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JP4413186B2 - 面状光源装置及びこれを用いた表示装置 - Google Patents

面状光源装置及びこれを用いた表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、面状光源装置及びこれを用いた表示装置に係る発明であって、特に、点光源を用いる面状光源装置及びこれを用いた表示装置に関するものである。
液晶表示装置や看板、誘導灯などは、表示部そのものが発光する自発光形表示装置ではない。これら非自発光形表示装置では、表示部の背面にバックライトなどの面状光源装置が必要となる。
従来の面状光源装置において、導光板の側面に設けられる光源には、冷陰極管等の線状光源や発光ダイオード等の点光源が用いられていた。しかし、点光源を用いる場合、複数の発光ダイオード等を導光板の側面に一列に配置して光源を形成するため、点光源近傍と隣接する点光源間近傍とで輝度ムラが生じていた。
そこで、特許文献1では、導光板の入光面全体に凹凸を設け、当該凹部に発光ダイオードを勘合させている。さらに、特許文献1では、導光板の入光面の凸部に反射部材を設けている。これにより、特許文献1に記載されている面状光源装置では、開口部から出射される輝度ムラを軽減していた。
特開2001−14922号公報
しかし、特許文献1を用いた面状光源装置であっても、点光源が離散的に配置されていることにより、点光源近傍での輝度が隣接する点光源間近傍の輝度より若干高くなる。この輝度差により、当該面状光源装置を用いた表示装置では、表示品位が低下していた。
そこで、本発明は、点光源近傍と隣接する点光源間近傍との輝度ムラを低減できる面状光源装置、及び表示品位の高い表示装置を提供することを目的とする。
本発明に係る解決手段は、所定の間隔で配置された複数の点光源と、少なくとも一つの側面に入光した点光源からの光を、側面に対し垂直に位置する出射面から面状の光として出射する導光板と、導光板の反出射面及び光源の近傍に設けられた反射部と、導光板の出射面に対応する位置に開口部を有し、点光源及び導光板、反射部を保持する筐体とを備える面状光源装置であって、隣接する点光源間近傍において、点光源からの光を、導光板の出射面又は反出射面から入光させる入光手段をさらに備え、入光手段は、点光源側から導光板の反出射面の一部に渡る位置に形成された反射部の孔と、当該孔に平行に設けられた第2反射部とを備える。
本発明に記載の面状光源装置は、隣接する点光源間において、点光源からの光を、導光板の出射面又は反出射面から入光させる入光手段を備えるので、点光源近傍と隣接する点光源間近傍との輝度ムラを低減できる面状光源装置を提供する。
(実施の形態1)
図1に、本実施の形態に係る面状光源装置の分解斜視図を、図2に、本実施の形態に係る面状光源装置の平面図をそれぞれ示す。図1に示す面状光源装置では、複数の発光ダイオード(Light Emitting Diode,以下、LEDともいう)1が一列に配列されLED基板2に接続されている。また、LED1は、導光板3の短辺側に位置する一方の側面(以下、光源からの光が入光する側面を入光面Aという)の近傍に配置され、入光面Aから入光したLED1の光は、導光板3の出射面Bから出射される。
導光板3の出射面B側には光学シート類4が設けられ、導光板3の反出射面C側には反射シート5が設けられる。なお、反射シート5は入光面A側にも設けられており、LED1に対応する部分は取り除かれている。そして、図1に示す面状光源装置では、LED1及びLED基板2、導光板3、光学シート類4、反射シート5を表筐体6と裏筐体7とで挟持している。なお、表筐体6には開口部8が設けられており、当該開口部8は導光板3の出射面Bと対応している。そのため、面状光源装置は、当該開口部8から面状の光が出射される。図2に示す平面図から分かるように、開口部8は導光板3よりも内側になるように設計されている。
また、図1では、面状光源装置上に液晶表示部9を設けた液晶表示装置を図示しているが、本発明はこれに限られず、液晶表示部9に替えて面状光源装置の光を利用して画像を表示する表示部(例えば、看板や誘導灯等)を用いても良い。なお、本実施の形態では、以下において液晶表示装置に用いる面状光源装置について説明する。
次に、本実施の形態に用いる光源としては、LED1以外にレーザーダイオード(Laser Diode)などの点状光源がある。特に、LED1には、青色等の単色を発光する半導体発光素子や、半導体発光素子から発せられた青色光の一部を吸収し黄色の光を発する蛍光体からなる擬似白色LED等を用いる場合がある。また、LED1には、RED(赤)、GREEN(緑)、BLUE(青)の素子を備えて、3つの単色光の合成光で白色光を発するLEDを用いる場合がある。なお、本実施の形態では擬似白色LEDをLED1として使用する。
LED1は、図1に示すように所定の間隔でLED基板2に実装されている。LED1が実装されたLED基板2は、導光板3の入光面Aに対峙するように配置される。なお、図1では導光板3の1つの側面のみLED1及びLED基板2を設けているが、本発明はこれに限られず導光板3の2つの側面以上にLED1及びLED基板2を設けても良い。
また、LED基板2は、LED1を保持するとともに、LED1に電力を供給するための回路パターンが構成されている。さらに、LED基板2にメタルコア(Metal Core)基板を用いることで、実装されるLED1から発せられる熱を効率よく周囲に伝えることができる。また、LED基板2に厚さの薄いFPC(Flexible Printing Circit)を用いLED1を実装することで、LED1からの熱をさらに効率よく周囲に伝えることができる。FPCをLED基板2に用いる場合はさらに、面状光源装置の外形サイズを小さくすることができる効果を有する。
次に、導光板3は、透明なアクリル樹脂やポリカーボネート樹脂、ガラスなどで構成されている。また、導光板3の反出射面Cには、図示していないが、光の伝播方向を乱して出射面Bに光を導くための光散乱部が形成されている。この光散乱部は、光を導光板3の内部に向かって反射する手段として機能する。具体的に反射する手段としては、反出射面Cにドットパターンを印刷する方法や、反出射面Cを粗面にする方法、微小な球面やプリズムなど光の伝播方向を変化させる凹凸を反出射面Cに形成する方法等がある。
また、導光板3の反出射面Cに光散乱部を設けずに、出射面Bに梨地処理を施し表面に凹凸をつける場合でも同様の効果が得られる。すなわち、導光板3の出射面Bに凹凸を設けた場合、当該出射面Bから出射される光は、出射面Bに設けられた凹凸によって光の伝播方向が散乱される。その結果、出射面Bから出射される光のうち、いくらかの光が導光板3の内部に向かって反射され、残りの光が出射面Bから導光板3の外部に出射される。
従って、仮に導光板3の出射面Bのみに梨地処理を施し、その他の面に反射手段を設けなくても良い。出射面Bに施した梨地処理は、例えば反出射面Cに施したドットパターン印刷等と同様の作用効果を奏し、反射手段として機能する。
次に、導光板3上には、複数の光学シートからなる光学シート類4が配置される。具体的に光学シート類4は、レンズシートを拡散シートで挟み込む構成である。また、面状光源装置の輝度を向上させる場合は、レンズシートの表面に形成されるプリズム方向を考慮して、複数枚のレンズシートを組み合わせても良い。また、拡散シートは、拡散性を向上させるために、2枚以上を組み合わせて用いることも可能である。
さらに、レンズシートの配光特性によっては、光学シート類4にレンズシートを1枚とする構成でも良いし、また使用しない構成でも良い。また、光学シート類4は、保護シート、レンズシート又は偏光反射シートを組み合わせて良い。なお、光学シート類4の使用については、求める輝度や配光特性等を鑑みて最適化することが好ましい。
次に、反射シート5には、PP(ポリプロピレン)又はPET(ポリエチレンテレフタレート)に硫酸バリウムもしくは酸化チタンを混ぜ合わせた材料を用いる。また、反射シート5には、樹脂に微細な気泡を形成した材料や、金属板に銀を蒸着した材料、金属板に酸化チタン等を含む塗料を塗布した材料等を用いても良い。なお、反射シート5としては、反射率が90%以上であることが望ましい。そのため、反射シート5を複数枚重ねることで反射率を上げても良い。反射シート5の反射率を上げることで、開口部8での輝度が上昇する。
また、反射シート5の出射面側又は反出射面側に、ドットパターン印刷を施すことで導光板3の出射面Bでの輝度特性を改善することができる。さらに、反射シート5に有色の印刷を施すことで、導光板3の光の吸収、又は反射シート5の光の吸収により生じる出射面Bでの色変化を相殺することができる。反射シート5の反出射面側に印刷を施すことで出射面Bへの影響を鈍化させることができるため、出射面Bでの微妙な輝度ムラや色ムラを補正することができる。
本実施の形態では、図1に示すように反射シート5は、導光板3の反出射面C側に配置されるとともに、LED1側に導光板3の側面(入光面A)まで延長されている。そして、反射シート5は、LED基板2と平行に配置されている。但し、反射シート5は、LED1の部分を避けて配置されている。また、反射シート5を導光板3の側面に配置することで、導光板3の側面から出射された光を再び導光板3に入光させることができる。そのため、この場合、光を効率よく利用することができ、出射面Bでの輝度を向上させることができる。また、図1では示していないが、入光面A以外の側面においても反射シート5を配置することで、側面から出射される光を導光板3に戻すことができ、出射面Bでの輝度を向上させることができる。
次に、表筐体6は開口部8を有し、当該開口部8から光を出射させるが、それ以外の部分からはできる限り外部に光が漏れないように構成している。そして、本実施の形態に係る表筐体6の内側(導光板3等を保持する側)は、LED1から発せられた光の一部を導光板3の側面に反射させるリフレクタとしての機能も有している。そのため、表筐体6は、PC(ポリカーボネート)やABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)に酸化チタンを混ぜた樹脂材料が望ましい。
また、表筐体6は、樹脂材料に酸化チタン等を含む塗料を塗布した材料でも良い。つまり、表筐体6に用いられる材料は、反射率が90%以上で、光劣化、熱劣化、経年劣化等で反射率や反射特性が変化しない材料が好ましい。さらに、表筐体6に用いられる材料には、アルミニウムやステンレス等の金属材料や金属材料に塗料を塗布した材料を用いることもできる。
次に、裏筐体7は、LED基板2や導光板3,反射シート5等を所望の位置に支持し、LED1から放出される熱を伝導させ周囲に放出する機能を有している。このため、裏筐体7は強度が強く、熱伝導性が高い金属筐体が望ましい。特に、熱伝導性が高いアルミニウム筐体を裏筐体7に用いることで、効率よくLED1からの熱を筐体に拡散でき、LED1の温度を下げることができる。
図1に示す面状光源装置では、開口部8上に液晶表示部9が配置されている。つまり、液晶表示部9は、面状光源装置である導光板3の出射面B上に光学シート類4を介して配置されている。面状光源装置の上部に配置される液晶表示部9は、液晶の複屈折性を応用した表示部である。なお、上述したように、面状光源装置上に配置される表示部には、文字や絵を透明板に印刷した看板等でも良い。
液晶表示部9は、基板上に着色層、遮光層、対向電極等が形成された対向基板と、基板上にスイッチング素子となる薄膜トランジスタ(以下、TFTともいう)、画素電極等が形成されたTFTアレイ基板とを備えている(図示せず)。そして、液晶表示部9は、対向基板とTFTアレイ基板との間隔を保持するためのスペーサと、対向基板とTFTアレイ基板とを貼り合わせるためのシール材と、対向基板とTFTアレイ基板との間に挟持される液晶と、液晶を注入する注入口の封止材と、液晶を配向させる配向膜と、偏光板とにより構成されている(図示せず)。なお、本発明では、既存の液晶表示部9を用いるため、詳細な説明は省略する。また、表示装置には、液晶表示部9を駆動するための回路基板を備えている(図示せず)。
次に、LED1から発せられた光が、導光板3の出射面Bより出射されるまでの光路について説明する。まず、LED1から発せたれた光は、直接又は、表筐体6及び反射シート5で反射して導光板3の入光面Aに入光する。
入光面Aより導光板3に入光した光は、導光板3と空気層との境界で全反射を繰り返しながら導光板3内部を伝播する。導光板3の内部を伝播する光は、導光板3の反出射面Cに施された図示しないドットパターン印刷で拡散反射される。導光板3の反出射面Cで光の伝播方向が変えられることで、導光板3と空気層との境界に対して臨界角を満たない入光角を有する光を導光板3の出射面Bから出射させることができる。導光板3の出射面Bから出射された光は、光学シート類4を介して開口部8から液晶表示部9へと入光される。
なお、一部の光は、導光板3の出射面B以外の面から出射されることになるが、導光板3の反出射面C及び入光面A、側面に配設された反射シート5で反射される。そのため、当該光は、導光板3に再び入光し、導光板3の出射面Bから出射されることになる。
本実施の形態では、図1に示すように導光板3の形状は板状である。しかし、本発明はこれに限られず、導光板3の形状を、LED1から離れるにつれて導光板3の厚みが薄くなる楔形にすることもできる。導光板3を楔形にすることで、入光した光を効率よく伝播させることができ、当該光を出射面Bに効率よく導くことができる。また、導光板3を楔形にすることで、側面に配置される反射シート5で反射される光の量を減らすことができるため、反射シート5での反射ロスを減らし、出射面Bから出射される光の量を増加させることができる。
次に、本実施の形態に係る面状光源装置における、LED1近傍での光路及び隣接するLED1間近傍の光路について説明する。図2に示す面状光源装置のI−I面の断面であるLED1近傍の断面図を図3に示す。また、図2に示す面状光源装置のII−II面の断面である隣接するLED1間近傍の断面図を図4に示す。
まず、図3に示すLED1近傍の構造及び光路について説明する。図3では、導光板3の出射面Bの端部が表筐体6の凸部6aで支持されている。また、凸部6aはLED1側に延長されており、導光板3の位置が衝撃等でLED1側に移動しても表筐体6の内部(表筐体6、導光板3、LED1及び反射シート5で囲まれている空間)に導光板3の出射面Bが露出することはない。そのため、LED1からの光が、直接導光板3の出射面Bに入光することはない。
導光板3の反出射面C側は、図3に示すように反射シート5をLED1側まで延長して配置している。そのため、表筐体6の内部に導光板3の反出射面Cが露出することはなく、LED1からの光が、直接導光板3の反出射面Cに入光することはない。
これにより、LED1近傍では、導光板3に入光する光は全て導光板3の入光面Aから入光される。従って、導光板3に入光した光は、上述したように導光板3の出射面B及び反出射面Cで全反射を繰り返し、反出射面Cに形成されたドットパターン印刷等で伝播方向が変えられ出射面Bより出射される。
次に、図4に示す隣接するLED1間近傍の構造及び光路について説明する。まず、図4に示す導光板3の出射面B側の構造は、図3に示したLED1近傍の構成と同じであるため説明を省略する。一方、図4に示す導光板4の反出射面C側の構造では、LED基板2(LED1側)近傍から反出射面Cの一部に渡る孔10が反射シート5に形成されている。また、LED基板2近傍に位置する裏筐体7と反射シート5の反出射面との間には、空間11が形成されている。空間11に位置する裏筐体7には、第2の反射シート12が貼り付けられている。なお、反射シート5は、LED基板2と平行する位置にも配置されている。
図3に示したLED1近傍の構造においても、空間11及び第2の反射シート12は設けられているが、本発明はこれに限られず、LED1近傍に空間11及び第2の反射シート12を設けない構成であっても良い。
次に、LED1近傍の導光板3の入光面Aで反射された光や、LED1と導光板3を結ぶ方向に対し垂直な方向に発せられた光は、反射シート5や、表筐体6、導光板3の入光面Aに反射されて隣接するLED1間に到達する。隣接するLED1間に到達した光は、反射シート5の孔10を通って第2の反射シート12で反射され、再び反射シート5の孔10を通って導光板3の反出射面Cに入光する。反出射面Cより入光した光は、導光板3の出射面Bから直接出射される。
LED1を光源とする一般的な面状光源装置では、LED1近傍で明るく、隣接するLED1間で暗くなる。そこで、本実施の形態に係る面状光源装置では、上述したように隣接するLED1間近傍に反射シート5の孔10と第2の反射シート12とを設け、LED1からの光が導光板3の反出射面Cに直接入光する入光手段を備えている。当該入光手段を備えることにより、本実施の形態に係る面状光源装置は、隣接するLED1間近傍でも輝度が高くなり、LED1近傍と隣接するLED1間近傍との間で輝度が不均一となることを抑制することができる。
すなわち、本実施の形態に係る面状光源装置では、反射シート5に形成された孔10及び第2の反射シート12が、隣接するLED1間近傍に、擬似的に輝度が高い部分を作り出している。これにより、LED1近傍のみ輝度が高くなることを抑制し、連続的に輝度を高くして輝度分布の均一性を向上させている。
なお、反射シート5に設けた孔10の形状は、丸や四角に限られない。また、孔10の数は、隣接するLED1間のそれぞれに対して複数形成しても良い。さらに、孔10の断面距離(LED1側から導光板3側方向の断面の長さ、図4ではαで示している距離)が、隣接するLED1間の中央部で最大なることが好ましい。なお、LED1側から導光板3側への方向に複数の孔10が存在する場合は、個々の孔10の断面距離の和を当該部分の孔10の断面距離とする。
また、隣接するLED1間の3分の1及び3分の2に位置する孔10の断面距離が、最大となるように構成することで、隣接するLED1間で擬似的に輝度が高い場所が2ヶ所作り出すことができ、輝度の均一性をさらに向上させることができる。さらに、LED1と導光板3の入光面Aまでの距離をできるだけ長く採ることで、LED1からの光がより広がり、隣接するLED1間により多くの光が到達する。
また、図示しないが、LED基板2に対し平行の位置にある反射シート5から導光板3までの距離が、隣接するLED1間の中央部で最短にすることで、隣接するLED1間から導光板3への入光量を増加さえることができ、輝度の均一性を向上させることができる。さらに、LED1と導光板3を結ぶ方向と、当該方向に対して垂直な方向とに最大配光を有するLEDを用いても、輝度の均一性を向上させることができる。
また、導光板3の入光面Aに、出射面Bに対し垂直を成す面を持つプリズムを形成することもできる。当該プリズムにより、LED1近傍から導光板3に入光した光が、プリズムの形状により拡散され、隣接するLED1間にも広がるので輝度の均一化をさらに向上させることができる。
(実施の形態2)
図5に、本実施の形態に係る面状光源装置の隣接するLED1間近傍の断面図を示す。一方、本実施の形態に係る面状光源装置のLED1近傍の構造については、基本的に実施の形態1と同じである。具体的に、本実施の形態のLED1近傍における断面構造は、空間11及び第2の反射シート12を設けない以外、図3で示した構造と同じである。そのため、本実施の形態では、LED1近傍の構造及び光路については詳細な説明を省略する。
次に、本実施の形態の隣接するLED1間近傍の構造及び光路について、図5を用いて説明する。まず、本実施の形態では、導光板3の出射面Bと接する表筐体6の凸部6aがLED1近傍と異なり断面方向に幅が小さくなっている。そのため、本実施の形態では、表筐体6の内部で、凸部6aに覆われず露出している出射面Bの一部が存在する。つまり、本実施の形態では、導光板3を保持する表筐体6とLED1との間に導光板3の出射面Bが露出している部分(露出部13)を有している。
従って、本実施の形態では、LED1からの光の一部が出射面Bの露出部13より入光する。つまり、本実施の形態では、露出部13が直接出射面Bに光を入光させる入光手段として機能している。出射面Bより入光した光は、導光板3の反出射面Cより出射し、反射シート5で反射されて再度導光板3に入光する。再度導光板3に入光した光の一部は、直接出射面Bから出射する。
本実施の形態では、離散的に配置された隣接するLED1間において、直接出射面Bに光を入光させる入光手段を設けることで、擬似的に輝度の高い部分を作り出している。そのため、本実施の形態では、LED1近傍のみ輝度が高くなることを抑制し、導光板3の入光面A近傍において連続的に輝度が高くなるようにして輝度分布の均一性を向上させている。
なお、導光板3の入光面Aから表筐体6の凸部6aまでの距離をLとする場合、本実施の形態では、隣接するLED1間の中央部で最大になるように距離Lを徐々に変化させることにより、輝度分布の均一性をさらに向上させることができる。また、隣接するLED1間の3分の1及び3分の2の位置において距離Lが最大になるように凸部6aの形状を変化させても良い。この場合、一つの隣接するLED1間に、擬似的に輝度の高い部分が二つになり、輝度の均一性はさらに向上する。
また、本実施の形態では、表筐体6の凸部6aで出射面Bの露出部13を制御しているが、本発明はこれに限られず、実施の形態1のように反射シート5等を組み合わせて出射面Bに直接光を入光させる入光手段を構成することもできる。この場合、表筐体6を特別に成形する不要がなくなり、安価な反射シートのみで入光手段を構成することができる。
(実施の形態3)
図6に、本実施の形態に係る面状光源装置の隣接するLED1間近傍の断面図を示す。一方、本実施の形態に係る面状光源装置のLED1近傍の構造については、基本的に実施の形態1と同じである。具体的に、本実施の形態のLED1近傍における断面構造は、空間11及び第2の反射シート12を設けない以外、図3で示した構造と同じである。そのため、本実施の形態では、LED1近傍の構造及び光路については詳細な説明を省略する。
次に、本実施の形態の隣接するLED1間近傍の構造及び光路について、図6を用いて説明する。まず、本実施の形態では、導光板3の出射面Bと入光面Aとにより形成される角、及び導光板3の反出射面Cと入光面Aとにより形成される角にR形状部14(円弧状に整形した部分)を有している。
そのため、本実施の形態では、LED1から発せられた光の一部が、隣接するLED1間近傍の入光面Aに形成されたR形状部14から入光する。R形状部14から入光した光は、直接入光面Aより入光した光と入光角度が異なり、出射面B及び反出射面Cに対する角度が導光板3を伝播するための臨界角より鋭角となる。そのため、R形状部14から入光した光は、多くが入光面A近傍の出射面Bより直接出射される。
つまり、本実施の形態では、隣接するLED1間近傍に位置する導光板3の入光面Aに、入光面Aに直接入光する光の入光角度と異なる入光角度にする入光手段を備えている。具体的に、本実施の形態での入光手段は、導光板3の出射面Bと入光面Aとにより形成される角、及び導光板3の反出射面Cと入光面Aとにより形成される角にR形状部14を設けている。
以上のように、本実施の形態では、離散的に配置された隣接するLED1間において、R形状部14を設けることで、擬似的に輝度の高い部分を作り出している。そのため、本実施の形態では、LED1近傍のみ輝度が高くなることを抑制し、導光板3の入光面A近傍において連続的に輝度が高くなるようにして輝度分布の均一性を向上させている。
なお、本実施の形態では、出射面Bと入光面Aとにより形成される角、及び反出射面Cと入光面Aとにより形成される角のそれぞれにR形状部14を形成している。しかし、本発明はこれに限られず、輝度の均一性を向上できれば、いずれか一方の角のみにR形状部14を形成しても良い。また、R形状部14の半径は、隣接するLED1間の中央部で最大になるように、徐々に大きくすることもできる。さらに、隣接するLED1間の3分の1及び3分の2の位置で最大になるようにR形状部14の半径を変化させても良い。この場合、一つの隣接するLED1間に、擬似的に輝度の高い部分が二つになり、輝度の均一性はさらに向上する。
(実施の形態4)
図7に、本実施の形態に係る面状光源装置の隣接するLED1間近傍の断面図を示す。一方、本実施の形態に係る面状光源装置のLED1近傍の構造については、基本的に実施の形態1と同じである。具体的に、本実施の形態のLED1近傍における断面構造は、空間11及び第2の反射シート12を設けない以外、図3で示した構造と同じである。そのため、本実施の形態では、LED1近傍の構造及び光路については詳細な説明を省略する。
次に、本実施の形態の隣接するLED1間近傍の構造及び光路について、図7を用いて説明する。まず、本実施の形態では、導光板3の出射面Bと入光面Aとで形成される辺、及び反出射面Cと入光面Aとで形成される辺に、導光板3からLED基板2方向に延びた突起部15を有している。
そのため、本実施の形態では、LED1から発せられた光の一部が隣接するLED1間の入光面Aに形成された突起部15から導光板3に入光する。突起部15から入光した光は、直接入光面Aより入光した光と入光角度が異なり、出射面B及び反出射面Cに対する角度が導光板3を伝播するための臨界角より鋭角となる。そのため、突起部15から入光した光は、多くが入光面A近傍の出射面Bより直接出射される。
つまり、本実施の形態では、隣接するLED1間近傍に位置する導光板3の入光面Aに、入光面Aに直接入光する光の入光角度と異なる入光角度にする入光手段を備えている。具体的に、本実施の形態での入光手段は、導光板3の出射面Bと入光面Aとで形成される辺、及び反出射面Cと入光面Aとで形成される辺に突起部15を設けている。
以上のように、本実施の形態では、離散的に配置された隣接するLED1間において、突起部15を設けることで、擬似的に輝度の高い部分を作り出している。そのため、本実施の形態では、LED1近傍のみ輝度が高くなることを抑制し、導光板3の入光面A近傍において連続的に輝度が高くなるようにして輝度分布の均一性を向上させている。また、本実施の形態の突起部15は、実施の形態3のR形状部14より金型が単純であるため金型にかかるコストを低減できる。
なお、本実施の形態では、導光板3の出射面Bと入光面Aとで形成される辺、及び反出射面Cと入光面Aとで形成される辺のそれぞれに突起部15を形成している。しかし、本発明はこれに限られず、輝度の均一性を向上できれば、いずれか一方の辺のみに突起部15を形成しても良い。また、突起部15の形状は、輝度の均一性を考慮して最適な形状が選択される。
(実施の形態5)
図8に、本実施の形態に係る面状光源装置の隣接するLED1間近傍の断面図を示す。図9に、本実施の形態に係る面状光源装置の隣接するLED1間近傍の導光板3の正面図及び側面図を示す。
一方、本実施の形態に係る面状光源装置のLED1近傍の構造については、基本的に実施の形態1と同じである。具体的に、本実施の形態のLED1近傍における断面構造は、空間11及び第2の反射シート12を設けない以外、図3で示した構造と同じである。そのため、本実施の形態では、LED1近傍の構造及び光路については詳細な説明を省略する。
次に、本実施の形態の隣接するLED1間近傍の構造及び光路について、図8及び図9を用いて説明する。まず、本実施の形態では、導光板3の入光面AにV字形状の溝16が形成されている。図9に示すように、本実施の形態のV字形状の溝16は、隣接するLED1間の中央部で深さ及び幅が最大となる。従って、本実施の形態のV字形状の溝16は、導光板3の正面から見ると菱形となる。
そのため、本実施の形態では、LED1から発せられた光の一部が入光面Aに形成されたV字形状の溝16から導光板3に入光する。V字形状の溝16から入光した光は、直接入光面Aより入光した光と入光角度が異なり、出射面B及び反出射面Cに対する角度が導光板3を伝播するための臨界角より鋭角となる。そのため、V字形状の溝16から入光した光は、多くが入光面A近傍の出射面Bより直接出射される。
つまり、本実施の形態では、隣接するLED1間近傍に位置する導光板3の入光面Aに、入光面Aに直接入光する光の入光角度と異なる入光角度にする入光手段を備えている。具体的に、本実施の形態での入光手段は、導光板3の入光面AにV字形状の溝16を設けている。
以上のように、本実施の形態では、離散的に配置された隣接するLED1間において、入光面AにV字形状の溝16を設けることで、擬似的に輝度の高い部分を作り出している。そのため、本実施の形態では、LED1近傍のみ輝度が高くなることを抑制し、導光板3の入光面A近傍において連続的に輝度が高くなるようにして輝度分布の均一性を向上させている。
なお、V字形状の溝16の深さ、幅、角度、頂点の形状等を調整することで、隣接するLED1間近傍の輝度を大幅に向上することができる。また、V字形状の溝16を成型する金型は単純化することができるので、金型にかかるコストを低減することができる。
また、本実施の形態では、図9に示すようにV字形状の溝16を隣接するLED1間の中央の入光面Aに一つ形成しているが、本発明はこれに限られず、複数のV字形状の溝16を形成することもできる。さらに、複数のV字形状の溝16のそれぞれについて、幅、角度、深さを異なるように形成することも可能である。また、V字形状の溝16の位置も出射面Bの輝度均一性を鑑みて任意に決定することができる。
(変形例1)
図10に、変形例1に係る面状光源装置の隣接するLED1間近傍の断面図を示す。図11に、変形例1に係る面状光源装置の隣接するLED1間近傍の導光板3の正面図及び側面図を示す。なお、変形例1に係る面状光源装置のLED1近傍の構造についても、基本的に実施の形態1と同じである。
変形例1では、導光板3の入光面AにV字形状の凸部17が形成されている。図11に示すように、変形例1のV字形状の凸部17は、隣接するLED1間の中央部で深さ及び幅が最大となる。従って、本実施の形態のV字形状の凸部17は、導光板3の正面から見ると菱形となる。
以上のように、変形例1では、離散的に配置された隣接するLED1間において、入光面AにV字形状の凸部17を設けることで、擬似的に輝度の高い部分を作り出している。そのため、変形例1も本実施の形態と同様、LED1近傍のみ輝度が高くなることを抑制し、導光板3の入光面A近傍において連続的に輝度が高くなるようにして輝度分布の均一性を向上させている。
(変形例2)
図12に、変形例2に係る面状光源装置の隣接するLED1間近傍の断面図を示す。図13に、変形例2に係る面状光源装置の隣接するLED1間近傍の導光板3の正面図及び側面図を示す。なお、変形例2に係る面状光源装置のLED1近傍の構造についても、基本的に実施の形態1と同じである。
変形例2では、導光板3の入光面Aに梨地形状(シボ形状ともいう)18を形成している。図13に示すように、変形例2の梨地形状18は、隣接するLED1間の中央付近で面積が最大となる。従って、本実施の形態の梨地形状18は、導光板3の正面から見ると矩形の両辺に三角形を付した形状となる。なお、梨地形状18は、例えば入光面Aをサンドブラスト化して形成する。
変形例2では、隣接するLED1間において、LED1から発せられた光の一部が、出射面B及び反出射面Cに対して垂直となる入光面A以外の梨地形状18の面から導光板3に入光する。そのため、梨地形状18の面から入光した光は、直接入光面Aより入光した光と入光角度が異なり、出射面B及び反出射面Cに対する角度が導光板3を伝播するための臨界角より鋭角となる。従って、梨地形状18の面から入光した光は、多くが入光面A近傍の出射面Bより直接出射される。
以上のように、変形例2では、離散的に配置された隣接するLED1間において、入光面Aに梨地形状18を設けることで、擬似的に輝度の高い部分を作り出している。そのため、変形例2も本実施の形態と同様、LED1近傍のみ輝度が高くなることを抑制し、導光板3の入光面A近傍において連続的に輝度が高くなるようにして輝度分布の均一性を向上させている。さらに、変形例2では、隣接するLED1間での繊細な輝度調整が可能になるため、出射面Bでの表示品位をさらに向上させることができる。
以上、実施の形態1乃至実施の形態5で説明した、多様な形状等を個別に組み合わせることにより、さらなる効果が期待できる。
また、本発明に用いられる点光源は、LED1に限定されるものではない。さらに、RED(赤)、GREEN(緑)、BLUE(青)を混ぜて白色光を生成する光源を各実施の形態に適用できることはいうまでもなく、各色の輝度が導光板3の出射面Bで均一化されるように輝度ムラ及び色ムラの発生を抑制して均一な白色光を得ることができる。
本発明の実施の形態1に係る面状光源装置の分解斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る面状光源装置の平面図である。 本発明の実施の形態1に係る面状光源装置のLED近傍の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る面状光源装置の隣接するLED間近傍の断面図である。 本発明の実施の形態2に係る面状光源装置の隣接するLED間近傍の断面図である。 本発明の実施の形態3に係る面状光源装置の隣接するLED間近傍の断面図である。 本発明の実施の形態4に係る面状光源装置の隣接するLED間近傍の断面図である。 本発明の実施の形態5に係る面状光源装置の隣接するLED間近傍の断面図である。 本発明の実施の形態5に係る面状光源装置の導光板の正面図及び側面図である。 本発明の実施の形態5の変形例1に係る面状光源装置の隣接するLED間近傍の断面図である。 本発明の実施の形態5の変形例1に係る面状光源装置の導光板の正面図及び側面図である。 本発明の実施の形態5の変形例2に係る面状光源装置の隣接するLED間近傍の断面図である。 本発明の実施の形態5の変形例2に係る面状光源装置の導光板の正面図及び側面図である。
符号の説明
1 LED、2 LED基板、3 導光板、4 光学シート類、5 反射シート、6 表筐体、7 裏筐体、8 開口部、9 液晶表示部、10 孔、11 空間、12 第2の反射シート、13 露出部、14 R形状部、15 突起部、16 V字形状の溝、17 V字形状の凸部、18 梨地形状。

Claims (6)

  1. 所定の間隔で配置された複数の点光源と、
    少なくとも一つの側面に入光した前記点光源からの光を、前記側面に対し垂直に位置する出射面から面状の光として出射する導光板と、
    前記導光板の反出射面及び前記光源の近傍に設けられた反射部と、
    前記導光板の前記出射面に対応する位置に開口部を有し、前記点光源及び前記導光板、前記反射部を保持する筐体とを備える面状光源装置であって、
    隣接する前記点光源間近傍において、前記点光源からの光を、前記導光板の前記出射面又は前記反出射面から入光させる入光手段をさらに備え
    前記入光手段は、前記点光源側から前記導光板の前記反出射面の一部に渡る位置に形成された前記反射部の孔と、前記孔に平行に設けられた第2反射部とを備えることを特徴とする面状光源装置。
  2. 請求項1に記載の面状光源装置であって、
    前記反射部に形成された前記孔は、隣接する前記点光源間毎に複数形成されることを特徴とする面状光源装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の面状光源装置であって、
    前記反射部に形成された前記孔は、前記点光源側から前記導光板側方向の断面長さが隣接する点光源間の中央部で最大となることを特徴とする面状光源装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の面状光源装置であって、
    前記反射部に形成された前記孔は、前記点光源側から前記導光板側方向の断面長さが隣接する点光源間の1/3及び2/3の位置で最大となることを特徴とする面状光源装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の面状光源装置であって、
    前記点光源は、発光ダイオードであることを特徴とする面状光源装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の面状光源装置と、
    前記面状光源装置の前記開口部上に、当該前記開口部から出射される光により画像を表示する表示部とを備える表示装置
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