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JP4603733B2 - 位置決めクランプ装置 - Google Patents

位置決めクランプ装置 Download PDF

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JP4603733B2
JP4603733B2 JP2001245137A JP2001245137A JP4603733B2 JP 4603733 B2 JP4603733 B2 JP 4603733B2 JP 2001245137 A JP2001245137 A JP 2001245137A JP 2001245137 A JP2001245137 A JP 2001245137A JP 4603733 B2 JP4603733 B2 JP 4603733B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はパネル材を所定の位置に位置決めして固定するための位置決めクランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車車体は複数のパネル材をスポット溶接により接合することで形成されており、スポット溶接する際には、自動車車体を構成する種々のパネル材を位置決めしてクランプする必要がある。そのため、自動車生産ラインに配置された溶接ステージには、複数の位置決めクランプ装置が取り付けられ、搬送されるパネル材を溶接ステージ上に位置決めクランプしている。また、産業用ロボットのロボットアームの先端に位置決めクランプ装置が取り付けられ、位置決めクランプ装置によってパネル材を位置決めクランプし、ロボットアームを作動させることにより所定の位置にパネル材を配置している。
【0003】
いずれの場合にあっても、従来の位置決めクランプ装置は、ワークであるパネル材に形成された位置決め孔に嵌合するロケートピンを有し、そのロケートピンを位置決め孔に嵌合させることによってパネル材を位置決めするようにしている。また、パネル材をクランプするために、ロケートピンに形成されたスリット内にクランプアームを組み込み、パネル材をクランプする際にはクランプアームをスリット内から迫り出させるようにしている。このようなタイプの位置決めクランプ装置としては、たとえば特開平9-144715号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、パネル材を位置決めする際には、ロボットアームを作動させて位置決めクランプ装置を移動することにより、位置決めクランプ装置に固定されるロケートピンを位置決め孔に嵌合している。このとき、ロボットアームの作動速度によってはパネル材を変形させるおそれがあり、パネル材の変形を避けるためにロボットアームの作動速度を減速させる必要がある。さらに生産ラインにおけるタクトタイムの短縮を図るため、ロボットアームの作動速度を移動時には速く、位置決め嵌合時には遅く制御する必要がある。また、同様に溶接ステージ上に取り付けられる位置決めクランプ装置にあっても、パネル材の変形を避けるためにパネル材の搬送速度を制御する必要がある。
【0005】
本発明の目的は、煩雑な制御を必要とせず、パネル材を変形させることのない位置決めクランプ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の位置決めクランプ装置は、先端にパネル材が接触するワーク接触面を有するワーク受け筒体内に、駆動ピンおよび従動ピンが径方向に貫通する回転カムスリーブを回動自在に収容し、前記駆動ピンが案内される一対の駆動側カム孔を、前記回転カムスリーブの回動方向に対して傾斜させるとともに、前記回転カムスリーブの中心軸を対称軸として回転対称に前記回転カムスリーブに形成し、前記従動ピンが案内される一対の従動側カム孔を、前記回転カムスリーブの回動方向に対して前記駆動側カム孔とは逆向きに傾斜させるとともに、前記回転カムスリーブの中心軸を対称軸として回転対称に前記回転カムスリーブに形成し、先端部が前記回転カムスリーブ内に配置されるとともに前記駆動ピンに組み付けられ、前記駆動ピンを前進方向または後退方向に駆動する往復動ロッドを設け、基端部が前記回転カムスリーブ内に配置されるとともに前記従動ピンに組み付けられ、前記パネル材位置決め孔に嵌合する前進位置と嵌合を解除する後退位置とに移動自在となるロケートピンを設け、前記ロケートピンスリット内に収容されるとともに前記駆動ピンを介して前記往復動ロッドに連結され、前記スリット内に入り込む退避位置と前記スリットから迫り出締結位置と揺動自在となるクランプアームを設け、前記従動ピンの後退移動によって前記クランプアームを退避位置に揺動させる一方、前記従動ピンの前進移動によって前記クランプアームを締結位置に揺動させる揺動カム孔を前記クランプアームに形成し、前記往復動ロッドによる前記駆動ピンの前進移動時には、前記回転カムスリーブを介して前記駆動ピンの前進移動を前記従動ピンの後退移動に変換し、前記ロケートピン後退移動させながら前記クランプアームを前記スリット内に退避させる一方、前記往復動ロッドによる前記駆動ピンの後退移動時には、前記回転カムスリーブを介して前記駆動ピンの後退移動を前記従動ピンの前進移動に変換し、前記ロケートピン前進移動させながら前記クランプアームを前記スリットから迫り出させて前記パネル材を締結することを特徴とする。
【0007】
本発明の位置決めクランプ装置は、前記ロケートピンに2つのクランプアームを相互に逆向きに揺動自在に取り付けたことを特徴とする。
【0008】
本発明の位置決めクランプ装置は、前記往復動ロッドを空気圧により作動するピストンに取り付け、前記往復動ロッドを空気圧により往復動することを特徴とする。
【0009】
本発明の位置決めクランプ装置は、前記ワーク受け筒体と前記回転カムスリーブとの間にスラスト軸受を装着することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態である位置決めクランプ装置を示す斜視図であり、図2は図1におけるA−A線に沿う断面図である。また、図3は図2におけるB−B線に沿う断面図であり、図4は位置決めクランプした状態を示す図1のA−A線に沿う断面図であり、図5は本発明の一実施の形態である位置決めクランプ装置の一部を示す分解斜視図である。
【0011】
図示する位置決めクランプ装置は、自動車車体を構成するパネル材を位置決め固定するために適用されており、ワーク受け筒体10を有している。ワーク受け筒体10は、取付フランジ部10aとこれの一方面に一体となる筒部10bと、一方面の端部に設けられるワーク受け部10cとを有しており、取付フランジ部10aの部分で自動車生産ラインにおける所定のロボットアームに取り付けられる。取付フランジ部10aの他方面にはシリンダチューブ11が固定されており、シリンダチューブ11内には、図2に示すように、軸方向に往復動自在にピストン12が装着されている。
【0012】
ピストン12に固定された往復動ロッド13は、図2に示すように、シリンダチューブ11の一端部に取り付けられるロッドカバー14を貫通してワーク受け筒体10の筒部10b内に挿入されている。シリンダチューブ11の他端部にはエンドカバー15が固定され、ロッドカバー14とピストン12との間に後退用空気圧室16aが形成され、エンドカバー15とピストン12との間には前進用空気圧室16bが形成されている。それぞれの空気圧室16a,16bに連通するようにシリンダチューブ11には給排ポート17a,17bが形成されている。したがって、給排ポート17aから圧縮空気を供給すると、往復動ロッド13は後退移動し、給排ポート17bから圧縮空気を供給すると、往復動ロッド13は前進移動することになる。また、前進用空気圧室16bには、ピストン12を前進方向に付勢する向きで圧縮コイルばね18が装着されており、給排ポート17bからの圧縮空気が供給停止されても、給排ポート17aから圧縮空気が供給されるまでピストン12は前進位置に保持される。
【0013】
図2に示すように、エンドカバー15には、往復動ロッド13を後退位置に移動させた状態のもとで往復動ロッド13を係止するために、往復動ロッド13の移動方向に対して直角の方向に移動自在にロックピストン20が設けられ、ピストン12にはロックロッド21が取り付けられている。このロックロッド21には係合凹部21aが形成され、ロックピストン20の先端に設けられた係合凸部20aが係合凹部21aに係合するようになっている。
【0014】
ロックピストン20には、前進方向に付勢する圧縮コイルばね22が装着されており、ロックピストン20の一方面には、後退方向に付勢する空気圧室24aが形成されている。空気圧室24aには給排ポート17bに連通する流路23aと、空気圧室16bに連通する流路23bとがそれぞれ開口されており、給排ポート17bと空気圧室16bは空気圧室24aを介して連通されている。したがって、給排ポート17aから圧縮空気を供給し給排ポート17bから排気を行うと、往復動ロッド13が後退位置に移動するまで、ロックピストン20は後退位置に保持され、往復動ロッド13が後退位置に配置されると、係合凸部20aがばね力により係合凹部21aに入り込み、往復動ロッド13は後退位置に固定される。この状態のもとで、給排ポート17aから排気を行い給排ポート17bに圧縮空気を供給すると、ロックピストン20は後退移動され係合凸部20aと係合凹部21aとの係合が解かれてから、往復動ロッド13は前進移動することになる。
【0015】
このように、空気圧室24aを介して給排ポート17bと空気圧室16bとを連通することにより、ロックピストン20が干渉することなく確実に往復動ロッド13は進退移動される。なお、ロックピストン20の他方面に形成される空気圧室24bに外部と連通する連通孔25が開口されている。
【0016】
図6は本発明の一実施の形態である位置決めクランプ装置の一部を構成する回転カムスリーブ26を示す斜視図である。図2〜図5に示すように、ワーク受け筒体10の筒部10bの内部には回転カムスリーブ26が装着されており、回転カムスリーブ26の両端面はスラスト軸受27により、ワーク受け筒体10に対して回転自在に保持されている。図6に示すように、回転カムスリーブ26の向かい合う側面には、前後進運動を回動運動に変換する駆動側カム孔26aと、回動運動を前後進運動に変換する従動側カム孔26bとが回動方向に対して傾斜するようにそれぞれ形成され、それぞれのカム孔26a,26bの傾斜方向は互いに逆方向となるように形成されている。
【0017】
図3および図5に示すように、回転カムスリーブ26の内周面には、ピン本体部28aと摺動部(基端部)28bとが一体となるロケートピン28が軸方向に摺動自在に取り付けられている。ピン本体部28aの先端は半球形となり、末端に向けて徐々に径方向に拡大するテーパ形状に形成されている。ワーク受け筒体10のワーク受け部10cの先端面は、ワークであるパネル材Pの表面に接触するワーク接触面10fとなっており、パネル材に形成された位置決め孔Hにロケートピン28のピン本体部28aが嵌合することによってパネル材Pは位置決めされる。
【0018】
ロケートピン28にはスリット28cが形成され、スリット28cには先端部にほぼL字状に折れ曲がったクランプ片29a,30aを有する2つのクランプアーム29,30が配置されている。クランプアーム29,30の基端部に形成される駆動ピン孔29b,30bに駆動ピン31が装着され、クランプアーム29,30は往復動ロッド13の先端部に連結されている。駆動ピン31の両端部は、回転カムスリーブ26に形成される駆動側カム孔26aを貫通して、ワーク受け筒体10の筒部10bに軸方向に沿って形成されるピンガイド孔10dの中に摺動自在に支持されており、駆動側カム孔26aおよびピンガイド孔10dの軸方向長さは、往復動ロッド13の往復動ストロークにほぼ対応している。したがって、往復動ロッド13が前進移動されると、駆動ピン31は筒部10bのピンガイド孔10dに案内され前進移動を行い、駆動側カム孔26aを駆動ピン31が移動することにより回転カムスリーブ26は回動される。同様に、往復動ロッド13が後退移動されると回転カムスリーブ26は前進移動時とは逆向きに回動される。
【0019】
また、2つのクランプアーム29,30には揺動カム孔29c,30cが形成されており、揺動カム孔29c,30cはクランプアーム29,30の長手方向と平行になるストレート部29d,30dと、これの後端部に連なった傾斜部29e,30eとを有している。この揺動カム孔29c,30cには駆動ピン31と平行に設けられる従動ピン32が貫通し、従動ピン32の両端部はロケートピン28の摺動部28bに形成される従動ピン孔28dおよび回転カムスリーブ26の従動側カム孔26bを介して、筒部10bの軸方向に沿って形成されるピンガイド孔10eに摺動自在に支持されている。この従動ピン32は、駆動ピン31により回動される回転カムスリーブ26の従動側カム孔26bに案内され、ピンガイド孔10eに沿って前後進移動を行う。つまり、傾斜方向が逆向きに形成される2種類のカム孔26a,26bを有する回転カムスリーブ26により、駆動ピン31を前進移動すると回転カムスリーブ26を介して従動ピン32は後退移動され、駆動ピン31が後退移動すると従動ピン32は前進移動される。
【0020】
2つのクランプアーム29,30は、基端部に駆動ピン31が回動自在に装着され、揺動カム孔29c,30cに従動ピン32が摺動自在に装着されるため、図2に示すように、駆動ピン31が前進移動して従動ピン32が後退移動すると、クランプアーム29,30は駆動ピン31により前進位置に押し出される。また、クランプアーム29,30は揺動カム孔29c,30cの傾斜部29e,30eに案内される従動ピン32により、駆動ピン31を支点として揺動されスリット28c内に収容される退避位置に配置される。そして、ロケートピン28は、従動ピン32によりクランプアーム29,30とは逆方向の後退位置に移動される。
【0021】
一方、図4に示すように、駆動ピン31が後退移動して従動ピン32が前進移動すると、クランプアーム29,30は駆動ピン31により後退位置に戻される。また、クランプアーム29,30は揺動カム孔29c,30cのストレート部29d,30dに案内される従動ピン32により、駆動ピン31を支点として揺動されスリット28cから迫り出す締結位置に配置される。そして、ロケートピン28は、クランプアーム29,30とは逆方向の前進位置に移動する。なお、駆動ピン31および従動ピン32の端面は、ワーク受け筒体10に取り付けられるカバー33により覆われており脱落することはない。
【0022】
このような位置決めクランプ装置を用いて、パネル材Pを位置決めして締結する手順について説明する。なお、図7はクランプ状態を示す拡大断面図であり、一点鎖線で示すクランプアーム29,30、ロケートピン28、駆動ピン31、および従動ピン32は、パネル材Pを締結していないアンクランプ状態における位置を示している。
【0023】
先ず、予め所定の形状の位置決め孔Hが形成されたパネル材Pに向けて、ロボットアームの先端に設けられる位置決めクランプ装置は、ロボットアームの作動により移動され、ロケートピン28が位置決め孔Hに接触することのない作動開始位置に配置される。
【0024】
次に、給排ポート17aから圧縮空気を供給すると、往復動ロッド13を介して駆動ピン31が後退移動することにより回転カムスリーブ26は回動され、回転カムスリーブ26の回動により従動ピン32は前進移動される。このとき、従動ピン32に連結されるロケートピン28は前進摺動し、テーパ形状のロケートピン28が位置決め孔Hに接触することでパネル材Pの位置決めが行われる。また、駆動ピン31の後退移動に伴いクランプアーム29,30は後退移動され、駆動ピン31の後退移動および従動ピン32の前進移動に伴いクランプアーム29,30は揺動されて締結位置に配置される。このため、パネル材Pは、スリット28c外に迫り出し後退方向に移動するクランプ片29a,30aによってワーク接触面10fとの間に挟み込まれ押圧保持される。
【0025】
このように、駆動ピン31を後退移動することにより、ロケートピン28を前進摺動させる位置決め動作と、クランプアーム29,30とワーク接触面10fとの間にパネル材Pを挟み込むクランプ動作とを同時に行うことができる。また、位置決めクランプ装置の作動開始位置ではパネル材Pにロケートピン28は接触しておらず、この位置まで移動させるロボットアームの作動速度を上げたとしてもパネル材Pを変形させることはない。
【0026】
さらに、図4に示すように、クランプ時にロックピストン20とロックロッド21とが係合するため、給排ポート17aからの圧縮空気が排気されたとしてもクランプ状態を保持することができ、クランプ状態は給排ポート17bより圧縮空気が供給されロックピストン20が後退移動するまで継続される。
【0027】
そして、パネル材Pを離脱させるアンクランプ状態にするには、給排ポート17aより圧縮空気を排気し、給排ポート17bから圧縮空気を供給する。このように圧縮空気の供給制御を行うと、流路23aに案内される圧縮空気によりロックピストン20は後退移動を行いロックロッド21は解放される。また、往復動ロッド13は前進移動し駆動ピン31を前進移動させるため、回転カムスリーブ26はクランプ時とは逆方向に回動される。従動ピン32の後退移動に伴いロケートピン28の位置決め動作は解除され、駆動ピン31の前進移動および従動ピン32の後退移動に伴いクランプアーム29,30のクランプ動作は解除され、クランプアーム29,30はスリット28c内の退避位置に収容される。
【0028】
このように、駆動ピン31を前進移動することにより、ロケートピン28を後退摺動させる位置決め解除動作と、クランプアーム29,30を前進移動させながらスリット28c内に収容するクランプ解除動作とを同時に行うことができる。また、このクランプ解除状態において、パネル材Pにロケートピン28は接触しておらず、位置決めクランプ装置を離脱させるロボットアームの作動速度を上げたとしてもパネル材を変形させることはない。
【0029】
さらに、図2に示すように、前進用空気圧室16bにピストン12を前進方向に押圧する向きで圧縮コイルばね18が装着されており、給排ポート17bからの圧縮空気が排気されたとしてもクランプ解除状態を保持することができ、給排ポート17aより圧縮空気が供給されるまで継続される。
【0030】
このように、本発明の位置決めクランプ装置によれば、進退移動するロケートピン28を有することでワークであるパネル材の変形を確実に防ぐことができる。また、駆動側カム孔26aおよび従動側カム孔26bが形成される回転カムスリーブ26を有するため、クランプ動作およびクランプ解除動作において、移動方向の相反するロケートピン28とクランプアーム29,30とを1つの往復動ロッドの進退移動により同時に作動させることができる。
【0031】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。たとえば、図示する位置決めクランプ装置は、2つのクランプアーム29,30を用いているが、1つのクランプアームのみを装着しても使用することができる。また、往復動ロッド13が前進移動するとアンクランプ状態となり、後退移動するとクランプ状態となるが、回転カムスリーブ26に形成される2種類のカム孔26a,26bの軸方向に対する傾斜方向を変更することにより、往復動ロッド13が前進移動するとクランプ状態となり、後退移動するとアンクランプ状態となる構造にしても良い。さらに、駆動ピン31と従動ピン32の径を同径とすることで、駆動側カム孔26a,26bの幅を同じに形成すると、回転カムスリーブ26を上下反転して装着するだけで往復動ロッド13の進退方向とクランプおよびクランプ解除との関係を容易に変更することができる。なお、本発明の位置決めクランプ装置は、ロボットアームに装着されるだけではなく、たとえばジグに装着しても使用できることは言うまでもない。
【0032】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、ロケートピンの軸方向の移動による位置決めの機能を有しているため、位置決めクランプ装置のワークに対する作動開始位置において、ロケートピンとワークの位置決め孔とを接触させることがなく、位置決めクランプ装置の移動速度に関わらず、ワークを変形させることのない位置決めクランプ装置とすることができる。また、駆動側カム孔および従動側カム孔が形成される回転カムスリーブを有するために、動作方向が互いに異なる位置決め動作とクランプアームによるクランプ動作とを1つの入力動作で同時に行うことのできる、簡潔な構造の位置決めクランプ装置とすることができる。
【0033】
本発明によれば、動作開始位置においてワークに接触せず、ワークを変形させるおそれがないため、位置決めクランプ装置を動作開始の所定位置まで移動する際に、移動速度を煩雑に制御する必要がなく、生産ラインにおけるタクトタイムの短縮を図ることができる。
【0034】
本発明によれば、2つのクランプアームを用いてパネル材を締結することにより、パネル材をワーク接触面に対して水平に締結することができる。
【0035】
本発明によれば、圧縮性流体である空気により位置決めクランプ装置を作動させることにより、パネル材の厚みが変化してもクランプアームの移動量を構造的に変更することなくクランプ保持することができる。
【0036】
本発明によれば、スラスト軸受を介してワーク受け筒体に回転カムスリーブを装着することにより、径方向に大型化することのない位置決めクランプ装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である位置決めクランプ装置を示す斜視図である。
【図2】図1におけるA−A線に沿う断面図である。
【図3】図2におけるB−B線に沿う断面図である。
【図4】位置決めクランプした状態を示す図1のA−A線に沿う断面図である。
【図5】本発明の一実施の形態である位置決めクランプ装置の一部を示す分解斜視図である。
【図6】回転カムスリーブを示す斜視図である。
【図7】パネル材を位置決めクランプした状態を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
10 ワーク受け筒体
10a 取付フランジ部
10b 筒部
10c ワーク受け部
10d ピンガイド孔
10e ピンガイド孔
10f ワーク接触面
11 シリンダチューブ
12 ピストン
13 往復動ロッド
16a,16b 空気圧室
17a,17b 給排ポート
18 圧縮コイルばね
20 ロックピストン
21 ロックロッド
22 圧縮コイルばね
23a,23b 流路
24a,24b 空気圧室
25 連通孔
26 回転カムスリーブ
26a 駆動側カム孔
26b 従動側カム孔
27 スラスト軸受
28 ロケートピン
28a ピン本体部
28b 摺動部
28c スリット
28d 従動ピン孔
29,30 クランプアーム
29a,30a クランプ片
29b,30b 駆動ピン孔
29c,30c 揺動カム孔
29d,30d ストレート部
29e,30e 傾斜部
31 駆動ピン
32 従動ピン
33 カバー
H 位置決め孔
P パネル材

Claims (4)

  1. 先端にパネル材が接触するワーク接触面を有するワーク受け筒体内に、駆動ピンおよび従動ピンが径方向に貫通する回転カムスリーブを回動自在に収容し、
    前記駆動ピンが案内される一対の駆動側カム孔を、前記回転カムスリーブの回動方向に対して傾斜させるとともに、前記回転カムスリーブの中心軸を対称軸として回転対称に前記回転カムスリーブに形成し、
    前記従動ピンが案内される一対の従動側カム孔を、前記回転カムスリーブの回動方向に対して前記駆動側カム孔とは逆向きに傾斜させるとともに、前記回転カムスリーブの中心軸を対称軸として回転対称に前記回転カムスリーブに形成し、
    先端部が前記回転カムスリーブ内に配置されるとともに前記駆動ピンに組み付けられ、前記駆動ピンを前進方向または後退方向に駆動する往復動ロッドを設け、
    基端部が前記回転カムスリーブ内に配置されるとともに前記従動ピンに組み付けられ、前記パネル材位置決め孔に嵌合する前進位置と嵌合を解除する後退位置とに移動自在となるロケートピンを設け、
    前記ロケートピンスリット内に収容されるとともに前記駆動ピンを介して前記往復動ロッドに連結され、前記スリット内に入り込む退避位置と前記スリットから迫り出締結位置と揺動自在となるクランプアームを設け、
    前記従動ピンの後退移動によって前記クランプアームを退避位置に揺動させる一方、前記従動ピンの前進移動によって前記クランプアームを締結位置に揺動させる揺動カム孔を前記クランプアームに形成し、
    前記往復動ロッドによる前記駆動ピンの前進移動時には、前記回転カムスリーブを介して前記駆動ピンの前進移動を前記従動ピンの後退移動に変換し、前記ロケートピン後退移動させながら前記クランプアームを前記スリット内に退避させる一方、前記往復動ロッドによる前記駆動ピンの後退移動時には、前記回転カムスリーブを介して前記駆動ピンの後退移動を前記従動ピンの前進移動に変換し、前記ロケートピン前進移動させながら前記クランプアームを前記スリットから迫り出させて前記パネル材を締結することを特徴とする位置決めクランプ装置。
  2. 請求項1記載の位置決めクランプ装置において、前記ロケートピンに2つのクランプアームを相互に逆向きに揺動自在に取り付けたことを特徴とする位置決めクランプ装置。
  3. 請求項1または2記載の位置決めクランプ装置において、前記往復動ロッドを空気圧により作動するピストンに取り付け、前記往復動ロッドを空気圧により往復動することを特徴とする位置決めクランプ装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の位置決めクランプ装置において、前記ワーク受け筒体と前記回転カムスリーブとの間にスラスト軸受を装着することを特徴とする位置決めクランプ装置。
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