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JP4638306B2 - 取着体 - Google Patents

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JP4638306B2 JP2005258098A JP2005258098A JP4638306B2 JP 4638306 B2 JP4638306 B2 JP 4638306B2 JP 2005258098 A JP2005258098 A JP 2005258098A JP 2005258098 A JP2005258098 A JP 2005258098A JP 4638306 B2 JP4638306 B2 JP 4638306B2
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Description

この発明は、配線器具等の被取着物が取着される取着体に関するものである。
従来、例えば、建物の壁表側から、被取着物としての配線器具を固定するには、配線器具が取り付けられた器具枠を、壁内に隠蔽もしくは埋設された取着体としての配線用ボックスに、ビスを用いて取り付けていた(例えば、特許文献1参照)。図12に示されるように、この配線用ボックス12は、ボス部13が形成され、そのボス部13には、前面から挿入孔13aが明けられていた。そして、その挿入孔13aに挿入されたビス14のビス軸部14aが、ボス部13内に設けられたビス固定部材15の板状の弾性係合片15aと係合することで、壁11の表側の器具枠16(配線器具)は、配線用ボックス12に取り付けられた。
特開2005−12877号
ところで、前記従来の配線用ボックス12にあっては、ビス14に抜け方向の力が作用すると、ビス軸部14aに係合した弾性係合片15aが横方向に変形し、そのため、ビスが抜け易くなる虞があった。
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、弾性係合片が横方向に変形するのを防ぎ、ビスを抜け難くすることができる取着体を提供することにある。
この発明に係る取着体は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係る取着体は、配線器具等の被取着物が、ビスを用いて取着される取着体であって、取着体本体と、前記ビスを固定するための、板材からなるビス固定部材とからなる。ここで、前記取着体本体は、少なくとも一方に開放部を有する内部空間を形成するようにその内部空間を囲む周壁と、前記周壁の内面側に位置するボス部とを備える。このボス部には、前記ビスのビス軸部が前記開放部側から挿入される挿入孔と、その挿入孔と連通するとともに前記ビス固定部材が収容される収容空間とが設けられている。一方、前記ビス固定部材は、弾性係合片を備え、その弾性係合片は、その弾性係合片の先端が前記挿入孔に挿入された前記ビス軸部の雄ねじに係合して、そのビス軸部の抜けを阻止するよう、前記挿入孔側に向かって延設されている。ここにおいて、この取着体には、前記ビス軸部の雄ねじに先端が係合した前記弾性係合片の、その延設方向と直交する横方向側の両側面と対向するようにして、前記弾性係合片の、前記横方向への変形を規制する、変形規制部が設けられている。
これにより、この取着体に配線器具等の被取着物を取り付けるには、この取着体のボス部に設けられた挿入孔に、取着体の開放部側から、ビスのビス軸部を押し込むようにして挿入する。こうすることで、ビス軸部の雄ねじに、ボス部の収容空間に収容されたビス固定部材の弾性係合片の先端が係合する。このようにして、ビスが取着体のボス部に固定され、被取着物は、取着体に取着される。ここで、ビスに抜け方向の力が作用して、ビス軸部の雄ねじに係合した弾性係合片が横方向に変形しようとすると、その変形を、弾性係合片の両側面に対向して設けられた変形規制部が規制する。こうして、この変形規制部により、弾性係合片が横方向に変形するのを防ぐことができる。
また、請求項2に記載の発明に係る取着体にあっては、請求項1に記載の取着体において、前記収容空間を形成する壁面が、前記変形規制部となっている。
また、請求項3に記載の発明に係る取着体にあっては、請求項1に記載の取着体において、前記収容空間は、前記挿入孔と交差する方向に延設されて、その交差する方向に開口し、かつ、前側の幅広部と、後側の幅狭部とから構成される。そして、前記ビス固定部材は、本体部と、その本体部から延設される前記弾性係合片とを備えるとともに、前記本体部が、前記幅広部に収容されて保持され、前記弾性係合片が、前記幅狭部に弾性変形可能に収容される。そこで、前記幅狭部の幅は、前記弾性係合片の幅と略同一であって、前記幅狭部のその幅を形成する壁面が、前記変形規制部となっている。
また、請求項4に記載の発明に係る取着体にあっては、請求項1に記載の取着体において、前記ビス固定部材によって、前記変形規制部が形成されている。
この発明に係る取着体によれば、弾性係合片の両側面に対向して設けられた変形規制部により、弾性係合片が横方向に変形するのを防ぎ、ビスを抜け難くすることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1ないし図9は、本発明の一実施の形態を示す。図中符号1は、建物の壁である。2は、被取着物としての、コンセントとかスイッチ等の配線器具である。3は、その被取着物としての配線器具2を保持する保持材としての保持パネルである。4は、固着具としてのビスである。このビス4におけるビス軸部4aは、雄ねじが形成されたねじ形成部4bと、そのねじ形成部4bよりも先端側に位置して平滑な周面を備えた滑面部4cとを有する。5は、被取着物としての前記配線器具2が、ビス4を用いて取着される、取着体としてのボックス、特に配線用ボックスである。10は、取着装置としてのボックス装置であって、前記取着体としての配線用ボックス5と、前記ビス4とからなる。
ここで、保持パネル3は、枠状に形成されており、その枠内に、配線器具2が取り付けられる。そして、保持パネル3は、その各側、例えば上下の各側に、ビス4が挿通される孔3aが形成されている。
取着体としての配線用ボックス5は、取着体本体としてのボックス本体6と、ビス4を固定するための、板材からなるビス固定部材7とからなる。ボックス本体6は、一方に開放部6aを有する内部空間6bを形成するようにその内部空間6bを囲む周壁6cと、周壁6cの内面側に位置するボス部6dとを備える。そして、ボス部6dには、ビス4のビス軸部4aが前記開放部6a側から挿入される挿入孔6eと、その挿入孔6eと連通するとともにビス固定部材7が収容される収容空間6fとが設けられている。挿入孔6eは、前記ビス軸部4aを挿入孔6eの略中心線6g上に位置するよう規制するための、前記収容空間6fよりも前側に設けられた第1のビス規制孔6hと、前記収容空間6fよりも奥側(後側)に設けられた第2のビス規制孔6iとを有する。図示実施の形態においては、第1および第2のビス規制孔6h、6iは、前記ビス軸部4a(詳細には、ねじ形成部4b)がちょうど嵌まる断面円形に形成されている。そして、第2のビス規制孔6iは、ビス固定部材7の後述する弾性係合片7bがビス軸部4aのねじ形成部4bの先端に位置する雄ねじに係合したとき、ビス軸部4aの滑面部4cが第2のビス規制孔6iに嵌まるように、位置している(図7参照)。なお、滑面部4cは、このビス軸部4aを転造により形成する際の素材がそのままの状態で現れており、ねじ形成部4bの外径よりも若干小さな外径となっている。
ビス固定部材7は、弾性係合片7b(図示実施の形態においては、一つの弾性係合片7b)を備えている。この弾性係合片7bは、その弾性係合片7bの先端が挿入孔6eに挿入された前記ビス軸部4aの雄ねじに係合して、そのビス軸部4aの抜けを阻止するよう、挿入孔6e側に向かって延設されている。そこで、配線用ボックス5に、前記ビス軸部4aの雄ねじに係合した弾性係合片7bの、その延設方向と直交する横方向側の両側面7e、7eと対向するようにして、前記弾性係合片7bの、前記横方向への変形を規制する、変形規制部8、8が設けられる(図3、図6参照)。
ここにおいて、挿入孔6eへのビス軸部4aの挿入に対しては、弾性係合片7bは、ビス軸部4aの挿入方向Pへ傾斜するように、あるいは、挿入方向Pへの傾斜が増すように(図示実施の形態においては、挿入方向Pへの傾斜が増すように)弾性変形することで、ビス軸部4aの、前記挿入方向Pへの移動を許容する。反対に、挿入孔6eからのビス軸部4aの抜けに対しては、ビス軸部4aと係合した弾性係合片7bが、ビス軸部4aの抜け方向Qへ、前記挿入方向Pへの傾斜が減ずるように弾性変形しようとして、ビス軸部4aを押圧することにより、弾性係合片7bの、前記抜け方向Qへの弾性変形を困難にして、ビス軸部4aの、前記抜け方向Qへの移動を阻止する。
具体的には、ボックス本体6は、例えば合成樹脂製であって、前側に前記開放部6aを備えた箱型形状、例えば直方体形状をしている。そこで、ボス部6dは、ボックス本体6の、例えば上下の各側に、周壁6cから内部空間6b側に突出するようにして形成される。そして、このボス部6dに、ボックス本体6の前側(つまり、前記開放部6a側)から後方に向かって、前記挿入孔6eが形成される。また、ボス部6dには、前記収容空間6fが、挿入孔6eと交差する方向に延設されて、その交差する方向に開口するよう形成されている。詳細には、収容空間6fは、挿入孔6eと直交する方向に延設されて、その直交する方向に開口(図示実施の形態においては、ボックス本体6の周壁6cに開口)している。この収容空間6fは、図3に示すように、前側の幅広部6jと、後側の幅狭部6kとから構成されている。そして、収容空間6f(図示実施の形態においては幅狭部6k)を形成する壁面が、前記変形規制部8、8となっている(図3、図6参照)。詳細には、変形規制部8、8は、収容空間6f(図示実施の形態においては幅狭部6k)のその幅を形成する壁面からなり、その壁面からなる変形規制部8、8間に、弾性係合片7bがちょうど嵌まるようになっている。すなわち、収容空間6f(図示実施の形態においては幅狭部6k)の幅は、弾性係合片7bの幅と略同一となっている。
そして、収容空間6fには、ビス固定部材7の後述する本体部7aの板面を部分的に押えるための一対の押えリブ6m、6mが、挿入孔6eに挿入されたビス軸部4aを挟むように、かつ、収容空間6fの延設方向に延びるように形成されている(図2〜図4参照)。詳細には、押えリブ6mは、幅広部6jに設けられており、その幅広部6jにおける、幅狭部6kとは反対側に位置する天面から突出して形成されている。
また、挿入孔6eには、ビス固定部材7の弾性係合片7bと対向して、ビス軸部4aを弾性係合片7bがある側とは反対側の方向および弾性係合片7bの延設方向と直交する横方向に移動しないように規制するビス規制部6nが設けられている(図2、図6参照)。詳細には、ビス規制部6nは、前記第1のビス規制孔6hと前記第2のビス規制孔6iとの間にあって、幅狭部6kの奥側の、前記変形規制部8に連設された半円弧状の壁面からなる。
ビス固定部材7は、ばね性を有する板材、例えば、鋼板とか銅合金板等の金属板からなり、本体部7aと、その本体部7aから延設される前記弾性係合片7bとを備える。本体部7aは、枠状に形成されており、その枠内に、前記弾性係合片7bと、ビス軸部4aが挿通される孔7cとが並んで設けられている。弾性係合片7bは、本体部7a内側の、孔7cとは反対側から折れ曲がって、孔7c側、つまりは挿入孔6e側に向かうとともに、若干ビス軸部4aの挿入方向Pに傾くように延設されている。そして、弾性係合片7bの先端には、挿入孔6eに挿入されたビス軸部4aの外周に沿うように、弧状の凹部7dが形成されている。すなわち、この凹部7dが、挿入孔6eに挿入されたビス軸部4aの雄ねじに係合するようになっている。そして、このビス固定部材7は、弾性係合片7bが、孔7c、つまりは挿通孔6eよりも、ボス部6dの基端側となるようにして、収容空間6fに収容される。また、このビス固定部材7は、その本体部7aが、収容空間6fにおける幅広部6jに収容されて保持され、弾性係合片7bが、収容空間6fにおける幅狭部6kに弾性変形可能に収容される(図3参照)。
次に、以上の構成からなる配線用ボックス5およびボックス装置10の作用効果について説明する。この配線用ボックス5は、予め、壁1の裏側の柱等に、木ねじ等の固着具により取り付けられている。そこで、この配線用ボックス5に配線器具2を取り付けるには、配線用ボックス5に対応して壁1に明けられた壁孔1a部分における、壁1の表面に、配線器具2を取り付けた保持パネル3を宛がう。その後、ビス4(詳細には、ビス軸部4a)を保持パネル3の孔3aに通し、この配線用ボックス5のボス部6dに設けられた挿入孔6eに、前側(すなわち、開放部6a側)からビス4のビス軸部4aを押し込むようにして挿入する。こうすることで、ボス部6dの収容空間6fに収容されたビス固定部材7の弾性係合片7bの先端部分が、ビス軸部4aに押圧される。それに伴って、弾性係合片7bが、ビス軸部4aの挿入方向Pへ傾斜するように、あるいは、挿入方向Pへの傾斜が増すように(図示実施の形態においては、挿入方向Pへの傾斜が増すように)弾性変形して、ビス軸部4aの、挿入方向Pへの移動が許容され、このビス軸部4aは、ビス固定部材7の孔7cに挿通されるようにして、挿入孔6eに挿入される。そして、ビス4の押し込みを終えると、弾性係合片7bの先端(詳細には、凹部7d)は、ビス軸部4aの雄ねじに係合する。こうして、ビス4が配線用ボックス5のボス部6dに固定され、配線器具2は、保持パネル3とともに配線用ボックス5に取着される。
ここで、ビス軸部4aが挿入される挿入孔6eは、ビス固定部材7が収容される収容空間6fよりも前側の第1のビス規制孔6hと、収容空間6fよりも奥側の第2のビス規制孔6iを有している。そして、収容空間6fを挟むように位置するこれら第1および第2のビス規制孔6h、6iにより、ビス軸部4aは、挿入孔6eの略中心線6g上に位置するように規制され、こうして、ビス4が挿入孔6eに対して傾くのを防ぐことができる。そして、このように、ビス4が挿入孔6eに対して傾くのを防ぐことで、ビス固定部材7の弾性係合片7bをビス軸部4aの雄ねじに的確に係合させることができる。なお、この効果、すなわち、弾性係合片7bをビス軸部4aの雄ねじに的確に係合させることができるという効果を十分に生かすためには、製造誤差を考慮した最大径のビス軸部4a(詳細には、ねじ形成部4b)に合わせて、第1および第2のビス規制孔6h、6iを形成する必要がある。つまり、第1および第2のビス規制孔6h、6iの径を、ビス軸部4a(詳細には、ねじ形成部4b)より大きいが、ビス軸部4aが挿入孔6eの略中心線6g上に位置するように規制される程度に小さくすることで、この効果を奏する。
また、挿入孔6eにおける、収容空間6fよりも奥側の第2のビス規制孔6iは、弾性係合片7bがビス軸部4aのねじ形成部4bの先端に位置する雄ねじに係合したとき、ビス軸部4aの滑面部4cが第2のビス規制孔6iに嵌まるように、位置している(図7参照)。このことから、ビス軸部4aを挿入孔6eに挿入して、ビス軸部4aの雄ねじに弾性係合片7bが係合している場合には、必ず、ビス軸部4aのねじ形成部4bあるいは滑面部4cが、第2のビス規制孔6iに嵌まることとなる。したがって、ビス軸部4aの雄ねじに弾性係合片7bが係合すれば、常に、この第2のビス規制孔6iと第1のビス規制孔6hにより、ビス4が挿入孔6eに対して傾くのを防ぐことができる。
また、ビス4に抜け方向Qの力が作用して、ビス軸部4aの雄ねじに係合した弾性係合片7bが横方向に変形しようとすると、その変形を、弾性係合片7bの両側面7e、7eに対向して設けられた変形規制部8、8が規制する。こうして、この変形規制部8により、弾性係合片7bが横方向に変形するのを防ぐことができる。そして、このように、弾性係合片7bが横方向に変形するのを防ぐことで、ビス4を抜け難くすることができる。
また、収容空間6fに、ビス固定部材7の本体部7aの板面を部分的に押える一対の押えリブ6m、6mを設けることで、それら押えリブ6m、6mの突出高さに応じて、収容空間6fを広くすることができる。このため、この収容空間6fの形成が容易となる。特に、ボックス本体6を樹脂成形する場合には、その樹脂成形に用いられる金型の、収容空間6fを形成するための金型構成部(スライド型)の強度を使用に耐えるものとすることができる。しかも、一対の押えリブ6m、6mがビス軸部4aを挟むことから、これら押えリブ6m、6mによって、挿入孔6eへのビス軸部4aの挿入途中において、ビス4が傾くのを規制することができる。さらに、挿入孔6eには、弾性係合片7bと対向して、ビス規制部6nが設けられており、このビス規制部6nによっても、挿入孔6eへのビス軸部4aの挿入途中において、ビス4が傾くのを規制することができる。
ところで、配線用ボックス5に配線器具2を取り付ける際に、配線用ボックス5の挿入孔6eにビス4のビス軸部4aを押し込んだ後、さらに、そのビス4を、その締め付け方向に回動してもよい。このように、ビス4に締め付け方向の回動を加えることで、この配線用ボックス5に配線器具2を強固に固定することが可能となる。
反対に、配線用ボックス5から配線器具2を取り外すには、弾性係合片7bが係合したビス4を、その緩み方向に回動する。こうすることで、ビス4は、後退してボス部6d(詳細には、挿入孔6e)から取り除かれ、配線器具2は、保持パネル3とともに、配線用ボックス5から取り外される。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、取着体は、内部空間6bが一方に開放部6aを有する配線用ボックス5等でなくとも、内部空間が一方に開放部を有するとともに他方にも開放する枠状の取着体であってもよい。この枠状の取着体としては、例えば被取着物としての配線器具2が取着されるとともに配線用ボックスに取り付けられる配線用ボックスカバー等がある。ここで、配線用ボックスカバーとしては、塗代付きのボックスカバーとか板状のボックスカバー等がある。さらに、取着体は、これら配線用ボックス5とか配線用ボックスカバーでなくとも、被取着物がビス4を用いて取着されるものであればどのようなものでもよい。
また、被取着物は、配線器具2でなくとも、例えば、取着体としての配線用ボックス5に取着される配線用ボックスカバーであってもよく、配線器具2に限定されるものではない。
また、第1および第2のビス規制孔6h、6iは、ビス軸部4aがちょうど嵌まる断面円形に形成されているが、ビス軸部4aを挿入孔6eの略中心線6g上に位置するよう規制するのであれば、断面円形に限らず、その一部が切り欠かれる等、ビス軸部4aの周方向において部分的に接触するような形状であってもよく、また、ちょうど嵌まるように形成されなくとも、ビス軸部4aとの間に若干の隙間を有するように形成されてもよい。また、第1のビス規制孔6hと、第2のビス規制孔6iとは、同じ径であるのが望ましいが、挿入孔6eにビス軸部4aを挿入しやすいように、前側となる第1のビス規制孔6hの径を、第2のビス規制孔6iの径よりも若干大きく設定してもよい。
また、変形規制部8、8は、その変形規制部8、8間に弾性係合片7bがちょうど嵌まるように形成されなくとも、弾性係合片7bとの間に若干の隙間を有するように形成されてもよい。また、この変形規制部8は、収容空間6fを形成する壁面からならなくとも、図10に示すように、ビス固定部材7によって、すなわち、ビス固定部材7の本体部7aの一部が、弾性係合片7bの両側面7e、7eと対向するように折り曲げ形成される等により、変形規制部8、8が形成されても構わない。
また、弾性係合片7bは、その全体が、基端側から先端側に向かうにつれて、ビス軸部4aの挿入方向Pに進むように傾斜して形成されているが、図11に示すように、先端部分が、例えば、挿入孔6eの中心線6gに対して略垂直となるように折れ曲がっていてもよい。
また、弾性係合片7bは、ビス軸部4aが挿入孔6eに挿入される前から挿入方向Pに傾斜していてもよいが、ビス軸部4aが挿入される前においては、挿入孔6eの中心線6gと直交し、ビス軸部4aを挿入することで、弾性係合片7bが、ビス軸部4aに押されて、そのビス軸部4aの挿入方向Pへ傾斜するように、弾性変形するものであってもよい。また、弾性係合片7bは、始めから、その弾性係合片7bの先端がビス軸部4aの雄ねじの螺旋に沿うように傾いていても構わない。
また、ビス固定部材7には、弾性係合片7bが一つ設けられているが、複数設けられてもよい。すなわち、弾性係合片7bは、例えば、対向するようにして一対設けられたり、あるいは、放射状に三つ以上設けられたりしてもよい。
この発明の一実施の形態の、縦断面図である。 同じく、図1におけるA部拡大図である。 同じく、図2におけるB矢視図である。 同じく、図2におけるC−C線による断面図である。 同じく、図2におけるD−D線による断面図である。 同じく、図2におけるE−E線による断面図である。 同じく、弾性係合片が係合するビス軸部の係合位置が異なる場合の、図2相当図である。 同じく、ビス固定部材の拡大図である。 同じく、図8におけるF−F線による断面図である。 ビス固定部材の変形例を示す、斜視図である。 ビス固定部材の他の変形例を示す、図9相当図である。 従来の配線用ボックスを示す要部拡大断面図である。
2 配線器具(被取着物)
4 ビス
4a ビス軸部
5 配線用ボックス(取着体)
6 ボックス本体(取着体本体)
6a 開放部
6b 内部空間
6c 周壁
6d ボス部
6e 挿入孔
6f 収容空間
6j 幅広部
6k 幅狭部
7 ビス固定部材
7a 本体部
7b 弾性係合片
7e 側面
8 変形規制部

Claims (4)

  1. 配線器具等の被取着物が、ビスを用いて取着される取着体であって、取着体本体と、前記ビスを固定するための、板材からなるビス固定部材とからなり、
    前記取着体本体は、少なくとも一方に開放部を有する内部空間を形成するようにその内部空間を囲む周壁と、前記周壁の内面側に位置するボス部とを備え、
    前記ボス部には、前記ビスのビス軸部が前記開放部側から挿入される挿入孔と、その挿入孔と連通するとともに前記ビス固定部材が収容される収容空間とが設けられ、
    前記ビス固定部材は、弾性係合片を備え、その弾性係合片は、その弾性係合片の先端が前記挿入孔に挿入された前記ビス軸部の雄ねじに係合して、そのビス軸部の抜けを阻止するよう、前記挿入孔側に向かって延設され、
    前記ビス軸部の雄ねじに先端が係合した前記弾性係合片の、その延設方向と直交する横方向側の両側面と対向するようにして、前記弾性係合片の、前記横方向への変形を規制する、変形規制部が設けられていることを特徴とする取着体。
  2. 前記収容空間を形成する壁面が、前記変形規制部となっていることを特徴とする請求項1に記載の取着体。
  3. 前記収容空間は、前記挿入孔と交差する方向に延設されて、その交差する方向に開口し、かつ、前側の幅広部と、後側の幅狭部とから構成され、
    前記ビス固定部材は、本体部と、その本体部から延設される前記弾性係合片とを備えるとともに、前記本体部が、前記幅広部に収容されて保持され、前記弾性係合片が、前記幅狭部に弾性変形可能に収容され、
    前記幅狭部の幅は、前記弾性係合片の幅と略同一であって、前記幅狭部のその幅を形成する壁面が、前記変形規制部となることを特徴とする請求項1に記載の取着体。
  4. 前記ビス固定部材によって、前記変形規制部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の取着体。
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