JP4657876B2 - ヒンジキャップ - Google Patents
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Description
容器本体の口筒部1外周には、係合突条2が設けられている。
外筒17の内周には、容器本体の口筒部1の係合突条2と係合する係合突条19が設けられており、係合筒部8は、打栓時に、内筒16外周と外筒17内周により、容器本体の口筒部1を挟持することで、キャップ本体Aを容器本体の口筒部1に装着される。
外筒壁31の内周下端は、拡径され、キャップ本体Aの係合筒部8の蓋係合部18と係合する係合部33が設けられており、外周下端の所定の位置にヒンジCが連設されている。
上内面33aには空気溝34が配設され、側内面33bの下端には、キャップ本体Aの蓋係合部18の膨出部27と係合する係合突部35が設けられている。
係合突部35は、最突部の上方周面がキャップ本体Aの蓋係合部18の膨出部27の係合面27aに係合する係合面35aとなっている。
上蓋Bの係合部33とキャップ本体Aの蓋係合部18とを係合させ、上蓋Bをキャップ本体Aに対して閉蓋することにより、図1に示すように、ヒンジキャップ内には、係合した容器本体Aの注出筒6と上蓋Bの内筒32より外側に空気室a、および内側に空気室bが形成される。
容器本体内に加熱された内容液を充填し、容器本体の口筒部1に、閉蓋したヒンジキャップを上方から打栓する。
上蓋Bがキャップ本体Aに対して押圧されることで、上蓋Bの係合部33の上内面33aとキャップ本体Aの蓋係合部18の蓋係合面25との係合部により、押圧力が分力され、上蓋Bの係合部33の上内面33aが上蓋Bのキャップ本体Aの蓋係合部18の蓋係合面25の面上を摺動し、上蓋Bの外筒壁31の下方を外方へ僅かに変形させる。
このため、ヒンジキャップ内の内圧が上昇したとしても、内圧上昇のためヒンジキャップの上蓋Bがキャップ本体Aに対して開蓋するということを防止することができる。
試験は、実施例と同一の型のキャップから選んだ5個のキャップについて行った。
測定方法は、キャップの外側から、細管を差し込み、圧力計に接続して上蓋内空間の空気圧変化を測定した。
測定に当たって、まず、90℃に加熱した内容液を容器に充填し、容器に閉蓋したキャップを打栓し、次いで、正立状態で、容器内を加熱殺菌し、その後に70℃のシャワーをかけて温水冷却した。
上蓋とキャップ本体との嵌合力は、10〜20Nの範囲であった。
打栓時、打栓直後は、空気の流通路の形成と閉鎖、上蓋の復元により内圧は負圧に近くなるが、変化が急激であるため、安定した測定値を得られなかった。
シャワー直後で、上蓋閉め直後から内圧が上昇するものもあったが、ごく僅かな上昇で、開蓋するまでには至らず、平均値をみてもわかるように、全体として上蓋閉め直後から内圧は低下したままで、開蓋することはなかった。
したがって。シャワー時に上蓋が開くことがないため、必要以上に上蓋とキャップ本体の嵌合力を上げる処置をしなくて済み、消費者が開き易いような嵌合力に設定できることも測定結果から明らかである。
したがって、試験の結果からみても、実施例のヒンジキャップは優れた作用効果が得られることは明らかである。
次に、外周筒部9と係合筒部8との間の連結片20を支点として、外周筒部9のヒンジC側が上昇し、さらに上蓋Bを引張ることで、外周筒部9の連結片20側も上昇させる。
本実施例の第1実施例と同一の構成部分には、同一の符号を付して図示し、詳しい説明を省略し、相違点を中心に説明する。
図5において、Aは容器本体に打栓されるキャップ本体、Bはキャップ本体AにヒンジCを介して一体成形された上蓋である。
ヒンジキャップは、上蓋Bをキャップ本体Aに対して閉蓋することにより、図5、6に示すように、容器本体Aの注出筒6内周と上蓋Bの内筒32外周の係合により、外側に空気室a、および内側に空気室bが形成される。
その他の作用効果は、実施例1と同じである。
B 上蓋
C ヒンジ
a、b 空気室
1 口筒部
2、19 係合突条
5 底壁
6 注出筒
7 リング状底壁
8 係合筒部
9 外周筒部
10 注出口
11 弱化部
12 プルリング
15 上壁
16、32 内筒
17 外筒
18 蓋係合部
20 連結片
21 弱化片
25 蓋係合面
26 縮径部
27 膨出部
27a、35a 係合面
30 頂壁
31 外筒壁
33 係合部
33a 上内面
33b 側内面
34、40 空気溝
35 係合突部
45 内圧逃がし部
Claims (5)
- 容器の口筒部に取着され、キャップ本体と上蓋からなるヒンジキャップにおいて、
キャップ本体は、注出筒と、容器口筒部に嵌着される係合筒部とを備え、
係合筒部の上部には、上面に平滑な蓋係合面を形成し、上部外周に膨出部を設けた蓋係合部が突設されており、
上蓋は、頂壁と内筒と外筒壁とを備え、
外筒壁下端内周には、閉蓋時に、キャップ本体の蓋係合部の蓋係合面に当接し、係合する上内面と、蓋係合部の外側面に係合する側内面とから形成された係合部が設けられ、
係合部の側内面の下方には蓋係合部の膨出部の下方周面と係合する係合突部が設けられており、
ヒンジキャップの打栓時に、上方から押圧することで、上蓋の外筒壁の係合部の上内面をキャップ本体の蓋係合部の蓋係合面の面上で外方に向かって摺動させ、上蓋の外筒壁を外方に僅かに変形させて、ヒンジキャップ内から外部への空気の流通路を形成し、流通路から空気を容器外に排出することができ、
ヒンジキャップの打栓終了時に、上蓋の外筒壁の復元力で、上蓋の外筒壁の係合部の上内面をキャップ本体の蓋係合部の蓋係合面の面上で内方に向かって摺動させ、ヒンジキャップ内から外部への空気の流通路を速やかに閉鎖し、ヒンジキャップ内が僅かに負圧になることを特徴とするヒンジキャップ。 - 上蓋の係合部の上内面に、空気の流通路となる空気溝が配設されていることを特徴とする請求項1記載のヒンジキャップ。
- キャップ本体の蓋係合部の蓋係合面に、空気の流通路となる空気溝が配設されていることを特徴とする請求項1記載のヒンジキャップ。
- 注出筒の内周にリブが突設され、打栓時に注出筒と上蓋頂壁に垂設された内筒との間に、空気の流通路を形成するようにしたことを特徴とする請求項1〜3記載のヒンジキャップ。
- キャップ本体の注出筒内周に、上蓋の内筒下端に当接し、係合する二つのリブが並列され、その間に空間を持つように形成された内圧逃がし部を配設し、
ヒンジキャップの打栓時に、上蓋の内筒下端が内圧逃がし部に乗り上げ、内方に変形させるとともに、内圧逃がし部のリブの間と内筒との間隙が空気の流通路となるようにしたことを特徴とする請求項1〜4記載のヒンジキャップ。
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