JP4575735B2 - ミクロトーム替刃 - Google Patents
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Description
一方、太鼓状に刃先が膨らんだミクロトーム替刃を使用して、薄片状の生物組織試料を作成する場合、まず、図11の実線で示すようにパラフィンPの一側面の一部に対し、膨らんだ刃先110の一部が片当たりして切断が開始されることになる。すると、パラフィンPはこの片当たりされた部分が、片当たりした刃先の刃厚によりパラフィン本体から切り離されて延びて巻回が始まり、続いて、最初に片当たりされた部分から徐々に周辺の部位が遅れて巻回されるため、パラフィンPの一側縁全体が同時に巻回を開始せず、薄片全体は、一様に巻回されたロール状とすることができない。このため、後に薄片の巻回を解除する場合は、簡単に平面状に伸ばすことができない問題があり、従って、後の顕微鏡等による検査工程に生物組織試料を速く供することができない。
従来例2の剃刀替刃においては、剃刀替刃の刃先(切断用のエッジ)を正中面に対して非対称的に形成している。しかし、剃刀替刃では、その大きさが、従来例2にも記載されているが、刃長(mm)×刃幅(mm)×厚み(mm)=38×8×0.254のものである。刃先を形成する場合に、上記のような太鼓状に刃先が膨らんだとしても、刃先の膨らみはミクロトーム替刃と異なり、軽微なものである。しかも、このような剃刀替刃は、髭(毛)を剃るためのものであり、上記のような薄片を形成するためのものではなく、ミクロトーム替刃を、検体の薄片を得るために使用する際に生ずる上記特有な問題は存在しない。
又、刃体本体20の板厚が、0.247mmのとき、すくい面形成範囲A及び逃げ面形成範囲Bが、それぞれ単一の面にて形成される場合、それぞれ0.7mmとなる。
このように、単一面にてすくい面及び逃げ面を形成すれば、刃先角の範囲(10°〜35°)内であって、0.4〜0.7mmのすくい面形成範囲及び逃げ面形成範囲内で、刃先の体積を確保でき、刃付け工程において、太鼓状に膨らむ刃先の発生を抑制できる。又、薄片を形成する際にビビリや逃げがない。
請求項2の発明は、請求項1において、前記刃体本体は、厚み方向に一対の平行な側面を備えており、両側面間の厚み方向を2等分する仮想平面を想定したとき、該刃体本体の刃先先端が、該仮想平面上にないように、一方の刃体本体の側面側に偏在配置したことを特徴とする。
請求項4の発明によれば、刃体本体の板厚が少なくとも0.254mm以上のミクロトーム替刃において、請求項1乃至請求項3のいずれか1項の作用効果を奏することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態のミクロトーム替刃を図1,図2(a),図3を参照して説明する。図1は、左右方向がミクロトーム替刃10の刃幅方向となるようにミクロトーム替刃10を配置して見た端面図である。
第2すくい面40bと、仮想平面O1(仮想平面O2)となす角度β2は、角度β1よりも小さな値とされ、本実施形態では20°とされている。
(1) 本実施形態では、一方の刃体本体20の側面側に刃先30先端を偏在配置して、偏在配置した側に位置する方に逃げ面50を形成するようにした。この結果、本実施形態では、逃げ面50の刃幅方向の長さを短く設定できる。又、逃げ面50と仮想平面O1とのなす角度γを、角度β1よりも小さく設定できるため、この結果、逃げ面50と仮想平面O1とのなす角度が小さい分、生物組織試料に対して寝かせて(切削角を小さくして)使用できるため、その分従来よりも薄切が可能となり、例えば、1μm未満の厚みの試料も作成可能とすることができる。
図2(b)は、第2実施形態を示している。同図に示すように、第2実施形態は、第1実施形態の構成中、各部の大小関係が、第1実施形態と同様であり、各部の諸元が下記のように変更されている。なお、本実施形態のミクロトーム替刃10の大きさは、第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
図2(c)は、第3実施形態を示している。同図に示すように、第3実施形態は、第1実施形態の構成中、仮想平面O2を省略して、刃先30先端が仮想平面O1上に位置するように配置され、各部の諸元が下記のように変更されている。なお、本実施形態のミクロトーム替刃10の大きさは、第1実施形態と同様である。第1すくい面40aと、仮想平面O2となす角度β1は、第2実施形態では、17.5°とされている。第2すくい面40bと、仮想平面O1(仮想平面O2)となす角度β2は、角度β1よりも小さな値とされ、第3実施形態では10°とされている。
(第4実施形態)
第4実施形態を示す図4は、第1実施形態の構成中、仮想平面O2が省略されて、刃先30先端が、刃体本体20の下面から、面一となるように延出された延出平面20a上に位置するように形成されている。そして、延出平面20aが形成されることにより、すくい面が省略されている。又、各部の諸元は下記のように変更されている。延出平面20aは、仮想平面O1と平行である。なお、本実施形態のミクロトーム替刃10の大きさは、第1実施形態と同様である。第1すくい面40aと、延出平面20aとなす角度β1は、35°とされている。第2すくい面40bと、延出平面20aとなす角度β2は、角度β1よりも小さな値とされ、第4実施形態では15°とされている。そして、刃先角αは、β1と同じ値とされている。
上記のようなミクロトーム替刃10は、刃付け工程で、刃体本体20の先端に対して、砥石(図示しない)により、0.7mmのすくい面形成範囲Aにおいて、第1すくい面40aと第2すくい面40bとを研削することにより、形成される。
20…刃体本体
30…刃先
40…すくい面40
40a…第1すくい面
40b…第2すくい面
50…逃げ面
A…すくい面形成範囲
B…逃げ面形成範囲
O1,O2…仮想平面
α…刃先角
Claims (4)
- ステンレスからなる刃体本体と、前記刃体本体に設けられ、刃先角を形成するすくい面と前記刃体本体から延出された逃げ面を有する刃先とを備え、
前記刃先角が10°〜35°の範囲内で、かつ、前記刃体本体の厚さが0.141〜0.4385mmの範囲内で形成され、
前記すくい面は、刃先先端から刃幅方向へ最大0.7mmの範囲内で形成され、前記逃げ面は、すくい面と同じ又はすくい面よりも小さな範囲で形成されていることを特徴とするミクロトーム替刃。 - 前記刃体本体は、厚み方向に一対の互いに平行な側面を備えており、両側面間の厚み方向を2等分する仮想平面を想定したとき、該刃体本体の刃先先端が、該仮想平面上にないように、一方の刃体本体の側面側に偏在配置したことを特徴とする請求項1に記載のミクロトーム替刃。
- ステンレスからなる刃体本体と、
前記刃体本体に設けられ、刃先角を形成するすくい面と前記刃体本体側面と面一に延出される延出平面とを有する刃先とを備え、
前記刃先角が10°〜35°の範囲内で、かつ、前記刃体本体の厚さが0.141〜0.4385mmの範囲内で形成され、
前記すくい面は、刃先先端から刃幅方向へ最大0.7mmの範囲内で形成されていることを特徴とするミクロトーム替刃。 - 前記刃体本体の板厚は、少なくとも0.254mm以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載のミクロトーム替刃。
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