JP4403478B2 - 光ファイバカッタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は光ファイバカッタに関するものである。特に、裸光ファイバの切断後から切り屑回収に至るまでの動作の少なくとも一部を連動させ、かつ切り屑回収機構を着脱できる光ファイバカッタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、光ファイバに初期傷を付けて切断する光ファイバカッタが知られている。このカッタの切断手順は次の通りである。まず、光ファイバ芯線の端部における被覆を除去して裸光ファイバを露出させておく。次に、この裸光ファイバのうち、根元側および先端側の2箇所をクランプで保持する。一方、クランプの間には裸光ファイバと直交する方向にスライド自在の刃部が設けられている。この刃部をスライドすることで、クランプで保持した裸光ファイバの中間に初期傷を付ける。そして、初期傷の付いた個所に枕を押圧して曲げを付与し、初期傷を進展させて裸光ファイバを切断する。
【0003】
ここで、切断動作後、先端側の裸光ファイバは切り屑となるため、光ファイバカッタには、切り屑の回収機構を持つものもある。その一例としては、クランプ際(裸光ファイバの先端側)に切り屑の投入されるケースを設け、このケース内において切り屑を上下から挟んで保持する回転ローラを具えたものがある。切り屑をケース内に投入させるには、まず切り屑を回転ローラで挟み、次いで回転ローラを回転して切り屑をクランプから離反する方向に送り出して行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の回収機構を持つ光ファイバカッタでは次のような問題があった。
【0005】
▲1▼作業工程が多くなる。光ファイバの切断後、「回転ローラによる切り屑の保持動作」と「回転ローラの回転動作」を手作業で行わなければならないためである。
【0006】
▲2▼万一、上記の切り屑回収動作を忘れた場合、産業廃棄物である切り屑が飛散することになる。
【0007】
▲3▼切り屑回収機構を着脱できない。一般に、従来の切り屑回収機構は、それ自体を取り外すことができない。柱上などの作業環境では、切り屑の飛散を防止する点で切り屑回収機構は重要であるが、工場内における長尺光ファイバの切断などでは、切り屑を作業後にまとめて廃棄することができ、回収機構が装着されてなくても良い場合がある。
【0008】
従って、本発明の主目的は、裸光ファイバの切断後から切り屑回収に至るまでの動作の少なくとも一部を切り屑回収機構に連動させ、かつ切り屑回収機構を着脱できる光ファイバカッタを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一の特長は、クランプの開放動作に切り屑回収機構の回転ローラの回転動作を連動させ、かつ切り屑回収機構を着脱自在とすることにある。
【0010】
クランプの開放動作を回転ローラの回転動作に連動させれば、切断後にクランプを開放すると、同時に回転ローラも回転され、切り屑をクランプから離反する方向に送り出して切り屑回収機構内に投入させることができる。
【0011】
この連動を行うには、クランプの開放に伴う円弧動作を回転ローラの回転動作に伝達する伝達機構を用いれば良い。伝達機構はクランプの開放に伴う円弧動作を回転ローラの回転動作に伝達できれば、その具体的構成は問わない。
【0012】
また、クランプには自動開放機構を具えることが好ましい。この自動開放機構は、クランプを開放する方向に押圧する弾性材と、弾性材の押圧力に抗してクランプを閉じた状態に保持する止め機構と、止め機構を解除してクランプを開放する解除機構とを有するものが挙げられる。
【0013】
弾性材としてはねじりバネや圧縮バネが好適である。ねじりバネはクランプの開閉動作に用いられたヒンジに装着すれば良い。圧縮バネは開閉するクランプの一方側にプランジャとして装着し、対向するクランプとの間で反発するように構成すれば良い。
【0014】
止め機構は、マグネットと、このマグネットに吸着するキャッチャーを用いることが好ましい。開閉するクランプの一方にマグネットを他方にキャッチャーを設け、マグネットでキャッチャーを吸着させる。この吸着力は前記弾性材の反発力よりも強くすることは言うまでもない。マグネットおよびキャッチャーの装着は接着剤を用いずにねじ止めなどの機械的固定手段により装着することが好適である。これにより、接着剤の劣化に伴うマグネットまたはキャッチャーの脱落を防止することができる。
【0015】
解除機構は、偏芯カムやレバーを用いることが最適である。すなわち、偏心カムやレバーの回転動作により、マグネットの吸着力などで閉じられたクランプをこじ開けるように構成する。一旦、クランプが開放されれば、弾性材の押圧力によりクランプは自動的に開放され、より操作性が改善される。
【0016】
本発明の第二の特徴は、刃部のスライド動作に前記回転ローラの閉じ動作を連動させ、かつ切り屑回収機構を着脱自在とすることにある。
【0017】
上記の構成により、刃部をスライドして裸光ファイバに初期傷を付けた後、回転ローラの閉じ動作が行われることで、クランプによる裸光ファイバの把持力を安定させ、高精度の切断を実現できる。
【0018】
さらに、刃部のスライド動作に枕の裸光ファイバに対する曲げ付与動作を連動させ、枕の曲げ付与動作を回転ローラの閉じ動作よりも早く行うように構成すると一層望ましい。刃部のスライド動作に枕の裸光ファイバに対する曲げ付与動作を連動させ、初期傷が付いた後に枕による曲げ付与動作が連動して行われれば、非常に操作性が良い。ただし、初期傷が付いた後で枕による曲げ付与動作よりも前に回転ローラの閉じ動作が行われれば、切断前に裸光ファイバの先端部を回転ローラで挟むことになり、クランプによる裸光ファイバの把持力が不安定になる。そこで、枕の曲げ付与動作を回転ローラの閉じ動作よりも早く行うようにし、クランプによる裸光ファイバの把持力を安定させ、高精度の切断を実現している。
【0019】
なお、刃部のスライド動作に枕の裸光ファイバに対する曲げ付与動作を連動させる機構は、枕を裸光ファイバと接触状態に押圧する弾性材と、枕から押圧方向に突出する枕支持片と、刃部と同期してスライドされる突起とを具えるものが好適である。この突起は、裸光ファイバに初期傷を付ける前において、枕支持片に当接して枕を裸光ファイバと非接触の状態に押し戻し、初期傷を付けた後は、枕支持片から離れて枕の押し戻しを解除する形態に構成される。
【0020】
さらに、切り屑回収機構の回転ローラは、上ローラと下ローラとを具え、上ローラの回転軸を下ローラの回転軸よりもクランプから離反する方向にずらして配置することが望ましい。従来の切り屑回収機構も上ローラと下ローラとを具えているが、両ローラの回転軸は同一鉛直面上に配置されている。そのため、切り屑を保持した回転ローラを回転すると、切り屑はほぼ水平方向に送られる。その際、切り屑が長ければ、切り屑の先端が切り屑回収機構の内面に突き当たって下方に落下させることが難しい。また、切り屑が短くても、回転ローラに付着してやはり切り屑を落下できないことがある。そこで、上ローラの回転軸と下ローラの回転軸を水平方向にずらすことで、切り屑を下方に向けて送り出すことができ、切り屑回収機構のサイズを小さくできると共に、確実に切り屑を回転ローラから落下させることができる。
【0021】
切り屑回収機構の具体例としては、外ケースと、外ケースに内蔵されて切り屑が投入される使い捨ての内ケースとを具えるものが挙げられる。通常、切り屑回収機構は切り屑が投入されるケースを具えているが、このケースはプラスチック製や金属製の上部が開口した小さな容器である。そのため、極めて細いガラス製の光ファイバの切り屑がケース内に投入されると、静電気などによりケース内に切り屑が吸着され、容易に廃棄することができなくなる。その対策としては、ケース内面に帯電防止処理を施すことなどが挙げられるが、ケースに対する切り屑の吸着を皆無にすることが難しく、十分効果的な解決策とは言えない。そこで、ケースを二重構造とし、内ケースを使い捨てとすることで、確実に切り屑の破棄ができるようにした。
【0022】
そして、上記第一・第二の特徴において、切り屑回収機構の着脱は、係合凹部と係合凸部のはめ込みやねじ止めの少なくとも一方などにより行うことが、容易に着脱作業を行うことができて好適である。
【0023】
クランプの開放動作に切り屑回収機構の回転ローラの回転動作を連動させる必要上、切り屑回収機構の着脱は、クランプと一体のピンと、ピンが差し込まれる長孔とを具えると共に回転ローラの回転動作に連動するレバーを用いて行うことが望ましい。
【0024】
また、刃部のスライド動作に前記回転ローラの閉じ動作を連動させるには、一端が回転ローラの閉じ動作につながり、他端が刃部のスライド動作につながる揺動レバーを用いることが好適である。特に、刃部のスライド動作と揺動レバーとのつながりは、刃部側に設けた凹部と、凹部の間に位置して揺動レバーの一端に固定されるピンを用いることが望ましい。
【0025】
さらに、揺動レバー先端と開閉フタ内面の接触面を傾斜面で構成して、開閉フタが揺動レバーの先端を押圧する方向と揺動レバーを回転させようとする方向とがずれるようにすることが望ましい。これにより、誤って開閉フタを押さえても閉じないように構成した。
【0026】
本発明カッタは多芯用・単芯用のいずれにも利用できるが、単芯用の場合、クランプ際に単芯光ファイバ用のガイド溝を設け、このガイド溝は、クランプに近づくに伴って段階的に細く構成することが望ましい。通常、単芯用の光ファイバカッタでは、クランプ際(光ファイバ芯線の根元側)に光ファイバをはめ込むガイド溝が形成されている。一方、光ファイバ芯線には、被覆径が0.25mmや0.90mmのものなど、異なる径のものが存在する。そのため、ガイド溝のサイズが単一では径の異なる光ファイバ芯線をガイド溝に配置してもクランプに対する裸光ファイバの中心軸の高さが変わり、精度良い切断を行うことができない。また、サイズの異なる複数のガイド溝を並列したのでは、光ファイバ芯線をサイズの適合しないガイド溝にはめ込んでしまうことが多く、作業性が悪い。そこで、一本の溝で径の異なる光ファイバ芯線を的確に配置できるよう、ガイド溝をクランプに近づくに伴って段階的に細く構成した。具体例としては、ガイド溝のクランプ側を0.25mmの光ファイバ芯線に適合したサイズとし、ガイド溝の途中からは0.90mmの光ファイバ芯線に適合したサイズとすることが挙げられる。ガイド溝の断面形状はV型や矩形が良い。このガイド溝は、光ファイバカッタの本体に直接設けても良いし、本体とは別に着脱自在のホルダを用い、このホルダに設けても良い。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明カッタの平面図、図2は同正面図である。図3、図4は、各々図1におけるA-A矢視断面図、B-B矢視断面図である。また、図5、図6、図9、図10、図11、図12は、各々図3におけるC-C矢視断面図、D-D矢視断面図、E-E矢視断面図、F-F矢視断面図、G-G矢視断面図、H-H矢視断面図である。さらに、図7は左側面図である。
【0028】
(全体構成)
このカッタは、本体10と、蓋部20と、裸光ファイバに曲げを与える枕30と、裸光ファイバを保持する上下クランプ40、41(図5)と、裸光ファイバに初期傷を付ける円盤状の刃部50と、裸光ファイバの切り屑回収機構60とを具えている。以下、各部を詳細に説明する。
【0029】
(本体)
本体10は上部片11と下部片12を連結片13でつないだ断面がほぼI状の金属塊である。その上面には多芯用光ファイバホルダ70(光ファイバ芯線を並列状態に保持する器具)を装着するホルダガイド14(図7)が形成されている。また、上部片11には刃部50の露出孔15(図8)が形成され、この露出孔15から刃部50が上方に突出される。さらに、連結片13には刃部50のスライド機構が装着されている。このスライド機構は、本体10に固定された直線ガイド16と、直線ガイド沿いにスライドすると共に刃部50が固定されたスライダ17とを有する。そして、本体の上面における前記露出孔15を挟む個所には一対の下クランプ41(図3、図5)が固定されている。
【0030】
(蓋部)
蓋部20は、支軸21(図4)を介して本体上面の側縁に開閉自在に取り付けられた板状体である。蓋部20の裏面(本体10と対向する面)には、枕30と、一対の上クランプ40と、光ファイバホルダ70を圧縮バネ22の反発力で押圧するプランジャ23が設けられている。この上クランプ40は、蓋部20を閉じることで本体上の下クランプ41と対向されて、裸光ファイバを挟みこむ。
【0031】
(蓋部(クランプ)の自動開放機構)
本例では、この蓋部20に自動開放機構を設けた。自動開放機構には、前記支軸21に装着されたねじりバネ24(図1、図7)と、蓋部20を閉じた状態に保持する止め機構と、止め機構を解除する解除機構とが含まれる。ねじりバネ24は、蓋部20を開放する方向に押圧する。ここでは解除機構を構成する解除レバー25にねじりバネ24の一端を貫通させ(図1、図7)、このねじりバネ24に蓋部20の押圧と、解除レバー25の押圧(姿勢制御)と言う二つの機能を持たせた。また、止め機構には、マグネット26と、このマグネット26に吸着するキャッチャー27を用いる。マグネット26は、マグネット保持金具28を介して蓋部20における支軸21と反対側の側縁にねじ止めされている。一方、キャッチャー27は本体の上面にやはりねじ止めにより固定されている。蓋部を閉じると、ねじりバネ24の押圧力に抗してマグネット26がキャッチャー27に吸着される。本例では、接着剤を用いることなくマグネット26およびキャッチャー27の装着を行っており、接着剤の劣化に伴うマグネット26またはキャッチャー27の脱落を防止することができる。さらに、解除機構には、蓋部20の裏面に軸29(図2)を介して支持された解除レバー25を用いる。この解除レバー25は、常時は図2に示すように、ねじりバネ24の押圧力により蓋部20が閉じた状態となる向きに保持される。しかし、解除レバー25を下方に押せば、同レバー25が回転して本体上面に押し当てられるため、蓋部はこじ開けられることになって、マグネット26とキャッチャー27の吸着を開放する。この吸着が開放されれば、ねじりバネ24の反発力により蓋部20は自動的に開かれる(図7の破線参照)。このように、蓋部20に自動開放機構を設けることで、上クランプ40も自動開放することができ、作業性が改善される。
【0032】
(枕)
枕30(図3)は、圧縮バネ31の反発により、常時は突出した状態、すなわち裸光ファイバに曲げを付与する状態に保持されるように構成した。圧縮バネ31は、蓋部20の表面にねじ止めした押え板32と枕30の後端との間に介在される。そして、初期傷を付ける前は枕30が裸光ファイバと非接触の状態に押し戻され、初期傷を付けた後には裸光ファイバと接触するように、刃部50のスライドと枕30の突出・後退を連動させた。このように、枕30での曲げ付与動作を自動化することで作業者によるばらつきを解消し、高精度の切断を可能にする。なお、刃部50と枕30との連動機構については後に詳述する。
【0033】
(クランプ)
上下クランプ40、41は、金属製の台部42、43にゴム44、45をはめ込んで構成されている(図5、図9)。台部42、43は夫々本体上面または蓋部裏面にねじ止めされている。ゴム45、46にはショア硬度Hs80以上の硬質ゴムが好ましい。硬質ゴムをクランプに用いることで安定した裸光ファイバの保持を実現し、超高精度の切断ができる。特に、多心光ファイバの切断を行った場合、切断面の不揃いを大幅に低減できる。
【0034】
(切り屑回収機構)
切り屑回収機構60(図3)は、本体10と一体化された外ケース61と、外ケース内に軸支された下ローラ62と、外ケース61にヒンジを介して装着された開閉フタ63と、開閉フタ63の裏面に軸支された上ローラ64とを具える。開閉フタ63を閉じたとき、上ローラ64と下ローラ62との間には裸光ファイバの切り屑が挟みこまれる。また、本例では、外ケース61に使い捨ての内ケース65を内蔵した。そして、下ローラ62を回転させることで切り屑をクランプから離反する方向に送り、内ケース内に投入されるように構成した。これにより、切り屑は内ケース65ごと取り出して容易かつ確実に廃棄することができる。なお、外ケース61の一側面66は開閉自在に構成し(図3)、内ケース65の取出口とした。
【0035】
さらに、本例では、上ローラ64の回転軸を下ローラ62の回転軸よりもクランプから離反する方向にずらして配置した。これにより、切り屑を下方に向けて送り出すことができ、確実に切り屑を内ケース内に導くことができる。
【0036】
そして、この切り屑回収機構60と本体10とは係合凹部と係合凸部とのはめ合わせに加えてネジ止めを用いることで容易に着脱できるよう構成している。図2に示すように、本体10における上部片11の下面に溝状の係合凹部301を設け、切り屑回収機構60の外ケースに突条の係合凸部302を設ける。本体10と外ケース61は、刃部のスライド方向(図2の紙面と直交する方向)に両者をスライドしてはめ込むことで連結される。さらに、外ケース61の下端と本体の下部片12とをビス303によりネジ止めして固定した。
【0037】
なお、本体10と切り屑回収機構60との連結には、後述するように、「クランプの開放と下ローラの回転との連動」と「刃部と切り屑回収機構における開閉フタとの連動」が行える必要がある。そのため、本体10と切り屑回収機構60との連結は各連動機構が円滑に動作できるよう、簡潔な連結構造となっている。
【0038】
(クランプの開放と下ローラの回転との連動機構)
切り屑回収機構の下ローラ62は、クランプ40、41の開放に連動して回転される。その連動機構を図4、図9、図11に基づいて説明する。本例では、蓋部20の開閉に伴う円弧運動を下ローラ62の回転運動として伝達した。図4、11に示すように、蓋部20の端面にはピン201が突出されている。一方、外ケース61に隣接して伝達機構収納ケース80が配置され、このケース内には所定の範囲で回転するレバー81が軸支されている。また、このレバー81の先端部は伝達機構収納ケース80から突出すると共に長孔が形成されている。そして、前記ピン201がレバー81の長孔にはめ込まれている。
【0039】
伝達機構収納ケース内において、レバー81の回転軸には第一ギア82が装着され、順次第二ギア83、クラウンギア84、第三ギア85と噛合される。そして、この第三ギア85の回転軸に下ローラ62が装着されている。従って、裸光ファイバの切断後に蓋部20を開放すると、レバー81の回転に伴って下ローラ62が回転され、切り屑が内ケース65に向かって送られることになる。
【0040】
なお、本例では、第一ギア82の回転軸にワンウェイクラッチ86を装着し、蓋部20の開放動作のときのみ第一ギア82を回転させ、蓋部20の閉じ動作に対しては第一ギア82を回転させないように構成した。これにより、下ローラ62は切り屑をクランプから離反する方向に送るようにのみ回転され、仮に下ローラ62に切り屑が付着しても、蓋部20を閉じたときに切り屑が再度クランプ側に引き戻されることを回避できる。
【0041】
(刃部と枕の連動機構)
本例では枕30による裸光ファイバへの曲げ付与動作を自動化しているが、その自動化は、刃部50のスライドを枕30の進退に連動させることで実現している。図3に示すように、枕30には、その下方に伸びる枕支持片33を固定した。一方、刃部のスライダ17には、上部に突き出て枕支持片33に当接する突起18を設けている。この突起18は、図6に示すように、スライド方向の長さが限定されている。そのため、裸光ファイバに初期傷を付けるまでは枕支持片33と突起18が当接して、枕30が裸光ファイバと非接触の状態に押し戻される。しかし、初期傷が付けられると、突起18は枕支持片33の下方を通り過ぎ、圧縮バネ31の押圧力により枕30が突出されて裸光ファイバに曲げを加え、裸光ファイバを切断させる。図3、図6では突起18が枕30に接触して、枕30が押し戻された状態を示している。
【0042】
(刃部と切り屑回収機構における開閉フタとの連動機構)
開閉フタ63(図3)の閉じ動作により上ローラ64と下ローラ62との間で切り屑を挟んで保持することは前述した。この開閉フタ63の閉じ動作は、裸光ファイバの切断後に行われることが望ましい。それは、裸光ファイバの切断前に開閉フタ63を閉じると、上下クランプ40、41で挟まれた裸光ファイバの先端をさらに上下ローラ64、62で挟むことになり、上下クランプ40、41による裸光ファイバの把持力が変わって、結果的に裸光ファイバの切断に適切な張力を安定して実現することが困難になるからである。そこで、刃部50のスライドに開閉フタ63の閉じ動作を連動させて、裸光ファイバが切断された後に開閉フタ63が閉じられ、上下ローラ64、62の間に切り屑が挟まれるように構成した。
【0043】
この連動機構には、刃部のスライダ17に設けられた切欠端面19と、伝達機構収納ケース内に配置された揺動レバー87とを用いる。図6、図10に示すように、スライダ17の下部には、スライド方向の切欠100が設けられ、切欠端面19が形成されている。一方、図10〜図12に示すように、揺動レバー87は、一端が外ケース61の開口部にまで伸び、他端にはピン88が突設されて、中間部が軸89を介して回転自在に支持されている。また、軸89にはねじりバネ(図示せず)が装着されて、常時は揺動レバー87の一端が外ケース61の開口部から突出した状態に保持されている。そして、前記のピン88は伝達機構収納ケースの長孔800(図11、図12)を貫通し、スライダ17の切欠100の間に位置される。
【0044】
ここで、刃部50がスライドされる前は、スライダ17の切欠端面19はピン88に接触しないため、揺動レバー87(図12の実線参照)の一端が外ケース61の開口部から突出して開閉フタ63を押し上げる。そのため、上ローラ64は下ローラ62から離れて裸光ファイバを挟むことができない。次に、刃部50をスライドすると、切欠端面19がピン88を押し、揺動レバー87が揺動される。その結果、揺動レバー87(図12の破線参照)の一端は外ケース61の開口部よりも下方に沈み込み、開閉フタ63が閉じられて上ローラ64と下ローラ62との間に裸光ファイバを挟むことができる。なお、図3では開閉フタ63が若干開いて上ローラ64が下ローラ62から離れた状態と、開閉フタ63が完全に開いた状態とを二点鎖線で示している。
【0045】
さらに、一端が刃部のスライドに連動し、他端が回転ローラを保持する開閉フタの閉じ動作に連動する揺動レバーを設け、揺動レバー先端と開閉フタ内面の接触面を傾斜面で構成して、開閉フタが揺動レバーの先端を押圧する方向と揺動レバーを回転させようとする方向とがずれるようにすることが望ましい。揺動レバーの先端は下方に押されると回転するが、この先端面と開閉フタとの接触面がほぼ水平面であれば、揺動レバーにより持ち上げられて半開きの開閉フタを上から手で押さえると、揺動レバーが回転されて開閉フタが閉じてしまう。そこで、接触面を傾斜面として開閉フタの押圧方向の力が揺動レバーを回転させる方向の力として作用しないように構成して、誤って開閉フタを押さえても閉じないように構成した。
【0046】
なお、切欠端面19の位置やスライダの突起18の長さを調整することで、「初期傷の付与→枕30による曲げ付与(裸光ファイバの切断)→開閉フタ63の閉じ動作(上下ローラ64、62による切り屑の保持)」と言う一連の動作を自動的に行うこともできる。もし、裸光ファイバに初期傷を付けた後、枕30が裸光ファイバに曲げを付与する前に揺動レバー87が揺動すれば、裸光ファイバは切断前に上下ローラ64、62で挟まれることになる。それでは、上下クランプ40、41による裸光ファイバの把持力を安定させる効果が低減する。そこで、枕30が裸光ファイバに曲げを付与する動作の後に揺動レバー87が揺動されるように切欠端面19の位置やスライダの突起18の長さを調整すれば、上下クランプ40、41による裸光ファイバの把持力を安定させて高精度の切断を実現することができる。すなわち、枕支持片33の下方をスライダの突起18が通過した時点(枕30が光ファイバに曲げを付与する時点)ではスライダの切欠端面19がピン88に接触しないようにすれば良い。
【0047】
(単芯用光ファイバホルダ)
図1、図3では多芯用光ファイバホルダ70を示したが、図8には多芯用光ファイバホルダ70と交換して用いる単芯用光ファイバホルダ90を示す。この単芯用光ファイバホルダ90は被覆径が0.25mmと0.9mmの2種類の光ファイバ芯線に対して利用できる。径の異なる光ファイバ芯線に対応できるのは、光ファイバ芯線のガイド溝91をクランプ側に向かって細くなる段階状に構成したからである。すなわち、ガイド溝91は、クランプ側の細溝92と、その反対側の太溝93とから構成される。本例では細溝92の幅を0.3mm、長さを2mmとし、太溝93の幅を1.0mmとした。0.25mmの裸光ファイバを配置する場合、光ファイバ芯線の被覆部分を細溝92にはめる。一方、0.9mmの光ファイバ芯線を配置する場合には、光ファイバ芯線の被覆端を太溝93と細溝92の境界面に突き合わせ、裸光ファイバを細溝92で支持し、被覆部分を太溝93で支持する。ガイド溝91の断面形状は矩形とした。ガイド溝91を段階状にすることで、1本の溝で異なるサイズの光ファイバ芯線をセットでき、作業性良く高精度の切断が実現できる。なお、ここでは本体に対して着脱自在の単芯用光ファイバホルダ90について説明したが、本体上面に直接段階状のガイド溝を形成しても良い。
【0048】
(切断手順と動作)
このようなカッタは次のように使用する。ここでは多芯光ファイバをカットする場合を例に説明する。
【0049】
▲1▼光ファイバ芯線を光ファイバホルダ70にセットし、各芯線の端部における被覆を除去して裸光ファイバを露出しておく。
【0050】
▲2▼蓋部20を開いてホルダガイド14に前記光ファイバホルダ70をはめ込む。
【0051】
▲3▼枕30およびプランジャ23の反発力に抗して蓋部20を閉じて、マグネット26をキャッチャー27に吸着させる。このとき、上下クランプ40、41の間には裸光ファイバが挟みこまれる。また、枕支持片33が突起18に当接し、枕30は押し戻された状態に保持されている。
【0052】
▲4▼スライダ17をスライドさせて刃部50を裸光ファイバに接触させ、初期傷を付ける。
【0053】
▲5▼裸光ファイバに初期傷が付けられると、枕支持片33の下方を突起18が通過し、枕30が突出した状態に復帰されて、裸光ファイバに曲げを付与する。そのとき、裸光ファイバの先端側と根元側がクランプ40、41で保持されているために張力が付与される。その結果、初期傷が進展して裸光ファイバは破断に至る。
【0054】
▲6▼さらにスライダ17を進行させると、切欠端面19がピン88を押圧し、揺動レバー87が揺動されて開閉フタ63が閉じられる。その際、上下ローラ64、62の間に切り屑が挟み込まれる。
【0055】
▲7▼次に、蓋部20を開放する。この開放は、解除レバー25を下方に押して、蓋部20をこじ開けることにより行う。蓋部20の支軸21には蓋部を開放する方向に押圧するねじりバネ24が装着されているため、その反発力により自動的に蓋部20が開かれ、上下クランプ40、41も開かれる。
【0056】
▲8▼蓋部20の開放動作に伴って下ローラ62が回転され、切り屑をクランプから離れる方向に送る。送られた切り屑は落下して内ケース65に収納される。
【0057】
▲9▼切断が終わると、光ファイバホルダ70から光ファイバ芯線を取り出す。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、クランプの開放動作に切り屑を保持する回転ローラの回転動作を連動させることで、作業性良く、かつ確実に切り屑を回収することができる。
【0059】
また、刃部のスライド動作に前記回転ローラの閉じ動作を連動させることで、裸光ファイバの切断から切り屑回収に至る一連の動作を自動的に行え、効率的な切断・切り屑回収作業を行うことができる。
【0060】
さらに、切り屑回収機構を着脱自在とすることで、柱上作業など切り屑飛散が問題となる作業環境では回収機構を装着して確実な切り屑回収を行い、工場内などの整備された作業環境では回収機構を容易に取り外して簡潔な切断作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明カッタの平面図である。
【図2】本発明カッタの正面図である。
【図3】図1におけるA-A矢視断面図である。
【図4】図1におけるB-B矢視断面図である。
【図5】図3におけるC-C矢視断面図である。
【図6】図3におけるD-D矢視断面図である。
【図7】本発明カッタの左側面図である。
【図8】単芯用光ファイバホルダの説明図である。
【図9】図3におけるE-E矢視断面図である。
【図10】図3におけるF-F矢視断面図である。
【図11】図3におけるG-G矢視断面図である。
【図12】図3におけるH-H矢視断面図である。
Claims (2)
- 裸光ファイバを保持する開閉自在のクランプと、
クランプで保持された裸光ファイバに初期傷を付けるスライド自在の刃部と、
初期傷の付いた裸光ファイバに曲げを付与して初期傷を進展させ、裸光ファイバを切断する枕と、
切断された裸光ファイバの切り屑を回収する切り屑回収機構と、
この回収機構において、切り屑を保持する開閉自在の回転ローラと、
前記刃部のスライド動作に前記回転ローラの閉じ動作を連動させる連動機構とを具え、
前記切り屑回収機構が着脱自在に構成されたことを特徴とする光ファイバカッタ。 - 一端が刃部のスライドに連動し、他端が回転ローラを保持する開閉フタの閉じ動作に連動して、中間部が軸支された揺動レバーを具え、
この揺動レバー先端と開閉フタ内面の接触面を傾斜面とし、開閉フタの押圧方向の力が揺動レバーを回転させる方向の力として作用しないように構成したことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバカッタ。
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