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JP4348739B2 - 車両用スマートキーシステム - Google Patents

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Description

本発明は、電子キーである携帯機と車載機器との間の無線通信により、ドアのロックとロック解除とを自動的に行なったり、実際のキーを使わずにエンジン始動を可能にしたりする機能であるスマート機能を提供する、車両用スマートキーシステムに関する。特に、スマート機能の照合判定に関するものである。
ユーザが所持する携帯機(電子キー)と、車両の制御装置(ECU)との間で無線通信を行なうことにより、携帯機を所持したユーザが車両に接近したことを検知してドアのロックを自動的に解除したり、逆にユーザが車両から離れたことを検知してドアを自動的にロックしたりする機能を提供するスマートキーシステムは、昨今、多くの車両に採用されつつある。スマートキーシステムが提供するこうした機能は、スマート機能と呼ばれる。
携帯機を所持したユーザが車両に接近すると、携帯機はECUからの問い合わせ信号を受信して、固有のIDコードを含む応答信号をECUに送信する。ECUは、受信した応答信号に含まれるIDコードを自身のメモリに記録されたコードと照合することにより、携帯機が当該車両用のものであるかどうかを判定し、携帯機が当該車両用のものであれば、所定の制御処理を行なう。
図9,図10は従来技術による車内における照合調停処理の例である。図9のように、定期照合の要求としてブレーキペダルを踏んだブレーキオン時に発生するもの、ドアを開閉した場合に発生するもの等がある。そして、ブレーキオン時およびドア開閉時の照合要求が発生すると、直接ECUに含まれる照合サービス実行部41にそれぞれの定期照合要求を送り、照合サービス実行部41はそれぞれの要求があった時点からそれぞれの定期照合タイミングを管理し、該タイミングによって照合を実行している。
図10は、従来技術によるドア開閉時およびブレーキオン時の照合要求が発生した場合の照合処理のタイミングチャートの一例である。ドアが開いてドア開閉時の照合要求が発生すると、照合サービス実行部41に定期照合要求が送られ、例えば750ms周期で携帯機17に対して定期照合を行なう。次いで、運転者がブレーキペダルを踏むとブレーキオン時の照合要求が発生し照合サービス実行部41に定期照合要求が送られ、車室内発信機15によって例えば750ms周期で携帯機17に対して定期照合を行なう。
照合サービス実行部41は定期照合要求の要因毎に照合タイミングの管理を行なっているが、定期照合要求全体としてのタイミング管理は行なっていない。よって、ECUの照合サービス実行部41における車内定期照合の実質的なタイミングは750msを下回る間隔で実行されるので、照合処理の負荷の増大を招くという問題点がある。
また、定期照合の実行タイミングによっては、ドア開閉時の定期照合が終了していないにもかかわらず、ブレーキオン時の定期照合が行なわれ、ブレーキオン時の定期照合が終了しないうちにドア開閉時の定期照合の次の開始タイミングがきて、照合が正常に行なわれないということも有り得る。この照合が終了しないと車両のエンジンを始動できない場合があり、運転者はエンジンが始動しない理由が分からないままでエンジン始動のためのプッシュスタートスイッチ25(図1参照)を操作し続けるという事態に陥ってしまう。
さらに、例えばドア開閉時の定期照合によって照合結果を次の定期照合タイミングになるまで保持しているにもかかわらず、ドア開閉時の次の定期照合タイミングが来る前にブレーキオン時の定期照合が行なって照合結果を書き換えることは効率的な照合とはいえない。
上記事情を背景とし、本発明の課題は、処理負荷が小さく、かつ確実に定期照合処理を行なうことが可能な車両用スマートキーシステムを提供することにある。
課題を解決するための手段および発明の効果
本発明は、上記課題を解決するための車両用スマートキーシステムを提供するものである。即ち、請求項1によれば、車両毎の固有のIDコードを記録した携帯機と車載機器との間で無線通信を行ない、車載機器が、車両から所定距離範囲内に当該車両用の携帯機が存在するか否かをIDコードによって照合し、その照合結果に基づいて所定の制御を行なう車両用スマートキーシステムにおいて、互いに種類の異なる複数のトリガ信号の少なくとも一つのトリガ信号の発生に基づいて一定周期で照合を繰り返す定期照合を行なうことを前提に、複数のトリガ信号の少なくとも一のトリガ信号を定期照合要求信号として受け入れる定期照合要求受入手段と、あるトリガ信号による定期照合要求が定期照合受入手段により受け入れられて定期照合が開始された後に、その周期の途中で別のトリガ信号による、受け入れられた定期照合と同一周期の定期照合の要求がなされた場合に、先のトリガ信号と後のトリガ信号のいずれか一方による定期照合の周期の開始タイミングを、他方のトリガ信号による定期照合の周期と一致させるようにずらして各照合タイミングを合わせることにより、先のトリガ信号による定期照合の要求と後のトリガ信号による定期照合の要求とを一つの定期照合要求として統合する定期照合要求調停手段と、その定期照合要求調停手段の調停に従う指令を受け、互いに異なる複数のトリガ信号がランダムに受け入れられることにかかわらず、一定の周期を保って定期照合を実行する定期照合実行手段とを備えることを特徴とする車両用スマートキーシステムとして構成される。
本発明は、複数のトリガによる定期照合要求が発生した場合に、一つの定期照合要求として統合して定期照合を行なうものである。上記構成によって、複数の同一周期の定期照合要求が発生しても、定期照合は常に一定間隔で実行される。また、照合結果を次の定期照合タイミングになるまで保持しているにもかかわらず、別の定期照合要求によって無駄に照合結果を書き換えるということもなくなる。
図7,図8は本発明による車内における照合調停処理の例である。図7のように、本発明は、例えばドアを開閉した場合に発生する定期照合の要求によって定期照合を実行している場合に、ブレーキオン時に発生する定期照合要求が生じた場合、車内定期照合調停部42において他の定期照合が行なわれていないかどうかを調べ、他の定期照合が行なわれている場合には、ブレーキオン時の定期照合の周期の開始タイミングを、先に発生したドアを開閉した場合に発生する定期照合の周期と一致させるようにずらして各照合タイミングを合わせることにより、一つの定期照合要求として統合するものである。
そして、車内定期照合調停部42から送られる統合された定期照合要求に応じて、照合サービス実行部41において定期照合の周期および開始タイミングを生成して定期照合を実施する。
図8は、図7の構成における定期照合処理のタイミングチャートの一例である。ドア開閉時の照合要求が発生すると、車内定期照合調停部42に定期照合要求が送られる。この場合は他に同一周期の定期照合が行なわれていないので、照合サービス実行部41において例えば750ms周期で携帯機17に対して定期照合を行なう。次いで、運転者がブレーキペダルを踏むとブレーキオン時の照合要求が発生し車内定期照合調停部42に定期照合要求が送られるが、既に同一周期でドア開閉時の定期照合が行われているため、車内定期照合調停部42において車室内発信機15を介して照合周期の統合を行なう。即ち、ドア開閉時の定期照合周期にブレーキオン時の定期照合周期を吸収する形となる。
車内定期照合調停部42から照合サービス実行部41へは同一周期の定期照合要求は一つしか送られないため、スマートECUであるECUにおける定期照合タイミングは750ms周期が維持される。つまり、同一周期であれば、従来は照合の要因毎に複数実施していた定期照合のタイミング管理は、照合の要因の数によらず一本化できるので、タイマ処理,カウンタ処理等の負荷を低減することが可能となる。
請求項2によれば、本発明の車両用スマートキーシステムにおける定期照合要求のトリガ信号は、車両の運転席ドアが閉状態から開動作、またはドアが開状態から閉動作された際のドア開閉信号と、車両のブレーキが作動したときのブレーキオン信号との少なくとも2つであり、定期照合要求受入手段は、それらドア開閉信号およびブレーキオン信号の少なくとも一つの信号による定期照合要求を受け入れ、定期照合要求調停手段は、それらドア開閉信号とブレーキオン信号とが、一定周期の照合タイミングがずれるパターンで相前後して受け入れられた場合に、それらドア開閉信号による定期照合の照合タイミングとブレーキオン信号による定期照合の照合タイミングとが合致するようにいずれか一方の信号に基づく照合タイミングをずらすことにより、ドア開閉信号による定期照合要求とブレーキオン信号による定期照合要求とを一つの定期照合要求として統合するように調停し、定期照合実行手段は、ドア開閉信号とブレーキオン信号とが相前後してランダムに受け入れられることに拘わらず、それらの信号に基づく一つの定期照合を一定の周期を保って実行する構成をとることもできる。
上記構成は、ドア開閉信号およびブレーキオン信号の少なくとも2つの信号による定期照合要求を一つの要求として調停するものである。これにより、それぞれの要求に対して定期照合タイミングの同期がとれ一定間隔で定期照合を実施すること可能となり、定期照合の処理負荷を低減できる。また、ドア開閉時の定期照合によって照合結果を次の定期照合タイミングになるまで保持しているにもかかわらず、ドア開閉時の次の定期照合タイミングが来る前にブレーキオン時の定期照合が行なって照合結果を書き換えることもなくなる。
また、請求項3によれば、本発明の車両用スマートキーシステムは車両の電源状態を検出する車両電源状態検出手段を備え、定期照合要求のトリガ信号として、車両電源オン状態からオフ状態になったことを検出した際の車両電源オフ信号を含む構成をとることもできる。本構成によって、ドア開閉信号およびブレーキオン信号による定期照合要求以外の要求が加わっても調停することが可能となる。これにより、それぞれの要求に対して定期照合タイミングの同期がとれ一定間隔で定期照合を実施すること可能となり、定期照合の処理負荷を低減できる。
請求項4によれば、本発明の車両用スマートキーシステムは車両の電源をオンする車両電源オン手段を備え、定期照合要求のトリガ信号として、車両電源オン手段が操作されたことを検出した際に所定の期間発生する車両電源オン信号を含む構成をとることもできる。本構成によって、ドア開閉信号およびブレーキオン信号による定期照合要求以外の要求が加わっても調停することが可能となる。これにより、それぞれの要求に対して定期照合タイミングの同期がとれ一定間隔で定期照合を実施すること可能となり、定期照合の処理負荷を低減できる。
処理負荷が小さく、かつ確実に定期照合処理を行なうことが可能な車両用スマートキーシステムを提供する目的を、定期照合が開始された後に、その周期の途中で別のトリガ信号による一定周期の定期照合の要求がなされた場合に、先のトリガ信号と後のトリガ信号のいずれか一方による定期照合の周期の開始タイミングを、他方のトリガ信号による定期照合の周期と一致させるようにずらして各照合タイミングを合わせることにより、先のトリガ信号による定期照合の要求と後のトリガ信号による定期照合の要求とを一つの定期照合要求として統合する構成により実現した。
以下、添付の図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の車両用スマートキーシステム(以下、スマートキーシステムと略称)1の構成を示すブロック図である。図1に示すごとく、スマートキーシステム1は、車両に搭載されるスマートECU3と、ユーザが所持するべき携帯機17(電子キー17ともいう)を備える。スマートECU3には、受信機11、車室外発信機13および車室内発信機15が接続されている。スマートECU3は、これらの送受信機を介して携帯機17との間で無線通信を行なう。送受信機は、アンテナ、変調・復調回路等の公知の無線通信手段を含むものである。
スマートECU3は周知のCPU31,ROM32,RAM33,スマートECU3に供給される電源がオフ状態となっても記憶内容が保持されるフラッシュメモリ,EEPROM(Electrically Erasable & Programmable Read Only Memory:電気的消去・プログラム可能・読出し専用メモリ)で構成される不揮発メモリ35,およびスマートECU3に接続される機器との信号・データの処理を行なう入出力回路34を含んで構成され、ROM32あるいはRAM33に記憶されたスマート制御プログラムおよびデータによって各種制御処理を行なう。また、照合サービス実行部41および車内定期照合調停部42は前述のスマート制御プログラムの一部として構成される。
また、スマートECU3には、車両のドアハンドルに内蔵されたタッチセンサ5と、ドアのキーシリンダに内蔵されたキー連動スイッチ7と、トリガロックスイッチ9からの信号が、図示しないスイッチ回路等を介して入力されるようになっている。タッチセンサ5は、たとえば静電容量の変化によって、ユーザがドアハンドルに手を掛けたかどうかを検知するものであり、各ドアハンドルに個別に設けられている。なお、上記ドアにはトランクのドアが含まれるものとする。
キー連動スイッチ7は、機械式のキーを用いてドアをロックすることまたはドアのロックを解除することに応じてオンされるスイッチであり、ドア等に設けられたキーシリンダに内蔵されている。トリガロックスイッチ9は、ロック専用のスイッチであり、ロックを解除する機能は持たず、たとえば運転席のドアのハンドル部分、またはドアハンドルの近くに設けられるものである。つまり、トリガロックは、車室外に携帯機17があり、かつ車室内に携帯機17が無いことを検知した場合に作動する。
また、スマートECU3は、ドアロックECUであるドアロックコントローラ21、電源ECUである車両電源コントローラ23に信号を送信する構成となっている。具体的に、スマートECU3は、ドアロックコントローラ21に対し、車両のドアをロック状態またはロック解除状態とする旨の信号を送る。これを受けて、ドアロックコントローラ21は、ドアをロック状態またはロック解除状態とするためのモータ制御を行なう。ドアのロックとロック解除とを自動で行なう制御は、スマートロック機能と呼ばれる。
また、車両電源コントローラ23に対しては、機械式のキーを用いることなく、所定のスイッチ操作によってエンジンを始動することを許容する旨の信号を送る。つまり、携帯機17を所持した運転者は、ハンドル付近に設けられたプッシュスタートスイッチ25を操作するだけで、機械式のキーを挿し込むことなくエンジンを始動できる。このような機能は、スマートイグニッション機能と呼ばれる。
携帯機17は、スマートECU3との間でデータを送受信可能な携帯型無線装置として構成されたものである。また、携帯機17は、ワイヤレススイッチ19を備えている。ワイヤレススイッチ19は、ユーザがこのスイッチを操作することによって、ドアをロックしたり、ロックを解除したりするものである。つまり、スマートキーシステム1は、上記スマート機能の提供にかかる制御とは別に、ドアをロックまたはロック解除状態にするワイヤレスドア制御を行なう。本実施形態では、部品コスト低減の観点から、スマート機能のためのスマートコントローラと、ワイヤレスドア制御のためのワイヤレスコントローラとを、スマートECU3に兼用させているが、スマートコントローラとワイヤレスコントローラとを別々のECUにて構成するようにしてもよい。
図2に示すごとく、車室外発信機13は、車両の運転席(D席)、助手席(P席)および左右後部座席への乗降用ドア、さらには車両のトランク開閉用ドアに設けられている。多くの場合、車室外発信機13は、ドアのハンドル部品に内蔵されており、その周囲に定期的に第1の問い合わせ信号を送信する。第1の問い合わせ信号は、ドアから70cm〜1m程度の範囲(第1のキー応答エリアSA)内にのみ届くよう、その出力が調整される。したがって、第1のキー応答エリアSA内に存在する携帯機17だけが、第1の問い合わせ信号を受信できる。第1の問い合わせ信号を受信した携帯機17は、メモリに記録されているIDコードを、応答信号として受信機11に向けて送信する。これらの動作を車外照合という。
また、車室内発信機15は、たとえば室内中央のルームランプ部分に内蔵されており、車室内に定期的に第2の問い合わせ信号を送信する。第2の問い合わせ信号は、車室内の所定範囲(第2のキー応答エリアTA)にのみ届くよう、その出力が調整される。したがって、第2のキー応答エリアTA内(要するに車内)に存在する携帯機17だけが、第2の問い合わせ信号を受信できる。第2の問い合わせ信号を受信した携帯機17は、メモリに記録されているIDコードを、応答信号として受信機11に向けて送信する。これらの動作を車内照合という。
受信機11は、たとえば運転席前方のルームミラーに組み込まれており、キー応答エリアSA,TA内の携帯機17から質問信号に応答して送信されてくる応答信号を受信して、携帯機17に固有のIDコードを復号する。もちろん、応答信号には、携帯機17が第1の応答エリアSAに存在するのか、第2の応答エリアTAに存在するのかを識別可能にするデータが含まれることとなる。
ドア状態検出センサ22は例えばスイッチによって構成されてドアロックコントローラに接続されるもので、ドアの開状態(スイッチ:オン状態)および閉状態(スイッチ:オフ状態)を検出するものである。
ブレーキスイッチ27は例えばスイッチによって構成され、運転者がブレーキペダルを踏むとオン状態を検出し、ブレーキペダルから足を離すとオフ状態を検出する。
プッシュスタートスイッチ25は、例えばモーメンタリスイッチとして構成され、プッシュスタートスイッチ25を押すとオン状態となり離すとオフ状態となる。プッシュスタートスイッチ25が所定の時間押されている状態が継続すると、CPUではプッシュスタートスイッチ25が操作されたと判定する。
(定期照合調停処理1)
図3および図4のフロー図を用いて、車内定期照合調停部42において実行される、運転者がブレーキペダルを踏んで、ブレーキオン時の照合要求が発生した場合の定期照合調停処理について説明する。なお、本定期照合調停処理はスマート制御プログラムに含まれ、他の処理とともに周期的に実行される。
定期照合調停処理は、例えばスマート制御プログラムのメインルーチン内で、例えば50ms周期で実行される。処理の周期はCPU31に含まれるタイマ割り込み機能により生成される。すなわち、タイマ割り込みの周期を1msとすると、1ms毎に実行されるタイマ割り込み処理でRAM33に領域が確保される50ms周期生成カウンタをインクリメントし、その値が50となった場合にRAM33に領域が確保される定期照合調停処理実施フラグをセットする。このとき、50ms周期生成カウンタはゼロクリアする。
メインルーチンでは、定期照合調停処理実施フラグの内容を常時監視し、定期照合調停処理実施フラグがセットされた場合に定期照合調停処理を実施する。
定期照合の周期を生成する照合周期カウンタは、例えば50ms周期で実行される定期照合処理内で、後述の定期照合実施要求フラグの少なくとも一つがオン状態の場合にインクリメントされる。定期照合を750ms周期で実行する場合は、照合周期カウンタ値が15となったときが定期照合実行タイミングとなる。定期照合実行タイミングとなった場合には、照合周期カウンタをゼロクリアする。
ブレーキオン時の定期照合要求は、ブレーキペダルを踏まれてブレーキスイッチ27のオン状態を検出した時点をトリガとしてカウントを開始する照合周期カウンタによって一定周期(例えば750ms)で発生し、ブレーキペダルから足を離してブレーキスイッチ27のオフ状態を検出すると定期照合要求は発生しなくなる。
図3において、運転者がブレーキペダルを踏んでブレーキスイッチ27がオン状態となると定期照合要求が発生する。即ち、RAM33あるいは不揮発メモリ35に記憶領域が確保されるブレーキオン定期照合実施要求フラグがオン状態となる。なお、定期照合実施要求フラグは発生要因毎にRAM33あるいは不揮発メモリ35に記憶領域が確保される。そして、既に他の要因による、ブレーキオン時の照合と同一周期の定期照合が実施されているかどうかを調べる。該定期照合が実施されている場合には、RAM33あるいは不揮発メモリ35に記憶領域が確保される定期照合実施状態フラグがオン状態となっている。よって、定期照合が実施されているかどうかは定期照合実施状態フラグの状態で判別できる。
定期照合実施状態フラグがオン状態の場合(S1:Yes)には、他の要因(ドア開閉等)によって定期照合が行なわれているので、要求の重複を避けるために何もせずに処理を終了する。一方、他の要因による定期照合が行なわれていない場合(S1:No)には、定期照合の周期(例えば750ms)を生成する照合周期カウンタによるカウントを開始するとともに定期照合を開始する(S2)。この後、例えば750ms周期毎に定期照合を行なう。
そして、図4において、運転者がブレーキペダルから足を離して、ブレーキスイッチ27がオフ状態となると定期照合要求は発生しなくなり、RAM33あるいは不揮発メモリ35に記憶領域が確保されるブレーキオン定期照合実施要求フラグがオフ状態となる。このとき、ドア開閉等の他の要因による定期照合要求が発生している場合、即ち、要因毎の定期照合実施要求フラグの少なくとも一つがオン状態の場合(S11:Yes)は、周期カウンタを動作させたまま処理を終了する。つまり定期照合は継続される。一方、他の要因による定期照合が発生していない場合(S11:No)は、照合周期カウンタの動作を停止して照合周期カウンタ値をゼロクリアし、定期照合実施状態フラグをクリアするとともに定期照合を終了する(S12)。
上述の例では、ブレーキオン時の照合要求が発生した場合、ブレーキオン時の照合と同一周期の定期照合が実施されているときは、先に実行されている他の要因による定期照合を優先させているが、最後に発生した定期照合を優先させる方法をとってもよい。すなわち、運転者がブレーキペダルを踏んでブレーキスイッチ27がオン状態となり定期照合要求が発生した場合、他の要因による定期照合が発生しているかどうかにかかわらず、照合周期カウンタを一旦ゼロクリアした後にカウントを開始するとともに定期照合を開始する。
そして、運転者がブレーキペダルから足を離して、ブレーキスイッチ27がオフ状態となった場合には、上述のステップS11〜S12の処理を行なう。
(定期照合調停処理2)
図5および図6のフロー図を用いて、車内定期照合調停部42において実行される、ドアを開閉してドア開閉時の定期照合要求が発生した場合の定期照合調停処理について説明する。なお、本定期照合調停処理もスマート制御プログラムに含まれ、他の処理とともに周期的に実行される。なお、定期照合調停処理の処理タイミング等の構成については上述の定期照合調停処理1と同様のため詳細な説明は割愛する。
ドア開閉時の定期照合要求は、ドア状態検出センサ22によってドアの開状態から閉状態への変化あるいはドアの閉状態から開状態への変化を検出した時点をトリガとしてカウントを開始する照合周期カウンタによって、一定時間(例えば30秒)の間に一定周期(例えば750ms)で発生する。
図5において、ドア状態検出センサ22によってドアの開状態から閉状態への変化あるいはドアの閉状態から開状態への変化を検出すると定期照合要求が発生する。即ち、RAM33あるいは不揮発メモリ35に記憶領域が確保されるドア開閉定期照合実施要求フラグがオン状態となる。そして、既に定期照合が実施されているかどうかを調べる。
定期照合実施状態フラグがオン状態の場合(S31:Yes)には、他の要因(ブレーキオン等)によって定期照合が行なわれているので、要求の重複を避けるために何もせずに処理を終了する。一方、他の要因による定期照合が行なわれていない場合(S31:No)には、照合周期カウンタによるカウントを開始するとともに定期照合を開始する(S32)。この後、例えば750ms周期毎に定期照合を行なう。
そして、図6において、ドアの開状態から閉状態への変化あるいはドアの閉状態から開状態への変化を検出した時点から一定時間(例えば30秒)経過する定期照合要求は発生しなくなり、RAM33あるいは不揮発メモリ35に記憶領域が確保されるドア開閉定期照合実施要求フラグがオフ状態となる。このとき、ブレーキオン等の他の要因による定期照合要求が発生している場合、即ち、要因毎の定期照合実施要求フラグの少なくとも一つがオン状態の場合(S41:Yes)は、照合周期カウンタを動作させたまま処理を終了する。つまり定期照合は継続される。一方、他の要因による定期照合が発生していない場合(S41:No)は、照合周期カウンタの動作を停止して照合周期カウンタ値をゼロクリアし、定期照合実施状態フラグをクリアするとともに定期照合を終了する(S42)。
上述の例では、ドアの開状態から閉状態への変化あるいはドアの閉状態から開状態への変化を検出してドア開閉時の照合要求が発生した場合、ドア開閉時の照合と同一周期の定期照合が実施されているときは、先に実行されている他の要因による定期照合を優先させているが、最後に発生した定期照合を優先させる方法をとってもよい。すなわち、ドア開閉時の定期照合要求が発生した場合、他の要因による定期照合が発生しているかどうかにかかわらず、照合周期カウンタを一旦ゼロクリアした後にカウントを開始するとともに定期照合を開始する。
そして、ドアの開状態から閉状態への変化あるいはドアの閉状態から開状態への変化を検出した時点から一定時間(例えば30秒)経過した場合には、上述のステップS41〜S42の処理を行なう。
スマートECU3が車両電源コントローラ23からの車両電源状態信号を取り込んで、車両電源がオン状態からオフ状態に変化したことを検出した場合、該検出した時点をトリガとして所定の時間(たとえば30秒間)、定期照合を行なうことがある。この場合も、図3から図6のフロー図のように定期照合調停処理が行なわれる。定期照合調停処理の構成は上記と同様のため、詳細な説明は割愛する。
車両電源オン手段であるプッシュスタートスイッチ25を押して車両電源をオンさせる操作を行ったとき室内にキーが見つからなかった場合にも、プッシュスタートスイッチ25を押した時点をトリガとして所定の時間(たとえば30秒間)、定期照合を行なうことがある。この場合も、図3から図6のフロー図のように定期照合調停処理が行なわれる。定期照合調停処理の構成は上記と同様のため、詳細な説明は割愛する。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
車両のスマートキーシステムの構成を示す図。 無線通信エリアを示す模式図。 定期照合調停処理の構成を示すフロー図(定期照合調停処理1)。 図3に続く定期照合調停処理の構成を示すフロー図(定期照合調停処理1)。 定期照合調停処理の構成を示すフロー図(定期照合調停処理2)。 図5に続く定期照合調停処理の構成を示すフロー図(定期照合調停処理2)。 本発明の定期照合調停処理の構成を示す図。 本発明の定期照合調停処理を説明するタイミングチャート。 従来技術の定期照合処理の構成を示す図。 従来技術の定期照合処理を説明するタイミングチャート。
符号の説明
1 車両用スマートキーシステム
3 スマートECU(定期照合要求受入手段,定期照合要求調停手段,定期照合実行手段)
11 受信機(定期照合実行手段)
13 車室外発信機(定期照合実行手段)
15 車室内発信機(定期照合実行手段)
17 携帯機(定期照合実行手段)
22 ドア状態検出スイッチ
23 車両電源コントローラ(車両電源状態検出手段)
25 プッシュスタートスイッチ(車両電源オン手段)
27 ブレーキスイッチ
33 RAM
35 不揮発メモリ
41 照合サービス実行部
42 車内定期照合調停部

Claims (4)

  1. 車両毎の固有のIDコードを記録した携帯機と車載機器との間で無線通信を行ない、前記車載機器が、車両から所定距離範囲内に当該車両用の前記携帯機が存在するか否かを前記IDコードによって照合し、その照合結果に基づいて所定の制御を行なう車両用スマートキーシステムにおいて、
    互いに種類の異なる複数のトリガ信号の少なくとも一つのトリガ信号の発生に基づいて一定周期で前記照合を繰り返す定期照合を行なうことを前提に、前記複数のトリガ信号の少なくとも一のトリガ信号を定期照合要求信号として受け入れる定期照合要求受入手段と、
    あるトリガ信号による定期照合要求が前記定期照合受入手段により受け入れられて前記定期照合が開始された後に、その周期の途中で別のトリガ信号による、前記受け入れられた定期照合と同一周期の定期照合の要求がなされた場合に、先のトリガ信号と後のトリガ信号のいずれか一方による定期照合の周期の開始タイミングを、他方のトリガ信号による定期照合の周期と一致させるようにずらして各照合タイミングを合わせることにより、先のトリガ信号による定期照合の要求と後のトリガ信号による定期照合の要求とを一つの定期照合要求として統合する定期照合要求調停手段と、
    その定期照合要求調停手段の調停に従う指令を受け、互いに異なる複数のトリガ信号がランダムに受け入れられることにかかわらず、一定の周期を保って前記定期照合を実行する定期照合実行手段と
    を備えることを特徴とする車両用スマートキーシステム。
  2. 前記定期照合要求のトリガ信号は、車両の運転席ドアが閉状態から開動作またはドアが開状態から閉動作したときのドア開閉信号と、車両のブレーキが作動したときのブレーキオン信号との少なくとも2つであり、
    前記定期照合要求受入手段は、それらドア開閉信号及びブレーキオン信号の少なくとも一つの信号による定期照合要求を受け入れ、
    前記定期照合要求調停手段は、それらドア開閉信号とブレーキオン信号とが、前記一定周期の照合タイミングがずれるパターンで相前後して受け入れられた場合に、それらドア開閉信号による定期照合の照合タイミングとブレーキオン信号による定期照合の照合タイミングとが合致するようにいずれか一方の信号に基づく照合タイミングをずらすことにより、ドア開閉信号による定期照合要求とブレーキオン信号による定期照合要求とを一つの定期照合要求として統合するように調停し、
    前記定期照合実行手段は、前記ドア開閉信号と前記ブレーキオン信号とが相前後してランダムに受け入れられることに拘わらず、それらの信号に基づく一つの定期照合を一定の周期を保って実行するものである請求項1に記載の車両用スマートキーシステム。
  3. 前記車両の電源の状態を検出する車両電源状態検出手段を備え、
    前記定期照合要求のトリガ信号として、前記車両電源がオン状態からオフ状態になったことを検出した際の車両電源オフ信号を含むものである請求項2に記載の車両用スマートキーシステム。
  4. 前記車両の電源をオンする車両電源オン手段を備え、
    前記定期照合要求のトリガ信号として、前記電源オン手段が操作され、かつ室内にキーがみつからなかったことを検出した際に所定の期間発生する車両電源オン信号を含むものである請求項2または3に記載の車両用スマートキーシステム。
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