JP4681275B2 - ドア開閉装置 - Google Patents
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Description
そこで、ドアロックを解除すると自動的にドアが跳ね上がり、巻き取りモータでケーブルを巻き取ることによってドアが閉鎖し、しかも、手動でドアの開閉を行うこともできるドア開閉機構が提案されている(特許文献1参照)。
また、電動モータを正逆回転させて、ストライカを引き込むことによりドアロックの施錠を行うと共に、オープンレバーを回動させることによりドアロックを解除する車両用ロックのオープン及びクローズ装置が知られている(特許文献2及び特許文献3参照)。
本発明が解決しようとする課題は、ドア開閉とドアロックの解錠・施錠とを共通の駆動系で行うことにより、装置を軽量化すると共にコストを低減できるドア開閉装置を提供することにある。
ドアが閉アシスト手段の作動領域まで閉じたとき、モータを一時停止させると良い。
請求項3に係る発明によれば、ドアが十分に閉じてからクロージャ作動レバーが作動するので、ドアを確実にロックすることができる。
ドア開閉装置は、図1及び図2に示すように、中心軸1を共有して互いに平行に、且つ、回動可能に設置したドラム2、駆動ギヤ3、クロージャ作動レバー4及びオープナ作動レバー5と、中心軸1と平行な回転軸6を中心として回動するロック解放レバー7と、ドラム2で巻き取ることによりドアAを閉鎖方向に牽引するケーブル8と、駆動ギヤ3を正逆両方向に回動させるモータ9とを備える。
なお、ドラム2及びロック解放レバー7は、駆動ギヤ3の一面側に設置され、クロージャ作動レバー4及びオープナ作動レバー5は、駆動ギヤ3の他面側に設置される。
また、ドアAと車体Bとの間には、全閉状態のドアAを所定角度まで開放するオープナ11と、全閉状態のドアが所定角度まで開いた時に、付勢力によりドアを全開させ、全開状態の前記ドアが所定角度まで閉じた時に、付勢力で支えながらドアを自重により全閉させるガスステー又はトーションスプリングとが介在される。
そして、オープナ11が作動して全閉状態のドアAが所定角度まで開くと全開状態まで自動開扉すると共に、全開状態のドアAが所定角度まで閉じると全閉状態まで自動閉扉するようになっている。
このように、跳ね上げ式のドアAにおいて、オープナ11、ガスステー又はトーションスプリングを設けることは周知技術である。
クロージャ12及びオープンレバー13はラッチから離脱する方向に付勢されており、ラッチに係合して回動させた後は、ラッチから離れた元の位置に復帰するようになっている。
そして、ハーフラッチスイッチが検知信号をモータ9へ送ると、停止しているモータ9が逆転(図1における駆動ギヤ3の時計回り方向)を開始し、フルラッチスイッチが検知信号をモータ9へ送ると、逆転していたモータ9が正転を開始する。
また、ドラム2には、手動でドアAを閉じる場合にケーブル8が弛まないよう巻き取るため、ドラム逆転方向へ付勢するバネが設けられる。
さらに、図1及び図2に示すように、ドラム2の駆動ギヤ3と対向する面にはドラム突起15が突出され、ドラム2の外周には後述する待機スイッチ23を作動させるための突片24が形成されている。
また、ロック解放レバー7は正転方向へ付勢されており、常態では、ロック解放レバー7の他端部がドラム2と駆動ギヤ3との間に挿入されている。
なお、クロージャー作動レバー4の可動範囲は、通常の待機位置とクロージャ12を作動させる位置との間に規制され、クロージャ作動レバー4は逆転側の規制位置へ達して停止した後、バネ付勢力によって正転して待機位置へ復帰し、クロージャ12はラッチから離脱する。
また、オープナ作動レバー5の可動範囲は、通常の待機位置とオープナ11を作動させる位置との間に規制され、オープナ作動レバー5は正転側の規制位置へ達した後、バネ付勢力により逆転して待機位置へ復帰し、オープナ11も元の位置に復帰するようになっている。
また、駆動ギヤ3は、図2に示すように、その一面(ドラム2と対向する回転面)に設けられ、ドラム突起15及びロック解放レバー7の他端部の軌道上に突出する第1のギヤ突起19と、他面に設けられ、クロージャ作動レバー4及びオープナ作動レバー5の軌道上に突出する第2のギヤ突起20とを有する。
即ち、第1のギヤ突起19がドラム突起15に当接した状態で駆動ギヤ3が正転すると、ドラム2が正転してケーブル8が巻き戻され、第1のギヤ突起19がドラム突起15に当接した状態で駆動ギヤ3が逆転すると、ドラム2が押されて逆転し、ケーブル8が巻き取られる。
第1のギヤ突起19がロック解放レバー7の他端部に当接してから、さらに駆動ギヤ3が正転すると、ロック解放レバー7が逆転してオープンレバー13が作動し、ドアロックが解除される。
また、第2のギヤ突起20がオープナ作動レバー5に当接した状態で駆動ギヤ3が正転すると、オープナ作動レバー5が正転して、オープナ11が作動し、ドアAの初期開扉が行われる。
さらに、第2のギヤ突起20がクロージャ作動レバー4に当接した状態で駆動ギヤ3が逆転すると、クロージャ12が逆転して、ドアロック装置10がフルラッチ状態へ移行する。
そして、この状態から駆動ギヤ3が正転したとき、第1のギヤ突起19がロック解放レバー7に当接した後で第2のギヤ突起20がオープナ作動レバー5に当接するようになっている。
また、常態におけるクロージャ作動レバー4は、駆動ギヤ3が逆転してドラム2が閉アシスト手段の作動領域まで回転した時に、第2のギヤ突起20が達する位置か、或いは、これより僅かに逆転方向下流側に位置する。
また、駆動ギヤ3が回動して、オープナ作動レバー5がオープナ11作動位置まで回転した時、これを検知してモータ9を逆転させる初期開扉終了スイッチ(図示せず)が設置されている。
さらに、ドラム2の側方には待機スイッチ23が設置される。待機スイッチ23は、全開状態からドラム2が逆転してドアAが所定角度まで閉じ、ガスステー又はトーションスプリングが作動する領域に達した時、ドラム2の突片24の位置を検知して作動し、モータ9を停止させる。なお、待機スイッチ23は閉扉時のみ作動し、開扉時には作動しない。
ドアAが完全に開くと、図7に示すように、ドラム突起15は第1のギヤ突起19の逆転方向へ向いた面に臨んで停止する。
この間、駆動ギヤ3、ロック解放レバー7、クロージャ作動レバー4及びオープナ作動レバー5は移動しない。
第1のギヤ突起19がロック解放レバー7の軌道を通過すると、ロック解放レバー7はバネの力で元の位置に戻り、オープンレバー13がラッチから離脱する。
ドアロックが解除された後、第2のギヤ突起20がオープナ作動レバー5に当接して正転させ、この結果、オープナ11が作動してドアAが所定角度まで開く。その後、ガスステー又はトーションスプリングが作動してドアAは自動開扉し、ドラム2は正転を継続してケーブル8を巻き戻す。
駆動ギヤ3が初期位置に戻ると、原点スイッチがこれを検知してモータ9を停止させる。
また、駆動ギヤ3が初期位置に戻ると、オープナ作動レバー5は第2のギヤ突起20から解放されて常態に戻り、オープナ11も元の位置に復帰する。
ドアAが閉じてハーフラッチ状態になると、ドアロック装置10のハーフラッチスイッチがこれを検知してモータ9を逆転させ、駆動ギヤ3が逆転する。この結果、第2のギヤ突起20が逆転してクロージャ作動レバー4に当接し、これを逆転させると、ドアロック装置10のクロージャ12が作動してフルラッチ状態へ移行し、ドアAが完全に施錠される。
また、駆動ギヤ3が初期位置に戻ると、クロージャ作動レバー4は第2のギヤ突起20から解放されて常態に戻り、クロージャ12も元の位置に復帰する。
ドアAが所定角度まで閉じると、この時のドラム2の位置を待機スイッチ23が検知してモータ9を停止させる。しかし、ドアAは自動閉扉を継続し、ドラム2はバネの力で逆転してケーブル8を巻き取る。
ドラム2が逆転を継続している間に、モータ9及び駆動ギヤ3は停止しているため、第2のギヤ突起20は、ドアロック装置10がハーフラッチ状態になるまでクロージャ作動レバー4に当接することはなく、クロージャ作動レバー4はハーフラッチ状態になってから大きな作動角度をもって逆転し、確実にクロージャ12を作動させる。
ドアロック装置10がフルラッチ状態になるとフルラッチスイッチがこれを検知してモータ9及び駆動ギヤ3を正転させる。駆動ギヤ3が初期位置に達すると、原点スイッチがこれを検知してモータ9を停止させる。
図8に示すように、駆動ギヤ3は車輪のようにリング状に形成されており、第2のギヤ突起20が、第1のギヤ突起19の周方向中間部と重なる位置において、駆動ギヤ3の内周から中心に向けて突出している。
図9に示すように、また、クロージャ作動レバー4及びオープナ作動レバー5に第2のギヤ突起20の軌道上に突出する突起部25,26をそれぞれ形成してある。
そして、第2のギヤ20が突起部25,26に当接して回転することにより、クロージャ作動レバー4及びオープナ作動レバー5が回動するようになっている。
その他の構成及び作用は、実施例1とほぼ同様なので、同一部分に同一符号を付して詳細な説明は省略する。
B 車体
1 中心軸
2 ドラム
3 駆動ギヤ
4 クロージャ作動レバー
5 オープナ作動レバー
6 回転軸
7 ロック解放レバー
8 ケーブル
9 モータ
10 ドアロック装置
11 オープナ
12 クロージャ
13 オープンレバー
14 プーリ
15 ドラム突起
16 オープンレバー操作ケーブル
17 クロージャ操作ケーブル
18 オープナ操作ケーブル
19 第1のギヤ突起
20 第2のギヤ突起
21 減速ギヤ群
22 ヒンジ
23 待機スイッチ
24 突片
25,26 突起部
Claims (3)
- ドアの開閉角度に相当する長さ以上のドア牽引用ケーブルと、該ドア牽引用ケーブルの巻き戻し・巻き取りを行うことにより前記ドアを開閉するドラムと、前記ドアを閉鎖状態でロックするドアロック装置と、全閉状態のドアが所定角度まで開いた時に、付勢力によりドアを全開させ、全開状態の前記ドアが所定角度まで閉じた時に、付勢力で支えながらドアを自重により全閉させるガスステー又はトーションスプリングとを備えたドア開閉装置において、モータの出力軸に連絡された駆動ギヤと、前記ドアロック装置に連結され、作動方向へ回転した時にドアロックを解除するロック解放レバーと、前記ドアロック装置へ連結され、作動方向へ回転した時にドアロックするクロージャ作動レバーとを設け、前記駆動ギヤにギヤ突起を形成し、該駆動ギヤの回転に伴って、前記ギヤ突起で前記ドラム、ロック解放レバー及びクロージャ作動レバーを押圧することにより、開扉時に前記ロック解放レバーを作動方向へ回転させると共に、前記ドラムをドア開放方向へ回転させ、閉扉時に前記ドラムをドア閉鎖方向へ回転させると共に、前記クロージャ作動レバーを作動方向へ回転させることを特徴としたドア開閉装置。
- 前記ギヤ突起が第1のギヤ突起及び第2のギヤ突起から成り、前記ドラム、駆動ギヤ、ロック解放レバー及びクロージャ作動レバーを平行に配置し、前記ドラムと駆動ギヤとの対向した回転面において、前記ドラムにドラム突起を設けると共に、前記駆動ギヤに第1のギヤ突起を設け、該第1のギヤ突起の軌道上に前記ロック解放レバーを配置し、前記ドラム及びロック解放レバーから退避した位置において、前記駆動ギヤに第2のギヤ突起を形成し、該第2のギヤ突起の軌道上にクロージャ作動レバーを配置し、前記第1のギヤ突起が前記ドラム突起に対して互いに逆側から当接することにより、前記駆動ギヤの回転を前記ドラムに伝達してドア開放方向及びドア閉鎖方向へ回転させ、前記第1のギヤ突起は前記ドラムをドア開放方向へ回転させる時に前記ロック解放レバーを作動させ、前記第2のギヤ突起は、前記第1のギヤ突起が前記ドラムをドア閉鎖方向へ回転させた後で前記クロージャ作動レバーを作動させることを特徴とする請求項1に記載のドア開閉装置。
- 全開状態の前記ドアが所定角度まで閉じたとき、前記モータを一時停止する請求項1又は2に記載のドア開閉装置。
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