JP4727786B2 - 硬貨処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、1枚ずつ硬貨を繰り出す繰出部に残留した繰り出しが不可能な異物を異物回収箱に回収する硬貨処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の硬貨処理装置では、例えば、図12に示すように、入金処理時に、装置本体1の前面の入出金部2から入金された硬貨を、入出金部2の下方の繰出部3に送り、繰出部3から1枚ずつ搬送通路4に繰り出し、繰出直後に鑑別部5で鑑別し、鑑別結果が正常な正常硬貨を搬送通路4の金種別の各ゲート部6で選別して一時保留部7に一時保留し、入金承認により一時保留部7から金種別収納部8に収納している。
【0003】
出金処理時には、金種別収納部8から投出される硬貨を、搬送部9で繰出部3に送り、繰出部3から1枚ずつ搬送通路4に繰り出し、繰出直後に鑑別部5で鑑別し、鑑別結果が正常な正常硬貨を搬送通路4で入出金部2まで搬送している。
【0004】
補充処理時には、補充カセット10から投出される硬貨を、搬送部9で繰出部3に送り、繰出部3から1枚ずつ搬送通路4に繰り出し、繰出直後に鑑別部5で鑑別し、鑑別結果が正常な正常硬貨を搬送通路4の金種別の各ゲート部6で選別して金種別収納部8に収納している。
【0005】
回収処理時には、金種別収納部8から投出される硬貨を、搬送部9で繰出部3に送り、繰出部3から1枚ずつ搬送通路4に繰り出し、繰出直後に鑑別部5で鑑別し、鑑別結果が正常な正常硬貨を金種別の各ゲート部6の下流のゲート部11で分岐し、シュート部12を通じて硬貨回収カセット13の収納庫14に回収している。この硬貨回収カセット13は、装置本体1の背面近傍に配置して、背面からの操作を容易にしている。
【0006】
そして、出金処理時、補充処理時および回収処理時に、鑑別結果が異常なリジェクト硬貨については、金種別の各ゲート部6の下流のゲート部11で分岐し、シュート部12を通じて硬貨回収カセット13のリジェクト庫15に回収している。
【0007】
また、繰出部3の下方には、繰出部3から繰り出せなかった異物や変形硬貨などを繰出部3内に設けた排出ゲートからシュート16を介して収納する異物回収箱17が取出可能に配置されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、鑑別部5で異常と鑑別されたリジェクト硬貨であっても、金種別の各ゲート部6などが設けられた正常硬貨の通過する搬送通路4上を長い距離搬送し、金種別の各ゲート部6の下流のゲート部11から硬貨回収カセット13内のリジェクト庫15へ収納しているので、正常硬貨を搬送する搬送通路4などでリジェクト硬貨を搬送している最中に障害が発生することがある。
【0009】
また、係員が通常操作する硬貨回収カセット13は装置本体1の背面近くに配置されるので、装置本体1の背面扉を開けて操作するが、このとき、異物回収箱17の状態を係員が確認できない。そのため、異物回収箱17に収納される異物が満杯状態になったことに気が付かずに放置され、そのまま繰出部3から異物が排除され続けられると、繰出部3からのシュート16が異物で詰まり、繰出部3の排出ゲートまで異物が達して排出ゲートの異常が発生したり、異物が異物回収箱17から溢れ出して装置本体1内に散乱することがある。また、異物回収箱17がセットされなかったり、確実にセットされないと、装置本体1内に異物が散乱してしまうことがある。
【0010】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、鑑別によってリジェクト硬貨と判断した場合はリジェクト硬貨を搬送通路から直ぐに分岐させて搬送通路上でのリジェクト硬貨によるトラブルの発生を低減できるとともに、硬貨回収カセットを操作するときに異物回収箱の状態を容易に確認できる硬貨処理装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の硬貨処理装置は、硬貨を1枚ずつ繰り出すとともに繰り出しが不可能な異物を下方に排出可能とする繰出部と、この繰出部から繰り出される硬貨を搬送する搬送通路と、この搬送通路を搬送される硬貨を鑑別する鑑別部と、前記搬送通路の鑑別部で鑑別した回収対象の硬貨を分岐するゲート手段と、このゲート手段で分岐される硬貨を回収する硬貨回収カセットと、開口部を有し、前記繰出部から排出される異物をその開口部から受け入れて回収する異物回収箱と、前記繰出部、前記搬送通路、前記鑑別部、前記ゲート手段、前記硬貨回収カセットおよび前記異物回収箱が配置される装置本体と、この装置本体に対して引出可能とし、前記異物回収箱および前記硬貨回収カセットが装着される引出台とを具備し、前記異物回収箱は、前記硬貨回収カセットの回収時に前記異物回収箱内を視認可能な位置に配置されているものである。
【0012】
そして、繰出部から硬貨を1枚ずつ繰り出し、搬送通路の鑑別部で鑑別し、鑑別の結果、少なくともリジェクト硬貨を含む回収対象の硬貨の場合には、その硬貨を、鑑別部の直後のゲート手段で分岐し、シュート手段を介して硬貨回収カセットに回収する。これにより、リジェクト硬貨を搬送通路から直ぐに分岐させて、搬送通路上でのリジェクト硬貨によるトラブルの発生を低減する。また、繰出部から繰り出しが不可能な異物を下方に排出し、その異物を繰出部の下方に配置される異物回収箱に回収する。異物回収箱は硬貨回収カセットの回収時に異物回収箱内を視認可能な位置に配置するので、硬貨回収カセットを操作するときに異物回収箱の状態を容易に確認可能とし、異物回収箱の状態に応じた対応が可能となる。さらに、装置本体に対して引出可能とする引出台に、異物回収箱および硬貨回収カセットを一緒に装着することにより、引出台を引き出して硬貨回収カセットを操作するときに異物回収箱の状態を容易に確認可能とする。
【0013】
請求項2記載の硬貨処理装置は、請求項1記載の硬貨処理装置において、前記異物回収箱および前記硬貨回収カセットは、前記装置本体に対して着脱可能であるものである。
【0014】
そして、装置本体に対して引出可能とする引出台に、異物回収箱および硬貨回収カセットを一緒に着脱可能に装着することにより、引出台を引き出して硬貨回収カセットを操作するときに異物回収箱の状態を容易に確認可能とする。
【0015】
請求項3記載の硬貨処理装置は、請求項2記載の硬貨処理装置において、前記引出台は、前記異物回収箱が着脱可能に装着される凹状の異物回収箱装着部を有しているものである。
【0016】
そして、引出台の異物回収箱が着脱可能に装着される異物回収箱装着部が凹状であることにより、異物回収箱を装着し忘れても、繰出部から排出される異物を凹状の異物回収箱装着部に受け入れて収納し、異物が散乱するのを防止する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0018】
図1に硬貨処理装置の内部構造を示す側面図を示す。硬貨処理装置は、装置本体21を有し、この装置本体21の前側上部に硬貨の受け入れおよび取り出しと受け入れた硬貨の下方への放出が可能な入出金部22が配設され、この入出金部22の下方に入出金部22から放出される硬貨を図示しないシュートを介して受け入れる繰出部23が配設されている。
【0019】
繰出部23は、例えば、表面の周縁近傍に沿って複数の突起を設けた傾斜円板、およびこの傾斜円板の表面との間に硬貨を貯留するホッパを有し、傾斜円板の回転により、各突起でホッパ内の硬貨を1枚ずつ掻き上げながら、回転円板の上部から硬貨を1枚ずつ繰り出すように構成されている。繰出部23の下部には、傾斜円板の回転によって繰り出しが不可能な例えばクリップや変形硬貨などを含む異物を下方へ排出する排出ゲート24が配設され、この排出ゲート24の下方に排出ゲート24から排出される異物を受け入れるシュート25が配設され、このシュート25の下方すなわち繰出部23の下方に異物を受け入れて収納する異物回収箱26が配置されている。なお、シュート25を設けず、直接、排出ゲート24から異物回収箱26へ異物を排出してもよい。排出ゲート24は、例えばホッパの下部側を開閉可能とすることで構成されている。
【0020】
繰出部23の上部には、繰出部23から1枚ずつ繰り出される硬貨を受け入れて搬送する搬送通路27が接続されている。この搬送通路27は、繰出部23から後方へ向けて上昇傾斜される鑑別分岐通路部28、この鑑別分岐通路部28の後端から後方へ向けて略水平に延設される選別通路部29、およびこの選別通路部29の後端から前方へ向けてターンして入出金部22に接続される出金通路部30を有している。
【0021】
搬送通路27の鑑別分岐通路部28には、搬送される硬貨を材質や形状などから鑑別する鑑別部31が配設され、この鑑別部31の搬送方向の直後に硬貨を分岐可能とするゲート手段としてのリジェクトゲート32およびオーバーフローゲート33が配設されている。これらゲート32,33の下方には分岐された硬貨を含む硬貨を受け入れて所定の方向に導くシュート手段34が配設され、このシュート手段34の下方に硬貨回収カセット35が配設されている。硬貨回収カセット35は、異物回収箱26の近傍に配置されて、装置本体21の側方に引出可能に設けられた引出台36上に異物回収箱26と一緒に着脱可能に装着されている。
【0022】
搬送通路27の選別通路部29には、金種別に硬貨を分岐する金種別ゲート37が配設され、これら金種別ゲート37の下方には分岐された硬貨を金種別に一時保留する金種別一時保留部38が配設され、これら金種別一時保留部38の下方には硬貨を金種別に収納する金種別収納部39が配設されている。金種別収納部39は、上端が開口された筒状で硬貨を上下方向に集積した状態に収納するもので、硬貨収納時には上端開口を通じて上方から硬貨を受け入れ、硬貨投出時には上端開口を通じて上方に硬貨を1枚ずつ上昇させるとともに図示しない投出片で上昇された1枚の硬貨を側方に投出するように構成されている。これら金種別収納部39の側方には金種別一時保留部38および金種別収納部39から投出される硬貨を受け入れてシュート手段34に搬送する搬送部40が配設されている。搬送部40は、搬送ベルトにて構成され、この搬送ベルト上面の一部がオーバーフローゲート33で分岐されるオーバーフロー硬貨を一括して一時保留する一括一時保留部41として構成されている。
【0023】
装置本体21の上部には、補充硬貨を金種別に収納するとともに金種別に放出可能とする補充カセット42が着脱可能に配設されている。補充カセット42から放出された補充硬貨は図示しないシュートを介して搬送部40に送り込まれる。
【0024】
次に、図2に硬貨処理装置の斜視図を示し、装置本体21の側面には、横扉51が開閉可能に配設されているとともに、引出台36およびこの引出台36に装着された異物回収箱26および硬貨回収カセット35を一体に引出可能とする開口部52が形成されている。
【0025】
引出台36は、引出機構53を介して装置本体21内に収納された収納位置と装置本体21から引き出された引出位置とに移動可能とされ、収納位置においてキー54により装置本体21に対して施錠、解錠される錠体55を備えている。
【0026】
次に、図3に引出台36の斜視図を示し、この引出台36には、異物回収箱26が着脱可能に装着される凹状の異物回収箱装着部56と、硬貨回収カセット35が着脱可能に装着される凹状の硬貨回収カセット装着部57とが、引出台36の引出方向に対して交差する方向に並んで配設されている。
【0027】
異物回収箱26は、四角形状の底面部58および四方の側面部59を有し、上面を開口した凹状の箱体に形成され、一辺の側面部59には異物回収箱装着部56より引出台36の引出方向に突出する取手部60が折曲形成されている。
【0028】
異物回収箱装着部56は、四角形状の底面部61(図2に示す)および四方の側面部62を有し、上面を開口した凹状に形成され、異物回収箱26を上下方向に移動させて着脱可能としている。
【0029】
次に、図4は、硬貨回収カセット35について、(a)に平面図、(b)に正面図、(c)に左側面図、(d)に右側面図を示す。この硬貨回収カセット35は、カセット本体71を有し、このカセット本体71の上部一側(引出台36の収納方向に対応する左側)にリジェクト庫73が、上部一側(引出台36の引出方向に対応する右側)に取忘れ回収庫74がそれぞれ対向する外側方から挿脱可能に装着されている。これらリジェクト庫73および取忘れ回収庫74は、装着位置においてカセット本体71に対して施錠、解錠される錠体75,76を備えている。リジェクト庫73の内部は補充リジェクト庫77と運用リジェクト庫78とに区画されている。補充リジェクト庫77には、硬貨補充時に鑑別されたリジェクト硬貨、すなわち硬貨処理装置でデータ管理される前のリジェクト硬貨が収納され、また、運用リジェクト庫78には、出金時や回収時などに鑑別されたリジェクト硬貨、すなわち硬貨処理装置でデータ管理されている硬貨中に含まれるリジェクト硬貨が収納される。
【0030】
カセット本体71の上面には、リジェクト庫73の補充リジェクト庫77および運用リジェクト庫78に対応する位置に補充リジェクト収納口79および運用リジェクト収納口80、取忘れ回収庫74に対応する位置に取忘れ収納口81、リジェクト庫73および取忘れ回収庫74から外れたカセット本体71内に対応する位置に回収収納口82および入金収納口83が形成されている。これら各収納口79〜83は図示しないシャッタによって開閉され、このシャッタは、硬貨回収カセット35を装着した引出台36が装置本体21に対して未セット状態のときに閉塞され、硬貨回収カセット35を装着した引出台36が装置本体21に対してセットされた状態で開放される。
【0031】
次に、図5にシュート手段34の斜視図を示し、このシュート手段34は、シュートユニット91を有し、このシュートユニット91には、リジェクトゲート32で分岐された硬貨(矢印A)を硬貨回収カセット35の補充リジェクト収納口79(矢印B)と運用リジェクト収納口80(矢印C)とに振り分ける振分機構、オーバーフローゲート33で分岐された硬貨(矢印D)を硬貨回収カセット35側(矢印E)と搬送部40側(矢印F)とに振り分けるとともに硬貨回収カセット35側に振り分けられた後に硬貨回収カセット35の回収収納口82(矢印G)と取忘れ収納口81(矢印H)とに振り分ける振分機構、搬送部40から搬送されてくる硬貨を、繰出部23(矢印I)と硬貨回収カセット35の入金収納口83(矢印J)とに振り分ける振分機構を有している。
【0032】
次に、図6ないし図11において、硬貨処理装置による各種の硬貨処理について説明する。
【0033】
まず、図6に補充処理時の説明図を示す。補充カセット42から補充硬貨が放出され、この補充硬貨は、搬送部40およびシュート手段34を通じて、繰出部23に送り込まれ、繰出部23から1枚ずつ搬送通路27の鑑別分岐通路部28に繰り出され、鑑別部31で鑑別される。
【0034】
鑑別結果が正常な硬貨は、鑑別分岐通路部28を通過して選別通路部29に搬送され、金種別ゲート37で金種別に選別され、金種別一時保留部38を通じて(一時保留されない)、金種別収納部39に送り込まれて収納される。
【0035】
ある金種の金種別収納部39に収納可能とする枚数分の硬貨が鑑別部31で鑑別された後、それ以降の対応金種の硬貨はオーバーフロー硬貨とされ、このオーバーフロー硬貨は、オーバーフローゲート33で分岐され、シュート手段34を通じて、硬貨回収カセット35の回収収納口82からカセット本体71内に送り込まれて収納される。
【0036】
鑑別結果が識別不能などの異常なリジェクト硬貨は、鑑別部31の直後のリジェクトゲート32で分岐され、シュート手段34を通じて、硬貨回収カセット35の補充リジェクト収納口79から補充リジェクト庫77に送り込まれて収納される。
【0037】
次に、図7に入金処理時における一時保留までの説明図を示す。入金操作者により入金硬貨が入出金部22に投入され、この入金硬貨は、入出金部22から放出されて繰出部23に送り込まれ、繰出部23から1枚ずつ搬送通路27の鑑別分岐通路部28に繰り出され、鑑別部31で鑑別される。
【0038】
鑑別結果が正常な硬貨は、鑑別分岐通路部28を通過して選別通路部29に搬送され、金種別ゲート37で金種別に選別され、金種別一時保留部38に一時保留される。
【0039】
ある金種の金種別一時保留部38に収納可能とする枚数分の硬貨が鑑別部31で鑑別された後、それ以降の対応金種の硬貨はオーバーフロー硬貨とされ、このオーバーフロー硬貨は、オーバーフローゲート33で分岐され、シュート手段34を通じて、搬送部40上を一括一時保留部41として一時保留される。
【0040】
鑑別結果が識別不能などの異常なリジェクト硬貨は、鑑別分岐通路部28および選別通路部29を通過し、出金通路部30を通じて、入出金部22に搬送されて返却される。このとき、入出金部22は入金硬貨の繰出部23への放出後に硬貨を受け取る状態に復帰されているので、リジェクト硬貨を受け入れて入金操作者による取り出しが可能とされる。
【0041】
繰出部23から全ての入金硬貨が繰り出され、鑑別部31で所定時間以上硬貨を検知しなくなり、繰出部23内の図示しない残留センサで残留物を検知すると、繰出部23の排出ゲート24が開放され、繰出部23から繰り出しが不可能な例えばクリップや変形硬貨などを含む異物が下方へ排出され、シュート25を通じて、異物回収箱26に送り込まれて収納される。
【0042】
また、図8に入金処理時における一時保留後の硬貨収納の説明図を示す。鑑別結果が入金操作者に表示されて、入金が承認されることにより、金種別一時保留部38に金種別に一時保留されていた硬貨が金種別収納部39に収納されるとともに、搬送部40上の一括一時保留部41に一括して一時保留されていた硬貨が搬送部40およびシュート手段34を通じて硬貨回収カセット35の入金収納口83からカセット本体71内に送り込まれて収納される。
【0043】
次に、図9に出金処理時の説明図を示し、出金額に応じた金種および枚数の出金硬貨が金種別収納部39から搬送部40上に投出され、この出金硬貨は、搬送部40およびシュート手段34を通じて繰出部23に送り込まれ、繰出部23から1枚ずつ搬送通路27の鑑別分岐通路部28に繰り出され、鑑別部31で鑑別される。
【0044】
鑑別結果が正常な硬貨は、鑑別分岐通路部28および選別通路部29を通過し、出金通路部30を通じて、入出金部22に搬送される。
【0045】
鑑別結果が識別不能などの異常なリジェクト硬貨は、鑑別部31の直後のリジェクトゲート32で分岐され、シュート手段34を通じて、硬貨回収カセット35の運用リジェクト収納口80から運用リジェクト庫78に送り込まれて収納される。
【0046】
出金額に対応する全ての出金硬貨が入出金部22に送り込まれたら、入出金部22を開閉する図示しないシャッタが開放され、入金硬貨の取り出しが可能とされる。シャッタは、入出金部22から出金硬貨が取り出されたことが図示しないセンサで検知されることによって閉鎖される。
【0047】
次に、図10に取忘れ硬貨回収処理時の説明図を示す。入出金部22に出金硬貨が送り込まれてシャッタが開放された後、所定時間経過しても入出金部22に硬貨が存在することが図示しないセンサで検知されると、入出金部22に取忘れ硬貨が存在するものと判断される。この取忘れ硬貨は、シャッタが閉鎖された後、入出金部22から放出されて繰出部23に送り込まれ、繰出部23から1枚ずつ搬送通路27の鑑別分岐通路部28に繰り出され、鑑別部31で鑑別され、オーバーフローゲート33で分岐され、シュート手段34を通じて、硬貨回収カセット35の取忘れ収納口81から取忘れ回収庫74に送り込まれて収納される。
【0048】
取忘れ回収庫74は装置本体21の側面に露出しているため、硬貨回収カセット35が装置本体21内に収納されている状態でも、取忘れ回収庫74の錠体76を解錠して硬貨回収カセット35から取り外すことにより、取忘れ回収庫74内の取忘れ硬貨を取り出すことができる。
【0049】
次に、図11に回収処理時の説明図を示す。回収指令により、金種別収納部39内に収納されている硬貨が搬送部40上に投出され、この回収硬貨は、搬送部40およびシュート手段34を通じて繰出部23に送り込まれ、繰出部23から1枚ずつ搬送通路27の鑑別分岐通路部28に繰り出され、鑑別部31で鑑別される。
【0050】
鑑別結果が正常な硬貨は、オーバーフローゲート33で分岐され、シュート手段34を通じて、硬貨回収カセット35の回収収納口82からカセット本体71内に送り込まれて回収される。
【0051】
鑑別結果が識別不能などの異常なリジェクト硬貨は、鑑別部31の直後のリジェクトゲート32で分岐され、シュート手段34を通じて、硬貨回収カセット35の運用リジェクト収納口80から運用リジェクト庫78に送り込まれて回収される。
【0052】
そして、硬貨回収カセット35への硬貨の回収が完了したら、係員により、キー54で引出台36の錠体55を解錠し、引出台36を装置本体21から側方に引き出し、硬貨回収カセット35を引出台36の硬貨回収カセット装着部57から上方に抜き外して運搬する。
【0053】
このとき、引出台36により異物回収箱26も一体に引き出されるので、異物回収箱26に異物が収納されているかどうかや異物の収納量などの状態を容易に確認できる。異物回収箱26内に異物が収納されている場合には、異物回収箱26を引出台36の異物回収箱装着部56から上方に抜き外すことにより、異物回収箱26内の異物を容易に取り出すことができる。このように、引出台36を引き出した際に、異物回収箱26の状態を容易に確認できるので、例えば異物回収箱26の異物収納状態を検知するためのセンサやスイッチなどを用いなくても、係員に対して異物回収箱26内の異物の除去を促すことができ、簡素化および安価化できる。
【0054】
また、硬貨回収カセット35からは、錠体75,76の解錠によってリジェクト庫73および取忘れ回収庫74を取り外すことにより、リジェクト庫73の補充リジェクト庫77内および運用リジェクト庫78内のリジェクト硬貨、取忘れ回収庫74内の取忘れ硬貨を取り出すことができ、さらに、リジェクト庫73を取り外した開口部を通じてカセット本体71内の硬貨を取り出すことができる。
【0055】
また、硬貨を取り出した硬貨回収カセット35を引出台36の硬貨回収カセット装着部57に上方から差し込んで装着し、異物回収箱26を取り外している場合には異物回収箱26を異物回収箱装着部56に装着し、引出台36を装置本体21内に押し込み、キー54で引出台36の錠体55を施錠する。
【0056】
また、異物回収箱26を装着し忘れた状態で硬貨処理がなされても、引出台36の異物回収箱装着部56が凹状であるので、繰出部23から排出される異物を凹状の異物回収箱装着部56に受け入れて収納することができ、異物が散乱するのを防止できるとともに、異物回収箱の装着を検知するセンサやスイッチなどを不用にできる。
【0057】
このように、硬貨処理装置では、繰出部23から1枚ずつ繰り出される硬貨を搬送する搬送通路27の鑑別部31の直後に少なくともリジェクト硬貨を含む回収対象の硬貨を分岐させる各ゲート32,33を設けたので、リジェクト硬貨が鑑別された場合にそのリジェクト硬貨を搬送通路27から直ぐに分岐させて、搬送通路27上でのリジェクト硬貨によるトラブルの発生を低減でき、しかも、繰出部23の下方に配置されて繰出部23からの繰り出しが不可能な異物を回収する異物回収箱26の近傍に、各ゲート32,33で分岐される硬貨を受け入れる硬貨回収カセット35を配置でき、そのため、硬貨回収カセット35を操作するときに異物回収箱26の状態を容易に確認でき、異物回収箱26の状態に応じた対応ができる。
【0058】
なお、異物回収箱26と硬貨回収カセット35とは、1つの引出台36に並列に装着することにより、異物回収箱26の状態を容易に確認できるが、異物回収箱26と硬貨回収カセット35とを個々に引出可能に構成したり、異物回収箱26と硬貨回収カセット35とを近傍の範囲内(硬貨回収カセット35の操作時に異物回収箱26の状態を一緒に確認できる範囲内)で離反していても、異物回収箱26の状態を確認できる。
【0059】
【発明の効果】
請求項1記載の硬貨処理装置によれば、繰出部から1枚ずつ繰り出される硬貨を搬送する搬送通路の鑑別部の直後に少なくともリジェクト硬貨を含む回収対象の硬貨を分岐させるゲート手段を設け、リジェクト硬貨を搬送通路から直ぐに分岐させて、搬送通路上でのリジェクト硬貨によるトラブルの発生を低減でき、しかも、繰出部からの繰り出しが不可能な異物を回収する異物回収箱は、硬貨回収カセットの回収時に異物回収箱内を視認可能な位置に配置するため、硬貨回収カセットを操作するときに異物回収箱の状態を容易に確認でき、異物回収箱の状態に応じた対応をできる。さらに、装置本体に対して引出可能とする引出台に、異物回収箱および硬貨回収カセットを一緒に装着するので、引出台を引き出して硬貨回収カセットを操作するときに異物回収箱の状態を容易に確認できる。
【0060】
請求項2記載の硬貨処理装置によれば、請求項1記載の硬貨処理装置の効果に加えて、装置本体に対して引出可能とする引出台に、異物回収箱および硬貨回収カセットを一緒に着脱可能に装着するので、引出台を引き出して硬貨回収カセットを操作するときに異物回収箱の状態を容易に確認できる。
【0061】
請求項3記載の硬貨処理装置によれば、請求項2記載の硬貨処理装置の効果に加えて、引出台の異物回収箱が着脱可能に装着される異物回収箱装着部が凹状であるので、異物回収箱を装着し忘れても、繰出部から排出される異物を凹状の異物回収箱装着部に受け入れて収納することができ、異物が散乱するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態を示したもので、硬貨処理装置の内部構造を示す側面図である。
【図2】 同上硬貨処理装置の斜視図である。
【図3】 同上硬貨処理装置の引出台の斜視図である。
【図4】 同上硬貨処理装置の硬貨回収カセットを示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図である。
【図5】 同上硬貨処理装置のシュート手段の斜視図である。
【図6】 同上硬貨処理装置の補充処理時の説明図である。
【図7】 同上硬貨処理装置の入金処理時における一時保留までの説明図である。
【図8】 同上硬貨処理装置の入金処理時における一時保留後の硬貨収納の説明図である。
【図9】 同上硬貨処理装置の出金処理時の説明図である。
【図10】 同上硬貨処理装置の取忘れ硬貨回収処理時の説明図である。
【図11】 同上硬貨処理装置の回収処理時の説明図である。
【図12】 従来の硬貨処理装置の内部構造を示す側面図である。
【符号の説明】
21 装置本体
23 繰出部
26 異物回収箱
27 搬送通路
31 鑑別部
32 ゲート手段としてのリジェクトゲート
33 ゲート手段としてのオーバーフローゲート
35 硬貨回収カセット
36 引出台
56 異物回収箱装着部
Claims (3)
- 硬貨を1枚ずつ繰り出すとともに繰り出しが不可能な異物を下方に排出可能とする繰出部と、
この繰出部から繰り出される硬貨を搬送する搬送通路と、
この搬送通路を搬送される硬貨を鑑別する鑑別部と、
前記搬送通路の鑑別部で鑑別した回収対象の硬貨を分岐するゲート手段と、
このゲート手段で分岐される硬貨を回収する硬貨回収カセットと、
開口部を有し、前記繰出部から排出される異物をその開口部から受け入れて回収する異物回収箱と、
前記繰出部、前記搬送通路、前記鑑別部、前記ゲート手段、前記硬貨回収カセットおよび前記異物回収箱が配置される装置本体と、
この装置本体に対して引出可能とし、前記異物回収箱および前記硬貨回収カセットが装着される引出台と
を具備し、
前記異物回収箱は、前記硬貨回収カセットの回収時に前記異物回収箱内を視認可能な位置に配置されている
ことを特徴とする硬貨処理装置。 - 前記異物回収箱および前記硬貨回収カセットは、前記装置本体に対して着脱可能である
ことを特徴とする請求項1記載の硬貨処理装置。 - 前記引出台は、前記異物回収箱が着脱可能に装着される凹状の異物回収箱装着部を有している
ことを特徴とする請求項2記載の硬貨処理装置。
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