JP4315845B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents
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Description
また、特許文献1には、背側部の両側部に背側結合部を有すると共に腹側部の両側部に内側結合部を有し、前記内側結合部それぞれが、外側結合部と、その内側に位置する内側結合部とから構成されており、背側結合部を、外側結合部又は内側結合部に選択的に結合できるようにしたおむつが記載されている。
また、特許文献2には、前部及び後部ウエスト領域の何れか一方のウエスト領域の両側部に第1ファスナーを有すると共に、該一方のウエスト領域の幅方向に沿って配されたベルト部分の先端部に第2ファスナーを有し、第1ファスナーを他方のウエスト領域に重ねるようにして止着し、その止着した部分を、前記ベルト部分で押さえるようにして第2ファスナーを止着するようにした使い捨ておむつが記載されている。
他方、パンツ型のおむつは、着用者自身が比較的容易に上げ下ろし可能であるが、その反面、展開型のおむつに比べて製造コストが高いという欠点がある。また、寝た状態での着脱も困難である。
特許文献2記載のおむつも構造が複雑であり、簡易な設備で安価に製造することができない。
本発明の第1実施形態としての使い捨ておむつ1は、図1に示すように、液透過性の表面シート2、液不透過性の裏面シート3、及び両シート間に介在された液保持性の吸収体4を備えている。
使い捨ておむつ1は、いわゆる展開型のおむつであり、その長手方向の中央部に股下部Aを有し、該股下部Aの前後に延在する両部位のうちの一方の部位である背側部Bの両側縁部にファスニングテープ5を有し、他方の部位である腹側部Cの非肌対向面(着用時に着用者の肌側とは反対側に向く面)に、ファスニングテープ5を止着するランディングゾーン6が設けられている。
ファスニングテープ5は、背側部Bの両側縁部それぞれに、2本ずつ設けられている。
また、ファスニングテープ5は、第1止着部51が設けられた部位における、第1止着部51が設けられた面側とは反対側の面に粘着剤54が塗工されており、第2止着部52が設けられた部位における、第2止着部52が設けられた面側とは反対側の面に粘着剤55が塗工されている。
第1止着部51が設けられた部位及び第2止着部52が設けられた部位は、それぞれ、粘着剤を介して、折り曲げにより生じた対向面に仮止めされている。仮止め手段として粘着剤を用いる場合、その対向面には、剥離処理が施されていることが好ましい。
図2(a)は、おむつを着用者に装着固定した状態を示す図であり、おむつ1は、ファスニングテープ5を所望の箇所に止着することで、従来の展開型おむつと同様に、着用者の胴回りに良好にフィットさせることができる。着用者は、この状態において、通常の展開型おむつを装着した場合と同様に行動することができる。
本実施形態のおむつ1は、おむつ長手方向の異なる位置に複数のファスニングテープが設けられており、背側部Bのウエスト縁端13寄りに設けられたファスニングテープの操作により、ウエスト部(腰部)回りの周長を増減可能であると共に、股下部A寄りに設けられたファスニングテープの操作により、下腹部ないしヒップ回りの周長を増減可能である。
股下部A寄りに設けられたファスニングテープは、同様の距離が8〜20cm、特に10〜15cmであることが、装着時のフィット感さらには第2止着部をはずした後の上げ下ろしのし易さの点から好ましい。
表面シート2、裏面シート3、吸収体4、及び立体ギャザー形成用のシート、ランディングゾーン6形成用のランディングテープ等の形成材料としては、従来のおむつに用いられている各種公知の材料を特に制限なく用いることができる。ランディングゾーン6は、裏面シート3の非肌対向面側の表面を、係合性に富む素材(例えばスパンボンド不織布、エアスルー不織布等)により形成し、その一部をランディングゾーン6として利用することもできる。
機械的面ファスナーのオス部材は、その表面に突起状の係合部材が多数配されたシート状の部材である。機械的面ファスナーのオス部材としては、各種公知のものを特に制限なく用いることができ、例えば「マジックテープ」(登録商標・クラレ社製)、「クイックロン」(登録商標・YKK社製)、「マジクロス」(登録商標・カネボウベルタッチ社製)等を用いることができる。オス部材の突起状の係合部材としては、その形状が、錨形や鉤形、キノコ形等のものを挙げることができる。ランディングテープは、このような突起状の係合部材が機械的に係合可能な多数のループ部を有するものを好ましく用いることができる。
第2実施形態のおむつは、ファスニングテープの構成が異なる以外は、上述したおむつ1と同じ構成を有する。従って、以下においては、主として相違点について説明し、同様の点については同一の符号を付して省略する。特に説明しない点については、上述したおむつ1と同様であり、上述した説明が適宜適用される。
例えば、ファスニングテープ5は、背側部Bの両側縁部それぞれに1本設けられていても良く、背側部Bの両側縁部それぞれに3本以上設けられていても良い。ファスニングテープ5が、各両側縁部に複数本づつ配されている場合、その総てが、胴回り周長を増減可能なものであることが好ましいが、その一部に、そのような増減調節ができないものを併用することもできる。
第1及び/又は第2止着部は、機械的面ファスナーのオス部材からなるものに代えて、テープ基材71に粘着剤等を塗布して形成した粘着部であっても良い。また、仮止め手段は省略することができ、また、仮止め手段として、粘着剤に代えて、再接着不可能な接着剤等を用いることもできる。
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 ファスニングテープ
51 第1止着部
52 第2止着部
53 テープ基材
54,55,55’ 粘着剤(仮止め手段)
54’ 被止着部
6 ランディングゾーン
Claims (3)
- 長手方向の中央部に股下部を有し、該股下部の前後に延在する両部位のうちの一方の部位にファスニングテープを有し、他方の部位の非肌対向面に該ファスニングテープを止着するランディングゾーンを有する使い捨ておむつにおいて、
前記ファスニングテープは、前記ランディングゾーンにそれぞれ止着される、第1止着部及び第2止着部を有しており、
第1止着部を止着した状態下に、第2止着部を脱着することにより、胴回り周長を増減可能になされており、
第1止着部は、テープ基材の長手方向の一端部近傍に設けられ、第2止着部は、前記テープ基材における、第1止着部が設けられた部位よりも他端部側に設けられており、
前記使い捨ておむつの使用前における前記ファスニングテープは、第1止着部よりも第2止着部の方がテープ固定端からの距離が遠くなるように折り畳まれて、その状態が仮止め手段によって維持されている使い捨ておむつ。 - 長手方向の中央部に股下部を有し、該股下部の前後に延在する両部位のうちの一方の部位にファスニングテープを有し、他方の部位の非肌対向面に該ファスニングテープを止着するランディングゾーンを有する使い捨ておむつにおいて、
前記ファスニングテープは、前記ランディングゾーンに止着される第1止着部と、該ランディングゾーンに止着可能な第2止着部とを有しており、
第1止着部を止着した状態下に、第2止着部を脱着することにより、胴回り周長を増減可能になされており、
第1止着部は、テープ基材の長手方向の一端部近傍に設けられ、第2止着部は、前記テープ基材における、第1止着部が設けられた部位よりも他端部側に設けられており、
前記ファスニングテープは、前記テープ基材における、第1止着部が設けられた面とは反対側の面に、第2止着部を脱着自在に止着可能な被止着部を有しており、前記使い捨ておむつの使用前における前記ファスニングテープは、折り畳まれて、第2止着部が被止着部に止着されており、
前記第2止着部は、第1止着部を前記ランディングテープに止着しておむつを装着した状態下に、前記被止着部及び前記ランディングゾーンの何れにも選択的に止着可能である使い捨ておむつ。 - 成人用の使い捨ておむつである請求項1又は2に記載の使い捨ておむつ。
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