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JP4543868B2 - マルチカーエレベータ - Google Patents

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JP4543868B2
JP4543868B2 JP2004300904A JP2004300904A JP4543868B2 JP 4543868 B2 JP4543868 B2 JP 4543868B2 JP 2004300904 A JP2004300904 A JP 2004300904A JP 2004300904 A JP2004300904 A JP 2004300904A JP 4543868 B2 JP4543868 B2 JP 4543868B2
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Description

本発明は、マルチカーエレベータに係り、特に昇降路内に設けた複数のかごが循環移動するマルチカーエレベータに関する。
従来のマルチカーエレベータの例が、特許文献1に記載されている。この公報に記載のマルチカーエレベータでは、駆動輪とそらせ輪に平行に配置された2本の主索が巻き掛けられている。そしてこれらの主索は、上昇部と下降部と上下の水平部とを有するループを形成している。2本の主索間には連結梁が跨って連結されている。この連結梁に回転自在に乗りかごが取り付けられている。主索と乗りかごで循環ループを形成する。循環ループは複数組あり、各循環ループに駆動輪を独立して駆動する駆動源が設けられている。
特開平8−26629号公報
上記特許文献1に記載のマルチカーエレベータでは、複数のかごを独立して循環駆動させるように構成されており、マルチカーシステムを実現するための一手法が示されている。しかしながら、各ループの運転方法やロープと乗りかごの接続等については具体的に考慮されておらず、実際にマルチカーエレベータを実現する際の課題のいくつかを有している。例えば、主索がワイヤロープであるから、乗りかごが水平移動から垂直方向への移動に切り替わるときに、ワイヤロープに乗りかごの荷重が急激に負荷され、ロープ張力が変動して振動やロープのすべりを発生させるおそれがある。
本発明は上記従来技術の不具合に鑑みなされたものであり、その目的はマルチカーエレベータにおいて、安定して運転し信頼性を向上させることにある。本発明の他の目的は、マルチカーエレベータにおいて、振動や騒音を低減することにある。
上記目的を達成するために本発明は、対角上に配置した2本のロープの両端部に乗りかごを接続した乗りかご対を複数有し、乗りかご対を結ぶロープを滑らかな曲線上または滑らかな曲線と直線との混じった線上に配置した多数のロープ駆動プーリで駆動される循環型のマルチカーエレベータにおいて、前記2本のロープを駆動するロープ駆動手段を有し、このロープ駆動手段は駆動モータと、この駆動モータの動力を対角に配置したロープに伝達するロープ駆動系に伝達するベルト駆動シャフトと、ベルト駆動シャフトと駆動モータとに装架される第1の駆動ベルトとを有し、ロープ駆動系は前記多数のロープ駆動プーリと同軸に固定して取り付けられ同期して回転する駆動プーリと、この駆動プーリ間に位置するテンションローラと、前記駆動プーリとテンションローラに装架する第2の駆動ベルトとを有するものである。
また、本発明は、昇降路内に複数のかごを配置し、この複数のかごを対にして接続するロープと、このロープを駆動する駆動手段とを有し、この駆動手段は前記ロープを装架する多数のロープ駆動プーリを有し、この多数のロープ駆動プーリを昇降路の上方および下方に配置し、前記多数のロープ駆動プーリを駆動してかごを走行させるものであって、前記多数のロープ駆動プーリを円弧上もしくは滑らかな曲線上に分散させて配置し、前記複数のロープ駆動プーリをグループ化し、このグループ毎に前記多数のロープ駆動プーリを回転駆動する駆動モータを設け、各グループは前記かご対に対応しているマルチカーエレベータにおいて、前記ロープ駆動プーリが一端側に取り付けられた軸の他端側に第4の駆動プーリを取り付け、この軸はグループ毎にほぼ同一の長さであり、前記第4の駆動プーリにグループ毎に第2の駆動ベルトを装架し、前記モータはこの第2の駆動ベルトを第1の駆動ベルトを介して駆動し、同一グループの多数のロープ駆動プーリを同一回転数で回転させ、かご上部の対角位置にロープ締結部を配置し、昇降路の上方であってかごが直進する位置でのかごの対角位置に対応する位置に、前記ロープ駆動プーリおよび第4の駆動プーリを配置し、前記対をなすかごをロープ締結部でロープに接続して2系統のロープのループを形成し、前記駆動手段は、前記2系統のロープに対応して2個のロープ駆動系を有し、このロープ駆動系間に差動歯車装置を有するベルト駆動シャフトを配置し、このベルト駆動シャフトの中間部には第2の駆動プーリを、両端部には第3の駆動プーリを取り付け、前記モータに取り付けた第1の駆動プーリと前記第2の駆動プーリとを第1の駆動ベルトを介して連結し、両軸端部に配置された第3の駆動プーリには、それぞれ第2の駆動ベルトを介して前記第4の駆動プーリに連結し、前記第2の駆動ベルトおよび第3の駆動プーリ、第4の駆動プーリはロープ駆動系を構成し、前記駆動手段は前記2個のロープ駆動系を同期して駆動するものである。
本発明によれば、対をなす乗りかご同士をロープで接続して循環ループを形成し、このループを独立に駆動するとともにループ形状を卵形にしたので、マルチカーエレベータを安定して運転できる。また、ロープ荷重の急激な変動を緩和したので、振動や騒音を低減できる。
以下、本発明に係るマルチカーエレベータの一実施例を、図面を用いて説明する。図1は、マルチカーエレベータの全体構成図であり、正面図である。左右に並ぶ昇降路1A、1Bと、これらの昇降路1A、1Bの上下に位置する反転移動区間2A、2Bとから循環路が形成されている。循環路内では、6台のかご3が時計回りに移動する。循環路の長さのほぼ半分の位置にかご3A、3Bを対称配置し、このかご3A、3B間をロープ4A、4Bで接続する。この1対のかご3A、3Bと1対のロープ4A、4Bが、1個のグループを形成する。同様に、かご3C、3Dの対およびかご3E、3Fの対も、図示しない他のロープで締結され、他のグループを形成する。本実施例では、6台のかご3が3グループを構成している。
各かご3A〜3Fの上面の左前方と右後方には、ロープ締結具5が取り付けられている。かご3A〜3Fの左前方で締結するロープ4Aと、かご3A〜3Fの右後方で締結するロープ4Bの2系統が用いられる。各系統のロープ4A、4Bは、詳細を後述する上下のロープ締結ガイドレール13A〜13D内に複数配置した第1のプーリ(図1では図示を省略している)に巻きかけられており、ループを形成する。
以下、説明を簡単にするために、かご3A、3Bが形成するループの構成だけを説明する。かご3C、3Dが形成するループおよびかご3E、3Fが形成するループも同じ構成になっている。上方の反転移動区間2Aの上部であって建屋に固定して、駆動モータ23aが設けられている。駆動モータ23aの軸端にはピニオンが取り付けられており、ピニオンは差動歯車6aに噛み合っている。
差動歯車6aには前後方向にそれぞれ異なる出力軸が接続されており、前方の出力軸は前側のロープ4Aを駆動し、後方の出力軸は後ろ側のロープ4Bを駆動する。そのため、差動歯車6aの前後の出力軸には、ベルト駆動用プーリがそれぞれ取り付けられている。このベルト駆動用プーリに駆動ベルト24が装架される。駆動ベルト24は、上部のロープ締結具ガイドレール13A、13B内に配置した上述の複数の第1のプーリに同軸に取り付けられた第2のプーリにも装架されている。したがって、第2のプーリが回転すると第1のプーリも回転し、第1のプーリに装架したロープ4A、4Bの摩擦力でかご3を循環移動させる。
図2に、上方に移動する昇降路1Aにかご3Aを配置した様子を、正面図で示す。その他のかご3B〜3Fおよび昇降路1Bでも、同様の構成および動作になっている。昇降路1Aの左右両側には、上下に延びる直線状に形成されたガイドレール9A、9Bが配置されている。ガイドレール9Bは、隣の昇降路1Bのガイドレールにもなっている。このガイドレール9A、9Bに沿って回動可能なように、かご3Aの上面であって左右両端側およびかご3Aの下面であって左右両端側に、ガイドローラ8が取り付けられている。したがって、かご3Aは上下左右に取り付けたガイドローラ8を用いて、昇降路1Aをガイドレール9A、9Bに沿って上昇することが可能である。
かご3Aの上面には、かご3Aを懸架し駆動するロープ4A、4Bをかご3Aに取り付けるためのロープ締結具5が設置されている。かご3A上には、ロープ締結具支持材14が上方に延びて取り付けられており、このロープ締結具支持材14には水平方向に延びる回転軸15が設けられている。回転軸15は、ロープ締結具5に回転自在に係合している。このように回転軸15とロープ締結具5を配置すると、ロープ4A、4Bの軸芯上に回転軸15を配置しても、自重によりロープ締結具5は傾こうとする。そこで、ロープ締結具5のフレーム形状等を調整して、ロープ締結具5の重心をロープ4A、4Bの軸芯に一致させる。
そのため本実施例では、ロープ締結具釣り合いおもり7をロープ締結具5の回転軸15に取り付けている。さらに、ロープ締結具5の揺動により発生する振動を抑えるため、図示しない回転減衰装置を回転軸15に取り付ける。なお本実施例では、釣り合いおもり7でロープ締結具5が傾くのを防止しているが、昇降路1A、1Bにロープ締結具5を支持する上下に延びた直線状のガイドレールを設けるとともに、ロープ締結具5にロープ締結具ガイドローラ12を設け、このガイドローラ12をガイドレールに押し当てるようにしていもよい。また、ロープ締結具釣り合いおもり7や回転減衰装置の代わりに、回転軸15の回転を拘束するブレーキを取り付けてもよい。
図3に、左側の昇降路1Aから右側の昇降路1Bにかご3Aが反転移動する反転移動区間2Aの詳細を示す。下側の反転移動区間2Bも同様の構成であり、下側反転移動区間2Bにおけるかご3Aの動作も同様である。昇降路1A、1B中に設けたガイドレール9A、9Bの中の一方のガードレール9Aは、昇降路1Aから僅かに反転移動区間2A側に突き出る位置まで設けられている。一方、ガイドレール9Bは、昇降路1A、1Bにおいて、かご3Aの高さ程度内側の位置までしか設置されていない。これは、かご3Aが、反転移動区間2A、2Bで昇降路1A、1Bを横切ることを可能にするためである。
反転移動区間2A、2Bでは、かご3Aの左右を支持していたガイドレール9A、9Bがないので、かご3Aは下側に取り付けた反転用ガイドローラ10が接触する反転用ガイドレール11A、11Bを昇降路1A、1B内に設けている。反転用ガイドレール11A、11Bは円弧状をしており、かご3Aが横方向に移動するときに、かご3Aと干渉しないように、かご3Aの前面よりも前および後面よりも後ろに配置している。
ガイドレール9Bの上方では、ガイドレール11A、11Bは不連続になっている。これは、ロープ締結具5とガイドレール11A、11Bが干渉するのを避けるためである。ロープ締結具5の走行軌跡とガイドレール11A、11Bが交差する部分に、切欠き11x、11yを形成した。そして、一方のガイドローラ10が反転用ガイドレール11Aを通り過ぎて切欠き11xに達する前に、他方のガイドローラ10が反転用ガイドレール11Bと接触してかご3Aを支持できるようにガイドレール11A、11Bを配置した。なお、下側の反転移動区間2Bでは、ロープ締結具5とガイドレール11が干渉せずにガイドローラ10が円滑に進行できるので、切欠きを形成しない。
かご3Aの上面に設けたロープ締結具5は、回転軸15を中心に揺動可能であり、ロープ締結具5にはこの回転軸15を挟んで2個のロープ締結具ガイドローラ12が一方の面に、ほぼ回転軸15の位置であって他方の面に1個のロープ締結具ガイドローラ12が取り付けられている。このロープ締結具ガイドローラ12を案内するロープ締結具ガイドレール13A、13Bを、反転移動区間2A部に設けている。ロープ締結具ガイドレール13A、13Bの端点は、僅かに昇降区間1A、1Bまで延びている。ロープ締結具ガイドレール13A、13Bは反転用ガイドレール11A、11Bと相似な形をしており、前後方向に位置を変えて配置されている。そして、昇降路1A、1Bの隣り合う側では、干渉するものがないので互いに左右方向にオーバーラップしている。
下部反転移動区間2Bにも、同様にロープ締結具ガイドレール13C、13Dが設けられている。ロープ締結具ガイドレール13C、13Dは、下側に配置した反転用ガイドレール11と相似な形状をしており、左右方向内側で互いにオーバーラップしている。このロープ締結具ガイドレール13C、13Dも、互いに前後方向に位置を変えて設置されている。これにより、曲線部を有するロープ締結具ガイドレール13A〜13Dに沿ってかご3Aを走行させることができる。したがって、かご3Aは、上に設けたロープ締結具ガイドレール13A〜13Dにロープ締結具ガイドローラ12を、下に設けた反転用ガイドレール11、11A、11Bに反転用ガイドローラ10を当接させて横移動するので、かご3Aの揺れを抑制できる。
ロープ締結具5の取り付け位置、およびロープ締結具ガイドレール13A〜13Dの位置、反転用ガイドレール11、11A、11Bの位置の詳細を、図4を用いて説明する。図4は、エレベータシャフトに、マルチカーエレベータを配置したときの横断面図である。図の下側が前面扉側であり、図の上側が背面側である。かご3Aを例にとると、かご3Aの後ろ左隅の後方およびかご3Aの前右隅の前方に突き出て、ロープ締結具5が配設されている。この2個のロープ締結具5から延びるロープ4Ba、4Aaが、かご3Aを吊り下げている。したがって、かご3Aの重心と、2個のロープ締結具5を結ぶ線の中点とを一致させると、ロープ4Ba、4Aaに偏荷重が加わらず、安定してかご3Aを昇降できる。そのため、対をなすかご3A、3Bを吊り下げるロープの対4Aa、4Ba、かご3C、3Dを吊り下げるロープの対4Ab、4Bb、かご3E、3Fを吊り下げるロープの対4Ac、4Bcを、それぞれかご3A〜3Fに対して内側は内側(4Aa、4Ba)、中側は中側(4Ab、4Bb)、外側は外側(4Ac、4Bc)になるように配置した。
反転用ガイドレール11、11A、11Bは、上述したように反転移動区間2A、2Bでもかご3A〜3Fが通過できるように、かご3A〜3Fの通過領域から外れたかご3A〜3Fの前後方向に設けている。この反転用ガイドレール11、11A、11Bに対応して、反転用ガイドローラ10をかご3A〜3Fの下側であって前後左右4ヶ所に設ける。反転用ガイドレール11の前後方向さらに外側に、ロープ締結具ガイドレール13を設ける。
ロープ締結具5の詳細を、図5に示した正面図を用いて説明する。かご3Aの上面であって右前側に取り付けたロープ締結具5を例にとり、説明する。中央に幅広部16bが形成された細長いロープ締結具フレーム16の長さ方向中央部には、回転軸15が取り付けられている。幅広部16bの長さ方向端部付近には、上下1対のロープ締結プーリシャフト21が水平方向に延びており、各ロープ締結プーリシャフト21には、ロープ締結プーリ17が取り付けられている。上側のロープ4Aauは、ロープ締結プーリ17に巻回された後、ターミナル18bでスプリングロッド18の一端に接続される。
スプリングロッド18の他端には、ねじが形成されており、ナット20が係合する。スプリングロッド18には、スプリング19が取り付けられており、スプリング19の一端はナット20で保持される。スプリング19の他端は、ロープ締結具フレーム16に取り付けたスプリングストッパ22により保持される。このとき、スプリングロッド18は、スプリングストッパ22に形成した孔を摺動する。ナット20を締め付けると、スプリング19に復元力が発生し、ロープ4Aau、4Aadに十分な張力が与えられる。
なお、下側のロープ4Aadも、同様の構成になっている。したがって本実施例によれば、かご3Aの進行方向のロープ4Aauと後退方向のロープ4Aadでループを形成し、ロープ締結具5でそれらのロープ4Aau、4Aadを個別に締結する。これにより、1本の無端ロープを使用した時に比べ、ロープが伸びたときの調整やロープ交換が容易になる。
本実施例において、ロープ締結具フレーム16およびロープ締結プーリシャフト21をかご3Aの上下進行方向にスライド可能にし、図示しない直動アクチュエータでロープ締結プーリ17を上下動させれば、ロープ4Aa、4Abで繋がれたかご3A、3Bを、それぞれ独立して微小移動させることができる。かご3A〜3Dを微小移動可能なので、エレベータ乗り場で停止する時の階床調整が容易になる。ロープ締結具支持材14に上下伸縮機構を設けて、階床調整してもよい。また本実施例では、スプリング19を用いてロープ4Aa、4Abに張力を付与したが、ロープ締結具プーリシャフト21に回転アクチュエータを取り付ければ、アクティブにロープ4Aa、4Abの張力を調整できる。
図6に、かご3A、3Bを駆動するロープ4Aaの駆動系41の詳細を斜視図で示す。この図6は、かご3Aが昇降路1Aにあるときにかご3Aの上方を前面から見た図である。前側ロープ4Aaの駆動系41を示している。駆動系41は、かご3Aの背面左側上方に位置する。昇降路1Aの上方に形成された反転移動区間2Aには、部分円弧状のロープ締結具ガイドレール13Aが固定されている。同一形状の2本のロープ締結具ガイドレール13Aを向かい合わせに配置し、ロープ締結具ガイドレール間13Aにロープ4Aaを装架するロープ駆動プーリ26とアイドラプーリ38を配置する。
プーリ26、38は、ロープ締結具ガイドレール13Aに沿って配置されている。ロープ駆動プーリ26は、本実施例では7個あり、アイドラプーリ38はロープ駆動プーリ26列の両端に1個ずつ設けられている。各ロープ駆動プーリ26は、一方(図6では前側)のロープ締結具ガイドレール13Aを貫通するプーリ連結シャフト27の先端側に固定して取り付けられており、このシャフト27の先端は他方(図6では後ろ側)のロープ締結具ガイドレール13Aに回転自在に保持される。プーリ連結シャフト27の反対端には、詳細を後述する第4のベルト駆動プーリ25Dが固定して取り付けられている。したがって、第4のベルト駆動プーリ25Dとロープ駆動プーリ26とは、一緒に回転する。
かご3Aを挟んで駆動系の反対側(かご3Aの背面側)にも、ロープ4Baを駆動する駆動系42が同様の構成で設けられている。これら2個のロープ駆動系41、42は、2本のロープ4Aa、4Baの同期を取るために、同一の駆動モータ23で駆動される。図6では、かご3Aの後ろ側のロープ4Baを駆動する駆動系42の詳細を省略した。2つのロープ駆動系41、42を同一の駆動モータ23で駆動するために、ベルト駆動シャフト29の先端部に固定して設けた第3のベルト駆動プーリ25Cに装架する第2の駆動ベルト24Bを、第3のベルト駆動プーリが駆動する。ベルト駆動シャフト29の中間部には、第2のベルト駆動プーリ25Bが固定して取り付けられており、この第2のベルト駆動プーリ25Bと駆動モータ23の先端に取り付けた第1の駆動プーリとに、第1のベルト駆動ベルト24Aが装架されている。
本実施例では、第1の駆動ベルト24Aを用いて、駆動モータ23の動力をベルト駆動シャフト29に伝達しているが、駆動モータ23をベルト駆動シャフト29の近くに配置できるのであれば、歯車伝達機構を用いることができる。なお、図6では、差動歯車6の図示を省略した。
ベルト駆動シャフト29は、ロープ締結具ガイドレール13Aの斜め上方または上方に配置されている。ベルト駆動シャフト29の先端に設けた第3のベルト駆動プーリ25Cに装架する第2の駆動ベルト24Bは、ロープ締結具ガイドレール13Aを貫通して配置したプーリ連結シャフト27の先端に設けた第4のベルト駆動プーリ25Dにも装架される。さらに、第2の駆動ベルト24Bに張力を付与し第4ベルトの駆動プーリ25Dに十分な摩擦力を付与するために、第4のベルト駆動プーリ25D、25D間には、テンションローラ28が配置されており、このテンションローラ28にも第2の駆動ベルト24Bは装架される。第4のベルト駆動プーリ25Dとテンションローラ28とで形成される駆動プーリ群の両端部は、第4のベルト駆動プーリ25Dが配置されており、この端部の第4のベルト駆動プーリ25Dの上方には、第2の駆動ベルト24Bに適切な張力を付与するために、3個の第2のテンションローラ28A〜28Cが配置されている。
このように構成したロープ駆動系41では、ロープ4Aaは円弧状もしくは滑らかな曲線状に並べられた複数のロープ駆動プーリ26とアイドラプーリ38に巻きかけられる。1個のロープ駆動プーリ26は、プーリ連結シャフト27を介して1個の第4のベルト駆動プーリ25Dと直結している。プーリ連結シャフト27は、ロープ締結具ガイドレール13Aに軸支されている。複数のロープ駆動プーリ26は、第4のベルト駆動プーリ25Dに巻きかけた第2の駆動ベルト24Bにより同期回転する。
本実施例によれば、1個の駆動モータ23を用いて、複数のロープ駆動プーリ26を一斉に回転させ、ロープ4Aa、4Baとロープ駆動プーリ26とのトラクション力で、かご3A,3Bを同期して駆動させることができる。また、複数のロープ駆動プーリ26を円弧状もしくは直線を含む滑らかな曲線状に配置したので、大径のプーリを1個使用したときと同様の駆動力を発生するので、かご3Aが反転移動する際にロープ4Aa,4Baの張力が急激に変動するのを抑止できる。また本実施例によれば、かご3Aが反転移動区間2A、2Bを通過する際は、ロープ締結具ガイドローラ12がロープ締結具ガイドレール13上を走行する。そのため、ロープ締結具5が、ロープ駆動プーリ26に衝突するのを防止できる。
なお、ベルト駆動シャフト29の前後に取り付けた第3のベルト駆動プーリ25Cの径が相違していると、前後のロープ駆動プーリ26の回転速度が相違する。その場合、2本のロープ4Aa、4Baのいずれか一方は、ロープ駆動プーリ26との間にすべりを発生させながらかご3を駆動させる。その結果、ロープ4の摩耗が早まる。本実施例では、前後の第3のベルト駆動プーリ25Cを連結するベルト駆動シャフト29の間に、図示しない差動歯車6を介設している。これにより、2個の第3の駆動プーリ25Cの径の相違に起因する回転速度の差を吸収することができる。
上記実施例では、1対のかご3A,3Bの駆動系について説明したが、図1に示すように3対のかご3A〜3Fを同一昇降路内に設けたときの駆動系の詳細を、図7に示す。図7は、3対のかごグループを駆動する駆動系の正面図である。駆動系は、かご3A〜3Fが昇降路1Aにあるときに、かご3A〜3Fの右前上方に位置する。
添え字aを付した第1のかごグループと、添え字bを付した第2のかごグループと、添え字cを付した第3のかごグループのそれぞれは、各々異なる駆動モータ23a〜23cで駆動される。以下、説明を簡単にするために、一部については第1のかごグループについてのみ説明する。
駆動モータ23aの軸端に取り付けた第1の駆動プーリ25Aaには駆動ベルト24Aaが装架されている。この駆動ベルト24Aaは、他の駆動ベルト24Ab、24Acとは、独立に走行する。かごグループ毎に、駆動ベルト24Aa〜24Acを駆動する第4のベルト駆動プーリ25Da〜5Dc群が形成されている。各第4のベルト駆動プーリ25Daには、ロープ駆動プーリ26が連結されている。第4のベルト駆動プーリ25Da、25Db、25Dcは、それぞれロープ4Aaの走行方向に互いにずらして配置されている。
すなわち、第1のかごグループを駆動する第4のベルト駆動プーリ25Daと、第3のかごグループを駆動する第4のベルト駆動プーリ25Dcとの間に、第2のかごグループを駆動する第4のベルト駆動プーリ25Dbを配置する。また、第2のかごグループを駆動する第4のベルト駆動プーリ25Dbと第1のかごグループを駆動する第4のベルト駆動プーリ25Daとの間に、第3のかごグループを駆動する第4のベルト駆動プーリ25Dcを配置する。第4の駆動プーリとの間で適切なベルト張力が第2の駆動ベルト24Ba〜24Bcに付与されるように配置した中央のテンションローラ28Ba〜28Bcも、左右にずらして配置されている。
ロープ駆動プーリ部の詳細を、図8に斜視図で示す。各かごグループを駆動するロープ4Aa〜4Acは、ロープ駆動プーリ26a〜26c同士の間隔を狭くするために前後方向に位置をずらして配置されている。ロープ4Aa〜4Acが前後にずれて配置されているので、各ロープ4Aa〜4Acを装架するロープ駆動プーリ26a〜26cも前後方向にずらして配置される。また、第2の駆動ベルト24Ba〜24Bcが干渉しないように、第4のベルト駆動プーリ25Da〜25Dcをロープ駆動プーリ26a〜26cと同様に、前後方向にずらして配置する。
他のかごグループを駆動するロープ駆動プーリ26a〜26cを前後左右にずらして配置したので、かご数が増えても駆動プーリ26a〜26cが隣接物と干渉しない。その結果、駆動プーリ26a〜26cの厚さ方向の寸法を短くすることができ、駆動装置が省スペースになる。すなわち、複数の小径プーリを駆動手段として用いたことにより、エレベータを小型化できる。また、各かごグループをそれぞれ異なる駆動モータで駆動しているので、独立してかごを移動させることができ、輸送力を向上できる。
ロープの駆動系41、42には、安全装置が取り付けられている。この安全装置の詳細を、図9に正面図で示す。本安全装置は、第2の駆動ベルト24Bが何らかのトラブルで切断した際に、非常停止させる装置である。第2の駆動ベルト24Bが切断すると、第4の駆動プーリ25Dとプーリ連結シャフト27で連結されたロープ駆動プーリ26は、全て回転フリーになる。そのため、かご3A〜3Fが走行中あるいは停止していても、乗客重量により、例えばかご3Aとかご3Bの重量が不釣合いになり、かご3A、3Bは一方側で落下し、他方側で上昇する。
かご3A、3Bの異常走行が継続すると、他のかご3C〜3Fに衝突する恐れが生じる。この衝突を防止するために、第2の駆動ベルト24Bが切断したことを検出する検出手段を中央の第2のテンションローラ28Eに設けている。すなわち、テンションローラ28Eには押しばねである検出用スプリング30が取り付けられており、検出用スプリング30の作動軸上には検出用スイッチ31が設置されている。
一方、ロープ締結具ガイドレール13Aの円弧部の内側には、第4のベルト駆動プーリ25Dの外形形状とテンションローラ28の外形形状に応じた凹みが形成された円弧状のブレーキパッド33が、第4のベルト駆動プーリ25Dおよびテンションローラ28の近傍に配置されている。ブレーキパッド33の中間部には、可動鉄心35が取り付けられている。可動鉄心35の周りには、ソレノイドコイル34が配置されている。
ソレノイドコイル34は、可動鉄心35とともにケース36に収容されている。ブレーキパッド33の両端部であって、円弧形状の内側には、ブレーキパッド33を第4のベルト駆動プーリ25Dおよびテンションローラ28側に押し付けるサポートスプリング37が配置されている。ブレーキパッド33およびサポートスプリング、可動鉄心35、ソレノイドコイル34は、ブレーキ装置32を構成する。このブレーキ装置32は、検出用スイッチ31に電気的に接続されている。
このように構成した本実施例の安全装置は、以下のように動作する。駆動ベルト24Bが切断すると、検出用スプリング30の復元力によりテンションローラ28Eが検出用スイッチ31側に押され、最終的に検出用スイッチ31に接触する。検出用スイッチ31が第2のテンションローラ28Eに押されると、検出用スイッチ31では入力信号が発生し、ブレーキ装置32に異常信号が伝達される。
ソレノイドコイル34は常時通電されているので、通常状態では可動鉄心35を図で下側に吸引し、ベルト駆動プーリ25Dとブレーキパッド33間に空隙を形成する。ブレーキ装置32に異常信号が伝達されると、ブレーキ装置32はソレノイドコイル34への通電を停止する。その結果、サポートスプリング37の復元力が作用して、ブレーキパッド33がベルト駆動プーリ25Dに押し当てられる。ベルト駆動プーリ25Dは、ブレーキパッド33により、回転を止められる。ベルト駆動プーリ25Dの回転が止まったので、プーリ連結シャフト27で直結されたロープ駆動プーリ26の回転も止まる。
本実施例によれば、ロープ駆動プーリとロープ間の摩擦力により、かごを強制的に停止させることができる。本実施例に示した安全装置をエレベータ装置が備えていると、例えば停電などのトラブルが発生しても、かごを強制的に停止させることができ、停電後の再通電時には速やかに運転を再開できる。なお本実施例では、ブレーキパッド33をベルト駆動プーリ25Dに押圧しているが、ブレーキパッド33をロープ駆動プーリ26やプーリ連結シャフト27に押圧するようにしてもよい。
また本実施例では、1つのかごグループを停止しているが、ブレーキパッド33の形状を変えて、1つのブレーキパッド33で全てのかごグループを停止できるようにしてもよい。この場合、1つのかごグループが異常停止すると、他のかごグループも強制停止するので、かご同士の衝突を確実に防止することができる。
上記マルチカーエレベータの実施例では、かごを前後2本のロープを用いて駆動したが、片側の駆動装置のベルトが切断したら、駆動モータ23に取り付けたブレーキ装置を作動させるようにしてもよい。この場合、ベルトが切断していない他方の駆動装置のロープ駆動プーリの回転を拘束することができるので、かごを停止させることができる。また2つのロープ駆動系41、42を連結するベルト駆動シャフト29の回転を拘束するブレーキ装置を、このベルト駆動シャフト29の近傍に設置し、ベルト駆動シャフト29の回転を止めてロープ駆動プーリ26の回転を拘束してもよい。
上記実施例では、6台のかご3A〜3Fを同一の昇降路1A、1B内に配置し、3グループを形成しているが、4台のかごを同一の昇降路内に配置して2グループを形成してもよく、8台のかごを同一の昇降路内に配置して4グループを形成してもよい。また、上記実施例では、1個の駆動モータでかご前後の2系統のロープを同時に駆動させているが、2個の駆動モータを用いて、1系統ずつロープを駆動させてもよい。この場合、2個の駆動モータを同期させて運転する必要がある。
また上記実施例では、駆動モータ23を昇降路1A、1Bの上方の中央部に配置した。しかしながら、例えば、ビルのレイアウトの関係で、昇降路高さに制限があるときや2個の駆動モータで1グループのかごを駆動する場合などには、いずれかのプーリ連結シャフトと駆動モータ軸とを兼用してもよい。さらに、上記実施例では、第2の駆動ベルトの破断を検出する検出手段を第2のテンションローラに設けたが、第3のベルト駆動プーリ25Cに設けてもよい。また、駆動プーリを円弧状に配置したが、円弧や直線、楕円曲線等を組み合わせて局率変動の少ない曲線を形成してもよく、その場合、ロープの荷重変動が昇降路および反転移動区間で少なくなり、乗り心地性能が向上する。
上記実施例では、昇降路1Aと昇降路1Bとを別個に形成していたが、1個の昇降路内の中間部に昇降レール9Bを配置して昇降路を分割して使用するようにしてもよい。すなわち、1個のエレベータシャフト内に2台のかごを併置できる構造であってもよいことは言うまでもない。
本発明に係るマルチカーエレベータの正面図。 図1に示したマルチカーエレベータの直線移動区間の拡大図。 図1に示したマルチカーエレベータの反転移動区間の拡大図。 図1に示したマルチカーエレベータの横断面図。 図1に示したマルチカーエレベータに用いるロープ締結具の詳細正面図。 図1に示したマルチカーエレベータに用いる駆動装置を説明する斜視図。 図1に示したマルチカーエレベータに用いる駆動装置を説明する正面図。 図1に示したマルチカーエレベータに用いる駆動装置を説明する斜視図。 図1に示したマルチカーエレベータに用いる非常停止システムの正面図。
符号の説明
1A、1B…昇降路、2A、2B…反転移動区間、3A〜3F…(乗り)かご、4A、4B…ロープ、5…ロープ締結具、6…差動歯車、7…ロープ締結具釣り合いおもり、8…ガイドローラ、9…ガイドレール、10…反転用ガイドローラ、11、11A、11B…反転用ガイドレール、12…ロープ締結具ガイドローラ、13A〜13D…ロープ締結具ガイドレール、14…ロープ締結具支持材、15…回転軸、16…ロープ締結具フレーム、17…ロープ締結プーリ、18…スプリングロッド、19…スプリング、20…ナット、21…ロープ締結プーリシャフト、22…スプリングストッパ、23…駆動モータ、24A,24B…駆動ベルト、25A〜25D…ベルト駆動プーリ、26…ロープ駆動プーリ、27…プーリ連結シャフト、28、28A〜28E…テンションローラ、29…ベルト駆動シャフト、30…検出用スプリング、31…検出用スイッチ、32…ブレーキ装置、33…ブレーキパッド、34…ソレノイドコイル、35…可動鉄心、36…ケース、37…サポートスプリング、38…アイドラプーリ、41、42…ロープ駆動系。

Claims (6)

  1. 対角上に配置した2本のロープの両端部に乗りかごを接続した乗りかご対を複数有し、乗りかご対を結ぶロープを滑らかな曲線上または滑らかな曲線と直線との混じった線上に配置した多数のロープ駆動プーリで駆動される循環型のマルチカーエレベータにおいて、
    前記2本のロープを駆動するロープ駆動手段を有し、このロープ駆動手段は駆動モータと、この駆動モータの動力を対角に配置したロープに伝達するロープ駆動系に伝達するベルト駆動シャフトと、ベルト駆動シャフトと駆動モータとに装架される第1の駆動ベルトとを有し、ロープ駆動系は前記多数のロープ駆動プーリと同軸に固定して取り付けられ同期して回転する駆動プーリと、この駆動プーリ間に位置するテンションローラと、前記駆動プーリとテンションローラに装架する第2の駆動ベルトとを有することを特徴とするマルチカーエレベータ。
  2. 昇降路内に複数のかごを配置し、この複数のかごを対にして接続するロープと、このロープを駆動する駆動手段とを有し、この駆動手段は前記ロープを装架する多数のロープ駆動プーリを有し、この多数のロープ駆動プーリを昇降路の上方および下方に配置し、前記多数のロープ駆動プーリを駆動してかごを走行させるものであって、前記多数のロープ駆動プーリを円弧上もしくは滑らかな曲線上に分散させて配置し、前記複数のロープ駆動プーリをグループ化し、このグループ毎に前記多数のロープ駆動プーリを回転駆動する駆動モータを設け、各グループは前記かご対に対応しているマルチカーエレベータにおいて、
    前記ロープ駆動プーリが一端側に取り付けられた軸の他端側に第4の駆動プーリを取り付け、この軸はグループ毎にほぼ同一の長さであり、前記第4の駆動プーリにグループ毎に第2の駆動ベルトを装架し、前記モータはこの第2の駆動ベルトを第1の駆動ベルトを介して駆動し、同一グループの多数のロープ駆動プーリを同一回転数で回転させ、
    かご上部の対角位置にロープ締結部を配置し、昇降路の上方であってかごが直進する位置でのかごの対角位置に対応する位置に、前記ロープ駆動プーリおよび第4の駆動プーリを配置し、前記対をなすかごをロープ締結部でロープに接続して2系統のロープのループを形成し、
    前記駆動手段は、前記2系統のロープに対応して2個のロープ駆動系を有し、このロープ駆動系間に差動歯車装置を有するベルト駆動シャフトを配置し、このベルト駆動シャフトの中間部には第2の駆動プーリを、両端部には第3の駆動プーリを取り付け、前記モータに取り付けた第1の駆動プーリと前記第2の駆動プーリとを第1の駆動ベルトを介して連結し、両軸端部に配置された第3の駆動プーリには、それぞれ第2の駆動ベルトを介して前記第4の駆動プーリに連結し、前記第2の駆動ベルトおよび第3の駆動プーリ、第4の駆動プーリはロープ駆動系を構成し、前記駆動手段は前記2個のロープ駆動系を同期して駆動することを特徴とするマルチカーエレベータ。
  3. 前記ロープ締結部を旋回可能に形成し、このロープ締結部の旋回軸に釣り合いおもりと回転減衰装置を設けたことを特徴とする請求項に記載のマルチカーエレベータ。
  4. 前記駆動モータを前記ロープ駆動プーリおよび第4の駆動プーリの上方または前記ベルト駆動シャフトの軸方向に離隔した位置に設置したことを特徴とする請求項に記載のマルチカーエレベータ。
  5. 前記第4の駆動プーリ間に第2のベルトに張力を付与する第1のテンションローラを配置し、前記第1のテンションローラの上方に第2のベルトが装架される第2のテンションローラを配置し、前記第2のベルトの破断を検出する破断センサをこの第2のテンションローラまたは第3の駆動プーリに設け、前記第4の駆動プーリの近傍にこの第4の駆動プーリにブレーキ力を付与し電磁ソレノイドを有するブレーキ装置を設けたことを特徴とする請求項に記載のマルチカーエレベータ。
  6. 前記第2のベルトの近傍にこの第2のベルトの破断を検出する検出装置を設け、前記差動歯車装置の出力軸にブレーキ装置を取り付け、前記検出装置が第2のベルトの破断を検出したらこのブレーキ装置を作動させることを特徴とする請求項に記載のマルチカーエレベータ。
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