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JP4771609B2 - 空気清浄機付きプランター - Google Patents

空気清浄機付きプランター Download PDF

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JP4771609B2
JP4771609B2 JP2001110262A JP2001110262A JP4771609B2 JP 4771609 B2 JP4771609 B2 JP 4771609B2 JP 2001110262 A JP2001110262 A JP 2001110262A JP 2001110262 A JP2001110262 A JP 2001110262A JP 4771609 B2 JP4771609 B2 JP 4771609B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気清浄機付きプランターに関する。
【0002】
【従来の技術】
周知の如く、室内用の空気清浄機は、室内の悪臭、タバコ・新建材・ペットの刺激臭、排気ガスの有害ガス等による汚染空気の悪臭、異臭等を、吸着・分解・脱臭等の処理を介して無臭・清潔な空気に変換、及び/又は、汚染空気の細菌、塵埃、粉塵等を、捕捉・分解等の処理を介して無害・清潔な空気に変換(空気を清浄化)することで、快適、清涼感のある室内環境の達成(快適な室内環境の確保)に役立つことが知られている。
【0003】
また一部で市販され、かつ文献等に見られる植木鉢に空気清浄機をセットした空気清浄装置は、空気清浄機に植木鉢をセットした構成であり、目的は、空気の清浄化・快適な室内環境の確保の他に、例えば、室内インテリア、植物(植木)による人間への潤い、心身のリフレッシュを図ることにある。この種の植木鉢に空気清浄機をセットした空気清浄装置(空気清浄機付きプランター)は、悪臭又は刺激臭が発生する老人ホーム、病院等に於ては、必要な装置として設置される傾向にある。
【0004】
尚、前記文献の一例を挙げると、(1)登録実用新案第3037661号の空気清浄装置(文献(1))、(2)登録実用新案第3041734号の空気清浄装置(文献(2))、(3)実開昭64−28646号のバイオプランター(文献(3))、(4)実開平5−2746号の空気清浄機(文献(4))、があるので、概要を説明する。文献(1)、(2)は、下側室にファン、モーター及び通気スリット等の空気吸引機構を、また上側室に栽土、栽培用水及び給気パイフ゜等の空気吸引機構を設けた構成である。従って、上側室より外気(汚染空気)を取入れ、栽土の有用微生物による分解と捕捉で処理して清浄化し、下側室より清浄空気を室内に送出し、快適な室内環境の確保を図る。文献(3)は、下側室に空気取入れ口及びファンを、上側室に独立栄養細菌を含む好気性有用微生物を付着させた栽土を充填した植木鉢を設けた構成である。従って、下側室から外気を吸込み、上側室の栽土中の有用微生物による悪臭、刺激臭等の分解・バイオ処理等(有用微生物による分解とする)又は塵埃を捕捉処理して清浄化し、快適な室内環境の確保を図る。文献(4)は、下側室(下部収納室)に空気取入口、コロナ放電及びフィルター並びにファンを設け、上側室(上部収納室)に植木鉢を設け、コロナ放電及びフィルターで処理して清浄化し、快適な室内環境の確保を図る。
【0005】
また空気清浄装置において、イオン清浄空気の生成を意図する文献の一例を挙げると、(5)登録実用新案第3070424号の空気調整装置(文献(5))、(6)特開平9−56798号の空気浄化装置(文献(6))、(7)特開平9−291407号の装飾用人造植物(文献(7))、があるので、概要を説明する。文献(5)は、植木鉢状容器内に設けた多孔容器に切り炭を設け、この切り炭に空気を接触させてマイナスイオン清浄空気を生成し、空気中に放出する構成である。また文献(6)は、装置本体にフィトンチッド混合液を充填し、このフィトンチッド混合液を通過する空気をマイナスイオン化し、このマイナスイオン化の空気を、空気中に放出する構成である。さらに文献(7)は、造花の花の近傍でオゾン及びマイナスイオンを拡散し、このマイナスイオン化の空気を、空気中に放出する構成である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
文献(1)、(2)は、栽土中の有用微生物及び植物による処理(自然浄化処理)に留まるので、集塵フィルター及び光触媒フィルター等のフィルター類で汚染物質を分解及び脱臭し、かつ塵埃を捕捉する科学的(化学的及び物理的)処理で、空気の清浄化、快適な室内環境の確保が図れないこと、等が課題である。
【0007】
文献(3)は、単に、自然浄化処理に留まる。従って、前記文献(1)、(2)と略同様な課題が残る。
【0008】
文献(4)は、コロナ放電による科学的処理に留まる。従って、自然浄化処理により空気の清浄化、快適な室内環境の確保を図るには課題が残る。
【0009】
また文献(1)〜(4)の構成では、清浄空気を適量又は所定量供給して、栽土・植物の過乾燥防止、有用微生物の繁殖・活性化、或いは清浄空気の所定量を、確実に室内に供給し、室内の浄化又は環境破壊の回避等を図るには課題が残る。さらに文献(1)〜(4)の構成では、老人ホーム等の如く、多量の汚染空気を処理するには、能力的に劣ることが考えられる。
【0010】
文献(5)、(6)は、容器内に、切り炭、フィトンチッド混合液等のマイナスイオン化手段を充填する構成である。従って、狭いスペース内に大量のイオン清浄空気を作るためのマイナスイオン化手段を装置することは困難であること、及び大きな空間又は部屋等に対しては、イオン清浄空気が供給できないパワー不足が考えられること、又はマイナスイオン化手段が、容器全体を占めることから、空気調整装置等が大型化すること、等の課題がある。また文献(7)は、電気回路の複雑化を招来すること、埃の帯電が考えられること、等の課題がある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、プレフィルター、集塵フィルター、光触媒フィルター等による化学的及び物理的処理及び脱臭培土等の材料、有用微生物による自然浄化処理で悪臭、刺激臭、細菌、汚染等の汚れた空気の清浄化を図ること、清浄空気を適量供給して、栽土・植物の過乾燥を防止すること、有用微生物の繁殖・活性化を確保し、清浄化を図ること、又は清浄空気を、比較的広い室内に、素早くかつ確実に供給し、室内空気の置換を速やかに行うこと、等を目的とする。
【0012】
請求項1は、プランターの外装を、少なくとも一方の部屋と他方の部屋に区画し、この一方の部屋と他方の部屋を連通し、前記一方の部屋に空気清浄機を設け、また前記他方の部屋にタンクと植木鉢を設け、前記空気清浄機で生成された清浄空気を、前記一方の部屋に設けた吹出口、及びこの吹出口に設けた上方に開口部を有する上向き風向部と、前記他方の部屋の植木鉢とに送風する構成であって、前記一方の部屋の吹出口に送風した清浄空気を、前記上向き風向部の開口部を利用して空気中に吹出し可能とし、また前記他方の部屋の植木鉢に送風した清浄空気を、栽土に接触して空気中に吹出し可能とする空気清浄機付きプランターである。
【0013】
請求項2の発明は、マイナスイオン清浄空気を、比較的大きな室内の空気中に確実かつスムーズに供給すること、又は請求項1と同じ効果を発揮すること、等を目的とする。
【0014】
請求項2は、プランターの外装を、少なくとも一方の部屋と他方の部屋に区画し、この一方の部屋と他方の部屋を連通し、また前記一方の部屋及び/又は他方の部屋にイオン発生部を設け、前記一方の部屋に空気清浄機を設け、また前記他方の部屋にタンクと植木鉢を設け、前記空気清浄機で生成された清浄空気を、前記一方の部屋に設けた吹出口、及びこの吹出口に設けた上方に開口部を有する上向き風向部と、前記他方の部屋の植木鉢とに送風する構成であって、前記一方の部屋で生成された清浄空気を、前記イオン発生部との接触を介してイオン清浄空気に変換し、このイオン清浄空気を一方の部屋の吹出口に送風し、この吹出口から前記上向き風向部の開口部を利用して空気中に吹出し可能とし、また前記他方の部屋の植木鉢に送風した清浄空気を、栽土に接触して空気中に吹出し可能とする空気清浄機付きプランターである。
【0015】
請求項3の発明は、空気の脱臭、消臭等を図ること、又は脱臭培土等の材料を幼児、老人等が食べることを未然に回避し、その保護を図ること、を目的とする。
【0016】
請求項3は、植木鉢の周辺に設けた枠板の上側及び/又は下側に、脱臭培土、脱臭剤、消臭剤のいずれかを収容する構成とした請求項1、又は請求項2に記載の空気清浄機付きプランターである。
【0017】
請求項4の発明は、イオン発生の効率化、又はイオン発生部の装備の容易化、低コスト化、またスペースの有効利用と、清浄空気のスムース゛な流れの確保、等を目的とする。
【0018】
請求項4は、上記の一方の部屋に設けたイオン発生部が、当該一方の部屋の天板の裏面に設ける構成とした請求項2に記載の空気清浄機付きプランターである。
【0019】
【発明の実施の形態】
空気清浄装置のファンの駆動で、一方の部屋(一方の空間)に、図6の矢印(イ)の如く、外気取入口を介して外気(汚染空気、通常の空気)を取入れる。この空気中の悪臭、刺激臭、塵埃等を、集塵フィルター及び光触媒フィルター等のフィルターによる科学的処理により汚染物質・有害物資を分解、殺菌及び脱臭し、かつ塵埃の捕捉を介して清浄空気(清澄空気)を生成する。この清浄空気の一方は、一方の部屋の吹出口及び/又は上向き風向部から室内に吹出される。この際に、上向き風向部の開口部が上方であるので、図6の矢印(ロ)の如く、室内の上方に向かって吹出される。従って、室内への清浄空気の確実な吹出しを確保し(空気清浄装置の外気取入口への廻り込みを回避し、換言すると、外気との接触を回避し)、室内への清浄空気の拡散を図る。また清浄空気の他方は、通路(連通部、開口部、ダクト等)を経由して、他方の部屋(他方の空間)の植木鉢及びその周囲に設けた枠板・脱臭培土等に送風される。この植木鉢に送風された清浄空気は、栽土又は脱臭培土等の中の有用微生物、他の菌及び植物(脱臭植木・植物等)の根との接触による汚染物質の吸着・分解作用、又は植物浄化(光合成)等による植物の自然浄化処理により、自然清浄空気(自然浄化された清浄空気)が生成される。この自然清浄空気は、植木鉢より、例えば、室内に吹出す(送出される)。前記枠板に送られた清浄空気は、この枠板の小孔より、例えば、材料でさらに清浄化されて室内に吹出す。勿論、枠板の小孔より、例えば、室内にそのまま吹出すこともある。尚、装置の設置環境、場所、配置又は室内の空気の状態、或いは人の健康、病気、人数、配置等の状況に対応して、清浄空気及び/又は自然清浄空気の吹出量を調整する構造も採用できる。
【0020】
尚、植木鉢への水の供給は、栽土の下方又は上方から供給する。尚、上方からの給水は、栽土の汚れを下方に流して、栽土を美麗に保持し、かつ有用微生物の活性化が図れる利点がある。例えば、間欠供給は、栽土のドライ及びウェットのそれぞれの効果が発揮できる。ドライでは、吸着能力の向上、油性の汚染・塵埃の吸着・捕捉を、またウェットでは、水性の汚れの吸着・捕捉、及び有用微生物の活性化を図り得る。
【0021】
また図10〜図12において、本発明の空気清浄機付きプランターの硫化水素吸収実験の一例を示す。この例では、図示の如く、顕著な効果が発揮されていることが判明した。図において、図10は2000.4.4、図11は2000.4.5、図12は2000.4.6の日時にそれぞれ行った一例である。この対比図は、説明及び理解の容易化を意図して、初期値を一定として作成したものであり、また変換値とは、実測値(PPM)を対比用に変換した値を示す。この対比図は、60分を示したものであるが、その後の稼動中の変換値は、本装置では、略1〜2程度を推移するものと考えられる。また同様に清浄機では、稼動中の変換値は、略4〜5程度を推移するものと考えられる。
【0022】
更に図13では、この清浄空気の一方は、一方の部屋の天板の裏面に設けたイオン発生部に接触することで、イオン清浄空気に変換される。このイオン清浄空気は、吹出口及び上向き風向部から室内に吹出される。この際に、上向き風向部の開口部が上方であるので、前述の図6の(ロ)の如く、室内の上方に向かって吹出されることで、同じ効果とともにイオン清浄空気による室内空気の清浄化(ウィルスの死滅効果、又は埃の沈静化等)が図れる。また他方の部屋の清浄空気の流れ及び効果は前述の例に準ずる。またこのイオン清浄空気は、連通部を介して植木鉢にも供給される(他方の部屋にも排出される)。
【0023】
【実施例】
以下、本発明の一例を説明する。
【0024】
1はプランターの外装で、この外装1は、空気清浄機に対応した適量の外気を適所より取入れる一方の部屋111と、清浄空気又は汚染空気などの空気を、再度清浄する他方の部屋112と、に区画されている。そして、図1〜図3は、一方の部屋111と、他方の部屋112が併設された構成であり、安定設置を意図する。また図7〜図9は、一方の部屋111と、他方の部屋112が重畳された構成であり、設置面積の減少を意図する。この例では、二つの方式の区画をそれぞれ示して説明するが、この区画に限定されない。図中2は仕切板の一例を示す。
【0025】
一方の部屋111には、プレフィルター3、集塵フィルター4、光触媒フィルター5、及び紫外線ランプ6、吸込用ファン7が設けられている。この一方の部屋111には、吸込用ファン7を利用して外気取入口8から、例えば、室内Aの外気(イ)が吸い込まれる。この外気(イ)中の塵埃、細菌等は、プレフィルター3、集塵フィルター4で捕捉されるとともに、外気(イ)の汚染物質は、紫外線ランプ6で動作する光触媒フィルター5を利用して、分解及び脱臭、又は殺菌、汚れ防止等の処理がされることにより、清浄空気(ロ)が生成される。この清浄空気(ロ)は、一方の部屋111の適宜箇所に設けた吹出口9を介して室内Aに吹出されるとともに、他方の部屋112(後述する)に供給される。そして、この一方の部屋111の吹出口9には、上向きの上向き風向部900が設けられており、この上向き風向部900を利用して、清浄空気(ロ)を、室内の上方に向かって確実に吹出すこと、外気(イ)との接触を回避すること、又は植物への接触を回避すること、等を意図する。尚、前記上向き風向部900は、図例に限定されず、例えば、吹出口9等に装備した上方向のルーバー(固定式、可動式、手動式等を含む)、又はフート゛等も可能である。またこの清浄空気(ロ)は、植物Pの生育等に役立つことも考えられる。
【0026】
10は一方の部屋111と他方の部屋112を連通する連通部で、この連通部10を介して清浄空気(ロ)が他方の部屋112に送風される。
【0027】
他方の部屋112には、プランター設備が配備されている。図1〜図3の例では、補充用タンク11A、給水用タンク11B、載台12、植木鉢13及び枠板14が設けられている。給水は、給水用タンク11Bの水Wをエアを利用して押し上げて植木鉢13の底部を灌水する。所謂、底面灌水を利用した給水構造である。また給水用タンク11Bへの水Wの補給は、補充用タンク11Aからポンプアップする。また図7〜図9の例では、給水用タンク11B、載台12、植木鉢13及び枠板14が設けられている。給水は、給水用タンク11Bに設けた一本〜数本の給水パイプ15とポンプ17を利用して植木鉢13の上方から供給する。尚、植木鉢13にはスリット、孔、細孔等の水W及び空気が通過する工夫がされている。この植木鉢13に送風された清浄空気(ロ)は、栽土16中の有用微生物及び植物の根との接触による汚染物質の吸着・分解作用と植物Pの自然浄化によりさらに清浄されて自然清浄空気(ハ)として植木鉢13の上方より室内Aに吹出される。また枠板14には小孔140が開設されている。尚、このプランター設備及び後述の脱臭培土、脱臭剤、消臭剤、薬品等の材料は、パック形式を利用して他方の部屋112に設置することは可能であり、交換の容易化、簡便化、スピード化等が図れる。
【0028】
21は脱臭培土、脱臭剤、消臭剤、薬品等の材料であり、枠板14の上側に置き、清浄空気(ロ)の脱臭、殺菌等を図り、自然清浄空気(ハ)の生成に役立てる。この材料21の設置は、他の例として、枠板14の下側で、例えば、連通部10に設けること、植木鉢13の栽土16上に置くこと、又は植木鉢13の隙間に設けること、等もできる。また材料21の形状は、例えば、粒状、シート形状等の各種の態様が可能である。更に材料21は、ネットに収容することもできる。
【0029】
30は表示プレート、31はルーバーを示す。尚、図示しないが、制御部が設けられており、タイマー、給水時間制御、給水喚起・停止・電源等のランプ、警報手段、水位計、フィルター取替えセンサー、材料21取替えセンサー、その他の制御ボタン等を備えている。
【0030】
40は一方の部屋111の天板41の裏面410に設けたイオン発生部で、このイオン発生部40は、裏面410にバインダー400とイオン発生粒子401(マイナスイオン鉱石・粒子、マイナスイオン発生炭、等のイオン発生部材)とで構成されており、このイオン発生粒子401が表面に位置するように形成し、清浄空気との効率的な接触を図り、この清浄空気のイオン清浄空気への変換を図る。例えば、図13に示すように、木工ボンド(登録商標)、木工用ニス、他の接着材等の接着材を希釈化し、かつ肉薄で粘性を低く押えたバインダー400を利用して塗布する。そして、塗布後の乾燥で、バインダー400が収縮すると、その表面にイオン発生粒子401が突出した状態となり、イオン発生粒子401と清浄空気等の空気との接触面積・時間が拡大し、このイオン発生数が増加して、イオン清浄空気への変換の効率化、変換時間の短縮化、等が期待できる。また他方の部屋112にも、イオン清浄空気が排出されて植物Pにも好影響を与える。例えば、生育の促進、虫の排除、根腐れの防止等に役立つことが考えられる。従って、イオン発生粒子401を、バインダー400の表面に設けることは有益である。この塗布する構成では、イオン発生部40を装置の一部に省スペースで設け得ること、又は装置全体の小型化、低価格化が図れること、等の利点がある。またこのイオン発生部40を設ける部位は、前記天板41の裏面410の他に、例えば、一方の部屋111の略全体又は主要部の場合もあり得る。またこのイオン発生部40と接触する空気は、望ましくは、清浄空気とするが、限定されない。尚、布地でも表面にイオン発生粒子401が形成されている場合には、同じ効果が期待できる。この布地では取替えが自由である。またバインダー400に、例えば、酢酸ビニール重合体エマルジョン、木工用ニス等を採用すれば、環境破壊、人への被害等の心配がないことも特徴である。またイオン発生粒子401を、A4サイス゛の塗布面積比で、2G混合した状態が、効果的であった。勿論、イオン発生部40は、他の箇所、例えば、一方の部屋111の略全体又は主要部の場合もあり得る。
【0031】
【発明の効果】
請求項1の発明は、プランターの外装を区画し、一方・他方の部屋とし、かつ一方の部屋と他方の部屋を連通し、一方の部屋に空気清浄機を設け、他方の部屋にタンクと植木鉢を設け、空気清浄機で生成された清浄空気を、一方の部屋に設けた吹出口、及びこの吹出口に設けた上方に開口部を有する上向き風向部と、他方の部屋の植木鉢とに送風する構成であって、一方の部屋の吹出口に送風した清浄空気を、上向き風向部の開口部を利用して吹出すこと、他方の部屋の植木鉢に送風した清浄空気を、栽土に接触して吹出す構成である。従って、プレフィルター、集塵フィルター等による化学的及び物理的処理と、脱臭培土、脱臭剤、消臭剤等と、有用微生物による自然浄化処理を利用して、脱臭、消臭、防菌、防染等を無くし、室内(外)の空気の清浄化が図れること、栽土・植物の過乾燥防止、及び有用微生物の繁殖・活性化等が図れること、又は室内空気の置換が速やかに行えること、清浄空気を適量供給できること、等の特徴がある。
【0032】
請求項2の発明は、プランターの外装を区画し、一方・他方の部屋とし、かつ一方の部屋と他方の部屋を連通し、一方の部屋及び/又は他方の部屋にイオン発生部を設け、一方の部屋に空気清浄機を設け、他方の部屋にタンクと植木鉢を設け、空気清浄機で生成された清浄空気を、一方の部屋に設けた吹出口、及びこの吹出口に設けた上方に開口部を有する上向き風向部と、他方の部屋の植木鉢とに送風する構成であって、一方の部屋で生成された清浄空気を、イオン清浄空気に変換し、イオン清浄空気を一方の部屋の吹出口に送風し、吹出口から前記上向き風向部の開口部を利用して空気中に吹出し可能とし、また他方の部屋の植木鉢に送風した清浄空気(又はイオン清浄空気)を、栽土に接触して空気中に吹出し可能とする構成である。従って、イオン清浄空気を、比較的大きな室内の空気中に確実かつスムース゛に供給できること、又は請求項1と同じ効果が期待できること、等の特徴がある。
【0033】
請求項3の発明は、植木鉢の周辺に設けた枠板の上側及び/又は下側に、脱臭培土、脱臭剤、消臭剤のいずれかを収容する構成とした請求項1、又は請求項2に記載の空気清浄機付きプランターである。従って、空気の脱臭、消臭等が図れること、また下側では、脱臭培土等の材料を幼児、老人等が、誤って食べることを未然に回避し、その保護が図れること、等の特徴がある。
【0034】
請求項4の発明は、一方の部屋に設けたイオン発生部が、当該一方の部屋の天板の裏面に設ける構成とした請求項2に記載の空気清浄機付きプランターである。従って、イオン発生の効率化、又はイオン発生部の装備の容易化、低コスト化、またスペースの有効利用と、清浄空気のスムース゛な流れの確保、等が図れる特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気清浄機付きプランターの正面図である。
【図2】空気清浄機付きプランターの要部の断面図である。
【図3】空気清浄機付きプランターの平面図である。
【図4】空気清浄機付きプランターの正面図である。
【図5】他の空気清浄機付きプランターの正面図である。
【図6】図1の空気清浄機付きプランターを室内に使用した一例を縮尺して示した図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は側面図を示す。
【図7】他の空気清浄機付きプランターの拡大側面図である。
【図8】図7の断面図である。
【図9】他の空気清浄機付きプランターの要部の拡大平面図である。
【図10】本発明の空気清浄機付きプランターの硫化水素吸収実験例を示した濃度対比図であり、2000.4.4に行った一例である。
【図11】本発明の空気清浄機付きプランターの硫化水素吸収実験例を示した濃度対比図であり、2000.4.5に行った一例である。
【図12】本発明の空気清浄機付きプランターの硫化水素吸収実験例を示した濃度対比図であり、2000.4.6に行った一例である。
【図13】さらに他の空気清浄機付きプランターの要部の断面図である。
【図14】図13の例のイオン発生部を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1 外装
111 一方の部屋
112 他方の部屋
2 仕切板
3 プレフィルター
4 集塵フィルター
5 光触媒フィルター
6 紫外線ランプ
7 ファン
8 外気取入口
9 吹出口
900 上向き風向部
10 連通部
11A 補充用タンク
11B 給水用タンク
12 載台
13 植木鉢
14 枠板
140 小孔
15 給水パイプ
16 栽土
17 ポンプ
21 材料
30 表示プレート
31 ルーバー
40 イオン発生部
400 バインダー
401 イオン発生粒子
41 天板
410 裏面
(イ) 外気
(ロ) 清浄空気
(ハ) 自然清浄空気
A 室内
P 植物
W 水

Claims (4)

  1. プランターの外装を、少なくとも一方の部屋と他方の部屋に区画し、この一方の部屋と他方の部屋を連通し、前記一方の部屋に空気清浄機を設け、また前記他方の部屋にタンクと植木鉢を設け、前記空気清浄機で生成された清浄空気を、前記一方の部屋に設けた吹出口、及びこの吹出口に設けた上方に開口部を有する上向き風向部と、前記他方の部屋の植木鉢とに送風する構成であって、
    前記一方の部屋の吹出口に送風した清浄空気を、前記上向き風向部の開口部を利用して空気中に吹出し可能とし、また前記他方の部屋の植木鉢に送風した清浄空気を、栽土に接触して空気中に吹出し可能とする空気清浄機付きプランター。
  2. プランターの外装を、少なくとも一方の部屋と他方の部屋に区画し、この一方の部屋と他方の部屋を連通し、また前記一方の部屋及び/又は他方の部屋にイオン発生部を設け、前記一方の部屋に空気清浄機を設け、また前記他方の部屋にタンクと植木鉢を設け、前記空気清浄機で生成された清浄空気を、前記一方の部屋に設けた吹出口、及びこの吹出口に設けた上方に開口部を有する上向き風向部と、前記他方の部屋の植木鉢とに送風する構成であって、
    前記一方の部屋で生成された清浄空気を、前記イオン発生部との接触を介してイオン清浄空気に変換し、このイオン清浄空気を一方の部屋の吹出口に送風し、この吹出口から前記上向き風向部の開口部を利用して空気中に吹出し可能とし、また前記他方の部屋の植木鉢に送風した清浄空気を、栽土に接触して空気中に吹出し可能とする空気清浄機付きプランター。
  3. 上記の植木鉢の周辺に設けた枠板の上側及び/又は下側に、脱臭培土、脱臭剤、消臭剤のいずれかを収容する構成とした請求項1、又は請求項2に記載の空気清浄機付きプランター。
  4. 上記の一方の部屋に設けたイオン発生部が、当該一方の部屋の天板の裏面に設ける構成とした請求項2に記載の空気清浄機付きプランター。
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