JP4550523B2 - 電磁流量計 - Google Patents
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Description
同一周波数で異なる振幅の余弦波P・cos(ω・t)、正弦波Q・sin(ω・t)は、以下のような余弦波に合成される。P,Qは振幅、ωは角周波数である。
P・cos(ω・t)+Q・sin(ω・t)=(P2+Q2)1/2 ・cos(ω・t−ε)
ただし、ε=tan−1(Q/P) ・・・(1)
L・exp(j・ε)=L・cos(ε)+j・L・sin(ε) ・・・(2)
式(2)は複素ベクトルに関する表記であり、jは虚数単位である。Lは複素ベクトルの長さを与え、εは複素ベクトルの方向を与える。したがって、複素座標平面上の幾何学的関係を分析するには、複素ベクトルへの変換を活用すると都合がよい。
以下の説明では、電極間起電力がどのような挙動を示し、従来技術はこの挙動をどのように利用しているかを説明するために、上記のような複素座標平面への写像と、複素ベクトルによる幾何学的分析を採用する。
図29は、特許文献1の電磁流量計の原理を説明するためのブロック図である。この電磁流量計は、被測定流体が流れる測定管1と、被測定流体に印加される磁場および測定管1の軸PAXの双方と直交し、かつ被測定流体と接触するように測定管1に対向配置され、前記磁場と被測定流体の流れとによって生じた起電力を検出する一対の電極2a,2bと、測定管軸PAXの方向と直交する、電極2a,2bを含む平面PLNを測定管1の境としたとき、この平面PLNを境とする測定管1の前後で非対称な、時間変化する磁場を被測定流体に印加する励磁コイル3とを有する。
B1=b1・cos(ω0・t−θ1) ・・・(3)
式(3)において、b1は振幅、ω0は角周波数、θ1はω0・tとの位相差(位相遅れ)である。以下、磁束密度B1を磁場B1とする。
dB1/dt=−ω0・b1・sin(ω0・t−θ1) ・・・(4)
被測定流体の流速が0の場合、発生する渦電流は、磁場の変化に起因する成分のみとなり、磁場Baの変化による渦電流Iは、図30に示すような向きとなる。したがって、電極軸EAXと測定管軸PAXとを含む平面内において、磁場Baの変化によって発生する、流速と無関係な電極間起電力Eは、図30に示すような向きとなる。この向きをマイナス方向とする。
E=rk・ω0・b1・sin(ω0・t−θ1−θ00) ・・・(5)
そして、式(5)を変形すると次式となる。
E=rk・ω0・b1・{sin(−θ1−θ00)}・cos(ω0・t)
+rk・ω0・b1・{cos(−θ1−θ00)}・sin(ω0・t)
=rk・ω0・b1・{−sin(θ1+θ00)}・cos(ω0・t)
+rk・ω0・b1・{cos(θ1+θ00)}・sin(ω0・t)
・・・(6)
Ex=rk・ω0・b1・{−sin(θ1+θ00)}
=rk・ω0・b1・{cos(π/2+θ1+θ00)} ・・・(7)
Ey=rk・ω0・b1・{cos(θ1+θ00)}
=rk・ω0・b1・{sin(π/2+θ1+θ00)} ・・・(8)
Ec=Ex+j・Ey
=rk・ω0・b1・{cos(π/2+θ1+θ00)}
+j・rk・ω0・b1・{sin(π/2+θ1+θ00)}
=rk・ω0・b1
・{cos(π/2+θ1+θ00)+j・sin(π/2+θ1+θ00)} =rk・ω0・b1・exp{j・(π/2+θ1+θ00)} ・・・(9)
また、前述の比例係数rk及び角度θ00は、次の複素ベクトルkcで表すことができる。
kc=rk・cos(θ00)+j・rk・sin(θ00)
=rk・exp(j・θ00) ・・・(10)
式(10)において、rkはベクトルkcの大きさ、θ00は実軸に対するベクトルkcの角度である。
Ev=rkv・{b1・cos(ω0・t−θ1−θ01)} ・・・(11)
式(11)を変形すると次式となる。
Ev=rkv・b1・cos(ω0・t)・cos(−θ1−θ01)
−rkv・b1・sin(ω0・t)・sin(−θ1−θ01)
=rkv・b1・{cos(θ1+θ01)}・cos(ω0・t)
+rkv・b1・{sin(θ1+θ01)}・sin(ω0・t)
・・・(12)
Evx=rkv・b1・{cos(θ1+θ01)} ・・・(13)
Evy=rkv・b1・{sin(θ1+θ01)} ・・・(14)
さらに、式(13)、式(14)に示したEvx,Evyを次式に示す複素ベクトルEvcに変換する。
Evc=Evx+j・Evy
=rkv・b1・{cos(θ1+θ01)}
+j・rkv・b1・{sin(θ1+θ01)}
=rkv・b1・{cos(θ1+θ01)+j・sin(θ1+θ01)}
=rkv・b1・exp{j・(θ1+θ01)} ・・・(15)
また、前述の比例係数rkv及び角度θ01は、次の複素ベクトルkvcで表すことができる。
kvc=rkv・cos(θ01)+j・rkv・sin(θ01)
=rkv・exp(j・θ01) ・・・(16)
式(16)においてrkvはベクトルkvcの大きさ、θ01は実軸に対するベクトルkvcの角度である。ここで、rkvは、前記比例係数rk(式(10)参照)に流速の大きさVと比例係数γをかけたものに相当する。すなわち、次式が成立する。
rkv=γ・rk・V ・・・(17)
Eac=rk・ω0・b1・exp{j・(π/2+θ1+θ00)}
+γ・rk・V・b1・exp{j・(θ1+θ01)} ・・・(18)
なお、流量は流速に測定管の断面積をかけたものとなるため、通常、初期状態での校正において流速と流量は一対一の関係となり、流速を求めることと流量を求めることは同等に扱えるので、以下(流量を求めるために)流速を求める方式として説明を進める。
ここで、図32を用いてスパンのシフトについて説明する。被測定流体の流速が変化していないにもかかわらず、電磁流量計によって計測される流速の大きさVが変化したとすると、この出力変動の要因としてスパンのシフトが考えられる。
例えば、初期状態において被測定流体の流量が0のときに電磁流量計の出力が0(v)となり、流速が1(m/sec)のときに出力が1(v)となるように校正したとする。ここでの電磁流量計の出力は、流速の大きさVを表す電圧である。このような校正により、被測定流体の流速が1(m/sec)であれば、電磁流量計の出力は当然1(v)になるはずである。ところが、ある時間t1が経過したところで、被測定流体の流速が同じく1(m/sec)であるにもかかわらず、電磁流量計の出力が1.5(v)になり、さらに流速を0に戻しても0.5(v)が出力され、0にならないことがある。この出力変動の要因として考えられるのが、0点のシフトである。0点のシフトという現象は、例えば電磁流量計の周囲温度の変化などにより、磁場の変化によって発生する電圧が変動し、キャンセルできなくなることから生じる。
特許文献1の電磁流量計では、基本的な理論展開においては実軸に対するベクトルkcの角度θ00、実軸に対するベクトルkvcの角度θ01を考慮しているが、スパンのシフトの問題を解決できる電磁流量計の制約条件として、θ00=θ01=0を前提においている。すなわち、上記前提が成立するように電磁流量計の条件を整えることが制約条件になる。なお、θ1は初期位相であり、励磁電流と電極間起電力に共通の位相部分である。ゆえに、従来技術および本発明のように、励磁電流と電極間起電力の位相差のみを考える場合は、理解を容易にするためθ1=0とする。
また、電磁流量計の材料や構造によっては磁場の損失により、励磁コイルから発生する磁場の振幅が周波数によって変化する可能性がある。したがって、特許文献1の電磁流量計において正確なスパン補正や流量測定を行うためには、励磁コイルから発生する磁場の振幅が周波数で変動しないように調整するといった手順が必要になる可能性があった。
一方、非特許文献1に記載された電磁流量計では、校正時に0点の誤差を補正することができる。しかし、正弦波励磁方式の電磁流量計では、校正した後に0点がシフトしてしまうことがあり、0点の安定性を確保することができないという問題点があった。また、矩形波励磁方式の電磁流量計においても、高周波励磁において0点の安定性を確保することができないという問題点があった。
さらに、特許文献1および非特許文献1に記載されたいずれの電磁流量計においても、被測定流体を流したままの状態では出力の0点の誤差を補正することができないという問題点があった。
また、本発明の電磁流量計の1構成例(第1の実施の形態)において、前記スパン補正部は、前記第1の励磁コイルにより発生する第1の磁場と前記第2の励磁コイルにより発生する第2の磁場との位相差がΔθ3で、励磁角周波数がω0の第1の励磁状態と、この第1の励磁状態に対して前記第1の磁場と第2の磁場との位相差をΔθ3+πに変更した第2の励磁状態と、前記第1の励磁状態に対して励磁角周波数をω2に変更した第3の励磁状態と、前記第2の励磁状態に対して励磁角周波数をω2に変更した第4の励磁状態の4つの励磁状態の各々において前記電極で検出される合成起電力の振幅と位相を求め、これらの振幅と位相に基づいて前記第2の励磁状態の合成起電力を前記第1の∂A/∂t成分として抽出すると共に、前記第4の励磁状態の合成起電力を前記第2の∂A/∂t成分として抽出し、前記第1の励磁状態の合成起電力を第1の補正対象起電力として、前記抽出した第1の∂A/∂t成分に基づいて前記第1の補正対象起電力の中のv×B成分に含まれるスパンの変動要因を除去すると共に、前記第3の励磁状態の合成起電力を第2の補正対象起電力として、前記抽出した第2の∂A/∂t成分に基づいて前記第2の補正対象起電力の中のv×B成分に含まれるスパンの変動要因を除去するスパン補正を行い、前記0点補正部は、前記スパン補正された第1の補正対象起電力と前記スパン補正された第2の補正対象起電力との差を前記第3の∂A/∂t成分として抽出し、このスパン補正された2つの補正対象起電力のうちいずれか1つの中から、前記抽出した第3の∂A/∂t成分を取り除くことによりv×B成分を抽出するものである。
また、本発明の電磁流量計の1構成例(第2の実施の形態)において、前記電源部は、角周波数ω0とω2の異なる2つの励磁角周波数を同時に与える励磁電流を前記第1の励磁コイルと第2の励磁コイルに供給し、前記スパン補正部は、前記第1の励磁コイルにより発生する第1の磁場と前記第2の励磁コイルにより発生する第2の磁場との位相差がΔθ7で、励磁角周波数がω0,ω2の第1の励磁状態と、この第1の励磁状態に対して前記第1の磁場と第2の磁場との位相差をΔθ7+πに変更した第2の励磁状態の2つの励磁状態の各々において前記電極で検出される合成起電力の振幅と位相を求め、これらの振幅と位相に基づいて前記第2の励磁状態の合成起電力の角周波数ω0の成分を前記第1の∂A/∂t成分として抽出すると共に、前記第2の励磁状態の合成起電力の角周波数ω2の成分を前記第2の∂A/∂t成分として抽出し、前記第1の励磁状態の合成起電力の角周波数ω0の成分を第1の補正対象起電力として、前記抽出した第1の∂A/∂t成分に基づいて前記第1の補正対象起電力の中のv×B成分に含まれるスパンの変動要因を除去すると共に、前記第1の励磁状態の合成起電力の角周波数ω2の成分を第2の補正対象起電力として、前記抽出した第2の∂A/∂t成分に基づいて前記第2の補正対象起電力の中のv×B成分に含まれるスパンの変動要因を除去するスパン補正を行い、前記0点補正部は、前記スパン補正された第1の補正対象起電力と前記スパン補正された第2の補正対象起電力との差を前記第3の∂A/∂t成分として抽出し、このスパン補正された2つの補正対象起電力のうちいずれか1つの中から、前記抽出した第3の∂A/∂t成分を取り除くことによりv×B成分を抽出するものである。
また、本発明の電磁流量計の1構成例(第3の実施の形態)において、前記電源部は、角周波数ω0±Δωの異なる2つの励磁角周波数を同時に与える励磁電流を前記第1の励磁コイルと第2の励磁コイルに供給する励磁状態と、角周波数ω2±Δωの異なる2つの励磁角周波数を同時に与える励磁電流を前記第1の励磁コイルと第2の励磁コイルに供給する励磁状態とを切り換えながら前記励磁コイルに励磁電流を供給し、前記スパン補正部は、前記第1の励磁コイルにより発生する第1の磁場と前記第2の励磁コイルにより発生する第2の磁場との位相差がΔθ9で、励磁角周波数がω0±Δωの第1の励磁状態と、この第1の励磁状態に対して前記第1の磁場と第2の磁場との位相差をΔθ9+πに変更した第2の励磁状態と、前記第1の励磁状態に対して励磁角周波数をω2±Δωに変更した第3の励磁状態と、この第3の励磁状態に対して前記第1の磁場と第2の磁場との位相差をΔθ9+πに変更した第4の励磁状態の4つの励磁状態の各々において前記電極で検出される合成起電力の振幅と位相を求め、これらの振幅と位相に基づいて前記第2の励磁状態の合成起電力の角周波数ω0+Δωの成分と角周波数ω0−Δωの成分との起電力和を前記第1の∂A/∂t成分として抽出すると共に、前記第4の励磁状態の合成起電力の角周波数ω2+Δωの成分と角周波数ω2−Δωの成分との起電力和を前記第2の∂A/∂t成分として抽出し、前記第1の励磁状態の合成起電力の角周波数ω0+Δωの成分と角周波数ω0−Δωの成分との起電力和を第1の補正対象起電力として、前記抽出した第1の∂A/∂t成分に基づいて前記第1の補正対象起電力の中のv×B成分に含まれるスパンの変動要因を除去すると共に、前記第3の励磁状態の合成起電力の角周波数ω2+Δωの成分と角周波数ω2−Δωの成分との起電力和を第2の補正対象起電力として、前記抽出した第2の∂A/∂t成分に基づいて前記第2の補正対象起電力の中のv×B成分に含まれるスパンの変動要因を除去するスパン補正を行い、前記0点補正部は、前記スパン補正された第1の補正対象起電力と前記スパン補正された第2の補正対象起電力との差を前記第3の∂A/∂t成分として抽出し、このスパン補正された2つの補正対象起電力のうちいずれか1つの中から、前記抽出した第3の∂A/∂t成分を取り除くことによりv×B成分を抽出するものである。
また、本発明の電磁流量計の1構成例において、前記電源部は、複数の周波数の搬送波をこの搬送波と異なる周波数の変調波によって変調した複数の成分を同時又は交互に与える励磁電流を前記第1の励磁コイルと第2の励磁コイルに供給するものである。
また、本発明の電磁流量計の1構成例(第8の実施の形態)において、前記電源部は、角周波数ω0の励磁電流を前記励磁コイルに供給する第1の励磁状態と、角周波数ω2の励磁電流を前記励磁コイルに供給する第2の励磁状態とを切り換えながら前記励磁コイルに励磁電流を供給し、前記スパン補正部は、前記第1の励磁状態と第2の励磁状態の各々において前記第1の電極で検出される第1の合成起電力と前記第2の電極で検出される第2の合成起電力の振幅と位相を求め、これらの振幅と位相に基づいて前記第1の合成起電力と前記第2の合成起電力の同一励磁状態の起電力和および同一励磁状態の起電力差を前記第1の励磁状態と第2の励磁状態の各々について求め、前記第1の励磁状態の起電力差を前記第1の∂A/∂t成分として抽出すると共に、前記第2の励磁状態の起電力差を前記第2の∂A/∂t成分として抽出し、前記第1の励磁状態の起電力和を第1の補正対象起電力として、前記抽出した第1の∂A/∂t成分に基づいて前記第1の補正対象起電力の中のv×B成分に含まれるスパンの変動要因を除去すると共に、前記第2の励磁状態の起電力和を第2の補正対象起電力として、前記抽出した第2の∂A/∂t成分に基づいて前記第2の補正対象起電力の中のv×B成分に含まれるスパンの変動要因を除去するスパン補正を行い、前記0点補正部は、前記スパン補正された第1の補正対象起電力と前記スパン補正された第2の補正対象起電力との差を前記第3の∂A/∂t成分として抽出し、このスパン補正された2つの補正対象起電力のうちいずれか1つの中から、前記抽出した第3の∂A/∂t成分を取り除くことによりv×B成分を抽出するものである。
また、本発明の電磁流量計の1構成例(第9の実施の形態)において、前記電源部は、角周波数ω0とω2の異なる2つの励磁角周波数を同時に与える励磁電流を前記励磁コイルに供給し、前記スパン補正部は、前記第1の電極で検出される第1の合成起電力と前記第2の電極で検出される第2の合成起電力の振幅と位相を求め、これらの振幅と位相に基づいて前記第1の合成起電力と第2の合成起電力の同一周波数成分の起電力和および同一周波数成分の起電力差を角周波数ω0とω2の各々について求め、前記角周波数ω0の起電力差を前記第1の∂A/∂t成分として抽出すると共に、前記角周波数ω2の起電力差を前記第2の∂A/∂t成分として抽出し、前記角周波数ω0の起電力和を第1の補正対象起電力として、前記抽出した第1の∂A/∂t成分に基づいて前記第1の補正対象起電力の中のv×B成分に含まれるスパンの変動要因を除去すると共に、前記角周波数ω2の起電力和を第2の補正対象起電力として、前記抽出した第2の∂A/∂t成分に基づいて前記第2の補正対象起電力の中のv×B成分に含まれるスパンの変動要因を除去するスパン補正を行い、前記0点補正部は、前記スパン補正された第1の補正対象起電力と前記スパン補正された第2の補正対象起電力との差を前記第3の∂A/∂t成分として抽出し、このスパン補正された2つの補正対象起電力のうちいずれか1つの中から、前記抽出した第3の∂A/∂t成分を取り除くことによりv×B成分を抽出するものである。
また、本発明の電磁流量計の1構成例(第10の実施の形態)において、前記電源部は、角周波数ω0±Δωの異なる2つの励磁角周波数を同時に与える励磁電流を前記励磁コイルに供給する第1の励磁状態と、角周波数ω2±Δωの異なる2つの励磁角周波数を同時に与える励磁電流を前記励磁コイルに供給する第2の励磁状態とを切り換えながら前記励磁コイルに励磁電流を供給し、前記スパン補正部は、前記第1の励磁状態と第2の励磁状態の各々において前記第1の電極で検出される第1の合成起電力と前記第2の電極で検出される第2の合成起電力の振幅と位相を求め、これらの振幅と位相に基づいて前記第1の合成起電力と第2の合成起電力の同一周波数成分の起電力和および同一周波数成分の起電力差を、前記第1の励磁状態の角周波数ω0±Δωと前記第2の励磁状態の角周波数ω2±Δωの各々について求め、前記第1の励磁状態の角周波数ω0+Δωの起電力差と角周波数ω0−Δωの起電力差との和を前記第1の∂A/∂t成分として抽出すると共に、前記第2の励磁状態の角周波数ω2+Δωの起電力差と角周波数ω2−Δωの起電力差との和を前記第2の∂A/∂t成分として抽出し、前記第1の励磁状態の角周波数ω0+Δωの起電力和と角周波数ω0−Δωの起電力和との和を第1の補正対象起電力として、前記抽出した第1の∂A/∂t成分に基づいて前記第1の補正対象起電力の中のv×B成分に含まれるスパンの変動要因を除去すると共に、前記第2の励磁状態の角周波数ω2+Δωの起電力和と角周波数ω2−Δωの起電力和との和を第2の補正対象起電力として、前記抽出した第2の∂A/∂t成分に基づいて前記第2の補正対象起電力の中のv×B成分に含まれるスパンの変動要因を除去するスパン補正を行い、前記0点補正部は、前記スパン補正された第1の補正対象起電力と前記スパン補正された第2の補正対象起電力との差を前記第3の∂A/∂t成分として抽出し、このスパン補正された2つの補正対象起電力のうちいずれか1つの中から、前記抽出した第3の∂A/∂t成分を取り除くことによりv×B成分を抽出するものである。
また、本発明の電磁流量計の1構成例において、前記電源部は、複数の周波数の搬送波をこの搬送波と異なる周波数の変調波によって変調した複数の成分を同時又は交互に与える励磁電流を前記励磁コイルに供給するものである。
本発明は、電磁流量計の電極で検出される電極間起電力から、∂A/∂t成分のベクトルVaとv×B成分のベクトルVbとの合成ベクトルVa+Vbを求めたとき、ベクトルVaは磁場の時間変化のみに依存し、被測定流体の流速の大きさVに無関係なベクトルであり、ベクトルVbは被測定流体の流速の大きさVに比例して大きさが変化するベクトルであることに着目している。
まず、本発明の基本原理に基づく電磁流量計のうち、2個の励磁コイルと1対の電極とを有する電磁流量計の原理を図1を用いて説明する。図1の電磁流量計は、測定管1と、電極2a,2bと、測定管軸PAXの方向と直交する、電極2a,2bを含む平面PLNを測定管1の境としたとき、この平面PLNを境とする測定管1の前後で非対称な、時間変化する磁場を被測定流体に印加する第1の励磁コイル3a、第2の励磁コイル3bとを有する。第1の励磁コイル3aは、平面PLNから例えば下流側にオフセット距離d1だけ離れた位置に配設される。第2の励磁コイル3bは、平面PLNから例えば上流側にオフセット距離d2だけ離れた位置に、平面PLNを挟んで第1の励磁コイル3aと対向するように配設される。
B2=b2・cos(ω0・t−θ2) ・・・(19)
B3=b3・cos(ω0・t−θ3) ・・・(20)
式(19)、式(20)において、b2,b3はそれぞれ磁束密度B2,B3の振幅、ω0は角周波数、θ2は磁束密度B2とω0・tとの位相差(位相遅れ)、θ3は磁束密度B3とω0・tとの位相差である。以下、磁束密度B2を磁場B2とし、磁束密度B3を磁場B3とする。
Eac2=rk・ω0・b2・exp{j・(π/2+θ2+θ00)}
+γ・rk・V・b2・exp{j・(θ2+θ01)}
+rk・ω0・b3・exp{j・(−π/2+θ3+θ00)}
+γ・rk・V・b3・exp{j・(θ3+θ01)} ・・・(21)
Eac20=rk・exp{j・(θ2+θ00)}
・exp(j・π/2)・{b2−b3・exp(j・Δθ3)}・ω0
+rk・exp{j・(θ2+θ00)}
・γ・exp(j・Δθ01)・{b2+b3・exp(j・Δθ3)} ・V ・・・(22)
Eac2R=rk・exp{j・(θ2+θ00)}
・exp(j・π/2)・{b2+b3・exp(j・Δθ3)}・ω0
+rk・exp{j・(θ2+θ00)}
・γ・exp(j・Δθ01)・{b2−b3・exp(j・Δθ3)} ・V ・・・(23)
Va10=ra・exp(j・θa)・B1c[ω0]・C・ω0 ・・・(24)
Vb10=rb・exp(j・θb)・B1c[ω0]・C・V ・・・(25)
図4に、ベクトルVa10とベクトルVb10と合成ベクトルVa10+Vb10とを示す。
Va20=−ra・exp(j・θa)・B2c[ω0]・C・ω0 ・・・(26)
Vb20=rb・exp(j・θb)・B2c[ω0]・C・V ・・・(27)
図5に、ベクトルVa20とベクトルVb20と合成ベクトルVa20+Vb20とを示す。
Vas0=Va10+Va20
=ra・exp(j・θa)・(B1c[ω0]−B2c[ω0])・C・ω0
・・・(28)
Vbs0=Vb10+Vb20
=rb・exp(j・θb)・(B1c[ω0]+B2c[ω0])・C・V
・・・(29)
Vbs0/Vas0=(rb/ra)・exp{j・(θb−θa)}
・{(B1c[ω0]−B2c[ω0])
/(B1c[ω0]+B2c[ω0])}・(V/ω) ・・(30)
Va20R=ra・exp(j・θa)・B2c[ω0]・C・ω0 ・・・(31)
Vb20R=−rb・exp(j・θb)・B2c[ω0]・C・V ・・・(32)
図7に、ベクトルVa20RとベクトルVb20Rと合成ベクトルVa20R+Vb20Rとを示す。
Vas0R=Va10+Va20R
=ra・exp(j・θa)・(B1c[ω0]+B2c[ω0])・C・ω0
・・・(33)
Vbs0R=Vb10+Vb20R
=rb・exp(j・θb)・(B1c[ω0]−B2c[ω0])・C・V
・・・(34)
図8に、ベクトルVas0RとベクトルVbs0Rと合成ベクトルVas0R+Vbs0Rとを示す。
Vasp=ra・exp(j・θa)
・(B1c[ω0+Δω]−B2c[ω0+Δω])・C・(ω0+Δω)
・・・(35)
Vbsp=rb・exp(j・θb)
・(B1c[ω0+Δω]+B2c[ω0+Δω])・C・V ・・(36)
Vasm=ra・exp(j・θa)
・(B1c[ω0−Δω]−B2c[ω0−Δω])・C・(ω0−Δω)
・・・(37)
Vbsm=rb・exp(j・θb)
・(B1c[ω0−Δω]+B2c[ω0−Δω])・C・V ・・(38)
Vas0+Vbs0≒{(Vasp+Vbsp)+(Vasm+Vbsm)}/2
・・・(39)
B1c[ω0]=B1c−B1c・ω0・ec ・・・(40)
B2c[ω0]=B2c−B2c・ω0・ec ・・・(41)
式(40)、式(41)において、ecは励磁コイル3a,3bのコアの材質やコアの構造による複素係数である。
=B1c−B1c・(ω0+Δω)・ec+B1c−B1c・(ω0−Δω)・ec
=2・B1c・(1−ω0・ec)
=2・B1c[ω0] ・・・(42)
B1c[ω0+Δω]−B1c[ω−Δω]
=B1c−B1c・(ω0+Δω)・ec−B1c+B1c・(ω0−Δω)・ec
=−B1c・(Δω)・ec+B1c・(−Δω)・ec
=−2・B1c・Δω・ec ・・・(43)
B2c[ω0+Δω]+B2c[ω0−Δω]=2・B2c[ω0] ・・・(44)
B2c[ω0+Δω]−B2c[ω0−Δω]=−2・B2c・Δω・ec ・・(45)
Vasp+Vasm
=ra・exp(j・θa)・C
・{(ω0+Δω)・(B1c[ω0+Δω]−B2c[ω0+Δω])
+(ω0−Δω)・(B1c[ω0−Δω]−B2c[ω0−Δω])}
=2・ra・exp(j・θa)・C
・{ω0・(B1c[ω0]−B2c[ω0])
−(Δω・Δω)・(B1c−B2c)・ec} ・・・(46)
Vbsp+Vbsm
=2・rb・exp(j・θb)・C・V
・(B1c[ω0+Δω]+B2c[ω0+Δω]
+B1c[ω0−Δω]+B2c[ω0−Δω])
=2・rb・exp(j・θb)・C・V・(B1c[ω0]+B2c[ω0])
・・・(47)
Vasp+Vasm+Vbsp+Vbsm
=2・ra・exp(j・θa)・C・ω0・(B1c[ω0]−B2c[ω0])
−2・ra・exp(j・θa)・C・(Δω・Δω)・(B1c−B2c)・ec
+2・rb・exp(j・θb)・C・V・(B1c[ω0]+B2c[ω0])
・・・(48)
Vasp+Vasm+Vbsp+Vbsm
≒2・ra・exp(j・θa)・C・ω0・(B1c[ω0]−B2c[ω0])
+2・rb・exp(j・θb)・C・V・(B1c[ω0]+B2c[ω0])
=2・(Vas0+Vbs0) ・・・(49)
こうして式(49)より、前記の式(39)を導出することができる。
Vnas0=(Vas0/Vas0R)・ω0
={(B1c[ω0]−B2c[ω0])/(B1c[ω0]+B2c[ω0])}・ω0
={(B1c−B2c)/(B1c+B2c)}・ω0 ・・・(50)
Vnbs0=(Vbs0/Vas0R)・ω0
=(rb/ra)・exp{j・(θb−θa)}・V ・・・(51)
(B1c[ω0]−B2c[ω0])/(B1c[ω0]+B2c[ω0])
=(B1c−B1c・ω0・ec−B2c+B2c・ω0・ec)
/(B1c−B1c・ω0・ec+B2c−B2c・ω0・ec)
={(B1c−B2c)・(1−ω0・ec)}
/{(B1c+B2c)・(1−ω0・ec)}
=(B1c−B2c)/(B1c+B2c) ・・・(52)
式(50)では、式(52)に基づいて(B1c[ω0]−B2c[ω0])/(B1c[ω0]+B2c[ω0])を角周波数ω0に関係しない形に変形している。
Vas2=ra・exp(j・θa)・(B1c[ω2]−B2c[ω2])・C・ω2
・・・(53)
Vbs2=Vbs0
=rb・exp(j・θb)・(B1c[ω2]+B2c[ω2])・C・V
・・・(54)
Vas2R=ra・exp(j・θa)・(B1c[ω2]+B2c[ω2])・C・ω2
・・・(55)
式(55)で示されるベクトルVas2Rを第2の∂A/∂t成分とする。
Vnas2=(Vas2/Vas2R)・ω2
={(B1c[ω2]−B2c[ω2])/(B1c[ω2]+B2c[ω2])}・ω2
={(B1c−B2c)/(B1c+B2c)}・ω2 ・・・(56)
Vnbs2=Vnbs0
=(Vbs2/Vas2R)・ω2
=(rb/ra)・exp{j・(θb−θa)}・V ・・・(57)
{(Vnas0+Vnbs0)−(Vnas2+Vnbs2)}・ω0/(ω0−ω2)
=(Vnas0−Vnas2)・ω0/(ω0−ω2)
={(B1c−B2c)/(B1c+B2c)}・ω0
=Vnas0 ・・・(58)
V=|Vnbs0/[(rb/ra)・exp{j・(θb−θa)}]|
=|Vnbs0|/(rb/ra) ・・・(59)
B4=b4・cos(ω0・t−θ4) ・・・(60)
B5=b5・cos(ω0・t−θ5) ・・・(61)
Eac31=rk・ω0・b4・exp{j・(π/2+θ4+θ00)}
+γ・rk・V・b4・exp{j・(θ4+θ01)} ・・・(62)
Eac32=rk・ω0・b5・exp{j・(−π/2+θ5+θ00)}
+γ・rk・V・b5・exp{j・(θ5+θ01)} ・・・(63)
Eac3s=rk・exp{j・(θ4+θ00)}
・exp(j・π/2)・{b4−b5・exp(j・Δθ5)}・ω0
+rk・exp{j・(θ4+θ00)}
・γ・exp(j・Δθ01)・{b4+b5・exp(j・Δθ5)} ・V ・・・(64)
Eac3d=rk・exp{j・(θ4+θ00)}
・exp(j・π/2)・{b4+b5・exp(j・Δθ5)}・ω0
+rk・exp{j・(θ4+θ00)}
・γ・exp(j・Δθ01)・{b4−b5・exp(j・Δθ5)} ・V ・・・(65)
次に、本発明の第1の実施の形態について説明する。本実施の形態の電磁流量計は2個の励磁コイルと1対の電極とを有するものであり、信号処理系を除く構成は図1に示した電磁流量計と同様であるので、図1の符号を用いて本実施の形態の原理を説明する。本実施の形態は、正規化の対象となる合成ベクトルVas0+Vbs0を検出する方法として基本原理で説明した第1の検出方法を用い、第1の∂A/∂t成分を抽出する方法として基本原理で説明した第1の抽出方法を用いるものである。第2の励磁コイルを第1の励磁コイルと同じ側に追加した場合には、図29の電磁流量計の冗長な構成となる。したがって、第2の励磁コイルは、電極を含む平面を挟んで第1の励磁コイルと異なる側に配設する必要がある。
B2=b2・cos(ω0・t−θ2) ・・・(66)
B3=b3・cos(ω0・t−θ3) ・・・(67)
式(66)、式(67)において、b2,b3はそれぞれ磁束密度B2,B3の振幅、ω0は角周波数、θ2は磁束密度B2とω0・tとの位相差(位相遅れ)、θ3は磁束密度B3とω0・tとの位相差である。以下、磁束密度B2を磁場B2とし、磁束密度B3を磁場B3とする。
B2=b2[ω0]・cos(ω0・t−θ2[ω0]) ・・・(68)
B3=b3[ω0]・cos(ω0・t−θ3[ω0]) ・・・(69)
dB2/dt=ω0・cos(ω0・t)・b2[ω0]・{sin(θ2[ω0])}
+ω0・sin(ω0・t)・b2[ω0]・{−cos(θ2[ω0])}
・・・(70)
dB3/dt=ω0・cos(ω0・t)・b3[ω0]・{sin(θ3[ω0])}
+ω0・sin(ω0・t)・b3[ω0]・{−cos(θ3[ω0])}
・・・(71)
E=rk・ω0・cos(ω0・t)
・{−b2[ω0]・sin(θ2[ω0]+θ00)
+b3[ω0]・sin(θ3[ω0]+θ00)}
+rk・ω0・sin(ω0・t)
・{b2[ω0]・cos(θ2[ω0]+θ00)
−b3[ω0]・cos(θ3[ω0]+θ00)} ・・・(72)
Ev=rkv・cos(ω0・t)
・{b2[ω0]・cos(θ2[ω0]+θ01)
+b3[ω0]・cos(θ3[ω0]+θ01)}
+rkv・sin(ω0・t)
・{b2[ω0]・sin(θ2[ω0]+θ01)
+b3[ω0]・sin(θ3[ω0]+θ01)} ・・・(73)
E10c=rk・ω0・b2[ω0]・exp{j・(π/2+θ2[ω0]+θ00)}
+rk・ω0・b3[ω0]
・exp{j・(−π/2+θ3[ω0]+θ00)}
+γ・rk・V・b2[ω0]・exp{j・(θ2[ω0]+θ01)}
+γ・rk・V・b3[ω0]・exp{j・(θ3[ω0]+θ01)}
・・・(74)
E10=rk・exp{j・(θ2[ω0]+θ00)}
・[ω0・exp(j・π/2)
・{b2[ω0]−b3[ω0]・exp(j・Δθ3[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b2[ω0]+b3[ω0]・exp(j・Δθ3[ω0])}]
・・・(75)
E1π0=rk・exp{j・(θ2[ω0]+θ00)}
・[ω0・exp(j・π/2)
・{b2[ω0]+b3[ω0]・exp(j・Δθ3[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b2[ω0]−b3[ω0]・exp(j・Δθ3[ω0])}]
・・・(76)
E12=rk・exp{j・(θ2[ω2]+θ00)}
・[ω2・exp(j・π/2)
・{b2[ω2]−b3[ω2]・exp(j・Δθ3[ω2])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b2[ω2]+b3[ω2]・exp(j・Δθ3[ω2])}]
・・・(77)
E1π2=rk・exp{j・(θ2[ω2]+θ00)}
・[ω2・exp(j・π/2)
・{b2[ω2]+b3[ω2]・exp(j・Δθ3[ω2])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b2[ω2]−b3[ω2]・exp(j・Δθ3[ω2])}]
・・・(78)
|b2[ω0]+b3[ω0]・exp(j・Δθ3[ω0])|
≫|b2[ω0]−b3[ω0]・exp(j・Δθ3[ω0])| ・・・(79)
|ω0・exp(j・π/2)
・{b2[ω0]+b3[ω0]・exp(j・Δθ3[ω0])}|
≫|γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b2[ω0]−b3[ω0]・exp(j・Δθ3[ω0])}|
・・・(80)
EdA11≒E1π0 ・・・(81)
EdA11=rk・exp{j・(θ2[ω0]+θ00)}
・ω0・exp(j・π/2)
・{b2[ω0]+b3[ω0]・exp(j・Δθ3[ω0])}
・・・(82)
En10=(E10/EdA11)・ω0
=rk・exp{j・(θ2[ω0]+θ00)}・[ω0・exp(j・π/2)
・{b2[ω0]−b3[ω0]・exp(j・Δθ3[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b2[ω0]+b3[ω0]・exp(j・Δθ3[ω0])}]
/[rk・exp{j・(θ2[ω0]+θ00)}・ω0・exp(j・π/2)
・{b2[ω0]+b3[ω0]・exp(j・Δθ3[ω0])}]・ω0
=ω0・{b2[ω0]−b3[ω0]・exp(j・Δθ3[ω0])}
/{b2[ω0]+b3[ω0]・exp(j・Δθ3[ω0])}
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(83)
En10=ω0・{b2−b3・exp(j・Δθ3)}
/{b2+b3・exp(j・Δθ3)}
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(84)
EdA12≒E1π2 ・・・(85)
EdA12=rk・exp{j・(θ2[ω0]+θ00)}
・ω2・exp(j・π/2)
・{b2[ω2]+b3[ω2]・exp(j・Δθ3[ω2])}
・・・(86)
En12=(E12/EdA12)・ω2
=ω2・{b2[ω2]−b3[ω2]・exp(j・Δθ3[ω2])}
/{b2[ω2]+b3[ω2]・exp(j・Δθ3[ω2])}
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V
=ω2・{b2−b3・exp(j・Δθ3)}
/{b2+b3・exp(j・Δθ3)}
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(87)
EdA13=(En10−En12)・ω0/(ω0−ω2)
=[ω0・{b2−b3・exp(j・Δθ3)}
/{b2+b3・exp(j・Δθ3)}
+γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}・V
−ω2・{b2−b3・exp(j・Δθ3)}
/{b2+b3・exp(j・Δθ3)}
−γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}・V]・ω0/(ω0−ω2)
=ω0・{b2−b3・exp(j・Δθ3)}
/{b2+b3・exp(j・Δθ3)} ・・・(88)
EvBn1=En10−EdA13
=ω0・{b2−b3・exp(j・Δθ3)}
/{b2+b3・exp(j・Δθ3)}
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V
−ω0・{b2−b3・exp(j・Δθ3)}
/{b2+b3・exp(j・Δθ3)}
=[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(89)
V=|EvBn1/[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]|
=|EvBn1|/γ ・・・(90)
|EdA11|=r1π0 ・・・(91)
そして、スパン補正部51は、起電力EdA11の角度∠EdA11を次式のように算出する。
∠EdA11=φ1π0 ・・・(92)
これで、ステップ105の処理が終了する。
|En10|=(r10/|EdA11|)・ω0 ・・・(93)
∠En10=φ10−∠EdA11 ・・・(94)
さらに、スパン補正部51は、正規化起電力En10の実軸成分En10xと虚軸成分En10yを次式のように算出する。
En10x=|En10|・cos(∠En10) ・・・(95)
En10y=|En10|・sin(∠En10) ・・・(96)
これで、ステップ106の処理が終了する。
|EdA12|=r1π2 ・・・(97)
そして、スパン補正部51は、起電力EdA12の角度∠EdA12を次式のように算出する。
∠EdA12=φ1π2 ・・・(98)
これで、ステップ107の処理が終了する。
|En12|=(r12/|EdA12|)・ω2 ・・・(99)
∠En12=φ12−∠EdA12 ・・・(100)
さらに、スパン補正部51は、正規化起電力En12の実軸成分En12xと虚軸成分En12yを次式のように算出する。
En12x=|En12|・cos(∠En12) ・・・(101)
En12y=|En12|・sin(∠En12) ・・・(102)
これで、ステップ108の処理が終了する。
EdA13x=(En10x−En12x)・ω0/(ω0−ω2) ・・(103)
EdA13y=(En10y−En12y)・ω0/(ω0−ω2) ・・(104)
|EvBn1|={(En10x−EdA13x)2
+(En10y−EdA13y)2}1/2 ・・・(105)
V=|EvBn1|/γ ・・・(106)
なお、比例係数γは、校正等により予め求めることができる定数である。信号変換部5と流量出力部6とは、以上のようなステップ101〜111の処理を例えばオペレータによって計測終了が指示されるまで(ステップ112においてYES)、一定周期毎に行う。なお、ステップ104〜111の処理は第4の励磁状態において行われる。
EdA13=(En12−En10)・ω2/(ω2−ω0) ・・・(107)
そして、次式のように正規化起電力En12から起電力差EdA13を引くことによりv×B成分EvBn1を求めるようにすればよい。その他の処理は電極間起電力E10を0補正およびスパン補正の対象とする場合と同じである。
|EvBn1|=|En12−EdA13| ・・・(108)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態の電磁流量計は2個の励磁コイルと1対の電極とを有するものであり、信号処理系を除く構成は図1に示した電磁流量計と同様であるので、図1の符号を用いて本実施の形態の原理を説明する。本実施の形態は、正規化の対象となる合成ベクトルVas0+Vbs0を検出する方法として基本原理で説明した第1の検出方法を用い、第1の∂A/∂t成分を抽出する方法として基本原理で説明した第1の抽出方法を用いるものである。
B6=b6・cos(ω0・t−θ6)+b6・cos(ω2・t−θ6)
・・・(109)
B7=b7・cos(ω0・t−θ7)+b7・cos(ω2・t−θ7)
・・・(110)
+b6[ω0]・sin(θ6[ω0])・sin(ω0・t)
+b6[ω2]・cos(θ6[ω2])・cos(ω2・t)
+b6[ω2]・sin(θ6[ω2])・sin(ω2・t) ・・・(111)
B7=b7[ω0]・cos(θ7[ω0])・cos(ω0・t)
+b7[ω0]・sin(θ7[ω0])・sin(ω0・t)
+b7[ω2]・cos(θ7[ω2])・cos(ω2・t)
+b7[ω2]・sin(θ7[ω2])・sin(ω2・t) ・・・(112)
dB6/dt=ω0・cos(ω0・t)・b6[ω0]・{sin(θ6[ω0])}
+ω0・sin(ω0・t)・b6[ω0]・{−cos(θ6[ω0])}
+ω2・cos(ω2・t)・b6[ω2]・{sin(θ6[ω2])}
+ω2・sin(ω2・t)・b6[ω2]・{−cos(θ6[ω2])}
・・・(113)
dB7/dt=ω0・cos(ω0・t)・b7[ω0]・{sin(θ7[ω0])}
+ω0・sin(ω0・t)・b7[ω0]・{−cos(θ7[ω0])}
+ω2・cos(ω2・t)・b7[ω2]・{sin(θ7[ω2])}
+ω2・sin(ω2・t)・b7[ω2]・{−cos(θ7[ω2])}
・・・(114)
・{−b6[ω0]・sin(θ6[ω0]+θ00)
+b7[ω0]・sin(θ7[ω0]+θ00)}
+rk・ω0・sin(ω0・t)
・{b6[ω0]・cos(θ6[ω0]+θ00)
−b7[ω0]・cos(θ7[ω0]+θ00)}
+rk・ω2・cos(ω2・t)
・{−b6[ω2]・sin(θ6[ω2]+θ00)
+b7[ω2]・sin(θ7[ω2]+θ00)}
+rk・ω2・sin(ω2・t)
・{b6[ω2]・cos(θ6[ω2]+θ00)
−b7[ω2]・cos(θ7[ω2]+θ00)} ・・・(115)
・{b6[ω0]・cos(θ6[ω0]+θ01)
+b7[ω0]・cos(θ7[ω0]+θ01)}
+rkv・sin(ω0・t)
・{b6[ω0]・sin(θ6[ω0]+θ01)
+b7[ω0]・sin(θ7[ω0]+θ01)}
+rkv・cos(ω2・t)
・{b6[ω2]・cos(θ6[ω2]+θ01)
+b7[ω2]・cos(θ7[ω2]+θ01)}
+rkv・sin(ω2・t)
・{b6[ω2]・sin(θ6[ω2]+θ01)
+b7[ω2]・sin(θ7[ω2]+θ01)} ・・・(116)
E20c=rk・ω0・b6[ω0]・exp{j・(π/2+θ6[ω0]+θ00)}
+γ・rk・V・b6[ω0]・exp{j・(θ6[ω0]+θ01)}
+rk・ω0・b7[ω0]
・exp{j・(−π/2+θ7[ω0]+θ00)}
+γ・rk・V・b7[ω0]・exp{j・(θ7[ω0]+θ01)}
・・・(117)
E22c=rk・ω2・b6[ω2]・exp{j・(π/2+θ6[ω2]+θ00)}
+γ・rk・V・b6[ω2]・exp{j・(θ6[ω2]+θ01)}
+rk・ω2・b7[ω2]
・exp{j・(−π/2+θ7[ω2]+θ00)}
+γ・rk・V・b7[ω2]・exp{j・(θ7[ω2]+θ01)}
・・・(118)
E20=rk・exp{j・(θ6[ω0]+θ00)}
・[ω0・exp(j・π/2)
・{b6[ω0]−b7[ω0]・exp(j・Δθ7[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b6[ω0]+b7[ω0]・exp(j・Δθ7[ω0])}]
・・・(119)
E22=rk・exp{j・(θ6[ω2]+θ00)}
・[ω2・exp(j・π/2)
・{b6[ω2]−b7[ω2]・exp(j・Δθ7[ω2])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b6[ω2]+b7[ω2]・exp(j・Δθ7[ω2])}]
・・・(120)
E2π0=rk・exp{j・(θ6[ω0]+θ00)}
・[ω0・exp(j・π/2)
・{b6[ω0]+b7[ω0]・exp(j・Δθ7[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b6[ω0]−b7[ω0]・exp(j・Δθ7[ω0])}]
・・・(121)
E2π2=rk・exp{j・(θ6[ω2]+θ00)}
・[ω2・exp(j・π/2)
・{b6[ω2]+b7[ω2]・exp(j・Δθ7[ω2])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b6[ω2]−b7[ω2]・exp(j・Δθ7[ω2])}]
・・・(122)
|b6[ω0]+b7[ω0]・exp(j・Δθ7[ω0])|
≫|b6[ω0]−b7[ω0]・exp(j・Δθ7[ω0])| ・・・(123)
|ω0・exp(j・π/2)
・{b6[ω0]+b7[ω0]・exp(j・Δθ7[ω0])}|
≫|γ・V・exp(j・Δθ01)・b6[ω0]
−b7[ω0]・exp(j・Δθ7[ω0])| ・・・(124)
EdA21≒E2π0 ・・・(125)
EdA21=rk・exp{j・(θ6[ω0]+θ00)}
・ω0・exp(j・π/2)
・{b6[ω0]+b7[ω0]・exp(j・Δθ7[ω0])}
・・・(126)
En20=(E20/EdA21)・ω0
=rk・exp{j・(θ6[ω0]+θ00)}
・[ ω0・exp(j・π/2)
・{b6[ω0]−b7[ω0]・exp(j・Δθ7[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b6[ω0]+b7[ω0]・exp(j・Δθ7[ω0])}]
/[rk・exp{j・(θ6[ω0]+θ00)}
・ω0・exp(j・π/2)
・{b6[ω0]+b7[ω0]・exp(j・Δθ7[ω0])}]・ω0
=ω0・{b6[ω0]−b7[ω0]・exp(j・Δθ7[ω0])}
/{b6[ω0]+b7[ω0]・exp(j・Δθ7[ω0])}
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(127)
En20=ω0・{b6−b7・exp(j・Δθ7)}
/{b6+b7・exp(j・Δθ7)}
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(128)
EdA22≒E2π2 ・・・(129)
EdA22=rk・exp{j・(θ6[ω2]+θ00)}
・ω2・exp(j・π/2)
・{b6[ω2]+b7[ω2]・exp(j・Δθ7[ω2])}
・・・(130)
En22=ω2・{b6−b7・exp(j・Δθ7)}
/{b6+b7・exp(j・Δθ7)}
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(131)
EdA23=(En20−En22)・ω0/(ω0−ω2)
=[{b6−b7・exp(j・Δθ7)}
/{b6+b7・exp(j・Δθ7)}
・ω0+γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}・V
−{b6−b7・exp(j・Δθ7)}
/{b6+b7・exp(j・Δθ7)}
・ω2−γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}・V]
・ω0/(ω0−ω2)
={b6−b7・exp(j・Δθ7)}/{b6+b7・exp(j・Δθ7)}
・ω0 ・・・(132)
EvBn2=En20−EdA23
={b6−b7・exp(j・Δθ7)}/{b6+b7・exp(j・Δθ7)}
・ω0
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V
−{b6−b7・exp(j・Δθ7)}/{b6+b7・exp(j・Δθ7)}
・ω0
=[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(133)
V=|EvBn2/[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]|
=|EvBn2|/γ ・・・(134)
|EdA21|=r2π0 ・・・(135)
そして、スパン補正部51は、起電力EdA21の角度∠EdA21を次式のように算出する。
∠EdA21=φ2π0 ・・・(136)
これで、ステップ203の処理が終了する。
|En20|=(r20/|EdA21|)・ω0 ・・・(137)
∠En20=φ20−∠EdA21 ・・・(138)
さらに、スパン補正部51は、正規化起電力En20の実軸成分En20xと虚軸成分En20yを次式のように算出する。
En20x=|En20|・cos(∠En20) ・・・(139)
En20y=|En20|・sin(∠En20) ・・・(140)
これで、ステップ204の処理が終了する。
|EdA22|=r2π2 ・・・(141)
そして、スパン補正部51は、起電力EdA22の角度∠EdA22を次式のように算出する。
∠EdA22=φ2π2 ・・・(142)
これで、ステップ205の処理が終了する。
|En22|=(r22/|EdA22|)・ω2 ・・・(143)
∠En22=φ22−∠EdA22 ・・・(144)
さらに、スパン補正部51は、正規化起電力En22の実軸成分En22xと虚軸成分En22yを次式のように算出する。
En22x=|En22|・cos(∠En22) ・・・(145)
En22y=|En22|・sin(∠En22) ・・・(146)
これで、ステップ206の処理が終了する。
EdA23x=(En20x−En22x)・ω0/(ω0−ω2) ・・(147)
EdA23y=(En20y−En22y)・ω0/(ω0−ω2) ・・(148)
|EvBn2|={(En20x−EdA23x)2
+(En20y−EdA23y)2}1/2 ・・・(149)
V=|EvBn2|/γ ・・・(150)
なお、比例係数γは、校正等により予め求めることができる定数である。信号変換部5と流量出力部6とは、以上のようなステップ201〜209の処理を例えばオペレータによって計測終了が指示されるまで(ステップ210においてYES)、一定周期毎に行う。なお、ステップ202〜209の処理は第2の励磁状態において行われる。
また、本実施の形態では、第1の実施の形態のように励磁周波数を切り替える必要がないため、より高速に流量を算出することが可能になる。
EdA23=(En22−En20)・ω2/(ω2−ω0) ・・・(151)
そして、次式のように正規化起電力En22から起電力差EdA23を引くことによりv×B成分EvBn2を求めるようにすればよい。その他の処理は電極間起電力E20を0補正およびスパン補正の対象とする場合と同じである。
|EvBn2|=|En22−EdA23| ・・・(152)
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態の電磁流量計は2個の励磁コイルと1対の電極とを有するものであり、信号処理系を除く構成は図1に示した電磁流量計と同様であるので、図1の符号を用いて本実施の形態の原理を説明する。本実施の形態は、正規化の対象となる合成ベクトルVas0+Vbs0を検出する方法として基本原理で説明した第2の検出方法を用い、第1の∂A/∂t成分を抽出する方法として基本原理で説明した第2の抽出方法を用いるものである。まず、最初に第2の抽出方法について説明しておく。
VaspR=ra・exp(j・θa)
・(B1c[ω0+Δω]+B2c[ω0+Δω])・C・(ω0+Δω)
・・・(153)
VbspR=rb・exp(j・θb)
・(B1c[ω0+Δω]−B2c[ω0+Δω])・C・V
・・・(154)
VasmR=ra・exp(j・θa)
・(B1c[ω0−Δω]+B2c[ω0−Δω])・C・(ω0−Δω)
・・・(155)
VbsmR=rb・exp(j・θb)
・(B1c[ω0−Δω]−B2c[ω0−Δω])・C・V
・・・(156)
Vas0R≒{(VaspR+VbspR)+(VasmR+VbsmR)}/2
・・・(157)
VaspR+VasmR
=ra・exp(j・θa)・C
・{(ω0+Δω)・(B1c[ω0+Δω]+B2c[ω0+Δω])
+(ω0−Δω)・(B1c[ω0−Δω]+B2c[ω0−Δω])}
=ra・exp(j・θa)・C
・{ω0・(B1c[ω0+Δω]+B1c[ω0−Δω])
+ω0・(B2c[ω0+Δω]+B2c[ω0−Δω])
+Δω・(B1c[ω0+Δω]−B1c[ω0−Δω])
+Δω・(B2c[ω0+Δω]−B2c[ω0−Δω])}
=ra・exp(j・θa)・C
・{2・ω0・B1c[ω0]+2・ω0・B2c[ω0]
+Δω・(−2・B1c・Δω・ec)+Δω・(−2・B2c・Δω・ec)} =2・ra・exp(j・θa)・C
・{ω0・(B1c[ω0]+B2c[ω0])
−(Δω・Δω)・(B1c+B2c)・ec} ・・・(158)
VbspR+VbsmR
=rb・exp(j・θb)・C・V
・(B1c[ω0+Δω]−B2c[ω0+Δω]
+B1c[ω0−Δω]−B2c[ω0−Δω])
=rb・exp(j・θb)・C・V
・{(B1c[ω0+Δω]+B1c[ω0−Δω])
−(B2c[ω0+Δω]+B2c[ω0−Δω])}
=2・rb・exp(j・θb)・C・V・(B1c[ω0]−B2c[ω0])
・・・(159)
VaspR+VasmR+VbspR+VbsmR
=2・ra・exp(j・θa)・C・ω0・(B1c[ω0]+B2c[ω0])
−2・ra・exp(j・θa)・C・(Δω・Δω)・(B1c+B2c)・ec}
+2・rb・exp(j・θb)・C・V・(B1c[ω0]−B2c[ω0])
・・・(160)
VaspR+VasmR+VbspR+VbsmR
≒2・ra・exp(j・θa)・C・ω0・(B1c[ω0]+B2c[ω0])
=2・Vas0R ・・・(161)
こうして、式(161)より、前記の式(157)を導出することができる。
B8=b8・cos(ωp・t−θ8)+b8・cos(ωm・t−θ8)
・・・(162)
B9=b9・cos(ωp・t−θ9)+b9・cos(ωm・t−θ9)
・・・(163)
+b8[ωp]・sin(θ8[ωp])・sin(ωp・t)
+b8[ωm]・cos(θ8[ωm])・cos(ωm・t)
+b8[ωm]・sin(θ8[ωm])・sin(ωm・t) ・・・(164)
B9=b9[ωp]・cos(θ9[ωp])・cos(ωp・t)
+b9[ωp]・sin(θ9[ωp])・sin(ωp・t)
+b9[ωm]・cos(θ9[ωm])・cos(ωm・t)
+b9[ωm]・sin(θ9[ωm])・sin(ωm・t) ・・・(165)
dB8/dt=ωp・cos(ωp・t)・b8[ωp]・{sin(θ8[ωp])}
+ωp・sin(ωp・t)・b8[ωp]・{−cos(θ8[ωp])}
+ωm・cos(ωm・t)・b8[ωm]・{sin(θ8[ωm])}
+ωm・sin(ωm・t)・b8[ωm]・{−cos(θ8[ωm])}
・・・(166)
dB9/dt=ωp・cos(ωp・t)・b9[ωp]・{sin(θ9[ωp])}
+ωp・sin(ωp・t)・b9[ωp]・{−cos(θ9[ωp])}
+ωm・cos(ωm・t)・b9[ωm]・{sin(θ9[ωm])}
+ωm・sin(ωm・t)・b9[ωm]・{−cos(θ9[ωm])}
・・・(167)
・{−b8[ωp]・sin(θ8[ωp]+θ00)
+b9[ωp]・sin(θ9[ωp]+θ00)}
+rk・ωp・sin(ωp・t)
・{b8[ωp]・cos(θ8[ωp]+θ00)
−b9[ωp]・cos(θ9[ωp]+θ00)}
+rk・ωm・cos(ωm・t)
・{−b8[ωm]・sin(θ8[ωm]+θ00)
+b9[ωm]・sin(θ9[ωm]+θ00)}
+rk・ωm・sin(ωm・t)
・{b8[ωm]・cos(θ8[ωm]+θ00)
−b9[ωm]・cos(θ9[ωm]+θ00)} ・・・(168)
・{b8[ωp]・cos(θ8[ωp]+θ01)
+b9[ωp]・cos(θ9[ωp]+θ01)}
+rkv・sin(ωp・t)
・{b8[ωp]・sin(θ8[ωp]+θ01)
+b9[ωp]・sin(θ9[ωp]+θ01)}
+rkv・cos(ωm・t)
・{b8[ωm]・cos(θ8[ωm]+θ01)
+b9[ωm]・cos(θ9[ωm]+θ01)}
+rkv・sin(ωm・t)
・{b8[ωm]・sin(θ8[ωm]+θ01)
+b9[ωm]・sin(θ9[ωm]+θ01)} ・・・(169)
E3pc=rk・ωp・b8[ωp]・exp{j・(π/2+θ8[ωp]+θ00)}
+γ・rk・V・b8[ωp]・exp{j・(θ8[ωp]+θ01)}
+rk・ωp・b9[ωp]
・exp{j・(−π/2+θ9[ωp]+θ00)}
+γ・rk・V・b9[ωp]・exp{j・(θ9[ωp]+θ01)}
・・・(170)
E3mc=rk・ωm・b8[ωm]・exp{j・(π/2+θ8[ωm]+θ00)}
+γ・rk・V・b8[ωm]・exp{j・(θ8[ωm]+θ01)}
+rk・ωm・b9[ωm]
・exp{j・(−π/2+θ9[ωm]+θ00)}
+γ・rk・V・b9[ωm]・exp{j・(θ9[ωm]+θ01)}
・・・(171)
E3p0=rk・exp(j・θ00))
・[(ω0+Δω)・exp(j・π/2)
・{b8[ω0+Δω]・exp(j・θ8[ω0+Δω])
−b9[ω0+Δω]・exp(j・θ9[ω0+Δω])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b8[ω0+Δω]・exp(j・θ8[ω0+Δω])
+b9[ω0+Δω]・exp(j・θ9[ω0+Δω])}]
・・・(172)
E3m0=rk・exp(j・θ00)
・[(ω0−Δω)・exp(j・π/2)
・{b8[ω0−Δω]・exp(j・θ8[ω0−Δω])
−b9[ω0−Δω]・exp(j・θ9[ω0−Δω])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b8[ω0−Δω]・exp(j・θ8[ω0−Δω])
+b9[ω0−Δω]・exp(j・θ9[ω0−Δω])}]
・・・(173)
E3πp0=rk・exp(j・θ00))
・[(ω0+Δω)・exp(j・π/2)
・{b8[ω0+Δω]・exp(j・θ8[ω0+Δω])
+b9[ω0+Δω]・exp(j・θ9[ω0+Δω])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b8[ω0+Δω]・exp(j・θ8[ω0+Δω])
−b9[ω0+Δω]・exp(j・θ9[ω0+Δω])}]
・・・(174)
E3πm0=rk・exp(j・θ00)
・[(ω0−Δω)・exp(j・π/2)
・{b8[ω0−Δω]・exp(j・θ8[ω0−Δω])
+b9[ω0−Δω]・exp(j・θ9[ω0−Δω])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b8[ω0−Δω]・exp(j・θ8[ω0−Δω])
−b9[ω0−Δω]・exp(j・θ9[ω0−Δω])}]
・・・(175)
E3s0=E3p0+E3m0
=rk・exp(j・θ00)
・[ω0・exp(j・π/2)
・{b8[ω0+Δω]・exp(j・θ8[ω0+Δω])
−b9[ω0+Δω]・exp(j・θ9[ω0+Δω])
+b8[ω0−Δω]・exp(j・θ8[ω0−Δω])
−b9[ω0−Δω]・exp(j・θ9[ω0−Δω])}
+Δω・exp(j・π/2)
・{b8[ω0+Δω]・exp(j・θ8[ω0+Δω])
−b9[ω0+Δω]・exp(j・θ9[ω0+Δω])
−b8[ω0−Δω]・exp(j・θ8[ω0−Δω])
+b9[ω0−Δω]・exp(j・θ9[ω0−Δω])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b8[ω0+Δω]・exp(j・θ8[ω0+Δω])
+b9[ω0+Δω]・exp(j・θ9[ω0+Δω])
+b8[ω0−Δω]・exp(j・θ8[ω0−Δω])
+b9[ω0−Δω]・exp(j・θ9[ω0−Δω])}]
・・・(176)
E3πs0=E3πp0+E3πm0
=rk・exp(j・θ00)
・[ω0・exp(j・π/2)
・{b8[ω0+Δω]・exp(j・θ8[ω0+Δω])
+b9[ω0+Δω]・exp(j・θ9[ω0+Δω])
+b8[ω0−Δω]・exp(j・θ8[ω0−Δω])
+b9[ω0−Δω]・exp(j・θ9[ω0−Δω])}
+Δω・exp(j・π/2)
・{b8[ω0+Δω]・exp(j・θ8[ω0+Δω])
+b9[ω0+Δω]・exp(j・θ9[ω0+Δω])
−b8[ω0−Δω]・exp(j・θ8[ω0−Δω])
−b9[ω0−Δω]・exp(j・θ9[ω0−Δω])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b8[ω0+Δω]・exp(j・θ8[ω0+Δω])
−b9[ω0+Δω]・exp(j・θ9[ω0+Δω])
+b8[ω0−Δω]・exp(j・θ8[ω0−Δω])
−b9[ω0−Δω]・exp(j・θ9[ω0−Δω])}]
・・・(177)
2・b8[ω0]・exp(j・θ8[ω0])
≒b8[ω0+Δω]・exp(j・θ8[ω0+Δω])
+b8[ω0−Δω]・exp(j・θ8[ω0−Δω]) ・・・(178)
2・b9[ω0]・exp(j・θ9[ω0])
≒b9[ω0+Δω]・exp(j・θ9[ω0+Δω])
+b9[ω0−Δω]・exp(j・θ9[ω0−Δω]) ・・・(179)
≫|±Δω・exp(j・π/2)
・{b8[ω0+Δω]・exp(j・θ8[ω0+Δω])
−b8[ω0−Δω]・exp(j・θ8[ω0−Δω])}| ・・・(180)
|ω0・exp(j・π/2)・{2・b9[ω0]・exp(j・θ9[ω0])}|
≫|±Δω・exp(j・π/2)
・{b9[ω0+Δω]・exp(j・θ9[ω0+Δω])
−b9[ω0−Δω]・exp(j・θ9[ω0−Δω])}| ・・・(181)
E3s0a≒E3s0 ・・・(182)
E3s0a=rk・exp(j・θ00)
・[ω0・exp(j・π/2)
・{2・b8[ω0]・exp(j・θ8[ω0])
−2・b9[ω0]・exp(j・θ9[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{2・b8[ω0]・exp(j・θ8[ω0])
+2・b9[ω0]・exp(j・θ9[ω0])} ・・・(183)
E3πs0a≒E3πs0 ・・・(184)
E3πs0a=rk・exp(j・θ00)
・[ω0・exp(j・π/2)
・{2・b8[ω0]・exp(j・θ8[ω0])
+2・b9[ω0]・exp(j・θ9[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{2・b8[ω0]・exp(j・θ8[ω0])
−2・b9[ω0]・exp(j・θ9[ω0])}]
・・・(185)
E3s0b=2・rk・exp{j・(θ8[ω0]+θ00)}
・[ω0・exp(j・π/2)
・{b8[ω0]−b9[ω0]・exp(j・Δθ9[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b8[ω0]+b9[ω0]・exp(j・Δθ9[ω0])}]
・・・(186)
E3πs0b=2・rk・exp{j・(θ8[ω0]+θ00)}
・[ω0・exp(j・π/2)
・{b8[ω0]+b9[ω0]・exp(j・Δθ9[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b8[ω0]−b9[ω0]・exp(j・Δθ9[ω0])}]
・・・(187)
|b8[ω0]+b9[ω0]・exp(j・Δθ9[ω0])|
≫|b8[ω0]−b9[ω0]・exp(j・Δθ9[ω0])| ・・・(188)
|ω0・exp(j・π/2)
・{b8[ω0]+b9[ω0]・exp(j・Δθ9[ω0])}|
≫|γ・V・exp(j・Δθ01)
・b8[ω0] −b9[ω0]・exp(j・Δθ9[ω0])| ・・・(189)
EdA31≒E3πs0b≒E3πs0 ・・・(190)
EdA31=2・rk・exp{j・(θ8[ω0]+θ00)}
・ω0・exp(j・π/2)
・{b8[ω0]+b9[ω0]・exp(j・Δθ9[ω0])}
・・・(191)
En30=(E3s0b/EdA31)・ω0
=2・rk・exp{j・(θ8[ω0]+θ00)}
・[ ω0・exp(j・π/2)
・{b8[ω0]−b9[ω0]・exp(j・Δθ9[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b8[ω0]+b9[ω0]・exp(j・Δθ9[ω0])}]
/[2・rk・exp{j・(θ8[ω0]+θ00)}
・ω0・exp(j・π/2)
・{b8[ω0]+b9[ω0]・exp(j・Δθ9[ω0])}]・ω0
=ω0・{b8[ω0]−b9[ω0]・exp(j・Δθ9[ω0])}
/{b8[ω0]+b9[ω0]・exp(j・Δθ9[ω0])}
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(192)
En30=ω0・{b8−b9・exp(j・Δθ9)}
/{b8+b9・exp(j・Δθ9)}
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(193)
B8=b8[ωc]・cos(θ8[ωc])・cos(ωc・t)
+b8[ωc]・sin(θ8[ωc])・sin(ωc・t)
+b8[ωd]・cos(θ8[ωd])・cos(ωd・t)
+b8[ωd]・sin(θ8[ωd])・sin(ωd・t) ・・・(194)
B9=b9[ωc]・cos(θ9[ωc])・cos(ωc・t)
+b9[ωc]・sin(θ9[ωc])・sin(ωc・t)
+b9[ωd]・cos(θ9[ωd])・cos(ωd・t)
+b9[ωd]・sin(θ9[ωd])・sin(ωd・t) ・・・(195)
En32=ω2・{b8−b9・exp(j・Δθ9)}
/{b8+b9・exp(j・Δθ9)}
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(196)
EdA33=(En30−En32)・ω0/(ω0−ω2)
=[{b8−b9・exp(j・Δθ9)}
/{b8+b9・exp(j・Δθ9)}
・ω0+γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}・V
−{b8−b9・exp(j・Δθ9)}
/{b8+b9・exp(j・Δθ9)}
・ω2−γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}・V]
・ω0/(ω0−ω2)
={b8−b9・exp(j・Δθ9)}
/{b8+b9・exp(j・Δθ9)}・ω0 ・・・(197)
EvBn3=En30−EdA33
={b8−b9・exp(j・Δθ9)}
/{b8+b9・exp(j・Δθ9)}・ω0
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V
−{b8−b9・exp(j・Δθ9)}
/{b8+b9・exp(j・Δθ9)}・ω0
=[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(198)
V=|EvBn3/[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]|
=|EvBn3|/γ ・・・(199)
|EdA31|=r3πs0 ・・・(200)
そして、スパン補正部51は、起電力和EdA31の角度∠EdA31を次式のように算出する。
∠EdA31=φ3πs0 ・・・(201)
これで、ステップ305の処理が終了する。
|En30|=(r3s0/|EdA31|)・ω0 ・・・(202)
∠En30=φ3s0−∠EdA31 ・・・(203)
さらに、スパン補正部51は、正規化起電力和En30の実軸成分En30xと虚軸成分En30yを次式のように算出する。
En30x=|En30|・cos(∠En30) ・・・(204)
En30y=|En30|・sin(∠En30) ・・・(205)
これで、ステップ306の処理が終了する。
|EdA32|=r3πs2 ・・・(206)
そして、スパン補正部51は、起電力和EdA32の角度∠EdA32を次式のように算出する。
∠EdA32=φ3πs2 ・・・(207)
これで、ステップ307の処理が終了する。
|En32|=(r3s2/|EdA32|)・ω2 ・・・(208)
∠En32=φ3s2−∠EdA32 ・・・(209)
さらに、スパン補正部51は、正規化起電力和En32の実軸成分En32xと虚軸成分En32yを次式のように算出する。
En32x=|En32|・cos(∠En32) ・・・(210)
En32y=|En32|・sin(∠En32) ・・・(211)
これで、ステップ308の処理が終了する。
EdA33x=(En30x−En32x)・ω0/(ω0−ω2) ・・(212)
EdA33y=(En30y−En32y)・ω0/(ω0−ω2) ・・(213)
|EvBn3|={(En30x−EdA33x)2
+(En30y−EdA33y)2}1/2 ・・・(214)
V=|EvBn3|/γ ・・・(215)
なお、比例係数γは、校正等により予め求めることができる定数である。信号変換部5と流量出力部6とは、以上のようなステップ301〜311の処理を例えばオペレータによって計測終了が指示されるまで(ステップ312においてYES)、一定周期毎に行う。なお、ステップ304〜311の処理は第4の励磁状態において行われる。
EdA33=(En32−En30)・ω2/(ω2−ω0) ・・・(216)
そして、次式のように正規化起電力和En32から差分EdA33を引くことによりv×B成分EvBn3を求めるようにすればよい。その他の処理は起電力和E3s0を0補正およびスパン補正の対象とする場合と同じである。
|EvBn3|=|En32−EdA33| ・・・(217)
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。本実施の形態の電磁流量計は2個の励磁コイルと1対の電極とを有するものであり、信号処理系を除く構成は図1に示した電磁流量計と同様であるので、図1の符号を用いて本実施の形態の原理を説明する。本実施の形態は、正規化の対象となる合成ベクトルVas0+Vbs0を検出する方法として基本原理で説明した第2の検出方法を用い、第1の∂A/∂t成分を抽出する方法として基本原理で説明した第2の抽出方法を用いるものである。
B10=b10・{1+ma・cos(ω1・t)}・cos(ω0・t−θ10) ・・・(218)
B11=b11・{1−ma・cos(ω1・t)}・cos(ω0・t−θ11) ・・・(219)
=b10・cos(θ10)・cos(ω0・t)
+b10・sin(θ10)・sin(ω0・t)
+(1/2)・ma・b10・cos(θ10)・cos{(ω0+ω1)・t}
+(1/2)・ma・b10・sin(θ10)・sin{(ω0+ω1)・t}
+(1/2)・ma・b10・cos(θ10)・cos{(ω0−ω1)・t}
+(1/2)・ma・b10・sin(θ10)・sin{(ω0−ω1)・t}
・・・(220)
=b11・cos(θ11)・cos(ω0・t)
+b11・sin(θ11)・sin(ω0・t)
+(1/2)・ma・b11・{−cos(θ11)}
・cos{(ω0+ω1)・t}
+(1/2)・ma・b11・{−sin(θ11)}
・sin{(ω0+ω1)・t}
+(1/2)・ma・b11・{−cos(θ11)}
・cos{(ω0−ω1)・t}
+(1/2)・ma・b11・{−sin(θ11)}
・sin{(ω0−ω1)・t} ・・・(221)
=b10[ω0]・cos(θ10[ω0])・cos(ω0・t)
+b10[ω0]・sin(θ10[ω0])・sin(ω0・t)
+(1/2)・ma・b10[ω0+ω1]・cos(θ10[ω0+ω1])
・cos{(ω0+ω1)・t}
+(1/2)・ma・b10[ω0+ω1]・sin(θ10[ω0+ω1])
・sin{(ω0+ω1)・t}
+(1/2)・ma・b10[ω0−ω1]・cos(θ10[ω0−ω1])
・cos{(ω0−ω1)・t}
+(1/2)・ma・b10[ω0−ω1]・sin(θ10[ω0−ω1])
・sin{(ω0−ω1)・t} ・・・(222)
=b11[ω0]・cos(θ11[ω0])・cos(ω0・t)
+b11[ω0]・sin(θ11[ω0])・sin(ω0・t)
+(1/2)・ma・b11[ω0+ω1]・{−cos(θ11[ω0+ω1])}
・cos{(ω0+ω1)・t}
+(1/2)・ma・b11[ω0+ω1]・{−sin(θ11[ω0+ω1])}
・sin{(ω0+ω1)・t}
+(1/2)・ma・b11[ω0−ω1]・{−cos(θ11[ω0−ω1])}
・cos{(ω0−ω1)・t}
+(1/2)・ma・b11[ω0−ω1]・{−sin(θ11[ω0−ω1])}
・sin{(ω0−ω1)・t} ・・・(223)
dB10/dt=ω0・cos(ω0・t)
・b10[ω0]・{sin(θ10[ω0])}
+ω0・sin(ω0・t)
・b10[ω0]・{−cos(θ10[ω0])}
+(1/2)・ma・(ω0+ω1)・cos{(ω0+ω1)・t}
・b10[ω0+ω1]・{sin(θ10[ω0+ω1])}
+(1/2)・ma・(ω0+ω1)・sin{(ω0+ω1)・t
・b10[ω0+ω1]・{−cos(θ10[ω0+ω1])}
+(1/2)・ma・(ω0−ω1)・cos{(ω0−ω1)・t}
・b10[ω0−ω1]・{sin(θ10[ω0−ω1])}
+(1/2)・ma・(ω0−ω1)・sin{(ω0−ω1)・t}
・b10[ω0−ω1]・{−cos(θ10[ω0−ω1])}
・・・(224)
・b11[ω0]・{sin(θ11[ω0])}
+ω0・sin(ω0・t)
・b11[ω0]・{−cos(θ11[ω0])}
+(1/2)・ma・(ω0+ω1)・cos{(ω0+ω1)・t}
・b11[ω0+ω1]・{−sin(θ11[ω0+ω1])}
+(1/2)・ma・(ω0+ω1)・sin{(ω0+ω1)・t}
・b11[ω0+ω1]・{cos(θ11[ω0+ω1])}
+(1/2)・ma・(ω0−ω1)・cos{(ω0−ω1)・t}
・b11[ω0−ω1]・{−sin(θ11[ω0−ω1])}
+(1/2)・ma・(ω0−ω1)・sin{(ω0−ω1)・t}
・b11[ω0−ω1]・{cos(θ11[ω0−ω1])}
・・・(225)
・{−b10[ω0]・sin(θ10[ω0]+θ00)
+b11[ω0]・sin(θ11[ω0]+θ00)}
+rk・ω0・sin(ω0・t)
・{b10[ω0]・cos(θ10[ω0]+θ00)
−b11[ω0]・cos(θ11[ω0]+θ00)}
+(1/2)・ma・rk・(ω0+ω1)・cos{(ω0+ω1)・t}
・{−b10[ω0+ω1]・sin(θ10[ω0+ω1]+θ00)
−b11[ω0+ω1]・sin(θ11[ω0+ω1]+θ00)}
+(1/2)・ma・rk・(ω0+ω1)・sin{(ω0+ω1)・t}
・{b10[ω0+ω1]・cos(θ10[ω0+ω1]+θ00)
+b11[ω0+ω1]・cos(θ11[ω0+ω1]+θ00)}
+(1/2)・ma・rk・(ω0−ω1)・cos{(ω0−ω1)・t}
・{−b10[ω0−ω1]・sin(θ10[ω0−ω1]+θ00)
−b11[ω0−ω1]・sin(θ11[ω0−ω1]+θ00)}
+(1/2)・ma・rk・(ω0−ω1)・sin{(ω0−ω1)・t}
・{b10[ω0−ω1]・cos(θ10[ω0−ω1]+θ00)
+b11[ω0−ω1]・cos(θ11[ω0−ω1]+θ00)}
・・・(226)
・{b10[ω0]・cos(θ10[ω0]+θ01)
+b11[ω0]・cos(θ11[ω0]+θ01)}
+ rkv・sin(ω0・t)
・{b10[ω0]・sin(θ10[ω0]+θ01)
+b11[ω0]・sin(θ11[ω0]+θ01)}
+(1/2)・ma・rkv・cos{(ω0+ω1)・t}
・{b10[ω0+ω1]・cos(θ10[ω0+ω1]+θ01)
−b11[ω0+ω1]・cos(θ11[ω0+ω1]+θ01)}
+(1/2)・ma・rkv・sin{(ω0+ω1)・t}
・{b10[ω0+ω1]・sin(θ10[ω0+ω1]+θ01)
−b11[ω0+ω1]・sin(θ11[ω0+ω1]+θ01)}
+(1/2)・ma・rkv・cos{(ω0−ω1)・t}
・{b10[ω0−ω1]・cos(θ10[ω0−ω1]+θ01)
−b11[ω0−ω1]・cos(θ11[ω0−ω1]+θ01)}
+(1/2)・ma・rkv・sin{(ω0−ω1)・t}
・{b10[ω0−ω1]・sin(θ10[ω0−ω1]+θ01)
−b11[ω0−ω1]・sin(θ11[ω0−ω1]+θ01)}
・・・(227)
E40c=rk・ω0・b10[ω0]
・exp{j・(π/2+θ10[ω0]+θ00)}
+γ・rk・V・b10[ω0]・exp{j・(θ10[ω0]+θ01)}
+rk・ω0・b11[ω0]
・exp{j・(−π/2+θ11[ω0]+θ00)}
+γ・rk・V・b11[ω0]・exp{j・(θ11[ω0]+θ01)}
・・・(228)
E4pc=(1/2)・ma・rk・(ω0+ω1)・b10[ω0+ω1]
・exp{j・(π/2+θ10[ω0+ω1]+θ00)}
+(1/2)・ma・γ・rk・V・b10[ω0+ω1]
・exp{j・(θ10[ω0+ω1]+θ01)}
+(1/2)・ma・rk・(ω0+ω1)・b11[ω0+ω1]
・exp{j・(π/2+θ11[ω0+ω1]+θ00)}
+(1/2)・ma・γ・rk・V・b11[ω0+ω1]
・exp{j・(π+θ11[ω0+ω1]+θ01)} ・・・(229)
E4mc=(1/2)・ma・rk・(ω0−ω1)・b10[ω0−ω1]
・exp{j・(π/2+θ10[ω0−ω1]+θ00)}
+(1/2)・ma・γ・rk・V・b10[ω0−ω1]
・exp{j・(θ10[ω0−ω1]+θ01)}
+(1/2)・ma・rk・(ω0−ω1)・b11[ω0−ω1]
・exp{j・(π/2+θ11[ω0−ω1]+θ00)}
+(1/2)・ma・γ・rk・V・b10[ω0−ω1]
・exp{j・(π+θ11[ω0−ω1]+θ01)} ・・・(230)
E40=rk・exp{j・(θ10[ω0]+θ00)}
・[ ω0・exp(j・π/2)
・{b10[ω0]−b11[ω0]・exp(j・Δθ11[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b10[ω0]+b11[ω0]・exp(j・Δθ11[ω0])}]
・・・(231)
E4p0=(1/2)・ma・rk・exp(j・θ00)
・[(ω0+ω1)・exp(j・π/2)
・{b10[ω0+ω1]・exp(j・θ10[ω0+ω1])
+b11[ω0+ω1]・exp(j・θ11[ω0+ω1])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b10[ω0+ω1]・exp(j・θ10[ω0+ω1])
−b11[ω0+ω1]・exp(j・θ11[ω0+ω1])}]
・・・(232)
E4m0=(1/2)・ma・rk・exp(j・θ00)
・[(ω0−ω1)・exp(j・π/2)
・{b10[ω0−ω1]・exp(j・θ10[ω0−ω1])
+b11[ω0−ω1]・exp(j・θ11[ω0−ω1])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b10[ω0−ω1]・exp(j・θ10[ω0−ω1])
−b11[ω0−ω1]・exp(j・θ11[ω0−ω1])}]
・・・(233)
E4s0=E4p0+E4m0
=(1/2)・ma・rk・exp(j・θ00)
・[(ω0+ω1)・exp(j・π/2)
・{b10[ω0+ω1]・exp(j・θ10[ω0+ω1])
+b11[ω0+ω1]・exp(j・θ11[ω0+ω1])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b10[ω0+ω1]・exp(j・θ10[ω0+ω1])
−b11[ω0+ω1]・exp(j・θ11[ω0+ω1])}]
+(1/2)・ma・rk・exp(j・θ00)
・[(ω0−ω1)・exp(j・π/2)
・{b10[ω0−ω1]・exp(j・θ10[ω0−ω1])
+b11[ω0−ω1]・exp(j・θ11[ω0−ω1])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b10[ω0−ω1]・exp(j・θ10[ω0−ω1])
−b11[ω0−ω1]・exp(j・θ11[ω0−ω1])}]
=(1/2)・ma・rk・exp(j・θ00)
・[ω0・exp(j・π/2)
・{b10[ω0+ω1]・exp(j・θ10[ω0+ω1])
+b11[ω0+ω1]・exp(j・θ11[ω0+ω1])
+b10[ω0−ω1]・exp(j・θ10[ω0−ω1])
+b11[ω0−ω1]・exp(j・θ11[ω0−ω1])}
+ω1・exp(j・π/2)
・{b10[ω0+ω1]・exp(j・θ10[ω0+ω1])
+b11[ω0+ω1]・exp(j・θ11[ω0+ω1])
−b10[ω0−ω1]・exp(j・θ10[ω0−ω1])
−b11[ω0−ω1]・exp(j・θ11[ω0−ω1])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b10[ω0+ω1]・exp(j・θ10[ω0+ω1])
−b11[ω0+ω1]・exp(j・θ11[ω0+ω1])
+b10[ω0−ω1]・exp(j・θ10[ω0−ω1])
−b11[ω0−ω1]・exp(j・θ11[ω0−ω1])}]
・・・(234)
2・b10[ω0]・exp(j・θ10[ω0])
≒b10[ω0+ω1]・exp(j・θ10[ω0+ω1])
+b10[ω0−ω1]・exp(j・θ10[ω0−ω1]) ・・・(235)
2・b11[ω0]・exp(j・θ11[ω0])
≒b11[ω0+ω1]・exp(j・θ11[ω0+ω1])
+b11[ω0−ω1]・exp(j・θ11[ω0−ω1]) ・・・(236)
・exp(j・θ10[ω0])}|
≫|ω1・exp(j・π/2)
・{b10[ω0+ω1]・exp(j・θ10[ω0+ω1])
−b10[ω0−ω1]・exp(j・θ10[ω0−ω1])}|
・・・(237)
|ω0・exp(j・π/2)・{2・b11[ω0]
・exp(j・θ11[ω0])}|
≫|ω1・exp(j・π/2)
・{b11[ω0+ω1]・exp(j・θ11[ω0+ω1])
−b11[ω0−ω1]・exp(j・θ11[ω0−ω1])}|
・・・(238)
E4s0a≒E4s0 ・・・(239)
E4s0a=(1/2)・ma・rk・exp(j・θ00)
・[ω0・exp(j・π/2)
・{2・b10[ω0]・exp(j・θ10[ω0])
+2・b11[ω0]・exp(j・θ11[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{2・b10[ω0]・exp(j・θ10[ω0])
−2・b11[ω0]・exp(j・θ11[ω0])} ・・(240)
E4s0b=ma・rk・exp{j・(θ10[ω0]+θ00)}
・[ω0・exp(j・π/2)
・{b10[ω0]+b11[ω0]・exp(j・Δθ11[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b10[ω0]−b11[ω0]・exp(j・Δθ11[ω0])}]
・・・(241)
|b10[ω0]+b11[ω0]・exp(j・Δθ11[ω0])|
≫|b10[ω0] −b11[ω0]・exp(j・Δθ11[ω0])|
・・・(242)
|ω0・exp(j・π/2)
・{b10[ω0]+b11[ω0]・exp(j・Δθ11[ω0])}|
≫|γ・V・exp(j・Δθ01)・b10[ω0]
−b11[ω0]・exp(j・Δθ11[ω0])| ・・・(243)
EdA41≒E4s0b・(1/ma)≒E4s0・(1/ma) ・・・(244)
EdA41=rk・exp{j・(θ10[ω0]+θ00)}
・ω0・exp(j・π/2)
・{b10[ω0]+b11[ω0]・exp(j・Δθ11[ω0])}
・・・(245)
En40=(E40/EdA41)・ω0
=rk・exp{j・(θ10[ω0]+θ00)}
・[ ω0・exp(j・π/2)
・{b10[ω0]−b11[ω0]・exp(j・Δθ11[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b10[ω0]+b11[ω0]・exp(j・Δθ11[ω0])}]
/[rk・exp{j・(θ10[ω0]+θ00)}・ω0・exp(j・π/2)
・{b10[ω0]+b11[ω0]・exp(j・Δθ11[ω0])}]・ω0
=ω0・{b10[ω0]−b11[ω0]・exp(j・Δθ11[ω0])}
/{b10[ω0]+b11[ω0]・exp(j・Δθ11[ω0])}
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(246)
En40=ω0・{b10−b11・exp(j・Δθ11)}
/{b10+b11・exp(j・Δθ11)}
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(247)
B10=b10・{1+ma・cos(ω1・t)}・cos(ω2・t−θ10) ・・・(248)
B11=b11・{1−ma・cos(ω1・t)}・cos(ω2・t−θ11) ・・・(249)
En42=ω2・{b10−b11・exp(j・Δθ11)}
/{b10+b11・exp(j・Δθ11)}
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(250)
EdA43=(En40−En42)・ω0/(ω0−ω2)
=[{b10−b11・exp(j・Δθ11)}
/{b10+b11・exp(j・Δθ11)}
・ω0+γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}・V
−{b10−b11・exp(j・Δθ11)}
/{b10+b11・exp(j・Δθ11)}
・ω2−γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}・V]
・ω0/(ω0−ω2)
={b10−b11・exp(j・Δθ11)}
/{b10+b11・exp(j・Δθ11)}・ω0 ・・(251)
EvBn4=En40−EdA43
={b10−b11・exp(j・Δθ11)}
/{b10+b11・exp(j・Δθ11)}・ω0
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V
−{b10−b11・exp(j・Δθ11)}
/{b10+b11・exp(j・Δθ11)}・ω0
=[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(252)
V=|EvBn4/[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]|
=|EvBn4|/γ ・・・(253)
|EdA41|=r4s0 ・・・(254)
そして、スパン補正部51は、起電力和EdA41の角度∠EdA41を次式のように算出する。
∠EdA41=φ4s0 ・・・(255)
これで、ステップ405の処理が終了する。
|En40|=(r40/|EdA41|)・ω0 ・・・(256)
∠En40=φ40−∠EdA41 ・・・(257)
さらに、スパン補正部51は、正規化起電力En40の実軸成分En40xと虚軸成分En40yを次式のように算出する。
En40x=|En40|・cos(∠En40) ・・・(258)
En40y=|En40|・sin(∠En40) ・・・(259)
これで、ステップ406の処理が終了する。
|EdA42|=r4s2 ・・・(260)
そして、スパン補正部51は、起電力和EdA42の角度∠EdA42を次式のように算出する。
∠EdA42=φ4s2 ・・・(261)
これで、ステップ407の処理が終了する。
|En42|=(r42/|EdA42|)・ω2 ・・・(262)
∠En42=φ42−∠EdA42 ・・・(263)
さらに、スパン補正部51は、正規化起電力En42の実軸成分En42xと虚軸成分En42yを次式のように算出する。
En42x=|En42|・cos(∠En42) ・・・(264)
En42y=|En42|・sin(∠En42) ・・・(265)
これで、ステップ408の処理が終了する。
EdA43x=(En40x−En42x)・ω0/(ω0−ω2) ・・(266)
EdA43y=(En40y−En42y)・ω0/(ω0−ω2) ・・(267)
|EvBn4|={(En40x−EdA43x)2
+(En40y−EdA43y)2}1/2 ・・・(268)
V=|EvBn4|/γ ・・・(269)
なお、比例係数γは、校正等により予め求めることができる定数である。信号変換部5と流量出力部6とは、以上のようなステップ401〜411の処理を例えばオペレータによって計測終了が指示されるまで(ステップ412においてYES)、一定周期毎に行う。なお、ステップ403〜411の処理は第2の励磁状態において行われる。
また、本実施の形態では、搬送波の周波数を切り換えるだけで、磁場の位相差を切り換える必要がなく、第1の実施の形態のように4つの励磁状態を用いる必要がないので、より高速に流量を算出することが可能になる。
EdA43=(En42−En40)・ω2/(ω2−ω0) ・・・(270)
そして、次式のように正規化起電力En42から起電力差EdA43を引くことによりv×B成分EvBn4を求めるようにすればよい。その他の処理は電極間起電力E40を0補正およびスパン補正の対象とする場合と同じである。
|EvBn4|=|En42−EdA43| ・・・(271)
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。本実施の形態の電磁流量計は2個の励磁コイルと1対の電極とを有するものであり、信号処理系を除く構成は図1に示した電磁流量計と同様であるので、図1の符号を用いて本実施の形態の原理を説明する。本実施の形態は、正規化の対象となる合成ベクトルVas0+Vbs0を検出する方法として基本原理で説明した第2の検出方法を用い、第1の∂A/∂t成分を抽出する方法として基本原理で説明した第2の抽出方法を用いるものである。
E5π0=rk・exp{j・(θ10[ω0]+θ00)}
・[ ω0・exp(j・π/2)
・{b10[ω0]+b11[ω0]・exp(j・Δθ11[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b10[ω0]−b11[ω0]・exp(j・Δθ11[ω0])}]
・・・(272)
E5πp0=(1/2)・ma・rk・exp(j・θ00)
・[(ω0+ω1)・exp(j・π/2)
・{b10[ω0+ω1]・exp(j・θ10[ω0+ω1])
−b11[ω0+ω1]・exp(j・θ11[ω0+ω1])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b10[ω0+ω1]・exp(j・θ10[ω0+ω1])
+b11[ω0+ω1]・exp(j・θ11[ω0+ω1])}]
・・・(273)
E5πm0=(1/2)・ma・rk・exp(j・θ00)
・[(ω0−ω1)・exp(j・π/2)
・{b10[ω0−ω1]・exp(j・θ10[ω0−ω1])
−b11[ω0−ω1]・exp(j・θ11[ω0−ω1])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b10[ω0−ω1]・exp(j・θ10[ω0−ω1])
+b11[ω0−ω1]・exp(j・θ11[ω0−ω1])}]
・・・(274)
E5πs0=E5πp0+E5πm0
=(1/2)・ma・rk・exp(j・θ00)
・[(ω0+ω1)・exp(j・π/2)
・{b10[ω0+ω1]・exp(j・θ10[ω0+ω1])
−b11[ω0+ω1]・exp(j・θ11[ω0+ω1])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b10[ω0+ω1]・exp(j・θ10[ω0+ω1])
+b11[ω0+ω1]・exp(j・θ11[ω0+ω1])}]
+(1/2)・ma・rk・exp(j・θ00)
・[(ω0−ω1)・exp(j・π/2)
・{b10[ω0−ω1]・exp(j・θ10[ω0−ω1])
−b11[ω0−ω1]・exp(j・θ11[ω0−ω1])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b10[ω0−ω1]・exp(j・θ10[ω0−ω1])
+b11[ω0−ω1]・exp(j・θ11[ω0−ω1])}]
=(1/2)・ma・rk・exp(j・θ00)
・[ω0・exp(j・π/2)
・{b10[ω0+ω1]・exp(j・θ10[ω0+ω1])
−b11[ω0+ω1]・exp(j・θ11[ω0+ω1])
+b10[ω0−ω1]・exp(j・θ10[ω0−ω1])
−b11[ω0−ω1]・exp(j・θ11[ω0−ω1])}
+ω1・exp(j・π/2)
・{b10[ω0+ω1]・exp(j・θ10[ω0+ω1])
−b11[ω0+ω1]・exp(j・θ11[ω0+ω1])
−b10[ω0−ω1]・exp(j・θ10[ω0−ω1])
+b11[ω0−ω1]・exp(j・θ11[ω0−ω1])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b10[ω0+ω1]・exp(j・θ10[ω0+ω1])
+b11[ω0+ω1]・exp(j・θ11[ω0+ω1])
+b10[ω0−ω1]・exp(j・θ10[ω0−ω1])
+b11[ω0−ω1]・exp(j・θ11[ω0−ω1])}]
・・・(275)
E5πs0a≒E5πs0 ・・・(276)
E5πs0a=(1/2)・ma・rk・exp(j・θ00)
・[ω0・exp(j・π/2)
・{2・b10[ω0]・exp(j・θ10[ω0])
−2・b11[ω0]・exp(j・θ11[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{2・b10[ω0]・exp(j・θ10[ω0])
+2・b11[ω0]・exp(j・θ11[ω0])}
・・・(277)
E5πs0b=ma・rk・exp{j・(θ10[ω0]+θ00)}
・[ω0・exp(j・π/2)
・{b10[ω0]−b11[ω0]・exp(j・Δθ11[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b10[ω0]+b11[ω0]・exp(j・Δθ11[ω0])}]
・・・(278)
式(243)の条件を用いて、式(272)の電極間起電力E5π0を近似したものをma倍した起電力EdA51は次式で表される。この起電力EdA51は基本原理における第1の∂A/∂t成分に相当する。
EdA51≒E5π0・ma ・・・(279)
EdA51=ma・rk・exp{j・(θ10[ω0]+θ00)}
・ω0・exp(j・π/2)
・{b10[ω0]+b11[ω0]・exp(j・Δθ11[ω0])}
・・・(280)
En50=(E5πs0b/EdA51)・ω0
=ma・rk・exp{j・(θ10[ω0]+θ00)}
・[ ω0・exp(j・π/2)
・{b10[ω0]−b11[ω0]・exp(j・Δθ11[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b10[ω0]+b11[ω0]・exp(j・Δθ11[ω0])}]
/[ma・rk・exp{j・(θ10[ω0]+θ00)}
・ω0・exp(j・π/2)
・{b10[ω0]+b11[ω0]・exp(j・Δθ11[ω0])}]・ω0
=ω0・{b10[ω0]−b11[ω0]・exp(j・Δθ11[ω0])}
/{b10[ω0]+b11[ω0]・exp(j・Δθ11[ω0])}
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(281)
En50=ω0・{b10−b11・exp(j・Δθ11)}
/{b10+b11・exp(j・Δθ11)}
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(282)
En52=ω2・{b10−b11・exp(j・Δθ11)}
/{b10+b11・exp(j・Δθ11)}
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(283)
EdA53=(En50−En52)・ω0/(ω0−ω2)
=[{b10−b11・exp(j・Δθ11)}
/{b10+b11・exp(j・Δθ11)}
・ω0+γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}・V
−{b10−b11・exp(j・Δθ11)}
/{b10+b11・exp(j・Δθ11)}
・ω2−γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}・V]
・ω0/(ω0−ω2)
={b10−b11・exp(j・Δθ11)}
/{b10+b11・exp(j・Δθ11)}・ω0 ・・(284)
EvBn5=En50−EdA53
={b10−b11・exp(j・Δθ11)}
/{b10+b11・exp(j・Δθ11)}・ω0
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V
−{b10−b11・exp(j・Δθ11)}
/{b10+b11・exp(j・Δθ11)}・ω0
=[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(285)
V=|EvBn5/[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]|
=|EvBn5|/γ ・・・(286)
|EdA51|=r5π0 ・・・(287)
そして、スパン補正部51は、起電力EdA51の角度∠EdA51を次式のように算出する。
∠EdA51=φ5π0 ・・・(288)
これで、ステップ505の処理が終了する。
|En50|=(r5πs0/|EdA51|)・ω0 ・・・(289)
∠En50=φ5πs0−∠EdA51 ・・・(290)
さらに、スパン補正部51は、正規化起電力和En50の実軸成分En50xと虚軸成分En50yを次式のように算出する。
En50x=|En50|・cos(∠En50) ・・・(291)
En50y=|En50|・sin(∠En50) ・・・(292)
これで、ステップ506の処理が終了する。
|EdA52|=r5π2 ・・・(293)
そして、スパン補正部51は、起電力EdA52の角度∠EdA52を次式のように算出する。
∠EdA52=φ5π2 ・・・(294)
これで、ステップ507の処理が終了する。
|En52|=(r5πs2/|EdA52|)・ω2 ・・・(295)
∠En52=φ5πs2−∠EdA52 ・・・(296)
さらに、スパン補正部51は、正規化起電力和En52の実軸成分En52xと虚軸成分En52yを次式のように算出する。
En52x=|En52|・cos(∠En52) ・・・(297)
En52y=|En52|・sin(∠En52) ・・・(298)
これで、ステップ508の処理が終了する。
EdA53x=(En50x−En52x)・ω0/(ω0−ω2) ・・(299)
EdA53y=(En50y−En52y)・ω0/(ω0−ω2) ・・(300)
|EvBn5|={(En50x−EdA53x)2
+(En50y−EdA53y)2}1/2 ・・・(301)
V=|EvBn5|/γ ・・・(302)
なお、比例係数γは、校正等により予め求めることができる定数である。信号変換部5と流量出力部6とは、以上のようなステップ501〜511の処理を例えばオペレータによって計測終了が指示されるまで(ステップ512においてYES)、一定周期毎に行う。なお、ステップ503〜511の処理は第2の励磁状態において行われる。
また、本実施の形態では、搬送波の周波数を切り換えるだけで、磁場の位相差を切り換える必要がなく、第1の実施の形態のように4つの励磁状態を用いる必要がないので、より高速に流量を算出することが可能になる。
EdA53=(En52−En50)・ω2/(ω2−ω0) ・・・(303)
そして、次式のように正規化起電力和En52から差分EdA53を引くことによりv×B成分EvBn5を求めるようにすればよい。その他の処理は起電力和E5πs0を0補正およびスパン補正の対象とする場合と同じである。
|EvBn5|=|En52−EdA53| ・・・(304)
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。本実施の形態の電磁流量計は2個の励磁コイルと1対の電極とを有するものであり、信号処理系を除く構成は図1に示した電磁流量計と同様であるので、図1の符号を用いて本実施の形態の原理を説明する。本実施の形態は、正規化の対象となる合成ベクトルVas0+Vbs0を検出する方法として基本原理で説明した第2の検出方法を用い、第1の∂A/∂t成分を抽出する方法として基本原理で説明した第2の抽出方法を用いるものである。
B12=b12・cos{ω0・t−mp・cos(ω1・t)−θ12} ・・・(305)
B13=b13・cos{ω0・t+mp・cos(ω1・t)−θ13} ・・・(306)
=b12・cos(ω0・t−θ12)・cos{−mp・cos(ω1・t)}
−b12・sin(ω0・t−θ12)・sin{−mp・cos(ω1・t)}
=b12・cos{ mp・cos(ω1・t)}
・{cos(ω0・t)・cos(−θ12)
−sin(ω0・t)・sin(−θ12)}
+b12・sin{ mp・cos(ω1・t)}
・{sin(ω0・t)・cos(−θ12)
+cos(ω0・t)・sin(−θ12)} ・・・(307)
=b13・cos(ω0・t−θ13)・cos{mp・cos(ω1・t)}
−b13・sin(ω0・t−θ13)・sin{mp・cos(ω1・t)}
=−b13・cos{mp・cos(ω1・t)}
・{cos(ω0・t)・cos(−θ13)
−sin(ω0・t)・sin(−θ13)}
−b13・sin{mp・cos(ω1・t)}
・{sin(ω0・t)・cos(−θ13)
+cos(ω0・t)・sin(−θ13)} ・・・(308)
B12=J0(mp)・b12・{cos(θ12)}・cos(ω0・t)
+J0(mp)・b12・{sin(θ12)}・sin(ω0・t)
+J1(mp)・b12・{−sin(θ12)}・cos{(ω0+ω1)・t}
+J1(mp)・b12・{cos(θ12)}・sin{(ω0+ω1)・t}
+J1(mp)・b12・{−sin(θ12)}・cos{(ω0−ω1)・t}
+J1(mp)・b12・{cos(θ12)}・sin{(ω0−ω1)・t}
・・・(312)
+J0(mp)・b13・{sin(θ13)}・sin(ω0・t)
+J1(mp)・b13・{sin(θ13)}・cos{(ω0+ω1)・t}
+J1(mp)・b13・{−cos(θ13)}・sin{(ω0+ω1)・t}
+J1(mp)・b13・{sin(θ13)}・cos{(ω0−ω1)・t}
+J1(mp)・b13・{−cos(θ13)}・sin{(ω0−ω1)・t}
・・・(313)
・{cos(θ12[ω0])}・cos(ω0・t)
+J0(mp)・b12[ω0]・{sin(θ12[ω0])}・sin(ω0・t)
+J1(mp)・b12[ω0+ω1]・{−sin(θ12[ω0+ω1])}
・cos{(ω0+ω1)・t}
+J1(mp)・b12[ω0+ω1]・{cos(θ12[ω0+ω1])}
・sin{(ω0+ω1)・t}
+J1(mp)・b12[ω0−ω1]・{−sin(θ12[ω0−ω1])}
・cos{(ω0−ω1)・t}
+J1(mp)・b12[ω0−ω1]・{cos(θ12[ω0−ω1])}
・sin{(ω0−ω1)・t} ・・・(314)
・{cos(θ13[ω0])}・cos(ω0・t)
+J0(mp)・b13[ω0]・{sin(θ13[ω0])}・sin(ω0・t)
+J1(mp)・b13[ω0+ω1]・{sin(θ13[ω0+ω1])}
・cos{(ω0+ω1)・t}
+J1(mp)・b13[ω0+ω1]・{−cos(θ13[ω0+ω1])}
・sin{(ω0+ω1)・t}
+J1(mp)・b13[ω0−ω1]・{sin(θ13[ω0−ω1])}
・cos{(ω0−ω1)・t}
+J1(mp)・b13[ω0−ω1]・{−cos(θ13[ω0−ω1])}
・sin{(ω0−ω1)・t} ・・・(315)
dB12/dt=J0(mp)・ω0・cos(ω0・t)
・b12[ω0]・{sin(θ12[ω0])}
+J0(mp)・ω0・sin(ω0・t)
・b12[ω0]・{−cos(θ12[ω0])}
+J1(mp)・(ω0+ω1)・cos{(ω0+ω1)・t}
・b12[ω0+ω1]・{cos(θ12[ω0+ω1])}
+J1(mp)・(ω0+ω1)・sin{(ω0+ω1)・t}
・b12[ω0+ω1]・{sin(θ12[ω0+ω1])}
+J1(mp)・(ω0−ω1)・cos{(ω0−ω1)・t}
・b12[ω0−ω1]・{cos(θ12[ω0−ω1])}
+J1(mp)・(ω0−ω1)・sin{(ω0−ω1)・t}
・b12[ω0−ω1]・{sin(θ12[ω0−ω1])}
・・・(316)
・b13[ω0]・{sin(θ13[ω0])}
+J0(mp)・ω0・sin(ω0・t)
・b13[ω0]・{−cos(θ13[ω0])}
+J1(mp)・(ω0+ω1)・cos{(ω0+ω1)・t}
・b13[ω0+ω1]・{−cos(θ13[ω0+ω1])}
+J1(mp)・(ω0+ω1)・sin{(ω0+ω1)・t}
・b13[ω0+ω1]・{−sin(θ13[ω0+ω1])}
+J1(mp)・(ω0−ω1)・cos{(ω0−ω1)・t}
・b13[ω0−ω1]・{−cos(θ13[ω0−ω1])}
+J1(mp)・(ω0−ω1)・sin{(ω0−ω1)・t}
・b13[ω0−ω1]・{−sin(θ13[ω0−ω1])}
・・・(317)
・{−b12[ω0]・sin(θ12[ω0]+θ00)
+b13[ω0]・sin(θ13[ω0]+θ00)}
+J0(mp)・rk・ω0・sin(ω0・t)
・{b12[ω0]・cos(θ12[ω0]+θ00)
−b13[ω0]・cos(θ13[ω0]+θ00)}
+J1(mp)・rk・(ω0+ω1)・cos{(ω0+ω1)・t}
・{−b12[ω0+ω1]・cos(θ12[ω0+ω1]+θ00)
−b13[ω0+ω1]・cos(θ13[ω0+ω1]+θ00)}
+J1(mp)・rk・(ω0+ω1)・sin{(ω0+ω1)・t}
・{−b12[ω0+ω1]・sin(θ12[ω0+ω1]+θ00)
−b13[ω0+ω1]・sin(θ13[ω0+ω1]+θ00)}
+J1(mp)・rk・(ω0−ω1)・cos{(ω0−ω1)・t}
・{−b12[ω0−ω1]・cos(θ12[ω0−ω1]+θ00)
−b13[ω0−ω1]・cos(θ13[ω0−ω1]+θ00)}
+J1(mp)・rk・(ω0−ω1)・sin{(ω0−ω1)・t}
・{−b12[ω0−ω1]・sin(θ12[ω0−ω1]+θ00)
−b13[ω0−ω1]・sin(θ13[ω0−ω1]+θ00)}
・・・(318)
・{b12[ω0]・cos(θ12[ω0]+θ01)
+b13[ω0]・cos(θ13[ω0]+θ01)}
+J0(mp)・rkv・sin(ω0・t)
・{b12[ω0]・sin(θ12[ω0]+θ01)
+b13[ω0]・sin(θ13[ω0]+θ01)}
+J1(mp)・rkv・cos{(ω0+ω1)・t}
・{−b12[ω0+ω1]・sin(θ12[ω0+ω1]+θ01)
+b13[ω0+ω1]・sin(θ13[ω0+ω1]+θ01)}
+J1(mp)・rkv・sin{(ω0+ω1)・t}
・{b12[ω0+ω1]・cos(θ12[ω0+ω1]+θ01)
−b13[ω0+ω1]・cos(θ13[ω0+ω1]+θ01)}
+J1(mp)・rkv・cos{(ω0−ω1)・t}
・{−b12[ω0−ω1]・sin(θ12[ω0−ω1]+θ01)
+b13[ω0−ω1]・sin(θ13[ω0−ω1]+θ01)}
+J1(mp)・rkv・sin{(ω0−ω1)・t}
・{b12[ω0−ω1]・cos(θ12[ω0−ω1]+θ01)
−b13[ω0−ω1]・cos(θ13[ω0−ω1]+θ01)}
・・・(319)
E60c=J0(mp)・rk・ω0・b12[ω0]
・exp{j・(π/2+θ12[ω0]+θ00)}
+J0(mp)・γ・rk・V・b12[ω0]
・exp{j・(θ12[ω0]+θ01)}
+J0(mp)・rk・ω0・b13[ω0]
・exp{j・(−π/2+θ13[ω0]+θ00)}
+J0(mp)・γ・rk・V・b13[ω0]
・exp{j・(θ13[ω0]+θ01)} ・・・(320)
E6pc=J1(mp)・rk・(ω0+ω1)・b12[ω0+ω1]
・exp{j・(π+θ12[ω0+ω1]+θ00)}
+J1(mp)・γ・rk・V・b12[ω0+ω1]
・exp{j・(π/2+θ12[ω0+ω1]+θ01)}
+J1(mp)・rk・(ω0+ω1)・b13[ω0+ω1]
・exp{j・(π+θ13[ω0+ω1]+θ00)}
+J1(mp)・γ・rk・V・b13[ω0+ω1]
・exp{j・(−π/2+θ13[ω0+ω1]+θ01)}
・・・(321)
E6mc=J1(mp)・rk・(ω0−ω1)・b12[ω0−ω1]
・exp{j・(π+θ12[ω0−ω1]+θ00)}
+J1(mp)・γ・rk・V・b12[ω0−ω1]
・exp{j・(π/2+θ12[ω0−ω1]+θ01)}
+J1(mp)・rk・(ω0−ω1)・b13[ω0−ω1]
・exp{j・(π+θ13[ω0−ω1]+θ00)}
+J1(mp)・γ・rk・V・b12[ω0−ω1]
・exp{j・(−π/2+θ13[ω0−ω1]+θ01)}
・・・(322)
E60=J0(mp)・rk・exp{j・(θ12[ω0]+θ00)}
・[ ω0・exp(j・π/2)
・{b12[ω0]−b13[ω0]・exp(j・Δθ13[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b12[ω0]+b13[ω0]・exp(j・Δθ13[ω0])}]
・・・(323)
E6p0=J1(mp)・rk・exp{j・(π/2+θ00)}
・[(ω0+ω1)・exp(j・π/2)
・{b12[ω0+ω1]・exp(j・θ12[ω0+ω1])
+b13[ω0+ω1]・exp(j・θ13[ω0+ω1])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b12[ω0+ω1]・exp(j・θ12[ω0+ω1])
−b13[ω0+ω1]・exp(j・θ13[ω0+ω1])}]
・・・(324)
E6m0=J1(mp)・rk・exp{j・(π/2+θ00)}
・[(ω0−ω1)・exp(j・π/2)
・{b12[ω0−ω1]・exp(j・θ12[ω0−ω1])
+b13[ω0−ω1]・exp(j・θ13[ω0−ω1])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b12[ω0−ω1]・exp(j・θ12[ω0−ω1])
−b13[ω0−ω1]・exp(j・θ13[ω0−ω1])}]
・・・(325)
E6s0=E6p0+E6m0
=J1(mp)・rk・exp{j・(π/2+θ00)}
・[(ω0+ω1)・exp(j・π/2)
・{b12[ω0+ω1]・exp(j・θ12[ω0+ω1])
+b13[ω0+ω1]・exp(j・θ13[ω0+ω1])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b12[ω0+ω1]・exp(j・θ12[ω0+ω1])
−b13[ω0+ω1]・exp(j・θ13[ω0+ω1])}]
+J1(mp)・rk・exp{j・(π/2+θ00)}
・[(ω0−ω1)・exp(j・π/2)
・{b12[ω0−ω1]・exp(j・θ12[ω0−ω1])
+b13[ω0−ω1]・exp(j・θ13[ω0−ω1])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b12[ω0−ω1]・exp(j・θ12[ω0−ω1])
−b13[ω0−ω1]・exp(j・θ13[ω0−ω1])}]
=J1(mp)・rk・exp{j・(π/2+θ00)}
・[ω0・exp(j・π/2)
・{b12[ω0+ω1]・exp(j・θ12[ω0+ω1])
+b13[ω0+ω1]・exp(j・θ13[ω0+ω1])
+b12[ω0−ω1]・exp(j・θ12[ω0−ω1])
+b13[ω0−ω1]・exp(j・θ13[ω0−ω1])}
+ω1・exp(j・π/2)
・{b12[ω0+ω1]・exp(j・θ12[ω0+ω1])
+b13[ω0+ω1]・exp(j・θ13[ω0+ω1])
−b12[ω0−ω1]・exp(j・θ12[ω0−ω1])
−b13[ω0−ω1]・exp(j・θ13[ω0−ω1])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b12[ω0+ω1]・exp(j・θ12[ω0+ω1])
−b13[ω0+ω1]・exp(j・θ13[ω0+ω1])
+b12[ω0−ω1]・exp(j・θ12[ω0−ω1])
−b13[ω0−ω1]・exp(j・θ13[ω0−ω1])}]
・・・(326)
2・b12[ω0]・exp(j・θ12[ω0])
≒b12[ω0+ω1]・exp(j・θ12[ω0+ω1])
+b12[ω0−ω1]・exp(j・θ12[ω0−ω1]) ・・・(327)
2・b13[ω0]・exp(j・θ13[ω0])
≒b13[ω0+ω1]・exp(j・θ13[ω0+ω1])
+b13[ω0−ω1]・exp(j・θ13[ω0−ω1]) ・・・(328)
・{2・b12[ω0]・exp(j・θ12[ω0])}|
≫|ω1・exp(j・π/2)
・{b12[ω0+ω1]・exp(j・θ12[ω0+ω1])
−b12[ω0−ω1]・exp(j・θ12[ω0−ω1])}|
・・・(329)
|ω0・exp(j・π/2)
・{2・b13[ω0]・exp(j・θ13[ω0])}|
≫|ω1・exp(j・π/2)
・{b13[ω0+ω1]・exp(j・θ13[ω0+ω1])
−b13[ω0−ω1]・exp(j・θ13[ω0−ω1])}|
・・・(330)
E6s0a≒E6s0 ・・・(331)
E6s0a=J1(mp)・rk・exp{j・(π/2+θ00)}
・[ω0・exp(j・π/2)
・{2・b12[ω0]・exp(j・θ12[ω0])
+2・b13[ω0]・exp(j・θ13[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{2・b12[ω0]・exp(j・θ12[ω0])
−2・b13[ω0]・exp(j・θ13[ω0])} ・・(332)
E6s0b=2・J1(mp)・rk
・exp{j・(π/2+θ12[ω0]+θ00)}
・[ω0・exp(j・π/2)
・{b12[ω0]+b13[ω0]・exp(j・Δθ13[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b12[ω0]−b13[ω0]・exp(j・Δθ13[ω0])}]
・・・(333)
|b12[ω0]+b13[ω0]・exp(j・Δθ13[ω0])|
≫|b12[ω0] −b13[ω0]・exp(j・Δθ13[ω0])|
・・・(334)
|ω0・exp(j・π/2)
・{b12[ω0]+b13[ω0]・exp(j・Δθ13[ω0])}|
≫|γ・V・exp(j・Δθ01)・b12[ω0]
−b13[ω0]・exp(j・Δθ13[ω0])| ・・・(335)
EdA61≒E6s0b・[J0(mp)
/{2・J1(mp)・exp(j・π/2)}] ・・・(336)
EdA61=J0(mp)・rk・exp{j・(θ12[ω0]+θ00)}
・ω0・exp(j・π/2)
・{b12[ω0]+b13[ω0]・exp(j・Δθ13[ω0])}
・・・(337)
En60=(E60/EdA61)・ω0
=J0(mp)・rk・exp{j・(θ12[ω0]+θ00)}
・[ ω0・exp(j・π/2)
・{b12[ω0]−b13[ω0]・exp(j・Δθ13[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b12[ω0]+b13[ω0]・exp(j・Δθ13[ω0])}]
/[J0(mp)・rk・exp{j・(θ12[ω0]+θ00)}
・ω0・exp(j・π/2)
・{b12[ω0]+b13[ω0]・exp(j・Δθ13[ω0])}]・ω0
=ω0・{b12[ω0]−b13[ω0]・exp(j・Δθ13[ω0])}
/{b12[ω0]+b13[ω0]・exp(j・Δθ13[ω0])}
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(338)
En60=ω0・{b12−b13・exp(j・Δθ13)}
/{b12+b13・exp(j・Δθ13)}
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(339)
B12=b12・cos{ω2・t−mp・cos(ω1・t)−θ12} ・・・(340)
B13=b13・cos{ω2・t+mp・cos(ω1・t)−θ13} ・・・(341)
En62=ω2・{b12−b13・exp(j・Δθ13)}
/{b12+b13・exp(j・Δθ13)}
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(342)
EdA63=(En60−En62)・ω0/(ω0−ω2)
=[{b12−b13・exp(j・Δθ13)}
/{b12+b13・exp(j・Δθ13)}
・ω0+γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}・V
−{b12−b13・exp(j・Δθ13)}
/{b12+b13・exp(j・Δθ13)}
・ω2−γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}・V]
・ω0/(ω0−ω2)
={b12−b13・exp(j・Δθ13)}
/{b12+b13・exp(j・Δθ13)}・ω0 ・・(343)
EvBn6=En60−EdA63
={b12−b13・exp(j・Δθ13)}
/{b12+b13・exp(j・Δθ13)}・ω0
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V
−{b12−b13・exp(j・Δθ13)}
/{b12+b13・exp(j・Δθ13)}・ω0
=[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(344)
V=|EvBn6/[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]|
=|EvBn6|/γ ・・・(345)
|EdA61|=r6s0 ・・・(346)
そして、スパン補正部51は、起電力和EdA61の角度∠EdA61を次式のように算出する。
∠EdA61=φ6s0 ・・・(347)
これで、ステップ405の処理が終了する。
|En60|=(r60/|EdA61|)・ω0 ・・・(348)
∠En60=φ60−∠EdA61 ・・・(349)
さらに、スパン補正部51は、正規化起電力En60の実軸成分En60xと虚軸成分En60yを次式のように算出する。
En60x=|En60|・cos(∠En60) ・・・(350)
En60y=|En60|・sin(∠En60) ・・・(351)
これで、ステップ406の処理が終了する。
|EdA62|=r6s2 ・・・(352)
そして、スパン補正部51は、起電力和EdA62の角度∠EdA62を次式のように算出する。
∠EdA62=φ6s2 ・・・(353)
これで、ステップ407の処理が終了する。
|En62|=(r62/|EdA62|)・ω2 ・・・(354)
∠En62=φ62−∠EdA62 ・・・(355)
さらに、スパン補正部51は、正規化起電力En62の実軸成分En62xと虚軸成分En62yを次式のように算出する。
En62x=|En62|・cos(∠En62) ・・・(356)
En62y=|En62|・sin(∠En62) ・・・(357)
これで、ステップ408の処理が終了する。
EdA63x=(En60x−En62x)・ω0/(ω0−ω2) ・・(358)
EdA63y=(En60y−En62y)・ω0/(ω0−ω2) ・・(359)
|EvBn6|={(En60x−EdA63x)2
+(En60y−EdA63y)2}1/2 ・・・(360)
V=|EvBn6|/γ ・・・(361)
なお、比例係数γは、校正等により予め求めることができる定数である。信号変換部5と流量出力部6とは、以上のようなステップ401〜411の処理を例えばオペレータによって計測終了が指示されるまで(ステップ412においてYES)、一定周期毎に行う。なお、ステップ403〜411の処理は第2の励磁状態において行われる。
また、本実施の形態では、搬送波の周波数を切り換えるだけで、磁場の位相差を切り換える必要がなく、第1の実施の形態のように4つの励磁状態を用いる必要がないので、より高速に流量を算出することが可能になる。
EdA63=(En62−En60)・ω2/(ω2−ω0) ・・・(362)
そして、次式のように正規化起電力En62から起電力差EdA63を引くことによりv×B成分EvBn6を求めるようにすればよい。その他の処理は電極間起電力E60を0補正およびスパン補正の対象とする場合と同じである。
|EvBn6|=|En62−EdA63| ・・・(363)
B12=b12・cos{ω0・t−mf・sin(ω1・t)−θ12}
・・・(364)
式(364)において、b12は磁場B12の振幅、ω0は搬送波の角周波数、ω1は変調波の角周波数、θ12は磁場B12の搬送波とω0・t−mf・sin(ω1・t)との位相差(位相遅れ)、mfは周波数変調指数である。
mf=Δω1/ω1 ・・・(365)
式(365)において、Δω1は角周波数帯域を表し、変調波の最大振幅のときの周波数偏移量をΔFとすると、Δω1=2π・ΔFである。式(364)は次式のように変形できる。
=b12・cos(ω0・t−θ12)・cos{−mf・sin(ω1・t)}
−b12・sin(ω0・t−θ12)・sin{−mf・sin(ω1・t)}
=b12・cos{ mf・sin(ω1・t)}
・{cos(ω0・t)・cos(−θ12)
−sin(ω0・t)・sin(−θ12)}
+b12・sin{ mf・sin(ω1・t)}
・{sin(ω0・t)・cos(−θ12)
+cos(ω0・t)・sin(−θ12)} ・・・(366)
B12=b12・J0(mf)
・{cos(ω0・t)・cos(−θ12)
−sin(ω0・t)・sin(−θ12)}
+b12・2・J1(mf)・cos(ω1・t)
・{sin(ω0・t)・cos(−θ12)
+cos(ω0・t)・sin(−θ12)}
=J0(mf)・b12・{cos(θ12)}・cos(ω0・t)
+J0(mf)・b12・{sin(θ12)}・sin(ω0・t)
+J1(mf)・b12・{−sin(θ12)}・cos{(ω0+ω1)・t}
+J1(mf)・b12・{cos(θ12)}・sin{(ω0+ω1)・t}
+J1(mf)・b12・{−sin(θ12)}・cos{(ω0−ω1)・t}
+J1(mf)・b12・{cos(θ12)}・sin{(ω0−ω1)・t}
・・・(370)
次に、本発明の第7の実施の形態について説明する。本実施の形態の電磁流量計は2個の励磁コイルと1対の電極とを有するものであり、信号処理系を除く構成は図1に示した電磁流量計と同様であるので、図1の符号を用いて本実施の形態の原理を説明する。本実施の形態は、正規化の対象となる合成ベクトルVas0+Vbs0を検出する方法として基本原理で説明した第2の検出方法を用い、第1の∂A/∂t成分を抽出する方法として基本原理で説明した第2の抽出方法を用いるものである。
E7π0=J0(mp)・rk・exp{j・(θ12[ω0]+θ00)}
・[ ω0・exp(j・π/2)
・{b12[ω0]+b13[ω0]・exp(j・Δθ13[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b12[ω0]−b13[ω0]・exp(j・Δθ13[ω0])}]
・・・(371)
E7πp0=J1(mp)・rk・exp{j・(π/2+θ00)}
・[(ω0+ω1)・exp(j・π/2)
・{b12[ω0+ω1]・exp(j・θ12[ω0+ω1])
−b13[ω0+ω1]・exp(j・θ13[ω0+ω1])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b12[ω0+ω1]・exp(j・θ12[ω0+ω1])
+b13[ω0+ω1]・exp(j・θ13[ω0+ω1])}]
・・・(372)
E7πm0=J1(mp)・rk・exp{j・(π/2+θ00)}
・[(ω0−ω1)・exp(j・π/2)
・{b12[ω0−ω1]・exp(j・θ12[ω0−ω1])
−b13[ω0−ω1]・exp(j・θ13[ω0−ω1])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b12[ω0−ω1]・exp(j・θ12[ω0−ω1])
+b13[ω0−ω1]・exp(j・θ13[ω0−ω1])}]
・・・(373)
E7πs0=E7πp0+E7πm0
=J1(mp)・rk・exp{j・(π/2+θ00)}
・[(ω0+ω1)・exp(j・π/2)
・{b12[ω0+ω1]・exp(j・θ12[ω0+ω1])
−b13[ω0+ω1]・exp(j・θ13[ω0+ω1])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b12[ω0+ω1]・exp(j・θ12[ω0+ω1])
+b13[ω0+ω1]・exp(j・θ13[ω0+ω1])}]
+J1(mp)・rk・exp{j・(π/2+θ00)}
・[(ω0−ω1)・exp(j・π/2)
・{b12[ω0−ω1]・exp(j・θ12[ω0−ω1])
−b13[ω0−ω1]・exp(j・θ13[ω0−ω1])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b12[ω0−ω1]・exp(j・θ12[ω0−ω1])
+b13[ω0−ω1]・exp(j・θ13[ω0−ω1])}]
=J1(mp)・rk・exp{j・(π/2+θ00)}
・[ω0・exp(j・π/2)
・{b12[ω0+ω1]・exp(j・θ12[ω0+ω1])
−b13[ω0+ω1]・exp(j・θ13[ω0+ω1])
+b12[ω0−ω1]・exp(j・θ12[ω0−ω1])
−b13[ω0−ω1]・exp(j・θ13[ω0−ω1])}
+ω1・exp(j・π/2)
・{b12[ω0+ω1]・exp(j・θ12[ω0+ω1])
−b13[ω0+ω1]・exp(j・θ13[ω0+ω1])
−b12[ω0−ω1]・exp(j・θ12[ω0−ω1])
+b13[ω0−ω1]・exp(j・θ13[ω0−ω1])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b12[ω0+ω1]・exp(j・θ12[ω0+ω1])
+b13[ω0+ω1]・exp(j・θ13[ω0+ω1])
+b12[ω0−ω1]・exp(j・θ12[ω0−ω1])
+b13[ω0−ω1]・exp(j・θ13[ω0−ω1])}]
・・・(374)
2・b12[ω0]・exp(j・θ12[ω0])
≒b12[ω0+ω1]・exp(j・θ12[ω0+ω1])
+b12[ω0−ω1]・exp(j・θ12[ω0−ω1]) ・・・(375)
2・b13[ω0]・exp(j・θ13[ω0])
≒b13[ω0+ω1]・exp(j・θ13[ω0+ω1])
+b13[ω0−ω1]・exp(j・θ13[ω0−ω1]) ・・・(376)
・{2・b12[ω0]・exp(j・θ12[ω0])}|
≫|ω1・exp(j・π/2)
・{b12[ω0+ω1]・exp(j・θ12[ω0+ω1])
−b12[ω0−ω1]・exp(j・θ12[ω0−ω1])}|
・・・(377)
|ω0・exp(j・π/2)
・{2・b13[ω0]・exp(j・θ13[ω0])}|
≫|ω1・exp(j・π/2)
・{b13[ω0+ω1]・exp(j・θ13[ω0+ω1])
−b13[ω0−ω1]・exp(j・θ13[ω0−ω1])}|
・・・(378)
E7πs0a≒E7πs0 ・・・(379)
E7πs0a=J1(mp)・rk・exp{j・(π/2+θ00)}
・[ω0・exp(j・π/2)
・{2・b12[ω0]・exp(j・θ12[ω0])
−2・b13[ω0]・exp(j・θ13[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{2・b12[ω0]・exp(j・θ12[ω0])
+2・b13[ω0]・exp(j・θ13[ω0])}
・・・(380)
E7πs0b=2・J1(mp)・rk
・exp{j・(π/2+θ12[ω0]+θ00)}
・[ω0・exp(j・π/2)
・{b12[ω0]−b13[ω0]・exp(j・Δθ13[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b12[ω0]+b13[ω0]・exp(j・Δθ13[ω0])}]
・・・(381)
|b12[ω0]+b13[ω0]・exp(j・Δθ13[ω0])|
≫|b12[ω0] −b13[ω0]・exp(j・Δθ13[ω0])|
・・・(382)
|ω0・exp(j・π/2)
・{b12[ω0]+b13[ω0]・exp(j・Δθ13[ω0])}|
≫|γ・V・exp(j・Δθ01)・b12[ω0]
−b13[ω0]・exp(j・Δθ13[ω0])| ・・・(383)
EdA71≒E7π0・2・{J1(mp)/J0(mp)}・exp(j・π/2)
・・・(384)
EdA71=2・J1(mp)・rk
・exp{j・(π/2+θ12[ω0]+θ00)}
・ω0・exp(j・π/2)
・{b12[ω0]+b13[ω0]・exp(j・Δθ13[ω0])}
・・・(385)
En70=(E7πs0b/EdA71)・ω0
=2・J1(mp)・rk・exp{j・(π/2+θ12[ω0]+θ00)}
・[ ω0・exp(j・π/2)
・{b12[ω0]−b13[ω0]・exp(j・Δθ13[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b12[ω0]+b13[ω0]・exp(j・Δθ13[ω0])}]
/[2・J1(mp)・rk・exp{j・(π/2+θ12[ω0]+θ00)}
・ω0・exp(j・π/2)
・{b12[ω0]+b13[ω0]・exp(j・Δθ13[ω0])}]・ω0
=ω0・{b12[ω0]−b13[ω0]・exp(j・Δθ13[ω0])}
/{b12[ω0]+b13[ω0]・exp(j・Δθ13[ω0])}
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(386)
En70=ω0・{b12−b13・exp(j・Δθ13)}
/{b12+b13・exp(j・Δθ13)}
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(387)
En72=ω2・{b12−b13・exp(j・Δθ13)}
/{b12+b13・exp(j・Δθ13)}
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(388)
EdA73=(En70−En72)・ω0/(ω0−ω2)
=[{b12−b13・exp(j・Δθ13)}
/{b12+b13・exp(j・Δθ13)}
・ω0+γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}・V
−{b12−b13・exp(j・Δθ13)}
/{b12+b13・exp(j・Δθ13)}
・ω2−γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}・V]
・ω0/(ω0−ω2)
={b12−b13・exp(j・Δθ13)}
/{b12+b13・exp(j・Δθ13)}・ω0 ・・(389)
EvBn7=En70−EdA73
={b12−b13・exp(j・Δθ13)}
/{b12+b13・exp(j・Δθ13)}・ω0
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V
−{b12−b13・exp(j・Δθ13)}
/{b12+b13・exp(j・Δθ13)}・ω0
=[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(390)
V=|EvBn7/[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]|
=|EvBn7|/γ ・・・(391)
|EdA71|=r7π0 ・・・(392)
そして、スパン補正部51は、起電力EdA71の角度∠EdA71を次式のように算出する。
∠EdA71=φ7π0 ・・・(393)
これで、ステップ505の処理が終了する。
|En70|=(r7πs0/|EdA71|)・ω0 ・・・(394)
∠En70=φ7πs0−∠EdA71 ・・・(395)
さらに、スパン補正部51は、正規化起電力和En70の実軸成分En70xと虚軸成分En70yを次式のように算出する。
En70x=|En70|・cos(∠En70) ・・・(396)
En70y=|En70|・sin(∠En70) ・・・(397)
これで、ステップ506の処理が終了する。
|EdA72|=r7π2 ・・・(398)
そして、スパン補正部51は、起電力EdA72の角度∠EdA72を次式のように算出する。
∠EdA72=φ7π2 ・・・(399)
これで、ステップ507の処理が終了する。
|En72|=(r7πs2/|EdA72|)・ω2 ・・・(400)
∠En72=φ7πs2−∠EdA72 ・・・(401)
さらに、スパン補正部51は、正規化起電力和En72の実軸成分En72xと虚軸成分En72yを次式のように算出する。
En72x=|En72|・cos(∠En72) ・・・(402)
En72y=|En72|・sin(∠En72) ・・・(403)
これで、ステップ508の処理が終了する。
EdA73x=(En70x−En72x)・ω0/(ω0−ω2) ・・(404)
EdA73y=(En70y−En72y)・ω0/(ω0−ω2) ・・(405)
|EvBn7|={(En70x−EdA73x)2
+(En70y−EdA73y)2}1/2 ・・・(406)
V=|EvBn7|/γ ・・・(407)
なお、比例係数γは、校正等により予め求めることができる定数である。信号変換部5と流量出力部6とは、以上のようなステップ501〜511の処理を例えばオペレータによって計測終了が指示されるまで(ステップ512においてYES)、一定周期毎に行う。なお、ステップ503〜511の処理は第2の励磁状態において行われる。
また、本実施の形態では、搬送波の周波数を切り換えるだけで、磁場の位相差を切り換える必要がなく、第1の実施の形態のように4つの励磁状態を用いる必要がないので、より高速に流量を算出することが可能になる。
EdA73=(En72−En70)・ω2/(ω2−ω0) ・・・(408)
そして、次式のように正規化起電力和En72から差分EdA73を引くことによりv×B成分EvBn7を求めるようにすればよい。その他の処理は起電力和E7πs0を0補正およびスパン補正の対象とする場合と同じである。
|EvBn7|=|En72−EdA73| ・・・(409)
次に、本発明の第8の実施の形態について説明する。本実施の形態の電磁流量計は1個の励磁コイルと2対の電極とを有するものであり、信号処理系を除く構成は図13に示した電磁流量計と同様であるので、図13の符号を用いて本実施の形態の原理を説明する。新たに追加する第2の電極を既存の第1の電極と同じ側に追加した場合には、第1の実施の形態の冗長な構成となる。したがって、第2の電極は、励磁コイルを挟んで第1の電極と異なる側に配設する必要がある。本実施の形態は、正規化の対象となる合成ベクトルVas0+Vbs0を検出する方法として基本原理で説明した第1の検出方法を用い、第1の∂A/∂t成分を抽出する方法として基本原理で説明した第1の抽出方法を用いるものである。
B4=b4・cos(ω0・t−θ4) ・・・(410)
B5=b5・cos(ω0・t−θ5) ・・・(411)
B4=b4[ω0]・cos(ω0・t−θ4[ω0]) ・・・(412)
B5=b5[ω0]・cos(ω0・t−θ5[ω0]) ・・・(413)
dB4/dt=ω0・cos(ω0・t)・b4[ω0]・{sin(θ4[ω0])}
+ω0・sin(ω0・t)・b4[ω0]・{−cos(θ4[ω0])}
・・・(414)
dB5/dt=ω0・cos(ω0・t)・b5[ω0]・{sin(θ5[ω0])}
+ω0・sin(ω0・t)・b5[ω0]・{−cos(θ5[ω0])}
・・・(415)
・{−sin(θ4[ω0]+θ00)}
+rk・ω0・sin(ω0・t)・b4[ω0]
・{cos(θ4[ω0]+θ00)} ・・・(416)
E2=rk・ω0・cos(ω0・t)・b5[ω0]
・{sin(θ5[ω0]+θ00)}
+rk・ω0・sin(ω0・t)・b5[ω0]
・{−cos(θ5[ω0]+θ00)} ・・・(417)
+rkv・sin(ω0・t)・b4[ω0]・sin(θ4[ω0]+θ01)
・・・(418)
Ev2=rkv・cos(ω0・t)・b5[ω0]・cos(θ5[ω0]+θ01)
+rkv・sin(ω0・t)・b5[ω0]・sin(θ5[ω0]+θ01)
・・・(419)
E810c=rk・ω0・b4[ω0]
・exp{j・(π/2+θ4[ω0]+θ00)}
+γ・rk・V・b4[ω0]・exp{j・(θ4[ω0]+θ01)}
・・・(420)
E820c=rk・ω0・b5[ω0]
・exp{j・(−π/2+θ5[ω0]+θ00)}
+γ・rk・V・b5[ω0]・exp{j・(θ5[ω0]+θ01)}
・・・(421)
E8s0=rk・exp{j・(θ4[ω0]+θ00)}
・[ω0・exp(j・π/2)
・{b4[ω0]−b5[ω0]・exp(j・Δθ5[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b4[ω0]+b5[ω0]・exp(j・Δθ5[ω0])}]
・・・(422)
E8d0=rk・exp{j・(θ4[ω0]+θ00)}
・[ω0・exp(j・π/2)
・{b4[ω0]+b5[ω0]・exp(j・Δθ5[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b4[ω0]−b5[ω0]・exp(j・Δθ5[ω0])}]
・・・(423)
|b4[ω0]+b5[ω0]・exp(j・Δθ5[ω0])|
≫|b4[ω0]−b5[ω0]・exp(j・Δθ5[ω0])| ・・・(424)
|ω0・exp(j・π/2)
・{b4[ω0]+b5[ω0]・exp(j・Δθ5[ω0])}|
≫|γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b4[ω0]−b5[ω0]・exp(j・Δθ5[ω0])}|
・・・(425)
EdA81≒E8d0 ・・・(426)
EdA81=rk・exp{j・(θ4[ω0]+θ00)}
・ω0・exp(j・π/2)
・{b4[ω0]+b5[ω0]・exp(j・Δθ5[ω0])}
・・・(427)
En80=(E8s0/EdA81)・ω0
=rk・exp{j・(θ4[ω0]+θ00)}
・[ω0・exp(j・π/2)
・{b4[ω0]−b5[ω0]・exp(j・Δθ5[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b4[ω0]+b5[ω0]・exp(j・Δθ5[ω0])}]
/[rk・exp{j・(θ4[ω0]+θ00)}・ω0・exp(j・π/2)
・{b4[ω0]+b5[ω0]・exp(j・Δθ5[ω0])}]・ω0
=ω0・{b4[ω0]−b5[ω0]・exp(j・Δθ5[ω0])}
/{b4[ω0]+b5[ω0]・exp(j・Δθ5[ω0])}
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(428)
En80=ω0・{b4−b5・exp(j・Δθ5)}
/{b4+b5・exp(j・Δθ5)}
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(429)
B4=b4[ω2]・cos(ω2・t−θ4[ω2]) ・・・(430)
B5=b5[ω2]・cos(ω2・t−θ5[ω2]) ・・・(431)
En82=ω2・{b4−b5・exp(j・Δθ5)}
/{b4+b5・exp(j・Δθ5)}
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(432)
EdA83=(En20−En22)・ω0/(ω0−ω2)
=[ω0・{b4−b5・exp(j・Δθ5)}
/{b4+b5・exp(j・Δθ5)}
+γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}・V
−ω2・{b4−b5・exp(j・Δθ5)}
/{b4+b5・exp(j・Δθ5)}
−γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}・V]
・ω0/(ω0−ω2)
=ω0・{b4−b5・exp(j・Δθ5)}
/{b4+b5・exp(j・Δθ5)} ・・・(433)
EvBn8=En80−EdA83
=ω0・{b4−b5・exp(j・Δθ5)}
/{b4+b5・exp(j・Δθ5)}
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V
−ω0・{b4−b5・exp(j・Δθ5)}
/{b4+b5・exp(j・Δθ5)}
=[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(434)
V=|EvBn8/[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]|
=|EvBn8|/γ ・・・(435)
|EdA81|=r8d0 ・・・(436)
そして、スパン補正部51aは、起電力差EdA81の角度∠EdA81を次式のように算出する。
∠EdA81=φ8d0 ・・・(437)
これで、ステップ603の処理が終了する。
|En80|=(r8s0/|EdA81|)・ω0 ・・・(438)
∠En80=φ8s0−∠EdA81 ・・・(439)
さらに、スパン補正部51aは、正規化起電力和En80の実軸成分En80xと虚軸成分En80yを次式のように算出する。
En80x=|En80|・cos(∠En80) ・・・(440)
En80y=|En80|・sin(∠En80) ・・・(441)
これで、ステップ604の処理が終了する。
|EdA82|=r8d2 ・・・(442)
そして、スパン補正部51aは、起電力差EdA82の角度∠EdA82を次式のように算出する。
∠EdA82=φ8d2 ・・・(443)
これで、ステップ605の処理が終了する。
|En82|=(r8s2/|EdA82|)・ω2 ・・・(444)
∠En82=φ8s2−∠EdA82 ・・・(445)
さらに、スパン補正部51aは、正規化起電力和En82の実軸成分En82xと虚軸成分En82yを次式のように算出する。
En82x=|En82|・cos(∠En82) ・・・(446)
En82y=|En82|・sin(∠En82) ・・・(447)
これで、ステップ606の処理が終了する。
EdA83x=(En80x−En82x)・ω0/(ω0−ω2) ・・(448)
EdA83y=(En80y−En82y)・ω0/(ω0−ω2) ・・(449)
|EvBn8|={(En80x−EdA83x)2
+(En80y−EdA83y)2}1/2 ・・・(450)
V=|EvBn8|/γ ・・・(451)
なお、比例係数γは、校正等により予め求めることができる定数である。信号変換部5aと流量出力部6aとは、以上のようなステップ601〜609の処理を例えばオペレータによって計測終了が指示されるまで(ステップ610においてYES)、一定周期毎に行う。なお、ステップ602〜609の処理は第2の励磁状態において行われる。
EdA83=(En82−En80)・ω2/(ω2−ω0) ・・・(452)
そして、次式のように正規化起電力和En82から差分EdA83を引くことによりv×B成分EvBn8を求めるようにすればよい。その他の処理は起電力和E8s0を0補正およびスパン補正の対象とする場合と同じである。
|EvBn8|=|En82−EdA83| ・・・(453)
次に、本発明の第9の実施の形態について説明する。本実施の形態の電磁流量計は1個の励磁コイルと2対の電極とを有するものであり、信号処理系を除く構成は図13に示した電磁流量計と同様であるので、図13の符号を用いて本実施の形態の原理を説明する。本実施の形態は、正規化の対象となる合成ベクトルVas0+Vbs0を検出する方法として基本原理で説明した第1の検出方法を用い、第1の∂A/∂t成分を抽出する方法として基本原理で説明した第1の抽出方法を用いるものである。
B14=b14・cos(ω0・t−θ14)+b14・cos(ω2・t−θ14) ・・・(454)
B15=b15・cos(ω0・t−θ15)+b15・cos(ω2・t−θ15) ・・・(455)
+b14[ω0]・sin(θ14[ω0])・sin(ω0・t)
+b14[ω2]・cos(θ14[ω2])・cos(ω2・t)
+b14[ω2]・sin(θ14[ω2])・sin(ω2・t)
・・・(456)
B15=b15[ω0]・cos(θ15[ω0])・cos(ω0・t)
+b15[ω0]・sin(θ15[ω0])・sin(ω0・t)
+b15[ω2]・cos(θ15[ω2])・cos(ω2・t)
+b15[ω2]・sin(θ15[ω2])・sin(ω2・t)
・・・(457)
dB14/dt=ω0・cos(ω0・t)・b14[ω0]
・{sin(θ14[ω0])}
+ω0・sin(ω0・t)・b14[ω0]
・{−cos(θ14[ω0])}
+ω2・cos(ω2・t)・b14[ω2]
・{sin(θ14[ω2])}
+ω2・sin(ω2・t)・b14[ω2]
・{−cos(θ14[ω2])} ・・・(458)
・{sin(θ15[ω0])}
+ω0・sin(ω0・t)・b15[ω0]
・{−cos(θ15[ω0])}
+ω2・cos(ω2・t)・b15[ω2]
・{sin(θ15[ω2])}
+ω2・sin(ω2・t)・b15[ω2]
・{−cos(θ15[ω2])} ・・・(459)
・{−sin(θ14[ω0]+θ00)}
+rk・ω0・sin(ω0・t)・b14[ω0]
・{cos(θ14[ω0]+θ00)}
+rk・ω2・cos(ω2・t)・b14[ω2]
・{−sin(θ14[ω2]+θ00)}
+rk・ω2・sin(ω2・t)・b14[ω2]
・{cos(θ14[ω2]+θ00)} ・・・(460)
・{sin(θ15[ω0]+θ00)}
+rk・ω0・sin(ω0・t)・b15[ω0]
・{−cos(θ15[ω0]+θ00)}
+rk・ω2・cos(ω2・t)・b15[ω2]
・{sin(θ15[ω2]+θ00)}
+rk・ω2・sin(ω2・t)・b15[ω2]
・{−cos(θ15[ω2]+θ00)} ・・・(461)
・cos(θ14[ω0]+θ01)
+rkv・sin(ω0・t)・b14[ω0]
・sin(θ14[ω0]+θ01)
+rkv・cos(ω2・t)・b14[ω2]
・cos(θ14[ω2]+θ01)
+rkv・sin(ω2・t)・b14[ω2]
・sin(θ14[ω2]+θ01) ・・・(462)
・cos(θ15[ω0]+θ01)
+rkv・sin(ω0・t)・b15[ω0]
・sin(θ15[ω0]+θ01)
+rkv・cos(ω2・t)・b15[ω2]
・cos(θ15[ω2]+θ01)
+rkv・sin(ω2・t)・b15[ω2]
・sin(θ15[ω2]+θ01) ・・・(463)
E910c=rk・ω0・b14[ω0]
・exp{j・(π/2+θ14[ω0]+θ00)}
+γ・rk・V・b14[ω0]・exp{j・(θ14[ω0]+θ01)}
・・・(464)
E912c=rk・ω2・b14[ω2]
・exp{j・(π/2+θ14[ω2]+θ00)}
+γ・rk・V・b14[ω2]・exp{j・(θ14[ω2]+θ01)}
・・・(465)
E920c=rk・(ω0)・b15[ω0]
・exp{j・(−π/2+θ15[ω0]+θ00)}
+γ・rk・V・b15[ω0]・exp{j・(θ15[ω0]+θ01)}
・・・(466)
E922c=rk・(ω2)・b15[ω2]
・exp{j・(−π/2+θ15[ω2]+θ00)}
+γ・rk・V・b15[ω2]・exp{j・(θ15[ω2]+θ01)}
・・・(467)
E9s0=rk・exp{j・(θ14[ω0]+θ00)}
・[ω0・exp(j・π/2)
・{b14[ω0]−b15[ω0]・exp(j・Δθ15[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b14[ω0]+b15[ω0]・exp(j・Δθ15[ω0])}]
・・・(468)
E9d0=rk・exp{j・(θ14[ω0]+θ00)}
・[ω0・exp(j・π/2)
・{b14[ω0]+b15[ω0]・exp(j・Δθ15[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b14[ω0]−b15[ω0]・exp(j・Δθ15[ω0])}]
・・・(469)
E9s2=rk・exp{j・(θ14[ω2]+θ00)}
・[ω2・exp(j・π/2)
・{b14[ω2]−b15[ω2]・exp(j・Δθ15[ω2])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b14[ω2]+b15[ω2]・exp(j・Δθ15[ω2])}]
・・・(470)
E9d2=rk・exp{j・(θ14[ω2]+θ00)}
・[ω2・exp(j・π/2)
・{b14[ω2]+b15[ω2]・exp(j・Δθ15[ω2])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b14[ω2]−b15[ω2]・exp(j・Δθ15[ω2])}]
・・・(471)
|b14[ω0]+b15[ω0]・exp(j・Δθ15[ω0])|
≫|b14[ω0]−b15[ω0]・exp(j・Δθ15[ω0])|
・・・(472)
|b14[ω2]+b15[ω2]・exp(j・Δθ15[ω2])|
≫|b15[ω2]−b15[ω2]・exp(j・Δθ15[ω2])|
・・・(473)
|ω0・exp(j・π/2)
・{b14[ω0]+b15[ω0]・exp(j・Δθ15[ω0])}|
≫|γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b14[ω0]−b15[ω0]・exp(j・Δθ15[ω0])}|
・・・(474)
|ω2・exp(j・π/2)
・{b14[ω2]+b15[ω2]・exp(j・Δθ15[ω2])}|
≫|γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b14[ω2]−b15[ω2]・exp(j・Δθ15[ω2])}|
・・・(475)
EdA91≒E9d0 ・・・(476)
EdA91=rk・exp{j・(θ14[ω0]+θ00)}
・ω0・exp(j・π/2)
・{b14[ω0]+b15[ω0]・exp(j・Δθ15[ω0])}
・・・(477)
En90=(E9s0/EdA91)・ω0
=rk・exp{j・(θ1[ω0]+θ00)}
・[ω0・exp(j・π/2)
・{b14[ω0]−b15[ω0]・exp(j・Δθ15[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b14[ω0]+b15[ω0]・exp(j・Δθ15[ω0])}]
/[rk・exp{j・(θ14[ω0]+θ00)}・ω0・exp(j・π/2)
・{b14[ω0]+b15[ω0]・exp(j・Δθ15[ω0])}]・ω0
=ω0・{b14[ω0]−b15[ω0]・exp(j・Δθ15[ω0])}
/{b14[ω0]+b15[ω0]・exp(j・Δθ15[ω0])}
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(478)
En90=ω0・{b14−b15・exp(j・Δθ15)}
/{b14+b15・exp(j・Δθ15)}
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(479)
EdA92≒E9d2 ・・・(480)
EdA92=rk・exp{j・(θ14[ω2]+θ00)}
・ω2・exp(j・π/2)
・{b14[ω2]+b15[ω2]・exp(j・Δθ15[ω2])}
・・・(481)
En92=ω2・{b14−b15・exp(j・Δθ15)}
/{b14+b15・exp(j・Δθ15)}
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(482)
EdA93=(En9a−En9b)・ω0/(ω0−ω2)
=[ω0・{b14−b15・exp(j・Δθ15)}
/{b14+b15・exp(j・Δθ15)}
+γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}・V
−ω2・{b14−b15・exp(j・Δθ15)}
/{b14+b15・exp(j・Δθ15)}
−γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}・V]
・ω0/(ω0−ω2)
=ω0・{b14−b15・exp(j・Δθ15)}
/{b14+b15・exp(j・Δθ15)} ・・・(483)
EvBn9=En90−EdA93
=ω0・{b14−b15・exp(j・Δθ15)}
/{b14+b15・exp(j・Δθ15)}
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V
−ω0・{b14−b15・exp(j・Δθ15)}
/{b14+b15・exp(j・Δθ15)}
=[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(484)
V=|EvBn9/[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]|
=|EvBn9|/γ ・・・(485)
|EdA91|=r9d0 ・・・(486)
そして、スパン補正部51aは、起電力差EdA91の角度∠EdA91を次式のように算出する。
∠EdA91=φ9d0 ・・・(487)
これで、ステップ702の処理が終了する。
|En90|=(r9s0/|EdA91|)・ω0 ・・・(488)
∠En90=φ9s0−∠EdA91 ・・・(489)
さらに、スパン補正部51aは、正規化起電力和En90の実軸成分En90xと虚軸成分En90yを次式のように算出する。
En90x=|En90|・cos(∠En90) ・・・(490)
En90y=|En90|・sin(∠En90) ・・・(491)
これで、ステップ703の処理が終了する。
|EdA92|=r9d2 ・・・(492)
そして、スパン補正部51aは、起電力差EdA92の角度∠EdA92を次式のように算出する。
∠EdA92=φ9d2 ・・・(493)
これで、ステップ704の処理が終了する。
|En92|=(r9s2/|EdA92|)・ω2 ・・・(494)
∠En92=φ9s2−∠EdA92 ・・・(495)
さらに、スパン補正部51aは、正規化起電力和En92の実軸成分En92xと虚軸成分En92yを次式のように算出する。
En92x=|En92|・cos(∠En92) ・・・(496)
En92y=|En92|・sin(∠En92) ・・・(497)
これで、ステップ705の処理が終了する。
EdA93x=(En90x−En92x)・ω0/(ω0−ω2) ・・(498)
EdA93y=(En90y−En92y)・ω0/(ω0−ω2) ・・(499)
|EvBn9|={(En90x−EdA93x)2
+(En90y−EdA93y)2}1/2 ・・・(500)
V=|EvBn9|/γ ・・・(501)
なお、比例係数γは、校正等により予め求めることができる定数である。信号変換部5aと流量出力部6aとは、以上のようなステップ701〜708の処理を例えばオペレータによって計測終了が指示されるまで(ステップ709においてYES)、一定周期毎に行う。
また、本実施の形態では、第8の実施の形態のように励磁周波数を切り替える必要がないため、より高速に流量を算出することが可能になる。
EdA93=(En92−En90)・ω2/(ω2−ω0) ・・・(502)
そして、次式のように正規化起電力和En92から差分EdA93を引くことによりv×B成分EvBn9を求めるようにすればよい。その他の処理は起電力和E9s0を0補正およびスパン補正の対象とする場合と同じである。
|EvBn9|=|En92−EdA93| ・・・(503)
次に、本発明の第10の実施の形態について説明する。本実施の形態の電磁流量計は1個の励磁コイルと2対の電極とを有するものであり、信号処理系を除く構成は図13に示した電磁流量計と同様であるので、図13の符号を用いて本実施の形態の原理を説明する。本実施の形態は、正規化の対象となる合成ベクトルVas0+Vbs0を検出する方法として基本原理で説明した第2の検出方法を用い、第1の∂A/∂t成分を抽出する方法として基本原理で説明した第2の抽出方法を用いるものである。
B16=b16・cos(ωp・t−θ16)+b16・cos(ωm・t−θ16) ・・・(504)
B17=b17・cos(ωp・t−θ17)+b17・cos(ωm・t−θ17) ・・・(505)
+b16[ωp]・sin(θ16[ωp])・sin(ωp・t)
+b16[ωm]・cos(θ16[ωm])・cos(ωm・t)
+b16[ωm]・sin(θ16[ωm])・sin(ωm・t)
・・・(506)
B17=b17[ωp]・cos(θ17[ωp])・cos(ωp・t)
+b17[ωp]・sin(θ17[ωp])・sin(ωp・t)
+b17[ωm]・cos(θ17[ωm])・cos(ωm・t)
+b17[ωm]・sin(θ17[ωm])・sin(ωm・t)
・・・(507)
dB16/dt=ωp・cos(ωp・t)・b16[ωp]
・{sin(θ16[ωp])}
+ωp・sin(ωp・t)・b16[ωp]
・{−cos(θ16[ωp])}
+ωm・cos(ωm・t)・b16[ωm]
・{sin(θ16[ωm])}
+ωm・sin(ωm・t)・b16[ωm]
・{−cos(θ16[ωm])} ・・・(508)
・{sin(θ17[ωp])}
+ωp・sin(ωp・t)・b17[ωp]
・{−cos(θ17[ωp])}
+ωm・cos(ωm・t)・b17[ωm]
・{sin(θ17[ωm])}
+ωm・sin(ωm・t)・b17[ωm]
・{−cos(θ17[ωm])} ・・・(509)
・{−sin(θ16[ωp]+θ00)}
+rk・ωp・sin(ωp・t)・b16[ωp]
・{cos(θ16[ωp]+θ00)}
+rk・ωm・cos(ωm・t)・b16[ωm]
・{−sin(θ16[ωm]+θ00)}
+rk・ωm・sin(ωm・t)・b16[ωm]
・{cos(θ16[ωm]+θ00)} ・・・(510)
・{sin(θ17[ωp]+θ00)}
+rk・ωp・sin(ωp・t)・b17[ωp]
・{−cos(θ17[ωp]+θ00)}
+rk・ωm・cos(ωp・t)・b17[ωm]
・{sin(θ17[ωm]+θ00)}
+rk・ωm・sin(ωm・t)・b17[ωm]
・{−cos(θ17[ωm]+θ00)} ・・・(511)
・cos(θ16[ωp]+θ01)
+rkv・sin(ωp・t)・b16[ωp]
・sin(θ16[ωp]+θ01)
+rkv・cos(ωm・t)・b16[ωm]
・cos(θ16[ωm]+θ01)
+rkv・sin(ωm・t)・b16[ωm]
・sin(θ16[ωm]+θ01) ・・・(512)
・cos(θ17[ωp]+θ01)
+rkv・sin(ωp・t)・b17[ωp]
・sin(θ17[ωp]+θ01)
+rkv・cos(ωm・t)・b17[ωm]
・cos(θ17[ωm]+θ01)
+rkv・sin(ωm・t)・b17[ωm]
・sin(θ17[ωm]+θ01) ・・・(513)
EX1pc=rk・ωp・b16[ωp]
・exp{j・(π/2+θ16[ωp]+θ00)}
+γ・rk・V・b16[ωp]・exp{j・(θ16[ωp]+θ01)}
・・・(514)
EX1mc=rk・ωm・b16[ωm]
・exp{j・(π/2+θ16[ωm]+θ00)}
+γ・rk・V・b16[ωm]・exp{j・(θ16[ωm]+θ01)}
・・・(515)
EX2pc=rk・(ωp)・b17[ωp]
・exp{j・(−π/2+θ17[ωp]+θ00)}
+γ・rk・V・b17[ωp]・exp{j・(θ17[ωp]+θ01)}
・・・(516)
EX2mc=rk・(ωm)・b17[ωm]
・exp{j・(−π/2+θ17[ωm]+θ00)}
+γ・rk・V・b17[ωm]・exp{j・(θ17[ωm]+θ01)}
・・・(517)
・[(ω0+Δω)・exp(j・π/2)
・{b16[ω0+Δω]・exp(j・θ16[ω0+Δω])
−b17[ω0+Δω]・exp(j・θ17[ω0+Δω])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b16[ω0+Δω]・exp(j・θ16[ω0+Δω])
+b17[ω0+Δω]・exp(j・θ17[ω0+Δω])}]
・・・(518)
EXsm0=rk・exp(j・θ00)
・[(ω0−Δω)・exp(j・π/2)
・{b16[ω0−Δω]・exp(j・θ16[ω0−Δω])
−b17[ω0−Δω]・exp(j・θ17[ω0−Δω])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b16[ω0−Δω]・exp(j・θ16[ω0−Δω])
+b17[ω0−Δω]・exp(j・θ17[ω0−Δω])}]
・・・(519)
EXdp0=rk・exp(j・θ00))
・[(ω0+Δω)・exp(j・π/2)
・{b16[ω0+Δω]・exp(j・θ16[ω0+Δω])
+b17[ω0+Δω]・exp(j・θ17[ω0+Δω])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b16[ω0+Δω]・exp(j・θ16[ω0+Δω])
−b17[ω0+Δω]・exp(j・θ17[ω0+Δω])}]
・・・(520)
EXdm0=rk・exp(j・θ00)
・[(ω0−Δω)・exp(j・π/2)
・{b16[ω0−Δω]・exp(j・θ16[ω0−Δω])
+b17[ω0−Δω]・exp(j・θ17[ω0−Δω])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b16[ω0−Δω]・exp(j・θ16[ω0−Δω])
−b17[ω0−Δω]・exp(j・θ17[ω0−Δω])}]
・・・(521)
EXss0=EXsp0+EXsm0
=rk・exp(j・θ00)
・[ω0・exp(j・π/2)
・{b16[ω0+Δω]・exp(j・θ16[ω0+Δω])
−b17[ω0+Δω]・exp(j・θ17[ω0+Δω])
+b16[ω0−Δω]・exp(j・θ16[ω0−Δω])
−b17[ω0−Δω]・exp(j・θ17[ω0−Δω])}
+Δω・exp(j・π/2)
・{b16[ω0+Δω]・exp(j・θ16[ω0+Δω])
−b17[ω0+Δω]・exp(j・θ17[ω0+Δω])
−b16[ω0−Δω]・exp(j・θ16[ω0−Δω])
+b17[ω0−Δω]・exp(j・θ17[ω0−Δω])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b16[ω0+Δω]・exp(j・θ16[ω0+Δω])
+b17[ω0+Δω]・exp(j・θ17[ω0+Δω])
+b16[ω0−Δω]・exp(j・θ16[ω0−Δω])
+b17[ω0−Δω]・exp(j・θ17[ω0−Δω])}]
・・・(522)
EXds0=EXdp0+EXdm0
=rk・exp(j・θ00)
・[ω0・exp(j・π/2)
・{b16[ω0+Δω]・exp(j・θ16[ω0+Δω])
+b17[ω0+Δω]・exp(j・θ17[ω0+Δω])
+b16[ω0−Δω]・exp(j・θ16[ω0−Δω])
+b17[ω0−Δω]・exp(j・θ17[ω0−Δω])}
+Δω・exp(j・π/2)
・{b16[ω0+Δω]・exp(j・θ16[ω0+Δω])
+b17[ω0+Δω]・exp(j・θ17[ω0+Δω])
−b16[ω0−Δω]・exp(j・θ16[ω0−Δω])
−b17[ω0−Δω]・exp(j・θ17[ω0−Δω])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b16[ω0+Δω]・exp(j・θ16[ω0+Δω])
−b17[ω0+Δω]・exp(j・θ17[ω0+Δω])
+b16[ω0−Δω]・exp(j・θ16[ω0−Δω])
−b17[ω0−Δω]・exp(j・θ17[ω0−Δω])}]
・・・(523)
2・b16[ω0]・exp(j・θ16[ω0])
≒b16[ω0+Δω]・exp(j・θ16[ω0+Δω])
+b16[ω0−Δω]・exp(j・θ16[ω0−Δω]) ・・・(524)
2・b17[ω0]・exp(j・θ17[ω0])
≒b17[ω0+Δω]・exp(j・θ17[ω0+Δω])
+b17[ω0−Δω]・exp(j・θ17[ω0−Δω]) ・・・(525)
・{2・b16[ω0]・exp(j・θ16[ω0])}|
≫|±Δω・exp(j・π/2)
・{b16[ω0+Δω]・exp(j・θ16[ω0+Δω])
−b16[ω0−Δω]・exp(j・θ16[ω0−Δω])}|
・・・(526)
|ω0・exp(j・π/2)
・{2・b17[ω0]・exp(j・θ17[ω0])}|
≫|±Δω・exp(j・π/2)
・{b17[ω0+Δω]・exp(j・θ17[ω0+Δω])
−b17[ω0−Δω]・exp(j・θ17[ω0−Δω])}|
・・・(527)
EXss0a≒EXss0 ・・・(528)
EXss0a=rk・exp(j・θ00)
・[ω0・exp(j・π/2)
・{2・b16[ω0]・exp(j・θ16[ω0])
−2・b17[ω0]・exp(j・θ17[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{2・b16[ω0]・exp(j・θ16[ω0])
+2・b17[ω0]・exp(j・θ17[ω0])}
・・・(529)
EXds0a≒EXds0 ・・・(530)
EXds0a=rk・exp(j・θ00)
・[ω0・exp(j・π/2)
・{2・b16[ω0]・exp(j・θ16[ω0])
+2・b17[ω0]・exp(j・θ17[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{2・b16[ω0]・exp(j・θ16[ω0])
−2・b17[ω0]・exp(j・θ17[ω0])}]
・・・(531)
EXss0b=2・rk・exp{j・(θ16[ω0]+θ00)}
・[ω0・exp(j・π/2)
・{b16[ω0]−b17[ω0]・exp(j・Δθ17[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b16[ω0]+b17[ω0]・exp(j・Δθ17[ω0])}]
・・・(532)
EXds0b=2・rk・exp{j・(θ16[ω0]+θ00)}
・[ω0・exp(j・π/2)
・{b16[ω0]+b17[ω0]・exp(j・Δθ17[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b16[ω0]−b17[ω0]・exp(j・Δθ17[ω0])}]
・・・(533)
|b16[ω0]+b17[ω0]・exp(j・Δθ17[ω0])|
≫|b16[ω0] −b17[ω0]・exp(j・Δθ17[ω0])|
・・・(534)
|ω0・exp(j・π/2)
・{b16[ω0]+b17[ω0]・exp(j・Δθ17[ω0])}|
≫|γ・V・exp(j・Δθ01)・b16[ω0]
−b17[ω0]・exp(j・Δθ17[ω0])| ・・・(535)
EdAX1≒EXds0b≒EXds0 ・・・(536)
EdAX1=2・rk・exp{j・(θ16[ω0]+θ00)}
・ω0・exp(j・π/2)
・{b16[ω0]+b17[ω0]・exp(j・Δθ17[ω0])}
・・・(537)
EnX0=(EXss0b/EdAX1)・ω0
=2・rk・exp{j・(θ16[ω0]+θ00)}
・[ ω0・exp(j・π/2)
・{b16[ω0]−b17[ω0]・exp(j・Δθ17[ω0])}
+γ・V・exp(j・Δθ01)
・{b16[ω0]+b17[ω0]・exp(j・Δθ17[ω0])}]
/[2・rk・exp{j・(θ16[ω0]+θ00)}
・ω0・exp(j・π/2)
・{b16[ω0]+b17[ω0]・exp(j・Δθ17[ω0])}]・ω0
=ω0・{b16[ω0]−b17[ω0]・exp(j・Δθ17[ω0])}
/{b16[ω0]+b17[ω0]・exp(j・Δθ17[ω0])}
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(538)
EnX0=ω0・{b16−b17・exp(j・Δθ17)}
/{b16+b17・exp(j・Δθ17)}
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(539)
B16=b16[ωc]・cos(θ16[ωc])・cos(ωc・t)
+b16[ωc]・sin(θ16[ωc])・sin(ωc・t)
+b16[ωd]・cos(θ16[ωd])・cos(ωd・t)
+b16[ωd]・sin(θ16[ωd])・sin(ωd・t)
・・・(540)
B17=b17[ωc]・cos(θ17[ωc])・cos(ωc・t)
+b17[ωc]・sin(θ17[ωc])・sin(ωc・t)
+b17[ωd]・cos(θ17[ωd])・cos(ωd・t)
+b17[ωd]・sin(θ17[ωd])・sin(ωd・t)
・・・(541)
EnX2=ω2・{b16−b17・exp(j・Δθ17)}
/{b16+b17・exp(j・Δθ17)}
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(542)
EdAX3=(EnX0−EnX2)・ω0/(ω0−ω2)
=[{b16−b17・exp(j・Δθ17)}
/{b16+b17・exp(j・Δθ17)}
・ω0+γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}・V
−{b16−b17・exp(j・Δθ17)}
/{b16+b17・exp(j・Δθ17)}
・ω2−γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}・V]
・ω0/(ω0−ω2)
={b16−b17・exp(j・Δθ17)}
/{b16+b17・exp(j・Δθ17)}・ω0 ・・(543)
EvBnX=EnX0−EdAX3
={b16−b17・exp(j・Δθ17)}
/{b16+b17・exp(j・Δθ17)}・ω0
+[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V
−{b16−b17・exp(j・Δθ17)}
/{b16+b17・exp(j・Δθ17)}・ω0
=[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]・V ・・・(544)
V=|EvBnX/[γ・exp{j・(−π/2+Δθ01)}]|
=|EvBnX|/γ ・・・(545)
|EdAX1|=rXds0 ・・・(546)
そして、スパン補正部51aは、起電力差の和EdAX1の角度∠EdAX1を次式のように算出する。
∠EdAX1=φXds0 ・・・(547)
これで、ステップ805の処理が終了する。
|EnX0|=(rXss0/|EdAX1|)・ω0 ・・・(548)
∠EnX0=φXss0−∠EdAX1 ・・・(549)
さらに、スパン補正部51aは、正規化起電力和EnX0の実軸成分EnX0xと虚軸成分EnX0yを次式のように算出する。
EnX0x=|EnX0|・cos(∠EnX0) ・・・(550)
EnX0y=|EnX0|・sin(∠EnX0) ・・・(551)
これで、ステップ806の処理が終了する。
|EdAX2|=rXds2 ・・・(552)
そして、スパン補正部51aは、起電力差の和EdAX2の角度∠EdAX2を次式のように算出する。
∠EdAX2=φXds2 ・・・(553)
これで、ステップ807の処理が終了する。
|EnX2|=(rXss2/|EdAX2|)・ω2 ・・・(554)
∠EnX2=φXss2−∠EdAX2 ・・・(555)
さらに、スパン補正部51aは、正規化起電力和EnX2の実軸成分EnX2xと虚軸成分EnX2yを次式のように算出する。
EnX2x=|EnX2|・cos(∠EnX2) ・・・(556)
EnX2y=|EnX2|・sin(∠EnX2) ・・・(557)
これで、ステップ808の処理が終了する。
EdAX3x=(EnX0x−EnX2x)・ω0/(ω0−ω2) ・・(558)
EdAX3y=(EnX0y−EnX2y)・ω0/(ω0−ω2) ・・(559)
|EvBnX|={(EnX0x−EdAX3x)2
+(EnX0y−EdAX3y)2}1/2 ・・・(560)
V=|EvBnX|/γ ・・・(561)
なお、比例係数γは、校正等により予め求めることができる定数である。信号変換部5aと流量出力部6aとは、以上のようなステップ801〜811の処理を例えばオペレータによって計測終了が指示されるまで(ステップ812においてYES)、一定周期毎に行う。なお、ステップ803〜811の処理は第2の励磁状態において行われる。
EdAX3=(EnX2−EnX0)・ω2/(ω2−ω0) ・・・(562)
そして、次式のように正規化起電力和EnX2から差分EdAX3を引くことによりv×B成分EvBnXを求めるようにすればよい。その他の処理は起電力和の和EXss0を0補正およびスパン補正の対象とする場合と同じである。
|EvBnX|=|EnX2−EdAX3| ・・・(563)
Claims (21)
- 被測定流体が流れる測定管と、
この測定管に配設され、前記流体に印加される磁場と前記流体の流れとによって生じた起電力を検出する電極と、
この電極を含む、前記測定管の軸方向と垂直な第1の平面に対して非対称かつ時間変化する磁場を前記流体に印加する励磁部と、
前記電極で検出される、前記流体の流速とは無関係な∂A/∂t成分の起電力と前記流体の流速に起因するv×B成分の起電力との合成起電力から、第1の周波数における第1の∂A/∂t成分と第1の補正対象起電力とを抽出すると共に、第2の周波数における第2の∂A/∂t成分と第2の補正対象起電力とを抽出し、前記抽出した第1の∂A/∂t成分に基づいて前記第1の補正対象起電力の中のv×B成分の流速の大きさVにかかる係数であるスパンの変動要因を除去すると共に、前記抽出した第2の∂A/∂t成分に基づいて前記第2の補正対象起電力の中のv×B成分の流速の大きさVにかかる係数であるスパンの変動要因を除去するスパン補正を行うスパン補正部と、
前記スパン補正された第1の補正対象起電力と前記スパン補正された第2の補正対象起電力に基づいて、前記流体の流速とは無関係であり、前記磁場の時間変化に起因する第3の∂A/∂t成分を抽出し、このスパン補正された2つの補正対象起電力のうちいずれか1つの中から、前記抽出した第3の∂A/∂t成分を取り除くことによりv×B成分を抽出する0点補正部と、
前記抽出されたv×B成分から前記流体の流量を算出する流量出力部とを備えることを特徴とする電磁流量計。 - 請求項1記載の電磁流量計において、
前記励磁部は、前記電極を含む、前記測定管の軸方向と垂直な第1の平面から第1のオフセットを設けて離れた位置に配設された第1の励磁コイルと、前記第1の平面から第2のオフセットを設けて離れた位置に、前記第1の平面を挟んで前記第1の励磁コイルと対向するように配設された第2の励磁コイルと、前記第1の励磁コイルに供給する励磁電流と第2の励磁コイルに供給する励磁電流の位相差および励磁角周波数を切り替えながら、前記第1の励磁コイルと第2の励磁コイルに励磁電流を供給する電源部とからなることを特徴とする電磁流量計。 - 請求項2記載の電磁流量計において、
前記スパン補正部は、前記第1の励磁コイルにより発生する第1の磁場と前記第2の励磁コイルにより発生する第2の磁場との位相差がΔθ3で、励磁角周波数がω0の第1の励磁状態と、この第1の励磁状態に対して前記第1の磁場と第2の磁場との位相差をΔθ3+πに変更した第2の励磁状態と、前記第1の励磁状態に対して励磁角周波数をω2に変更した第3の励磁状態と、前記第2の励磁状態に対して励磁角周波数をω2に変更した第4の励磁状態の4つの励磁状態の各々において前記電極で検出される合成起電力の振幅と位相を求め、これらの振幅と位相に基づいて前記第2の励磁状態の合成起電力を前記第1の∂A/∂t成分として抽出すると共に、前記第4の励磁状態の合成起電力を前記第2の∂A/∂t成分として抽出し、前記第1の励磁状態の合成起電力を第1の補正対象起電力として、前記抽出した第1の∂A/∂t成分に基づいて前記第1の補正対象起電力の中のv×B成分に含まれるスパンの変動要因を除去すると共に、前記第3の励磁状態の合成起電力を第2の補正対象起電力として、前記抽出した第2の∂A/∂t成分に基づいて前記第2の補正対象起電力の中のv×B成分に含まれるスパンの変動要因を除去するスパン補正を行い、
前記0点補正部は、前記スパン補正された第1の補正対象起電力と前記スパン補正された第2の補正対象起電力との差を前記第3の∂A/∂t成分として抽出し、このスパン補正された2つの補正対象起電力のうちいずれか1つの中から、前記抽出した第3の∂A/∂t成分を取り除くことによりv×B成分を抽出することを特徴とする電磁流量計。 - 請求項1記載の電磁流量計において、
前記励磁部は、前記電極を含む、前記測定管の軸方向と垂直な第1の平面から第1のオフセットを設けて離れた位置に配設された第1の励磁コイルと、前記第1の平面から第2のオフセットを設けて離れた位置に、前記第1の平面を挟んで前記第1の励磁コイルと対向するように配設された第2の励磁コイルと、前記第1の励磁コイルに供給する励磁電流と第2の励磁コイルに供給する励磁電流の位相差を切り替えながら、複数の励磁角周波数を同時に与える励磁電流を前記第1の励磁コイルと第2の励磁コイルに供給する電源部とからなることを特徴とする電磁流量計。 - 請求項4記載の電磁流量計において、
前記電源部は、角周波数ω0とω2の異なる2つの励磁角周波数を同時に与える励磁電流を前記第1の励磁コイルと第2の励磁コイルに供給し、
前記スパン補正部は、前記第1の励磁コイルにより発生する第1の磁場と前記第2の励磁コイルにより発生する第2の磁場との位相差がΔθ7で、励磁角周波数がω0,ω2の第1の励磁状態と、この第1の励磁状態に対して前記第1の磁場と第2の磁場との位相差をΔθ7+πに変更した第2の励磁状態の2つの励磁状態の各々において前記電極で検出される合成起電力の振幅と位相を求め、これらの振幅と位相に基づいて前記第2の励磁状態の合成起電力の角周波数ω0の成分を前記第1の∂A/∂t成分として抽出すると共に、前記第2の励磁状態の合成起電力の角周波数ω2の成分を前記第2の∂A/∂t成分として抽出し、前記第1の励磁状態の合成起電力の角周波数ω0の成分を第1の補正対象起電力として、前記抽出した第1の∂A/∂t成分に基づいて前記第1の補正対象起電力の中のv×B成分に含まれるスパンの変動要因を除去すると共に、前記第1の励磁状態の合成起電力の角周波数ω2の成分を第2の補正対象起電力として、前記抽出した第2の∂A/∂t成分に基づいて前記第2の補正対象起電力の中のv×B成分に含まれるスパンの変動要因を除去するスパン補正を行い、
前記0点補正部は、前記スパン補正された第1の補正対象起電力と前記スパン補正された第2の補正対象起電力との差を前記第3の∂A/∂t成分として抽出し、このスパン補正された2つの補正対象起電力のうちいずれか1つの中から、前記抽出した第3の∂A/∂t成分を取り除くことによりv×B成分を抽出することを特徴とする電磁流量計。 - 請求項1記載の電磁流量計において、
前記励磁部は、前記電極を含む、前記測定管の軸方向と垂直な第1の平面から第1のオフセットを設けて離れた位置に配設された第1の励磁コイルと、前記第1の平面から第2のオフセットを設けて離れた位置に、前記第1の平面を挟んで前記第1の励磁コイルと対向するように配設された第2の励磁コイルと、前記第1の励磁コイルに供給する励磁電流と第2の励磁コイルに供給する励磁電流の位相差および励磁角周波数を切り替えながら、前記第1の励磁コイルと第2の励磁コイルに複数の励磁角周波数を同時に与える励磁電流を供給する電源部とからなることを特徴とする電磁流量計。 - 請求項6記載の電磁流量計において、
前記電源部は、角周波数ω0±Δωの異なる2つの励磁角周波数を同時に与える励磁電流を前記第1の励磁コイルと第2の励磁コイルに供給する励磁状態と、角周波数ω2±Δωの異なる2つの励磁角周波数を同時に与える励磁電流を前記第1の励磁コイルと第2の励磁コイルに供給する励磁状態とを切り換えながら前記励磁コイルに励磁電流を供給し、
前記スパン補正部は、前記第1の励磁コイルにより発生する第1の磁場と前記第2の励磁コイルにより発生する第2の磁場との位相差がΔθ9で、励磁角周波数がω0±Δωの第1の励磁状態と、この第1の励磁状態に対して前記第1の磁場と第2の磁場との位相差をΔθ9+πに変更した第2の励磁状態と、前記第1の励磁状態に対して励磁角周波数をω2±Δωに変更した第3の励磁状態と、この第3の励磁状態に対して前記第1の磁場と第2の磁場との位相差をΔθ9+πに変更した第4の励磁状態の4つの励磁状態の各々において前記電極で検出される合成起電力の振幅と位相を求め、これらの振幅と位相に基づいて前記第2の励磁状態の合成起電力の角周波数ω0+Δωの成分と角周波数ω0−Δωの成分との起電力和を前記第1の∂A/∂t成分として抽出すると共に、前記第4の励磁状態の合成起電力の角周波数ω2+Δωの成分と角周波数ω2−Δωの成分との起電力和を前記第2の∂A/∂t成分として抽出し、前記第1の励磁状態の合成起電力の角周波数ω0+Δωの成分と角周波数ω0−Δωの成分との起電力和を第1の補正対象起電力として、前記抽出した第1の∂A/∂t成分に基づいて前記第1の補正対象起電力の中のv×B成分に含まれるスパンの変動要因を除去すると共に、前記第3の励磁状態の合成起電力の角周波数ω2+Δωの成分と角周波数ω2−Δωの成分との起電力和を第2の補正対象起電力として、前記抽出した第2の∂A/∂t成分に基づいて前記第2の補正対象起電力の中のv×B成分に含まれるスパンの変動要因を除去するスパン補正を行い、
前記0点補正部は、前記スパン補正された第1の補正対象起電力と前記スパン補正された第2の補正対象起電力との差を前記第3の∂A/∂t成分として抽出し、このスパン補正された2つの補正対象起電力のうちいずれか1つの中から、前記抽出した第3の∂A/∂t成分を取り除くことによりv×B成分を抽出することを特徴とする電磁流量計。 - 請求項1記載の電磁流量計において、
前記励磁部は、前記電極を含む、前記測定管の軸方向と垂直な第1の平面から第1のオフセットを設けて離れた位置に配設された第1の励磁コイルと、前記第1の平面から第2のオフセットを設けて離れた位置に、前記第1の平面を挟んで前記第1の励磁コイルと対向するように配設された第2の励磁コイルと、前記第1の励磁コイルと第2の励磁コイルに複数の励磁角周波数を同時又は交互に与える励磁電流を供給する電源部とからなることを特徴とする電磁流量計。 - 請求項8記載の電磁流量計において、
前記電源部は、複数の周波数の搬送波をこの搬送波と異なる周波数の変調波によって変調した複数の成分を同時又は交互に与える励磁電流を前記第1の励磁コイルと第2の励磁コイルに供給することを特徴とする電磁流量計。 - 請求項9記載の電磁流量計において、
前記電源部は、角周波数ω0の搬送波を角周波数ω1の変調波によって振幅変調した第1の励磁電流を前記第1の励磁コイルに供給すると同時に、前記角周波数ω0の搬送波を前記第1の励磁電流の変調波に対して同一角周波数で逆位相の変調波によって振幅変調した第2の励磁電流を前記第2の励磁コイルに供給する第1の励磁状態と、角周波数ω2の搬送波を角周波数ω1の変調波によって振幅変調した第3の励磁電流を前記第1の励磁コイルに供給すると同時に、前記角周波数ω2の搬送波を前記第3の励磁電流の変調波に対して同一角周波数で逆位相の変調波によって振幅変調した第4の励磁電流を前記第2の励磁コイルに供給する第2の励磁状態とを切り換えながら、前記第1の励磁コイルと第2の励磁コイルに励磁電流を供給し、
前記スパン補正部は、前記第1の励磁状態と第2の励磁状態の各々において前記電極で検出される合成起電力の振幅と位相を求め、これらの振幅と位相に基づいて前記第1の励磁状態の合成起電力の角周波数ω0+ω1の成分と角周波数ω0−ω1の成分との起電力和を前記第1の∂A/∂t成分として抽出すると共に、前記第2の励磁状態の合成起電力の角周波数ω2+ω1の成分と角周波数ω2−ω1の成分との起電力和を前記第2の∂A/∂t成分として抽出し、前記第1の励磁状態の合成起電力の角周波数ω0の成分を第1の補正対象起電力として、前記抽出した第1の∂A/∂t成分に基づいて前記第1の補正対象起電力の中のv×B成分に含まれるスパンの変動要因を除去すると共に、前記第2の励磁状態の合成起電力の角周波数ω2の成分を第2の補正対象起電力として、前記抽出した第2の∂A/∂t成分に基づいて前記第2の補正対象起電力の中のv×B成分に含まれるスパンの変動要因を除去するスパン補正を行い、
前記0点補正部は、前記スパン補正された第1の補正対象起電力と前記スパン補正された第2の補正対象起電力との差を前記第3の∂A/∂t成分として抽出し、このスパン補正された2つの補正対象起電力のうちいずれか1つの中から、前記抽出した第3の∂A/∂t成分を取り除くことによりv×B成分を抽出することを特徴とする電磁流量計。 - 請求項9記載の電磁流量計において、
前記電源部は、角周波数ω0の搬送波を角周波数ω1の変調波によって振幅変調した第1の励磁電流を前記第1の励磁コイルに供給すると同時に、前記角周波数ω0の搬送波を前記第1の励磁電流の変調波に対して同一角周波数で逆位相の変調波によって振幅変調した第2の励磁電流を前記第2の励磁コイルに供給する第1の励磁状態と、角周波数ω2の搬送波を角周波数ω1の変調波によって振幅変調した第3の励磁電流を前記第1の励磁コイルに供給すると同時に、前記角周波数ω2の搬送波を前記第3の励磁電流の変調波に対して同一角周波数で逆位相の変調波によって振幅変調した第4の励磁電流を前記第2の励磁コイルに供給する第2の励磁状態とを切り換えながら、前記第1の励磁コイルと第2の励磁コイルに励磁電流を供給し、
前記スパン補正部は、前記第1の励磁状態と第2の励磁状態の各々において前記電極で検出される合成起電力の振幅と位相を求め、これらの振幅と位相に基づいて前記第1の励磁状態の合成起電力の角周波数ω0の成分を前記第1の∂A/∂t成分として抽出すると共に、前記第2の励磁状態の合成起電力の角周波数ω2の成分を前記第2の∂A/∂t成分として抽出し、前記第1の励磁状態の合成起電力の角周波数ω0+ω1の成分と角周波数ω0−ω1の成分との起電力和を第1の補正対象起電力として、前記抽出した第1の∂A/∂t成分に基づいて前記第1の補正対象起電力の中のv×B成分に含まれるスパンの変動要因を除去すると共に、前記第2の励磁状態の合成起電力の角周波数ω2+ω1の成分と角周波数ω2−ω1の成分との起電力和を第2の補正対象起電力として、前記抽出した第2の∂A/∂t成分に基づいて前記第2の補正対象起電力の中のv×B成分に含まれるスパンの変動要因を除去するスパン補正を行い、
前記0点補正部は、前記スパン補正された第1の補正対象起電力と前記スパン補正された第2の補正対象起電力との差を前記第3の∂A/∂t成分として抽出し、このスパン補正された2つの補正対象起電力のうちいずれか1つの中から、前記抽出した第3の∂A/∂t成分を取り除くことによりv×B成分を抽出することを特徴とする電磁流量計。 - 請求項9記載の電磁流量計において、
前記電源部は、角周波数ω0の搬送波を角周波数ω1の変調波によって位相変調又は周波数変調した第1の励磁電流を前記第1の励磁コイルに供給すると同時に、前記角周波数ω0の搬送波を前記第1の励磁電流の変調波に対して同一角周波数で逆位相の変調波によって位相変調又は周波数変調した第2の励磁電流を前記第2の励磁コイルに供給する第1の励磁状態と、角周波数ω2の搬送波を角周波数ω1の変調波によって位相変調又は周波数変調した第3の励磁電流を前記第1の励磁コイルに供給すると同時に、前記角周波数ω2の搬送波を前記第3の励磁電流の変調波に対して同一角周波数で逆位相の変調波によって位相変調又は周波数変調した第4の励磁電流を前記第2の励磁コイルに供給する第2の励磁状態とを切り換えながら、前記第1の励磁コイルと第2の励磁コイルに励磁電流を供給し、
前記スパン補正部は、前記第1の励磁状態と第2の励磁状態の各々において前記電極で検出される合成起電力の振幅と位相を求め、これらの振幅と位相に基づいて前記第1の励磁状態の合成起電力の角周波数ω0+ζ1・ω1(ζ1は正の整数)の成分と角周波数ω0−ζ1・ω1の成分との起電力和を前記第1の∂A/∂t成分として抽出すると共に、前記第2の励磁状態の合成起電力の角周波数ω2+ζ2・ω1(ζ2は正の整数)の成分と角周波数ω2−ζ2・ω1の成分との起電力和を前記第2の∂A/∂t成分として抽出し、前記第1の励磁状態の合成起電力の角周波数ω0の成分を第1の補正対象起電力として、前記抽出した第1の∂A/∂t成分に基づいて前記第1の補正対象起電力の中のv×B成分に含まれるスパンの変動要因を除去すると共に、前記第2の励磁状態の合成起電力の角周波数ω2の成分を第2の補正対象起電力として、前記抽出した第2の∂A/∂t成分に基づいて前記第2の補正対象起電力の中のv×B成分に含まれるスパンの変動要因を除去するスパン補正を行い、
前記0点補正部は、前記スパン補正された第1の補正対象起電力と前記スパン補正された第2の補正対象起電力との差を前記第3の∂A/∂t成分として抽出し、このスパン補正された2つの補正対象起電力のうちいずれか1つの中から、前記抽出した第3の∂A/∂t成分を取り除くことによりv×B成分を抽出することを特徴とする電磁流量計。 - 請求項9記載の電磁流量計において、
前記電源部は、角周波数ω0の搬送波を角周波数ω1の変調波によって位相変調又は周波数変調した第1の励磁電流を前記第1の励磁コイルに供給すると同時に、前記角周波数ω0の搬送波を前記第1の励磁電流の変調波に対して同一角周波数で逆位相の変調波によって位相変調又は周波数変調した第2の励磁電流を前記第2の励磁コイルに供給する第1の励磁状態と、角周波数ω2の搬送波を角周波数ω1の変調波によって位相変調又は周波数変調した第3の励磁電流を前記第1の励磁コイルに供給すると同時に、前記角周波数ω2の搬送波を前記第3の励磁電流の変調波に対して同一角周波数で逆位相の変調波によって位相変調又は周波数変調した第4の励磁電流を前記第2の励磁コイルに供給する第2の励磁状態とを切り換えながら、前記第1の励磁コイルと第2の励磁コイルに励磁電流を供給し、
前記スパン補正部は、前記第1の励磁状態と第2の励磁状態の各々において前記電極で検出される合成起電力の振幅と位相を求め、これらの振幅と位相に基づいて前記第1の励磁状態の合成起電力の角周波数ω0の成分を前記第1の∂A/∂t成分として抽出すると共に、前記第2の励磁状態の合成起電力の角周波数ω2の成分を前記第2の∂A/∂t成分として抽出し、前記第1の励磁状態の合成起電力の角周波数ω0+ζ1・ω1(ζ1は正の整数)の成分と角周波数ω0−ζ1・ω1の成分との起電力和を第1の補正対象起電力として、前記抽出した第1の∂A/∂t成分に基づいて前記第1の補正対象起電力の中のv×B成分に含まれるスパンの変動要因を除去すると共に、前記第2の励磁状態の合成起電力の角周波数ω2+ζ2・ω1(ζ2は正の整数)の成分と角周波数ω2−ζ2・ω1の成分との起電力和を第2の補正対象起電力として、前記抽出した第2の∂A/∂t成分に基づいて前記第2の補正対象起電力の中のv×B成分に含まれるスパンの変動要因を除去するスパン補正を行い、
前記0点補正部は、前記スパン補正された第1の補正対象起電力と前記スパン補正された第2の補正対象起電力との差を前記第3の∂A/∂t成分として抽出し、このスパン補正された2つの補正対象起電力のうちいずれか1つの中から、前記抽出した第3の∂A/∂t成分を取り除くことによりv×B成分を抽出することを特徴とする電磁流量計。 - 請求項1記載の電磁流量計において、
前記励磁部は、前記流体に磁場を印加する励磁コイルと、この励磁コイルに励磁角周波数を切り替えながら励磁電流を供給する電源部とからなり、
前記電極は、前記励磁コイルの軸を含む、前記測定管の軸方向と垂直な第2の平面から第1のオフセットを設けて離れた位置に配設された第1の電極と、前記第2の平面から第2のオフセットを設けて離れた位置に、前記第2の平面を挟んで前記第1の電極と対向するように配設された第2の電極とからなることを特徴とする電磁流量計。 - 請求項14記載の電磁流量計において、
前記電源部は、角周波数ω0の励磁電流を前記励磁コイルに供給する第1の励磁状態と、角周波数ω2の励磁電流を前記励磁コイルに供給する第2の励磁状態とを切り換えながら前記励磁コイルに励磁電流を供給し、
前記スパン補正部は、前記第1の励磁状態と第2の励磁状態の各々において前記第1の電極で検出される第1の合成起電力と前記第2の電極で検出される第2の合成起電力の振幅と位相を求め、これらの振幅と位相に基づいて前記第1の合成起電力と前記第2の合成起電力の同一励磁状態の起電力和および同一励磁状態の起電力差を前記第1の励磁状態と第2の励磁状態の各々について求め、前記第1の励磁状態の起電力差を前記第1の∂A/∂t成分として抽出すると共に、前記第2の励磁状態の起電力差を前記第2の∂A/∂t成分として抽出し、前記第1の励磁状態の起電力和を第1の補正対象起電力として、前記抽出した第1の∂A/∂t成分に基づいて前記第1の補正対象起電力の中のv×B成分に含まれるスパンの変動要因を除去すると共に、前記第2の励磁状態の起電力和を第2の補正対象起電力として、前記抽出した第2の∂A/∂t成分に基づいて前記第2の補正対象起電力の中のv×B成分に含まれるスパンの変動要因を除去するスパン補正を行い、
前記0点補正部は、前記スパン補正された第1の補正対象起電力と前記スパン補正された第2の補正対象起電力との差を前記第3の∂A/∂t成分として抽出し、このスパン補正された2つの補正対象起電力のうちいずれか1つの中から、前記抽出した第3の∂A/∂t成分を取り除くことによりv×B成分を抽出することを特徴とする電磁流量計。 - 請求項1記載の電磁流量計において、
前記励磁部は、前記流体に磁場を印加する励磁コイルと、複数の励磁角周波数を同時に与える励磁電流を前記励磁コイルに供給する電源部とからなり、
前記電極は、前記励磁コイルの軸を含む、前記測定管の軸方向と垂直な第2の平面から第1のオフセットを設けて離れた位置に配設された第1の電極と、前記第2の平面から第2のオフセットを設けて離れた位置に、前記第2の平面を挟んで前記第1の電極と対向するように配設された第2の電極とからなることを特徴とする電磁流量計。 - 請求項16記載の電磁流量計において、
前記電源部は、角周波数ω0とω2の異なる2つの励磁角周波数を同時に与える励磁電流を前記励磁コイルに供給し、
前記スパン補正部は、前記第1の電極で検出される第1の合成起電力と前記第2の電極で検出される第2の合成起電力の振幅と位相を求め、これらの振幅と位相に基づいて前記第1の合成起電力と第2の合成起電力の同一周波数成分の起電力和および同一周波数成分の起電力差を角周波数ω0とω2の各々について求め、前記角周波数ω0の起電力差を前記第1の∂A/∂t成分として抽出すると共に、前記角周波数ω2の起電力差を前記第2の∂A/∂t成分として抽出し、前記角周波数ω0の起電力和を第1の補正対象起電力として、前記抽出した第1の∂A/∂t成分に基づいて前記第1の補正対象起電力の中のv×B成分に含まれるスパンの変動要因を除去すると共に、前記角周波数ω2の起電力和を第2の補正対象起電力として、前記抽出した第2の∂A/∂t成分に基づいて前記第2の補正対象起電力の中のv×B成分に含まれるスパンの変動要因を除去するスパン補正を行い、
前記0点補正部は、前記スパン補正された第1の補正対象起電力と前記スパン補正された第2の補正対象起電力との差を前記第3の∂A/∂t成分として抽出し、このスパン補正された2つの補正対象起電力のうちいずれか1つの中から、前記抽出した第3の∂A/∂t成分を取り除くことによりv×B成分を抽出することを特徴とする電磁流量計。 - 請求項14記載の電磁流量計において、
前記電源部は、異なる2つの励磁角周波数を同時に与える励磁電流を前記励磁コイルに供給することを特徴とする電磁流量計。 - 請求項18記載の電磁流量計において、
前記電源部は、角周波数ω0±Δωの異なる2つの励磁角周波数を同時に与える励磁電流を前記励磁コイルに供給する第1の励磁状態と、角周波数ω2±Δωの異なる2つの励磁角周波数を同時に与える励磁電流を前記励磁コイルに供給する第2の励磁状態とを切り換えながら前記励磁コイルに励磁電流を供給し、
前記スパン補正部は、前記第1の励磁状態と第2の励磁状態の各々において前記第1の電極で検出される第1の合成起電力と前記第2の電極で検出される第2の合成起電力の振幅と位相を求め、これらの振幅と位相に基づいて前記第1の合成起電力と第2の合成起電力の同一周波数成分の起電力和および同一周波数成分の起電力差を、前記第1の励磁状態の角周波数ω0±Δωと前記第2の励磁状態の角周波数ω2±Δωの各々について求め、前記第1の励磁状態の角周波数ω0+Δωの起電力差と角周波数ω0−Δωの起電力差との和を前記第1の∂A/∂t成分として抽出すると共に、前記第2の励磁状態の角周波数ω2+Δωの起電力差と角周波数ω2−Δωの起電力差との和を前記第2の∂A/∂t成分として抽出し、前記第1の励磁状態の角周波数ω0+Δωの起電力和と角周波数ω0−Δωの起電力和との和を第1の補正対象起電力として、前記抽出した第1の∂A/∂t成分に基づいて前記第1の補正対象起電力の中のv×B成分に含まれるスパンの変動要因を除去すると共に、前記第2の励磁状態の角周波数ω2+Δωの起電力和と角周波数ω2−Δωの起電力和との和を第2の補正対象起電力として、前記抽出した第2の∂A/∂t成分に基づいて前記第2の補正対象起電力の中のv×B成分に含まれるスパンの変動要因を除去するスパン補正を行い、
前記0点補正部は、前記スパン補正された第1の補正対象起電力と前記スパン補正された第2の補正対象起電力との差を前記第3の∂A/∂t成分として抽出し、このスパン補正された2つの補正対象起電力のうちいずれか1つの中から、前記抽出した第3の∂A/∂t成分を取り除くことによりv×B成分を抽出することを特徴とする電磁流量計。 - 請求項1記載の電磁流量計において、
前記励磁部は、前記流体に磁場を印加する励磁コイルと、複数の励磁角周波数を同時又は交互に与える励磁電流を前記励磁コイルに供給する電源部とからなり、
前記電極は、前記励磁コイルの軸を含む、前記測定管の軸方向と垂直な第2の平面から第1のオフセットを設けて離れた位置に配設された第1の電極と、前記第2の平面から第2のオフセットを設けて離れた位置に、前記第2の平面を挟んで前記第1の電極と対向するように配設された第2の電極とからなることを特徴とする電磁流量計。 - 請求項20記載の電磁流量計において、
前記電源部は、複数の周波数の搬送波をこの搬送波と異なる周波数の変調波によって変調した複数の成分を同時又は交互に与える励磁電流を前記励磁コイルに供給することを特徴とする電磁流量計。
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