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JP4765954B2 - 照明器具 - Google Patents

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JP4765954B2 JP2007038558A JP2007038558A JP4765954B2 JP 4765954 B2 JP4765954 B2 JP 4765954B2 JP 2007038558 A JP2007038558 A JP 2007038558A JP 2007038558 A JP2007038558 A JP 2007038558A JP 4765954 B2 JP4765954 B2 JP 4765954B2
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Description

本発明は、照明器具に関するものである。
一重環形または二重環形の放電灯を用いた従来の照明器具について薄型化を図った例を図10に示す。照明器具A100は、環形蛍光灯101と、環形蛍光灯101の中心位置に配置され、環形蛍光灯101の環形状における法線方向に水平に伸びて環形蛍光灯101を支持する複数のアーム102を有する器具本体103と、この器具本体103の上面側の中央部に設けられた器具取付部104とを備えており、環形蛍光灯101とアーム102と器具本体103とが略同一平面上に配置されている。
器具取付部104の上面側には差し込み刃104aが設けられており、天井に設置されたアダプタ(図示せず)に差し込んで回転させることで、照明器具A100を天井に着脱自在に取り付けることができる。
環形蛍光灯101としては、二重環形蛍光灯が用いられており、この環形蛍光灯101は一体成形された3本の樹脂製のアーム102により支持されている。このアーム102の先端には、蛍光灯収納部105が設けられており、この蛍光灯収納部105に環形蛍光灯101が着脱自在に取り付けられ、また、アーム102の内部には、環形蛍光灯101の点灯および点灯状態の制御を行うための図示しない点灯装置が収納されている。そして、蛍光灯収納部105の内の1つには、ソケット部106が備えられており、ソケット部106において環形蛍光灯101の図示しない口金がソケット部106に接続されて点灯装置から電力が供給される。(例えば、特許文献1参照)。
このように、アーム102内部のように環形放電灯の内周側の空間に点灯装置を配置して、照明器具の薄型化、小型化を図っているものが従来から知られているが、近年、図11,図12に示すような二重渦巻状の1本の発光管1aを具備した放電灯201がある。発光管1aは、1本の直管状のガラス管を湾曲させて形成され、発光管1aの両端部1b,1cには電極1i,1jが配置され、電極1i,1jは、所謂、ビーズガラスマウント方式のものであり、タングステン製のフィラメント1g,1hと、このフィラメント1g,1hを架持する一対のリード線1m,1nと、この一対のリード線1m,1nを固定支持するビーズガラス1pとからなり、両フィラメント1g,1hが発光管1aの内部に形成される一本の放電路の端部に相当する。さらに、発光管1aは、その端部1b,1cが保持部1z,1z内に位置するように配され、この状態で各リード線1m,1nが接続端子1x,1yに接続されて、接続端子1x,1yを介して電力が供給される。
上記発光管1aは、図12に示すように、上方から見て渦巻の中央を垂直に貫く仮想軸Yの廻りを旋回する2つの渦巻部1d,1eと、この渦巻部1d,1eの一端(フィラメントが設けられている側と反対)で両者を連結する連結部1fとを有する平面状に形成される。発光管1aの管軸の全部またはその殆どは、仮想軸Yと略直交する一平面上に形成され、渦巻部1d,1eは、連結部1fから両端部1b,1c側に移るに従って、仮想軸Yから離れるように同一方向(図12中のS方向)に旋回しており、発光管1aは、同じS方向に旋回している2つの渦巻部1d,1eを有する二重渦巻形状に形成されて、仮想軸Yに直交する方向から見ると薄型形状となる(例えば、特許文献2参照)。
このような二重渦巻形状の放電灯201は、内周側の空間にも発光管を設けたことによって、一重環形または二重環形の放電灯に比べて発光体が平面状に見え、視覚的に面光源となり、配光が均一で明るい薄型のランプとなる。この二重渦巻形状の放電灯201を用いた照明器具A200としては、図13に示すような天井直取り付け型で鉛直下方を照明するダウンシーリングタイプがあり、天井に取り付けられる器具本体202と、器具本体202内に配置される点灯装置203と、器具本体202の下面に取り付けられる二重渦巻形状の放電灯201と、器具本体202の下面側に覆設するカバー204とを備えている。
特開2005−235598号公報 特開2006−85943号公報
上記二重渦巻形状の放電灯201を用いた照明器具A200では、上記環形蛍光灯101を用いた照明器具A100のようにランプの内周側に点灯装置を配置することができないため、放電灯201と点灯装置203とを仮想軸Y方向に重ねて配置しなければならず、薄型化、小型化が困難であった。
また、点灯装置203が放電灯201の上方に接近して配置されており、放電灯201の発熱が上方の点灯装置203に伝わりやすく、点灯装置203内の電子部品は厳しい温度条件下に置かれることになる。したがって、点灯装置203内の電子部品に大型のものを用いたり、点灯装置203と放電灯201との間の距離を離すことが必要となって、薄型化、小型化が一層困難になっていた。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、二重渦巻形状のように発光管を曲折させて平面形状に構成された放電灯を用いて、薄型化、小型化を可能にした照明器具を提供することにある。
請求項1の発明は、両端に口金を設けた発光管を曲折させて平面形状に構成された放電灯と、長辺部と短辺部を有する長尺状に形成され、外部電源からの配線が接続される入力端子および放電灯へ電力を供給する配線が接続される出力端子を具備する点灯装置と、放電灯および点灯装置を収納する器具本体とを備え、放電灯および点灯装置は前記発光管の平面形状を含む平面上に配置され、且つ放電灯は点灯装置の一方の長辺部に対向して配置され、点灯装置の他方の長辺部に対向する器具本体の側面に、外部電源からの配線を引き込むための挿通孔が設けられ、入力端子および出力端子は、点灯装置の短辺方向に向かって配線の端部を差し込むことで結線が行われる速結端子であり、入力端子および出力端子に接続された各配線は互いに交差しないように配線されることを特徴とする。
この発明によれば、照明器具の厚みは、放電灯と点灯装置とのうち厚み寸法が大きいほうによって決まり、従来のように放電灯と点灯装置とを重ねて配置した場合に比べて、薄型化を図ることができる。また、点灯装置の長辺部に対向して放電灯を配置することでも寸法を抑えることができ、小型化を図ることができる。すなわち、二重渦巻形状のように発光管を曲折させて平面形状に構成された放電灯を用いて、薄型化、小型化が可能になる。また、出力配線を流れる高周波電流によって入力配線に誘起される雑音が低減され、小型化による雑音端子電圧の性能悪化を抑制できる。また、配線が大きく湾曲することなく端子に接続可能であり、放電灯の配光を遮ることなく照明器具の小型化が可能となる。
請求項2の発明は、請求項1において、前記放電灯の発光管は、二重渦巻状であることを特徴とする。
この発明によれば、発光体が平面状に見え、視覚的に面光源となり、配光が均一で明るい薄型のランプが構成される。
請求項3の発明は、請求項1において、前記放電灯の発光管は、円状または多角形状に巻回して形成され、前記点灯装置の長辺部の寸法は、円の直径または多角形の対角線長さの1.0〜1.3倍であることを特徴とする。
この発明によれば、放電灯の大きさから推測される必要な出力電力に対して、点灯装置の十分な実装面積を確保可能な長辺部の長さが設定される。
請求項4の発明は、請求項1乃至3いずれかにおいて、前記点灯装置は、前記入力端子および前記出力端子を、長辺方向の両端部に各々設けることを特徴とする。
この発明によれば、出力配線を流れる高周波電流によって入力配線に誘起される雑音が低減され、小型化による雑音端子電圧の性能悪化を抑制できる。
請求項5の発明は、請求項1乃至4いずれかにおいて、前記配線は、端部の被覆を除去した単線または端部に半田上げを施した電線であることを特徴とする。
この発明によれば、配線が大きく湾曲することなく端子に接続可能であり、放電灯の配光を遮ることなく照明器具の小型化が可能となる。
請求項6の発明は、請求項1乃至5いずれかにおいて、各口金を介して前記発光管内に設けた一対のフィラメントは、一方のフィラメントの電位が他方のフィラメントの電位より高く、一方のフィラメントを設けた口金に前記点灯装置から電気的に接続される配線は、他方のフィラメントを設けた口金に前記点灯装置から電気的に接続される配線より短いことを特徴とする。
この発明によれば、出力配線間の寄生容量による悪影響を抑制し、さらには雑音性能の向上も可能となる。
以上説明したように、本発明では、二重渦巻形状のように発光管を曲折させて平面形状に構成された放電灯を用いて、薄型化、小型化が可能になるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
本実施形態の照明器具A1は図1、図2に示され、下面を開口した矩形函状の器具本体10内に、二重渦巻形状の放電灯1と、点灯装置2と、点灯装置2の入力配線Wiおよび出力配線Wo1,Wo2と、ランプホルダー3と、ソケット4,5とを収納し、器具本体1の下面開口には光透過性のカバー11を覆設している。器具本体10は、周囲を4つの側面で囲まれており、その一側面10aに構造物の壁等に固定するためのブラケット12を設けている。
本実施形態の放電灯1は、図3に示すように、上記背景技術と同様な二重渦巻状の1本の発光管1aを備えており、発光管1aは、上方から見て渦巻の中央を垂直に貫く上下方向の仮想軸Yの廻りを旋回する2つの渦巻部1d,1eと、この渦巻部1d,1eの一端(フィラメントが設けられている側と反対)で両者を連結する連結部1fとを有する平面状に形成される。発光管1aの管軸の全部またはその殆どは、仮想軸Yと略直交する水平方向の一平面上に形成され、渦巻部1d,1eは、連結部1fから両端部1b,1c側に移るに従って、仮想軸Yから離れるように同一方向(図3中のS方向)に旋回しており、発光管1aは、同じS方向に旋回している2つの渦巻部1d,1eを有する二重渦巻形状に形成されて、仮想軸Yに直交する方向から見ると薄型形状となる。そして、発光管1aの両端部1b,1cには口金1q,1rが取り付けられ、口金1q,1rは、発光管1aの両端部1b,1cに封着された電極1i,1jの各リード線1m,1n(図12参照)に接続した一対の電源接続端子ピン1s,1tを備える。
この二重渦巻形状の放電灯1は、器具本体10の上底面に固定されたランプホルダー3に保持されている。ランプホルダー3は、図1に示すように、長方形状のベース部3aと、ベース部3aの長手方向の両端部に設けられた保持部3b,3bとを備え、保持部3b,3bは、ベース部3aから発光管1a側にU字状に湾曲しており、当該湾曲部内に発光管1aの外周を嵌め込むことで、放電灯1の発光面が上下方向を向くように保持している。さらに、器具本体1の上底面には一対のソケット4,5が配置されており、発光管1aの両端部1b,1cに設けた各口金1q,1rがソケット4,5に着脱自在に装着され、各口金1q,1rの電源接続端子ピン1s,1tは、ソケット4,5に接続された出力配線Wo1,Wo2を介して点灯装置2の出力に各々接続されている。
点灯装置2は、図4に示すように、矩形の金属ケース2bおよび金属カバー2cを組み合わせて形成された筐体2aを備え、金属ケース2bの両端部に設けた取付孔2f,2gに図示しないねじを挿通させることで、器具本体10に取り付けられる。筐体2aは矩形函状に形成されて、互いに対向する短辺部21,22と、互いに対向する長辺部23,24とで矩形の外周を構成し、筐体2a内にはインバータ等の回路を実装したプリント基板2dが収納されている。
プリント基板2dは、短辺部21側の端部に一組の入力端子Tiを設け、短辺部21に対向する短辺部22側の端部に2組の出力端子To1,To2(なお、出力端子To1,To2の両方を指すときは、出力端子Toと称す)を設けており、入力配線Wiを介して入力端子Tiに入力された商用電源を高周波電力に変換し、この高周波電力が出力端子To1,To2から出力配線Wo1,Wo2、ソケット4,5を介して放電灯1へ供給される。このプリント基板2dは、ねじ2eによって金属ケース2bに取り付けられるとともに、プリント基板2dのグランド電位を金属ケース2bに電気的に接続している。
また、金属カバー2cは、プリント基板2dの長辺方向の両端部に配置した入力端子Ti、出力端子To1,To2が露出するように、プリント基板2dを覆っており、入力端子Ti、出力端子To1,To2への結線の際に金属カバー2cを取り外す必要はなく、さらに上記入力端子Ti、出力端子To1,To2は、端部の被覆を除去した単線または端部に半田上げを施した電線を差し込むことで結線が行われる速結端子であり、入力配線Wi、出力配線Wo1,Wo2を容易に接続できる。入力端子Ti、出力端子To1,To2に対して電線を差し込む方向は、筐体2aの短辺方向と同一になるように構成されており、本実施形態において入力配線Wi、出力配線Wo1,Wo2が大きく湾曲することなく接続可能であり、放電灯1の配光を遮ることなく照明器具A1の小型化に寄与している。
そして、器具本体10内では、点灯装置2の一方の長辺部23を側面10aに沿って配置し、点灯装置2の他方の長辺部24に対向して放電灯1を配置しており、放電灯1および点灯装置2は、発光管1aの上記仮想軸Yと直交して発光管1aの平面形状を含む平面X(図2参照)上で互いに近接して配置されている。すなわち、二重渦巻形状の放電灯1および点灯装置2は、器具本体10内で水平方向の同一平面X上に並設されており、照明器具A1の上下方向の寸法(厚み)は、放電灯1と点灯装置2とのうち上下方向の寸法が大きいほうによって決まり、従来のように放電灯1と点灯装置2とを仮想軸Y方向に重ねて配置した場合に比べて、薄型化を図ることができる。また、点灯装置2の長辺部23に対向して放電灯1を配置することでも、器具本体10の寸法を抑えることができ、小型化を図ることができる。
さらに、放電灯1の発熱は上方に伝達されるので、放電灯1に対して水平方向に配置された点灯装置2には放電灯1の発熱が伝わり難くなり、点灯装置2内の電子部品が厳しい温度条件下に置かれることはない。したがって、点灯装置2内の電子部品に小形のものを用いることや、点灯装置2を放電灯1に近づけることが可能となって、薄型化、小型化が一層容易となる。
また、器具本体10の側面10aの一端側には、入力配線Wiを引き込むための挿通孔10bが穿設され、点灯装置2は、入力端子Tiが挿通孔10bの近傍に位置するように、入力端子Tiを側面10aの一端側に向けて配置される。この入力配線Wiは、挿通孔10bから入力端子Tiまで最短距離で引き回されて出力配線Wo1,Wo2と互いに交差、接触しないように配線されている。したがって、出力配線Wo1,Wo2を流れる高周波電流によって入力配線Wiに誘起される雑音が低減され、小型化による雑音端子電圧の性能悪化を抑制している。
次に、点灯装置2の筐体2a内には、図5に示す、AC/DCコンバータ部2mと、インバータ部2nと、出力部2oとで構成された点灯回路が収納されている。
AC/DCコンバータ部2mは、入力端子Tiを介して入力された商用電源ACを全波整流する全波整流器DBと、全波整流器DBの出力端間に接続されたコンデンサC1と、全波整流器DBの+側出力に接続されたインダクタL1とダイオードD1との直列回路と、インダクタL1を介して全波整流器DBの出力端間に接続されたFET等のスイッチング素子Q1と、ダイオードD1を介してスイッチング素子Q1に並列接続された平滑用のコンデンサC2と、コンバータ制御回路K1とで構成される。そして、コンバータ制御回路K1がスイッチング素子Q1をオン・オフ制御することによって、商用電源ACの全波整流電圧を所望の直流電圧に変換し、コンデンサC2の両端から出力する。
インバータ部2nは、AC/DCコンバータ部2mの出力端間に接続されたFET等のスイッチング素子Q2,Q3(ハイサイド側スイッチング素子Q2、ローサイド側スイッチング素子Q3)の直列回路と、インバータ制御回路K2とからなるハーフブリッジインバータで構成される。そして、インバータ制御回路K2がスイッチング素子Q2,Q3を交互にオン・オフすることで、矩形波電圧を出力する。
出力部2oは、スイッチング素子Q3の両端間に、コンデンサC3とインダクタL2の直列回路、出力端子To1(電源側端子To11、非電源側端子To12)、コンデンサC4、出力端子To2(電源側端子To21、非電源側端子To22)を接続して構成されており、スイッチング素子Q3の高圧側は、コンデンサC3とインダクタL2の直列回路を介して出力端子To1の電源側端子To11に接続され、スイッチング素子Q3の低圧側は、出力端子To2の電源側端子To21に接続される。そして、出力端子To1を一対の出力配線Wo1を介してソケット4に接続することで、電源側端子To11―非電源側端子To12間には放電灯1のフィラメント1gが接続され、また出力端子To2を一対の出力配線Wo2を介してソケット5に接続することで、電源側端子To21―非電源側端子To22間には放電灯1のフィラメント1hが接続される。さらに、非電源側端子To12−To22間にはコンデンサC4が接続される。
そして、インバータ部2nが出力した矩形波電圧は、コンデンサC3によって直流成分がカットされ、さらにインダクタL2とコンデンサC4とのLC共振回路の共振作用によって、放電灯1の始動電圧、点灯電圧を得ている。また、このLC共振回路の経路には放電灯1のフィラメント1g,1hが介挿されており、コンデンサ予熱方式となっている。
ここで、交流電源ACのいずれか1線がアースされている場合、フィラメント1gおよび出力配線Wo1の対地間電圧をV1とし、フィラメント1hおよび出力配線Wo2の対地間電圧をV2とすると、対地間電圧V1は商用電源ACの電圧の一部に、インバータ部2nが出力する高周波電圧が重畳した電圧であり、対地間電圧V1>対地間電圧V2の関係が成り立つ。すなわち、出力配線Wo1が高圧側配線となり、出力配線Wo2が低圧側配線となる。
上記回路構成において、出力配線Wo1−Wo2間には、図6の概略図に示すような寄生容量Ckが発生し、寄生容量Ckは、出力配線Wo1,Wo2の配線間距離、配線長に密接に関係している。この寄生容量Ckの発生は、コンデンサC4の容量が増加することと等価であり、コンデンサC4の見かけ上の容量増加はインダクタL2とコンデンサC4との共振特性に影響を及ぼし、放電灯1に印加される電圧が減少するので、放電灯1の始動、点灯性能が悪化する。また、放電灯1のような二重渦巻形状の放電灯は、管長が長いために始動電圧が高く、特に始動特性は寄生容量Ckの影響を受けやすい。したがって、放電灯1の始動、点灯性能の悪化を防止するためには、寄生容量Ckによる放電灯1の印加電圧低下を抑制する必要がある。
そこで、本実施形態では、図1に示すようにソケット4をソケット5より点灯装置2の出力端子Toに近い位置に配置することで、高圧側の出力配線Wo1の配線長を低圧側の出力配線Wo2の配線長より短くしている。図7は、出力配線Wo1,Wo2の各配線長と放電灯1に印加される電圧(コンデンサC4の両端電圧)との関係を実際に測定した結果である。出力配線Wo1,Wo2の各配線長が同一の20cmの場合を基準として、両方の配線長が35cmまたは50cmになった場合、あるいは一方の配線長が35cmで他方の配線長が50cmになった場合のコンデンサC4の両端電圧を測定している。この測定結果によると、出力配線Wo1,Wo2の配線長が長くなるほどコンデンサC4の両端電圧は低下するが、一方の配線長が変わらず、他方の配線長のみが長くなった場合にはコンデンサC4の両端電圧が殆ど変化しない。すなわち、出力配線Wo1,Wo2の配線長に差がある場合は、いずれか短いほうの配線長でコンデンサC4の両端電圧の低下度が決まっており、本実施形態では高圧側の出力配線Wo1の配線長を低圧側の出力配線Wo2の配線長より短くすることで、寄生容量Ckによる電圧低下を抑制し、さらには雑音性能の向上も図っている。なお、本実施形態では、高圧側の出力配線Wo1の配線長を13.5cm、低圧側の出力配線Wo2の配線長を28.0cmに設定する。
したがって、発光管1aの両端部1b,1cに設けた口金1q,1rを介してフィラメント1g,1hに電力供給する場合、視覚的に面光源になるという二重渦巻形状の放電灯1の特長を生かすために、出力配線Wo1,Wo2を放電灯1に重ならないように引き回すと、配線長が長くなってしまい、出力配線Wo1,Wo2間に発生する寄生容量Ckによって、電気特性、特に放電灯1に印加される高周波電圧に大きな影響を及ぼしてしまうが、本実施形態のように高圧側の出力配線Wo1の配線長を低圧側の出力配線Wo2の配線長より短くすることで、出力配線Wo1,Wo2を放電灯1に重ならないように引き回しながら、寄生容量Ckの影響を低減できる。
(実施形態2)
図8は、本実施形態の照明器具A2を側方から見た平面透視図であり、後面(図8の奥の面)が前面(図8の手前の面)より広い函状の器具本体15を備え、後面を構造物の壁等に固定して設置される。器具本体15内の後面内側には、二重渦巻形状の放電灯1と、点灯装置2と、ランプホルダー3と、ソケット4,5とを配置し、点灯装置2の入力端子Ti、出力端子To1,To2には、器具本体15の後面に穿設した挿通孔15eを介して商用電源から入線された入力配線Wi、およびソケット4,5からの出力配線Wo1,Wo2が各々接続されて、放電灯1へ高周波電力を供給している。基本構成は実施形態1と同様であり、器具本体15内では、点灯装置2の長辺部24を側面15aに沿って配置し、点灯装置2の長辺部23に対向して放電灯1を配置しており、放電灯1および点灯装置2は、発光管1aの上記仮想軸Yと直交して発光管1aの平面形状を含む平面上で互いに近接して配置されている。すなわち、二重渦巻形状の放電灯1および点灯装置2は、器具本体15内で同一平面上に並設されており、照明器具A1の前後方向の寸法は、放電灯1と点灯装置2とのうち前後方向の寸法が大きいほうによって決まり、従来のように放電灯1と点灯装置2とを仮想軸Y方向に重ねて配置した場合に比べて、薄型化を図ることができる。また、点灯装置2の長辺部23に対向して放電灯1を配置することでも、器具本体15の寸法を抑えることができ、小型化を図ることができる。
さらに、放電灯1の発熱は上方に伝達されるので、放電灯1に対して水平方向に配置された点灯装置2には放電灯1の発熱が伝わり難くなり、点灯装置2内の電子部品が厳しい温度条件下に置かれることはない。したがって、点灯装置2内の電子部品に小形のものを用いることや、点灯装置2を放電灯1に近づけることが可能となって、薄型化、小型化が一層容易となる。
本実施形態では、図8において、二重渦巻形状の放電灯1の発光領域として、放電灯1の中心から半径aの点線で示した仮想円領域H1を設定すると、仮想円領域H1の側面15a側の端部から側面15a方向へ距離b離れたところに、短辺部21,22の長さがcである点灯装置2を、長辺部23が放電灯1に対向するように配置している。ここで、半径a=60mm、距離b=15mm、長さc=150mmであり、2(a+b)=cの関係が成立しており、点灯装置2によって放電灯1の光が遮光される領域H2は、仮想円領域H1の中心から側面15a側の回転角90度の範囲内に抑えられる。
このとき、点灯装置2の長辺部23,24の寸法dは、仮想円領域H1の直径2aの1.0〜1.3倍に設定されており、放電灯1の大きさから推測される必要な出力電力に対して、点灯装置2の十分な実装面積を確保可能な長辺部23,24の長さとなっている。
さらに、器具本体15の互いに対向する両側面15a,15bを遮光材で形成し、器具本体15の互いに対向する上下面15c,15dを開放する(または光透過性の材料で形成する)とともに、前後面も遮光材で覆うことで、図9のように,上方の範囲H10内および下方の範囲H11内のみに、水平方向に対称な配光を施すことができ、例えば、この範囲H10,H11は、仮想円領域H1の中心から上方向および下方向の回転角90度の各範囲に設定される。また、この構成を応用すれば、直接光と間接光の両方を用いた演出や、前後面で表示を行う用途にも展開できる。
なお、二重渦巻形状の放電灯1の発光管1aの横断面形状は、円形状に限定するものではなく、例えば、略楕円形状であっても、多角形状であってもよく、例えば多角形形状の場合、点灯装置2の長辺部23,24の寸法dは、多角形の対角線長さの1.0〜1.3倍に設定される。
また、点灯装置2は入力端子Tiを下方に向けて配置され、さらに器具本体15の後面において、入力配線Wiを引き込むための挿通孔15eが側面15b側に穿設されて、挿通孔15eから器具本体15内に引き込まれた入力配線Wiは、配線固定具Dを介して器具本体15の下面15dを通り、点灯装置2の入力端子Tiに接続される。この入力配線Wiは、出力配線Wo1,Wo2と互いに交差、接触しないように配線されており、出力配線Wo1,Wo2を流れる高周波電流によって入力配線Wiに誘起される雑音が低減され、小型化による雑音端子電圧の性能悪化を抑制している。
また、ソケット4をソケット5より点灯装置2の出力端子Toに近い位置に配置することで、高圧側の出力配線Wo1の配線長を低圧側の出力配線Wo2の配線長より短くしており、出力配線Wo1,Wo2を放電灯1に重ならないように引き回しながら、寄生容量Ckの影響を低減している。
なお、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
実施形態1の照明器具の構成を示す斜視図である。 同上の構成を示す側面断面図である。 同上の二重渦巻形状の放電灯を示す平面図である。 同上の点灯装置の外観を示す平面図である。 同上の点灯装置の構成を示す回路図である。 同上の出力配線間に発生する寄生容量を示す概略回路図である。 同上の出力配線間の寄生容量の影響を示す図である。 実施形態2の照明器具の構成を示す平面図である。 同上の配光特性例を示す斜視図である。 従来の環形蛍光灯を用いた照明器具の構成を示す斜視図である。 二重渦巻形状の放電灯を示す一部破断した斜視図である。 二重渦巻形状の発光管を示す一部破断した平面図である。 従来の二重渦巻形状の放電灯を用いた照明器具の構成を示す側面断面図である。
A1 照明器具
1 放電灯
1a 発光管
2 点灯装置
21,22 短辺部
23,24 長辺部

Claims (6)

  1. 両端に口金を設けた発光管を曲折させて平面形状に構成された放電灯と、長辺部と短辺部を有する長尺状に形成され、外部電源からの配線が接続される入力端子および放電灯へ電力を供給する配線が接続される出力端子を具備する点灯装置と、放電灯および点灯装置を収納する器具本体とを備え、
    放電灯および点灯装置は前記発光管の平面形状を含む平面上に配置され、且つ放電灯は点灯装置の一方の長辺部に対向して配置され、点灯装置の他方の長辺部に対向する器具本体の側面に、外部電源からの配線を引き込むための挿通孔が設けられ、
    入力端子および出力端子は、点灯装置の短辺方向に向かって配線の端部を差し込むことで結線が行われる速結端子であり、入力端子および出力端子に接続された各配線は互いに交差しないように配線される
    ことを特徴とする照明器具。
  2. 前記放電灯の発光管は、二重渦巻状であることを特徴とする請求項1記載の照明器具。
  3. 前記放電灯の発光管は、円状または多角形状に巻回して形成され、前記点灯装置の長辺部の寸法は、円の直径または多角形の対角線長さの1.0〜1.3倍であることを特徴とする請求項1記載の照明器具。
  4. 前記点灯装置は、前記入力端子および前記出力端子を、長辺方向の両端部に各々設けることを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の照明器具。
  5. 前記配線は、端部の被覆を除去した単線または端部に半田上げを施した電線であることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の照明器具。
  6. 各口金を介して前記発光管内に設けた一対のフィラメントは、一方のフィラメントの電位が他方のフィラメントの電位より高く、一方のフィラメントを設けた口金に前記点灯装置から電気的に接続される配線は、他方のフィラメントを設けた口金に前記点灯装置から電気的に接続される配線より短いことを特徴とする請求項1乃至5いずれか記載の照明器具。
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