JP4496696B2 - 2次電池の昇温制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、2次電池の昇温制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
化学反応を伴う2次電池は、電池の温度が低下すると内部抵抗が大きくなり、放電可能出力が低下してしまう。
【0003】
図4は、2次電池とエンジンの両方が搭載されるパラレルハイブリット型車両における2次電池放電可能出力に対する車両の燃料消費率を示す図である。横軸に2次電池放電可能出力、縦軸に車両の燃料消費率を示す。図4において、線aは2次電池を放電しながら走行する場合の燃料消費率を示し、線bは2次電池を充電しながら走行する場合の燃料消費率を示している。2次電池を充電しながら走行する場合は、エンジン駆動により発電機を作動させ2次電池を充電するので、2次電池を放電しながら走行する場合に比べ、2次電池を充電するエネルギー分燃料消費率が低下する。
【0004】
2次電池放電可能出力が大きいほどモータを駆動源とした走行が長くできるため、車両発進時であるエンジン低回転時の低効率運転状態を回避できるので燃料消費率が良くなる。2次電池放電可能出力がゼロとなると、通常のエンジン搭載車両の燃費効率になる。本来のパラレルハイブリット車の燃費性能を発揮するためには、2次電池の放電可能出力が設計値の出力を出せるようにしなければならない。
【0005】
常温時での2次電池の性能で車両設計を行うと、低温時での燃費性能が低下し、また低温時での2次電池の性能で車両設計を行うと、2次電池を多く搭載することになり、2次電池のコストアップや2次電池の重量増加による車両の燃費性能が低下してしまう。通常、低温時の2次電池性能を多少犠牲にして、車両の燃費性能の設計を行うことになる。そこで、低温時の2次電池を早く昇温させて2次電池の放電可能出力を向上させ、車両の燃費を向上させることが必要となる。
【0006】
2次電池を最も早く昇温させる方法としては、2次電池が流せる最大電流値を車両駆動用モータ及び補機に流すことが考えられる。この事を利用した従来技術として、例えば特開平11−026032号公報に記載されたものがある。
【0007】
この技術をパラレルハイブリット型車両に適用すると、2次電池が流せる最大電流値を車両駆動用モータ及び補機に流し、2次電池の残容量が低下したら2次電池を発電機で充電し、2次電池の残容量がある所定値以上となると充電をやめ、再度、2次電池が流せる最大電流値を車両駆動用モータ及び補機に流すことになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、車両の走行条件や補機の容量の制限によって2次電池の持つ性能の最大電流を充放電に使用する事ができないといった問題が生じる。そのため、定電力での充放電となる。
【0009】
図5に定電力での充電と放電を行ったときの2次電池の発熱量を表わす実験結果を示す。
2次電池の残容量を2次電池の残容量SOC、2次電池充電放電電力に対する2次電池発熱量が最大となる2次電池の残容量を2次電池の残容量SOC*とする。
横軸に2次電池の残容量SOC、縦軸に2次電池の発熱量を示す。2次電池を定電力で放電しているときの発熱量は、図5中の線cとなり、ある2次電池の残容量SOC*の時に最大となる。2次電池の残容量SOC*を境に2次電池の残容量SOCが高いほど発熱量は低くなる。このようになるのは、2次電池の残容量SOCが高いほど2次電池の開放電圧が高く、電流値が小さくなるためである。2次電池の残容量SOC*を境に2次電池の残容量SOCが低くなると発熱量は低くなる。これは2次電池の放電可能出力が要求される放電電力以下となり電流値が小さくなるからである。
【0010】
2次電池を定電力で充電しているときの発熱量は、図5中の線dとなり2次電池の残容量SOCが高いほど小さくなる。このようになるのは、2次電池の残容量SOCが高いほど2次電池の開放電圧が高く、電流値が小さくなるためである。
【0011】
放電と充電を繰り返したときの発熱量は、図5中の線eとなり、ある2次電池の残容量SOC*の時に最大となる。放電と充電を繰り返した際、2次電池の残容量がΔSOCの範囲で変化する。しかし、2次電池の残容量の振れ幅ΔSOCは0.5%以下を考えているので、ここでは2次電池の残容量の振れ幅ΔSOCが2次電池発熱量に与える影響は無視できる。
【0012】
本発明は上記2次電池を定電力で充放電しているときに発熱量が最大となる2次電池の残容量SOC*について着目し、すばやく2次電池を昇温させることのできる2次電池の昇温制御装置を提供することを目的とする。
【0013】
請求項1記載の発明は、2次電池と、前記2次電池を充電するための発電手段と、前記2次電池を放電させるための放電手段と、前記2次電池の動作時の発熱量が最大となる電池の残容量を演算する容量演算手段と、前記2次電池の実際の実残容量を検出する容量検出手段と、検出した2次電池の実残容量が前記容量演算手段で演算した残容量となるように、前記2次電池の充放電を行う制御手段とを有し、前記容量演算手段は、前記2次電池の状態に相関する発熱量のデータを予め保有し、前記データに基づき前記残容量を演算するものとした。
【0014】
請求項2記載の発明は、さらに前記2次電池の温度を測定するための測定手段を有し、前記制御手段は、検出した温度が、前記2次電池の充放電可能入出力が所定値未満となる温度である場合には、前記2次電池の充電または放電を行って前記容量演算手段で演算した残容量となるように設定し、前記2次電池の残容量が前記設定した残容量から所定の範囲内となるように前記2次電池の充電と放電とを繰り返すように制御するものとした。
【0015】
請求項3記載の発明は、前記容量演算手段は、前記2次電池の残容量と温度に相関する発熱量のデータを予め保有し、前記2次電池の温度に基づいて前記2次電池の動作時の発熱量が最大となる電池の残容量を演算するものとした。
【0016】
請求項4記載の発明は、前記制御手段は、検出した温度が、前記2次電池の充放電可能入出力が前記発電手段及び前記放電手段の要求充放電入出力未満となる温度である場合には、前記2次電池の充電または放電を行って前記容量演算手段で演算した残容量となるように設定するものとした。
【0017】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、2次電池の発熱量が最大となる2次電池の残容量SOC*になるように2次電池を充放電することにより、2次電池の温度が上昇し2次電池の放電可能出力と2次電池の充電可能入力が向上する。
【0018】
請求項2記載の発明によれば、2次電池の残容量SOCが2次電池発熱量が最大となる2次電池の残容量SOC*の所定の範囲内で変化するように2次電池の充電量と放電量を制御することにより、2次電池の昇温速度が速くなる。2次電池の温度が上昇することにより2次電池の放電可能出力と2次電池の充電可能入力が向上する。
【0019】
請求項3記載の発明によれば、2次電池の温度が変化すると、2次電池発熱量が最大となる2次電池残容量SOC*が変化するので、2次電池の残容量SOCが変化する2次電池発熱量が最大となる2次電池残容量SOC*の所定の範囲内で変化するように2次電池の充電量と放電量を制御することにより、2次電池の昇温速度が速くなる。2次電池の温度が上昇することにより2次電池の放電可能出力と2次電池の充電可能入力が向上する。
【0020】
請求項4記載の発明によれば、2次電池の温度が上昇することにより2次電池の放電可能出力と充電可能出力が向上し、車両の燃費を向上させることができる。
【0021】
2次電池の温度が変化すると、2次電池発熱量が最大となる2次電池残容量SOC*が変化することを図6で示す。
図6中、線f、g、hは2次電池温度が−30℃、−20℃、−10℃の場合で、それぞれ一定の電力で放電と充電を繰り返した場合である。2次電池の温度が上昇すると2次電池の内部抵抗が小さくなるので、発熱量が低下する。また、内部抵抗が小さくなり2次電池の放電可能出力が大きくなることから、この条件の電力を放電できる2次電池の残容量が小さくなる。よって、2次電池の発熱量が最大となる2次電池の残容量SOC*は2次電池の温度によって変化する。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に発明の実施の形態を実施例により説明する。
図1は実施例として本発明を適用したパラレルハイブリット型車両の構成を示す図である。
図において、太い実線は機械力の伝達経路を示し、破線は電力線を示す。
この車両のパワートレインは、発電モータ1、エンジン2、クラッチ3、駆動モータ4、無段変速機5、ディファレンシャルギヤ6及び駆動輪7から構成される。発電モータ1の出力軸、エンジン2の出力軸およびクラッチ3の入力軸は互いに連結されており、また、クラッチ3の出力軸、駆動モータ4の出力軸及び無段変速機5の入力軸は互いに連結されている。
【0023】
クラッチ3締結時はエンジン2と駆動モータ4が車両の推進源となり、クラッチ3解放時は駆動モータ4のみが車両の推進源となる。推進源の駆動力は、無段変速機5、およびディファレンシャルギヤ6を介して駆動輪7へ伝達される。
【0024】
発電モータ1、駆動モータ4は三相同期電動機または三相誘導電動機などの交流機であり、発電モータ1は主としてエンジン2の始動と発電に用いられ、駆動モータ4は主として車両の推進と制動に用いられる。
クラッチ3はパウダークラッチであり、伝達トルクを調節することができる。
【0025】
発電モータ1、駆動モータ4はそれぞれ、インバータ8、9により駆動される。インバータ8、9は共通のDCリンク10を介して2次電池11に接続されており、2次電池11の直流電力を交流電力に変換して、駆動モータ4へ供給するとともに、発電モータ1の交流発電電力を直流電力に変換して2次電池11を充電する。なお、インバータ8、9は互いにDCリンク10を介して接続されているので、回生運転中のモータにより発電された電力を、2次電池11を介さずに直接、力行運転中のモータへ供給することができる。
2次電池11の電力はDCリンク10を介してDC/DCコンバータ12に接続され、車両の補機13に電力を供給する。
【0026】
コントローラ14は、エンジン2の回転速度、出力およびトルク、クラッチ3の伝達トルク、発電モータ1の回転速度およびトルク、無段変速機5の変速比、2次電池11の充放電などを制御する。
【0027】
コントローラ14は、2次電池11の温度TBを検出する温度センサ15、2次電池11の端子電圧VBを検出する電圧センサ16および2次電池11の電流値IBを検出する電流センサ17からの信号が入力され、2次電池11の残容量SOCを検出する機能を持っている。
【0028】
また、コントローラ14は2次電池11の温度TBと2次電池11の残容量SOCに対する2次電池11の放電可能出力と充電可能入力のマップデータを持っており、マップデータから2次電池11の放電可能出力PBOUTと充電可能入力PBINを演算できるようようになっている。
【0029】
また、コントローラ14は2次電池11の温度TB、2次電池11の残容量SOC、2次電池11の放電電力と2次電池11の充電電力に対する2次電池11の発熱量のマップデータから発熱量を演算する機能を持っており、測定された2次電池11の温度TBと2次電池11の残容量SOCから2次電池11の発熱量を演算できるようになっている。
【0030】
コントローラ14は、車両の負荷変動が小さい状態である定速走行等において、エンジン2の動力により、車両を駆動させ、さらに発電モータ1を駆動させて発電を行うことができ2次電池11を充電することができる。また、発電モータ1、駆動モータ4に電流を流し、2次電池11を放電することができる。このように発電モータ1、駆動モータ4の両方を同時に発電用または駆動用に用いることにより、2次電池は車両の負荷変動が小さい状態である定速走行等においても、すばやく昇温することができる。
【0031】
次に、図2のフローチャートにしたがって、コントローラ14における2次電池11を昇温させるための制御の流れを説明する。
この制御はイグニッションがオンされて開始する。
【0032】
ステップ100において、2次電池11の放電可能出力PBOUTがハイブリット走行に必要な出力未満かどうか判断される。2次電池11の放電可能出力がこの出力未満である場合はハイブリット車として燃費性能が十分に発揮できないと判断され、ステップ101へ進む。2次電池11の放電可能出力がこの値以上である場合は、ハイブリット車として燃費性能が十分に発揮されると判断され、ステップ109へ進む。
【0033】
ステップ101では2次電池11の温度TBが測定される。
ステップ102では2次電池11の発熱量が最大となる2次電池11の残容量SOC*が演算される。
ステップ103では2次電池11の残容量SOCが検出される。
【0034】
ステップ104では2次電池11の残容量SOCと2次電池11の発熱量が最大となる2次電池11の残容量SOC*とが比較される。
【0035】
2次電池11の残容量SOCが2次電池11の残容量SOC*より高い場合には、ステップ105へ進み、2次電池11を2次電池11の発熱量が最大となる2次電池11の残容量SOC*まで放電する。2次電池11の発熱量が最大となる2次電池11の残容量SOC*まで放電後ステップ107へ進み、2次電池11の昇温制御を行う。
【0036】
2次電池11の残容量SOCが2次電池11の残容量SOC*より低い場合は、ステップ106へ進み、2次電池11を2次電池11の発熱量が最大となる2次電池11の残容量SOC*まで充電する。2次電池11の発熱量が最大となる2次電池11の残容量SOC*まで充電後ステップ107へ進む。
【0037】
2次電池11の残容量SOCが2次電池11の発熱量が最大となる2次電池11の残容量SOC*と等しい場合あるいは値が近い場合はステップ107へ進む。ステップ107での2次電池11の昇温制御については後で説明する。
【0038】
ステップ108では、昇温制御した結果2次電池11の放電可能出力がハイブリット走行に必要な出力以上になったかどうか判断される。2次電池11の放電可能出力がハイブリット走行に必要な出力未満である場合はステップ107へ戻り、2次電池11の放電可能出力がこの値以上になるまで2次電池11の昇温制御を続ける。2次電池11の放電可能出力がこの値以上になるとステップ109へ進み、2次電池11の昇温制御を停止して終了する。
【0039】
図3はステップ107で行なわれる2次電池11の昇温制御の説明を示すフローチャートである。
ステップ200でコントローラ14において、温度センサ15からの信号より2次電池11の温度TBが測定される。
【0040】
ステップ201でコントローラ14において前記測定された2次電池11の温度TBより2次電池11の発熱量が最大となる2次電池11の残容量SOC*が演算される。
ステップ202でコントローラ14において2次電池11の残容量SOCを検出する。
【0041】
ステップ203で充電時間t(chg)を演算する。
充電時間t(chg)は放電時間t(dis)に対し、2次電池11の残容量SOCと2次電池11の発熱量が最大となる2次電池11の残容量SOC*の差(%)に比例した分だけ増減するように次式で演算する。
t(chg)=t(dis)−k×(SOC−SOC*)
kは2次電池11の残容量SOCと2次電池11の発熱量が最大となる2次電池11の残容量SOC*の差を充電時間に反映させるための定数である。
【0042】
放電時間t(dis)は2次電池11の残容量SOCが2次電池11の発熱量が最大となる2次電池11の残容量SOC*から大きくずれない範囲で設定する。
例えば、1000Whの2次電池で充放電の電力値が3000Wの場合で、2次電池の残容量SOCの2次電池の発熱量が最大となる2次電池の残容量SOC*からのずれを1%許容できるとすると、放電時間t(dis)は12secとなる。放電時間t(dis)を12secとした場合、定数kを12とすれば、充電時間t(chg)は24secとなり、2次電池11の残容量SOCはSOC*より1%低い点から充電によって1%高い点へ変化することになる。このようにSOC*を挟んで充放電を繰り返すようにkを設定する。
【0043】
ステップ204において上記の放電時間t(dis)、充電時間t(chg)で放電、充電する。
ステップ205において、充放電の回数が設定回数(例えば4〜5回)になったかどうか判断される。設定回数未満である場合はステップ200に戻る。充放電の回数が設定回数になった場合は、メインフローチャートのステップ108へ進む。2次電池11を充放電する電力値は、発電モータ1、駆動モータ4の最大発電電力、最大駆動電力としている。2次電池11を充放電する電力値が大きいほど、2次電池11の昇温速度が速いためである。
ここでは説明しないが、車両の走行条件で2次電池11を充放電する電力値を制御する必要がある場合は、電池を充放電する値を制御してもよい。
【0044】
ステップ105、106で2次電池11の残容量SOCがSOC*に近い値になった後は、ステップ200からステップ205において2次電池11の残容量SOC*から所定の範囲内で2次電池の残容量SOCが変化するように2次電池11の充電と放電を繰り返すことにより、効率的に2次電池の昇温を行うことができる。
【0045】
2次電池11からインバータ9を介して駆動モータ4、車両の補機13を駆動する系統が放電手段を構成する。
ステップ101、200は本発明における2次電池11の温度を測定する測定手段を構成する。
ステップ102、201は本発明における2次電池11の発熱量が最大となる2次電池11の残容量を演算する容量演算手段を構成する。
【0046】
ステップ104からステップ107、ステップ201からステップ205は本発明における制御手段を構成する。
ステップ103、202は本発明における2次電池11の残容量を検出する容量検出手段を構成する。
【0047】
本実施例は以上のように構成され、パラレルハイブリット型車両に搭載の2次電池11がハイブリット走行必要出力に満たない場合、2次電池11をコントローラ14で演算された発熱量が最大となる2次電池11の残容量SOC*から所定の範囲内で変化するように充放電することにしたので、すばやく2次電池11の昇温を行う事ができる。
【0048】
充放電を繰り返し2次電池11の温度が上がることによって変化する発熱量が最大となる2次電池11の残容量SOC*に対しても、2次電池11の残容量SOCが変化する2次電池11の残容量SOC*の所定の範囲内で変化するように充放電をすることにしたので、効率よく2次電池11の昇温を行うことができる。
2次電池11が昇温することにより、2次電池11はハイブリット走行必要出力をすばやく出せるようになり、パラレルハイブリット車としての高い燃費性能を発揮することができる。
【0049】
なお、発電モータ1、駆動モータ4には交流電動機に限らず直流電動機を用いることもできる。また、発電モータ1、駆動モータ4に直流電動機を用いた場合にはインバータ8、9はDC/DCコンバータを用いる。
クラッチ3締結時に、発電モータ1を車両の推進と制動に用いることもでき、駆動モータ4をエンジン2の始動や発電に用いることもできる。
【0050】
クラッチ3はパウダークラッチの代りに乾式単板クラッチや湿式多板クラッチを用いることもできる。
さらに、発電機としての発電モータの代りに燃料電池を用いることもできる。
【0051】
本実施例では温度センサ15により測定された2次電池11の温度TBと2次電池11の残容量SOCから2次電池11の発熱量を演算したが、コントローラ14は2次電池11の内部抵抗および2次電池11の開放電圧のマップデータから2次電池11の発熱量を演算することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す図である。
【図2】本発明の実施例における制御の流れを示すフローチャートである。
【図3】2次電池11の昇温制御の詳細を示すフローチャートである。
【図4】パラレルハイブリット型車両の2次電池放電可能出力に対する車両の燃料消費率を示す図である。
【図5】定電力の放電と充電を行った時の2次電池の発熱量を示す図である。
【図6】2次電池の温度変化により、2次電池発熱量が最大となる2次電池残容量が変化することを示す図である。
【符号の説明】
1 発電モータ (発電手段)
2 エンジン
3 クラッチ
4 駆動モータ
5 無段変速機
6 デファレンシャルギヤ
7 駆動輪
8 インバータ
9 インバータ
10 DCリンク
11 2次電池
12 DC/DCコンバータ
13 補機
14 コントローラ
15 温度センサ
16 電圧センサ
17 電流センサ
Claims (4)
- 2次電池と、
前記2次電池を充電するための発電手段と、
前記2次電池を放電させるための放電手段と、
前記2次電池の動作時の発熱量が最大となる電池の残容量を演算する容量演算手段と、前記2次電池の実際の実残容量を検出する容量検出手段と、
検出した2次電池の実残容量が前記容量演算手段で演算した残容量となるように、前記2次電池の充放電を行う制御手段と
を有し、
前記容量演算手段は、前記2次電池の状態に相関する発熱量のデータを予め保有し、前記データに基づき前記残容量を演算することを特徴とする2次電池の昇温制御装置。 - 請求項1において、
前記2次電池の温度を測定するための測定手段を有し、
前記制御手段は、
検出した温度が、前記2次電池の充放電可能入出力が所定値未満となる温度である場合には、前記2次電池の充電または放電を行って前記容量演算手段で演算した残容量となるように設定し、
前記2次電池の残容量が前記設定した残容量から所定の範囲内となるように前記2次電池の充電と放電とを繰り返すように制御すること
を特徴とする2次電池の昇温制御装置。 - 請求項1または請求項2において、
前記容量演算手段は、
前記2次電池の残容量と温度に相関する発熱量のデータを予め保有し、
前記2次電池の温度に基づいて前記2 次電池の動作時の発熱量が最大となる電池の残容量を演算すること
を特徴とする2次電池の昇温制御装置。 - 請求項2において、
前記制御手段は、
検出した温度が、前記2次電池の充放電可能入出力が前記発電手段及び前記放電手段の要求充放電入出力未満となる温度である場合には、前記2次電池の充電または放電を行って前記容量演算手段で演算した残容量となるように設定することを特徴とする2次電池の昇温制御装置。
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