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JP4330636B2 - Fm−cwレーダ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、FM−CWレーダ装置に関し、特にノイズや遠距離のターゲット等を目標物体として誤検出しないようにするため、目標物体からの信号を識別し、またはノイズや遠距離のターゲットを抑制する手段を備えた装置に関する。
目標物体との相対速度と距離を計測するレーダ方式として、FM−CWレーダが用いられている。この方式のレーダは、簡単な信号処理回路により先方車両との相対速度および距離を測定でき、また送受信機も簡単に構成できるため、自動車の衝突防止用レーダとして用いられている。
FM−CWレーダの原理は以下の通りである。発振器を例えば数百Hzの三角波等によりFM変調してFM変調波を送信し、目標物体からの反射信号を受信してFM変調波をローカルとして受信信号をFM検波する。目標物体からの反射波は、レーダと目標物体間の距離に応じて、また、相対速度によるドップラシフトに応じて送信信号とのずれ(ビート)を起こす。従って、この周波数のずれから目標物体との距離と相対速度を計測することができる。
FM−CWレーダ装置においては、変調用信号として三角波が用いられる場合が多く、以下の記載では変調波信号として三角波を用いた場合について説明するが、三角波の外にものこぎり波や台形波等の三角波以外の変調波を用いることができる。
図1は、目標物体との相対速度が0の場合の従来のFM−CWレーダの原理を説明するための図である。送信波は三角波で図1の(a)の実線に示す様に周波数が変化する。送信波の送信中心周波数はf0 、FM変調幅はΔf、繰り返し周期はTm である。この送信波は目標物体で反射されてアンテナで受信され、図1の(a)の破線で示す受信波となる。目標物体との間の電波の往復時間Tは、目標物体との間の距離をrとし、電波の伝播速度をCとすると、T=2r/Cとなる。
この受信波はレーダと目標物体間の距離に応じて、送信信号との周波数のずれ(ビート)を起こす。
このビート周波数成分fb は次の式で表すことができる。
fb =fr =(4・Δf/C・Tm )r (1)
一方、図2は目標物体との相対速度がvの場合の従来のFM−CWレーダの原理を説明するための図である。送信波は図2の(a)の実線に示す様に周波数が変化する。この送信波は目標物で反射されてアンテナで受信され、図2の(a)の破線で示す受信波となる。この受信波はレーダと目標物体間の距離に応じて、送信信号との周波数のずれ(ビート)を起こす。この場合、目標物体との間に相対速度vを有するのでドップラーシフトとなり、ビート周波数成分fb は次の式で表すことができる。
fb =fr ±fd
=(4・Δf/C・Tm )r±(2・fo /C)v (2)
上記式(1)、(2)において各記号は以下を意味する。
fb :送受信ビート周波数
fr :距離周波数
fd :速度周波数
o :送信波の中心周波数
Δf:FM変調幅
Tm :変調波の周期
C:光速(電波の速度)
T:目標物体までの電波の往復時間
r:目標物体までの距離
v:目標物体との相対速度
図3は2アンテナ方式の従来のFM−CWレーダの構成を示した図である。図に示すように、電圧制御発振器2に変調信号発生器1から変調用信号を加えてFM変調し、FM変調波を送信アンテナATを介して外部に送信すると共に、送信信号の一部を分岐してミキサのような周波数変換器3に加える。一方、先行車両等の目標物体で反射された反射信号を受信アンテナARを介して受信し、周波数変換器3で電圧制御発振器2の出力信号とミキシングしてビート信号を生成する。このビート信号はベースバンドフィルタ4を経てA/D変換器5でA/D変換され、CPU6で高速フーリエ変換等により信号処理がされて距離および相対速度が求められる。
図4は1アンテナ時分割ON−OFF制御方式の従来のFM−CWレーダの構成を示した図である。図に示すように、アンテナを送受信用アンテナATRとし、スイッチング手段よりなる送受信切り換え器7を備え、時分割ON−OFF制御により送受信を切り換えている。また、受信側には第1の周波数変換器3−1と第2の周波数変換器3−2が設けられている。
送受信アンテナATRは送受信切り換え器7から出力された信号を空間に効率的に放出する。8は変調信号発生器で、送受信切り換え器7をスイッチングさせるため周波数fswの変調信号を発生する。目標物体から反射してきた信号は送受信アンテナATRで受信され、受信信号は第1の周波数変換器3−1によって電圧制御発振器2の出力と混合されIF信号を発生させる。第2の周波数変換器3−2は第1の周波数変換器3−1から出力された信号を変調信号発生器8から発生した周波数fswの信号と混合してダウンコンバートし、目標物体との距離および相対速度の情報を含む信号を発生する。
変調の傾きや変調幅、変調周期を変化させ、目標物体を精度良く識別するFM−CWレーダが提案されている(引用文献1)。
また、FM−CWレーダにおいて、変調繰り返し周期の異なる複数の周波数変調波を切り換えて送信することが提案されている(引用文献2)。
特開平8−5733号公報 特開平10−20025号公報
図5は、図3に示すFM−CWレーダのベースバンドフィルタ4を通過したBB信号のスペクトルを示した図である。
しかし、図5に示すように、目標物体からの信号fb の他にノイズがfn として現れることがあり、これを目的物体からの信号であると誤って判断してしまうことがある。
図6は、図4の時分割ON−OFF制御方式のFM−CWレーダ場合の、第1の周波数変換器3−1の出力信号であるIF信号とベースバンドフィルタ4を通過したBB信号のスペクトルを示した図である。図4の第1の周波数変換器3−1の出力信号は図6(a)に示すように周波数fswとそのサイドバンドの周波数fsw−fr とfsw+fr の信号となる。ここで、fswは送受信切り換え器7のスイッチング周波数であり、fr は相対速度がゼロの目標物体までの距離周波数である。そして、目標物体との距離が遠いほどサイドバンドの周波数はfswから離れる。この出力信号は第2の周波数変換器3−2において周波数fswの信号と混合され、fswとfsw±fr の差の周波数にダウンコンバートされてfb が取り出され、BBフィルタを通ってBB信号としてA/D変換器5に出力される。しかし、このとき図6(a)に示すように、IF信号の周波数帯において、スイッチング周波数fswの近傍にノイズ信号fn が現れることがある。この信号はそのままBB帯に入りfn1として現れるか、またはダウンコンバートされてBB帯にfn2として現れてしまう。
図7は、図6と同様時分割ON−OFF制御方式のFM−CWレーダ場合の、第1の周波数変換器3−1の出力信号であるIF信号とベースバンドフィルタを通過したBB信号のスペクトルを示した図である。図7(a)に示すように、IF信号の周波数帯において目標物体ではない中距離のターゲットの信号のホモダイン成分がIF周波数帯に達し、信号fh として現れ、ビート信号帯域に信号fh1および信号fh2として現れる。この場合には周波数がBB帯より高いのでBBフィルタにより除去される。
図8は、図7と同様時分割ON−OFF制御方式のFM−CWレーダ場合の、第1の周波数変換器3−1の出力信号であるIF信号とベースバンドフィルタを通過したBB信号のスペクトルを示した図である。図8(a)に示すように遠距離ターゲットが存在した場合、そのホモダイン成分がIF周波数帯に達し、信号fh として現れる。この信号が図8(a)に示すようにビート信号帯域に信号fh1として現れ、またはBB帯に信号fh2として現れる。この場合には信号fh1は周波数がBB帯より高いのでBBフィルタにより除去される。しかし信号fh2はBBフィルタにより除去されないので、ノイズにも係わらず検出されてしまい、実際の距離よりも近い距離に目標物体が存在するように判断して誤検出してしまうことがある。
本発明はこのような雑音や中遠距離に存在するターゲットの信号が発生した場合でも、レーダに現れた信号が目標物体からの信号か、それ以外の雑音かを識別し、目標物体の距離が正しく計測できているか否かを識別できるレーダ装置を提供することを目的とするものである。
本発明のFM−CWレーダ装置は、変調信号発生器から出力される変調用信号は、例えば三角波のように時間軸に対する傾き(以下、「変調の傾き」と記す)を有しており、この変調の傾きを変化させる手段を備え、例えば、振幅、あるいは周期を変化させることに前記変調の傾きを変化させる。そして、変調の傾きを変化させ、目標物体からの信号の周波数がこの変化に応じて変化することを利用し、変調の傾きの変化に応じて変化する信号成分を識別する手段を設け、目標物体からの信号を他の信号から識別するできるようにしたものである。
また、送信または受信あるいは送受信を時分割ON−OFF制御により行うFM−CWレーダ装置の場合、ON−OFF制御する周波数を変化させたとき目標物体からの信号の周波数がこの変化に応じて変化することを利用し、この周波数の変化に応じて変化する信号を識別する手段を設け、目標物体からの信号を他の信号から識別できるようにしたものである。
また、ヘテロダイン式FM−CWレーダ装置において、ダウンコンバート用信号であるIF信号の周波数を変化させたとき、該周波数の変化に応じて変化する信号を識別する手段を設け、目標物体からの信号を他の信号から識別するできるようにしたものである。
そして、前記変調用信号を三角波の信号とし、三角波の上り勾配と下り勾配を組み合わせた一組毎又は複数組毎に、又は三角波の上り勾配と下り勾配の各勾配毎に、前記変調の傾き、前記送受信を切り換える周波数、又は前記IF信号の周波数をを変化させる。
また、送受信を時分割ON−OFF制御により行うFM−CWレーダ装置であって、前記時分割ON−OFF制御のデューティイ比を含むパターンを変化させる手段を設け、目標物体以外のターゲットによる信号の発生を抑制するようにしたものである。
また、前記周波数変調の変化の直線性を非直線性形状、例えば円弧状とし、受信したターゲットからの信号の周波数分布から目標物体を識別するようにしたものである。
上記のように本発明によれば、変調用信号を制御して変調の傾き、例えば振幅、および周期を変化させ、この変化に応じて変化する信号成分を識別することにより簡単に目標物体の信号かどうかを識別することができる。
また、送受信を時分割ON−OFF制御するFM−CWレーダの場合、ON−OFFする周波数を変化させ、この変化に応じて変化する信号成分を識別することにより簡単に目標物体の信号かどうかを識別することができる。
また、ヘテロダイン式FM−CWレーダの場合、IF信号の周波数を変化させ、この変化に応じて変化する信号成分を識別することにより簡単に目標物体の信号かどうかを識別することができる。
また、送受信を時分割ON−OFF制御により行うFM−CWレーダ装置であって、前記時分割ON−OFF制御のパターンを変化させることにより、目標物体以外のターゲットによる信号の発生を抑制できる。
また、周波数変調変化を非直線とし、受信したターゲットからの信号の周波数分布から目標物体からの信号かどうかを識別できる。
以上のように、本発明によれば簡単な構成によって目標物体からの信号を識別し、また不要な信号を抑制することができる。
図9は本発明のFM−CWレーダ装置の実施形態を示す図である。変調信号発生器制御部10を設けた以外は、構成は図3に示されたものと同じである。この図において制御部10は、CPU6の制御に基づいて変調信号発生器1から出力される変調用信号の傾き、例えば振幅、および周期を可変制御する。
本発明について、まず変調用信号の振幅を可変制御する場合について説明する。先に図1の説明で述べたように、目標物体との相対速度が0の場合、送信波は図1の(a)の実線に示す様に周波数が変化する。この送信波は目標物体で反射されてアンテナで受信され、図1の(a)の破線で示す受信波となる。この受信波はレーダと目標物体間の距離に応じて、送信信号との周波数のずれ(ビート)を起こす。このビート周波数成分fb は先に記載したように式(1)で表すことができる。
fb =fr =(4・Δf/C・Tm )r (1)
式(1)において、Δfに着目すると、これはFM変調幅を表しており、変調用信号の振幅を変化させることによりΔfを変化させることができる。例えば、変調用信号の振幅を2倍にするとΔfは2倍となり、式(1)よりfb も2倍となる。図10は変調用信号として三角波を用いた場合において、その振幅を変化させた場合の三角波を示した図である。(a)は通常の振幅(Δf相当)を持った三角波であり、(b)は2倍の振幅(2Δf相当)を持った三角波である。
図9のFM−CWレーダ装置において、制御部10によって変調信号発生器1を制御して変調用信号の振幅を変化させn倍にすると、上記のようにビート周波数成分fb の値はn倍となる。図5に示すように、受信信号の中には目標物体からの信号fb とノイズ信号fn が現れる。そこで、制御部10によって変調信号発生器1を制御して三角波の周波数の幅を変化させ、Δfをn倍に変化させる。すると、目標物体からの信号の周波数fb はΔfの変化に応じてn倍に変化する。しかし、ノイズ信号の周波数fn は変化しないため、どれが目標物体からの信号か識別することができる。なお、上記識別はFM−CWレーダのCPU6で行う。以下に述べる識別も同様にCPU6で行う。
次に、変調用信号の周期を可変制御する場合について説明する。式(1)において、Tm に着目すると、これは変調用信号の周期を表している。従って、変調用信号の周期Tm を例えばn倍にすると、ビート周波数成分fb は1/nとなる。図10(c)は変調用信号として三角波を用いた場合に周期を変化させた時の三角波を示した図である。(a)は通常の周期Tm を持った三角波であり、(c)はn倍の周期nTm を持った三角波である。
図9のFM−CWレーダ装置において、制御部10によって変調信号発生器1を制御して変調用信号の周期を変化させ、通常の周期Tm のn倍の周期nTm とすると、ビート周波数成分fb の値は1/n倍となる。従って、制御部10によって変調信号発生器1を制御して三角波の周期を変化させ、Tm をn倍に変化させる。すると、目標物体からの信号の周波数fb はTm の変化に応じて1/n倍に変化する。しかし、ノイズ信号の周波数fn は変化しないため、どれが目標物体からの信号か識別することができる。
図2に示すように、目標物との相対速度がvの場合、送信波は図2の(a)の実線に示す様に周波数が変化する。この送信波は目標物体で反射されてアンテナで受信され、図2の(a)の破線で示す受信波となる。この受信波はレーダと目標物体間の距離に応じて。送信信号との周波数のずれ(ビート)を起こす。この場合、ビート周波数成分fb は先に記載したように式(2)で表すことができる。
fb =fr ±fd
=(4・Δf/C・Tm )r±(2・fo /C)v (2)
この場合も、ΔfまたはTm に着目し、制御器10で変調用信号の振幅または周期Tm を変化させると、ビート周波数成分fb が変化するので目標物体からの信号かどうか識別することができる。周波数成分fb は距離周波数分fr と速度周波数分fd よりなるが、この場合距離周波数分fr のみが変化する。しかし、周波数成分fb 全体としては変化するため、目標物体からの信号かどうか識別することができる。
なお、上記実施例の説明は、本発明を2アンテナ方式FM−CWレーダに適用した場合について説明したが、1アンテナ方式のFM−CWレーダにも適用できる。
図11は本発明のFM−CWレーダ装置の実施形態を示す図である。1アンテナ時分割ON−OFF制御方式のFM−CWレーダに本発明を適用した場合の図を示している。図11は変調信号発生器8に変調信号発生器制御部11を設けた以外は、構成は図4に示されたものと同じである。この図において制御部11は、CPU6の制御に基づいて変調信号発生器8から出力される変調信号の周波数(周期)を可変制御する。それにより送受信切り換え器7のON−OFF周波数(周期)が変化し、かつ第2の周波数変換器3−2に加えられる周波数も変化する。すると、スイッチング周波数fswが変化するので、図6から8に示したサイドバンド信号の周波数fsw−fr およびfsw+fr が変化するので目標物体からの信号かどうかを識別することができる。
変調信号発生器8から出力される変調信号の周波数(周期)は、例えば図12に示されているように変化させる。この場合は、別の変調信号発生器1から出力される三角波に同期させて周波数を変化させている。図12の例1では、三角波のアップダウン毎に周波数をfsw1 、fsw2 、fsw3 と順次変化させる。すると、ON−OFFのスイッチング周波数fswも変化し、fsw−fr とfsw+fr も変化する。一方、ノイズ等の周波数は変化しないので、目標物体からの信号とそうでない信号かを識別することができる。
図12において、例2は三角波のアップおよびダウン毎に変調信号発生器8から出力される変調信号の周波数を変化させたものである。この場合は三角波のアップおよびダウン毎に目標物体からの信号の周波数が変化する。
図13は2アンテナヘテロダイン式FM−CWレーダ装置を示した図である。ここでは2アンテナ方式のレーダ装置として説明するが1アンテナ方式でもよい。この図の装置は、図11に示された構成とは、2アンテナ方式であるため送信アンテナATと受信アンテナARを備え、送受信切り換え器を有していない点で異なる。また、電圧制御発振器2と第1の周波数変換器3−1の間にアップコンバータ9を設け、ここに入力する変調信号発生器8からの信号の周波数を変調信号発生器制御部11で可変制御できるようにしている。このアップコンバータ9は、電圧制御発振器2から周波数f0 の信号を受け、また変調信号発生器8からは周波数If1 の変調信号を受け、第1の周波数変換器3−1に周波数がf0 +If1 の信号をローカル信号として出力する。そして、この場合も変調信号発生器8からの信号の周波数If1 を変化させると、図6から図8に示した信号の周波数fsw(If1)−fr およびfsw(If2)+fr が変化し、それによりビート周波数成分fb が変化するので目標物体からの信号か識別することができる。
変調信号発生器8から出力される変調信号の周波数(周期)は、例えば図14に示されているように変化させる。この場合は、別の変調信号発生器1から出力される三角波に同期させて周波数を変化させている。図14の例1では、三角波のアップダウン毎に周波数をIf1 、If2 、If3 と順次変化させる。すると、第1の周波数変換器3−1の出力端において、Ifn +fr ,Ifn −fr の信号は変化するが、一方、ノイズの周波数は変化しないので、目標物体からの信号とそうでない信号かを識別することができる。
図14において、例2は三角波のアップおよびダウン毎に変調信号発生器8から出力される変調信号の周波数を変化させたものである。この場合は三角波のアップおよびダウン毎に目標物体からの信号の周波数が変化する。
図15および図16は、本発明を時分割ON−OFF制御方式のFM−CWレーダに適用した場合の実施形態を説明するための図である。図11に示した時分割ON−OFF制御方式のFM−CWレーダ装置を参照して説明する。
図15は従来の時分割ON−OFF制御方式のFM−CWレーダの信号処理の波形を示したものである。図において、(a)は送受信切り換え器7のスイッチングのタイミングを示した波形で、この信号Sswは変調信号発生器8から出力されている。(b)はSswに基づいて送信がONとなるタイミングを示した波形Ton、(c)はSswに基づいて受信がONとなるタイミングを示した波形Ronである。(d)は送信された信号が反射されて戻ってくるタイミングを示した波形SA 、(e)は反射された信号が受信がONのタイミングのときにレーダにより受信されるタイミングを示した波形SB である。
ここで、波形SA のタイミングは波形Tonよりレーダと目標物体との距離を往復する分だけ遅くなっている。例えば、波形Tonの斜線のパルスと波形SA の斜線のパルスの時間間隔Tは2r/Cとなる。ここで、rはレーダと目標物体との距離であり、Cは光速である。また、ターゲットが遠い場合には波形Tonの斜線のパルスに対して例えば波形SA の横線のパルスが返ってくる。この場合のパルスの時間間隔T’は2r’/Cとなる。
図16は本発明の実施形態を説明するための図である。本発明では目標物体ではない中距離または遠距離のターゲットからの反射波が戻って来るタイミングに受信のゲートをOFFとし、これを受信しないようにしたものである。そのために本発明では、図16(a)に示すように信号Sswに送受信を行わない期間Toff を設けた。これにより、TonおよびRonにそれぞれ送信あるいは受信を行わない期間Ton-off、Ron-offが設けられる。そのため、例えばTonの斜線のパルスのタイミングの送信信号が遠くのターゲットで反射されて戻ってきたときには、(d)に示す波形SA に点線で示すタイミングでパルスが現れるが、Ronのゲートは閉じていて受信されないため、遠いターゲットからの不要な信号を除去することができる。このように送受信のパターンを変化させることにより、中遠距離に存在する目標物体以外のターゲットからの信号の発生を抑制することができる。
図17は本発明の実施形態を説明するための図である。図17(a)はFM−CWレーダの送信波の波形を示したものである。この波形は図1(a)に示すように従来は三角波となっている。これに対して、本発明の送信波は図に示すように従来の波形の直線性を劣化させ非直線性形状、この場合は円弧状とし、三角波の周波数偏位を非直線としている。
17(b)は従来の送信波と受信波の波形を示したものである。この波形は図1(a)に示したものと同じである。この場合、どの時点でおいても送信波と受信波の周波数の差frは常に同じである。
一方、本発明の送信波の場合、図17(c)に示すように受信波は同じように直線性が劣化した形状となる。そのため、送信波と受信波の周波数の差fr は時間によって異なってくる。例えば、図に示すようにアップ波形の前半の周波数の差fr1と後半の周波数差fr2は異なり、fr1>fr2となる。このfr1とfr2の差はターゲットが遠くなるほど大きくなる。従って、これを利用して遠くのターゲットからの信号を区別し、目標物体から除外することができる。
図18は検出した周波数のスペクトルの分布を示す。図に示すように、ターゲットが近い場合にはaのような分布となり、遠い場合にはbのような分布となる。従って、bのような分布で検出された場合には遠いターゲットとしてこれを除外することができる。
上記実施形態の場合、FM−CWレーダとして、例えば図9に示された構成を用いることができる。また、三角波の形状としては図に示したような円弧でなくてもfr1とfr2に差が生ずる形状であればよい。
目標物体との相対速度が0の場合の、従来のFM−CWレーダの原理を説明するための図である。 目標物体との相対速度がvの場合の、従来のFM−CWレーダの原理を説明するための図である。 2アンテナ方式の従来のFM−CWレーダの構成を示した図である。 1アンテナ時分割ON−OFF制御方式の従来のFM−CWレーダの構成を示した図である。 従来のFM−CWレーダのベースバンド信号の周波数スペクトルを示した図である。 時分割ON−OFF制御方式の従来のFM−CWレーダのIF信号とベースバンド信号の周波数スペクトルを示した図である。 時分割ON−OFF制御方式の従来のFM−CWレーダのIF信号とベースバンド信号の周波数スペクトルを示した図である。 時分割ON−OFF制御方式の従来のFM−CWレーダのIF信号とベースバンド信号の周波数スペクトルを示した図である。 本発明のFM−CWレーダの実施形態を示す図である。 本発明によりFM−CWレーダの三角波の周波数の幅、および周期を変化させた場合の三角波を示した図である。 本発明FM−CWレーダの実施形態を示す図である。 本発明により変調信号発生器からの周波数をどのように変化させるかを示す図である。 本発明によるヘテロダイン式FM−CWレーダの実施形態を示す図である。 本発明により変調信号発生器からの周波数をどのように変化させるかを示す図である。 時分割ON−OFF制御方式FM−CWレーダの従来の信号処理の波形を示した図である。 時分割ON−OFF制御方式FM−CWレーダの本発明の信号処理の波形を示した図である。 本発明の実施形態による送信および受信波形を示した図である。 本発明の実施形態による周波数スペクトルの分布を示した図である。
符号の説明
1 変調信号発生器
2 電圧制御発振器
3 周波数変換器
3−1 第1の周波数変換器
3−2 第2の周波数変換器
4 ベースバンドフィルタ
5 A/D変換器
6 CPU
7 送受信切り換え器
8 変調信号発生器
9 アップコンバータ
10 変調信号発生器制御部
11 変調信号発生器制御部
AT 送信アンテナ
AR 受信アンテナ
ATR 送受信アンテナ

Claims (2)

  1. 電圧制御発振器に変調信号発生器から変調用信号を加えてFM変調してFM変調波を送信し、反射波を受信するFM−CWレーダ装置であって、
    前記周波数変調の変化の直線性を非直線性とする手段、及び送信波と受信波のアップ波形部分における周波数の差に関し、該アップ波形の前半の周波数の差と後半の周波数の差の差を利用して目標物体と遠いターゲットによる信号を識別する手段を備えることを特徴とするFM−CWレーダ装置。
  2. 前記周波数変調の変化の非直線性形状を円弧とする、請求項1に記載のFM−CWレーダ装置。
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