JP4619636B2 - 湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物 - Google Patents
湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4619636B2 JP4619636B2 JP2003306018A JP2003306018A JP4619636B2 JP 4619636 B2 JP4619636 B2 JP 4619636B2 JP 2003306018 A JP2003306018 A JP 2003306018A JP 2003306018 A JP2003306018 A JP 2003306018A JP 4619636 B2 JP4619636 B2 JP 4619636B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- melt adhesive
- adhesive composition
- moisture
- curable hot
- hot melt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Description
ホットメルト接着剤は、加熱溶融する必要があるので、リニアな化学構造を有する熱可塑性樹脂が主成分として使用される。従って、紙等の基材自体の強度がそれほど強くない被着体の接着の場合には問題を生じないが、建築内装材等の高強度の接着が要求される被着体の接着の場合には、接着力が必ずしも十分ではなく、切断等の発熱を伴う加工を行う際に、耐熱性の不足もあり剥離を生ずる等の問題があった。
このため、建築内装材等の分野では、反応性を有するイソシアネート基(NCO基)を有するポリウレタン樹脂を使用した湿気硬化型ホットメルト接着剤が使用されている。湿気硬化型ホットメルト接着剤は、加熱溶融状態で被着体同士を接着し、冷却固化した後、NCO基が水分の存在によって架橋することによって、主成分の熱可塑性樹脂がより高分子量化して、接着力及び耐熱性等が向上する。
(A)イソシアネート基を末端に有するポリウレタンプレポリマー、
(B)シランカップリング剤、及び
(C)多官能性ポリイソシアネート
を含んで成る湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物であって、
(A)ポリウレタンプレポリマーは、イソシアネート指数が1.0より大きく、かつ、一分子当たりに含まれるイソシアネート基の数が平均で2.5個未満であり、
(B)シランカップリング剤は、オルガノアルコキシシランであり、
(C)多官能性ポリイソシアネートは、一分子当たりに含まれるイソシアネート基の数が平均で2.5個以上である
ことを特徴とする湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物を提供する。
この接着剤組成物は、建築内装部材を製造するために使用することができ、基材を化粧シートで被覆するために、好適に使用することができる。
一分子当たりに含まれるイソシアネート基の数が平均で1より大きいイソシアネート化合物と、一分子当たりに含まれる水酸基の数が平均で1より大きいポリオールを、イソシアネート指数が1.0より大きく成る条件で反応させて得られた(A)ポリウレタンプレポリマーであって、一分子当たりイソシアネート基を平均で2.5個未満含む(A)ポリウレタンプレポリマーに、(B)シランカップリング剤及び(C)多官能性ポリイソシアネートを加えることによって製造される請求項1に記載の湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物を提供する。
(B)シランカップリング剤は、メルカプト基、アミノ基、水酸基、イミダゾール基及びイソシアネート基から選択される少なくとも一種を含む上記湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物を提供する。
(C)多官能性ポリイソシアネートは、ポリメリックMDI;
4,4’,4”−トリイソシアナト−トリフェニルメタン、1,3,5−トリイソシアナトベンゼン、2,4,5−トリイソシアナトトルエン及び4,4’−ジメチルジフェニルメタン−2,2’−5,5’−テトライソシアネートから選択される少なくとも一種;又は
トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート又はイソホロンジイソシアネートの三量体であって、ビウレット型、アダクト型又はイソシアヌレート型のポリイソシアネートから選択される少なくとも一種;
である上記湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物を提供する。
(C)多官能性ポリイソシアネートは、その数平均分子量が100〜1000である上記湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物を提供する。
(A)〜(C)の合計を100重量%として、(B)は0.1〜3.0重量%であり、(C)は0.1〜5.0重量%である上記湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物を提供する。
(A)イソシアネート基を末端に有するポリウレタンプレポリマー、
(B)シランカップリング剤、及び
(C)多官能性ポリイソシアネート
を含んで成り、
(A)ポリウレタンプレポリマーは、イソシアネート指数が1.0より大きく、かつ、一分子当たりに含まれるイソシアネート基の数が平均で2.5個未満であり、
(B)シランカップリング剤は、オルガノアルコキシシランであり、
(C)多官能性ポリイソシアネートは、一分子当たりに含まれるイソシアネート基の数が平均で2.5個以上であるので、
使用する際の加熱溶融時の熱安定性を確保しつつ、従来の湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物と比較して、接着性、耐熱性及び耐溶剤性の少なくとも一つが向上する。
一分子当たりに含まれるイソシアネート基の数が平均で1より大きいイソシアネート化合物と、一分子当たりに含まれる水酸基の数が平均で1より大きいポリオールを、イソシアネート指数が1.0より大きく成る条件で反応させて得られた(A)ポリウレタンプレポリマーであって、一分子当たりイソシアネート基を平均で2.5個未満含む(A)ポリウレタンプレポリマーに、(B)シランカップリング剤及び(C)多官能性ポリイソシアネートを加えることによって製造される場合、加熱溶融時の熱安定性を確保しつつ、接着性、耐熱性及び耐溶剤性から選択される少なくとも一種がより向上する。
(B)シランカップリング剤は、メルカプト基、アミノ基、水酸基、イミダゾール基及びイソシアネート基から選択される少なくとも一種を含む場合、接着性、耐熱性及び耐溶剤性がより向上する。
(C)多官能性ポリイソシアネートは、ポリメリックMDI;
4,4’,4”−トリイソシアナト−トリフェニルメタン、1,3,5−トリイソシアナトベンゼン、2,4,5−トリイソシアナトトルエン及び4,4’−ジメチルジフェニルメタン−2,2’−5,5’−テトライソシアネートから選択される少なくとも一種;又は
トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート又はイソホロンジイソシアネートの三量体であって、ビウレット型、アダクト型又はイソシアヌレート型のポリイソシアネートから選択される少なくとも一種;
である場合、接着性及び耐熱性がより向上する。
(C)多官能性ポリイソシアネートは、その数平均分子量が100〜1000である場合、加熱溶融時の熱安定性を確保しつつ、接着性及び耐熱性がより向上する。
(A)〜(C)の合計を100重量%として、(B)は0.1〜3.0重量%であり、(C)は0.1〜5.0重量%である場合、加熱溶融時の熱安定性を確保しつつ、接着性及び耐熱性がより向上する。
本明細書において、「メタノール化した試料」とは、試料のイソシアネート基をメタノールを用いてキャップした試料をいう。具体的なメタノール化した試料の調製方法は、実施例に記載した。
式(1):R−Si(X)3
式(2):R−Si(R′)(X)2
[上記式(1)及び(2)において、
Rはビニル基,エポキシ基,メルカプト基,アミノ基またはイソシアネート基等を有する有機基、
R′は炭素数1〜3のアルキル基、
Xはメトキシ基またはエトキシ基を意味する。]
(B)シランカップリング剤は、メルカプト基、アミノ基、水酸基、イミダゾール基及びイソシアネート基から選択される少なくとも一種を含むことが好ましい。更に、(B)シランカップリング剤として、メルカプトアルコキシシランを用いることが好ましい。
(C)多官能性ポリイソシアネートは、その数平均分子量が100未満の場合、接着性や耐熱性の向上が不十分と成り得る等の問題を生じ得、その数平均分子量が1000を超える場合、加熱溶融時の熱安定性が不十分と成り得る等の問題を生じ得る。
ポリメリックMDI;
4,4’,4”−トリイソシアナト−トリフェニルメタン、1,3,5−トリイソシアナトベンゼン、2,4,5−トリイソシアナトトルエン及び4,4’−ジメチルジフェニルメタン−2,2’−5,5’−テトライソシアネートから選択される少なくとも一種;並びに
トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート又はイソホロンジイソシアネートの三量体であって、ビウレット型、アダクト型又はイソシアヌレート型のポリイソシアネートから選択される少なくとも一種
を例示することができる。
尚、ポリメリックMDIについては、岩田敬治編,「ポリウレタン樹脂ハンドブック」,日刊工業新聞社,1987年9月25日,p.33〜35、特開平9−255663号公報及び特開2002−206081号公報を参照することができ、この引用によって、これらの引用文献の記載内容は本明細書に組み込まれる。
(A)〜(C)の合計を100重量%(基準)として、(B)が0.1重量%未満の場合、接着性、耐熱性、耐溶剤性のいずれも向上しない等の問題を生じ得、(B)が3.0重量%を超えると、加熱溶融時の熱安定性が不十分と成り得る等の問題を生じ得る。また、(A)〜(C)の合計を100重量%(基準)として、(C)が0.1重量%未満の場合、接着性及び耐熱性のいずれも向上しない等の問題を生じ得、(C)が5.0重量%を超えると、加熱溶融時の熱安定性が不十分と成り得る等の問題を生じ得る。
更に、本発明の湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物は、一分子当たりイソシアネート基を平均で1.6〜2.4個含む(A)ポリウレタンプレポリマーに、(B)シランカップリング剤及び(C)多官能性ポリイソシアネートを加えることによって製造することがより好ましい。
また、本発明の湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物は、一分子当たりイソシアネート基を平均で1.7〜2.3個含む(A)ポリウレタンプレポリマーに、(B)シランカップリング剤及び(C)多官能性ポリイソシアネートを加えることによって製造することが更により好ましい。
更に、本発明の湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物は、一分子当たりイソシアネート基を平均で1.95〜2.05個含む(A)ポリウレタンプレポリマーに、(B)シランカップリング剤及び(C)多官能性ポリイソシアネートを加えることによって製造することが更に特に好ましい。
ここで、「一分子当たりに含まれるイソシアネート基の数が平均で1より大きいイソシアネート化合物」と、「一分子当たりに含まれる水酸基の数が平均で1より大きいポリオール」とは、特に限定されるものではなく、本発明が目的とする湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物を得るための(A)ポリウレタンプレポリマーを得ることができる限り、特に制限されることなく、通常のポリウレタン製造に使用されている従来公知のイソシアネート化合物とポリオールを用いることができる。これらのポリイソシアネートとポリオールとして、上記した化合物を例示できる。
また、本発明に係る湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物は、一分子当たりに含まれるイソシアネート基の数が平均で1より大きいイソシアネート化合物と、一分子当たりに含まれる水酸基の数が平均で1より大きいポリオールを、イソシアネート指数が1.2〜3.5と成る条件で反応させて得られた(A)ポリウレタンプレポリマーであって、一分子当たりイソシアネート基を平均で1.7〜2.3個含む(A)ポリウレタンプレポリマーに、(B)シランカップリング剤及び(C)多官能性ポリイソシアネートを加えることによって製造することが更により好ましい。
更に、本発明に係る湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物は、一分子当たりに含まれるイソシアネート基の数が平均で1より大きいイソシアネート化合物と、一分子当たりに含まれる水酸基の数が平均で1より大きいポリオールを、イソシアネート指数が1.5〜2.5と成る条件で反応させて得られた(A)ポリウレタンプレポリマーであって、一分子当たりイソシアネート基を平均で1.95〜2.05個含む(A)ポリウレタンプレポリマーに、(B)シランカップリング剤及び(C)多官能性ポリイソシアネートを加えることによって製造することが特に好ましい。
「基材」は、特に限定されるものではないが、例えば、「基材」として、以下のものを例示できる:
ラワン合板等の合板、中繊維板(MDF)、パーティクルボード、無垢材、木質繊維板等の木質系材料;並びに
セメントボード、石膏ボード、軽量気泡コンクリート(ALC)等の無機系材料。
硬質もしくは半硬質の塩化ビニル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂等のプラスチック材料シート;
木材をシート状に加工した突板;並びに
各種化粧印刷の施された化粧紙。
更に本発明に係る湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物は、異形断面を有する基材に化粧シートを貼り合わせるプロファイルラッピングに用いることができる。
(A)ポリウレタンプレポリマーとして、下記(a1)及び(a2)を用いた。また、比較のために(a3)’を用いた:
(a1)は、ポリウレタンプレポリマーの一分子当たりの平均イソシアネート基数が2.0であり、イソシアネート指数(NCO/OH)が1.9である日本エヌエスシー(株)製のボンドマスター170−7254(商品名)である;
(a2)は、ポリウレタンプレポリマーの一分子当たりの平均イソシアネート基数が2.0であり、イソシアネート指数が2.0のポリウレタンプレポリマーであり、下記のようにして製造した。アジピン酸と1,6−ヘキサンジオールを縮合反応させて得た250重量部のポリエステルポリオール(水酸基価:32mgKOH/g)を、120℃のフラスコ内で1.5時間撹拌しつつ減圧して乾燥した。その後、33.7重量部の4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートをフラスコに加え、120℃で2.5時間撹拌しつつ減圧して、上記ポリウレタンプレポリマーを得た;
(a3)’は、ポリウレタンプレポリマーの一分子当たりの平均イソシアネート基数が3.1であり、イソシアネート指数が2.0のポリウレタンプレポリマーであり、下記のようにして製造した。アジピン酸と1,6−ヘキサンジオールを縮合反応させて得た250重量部のポリエステルポリオール(水酸基価:32mgKOH/g)を、120℃のフラスコ内で1.5時間撹拌しつつ減圧して乾燥した。その後、38.0重量部のポリメリックMDI(住化バイエルウレタン製のスミジュール44V10(商品名))をフラスコに加え、120℃で2.5時間撹拌しつつ減圧して、上記ポリウレタンプレポリマーを得た。
(b1)は、メルカプトプロピルトリメトキシシラン(日本ユニカー(株)製のA−189(商品名))である;
(b2)は、二級水酸基含有イミダゾールシラン((株)ジャパンエナジー製のIS−1000(商品名))である。
(c1)は、一分子当たりの平均イソシアネート基が2.55であり、数平均分子量が410であるポリメリックMDI(住化バイエルウレタン(株)製のスミジュール44V10(商品名))である。
尚、(c1)は、いわゆる2核体、3核体及びそれ以上の多核体の混合物となっており、この「数平均分子量(Mw)は、以下のようにゲルパーミェーションクロマトグラフィー(GPC)装置を用いて測定した。GPC装置は、島津製作所(株)製の6LC−10GPC SYSTEMを用い、検出器として、UV検出器(波長245nm)を用いた。GPCカラムとして、昭和電工(株)製のSHODEX KF−801、SHODEX KF−802、SHODEX KF−803 各1本を用いた。予めメタノール化した試料をテトラヒドロフランに溶解して、流速を0,7ml/min、カラム温度を40℃にて流した。数平均分子量の決定は内部標準液法を用いた。内部標準液にアセトフェノンを用い、2核体(分子量:250)と3核体(分子量:381)、及び他の多核体のピークを同定した後、ピーク面積比から、試料の数平均分子量を決定した。
50mlのメスフラスコに0.1gの測定すべき試料(例えば、ポリメリックMDI)を入れた後、5〜10mlのテトラヒドロフランと6mlのメタノールを加えて十分に混合し、30℃で3時間静置した。これによって、メタノールによって、試料中のイソシアネート基のキャップ反応を完了した。その後、テトラヒドロフランをメスフラスコの秤線まで加えて、GPC測定用試料を調製した。
120℃のオーブン内で溶融した、下記表1に記載した重量部の(A)を、十分に乾燥したフラスコに入れて120℃で30分間減圧しながら撹拌した。温度を120℃に保ったまま、下記表1に記載した重量部の(B)を加えて30分間減圧しながら撹拌した後、更に、下記表1に記載した重量部の(C)を加えて120℃で15分間減圧しながら撹拌して、湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物を得た。得られた湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物は、下記のようにして評価し、評価結果は、表1に示した。
湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物を120℃に加熱して溶融し、その30分後に、ブルックフィールド型粘度計(スピンドルNo.27)を用いて、120℃で、回転数10rpm(比較例4以外)又は0.5rpm(比較例4)で、測定した。
上記粘度測定後の湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物を、そのままブルックフィールド型粘度計(スピンドルNo.27)内で120℃に3時間保管した後、120℃で、回転数10rpm(比較例4以外)又は0.5rpm(比較例4)で粘度を測定した。先に測定した粘度に対する、3時間後に測定した粘度の増加率を求めた。粘度増加率が30%以下の場合、熱安定性は良好であり○とし、粘度増加率が30%を超える場合、熱安定性は不良であり×とした。
ホットメルト接着剤組成物を用いるラミネーション試験体の作製
15mm厚のタイプI合板に、ロールコーターを使用して、溶融状態(120℃)にある湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物を35μmの塗工厚で塗工した後、化粧シート(大日本印刷(株)製のHTシート(商品名))を貼り合わせて、エアー圧4.5kgf/cm2のニップロールで圧締した。その後、室温で一日、更に40℃で二日間養生して、試験体を得た。
耐溶剤性の評価
試験体のラミネート表面に、カッターで×状のきずを五箇所につけた。そこに溶剤(トルエン/酢酸エチル/酢酸ブチル/メチルエチルケトンの当量混合溶液)で十分に浸漬した脱脂綿を当て、その上をアルミ箔で覆うことで溶剤の揮散を防いだ後、室温で6時間放置した。アルミ箔と脱脂綿を取り外して×状部の状態を目視で観察した。五箇所のいずれにも膨れが認められなかったものを○とし、一箇所又は二箇所に膨れが認められたものを△とし、三箇所以上で膨れが認められたものを×とした。
ホットメルト接着剤組成物を用いるラミネーション試験体の作製
4mm厚の合板に、ロールコーターを使用して、溶融状態(120℃)にある湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物を40μmの塗工厚で塗工した後、化粧シート(大日本印刷(株)製のEBシート(商品名))を貼り合わせて、エアー圧4.5kgf/cm2のニップロールで圧締した。その後、室温で七日間養生して、試験体を得た。
耐熱性の評価
試験体のラミネート表層部分を25mm幅に切り出し、60℃、相対湿度96%の環境で、90°方向に500g/25mmの静荷重をかけた後、一時間後の剥離長さを測定した。剥離長さが10mm以下のものを○とし。剥離長さが10mmを超えるものを×とし、剥離長が100mmを超えるものを××とした。
Claims (6)
- (A)イソシアネート基を末端に有するポリウレタンプレポリマー、
(B)シランカップリング剤、及び
(C)多官能性ポリイソシアネート
を含んで成る湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物であって、
(A)ポリウレタンプレポリマーは、イソシアネート指数が1.5〜2.5、かつ、一分子当たりに含まれるイソシアネート基の数が平均で2.5個未満であり、
(B)シランカップリング剤は、メルカプトアルコキシシランを含むオルガノアルコキシシランであり、
(C)多官能性ポリイソシアネートは、一分子当たりに含まれるイソシアネート基の数が平均で2.5個以上のポリメリックMDIである
ことを特徴とする湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物。 - 一分子当たりに含まれるイソシアネート基の数が平均で1より大きいイソシアネート化合物と、一分子当たりに含まれる水酸基の数が平均で1より大きいポリオールを、イソシアネート指数が1.5〜2.5と成る条件で反応させて得られた(A)ポリウレタンプレポリマーであって、一分子当たりイソシアネート基を平均で2.5個未満含む(A)ポリウレタンプレポリマーに、メルカプトアルコキシシランを含むオルガノアルコキシシランである(B)シランカップリング剤及び一分子当たりに含まれるイソシアネート基の数が平均で2.5個以上のポリメリックMDIである(C)多官能性ポリイソシアネートを加えることによって製造される請求項1に記載の湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物。
- (C)多官能性ポリイソシアネートは、その数平均分子量が100〜1000であることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物。
- (A)〜(C)の合計を100重量%として、(B)は0.1〜3.0重量%であり、(C)は0.1〜5.0重量%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物。
- 建築内装部材を製造するために使用することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物。
- 基材を化粧シートで被覆するために使用することを特徴とする請求項5に記載の湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003306018A JP4619636B2 (ja) | 2003-08-29 | 2003-08-29 | 湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003306018A JP4619636B2 (ja) | 2003-08-29 | 2003-08-29 | 湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005075877A JP2005075877A (ja) | 2005-03-24 |
JP4619636B2 true JP4619636B2 (ja) | 2011-01-26 |
Family
ID=34409205
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003306018A Expired - Fee Related JP4619636B2 (ja) | 2003-08-29 | 2003-08-29 | 湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4619636B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100767941B1 (ko) * | 2003-10-10 | 2007-10-17 | 닛코킨조쿠 가부시키가이샤 | 수지조성물 |
JP5076392B2 (ja) * | 2006-08-02 | 2012-11-21 | 旭硝子株式会社 | 硬化性組成物 |
JP5063973B2 (ja) * | 2006-10-10 | 2012-10-31 | 住化バイエルウレタン株式会社 | 一液湿気硬化型ポリウレタン樹脂系接着剤 |
WO2015135833A1 (de) * | 2014-03-11 | 2015-09-17 | Sika Technology Ag | Polyurethan-heissschmelzklebstoff mit niedrigem gehalt an monomeren diisocyanaten und guter vernetzungsgeschwindigkeit |
CN109790271A (zh) * | 2016-09-28 | 2019-05-21 | 横滨橡胶株式会社 | 单组分湿气固化型氨基甲酸酯组合物 |
JP6836713B2 (ja) * | 2016-12-22 | 2021-03-03 | Dic株式会社 | 湿気硬化型ポリウレタンホットメルト組成物 |
CN109370500B (zh) * | 2018-09-17 | 2021-02-26 | 中山大学 | 一种聚氨酯胶粘剂及其制备方法 |
CN118272030A (zh) * | 2019-02-14 | 2024-07-02 | 株式会社力森诺科 | 反应性热熔黏合剂组合物、黏合体及其制造方法 |
CN115612442A (zh) * | 2022-10-27 | 2023-01-17 | 广州市琦睿实业有限公司 | 一种环保型聚氨酯胶粘剂及其制备方法 |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000226424A (ja) * | 1999-02-05 | 2000-08-15 | Oshika Shinko Co Ltd | ウレタンプレポリマー組成物 |
JP2000230165A (ja) * | 1999-02-09 | 2000-08-22 | Sekisui Chem Co Ltd | 湿気硬化型ウレタン接着剤またはシーリング剤 |
JP2001172600A (ja) * | 1999-12-22 | 2001-06-26 | Sanyo Chem Ind Ltd | 二液型ドライラミネート用接着剤 |
WO2001053423A1 (fr) * | 2000-01-19 | 2001-07-26 | Sunstar Giken Kabushiki Kaisha | Preparation adhesive a l'urethane, sechant a l'humidite et en un seul emballage |
JP2001262114A (ja) * | 2000-03-16 | 2001-09-26 | Nippon Polyurethane Ind Co Ltd | ラミネート接着剤用ポリイソシアネート硬化剤 |
JP2001277456A (ja) * | 2000-03-30 | 2001-10-09 | Dainippon Printing Co Ltd | 建築部材、造作部材、化粧扉、床板および製造方法 |
JP2001294838A (ja) * | 2000-02-09 | 2001-10-23 | Sekisui Chem Co Ltd | 湿気硬化型ウレタン系接着剤組成物 |
JP2002275448A (ja) * | 2001-03-16 | 2002-09-25 | Toyobo Co Ltd | 無機蒸着フィルム用接着剤 |
JP2003103728A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧材 |
JP2003238933A (ja) * | 2002-02-14 | 2003-08-27 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 自動車内装用接着剤組成物 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02163186A (ja) * | 1988-12-17 | 1990-06-22 | Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd | ホットメルト接着剤組成物 |
JPH02178383A (ja) * | 1988-12-29 | 1990-07-11 | Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd | ホットメルト接着剤組成物 |
JPH06240227A (ja) * | 1993-02-19 | 1994-08-30 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 一液湿気硬化型ウレタン接着剤 |
JPH06240228A (ja) * | 1993-02-19 | 1994-08-30 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 一液湿気硬化型ウレタン接着剤 |
JPH08183829A (ja) * | 1994-12-28 | 1996-07-16 | Takeda Chem Ind Ltd | ポリウレタン接着剤組成物 |
JPH08218053A (ja) * | 1995-02-09 | 1996-08-27 | Mitsui Toatsu Chem Inc | タイル用一液型ウレタン系接着剤 |
JPH09137147A (ja) * | 1995-11-16 | 1997-05-27 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 一液型ウレタン接着剤の製造方法 |
JP3606680B2 (ja) * | 1996-05-28 | 2005-01-05 | 日本ポリウレタン工業株式会社 | ラミネート用接着剤組成物、およびそれを用いたラミネートフィルムの製造方法 |
JPH11106732A (ja) * | 1997-10-08 | 1999-04-20 | Sekisui Chem Co Ltd | 接着剤組成物 |
JP3057366B2 (ja) * | 1997-12-22 | 2000-06-26 | 三洋化成工業株式会社 | 二液型ドライラミネート用接着剤 |
-
2003
- 2003-08-29 JP JP2003306018A patent/JP4619636B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000226424A (ja) * | 1999-02-05 | 2000-08-15 | Oshika Shinko Co Ltd | ウレタンプレポリマー組成物 |
JP2000230165A (ja) * | 1999-02-09 | 2000-08-22 | Sekisui Chem Co Ltd | 湿気硬化型ウレタン接着剤またはシーリング剤 |
JP2001172600A (ja) * | 1999-12-22 | 2001-06-26 | Sanyo Chem Ind Ltd | 二液型ドライラミネート用接着剤 |
WO2001053423A1 (fr) * | 2000-01-19 | 2001-07-26 | Sunstar Giken Kabushiki Kaisha | Preparation adhesive a l'urethane, sechant a l'humidite et en un seul emballage |
JP2001294838A (ja) * | 2000-02-09 | 2001-10-23 | Sekisui Chem Co Ltd | 湿気硬化型ウレタン系接着剤組成物 |
JP2001262114A (ja) * | 2000-03-16 | 2001-09-26 | Nippon Polyurethane Ind Co Ltd | ラミネート接着剤用ポリイソシアネート硬化剤 |
JP2001277456A (ja) * | 2000-03-30 | 2001-10-09 | Dainippon Printing Co Ltd | 建築部材、造作部材、化粧扉、床板および製造方法 |
JP2002275448A (ja) * | 2001-03-16 | 2002-09-25 | Toyobo Co Ltd | 無機蒸着フィルム用接着剤 |
JP2003103728A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧材 |
JP2003238933A (ja) * | 2002-02-14 | 2003-08-27 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 自動車内装用接着剤組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005075877A (ja) | 2005-03-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5194518B2 (ja) | 湿気硬化型ポリウレタンホットメルト接着剤及びそれを用いた造作材 | |
EP3067377B1 (en) | Ultralow monomer polyurethanes | |
EP3253811B1 (en) | Polyurethane adhesives for bonding low surface energy films | |
EP1642915B1 (en) | Reactive hot-melt adhesive | |
KR101660819B1 (ko) | 히드록실 작용화된 폴리우레탄 핫멜트 프리폴리머 | |
KR101522056B1 (ko) | 무용매 접착제에 유용한 액체 폴리우레탄 예비중합체 | |
CN101978015B (zh) | 可湿固化热熔粘合剂 | |
JP4872295B2 (ja) | 湿気硬化型ポリウレタンホットメルト接着剤 | |
JP5292891B2 (ja) | 湿気硬化型ポリウレタンホットメルト接着剤、及びそれを用いた造作部材 | |
JP4286234B2 (ja) | ウレタン樹脂系接着剤組成物 | |
JP4619636B2 (ja) | 湿気硬化型ホットメルト接着剤組成物 | |
JP5303846B2 (ja) | 湿気硬化型ホットメルト接着剤ならびにこれを用いた造作部材およびフラッシュパネル | |
JP2013087150A (ja) | 湿気硬化性ポリウレタンホットメルト接着剤、及び化粧造作部材 | |
JP4655199B2 (ja) | 湿気硬化性ホットメルト接着剤 | |
KR20190121996A (ko) | 에어로겔이 적용된 반응성 폴리우레탄 핫멜트 접착제 및 이를 이용한 코팅 원단의 제조방법 | |
JP7163709B2 (ja) | 反応性ホットメルト接着剤及び被着体の接着方法 | |
CN108977115A (zh) | 一种水性聚氨酯压敏胶及其制备方法与应用 | |
JP2006273986A (ja) | 湿気硬化型反応性ホットメルト接着剤 | |
CN117625111A (zh) | 一种杂环硅烷改性反应型聚氨酯热熔胶及其制备方法 | |
KR101177222B1 (ko) | 라미네이트 강판용 접착제 조성물 | |
JP2769103B2 (ja) | ガス非透過性素材の貼合方法 | |
JP2007045977A (ja) | 反応性ホットメルト接着剤組成物 | |
JP2002348347A (ja) | 無溶剤型湿気硬化性ホットメルトウレタン樹脂、発泡体、及びそれを用いた発泡シート構造体 | |
TW200301295A (en) | Moisture-curing adhesives | |
EP1754765B1 (en) | Polymeric diluents for structural adhesives |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060711 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20080829 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100112 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100312 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101005 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101027 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131105 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |