JP4383398B2 - 車両用電動機の冷却装置 - Google Patents
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Description
<チョーク形式風量調整機構>
この発明による実施の形態1を図1から図3までについて説明する。図1は実施の形態1における全体構成を示す縦断面図である。図2は実施の形態1における風量調整機構の構成を示す斜視図である。図2は実施の形態1における風量調整機構の構成を一部断面で示す斜視図である。
固定子コア1の内径に所定のギャップ11を介して設けられ、回転子導体9を有する回転子コア2は、フレーム16に取り付けられた反駆動側ブラケット14に保持された軸受5およびフレーム17に取り付けられた駆動側ブラケット8に保持された軸受15により回転自在に支承された回転子軸4に固定される。この回転子軸4にはファン10が取り付けられている。
そして、車両用主電動機本体MAには、軸受5を保持する反駆動側ブラケット14に取り付けられた吸気口7と、ブラケット8に設けられた排気口13とがそれぞれ配置されている。
吸気口7を構成する円筒状の風洞7aで形成される空気流路の中を流れる冷却風に対し、軸受24に支えられた回転軸23に取り付けられ、バイメタル25から得られた駆動力により回転する仕切り板22が風洞7aで形成される空気流路の開口面積を変化させ、吸気口7から取り込まれる冷却風量を変化させる。
なお、ストッパー26により仕切り板22の回転範囲が規制される。
仕切り板22の配設角度を変化することにより、風洞7aで形成される空気流路の中を流れる冷却風の風量を調整することができる。仕切り板22の延在方向を冷却風の流通方向と垂直にすると、冷却風量はゼロとなり、仕切り板22の延在方向を冷却風の流通方向と一致させると、冷却風量は最大となる。その中間位置において仕切り板22の配設角度を変化させることによって、冷却風量を調整することができる。
周囲温度が上昇すると、バイメタル25は仕切り板22の延在方向が風洞7aで形成される空気流路の中を流れる冷却風の流通方向と一致する方向へ向けて仕切り板22を回動し、周囲温度が下降すると、バイメタル25は仕切り板22の延在方向が風洞7aで形成される空気流路の中を流れる冷却風の流通方向と垂直な面に一致する方向へ向けて仕切り板22を回動する。
円板状仕切り板22の周縁部に対向して1対のストッパ26が設けられ、仕切り板22の回動は所定の範囲内に規制される。すなわち、仕切り板22の延在方向が風洞7aで形成される空気流路の中を流れる冷却風の流通方向と完全に一致して風洞7aで形成される空気流路を全開にすることはなく、仕切り板22の延在方向が風洞7aで形成される空気流路の中を流れる冷却風の流通方向と垂直な面と完全に一致して風洞7aで形成される空気流路を閉塞してしまうことはない。
<スライド形式風量調整機構>
この発明による実施の形態2を図4および図5について説明する。図4は実施の形態2における風量調整機構の構成を示す斜視図である。図5は実施の形態2における風量調整機構の構成を一部断面で示す斜視図である。
この実施の形態2において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
バイメタル43の駆動力により仕切り板42が吸気口7を構成する風洞7b内部の空気流路を流れる冷却風と直角な方向へ移動し、その空気流路の開閉程度を調整するよう動作することによって、吸気口7を構成する風洞7b内部の空気流路を流れる冷却風の開口面積を変化させ、冷却風量を調整する。
周囲温度が上昇すると、バイメタル43は変形して仕切り板42を図示上方へ駆動し、風洞7b内部の空気流路における開口面積を拡げる。周囲温度が下降すると、バイメタル43は変形して仕切り板42を図示下方へ駆動し、風洞7b内部の空気流路における開口面積を狭くする。このように、風洞7b内部の空気流路を流通する冷却風の風量を調整することができる。
<ブラインド形式風量調整機構>
この発明による実施の形態3を図6から図8までについて説明する。図6は実施の形態3における風量調整機構の正面側から見た構成を示す斜視図である。図7は実施の形態3における風量調整機構の裏面側から見た構成を示す斜視図である。図8は実施の形態3における風量調整機構の構成を一部断面で示す斜視図である。
この実施の形態3において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
吸気口7を構成する風洞7c内部の空気流路を流れる冷却風は、バイメタル66より得た駆動力が、軸受65に支えられた回転軸63に伝わり、この回転軸63を軸に回転する仕切り板62が開口面積を調整することにより、その冷却風量が調整される。
なお、仕切り板62の可動範囲は、ストッパー64およびバイメタル66により、ほぼ水平の状態からストッパー64に当る状態まで移動可能な構造とされている。
<たわみ形式風量調整機構>
この発明による実施の形態4を図9および図10について説明する。図9は実施の形態4における風量調整機構の構成を示す斜視図である。図10は実施の形態4における風量調整機構の構成を一部断面で示す斜視図である。
この実施の形態4において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
吸気口7を構成する風洞7d内部の空気流路を流れる冷却風は、一端をボルト95で固定されて他端の自由端に可動軸93を持ち、この可動軸93はレール94に案内されて移動することが可能なバイメタル92で構成される仕切り板が風洞7dに対をなして設けられ、周囲温度によりこれらの対をなすバイメタル92が撓み開口面積を変化させることにより冷却風の風量を調整する。
<スリット形式風量調整機構>
この発明による実施の形態3を図11から図13までについて説明する。図11は実施の形態5における風量調整機構の正面側から見た構成を示す斜視図である。図12は実施の形態5における風量調整機構の裏面側から見た構成を示す斜視図である。図13は実施の形態5における風量調整機構の構成を一部断面で示す斜視図である。
この実施の形態5において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
この風量調整機構WMは吸気口7を構成する風洞7e内部の空気流路を流れる冷却風について、周囲温度により変形するバイメタル113の駆動力を利用して、軸受114を軸として回転する仕切り板112により風洞7eに取り付けられているスリット7Sの開口面積を変化させることにより、冷却風量を調整する機構である。
円板状の仕切り板112には、風洞7eのスリット7Sに対向するスリット2Sが設けられ、仕切り板112の回動によりスリット2Sとスリット7Sとの相対位置を変化させることによって風洞7eに設けられたスリット7Sの開口面積を変化させる。
周囲温度が上昇すると、バイメタル113の変形により仕切り板112は図示状態から反時計式に回動してスリット7Sの開口面積を拡大し、周囲温度が下降すると、バイメタル113の変形により仕切り板112は図示状態から時計式に回動してスリット7Sの開口面積を縮小する。
なお、仕切り板112の回転する範囲はスリット7Sを全部覆う状態からスリット7Sが全開になる範囲内であり、それ以上の回転を防止するために回転防止杭115を取り付け、回転範囲を規制する。
また、同時に風量調整機構を取り付けることにより、電動機内部の冷却ファンや導体部分の風切り音や電磁騒音を電動機の外部へ放出することも最小限に抑えることが可能となり、低騒音化が可能となる。
(A1)内部に回転子軸、回転子コア、固定子コアが設けられている電動機を覆う電動機フレームと、電動機フレームの一端に設けられ、電動機内部に冷却風を取り込むための吸気口と、上記電動機フレームの他端に支承されているブラケットと、このブラケットに設けられた吸気口に、周囲温度により変形する合金・バイメタルを用いたチョーク機構により吸気口を開閉し、電動機内部へ取り込まれる冷却風を調整することを特徴とする冷却風量調整機構。
(A2)冷却風が取り込まれる吸気口を周囲温度により変形する合金・バイメタルを用いたスライド式の塞ぎ板により吸気口を開閉し、冷却風量を調整することを特徴とする冷却風量調整機構。
(A3)冷却風が取り込まれる吸気口を周囲温度により変形する合金・バイメタルを用いてブラインド式に開閉する塞ぎ板により吸気口を開閉し、冷却風量を調整することを特徴とする冷却風量調整機構。
(A4)冷却風が取り込まれる吸気口内部に周囲温度により変形する合金・バイメタルを吸気口に用いて、バイメタルが伸縮することにより吸気口を開閉し、冷却風量を調整することを特徴とする冷却風量調整機構。
(A5)冷却風が取り込まれる吸気口内部に周囲温度により変形する合金・バイメタルを用いて、バイメタルの伸縮による駆動力で回転する塞ぎ板が吸気口内部に設けられたスリットを開閉することにより、冷却風量を調整することを特徴とする冷却風量調整機構。
Claims (6)
- 固定子コアに対向して配設される回転子コアが設けられた回転子軸の回転に応じて吸気口を介して電動機内部に冷却風を取り込む車両用電動機の冷却装置において、
前記吸気口に、周囲温度に応じて前記吸気口から取り込まれる冷却風量を調整する風量調整機構WMが車両用電動機本体MAの外部に位置して設けられ、
風量調整機構WMは、空気流路を形成する筒状の風洞と、前記車両用電動機本体MAが設けられている環境における周囲温度に応じて変形するバイメタルの当該変形に応じて前記空気流路の開口面積を変化させる仕切板とで構成され、
前記周囲温度が下降すると前記バイメタルの変形に応じて前記仕切板により前記空気流路の開口面積を狭くする
ことを特徴とする車両用電動機の冷却装置。 - 前記吸気口から取り込まれる冷却風の流通方向に対する配設角度を変化できる仕切部材を備え、周囲温度により変形して前記仕切部材を駆動し前記吸気口の開口面積を変化することにより前記吸気口から取り込まれる冷却風量を調整する風量調整機構を設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両用電動機の冷却装置。
- 延在方向に移動可能配設され前記吸気口を開閉する板状閉塞部材を備え、周囲温度により変形して前記板状閉塞部材をその延在方向に移動させて前記吸気口の開口面積を変化することにより前記吸気口から取り込まれる冷却風量を調整する風量調整機構を設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両用電動機の冷却装置。
- 前記吸気口から取り込まれる冷却風の流通方向に対する配設角度を変化できる複数の板状閉塞部材を備え、前記複数の板状閉塞部材を前記吸気口の空気流路に並設するとともに、周囲温度により変形して前記複数の板状閉塞部材を駆動し前記吸気口の開口面積を変化することにより前記吸気口から取り込まれる冷却風量を調整する風量調整機構を設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両用電動機の冷却装置。
- 周囲温度の変化に応じて変形する材質で形成され前記吸気口の空気流路に突出して配設される風量調整機構を構成する閉塞部材を備え、前記風量調整機構を構成する閉塞部材は周囲温度により変形して前記吸気口の開口面積を変化させ前記吸気口から取り込まれる冷却風量を調整することを特徴とする請求項1に記載の車両用電動機の冷却装置。
- 前記吸気口から取り込まれる冷却風と交差する面において回動可能に配設された冷却風流通部を有する円板状閉塞部材を備え、周囲温度により変形して前記円板状閉塞部材の回動位置を変化するように前記円板状閉塞部材を駆動し前記吸気口の開口面積を変化することにより前記吸気口から取り込まれる冷却風量を調整する風量調整機構を設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両用電動機の冷却装置。
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