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JP4677033B2 - マイタケ抽出物及びこれを含む皮脂産生を促進するための組成物 - Google Patents

マイタケ抽出物及びこれを含む皮脂産生を促進するための組成物 Download PDF

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Description

本発明は、新規なマイタケ抽出物及びこれを含む皮脂産生を促進するための組成物に関する。
脂腺は皮膚に付属し、皮脂と称される油状物質を分泌し、表皮表面上に非浸透性の膜を形成する。皮脂は、脂質混合物からなり、トリグリセリド、スクアレン、脂肪族ワックス、遊離脂肪酸、コレステロール類等を含んでいる。
皮脂は、表皮の保湿性を保ち、表皮に潤いや柔軟性を与えるとともに、皮膚の強度を助長するという重要な働きを担っている。また、皮脂は、紫外線による表皮の損傷を防ぎ、異物やアレルゲン等から皮膚を保護する作用もある。
老化や薬物投与等により皮脂産生が低下すると、表皮の弾性や強度が低下し、損傷に対する抵抗力も低くなる。また、皮脂産生の低下は、乾燥皮膚等の疾患の原因となる。
皮脂産生を促進するための有効成分として、リノール酸のアミド又は糖とのエステル(特許文献1)や分枝鎖アミノ酸(特許文献2)が知られている。
マイタケの抽出物としては、水又は熱水による抽出物(特許文献3〜6)や含水エタノールによる抽出物(特許文献7及び8)などの水又は水性溶媒による抽出物が知られている。マイタケの水又は水性溶媒による抽出物は、発がん防止剤(特許文献4)、抗酸化剤(特許文献5)、抗真菌剤(特許文献6)やチロシナーゼ及びα−アミラーゼの酵素阻害剤(特許文献8)として使用できるとされている。
特表2006−504752号公報 特表2002−521320号公報 特開平11−75768号公報 特開2001−97881号公報 特開2005−220087号公報 特開2004−189737号公報 特開平8−131133号公報 特開2000−319192号公報
本発明は、より効果的に皮脂の産生を促進する新規なマイタケ抽出物及びそれを含む組成物を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、乾燥マイタケの純エタノール抽出物が優れた皮脂産生の促進効果を有することを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は、以下の通りである。
(1)乾燥マイタケを純エタノールにより抽出して得られるマイタケ抽出物;
(2)乾燥マイタケの水分含量が8重量%以下である、(1)記載のマイタケ抽出物;
(3)純エタノールが99.0容量%以上のエタノールを含有する、(1)又は(2)記載のマイタケ抽出物;
(4)(1)〜(3)のいずれか1項記載のマイタケ抽出物を含有する、皮脂産生を促進するための組成物;
(5)化粧料の形態にある、(4)記載の組成物;
(6)医薬の形態にある、(4)記載の組成物。
本発明により、皮脂の産生を効果的に促進することができるので、皮脂の減少に起因する皮膚の障害・異常や疾患を効果的に改善できる。
脂腺細胞における脂肪滴形成に対するマイタケ抽出物及びアガリクスエキスの影響を示す写真である。 マイタケ抽出物及びアガリクスエキスで処理した脂腺細胞における皮脂量を示す図である。 脂腺細胞のTG産生に対するマイタケ抽出物及びアガリクスエキスの効果を示す図である。 皮脂腺の皮脂蓄積に対するマイタケ抽出物の効果を示す写真である。組織切片中の黒い楕円は皮脂腺(▲)を示す。 皮脂腺の皮脂蓄積に対するアガリクスエキスの効果を示す写真である。組織切片中の黒い楕円は皮脂腺(▲)を示す。 マイタケ抽出物及びアガリクスエキスで処理した脂腺細胞における皮脂量を示す図である。 マイタケ抽出物存在下で培養したハムスター脂腺細胞における皮脂組成を示す図である。ChoE, コレステロールエステル(標準脂質として用いたパルミチン酸コレステロールに対応する); WaxE, ワックスエステル(標準脂質として用いたパルミチルパルミチン酸に対応する); TG, トリアシルグリセロール(標準脂質として用いたトリパルミチンに対応する); FFA, 遊離脂肪酸(標準脂質として用いたパルミチン酸に対応する); Cho, コレステロール(標準脂質として用いたコレステロールに対応する)を意味する。統計処理には、Fisherの多変量分散分析法による各処理間の有意差検定を用いた。 マイタケ抽出物含有クリームによる被験者5の治療前と後の皮膚の写真である。
本発明は、乾燥マイタケを純エタノールにより抽出して得られるマイタケ抽出物に関する。
本発明におけるマイタケは、サルノコシカ科マイタケ属のきのこをいい、マイタケ(Grifola frondosa)、白マイタケ(Grifola albicans)、チョレイマイタケ(Grifola umbellatus)、トンビマイタケ(Grifola gigantean)等が例示できる。本発明におけるマイタケは、好ましくはグリフォラ・フロンドーサであるマイタケである。マイタケは、子実体及び菌糸体のいずれでもよいが、子実体が好ましい。
抽出原料の乾燥マイタケは、10重量%以下の水分含量を有するマイタケをいう。乾燥マイタケは、好ましくは8重量%以下、より好ましくは7重量%以下の水分含量を有する。乾燥マイタケは、生マイタケを任意の方法(例えば、天日乾燥、加熱乾燥、真空乾燥、凍結乾燥等)により脱水・乾燥することにより得ることができる。乾燥マイタケは、粉末の形態にあるものが好ましい。
本発明における純エタノールは、15℃でエタノールを98.0容量%以上含有するエタノールをいう。純エタノールは、好ましくは99.0容量%以上、より好ましくは99.5容量%以上のエタノールを含む。
乾燥マイタケの純エタノールによる抽出は、原料である乾燥マイタケに純エタノールを加えた後、常温で又は加熱下で、一定時間攪拌することにより行う。加熱温度は、通常エタノールの沸点以下の温度であるが、密閉容器中では120℃以下の温度とすることもできる。好ましい抽出温度は、常温(室温)である。抽出時間は、特に限定されないが、例えば5分〜10時間程度である。抽出は、1回又は2回以上行うことができる。
抽出における乾燥マイタケに対する純エタノールの使用量は、乾燥マイタケ100重量部に対して、純エタノールを100〜1000重量部、好ましくは200〜600重量部、より好ましくは300〜500重量部である。
抽出処理後、濾紙又は濾布による濾過又は遠心分離などの分離手段により純エタノール抽出液を得ることができる。
本発明におけるマイタケの純エタノール抽出物は、上記のエタノール抽出液の状態であってもよい。あるいは、純エタノール抽出物は、抽出液から常法によりエタノールを全面的に又は部分的に除去した抽出エキスの状態であってもよい。すなわち、エタノールを実質的に含まない抽出粉末又はエタノールを1〜50重量%含む抽出エキスの状態でもよい。10〜15重量%のエタノールを含む抽出エキスは、保存性がよいことから、好ましい態様である。純エタノール抽出物は、乾燥マイタケに対して2〜10重量%、より特定的には3〜5重量%(固形分として)の収量で得られる。純エタノール抽出物中の有効成分は不明であるが、純エタノール抽出物は、リン脂質、植物性ステロイドが含まれている。
本発明は、上記抽出物を含む皮脂産生を促進するための組成物を包含する。
本発明の組成物は皮脂産生を促進するため、表皮の保湿性を保ち、表皮に潤いや柔軟性を与えるとともに、皮膚の強度を助長することができ、また、紫外線による表皮の損傷を防ぎ、異物やアレルゲン等から皮膚を保護することもできる。したがって、本発明は、化粧料の形態にある、上記抽出物を含む皮脂産生を促進するための組成物を包含する。
化粧料の形態にある本発明の組成物は、化粧料に配合される慣用の担体、賦形剤、添加物等を含み得る。肌荒れ防止用、肌のきめの改善用、肌の柔軟性の改善用、肌の保湿性の改善用等の化粧料として使用することができる。化粧料の剤形としては、洗顔用(洗顔クリーム・フォーム・ジェル化粧料など)、整肌用(ローション・美容液など)、保護用(ミルク・モイスチャークリームなど)、パック・オイル・マッサージ化粧料、ベースメイク用(ファンデーション・白粉などサンスクリーン・日焼け化粧料など)、ポイントメイク用(口紅・アイシャドウ・アイライナーなど)、浴用(ソープ・ボディシャンプー・入浴用化粧料など)、サンケア用(サンスクリーン・日焼け化粧料など)、育毛・養毛用(育毛料・ヘアトニックなど)が挙げられる。これらの化粧料にマイタケ抽出物を有効量、例えばエキス換算で0.1〜99.9重量%、好ましくは1〜99重量%配合する。残りの部分には、慣用の担体、賦形剤、または添加剤等を配合する。
さらに、本発明における抽出物は、皮脂産生の減少に起因する皮膚障害又は皮膚疾患に対して改善効果を有する。したがって、本発明は、外用医薬の形態にある、上記抽出物を含む皮脂産生を促進するための組成物を包含する。
外用医薬の形態にある本発明の組成物は、医薬に配合される慣用の担体、賦形剤、添加物等を含み得る。皮脂産生の減少に起因する皮膚障害又は皮膚疾患には、たとえば、乾皮症、皮脂減少性皮膚炎、貨幣状皮膚炎、アトピー性皮膚炎を挙げることができる。医薬品の剤形は、たとえば、溶液、懸濁液、ローション、クリーム、軟膏、ゲル等を挙げることができる。これらの外用医薬に、マイタケ抽出物を有効量、例えば0.1〜99.9重量%、好ましくは1〜99%配合する。残りの部分には、慣用の担体、賦形剤、または添加剤等を配合する。
化粧料または医薬に配合される慣用の担体、賦形剤、または添加剤等には、溶媒、植物油(例えば、アーモンド油、ヒマシ油、カカオ脂、ココナツ油、トウモロコシ油、綿実油、亜麻仁油、オリーブ油、パーム油、落花生油、ケシの実油、菜種油、ゴマ油、ダイズ油、ヒマワリ油、および茶の実油などの食用油)、鉱油、脂肪油、流動パラフィン、緩衝剤、保存剤、湿潤剤、キレート剤、抗酸化剤、安定化剤、乳化剤、懸濁化剤、ゲル形成剤、軟膏基剤、坐剤基剤、浸透促進剤、芳香剤、および皮膚保護剤などが挙げられる。
溶媒には、水、アルコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、液体ポリアルキルシロキサンおよびそれらの混合物などが挙げられるが、これらに限定されることはない。
緩衝剤には、クエン酸、酢酸、酒石酸、乳酸、リン酸水素、ジエチルアミンンおよびそれらの混合物などが挙げられるが、これらに限定されることはない。
湿潤剤には、グリセリン、プロピレングリコール、ペンチレングリコール、ソルビトール、乳酸、尿素、BG(1,3−ブチレングリコール)、ダイズステロールおよびそれらの混合物などが挙げられるが、これらに限定されることはない。
キレート剤には、EDTAナトリウム、クエン酸およびそれらの混合物などが挙げられるが、これらに限定されることはない。
抗酸化剤には、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、アスコルビン酸およびその誘導体、トコフェロールおよびその誘導体、システイン、ならびにそれらの混合物などが挙げられるが、これらに限定されることはない。
乳化剤には、天然ゴム(例えば、アカシアゴム)、トラガカントゴム、キサンタンガム;天然ホスファチド(例えば、ダイズレシチン);モノオレイン酸ソルビタン誘導体;羊毛脂;羊毛アルコール;ソルビタンエステル;モノグリセリド;脂肪アルコール(例えばベヘニルアルコール);脂肪酸エステル(例えばトリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、ステアリン酸グリセリル(SE)のような脂肪酸のトリグリセリド);およびそれらの混合物などが挙げられるが、これらに限定されることはない。
懸濁化剤には、セルロースおよびその誘導体(例えばカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなど)、カラゲナン、アカシアゴム、アラビアゴム、トラガカントおよびそれらの混合物などが挙げられるが、これらに限定されることはない。
ゲル基剤および増粘成分には、流動パラフィン、ポリエチレン、脂肪油、コロイドシリカまたはアルミニウム、亜鉛セッケン、グリセロール、プロピレングリコール、トラガカント、カルボキシビニルポリマー、ケイ酸マグネシウム−アルミニウム、親水性ポリマー(例えば、デンプン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースおよび他のセルロース誘導体などのセルロース誘導体)、水膨潤性親水コロイド、カラゲナン、ヒアルロン酸塩(例えば、塩化ナトリウムを選択的に含むヒアルロン酸ゲル)、アルギン酸エステル(例えば、アルギン酸プロピレングリコール)およびそれらの混合物などが挙げられるが、これらに限定されることはない。
軟膏基剤には、蜜蝋、パラフィン、セタノール、パルミチン酸セチル、セテアリルアルコール ステアリン酸ポリグリセリル−10、ステアリン酸、ステアリン酸PEG−150、植物油、脂肪酸のソルビタンエステル、ポリエチレングリコール、脂肪酸のソルビタンエステルと酸化エチレンとの間の縮合生成物(例えば、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン)およびそれらの混合物などが挙げられるが、これらに限定されることはない。
疎水性軟膏基剤には、パラフィン、植物油、動物脂、合成グリセリド、ろう、ラノリン、液体ポリアルキルシロキサンおよびそれらの混合物などが挙げられるが、これらに限定されることはない。
親水性軟膏基剤には、固体マクロゴール(ポリエチレングリコール)などが挙げられるが、これに限定されることはない。さらに、慣用の担体、賦形剤、または添加剤等には、スクワラン、レシチン、水添レシチン、テトラへキシルデカン酸アスコルビル、アラントイン、グリチルリチン酸2K、グリコシルトレハロース、加水分解水添デンプン 加水分解コラーゲン バラエキス、ジメチコン、カプリリルグリコール、ベタイン、ステアロイルグルタミン酸Na、ノバラ油、バチルアルコール、ハイドロプロキシプロリンなどが挙げられる。
本発明における抽出物は、脂腺細胞を活性化することから、本発明は、該抽出物を含む脂腺細胞を活性化するための組成物も包含する。
以下、実施例等により本発明を説明するが、本発明はこれの限定されるものではない。
〔実施例1〕マイタケ抽出物の製造
マイタケの滅菌乾燥粉末(水分含量:6重量%、ホクト(株)製のマイタケ)1000gに純エタノール(水分量:99.5容量%以上)4000gを加え、20℃の温度にて18時間にわたり攪拌しながら抽出した。残渣を遠心分離により除去し、得られた上澄を濾紙により濾過した。得られた濾液からエタノールを蒸発・除去して、マイタケの純エタノール抽出物(収量43.2g、内固形分37.2g及びエタノール6.0g)を得た。
〔試験例〕マイタケの純エタノール抽出物の皮脂産生促進作用
(方法)
1.In vitro実験法
1−1 ハムスター脂腺細胞の培養方法
1−1−1 ハムスター皮脂腺の単離
雄性ゴールデンハムスター(5週齢:日本エスエルシー社より購入)の左右の耳介部を切除し、ペニシリンG(100units/ml)と硫酸ストレプトマイシン(100μg/ml)を添加したダルベッコ改変イーグル培地(Dulbecco's modified Eagle's medium、DMEM)(インビトロジェン社製)に浸し、1時間以上4℃にて放置した後にリン酸緩衝液(PBS(−))で洗浄した。耳介部周囲の毛を刈り、5x5mm程度に細切し、2.4units/mlディスパーゼ(dispase)溶液中(合同酒精社製)で4℃、13.5時間静置した。ディスパーゼ処理後、ピンセットにて耳介部より表皮を剥離し、皮脂腺を含む真皮をSebocyte growth(SG)medium[6%(v/v)ウシ胎仔血清((株)ニチレイバイオサイエンス社製)/2%(v/v)ヒト血清(ICNバイオメディカル社製)/0.68mM L−グルタミン/100units/ml ペニシリンG/100μg/ml硫酸ストレプトマイシン/DMEM/F−12]に浸し、実体顕微鏡下で皮脂腺を単離した。
1−1−2 ハムスター皮脂腺の組織片培養
マウス3T3細胞(理研細胞開発銀行より購入)をマイトマイシンCで4時間処理し、1x10cells/cmの細胞数で60mm培養皿に播種し、ハムスター脂腺細胞を培養するための支持細胞層とした。単離した皮脂腺はピンセットを用いて支持細胞層上に接着させ、37℃、5% CO条件下でほぼ密集(confluent)になるまで培養した。細胞培養にはSG mediumにEGF(10ng/ml)を添加した培地を使用し、2日ごとに培地交換を行った。
1−1−3 ハムスター脂腺細胞の継代
支持細胞層のマウス3T3細胞を0.02%(w/v)EDTA/PBS(−)溶液を用いて除去した後、組織片より増殖・伸展したハムスター脂線細胞を0.25%(w/v)トリプシン/0.02%(w/v)EDTA/PBS(−)溶液を用いて培養皿より剥離し、継代培養した。なお、全ての実験において細胞は継代数3までのものを使用した。
1−2 処理方法
ハムスター脂腺細胞を35mmの培養皿に播種した翌日から、インスリン(10nM)(シグマアルドリッチ社製)の存在または非存在下において実施例1で得られたマイタケ抽出物(100,200および400μg/ml)またはアガリクスエキス(協和発酵グループ、協和のアガリクス)100,200および400μg/ml)を含む培養液(6%ウシ胎仔血清/2%ヒト血清/0.68mM L−グルタミン/100units/ml ペニシリンG/100μg/ml 硫酸ストレプトマイシン/DMEM/F−12)にて細胞を処理した。3日後に同処理を行い、さらに3日間培養した。なお、全ての実験において細胞は継代数3までのものを使用した。
1−3 Oil red O染色法
0.3% Oil red O(シグマアルドリッチ社製)を含むイソプロパノール溶液と精製水を3:2(v:v)で混合した後、さらに密閉式超音波細胞破砕装置により15分間、超音波処理を行った。10分間室温に放置後、ろ過した上清をOil red O染色液として使用した。細胞をPBS(−)で洗浄後、固定液[4% パラホルムアルデヒド/PBS(−)]を加えて室温で1時間固定した。固定後、細胞を蒸留水で洗浄し、Oil red O染色液を加えて37℃で15分間染色した。染色後、細胞を流水にて洗浄し、光学顕微鏡により脂肪滴形成を観察した。また、光学顕微鏡下においてOil red O染色した細胞をデジタル画像化し、画像解析・定量化ソフトであるLumina Vision Ver2.2.2(三谷商事社製)を用いて各処理につき異なる3ヶ所において細胞内に蓄積された皮脂量を定量し、その量を示す画像イメージ単位(ユニット)として表した。
1−4 細胞内皮脂量の定量
1)試料調製法
薬物処理した細胞をPBS(−)で2回洗浄し、0.25% トリプシン/0.02%EDTA/PBS(−)溶液を用いて回収した。得られた細胞懸濁液を氷冷下、超音波処理を行うことで細胞を破砕した。
2)トリアシルグリセロール量の測定法
皮脂の主成分であるトリアシルグリセロール(TGs)量をリキテック TGII(ロッシュ・ダイアグノスティックス社製)を用いて測定した。すなわち、上記1)の細胞粉砕試料に処理液1[1.65IU/ml グリセロールキナーゼ/6IU/ml グリセロール−3−ホスフェートオキダーゼ/カタラーゼ/2.95μmol/ml ジナトリウムアデノシン−5’−トリホスフェート、三水和物(ATP)/0.65μmol/ml ナトリウム N−(3,5−ジメトキシフェニル)−N’−スクシニルエチレンジアミン(DOSE)]を添加し、37℃で10分間反応させて遊離型グリセロールを除去した。直ちに処理液2[0.55IU/ml リポプロテインリパーゼ/ペルオキシダーゼ/0.65μmol/ml 4−アミノアンチピリン(4−AA)]を添加し、さらに37℃で10分間反応させた。反応終了後、590nmにおける吸光度を測定した。TGs量は、同様に実施したトリオレイン標準液(0.6mg/ml)の吸光度より算出した。なお、細胞粉砕試料中のDNA量を3,5−ジアミノ安息香酸二塩酸(DABA)法を用いて測定し、1μg DNA当りのTGs量として算出した。
2.In vivo実験法
3週齢の雄性ゴールデンハムスター(日本エスエルシー社より購入)各処理当りn=1)の耳介部(左耳)にマイタケ抽出物またはアガリクスエキスを、1、2および4重量%を含む95%エタノール/5%グリセロールを50μlずつ1日1回塗布した。また、対照群には溶媒のみを同様に塗布した(右耳)。2週間後、ハムスター耳介部の凍結切片を作成し、Oil red O染色を行った。光学顕微鏡下においてOil red O染色した耳介部の組織切片をデジタル画像化し、画像解析・定量化ソフト Lumina Visionを用いてハムスター皮脂腺の皮脂量を定量し、その量を示す画像イメージ単位(ユニット)として表した。
3.統計処理
Fisherの多変量分散分析法により各処理間の有意差検定を実施した。
(結果)
1.In vitro実験
(1)インスリン未処理群のハムスター脂腺細胞(低分化型)において、マイタケ抽出物は細胞内脂肪滴の形成を促進した(図1B,400μg/ml;図Aと対比)。また、このマイタケ抽出物による脂肪滴の形成促進作用は濃度依存的であることが判明した(図2)。一方、アガリクスエキスは弱いながら細胞内脂肪滴の形成を促進したが(図1C,400μg/ml;図1Aとの対比および図2)、その促進作用はマイタケ抽出物に比べ有意に弱いことが判明した(p<0.001)。
(2)インスリン処理したハムスター脂腺細胞(分化型)においても同様に、マイタケ抽出物は細胞内脂肪滴の形成を濃度依存的に促進した(図1E;図1Dとの対比および図2)。一方、同条件下においてアガリクスエキスも細胞内脂肪滴の形成を促進したが(図1F;図1Dとの対比および図2)、その促進作用はマイタケ抽出物に比べ有意に弱いことが判明した(p<0.001)。
(3)インスリン未処理群のハムスター脂腺細胞において、マイタケ抽出物は濃度依存的に細胞内TGs量を増加した(図3)。しかし、同条件下においてアガリクスエキスは細胞内TGs量に影響を及ぼさなかった(図3)。一方、インスリン処理したハムスター脂腺細胞において、マイタケ抽出物は同様に濃度依存的に細胞内TGs量を増加した(図3)。また、アガリクスエキスも細胞内TGs量を増加させたが、400μg/mlの濃度ではマイタケ抽出物と比べてもその量は有意に低値であった(図3)。
2.In vivo実験
(1)マイタケ抽出物およびアガリクスエキス処理前後におけるハムスターの体重変化は以下の通りであった。
(2)マイタケ抽出物は、皮脂腺組織における皮脂蓄積量を1%、2%および4%の濃度においてそれぞれ1.6倍、3倍および1.3倍有意に促進した(図4および6A)。
(3)1%のアガリクスエキスは、皮脂腺組織における皮脂蓄積量を抑制したが、他の濃度(2%および4%)において皮脂蓄積量に顕著な変化は観察されなかった(図5および6A)。
(考察)
マイタケ抽出物はin vivoおよびin vitroにおいて皮脂産生促進作用を有する。また、この促進効果はアガリクスと比べても強力であることが判明した。すなわち、マイタケ抽出物は強力な皮脂産生促進物質であり、乾燥肌の手入れに留まらず、乾皮症など皮脂腺機能低下に起因した皮膚疾患の病態軽減にも有効であると期待される。
〔試験例2〕
マイタケの純エタノール抽出物のトリアシルグリセロール(TGs)特異的産生促進作用
(方法)
1.ハムスター脂腺細胞の培養
ハムスター脂腺細胞を2.35x10cells/cmの細胞数で35mm培養皿に播種し、翌日から実施例1で得られたマイタケ抽出物(100、200、400μg/ml)単独またはマイタケ抽出物とインスリン(10nM)の両方を含む脂腺細胞用培養液(SBCM)[DMEM/F−12/6%(v/v)牛胎仔血清/2%(v/v)ヒト血清/0.68mM L−グルタミン/ペニシリンG(100units/ml)/硫酸ストレプトマイシン(100μg/ml)]にて3日間培養を行った。3日後に新たに調製した同様のマイタケ抽出物単独またはマイタケ抽出物とインスリンの両方を含むSBCMにてさらに3日間培養した後に細胞を回収した。また、マイタケ抽出物およびインスリンを含まない培養液で培養した細胞をコントロールとした。
2.皮脂組成分析
マイタケ抽出物存在下または非存在下で培養した脂腺細胞をPBS(−)で2回洗浄し、0.25%(w/v)トリプシン/0.02%(w/v)EDTA/PBS(−)溶液1.5mlを用いて回収した。得られた細胞懸濁液を氷冷下、密閉式超音波細胞破砕装置(Bioruptor、コスモ・バイオ社製)を用いて超音波処理(200W、6秒)を5分間行ない、皮脂組成分析用の試料とした。得られた試料を脱脂済スピッツ管に移し、クロロホルム:メタノール(2:1;v:v)溶液を加えて脂質を抽出した。抽出した脂質の定量および組成分析は薄層クロマトグラフィー自動検出装置(イアトロスキャン、ダイアトロン社製)を用いて実施した。すなわち、抽出した脂質を棒状薄層(クロマトロッド)にスポットし、クロロホルム:メタノール(35:35)溶液にて1次展開(1.5cm)、ベンゼン:クロロホルム:酢酸(50:20:0.7)溶液にて2次展開(8cm)し、さらにヘキサン:ベンゼン(35:35)溶液にて3次展開(11cm)を行った。次にロッド上で分離された脂質成分を水素炎イオン化検出器により室温条件下、30秒/ロッドの速度にて直接検出した。
なお、各脂質の組成は既知量の標準脂質として用いたトリパルミチン(図7のTGに対応する)、パルミチン酸(図7のFFAに対応する)、コレステロール(図7のChoに対応する)、パルミチン酸コレステロール(図7のChoEに対応する)(ドーサン・セルダリ・リサーチ社製)およびパルミチルパルミチン酸(図7のWaxEに対応する)(ヌ・チェック・プレップ社製)に対応するクロマトグラフから解析した。また、各脂質量は内部標準品として用いた酢酸コレステロール(2μg)(ドーサン・セルダリ・リサーチ社製)のピーク面積からそれぞれ算出した。
(結果)
皮脂組成分析の結果より、マイタケ抽出物(100、200、400μg/ml)は皮脂成分中のトリアシルグリセロール(TG)を優先的かつ濃度依存的に増加させることが判明した(図7)。また、400μg/mlのマイタケ抽出物処理においてコレステロールエステル(ChoE)および遊離脂肪酸(FFA)量も増加したが、それらの量は全皮脂量中の2.2および5.3%であり、81.5%を占めるTGに比べ極めて低値であることが明らかとなった。
〔実施例2〕
以下の配合でマイタケ抽出物を含有する化粧用クリームを作製した。
成分名 配合量(重量%)
マイタケ抽出物 2.0
オリーブ油 10.0
トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル 10.0
トコフェロール 1.0
精製水 77.0
合計 100.0
〔実施例3〕
以下の配合でマイタケ抽出物を含有する医薬用クリームを作製した。
成分名 配合量(重量%)
マイタケ抽出物 10.0
オリーブ油 10.0
トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル 10.0
トコフェロール 1.0
精製水 69.0
合計 100.0
〔実施例4〕
マイタケ抽出物の乾皮症に対するヒトでの効果
実施例2に示す、マイタケ抽出物を2重量%含有するクリームを用いて、乾皮症に対する効果の検討を行った。
試験方法
被験対象: 老人保健施設「グッドウェル」内の乾皮症、落屑を有する患者(76〜97歳)12名(男性6名女性6名)
実施期間: 2006年12月〜2007年1月
方法: マイタケ抽出物含有クリームを被験者の皮膚に塗布し、落屑(皮膚が角質状となって脱落する症状を意味する)を基準として3段階(3:重症、2:中症、1:軽症)で皮膚状態を評価した。塗布部位は右下腕、左下腕、右下腿、左下腿で評価判定は部位ごとに行った。
結果
以下に、塗布開始から1週間の被験者の皮膚状態の診断評価度(3:重症 2:中症 1:軽症)を示す。なお、診断評価度:0は、完治を示す。
被験者1
診察日 右下腕 左下腕 右下腿 左下腿
2006/12/4 2 1 2 2
2006/12/6 1 1 1 1
2006/12/8 1 1 1 1
2006/12/11 1 0 1 1
被験者2
診察日 右下腕 左下腕 右下腿 左下腿
2007/1/17 1 1 2 1
2007/1/19 1 1 1 1
2007/1/22 0 0 1 1
2007/1/24 0 0 1 1
被験者3
診察日 右下腕 左下腕 右下腿 左下腿
2006/12/6 2 2 2 3
2006/12/11 2 2 1 2
2006/12/13 1 0 0 0
被験者4
診察日 右下腕 左下腕 右下腿 左下腿
2006/12/15 1 1 1 1
2006/12/18 0 1 0 0
2006/12/20 0 1 0 0
2006/12/22 0 0 0 0
被験者5
診察日 右下腕 左下腕 右下腿 左下腿
2007/1/5 2 2 3 3
2007/1/8 1 1 2 2
2007/1/10 0 0 2 2
2007/1/12 0 0 2 2
被験者6
診察日 右下腕 左下腕 右下腿 左下腿
2006/12/18 0 1 3 2
2006/12/20 0 0 2 1
2006/12/25 0 0 1 1
被験者7
診察日 右下腕 左下腕 右下腿 左下腿
2006/12/18 1 1 1 1
2006/12/20 0 0 1 1
2006/12/22 0 0 1 1
2006/12/25 0 0 0 1
被験者8
診察日 右下腕 左下腕 右下腿 左下腿
2006/12/29 2 3 3 3
2006/12/30 1 2 2 2
2007/1/4 1 0 2 1
被験者9
診察日 右下腕 左下腕 右下腿 左下腿
2007/1/5 0 0 2 3
2007/1/8 0 0 2 1
2007/1/10 0 0 2 1
2007/1/12 0 0 1 1
被験者10
診察日 右下腕 左下腕 右下腿 左下腿
2006/12/20 1 1 2 2
2006/12/22 1 0 2 2
2006/12/25 1 0 1 1
2006/12/26 1 0 1 1
2006/12/27 1 0 1 1
被験者11
診察日 右下腕 左下腕 右下腿 左下腿
2006/12/4 1 1 2 1
2006/12/6 0 1 1 1
2006/12/8 0 1 1 1
2006/12/11 0 1 0 0
被験者12
診察日 右下腕 左下腕 右下腿 左下腿
2006/12/18 0 1 2 1
2006/12/20 0 0 1 1
2006/12/22 0 0 1 1
2006/12/25 0 0 1 0
このように塗布開始後の被験者1〜12の皮膚状態の診断評価度は、改善を示した。また、マイタケ抽出物含有クリームの塗布により有意な症状改善効果は、塗布後1〜3日で認められた。
図8は、マイタケ抽出物含有クリームによる被験者5の治療前と後の皮膚の写真である。マイタケ抽出物含有クリームの塗布による治療により、乾皮症状の改善が認められた。
そして、これら結果は、マイタケ抽出物の含有量が2重量%である化粧用クリームにおいても、乾皮症に対して治療効果のあることを示している。
本発明の抽出物により皮脂産生が促進されるので、本発明の組成物は、皮脂産生の減少による皮膚の異常・障害や疾患を処置するための化粧料や医薬として有用である。

Claims (3)

  1. 水分含量が6重量%以下である乾燥マイタケの子実体100重量部を、98.0容量%以上のエタノール400〜1000重量部により抽出することを含む皮脂産生促進剤の製造方法
  2. 水分含量が6重量%以下である乾燥マイタケの子実体100重量部を、98.0容量%以上のエタノール400〜1000重量部により抽出することを含む、皮脂産生促進のための化粧料の製造方法
  3. 水分含量が6重量%以下である乾燥マイタケの子実体100重量部を、98.0容量%以上のエタノール400〜1000重量部により抽出することを含む、皮脂産生促進のための医薬の製造方法。
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