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JP4677318B2 - シールドコネクタ及びシールドコネクタの製造方法 - Google Patents

シールドコネクタ及びシールドコネクタの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、シールドコネクタ及びシールドコネクタの製造方法に関し、さらに詳しくは、自動車等の電子・電気機器等に好適に用いられるシールドコネクタ及びシールドコネクタの製造方法に関する。
従来、自動車等の電子・電気機器に配線される電線は、電子・電気機器や電線の内外からの電磁波をシールドするために、導体を絶縁被覆で覆った芯線の外周を編組等のシールド層で覆い、更にその外周を外部シースで覆った構造のシールド電線が良く用いられている。
このようなシールド電線の先端に端子を接続してその端子をコネクタハウジングに挿入取付けする場合、接続作業性を確保するために、シールド電線のシールド層の皮剥を多くする。そして、この皮剥した部分はシールド効果が低下するため、この皮剥した部分を再びシールドすることが必要になる。
ここで、この皮剥した部分を再びシールドするために、コネクタハウジング内に予め筒形のシールドシェルを備えたものがある。このものは、通常、コネクタハウジングの先端部までシールドシェルを配した構造となっている。また、組付け工程において工数を少なくすることができることから良く用いられている。
例えば、特許文献1には、図9に示すように、コネクタハウジング52内にシールドシェル54が備えられ、このシールドシェル54との導通接続を図るための導通部材56がシールド電線62のシールド層62aに取付けられたシールドコネクタ50が開示されている。
そして、導電部材56は内筒体58と外着体60とから構成され、シールド層62aを挟むように、内筒体58はシールド電線62のシールド層62aの内側に挿入され、外着体60はその外側に装着されている。また、内筒体58の一端には、シールドシェル54の内周面に密着するフランジ部58aが設けられ、さらに、このフランジ部58aがリテーナ64と当接することにより、シールド電線62のコネクタハウジング52からの抜け止めも図られている。
特開平11−283696号公報
しかしながら、特許文献1では、シールドシェル54を内に備えたコネクタハウジング52とシールド層62aを有するシールド電線62とを用いることから、シールドシェル54やシールド層62aなどのシールド部材をコネクタハウジング52内に保持する構造が複雑となり、部品点数も多くなっている。また、シールドシェル54を内包した専用のコネクタハウジング52を用意するため、製造コストが高くなるという問題があった。さらに、シールド電線62のシールド層62aをシールドシェル54に接続するには、シールド層62aを剥き出しにしなければならないため、電線の本数が多くなればなる程、作業が複雑になるという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、シールド構造をより簡単にすると共に、低コストで製造可能なシールドコネクタ及びシールドコネクタの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係るシールドコネクタは、前端に係止部を有するシールドシェルの後端が編組チューブに覆われその編組チューブの前記シールドシェルとの重なり部分の外周がリング部材によりかしめられてなるシールド部材と、前記係止部が係合される係合部を外周面に有するコネクタハウジングのキャビティ内に電線の先端に接続された端子が挿入取付されてなるコネクタ部材とを具備し、前記コネクタハウジングには、後方から前方に向かって伸びるロック部が設けられ、前記コネクタハウジングの後端部における前記ロック部の根元には、後方から前方に開口する開口部が設けられており、前記シールドシェルは、後方に向かって途中まで切り欠き開口された2つの切欠部が設けられて、この2つの切欠部の間の部分が前記コネクタハウジングの開口部に挿入可能に形成されており、前記シールド部材内には前記コネクタ部材の電線が通されており、前記コネクタハウジングがその後方から前記シールドシェル内に収容され、この際、前記シールドシェルの2つの切欠部の間の部分が前記コネクタハウジングの開口部に挿入され、さらに、前記係止部と前記係合部とが係合されることにより前記コネクタ部材の外周を覆って前記シールド部材が係止固定されてなることを要旨とする。
この場合、前記シールドシェルは、少なくとも相手側のシールドコネクタのシールドシェルと重なる長さに形成されていることが望ましい。
一方、本発明に係るシールドコネクタの製造方法は、前端に係止部を有するシールドシェルに、後方に向かって途中まで切り欠き開口するように2つの切欠部を設け、このシールドシェルの後端を編組チューブで覆い、その編組チューブの前記シールドシェルとの重なり部分の外周にリング部材をかしめてシールド部材を作る工程と、前記係止部が係合される係合部を外周面に有するコネクタハウジングに、その後方から前方に向かって伸びるようにロック部を設けるとともに、前記コネクタハウジングの後端部における前記ロック部の根元に、その後方から前方に開口するように開口部を設け、電線の先端に端子を接続し、前記コネクタハウジングのキャビティ内にこの端子を挿入取付けしてコネクタ部材を作る工程と、前記シールド部材内に前記電線を通す工程と、前記コネクタハウジングをその後方から前記シールドシェル内に収容し、この際、前記シールドシェルの2つの切欠部の間の部分を前記コネクタハウジングの開口部に挿入し、さらに、前記係止部と前記係合部とを係合することにより前記コネクタ部材を覆って前記シールド部材を取付ける工程とを備えることを要旨とする。
本発明に係るシールドコネクタによれば、シールドシェルを内包しない汎用のコネクタハウジングとシールド層を有しない汎用の自動車用電線を用いてコネクタ部材を形成し、これらを、簡単な構造を有するシールドシェルと編組チューブとからなるシールド部材で覆ってシールドする構造となっていることから、シールド構造をより簡単にすることができる。
また、シールドシェルと編組チューブとを接続するための部材は簡単な構造のリング部材であり、シールドシェルをコネクタハウジングに係止させるための特別な部品も必要なく、シールドシェルを内包した専用のコネクタハウジングも必要ないため、製造コストを低くすることができる。
そして、このシールドコネクタを相手側のシールドコネクタと嵌合させた時に、上記シールドシェルが、少なくとも相手側のシールドコネクタのシールドシェルと重なる長さとなるようにすれば、コネクタにおいて無駄に覆うことなく電線を全部シールドする構造とすることができる。
一方、本発明に係るシールドコネクタの製造方法によれば、シールド電線を用いないことから、シールド電線のシールド層をシールドシェルに接続するために、シールド電線の皮剥をして、シールド層を剥き出しにするといった複雑な作業が必要なくなる。そして、シールド部材とコネクタ部材とを別々に作っておいて、これらを後で合わせることで容易にシールドコネクタを形成することができる。
以下に本発明の一実施形態について図1〜8を参照して詳細に説明する。なお、シールドコネクタ10等の部材においては、相手側シールドコネクタとの接続方向を前として説明する。
図1は、本発明に係るシールドコネクタの一実施形態を表す分解斜視図である。本実施形態に係るシールドコネクタ10は、シールド部材12とコネクタ部材14とで構成される。シールド部材12は、シールドシェル16とリング部材18と編組チューブ20とで構成され、コネクタ部材14は、電線22とコネクタハウジング24とで構成される。
シールド部材12のシールドシェル16、リング部材18及び編組チューブ20は、電線の周囲を覆い、電磁的にシールドするものである。そして、これらは、接続した時に電気を通すように金属材料から形成される。例えば、シールドシェル16やリング部材18は、金属製板材を折り曲げ加工して中空状に成形し、その前後を開口させたものとすると良い。編組チューブ20は、金属細線を編んでなる編組線を筒状にすると良い。
シールドシェル16は、図示するように、角筒状に形成され、中空状になっている。そして、前端(一端)の両側部には、内側に凸となるように加工された係止部16aが設けられている。その上側二隅角部は、後方に向かって途中まで切り欠き開口された切欠部16bが設けられ、この2つの切欠部16bの間には、前方へ突出させた突起部16cが設けられている。
一方、後端部(他端)16dは編組チューブ20で覆い被せられる接続部となる。シールドシェルを編組チューブ20で覆った後、シールドシェル16と編組チューブ20との重なり部分の外周にリング部材18を配置し、これをかしめることにより、シールドシェル16と編組チューブ20とが電気的に接続されて、シールド部材12となる。
コネクタ部材14の電線22は、導体を絶縁被覆で覆った芯線の外周を編組等のシールド層で覆い更にその外周を外部シースで覆った構造のシールド電線ではなく、シールド層を有しない汎用の自動車用電線が用いられる。その先端には端子22aが接続されており、この端子22aは、いわゆるメス型端子形状を有しており、相手側のシールドコネクタのオス型端子と接続される。この電線22は、信号線であっても良いし、電源線であっても良い。電線22が電源線の場合には、シールド部材12は、特に、電源線から発生する電磁波をシールドする目的として好適に用いられる。
コネクタハウジング24は、図3(a)のように、上部に、後方から前方に向かって伸びるロック部24aが設けられている。そして、コネクタハウジング24を後方から見ると、図3(b)のように、後端部24bから根元にかけて、ロック部24aの下部に開口部24cが設けられている。また、その内部には、電線22の端子22aを挿入するためのキャビティ24dが備えられている。
その前方外側には、通常、相手側シールドコネクタを嵌合させたときに相手側端子が端子22aに正しく挿入されるように誘導するフロントホルダー26が取付けられる。なお、このフロントホルダー26は、コネクタに防水性を持たせる場合に用いる図示しない防水ゴム栓をコネクタハウジングとの間で保持するものにもなる。
そのため、コネクタハウジング24の外周面には、前方端部から中央にかけて凹部24eが形成され、凹部24e上には、フロントホルダー26に形成された切欠部26aが通るレール24fや、開口部26bに落込む爪片24gが設けられている。これにより、フロントホルダー26がコネクタハウジング24に取付け固定される。この凹部24eの後方は段差部分となっており、この段差部分が係合部24hとなる。
シールドシェル16は、中空状の内部にコネクタハウジング24を収容するようになっており、コネクタハウジング24をシールドシェル16に収容する際は、突起部16cを開口部24bに挿入するようにして収容方向を決め、ロック部24aの後端部24bが切欠部16bに当接して位置決めされる。そして、係止部16aと係合部24hとが係合することにより、コネクタ部材14の外周を覆ってシールド部材12が係止固定され、図2に示すシールドコネクタ10となる。この時、シールドシェル16の係止部16a側は、シールドコネクタ10が相手側のシールドコネクタと嵌合する際、その相手側のシールドコネクタのシールドシェルと重なり合うため、これにより電気的に接続される。
これら係止部16aや係合部24hは、シールドシェル16やコネクタハウジング24の表面に凹部又は凸部を設けることにより形成することができる。シールドシェル16側に凸部を設け、コネクタハウジング24側に凹部を設けても良いし、逆にしても良い。
なお、コネクタハウジング24は、通常使用するコネクタハウジングであれば良く、このシールドコネクタ10専用のコネクタハウジングとなるものでなくて良い。この場合、シールドシェル16の係止部16aを係止させる係合部24hは、もともと備えている段差部などを利用しても良いし、通常のコネクタハウジングに加工等して、係合部を設けても良い。
このような構成のシールドコネクタ10とすることにより、コネクタにおいてシールド構造をより簡単にすることができる。また、シールドシェル16と編組チューブ20とを接続するための部材は簡単な構造のリング部材18であり、シールドシェル16をコネクタハウジング24に係止固定させるための特別な部品も必要なく、シールドシェルを内包した専用のコネクタハウジングも必要ないため、製造コストを低くすることができる。
図4は、相手側のシールドコネクタ30との嵌合状態を説明する図である。本実施形態に係るシールドコネクタ10は、いわゆるメス型のコネクタを示しており、相手側のオス型のコネクタと嵌合することにより、電気的に接続される。相手側のシールドコネクタ30は、図示しない電線の先端に端子32が接続され、コネクタハウジング34内に挿入取付けされており、この端子32の外側を覆ってコネクタハウジング34内にシールドシェル36が設けられている。
図4(b)のように、この相手側のシールドコネクタ30をシールドコネクタ10に嵌合させると、相手側のシールドコネクタ30がコネクタハウジング24のロック部24aの下に入り込み、その先端がロック部24aの根元に当接して位置決めされる。この時、シールドコネクタ10のシールドシェル16は、相手側のシールドシェル36と重なる長さとなっているため、コネクタにおいて電線を全部シールドする構造とすることができる。
そして、コネクタハウジング24を完全に覆うようにシールドシェル16を形成しなくても、このように、嵌合状態において相手側のシールドシェル36と重なり合う部分Aがあれば、シールドシェル16がコネクタハウジング24を無駄に覆うことなく電線を全部シールドすることができる。そして、この重なり部分Aにおいてシールドシェル16と相手側のシールドシェル36とが接触することによりシールド部材どうしが導通されている。
次に、本発明に係るシールドコネクタの製造方法の一実施形態について説明する。シールドコネクタ10は、シールド部材12とコネクタ部材14とで構成されるため、それぞれの部材の製造工程に分けて説明する。
まず、シールド部材12の製造工程を説明する。図5(a)のように、まず、シールドシェル16と、編組チューブ20と、リング部材18とを用意する。次に、図5(b)のように、シールドシェル16の外側を覆う程度に編組チューブ20の端末部を拡げ、シールドシェル16に編組チューブ20を被せる。更に、図5(c)のように、編組チューブ20とシールドシェル16にリング部材18を通し、編組チューブ20の外側のシールドシェル16の端部に配置した後、加締めて固定し、シールドシェル16と編組チューブ20とを電気的に接続させる。このようにして、シールド部材12が完成する。
次に、コネクタ部材14の製造工程を説明する。図6(a)のように、まず、コネクタハウジング24と電線22とを用意する。この電線22は、予めその先端に端子22aが取付けられたものであり、その用途に応じた大きさや本数用意する。コネクタハウジング24は、フロントホルダー26を取付けた状態としていても良いし、取付けていない状態としていても良い。次に、図6(b)のように、コネクタハウジング24のキャビティ24dに電線22の端子22aを挿入取付けして、コネクタ部材14が完成する。
そして、上記2つの工程で製造したシールド部材12とコネクタ部材14を用いて、シールドコネクタ10を製造する。具体的には、図7(a)のように、コネクタ部材14の電線22をシールド部材12のシールドシェル16側からシールド部材12内に通す。その後、図7(b)のように、シールドシェル16の内部にコネクタハウジング24を収容し、シールドシェル16の係止部16aとコネクタハウジング24の係合部24hとを係合させて、コネクタ部材14の外側にシールド部材12を係止固定させる。このようにして、シールドコネクタ10が完成する。
また、通常、ハーネスを形成する場合には、電線の両端にコネクタが取付けられることから、図8を用いて、電線の両端にコネクタが取付けられたシールドコネクタ42の製造方法について説明する。
図8(a)のように、まず、先端に端子22aを接続した所定の長さの電線22の一方がコネクタハウジング24に挿入取付けされ、他方に端子22aを有するコネクタ部材38と、コネクタハウジング24を用意する。このコネクタハウジング24は、フロントホルダー26を取付けた状態としていても良いし、取付けていない状態としていても良い。
そして、電線22と同じ長さとなる編組チューブ20の両端に、リング部材18によりシールドシェル16が固定されたシールド部材40を用意する。この編組チューブ20は、後で電線22を通しやすくするために、予め縮めて内部を拡げておくと良い。
次に、図8(b)のように、コネクタ部材38の端子側を、一方のシールドシェル16側からシールド部材38内に通し、他方のシールドシェル16側から電線22を出す。電線22を他方のシールドシェル16側から出した後、コネクタハウジング24のキャビティ24dに端子22aを挿入する。
そして、図8(c)のように、予め縮めていた編組チューブ20を矢印の方向に(両外側に)引っ張って、コネクタ部材38の長さとシールド部材40の長さとが同じになるようにサイズ調整する。その後、図8(d)のように、両端にあるコネクタハウジング24にシールドシェル16をそれぞれ係止固定させることにより、シールドコネクタ42が完成する。
このようなシールドコネクタの製造方法によれば、シールド電線を用いないことから、シールド電線のシールド層をシールドシェルに接続するために、シールド電線の皮剥をして、シールド層を剥き出しにするといった複雑な作業が必要なくなる。そして、シールド部材とコネクタ部材とを別々に作っておいて、これらを後で合わせることで容易にシールドコネクタを形成することができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
例えば、図面においてシールドシェル16やリング部材18は角筒状のものが示されているが、これはコネクタハウジング24の形状に合わせているからであり、コネクタハウジング24の形状に合わせて円筒状とすることもできる。また、電線22の本数も図示される数に限られるものではなく、用途に応じて適宜定めることができる。
さらに、図8において、電線22の一端にコネクタハウジング24が取付けされ、他端に端子22aを有するコネクタ部材38を作っておいて、これをシールド部材40に通しているが、両端に端子22aを有する電線22をシールド部材40に通した後、その両端にコネクタハウジング24を取り付けし、その後、それぞれシールドシェル16と係止固定するようにしても良い。
本発明に係るシールドコネクタは、自動車等の電子・電気機器に配線する電線のシールドコネクタとして使用することができる。
本発明に係るシールドコネクタの一実施形態を表す分解斜視図である。 本発明に係るシールドコネクタの完成斜視図である。 コネクタハウジング24の拡大図である。 相手側のシールドコネクタとの嵌合状態を説明する図である。 シールド部材の製造工程の一例を表す図である。 コネクタ部材の製造工程の一例を表す図である。 本発明に係るシールドコネクタの製造工程の一例を表す図である。 電線の両端にコネクタ部材が取付けられたシールドコネクタの製造工程を表す図である。 従来の、シールド電線とシールドシェルを内に備えたコネクタハウジングとから構成されるシールドコネクタの一例を表す図である。
符号の説明
10 シールドコネクタ
12 シールド部材
14 コネクタ部材
16 シールドシェル
16a 係止部
16d 後端部
18 リング部材
20 編組チューブ
22 電線
22a 端子
24 コネクタハウジング
24h 係合部

Claims (3)

  1. 前端に係止部を有するシールドシェルの後端が編組チューブに覆われその編組チューブの前記シールドシェルとの重なり部分の外周がリング部材によりかしめられてなるシールド部材と、
    前記係止部が係合される係合部を外周面に有するコネクタハウジングのキャビティ内に電線の先端に接続された端子が挿入取付されてなるコネクタ部材とを具備し、
    前記コネクタハウジングには、後方から前方に向かって伸びるロック部が設けられ、前記コネクタハウジングの後端部における前記ロック部の根元には、後方から前方に開口する開口部が設けられており、
    前記シールドシェルは、後方に向かって途中まで切り欠き開口された2つの切欠部が設けられて、この2つの切欠部の間の部分が前記コネクタハウジングの開口部に挿入可能に形成されており、
    前記シールド部材内には前記コネクタ部材の電線が通されており、
    前記コネクタハウジングがその後方から前記シールドシェル内に収容され、この際、前記シールドシェルの2つの切欠部の間の部分が前記コネクタハウジングの開口部に挿入され、さらに、前記係止部と前記係合部とが係合されることにより前記コネクタ部材の外周を覆って前記シールド部材が係止固定されてなることを特徴とするシールドコネクタ。
  2. 前記シールドシェルは、少なくとも相手側のシールドコネクタのシールドシェルと重なる長さに形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシールドコネクタ。
  3. 前端に係止部を有するシールドシェルに、後方に向かって途中まで切り欠き開口するように2つの切欠部を設け、このシールドシェルの後端を編組チューブで覆い、その編組チューブの前記シールドシェルとの重なり部分の外周にリング部材をかしめてシールド部材を作る工程と、
    前記係止部が係合される係合部を外周面に有するコネクタハウジングに、その後方から前方に向かって伸びるようにロック部を設けるとともに、前記コネクタハウジングの後端部における前記ロック部の根元に、その後方から前方に開口するように開口部を設け、電線の先端に端子を接続し、前記コネクタハウジングのキャビティ内にこの端子を挿入取付けしてコネクタ部材を作る工程と、
    前記シールド部材内に前記電線を通す工程と、
    前記コネクタハウジングをその後方から前記シールドシェル内に収容し、この際、前記シールドシェルの2つの切欠部の間の部分を前記コネクタハウジングの開口部に挿入し、さらに、前記係止部と前記係合部とを係合することにより前記コネクタ部材を覆って前記シールド部材を取付ける工程と、
    を備えることを特徴とするシールドコネクタの製造方法。
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