JP4458456B2 - 水性中塗り塗料及び複層塗膜形成方法 - Google Patents
水性中塗り塗料及び複層塗膜形成方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、耐チッピング性、低溶剤量(低VOC)、塗料安定性に優れた水性中塗り塗料、及びこの中塗り塗料を使用してなる複層塗膜形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
自動車車体の外板部は、防食及び美感の付与を目的として、通常、カチオン電着塗料による下塗り塗膜、中塗り塗膜及び上塗り塗膜からなる複層塗膜により被覆されている。
【0003】
従来の塗料は有機溶剤を用いた塗料が主流であったが、有機溶剤を用いた場合には常に火災の危険がつきまとい、さらに使用者の健康への影響、また最近になって特に環境への影響が懸念されており、安全で無害な溶媒を用いた塗料が求められている。
【0004】
さらに自動車用塗装分野においては、上記チッピング及びこれに起因する腐食の進行を防止するために、基材の化成処理、電着塗料などのプライマ塗料、中塗り塗料及び上塗塗料について各種の検討が行われてきた。特に中塗塗料に関しては、衝撃力を緩和し発錆の原因となる金属面からの塗膜の剥離を防止するために多くの検討がなされ、「耐チッピング性」の機能を有する水性中塗り塗料が要求されている。
【0005】
しかし最近では、省工程、省エネルギーの面から、中塗り塗膜の薄膜化や短時間焼付けとなる傾向があり、従来の水性中塗り塗料に比べ、さらなる耐チッピング性の性能が要求されてきた。
【0006】
従来は、ポリエポキシドとカルボキシル基含有ゴムとを反応させてなるゴム変性エポキシ樹脂に、ブロックポリイソシアネート化合物、ゴム状ポリマーをコア層とし、ビニル系重合体をシェル層とするゴム粒子及び/又は架橋ゴム粒子を配合してなることを特徴とする耐チッピング性熱硬化型粉体塗料として、特開平11−256075号公報が挙げられるが、ゴム粒子及び/又は架橋ゴム粒子ではより厳しい条件下のチッピング性の向上や塗料安定性を損なうことがあった。
【0007】
このように水性中塗り塗料でも、さらに耐チッピング性の向上や、低VOC化(揮発溶剤量の低減)を有する水性中塗り塗料の開発が要求され、仕上がり性や塗料安定性を兼ね備えた水性中塗り塗料の開発に苦慮していた。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、脂環式多塩基酸(a1)及び/又は脂環式多価アルコール(a2)、その他の多塩基酸(a3)及びその他の多価アルコール(a4)を必須成分とするポリエステル樹脂(A)、架橋剤(B)、水性ウレタン樹脂エマルション(C)を含有する水性中塗り塗料が高固形分、低VOC及び優れた塗料安定性を有し、該水性中塗り塗料を用いて形成された複層塗膜が耐チッピング性及び仕上り性に優れることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、脂環式多塩基酸(a1)及び/又は脂環式多価アルコール(a2)、その他の多塩基酸(a3)及びその他の多価アルコール(a4)を必須成分とするポリエステル樹脂(A)、架橋剤(B)、水性ウレタン樹脂エマルション(C)を含有する水性中塗り塗料、及び該水性中塗り塗料を用いる複層塗膜形成方法を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の水性中塗り塗料、及び複層塗膜形成方法について詳細に説明する。
上記ポリエステル樹脂(A)は、脂環式多塩基酸(a1)及び/又は脂環式多価アルコール(a2)、その他の多塩基酸(a3)及びその他の多価アルコール(a4)を必須成分とするポリエステル樹脂である。
【0011】
上記脂環式多塩基酸(a1)は、1分子中に1個以上の脂環式構造(主として4〜6員環)と2個以上のカルボキシル基を有する化合物であり、例えば、シクロヘキサン−1,3−ジカルボン酸、シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸、ヘキサヒドロフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロトリメリット酸、メチルヘキサヒドロフタル酸、及びこれらの無水物などが挙げられる。
【0012】
その他の多塩基酸(a3)は、1分子中に2個以上のカルボキシル基を有する化合物であり、例えば、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、4,4−ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルメタン−4,4'−ジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ヘット酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、及びこれらの無水物などが挙げられる。
【0013】
脂環式多価アルコール(a2)は、1分子中に1個以上の脂環式構造(主として4〜6員環)と2個以上の水酸基とを有する化合物であり、例えば、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、トリシクロデカンジメタノール、水添ビスフェノールA、水添ビスフェノールF、スピログリコール、ジヒドロキシメチルトリシクロデカンなどが挙げられる。
【0014】
その他の多価アルコール(a4)のうち、1分子中に2個の水酸基を有する多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリメチレングリコール、テトラエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,2−ブタンジオール、3−メチル−1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,4−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオール、2,3−ジメチルトリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、3−メチル−4,5−ペンタンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,5−ヘキサンジオール、1,4−ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールエステルなどのグリコール類、これらのグリコール類にε−カプロラクトンなどのラクトン類を付加したポリラクトンジオール、ビス(ヒドロキシエチル)テレフタレートなどのポリエステルジオール類などが挙げられる。
【0015】
その他の多価アルコール(a4)のうち、1分子中に3個以上の水酸基を有する多価アルコールとしては、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ジグリセリン、トリグリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトールなどが挙げられる。
【0016】
ポリエステル樹脂(A)における脂環式多塩基酸(a1)及び/又は脂環式多価アルコール(a2)の含有量は、ポリエステル樹脂(A)を構成するモノマーの固形分合計に対し20〜70重量%、好ましくは30〜60重量%の範囲がよい。
【0017】
脂環式多塩基酸(a1)及び/又は脂環式多価アルコール(a2)の含有量が20重量%未満では、耐チッピング性の向上に効果がなく、また70重量%を越えると耐候性が低下する。
【0018】
上記、脂環式多塩基酸(a1)、その他の多塩基酸(a3)、脂環式多価アルコール(a2)及びその他の多価アルコール(a4)を反応させてなるポリエステル樹脂(A)の重量平均分子量は1,000〜1000,000、好ましくは2,000〜10,000、水酸基価は30〜200mgKOH/g、好ましくは50〜180mgKOH/gの範囲、酸価は5〜100mgKOH/g、好ましくは10〜60mgKOH/gの範囲内が適している。
【0019】
架橋剤(B)
本発明の架橋剤(B)としては、ブロック化ポリイソシアネート硬化剤(b1)、水分散性を付与したブロック化ポリイソシアネート硬化剤(b2)、メラミン樹脂(b3)などが挙げられる。
【0020】
ブロック化ポリイソシアネート硬化剤(b1):架橋剤として用いるブロック化ポリイソシアネート硬化剤(b1)は、1分子中に2個以上の遊離のイソシアネート基を有するポリイソシアネート化合物のイソシアネート基をブロック剤でブロックしたブロック化ポリイソシアネート硬化剤である。
【0021】
ブロック化ポリイソシアネート硬化剤(b1)におけるポリイソシアネートとしては、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネ−ト、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネ−ト、ダイマ−酸ジイソシアネ−ト、リジンジイソシアネ−トなどの脂肪族ポリイソシアネ−ト類;及びこれらのポリイソシアネ−トのビュ−レットタイプ付加物、イソシアヌレート環付加物;
イソホロンジイソシアネート、4,4′−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、メチルシクロヘキサン−2,4−(又は−2,6−)ジイソシアネート、1,3−(又は1,4−)ジ(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−シクロペンタンジイソシアネート、1,2−シクロヘキサンジイソシアネートなどの脂環族ジイソシアネート類;及びこれらのポリイソシアネ−トのビュ−レットタイプ付加物、イソシアヌレート環付加物;
【0022】
キシリレンジイソシアネート、メタキシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、1,4−ナフタレンジイソシアネート、4,4′−トルイジンジイソシアネ−ト、4,4′−ジフェニルエーテルジイソシアネート、(m−又はp−)フェニレンジイソシアネート、4,4′−ビフェニレンジイソシアネート、3,3′−ジメチル−4,4′−ビフェニレンジイソシアネート、ビス(4−イソシアナトフェニル)スルホン、イソプロピリデンビス(4−フェニルイソシアネート)などの芳香族ジイソシアネート化合物;及びこれらのポリイソシアネ−トのビュ−レットタイプ付加物、イソシアヌレート環付加物;
【0023】
トリフェニルメタン−4,4′,4″−トリイソシアネート、1,3,5−トリイソシアナトベンゼン、2,4,6−トリイソシアナトトルエン、4,4′−ジメチルジフェニルメタン−2,2′,5,5′−テトライソシアネートなどの1分子中に3個以上のイソシアネ−ト基を有するポリイソシアネート類;及びこれらのポリイソシアネ−トのビュ−レットタイプ付加物、イソシアヌレート環付加物;
【0024】
エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブチレングリコール、ジメチロールプロピオン酸、ポリアルキレングリコール、トリメチロ−ルプロパン、ヘキサントリオ−ルなどのポリオールの水酸基にイソシアネート基が過剰量となる比率でポリイソシアネート化合物を反応させてなるウレタン化付加物;及びこれらのポリイソシアネ−トのビュ−レットタイプ付加物、イソシアヌレート環付加物;等が挙げられる。
【0025】
上記ブロック剤は、遊離のイソシアネート基を封鎖するものであり、例えば100℃以上、好ましくは130℃以上に加熱すると、水酸基と容易に反応することができる。かかるブロック剤として、例えば、フェノール、クレゾール、キシレノール、ニトロフェノール、エチルフェノール、ヒドロキシジフェニル、ブチルフェノール、イソプロピルフェノール、ノニルフェノール、オクチルフェノール、ヒドロキシ安息香酸メチルなどのフェノール系;ε−カプロラクタム、δ−バレロラクタム、γ−ブチロラクタム、β−プロピオラクタムなどのラクタム系;メタノール、エタノール、プロピルアルコール、ブチルアルコール、アミルアルコール、ラウリルアルコールなどの脂肪族アルコール系;
【0026】
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、メトキシメタノールなどのエーテル系;ベンジルアルコール;グリコール酸;グリコール酸メチル、グリコール酸エチル、グリコール酸ブチルなどのグリコール酸エステル;乳酸、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチルなどの乳酸エステル;メチロール尿素、メチロールメラミン、ジアセトンアルコール、2−ヒドロキシエチルアクリレ−ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレ−トなどのアルコール系;
【0027】
ホルムアミドオキシム、アセトアミドオキシム、アセトオキシム、メチルエチルケトオキシム、ジアセチルモノオキシム、ベンゾフェノンオキシム、シクロヘキサンオキシムなどのオキシム系;
【0028】
マロン酸ジメチル、マロン酸ジエチル、アセト酢酸エチル、アセト酢酸メチル、アセチルアセトンなどの活性メチレン系;ブチルメルカプタン、t−ブチルメルカプタン、ヘキシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、2−メルカプトベンゾチアゾール、チオフェノール、メチルチオフェノール、エチルチオフェノールなどのメルカプタン系;アセトアニリド、アセトアニシジド、アセトトルイド、アクリルアミド、メタクリルアミド、酢酸アミド、ステアリン酸アミド、ベンズアミドなどの酸アミド系;コハク酸イミド、フタル酸イミド、マレイン酸イミドなどのイミド系;ジフェニルアミン、フェニルナフチルアミン、キシリジン、N−フェニルキシリジン、カルバゾール、アニリン、ナフチルアミン、ブチルアミン、ジブチルアミン、ブチルフェニルアミンなどアミン系;イミダゾール、2−エチルイミダゾールなどのイミダゾール系;3,5−ジメチルピラゾールなどのピラゾール系;尿素、チオ尿素、エチレン尿素、エチレンチオ尿素、ジフェニル尿素などの尿素系;N−フェニルカルバミン酸フェニルなどのカルバミン酸エステル系;エチレンイミン、プロピレンイミンなどのイミン系;重亜硫酸ソーダ、重亜硫酸カリなどの亜硫酸塩系などが挙げられる。
【0029】
水分散性を付与したブロック化ポリイソシアネート硬化剤(b2):低溶剤量(低VOC)のためには架橋剤(B)からも有機溶剤量を減らした方がよく、塗膜性能を低下させない範囲で、ブロック化ポリイソシアネート硬化剤(b1)に水分散性を付与したブロック化ポリイソシアネート硬化剤を用いることができる。
【0030】
水分散性を付与したブロック化ポリイソシアネート硬化剤(b2)は、ポリイソシアネートのイソシアネート基をブロック剤及びヒドロキシモノカルボン酸類でブロックし、ヒドロキシモノカルボン酸類のカルボキシル基を中和することによる水分散性を付与したブロック化ポリイソシアネートである。
【0031】
上記ポリイソシアネートとしては、ブロック化ポリイソシアネート硬化剤(b1)に例示したものと同様のポリイソシアネートを用いることができるが、この中でも好ましい例として、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)の誘導体、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、及びイソホロンジイソシアネート(IPDI)の誘導体が挙げられる。
【0032】
水分散性ブロック化ポリイソシアネート硬化剤(b2)を製造するには、ポリイソシアネートのイソシアネート基をブロック剤でブロックするとともに、ヒドロキシモノカルボン酸類と反応させるが、ポリイソシアネートの少なくとも1個のイソシアネート基がヒドロキシモノカルボン酸類のヒドロキシル基に付加するように反応させる。
【0033】
ブロック剤としては、ブロック化ポリイソシアネート硬化剤(b1)に例示したブロック剤と同様のものを用いることができる。ヒドロキシモノカルボン酸類としては、2−ヒドロキシ酢酸、3−ヒドロキシプロパン酸、12―ヒドロキシ−9−オクタデカン酸(リシノレイン酸)、3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパン酸(ヒドロキシピバリン酸)、ジメチロールプロピオン酸(DMPA)が挙げられ、この中でも3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパン酸(ヒドロキシピバリン酸)が好ましい。また反応に用いる溶剤はイソシアネート基に対して反応性でないものが良く、例えば、アセトン、メチルエチルケトンのようなケトン類、酢酸エチルのようなエステル類、N−メチルピロリドン(NMP)のような溶剤が挙げられる。
【0034】
メラミン樹脂(b3):また架橋剤(B)としてメラミン樹脂を併用することもできる。メラミン樹脂としては、メラミンとアルデヒドとの反応によって得られるメチロール化アミノ樹脂があげられる。アルデヒドとしては、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ベンツアルデヒド等がある。また、このメチロール化アミノ樹脂のメチロール基の一部又は全部をモノアルコールによってエーテル化したものも使用できる。エーテル化に用いられるモノアルコールとしてはメチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、i−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、i−ブチルアルコール、2−エチルブタノール、2−エチルヘキサノールなどが挙げられる。
【0035】
メラミンは、トリアジン核1個あたりメチロール基が平均3個以上メチルエーテル化されたメラミンや、そのメトキシ基の一部を炭素数2個以上のモノアルコールで置換したメラミン樹脂であって、さらにイミノ基を有し、かつ平均縮合度約2以下で1核体の割合が約50重量%以上である親水性メラミンが好適に使用できる。
【0036】
本発明の水性中塗り塗料の配合組成は、ポリエステル樹脂(A)に対して、架橋剤(B)の配合割合は、ポリエステル樹脂(A)は20〜80重量%、特に40〜70重量%、架橋剤(B)は80〜20重量%、特に60〜30重量%の範囲が好ましい。
【0037】
水性中塗り塗料の配合時には、あらかじめブロック化ポリイソシアネート硬化剤(b1)、水分散性を付与したブロック化ポリイソシアネート硬化剤(b2)、メラミン樹脂(b3)をあらかじめ混合し、ポリエステル樹脂(A)に配合する手順をとることが相溶性向上には好ましい。特に硬化剤(b1)および硬化剤(b2)を併用すると、水分散基を持たない硬化剤(b1)が水分散性硬化剤(b2)に包含されることから、水分散性や、ポリエステル樹脂(A)との相溶性が向上し、中和後、水で希釈したときに従来に比べ高固形分で塗装に最適とされる粘度が得られるものと思われる。
【0038】
本発明の水性中塗り塗料は、ポリエステル樹脂(A)や、水分散性を付与したブロック化ポリイソシアネート硬化剤(b2)のカルボキシル基を中和剤で中和することにより水分散することができる。
【0039】
そのような中和剤として、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウムなどのアルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物;アンモニア;エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ベンジルアミン、モノエタノールアミン、ネオペンタノールアミン、2−アミノプロパノール、3−アミノプロパノールなどの第1級モノアミン;ジエチルアミン、ジエタノールアミン、ジ−n−またはジ−iso −プロパノールアミン、N−メチルエタノールアミン、N−エチルエタノールアミンなどの第2級モノアミン;ジメチルエタノールアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリイソプロピルアミン、メチルジエタノールアミン、ジメチルアミノエタノールなどの第3級モノアミン;ジエチレントリアミン、ヒドロキシエチルアミノエチルアミン、エチルアミノエチルアミン、メチルアミノプロピルアミンなどのポリアミンを挙げることができる。
【0040】
水性ウレタン樹脂エマルション(C)
水性ウレタン樹脂エマルション(C)は、活性水素含有化合物(C1)と分子内に活性水素基と親水基を有する化合物(C2)と有機ポリイソシアネート(c3)を反応させてなる樹脂を、水中に分散、又は溶解することにより得られるものである。
【0041】
活性水素含有化合物(C1)は、例えば、高分子ポリオール、低分子ポリオールおよびポリアミンが挙げられる(例えば、特開平3−9951号公報明細書に記載のもの)。
高分子ポリオールとして好ましいものは、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオールおよびポリカーボネートポリオールである。該高分子ポリオールのOH基当量は通常200〜3000、好ましくは250〜2000である。低分子ポリオールとして好ましいものは、1,4−ブタンジオール、3−メチルペンタンジオール、ペンタンエリスリトールおよびトリメチロールプロパンである。ポリアミンとして好ましいものは、ヘキサメチレンジアミン、イソホロンジアミン、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミンおよび4,4′−ジアミノジシクロヘキシルメタンである。
【0042】
分子内に活性水素と親水基を有する化合物(C2)は、活性水素とアニオン基またはアニオン形成性基を含有する化合物が好ましく、例えば、ジヒドロキシカルボン酸(α,α′−ジメチロールプロピン酸、α,α′−ジメチロール酪酸など)、ジヒドロキシスルホン酸基〔3−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−1−プロパンスルホン酸ナトリウム塩など〕、ジアミノカルボン酸(ジアミノ安息香酸など)が挙げられ、これらを中和する塩基としては有機塩基(トリエチルアミン、トリメチルアミンなど)、無機塩基(水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど)が挙げられる。
【0043】
他に、分子内に活性水素とカチオン基(カチオン形成性基を含む)を有する化合物としては、例えば、N−メチルジエタノールアミン、N−ブチルジエタノールアミンおよびビス(3−アミノプロピル)メチルアミンが挙げられる。カチオン形成性基を四級化する化合物としては塩化メチル、ジメチル硫酸、塩化ベンジルなどが挙げられ、これらを中和する酸としてはギ酸、酢酸、乳酸、リン酸などが挙げられる。
【0044】
有機ポリイソシアネート(C3)は、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、4,4′−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(水添MDI)、2,4及び/又は2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、α,α,α′,α′−テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)が挙げられる。
【0045】
ウレタン樹脂を製造するにあたって、活性水素含有化合物(分子内に活性水素と親水基を有する化合物を含む)とポリイソシアネートとの反応方法は、各成分を一度に反応させるワンショット法、多段法〔活性水素含有化合物の一部(たとえば高分子ポリオール)とポリイソシアネートを反応させてNCO末端プレポリマーを形成したのち活性水素含有化合物の残部を反応させて製造する方法〕のいずれの方法でもよい。
【0046】
ウレタン樹脂の合成反応は、通常40〜140℃、好ましくは60〜120℃で行われる。反応は、イソシアネートに不活性な有機溶剤(アセトン、トルエン、ジメチルホルムアミドなど)の中で行ってもよく、該有機溶剤を反応の途中または反応後に加えてもよい。
【0047】
水性ウレタン樹脂エマルション(C)は、上記で得られた親水基を有するウレタン樹脂を、アニオン形成性基の場合は塩基で中和してアニオン基を形成する方法、カチオン形成性基の場合は4級化剤でカチオン基を形成する方法や酸で中和してカチオン基を形成する方法で処理した後、水中に分散、又は溶解して得られる。
【0048】
またウレタン樹脂を水中に分散、又は溶解してエマルション化する際に、必要に応じて、ウレタン樹脂がアニオン性の場合はアニオン性及び/又はノニオン性の表面活性剤、ウレタン樹脂がカチオン性の場合はカチオン性及び/又はノニオン性の表面活性剤を併用しても良い。
【0049】
水性ウレタン樹脂エマルション(C)の添加量は、ポリエステル樹脂(A)、架橋剤(B)の固形分合計100重量部に対して0.1〜100重量部、好ましくは1〜50重量部、さらに好ましくは5〜20重量部含有することが好ましい。添加量が0.1重量部未満であると耐チッピング性の向上に効果がなく、100重量部を越えると塗料安定性を損なう。
【0050】
偏平状顔料粒子(D)
偏平状顔料粒子(D)は、鱗のような薄く平らな形状の顔料であり、例えば、タルク、アルミニウムフレーク、雲母フレークなどが挙げられ、このうちタルクが好ましい。タルクの形状としては、厚さは0.1〜2μm、特に0.2〜1.5μm、長手方向寸法は1〜100μm、特に2〜20μmが好ましい。
【0051】
このようなタルクは、従来からも塗料用の体質顔料として用いられ、塗膜を形成したときに、その塗膜内で他の各種顔料粒子と共に層状をなして重畳しあうことにより、内部応力や外部応力を緩和する機能を有すると考えられている。
偏平状顔料粒子(D)の添加量としては、ポリエステル樹脂(A)、架橋剤(B)の固形分合計100重量部に対して、0.1〜50重量部、好ましくは1〜20重量部、さらに好ましくは5〜15重量部の範囲がよい。
【0052】
偏平状顔料粒子(D)が0.1重量部未満であると耐チッピング性の向上に効果がなく、また50重量部を越えると耐チッピング性を低下させるばかりか塗料安定性を損なう。
【0053】
本水性中塗り塗料は、必要に応じて、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ソリッドカラー顔料、メタリック顔料、光干渉性顔料、体質顔料、分散剤、沈降防止剤、有機溶剤、ウレタン化反応促進用触媒(例えば有機スズ化合物など)、水酸基とメラミン樹脂との架橋反応促進用触媒(例えば、酸触媒)、消泡剤、増粘剤、防錆剤、紫外線吸収剤、表面調整剤などを適宜に配合することができる。
【0054】
さらに塗膜の架橋反応を促進するのに硬化触媒を加えることもできる。具体的には、オクチル酸錫、ジブチル錫ジ(2−エチルヘキサノエート)、ジオクチル錫ジ(2−エチルヘキサノート)、ジオクチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫オキサイド、モノブチル錫トリオクテート、2−エチルヘキン酸鉛、オクチル酸亜鉛などの有機金属化合物を挙げることできる。
【0055】
硬化触媒の使用量は任意に選択できるが、ポリエステル樹脂(A)、架橋剤(B)、の固形分合計100重量部に対して、0.01〜5重量部、特に0.05〜3重量部の範囲が適している。
【0056】
塗装は、従来から知られている方法、例えば、刷け塗り、エアースプレー、エアレススプレー、静電塗装などにより塗装することができ、その膜厚は硬化塗膜で10〜100μm、特に20〜60μmの範囲内が好ましく、その塗膜は120〜170℃、特に130〜160℃で、10〜40分間加熱することにより架橋硬化させることができる。
【0057】
本水性中塗り塗料によって形成される塗膜は耐チッピング性が優れているので、自動車車体の外板部などに形成する下塗り塗膜、中塗り塗膜を硬化、又は硬化することなく、さらに上塗り塗料を重ねる複層塗膜の中塗り塗料として使用することが好ましい。
【0058】
本水性中塗り塗料は、塗装するのに最適な粘度(例えば、フォードカップNo.4,20℃、50秒)を得るのに、従来に比べ高い固形分(%)での水性中塗り塗料が開発でき、そのことによって低VOC化も図れた。さらに形成した塗膜は耐チッピング性が優れているので、自動車車体の外板部などに形成する下塗り塗膜、中塗り塗膜を硬化、又は硬化することなく、さらに上塗り塗料を塗り重ねる複層塗膜の中塗り塗料として使用することが好ましい。
【0059】
ここで上塗り塗料として、ソリッドカラー塗料、メタリック塗料、光干渉性塗料及びクリヤ塗料などから選ばれた1種又は2種以上を用いて、単層、2層以上の複層上塗り塗膜を形成することができる。以下に、本発明の水性中塗り塗料を用いた場合の複層塗膜の塗膜形成方法について詳細に説明する。
【0060】
塗膜形成方法:
塗膜形成方法としては、カチオン電着塗料などの下塗塗料を塗装し、水性の中塗り塗料を塗装した後、1層以上の着色ベース塗膜又は1層以上のクリア塗膜からなる複層塗膜であって、塗膜形成方法として、例えば、以下に述べる方法(a)〜(c)が挙げられる。
【0061】
方法(a)は、自動車用などの金属製もしくはプラスチック製の被塗物に直接、又はカチオン電着塗料などの下塗塗料、本発明の水性中塗り塗料を塗装し硬化させた後、ソリッドカラーの上塗り塗料をエアレススプレー、エアスプレー、回転霧化塗装などの方法によって膜厚が約10〜50μmとなるように塗装し、焼き付け温度として約100〜180℃で約10〜90分間加熱してなる1コート1ベーク方式(1C1B)が挙げられる。
【0062】
方法(b)は、自動車用などの金属製もしくはプラスチック製の被塗物に直接、又はカチオン電着塗料などの下塗塗料、本発明の水性中塗り塗料を塗装し硬化させた後、次に、着色塗料をエアレススプレー、エアスプレー、回転霧化塗装などの方法によって膜厚が約10〜50μmとなるように塗装し、焼き付け温度として約100〜180℃で約10〜40分間加熱させてから、又は硬化させずに室温で数分間放置もしくはプレヒートし、クリア塗料を膜厚が硬化膜厚で約10〜70μmになるように塗装して焼き付け温度で約60〜160℃で約10〜90分間加熱してなる2コート1ベーク方式(2C1B)、又は2コート2ベーク方式(2C2B)を行うことができる。
【0063】
方法(c)は、着色塗料としては、方法(a)の項で説明した着色塗料と同様のものを使用することができる。第1回目のクリア塗料は透明塗膜形成用塗料であり、着色塗料から顔料の殆どもしくはすべてを除去してなる塗料を使用することができる。
【0064】
次に、第2回目のクリア塗料は、着色塗料、第1回目のクリア塗料を膜厚が硬化膜厚で約10〜50μmになるように塗装し、約60〜160℃で約10〜90分間加熱して硬化させてから、又は硬化させずに室温で数分間放置もしくはプレヒートし、第2回目のクリア塗料は、膜厚が硬化膜厚で約10〜70μmになるように塗装し、約60〜180℃で約10〜90分間加熱して硬化させることからなる、3コート1ベーク方式(3C1B)、3コート2ベーク方式(3C2B)、又は3コート3ベーク方式(3C3B)により行うことができる。
【0065】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。本発明はこれによって限定されるものではない。尚、「部」及び「%」は「重量部」及び「重量%」を示す。
【0066】
ポリエステル樹脂(A)
製造例1(ポリエステル樹脂No.1の製造例)
加熱装置、攪拌装置、温度計、還流冷却器、水分離器を備えた4つ口フラスコに、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸61.9部、アジピン酸70.1部、トリメチロールプロパン62.8部、ネオペンチルグリコール24.2部、1,4−シクロヘキサンジメタノール44.6部を装入してなる内容物を160℃から230℃まで3時間かけて昇温させた後、230℃で1時間保持し生成した縮合水を精留塔を用いて留去させた。
【0067】
次に、生成物に無水トリメリット酸15.0部を付加した後、脱溶剤を行い、ジメチルエタノールアミンで中和してから、水に混合して固形分40%のポリエステル樹脂No.1を得た。得られたポリエステル樹脂No.1の水酸基価は150mgKOH/g、酸価は35mgKOH/g、数平均分子量は2,000であった。配合量(重量部)を表1に示す。
【0068】
製造例2(ポリエステル樹脂No.2の製造例)
加熱装置、攪拌装置、温度計、還流冷却器、水分離器を備えた4つ口フラスコにアジピン酸43.8部、イソフタル酸77.0部、トリメチロールプロパン54.6部、ブチルエチルプロパンジオール64.0部、ネオペンチルグリコール21.0部を装入し反応させてなる生成物に、無水トリメリット酸15.3部を付加せしめた後、脱溶剤を行ないジメチルエタノールアミンで中和してから、水に混合して固形分40%のポリエステル樹脂No.3を得た。得られたポリエステル樹脂No.2の水酸基価は140mgKOH/g、酸価は35mgKOH/g、数平均分子量は2,000であった。配合量(重量部)を表1に示す。
【0069】
【表1】
【0070】
架橋剤(B)の製造
製造例3(ブロック化ポリイソシアネート硬化剤(b1)の製造例)
ヘキサメチレンジイソシアネート50部をメチルケトオキシム40部に40〜60℃で滴下した後、80℃で1時間加熱し、固形分90%の硬化剤No.1を得た。硬化剤No.1におけるNCOの含有率は16.5重量%であった。
【0071】
水性ウレタン樹脂エマルション(C)の製造
製造例4
温度計および撹拌機を付けた加圧重合器に、ポリエチレンアジペートジオール(数平均分子量2000)173.9部、トリメチロールプロパン6.6部、ジメチロールプロピオン酸47.6部、IPDI 171.9部およびアセトン400.0部を仕込み、反応系を窒素ガスで置換したのち、撹拌下80℃で7時間反応してNCO%含有量2.65%のNCO末端ウレタンプレポリマーのアセトン溶液を得た。得られたアセトン溶液を30℃に冷却してトリエチルアミン35.9部を加えた。次いでジエタノールアミン20.0部を水780部に溶解したものを該アセトン溶液に加え、減圧下50〜60℃でアセトンを溜去し、固形分40.0%、水性ウレタン樹脂エマルションC−1を得た。
【0072】
製造例5
温度計および攪拌機を付けた密閉反応槽に、ポリカプロラクトンジオール(数平均分子量2000)246.7部、1,4−ブタンジオール7.4部、トリメチロールプロパン5.1部、ジメチロールプロピオン酸17.9部、IPDI123.0部およびアセトン400部を仕込み、反応系を窒素ガスで置換したのち、攪拌下80℃で7時間反応してNCO%含有量1.67%のNCO末端ウレタンプレポリマーのアセトン溶液を得た。
得られたアセトン溶液を30℃に冷却してトリエチルアミン13.5部を加えた。次いで水600部を該アセトン溶液に加え、減圧下50〜60℃でアセトンを溜去し、固形分40.0%の水性ウレタン樹脂エマルションC−2を得た。
【0073】
実施例及び比較例
実施例1
製造例4で得られた硬化剤No.1 35.6部(固形分32.0部)とディスモジュールTP LS2310(注1)40.0部(固形分16.0部)をあらかじめ混合し、次に、製造例1にて得られたポリエステル樹脂No.1 130部(固形分52部)、製造例5で得られた水性ウレタン樹脂エマルションC−1 25部(固形分10部)、MICRO ACE S−3(注5)10部、JR−806(注6)64部、カーボンMA−100(注7)0.6部、硫酸バリウムB35(注8)30部を加えて分散、混合しさらに脱イオン水を加えて、フォードカップNo.4によって50秒に調製した水性中塗り塗料No.1を得た。配合量(重量部)を表2に示す。
【0074】
実施例2〜6、比較例1〜3
表2の配合内容で実施例2〜6、及び比較例1〜3の水性中塗り塗料No.2〜No.9を得た。配合量(重量部)を表2に示す。
【0075】
【表2】
【0076】
(注1)ディスモジュールTP LS2310:住化バイエルウレタン社製、商品名、水分散性を付与したブロック化ポリイソシアネート硬化剤、40%
(注2)サイメル325:三井サイテック社製、商品名、メチル/ブチル化メラミン樹脂、固形分80%
(注3)ユーコートUX−8100:三洋化成工業社製、商品名、水性ウレタン樹脂エマルション、固形分37%
(注4)スタフィロイドAC4030:武田薬品工業株式会社製、商品名、コア/シェル型エマルション、固形分40%
(注5)MICRO ACE S−3:日本タルク株式会社製、商品名、タルク
(注6)JR−806:テイカ株式会社製、商品名、チタン白
(注7)カーボンMA−100:三菱化学株式会社製、商品名、カーボンブラック
(注8)硫酸バリウムB35:堺化学社製、商品名、硫酸バリウム
【0077】
試験板の作成(塗膜性能試験用)
パルボンド#3020(日本パーカライジング株式会社製、商品名、りん酸亜鉛処理)を施した冷延鋼板に、エレクロンGT−10(関西ペイント株式会社製、商品名、カチオン電着塗料)を電着塗装し、乾燥膜厚で20μmの塗膜を得た。
【0078】
その上に実施例及び比較例にて製造した水性中塗り塗料No.1〜No.9(表2)を薄膜(15μm)、厚膜(35μm)の2水準にて塗装し140℃−20分間焼き付けた後、マジクロンTB−515(関西ペイント株式会社製、商品名、アクリル・メラミン樹脂系塗料)を15μm施し、室温で3分間放置してから、その未硬化塗面にクリア塗料(「マジクロンTC−71」関西ペイント社製、商品名、アクリル・メラミン樹脂系)を膜厚35μmに塗装し、140℃で30分加熱してこの両塗膜を一緒に硬化した。
【0079】
性能試験結果
上記のようにして形成された複層塗膜の性能試験結果を表3に示す。表中、各成分の配合量は固形分重量部を示す。
【0080】
【表3】
【0081】
(注9)耐チッピング性:上記、試験板の作成にて得た総合塗膜の塗板を用い、米国Q−PANEL社製、Q−G−Rグラベロメータ(チッピング試験装置)の試片保持台に試験板を設置し、−20℃において、0.392MPa(4kgf/cm2)の圧縮空気により、粒度7号−花崗岩砕石量50gを塗面に吹き付け、これによる塗膜のキズの発生程度などを目視で観察し評価した。
【0082】
評価:塗面の状態
◎:キズの大きさは小さく、中塗り塗膜(本組成物の塗膜)が露出している程度
○:キズの大きさは小さく、中塗り塗膜と一部電塗膜が露出している程度
△:キズの大きさは小さいが、電着面や素地の鋼板が露出している
×:キズの大きさはかなり大きく、素地の鋼板も大きく露出している
【0083】
(注10)VOC:塗料固形分(注6の方法による)、塗料比重(JIS K−5400 4.6.2による比重カップ法によって測定)、水分量(自動水分測定装置KF−100、三菱化学社製による)をあらかじめ測定し、以下の式(1)によって塗料中の水を除いたVOC量を算出した。式(1):
【0084】
VOC(g/L)=1000×比重*×((100−塗料固形分)/100)
比重*(水を除いた塗料の比重)
【0085】
(注11)耐水性:40℃脱イオン水に240時間浸漬後、塗面状態と2mm方眼ゴバン目試験を行った。(水性中塗りの膜厚は35μmの試験板を用いた。)
○:ゴバン目残存個数 100/100個
△:ゴバン目残存個数 95〜99/100個
×:ゴバン目残存個数 95個未満/100個
【0086】
(注12)平滑性:本発明の塗装を行い、その試験板の外観を目視にて評価した。(水性中塗りの膜厚は35μmの試験板を用いた。)
○:平滑性、ツヤ、鮮映性がともに良好
△:平滑性、ツヤ、鮮映性のいずれかが、やや劣る
×:平滑性、ツヤ、鮮映性のいずれかが、顕著に劣る
【0087】
(注13)塗料安定性:40度にて10日間塗料を貯蔵した状態を調べた
○:問題なく良好
△:塗料の相分離、又は粘度上昇が見られる
×:塗料の相分離、又は粘度上昇が著しい
【0088】
【発明の効果】
本発明の水性中塗り塗料は、脂環式多塩基酸(a1)及び/又は脂環式多価アルコール(a2)、その他の多塩基酸(a3)及びその他の多価アルコール(a4)を必須成分とするポリエステル樹脂(A)、架橋剤(B)、及び水性ウレタン樹脂エマルション(C)を含有すること、さらに好ましくはタルクなどの偏平状顔料粒子を含有することによって、低VOC化が可能であり、塗料安定性が良好であると共に、耐チッピング性に優れ、仕上がり性の良好な複層塗膜を形成することができる。
また、架橋剤種の併用によって親水性/疎水性のバランスに優れることからポリエステル樹脂(A)との相溶性が向上し、塗装に最適とされる粘度が高固形分で得られ、塗料中の揮発性有機溶剤量を減らすことができるため低VOC化がさらに改善された。
Claims (2)
- 脂環式多塩基酸(a1)及び脂環式多価アルコール(a2)、その他の多塩基酸(a3)及びその他の多価アルコール(a4)を必須成分とするポリエステル樹脂(A)、架橋剤(B)、水性ウレタン樹脂エマルション(C)、及び偏平状顔料粒子(D)を含有する水性中塗り塗料であって、ポリエステル樹脂(A)における脂環式多塩基酸(a 1 )及び脂環式多価アルコール(a 2 )の含有量が、脂環式多塩基酸(a 1 )及び脂環式多価アルコール(a 2 )、その他の多塩基酸(a 3 )及びその他の多価アルコール(a 4 )の固形分合計に対して20〜70重量%であり、架橋剤(B)が、ブロック化ポリイソシアネート硬化剤(b 1 )、水分散性を付与したブロック化ポリイソシアネート硬化剤(b 2 )及びメラミン樹脂(b 3 )よりなる群から選ばれた少なくとも1種の硬化剤であり、水性ウレタン樹脂エマルション(C)が、活性水素含有化合物(c 1 )と分子内に活性水素基と親水基を有する化合物(c 2 )と有機ポリイソシアネート(c 3 )とを反応させて得られる樹脂を水に分散、又は溶解することによって得られるエマルションであって、その含有量がポリエステル樹脂(A)及び架橋剤(B)の固形分合計100重量部に対して、0.1〜100重量部であり、偏平状顔料粒子(D)の含有量がポリエステル樹脂(A)及び架橋剤(B)の固形分合計100重量部に対して0.1〜50重量部であることを特徴とする水性中塗り塗料。
- 被塗物に順次カチオン電着塗料を塗装し、請求項1に記載の水性中塗り塗料を塗装し、硬化又は硬化することなく、上塗り塗料を1層以上塗装することを特徴とする複層塗膜形成方法。
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