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JP4303632B2 - グレーチング - Google Patents

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JP4303632B2 JP2004118035A JP2004118035A JP4303632B2 JP 4303632 B2 JP4303632 B2 JP 4303632B2 JP 2004118035 A JP2004118035 A JP 2004118035A JP 2004118035 A JP2004118035 A JP 2004118035A JP 4303632 B2 JP4303632 B2 JP 4303632B2
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本発明は、外枠内に主部材と横部材が格子状に形成されてなるグレーチングに関し、詳細には道路や歩道等に雨水を排水するために設けられている側溝や横断溝などの断面U字状の溝(以下、U字状溝という)に蓋として設置されるグレーチングに関するものである。
道路や歩道等には、通常、雨水を排水するため側溝や横断溝などのU字状溝が設けられている。そして、そのU字状溝には蓋として、コンクリート製や鉄板製の蓋を取付けたものもあるが、近年は開口部が多く水はけが良い上に、U字状溝内にごみが詰まっているのが容易に確認できるなどの利点のあるグレーチングが多用されている。グレーチングは、通常、外枠内に主部材と横部材を格子状に形成して構成され、外枠のエンドプレートに山形鋼を用いたグレーチングではU字状溝の上部縁に山形鋼のフランジ部を載せ置いて、外枠のエンドプレートに平鋼を用いたグレーチングではU字状溝の上部縁に形成された受部内に落とし込んでそれぞれ開閉可能に取付けられている。
ところで、グレーチングを載せ置いて取付けるU字状溝の場合には、その載せ置くU字状溝の上部縁は、通常コンクリートのままであり、しかもグレーチングとU字状溝との間にはかなりの隙間があるため、グレーチング上を自転車や自動車などの車が走行したり、人が通ってもカタカタ、あるいはガチャガチャと音を発することがあり、特に住宅街においてはこの音が耳障りで問題となっている上に、跳ね上がりの懸念もある。音の発生を防止するため隙間にゴムなどの騒音防止材を取付けたものもあるが、耐用性が悪く交換などのメンテナンスの手間が大変である。
また、グレーチングを落とし込んで設けるU字状溝の場合も、その受部は通常コンクリートのまま、あるいは山形鋼をアンカーを介してコンクリートに取付けた形態となっており、しかもグレーチングと受部の間にはかなりの隙間があるため、上記U字状溝の上部縁に載せ置いて取付けるグレーチングの場合と同様に、U字状溝のグレーチング上を自転車や自動車などの車が走行したり、人が通ってもカタカタ、あるいはガチャガチャと音を発することがあり、特に住宅街においてはこの音が耳障りで問題となっている上に、跳ね上がりの懸念もある。一方、これを改善して、グレーチングを受部内に落とし込んでアンカーボルト・ナットにより固定することもできるが、このようにした場合、しっかりとした固定ができ音の発生も無い反面、ごみなどを取り除く際にはその開閉に時間を要し作業性が悪いなどの問題がある。
そこで、本発明者等は、上記の如き問題を解消するためのグレーチングを開発し提案した(特開2003−268865号公報(特許文献1)参照)。しかし、この提案のグレーチングは、ごみなどを取り除く作業にそれほど支障を来たすことなく、且つ車などの走行でカタカタ、ガチャガチャといった音の発生を防止し得るとともに、跳ね上がりも防止し得るなどの利点を有するが、特に積載量の多い重量車両が頻繁に走行する港湾などにおける道路では、跳ね上がり防止機能が損なわれる懸念がある
特開2003−268865号公報
本発明は、上記の事情に鑑みなしたものであって、その目的は、ごみなどを取り除く作業にそれほど支障を来たすことなく、且つ車などの走行でカタカタ、ガチャガチャといった音の発生を防止し得ることに加えて、重量車両が走行しても跳ね上がり防止機能を果たし得るグレーチングを提供するものである。
上記の目的を達成するために、本発明(請求項1)に係るグレーチングは、外枠内に主部材と横部材が格子状に形成されてなるグレーチングにおいて、平行する主部材間又は主部材底面の外枠寄りに設けられた支持部材と、この支持部材にボルトにより固定された取付部材と、この取付部材に水平軸を介して回動可能に取付けられた回動部材と、この回動部材の一端と当接し前記取付部材の上面側から前記取付部材に螺合された締付けボルトとを備え、前記締付けボルトを進入方向に回転させ前記回動部材の先端部を上昇させ、前記グレーチングを取付けるためにU字状溝に設けられた受部に固定された受け金具の下向きに開放された凹部の開放された面に前記先端部を係止させた場合、前記水平軸の軸心と前記凹部の開放された面がほぼ水平になるように構成された跳ね上がり防止金具を具備してなるものである。
本発明に係るグレーチングによれば、ごみなどを取り除く作業にそれほど支障を来たすことなく、且つ車などの走行でカタカタ、ガチャガチャといった音の発生を防止し得るとともに、取付部材に水平軸を介して設けた回動部材を同じく取付部材に設けた締付けボルトの正逆回転により上下方向に昇降させ得るので、回動部材の反締付けボルト側の端部を、上昇させて側溝側に設けた係合部に強固に係合させることができ、積載量の多い重量車両が走行しても跳ね上がり防止機能を果たすことができる。また、取付部材は支持部材にボルトにより固定されているので、万一回動部材等に不具合が生じ跳ね上がり防止機能が損なわれるような場合には、取付部材ごと交換することができ、保全が容易である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係るグレーチングの説明図であって、aは正面図、bはaのA−A断面図、図2は、図1のX部拡大説明図、図3は、図2のB−B拡大断面図、図4は、図3のC−C拡大断面図、図5は、図3のD−D拡大断面図、図6は、図3のE−E拡大断面図である。図において、1はグレーチング、2はU字状溝を示す。なお、以下の説明において、前後とは図面に向かって上を前、下を後とし、左右とは図面に向かってのものである。
グレーチング1は、平鋼からなる主部材3を幅方向を上下にして所定間隔に配設し、その長手方向両端にエンドプレート4として平鋼を溶接固定し、更に主部材3に交差させてスクリューバーからなる横部材5を主部材3同様に所定間隔に配設するとともに、プロジェクション溶接により横部材5を主部材3の間に押し込むように且つ面一となるように溶接して製造したものである。そして、前後のエンドプレート4と左右端の主部材3とにより外枠が構成されている。
上記グレーチング1の中央寄りの主部材3,3間の前後のエンドプレート4寄りの中間部には、主部材3,3間のほぼ中央部に該当する位置に上下方向の貫通孔6を有する平鋼製の支持部材7,7が溶接固定されている。この支持部材7の貫通孔6には、詳細を後記する取付部材8が取付ボルト9によって取付けられている。
取付部材8は、長手方向の2箇所に貫通孔10、11が設けられた細長の板材12と、貫通孔10側の下面に貫通孔10と略同心に重ねて溶接固定されたナット13と、貫通孔11側の上面に貫通孔11と略同心に重ねて溶接固定されたナット14及び貫通孔11側の下面の幅方向の両側端部に下方向に向けて溶接固定された板材15と、前記ナット14に螺合する六角穴付止めネジ16とを備えて構成されるとともに、前記板材15、15間にピン17を介在せしめて船形をした回動部材18が回動可能に設けられて構成されている。そして、この取付部材8は、貫通孔11側をエンドプレート4寄りに配置し、支持部材7の下面に支持部材7の貫通孔6に貫通孔10を略同心に重ねて上記取付ボルト9によって支持部材7に取付けられている。而して、支持部材7、取付部材8、回動部材18及び六角穴付止めネジ(締付けボルト)16により跳ね上がり防止金具が構成されている。
なお、上記回動部材18として船形を例示したが、この形状に限定するものではなく、要は、六角穴付止めネジ16をレンチで進退方向に回転させた際に回動部材18の先端部19が昇降して詳細を後記する受け金具23と係止し得るように設けられてあればよい。
上記構成のグレーチング1が取付けられるU字状溝2は、図1及び図2に示すように、グレーチング1を取付けるためにU字状溝2の上部縁に断面L字状の受部20が設けられ、その受部20に沿わせて山形鋼21をアンカー(図示せず)を介して取付けた形態となっている。そして、グレーチング1の支持部材7に対応する位置の山形鋼21の側面部22の表面には、凹形状の受け金具23が上下を逆にし、中央の凹部24を下向きに開放して溶接固定されている。
上記構成からなる本発明に係るグレーチング1は、下記の要領でU字状溝2の上部縁に形成された断面L字状の受部20(山形鋼21)内に落とし込んで開閉可能に取付け、使用される。すなわち、グレーチング1に設けられている取付部材8の六角穴付止めネジ16をレンチで後退方向に回転させ回動部材18の先端部19を下降させた状態(回動部材18の先端部19が受け金具23の凹部24と係合しない状態)にしておき、その状態でU字状溝2の山形鋼21内に落とし込む。次いで、六角穴付止めネジ16をレンチで進入方向に回転させ回動部材18の先端部19を上昇させ、先端部19を凹部24に係止させる。これによりグレーチング1はU字状溝2に設置される。
上記のようにU字状溝2内にグレーチング1を設置した状態では、回動部材18の先端部19が、六角穴付止めネジ16をレンチで進入方向に回転させることで押上げられて受け金具23の凹部24と係止状態となっているので、六角穴付止めネジ16を逆転させて係止状態を解除しないかぎりグレーチング1がU字状溝2の山形鋼21との間でガタツクことがなくなり、車などの走行でカタカタ、ガチャガチャといった音を発することが防止できる。と同時に、グレーチング1がU字状溝2内から浮き上がったり、外れたりすることの防止も図れる。
また、グレーチング1を開ける場合には、レンチを用いて六角穴付止めネジ16を後退方向に回転させ、回動部材18の先端部19と受け金具23の凹部24との係止状態を解除することで開けることができる。このように回動部材18の先端部19と受け金具23の凹部24との係止状態を簡単に解除させることができるので、ごみなどを取り除く作業が支障なく行える。
図7は、本発明に係るグレーチングの別の実施形態の要部拡大説明図(図2に相当する説明図)、図8は、図7のF−F拡大断面図、図9は、図8のG−G拡大断面図、図10は、図8のH−H拡大断面図、図11は、図8のI−I拡大断面図である。この図に示すグレーチング25は、上述した実施形態におけるグレーチング1において、支持部材7をグレーチング1の中央寄りの主部材3,3間に溶接固定した形態としたのに対して、複数の主部材3の下面に溶接固定した形態としたものである。なお、グレーチング25の基本構造は、上記グレーチング1の基本構造と同じであり、同じ符号をもって示す。
グレーチング25は、平鋼からなる主部材3を幅方向を上下にして所定間隔に配設し、その長手方向両端にエンドプレート4として平鋼を溶接固定し、更に主部材3に交差させてスクリューバーからなる横部材5を主部材3同様に所定間隔に配設するとともに、プロジェクション溶接により横部材5を主部材3の間に押し込むように且つ面一となるように溶接して製造したものである。そして、前後のエンドプレート4と左右端の主部材3とにより外枠が構成されている。
上記グレーチング25の中央寄りの複数(本例では4本)の主部材3の前後のエンドプレート4寄りの底面には、中央の主部材3,3間のほぼ中央部に該当する位置に上下方向の貫通孔26と、左右の主部材3,3間のほぼ中央部に該当する位置に上下方向の貫通孔27、27を有する平鋼製の支持部材28、28が溶接固定されている。この支持部材28の貫通孔27には、詳細を後記する取付部材29が取付ボルト30、ナット31によって取付けられている。
取付部材29は、長手方向(左右方向)の中央に貫通孔32、その左右に貫通孔33、33が設けられた細長の板材34と、前記貫通孔32の上面に貫通孔32と略同心に重ねて溶接固定されたナット35及び貫通孔32の下面の左右両側に下方向に向けて溶接固定された板材36と、前記ナット35に螺合する四角止めネジ37とを備えて構成されるとともに、前記板材36、36間にピン38を介在せしめて回動部材39が回動可能に設けられて構成されている。そして、この取付部材29は、支持部材28の下面に支持部材28の貫通孔26にナット35を挿通させ、更に支持部材28の貫通孔27に貫通孔33を略同心に重ねて上記取付ボルト30、ナット31によって支持部材28に取付けられている。なお、符号40は、ピン38の抜け止め用のスナップピンである。而して、支持部材28、取付部材29、回動部材39及び四角止めネジ(締付けボルト)37により跳ね上がり防止金具が構成されている。
なお、上記回動部材39は、幾何学的形状を例示したが、この形状に限定するものではなく、要は、四角止めネジ37をレンチで進退方向に回転させた際に回動部材39の先端部41が昇降して詳細を後記する受け金具47と係止し得るように設けられてあればよい。
上記構成のグレーチング25が取付けられるU字状溝42は、図7及び図8に示すように、グレーチング25を取付けるためにU字状溝42の上部縁に断面L字状の受部43が設けられ、その受部43に沿わせて山形鋼44をアンカー(図示せず)を介して取付けた形態となっている。そして更に、グレーチング25の支持部材28に対応する位置の山形鋼44の底面部45には、開口部46を有する受け金具47が、開口部46をU字状溝42内に向けて溶接固定されている。
上記構成からなる本発明に係るグレーチング25は、下記の要領でU字状溝42の上部縁に形成された断面L字状の受部43(山形鋼44)内に落とし込んで開閉可能に取付け、使用される。すなわち、グレーチング25に設けられている取付部材29の四角止めネジ37をレンチで後退方向に回転させ回動部材39の先端部41を下降させた状態(回動部材39の先端部41が受け金具47の開口部46と係合しない状態)にしておき、その状態でU字状溝42の山形鋼44内に落とし込む。次いで、四角止めネジ37をレンチで進入方向に回転させ回動部材39の先端部41を上昇させ、先端部41を開口部46に係止させる。これによりグレーチング25はU字状溝42に設置される。
上記のようにU字状溝42内にグレーチング25を設置した状態では、回動部材39の先端部41が、四角止めネジ37をレンチで進入方向に回転させることで押上げられて受け金具47の開口部46と係止状態となっているので、四角止めネジ37を逆転させて係止状態を解除しないかぎりグレーチング25がU字状溝42の山形鋼44との間でガタツクことがなくなり、車などの走行でカタカタ、ガチャガチャといった音を発することが防止できる。と同時に、グレーチング25がU字状溝42内から浮き上がったり、外れたりすることの防止も図れる。
また、グレーチング25を開ける場合には、レンチを用いて四角止めネジ37を後退方向に回転させ、回動部材39の先端部41と受け金具47の開口部46との係止状態を解除することで開けることができる。このように回動部材39の先端部41と受け金具47の開口部46との係止状態を簡単に解除させることができるので、ごみなどを取り除く作業が支障なく行える。
本発明に係るグレーチングの説明図であって、aは正面図、bはaのA−A断面図である。 図1のX部拡大説明図である。 図2のB−B拡大断面図である。 図3のC−C拡大断面図である。 図3のD−D拡大断面図である。 図3のE−E拡大断面図である。 本発明に係るグレーチングの別の実施形態の要部拡大説明図(図2に相当する説明図)である。 図7のF−F拡大断面図である。 図8のG−G拡大断面図である。 図8のH−H拡大断面図である。 図8のI−I拡大断面図である。
符号の説明
1:グレーチング 2:U字状溝 3:主部材
4:エンドプレート 5:横部材 6:貫通孔
7:支持部材 8:取付部材 9:取付ボルト
10、11:貫通孔 12:板材 13、14:ナット
15:板材 16:六角穴付止めネジ 17:ピン
18:回動部材 19:先端部 20:受部
21:山形鋼 22:側面部 23:受け金具
24:凹部 25:グレーチング 26、27:貫通孔
28:支持部材 29:取付部材 30:取付ボルト
31:ナット 32、33:貫通孔 34:板材
35:ナット 36:板材 37:四角止めネジ
38:ピン 39:回動部材 40:スナップピン
41:先端部 42:U字状溝 43:受部
44:山形鋼 45:底面部 46:開口部
47:受け金具

Claims (1)

  1. 外枠内に主部材と横部材が格子状に形成されてなるグレーチングにおいて、平行する主部材間又は主部材底面の外枠寄りに設けられた支持部材と、この支持部材にボルトにより固定された取付部材と、この取付部材に水平軸を介して回動可能に取付けられた回動部材と、この回動部材の一端と当接し前記取付部材の上面側から前記取付部材に螺合された締付けボルトとを備え、前記締付けボルトを進入方向に回転させ前記回動部材の先端部を上昇させ、前記グレーチングを取付けるためにU字状溝に設けられた受部に固定された受け金具の下向きに開放された凹部の開放された面に前記先端部を係止させた場合、前記水平軸の軸心と前記凹部の開放された面がほぼ水平になるように構成された跳ね上がり防止金具を具備してなることを特徴とするグレーチング。
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