フェニル基はハロゲン原子又はトリハロゲノアルキル基で置換されていてもよい)又は含窒素5〜6員へテロアリール基、Rが水素原子又はアルキル基、Rがアルキル基、カルボキシル基又は式:−CON(R)(R)で示される基、RおよびRが水素原子又はアルキル基であり;かつ
0Aが水素原子、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基、水酸基で置換されていてもよいアルキルオキシ基、ヒドロキシアルキル基、アミノ基(該アミノ基はアルキル基、アルキルカルボニル基及びアルキルスルホニル基から選ばれる1又は2個の基で置換されていてもよい)又は4〜6員含窒素脂肪族複素環式基である化合物があげられる。
上記の好ましい化合物[I−I]のうち、より好ましい化合物としては、例えば、
A1)R’が式[i]で示される基、Rが(a)C1−6アルキル基、(b)ヒドロキシ−C1−6アルキル基、(c)アミノ−C1−6アルキル基、(d)シアノ基、(e)カルボキシル基、(f)C1−6アルキルオキシ−カルボニル基、(g)カルバモイル基、(h)モノもしくはジ(C1−6アルキル)カルバモイル基、(i)ジ(C1−6アルキル)アミノ−C1−6アルキル−カルバモイル基又は(j)C1−6アルキルオキシ−カルボニルアミノ基であり、Rが水素原子又はフェニル−C1−6アルキルオキシ−カルボニルアミノ基である化合物;又は
A2)R’が式[ii]で示される基、Xが硫黄原子、SO、酸素原子又はN−Rで示される基、RがC1−6アルキルオキシ−カルボニル基、C1−6アルキルスルホニル基、C1−6アルキル−カルボニル基又はジ(C1−6アルキル)アミノスルホニル基、Rが(a)カルバモイル基、(b)モノもしくはジ(C1−6アルキル)−カルバモイル基、(c)モノ(トリハロゲノC1−6アルキル)カルバモイル基、(d)C1−6アルキルオキシ−カルボニル基、(e)C1−6アルキル基又は(f)ヒドロキシ−C1−6アルキル基、Rが水素原子である化合物;又は
A3)R’が式[iii]で示される基、RがC1−6アルキル基、ヒドロキシ−C1−6アルキル基、フェニル基、ハロゲノフェニル基、トリハロゲノ(C1−6アルキル)−フェニル基又はピリジル基、Rが水素原子又はC1−6アルキル基、RがC1−6アルキル基、カルボキシル基、C1−6アルキルオキシ−カルボニル基又はカルバモイル基である化合物があげられる。
上記A1〜A3群の化合物[I−I]のうち、更に好ましい化合物としては、例えば、Rがハロゲン原子、ジハロゲノ−C1−6アルキル基、トリハロゲノ−C1−6アルキル基及びジ(C1−6アルキル)アミノ基から選ばれる1〜2個の基で置換されたフェニル基、C1−6アルキルオキシ−ピロリジニル基、C1−6アルキル−ピペリジル基又はC1−6アルキルオキシピペリジル基、Rが1〜2個のハロゲン原子で置換されたフェニル基、シアノフェニル基又はトリハロゲノ−C1−6アルキル−ピリジル基、R0Aが水素原子、C1−6アルキル基、ジハロゲノ−C1−6アルキル基、トリハロゲノ−C1−6アルキル基、C1−6アルキルオキシ基、ヒドロキシ−C1−6アルキルオキシ基、アミノ基、C1−6アルキル−カルボニルアミノ基、モノ(C1−6アルキル)カルバモイル基又は4〜6員含窒素脂肪族複素環式基である化合物があげられる。
上記化合物[I−I]のうち、とりわけ好ましい化合物としては、例えば、
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1−シアノシクロへキシル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1−シアノシクロペンチル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1−メチルシクロへキシル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1−メチルシクロプロピル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−3−[N−(1−シアノシクロペンチル)カルバモイル]−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−3−[N−(1−シアノシクロへキシル)カルバモイル]−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
3−[N−(4−カルバモイル−1,1−ジオキソ−テトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
2−アセチルアミノ−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−[1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−3−[N−[1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−[1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]−2−(1−ピロリジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
3−[N−(1−カルバモイルシクロへキシル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−[1−メチル−1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−[1−メチル−1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
3−[N−(4−カルバモイル−1,1−ジオキソ−テトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
3−[N−(1−カルボキシシクロへキシル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[[1−[N−[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]カルバモイル]シクロへキシル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−[1−(N−メチルカルバモイル)シクロへキシル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−[1−(N,N−ジメチルカルバモイル)シクロへキシル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
(S)−3−[N−(1−カルボキシ−2−メチルプロピル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
(S)−3−[N−(1−カルボキシ−2−フェニルエチル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
(S)−3−[N−(1−カルボキシ−2−メチルプロピル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
(S)−3−[N−(α−カルボキシベンジル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
(S)−3−[N−(1−カルボキシ−2−メチルプロピル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
3−[N−(1−カルボキシ−1−メチルエチル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
3−[N−(α−カルボキシベンジル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
3−[N−(1−カルボキシ−1−メチルエチル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
3−[N−(1−カルボキシ−2−フェニルエチル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
3−[N−(4−カルボキシ−1−シクロへキシル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
3−[N−(4−カルボキシベンジル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
3−[N−(3−カルボキシベンジル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−[1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−3−[N−(1−シアノシクロへキシル)カルバモイル]−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1−メトキシカルボニルシクロへキシル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−(メチルスルホニルアミノ)−3−[N−[1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−[N−メチル−N−(メチルスルホニル)アミノ]−3−[N−[1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−メチルピペリジン−1−イル)−3−[N−[1−メチル−1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−メトキシピペリジン−1−イル)−3−[N−[1−メチル−1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(3−メトキシピロリジン−1−イル)−3−[N−[1−メチル−1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(1−メトキシカルボニルシクロへキシル)スルファモイル]−2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
3−[N−(1−カルボキシシクロへキシル)スルファモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(4−メトキシカルボニル−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(4−メチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−メチル−3−[N−(4−メチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−メチル−3−[N−(4−メチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(3−ヒドロキシ−2−メチルプロプ−2−イル)カルバモイル]−2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(4−ヒドロキシメチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−トリフルオロメチル−3−[N−(4−メチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−エトキシ−3−[N−(4−メチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(2−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(4−メチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(3−メトキシカルボニル−1,1−ジオキソチエタン−3−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1−シアノシクロへキシル)カルバモイル]−2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−[N−(3−メチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−[N−(3−メチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(3−メチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−2−(ジフルオロメチル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(3−メチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)−3−[N−(3−メチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−[4−(N−メチルカルバモイル)−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−3−[N−[4−[N−(2,2,2−トリフルオロエチル)カルバモイル]−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル]カルバモイル]−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;および
6−(2−クロロフェニル)−3−[N−[4−[N−(2,2,2−トリフルオロエチル)カルバモイル]−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル]カルバモイル]−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
から選ばれる化合物又はその薬理的に許容し得る塩があげられる。
本発明における他の好ましい化合物としては、例えば、一般式[I−II]において、
B1)R及びRが同一又は異なってハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ジハロゲノアルキル基及びトリハロゲノアルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいフェニル基、R”が式:−N(R)(R)で示される基、Rが水素原子又はアルキル基、Rが(a)アルキル基(該アルキル基はハロゲン原子、水酸基、シアノ基、アルキルオキシ基、C3−8シクロアルキル基、ヒドロキシ−C3−8シクロアルキル基、アミノ−C3−8シクロアルキル基、1〜2個のハロゲン原子で置換されたC3−8シクロアルキル基、ジアルキルアミノ基、カルボキシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、1〜2個のハロゲン原子で置換されたフェニル基、トリハロゲノアルキルフェニル基、アルキルオキシフェニル基、カルボキシフェニル基及び飽和もしくは不飽和5〜6員含窒素もしくは含酸素複素環式基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい)、(b)C3−8シクロアルキル基〔該シクロアルキル基はベンゼン環と縮合していてもよく、且つシアノ基、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシアルキル基、アミノアルキル基、アルキルカルボニルアミノ−アルキル基、ジ(アルキル)カルバモイル−アミノ−アルキル基、アルキルスルホニルアミノアルキル基、ジアルキルスルファモイルアミノアルキル基、カルボキシル基、アルキルオキシカルボニル基、フェニルアルキルオキシカルボニル基、式:−CON(Ra1)(Rb1)で示される基(式中、Ra1及びRb1は同一又は異なって水素原子、アルキル基又はジアルキルアミノアルキル基を表す)及びテトラゾリル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい〕、(c)飽和もしくは不飽和4〜6員含窒素、含硫もしくは含酸素複素環式基〔該複素環式基はオキソ基、水酸基、シアノ基、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、アルキルオキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、式:−CON(Ra2)(Rb2)で示される基(式中、Ra2及びRb2は同一又は異なって水素原子、アルキル基、トリハロゲノアルキル基、シアノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルキルオキシアルキル基、アルキルスルホニル基又はC3−8シクロアルキル基を表す)、ピロリジニルカルボニル基及びモルホリノカルボニル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい〕或いは(d)アミノ基(該アミノ基はアルキル基及びピリジル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい)である化合物(但し、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]−2−(ヒドロキシメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを除く);或いは
B2)R及びRが同一又は異なって、ハロゲン原子、シアノ基、ジハロゲノアルキル基及びトリハロゲノアルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいフェニル基、R0Bが式:−SON(R01)(R02)で示される基、R”がアルキルオキシ基である化合物があげられる。
上記化合物[I−II]のうち、より好ましい化合物としては、例えば、Eが式:−C(=O)−で示される基である化合物があげられる。
上記化合物[I−II]のうち、更に好ましい化合物としては、例えば、
B1−1)R及びRが同一又は異なって、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ジハロゲノアルキル基及びトリハロゲノアルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいフェニル基、R0Bが式:−NHCONHR03で示される基、Eが−C(=O)−で示される基、R”が式:−N(R)(R)で示される基、Rが水素原子、Rが(a)アルキル基、(b)トリハロゲノアルキル基、(c)C3−8シクロアルキル基、(d)ジアルキルアミノ基又は(e)オキソ基、アルキル基及びカルバモイル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和5〜6員含硫複素環式基である化合物;
B1−2)R及びRが同一又は異なって、(i)ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ジハロゲノアルキル基、トリハロゲノアルキル基及びアルキルオキシ基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいフェニル基或いは(ii)飽和もしくは不飽和5〜6員含窒素複素単環式基、R0Bが式:−SON(R01)(R02)で示される基、R01が水素原子又はアルキル基、R02が水素原子、アルキル基又はカルバモイルアルキル基、Eが−C(=O)−で示される基、R”が式:−N(R)(R)で示される基、Rが水素原子又はアルキル基、Rが(a)ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、アルキルオキシ基、1〜2個のハロゲン原子で置換されていてもよいC3−8シクロアルキル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基及びピリジル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよいアルキル基、(b)アルキル基及びカルバモイル基から選ばれる基で置換されていてもよいC3−8シクロアルキル基、(c)アルキル基及びピリジル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基又は(d)オキソ基、アルキル基及びカルバモイル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和5〜6員含窒素もしくは含硫複素環式基である化合物;
B1−3)R及びRが同一又は異なって、ハロゲン原子及びトリハロゲノアルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいフェニル基、R0Bが式:−CON(R)(R)で示される基、Rが水素原子又はアルキル基、Rが水素原子、アルキル基又はジアルキルアミノ基、Eが−C(=O)−で示される基、R”が式:−N(R)(R)で示される基、Rが水素原子、Rが(a)1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基、(b)C3−8シクロアルキル基又は(c)オキソ基及びアルキル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和4〜6員含硫複素環式基である化合物;
B1−4)R及びRが同一又は異なって、ハロゲン原子及びトリハロゲノアルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいフェニル基、R0Bがヒドロキシアルキル基、Eが−C(=O)−で示される基、R”が式:−N(R)(R)で示される基、Rが水素原子、Rが(a)1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基、(b)ピリジル基で置換されたアルキル基、(c)シアノ基及びカルバモイルから選ばれる基で置換されていてもよいC3−8シクロアルキル基又は(d)オキソ基及びアルキル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和4〜6員含窒素もしくは含硫複素環式基である化合物(但し、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]−2−(ヒドロキシメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを除く);或いは
B1−5)R及びRが同一又は異なって、ハロゲン原子及びトリハロゲノアルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいフェニル基、R0Bがカルボキシル基、Eが−C(=O)−で示される基、R”が式:−N(R)(R)で示される基、Rが水素原子、Rがオキソ基及びアルキル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和5〜6員含硫複素環式基である化合物;或いは
B2−1)R及びRが同一又は異なってハロゲノフェニル基、R0Bが1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいスルファモイル基、Eが−C(=O)−で示される基、R”がアルキルオキシ基である化合物があげられる。
上記化合物[I−II]のうち、とりわけ好ましい化合物としては、例えば、
B1−a)Rが(i)ハロゲン原子、C1−6アルキル基、ジハロゲノC1−6アルキル基及びトリハロゲノC1−6アルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいフェニル基或いは(ii)ピペリジノ基、Rがハロゲン原子及びシアノ基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいフェニル基、R0Bが式:−SON(R01)(R02)で示される基、R01が水素原子又はC1−6アルキル基、R02が水素原子、C1−6アルキル基又はカルバモイル−C1−6アルキル基、Rが水素原子、Rが(a)ハロゲン原子、C1−6アルキルオキシ基、C3−8シクロアルキル基及びピリジル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、(b)C1−6アルキル基で置換されていてもよいC3−8シクロアルキル基、(c)C1−6アルキル基及びピリジル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基又は(d)1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和5〜6員含窒素もしくは含硫複素環式基である化合物;
B1−b)RがトリハロゲノC1−6アルキル−フェニル基、Rがハロゲノフェニル基、R0Bが式:−CON(R)(R)で示される基、Rが水素原子又はC1−6アルキル基、Rが水素原子又はC1−6アルキル基、Rが水素原子、Rが(a)1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、又は(b)オキソ基及びC1−6アルキル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和5〜6員含硫複素環式基である化合物;
B1−c)RがトリハロゲノC1−6アルキル−フェニル基、Rがハロゲノフェニル基、R0BがヒドロキシC1−4アルキル基、Rが水素原子、Rが(a)トリハロゲノC1−6アルキル基、(b)ピリジル−C1−6アルキル基、(c)シアノ基及びカルバモイルから選ばれる基で置換されたC5−7シクロアルキル基又は(d)オキソ基及びC1−6アルキル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和5〜6員含硫複素環式基である化合物(但し、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]−2−(ヒドロキシメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを除く);或いは
B2−a)R及びRが同一又は異なるハロゲノフェニル基、R0BがC1−6アルキル−スルファモイル基、R”がC1−6アルキルオキシ基である化合物があげられる。
上記のとりわけ好ましい化合物[I−II]には、例えば、
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニル−2−(N−メチルスルファモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニル−2−(N,N−ジメチルスルファモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
(R)−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−(N−メチルスルファモイル)−3−[N−(1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(シクロペンチル)カルバモイル]−2−(N−メチルスルファモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[[N’−メチル−N’−(2−ピリジル)ヒドラジノ]カルボニル]−2−(N−メチルスルファモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
(R)−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−(N,N−ジメチルスルファモイル)−3−[N−(1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(シクロペンチル)カルバモイル]−2−(N,N−ジメチルスルファモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−(N,N−ジメチルスルファモイル)−3−[N−(1−ピロリジニル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[[N’−メチル−N’−(2−ピリジル)ヒドラジノ]カルボニル]−2−(N,N−ジメチルスルファモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−(N−メチルスルファモイル)−3−[N−(1−ピロリジニル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
(R)−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1−ピロリジニル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[[N’−メチル−N’−(2−ピリジル)ヒドラジノ]カルボニル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
(S)−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(シクロペンチル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
(R)−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
(S)−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−3−[N−(シクロペンチル)カルバモイル]−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
(R)−7−(4−クロロフェニル)−6−(2−シアノフェニル)−3−[N−(1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
7−(4−クロロフェニル)−6−(2−シアノフェニル)−3−[N−(シクロペンチル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
7−(4−クロロフェニル)−6−(2−シアノフェニル)−3−[[N’−メチル−N’−(2−ピリジル)ヒドラジノ]カルボニル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
(R)−2−[N−(カルバモイルメチル)スルファモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
2−[N−(カルバモイルメチル)スルファモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(シクロペンチル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
2−[N−(カルバモイルメチル)スルファモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[[N’−メチル−N’−(2−ピリジル)ヒドラジノ]カルボニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
2−[N−(カルバモイルメチル)スルファモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1−ピロリジニル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
3−[N−(1−カルボキシシクロへキシル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−(N−メチルスルファモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
3−[N−(1−カルバモイルシクロへキシル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−ヒドロキシメチル−3−[N−[1−メチル−1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−ヒドロキシメチル−3−[N−(3−メチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−3−[N−(1−シアノシクロへキシル)カルバモイル]−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−ヒドロキシメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−ヒドロキシメチル−3−[N−(4−メチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
2−カルバモイル−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(4−メチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−(N−メチルカルバモイル)−3−[N−(4−メチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(シクロへキシルメチル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(2,2,2−トリフルオロエチル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(3−メチルプロピル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(2,2−ジフルオロエチル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(シクロプロピルメチル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1−メチルシクロプロピル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−3−[N−(2,2,2−トリフルオロエチル)カルバモイル]−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−ヒドロキシメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−ジフルオロメチルフェニル)−3−[N−(イソブチル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
2−カルバモイル−6−(2−クロロフェニル)−3−[N−(2,2,2−トリフルオロエチル)カルバモイル]−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−3−[N−(2,2,2−トリフルオロエチル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−ジフルオロメチルフェニル)−3−[N−(2,2,2−トリフルオロエチル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(n−プロピル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(イソブチル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(1−メチルプロピル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(3−メトキシプロプ−2−イル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(1−メチルシクロプロピル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−3−[N−(2,2,2−トリフルオロエチル)カルバモイル]−7−(4−フルオロフェニル)−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[[N’−メチル−N’−(2−ピリジル)ヒドラジノ]カルボニル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(2,2,2−トリフルオロエチル)カルバモイル]−2−(ジメチルカルバモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−[1−メチル−1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−3−[N−(3−メトキシプロプ−2−イル)カルバモイル]−7−(4−メチルフェニル)−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−3−[N−(2,2,2−トリフルオロエチル)カルバモイル]−7−(4−メチルフェニル)−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
6−(2−クロロフェニル)−3−[N−(イソブチル)カルバモイル]−7−(4−メチルフェニル)−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;および
6−(2−クロロフェニル)−3−[N−シクロペンチルカルバモイル]−7−(4−メチルフェニル)−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
から選ばれる化合物又はその薬理的に許容し得る塩が包含される。
本発明の化合物[I]は、分子内に不斉炭素原子を有する場合、当該不斉炭素原子に基づく複数の立体異性体(ジアステレオマー異性体、光学異性体)として存在しうるが、本発明はこれらのうちのいずれか1個の立体異性体またはその混合物のいずれをも含むものである。
本発明の化合物[I]は、CB1受容体に対する高い親和性を有することから、CB1受容体リガンド(とりわけCB1受容体拮抗薬)として有用であり、またその拮抗作用に基づき、当該受容体が関与する各種疾患、例えば、精神分裂病を包含する精神病、不安障害、ストレス、鬱病、癲癇、神経変性、小脳及び旧小脳(Spinocerebellar)障害、認識障害、頭蓋外傷、パニック発作、末梢ニューロパシー、緑内障、片頭痛、パーキンソン病、アルツハイマー病、ハンチントン舞踏病、レイノー症候群、振せん、強迫性障害、健忘症、老年痴呆、胸腺障害、ツーレット症候群、遅発性ジスキネシア、双極性障害、癌、薬剤誘発性運動障害、失調症、内毒素血症性ショック、出血性ショック、低血圧症、不眠症、炎症を包含する免疫学的疾患、多発性硬化症、嘔吐、下痢、喘息、食欲障害(過食症、食欲不振)、肥満症、非インスリン依存性糖尿病(NIDDM)、耐糖能障害、高インスリン血症、高脂血症、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、脂質代謝異常、動脈硬化、高血圧、冠疾患、記憶障害、泌尿器疾患、心血管疾患、不妊、感染症、髄鞘脱落性疾患、神経炎、ウィルス性脳炎、脳血管障害、肝硬変、又は腸通過障害(intestinal transit disorders)を包含する消化管疾患等の予防・治療に有用である。
また、本発明の化合物[I]は、慢性処置及び物質(アルコール等)もしくは薬物乱用(例えば、オピオイド、バービツレート、大麻、コカイン、アンフェタミン、フェンシクリド、幻覚誘発薬、ベンゾジアゼピン)からの離脱に有用である。
更に、本発明の化合物[I]は、鎮痛薬もしくは麻酔性及び非麻酔性の薬剤の鎮痛活性の増強剤や禁煙補助剤(喫煙からの離脱)としても有用である。
本発明の化合物[I]またはその薬理的に許容しうる塩は、低毒性であり、医薬として安全性が高いという特長をも有する。
尚、本発明の化合物[I]には、その中枢移行性の観点から末梢CB1に対する選択的拮抗薬として有用であり得る化合物が包含される。
本発明の化合物[I]は、遊離の形でも、それらの薬理的に許容し得る塩の形でも医薬用途に使用することができる。薬理的に許容しうる塩としては、例えば、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩または臭化水素酸塩の如き無機酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、シュウ酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トシル酸塩またはマレイン酸塩の如き有機酸塩等が挙げられる。また、該化合物がその分子内にカルボキシル基を有する場合には、薬理的に許容し得る塩としては、塩基との塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩またはカルシウム塩の如きアルカリ土類金属塩)が挙げられる。
本発明の化合物[I]またはその薬理的に許容しうる塩は、その分子内塩や付加物、それらの溶媒和物あるいは水和物等をいずれも含むものである。
本発明の化合物[I]またはその薬理的に許容しうる塩は経口的にも非経口的にも投与することができ、また、錠剤、顆粒剤、カプセル剤、散剤、注射剤、吸入剤等の慣用の医薬製剤(化合物[I]またはその薬理的に許容しうる塩を有効成分としてなる医薬組成物)として用いることができる。
本発明の化合物[I]またはその薬理的に許容し得る塩の投与量は、投与方法、患者の年令、体重、状態によっても異なるが、注射剤とすれば、1日当り約0.0001〜1.0mg/kg、とりわけ約0.001〜0.1mg/kg程度、経口剤とすれば、通常、1日当り約0.001〜100mg/kg、とりわけ約0.01〜10mg/kg程度とするのが好ましい。
本発明の化合物[I]は、下記の方法により製することができるが、これらに限定されるものではない。
〔A法〕
本発明の化合物[I]のうち、下記一般式[I−A]:
Figure 0004846665
〔式中、Rは下式:
Figure 0004846665
で示される基、或いは式:−N(R)(R)で示される基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物は、一般式[II−A]:
Figure 0004846665
[式中、Rは水素原子、アルキル基又はベンジル基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。]
で示される化合物と一般式[III]:
HRM [III]
[式中、記号は前記と同一意味を有する。]
で示されるアミン化合物又はその塩と反応させることにより製することができる。
が水素原子である場合、本反応は、溶媒中、縮合剤の存在下、活性化剤の存在下又は非存在下、塩基の存在下又は非存在下で実施することができる。溶媒としては、反応に影響を与えないものであればよく、例えば塩化メチレン、クロロホルム、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエン、ベンゼン、1,2−ジクロロエタン、1−メチルピロリジノン、1,2−ジメトキシエタン等があげられる。縮合剤としては、例えばジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩(WSC・HCl)、ジフェニルホスホリルアジド(DPPA)、カルボニルジイミダゾール(CDI)、ジエチルシアノホスホネート(DEPC)、ジイソプロピルカルボジイミド(DIPCI)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシトリスピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP)、カルボニルジトリアゾール、N−シクロヘキシルカルボジイミド−N’−プロピルオキシメチルポリスチレン(PS−Carbodiimide)、N−エトキシカルボニル−2−エトキシ−1,2−ジヒドロキノリン(EEDQ)、ヘキサフルオロリン酸2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム(HATU)、ヘキサフルオロリン酸2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム(HBTU)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリスピロリジノホスホニウム(PyBroP)、テトラフルオロホウ酸2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム(TBTU)、ヘキサクロロアンチモン酸クロロ−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム(ACTU)等があげられる。活性化剤としては、例えば1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、ヒドロキシスクシンイミド(HOSu)、ジメチルアミノピリジン(DMAP)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOAt)、ヒドロキシフタルイミド(HOPht)、ペンタフルオロフェノール(Pfp−OH)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール−6−スルホンアミドメチルポリスチレン(PS−HOBt)等があげられる。塩基としては、例えばピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、4−メチルモルホリン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−ウンデセン(DBU)等があげられる。
上記本反応において、化合物[II−A]の使用量は、化合物[III]に対して0.33〜1.5当量、好ましくは0.5〜1.2当量とすることができる。縮合剤の使用量は、化合物[II−A]又は[III]に対して1.0〜3.0当量、好ましくは1.0〜1.2当量とすることができる。塩基の使用量は、化合物[II−A]又は[III]に対して1.0〜3.0当量、好ましくは1.0〜1.2当量とすることができる。活性化剤の使用量は、化合物[II−A]又は[III]に対して0.01〜2.0当量、好ましくは0.1〜1.0当量とすることができる。本反応は、0〜150℃、好ましくは20〜80℃で実施することができる。
一般式[II−A]において、Rが水素原子である場合、当該化合物を対応する酸ハライド(例えば、酸クロリド等)又は混合酸無水物等の反応性誘導体に変換した後、該反応性誘導体を上記塩基の存在下、溶媒中又は無溶媒で化合物[III]と反応させることにより化合物[I−A]を製することもできる。
また、一般式[II−A]において、Rがアルキル基又はベンジル基である場合、本反応は、該エステル化合物を常法の加水分解、塩酸、ギ酸、トリフルオロ酢酸等による酸分解、又は還元反応により対応するカルボン酸化合物、即ち下記一般式[II−Aa]:
Figure 0004846665
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物に変換した後、該化合物[II−Aa]と化合物[III]とを上記と同様に処理することにより実施することもできる。
〔B法〕
本発明の化合物[I]のうち、Eが式:−SO−で示される基である化合物(化合物[I−B])は、例えば、下記一般式[II−B]:
Figure 0004846665
[式中、W00はハロゲン原子を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。]
で示されるスルホニルハライド化合物とアミン化合物[III]とを反応させることにより製することができる。本反応は、溶媒中、塩基の存在下で実施することができる。溶媒としては、本反応に影響を与えるものでなければよく、例えばクロロホルム、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン等があげられる。塩基としては、ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等があげられる。アミン化合物[III]の使用量は、化合物[II−B]に対して0.5〜5.0当量、好ましくは0.8〜1.5当量とすることができる。塩基の使用量は、化合物[II−B]に対して1.0〜5.0当量、好ましくは1.0〜1.5当量とすることができる。本反応は−10〜100℃、好ましくは0〜40℃で実施することができる。
〔C法〕
本発明の化合物[I]のうち、一般式[I−C]:
Figure 0004846665
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物は、例えば、下記一般式[II−C]:
Figure 0004846665
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物と一般式:
03NCO
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示されるイソシアン酸アルキルとを無溶媒で反応させることにより製することができる。イソシアン酸アルキルの使用量は、溶媒としての機能も考慮し、化合物[II−C]に対して大過剰量とすればよい。本反応は20〜120℃、好ましくは50〜90℃で実施することができる。尚、他の溶媒として、例えばクロロホルム、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン等を使用してもよい。
本発明の目的化合物[I]は、上述の如くして得られる化合物のR及びR上の置換基等を、さらに目的とする他の置換基へ変換することによっても製造することができる。このような置換基の変換方法は、目的とする置換基の種類に応じて適宜選択すればよいが、例えば、下記a法〜h法の如く実施することができる。
(a法)
置換基としてシアノ基(又はシアノを含む基)を有する本発明の化合物[I]は、例えば、置換基としてハロゲン原子又はアルキルスルホニル基(又はハロゲン原子もしくはアルキルスルホニル基を含む基)を有する対応化合物[I]とシアン化合物(シアン化亜鉛、シアン化銅、シアン化トリメチルシラン又はシアン化カリウム等)とを触媒、塩基及び添加剤の存在下又は非存在下で反応させることにより製造できる。塩基としては、例えばトリエチルアミン、N−メチルピペリジン、ジイソプロピルエチルアミン等があげられる。触媒としては、例えば酢酸パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、トランス−ジクロロビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム又はテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムの如きパラジウム触媒或いはジブロモビス(トリフェニルホスフィン)ニッケルの如きニッケル触媒等があげられる。添加剤としては、例えばトリフェニルホスフィン、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、ラセミック−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)ビフェニル、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N’−ジメチルアミノ)ビフェニル、トリ−tert−ブチルホスフィン等のホスフィン化合物等があげられる。
(b法)
置換基としてアルキルアミノ基又はシクロアルキルアミノ基(或いはアルキルアミノ基又はシクロアルキルアミノ基を含む基)を有する本発明の化合物[I]は、例えば、置換基としてハロゲン原子(或いはハロゲン原子を含む基)を有する対応化合物[I]とモノもしくはジアルキルアミン又はシクロアルキルアミンとを溶媒中、触媒、添加剤及び塩基の存在下反応させることにより得られる。触媒としては、例えば前記(a)法で使用されるパラジウム系触媒又は銅触媒等があげられる。添加剤としては、例えば前記(a)法で使用されるホスフィン化合物があげられ、塩基としては、酢酸カリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、カリウム−tert−ブトキシド等があげられる。
(c法)
置換基としてアルキルオキシ基(又はアルキルオキシ基を含む基)を有する本発明の化合物[I]は、例えば、(1)置換基として水酸基(又は水酸基を含む基)を有する対応化合物[I]と、アルキルハライドとを適当な溶媒中で反応させるか、(2)置換基として水酸基(又は水酸基を含む基)を有する対応化合物[I]とアルカノールとを溶媒中、塩基(炭酸カリウム、炭酸セシウム、水素化ナトリウム等)の存在下或いは活性化剤(ジエチルアゾジカルボキシレート等)及び三置換ホスフィンの存在下反応させるか、或いは(3)置換基としてアルキルスルホニル基(又はアルキルスルホニル基を含む基)を有する対応化合物[I]と、アルカリ金属アルコキシドとを適当な溶媒中で反応させることにより得られる。
(d法)
置換基としてアルキルスルフィニル基又はアルキルスルホニル基(或いはアルキルスルフィニル基又はアルキルスルホニル基を含む基)を有する本発明の化合物[I]は、例えば、置換基としてアルキルチオ基(或いはアルキルチオ基を含む基)を有する対応化合物[I]を適当な溶媒中、3−クロロ過安息香酸の如き酸化剤で処理することにより製することができる。
(e法)
置換基としてアルキルカルボニルアミノ基の如きアシルアミノ基(アシルアミノ基を含む基)を有する本発明の化合物[I]は、例えば、置換基としてアミノ基(或いはアミノ基を含む基)を有する対応化合物[I]と下記一般式:
COOH [Ac−1]
〔式中、Rは前記と同一意味を有する。〕
で示されるカルボン酸又はそれらの反応性誘導体(対応酸無水物又は対応酸ハライド等)を反応させることにより製することができる。本反応は、溶媒中、塩基(トリエチルアミン等)もしくは縮合剤(水溶性カルボジイミド等)の存在下並びに活性化剤(1−ヒドロキシベンゾトリアゾール等)の存在下もしくは非存在下に実施することができる、
また、化合物[I]からのアシル基の除去は、当該アシル基の種類に応じて、酸処理、接触還元等の慣用の方法により実施することができる。
(f法)
置換基として式:−CON(R)(R)で示される置換もしくは非置換カルバモイル基(或いは置換もしくは非置換カルバモイル基を含む基)を有する本発明の化合物[I]は、置換基としてカルボキシル基又はアルキルオキシカルボニル基(或いはカルボキシル基又はアルキルオキシカルボニル基を含む基)を有する対応化合物[I]を適当な溶媒中、式:HN(R)(R)で示されるアミン化合物(アンモニア、モノもしくはジアルキルアミン等)と反応させることにより製することができる。
(g法)
置換基としてアルキルカルバモイルアミノ基(或いはアルキルカルバモイルアミノ基を含む基)を有する本発明の化合物[I]は、置換基としてアミノ基(或いはアミノ基を含む基)を有する対応化合物[I]を適当な溶媒中、アルキルイソシアネートと反応させることにより製することができる。
(h法)
置換基として下記式:
Figure 0004846665
〔式中、環Aは5〜7員脂肪族含窒素複素単環式基を表す。〕
示される基を有する本発明の化合物[I]は、置換基としてアミノ基を有する対応化合物[I]と式:
01−Alk−X02
〔式中、X01及びX02はハロゲン原子、Alkはアルキレン基を表す。〕
で示される化合物を溶媒(アセトニトリル等)中、塩基(炭酸カリウム等)の存在下又は非存在下、添加剤(ヨウ化カリウム等)の存在下又は非存在下で反応させることにより製することができる。尚、Aで示される5〜7員脂肪族含窒素複素単環式基としては、例えば、1−ピロリジニル基、1−ピペリジル基等があげられる。
(i法)
置換基としてカルボキシル基を有する本発明の化合物[I]は、置換基としてヒドロキシメチル基を有する対応化合物[I]をジメチルホルアミドの如き適当な溶媒中、酸化剤(二クロム酸ピリジニウム等)で処理することにより製することができる。
上述の如くして得られる本発明の目的化合物[I]は、所望により、慣用の方法に従って薬理的に許容しうる塩に変換することもできる。
〔中間体化合物の製造〕
(i)本発明における中間体化合物[II−A]のうち、下記一般式[II−A1]:
Figure 0004846665
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物は、例えば、以下の反応スキームA1〜A3に従って製することができる。
(反応スキームA1)
Figure 0004846665
(反応スキームA2)
Figure 0004846665

(反応スキームA3)
Figure 0004846665
〔上記反応スキームA1、A2及びA3中、R001はアルキル基、R11及びR21は置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいヘテロアリール基又は置換されていてもよい脂肪族含窒素複素環式基、R12及びR22は置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよいヘテロアリール基、R13及びR23は置換されていてもよい脂肪族含窒素複素環式基、R002及びR003は同一又は異なって、水素原子又はアルキル基を表すか、或いは両者が互いに結合してアルキレン基を形成し、t−Buはtert−ブチル基、W01及びW02はハロゲン原子を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。〕
11、R12、R21又はR22におけるアリール基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基等の如き6〜10員単環もしくは二環式アリール基があげられ、この内、フェニル基が好ましい。
11、R12、R21又はR22におけるヘテロアリール基としては、例えば、酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選ばれる1〜3個の異項原子を含有する5〜10員単環もしくは二環式へテロアリール基があげられ、このうち、フリル基、チエニル基又はピリジル基が好ましい。
11、R12、R21又はR22における脂肪族含窒素複素環式基としては、例えば、5〜7員脂肪族含窒素複素単環式基があげられる。該複素環式基は更に酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選ばれる1〜2個の異項原子を含んでいてもよい。このような複素環式基のうち、1−ピロリジニル基、1−ピペリジル基、モルホリノ基又はチオモルホリノ基が好ましい。
上記R11、R12、R21又はR22におけるアリール基、ヘテロアリール基及び脂肪族含窒素複素環式基は、ハロゲン原子、シアノ基、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキルオキシ基及びアルキルスルホニル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい。
002とR003とが互いに結合して形成されるアルキレン基としては、例えば、エチレン基、トリメチレン基、1,1,2,2−テトラメチルエチレン基の如き直鎖もしくは分岐鎖C2−6アルキレン基があげられ、当該アルキレン基上の置換基としては、例えば、メチル基の如きアルキル基があげられる。
上記スキームA1〜A3に記載の各反応は、例えば下記のように実施することができる。
反応工程A1−1:
化合物[VI]と化合物[VII]との反応は、溶媒中、加熱下で実施することができる。溶媒としては反応に影響を与えないものであればよく、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルアセタミド、ジオキサン、1,2―ジクロロエタン、トルエン、キシレン等があげられる。化合物[VII]の使用量は、化合物[VI]に対して1.0〜10当量、好ましくは1.0〜3.0当量とすることができる。本反応は50〜200℃、好ましくは80〜150℃で実施することができる。
反応工程A1−2:
化合物[VIII]と化合物[i]との反応は塩基存在下あるいは非存在下、溶媒中で実施することができる。塩基としては、例えばピペリジン、モルホリン、N−メチルピペラジン、ジエチルアミン等があげられる。溶媒としては反応に影響を与えないものであればよく、例えば酢酸、メタノール、エタノール、イソプロパノール、エチレングリコール等があげられる。化合物[i]の使用量は、化合物[VIII]に対して0.5〜2.0当量、好ましくは0.8〜1.2当量とすることができる。塩基の使用量は、化合物[VIII]に対して0.01〜2.0当量、好ましくは0.1〜1.0当量とすることができる。本反応は50〜150℃、好ましくは70〜100℃で実施することができる。また、本反応は酸存在下又は非存在下、溶媒中で実施することもできる。酸としては、例えば臭化水素、塩化水素、酢酸等があげられる。溶媒としては反応に影響を与えないものであればよく、例えば酢酸、メタノール、エタノール、イソプロパノール、エチレングリコール等があげられる。化合物[i]の使用量は、化合物[VIII]に対して0.5〜2.0当量、好ましくは0.8〜1.2当量とすることができる。酸の使用量は、化合物[VIII]に対して0.1〜3.0当量、好ましくは0.3〜1.0当量とすることができる。本反応は0〜150℃、好ましくは60〜100℃で実施することができる。
反応工程A2−1:
化合物[VI−a]と化合物[VII]との反応は、反応工程A1−1と同様にして実施することができる。
反応工程A2−2:
化合物[VIII−a]と化合物[i]との反応は、反応工程A1−2と同様にして実施することができる。また、本反応を酢酸中で実施することにより、反応工程A2−3を実施することなく化合物[X−a]を得ることができる。
反応工程A2−3:
化合物[IX−a]の分子内閉環反応は、溶媒中、塩基の存在下で実施することができる。溶媒としては反応に影響を与えないものであればよく、例えばエタノール、アセトニトリル、クロロホルム、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミド等があげられる。塩基としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジメチルアミノピリジン等があげられる。塩基の使用量は、化合物[IX−a]に対して1.0〜10.0当量、好ましくは1.2〜3.0当量とすることができる。本反応は30〜150℃、好ましくは60〜100℃で実施することができる。
反応工程A2−4:
化合物[X−a]の化合物[XII−a]への変換は、溶媒中、ハロゲン化剤の存在下、並びに塩基の存在下もしくは非存在下で実施することができる。溶媒としては反応に影響を与えないものであればよく、例えばアセトニトリル、クロロホルム、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミド等があげられる。ハロゲン化剤としては、例えば、オキシ塩化リン、塩化チオニル、五塩化リン、オキザリルクロリド等があげられる。塩基としては、例えば、N,N−ジメチルアニリン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン等があげられる。ハロゲン化剤の使用量は、化合物[X−a]に対して1.1〜5.0当量、好ましくは1.2〜1.5当量とすることができる。塩基の使用量は、化合物[X−a]に対して1.2〜10.0当量、好ましくは1.5〜2.0当量とすることができる。本反応は50〜200℃、好ましくは80〜150℃で実施することができる。
反応工程A2−5:
(1)化合物[XII−a]とボロン酸化合物[XIII−a]との反応は、溶媒中、触媒及び塩基の存在下で実施することができる。ボロン酸化合物[XIII−a]としては、R002及びR003が水素原子又はアルキル基(メチル基、エチル基、イソプロピル基等)である化合物又はR002及びR003が互いに結合してアルキレン基(エチレン基、プロピレン基、1,1,2,2−テトラメチルエチレン基等)を形成する化合物等があげられ、このうち、R002及びR003が水素原子である化合物(又は下式:
Figure 0004846665
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される対応ボロキシン化合物)が好ましい。溶媒としては反応に影響を及ぼさないものであればよく、例えば、ジオキサン、トルエン、ジメトキシエタン、エタノール、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、水等があげられる。触媒としては、例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、酢酸パラジウム(II)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド、ビス(トリ−o−トリルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド、ビス(トリシクロへキシルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリドの如きパラジウム触媒、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン ニッケル(II)ジクロリド、ビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル(II)ジクロリドの如きニッケル触媒等があげられる。塩基としては、例えば、リン酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、炭酸水素ナトリウム、フッ化カリウム、トリエチルアミン、塩化リチウム等があげられる。本反応における化合物[XIII−a]の使用量は、化合物[XII−a]に対して1.0〜5.0当量、好ましくは1.1〜2.0当量とすることができる。触媒の使用量は、化合物[XII−a]に対して0.001〜0.5当量、好ましくは0.01〜0.05当量とすることができる。塩基の使用量は、化合物[XII−a]に対して1.0〜10.0当量、好ましくは2.0〜5.0当量とすることができる。本反応は20〜150℃、好ましくは60〜120℃で実施することができる。
(2)化合物[XII−a]と含窒素複素環化合物[XIII−b]との反応は、溶媒中、塩基の存在下で実施することができる。溶媒としては反応に影響を与えないものであればよく、例えばジメチルホルムアミド、トルエン、ジオキサン、テトラヒドロフラン等があげられる。塩基としては、例えば、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、炭酸水素ナトリウム、フッ化カリウム、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジメチルアミノピリジン等があげられる。本反応における化合物[XIII−b]の使用量は、化合物[XII−a]に対して0.8〜5.0当量、好ましくは1.0〜1.5当量とすることができる。塩基の使用量は、化合物[XII−a]に対して1.0〜10.0当量、好ましくは2.0〜5.0当量とすることができる。本反応は80〜200℃、好ましくは120〜180℃で実施することができる。
反応工程A3−1:
化合物[VI−b]と化合物[VII−b]との反応は、溶媒中又は無溶媒で実施することができる。溶媒としては反応に影響を与えないものであればよく、例えばジメチルホルムアミド、トルエン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等があげられる。本反応における化合物[VII−b]の使用量は、化合物[VI−b]に対して0.5〜5.0当量、好ましくは0.9〜1.5当量とすることができる。本反応は0〜150℃、好ましくは50〜80℃で実施することができる。
反応工程A3−2:
化合物[VIII−b]のハロゲン化は、溶媒中、ハロゲン化剤の存在下および塩基の存在下もしくは非存在下で実施することができる。溶媒としては反応に影響を与えないものであればよく、例えばメチレンクロリド、四塩化炭素、クロロホルム、酢酸、テトラヒドロフラン等があげられる。ハロゲン化剤としては、例えば、臭素、N−ブロモスクシンイミド、N−クロロスクシンイミド等があげられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等があげられる。ハロゲン化剤の使用量は、化合物[VIII−b]に対して0.5〜10.0当量、好ましくは1.0〜3.0当量とすることができる。本反応は−40〜100℃、好ましくは−5〜20℃で実施することができる。
反応工程A3−3:
化合物[IX−b]と化合物[i]との反応は、反応工程A1−2と同様にして実施することができる。
反応工程A3−4:
化合物[X−b]とボロン酸化合物[XIII−c]又は含窒素複素環化合物[XIII−d]との反応は、それぞれ反応工程A2−5(1)又は(2)と同様にして実施することができる。
(ii)上記中間体化合物[II−A]のうち、下記一般式[II−A3]:
Figure 0004846665
〔式中、記号は前記と同一意味を有する。〕
で示される化合物は、例えば、以下の反応スキームA4に従って製することができる。
(反応スキームA4)
Figure 0004846665
〔上記スキーム中、Bzlはベンジル基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。〕
上記スキームA4に記載の各反応は、例えば、下記の如くして実施することができる。
反応工程A4−1:
本反応は、前記工程A1−2と同様にして実施することができる。
反応工程A4−2:
化合物[II−A5]と次亜塩素酸ナトリウムとの反応は、溶媒中、酸(濃塩酸等)存在下で実施することができる。溶媒としては反応に影響を与えないものであればよく、例えば塩化メチレン、クロロホルム等があげられる。本反応における次亜塩素酸ナトリウムの使用量は、化合物[II−A5]に対して0.5〜10.0当量、好ましくは1.0〜3.0当量とすることができる。本反応は−40〜100℃、好ましくは−5〜20℃で実施することができる。
反応工程A4−3:
化合物[II−A6]と化合物[III−C]の反応は、前記B法と同様にして実施することができる。
(iii)上記中間体化合物[II−A]のうち、Rがヒドロキシアルキル基である化合物は、例えば、Rがアルキル基である対応化合物を四塩化炭素の如き適当な溶媒中、N−ブロモスクシンイミドの如き臭素化剤で処理した後、次いで当該反応生成物と酢酸カリウムの如き酢酸化合物をジメチルホルムアミドの如き適当な溶媒中で反応させ、更に当該反応生成物をエタノール−テトラヒドロフランの如き適当な溶媒中、アルカリ金属アルコキシド(ナトリウムエトキシド等)の如き塩基で処理することにより製することができる。
(iv)上記中間体化合物[II−B]は、例えば、一般式:
Figure 0004846665
[式中、記号は前記と同一意味を有する。]
で示される化合物と一般式[XIV]:
Hal−SOH [XIV]
〔式中、Halはハロゲン原子を表す。〕
で示されるハロゲノスルホン酸を溶媒(クロロホルム等)中で反応させた後、得られる生成物をハロゲン化剤(塩化チオニルの如きチオニルハライド等)で処理することにより製することができる。
本発明において、「ハロゲン原子」とはフッ素原子、塩素原子、ヨウ素原子又は臭素原子を意味し、「アルキル」とは炭素数1〜8個、好ましくは炭素数1〜6個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキル、「シクロアルキル」とは炭素数3〜8個、好ましくは5〜7個のシクロアルキルを表す。また、「アルキレン」とは炭素数1〜8個、好ましくは1〜6個の直鎖状もしくは分岐鎖状アルキレンを表す。
上記例示の各方法で合成される本発明の目的化合物の具体例(実施例)を下記に示すが、これにより本発明が限定されるものではない。
実施例A1
3−カルボキシ−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(参考例1(4)で得られる化合物)58mg及び1−シアノシクロへキシルアミン塩酸塩25mgのクロロホルム(アミレン添加)1.0mL溶液に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・1水和物(0.5Mクロロホルム溶液、アミレンを含む)0.45mL、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.5M、N,N−ジメチルホルムアミド溶液)0.45mLおよびトリエチルアミン63μLを加え、室温で終夜撹拌する。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液2mL、水2mL及びクロロホルム4mLを加え、15分間激しく攪拌する。有機層を分離した後、水層をクロロホルム3mLで抽出する。合した有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液3mL及び飽和食塩水3mLで順次洗浄後、減圧濃縮する。得られる粗成生物を液体クロマトグラフ質量分析計(LCMS、カラム:XTerra MS C18、溶媒:10mM炭酸アンモニウム水溶液/メタノール=40/60〜10/90)を用いて精製後、凍結乾燥することにより、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1−シアノシクロへキシル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(15.6mg、収率21%)を粉末として得る。
MS(ESI)m/z;490[M+H]
実施例A2
実施例A1で得られる化合物70mgの塩化メチレン1.0mL溶液に、メタンスルホン酸84μLと水数滴を加え、室温で終夜撹拌後、更に35℃で4時間攪拌する。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び塩化メチレンを順次加えて攪拌後、有機層を分離し、減圧濃縮する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=100:0〜95:5)で精製することにより、3−[N−(1−カルバモイルシクロへキシル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(18mg、収率25%)を淡黄色固体として得る。
MS(APCI)m/z;508/510[M+H]
実施例A3
(1)参考例A1(4)で得られる化合物77mg及び4−アミノ−4−シアノテトラヒドロチオピラン塩酸塩(参考例A3(1)で得られる化合物)34mgを実施例A1と同様に処理することにより、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(4−シアノテトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50.8mg、収率50%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;508/510[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物47mgを塩化メチレン1mL、メタンスルホン酸18μLに溶解し、メタクロロ過安息香酸53mgを加えて室温下3時間攪拌する。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて攪拌後、有機層を分液・濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=98:2〜95:5)で精製することにより、3−[N−(4−カルバモイル−1,1−ジオキソ−テトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(18mg、収率35%)を固体として得る。
MS(APCI)m/z;558/560[M+H]
実施例A4
(1)参考例A1(4)で得られる化合物300mgと1−メトキシカルボニルシクロヘキシルアミン塩酸塩181mgのジクロロメタン4mL溶液に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・1水和物179mg、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩224mgおよびトリエチルアミン328μLを加え、室温で終夜撹拌する。反応液に塩化メチレンと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、10分間激しく攪拌する。有機層を分離後、減圧濃縮し、得られる粗成生物をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Chromatorex NHシリカゲル;富士シリシアケミカル製、溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=70:30〜50:50)で精製することにより、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1−メトキシカルボニルシクロへキシル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(380mg、93%)を得る。
MS(APCI)m/z;523/525[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物200mgのエタノール2.0mL溶液に2規定水酸化ナトリウム水溶液0.38mLを加え、室温で終夜攪拌後、更に50℃で5時間攪拌する。反応液を室温まで冷却後、2規定塩酸0.38mLを加え、次いで飽和食塩水と塩化メチレンを加える。有機層を分離後、減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=99:1〜92:8)で精製することにより、3−[N−(1−カルボキシシクロへキシル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(180mg、収率92%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;509/511[M+H]
実施例A5
実施例A4で得られる化合物(50mg)とメチルアミン塩酸塩(8mg)の塩化メチレン溶液1mLに1−ヒドロキシベンゾトリアゾール・1水和物23mg、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩29mgおよびトリエチルアミン21μLを加え、室温で終夜撹拌する。反応液に塩化メチレンと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、10分間激しく攪拌する。有機層を分離後、減圧濃縮し、得られる粗成生物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム/メタノール=100:0〜95:5)で精製した後、ヘキサンで粉末化することにより、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−[1−(N−メチルカルバモイル)シクロへキシル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(25mg、収率61%)を得る。
MS(APCI)m/z;522/524[M+H]
実施例A6
(1)参考例A6で得られる化合物(2−アミノ−6−(2−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニル−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン)3.0gを参考例A1(4)と同様に処理することにより、2−アミノ−3−カルボキシ−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを粉末として得る。
(2)上記(1)で得られる化合物200mgと1−(2−ピリジル)エチルアミン73mgを実施例A1と同様に処理することにより、2−アミノ−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−[1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(112mg、収率45%)を粉末として得る。
(3)上記(2)で得られる化合物59mg、アセチルクロリド156μL、トリエチルアミン304μL及びテロラヒドロフラン5mLの混合物を60℃で終夜攪拌する。反応液に0℃で飽和炭酸水素ナトリウムを加えて攪拌し、クロロホルムで抽出する。抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過する。ろ液を減圧濃縮し、得られる粗生成物をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Chromatorex NHシリカゲル、溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=50/50〜30/70)で精製することにより、2−アセチルアミノ−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−[1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(50.8mg、収率80%)を淡黄色粉体として得る。
MS(APCI)m/z;579/581[M+H]
実施例A7
(1)参考例A6で得られる化合物2.1gの水21mL/アセトニトリル84mL溶液に1,4−ジクロロブタン2.9g、炭酸カリウム3.2g及びヨウ化ナトリウム2.7gを加え、該混合物を5日間還流する。反応液を室温まで冷却後、残渣に酢酸エチル及び水を加えて攪拌する。有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過する。ろ液を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=85/15〜70:30)で精製することにより、6−(2−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニル−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−(1−ピロリジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(0.61g、収率26%)を黄色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;515/517[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物(610mg)を参考例A1(4)と同様に処理して3−カルボキシ−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−(ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(449mg)を製し、次いで該化合物(70mg)を実施例A1と同様に処理することにより、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−[1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]−2−(ピロリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(15.2mg)を得る。
MS(APCI)m/z;591/593[M+H]
実施例A8
(1)3−カルボキシ−7−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−6−(2−クロロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(参考例A11で得られる化合物、39mg)と4−アミノ−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−カルボン酸メチルエステル(20mg)を実施例A1と同様に処理することにより、7−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−6−(2−クロロフェニル)−3−[N−(4−メトキシカルボニル−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(45mg、収率79%)を淡黄色粉体として得る。
MS(APCI)m/z;591/593[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物(352mg)を実施例A4(2)と同様に処理することにより、3−[N−(4−カルボキシ−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]−7−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−6−(2−クロロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(301mg、収率88%)を淡黄色粉体として得る。
MS(APCI)m/z;577/579[M+H]
(3)上記(2)で得られる化合物(70mg)と塩化アンモニウム(32mg)を実施例A1と同様に処理することにより、3−[N−(4−カルバモイル−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]−7−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−6−(2−クロロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(40mg、収率57%)を淡黄色粉体として得る。
MS(APCI)m/z;576/578[M+H]
実施例A9〜A15
対応原料化合物を実施例A1と同様に処理することにより、下記第1表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
Figure 0004846665
実施例A16〜A18
対応原料化合物を実施例A5と同様に処理することにより、下記第2表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
実施例A19〜A30
対応原料化合物を実施例A4と同様に処理することにより、下記第3表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
Figure 0004846665
実施例A31〜A32
対応原料化合物を実施例A1と同様に処理することにより、下記第4表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
実施例A34
(1)対応原料化合物を参考例A6と同様に処理することにより、2−アミノ−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを黄色粉体として得る。
MS(APCI)m/z;427/429[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物(2.64g)のテトラヒドロフラン50mL溶液に0℃でトリエチルアミン5.17mL、メタンスルホニルクロリド2.83gを加え、同温度で5分間攪拌した後、室温で更に1時間攪拌する。反応液を酢酸エチルで希釈し、0℃で水を加えて攪拌する。有機層を分離後、水層を酢酸エチルで抽出する。合した有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過する。ろ液を減圧濃縮し、得られる粗生成物をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Chromatorex NHシリカゲル、溶媒;クロロホルム)で精製することにより、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニル−2−[ビス(メチルスルホニル)アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(2.91g、収率81%)を淡黄色固体として得る。
MS(APCI)m/z;583/585[M+H]
(3)上記(2)で得られる化合物(2.91g)のテトラヒドロフラン60mL溶液にテトラブチルアンモニウムフルオリド3水和物3.15gを加え室温で30分攪拌する。反応液に水を加えて攪拌した後、有機層を分離する。水層をクロロホルムで抽出する。合した有機層を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=70/30〜50/50)で精製することにより、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニル−2−(メチルスルホニルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(2.20g、収率87%)を淡黄色固体として得る。
MS(APCI)m/z;505/507[M+H]
(4)上記(3)で得られる化合物0.8gのエタノール−テトラヒドロフラン(10mL/20mL)溶液に2N水酸化ナトリウム水溶液4.8mLを加え、該混合物を40℃で終夜撹拌する。析出固体をろ取することにより、3−カルボキシ−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−(メチルスルホニルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(0.86g)を粗生成物として得る。
MS(APCI)m/z;477/479[M+H]
(5)上記(4)で得られる化合物70mgと1−(2−ピリジル)エチルアミン23mgを実施例A1と同様に処理することにより、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−(メチルスルホニルアミノ)−3−[N−[1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(27mg、収率32%)を無色粉体として得る。
MS(APCI)m/z;581/583[M+H]
実施例A35
(1)実施例A34(3)で得られる化合物(1.0g)、ナトリウムエトキシド1.35g及びエタノール40mLの混合物を80℃で10分間攪拌後、これにヨウ化メチル2.5mLをゆっくり滴下し、該混合物を3日間攪拌する。反応液を濃縮し、残渣に水および酢酸エチルを加え、有機層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出する。合した有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過する。ろ液を減圧濃縮し、得られる粗生成物をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Chromatorex NHシリカゲル、溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=75/25〜40:60)で精製することにより、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニル−2−[N−メチル−N−(メチルスルホニル)アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(1.06g、収率100%)を無色粉体として得る。
MS(APCI)m/z;519/521[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物1.06gのエタノール15mL、テトラヒドロフラン15mL溶液に2N水酸化ナトリウム水溶液4.1mLを加え、40℃で終夜撹拌する。反応液に2N塩酸を加えて弱酸性とし、減圧濃縮した後、クロロホルムで抽出する。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過する。ろ液を減圧濃縮した後、残渣をジエチルエーテルでトリチュレーションすることにより、3−カルボキシ−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−[N−メチル−N−(メチルスルホニル)アミノ]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(0.75g、収率75%)を淡黄色粉体として得る。
MS(APCI)m/z;491/493[M+H]+。
(3)上記(2)で得られる化合物60mgと1−(2−ピリジル)エチルアミン19mgを実施例A1と同様に処理することにより、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−[N−メチル−N−(メチルスルホニル)アミノ]−3−[N−[1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(57mg、収率79%)を無色粉体として得る。
MS(APCI)m/z;595/597[M+H]
実施例A36〜A38
対応原料化合物を実施例A1と同様に処理することにより、下記第5表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
実施例A39
参考例A9で得られる化合物159mg、ピリジン83μLのクロロホルム5mL溶液に、氷冷下、参考例A17で得られる化合物200mgのクロロホルム2mL溶液を滴下し、該混合物を室温で17時間攪拌する。反応液に水を加え、クロロホルムで抽出する。有機層を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=80/20〜65:35)で精製することにより、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(1−メトキシカルボニルシクロヘキシル)スルファモイル]−2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(205mg、収率82%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;607/609[M+H]
実施例A40
実施例A39で得られる化合物190mgのメタノール2mL溶液に2規定水酸化ナトリウム水溶液0.39mLを加え、該混合物を70℃で15時間攪拌する。反応液を室温まで冷却し、2規定塩酸水400μLを加えた後、水で希釈する。析出固体をろ取することにより、3−[N−(1−カルボキシシクロヘキシル)スルファモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(150mg、収率81%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;593/595[M+H]
実施例A41
(1)参考例A10で得られる化合物200mgおよび参考例B15で得られる化合物63mgを実施例A1と同様に処理することにより、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(4−メチル−テトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(153mg、収率:48%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;531/533[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物95mgの塩化メチレン5mL溶液に氷冷下、メタクロロ過安息香酸123mgを加え、室温にて21時間攪拌する。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出する。有機層を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=80/20〜60:40)で精製することにより、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(4−メチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(68mg、収率68%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;563/565[M+H]
実施例A42〜A49
対応原料化合物を実施例A41と同様に処理することにより、下記第6表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
実施例A50〜A64
対応原料化合物を実施例A1と同様に処理することにより、下記第7表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
Figure 0004846665
実施例A65
(1)1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロペンタンカルボン酸2.29gのメタノール10mL溶液に氷冷下、トリメチルシリルジアゾメタン2M−ヘキサン溶液11.9mLを滴下する。反応液を濃縮し、残渣にヘキサンを加え、析出晶をろ取する。ろ液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=9/1〜7/3)で精製し、上記結晶と合わせることにより、1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロペンタンカルボン酸メチルエステル2.49gを得る。
MS(ESI)m/z;244[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物2.49gのテトラヒドロフラン12mL溶液に氷冷下および窒素雰囲気下、メチルマグネシウムブロミド3M−ジエチルエーテル溶液13.3mLを滴下し、室温で終夜撹拌する。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出する。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=8/1)で精製することにより、[1−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)シクロペンチル]カルバミン酸tert−ブチルエステルおよび1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロペンタンカルボン酸メチルエステルの混合物(0.57g)を粉末として得る。
(3)上記(2)で得られる化合物0.56gのクロロホルム5mL溶液にトリフルオロ酢酸2mLを加えて室温で10分間撹拌する。反応液を濃縮し、得られる残渣をメタノール1.0mLに溶解後、濃塩酸0.6mLを加え、1分間撹拌する。反応液を濃縮し、得られる残渣をエタノールに溶解する。該溶液を濃縮し、残渣にエタノール/ジエチルエーテル混合溶媒を加え、終夜撹拌する。析出晶をろ取し、ジエチルエーテルで洗浄後、乾燥することにより、1−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)シクロペンチルアミン塩酸塩と1−アミノシクロペンタンカルボン酸メチルエステル塩酸塩の混合物(376mg)を粉末として得る。
(4)上記(3)で得られる化合物56mgと3−カルボキシ−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン100mgを実施例A4(1)と同様に処理する。該反応生成物をエタノール2mLに溶解し、これに2N水酸化ナトリウム水溶液0.2mLを加え、60℃で2時間半撹拌する。反応液を室温に冷却後、2N塩酸で中和し、ジクロロメタンで抽出する。有機層を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=70/30〜50/50→クロロホルム/メタノール=90/10)で精製することにより、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−[1−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)シクロペンチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(65mg、収率49%、化合物a)及び3−[N−(1−カルボキシシクロペンチル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(24mg、収率19%、化合物b)を粉末として得る。
化合物a:MS(APCI)m/z;509/511[M+H]
化合物b:MS(APCI)m/z;495/497[M+H]
実施例A66〜A72
対応原料化合物を実施例A4(1)と同様に処理することにより、下記第8表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
実施例A73〜A74
対応原料化合物を実施例A41(2)と同様に処理することにより、下記第9表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
実施例A75〜A78
対応原料化合物を実施例A4(2)と同様に処理することにより、下記第10表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
実施例A79〜A106
対応原料化合物を実施例A4(1)〜(2)と同様に処理することにより、下記第11表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
Figure 0004846665
Figure 0004846665
Figure 0004846665
実施例A107
(1)実施例A64で得られる化合物805mgのジオキサン10mL溶液に4規定塩酸−ジオキサン溶液10mLを加え、室温で4時間攪拌する。反応液をジイソプロピルエーテルで希釈し、析出固体をろ取することにより、4−カルバモイル−4−[6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド]ピペリジン 塩酸塩(784mg、収率100%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;543/545[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物50mgのジメチルホルムアミド1mL溶液に炭酸カリウム30mg、ヨウ化イソプロピル13μLを加え、40℃で20時間攪拌する。反応液を放冷後、水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を減圧濃縮する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム/メタノール=99/1〜87/13)で精製することにより、4−カルバモイル−4−[6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド]−1−イソプロピルピペリジン(27mg、収率55%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;585/587[M+H]
実施例A108
実施例A107(1)で得られる化合物45mgの塩化メチレン2mL溶液にトリエチルアミン32.5μL、塩化メタンスルホニル(7.8μL)を加え、室温で15時間攪拌する。反応液に水を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を減圧濃縮する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=30/70〜0/100)で精製することにより、4−カルバモイル−4−[6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−カルボキサミド]−1−メチルスルホニルピペリジン(36mg、収率75%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;621/623[M+H]
実施例A109〜A121
対応原料化合物を実施例A5と同様に処理することにより、下記第12表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
Figure 0004846665
実施例A122〜A123
対応原料化合物を実施例A108と同様に処理することにより、下記第13表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
実施例A124〜A138
対応原料化合物を実施例A5と同様に処理することにより、下記第14表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
Figure 0004846665
実施例A139〜A142
対応原料化合物を実施例A1と同様に処理することにより、下記第15表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
実施例A143
実施例A142で得られる化合物(175mg)を実施例A4(2)と同様に処理することにより、3−[N−(1−カルボキシシクロへキシル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−(2−ヒドロキシエトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(131mg、収率77%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;569/571[M+H]
実施例A144
6−(2−ブロモフェニル)−3−カルボキシ−7−(4−クロロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(参考例A18で得られる化合物;500mg)及び参考例A9で得られる化合物(293mg)を実施例A1と同様に処理し、次いで該反応生成物を実施例A4(2)と同様に処理することにより、6−(2−ブロモフェニル)−3−[N−(1−カルボキシシクロへキシル)カルバモイル]−7−(4−クロロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(648mg)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;553/555[M+H]
実施例A145
(1)実施例A144で得られる化合物(100mg)および塩化アンモニウム19mgを実施例A5と同様に処理することにより、6−(2−ブロモフェニル)−3−[N−(1−カルバモイルシクロへキシル)カルバモイル]−7−(4−クロロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(84mg)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;552/554[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物(83mg)、シアン化亜鉛20mg、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム17mgのジメチルホルムアミド1mL溶液を窒素雰囲気下、110℃にて13時間攪拌する。反応液を室温まで冷却後、水を加え、酢酸エチルで抽出する。有機層を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=67/33〜10/90)で精製することにより、3−[N−(1−カルバモイルシクロへキシル)カルバモイル]−7−(4−クロロフェニル)−6−(2−シアノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(22mg、収率30%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;499/501[M+H]
実施例A146〜A147
対応原料化合物を実施例A1と同様に処理し、次いで生成物を実施例A145と同様に処理することにより、下記第16表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
実施例A148〜A149
対応原料化合物を実施例A6と同様に処理することにより、下記第17表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
実施例A150
実施例A1で得られる化合物106mgのトルエン4mL、ジメチルホルムアミド1.5mLの溶液にアジ化ナトリウム86mg、トリエチルアミン塩酸塩183mgを加え、120℃にて24時間攪拌する。反応液にアジ化ナトリウム90mg、トリエチルアミン塩酸塩183mgを更に添加し、21時間攪拌する。反応液を室温まで冷却後、不溶物をセライトにてろ去した後、ろ液を減圧濃縮する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム/メタノール=100/0〜95/5)にて精製し、ついでゲルパーミエーションクロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム)にて精製することにより、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−[1−(1,2,3,4−テトラゾール−5イル)シクロへキシル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(95mg、収率83%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;533/535[M+H]
実施例A151
実施例A70で得られる化合物195mgの塩化メチレン溶液3mLにメタクロロ過安息香酸(75%)180mgを加えて室温で1時間撹拌する。反応液にチオ硫酸ナトリウム水溶液と塩化メチレンを加えた後、有機層を分離し、濃縮する。得られる残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Chromatorex NHシリカゲル、溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=50/50〜30/70)で精製することにより、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(4−ヒドロキシメチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(169mg、収率82%)を淡黄色粉体として得る。
MS(APCI)m/z;579/581[M+H]
実施例A152
実施例A62で得られる化合物50mgのテトラヒドロフラン−メタノール(1mL/1mL)溶液にラネーニッケルを加えて水素雰囲気下50℃で1時間半撹拌し、続いて室温で3日間撹拌する。反応液をろ過し、ろ液を濃縮する。得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Chromatorex NHシリカゲル、溶媒;クロロホルム)で精製することにより、3−[N−[1−(アミノメチル)シクロヘキシル]カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(35mg、収率69%)を淡黄色粉末として得る。
MS(APCI)m/z;508/510[M+H]
実施例A153
実施例A71で得られる化合物(35mg)の塩化メチレン溶液0.6mLにトリフルオロ酢酸69μLを加えて室温で終夜撹拌する。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて5分間撹拌し、塩化メチレンで抽出し、有機層を濃縮する。得られる残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Chromatorex NHシリカゲル、溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=60/40〜30/70)で精製することにより、、3−[N−[(1−アミノシクロペンチル)メチル]カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(14mg、収率48%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;494/496[M+H]
実施例A154
実施例A152で得られる化合物51mとトリエチルアミン28μLの塩化メチレン4mL溶液に室温でアセチルクロリド9μLを滴下後、1時間攪拌する。反応液に水および塩化メチレンを加え、有機層を分離・濃縮する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム/メタノール=100/0〜95/5)にて精製することにより、3−[N−[1−(アセチルアミノメチル)シクロへキシル]カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(36.5mg、収率:66%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;550/552[M+H]
実施例A155
実施例A152で得られる化合物(51mg)とジメチルカルバモイルクロリド(11μL)を実施例A154と同様に処理することにより、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−メチル−3−[N−[1−[(3,3−ジメチルウレイド)メチル]シクロへキシル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(25.3mg、収率:44%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;579/581[M+H]
実施例A156
実施例A152で得られる化合物(51mg)とメタンスルホニルクロリド9μLを実施例A154と同様に処理することにより、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−[1−(メシルアミノメチル)シクロへキシル]カルバモイル]−2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(39.2mg、収率:67%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;586/588[M+H]
実施例A157
実施例A152で得られる化合物(51mg)とジメチルスルファモイルクロリド13μLを実施例A154と同様に処理することにより、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−メチル−3−[N−[1−[[(ジメチルスルファモイル)アミノ]メチル]シクロへキシル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(12.3mg、収率:20%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;615/617[M+H]
実施例A158〜A159
対応原料化合物を実施例A1と同様に処理することにより、下記第18表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
実施例A160〜A161
対応原料化合物を実施例A1と同様に処理することにより、下記第19表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
実施例A162〜A163
実施例A143で得られる化合物と対応アミン化合物を実施例A5と同様に処理することにより、下記第20表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
実施例A164〜A174
実施例A75で得られる化合物と対応アミン化合物を実施例A5と同様に処理することにより、下記第21表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
実施例A175〜A184
対応原料化合物を実施例A1と同様に処理し、次いで生成物を実施例A4(2)と同様に処理し、更に生成物を実施例A5と同様に処理することにより、下記第22表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
実施例B1
参考例B3で得られる化合物70mgのテトラヒドロフラン2mL溶液に2Mメチルアミン−テトラヒドロフラン溶液0.14mLを加え、室温で10分間攪拌する。反応液を減圧濃縮し、残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、該混合物をクロロホルムで抽出する。有機層を減圧濃縮し、得られる粗生成物をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Chromatorex NHシリカゲル、溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=80/20〜30:70)で精製することにより、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニル−2−(N−メチルスルファモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(75mg、収率100%)を無色粉体として得る。
MS(APCI)m/z;505/507[M+H]
実施例B2
(1)実施例B1で得られる化合物524mgのエタノール7mL、テトラヒドロフラン7mL溶液に2N水酸化ナトリウム水溶液1.04mLを加え、室温で2時間撹拌する。反応液に2N塩酸を加えて弱酸性とし、減圧濃縮した後、クロロホルムで抽出する。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過する。ろ液を減圧濃縮することにより、3−カルボキシ−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−(N−メチルスルファモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン543mgを粗生成物として得る。
(2)上記(1)で得られる化合物を実施例A1と同様に処理することにより、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−(N−メチルスルファモイル)−3−[N−(1−ピロリジニル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(29mg)を淡黄色粉体として得る。
MS(APCI)m/z;545/547[M+H]
実施例B3
参考例B3で得られる化合物600mgのテトラヒドロフラン12mL溶液に2Mジメチルアミン−テトラヒドロフラン溶液1.17mLを加え、室温で30分間攪拌する。反応液を減圧濃縮し、残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、該混合物をクロロホルムで抽出する。有機層を減圧濃縮し、得られる粗生成物をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Chromatorex NHシリカゲル、溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=80/20〜0:100)で精製することにより、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニル−2−(N,N−ジメチルスルファモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(566mg、収率93%)を無色粉体として得る。
MS(APCI)m/z;519/521[M+H]。
実施例B4
参考例B3で得られる化合物300mgのテトラヒドロフラン10mL溶液に0.5Mアンモニア−1,4−ジオキサン溶液7mLを加え、室温で終夜攪拌する。反応液を減圧濃縮し、残渣にテトラヒドロフランを加え、析出物をろ去する。ろ液を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=80/20〜50:50)で精製することにより、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニル−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(242mg、収率84%)を無色粉体として得る。
MS(APCI)m/z;491/493[M+H]
実施例B5
参考例B7で得られる化合物40mgのクロロホルム2mL溶液にエチルイソシアネート1mLを加え、終夜加熱還流する。反応液を室温まで冷却後、炭酸水素ナトリウム水溶液及びクロロホルムを加えて攪拌する。有機層を分離後、減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=80/20〜60:40)で精製することにより、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−(N−シクロペンチルカルバモイル)−2−(3−エチルウレイド)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(33.3mg、収率72%)を淡黄色固体として得る。
MS(APCI)m/z;537/539[M+H]
実施例B6〜B24
対応原料化合物を実施例B2(2)と同様に処理することにより、下記第23表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
Figure 0004846665
実施例B25〜B28
対応原料化合物を実施例B2と同様に処理することにより、下記第24表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
実施例B29
(1)対応原料化合物を実施例B2(2)と同様に処理することにより、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1−メトキシカルボニルシクロへキシル)カルバモイル]−2−(N−メチルスルファモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(185mg)を淡黄色粉体として得る。
MS(APCI)m/z;616/618[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物(182mg)を実施例A4(2)と同様に処理することにより、3−[N−(1−カルボキシシクロへキシル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−(N−メチルスルファモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(5.6mg)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;602/604[M+H]
実施例B30
参考例B5で得られる化合物(35mg)と参考例B10で得られる化合物(17.5mg)を実施例A1と同様に処理することにより、3−[N−(1−カルバモイルシクロへキシル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−(スルファモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(3.6mg、収率:8%)を無色粉体として得る。
MS(APCI)m/z;587/589[M+H]
実施例B31
(1)実施例A6(1)で得られる化合物(200mg)と参考例B11で得られる化合物(137mg)を実施例A1と同様に処理することにより、2−アミノ−3−[N−(4−カルバモイル−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(82mg、収率:29%)を淡黄色粉体として得る。
MS(APCI)m/z;607/609[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物39mgを実施例B5と同様に処理することにより、3−[N−(4−カルバモイル−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−2−(3−エチルウレイド)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(15mg、収率:34%)を淡黄色粉体として得る。
MS(APCI)m/z;678/680[M+H]
実施例B32
参考例B17で得られる化合物500mgを実施例A1と同様に処理し、次いで生成物を実施例A41(2)と同様に処理することにより、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−ヒドロキシメチル−3−[N−(4−メチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(498mg)を淡黄色粉末として得る。
MS(APCI)m/z;593/595[M+H]+。
実施例B33
実施例B32で得られる化合物335mgのジメチルホルムアミド3.5mL溶液にニクロム酸ピリジニウム1.28gを加え、室温にて16時間攪拌する。反応液をシリカゲルにてろ過し、クロロホルム/メタノール=9/1溶液にて洗浄する。母液を減圧濃縮し、酢酸エチルで希釈し、水を加える。有機層を分取し、水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過する。ろ液を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;クロロロホルム/メタノール=100/0〜85/15)で精製することにより、2−カルボキシ−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(4−メチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(245mg、収率71%)を無色固体として得る。
MS(APCI)m/z;607/609[M+H]+。
実施例B34
参考例B17で得られる化合物(45mg)を実施例A1と同様に処理することにより、3−[N−(1−カルバモイルシクロへキシル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−(ヒドロキシメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(29mg、収率:50%)を無色粉体として得る。
MS(APCI)m/z;572/574[M+H]
実施例B35〜B38
実施例B33で得られる化合物と対応アミン化合物を実施例A5と同様に処理することにより、下記第25表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
実施例B39〜B51
対応原料化合物を実施例A1と同様に処理することにより、下記第26表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
Figure 0004846665
実施例B52〜B53
対応原料化合物を実施例A41と同様に処理することにより、下記化合物を得る。
実施例B52: 2−カルバモイル−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(1,1−ジオキソチアシクロブタン−3−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
粉末
MS(APCI)m/z;564/566[M+H]
実施例B53: 6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−ヒドロキシメチル−3−[N−(1,1−ジオキソチアシクロブタン−3−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
粉末
MS(APCI)m/z;551/553[M+H]
実施例B54〜B120
対応原料化合物を実施例A1と同様に処理することにより、下記第27表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
Figure 0004846665
Figure 0004846665
Figure 0004846665
Figure 0004846665
Figure 0004846665
Figure 0004846665
Figure 0004846665
実施例B121
窒素雰囲気下、シクロペンチルアミン30μLのトルエン1.5mL溶液に2.0Mトリメチルアルミニウム−トルエン溶液0.15mLを加え、室温で15分攪拌する。参考例B21で得られる化合物76mgを加え、室温にて1時間攪拌した後、100℃で17時間攪拌する。反応液を室温まで冷却後、酢酸エチルで希釈し、20%ロッシェル(Rochell)塩水溶液を加えた後、該混合物をクロロホルムで抽出する。有機層を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム/メタノール=100/0〜96/4)で精製することにより、6−(2−クロロフェニル)−3−[N−(シクロペンチル)カルバモイル]−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−ウレイドピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(48mg、収率:59%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;543/545[M+H]
実施例B122〜B125
対応原料化合物を実施例B121と同様に処理することにより、下記第28表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
参考例A1
(1)ジエチルエーテル250mLに金属マグネシウム6.04gおよび触媒量のヨウ素を加えて撹拌し、2−クロロベンジルクロリド20.0gを徐々に滴下する。混合物が発熱し始めてから1時間撹拌した後、反応液に4−クロロベンゾニトリル18.8gのテトラヒドロフラン−ジエチルエーテル(20mL/50mL)溶液を加え、3時間撹拌する。氷冷下、反応液に2N塩酸150mLを加え、室温で2時間撹拌した後、酢酸エチルで抽出する。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過する。ろ液を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=40:1〜20:1)で精製することにより、(2−クロロベンジル)(4−クロロフェニル)メタノン(24.40g、収率74%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;265/267[M+H]+。
(2)上記(1)で得られる化合物6.4g及びN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール6.4mLのN,N−ジメチルホルムアミド24mL溶液を150℃で4時間撹拌する。反応液を室温まで冷却した後、水を加え、酢酸エチル−ヘキサンで3回抽出する。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過する。ろ液を減圧濃縮することにより、1−(4−クロロフェニル)−2−(2−クロロフェニル)−3−(N,N−ジメチルアミノ)−2−プロペン−1−オンを油状物として得る。
(3)上記(2)で得られる油状化合物を酢酸8mLに溶解し、3−アミノ−4−エトキシカルボニル−1H−ピラゾール3.75g、ピペリジン0.48mLを加え、80℃で16時間加熱する。反応液を室温まで冷却後、水及び酢酸エチルを加えて撹拌する。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過する。ろ液を減圧濃縮し、得られる粗成生物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=17/3〜67/33)で精製することにより、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(5.02g、工程(2)〜(3)の通算収率50%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;412/414[M+H]+。
(4)上記(3)で得られる化合物2.5gのエタノール溶液30mLに2N水酸化ナトリウム水溶液6mLを加え、該混合物を室温で5時間撹拌する。反応液に2N塩酸を加えて撹拌し、減圧濃縮後、酢酸エチルで抽出する。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過する。ろ液を減圧濃縮することにより、3−カルボキシ−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(2.1g、収率90%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;384/386[M+H]+。
参考例A2
(1)ジメトキシエタン100mLに4−クロロベンジルブロミド4.1g、4−クロロベンゾイルクロリド2.56mL、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド702mgおよび亜鉛末2.6gを加え、該混合物を窒素雰囲気下2時間撹拌する。反応混合物をろ過し、ろ液を減圧濃縮後、残さを酢酸エチルで抽出する。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過する。ろ液を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=49/1〜9/1)で精製することにより、(2−クロロベンジル)(4−クロロフェニル)メタノン(4.85g、収率91%)を粉末として得る。
MS(GC-EI)m/z;264[M]
(2)前記(1)で得られる化合物を参考例A1(2)〜(4)と同様に処理することにより、3−カルボキシ−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを得る。
参考例A3
(1)シアン化カリウム5.6g及び塩化アンモニウム5.06gの水17mL溶液にテトラヒドロ−4H−チオピラン−4−オン10gのメタノール22mL溶液を加え、終夜還流する。反応液を室温まで冷却後、1N水酸化ナトリウム水溶液を加え、ジエチルエーテルで抽出する。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮する。残渣のジエチルエーテル溶液に4N塩酸酢酸エチル溶液を加え、析出物をろ取することにより、4−アミノテトラヒドロチオピラン−4−カルボニトリル(13.6g、収率88%)を無色固体として得る。
MS(APCI)m/z;143[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物(10.5g)の6N塩酸水溶液500mLを終夜還流する。反応液を室温まで冷却後、減圧濃縮し、残渣を乾燥することにより、4−アミノテトラヒドロチオピラン−4−カルボン酸(10.6g)を粗生成物として得る。
MS(APCI)m/z;162[M+H]
(3)上記(2)で得られる化合物(10.6g)のメタノール溶液70mLに塩化チオニル5.7mLを徐々に滴下し、該混合物を終夜還流する。反応液を室温まで冷却後、減圧濃縮する。残渣を酢酸エチル−ジエチルエーテルで洗浄し、1N水酸化ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出する。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮することにより、4−アミノテトラヒドロチオピラン−4−カルボン酸メチルエステル(3.83g、収率39%)を褐色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;176[M+H]
(4)上記(3)で得られる化合物(100mg)の塩化メチレン4mL溶液にメタクロロ過安息香酸394mgを徐々に加え、室温で30分間攪拌する。反応液にメタノール4mLを加えた後、PL−HCO MP樹脂(Polymer Labs製)0.9gを徐々に加え、該混合物を終夜攪拌する。反応液をろ過し、ろ液を減圧濃縮する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=30:70〜0:100)で精製することにより、4−アミノ−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−カルボン酸メチルエステル(38mg、収率32%)を無色固体として得る。
MS(ESI)m/z;208[M+H]
参考例A4
2−シアノ−3,3−ビスメチルチオアクリル酸エチルエステル40g、ヒドラジン塩酸塩12.6g及び酢酸ナトリウム22.6gのエタノール(700mL)溶液を90℃で2時間攪拌する。反応液を室温まで冷却後、減圧濃縮し、残渣に水及び酢酸エチルを加える。有機層を分離して硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮する。残さに酢酸エチル及びヘキサンを加え、析出固体をろ取し、乾燥することにより、3−アミノ−4−エトキシカルボニル−5−メチルチオピラゾール(17.4g、収率47%)を無色固体として得る。
MS(APCI)m/z;202[M+H]
参考例A5
(1)2−クロロベンジルクロリド50gと4−トリフルオロメチルベンゾニトリル53.1gを参考例A1(1)と同様に処理することにより、(2−クロロベンジル)(4−トリフルオロメチルフェニル)メタノン(42.5g、収率46%)を粉末として得る。
(2)上記(1)で得られる化合物(15.1g)とN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(12.1g)を参考例A1(2)と同様に処理することにより、2−(2−クロロフェニル)−1−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−(N,N−ジメチルアミノ)−2−プロペン−1−オン(17.7g)を油状粗成生物として得る。
(3)上記(2)で得られる化合物(17.7g)及び参考例A4で得られる化合物(10.2g)を参考例A1(3)と同様に処理することにより、6−(2−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニル−7−(4−トルフルオロメチル)−2−メチルチオピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(12.2g、収率46%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;492/494[M+H]+。
参考例A6
(1)6−(2−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニル−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−メチルチオピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(参考例A5で得られる化合物、11.0g)の塩化メチレン溶液400mLにm−クロロ過安息香酸16.5gを0℃で加え、該混合物を室温で3時間撹拌する。反応液に0℃でチオ硫酸ナトリウム水溶液を撹拌下で滴下し、該混合物を酢酸エチルで抽出する。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過し、ろ液を減圧濃縮する。得られる粗生成物をエタノールで洗浄することにより、6−(2−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニル−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−メチルスルホニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(10.7g、収率91%)を粉末として得る。
(2)上記(1)で得られる化合物10.7gのジメチルホルムアミド120mL溶液にアジ化ナトリウム5.3gを加え、110℃で3時間攪拌する。反応液を室温まで冷却後、水を加えて攪拌し、酢酸エチルで抽出する。有機層を水洗後、減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=80/20〜65:35)で精製することにより、2−アジド−6−(2−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニル−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(9.7g、収率98%)を淡黄色固体として得る。
(3)上記(2)で得られる化合物(9.7g)のテトラヒドロフラン150mL溶液にトリフェニルホスフィン10.5gを加え、60℃で1時間攪拌する。反応液を室温まで冷却後、減圧濃縮し、得られる粗生成をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=90/10〜0/100)で精製することにより、6−(2−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニル−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−(N−トリフェニルホスホラニリデンアミノ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(11.1g、収率77%)を黄色固体として得る。
(4)上記(3)で得られる化合物(11.1g)のテトラヒドロフラン28mL、酢酸70mL、水42mL混合溶液を100℃で終夜攪拌する。反応液を室温まで冷却後、減圧濃縮し、得られる粗生成をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=85/15〜60/40)で精製することにより、2−アミノ−6−(2−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニル−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(5.2g、収率73%)を黄色固体として得る。
MS(APCI)m/z;461/463[M+H]
参考例A7
(1)1−メチルシクロプロパンカルボン酸3.52gのtert−ブタノール50mL溶液にジフェニルリン酸アジド7.58mL及びトリエチルアミン4.90mLを加え、80℃にて15時間攪拌する。反応液を室温まで冷却後、減圧濃縮し、残渣に水、飽和重曹水を加え、ジエチルエーテルで抽出する。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過し、ろ液を減圧濃縮する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=90/10〜87/13)で精製することにより、1−メチル−1−(N−tert−ブトキシカルボニル)アミノシクロプロパン(4.66g、収率77%)を無色固体として得る。
MS(APCI)m/z;172[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物4.66gの1,4−ジオキサン10mL溶液に4規定塩酸−ジオキサン溶液10mLを加え、室温で終夜攪拌する。反応液にジイソプロピルエーテルを加え、析出結晶をろ取することにより、1−メチルシクロプロピルアミン(2.69g、収率92%)を無色固体の塩酸塩として得る。
MS(APCI)m/z;72[M+H]
参考例A8
窒素雰囲気下、無水塩化セリウム5.0gのテトラヒドロフラン40mL溶液を室温で終夜攪拌する。反応液にドライアイス−アセトン冷却下、1.04Mメチルリチウム−ジエチルエーテル溶液19mLを20分かけて滴下し、同温で30分間攪拌する。反応液に2−シアノピリジン685mgのテトラヒドロフラン1mL溶液を滴下し、5時間かけて室温まで昇温する。反応液に氷冷下28%アンモニア水溶液12.5mLを加え、不溶物をセライトろ過する。ろ液を硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過し、ろ液を減圧濃縮することにより、1−メチル−1−(2−ピリジル)エチルアミン(863mg)を褐色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;137[M+H]
参考例A9
1−アミノシクロヘキサンカルボン酸600mgのテトラヒドロフラン−メタノール溶液に氷冷撹拌下トリメチルシリルジアゾメタン4.2mLを滴下し、該混合物を終夜攪拌する。反応液を濃縮し、残渣にジエチルエーテル/ヘキサン(1/1)及び4N塩酸−酢酸エチル1.05mLを順次加える。析出固体を濾取し、乾燥することにより、1−アミノシクロヘキサンカルボン酸メチルエステル(423mg、収率52%)を白色粉体として得る。
MS(APCI)m/z;158[M+H]
参考例A10〜A13
対応原料化合物を参考例A1と同様に処理することにより、下記第29表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
参考例A14
(1)2−クロロフェニル酢酸メチルエステル10gのジメチルホルムアミド150mL溶液にN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール14.4mLを加え、85℃で終夜攪拌する。反応液を室温まで冷却した後、酢酸エチル及び水を加えて攪拌する。有機層を抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、ろ過する。ろ液を減圧濃縮し、残渣を酢酸18mLで希釈後、3−アミノ−4−エトキシカルボニル−1H−ピラゾール8.4g、ピペリジン1.1mLを加え、80℃で3.5時間攪拌する。反応液を室温まで冷却した後、酢酸エチル及び水を加えて攪拌し、ろ過する。得られる固体を乾燥することにより、3−[2−(2−クロロフェニル)−2−メトキシカルボニルビニルアミノ]−4−エトキシカルボニル−1H−ピラゾール(11.8g、収率62%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;350/352[M+H]
(2)前記(1)で得られる化合物10.7gのエタノール250mL溶液に炭酸ナトリウム3.24gを加え、4日間加熱還流する。反応液を室温まで冷却した後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮する。残渣に水を加えて攪拌し、ろ過する(当該ろ過操作を5回繰り返す)。得られる固体を乾燥することにより、6−(2−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニル−7−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(8.5g、収率87%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;318/320[M+H]
(3)前記(2)で得られる化合物300mgのアセトニトリル2mL溶液にN,N−ジメチルアニリン319μL、オキシ塩化リン270μLを加え、1日間加熱還流する。反応液を室温まで冷却した後、氷水に注ぎ、塩化メチレンで抽出する。抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=80/20〜60/40)で精製することにより、7−クロロ−6−(2−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(108mg、収率34%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;336/338[M+H]
(4)前記(3)で得られる化合物500mgのジメチルホルムアミド6mL溶液に4−ピペコリン210μL、炭酸カリウム412mgを加え、該混合物を80℃で2時間30分攪拌する。反応混合物を室温まで冷却後、水を加え、酢酸エチルで抽出する。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過する。ろ液を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=80/20〜50/50)で精製することにより、6−(2−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニル−7−(4−メチルピペリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(593mg、収率99%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;399/401[M+H]
(5)上記(4)で得られる化合物593mgを参考例1(4)と同様に処理することにより、3−カルボキシ−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−メチルピペリジン−1−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(500mg、収率91%)を無色固体として得る。
MS(APCI)m/z;371/373[M+H]
参考例A14B
2−クロロフェニル酢酸メチルエステル25gのジメチルホルムアミド400mL溶液にN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール36mLを加え、90℃で終夜攪拌する。反応液を室温まで冷却した後、酢酸エチル及び水を加えて攪拌する。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過する。ろ液を減圧濃縮し、残渣を酢酸60mLで希釈後、これに3−アミノ−4−エトキシカルボニル−5−メチル−1H−ピラゾール19.7gを加えて、120℃で終夜攪拌する。反応液を室温まで冷却後、析出物をろ取し、酢酸エチル/ジイソプロピルエーテル(=1/1)で洗浄・乾燥することにより、6−(2−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニル−2−メチル−7−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(26.0g、収率62%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;332/334[M+H]
参考例A15〜A16
対応原料化合物を参考例A14又は参考例A14Bと同様に処理し、次いで各該反応生成物を参考例A14(3)〜(4)と同様に処理することにより、下記第30表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
参考例A17
(1)対応原料化合物を参考例A1(1)と同様に処理することにより、(2−クロロベンジル)(4−トリフルオロメチルフェニル)メタノンを得る。
(2)前記(1)で得られる化合物3.0gとN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタールを参考例A1(2)と同様に処理し、次いで、得られる生成物と3−アミノ−5−メチルピラゾール977mgを参考例A1(3)と同様に処理することにより、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(2.63g、収率67%)を褐色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;388/390[M+H]+。
(3)上記(2)で得られる化合物2.27gのクロロホルム50mL溶液にクロロスルホン酸1.35mLを徐々に滴下し、該混合物を70℃で3.5時間攪拌する。反応液を減圧濃縮し、残渣に塩化チオニル20mLを加え、2時間加熱還流する。反応液を減圧濃縮し、残渣に氷水を加え、クロロホルムで抽出する。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=85/15〜60/40)で精製することにより、6−(2−クロロフェニル)−3−クロロスルホニル−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(2.71g、収率95%)を淡黄色固体として得る。
MS(APCI)m/z;486/488[M+H]+。
参考例A18〜A20
対応原料化合物を参考例A1と同様に処理することにより、下記第31表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
参考例A21〜A22
対応原料化合物を参考例A2と同様に処理することにより、下記第32表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
参考例A23
(1)2−クロロフェニル酢酸メチルエステル7.4gのジメチルホルムアミド110mL溶液にN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール10.6mLを加え、90℃で終夜攪拌する。反応液を室温まで冷却後、水を加えて酢酸エチル:ヘキサン(4:1)200mLで1回、100mLで2回抽出する。有機層を合わせて水および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過する。ろ液を減圧濃縮し、残渣を酢酸18mLで希釈後、これに3−アミノ−4−エトキシカルボニル−1H−ピラゾール6.2gを加え、110℃で終夜攪拌する。反応液を室温まで冷却後、析出物をろ取し、酢酸エチル続いてジイソプロピルエーテルで洗浄・乾燥することにより、6−(2−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニル−7−オキソ−4,7−ジヒドロピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(9.9g、2段階収率78%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;318/320[M+H]
(2)前記(1)で得られる化合物4.8gを参考例A14(3)と同様に処理することにより、7−クロロ−6−(2−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(4.2g、収率85%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;336/338[M+H]
(3)前記(2)で得られる化合物840mg、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド−塩化メチレン錯体61mg、リン酸カリウム1.6gおよび2−フルオロ−4−ホルミルフェニルボロン酸462mgの1,4−ジオキサン25mL溶液を窒素雰囲気下、80℃で終夜攪拌する。反応液を室温まで冷却し、酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加える。有機層を分離し、水及び飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過する。ろ液を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=70/30〜50/50)で精製することにより、6−(2−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニル−7−(2−フルオロ−4−ホルミルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(665mg、収率63%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;424/426[M+H]
(4)前記(3)で得られる化合物660mgの塩化メチレン0.7mL溶液にビス(2−メトキシエチル)アミノサルファー トリフルオリド(商品名:Deoxo−Fluor、Scott社製)783μLを加え、室温で1日間攪拌する。反応液を氷冷し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、10分間撹拌し、塩化メチレンで抽出する。有機層を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=75/25〜60/40)で精製することにより、6−(2−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニル−7−(2−フルオロ−4−ジフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(295mg、収率42%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;446/448[M+H]
(5)前記(4)で得られる化合物290mgを参考例A1(4)と同様に処理することにより、3−カルボキシ−6−(2−クロロフェニル)−7−(2−フルオロ−4−ジフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(208mg、収率77%)を固体として得る。
MS(APCI)m/z;418/420[M+H]
参考例A24
対応原料化合物を参考例A23(1)〜(3)と同様に処理し、次いで得られる生成物を参考例A23(5)と同様に処理することにより、3−カルボキシ−6−(2−クロロフェニル)−2−メチル−7−フェニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(250mg、収率94%)を固体として得る。
MS(APCI)m/z;364/366[M+H]
参考例A25
(1)窒素雰囲気下、ナトリウムエトキシド14.32gのエタノール20mL溶液にシアノ酢酸エチル4.7mLを滴下し、該混合物を室温で1時間攪拌する。反応液にジフルオロ酢酸4.85mLを加え、室温で4時間攪拌後、更に外温60℃で17時間攪拌する。反応液を減圧濃縮し、得られる残渣にトルエン10mL、塩化リン3.2g加え、45℃で1時間攪拌する。該反応液に塩化リン1.9gを更に加え、55℃で2時間攪拌する。反応液を氷冷後、セライトろ過し、ろ液を減圧濃縮する。得られる残渣にエタノール20mL、ヒドラジン1水和物0.8mL及びトリエチルアミン3.0mLを加え、60℃で2時間攪拌する。反応液を室温まで冷却後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び水を加え、クロロホルムで抽出(4回)する。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム/メタノール=100/0〜94/6)で精製し、クロロホルムで洗浄することにより、3−アミノ−4−エトキシカルボニル−5−ジフルオロメチルピラゾール(1.26g、収率41%)を無色固体として得る。
MS(APCI)m/z;206[M+H]
(2)前記(1)で得られる化合物(400mg)を参考例A1(2)〜(3)と同様に処理することにより、3−カルボキシ−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−ジフルオロメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(405mg、収率48%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;434/436[M+H]
参考例A26
(1)シアノ酢酸メチル14.6gの塩化メチレン260m溶液にトリフルオロ酢酸無水物37.2gを加え、室温で攪拌する。該混合物に0℃でトリエチルアミン51.7mLをゆっくりと滴下し、室温で終夜攪拌する。反応液に水を加え、塩化メチレンで抽出する。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮することにより、2−シアノ−2−(2−トリフルオロアセチル)酢酸メチル(化合物2a)と2−シアノ−4,4,4−トリフルオロ−3−トリフルオロメトキシカルボニル−2−ブテン酸メチル(化合物2b)の混合物(55.3g)を得る。
化合物2a:MS(APCI)m/z;196[M+H]
化合物2b:MS(APCI)m/z;292[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物2a及び2b(混合物)27.6gの塩化メチレン200mL溶液にオキザリルクロリド31.6mLを徐々に滴下する(ピリジン数滴を合わせて滴下)。該混合物を4時間加熱還流した後、反応液を水へ徐々に注ぎ、塩化メチレンで抽出する。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮することにより、3−クロロ−2−シアノ−4,4,4−トリフルオロ−2−ブテン酸メチルを粗生成物として得る。
(3)上記(2)で得られる化合物に水20mLを加え、0℃でヒドラジン1水和物(80%)6.74gを徐々に滴下する。該混合物に室温でトリエチルアミン2mLを加え、1時間攪拌する。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出する。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮する。残渣にクロロホルムを加え、析出物をろ取することにより、3−アミノ−5−トリフルオロメチル−4−メトキシカルボニルピラゾール(3.96g)を橙色固体として得る。
MS(APCI)m/z;210[M+H]
(4)前記(3)で得られる化合物(2.37g)を参考例A1(2)〜(3)と同様に処理することにより、3−カルボキシ−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−トリフルオロメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(1.81g)を粗生成物(粉末)として得る。
MS(APCI)m/z;452/454[M+H]
参考例A27〜A28
対応原料化合物を参考例A25又は参考例A26と同様に処理することにより、下記第33表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
参考例A29〜A30
対応原料化合物を参考例A6と同様に処理し、次いで生成物を参考例A1(4)と同様に処理することにより、下記第34表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
参考例A31
(1)2−[(シアノ)(エトキシカルボニル)ビニル]−1,3−ジオキソラン2.0gのエタノール20mL溶液に塩酸ヒドラジン748mg、酢酸ナトリウム1.34gを加え、外温80℃で1時間攪拌する。反応液を室温まで冷却後、セライトろ過し、ろ液を減圧濃縮する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム/メタノール=100/0〜85/15)で精製することにより、3−アミノ−4−エトキシカルボニル−5−[(2−ヒドロキシ)エトキシ]−1H−ピラゾール(2.01g、収率86%)を淡桃色固体として得る。
MS(APCI)m/z;216[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物2.65gを参考例A1(2)〜(4)と同様に処理することにより、3−カルボキシ−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−(2−ヒドロキシエトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを粉末として得る。
MS(ESI)m/z;444/446[M+H]
参考例A32
(1)2−ピリジル酢酸メチル3.78gの酢酸15mL溶液に、氷冷下、亜硝酸ナトリウム1.75gの5mL水溶液を滴下し、室温30分間攪拌する。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液で中和後、酢酸エチルで抽出する。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過する。ろ液を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=75/25〜25/75)で精製し、(ヒドロキシイミノ)(2−ピリジル)酢酸メチル(3.72g、収率83%)を無色固体として得る。
MS(APCI)m/z;181[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物1.64gのメタノール32mL溶液に10%パラジウム炭素200mgを加え、水素雰囲気下及び加圧下(50Parr)で6時間振とうする。反応液をろ過し、ろ液を減圧濃縮することにより、(アミノ)(2−ピリジル)酢酸メチル(1.52g、収率93%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;167[M+H]
(3)上記(2)で得られる化合物659mgのクロロホルム10mL溶液にジ−tert−ブチルジカーボネート908mgのクロロホルム10mLを加え、室温で1時間半攪拌する。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、有機層を分取後、減圧濃縮する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=85/15〜60/40)で精製することにより、(tert−ブトキシカルボニルアミノ)(2−ピリジル)酢酸メチル(123mg、収率12%)を黄色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;267[M+H]
(4)上記(3)で得られる化合物122mgのメタノール3mL溶液に2規定水酸化ナトリウム水溶液460μLを加え、室温で1時間攪拌する。反応液を減圧濃縮し、残渣と塩化アンモニウム25mgを実施例A5と同様に処理する。次いで該反応生成物を参考例A7(2)と同様に処理することにより、2−アミノ−2−(2−ピリジル)アセトアミド(92mg、収率89%)を黄色粉末として得る。
MS(APCI)m/z;152[M+H]
参考例A33
対応原料化合物を参考例A23(1)〜(3)と同様に処理し、次いで得られる生成物を参考例A23(5)と同様に処理することにより、3−カルボキシ−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−ジメチルアミノフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(230mg、収率86%)を固体として得る。
MS(APCI)m/z;393/395[M+H]
参考例B1
(1)窒素雰囲気下、ジメチルホルムアミド75mLに水素化ナトリウム(60%)6.77gを加えた後、これに冷却下(内温約10℃)、シアノ酢酸エチル9.57gのジメチルホルムアミド15mL溶液を15分かけて滴下する。該混合物を室温で10分攪拌後、冷却下(内温10℃以下)、二硫化炭素5.09mLのジメチルホルムアミド12mL溶液を20分かけて滴下する。該混合物を室温で終夜攪拌後、冷却下(内温25℃以下)、ベンジルブロミド20.1mLのジメチルホルムアミド23mL溶液を滴下する。該混合物を70℃で7時間攪拌後、室温で終夜攪拌する。反応液を氷水中に注ぎ、攪拌する。析出物をろ取し、熱エタノールから再結晶化する。得られる結晶を冷エタノールで洗浄することにより、2−シアノ−3,3−ビスベンジルチオアクリル酸エチルエステル(25.63g、収率82%)を無色固体として得る。
MS(APCI)m/z;370[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物15.0gのテトラヒドロフラン16mL、エタノール41mL溶液にヒドラジン1水和物2.04gのエタノール18mL溶液を5分かけて加え室温にて終夜攪拌する。反応混合物を減圧濃縮し、残渣をジイロプロピルエーテル/ヘキサンで結晶化し、該結晶をヘキサン/ジイソプロピルエーテル(4/1)で洗浄することにより、5−アミノ−3−ベンジルチオ−4−エトキシカルボニル−1H−ピラゾ−ル(9.45g、収率84%)を無色固体として得る。
MS(APCI)m/z;278[M+H]
参考例B2
参考例B1で得られる化合物8.15gと(2−クロロベンジル)(4−クロロフェニル)メタノン(参考例A1(1)で得られる化合物、9.78g)を参考例A1(3)と同様に処理することにより、2−ベンジルチオ−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(8.24g、収率51%)を淡黄色固体として得る。
MS(APCI)m/z;534/536[M+H]
参考例B3
参考例B2で得られる化合物(100mg)の反応液を塩化メチレン1.5mL溶液を0℃に冷却し、水0.8mL、濃塩酸0.05mLを加える。該混合物に4%次亜塩素酸ナトリウム水溶液(アンチホルミン)0.4mLを加え2時間攪拌する。塩化メチレンで抽出する。有機層を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=80/20〜65/35)にて精製することにより、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−クロロスルホニル−3−エトキシカルボニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(78mg、収率82%)を無色固体として得る。
MS(APCI)m/z;510/512[M+H]
参考例B4
参考例B3で得られる化合物(546mg)を実施例B2(1)と同様に処理することにより、3−カルボキシ−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−(N,N−ジメチルスルファモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(558mg)を粗生成物として得る。
参考例B5
参考例B4で得られる化合物(240mg)を実施例B2(1)と同様に処理することにより、3−カルボキシ−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(239mg)を粗生成物として得る。
参考例B6
2−シアノ−3,3−ビスメチルチオアクリル酸エチルエステル40g、ヒドラジン塩酸塩12.6g及び酢酸ナトリウム22.6gのエタノール溶液を90℃で2時間攪拌する。反応液を室温まで冷却後、減圧濃縮し、残渣に水及び酢酸エチルを加える。有機層を分離して硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮する。残さに酢酸エチル及びヘキサンを加え、析出固体をろ取し、乾燥することにより、5−アミノ−4−エトキシカルボニル−3−メチルチオ−1H−ピラゾール(17.4g、収率47%)を無色固体として得る。
参考例B7
(1)5−アミノ−4−エトキシカルボニル−3−メチルチオ−1H−ピラゾール(参考例B6で得られる化合物)6.8g、1−(4−クロロフェニル)−2−(2−クロロフェニル)−3−(ジメチルアミノ)−2−プロペン−1−オン10.9g及びピペリジン578mgの酢酸13mL溶液を80℃で終夜攪拌する。反応液を室温まで冷却後、水及び酢酸エチルを加える。有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過する。ろ液を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=85/15〜70/30)で精製することにより、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニル−2−メチルチオピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(5.88g、収率38%)を淡黄色固体として得る。
(2)上記(1)で得られる化合物(600mg)を参考例A1(4)と同様に処理することにより、3−カルボキシ−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−メチルチオピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(502mg)を淡黄色粉体として得る。
MS(APCI)m/z;430/432[M+H]
(3)上記(2)で得られる化合物1.0gのクロロホルム20mL溶液にシクロペンチルアミン260mg、水溶性カルボジイミド塩酸塩620mg及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール540mg加え、室温で終夜攪拌する。反応液に炭酸水素ナトリウム水溶液及びクロロホルムを加えて攪拌後、有機層を減圧濃縮する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=82/18〜67/33)で精製することにより、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−(N−シクロペンチルカルバモイル)−2−メチルチオピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(940mg、収率81%)を淡黄色固体として得る。
MS(APCI)m/z;497/499[M+H]
(4)上記(3)で得られる化合物940mgの塩化メチレン40mL溶液に氷冷下で3−クロロ過安息香酸1.09gを加え、該混合物を室温で3時間攪拌する。反応液にチオ硫酸ナトリウム水溶液を加えて攪拌後、クロロホルムで抽出する。有機層を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Chromatorex NHシリカゲル、溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=50/50〜0/100)で精製することにより、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−(N−シクロペンチルカルバモイル)−2−メチルスルホニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(1.0g、収率100%)を無色固体として得る。
MS(APCI)m/z;529/531[M+H]
(5)上記(4)で得られる化合物1.5gのジメチルホルムアミド20mL溶液にアジ化ナトリウム1.11gを加え、該混合物を110℃で終夜攪拌する。反応液を室温まで冷却後、飽和食塩水を加えて攪拌後、酢酸エチルで抽出する。有機層を水洗後、減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=80/20〜30:70)で精製することにより、2−アジド−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−(N−シクロペンチルカルバモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン1.15gを黄色固体として得る。該化合物870mgのテトラヒドロフラン16mL溶液にトリフェニルホスフィン869mgを加え、40℃で1時間攪拌する。反応液を室温まで冷却後、減圧濃縮し、得られる粗生成をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム/メタノール=100/0〜97/3)で精製することにより、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−(N−シクロペンチルカルバモイル)−2−トリフェニルホスホラニリデンアミノピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(942mg、収率58%)を黄色固体として得る。
MS(APCI)m/z;726/728[M+H]
(6)上記(5)で得られる化合物1.1gのテトラヒドロフラン2.8mL/水4.2mL溶液に酢酸7mLを加え、該混合物をマイクロウェーブ反応装置で100℃で1時間攪拌する。反応液を室温まで冷却後、2N水酸化ナトリウム水溶液を加えた後、クロロホルムで抽出する。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=80/20〜60:40)で精製することにより、2−アミノ−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−(N−シクロペンチルカルバモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(529mg、収率75%)を黄色固体として得る。
MS(APCI)m/z;466/468[M+H]
参考例B8
(1)対応原料化合物を参考例B2と同様に処理し、次いで該反応生成物を参考例B3と同様に処理することにより、6−(2−クロロフェニル)−2−クロロスルホニル−3−エトキシカルボニル−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを無色粉体として得る。
MS(APCI)m/z;544/546[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物(2.2g)を実施例B4と同様に処理し、次いで該反応生成物を実施例B2(1)と同様に処理することにより、3−カルボキシ−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(0.45g)を淡黄色粉体として得る。
MS(APCI)m/z;497/499[M+H]
参考例B9
(1)対応原料化合物を実施例B2(1)と同様に処理することにより、6−(2−ブロモフェニル)−3−カルボキシ−7−(4−クロロフェニル)−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(897mg)を淡黄色粉体として得る。
MS(APCI)m/z;507/509[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物(150mg)とシクロペンチルアミン(33mg)を実施例A1と同様に処理することにより、6−(2−ブロモフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−(N−シクロペンチルカルバモイル)−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(170mg、収率100%)を淡黄色粉体として得る。
MS(APCI)m/z;574/576[M+H]
(3)上記(2)で得られる化合物(166mg)のジメチルホルムアミド2mL溶液にシアン化亜鉛37mg、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)33mgを加え、窒素雰囲気下、110℃で終夜攪拌する。反応液を室温まで冷却後、水及び酢酸エチルを加えて攪拌する。有機層を分離して減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=60/40〜50/50)ですることにより、7−(4−クロロフェニル)−6−(2−シアノフェニル)−3−(N−シクロペンチルカルバモイル)−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(24mg、収率16%)を淡黄色粉体として得る。
MS(APCI)m/z;521/523[M+H]
参考例B10
(1)1−アミノシクロヘキサンカルボン酸5gのジオキサン(70mL)溶液に、水酸化ナトリウム水溶液(水酸化ナトリウム4.19g/水70mL)を加え、これにジ−tert−ブチルジカルボネート16.7gを加え、該混合物を室温で終夜攪拌する。反応液を濃縮し、残渣に水および酢酸エチルを加える。2N塩酸でpHを弱酸性にした後、酢酸エチルで抽出する。合わせた有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過する。ろ液を減圧濃縮し、得られる固体をジエチルエーテルで洗浄し減圧乾燥することにより、1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロへキサンカルボン酸(5.8g、収率69%)を無色固体として得る。
MS(APCI)m/z;244[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物と塩化アンモニウム(6.4g)を実施例A1と同様に処理することにより、1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロへキサン−1−カルボキサミド(5.4g、収率92%)を無色固体として得る。
MS(APCI)m/z;243[M+H]
(3)上記(2)で得られる化合物のジオキサン(80mL)溶液に4N塩酸/ジオキサン溶液(22.1mL)を加え室温で終夜攪拌する。反応液にジエチルエーテルを加えて攪拌後、析出固体をろ取することにより、1−アミノシクロへキサン−1−カルボキサミド(3.35g、収率85%)を無色粉体として得る。
MS(APCI)m/z;143[M+H]
参考例B11
(1)参考例A3(2)で得られる化合物(8g)を参考例B10(1)と同様に処理することにより、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−テトラヒドロチオピラン−4−カルボン酸(10.8g、収率69%)を淡黄色固体として得る。
MS(APCI)m/z;262[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物と塩化アンモニウム(11.1g)を実施例A1と同様に処理することにより、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−テトラヒドロチオピラン−4−カルボキサミド(3.3g、収率30%)を無色固体として得る。
MS(APCI)m/z;261[M+H]
(3)上記(2)で得られる化合物3.3gの塩化メチレン100mL溶液にメタクロロ過安息香酸8.7gを少量ずつ加え、該混合物を室温で3時間攪拌する。反応液をクロロホルムで抽出し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄する。水層を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過する。ろ液を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;クロロホルム/メタノール=98/2〜90:10)で精製することにより、4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−カルボキサミド(3.3g、収率90%)を無色粉体として得る。
MS(APCI)m/z;293[M+H]
(4)上記(3)で得られる化合物3.3gを参考例B10(3)と同様に処理することにより、4−アミノ−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−カルボキサミド(2.0g、77%)を無色粉体として得る。
MS(APCI)m/z;193[M+H]
参考例B12
(1)(R)−メチオニノール4.95g、ベンゾニトリル8.3mL、臭化亜鉛250mgの混合物を窒素雰囲気下、120℃で90時間攪拌する。反応液を室温まで冷却した後、ろ過する。ろ液を水及び食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、再度ろ過する。ろ液を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=5/1〜3/1)で精製することにより、(R)−4−(2−メチルチオエチル)−2−フェニル−4,5−ジヒドロオキサゾール(3.94g、収率48.6%)を無色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;222[M+H]
(2)前記(1)で得られる化合物3.94gの酢酸65mL溶液に濃塩酸7.7mLを加え、終夜加熱還流する。反応液を室温まで冷却した後、減圧濃縮する。残渣に水酸化ナトリウム水溶液50mL及びクロロホルム100mLを加えて攪拌する。有機層に硫酸マグネシウム及びシリカゲルを加えて攪拌後、ろ過する。ろ液を減圧濃縮し、得られる粗生成物をイソプロピルエーテルで洗浄し、乾燥することにより(R)−N−(テトラヒドロチエン−3−イル)ベンズアミド(2.80g、収率76%)を無色固体として得る。
MS(APCI)m/z;208[M+H]
(3)前記(2)で得られる化合物3.59gの塩化メチレン70mLに氷冷下で3−クロロ過安息香酸(75%)10gを徐々に加え、室温で終夜攪拌する。反応液に水35mL、亜硫酸ナトリウム3.5g及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液100mLを加えて30分間攪拌後、クロロホルムで抽出する。抽出液を炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過する。ろ液を減圧濃縮し、得られる固体を酢酸エチルで洗浄することにより(R)−N−(1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)ベンズアミド(3.5g、収率85%)を無色固体として得る。
MS(APCI)m/z;240[M+H]
(4)前記(3)で得られる化合物3.51gのエタノール13mL溶液に6N塩酸水溶液52mLを加え、1日間加熱還流する。反応液を室温まで冷却した後、水層を酢酸エチルで洗浄し、減圧濃縮する。析出固体をエタノール/ジエチルエーテルで洗浄後、ろ取し、更にジエチルエーテルで洗浄することにより、(R)−N−(1,1−ジオキソ−テトラヒドロチエン−3−イル)アミン塩酸塩(2.52g、収率100%)を無色固体として得る。
MS(APCI)m/z;136[M+H]
参考例B13
(S)−メチオニノール(4.83g)を参考例B12と同様に処理することにより、(S)−N−(1,1−ジオキソ−テトラヒドロチエン−3−イル)アミン塩酸塩(3.86g)を無色固体として得る。
MS(APCI)m/z;136[M+H]
参考例B14
4−アミノ−4−カルボキシテトラヒドロピラン塩酸塩2gのメタノール溶液に氷冷下、2Mトリメチルシリルジアゾメタンジエチルエーテル溶液33mLを滴下し、室温で4日間撹拌する。反応液を減圧濃縮し、得られる粗生成物をヘキサン−ジエチルエーテル(1mL/1mL)に溶解する。該溶液に4N塩酸を加え、析出固体をろ取することにより、4−アミノ−4−メトキシカルボニルテトラヒドロピラン(2.13g、収率99%)を白色結晶として得る。
MS(ESI)m/z;160[M+H]
参考例B15
(1)テトラヒドロチオピラン−4−オン25.0gのジエチルエーテル500mL溶液にアルゴン雰囲気下、0℃にて3M臭化メチルマグネシウム−ジエチルエーテル溶液を滴下し、同温にて30分間攪拌する。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液200mLを加え、酢酸エチルにて3回抽出する。有機層を硫酸マグネシウムにて乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=9/1〜6/1)で精製することにより、4−メチル−テトラヒドロチオピラン−4−オール(14.7g、収率52%)を固体として得る。
(2)上記(1)で得られる化合物13.7gのトルエン100mL溶液に、トリメチルシリルアジド14.3g、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体17.6gを加え、室温にて終夜攪拌する。反応液を水に注ぎ、有機層を分取し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で順次洗浄する。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=10/1)で精製することにより、4−アジド−4−メチル−テトラヒドロチオピラン(6.84g、収率42%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;130[M+H−N
(3)上記(2)で得られる化合物370mgのジエチルエーテル12mL溶液に、0℃にて水素化アルミニウムリチウム446mgを加え、室温にて攪拌する。反応液に水442μL、15%水酸化ナトリウム水溶液442μL、水884μLを加えて攪拌後、不溶物をセライトにてろ去する。ろ液を減圧濃縮することにより、1−メチル−テトラヒドロチエニルアミン(221mg、収率72%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;132[M+H]
参考例B16
(1)1,3−ジブロモ−2,2−ジメトキシプロパン26.45gのジメチルスルホキシド200mL溶液に硫化ナトリウム9.46gを加え、外温110℃〜140℃で30分間攪拌する。反応液を氷冷下、ジエチルエーテルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および水を加え、ジエチルエーテルで2回抽出する。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過する。ろ液を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/ジエチルエーテル=100/0〜15/1)で精製することにより、3,3−ジメトキシチアシクロブタン(10.55g、収率78%)を淡黄色液体として得る。
MS(APCI)m/z;103[M+H-MeOH]
(2)上記(1)で得られる化合物9.0gのアセトン70mL溶液にイオン交換樹脂(Amberlyt 15E)3.5gを加え、該混合物を室温で21時間攪拌する。反応液をセライトろ過し、残渣をアセトンで洗浄する。ろ液と洗浄液を合わせて減圧濃縮する。析出物を採取し、冷ヘキサンで洗浄することにより、3−オキソチアシクロブタン(1.58g、収率27%)を無色結晶として得る。
(3)シアン化カリウム0.80g、塩化アンモニウム0.62gの10mL水溶液に炭酸アンモニウム3.59gおよび上記(2)で得られる化合物1.0gのメタノール10mL溶液を加え、60℃にて終夜攪拌する。反応液に1規定水酸化ナトリウム水溶液5mL、水50mLを加え、酢酸エチルにて抽出する。有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過する。ろ液を減圧濃縮し、得られる粗生成物をジイソプロピルエーテルにて洗浄することにより、2−チア−5,7−ジアザ−スピロ[3,4]オクタン−6,8−ジオン(0.79g、収率44%)を粉末として得る。
MS(ESI)m/z;157[M−H]
(4)上記(3)で得られる化合物0.75gの1規定水酸化ナトリウム水溶液10mLを15時間加熱還流する。反応液を氷冷後、濃塩酸3mLを加え、該混合物を減圧濃縮することにより、3−アミノチエタン−3−カルボン酸(1.54g)を固体として得る。
MS(APCI)m/z;134[M+H]
(5)上記(4)で得られる化合物1.54gのメタノール20mLの懸濁液に氷冷下、塩化チオニル0.50mLを加え、5時間加熱還流する。反応液に氷水、炭酸水素ナトリウムを加えて中和後、クロロホルムにて抽出する。有機層を硫酸ナトリウムにて乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮する。得られる残渣に4規定塩酸−酢酸エチル2mLを加え、析出固体をろ取し、ジイソプロピルエーテル及び酢酸エチルで順次洗浄することにより、3−アミノチエタン−3−カルボン酸メチルエステル(0.53g、収率61%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;148[M+H]
参考例B17
(1)6−(2−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニル−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(参考例A12で得られる化合物の対応エチルエステル)5.35gの四塩化炭素73mL溶液にN−ブロモスクシンイミド6.21g、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル96mgを加え、外温85℃で18時間攪拌する。反応液を室温まで冷却後、セライトろ過し、ろ液を減圧濃縮する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=80/20〜65/35)で精製することにより、2−ブロモメチル−6−(2−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニル−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(4.72g、収率75%)を淡黄色固体として得る。
MS(APCI)m/z;538/540[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物4.72gのジメチルホルムアミド50mL溶液に酢酸カリウム2.58gを加え、60℃で1時間攪拌する。反応液を室温まで冷却後、酢酸エチルで希釈し、水を加えて有機層を分取する。該有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過する。ろ液を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=80/20〜60/40)で精製することにより、2−アセトキシメチル−6−(2−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニル−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(1.86g、収率41%)を無色粉末として得る。
MS(APCI)m/z;518/520[M+H]
(3)上記(2)で得られる化合物1.86gのエタノール30mL−テトラヒドロフラン30mLの溶液に、21%ナトリウムエトキシド−エタノール溶液2.5mLを加え、60℃で30分間攪拌する。反応液を室温まで冷却後、酢酸エチルで希釈し、希塩酸水を加えて有機層を分取する。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムにて乾燥後、ろ過する。ろ液を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=85/15〜55/45)で精製することにより、6−(2−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニル−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−ヒドロキシメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(1.05g、収率62%)を無色固体として得る。
MS(APCI)m/z;476/478[M+H]
(4)上記(3)で得られる化合物1.03gを参考例A1(4)と同様に処理することにより3−カルボキシ−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−ヒドロキシメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(894mg、収率92%)を淡黄色固体として得る。
MS(APCI)m/z;448/450[M+H]
参考例B18〜B20
参考例B17(3)で得られる化合物を実施例B33と同様に処理し、次いで該反応生成物と対応アミン化合物を実施例A5と同様に処理し、更に該反応生成物を参考例A1(4)と同様に処理することにより、下記第35表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
参考例B21
参考例A30で得られる化合物1.00g、トリエチルアミン1.33mLの塩化メチレン20mL溶液に氷冷下トリホスゲン350mgを加え、該混合物を室温で1.5時間攪拌する。反応液に0.5Mアンモニア−ジオキサン溶液20mLを加え、室温で30分間攪拌する。反応液に水を加え、クロロホルムで抽出する。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮する。得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=65/35〜20/80)で精製することにより、6−(2−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニル−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−ウレイドピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(0.70g、収率64%)を無色粉末として得る。
MS(APCI)m/z;504/506[M+H]
参考例B22
(1)参考例B16(2)で得られる化合物100mgのエタノール3mL溶液にヒドロキシルアミン塩酸塩236mg及び炭酸ナトリウム360mgを加え、該混合物を17時間加熱還流する。反応液を室温まで冷却後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び水を加え、クロロホルムで抽出する。有機層を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=90/10〜50/50)で精製することにより、3−ヒドロキシイミノチアシクロブタン(93mg、収率80%)を無色固体として得る。
(2)窒素雰囲気下、水素化リチウムアルミニウム58mgのテトラヒドロフラン2mL溶液に、氷冷下、上記(1)で得られる化合物93mgのテトラヒドロフラン1.5mL溶液を滴下し、該混合物を室温で1時間攪拌する。反応液に氷冷下、水60μL、15%水酸化ナトリウム水溶液60μL及び水120μLを順次加え、該混合物を室温で攪拌する。反応液をセライトろ過し、ろ液を減圧濃縮することにより、3−アミノチアシクロブタンを粗生成物として得る。
参考例B23
(1)参考例B1で得られる化合物を参考例A14B次いで参考例A14(3)と同様に処理することにより2−ベンジルチオ−7−クロロ−6−(2−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニルピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを粉末として得る。
MS(APCI)m/z;458/460[M+H]
(2)上記(1)で得られる化合物1.0g、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド−塩化メチレン錯体63mg、リン酸カリウム1.4gおよび4−フルオロフェニルボロン酸339mgの1,4−ジオキサン25mL溶液を窒素雰囲気下、80℃で16時間攪拌する。反応液を室温まで冷却し、水を加え酢酸エチルで抽出する。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過する。ろ液を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=2/1〜1/1)で精製することにより、2−ベンジルチオ−6−(2−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニル−7−(4−フルオロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(865mg、収率76%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;518/520[M+H]
(3)上記(2)で得られる化合物854mgを参考例B3と同様に処理し、次いで生成物を実施例B4と同様に処理することにより、6−(2−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニル−7−(4−フルオロフェニル)−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(670mg、収率78%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;475/477[M+H]
(4)上記(3)で得られる化合物660mgを実施例B2(1)と同様に処理することにより、3−カルボキシ−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−フルオロフェニル)−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(318mg、収率56%)を粉末として得る。
MS(APCI)m/z;447/449[M+H]
参考例B24〜B28
1)参考例B24〜B25
対応原料化合物を参考例B1〜B3、実施例B4、並びに実施例B2(1)と同様に処理することにより、下記第36表記載の化合物を得る。
2)参考例B26〜B27
対応原料化合物を参考例B23と同様に処理することにより、下記第36表記載の化合物を得る。
3)参考例B28
対応原料化合物を参考例B23(1)と同様に処理し、次いで得られる生成物を参考例A14(4)〜(5)と同様に処理することにより下記第36表記載の化合物を得る。
Figure 0004846665
実験例1
〔ヒトCB1受容体結合試験〕
(1)CB1受容体細胞膜画分の調製
(材料)
ヒトCB1受容体発現細胞株:hCB1/CHO(♯ES−110−C、Euroscreen社製)
培地:F−12(GIBCO♯11765−062)、[10%ウシ胎児血清、geneticin(400μg/mL)、ペニシリン(100 units/mL)、ストレプトマイシン(100μg/mL)を含む]
緩衝液A:50mMトリス−HCl(pH7.5)〔エチレンジアミン四酢酸(EDTA、2.5mM)及びMgCl(5mM)ショ糖(200mM)を含む〕
(方法)
上記培地で培養した受容体発現細胞をリン酸緩衝液(9.57mM、pH7.5)で2回洗浄後、氷冷下または4℃(以下の操作も同温で実施)で緩衝液A(2mL)を加え、cell scraperで細胞を回収した。当該細胞をマイクロチップ型超音波装置で20秒間(pulse on:2秒、pulse off:1秒)処理した後、500×gで15分間遠心分離した。上清を採取し、更に43000×gで60分間遠心分離した。沈殿に緩衝液Aを加え、potter型ホモジナイザでホモジナイズした後、等量の80%グリセロール液を添加し、−80℃で保存した。
(2)ヒトCB1受容体結合活性の測定
(材料)
緩衝液B:50mMトリス−HCl(pH7.5)〔MgCl(5mM)、EDTA(2.5mM)及びウシ血清アルブミン(2mg/mL、脂肪酸フリー)を含む〕
緩衝液C:50mMトリス−HCl(pH7.5)〔MgCl(5mM)、EDTA(2.5mM)及びウシ血清アルブミン(2mg/mL)を含む〕
コーティング液:0.3%エチレンイミンポリマー
標識リガンド:[H]−CP55940〔30nM(7992dpm/μL);8.3μM溶液を緩衝液Bで希釈して調製した。〕
(方法)
96ウェルプレート(Costar Code♯3371)に上記反応用緩衝液140μL、検体(20μL、ジメチルスルホキシド溶液、終濃度0.1%)、標識リガンド(20μL)及び上記(1)で調製した細胞膜画分(20μL、0.5〜8.0μg/20μL)を加え、室温で90分間インキュベートした後、反応混合物を上記コーティング液で処理したフィルター(Unifilter GF/B、♯6005177、Packard社製)にて濾過し,膜画分を回収した。当該フィルターを緩衝液Cで洗浄(200μL×10回)し、50℃で1時間乾燥後、Microscinti 40(40μL)を各ウェルへ添加し、シンチレーションカウンタ(Top Count NXT;Packard社製)を用いて放射活性を測定した。標識リガンドのヒトCB1受容体への結合に対する各検体のIC50値は、当該放射活性測定結果をもとに、Microsoft Excel 2000(Microsoft社製)を用いて計算した。
(3)結果
各検体のIC50値を下記第37表に示す。尚、表中の記号(++及び+++)は下記の意味を表す。
++ : 10nM<IC50<100nM
+++: 10nM>IC50
Figure 0004846665
実験例2
〔ヒトCB1受容体に対する検体化合物の選択性〕
(1)方法
a)ヒトCB1受容体結合活性:
標記結合活性は実験例1と同様にして測定した。
b)ヒトCB2受容体結合活性:
ヒトCB1受容体発現細胞に代えてヒトCB2受容体発現CHO細胞(hCB2/CHO)を用い、実験例1と同様に各検体化合物のヒトCB2受容体に対する結合活性(IC50値)を求めた。また、ヒトCB1受容体に対する選択性は、ヒトCB2受容体結合活性(IC50値)/ヒトCB1受容体結合活性(IC50値)で評価した。各検体のヒトCB1受容体に対するIC50値および選択性を下記第38表に示す。尚、表中の記号(++及び+++)は実験例1と同一の意味を表す。
Figure 0004846665
本発明の化合物[I]は、CB1受容体が関与する各種疾患(例えば、精神分裂病を包含する精神病等)の予防・治療に有用である。また、本発明の化合物[I]は、慢性処置及びアルコールもしくは薬物乱用からの離脱に有用である。更に、本発明の化合物[I]は、鎮痛活性の増強剤又は禁煙補助剤としても有用である。

Claims (36)

  1. 一般式[I−I]:
    Figure 0004846665
    〔式中、
    及びRは同一又は異なって、
    (i)ハロゲン原子、シアノ基、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキルオキシ基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基及びアルキルスルホニル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい6〜10員単環もしくは二環式アリール基、或いは
    (ii)ハロゲン原子、シアノ基、オキソ基、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキルオキシ基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基及びアルキルスルホニル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和含酸素、含硫もしくは含窒素5〜7員複素単環式基、
    0Aは(a)水素原子;(b)1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基;(c)アルキルオキシアルキル基;(d)アミノアルキル基(該基のアミノ基部分は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい);(e)アルキル基、アルキルカルボニル基及びアルキルスルホニル基から選ばれる基で置換されていてもよいアミノ基;(f)4〜6員含窒素脂肪族複素環式基;又は(g)水酸基で置換されていてもよいアルキルオキシ基、
    Eは式:−C(=O)−又は−SO−で示される基、
    R’は下式[i]、[ii]又は[iii]:
    Figure 0004846665
    で示される基、
    環AはC3−8シクロアルキル基(該シクロアルキル基はベンゼン環と縮合していてもよい)又はベンゼン環、Qは単結合手又はメチレン基、
    環Bはその環構成炭素原子を介して隣接窒素原子と結合する4〜6員脂肪族複素環式基、Xは硫黄原子、−SO−、−SO−、酸素原子又は−NR−で示される基、Rはアルキル基、アルキルカルボニル基、アルキルオキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基、又は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、
    は(a)水酸基、アミノ基、アシルアミノ基、ジアルキルカルバモイルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基及びジアルキルスルファモイルアミノ基から選ばれる基で置換されていてもよいアルキル基;(b)シアノ基;(c)カルボキシル基;(d)アルキルオキシカルボニル基;(e)式:−N(R)(R)で示される基;(f)式:−CON(R)(R)で示される基;(g)下式:
    Figure 0004846665
    で示される基;又は(h)水酸基、R及びRは同一又は異なって水素原子、水酸基、シアノ基、アルキル基、シアノアルキル基、トリハロゲノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルキルオキシアルキル基、シクロアルキル基、アルキルスルホニル基又はアミノアルキル基(該基のアミノ基部分は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい)を表すか、或いはR及びRの両者が互いに末端で結合して飽和もしくは不飽和5〜6員含窒素複素環式基(該複素環式基は窒素原子以外に硫黄原子及び酸素原子から選ばれる異項原子を含有していてもよい)を形成し、
    は(a)水素原子;(b)アルキル基;(c)シアノ基;(d)カルボキシル基;(e)アルキルカルボニル基;(f)アルキルオキシカルボニル基;(g)式:−CON(R)(R)で示される基;(h)フェニル基;(i)ベンジル基;又は(j)アシルアミノ基、R及びRは、同一又は異なって水素原子又はアルキル基、
    及びRは、一方が(a)アルキル基(水酸基、アルキルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基又はジアルキルアミノ基で置換されていてもよい);(b)フェニル基(該フェニル基はハロゲン原子、アルキルオキシ基及びトリハロゲノアルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい);(c)ベンジル基;(d)5〜6員含窒素単環式ヘテロアリール基;又は(e)シクロアルキル基であり、他方が(a)水素原子;又は(b)アルキル基(水酸基、アルキルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基又はジアルキルアミノ基で置換されていてもよい)であることを表す。〕
    で示される化合物(但し、6−フェニル−7−(4−クロロフェニル)−3−(N−イソプロピルカルバモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−(N−イソプロピルカルバモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(4−シアノ−4−テトラヒドロチオピラニル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(α−ジメチルベンジル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(α−メチルベンジル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−[1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−[1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;および6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(4−シアノベンジル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを除く)又はその薬理的に許容し得る塩。
  2. 一般式[I−II]:
    Figure 0004846665
    〔式中、
    及びRは同一又は異なって、
    (i)ハロゲン原子、シアノ基、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキルオキシ基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基及びアルキルスルホニル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい6〜10員単環もしくは二環式アリール基、或いは
    (ii)ハロゲン原子、シアノ基、オキソ基、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキルオキシ基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基及びアルキルスルホニル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和含酸素、含硫もしくは含窒素5〜7員複素単環式基、
    0Bは式:−SON(R01)(R02)で示される基、式:−NHCONHR03で示される基、式:−CON(R)(R)で示される基、カルボキシル基又はヒドロキシアルキル基、R01及びR02は同一もしくは異なって水素原子、アルキル基又はカルバモイルアルキル基、R03は水素原子又はアルキル基、R及びRは同一又は異なって水素原子、アルキル基又はジアルキルアミノ基、
    Eは式:−C(=O)−又は−SO−で示される基、
    R''は式:−N(R )(R )で示される基、
    及びRは、
    (A)一方が水素原子又はアルキル基であり、他方が(1)ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、アルキルオキシ基、シクロアルキル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、アルキルスルホニル基、アシル基、1〜2個のハロゲン原子で置換されていてもよい6〜10員単環もしくは二環式アリール基及び飽和もしくは不飽和4〜7員複素単環式基(該複素単環式基は酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含み、且つハロゲン原子、水酸基、シアノ基、オキソ基、アルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換されたアルキル基、アルキルオキシアルキル基、アミノアルキル基、シクロアルキル基、6〜10員単環もしくは二環式アリール−アルキル基、アルキルオキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換されたアルキルオキシ基、アシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、アシルアミノ基、アルキルスルホニル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基、1〜2個のハロゲン原子で置換されていてもよい6〜10員単環もしくは二環式アリール基および飽和もしくは不飽和5〜6員含窒素複素環式基から選ばれる1〜4個の基で置換されていてもよい)から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよいアルキル基;(2)a)シアノ基、b)アルキル基、c)カルボキシル基、d)アルキルオキシカルボニル基、e)アミノ基(該アミノ基は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい)及びf)カルバモイル基(該カルバモイル基は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい)から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいシクロアルキル基;(3)式:−N(R)(R)で示される基;(4)1〜2個のハロゲン原子で置換されていてもよい6〜10員単環もしくは二環式アリール基;又は(5)飽和もしくは不飽和4〜7員複素単環式基(該複素単環式基は酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含み、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、オキソ基、アルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換されたアルキル基、アルキルオキシアルキル基、アミノアルキル基、シクロアルキル基、6〜10員単環もしくは二環式アリール−アルキル基、アルキルオキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換されたアルキルオキシ基、アシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、アシルアミノ基、アルキルスルホニル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基、1〜2個のハロゲン原子で置換されていてもよい6〜10員単環もしくは二環式アリール基および飽和もしくは不飽和5〜6員含窒素複素環式基から選ばれる1〜4個の基で置換されていてもよい)であるか、或いは
    (B)R及びRの両者が末端で互いに結合して隣接窒素原子と共に飽和もしくは不飽和4〜7員含窒素複素単環式基(該複素単環式基は2個以上の窒素原子を含有していてもよく、かつ当該窒素原子以外に酸素原子及び硫黄原子から選ばれる1〜2個のヘテロ原子を含有していてもよく、かつハロゲン原子、水酸基、シアノ基、オキソ基、アルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換されたアルキル基、アルキルオキシアルキル基、アミノアルキル基、シクロアルキル基、6〜10員単環もしくは二環式アリール−アルキル基、アルキルオキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換されたアルキルオキシ基、アシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、アシルアミノ基、アルキルスルホニル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基、1〜2個のハロゲン原子で置換されていてもよい6〜10員単環もしくは二環式アリール基および飽和もしくは不飽和5〜6員含窒素複素環式基から選ばれる1〜4個の基で置換されていてもよい)を形成し、
    及びRは一方が水素原子又はアルキル基であり、他方が(1)ハロゲン原子、シアノ基及び6〜10員単環もしくは二環式アリール基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよいアルキル基;(2)a)シアノ基、b)アルキル基、c)カルボキシル基、d)アルキルオキシカルボニル基、e)アミノ基(該アミノ基は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい)及びf)カルバモイル基(該カルバモイル基は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい)から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいシクロアルキル基;(3)1〜2個のハロゲン原子で置換されていてもよい6〜10員単環もしくは二環式アリール基;(4)アシル基;又は(5)飽和もしくは不飽和4〜7員複素単環式基(該複素単環式基は酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含み、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、オキソ基、アルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換されたアルキル基、アルキルオキシアルキル基、アミノアルキル基、シクロアルキル基、6〜10員単環もしくは二環式アリール−アルキル基、アルキルオキシ基、1〜3個のハロゲン原子で置換されたアルキルオキシ基、アシル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、アシルアミノ基、アルキルスルホニル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基、1〜2個のハロゲン原子で置換されていてもよい6〜10員単環もしくは二環式アリール基および飽和もしくは不飽和5〜6員含窒素複素環式基から選ばれる1〜4個の基で置換されていてもよい)であることを表す。〕
    で示される化合物又はその薬理的に許容し得る塩(但し、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]−2−(ヒドロキシメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを除く)。
  3. 一般式[I−I−A]:
    Figure 0004846665
    〔式中、R10及びR20は同一又は異なって、
    (i)6〜10員単環もしくは二環式アリール基(該アリール基はハロゲン原子、シアノ基、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキルオキシ基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基及びアルキルスルホニル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい);又は
    (ii)飽和もしくは不飽和含硫、含酸素もしくは含窒素4〜7員複素単環式基(該複素環式基はハロゲン原子、シアノ基、オキソ基、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキルオキシ基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基及びアルキルスルホニル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい)、
    0Aは(a)水素原子;(b)1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基;(c)アルキルオキシアルキル基;(d)アミノアルキル基(該基のアミノ基部分は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい);(e)アルキル基、アルキルカルボニル基及びアルキルスルホニル基から選ばれる基で置換されていてもよいアミノ基;(f)4〜6員含窒素脂肪族複素環式基;又は(g)水酸基で置換されていてもよいアルキルオキシ基、
    Eは式:−C(=O)−又は−SO−で示される基、
    は下式[i−a]、[ii−a]又は[iii−a]:
    Figure 0004846665
    で示される基、
    環AはC3−8シクロアルキル基(該シクロアルキル基はベンゼン環と縮合していてもよい)又はベンゼン環、Qは単結合手又はメチレン基、
    環Bはその環構成炭素原子を介して隣接窒素原子と結合する4〜7員脂肪族複素環式基、Xは硫黄原子、−SO−、−SO−、酸素原子又は−NR−で示される基、Rはアルキル基、アルキルカルボニル基、アルキルオキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基、又は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、
    30は(a)アルキル基(該アルキル基は水酸基、アミノ基、アシルアミノ基、ジアルキルカルバモイルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基及びジアルキルスルファモイルアミノ基から選ばれる基で置換されていてもよい);(b)シアノ基;(c)カルボキシル基;(d)アルキルオキシカルボニル基;(e)式:−N(Raa)(Rbb)で示される基;(f)式:−CON(Raa)(Rbb)で示される基;(g)下式:
    Figure 0004846665
    で示される基;或いは(h)水酸基、
    aa及びRbbは同一又は異なって水素原子、水酸基、シアノ基、アルキル基、シアノアルキル基、トリハロゲノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルキルオキシアルキル基、シクロアルキル基、式:RxaCO−で示される基、アルキルスルホニル基又はアミノアルキル基(該基のアミノ基部分は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい)を表すか、或いはRaa及びRbbの両者が互いに末端で結合して飽和もしくは不飽和5〜6員含窒素複素単環式基(該複素単環式基は窒素原子以外に酸素原子及び硫黄原子から選ばれる異項原子を更に含有していてもよい)を形成し、Rxaは(a)水素原子、(b)アルキル基(該アルキル基はハロゲン原子、シアノ基、アルキルスルホニル基及びピリジル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい)、(c)アルキルオキシ基(該アルキルオキシ基は6〜10員単環もしくは二環式アリール基で置換されていてもよい)、(d)シクロアルキル基、(e)6〜10員単環もしくは二環式アリール基(該アリール基はハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、トリハロゲノアルキル基及びアルキルオキシ基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい)、(f)アミノ基(該アミノ基は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい)又は(g)飽和もしくは不飽和含硫、含酸素もしくは含窒素4〜7員複素単環式基(該複素単環式基はハロゲン原子、シアノ基、アルキル基及びはトリハロゲノアルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい)、
    40は(a)水素原子;(b)アルキル基;(c)シアノ基;(d)カルボキシル基;(e)アルキルカルボニル基;(f)アルキルオキシカルボニル基;(g)式:−CON(Rcc)(Rdd)で示される基;(h)フェニル基;(i)ベンジル基;又は(j)式:RxaCONH−で示される基、Rcc及びRddは同一又は異なって、水素原子又はアルキル基、
    Aa及びRBaは一方が(a)アルキル基(該アルキル基は水酸基、アルキルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基又はジアルキルアミノ基で置換されていてもよい);(b)フェニル基(該フェニル基はハロゲン原子、アルキルオキシ基及びトリハロゲノアルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい);(c)ベンジル基;(d)5〜6員含窒素ヘテロアリール基;又は(e)シクロアルキル基であり、他方が(a)水素原子;又は(b)アルキル基(該アルキル基は水酸基、アルキルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基又はジアルキルアミノ基で置換されていてもよい)であることを表す〕
    で示される化合物(但し、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(4−シアノ−4−テトラヒドロチオピラニル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン、6−フェニル−7−(4−クロロフェニル)−3−(N−イソプロピルカルバモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−(N−イソプロピルカルバモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(α−ジメチルベンジル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(α−メチルベンジル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−[1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−[1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;および6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(4−シアノベンジル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを除く)又はその薬理的に許容し得る塩。
  4. 一般式[I−I−a]:
    Figure 0004846665
    〔式中、R1A
    (a)ハロゲン原子、ジフルオロアルキル基、トリフルオロアルキル基及びジアルキルアミノ基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいフェニル基、又は
    (b)アルキル基、トリフルオロアルキル基及びアルキルオキシ基から選ばれる基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和5〜6員含窒素複素環式基、
    2Aはハロゲン原子及びシアノ基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいフェニル基、
    0Aは(a)水素原子;(b)1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基;(c)アルキルオキシアルキル基;(d)アミノアルキル基(該基のアミノ基部分は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい);(e)アルキル基、アルキルカルボニル基及びアルキルスルホニル基から選ばれる基で置換されていてもよいアミノ基;(f)4〜6員含窒素脂肪族複素環式基;又は(g)水酸基で置換されていてもよいアルキルオキシ基、
    Eは式:−C(=O)−又は−SO−で示される基、
    S1は下式[i−b]、[i−c]、[i−d]、[ii−b],[iii−b]又は[iii−c]:
    Figure 0004846665
    で示される基、
    環Aは(a)C3−8シクロアルキル基又は(b)ベンゼン環と縮合したC5−6シクロアルキル基、Qは単結合手又はメチレン基、
    環Bはその環構成炭素原子を介して隣接窒素原子と結合する4〜7員脂肪族複素単環式基、Xは硫黄原子、−SO−、−SO−、酸素原子又は−NR−で示される基、Rはアルキル基、アルキルカルボニル基、アルキルオキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基、又は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、
    31はシアノ基、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アミノアルキル基(該基のアミノ部分はアルキルカルボニル基、ジアルキルスルファモイル基、アルキルスルホニル基又はジアルキルカルバモイル基で置換されていてもよい)、カルボキシアルキル基、カルボキシル基、アルキルオキシカルボニル基、カルバモイル基(該基のアミノ基部分はアルキル基及びジアルキルアミノアルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい)、或いは下記:
    Figure 0004846665
    で示される基、
    41は水素原子、アミノ基又は式:RxaCONH−で示される基、Rxaは(a)水素原子、(b)アルキル基(該アルキル基はハロゲン原子、シアノ基、アルキルスルホニル基及びピリジル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい)、(c)アルキルオキシ基(該アルキルオキシ基は6〜10員単環もしくは二環式アリール基で置換されていてもよい)、(d)シクロアルキル基、(e)6〜10員単環もしくは二環式アリール基(該アリール基はハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、トリハロゲノアルキル基及びアルキルオキシ基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい)、(f)アミノ基(該アミノ基は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい)又は(g)飽和もしくは不飽和含硫、含酸素もしくは含窒素4〜7員複素単環式基(該複素単環式基はハロゲン原子、シアノ基、アルキル基及びはトリハロゲノアルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい)、
    32は水酸基、カルボキシル基、アルキルオキシカルボニル基、アミノ基又は式:RxaCONH−で示される基、
    33はカルボキシル基又はアルキルオキシカルボニル基、
    34はシアノ基、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アミノアルキル基、カルボキシアルキル基、カルボキシル基、アルキルオキシカルボニル基、カルバモイル基(該基のアミノ基部分はアルキル基、ヒドロキシアルキル基、シアノアルキル基、トリハロゲノアルキル基、アルキルオキシアルキル基、シクロアルキル基、アルキルスルホニル基及びジアルキルアミノアルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい)、式:
    Figure 0004846665
    で示される基、或いは下記:
    Figure 0004846665
    で示される基、環Jは飽和もしくは不飽和4〜7員含窒素複素単環式基(該複素環式基は窒素原子以外に異項原子として酸素原子を含有していてもよい)、
    35はヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、アルキルオキシカルボニル基又はカルバモイル基(該基のアミノ基部分は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい)、RA1はアルキル基、シクロアルキル基、フェニル基(該フェニル基は、ハロゲン原子、アルキルオキシ基及びトリハロゲノアルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい)又はベンジル基、RB1は水素原子又はアルキル基、
    36はアルキル基又はカルバモイル基、RB2は水素原子又はアルキル基であることを表す。〕
    で示される化合物(但し、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(4−シアノ−4−テトラヒドロチオピラニル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−[1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンおよび6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−[1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを除く)又はその薬理的に許容し得る塩。
  5. 一般式[I−II−i]:
    Figure 0004846665
    〔式中、R10及びR20は同一又は異なって、
    (i)6〜10員単環もしくは二環式アリール基(該アリール基はハロゲン原子、シアノ基、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキルオキシ基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基及びアルキルスルホニル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい);又は
    (ii)飽和もしくは不飽和含硫、含酸素もしくは含窒素4〜7員複素単環式基(該複素環式基はハロゲン原子、シアノ基、オキソ基、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキルオキシ基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基及びアルキルスルホニル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい)、
    0Bは式:−SON(R01)(R02)で示される基、式:−NHCONHR03で示される基、式:−CON(R)(R)で示される基、カルボキシル基又はヒドロキシアルキル基、R01及びR02は同一もしくは異なって水素原子、アルキル基又はカルバモイルアルキル基、R03は水素原子又はアルキル基、R及びRは同一又は異なって水素原子、アルキル基又はジアルキルアミノ基、
    Eは式:−C(=O)−又は−SO−で示される基、
    5Aは水素原子又はアルキル基、
    6A
    (A)アルキル基(該基は(a)ハロゲン原子、(b)水酸基、(c)シアノ基、(d)アルキルオキシ基、(e)カルボキシル基、(f)カルバモイル基(該基は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい)、(g)アルキルチオ基、(h)アルキルスルホニル基(i)シクロアルキル基(該基はアルキル基及び水酸基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい)、(j)1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基及び(k)飽和もしくは不飽和4〜10員、単環もしくは二環式含窒素、含硫もしくは含酸素複素環式基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい);
    (B)シクロアルキル基(該シクロアルキル基はベンゼン環と縮合していてもよく、且つ(a)水酸基、カルボキシル基及びアミノ基から選ばれる基で置換されていてもよいアルキル基;(b)シアノ基;(c)カルボキシル基;(d)式:RxaCO−で示される基;(e)式:−N(Ra1)(Rb1)で示される基;(f)式:−CON(Ra1)(Rb1)で示される基;(g)6〜10員単環もしくは二環式アリール基;(h)6〜10員単環もしくは二環式アリール基で置換されたアルキル基;及び(i)1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和4〜7員含窒素複素単環式基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい)、Ra1及びRb1は同一又は異なって水素原子、水酸基、シアノ基、アルキル基、式:RxaCO−で示される基、アルキルスルホニル基、アミノアルキル基、モノアルキルアミノアルキル基又はジアルキルアミノアルキル基;
    (C)6〜10員単環もしくは二環式アリール基(該アリール基はシアノ基、トリハロゲノアルキル基、アルキルオキシ基及びカルボキシル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい);
    (D)飽和もしくは不飽和4〜10員単環もしくは二環式複素環式基(該複素環式基は硫黄原子、酸素原子及び窒素原子から選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子を含有し、且つ(a)ハロゲン原子、(b)水酸基、(c)オキソ基、(d)シアノ基、(e)アルキル基、(f)トリハロゲノアルキル基、(g)ヒドロキシアルキル基、(h)アルキルオキシアルキル基、(i)アルキルオキシ基、(j)式:RxaCO−で示される基、(k)シクロアルキル基、(l)アルキルスルホニル基、(m)1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基、(n)フェニルスルホニル基、(o)アミノ基、(p)式:RxaCONH−で示される基、(q)1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、(r)ハロゲン原子で置換されていてもよい6〜10員単環もしくは二環式アリール基及び(s)アルキル基及びトリハロゲノアルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和含硫、含酸素もしくは含窒素4〜7員複素単環式基から選ばれる1〜4個の基で置換されていてもよい);
    (E)式:−N(R81)(R91)で示される基、R81は水素原子又はアルキル基、R91は(a)アルキル基(該アルキル基はハロゲン原子、シアノ基及び6〜10員単環もしくは二環式アリール基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい);(b)シクロアルキル基;(c)6〜10員単環もしくは二環式アリール基(該アリール基はハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、トリハロゲノアルキル基、アルキルオキシ基、トリハロゲノアルキルオキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基及び式:RxaCO−で示される基から選ばれる基で置換されていてもよい);(d)式:RxaCO−で示される基;又は(e)飽和もしくは不飽和含硫、含酸素もしくは含窒素4〜7員複素単環式基(該複素環式基はハロゲン原子、アルキル基、トリハロゲノアルキル基及びアルキルオキシ基から選ばれる基で置換されていてもよい);或いは
    (F)R5AとR6Aとが互いに結合して隣接窒素原子と共に飽和もしくは不飽和4〜10員単環もしくは二環式含窒素複素環式基(該含窒素複素環式基は、窒素原子以外にも硫黄原子及び酸素原子から選ばれる1〜2個のヘテロ原子を有していてもよく、且つハロゲン原子、オキソ基、アルキル基、式:RxaCO−で示される基及びジアルキルアミノスルホニル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい)を形成することを表し、
    xaは(a)水素原子、(b)アルキル基(該アルキル基はハロゲン原子、シアノ基、アルキルスルホニル基及びピリジル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい)、(c)アルキルオキシ基(該アルキルオキシ基は6〜10員単環もしくは二環式アリール基で置換されていてもよい)、(d)シクロアルキル基、(e)6〜10員単環もしくは二環式アリール基(該アリール基はハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、トリハロゲノアルキル基及びアルキルオキシ基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい)、(f)アミノ基(該アミノ基は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよい)又は(g)飽和もしくは不飽和含硫、含酸素もしくは含窒素4〜7員複素単環式基(該複素単環式基はハロゲン原子、シアノ基、アルキル基及びはトリハロゲノアルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい)であることを表す。〕
    で示される化合物(但し、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]−2−(ヒドロキシメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを除く)又はその薬理的に許容し得る塩。
  6. 一般式[I−II−ii]:
    Figure 0004846665
    〔式中、R10及びR20は同一又は異なって、
    (i)6〜10員単環もしくは二環式アリール基(該アリール基はハロゲン原子、シアノ基、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキルオキシ基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基及びアルキルスルホニル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい);又は
    (ii)飽和もしくは不飽和含硫、含酸素もしくは含窒素4〜7員複素単環式基(該複素環式基はハロゲン原子、シアノ基、オキソ基、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキルオキシ基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基及びアルキルスルホニル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい)、
    0Bは式:−SON(R01)(R02)で示される基、式:−NHCONHR03で示される基、式:−CON(R)(R)で示される基、カルボキシル基又はヒドロキシアルキル基、R01及びR02は同一もしくは異なって水素原子、アルキル基又はカルバモイルアルキル基、R03は水素原子又はアルキル基、R及びRは同一又は異なって水素原子、アルキル基又はジアルキルアミノ基、
    はアルキル基であることを表す(但し、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニル−2−ヒドロキシメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを除く)。〕
    で示される化合物又はその薬理的に許容し得る塩。
  7. 10が(i)ハロゲン原子、アルキル基、ジフルオロアルキル基、トリフルオロアルキル基及びジアルキルアミノ基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいフェニル基又は(ii)アルキル基、トリフルオロアルキル基及びアルキルオキシ基から選ばれる基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和5〜6員含窒素複素環式基、R20がハロゲン原子及びシアノ基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいフェニル基、
    6Aが(A)アルキル基(該アルキル基は1〜3個のハロゲン原子、水酸基、シアノ基、カルボキシル基及びアルキルオキシカルボニル基から選ばれる基で置換されていてもよい);
    (B)下式:
    Figure 0004846665
    で示される環式基〔式中、環Aは(a)C3−8シクロアルキル基又は(b)ベンゼン環と縮合したC5−6シクロアルキル基、R37は水素原子、シアノ基、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アミノアルキル基、カルボキシアルキル基、カルボキシル基、アルキルオキシカルボニル基、カルバモイル基(該基のアミノ基部分はアルキル基及びジアルキルアミノアルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい)又は下式:
    Figure 0004846665
    で示される基、R43は水素原子、アミノ基、アルキルオキシカルボニルアミノ基、又はベンジルオキシカルボニルアミノ基を表す〕;
    (C)フェニル基(該フェニル基はハロゲン原子、アルキルオキシ基、トリハロゲノアルキル基、カルボキシル基及びアルキルオキシカルボニル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい);
    (D)下式:
    Figure 0004846665
    で示される環式基〔式中、環Bはその環構成炭素原子を介して隣接窒素原子と結合する4〜7員脂肪族複素単環式基、環Bは4〜7員脂肪族含窒素複素単環式基、Xは硫黄原子、式:−SO−で示される基、式:−SO−で示される基、酸素原子又は式:−NR−で示される基、Rはアルキル基、アルキルカルボニル基、アルキルオキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノスルホニル基又は1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基、R38は水素原子、シアノ基、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アミノアルキル基、カルボキシアルキル基、カルボキシル基、アルキルオキシカルボニル基、カルバモイル基(該基のアミノ基部分はアルキル基及びジアルキルアミノアルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい)又は下式:
    Figure 0004846665
    で示される基を表す〕;
    (E)式:−N(R8a)(R9a)で示される基〔式中、R8aは水素原子又はアルキル基、R9aはアルキル基、トリハロゲノアルキル基、シアノアルキル基、ベンジル基、シクロアルキル基、フェニル基(該フェニル基はハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、トリハロゲノアルキル基、アルキルオキシ基、トリハロゲノアルキルオキシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アルキルオキシカルボニル基及びベンジルオキシカルボニル基から選ばれる基で置換されていてもよい)、アルキルオキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基又は5〜6員含窒素ヘテロアリール基を表す〕;又は
    (F)下式:
    Figure 0004846665
    で示される基〔式中、環Aはベンゼン環と縮合していてもよいC3−8シクロアルキル基、環Bdは(a)フェニル基(該フェニル基はハロゲン原子、シアノ基、アルキルオキシ基、トリハロゲノアルキル基又はカルボキシル基で置換されていてもよい)又は(b)ピリジル基、RS11は水素原子又はアルキル基、RS12は水素原子、アルキル基、カルボキシル基、カルバモイル基又はモノもしくはジアルキルカルバモイル基、R39は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、トリハロゲノアルキル基、アミノアルキル基、アルキルオキシ基、カルボキシアルキル基、カルボキシル基、カルバモイル基(該基のアミノ基部分はアルキル基及びジアルキルアミノアルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよい)、アミノ基、アルキルオキシカルボニルアミノ基又はベンジルオキシカルボニルアミノ基、kは0〜2の整数を表す〕である請求項5記載の化合物(但し、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]−2−(ヒドロキシメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを除く)
  8. 10が(i)ハロゲン原子、アルキル基、ジフルオロアルキル基、トリフルオロアルキル基及びジアルキルアミノ基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいフェニル基又は(ii)アルキル基、トリフルオロアルキル基及びアルキルオキシ基から選ばれる基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和5〜6員含窒素複素環式基、R20がハロゲン原子及びシアノ基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいフェニル基である請求項6記載の化合物(但し、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニル−2−ヒドロキシメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを除く)
  9. 及びRが同一又は異なって、(a)ハロゲン原子、シアノ基、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基及び1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよいフェニル基、或いは(b)1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基及びアルキルオキシ基から選ばれる基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和5〜7員含窒素複素環式基であって、
    A1)R’が式[i]で示される基、Rが(a)水酸基及びアミノ基から選ばれる基で置換されていてもよいアルキル基、(b)シアノ基、(c)カルボキシル基、(d)アルキルオキシカルボニル基、(e)式:−CON(R)(R)で示される基又は(f)アシルアミノ基、R及びRが同一又は異なって水素原子、アルキル基又はジアルキルアミノアルキル基、Rが水素原子又はアシルアミノ基であるか、又は;
    A2)R’が式[ii]で示される基、Xが硫黄原子、SO、酸素原子又は式:N−Rで示される基、Rがアルキルオキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、アルキルカルボニル基又はジアルキルアミノスルホニル基、Rが(a)水酸基で置換されていてもよいアルキル基、(b)カルボキシル基、(c)アルキルオキシカルボニル基又は(d)式:−CON(R)(R)で示される基、RおよびRが同一又は異なって水素原子、アルキル基又はトリハロゲノアルキル基、Rが水素原子であるか;又は
    A3)R’が式[iii]で示される基、Rが水酸基で置換されていてもよいアルキル基、フェニル基(該フェニル基はハロゲン原子又はトリハロゲノアルキル基で置換されていてもよい)又は含窒素5〜6員へテロアリール基、Rが水素原子又はアルキル基、Rがアルキル基、カルボキシル基又は式:−CON(R)(R)で示される基、RおよびRが水素原子又はアルキル基であり;かつ
    0Aが水素原子、1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基、水酸基で置換されていてもよいアルキルオキシ基、ヒドロキシアルキル基、アミノ基(該アミノ基はアルキル基、アルキルカルボニル基及びアルキルスルホニル基から選ばれる1又は2個の基で置換されていてもよい)又は4〜6員含窒素脂肪族複素環式基である請求項1記載の化合物(但し、6−フェニル−7−(4−クロロフェニル)−3−(N−イソプロピルカルバモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−(N−イソプロピルカルバモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(α−ジメチルベンジル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(α−メチルベンジル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−[1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−[1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;および6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(4−シアノベンジル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを除く)
  10. R’が式[i]で示される基、Rが(a)C1−6アルキル基、(b)ヒドロキシ−C1−6アルキル基、(c)アミノ−C1−6アルキル基、(d)シアノ基、(e)カルボキシル基、(f)C1−6アルキルオキシ−カルボニル基、(g)カルバモイル基、(h)モノもしくはジ(C1−6アルキル)カルバモイル基、(i)ジ(C1−6アルキル)アミノ−C1−6アルキル−カルバモイル基又は(j)C1−6アルキルオキシ−カルボニルアミノ基であり、Rが水素原子又はフェニル−C1−6アルキルオキシ−カルボニルアミノ基である請求項9載の化合物(但し、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(4−シアノベンジル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを除く)
  11. R’が式[ii]で示される基、Xが硫黄原子、SO、酸素原子又はN−Rで示される基、RがC1−6アルキルオキシ−カルボニル基、C1−6アルキルスルホニル基、C1−6アルキル−カルボニル基又はジ(C1−6アルキル)アミノスルホニル基、Rが(a)カルバモイル基、(b)モノもしくはジ(C1−6アルキル)−カルバモイル基、(c)モノ(トリハロゲノC1−6アルキル)カルバモイル基、(d)C1−6アルキルオキシ−カルボニル基、(e)C1−6アルキル基又は(f)ヒドロキシ−C1−6アルキル基、Rが水素原子である請求項9記載の化合物。
  12. R’が式[iii]で示される基、RがC1−6アルキル基、ヒドロキシ−C1−6アルキル基、フェニル基、ハロゲノフェニル基、トリハロゲノ(C1−6アルキル)−フェニル基又はピリジル基、Rが水素原子又はC1−6アルキル基、RがC1−6アルキル基、カルボキシル基、C1−6アルキルオキシ−カルボニル基又はカルバモイル基である請求項9記載の化合物(但し、6−フェニル−7−(4−クロロフェニル)−3−(N−イソプロピルカルバモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−(N−イソプロピルカルバモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(α−ジメチルベンジル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(α−メチルベンジル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−[1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;及び
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−[1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを除く)
  13. がハロゲン原子、ジハロゲノ−C1−6アルキル基、トリハロゲノ−C1−6アルキル基及びジ(C1−6アルキル)アミノ基から選ばれる1〜2個の基で置換されたフェニル基、C1−6アルキルオキシ−ピロリジニル基、C1−6アルキル−ピペリジル基又はC1−6アルキルオキシピペリジル基、Rが1〜2個のハロゲン原子で置換されたフェニル基、シアノフェニル基又はトリハロゲノ−C1−6アルキル−ピリジル基、R0Aが水素原子、C1−6アルキル基、ジハロゲノ−C1−6アルキル基、トリハロゲノ−C1−6アルキル基、C1−6アルキルオキシ基、ヒドロキシ−C1−6アルキルオキシ基、アミノ基、C1−6アルキル−カルボニルアミノ基、モノ(C1−6アルキル)カルバモイル基又は4〜6員含窒素脂肪族複素環式基である請求項10、11又は12のいずれかに記載の化合物。
  14. 6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1−シアノシクロへキシル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1−シアノシクロペンチル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1−メチルシクロへキシル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1−メチルシクロプロピル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−3−[N−(1−シアノシクロペンチル)カルバモイル]−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−3−[N−(1−シアノシクロへキシル)カルバモイル]−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    3−[N−(4−カルバモイル−1,1−ジオキソ−テトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    2−アセチルアミノ−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−[1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−3−[N−[1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−[1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]−2−(1−ピロリジニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    3−[N−(1−カルバモイルシクロへキシル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−[1−メチル−1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−[1−メチル−1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    3−[N−(4−カルバモイル−1,1−ジオキソ−テトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    3−[N−(1−カルボキシシクロへキシル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[[1−[N−[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]カルバモイル]シクロへキシル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−[1−(N−メチルカルバモイル)シクロへキシル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−[1−(N,N−ジメチルカルバモイル)シクロへキシル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    (S)−3−[N−(1−カルボキシ−2−メチルプロピル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    (S)−3−[N−(1−カルボキシ−2−フェニルエチル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    (S)−3−[N−(1−カルボキシ−2−メチルプロピル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    (S)−3−[N−(α−カルボキシベンジル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    (S)−3−[N−(1−カルボキシ−2−メチルプロピル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    3−[N−(1−カルボキシ−1−メチルエチル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    3−[N−(α−カルボキシベンジル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    3−[N−(1−カルボキシ−1−メチルエチル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    3−[N−(1−カルボキシ−2−フェニルエチル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    3−[N−(4−カルボキシ−1−シクロへキシル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    3−[N−(4−カルボキシベンジル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    3−[N−(3−カルボキシベンジル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−[1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−3−[N−(1−シアノシクロへキシル)カルバモイル]−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1−メトキシカルボニルシクロへキシル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−(メチルスルホニルアミノ)−3−[N−[1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−[N−メチル−N−(メチルスルホニル)アミノ]−3−[N−[1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−メチルピペリジン−1−イル)−3−[N−[1−メチル−1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−メトキシピペリジン−1−イル)−3−[N−[1−メチル−1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(3−メトキシピロリジン−1−イル)−3−[N−[1−メチル−1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(1−メトキシカルボニルシクロへキシル)スルファモイル]−2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    3−[N−(1−カルボキシシクロへキシル)スルファモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(4−メトキシカルボニル−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(4−メチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−メチル−3−[N−(4−メチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−メチル−3−[N−(4−メチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(3−ヒドロキシ−2−メチルプロプ−2−イル)カルバモイル]−2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(4−ヒドロキシメチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−トリフルオロメチル−3−[N−(4−メチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−エトキシ−3−[N−(4−メチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(2−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(4−メチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(3−メトキシカルボニル−1,1−ジオキソチエタン−3−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1−シアノシクロへキシル)カルバモイル]−2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−[N−(3−メチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−[N−(3−メチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(3−メチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−2−(ジフルオロメチル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(3−メチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)−3−[N−(3−メチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−[4−(N−メチルカルバモイル)−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−3−[N−[4−[N−(2,2,2−トリフルオロエチル)カルバモイル]−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル]カルバモイル]−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;および
    6−(2−クロロフェニル)−3−[N−[4−[N−(2,2,2−トリフルオロエチル)カルバモイル]−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル]カルバモイル]−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
    から選ばれる化合物またはその薬理的に許容し得る塩。
  15. 及びRが同一又は異なって、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ジハロゲノアルキル基及びトリハロゲノアルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいフェニル基、R0Bが式:−NHCONHR03で示される基、Eが−C(=O)−で示される基、R”が式:−N(R)(R)で示される基、Rが水素原子、Rが(a)アルキル基、(b)トリハロゲノアルキル基、(c)C3−8シクロアルキル基、(d)ジアルキルアミノ基又は(e)オキソ基、アルキル基及びカルバモイル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和5〜6員含硫複素単環式基である請求項2記載の化合物。
  16. 及びRが同一又は異なって、(i)ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、ジハロゲノアルキル基、トリハロゲノアルキル基及びアルキルオキシ基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいフェニル基或いは(ii)飽和もしくは不飽和5〜6員含窒素複素単環式基、R0Bが式:−SON(R01)(R02)で示される基、R01が水素原子又はアルキル基、R02が水素原子、アルキル基又はカルバモイルアルキル基、Eが−C(=O)−で示される基、R”が式:−N(R)(R)で示される基、Rが水素原子又はアルキル基、Rが(a)ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、アルキルオキシ基、C 3−8シクロアルキル基、1〜2個のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基及びピリジル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよいアルキル基、(b)アルキル基及びカルバモイル基から選ばれる基で置換されていてもよいC3−8シクロアルキル基、(c)アルキル基及びピリジル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基又は(d)オキソ基、アルキル基及びカルバモイル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和5〜6員含窒素もしくは含硫複素単環式基である請求項2記載の化合物。
  17. 及びRが同一又は異なって、ハロゲン原子及びトリハロゲノアルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいフェニル基、R0Bが式:−CON(R)(R)で示される基、Rが水素原子又はアルキル基、Rが水素原子、アルキル基又はジアルキルアミノ基、Eが−C(=O)−で示される基、R”が式:−N(R)(R)で示される基、Rが水素原子、Rが(a)1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基、(b)C3−8シクロアルキル基又は(c)オキソ基及びアルキル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和4〜6員含硫複素単環式基である請求項2記載の化合物。
  18. 及びRが同一又は異なって、ハロゲン原子及びトリハロゲノアルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいフェニル基、R0Bがヒドロキシアルキル基、Eが−C(=O)−で示される基、R”が式:−N(R)(R)で示される基、Rが水素原子、Rが(a)1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基、(b)ピリジル基で置換されたアルキル基、(c)シアノ基及びカルバモイルから選ばれる基で置換されていてもよいC3−8シクロアルキル基又は(d)オキソ基及びアルキル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和4〜6員含窒素もしくは含硫複素単環式基である請求項2記載の化合物(但し、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]−2−(ヒドロキシメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを除く)。
  19. 及びRが同一又は異なって、ハロゲン原子及びトリハロゲノアルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいフェニル基、R0Bがカルボキシル基、Eが−C(=O)−で示される基、R”が式:−N(R)(R)で示される基、Rが水素原子、Rがオキソ基及びアルキル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和5〜6員含硫複素単環式基である請求項2記載の化合物。
  20. が(i)ハロゲン原子、C1−6アルキル基、ジハロゲノC1−6アルキル基及びトリハロゲノC1−6アルキル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいフェニル基或いは(ii)ピペリジノ基、Rがハロゲン原子及びシアノ基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいフェニル基、R0Bが式:−SON(R01)(R02)で示される基、R01が水素原子又はC1−6アルキル基、R02が水素原子、C1−6アルキル基又はカルバモイル−C1−6アルキル基、Rが水素原子、Rが(a)ハロゲン原子、C1−6アルキルオキシ基、C3−8シクロアルキル基及びピリジル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよいC1−6アルキル基、(b)C1−6アルキル基で置換されていてもよいC3−8シクロアルキル基、(c)C1−6アルキル基及びピリジル基から選ばれる1〜2個の基で置換されていてもよいアミノ基又は(d)1〜2個のオキソ基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和5〜6員含窒素もしくは含硫複素単環式基である請求項16記載の化合物。
  21. がトリハロゲノC1−6アルキル−フェニル基、Rがハロゲノフェニル基、R0Bが式:−CON(R)(R)で示される基、Rが水素原子又はC1−6アルキル基、Rが水素原子又はC1−6アルキル基、Rが水素原子、Rが(a)1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、又は(b)オキソ基及びC1−6アルキル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和5〜6員含硫複素単環式基である請求項17記載の化合物。
  22. がトリハロゲノC1−6アルキル−フェニル基、Rがハロゲノフェニル基、R0BがヒドロキシC1−4アルキル基、Rが水素原子、Rが(a)トリハロゲノC1−6アルキル基、(b)ピリジル−C1−6アルキル基、(c)シアノ基及びカルバモイルから選ばれる基で置換されたC5−7シクロアルキル基又は(d)オキソ基及びC1−6アルキル基から選ばれる1〜3個の基で置換されていてもよい飽和もしくは不飽和5〜6員含硫複素単環式基である請求項18記載の化合物(但し、6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]−2−(ヒドロキシメチル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを除く)。
  23. 6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニル−2−(N−メチルスルファモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−エトキシカルボニル−2−(N,N−ジメチルスルファモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    (R)−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−(N−メチルスルファモイル)−3−[N−(1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(シクロペンチル)カルバモイル]−2−(N−メチルスルファモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[[N’−メチル−N’−(2−ピリジル)ヒドラジノ]カルボニル]−2−(N−メチルスルファモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    (R)−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−(N,N−ジメチルスルファモイル)−3−[N−(1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(シクロペンチル)カルバモイル]−2−(N,N−ジメチルスルファモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−(N,N−ジメチルスルファモイル)−3−[N−(1−ピロリジニル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[[N’−メチル−N’−(2−ピリジル)ヒドラジノ]カルボニル]−2−(N,N−ジメチルスルファモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−(N−メチルスルファモイル)−3−[N−(1−ピロリジニル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    (R)−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1−ピロリジニル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[[N’−メチル−N’−(2−ピリジル)ヒドラジノ]カルボニル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    (S)−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(シクロペンチル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    (R)−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    (S)−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−3−[N−(シクロペンチル)カルバモイル]−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    (R)−7−(4−クロロフェニル)−6−(2−シアノフェニル)−3−[N−(1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    7−(4−クロロフェニル)−6−(2−シアノフェニル)−3−[N−(シクロペンチル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    7−(4−クロロフェニル)−6−(2−シアノフェニル)−3−[[N’−メチル−N’−(2−ピリジル)ヒドラジノ]カルボニル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    (R)−2−[N−(カルバモイルメチル)スルファモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    2−[N−(カルバモイルメチル)スルファモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(シクロペンチル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    2−[N−(カルバモイルメチル)スルファモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[[N’−メチル−N’−(2−ピリジル)ヒドラジノ]カルボニル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    2−[N−(カルバモイルメチル)スルファモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1−ピロリジニル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    3−[N−(1−カルボキシシクロへキシル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−(N−メチルスルファモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    3−[N−(1−カルバモイルシクロへキシル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−ヒドロキシメチル−3−[N−[1−メチル−1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−ヒドロキシメチル−3−[N−(3−メチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチエン−3−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−3−[N−(1−シアノシクロへキシル)カルバモイル]−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−ヒドロキシメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−ヒドロキシメチル−3−[N−(4−メチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    2−カルバモイル−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(4−メチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−(N−メチルカルバモイル)−3−[N−(4−メチル−1,1−ジオキソテトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(2,2−ジメチルプロピル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(シクロへキシルメチル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(2,2,2−トリフルオロエチル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(3−メチルプロピル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(2,2−ジフルオロエチル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(シクロプロピルメチル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1−メチルシクロプロピル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−3−[N−(2,2,2−トリフルオロエチル)カルバモイル]−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−ヒドロキシメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−ジフルオロメチルフェニル)−3−[N−(イソブチル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    2−カルバモイル−6−(2−クロロフェニル)−3−[N−(2,2,2−トリフルオロエチル)カルバモイル]−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−3−[N−(2,2,2−トリフルオロエチル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−ジフルオロメチルフェニル)−3−[N−(2,2,2−トリフルオロエチル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(n−プロピル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(イソブチル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(1−メチルプロピル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(3−メトキシプロプ−2−イル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(1−メチルシクロプロピル)カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−3−[N−(2,2,2−トリフルオロエチル)カルバモイル]−7−(4−フルオロフェニル)−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[[N’−メチル−N’−(2−ピリジル)ヒドラジノ]カルボニル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−(2,2,2−トリフルオロエチル)カルバモイル]−2−(ジメチルカルバモイル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−[N−[1−メチル−1−(2−ピリジル)エチル]カルバモイル]−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−3−[N−(3−メトキシプロプ−2−イル)カルバモイル]−7−(4−メチルフェニル)−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−3−[N−(2,2,2−トリフルオロエチル)カルバモイル]−7−(4−メチルフェニル)−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;
    6−(2−クロロフェニル)−3−[N−(イソブチル)カルバモイル]−7−(4−メチルフェニル)−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン;および
    6−(2−クロロフェニル)−3−[N−シクロペンチルカルバモイル]−7−(4−メチルフェニル)−2−スルファモイルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン
    から選ばれる化合物又はその薬理的に許容し得る塩。
  24. 3−[N−(4−カルバモイル−1,1−ジオキソ−テトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン又はその薬理的に許容し得る塩。
  25. 6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1−シアノシクロペンチル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン又はその薬理的に許容し得る塩。
  26. 6−(2−クロロフェニル)−7−(4−クロロフェニル)−3−[N−(1−メチルシクロへキシル)カルバモイル]ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン又はその薬理的に許容し得る塩。
  27. 3−[N−(4−カルバモイル−1,1−ジオキソ−テトラヒドロチオピラン−4−イル)カルバモイル]−6−(2−クロロフェニル)−7−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン又はその薬理的に許容し得る塩。
  28. 請求項1〜27のいずれかに記載の化合物又はその薬理的に許容し得る塩を有効成分としてなる医薬組成物。
  29. 神病、不安障害、ストレス、鬱病、癲癇、神経変性、小脳及び旧小脳(Spinocerebellar)障害、認識障害、頭蓋外傷、パニック発作、末梢ニューロパシー、緑内障、片頭痛、パーキンソン病、アルツハイマー病、ハンチントン舞踏病、レイノー症候群、振せん、強迫性障害、健忘症、老年痴呆、胸腺障害、ツーレット症候群、遅発性ジスキネシア、双極性障害、癌、薬剤誘発性運動障害、失調症、内毒素血症性ショック、出血性ショック、低血圧症、不眠症、免疫学的疾患、多発性硬化症、嘔吐、下痢、喘息、食欲障害、肥満症、非インスリン依存性糖尿病(NIDDM)、耐糖能障害、高インスリン血症、高脂血症、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、脂質代謝異常、動脈硬化、高血圧、冠疾患、記憶障害、泌尿器疾患、心血管疾患、不妊、感染症、髄鞘脱落性疾患、神経炎、ウィルス性脳炎、脳血管障害、肝硬変、又は消化管疾患の予防・治療剤である請求項28に記載の医薬組成物。
  30. 慢性処置及び物質、物質依存又は薬物乱用からの離脱促進剤である請求項28に記載の医薬組成物。
  31. 鎮痛薬もしくは麻酔性及び非麻酔性の薬剤の鎮痛活性の増強剤である請求項28に記載の医薬組成物。
  32. 禁煙補助剤(喫煙からの離脱促進剤)である請求項28に記載の医薬組成物。
  33. 精神病が精神分裂病である請求項29に記載の医薬組成物。
  34. 免疫学的疾患が炎症である請求項29に記載の医薬組成物。
  35. 食欲障害が過食症又は食欲不振である請求項29に記載の医薬組成物。
  36. 消化管疾患が腸通過障害(intestinal transit disorders)である請求項29に記載の医薬組成物。
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