JP4424180B2 - 不飽和アルデヒド及び不飽和カルボン酸製造用触媒の製造方法 - Google Patents
不飽和アルデヒド及び不飽和カルボン酸製造用触媒の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4424180B2 JP4424180B2 JP2004350651A JP2004350651A JP4424180B2 JP 4424180 B2 JP4424180 B2 JP 4424180B2 JP 2004350651 A JP2004350651 A JP 2004350651A JP 2004350651 A JP2004350651 A JP 2004350651A JP 4424180 B2 JP4424180 B2 JP 4424180B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- catalyst
- producing
- composite oxide
- oxide catalyst
- unsaturated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
(1)オレフィンを分子状酸素含有ガスにより気相接触酸化して対応する不飽和アルデヒド及び不飽和カルボン酸を製造する際に使用される、モリブデン、ビスマス、及び鉄を少なくとも含む複合酸化物触媒の製造方法であって、触媒の成分を含む混合溶液又は水性スラリーの乾燥物を焼成する際の降温時、及び上記乾燥物を焼成した後、焼成物を回収する際の雰囲気ガスの25℃換算での相対湿度を30%以下として、下記の式(1)で表される、製造する複合酸化物触媒の含有水分の乾燥減量を0.5重量%以下とすることを特徴とする不飽和アルデヒド及び不飽和カルボン酸の製造用複合酸化物触媒の製造方法。
乾燥減量= 〔(W2−W1)/W2〕×100 (1)
(式中、W1は、触媒を110±5℃で2時間加熱した場合の重量を示し、W2は、上記加熱前の触媒の重量を示す。)
(2)触媒が下記の式(2)で表されることを特徴とする上記(1)に記載の複合酸化物触媒の製造方法。
MoaBibCocNidFeeXfYgZhQiSijOk (2)
(式中、XはNa,K,Rb,Cs及びTlのいずれか少なくとも一種を示し、YはB,P,As及びWのいずれか少なくとも一種を示し、ZはMg、Ca、Zn、Ce及びSmのいずれか少なくとも一種を示し、Qはハロゲン原子を示し、a〜kはそれぞれの元素の原子比を示し、a=12のとき、0.5≦b≦7、0≦c≦10、0≦d≦10、1≦c+d≦10、0.05≦e≦3、0.0005≦f≦3、0≦g≦3、0≦h≦1、0≦i≦0.5、0≦j≦40、であり、kは他の元素の酸化状態を満足させる値である。)
(3)オレフィンがプロピレンであり、不飽和アルデヒド及び不飽和カルボン酸がそれぞれ、アクロレイン及びアクリル酸であることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の複合酸化物触媒の製造方法。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかに記載の製造方法によって得られることを特徴とする不飽和アルデヒド及び不飽和カルボン酸の製造用複合酸化物触媒。
(5)上記(4)に記載の複合酸化物触媒の保管方法であって、触媒を保管する際の雰囲気ガスの25℃換算での相対湿度を30%以下にせしめることを特徴とする保管方法。
MoaBibCocNidFeeXfYgZhQiSijOk (2)
上記の式(2)において、Moはモリブデン、Biはビスマス、Coはコバルト、Niはニッケル、Feは鉄、Siはケイ素、Oは酸素を示し、また、X、Y、Z、Q、a、b、c、d、e、f、g、h、i及びjは、上記において定義したとおりである。なかでも、Qは、塩素原子であるのが好適である。
乾燥減量=〔(W2−W1)/W2〕×100 (1)
本発明の複合酸化物触媒の有する比表面積、平均細孔直径、及び細孔容積については、既存の触媒の有する範囲のもので、特に制限されないが、それぞれ、比表面積は、5〜25m2/g、平均細孔直径は、0.03〜1μm、細孔容積は0.2〜0.7cc/gが好ましい。
・プロピレン転化率(モル%)=(反応したプロピレンのモル数/供給したプロピレンのモル数)×100
・アクロレイン収率(モル%)=(生成したアクロレインのモル数)/供給したプロピレンのモル数)×100
・アクリル酸収率(モル%)=(生成したアクリル酸のモル数)/供給したプロピレンのモル数)×100
パラモリブデン酸アンモン105.5gを加温した純水500mlに溶解させた。次に硝酸第二鉄10.1g、硝酸ニッケル48.5g、硝酸コバルト48.5gを加温した純水100mlに溶解させた。これらの溶液を、充分に撹拌しながら徐々に混合してスラリーを製造した。
次に、純水40mlにホウ砂0.96g及び硝酸カリウム0.51gを加温下に溶解させて、上記スラリーに加えた。次に、シリカ72.9gを加えて、充分に撹拌した。続いて純水20mlに硝酸2.7mlを加えてさらに硝酸ビスマス24.1gを加えて、撹拌混合した。
このスラリーを加熱乾燥した後、空気雰囲気で300℃/1時間の熱処理に付した。得られた粒状固体を粉砕し、打錠成形機にて径5mm、高さ4mmの錠剤に成形した。
次に熱交換型固定床反応器に成形体を充填し、雰囲気ガスとして、温度25℃における相対湿度20%以下の空気を流通させた。外部より加熱して505℃、4時間の焼成を行った。温度25℃、相対湿度20%以下の空気流通下に室温まで冷却した。相対湿度20〜30%の環境下で触媒を回収して、複合酸化物触媒を製造した。
仕込み原料から計算される触媒は、次の原子比を有する複合酸化物である。
Mo:Bi:Ni:Co:Fe:Na:B:K:Si =12:1:3.3:3.3:0.6:0.1:0.2:0.1:24
得られた複合酸化物触媒の乾燥減量は0.18重量%であった。
この触媒20mlを内径15mmのステンレス鋼製ナイタージャケット付反応管に充填し、プロピレン濃度10%、スチーム濃度17%及び空気濃度73%の原料ガスを反応温度315℃、常圧にて接触時間2.0秒にて通過させて、プロピレンの酸化反応を実施した。結果を表1に示す。
実施例1において、焼成後、温度25℃における相対湿度20%以下の空気流通下に100℃まで冷却した後、焼成機を開放し、触媒を温度25℃、相対湿度60〜80%の環境下で一晩放冷した。次に、温度25℃、相対湿度60〜80%の環境下で取り出しした以外は実施例1と同様にして複合酸化物触媒を製造した。
得られた触媒の乾燥減量は0.91%であった。また、該触媒を使用し実施例1と同様にしてプロピレンの酸化反応を行った結果を表1に示す。
実施例1で得られた触媒を、温度25℃、相対湿度90〜98%の雰囲気下で24時間保管した。得られた触媒の乾燥減量は1.7%であった。該触媒を使用し実施例1と同様にしてプロピレンの酸化反応の結果を表1に示す。
Claims (5)
- オレフィンを分子状酸素含有ガスにより気相接触酸化して対応する不飽和アルデヒド及び不飽和カルボン酸を製造する際に使用される、モリブデン、ビスマス、及び鉄を含む複合酸化物触媒の製造方法であって、触媒の成分を含む混合溶液又は水性スラリーの乾燥物を焼成する際の降温時、及び上記乾燥物を焼成した後、焼成物を回収する際の雰囲気ガスの25℃換算での相対湿度を30%以下として、下記の式(1)で表される、製造する複合酸化物触媒の含有水分の乾燥減量を0.5重量%以下とすることを特徴とする不飽和アルデヒド及び不飽和カルボン酸の製造用複合酸化物触媒の製造方法。
乾燥減量= 〔(W2−W1)/W2〕×100 (1)
(式中、W1は、触媒を110±5℃で2時間加熱した場合の重量を示し、W2は、上記加熱前の触媒の重量を示す。) - 触媒が下記の式(2)で表されることを特徴とする請求項1に記載の複合酸化物触媒の製造方法。
MoaBibCocNidFeeXfYgZhQiSijOk (2)
(式中、XはNa,K,Rb,Cs及びTlのいずれか少なくとも一種を示し、YはB,P,As及びWのいずれか少なくとも一種を示し、ZはMg、Ca、Zn、Ce及びSmのいずれか少なくとも一種を示し、Qはハロゲン原子を示し、a〜kはそれぞれの元素の原子比を示し、a=12のとき、0.5≦b≦7、0≦c≦10、0≦d≦10、1≦c+d≦10、0.05≦e≦3、0.0005≦f≦3、0≦g≦3、0≦h≦1、0≦i≦0.5、0≦j≦40、であり、kは他の元素の酸化状態を満足させる値である。) - オレフィンがプロピレンであり、不飽和アルデヒド及び不飽和カルボン酸がそれぞれ、アクロレイン及びアクリル酸であることを特徴とする請求項1又は2に記載の複合酸化物触媒の製造方法。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法によって得られることを特徴とする不飽和アルデヒド及び不飽和カルボン酸の製造用複合酸化物触媒。
- 請求項4に記載の複合酸化物触媒の保管方法であって、触媒を保管する際の雰囲気ガスの25℃換算での相対湿度を30%以下にせしめることを特徴とする保管方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004350651A JP4424180B2 (ja) | 2003-12-03 | 2004-12-03 | 不飽和アルデヒド及び不飽和カルボン酸製造用触媒の製造方法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003405073 | 2003-12-03 | ||
JP2004350651A JP4424180B2 (ja) | 2003-12-03 | 2004-12-03 | 不飽和アルデヒド及び不飽和カルボン酸製造用触媒の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005186065A JP2005186065A (ja) | 2005-07-14 |
JP4424180B2 true JP4424180B2 (ja) | 2010-03-03 |
Family
ID=34797567
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004350651A Active JP4424180B2 (ja) | 2003-12-03 | 2004-12-03 | 不飽和アルデヒド及び不飽和カルボン酸製造用触媒の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4424180B2 (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006289341A (ja) * | 2005-03-17 | 2006-10-26 | Sumitomo Chemical Co Ltd | チタン含有珪素酸化物触媒の保存方法 |
US7649111B2 (en) * | 2005-07-25 | 2010-01-19 | Saudi Basic Industries Corporation | Catalyst for the oxidation of a mixed aldehyde feedstock to methacrylic acid and methods for making and using same |
US8178718B2 (en) * | 2007-02-05 | 2012-05-15 | Saudi Basic Industries Corporation | Catalyst for oxidation of saturated and unsaturated aldehydes to unsaturated carboxylic acid, method of making and method of using thereof |
JP5097413B2 (ja) * | 2007-02-27 | 2012-12-12 | 住友化学株式会社 | 触媒の製造方法 |
JP2008238161A (ja) * | 2007-02-27 | 2008-10-09 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 触媒の製造方法 |
WO2011065529A1 (ja) * | 2009-11-30 | 2011-06-03 | 日本化薬株式会社 | メタクリル酸製造触媒の製造方法およびメタクリル酸の製造方法 |
JP5542557B2 (ja) * | 2010-07-15 | 2014-07-09 | 株式会社日本触媒 | 不飽和アルデヒドおよび不飽和カルボン酸製造用触媒とその製造方法、および不飽和アルデヒドおよび不飽和カルボン酸の製造方法 |
JP5845338B2 (ja) | 2012-03-30 | 2016-01-20 | 株式会社日本触媒 | 固定床多管式反応器を用いてのアクロレインおよびアクリル酸の製造方法 |
JP7480672B2 (ja) * | 2020-10-20 | 2024-05-10 | 三菱ケミカル株式会社 | 不飽和アルデヒド及び不飽和カルボン酸合成用触媒の製造方法 |
JP7480671B2 (ja) * | 2020-10-20 | 2024-05-10 | 三菱ケミカル株式会社 | 不飽和アルデヒド及び不飽和カルボン酸合成用触媒の製造方法 |
-
2004
- 2004-12-03 JP JP2004350651A patent/JP4424180B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005186065A (ja) | 2005-07-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5045175B2 (ja) | 不飽和アルデヒド及び/又は不飽和カルボン酸の製造方法 | |
KR102422025B1 (ko) | 불포화 알데히드 및/또는 불포화 카본산 제조용 촉매 및 그의 제조 방법 그리고 불포화 알데히드 및/또는 불포화 카본산의 제조 방법 | |
JPS6236739B2 (ja) | ||
JP4424180B2 (ja) | 不飽和アルデヒド及び不飽和カルボン酸製造用触媒の製造方法 | |
JP5680373B2 (ja) | 触媒及びアクリル酸の製造方法 | |
US7262148B2 (en) | Catalyst for production of unsaturated aldehyde and unsaturated carboxylic acid, and process for its production | |
JP4442317B2 (ja) | 複合酸化物触媒の製造方法 | |
JP4720431B2 (ja) | 不飽和アルデヒド及び不飽和カルボン酸製造用触媒の製造方法、並びに不飽和アルデヒド及び不飽和カルボン酸の製造方法 | |
JP6504774B2 (ja) | アクリル酸製造用の触媒および該触媒を用いたアクリル酸の製造方法 | |
TW201400450A (zh) | 甲基丙烯酸烷酯的製造方法 | |
JP5448331B2 (ja) | アクリル酸製造用触媒および該触媒を用いたアクリル酸の製造方法 | |
JP2005187460A (ja) | 不飽和アルデヒド及び不飽和カルボン酸の製造方法 | |
TW200304853A (en) | Production process for unsaturated aldehyde | |
JP2005169311A (ja) | 複合酸化物触媒の製造方法 | |
JP2015120133A (ja) | アクリル酸製造用の触媒および該触媒を用いたアクリル酸の製造方法 | |
JP6136436B2 (ja) | 触媒の製造方法 | |
JP2005186064A (ja) | 不飽和アルデヒド及び不飽和カルボン酸の製造用触媒の製造方法 | |
US7279442B2 (en) | Process for producing catalyst for production of unsaturated aldehyde and unsaturated carboxylic acid | |
US20050261520A1 (en) | Process for producing catalyst for production of unsaturated carboxylic acid | |
JPH09299802A (ja) | 酸化触媒の製造方法及びメタクリル酸の製造方法 | |
JP2006007205A (ja) | 複合酸化物触媒及びその製造方法 | |
JP2005162744A (ja) | 不飽和アルデヒド及び不飽和カルボン酸の製造方法 | |
JP4185404B2 (ja) | 不飽和アルデヒドおよび不飽和カルボン酸製造用触媒、その製造方法、および不飽和アルデヒドおよび不飽和カルボン酸の製造方法 | |
JP3999965B2 (ja) | アクリル酸またはメタクリル酸の製造方法 | |
JP2004002323A (ja) | 不飽和アルデヒドの製造法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070711 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081007 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081205 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20081205 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20091117 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20091130 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4424180 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121218 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131218 Year of fee payment: 4 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |