JP4780543B2 - 内視鏡用バルーン装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、内視鏡で胃内を観察する際に胃が膨らんだ状態を保つように胃の出入口に栓をするための内視鏡用バルーン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡により胃内を観察する際には、胃の粘膜面と観察窓との間の距離を確保するために、内視鏡の先端から送気をして胃を膨らませた状態にするようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
胃の入口である噴門と出口である幽門は各々蠕動運動をしているが、胃の内圧が高まると蠕動運動に合わせて噴門や幽門が開き、胃内の空気が漏れ出して胃が萎んでしまう。
【0004】
そのため、術者は頻繁に胃内に送気操作を行わなければならず、操作が煩雑であるばかりでなく、過剰送気によって患者に無用の苦痛を与える原因にもなっている。
【0005】
そこで本発明は、内視鏡で胃内を観察する際に胃が膨らんだ状態を保つように胃の出入口に効果的に栓をすることができる内視鏡用バルーン装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡用バルーン装置は、胃内に挿入して用いられる内視鏡用バルーン装置であって、二つの膨縮自在なバルーンが可撓性チューブの先端部分に前後に並んで配置され、可撓性チューブを通じて両バルーン内に流体を送り込むことにより、両バルーンのうち胃外に位置するバルーンが膨らむと共に、胃内に位置するバルーンが、胃外に位置するバルーンより大きく膨らむようにしたものである。
【0007】
なお、噴門に栓をするためには、可撓性チューブの先端部分に配置された二つのバルーンのうち、先側に配置されたバルーンが後側に配置されたバルーンより大きく膨らむようにすればよく、その場合は、両バルーンを前後に貫通する内視鏡通過路を形成するとよい。
【0008】
また、幽門に栓をするためには、可撓性チューブの先端部分に配置された二つのバルーンのうち、後側に配置されたバルーンが先側に配置されたバルーンより大きく膨らむようにすればよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1は、本発明の第1の実施例の内視鏡用バルーン装置の先端部分を示しており、直径が2〜3mm程度で膨縮性のない細長い可撓性チューブ1の先端部分に、先側バルーン2と後側バルーン3の二つの膨縮自在なバルーンが前後に並んで配置されている。
【0010】
この内視鏡用バルーン装置は胃の出口である幽門の栓をするためのものなので、可撓性チューブ1の長さは、食道から胃を通過して胃の出口である幽門に達することができるように1.5m程度に設定されている。
【0011】
先側バルーン2と後側バルーン3との間には例えば数mm〜1cm程度の隙間があり、その部分は、例えば可撓性チューブ1と同じ材質により膨縮性の小さなつながり部1aになっている。
【0012】
可撓性チューブ1の基端には、図示されていない注入口金が取り付けられていて、そこから水等を注入することにより、その水が可撓性チューブ1を通って先側バルーン2内と後側バルーン3内に送り込まれ、先側バルーン2と後側バルーン3が各々二点鎖線で示される萎んだ状態から実線で示される膨らんだ状態になる。
【0013】
先側バルーン2と後側バルーン3は、各々中心軸位置(即ち、可撓性チューブ1の延長線)の周りに歪みなく均一に膨らむように形成されており、後側バルーン3の方が先側バルーン2より大きく(例えば径で2〜3倍程度)膨らむように形成されている。
【0014】
このように構成された内視鏡用バルーン装置は、図2に示されるように、内視鏡10の処置具挿通チャンネルに通して使用され、先側バルーン2と後側バルーン3の間に胃100の幽門101を位置させた状態で、注入口金4に接続した注射筒5等から水等を注入して両バルーン2,3を膨らませる。200は食道である。
【0015】
すると、胃内にある後側バルーン3の方が幽門101の外側に出ている先側バルーン2より大きく膨らむので、両バルーン2,3が幽門101の前後の空間にピッタリと嵌まり込んだ状態になる。
【0016】
そのようにして、幽門101が両バルーン2,3によって栓をされて胃内から空気が抜け出さない状態になるので、バルーン装置をそのままの状態にして内視鏡10を体内から抜き出し、バルーン装置とは別に内視鏡10だけを再挿入することにより胃100内各部の観察を行うことができる。
【0017】
なお、可撓性チューブ1と後側バルーン3との間を分離自在に構成して、後側バルーン3側に逆止弁等を設ければ、幽門101に栓をした状態の両バルーン2,3から可撓性チューブ1を取り外して、内視鏡10による胃100内観察をより容易に行うことができる。
【0018】
また、図3に示される第2の実施例のように、可撓性チューブ1を、先側バルーン2に接続された第1チューブ1′と後側バルーン3に接続された第2チューブ1″の二重管構造に構成してもよい。
【0019】
図4は、本発明の第3の実施例の内視鏡用バルーン装置の先端部分を示しており、この実施例の内視鏡用バルーン装置は胃の入口である噴門に栓をするためのものである。
【0020】
そこで、二つのバルーン2,3のうち先側バルーン2の方が後側バルーン3より大きく(例えば径で2〜3倍程度)膨らむように形成されており、内視鏡の挿入部を通過させるための内視鏡通過路6が、上記両バルーン2,3を前後に貫通して形成されている。
【0021】
図5は、そのような内視鏡用バルーン装置が使用されて、両バルーン2,3を膨らませた後の状態を示しており、可撓性チューブ1の図示は省略されている。
ただし、前述のように両バルーン2,3に対して可撓性チューブ1を取り外せるように構成してもよい。
【0022】
この実施例の場合には、胃内にある先側バルーン2の方が噴門102を間に挟んで食道200側にある後側バルーン3より大きく膨らむので、両バルーン2,3が噴門102の前後の空間にピッタリと嵌まり込んだ状態になる。
【0023】
そのようにして、噴門102が両バルーン2,3によって栓をされて胃内から空気が抜け出さない状態になり、内視鏡10は内視鏡通過路6内を経由して胃100内に挿脱することができる。
【0024】
なお、このように噴門102に栓をするためのバルーン装置の場合も、図6に示されるように、可撓性チューブ1を、先側バルーン2に接続された第1チューブ1′と後側バルーン3に接続された第2チューブ1″とに分離した構成にしても差し支えない。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、可撓性チューブの先端部分に前後に並んで配置された二つの膨縮自在なバルーンのうち胃内に位置するバルーンが胃外に位置するバルーンより大きく膨らむようにしたことにより、両バルーンが胃の入口又は出口を挟んでその前後の空間にピッタリと嵌まり込んでその部分に栓をした状態になるので、胃内を観察する際に胃が膨らんだ状態を保って、胃内からの空気漏れのない安定した状態で内視鏡による胃内観察を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の内視鏡用バルーン装置の先端部分の側面断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例の内視鏡用バルーン装置の使用状態の略示図である。
【図3】本発明の第2の実施例の内視鏡用バルーン装置の先端部分の側面断面図である。
【図4】本発明の第3の実施例の内視鏡用バルーン装置の先端部分の側面断面図である。
【図5】本発明の第3の実施例の内視鏡用バルーン装置の使用状態の略示図である。
【図6】本発明の第4の実施例の内視鏡用バルーン装置の先端部分の側面断面図である。
【符号の説明】
1 可撓性チューブ
2 先側バルーン
3 後側バルーン
10 内視鏡
100 胃
101 幽門
102 噴門
Claims (3)
- 胃内に挿入して用いられる内視鏡用バルーン装置であって、二つの膨縮自在なバルーンが、内視鏡の処置具挿通チャンネル内に通される一本の可撓性チューブの先端部分に前後に並んで配置され、上記可撓性チューブは外部に開口することなく上記二つのバルーン内に連通していて、上記可撓性チューブを通じて上記両バルーン内に流体を送り込むことにより、上記両バルーンが同時に膨らんで、上記両バルーンのうち胃内に位置するバルーンが、上記胃外に位置するバルーンより大きく膨らむようにしたことを特徴とする内視鏡用バルーン装置。
- 上記可撓性チューブの先端部分に配置された二つのバルーンのうち、先側に配置されたバルーンが後側に配置されたバルーンより大きく膨らむ請求項1記載の内視鏡用バルーン装置。
- 上記可撓性チューブの先端部分に配置された二つのバルーンのうち、後側に配置されたバルーンが先側に配置されたバルーンより大きく膨らむ請求項1記載の内視鏡用バルーン装置。
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