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JP4333975B2 - 空気入りタイヤ及びその製造方法 - Google Patents

空気入りタイヤ及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーシングカート用として好適な空気入りタイヤ及びそれを製造する方法に関し、さらに詳しくは、内圧充填状態(インフレート状態)において接地面積を最大限に大きくすると共に、高速走行時の外径膨張や外径成長を防止するようにした空気入りタイヤ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
レーシングカート等に使用されるバイアスタイヤは、一般に偏平比が小さく、トレッド幅が大きく、またカーカス層のタイヤ周方向に対するコード角度が40°以下に設定されている。しかし、バイアスタイヤはラジアルタイヤと違ってトレッド部に接地面を押さえ付けるベルト部材が埋設されていないため、インフレート状態でタイヤ子午線断面におけるトレッドラジアスが小さくなるように変形し、それにより接地幅が小さくなる傾向がある。そして、接地幅が小さくなると操縦安定性が低下してしまうのである。
【0003】
上述した接地幅の減少を抑制するために、トレッド部の表面にタイヤ内側に膨らむ逆ラジアスを与えてトレッドセンター部を窪ませたトレッド形状を採用したり、或いはタイヤ内側に膨らむ逆ラジアスとタイヤ外側に膨らむ通常のラジアスとを組み合わせたトレッド形状を採用することが提案されている。
【0004】
しかしながら、上記逆ラジアスを含むトレッド形状ではインフレート状態においてトレッド表面が凹凸を形成するため接地面積を十分に大きくすることができなかった。また、レーシングカート等に使用されるバイアスタイヤでは上記トレッド形状を採用しても高速走行時の遠心力によりトレッド部がタイヤ径方向外側に膨張するため、外径膨張や外径成長を抑制する効果も不十分であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、インフレート状態において接地面積を最大限に大きくすると共に、高速走行時の外径膨張や外径成長を防止することを可能にした空気入りタイヤ及びその製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、複数のカーカス層をコードが層間で互いに交差するように配置したバイアスプライ構造を有すると共に、偏平比が55%以下であり、外径が300mm以下である空気入りタイヤにおいて、前記カーカス層のタイヤ周方向に対するコード角度をセンターラインの位置で27〜37°の範囲にすると共に、トレッド部の表面形状をトレッド幅の60〜75%の領域でタイヤ幅方向に直線となるように形成したことを特徴とするものである。
【0007】
このようにカーカス層のコード角度をセンターラインの位置で27〜37°の範囲にし、かつトレッド部の表面形状をトレッド幅の60〜75%の領域でタイヤ幅方向に直線となるように形成し、両ショルダー間を最短距離で連結することにより、インフレート状態においてトレッド表面が凹凸を形成することなく均一に接地して接地面積を最大限に大きくすることができ、しかも高速走行時の外径膨張や外径成長を最小限に抑制することができる。そのため、本発明の空気入りタイヤはレーシング用、特にレーシングカート用として好適であり、この種のタイヤとして優れた操縦安定性を発揮することができる。
【0008】
本発明において、トレッド部の表面形状はタイヤ成形金型内における形状である。このトレッド部の表面形状は上記領域でタイヤ幅方向に直線にするまた、トレッド部を直線となるように形成する領域(直線領域)はセンターラインを中心として配置することが好ましい。なお、上記トレッド幅とは、タイヤ子午線断面においてトレッド部の輪郭をタイヤ幅方向外側に延長した仮想線と、サイドウォール部の輪郭をタイヤ径方向外側に延長した仮想線との交点を左右のショルダー部に求めたとき、これら交点間の距離に相当するものである。
【0009】
上述した空気入りタイヤは以下の方法により製造することができる。即ち、本発明の空気入りタイヤの製造方法は、複数のカーカス層をコードが層間で互いに交差するように配置したバイアスプライ構造を有すると共に、偏平比が55%以下であり、外径が300mm以下である空気入りタイヤの製造方法において、前記カーカス層を円筒状に成形し、該カーカス層の外周側に帯状のトレッドゴム押出し物を巻き付けてグリーンタイヤを成形し、該グリーンタイヤを金型内で膨径させて前記カーカス層のタイヤ周方向に対するコード角度をセンターラインの位置で27〜37°の範囲にすると共に、前記トレッドゴム押出し物からなるトレッド部の表面形状をトレッド幅の60〜75%の領域でタイヤ幅方向に直線となるように形成することを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成について添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを例示するものである。このタイヤは偏平比が55%以下で、かつ外径が300mm以下のバイアスプライ構造を有するレーシングカート用である。また、図1は金型内におけるタイヤ形状を示すものである。
【0012】
図において、1はビード部、2はトレッド部、3はビード部1とトレッド部2とを連接するサイドウォール部である。左右一対のビード部1,1間には、複数本の有機繊維コードを引き揃えてゴム引きした2層のカーカス層4,4が装架されている。これらカーカス層4,4はコードがタイヤ周方向に対して傾斜し、かつ層間でコードが互いに交差するように配置されている。カーカス層4,4のタイヤ幅方向の両端部はそれぞれビードコア5の廻りにタイヤ内側から外側へ巻き上げられている。
【0013】
上記空気入りタイヤにおいて、トレッド部2の輪郭を形成する円弧をタイヤ幅方向外側に延長した仮想線V1 と、サイドウォール部3の輪郭を形成する円弧をタイヤ径方向外側に延長した仮想線V2 との交点Pとしたとき、これら交点P,P間の距離がトレッド幅TWである。そして、トレッド部2の表面形状はトレッド幅TWの60〜75%の領域Sでタイヤ幅方向に直線となるように形成されている。この直線領域Sは実質的にトレッド接地領域に相当するものである。
【0014】
このようにトレッド部2の表面形状をトレッド幅TWの60〜75%の領域Sで直線となるように形成し、両ショルダー間を最短距離で連結するので、インフレート状態においてトレッド表面が凹凸を形成することなく均一に接地するようになり、接地面積を最大限に大きくすることができる。また、両ショルダー間を最短距離で連結した構造では、高速走行時における大きな遠心力を受けてもトレッド部2がタイヤ径方向外側に変形しにくいので、タイヤの外径膨張や外径成長を最小限に抑制することができる。
【0015】
上記直線領域Sがトレッド幅TWの60%未満であると接地面積の増大効果が得られず、75%を超えると接地圧分布を均一にする良好な接地形状を形成することができなくなる。また、トレッド幅TWに対して直線領域Sを設定するに当たって、この直線領域SはセンターラインCLを中心として配置することが好ましい。
【0016】
一方、タイヤの内部構造としては、図2に示すように、センターラインCLにおけるカーカス層4のタイヤ周方向に対するコード角度θ1 は27〜37°の範囲、より好ましくは32°に設定されている。コード角度θ1 が上記範囲から外れるとインフレート状態における接地面積を最大限に大きくする効果が得られなくなる。また、直線領域S内の任意の位置におけるカーカス層4のタイヤ周方向に対するコード角度θ2 は、センターラインCLでのコード角度θ1 の95〜105%の範囲に設定されている。直線領域Sにおけるコード角度θ2 が上記範囲から外れるとインフレート状態でトレッド部2の表面形状が凹凸になり易くなる。
【0017】
図3に示すように、センターラインCLにおけるトレッドゴム厚さT1 は3〜7mmの範囲に設定されている。しかも、トレッド部2のショルダー領域におけるトレッドゴム厚さT2 は、センターラインCLにおけるトレッドゴム厚さT1 の90〜110%の範囲に設定されている。
【0018】
このようにセンターラインCLにおけるカーカス層4のタイヤ周方向に対するコード角度θ1 を27〜37°の範囲にしたタイヤにおいて、トレッドゲージ分布を小さくすると、インフレート状態においてトレッド表面が滑らかな曲線を形成するため接地面積の増大に寄与する。ショルダー領域におけるトレッドゴム厚さT2 が上記範囲から外れると接地面積の増大効果が不十分になる。なお、上記ショルダー領域とは、直線領域Sのタイヤ幅方向端部を中心とする幅10mmの領域である。
【0019】
次に、本発明に係る空気入りタイヤの製造方法について説明する。上記タイヤを製造するに当たって、先ず、成形ドラムを用いて2層のカーカス層4,4を円筒状に成形し、これらカーカス層4,4の外周側に帯状のトレッドゴム押出し物を巻き付けてグリーンタイヤを成形する。
【0020】
トレッドゴム押出し物としては、図4に示すものを使用すると良い。この図4に示すように、トレッドゴム押出し物Tにはその両縁部に沿ってタイヤ外周側に突出する突条Aが設けられている。この突条Aは断面形状が略台形をなしている。このようにトレッドゴム押出し物Tの両縁部に沿って略台形の突条Aを設けることにより、加硫時におけるトレッド部のゴム流れがスムーズになるので、カーカスコードの角度変化を良好にし、加硫後のトレッドゴム厚さを均一にすることができる。その結果、加硫故障の発生を低減し、均一な形状のタイヤを得ることが可能になる。
【0021】
即ち、バイアスプライ構造を有する偏平比55%以下のレーシングタイヤは、加硫成形時に金型内での内圧負荷により膨径し、この膨径が完了した段階において製品タイヤの内部構造が決まるため、ゴム流れがスムーズでないと、ゴム流れ不良やエア溜まり、更にはカーカスコードの角度変化不良を生じ、これがインフレート状態でのタイヤ形状に不良を引き起こす。これに対して、従来はトレッドゴム押出し物のショルダー部付近に断面形状が三角形の突条を設け、その厚さを調整することによりゴム流れを調整している。しかしながら、上述のような三角形の突条では本発明の空気入りタイヤにおけるゴム流れを改善することはできなかった。
【0022】
上記トレッドゴム押出し物Tは、中央部において厚さt2 を有すると共に、最外側のエッジe1 から1段又は2段の変曲点を経て、該エッジe1 からタイヤ幅方向内側へ15〜25mmの位置e2 で総厚さt1 となり、幅w2 にわたって総厚さt1 を保持している。突条Aのセンター側のエッジe3 では10〜20mmの幅で徐々に厚さが減少して厚さt2 に至っている。このトレッドゴム押出し物TはセンターラインCLを中心に左右対称であり、全体として幅w1 を有している。
【0023】
本発明では、トレッドゴム押出し物Tの幅w1 に対する突条Aの幅w2 の比(w2 /w1 )を0.15〜0.25の範囲にすると共に、トレッドゴム押出し物T及び突条Aの総厚さt1 に対するトレッドゴム押出し物Tの中央部の厚さt2 の比(t2 /t1 )を0.55〜0.65の範囲にすることが好ましい。
【0024】
比w2 /w1 及び比t2 /t1 が上記範囲から外れると加硫後において均一なトレッドゴム厚さを得ることが困難になる。即ち、比w2 /w1 が0.15未満であるとショルダー部のゲージが相対的に薄くなり、逆に0.25を超えるとセンター部のゲージが不均一になり易い。一方、比t2 /t1 が0.55未満であるとショルダー部のゲージが相対的に厚くなり、逆に0.65を超えるとセンター部のゲージが相対的に厚くなる。
【0025】
なお、突条Aの幅w2 の中央位置は、トレッド部2の輪郭をタイヤ幅方向外側に延長した仮想線V1 と、サイドウォール部3の輪郭をタイヤ径方向外側に延長した仮想線V2 との交点Pの位置と略一致させることが望ましい。但し、金型のショルダー部分の形状やタイヤサイズ(寸法)により多少のずれを生じても良い。突条Aがタイヤショルダー部から外れていると、上述のようにゴム流れを良好にする効果が得られなくなる。
【0026】
次に、カーカス層4,4の外周側にトレッドゴム押出し物Tを巻き付けてグリーンタイヤを成形した後、該グリーンタイヤを製品タイヤの外面形状に略一致するキャビティを備えた金型の内側に挿入する。この金型はトレッド部に対応する部分の内面形状がトレッド幅の60〜75%の領域でタイヤ幅方向に直線となるように形成されている。そして、加硫成形時においてグリーンタイヤをブラダーにより金型内で膨径させてカーカス層4,4のタイヤ周方向に対するコード角度をセンターラインの位置で27〜37°の範囲にすると共に、トレッドゴム押出し物Tからなるトレッド部2の表面形状をトレッド幅の60〜75%の領域でタイヤ幅方向に直線となるように形成する。
【0027】
上述した空気入りタイヤの製造方法によれば、トレッド部2の表面形状をトレッド幅の60〜75%の領域でタイヤ幅方向に直線となるように形成したタイヤを製造するに際し、トレッドゲージを均一にし、カーカスコード角度のバラツキを小さくすると共に、ゴム流れ不良による加硫故障の発生を防止することができる。
【0028】
【実施例】
タイヤサイズを7.1×11.0−5とし、バイアスプライ構造を有するレーシングカート用タイヤにおいて、タイヤ構造を下記のように種々異ならせた本発明タイヤ、比較タイヤ1,2及び従来タイヤ1〜3をそれぞれ製作した。なお、タイヤ外径は289mmである。
【0029】
本発明タイヤ:
トレッド部の表面形状をトレッド幅の中央70%の領域でタイヤ幅方向に直線状に形成すると共に、センターラインにおけるカーカス層のタイヤ周方向に対するコード角度(カーカス製品角度)を32°にした。
【0030】
比較タイヤ1:
カーカス製品角度を26°にしたこと以外は、上記本発明タイヤと同じ構造にした。
【0031】
比較タイヤ2:
カーカス製品角度を38°にしたこと以外は、上記本発明タイヤと同じ構造にした。
【0032】
従来タイヤ1:
トレッド部の表面形状をトレッド幅の中央70%の領域でタイヤ幅方向にコンベックス形状に形成すると共に、カーカス製品角度を32°にした。なお、上記コンベックス形状の曲率半径は800mmとした。
【0033】
従来タイヤ2:
カーカス製品角度を26°にしたこと以外は、上記従来タイヤ1と同じ構造にした。
【0034】
従来タイヤ3:
カーカス製品角度を38°にしたこと以外は、上記従来タイヤ1と同じ構造にした。
【0035】
これら試験タイヤをそれぞれリム幅8インチのホイールに組付け、空気圧100kPa、荷重0.45kNの条件で平面上に配置し、その接地面積を測定し、その結果を表1に示した。評価結果は、本発明タイヤを100とする指数で示した。この指数値が大きいほどインフレート状態での接地面積が大きいこと意味する。
【0036】
【表1】
Figure 0004333975
【0037】
この表1に示すように、本発明タイヤは比較タイヤ1,2及び従来タイヤに比べてインフレート状態での接地面積が大幅に増大していた。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、バイアスプライ構造を有すると共に、偏平比が55%以下であり、外径が300mm以下である空気入りタイヤにおいて、カーカス層のタイヤ周方向に対するコード角度をセンターラインの位置で27〜37°の範囲にすると共に、トレッド部の表面形状をトレッド幅の60〜75%の領域でタイヤ幅方向に直線となるように形成したことにより、インフレート状態において接地面積を最大限に大きくすると共に、高速走行時の外径膨張や外径成長を防止することができる。
【0039】
従って、本発明の空気入りタイヤはレーシング用、特にレーシングカート用として優れた操縦安定性を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを例示する断面図である。
【図2】図1の空気入りタイヤにおけるカーカス層を示す平面図である。
【図3】図1の空気入りタイヤのトレッド部を拡大して示す半断面図である。
【図4】本発明の空気入りタイヤを製造する際に使用するトレッドゴム押出し物を示す半断面図である。
【符号の説明】
1 ビード部
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 カーカス層
5 ビードコア
CL センターライン
S 直線領域
TW トレッド幅
θ1 ,θ2 コード角度

Claims (6)

  1. 複数のカーカス層をコードが層間で互いに交差するように配置したバイアスプライ構造を有すると共に、偏平比が55%以下であり、外径が300mm以下である空気入りタイヤにおいて、前記カーカス層のタイヤ周方向に対するコード角度をセンターラインの位置で27〜37°の範囲にすると共に、トレッド部の表面形状をトレッド幅の60〜75%の領域でタイヤ幅方向に直線となるように形成した空気入りタイヤ。
  2. 前記トレッド部の直線領域における前記カーカス層のコード角度を、前記センターラインにおける前記カーカス層のコード角度の95〜105%の範囲にした請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記トレッド部のショルダー領域におけるトレッドゴム厚さを、前記センターラインにおけるトレッドゴム厚さの90〜110%の範囲にした請求項1又は請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 複数のカーカス層をコードが層間で互いに交差するように配置したバイアスプライ構造を有すると共に、偏平比が55%以下であり、外径が300mm以下である空気入りタイヤの製造方法において、前記カーカス層を円筒状に成形し、該カーカス層の外周側に帯状のトレッドゴム押出し物を巻き付けてグリーンタイヤを成形し、該グリーンタイヤを金型内で膨径させて前記カーカス層のタイヤ周方向に対するコード角度をセンターラインの位置で27〜37°の範囲にすると共に、前記トレッドゴム押出し物からなるトレッド部の表面形状をトレッド幅の60〜75%の領域でタイヤ幅方向に直線となるように形成する空気入りタイヤの製造方法。
  5. 前記トレッドゴム押出し物にその両縁部に沿ってタイヤ外周側に突出する突条を設け、該突条の断面形状を台形にした請求項4に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  6. 前記トレッドゴム押出し物の幅w1 に対する前記突条の幅w2 の比(w2 /w1 )を0.15〜0.25の範囲にすると共に、前記トレッドゴム押出し物及び前記突条の総厚さt1 に対する前記トレッドゴム押出し物の中央部の厚さt2 の比(t2 /t1 )を0.55〜0.65の範囲にした請求項5に記載の空気入りタイヤの製造方法。
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