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JP4599642B2 - ポリウレタン硬化性組成物、ポリウレタンエラストマーの製造方法、ポリウレタン系防水材及び吹き付け防水工法 - Google Patents

ポリウレタン硬化性組成物、ポリウレタンエラストマーの製造方法、ポリウレタン系防水材及び吹き付け防水工法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はポリウレタン硬化性組成物、ポリウレタンエラストマーの製造方法、ポリウレタン系防水材及び吹き付け防水工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
2成分からなるポリウレタン硬化性組成物を、高圧2成分衝突混合型吹き付け装置を用い、コンクリート躯体や鋼板などの下地に吹き付け塗装することを特徴とする吹き付け塗装による防水工法が知られている。
【0003】
吹き付け防水工法の施工下地としては、コンクリート製屋根、金属製屋根、開放廊下、階段、競技場のスタンド、工場床、駐車場、地下建築物及び下水処理場の床や壁面、並びに、プールの内面などのコンクリート下地、金属製下地がある。
【0004】
原料となる2成分からなるポリウレタン硬化性組成物は、低分子量ポリイソシアネート化合物とポリオキシアルキレンポリオールを反応させて得られるイソシアネート基末端ポリウレタンプレポリマーを含む主剤成分と、ポリオール及びジアミンを含む硬化剤成分との組み合わせからなることが多い。硬化剤成分としては、ジエチルトルエンジアミンやそれとポリオキシアルキレンポリオールを使用する例が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来知られている組成物は、水分が多い下地コンクリートに施工した場合には、硬化剤成分が水分を吸収しやすくなり、その結果、主剤成分中のイソシアネート基含有化合物がポリオールよりも先に水分と反応し、反応割合のバランスが崩れて均質な塗膜が得られず、さらに水分との反応で炭酸ガスが発生し、ピンホールや膨れが生ずることがあった。またポリオキシアルキレンポリオールを使用した場合には、硬化塗膜が長期間水に曝されると、耐水性、耐酸性、耐アルカリ性がやや不充分であった。
したがって、下地水分の影響を受けにくく、均質に硬化する、耐薬品性に優れた吹き付け塗装用途のポリウレタン硬化性組成物が強く求められていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は前述の問題点を解決すべくなされた、下記の発明である。
ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリフェニルポリメチレンポリイソシアネート及びそれらのカルボジイミド変性体、イソシアヌレート変性体から選ばれる低分子量ポリイソシアネート化合物と、ひまし油系ポリオールとを反応して得られるイソシアネート基末端プレポリマーを含む主剤成分と、
水酸基価が100〜250のひまし油系ポリオールを含む硬化剤成分の少なくとも2成分からなる、吹き付け塗装用途のポリウレタン硬化性組成物。
上記ポリウレタン硬化性組成物を、高圧2成分衝突混合型吹き付け装置を用いて吹き付け塗装することを特徴とするポリウレタンエラストマーの製造方法。
ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリフェニルポリメチレンポリイソシアネート及びそれらのカルボジイミド変性体、イソシアヌレート変性体から選ばれる低分子量ポリイソシアネート化合物と、ひまし油系ポリオールとを反応して得られるイソシアネート基末端プレポリマーを含む主剤成分と、
水酸基価が100〜250のひまし油系ポリオールを含む硬化剤成分の少なくとも2成分からなる、吹き付け塗装用途のポリウレタン系防水材。
上記ポリウレタン系防水材を、高圧2成分衝突混合型吹き付け装置を用いて下地に吹き付け塗装することを特徴とする吹き付け防水工法。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明において、イソシアネート基含有化合物としては、イソシアネート基を2個以上有する低分子量ポリイソシアネート化合物、該低分子量ポリイソシアネート化合物とポリオールを反応させて得られるイソシアネート基末端プレポリマー、などが挙げられる。
【0008】
低分子量ポリイソシアネート化合物としては、ヘキサメチレンジイソシアネートなどの脂肪族ポリイソシアネート、イソホロンジイソシアネートなどの脂環族ポリイソシアネート、トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ポリフェニルポリメチレンポリイソシアネート(クルードMDI)などの芳香族ポリイソシアネート、及びそれらのカルボジイミド変性体、イソシアヌレート変性体、の単独又は2種以上が用いられる。MDI、クルードMDI及びカルボジイミド変性MDIなどのMDI系のポリイソシアネート化合物が好ましい。
【0009】
また、イソシアネート基含有化合物としては、上記低分子量ポリイソシアネート化合物をポリオールと反応させて得られるイソシアネート基末端プレポリマーを用いることもできる。硬化剤成分との相溶性向上による硬化促進や粘度調整のため、イソシアネート基末端プレポリマーを用いることが好ましい。また低分子量ポリイソシアネート化合物とイソシアネート基末端プレポリマーの混合物であってもよい。
【0010】
イソシアネート基末端プレポリマーを製造するのに用いられるポリオールとしては、ポリオキシアルキレンポリオール、ポリブタジエン系ポリオール、水添ポリブタジエンポリオール、ひまし油系ポリオール、などから選ばれるポリオールの1種又は2種以上が好ましい。ひまし油系ポリオール又はひまし油系ポリオールと他のポリオールの混合物が好ましい。ひまし油系ポリオール単独又はひまし油系ポリオールとポリオキシアルキレンポリオールの混合物が特に好ましい。混合物である場合、混合ポリオール中のひまし油系ポリオールの割合は70質量%以上が好ましい。
【0011】
本発明においてひまし油系ポリオールとは、ひまし油、ひまし油にさらに水酸基を導入してなる変性ポリオールをいう。官能基数は2以上であり、3が好ましい。また、水酸基価は60〜400が好ましく、60〜200が特に好ましい。官能基数が2未満又は水酸基価が60未満では、得られる硬化物の機械強度が不充分となりやすい。また水酸基価400を超えると硬化体の弾性や伸びに劣る。
【0012】
また、ポリオキシアルキレンポリオールとしては、官能基数2〜4、水酸基価30〜200のものが使用できる。ポリオキシプロピレンジオール、ポリオキシプロピレントリオールなどが挙げられる。
【0013】
イソシアネート基末端プレポリマーは、低分子量ポリイソシアネート化合物とポリオールを、化学量論比よりもイソシアネート基過剰の割合で、70〜90℃で反応させることにより得られる。未反応の低分子量ポリイソシアネート化合物を含んでいていもよい。
【0014】
本発明において、硬化剤成分はひまし油系ポリオールを含む。ひまし油系ポリオールとしては、上記したものが使用できる。官能基数3のものが特に好ましく、また水酸基価100〜250のものが特に好ましい。
具体的には、伊藤製油社製のユークリックH−30(水酸基価160、官能基数3)、ユークリックH−57(水酸基価100、官能基数3)、ユークリックH−52(水酸基価200、官能基数3)が好ましい。
【0015】
硬化剤成分は、ひまし油系ポリオール以外に他のポリオールを含んでいてもよい。ポリオキシアルキレンポリオール、ポリブタジエン系ポリオール、水添ポリブタジエンポリオール、などから選ばれるポリオールをひまし油系ポリオールと混合して使用できる。しかし、耐薬品性、硬化性の点から、ポリオキシアルキレンポリオールとの併用は避けることが特に好ましく、ひまし油系ポリオール以外のポリオールは含まないことがもっとも好ましい。
【0016】
本発明において、硬化剤成分はポリアミンを含むことが好ましい。芳香族ポリアミンが特に好ましい。このような芳香族ポリアミンとしては、4,4’−ジフェニルメタンジアミン、ジエチルトルエンジアミンなどが挙げられ、ジエチルトルエンジアミンが特に好ましい。ジエチルトルエンジアミンは通常、3,5−ジエチル−トルエン−2,4−ジアミンと3,5−ジエチル−トルエン−2,6−ジアミンの混合物として使用される。
硬化剤成分中のポリオールとポリアミンの使用割合はポリオール/ポリアミン(質量比)が20/80〜100/0が好ましく、60/40〜90/10が特に好ましい。
【0017】
本発明においては、主剤成分に含まれるイソシアネート基と、硬化剤成分に含まれる水酸基が、イソシアネート基/水酸基のモル比が1〜1.3さらには1〜1.2、となる割合となることが好ましい。
1未満では充分な硬化塗膜の機械強度が得られなかったり、塗膜表面にタックが残ることがある。1.3を超えると、過剰のイソシアネート基が水分の影響を受けて発泡しやすくなったり、硬化塗膜が脆くなる傾向が見られる。
【0018】
また、本発明におけるポリウレタン硬化性組成物には、必要に応じて充填剤、可塑剤、顔料などの配合剤を配合できる。さらにポリウレタン樹脂に一般的に使用される酸化防止剤、紫外線吸収剤、脱水剤、光安定剤などの安定剤や難燃剤、消泡剤、触媒を配合できる。これらは任意に、主剤成分又は硬化剤成分に配合でき、場合によっては、主剤成分と硬化剤成分以外の第3成分として、主剤成分と硬化剤成分を混合する際に配合できる。通常、本発明のポリウレタン硬化性組成物は主剤成分と硬化剤成分との2成分からなることが好ましい。
【0019】
充填剤としては炭酸カルシウム、タルク、クレー、シリカ、カーボン、ガラスバルーンなどが挙げられる。充填剤を使用する場合の使用量は、ポリウレタン硬化性組成物中に5〜60質量%が好ましく、15〜45質量%が好ましい。顔料としては酸化クロム、酸化チタンなどの無機顔料及びフタロシアニン顔料などの有機顔料が挙げられる。充填剤、顔料を使用する場合は硬化剤成分に配合することが好ましい。
【0020】
また、触媒としては公知のウレタン化触媒を使用できる。第3級アミン系触媒、有機錫化合物系触媒、有機鉛化合物系触媒などが挙げられる。触媒は使用しないことが好ましい。
可塑剤としてはフタル酸ジオクチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ブチルベンジル、アジピン酸ジオクチル、塩素化パラフィン、及び石油系可塑剤などが使用できる。可塑剤を使用する場合の使用量は、ポリウレタン硬化性組成物中に1〜20質量%が好ましく、1〜10質量%が特に好ましい。
【0021】
本発明のポリウレタンエラストマーの製造方法における高圧2成分衝突混合型吹き付け装置としては、ガスマー社製H−2000、H−3500、FF−1600、東邦機械工業社製2成分高圧吐出混合マシンMODEL HF−100等が挙げられる。また、スプレーガンとしては、ガスマー社製GX−7ガン、GX−7−400、グラスクラフト社製プロブラーガンが挙げられる。
また、本発明の製造方法においては、主剤成分と硬化剤成分それぞれを、30〜90℃程度に加温して混合することが好ましい。
【0022】
本発明の吹き付け防水工法を施工する下地としては、コンクリート製屋根、開放廊下、階段、競技場のスタンド、工場床、駐車場、地下建築物及び下水処理場の床や壁面、並びに、プールの内面などのコンクリート下地や金属製屋根などの金属下地が挙げられる。コンクリート下地が特に好ましい。本発明の防水工法は、水分の影響が少ないため、水分の多い下地にも施工できる。
【0023】
【実施例】
実施例(例1、2、4)及び比較例(例3、5〜7)により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。吹き付け塗装は、吹き付け装置としてガスマー社製H−2000高圧スプレーマシンを、スプレーガンとしてグラス・クラフト社製プロブラー・ガンを使用して行った。また、主剤成分と硬化剤成分をそれぞれ50℃に加温して使用した。塗膜厚は2mmとした。得られた硬化塗膜について、下記の方法により性能を評価した。
【0024】
<湿潤下地塗膜外観>
300mm角、60mm厚のモルタル板を用い、これを40℃の温水に48時間浸漬し、取り出した直後のものに吹き付け塗装を行った。吹き付け塗装後、7日間経過した後の硬化塗膜の膨れ、内部の状態などを観察比較した。
【0025】
<塗膜物性>
JIS A6021に準じ、離型フィルム上に吹き付け塗装後7日間養生後、て得られた硬化塗膜の機械物性を測定した。表中、HはショアA硬度、Tsは引張り強度(単位:N/mm2)、Eは破断時の伸び(単位:%)を示す。
【0026】
<耐薬品性>
JIS A5705に準じ、(1)10質量%濃度の塩酸、(2)10質量%濃度の水酸化ナトリウム、(3)キシレンの各種薬品を用いた48時間スポット試験において7日間経過した後の塗膜の変化を観察した。評価結果を、◎:変化なし、○:ほとんど変化なし、△:わずかに膨潤、×:膨潤、とした。
【0027】
(例1)
ひまし油系ポリオールA(官能基数2.0、水酸基価80.6mgKOH/g)58.2質量部(以下、部とする)に、41.8部のMDIを、イソシアネート基/水酸基のモル比=4.0となる割合で反応させ、イソシアネート基含有率10.5質量%、粘度2,000cP(20℃)のプレポリマー(以下、プレポリマーBとする)を得た。
【0028】
プレポリマーBの50部に、カルボジイミド変性MDIの50部を混合したものを主剤成分とし、ジエチルトルエンジアミン18部とひまし油系ポリオールC(官能基数2.7、水酸基価160mgKOH/g)82部を混合したものを硬化剤成分とした。主剤成分/硬化剤成分の容量比=1/1(イソシアネート基/水酸基のモル比=約1.1)となる割合で混合しながら、吹き付け塗装を行った。
【0029】
(例2)
プレポリマーBの50部に、クルードMDIの50部を混合したものを主剤成分とし、ジエチルトルエンジアミン19部とひまし油系ポリオールCの81部を混合したものを硬化剤成分とした。主剤成分/硬化剤成分の容量比=1/1(イソシアネート基/水酸基のモル比=約1.1)となる割合で混合しながら、吹き付け塗装を行った。
【0030】
(例3)
カルボジイミド変性MDIの90部にフタル酸ジオクチル10部混合した液を主剤成分とし、ジエチルトルエンジアミン30部とひまし油系ポリオールCの70部を混合したものを硬化剤成分とした。主剤成分/硬化剤成分の容量比=1/1(イソシアネート基/水酸基のモル比=約1.17)となる割合で混合しながら、吹き付け塗装を行った。
【0031】
(例4)
プレポリマーBの50部に、カルボジイミド変性MDIの50部を混合した液を主剤成分とし、ジエチルトルエンジアミン20部、ひまし油系ポリオールCの74.4部、難燃剤(トリスモノクロロプロピルホスフェート)3部、酸化クロム系顔料ペースト2部、光安定剤(チバガイギー社製:TINUVIN B75)0.3部、及び2−エチルヘキサン酸鉛(鉛含有質量24%)0.3部を混合したものを硬化剤成分とした。主剤成分/硬化剤成分の容量比=1/1(イソシアネート基/水酸基のモル比=約1.1)となる割合で混合しながら、吹き付け塗装を行った。
【0032】
(例5)
ポリオールD(プロピレングリコールにプロピレンオキシドを付加して得られる、水酸基価56mgKOH/gのポリオキシプロピレンジオール)57部に、39部のMDIと4部のカルボジイミド変性MDIを、イソシアネート基/水酸基のモル比=5.96となる割合でを反応させ、イソシアネート基含有率11.9質量%、粘度2,200cP(20℃)のプレポリマーを得た。
【0033】
このプレポリマーを主剤成分とし、ジエチルトルエンジアミン16部、ポリオールDの84部、及び2−エチルヘキサン酸鉛(鉛含有質量24%)0.5部を混合したものを硬化剤成分とした。主剤成分/硬化剤成分の容量比=1/1(イソシアネート基/水酸基のモル比=約1.07)となる割合で混合しながら、吹き付け塗装を行った。
【0034】
(例6)
例5において、2−エチルヘキサン酸鉛を添加しない以外は同様に行った。
【0035】
(例7)
ポリオールD25部に、75部のカルボジイミド変性MDIをイソシアネート基/水酸基のモル比=21となる割合で反応させ、イソシアネート基含有率20.9質量%、粘度340cP(20℃)のプレポリマーを得た。
【0036】
このプレポリマーを主剤成分とし、ジエチルトルエンジアミン32部、ポリオールDの68部、及び2−エチルヘキサン酸鉛(鉛含有質量24%)0.5部を混合したものを硬化剤成分とした。主剤成分/硬化剤成分の容量比=1/1(イソシアネート基/水酸基のモル比=約1.16)となる割合で混合しながら、吹き付け塗装を行った。
【0037】
【表1】
Figure 0004599642
【0038】
【発明の効果】
本発明は、ひまし油系ポリオールを含む硬化剤成分を用いることにより、主剤成分と硬化剤成分との相溶性が向上し、その結果水分の多い条件下でも水分の影響を受けにくく、したがって発泡などにより外観が損なわれることがない。さらに、たとえ、触媒を使用しなくても硬化性に優れる。また得られるポリウレタンエラストマーは耐薬品性に優れる効果を有する。

Claims (9)

  1. ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリフェニルポリメチレンポリイソシアネート及びそれらのカルボジイミド変性体、イソシアヌレート変性体から選ばれる低分子量ポリイソシアネート化合物と、ひまし油系ポリオールとを反応して得られるイソシアネート基末端プレポリマーを含む主剤成分と、
    水酸基価が100〜250のひまし油系ポリオールを含む硬化剤成分の少なくとも2成分からなる、吹き付け塗装用途のポリウレタン硬化性組成物。
  2. 4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリフェニルポリメチレンポリイソシアネート及びカルボジイミド変性4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートから選ばれる低分子量ポリイソシアネート化合物と、ひまし油系ポリオールとを反応して得られるイソシアネート基末端プレポリマーを含む主剤成分と、
    水酸基価が100〜250のひまし油系ポリオールを含む硬化剤成分の少なくとも2成分からなる、吹き付け塗装用途のポリウレタン硬化性組成物。
  3. 硬化剤成分がさらにポリアミンを含む、請求項1又は2に記載のポリウレタン硬化性組成物。
  4. 請求項1又は2に記載のポリウレタン硬化性組成物を、高圧2成分衝突混合型吹き付け装置を用いて吹き付け塗装することを特徴とするポリウレタンエラストマーの製造方法。
  5. 硬化剤成分がさらにジエチルトルエンジアミンを含む、請求項4に記載のポリウレタンエラストマーの製造方法。
  6. ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリフェニルポリメチレンポリイソシアネート及びそれらのカルボジイミド変性体、イソシアヌレート変性体から選ばれる低分子量ポリイソシアネート化合物と、ひまし油系ポリオールとを反応して得られるイソシアネート基末端プレポリマーを含む主剤成分と、
    水酸基価が100〜250のひまし油系ポリオールを含む硬化剤成分の少なくとも2成分からなる、吹き付け塗装用途のポリウレタン系防水材。
  7. 4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリフェニルポリメチレンポリイソシアネート及びカルボジイミド変性4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートから選ばれる低分子量ポリイソシアネート化合物と、ひまし油系ポリオールとを反応して得られるイソシアネート基末端プレポリマーを含む主剤成分と、
    水酸基価が100〜250のひまし油系ポリオールを含む硬化剤成分の少なくとも2成分からなる、吹き付け塗装用途のポリウレタン系防水材。
  8. 硬化剤成分がさらにジエチルトルエンジアミンを含む、請求項6又は7に記載のポリウレタン系防水材。
  9. 請求項6〜8のいずれかに記載のポリウレタン系防水材を、高圧2成分衝突混合型吹き付け装置を用いて下地に吹き付け塗装することを特徴とする吹き付け防水工法。
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