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JP4640309B2 - 車載電子機器の制御システム - Google Patents

車載電子機器の制御システム Download PDF

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Description

本発明は、車載電子機器の制御システムに関する。
特開平11−71948号公報
一般に自動車等の車両のECUには、電圧監視回路等により予め定められた閾電圧を下回るバッテリー電圧の低下が検知された場合に、各車載ECUがCPUリセットを実行して、バッテリー電圧の低下による制御対象の誤作動を防止する機能が設けられている。
ところが、エンジン始動のクランキング時にはセルモータに大きな負荷が作用し、バッテリー電圧が一時的に大きく低下する。この状況は、特に異常なものではなく、正常なものであっても生じ得るものであるが、閾電圧は比較的高めに設定されているため、バッテリー状態によっては、エンジン始動時に毎回のようにバッテリー電圧が閾電圧を下回って、CPUリセットが頻繁に実行されてしまうことがある。この場合、特に異常ではないこのバッテリー電圧低下がダイアグ情報として記録され、エンジン始動のたびに無駄なダイアグ情報が蓄積されてしまう。また、リセット処理の実行によりECUの起動が遅れ、エンジン始動直後に実行されるべき処理がスムーズに実行されないという課題もある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、エンジン始動時のバッテリー電圧低下時においてもCPUのリセットを適切に実行する車載電子機器の制御システムを提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために本発明の車載電子機器の制御システムは、車両に搭載される車載電子機器の制御システムであって、
車載バッテリーを電源として動作するとともに車載電子機器の制御主体として機能し、車載バッテリーを信号電圧源とするリセット端子を有したCPUと、
リセット端子の入力電圧を監視するとともに、該入力電圧が予め定められたリセット閾電圧よりも高い第一レベルから、該リセット閾電圧よりも低い第二レベルに変化するリセットエッジを検出してCPUをリセットするCPUリセット手段と、
車両のエンジンをスタータにより始動させるエンジン始動期間と、該エンジンの始動が完了してアイドリング状態となる通常期間とを特定する期間特定手段と、
エンジン始動期間中においてリセット閾電圧を第一閾電圧に設定し、通常期間において第一閾電圧よりも高い第二閾電圧に設定するリセット閾電圧設定手段と、
を備えたことを特徴とする。
上記本発明の構成によると、CPUをリセットするためのリセット閾電圧を、エンジン始動期間において低く設定するように構成されるから、エンジン始動時におけるバッテリー電圧の一時的低下によりCPUのリセットがされ難くなる。これにより、エンジン始動時のバッテリー電圧の一時的低下が、異常発生検知に係るダイアグ情報として記録されることを防止できるし、エンジン始動後に不要なCPUリセットが実行されないのでスムーズにECUを起動することができる。また、エンジン始動期間が終わって通常期間となると、リセット閾電圧は、従来と同様の高めの値に設定されるので、通常期間時に生じるバッテリー電圧の低下に対し、適切にCPUのリセットを実行することができる。
上記本発明におけるCPUリセット手段は、リセット端子への信号入力線上に設けられ、入力電圧とリセット閾電圧とを比較するとともに、入力電圧がリセット閾電圧よりも高い場合に出力電圧がハイレベルとなり、入力電圧がリセット閾電圧よりも低い場合に出力電圧がローレベルとなるコンパレータとして構成することができる。この構成によると、CPUの外にコンパレータを追加するだけで閾値の切り替えが可能となるので、CPUのROM内のリセット閾電圧を仕様変更する必要がなくなる。
上記本発明におけるリセット閾電圧設定手段は、車載バッテリー電圧に基づいて基準電圧を発生させる基準電圧発生回路と、コンパレータに対し抵抗分圧調整して入力する抵抗分圧回路と、抵抗分圧回路の抵抗分圧比を第一閾電圧に対応する第一分圧比と、第二閾電圧に対応する第二分圧比との間で切り替える分圧切り替え手段と、を有して構成することができる。この構成によると、分圧変更により簡単にリセット閾値を変更できる。
上記本発明の構成において、エンジン回転数を取得するエンジン回転数取得手段を備え、期間特定手段が、始動期間を、エンジン回転数取得手段により取得されるエンジン回転数がスタータの始動から予め定められた閾回転数に到達するまでの期間と定め、通常期間を、始動期間以降の期間と定めるものとすることができる。この構成によると、エンジン回転数の取得により、始動期間とそれ以降の通常期間とを容易かつ正確に特定できる。
また、上記本発明の構成において、エンジン始動以降の時間をカウントするタイマーを備え、期間特定手段が、始動期間を、タイマーによりスタータの始動から予め定められた時間がカウントされるまでの期間と定め、通常期間を、該始動期間以降の期間と定めるものとすることもできる。この構成によると、タイマーにより、始動期間とそれ以降の通常期間とを容易に特定できる。また、上記のようにエンジン回転数により始動期間と通常期間とを規定している場合と組み合わせることで、エンジン回転数が閾回転数まで到達しなかった場合にも、タイマーにより各種ECUを確実に起動することが可能となる。
上記本発明では、通常期間の開始とともに、CPUが実行を司る予め定められたアプリケーションを起動する第一のアプリケーション起動手段を備えて構成することができる。この構成によると、バッテリー電圧低下が生じるエンジン始動期間に、あえて起動する必要のないアプリケーションは、通常期間の到来を待ってから実行することができる。これにより、特定のアプリケーションに関しては、バッテリー電圧低下の影響を受けない通常期間から実行することができるし、エンジン始動時のCPU負荷を低減する効果も期待できる。
この場合、通常期間の到来を待って実行するアプリケーションを、車載電子機器の動作制御に使用するセンサ入力のA/D変換処理を行うアプリケーションとすることができる。A/D変換処理は、変換時の基準電圧をバッテリー電圧を用いて生成するので、バッテリー電圧の変動の影響を大きく受け易く、通常期間から実行する。
また、通常期間の到来を待って実行するアプリケーションを、車載電子機器に含まれるステッピングモーターのイニシャライズ処理を行うアプリケーションとすることもできる。これにより、エンジン始動時のバッテリー電圧低下により、無駄にイニシャライズ処理が実行されることを防ぐことができる。
他方、始動期間の開始とともに、前記CPUが実行を司る予め定められたアプリケーションを起動する第二アプリケーション起動手段を備えることもできる。エンジン始動期間から実行するアプリケーションとしては、車載電子機器の異常発生検知に係るダイアグ記録を行うアプリケーションとすることもできる。これにより、エンジン始動時のバッテリー電圧低下は、従来よりも低く設定されるリセット閾電圧を下回らなければ異常として検知されないので、ダイアグ記録を適切に残すことができる。
上記本発明のCPUは、車載用電子機器としてエアコンを制御するエアコンECUに設けられるものとできる。エアコンECUには、外気温センサ、内気温センサ、日射センサ、及び水温センサ等のセンサ類、そして、各種ダンパを駆動するステッピングモータが設けられる。本発明によれば、これらセンサ類からのセンサ入力のA/D変換処理やモーターのイニシャライズ処理を、バッテリー電圧低下が生じ難いエンジン始動後の通常期間に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の車載電子機器の制御システムの電気的構成を示すブロック図である。図中の制御システム1は、車載バッテリーBを電源として動作するECU(Electronic Control Unit)100が、多重通信可能なシリアル通信ネットワークバスであるCAN(Controller Area Network)バス50を介して他のECUと接続される形で構成される。本実施形態においては、ECU100は、エアコンECUであり、CANバス50を介してエンジンECU200と接続している。
このECU100は、CPU101、ワークメモリを備えるRAM102、各種プログラムを記憶するROM103、バスライン104、入出力部(図中では「I/O」と表示)105、EEPROM等の不揮発性メモリからなる外部メモリ(本実施形態においてはフラッシュROM)106、他のECUと接続されるネットワークバス(シリアル通信バス)50に接続される通信インターフェース(図中では「I/F」と表示)107、タイマー108が、バス50に接続された構成を有する。入出力部15には、A/D変換部111〜114及び制御回路121〜124を介してセンサ類131〜134が接続され、さらに、モーター駆動回路125を介してモーター135が接続されている。これらセンサ類131〜134及びモーター群135により本発明の車載電子機器150が構成されている。本実施形態における車載電子機器150は車両に搭載されるエアコンとして構成されており、センサ131は内気温センサ、センサ132は外気温センサ、センサ133は日射センサ、センサ134は水温センサであり、さらにモーター群135はエアコンに設けられる各種ダンパー(例えば、内外気切替ダンパー、エアミックスダンパー、吹出口切替用ダンパー等)を駆動するものである。
CPU101は、車載電子機器(エアコン)150の制御主体として機能するものである。CPU101は、車載バッテリーBを電源として動作するとともに、該車載バッテリーBを信号電圧源とするリセット端子101aを有して構成される。CPU101は、エンジン始動操作(イグニッションON信号の検出)に伴い初期リセットが実行されるが、その初期リセット以降は、リセット端子101aへの入力電圧Vrstが予め定められたリセット閾電圧Vsよりも高い第一レベルから、該リセット閾電圧Vsよりも低い第二レベルに変化するリセットエッジを検出することで自身をリセットする。また、CPU101には、バッテリー電圧を監視する電源電圧監視部20及び監視電圧切替部30が接続されている。本実施形態においては、電源電圧監視部20及び監視電圧切替部30が1つのIC40としてCPU101に接続されている。
電源電圧監視部20は、電源をなす車載バッテリーBからECU100及びCPU101に印加される印加電圧を監視し、該印加電圧が予め定められたリセット信号発生電圧を下回るとCPU101のリセット端子101aに向けてリセット信号を出力するリセット信号発生手段として機能する。
また、電源電圧監視部20には、リセット端子101aへの信号入力線上に、リセット信号の信号電圧(リセット端子101aへの入力電圧)Vrとリセット閾電圧Vsとを比較するコンパレータ25(図2参照)が設けられている。このコンパレータ25は、入力電圧Vrとリセット閾電圧Vsとを比較するとともに、入力電圧Vrがリセット閾電圧Vsよりも高い場合に出力電圧Vrstがハイレベルとなり、入力電圧Vrがリセット閾電圧Vsよりも低い場合に出力電圧Vrstがローレベルとなるように構成され、CPUリセット手段として機能する。なお、コンパレータ25に入力されるリセット信号は、電源電圧監視部20から出力されるものに限られず、他の要因をトリガーに実行されるものであってもよい。また、このCPUリセット手段に係る機能をCPU101に組み込んで構成することもできる。
監視電圧切替部30は、エンジン始動期間Ts中においてリセット閾電圧Vsを第一閾電圧Vs1に設定し、通常期間Tnにおいて第一閾電圧Vs1よりも高い第二閾電圧Vs2に設定するものであり、リセット閾電圧設定手段として機能する。具体的には、図2に示すように、車載バッテリー電圧VBに基づいて基準電圧を発生させる基準電圧発生回路28と、コンパレータ25に対し抵抗分圧調整して入力する抵抗分圧回路29と、抵抗分圧回路29の抵抗分圧比を第一閾電圧Vs1に対応する第一分圧比と、第二閾電圧Vs2に対応する第二分圧比との間で切り替える分割比変更回路24と、を有して構成されている。なお、監視電圧切替部30に係る機能をCPU101に組み込んで構成することもできる。
基準電圧発生回路28は、車載バッテリー電圧VBのコンパレータ25への入力線から接地側に分岐するツェナーダイオード21を有する。
抵抗分圧回路29は、ツェナーダイオード21の分岐点26aよりも後段側にて入力線上に設けられた第一抵抗22と、該第一抵抗22よりも後段側にて入力線から接地側に分岐する第二抵抗23とを有する。そして、それら第一抵抗22と第二抵抗23との分岐点26bの分圧電圧出力がコンパレータ25に入力される。なお、第二抵抗23は、入力線からの分岐点側に設けられた第一副抵抗23aと、該第一副抵抗23aと接地との間に直列挿入される第二副抵抗23bとで構成されている。
分割比変更回路24は、第二抵抗23の分割比を変更する分圧切り替え手段はとして機能するものである。分割比変更回路24は、第一副抵抗23aと第二副抵抗23bとの接続点26cから接地側に並列分岐する制御線上に挿入され、該制御線を導通/遮断切替えする切り替えスイッチ(本実施形態においてはトランジスタ)27を有して構成されている。CPU101からの信号により、切り替えスイッチ27がオフのときは、第一副抵抗23aは第二副抵抗23bを介して接地され、オンとなると接続点26cがそのまま接地される。つまり、この切り替えスイッチ27の切り替わりにより、コンパレータに入力されるリセット閾電圧Vsが第一閾電圧Vs1と第二閾電圧Vs2との間で切り替わる。
ROM103には、CPU101が実行する各種プログラムが格納されている。具体的には、リセット閾電圧Vsを第一閾電圧Vs1と第二閾電圧Vs2との間で設定変更する閾電圧プログラム103a,103bと、各種アプリケーションを起動するアプリケーション起動プログラム103cと、それらアプリケーション103dが格納されている。さらに、アプリケーションにはダイアグ記録処理を実行するものも含まれており、外部メモリ106には該記録処理においてダイアグ情報を記憶するダイアグ記憶部106aが設けられている。なお、本発明のCPU101は、閾電圧プログラム103a,103bを実行することで期間特定手段として機能する。
以上のような構成を有する本発明の車載電子機器(エアコン)150の制御システム1では、車両のエンジンをスタータ220により始動させるエンジン始動期間Tsと、該エンジンの始動が完了してアイドリング状態となる通常期間Tnとを特定する閾電圧プログラム103a,103bがCPU101によって実行され、該閾電圧プログラム103a,103bにより特定された期間に応じてリセット閾電圧Vs(Vs1,Vs2)が定められるとともに、それら期間に応じて各種アプリケーションが起動する。
まず、第一の閾電圧プログラム103aの流れを、図3のフローチャートを用いて説明する。この第一の閾電圧プログラム103aは、予め定められたエンジン始動操作(イグニッションON信号の検出)に伴い実行される。まず、S11では、エンジン回転数XをエンジンECU200より通信取得する。エンジンECU200には、エンジン回転数センサ210が接続されているので、その検出値を取得する形で行う。そして、S12では、取得したエンジン回転数Xが、予め定められた閾回転数Xsに到達しているか否かを判定する。取得したエンジン回転数Xが閾回転数Xsを下回っている場合には、エンジン始動期間と判定してS13に進み、リセット閾電圧Vsを低い方の第一閾電圧Vs1に設定し、本プログラムを終了する。他方、エンジン回転数Xが閾回転数Xsを上回っている場合には、通常期間中と判定してS14に進み、リセット閾電圧Vsを高い方の第二閾電圧Vs2に設定し、本プログラムを終了する。このプログラム103aは、Vs=Vs2と設定されるまで所定の間隔で繰り返し実行される。
次に、第二の閾電圧プログラム103bの流れを、図4のフローチャートを用いて説明する。この第二の閾電圧プログラム103bは、第一の閾電圧プログラム103aと同様、予め定められたエンジン始動操作(イグニッションON信号の検出)に伴い実行される。まず、S21では、タイマー108が時間のカウントを開始する。そして、S22では、タイマーの現在のカウント値を取得して該カウント値Tが、予め定められたカウント値(所定時間)Tsに到達しているか否かを判定する。時間のカウント値Tが予め定められたカウント値Tsを下回っている場合、即ち、所定時間Tsが経過していない場合には、エンジン始動期間と判定してS23に進み、リセット閾電圧Vsを低い方の第一閾電圧Vs1に設定し、本プログラムを終了する。他方、時間のカウント値Tが予め定められたカウント値Tsを上回っている場合、即ち、所定時間Tsが経過している場合には、通常期間中と判定してS24に進み、リセット閾電圧Vsを高い方の第二閾電圧Vs2に設定し、本プログラムを終了する。このプログラム103bも、Vs=Vs2と設定されるまで所定の間隔で繰り返し実行される。
そして、上記閾電圧プログラム103a,103bの実行とともに、アプリケーション起動プログラム103cも実行する。このアプリケーション起動プログラム103cの流れを、図5のフローチャートを用いて説明する。このアプリケーション起動プログラム103cも、第一及び第二の閾電圧プログラム103a,103bと同様、予め定められたエンジン始動操作(イグニッションON信号の検出)に伴い実行される。まず、S31では、エンジン回転数XをエンジンECU200より通信取得する。S32では、取得したエンジン回転数Xが、予め定められた閾回転数Xsに到達しているか否かを判定する。エンジン回転数Xが閾回転数Xsを上回っている場合には、通常期間中と判定してS33に進み、後述する、通常期間の開始とともに実行される各種アプリケーション103dを実行する。他方、エンジン回転数Xが閾回転数Xsを下回っている場合にはS34に進む。S34では、タイマーの現在のカウント値を取得して該カウント値Tが、予め定められたカウント値(所定時間)Tsに到達しているか否かを判定する。時間のカウント値Tが予め定められたカウント値Tsを上回っている場合には、通常期間中と判定してS33に進む。時間のカウント値Tが予め定められたカウント値Tsを下回っている場合には、エンジン始動期間と判定して本プログラムを終了する。このプログラム103cは、S33が実行されるまで所定の間隔で繰り返し実行される。
S33で実行されるアプリケーションとしては、例えば、車載電子機器150の動作制御に使用するセンサ入力のA/D変換処理を実行する図6のアプリケーションA、車載電子機器150に含まれるステッピングモーター135のイニシャライズ処理を実行する図7のアプリケーションIがある。これらのアプリケーションA,Iは、通常期間の開始に伴い実行される。
アプリケーションAの流れを、図6のフローチャートを用いて説明する。まず、S41にて、現在のリセット閾電圧Vs(Vs2)を取得する。続いてS42にて、リセット端子101aの入力電圧Vrを取得する。S43では、取得したリセット閾電圧Vsと入力電圧Vrとを比較して、VrがVsを下回っていたらCPU101のリセットを実行し、RAM102をクリアして、本プログラムを終了する。他方、VrがVsを上回っていれば、センサ131〜134による検出が開始又は続行される。このとき、制御回路121〜124によるサンプリングとA/D変換部111〜114によるA/D変換処理とが実行される。そして、本プログラムは終了する。このアプリケーションAは、プログラム103cのS33が実行された後、所定の間隔で繰り返し実行される。
アプリケーションIの流れを、図7のフローチャートを用いて説明する。まず、S51及びS52では、図6のアプリケーションAと同様、現在のリセット閾電圧Vs(Vs2)とリセット端子101aの入力電圧Vrとを取得する。S53では、取得したリセット閾電圧Vsと入力電圧Vrとを比較して、VrがVsを下回っていたらCPU101のリセットを実行し、RAM102をクリアする。このCPU1のリセットに伴い、モーター制御回路125にモーター135に対しイニシャライズを行う指令信号が与えられ、モーター135のイニシャライズが開始する。CPU101のリセットが終了すると、本プログラムも終了する。他方、VrがVsを上回っていればモーター駆動を開始あるいは続行して、本プログラムを終了する。このアプリケーションIは、プログラム103cのS33が実行された後、所定の間隔で繰り返し実行される。
一方、車載電子機器150の異常発生検知に係るダイアグ記録を実行する図8のアプリケーションDは、エンジン始動期間から実行される。この第一の閾電圧プログラム103aは、予め定められたエンジン始動操作(イグニッションON信号の検出)に伴い実行される。まず、S61及びS62では、現在のリセット閾電圧Vs(Vs1又はVs2)とリセット端子101aの入力電圧Vrとを取得する。S63では取得したリセット閾電圧Vsと入力電圧Vrとを比較して、VrがVsを下回っていたらCPU101のリセットを実行し、RAM102をクリアする。このCPU1のリセットに伴い、バッテリー電圧低下異常に係るダイアグ情報をダイアグ記憶部106aに記録する。CPU101のリセットが終了すると、本プログラムも終了する。他方、VrがVsを上回っていればダイアグの記録を開始あるいは続行して、本プログラムを終了する。このアプリケーションDは、車両のイグニッションOFFとされるまで、所定の間隔で繰り返し実行される。
各プログラムが上記のように実行されることにより、図9に示すように、エンジン始動期間Tsには、エンジン始動に伴いCPU101の初期リセットが実行されるとともに、リセット閾電圧Vsが、ECUの動作保障電圧範囲内で、エンジン始動に伴うバッテリー電圧VBの一時的低下を許容するVs1に設定される。これにより、エンジン始動期間において、バッテリー電圧VBがECUの動作保障電圧を下回るような大幅な低下を生じない限りはリセットされなくなる。そして、エンジン始動期間を経て通常期間が開始すると、リセット閾電圧VsがVs1よりも高いVs2に設定される。これにより、通常期間には、バッテリー電圧VBの低下を厳しく監視して、リセット処理を適切に行うことが可能となる。
本発明の車載電子機器の制御システムの概略ブロック図。 監視電圧切替部の回路図。 第一のリセット閾電圧設定処理の流れを示すフローチャート。 第二のリセット閾電圧設定処理の流れを示すフローチャート。 アプリケーション起動処理の流れを示すフローチャート。 アプリケーションAの処理の流れを示すフローチャート。 アプリケーションIの処理の流れを示すフローチャート。 アプリケーションDの処理の流れを示すフローチャート。 リセット閾電圧の設定変更を説明する図。
符号の説明
1 車載電子機器の制御システム
100 ECU
101 CPU
101a リセット端子
102 RAM
103 ROM
106 外部メモリ
111〜114 A/D変換部
135 モーター
20 電源電圧監視部
25 コンパレータ(CPUリセット手段)
30 監視電圧切替部
200 エンジンECU
Ts 始動期間
Tn 通常期間
Vs リセット閾電圧
Vs1 第一閾電圧
Vs2 第二閾電圧
B 車載バッテリー

Claims (10)

  1. 車両に搭載される車載電子機器の制御システムであって、
    車載バッテリーを電源として動作するとともに前記車載電子機器の制御主体として機能し、前記車載バッテリーを信号電圧源とするリセット端子を有したCPUと、
    前記リセット端子の入力電圧を監視するとともに、該入力電圧が予め定められたリセット閾電圧よりも高い第一レベルから、該リセット閾電圧よりも低い第二レベルに変化するリセットエッジを検出して前記CPUをリセットするCPUリセット手段と、
    前記車両のエンジンをスタータにより始動させるエンジン始動期間と、該エンジンの始動が完了してアイドリング状態となる通常期間とを特定する期間特定手段と、
    前記エンジン始動期間中において前記リセット閾電圧を第一閾電圧に設定し、前記通常期間において前記第一閾電圧よりも高い第二閾電圧に設定するリセット閾電圧設定手段と、
    を備えたことを特徴とする車載電子機器の制御システム。
  2. 前記CPUリセット手段は、前記リセット端子への信号入力線上に設けられ、前記入力電圧と前記リセット閾電圧とを比較するとともに、前記入力電圧が前記リセット閾電圧よりも高い場合に出力電圧がハイレベルとなり、前記入力電圧が前記リセット閾電圧よりも低い場合に出力電圧がローレベルとなるコンパレータとして構成されている請求項1記載の車載電子機器の制御システム。
  3. 前記リセット閾電圧設定手段は、
    前記車載バッテリー電圧に基づいて基準電圧を発生させる基準電圧発生回路と、
    前記コンパレータに対し抵抗分圧調整して入力する抵抗分圧回路と、
    前記抵抗分圧回路の抵抗分圧比を前記第一閾電圧に対応する第一分圧比と、前記第二閾電圧に対応する第二分圧比との間で切り替える分圧切り替え手段と、を有する請求項2記載の車載電子機器の制御システム。
  4. エンジン回転数を取得するエンジン回転数取得手段を備え、
    前記期間特定手段は、前記始動期間を、前記エンジン回転数取得手段により取得される前記エンジン回転数が前記スタータの始動から予め定められた閾回転数に到達するまでの期間と定め、前記通常期間を、前記始動期間以降の期間と定めてなる請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の車載電子機器の制御システム。
  5. エンジン始動以降の時間をカウントするタイマーを備え、
    前記期間特定手段は、前記始動期間を、前記タイマーにより前記スタータの始動から予め定められた時間がカウントされるまでの期間と定め、前記通常期間を、該始動期間以降の期間と定めてなる請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の車載電子機器の制御システム。
  6. 前記通常期間の開始とともに、前記CPUが実行を司る予め定められたアプリケーションを起動する第一アプリケーション起動手段を備える請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の車載電子機器の制御システム。
  7. 前記アプリケーションは、前記車載電子機器の動作制御に使用するセンサ入力のA/D変換処理である請求項6記載の車載電子機器の制御システム。
  8. 前記アプリケーションは、前記車載電子機器に含まれるステッピングモーターのイニシャライズ処理を行うものである請求項6又は請求項7記載の車載電子機器の制御システム。
  9. 前記始動期間の開始とともに、前記CPUが実行を司る予め定められたアプリケーションを起動する第二アプリケーション起動手段を備え、該アプリケーションに、前記車載電子機器の異常発生検知に係るダイアグ記録を行うものが含まれる請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の車載電子機器の制御システム。
  10. 前記CPUは、車載用電子機器としてエアコンを制御するエアコンECUに設けられるものである請求項6ないし請求項9のいずれか1項に記載の車載電子機器の制御システム。
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