JP4699830B2 - 貯蔵安定性に優れたシリカの水性スラリー - Google Patents
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Description
本発明の他の目的は、水性塗料に配合され、強度が高く、剥がれにくい塗膜を形成することが可能なシリカの水性スラリーを提供することにある。
(1)前記非晶質シリカがレーザ回折法で測定して中位径(D50)が0.1乃至5.0μmの範囲にあること、
(2)前記高分子分散剤が、分子量が500万乃至2500万であるアニオン系高分子からなること、
(3)前記高分子分散剤を、非晶質シリカ100重量部当り0.1乃至2.0重量部の量で含有していること、
(4)前記非晶質シリカが5乃至30重量%の量で分散されていること、
(5)下記式:
TI=η6/η60
式中、η6は、回転数6rpmで1分後の粘度(25℃)であり、
η60は、回転数60rpmで1分後の粘度(25℃)である、
で表されるTI値が2.5以上であること、
が好ましい。
また、本発明においては、さらにコロイダルシリカが水中に分散されていることが好ましく、コロイダルシリカが水中に分散されている場合には、
(6)前記コロイダルシリカは、前記非晶質シリカ100重量部当り5乃至240重量部の量で分散されていること、
(7)前記高分子分散剤を、前記非晶質シリカ100重量部当り0.5乃至4.0重量部の量で含有していること、
が好ましい。
本発明において用いる非晶質シリカの原料として使用されるバーミキュライト(vermiculite)は、バーミキュライト群粘土鉱物あるいは雲母群粘土鉱物に分類される加水雲母を主成分とする鉱物であり、蛭石とも呼ばれている。この鉱物を一定温度以上に急熱すると、面指数(001)の面に垂直な方向(C軸方向)に著しく延び、蛭に似た形態になるのが名前の由来となっている。このバーミキュライトには、基本的に下記式(1)で表わされる化学構造を有する3八面体型のものと、下記式(2)で表わされる化学構造を有する2八面体型のものとがあり、何れも使用することができる。
・[Si,Al]4O10(OH)2 …(1)
{E0.6〜0.8・nH2O}(Al,Fe,Mg)2・[Si,Al]4
・O10(OH)2 …(2)
尚、上記式中、Eは層間イオンであり、主としてKやMgからなる。
SiO2 35〜45重量%
Al2O3 10〜20重量%
MgO 7〜30重量%
Fe2O3 5〜22重量%
CaO 0〜3重量%
Na2O 0〜1重量%
K2O 0〜10重量%
Fe以外の重金属含量(Pb,Cr,Cd等) 0.2重量%以下
灼熱減量(1050℃)3〜25重量%
本発明で用いる非晶質シリカは、上記のようなバーミキュライトを酸処理することにより得られる。このような酸処理を行うことにより、結晶構造が破壊され層剥離が生じ、且つ有色成分が除去されるため、塗料に配合した場合の着色が抑えられるだけでなく、優れた分散安定性を得ることができる。
上記の方法で得られた非晶質シリカは、原料のバーミキュライトに由来して、葉片状または鱗片状と呼ばれる板状形状を有している。図1は、この非晶質シリカの電子顕微鏡写真を示している。図2は、このシリカが非晶質であることを示すX線回折図である。即ち、かかる非晶質シリカは、一般に、面方向最大寸法/厚みで定義されるアスペクト比が2乃至20の範囲にある。
これは酸処理により、Al、重金属やアルカリ分が著しく低減されているため、高い白色度(85%以上、特に88%以上)を示し、塗膜の着色を抑えることができる。
本発明において、上記の非晶質シリカを水に安定に分散させるために用いる高分子分散剤としては、カルボキシル基などを有するアニオン系又は極微量のアニオン性基を有するノニオン系のものを使用することができる。特に、少量添加で増粘効果のあるアニオン系の高分子分散剤が好適である。即ち、水に分散させるべき上記の非晶質シリカは、表面にシラノール基が多数存在しているため、かかるシラノール基と同電荷を有するカルボキシル基などのアニオン性基を含むアニオン系の高分子分散剤が、上記非晶質シリカに対して優れた分散性を示すからである。また、高分子分散剤の中では、アクリル酸塩またはアクリルアミド系のものが好ましく、アニオン系の高分子分散剤として、アクリル酸ナトリウム−アクリルアミド共重合体が最も好適に使用される。このアニオン系のアクリル酸ナトリウム−アクリルアミド共重合体は、下記式:
CH2=CHCONH2
で表されるアクリルアミドと、下記式:
CH2=CHCOONa
で表されるアクリル酸ナトリウムとの共重合体であり、通常、コロイド滴定におけるアクリル酸ナトリウムの含有量が3乃至100モル%、好ましくは10乃至100モル%の範囲で含有している。また、特にこれらの高分子分散剤の分子量(数平均分子量)は500万乃至2500万の範囲にあることが好ましい。
一方、第4級アンモニウム塩等を有するカチオン系、及びアクリル酸塩と第4級アンモニウム塩等の両方の系を有する両性高分子分散剤は、非晶質シリカの凝集又はケーキングが生ずるため使用できない。これは、電気的中和が原因と推測される。
本発明のシリカスラリーは、上述したバーミキュライトの酸処理によって得られた微細非晶質シリカと、アニオン系又はノニオン系高分子分散剤とを、所定量の水中に投入し、混合攪拌するか、又は、非晶質シリカの湿式粉砕スラリーにアニオン系又はノニオン系高分子分散剤を溶解することにより、容易に調製される。
なお、非晶質シリカの分散性及び貯蔵安定性を高めるために、シリカスラリーにアンモニア水、苛性ソーダ水溶液又は珪酸ソーダ水溶液を添加して、pH(/20℃)を8.5乃至10.0に保持することが好ましい。
TI=η6/η60
式中、η6は、回転数6rpmで1分後の粘度(25℃)であり、
η60は、回転数60rpmで1分後の粘度(25℃)である、
で表されるTI値が2.5以上の範囲にある。従って、高粘性でせん断速度依存性を示す。
増粘剤としては、カルボキシメチルセルロース(CMC)、メチルセルロース(MC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、カゼイン酸ソーダ、カゼイン酸アンモニウム、アルギン酸ソーダ、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリベンジルアルコール共重合物、ポリアクリル酸ソーダ、ポリアクリル酸(メタ)アクリル酸エステル共重合体、プルロニックポリエーテル、ポリエーテルジアルキルエステル、ポリエーテルジアルキルエーテル、ポリエーテルウレタン変性物、ポリエーテルエポキシ変性物、ビニルメチルエーテル−無水マレイン酸共重合物の部分エステル、乾性油脂脂肪酸アリルアルコールエステル−無水マレイン酸の反応物のハーフエステル、アセチレングリコール、ザンサンガム、珪酸塩(水溶性珪酸アルカリ)、モンモリロナイト、有機モンモリロナイト、アルミナゾル等を挙げることができる。
上述した本発明のシリカの水性スラリーは、水性塗料に配合され、その流動性を改質し、塗布時の流動性を高めることによって塗布性が向上し、例えば薄膜の形成を容易に行うことができる。また、塗布後の塗膜の垂れを有効に防止することができる。さらには、スラリー中に分散されている非晶質シリカが塗膜を形成したとき、塗膜中に層状に配向分布する。この結果、塗膜強度を高めることができる。
日本フィリップス(株)製のX線回折装置PW1830を用いて、Cu−Kαで測定した。
ターゲット Cu
フィルター Ni
検出器 プロポーショナルカウンター
電圧 40KVP
電流 30mA
走査速度 1°/min
スリット DS:1° RS:0.2mm SS:1°
照角 6°
なお、X線回折図の横軸は、逆格子の長さd−1で示した。
Malvern社製Mastersizer2000を使用して、レーザ回折散乱法で測定した。
日立(株)製走査電子顕微鏡S−570を用いて、制限視野像中の粒子について、面方向の最大径と、厚みをそれぞれ測り、面方向最大径/厚みを算術計算し、平均値をアスペクト比とした。
B型粘度計(東京計器製造所製)でローターNo.2を用いて、回転数6rpm及び60rpmそれぞれにおける1分後の粘度を測定し、下記式、
TI=η6/η60
式中、η6は、回転数6rpmで1分後の粘度(25℃)であり、
η60は、回転数60rpmで1分後の粘度(25℃)である、
により、水性スラリーのTI値を求めた。
高分子分散剤を添加して調製直後の水性スラリーの状態を観察し、下記のようにスラリー状態を評価した。
○:流動性に優れ、シリカ又は高分子分散剤の凝集粒が認められない。
×:シリカ又は高分子分散剤の微細な凝集粒が認められる、又は、ケーキング現象により流動性が無いため、使用できる状態でない。
水性スラリーを500mlポリエチレン製容器に充填し、室温で30日間静置した後、容器中の水性スラリーの状態を観察し、下記のように貯蔵安定性の評価を行った。
◎:固液分離及びシリカの沈殿が認められない。
○:わずかに固液分離はあるが、シリカの沈殿は認められない。
△:固液分離及びシリカの沈殿はあるが、容器を振とうすると容易に再分散できる。
×:かなり固液分離が見られ、シリカの沈殿が容器を振とうしても容易に再分散しな
い。
(7)塗料試験1(試験片作成)
下記配合組成物を混合して、塗料の固形分濃度33.3重量%、固形分中のシリカ濃度が20重量%の水系塗料を作成した。
アクリルエマルジョン塗料*1 100g
水性スラリー(実施例参照) 50g
*1:大日本インキ化学工業製ボンコートEC−740EF(NV40%)
得られた塗料を、電気亜鉛メッキ鋼板(0.8×70×150mm)にバーコーター(Rod No.40)で2回塗りし、風乾して塗膜厚約50μmの試験片を得た。
なお、膜厚は、JIS−K−5600−1−7膜厚に準拠して、電磁厚み計(ケット科学研究所製)で測定した。得られた試験片について、下記の試験を行った。
JIS−K−5600−5−4引っかき硬度(鉛筆法)に準拠して、手かき法で塗膜硬度を測定した。
JIS−K−5600−5−6付着性(クロスカット法)に準拠して、カット間隔1mmにおけるクロスカット部分の表面状態を観察し、以下のように評価した。
○:剥離なし
△:若干剥離あり
×:著しい剥離あり
JIS−K−5600−6−2耐液体性(水浸漬法)に準拠して、7日間水に浸漬した後の塗膜表面の膨れを観察し、以下のように評価した。なお、試験片の裏面及び端部を保護テープでシールしてから試験を行った。
○:ほとんど膨れ無し
△:わずかに膨れ有り
×:かなりの膨れ有り
5×5cmのスクラッチを付けた試験片について、JIS−K−5600−7−1耐中性塩水噴霧性、及びJIS−Z−2371塩水噴霧試験方法に準拠して、100時間塩水噴霧試験機ST−ISO−3型(スガ試験機製)で塩水に暴露した後に腐食の状態を観察し、以下のように評価した。なお、試験片の裏面及び端部を保護テープでシールしてから試験を行った。
○:スクラッチ部に錆は発生するが、浸食はほとんど見られない。
△:スクラッチ部からの浸食がわずかに見られる。
×:スクラッチ部からの浸食がかなり見られる。
水性スラリーを、100μmのフィルムアプリケーターを用いてガラス板に塗布した。乾燥後、塗膜の引っかき硬度と、耐水摩耗性を評価した。
引っかき硬度は、JIS−K−5600−5−4引っかき硬度(鉛筆法)に準拠して、手かき法で塗膜硬度を測定した。
耐水摩耗性は、水に浸した指で塗膜を50回擦り付けた後に塗膜を乾燥し、塗膜の状態を観察し、以下のように評価した。
○:塗膜に変化が見られない
△:塗膜に指で擦った後が付く
×:塗膜が溶脱して薄くなる
南アフリカ産バーミキュライト原石1.0kgに水5.2kg、98%硫酸2.3kgを加えて、95℃で20時間加熱した。次いで、ろ過、水洗、乾燥し、粉砕後分級して、中位径(D50)が6.0μmの非晶質シリカ2kgを得た。得られた非晶質シリカの電子顕微鏡写真を図1に、X線回折図を図2にそれぞれ示す。
次に、1mmφのアルミナボール4L及び水1.6Lを充填した10L磁製ポットミルに、非晶質シリカ0.5kgを投入して3hr湿式粉砕後に湿式粉砕スラリーを回収し、水を加えてシリカ固形分20重量%、中位径(D50)0.8μm、アスペクト比5の非晶質シリカスラリーを得た。このスラリー中の非晶質シリカの電子顕微鏡写真を図3に示す。
この非晶質シリカスラリーに、撹拌下に6N苛性ソーダ水溶液を注下してpH9.0/20℃に調整した後に、高分子分散剤として、アニオン系高分子ミズフロック#200(水澤化学製、アニオン50モル%、分子量1500万)を3.2g添加、溶解して水性スラリーを得た。
この水性スラリーの測定結果を、表1に示す。
実施例1で用いた高分子分散剤に替えて、アニオン系高分子のミズフロック#300(アニオン20モル%、分子量1800万)を3.2g添加した以外は、実施例1と同様にして水性スラリーを調製した。
この水性スラリーの測定結果を、表1に示す。
実施例1で用いた高分子分散剤に替えて、アニオン系高分子のミズフロック#450(アニオン5モル%、分子量1700万)を6.4g添加した以外は、実施例1と同様にして水性スラリーを調製した。
この水性スラリーの測定結果を、表1に示す。
実施例1で用いた高分子分散剤に替えて、ノニオン系高分子のミズフロック#500(アニオン3モル%、分子量1700万)を8.0g添加した以外は、実施例1と同様にして水性スラリーを調製した。
この水性スラリーの測定結果を、表1に示す。
実施例1で用いた高分子分散剤に替えて、カチオン系高分子のミズフロック#735H(カチオン40モル%、分子量550万)を2.4g添加した以外は、実施例1と同様にして水性スラリーを調製したが、ケーキング現象を起こし、流動性が無く、使用できる状態ではなかった。
実施例1で用いた高分子分散剤に替えて、両性タイプ高分子のミズフロック#875CA(分子量750万)を0.8g添加した以外は、実施例1と同様にして水性スラリーを調製したが、シリカ及び高分子分散剤の微細な凝集粒が認められ、使用できる状態ではなかった。
実施例1記載の湿式粉砕工程を除いた以外は、実施例2と同様にして水性スラリーを調製した。
この水性スラリーについての測定結果を、表1に示す。
実施例1で用いた高分子分散剤に替えて、ノニオン系高分子のミズフロック#550(アニオン0モル%、分子量1300万)を9.6g添加した以外は、実施例1と同様にして水性スラリーを調製した。
この水性スラリーの測定結果を、表1に示す。
アクリルエマルジョン塗料に、水を加えて固形分濃度を33.3重量%とした水系塗料を得た(ブランク)。得た塗料の試験結果を、表3に示す。
塗料試験1記載の配合になるように、実施例1で得た水性スラリーを添加し、水系塗料を得た。得た塗料の試験結果を、表3に示す。
実施例1で得たシリカ固形分20重量%非晶質シリカスラリー1.8kgに、攪拌下に6N苛性ソーダ水溶液を滴下して、pH9.0/20℃に調整した後に、シリカ固形分濃度20重量%のコロイダルシリカ(日本化学工業製シリカドール20)0.2kgを混合した。
次に、アニオン系高分子ミズフロック#200(水澤化学製、アニオン50モル%、分子量1500万)を3.6g添加、溶解して水性スラリーを得た。この水性スラリーの測定結果を、表2に示す。
次に、塗料試験1記載の配合になるように、この水性スラリーを添加し、水系塗料を得た。得た塗料の試験結果を、表3に示す。
実施例6において、非晶質シリカスラリーを1.4kg、コロイダルシリカを0.6kgに変更した以外は、同様にして行い水性スラリーを得た。この水性スラリーの測定結果を、表2に示す。
次に、塗料試験1記載の配合になるように、この水性スラリーを添加し、水系塗料を得た。得た塗料の試験結果を、表3に示す。
実施例6において、非晶質シリカスラリーを1.0kg、コロイダルシリカを1.0kg、アニオン系高分子を4.0gに変更した以外は、同様にして行い水性スラリーを得た。この水性スラリーの測定結果を、表2に示す。
次に、塗料試験1記載の配合になるように、この水性スラリーを添加し、水系塗料を得た。得た塗料の試験結果を、表3に示す。
実施例6において、非晶質シリカスラリーを0.6kg、コロイダルシリカを1.4kg、アニオン系高分子を4.4gに変更した以外は、同様にして行い水性スラリーを得た。この水性スラリーの測定結果を、表2に示す。
次に、塗料試験1記載の配合になるように、この水性スラリーを添加し、水系塗料を得た。得た塗料の試験結果を、表3に示す。
水性スラリーの代わりに、シリカ固形分濃度20重量%のコロイダルシリカ(日本化学工業製シリカドール20)を塗料試験1記載の配合になるように添加し、水系塗料を得た。得た塗料の試験結果を、表3に示す。
実施例1において、非晶質シリカの代わりに、市販の非晶質シリカ(水澤化学製ミズカシルP−73)を用い、以下同様にして行い、中位径(D50)0.8μmの非晶質シリカスラリーを得た。得られた非晶質シリカスラリーを実施例1と同様に調製して、水性スラリーを得た。
次に、塗料試験1記載の配合になるように、この水性スラリーを添加し、水系塗料を得た。得た塗料の試験結果を、表3に示す。
比較例5で得た非晶質シリカスラリーを、実施例7において、非晶質シリカスラリーの代わりに用い、以下同様にして行い、水性スラリーを得た。
次に、塗料試験1記載の配合になるように、この水性スラリーを添加し、水系塗料を得た。得た塗料の試験結果を、表3に示す。
Claims (10)
- バーミキュライトの酸処理によって得られた非晶質シリカと、アニオン系又はノニオン系高分子分散剤とを水中に分散してなることを特徴とする水性スラリー。
- 前記非晶質シリカがレーザ回折法で測定して中位径(D50)が0.1乃至5.0μmの範囲にある請求項1に記載の水性スラリー。
- 前記高分子分散剤が、分子量が500万乃至2500万であるアニオン系高分子分散剤である請求項1または2に記載の水性スラリー。
- 前記高分子分散剤を、非晶質シリカ100重量部当り0.1乃至2.0重量部の量で含有している請求項1乃至3の何れかに記載の水性スラリー。
- 前記非晶質シリカが5乃至30重量%の量で分散されている請求項1乃至4の何れかに記載の水性スラリー。
- 下記式:
TI=η6/η60
式中、η6は、回転数6rpmで1分後の粘度(25℃)であり、
η60は、回転数60rpmで1分後の粘度(25℃)である、
で表されるTI値が2.5以上である請求項1乃至5の何れかに記載の水性スラリー。 - さらにコロイダルシリカが水中に分散されている請求項1乃至3の何れかに記載の水性スラリー。
- 前記コロイダルシリカは、前記非晶質シリカ100重量部当り5乃至240重量部の量で分散されている請求項7に記載の水性スラリー。
- 前記高分子分散剤を、前記非晶質シリカ100重量部当り0.5乃至4.0重量部の量で含有している請求項7または8に記載の水性スラリー。
- 請求項1乃至9の何れかに記載の水性スラリーからなる水性塗料用配合剤。
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