JP4340031B2 - 太陽電池用基板の粗面化方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は太陽電池用基板の粗面化方法に関し、特に太陽電池に用いるシリコン基板やガラス基板などの粗面化方法に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
太陽電池は表面に入射した太陽光などの光エネルギーを電気エネルギーに変換するものである。この電気エネルギーへの変換効率を向上させるため、従来から様々な試みがなされてきた。そのひとつに基板の表面に入射した光の反射を少なくする技術があり、入射した光の反射を低減することで電気エネルギーヘの変換効率を高めることができる。
【0003】
太陽電池は、材料によって結晶系、アモルファス系、化合物系などに分類される。このうち、現在市場で流通しているのはほとんどが結晶系シリコン太陽電池である。この結晶系シリコン太陽電池はさらに単結晶型、多結晶型に分類される。単結晶型シリコン太陽電池は基板の品質がよいため、高効率化が容易であるという長所を有する反面、基板の製造コストが大きいという短所を有する。それに対し、多結晶型シリコン太陽電池は基板品質が劣るために高効率化が難しいという弱点はあるものの、低コストで製造できるというメリットがある。また、最近では多結晶シリコン基板の品質の向上やセル化技術の進歩により、研究レベルでは18%程度の変換効率が達成されている。
【0004】
一方、量産レベルの多結晶シリコン太陽電池は低コストであったため、従来から市場に流通してきたが、近年環境問題が取りざたされる中でさらに需要が増してきており、低コストで且つより高い変換効率が求められるようになった。
【0005】
シリコン基板を用いて太陽電池素子を形成する場合に、基板表面を水酸化ナトリウムなどのアルカリ水溶液でエッチングすると、表面に微細な凹凸が形成され、基板表面の反射をある程度低減させることができる。
【0006】
面方位が(100)面の単結晶シリコン基板を用いた場合は、このような方法でテクスチャー構造と呼ばれるピラミッド構造を基板表面に均一に形成することができる。ところが、アルカリ水溶液によるエッチングは結晶の面方位に依存することから、多結晶シリコン基板で太陽電池素子を形成する場合、ピラミッド構造を均一には形成できず、そのため全体の反射率も効果的には低減できないという問題がある。
【0007】
このような問題を解決するために、太陽電池素子を多結晶シリコン基板で形成する場合に、基板表面に微細な突起を反応性イオンエッチング(Reactive Ion Etching)法で形成することが提案されている(たとえば特公昭60−27195号、特開平5−75152号、特開平9−102625号公報参照)。すなわち、微細な突起を多結晶シリコンにおける不規則な結晶の面方位に左右されずに均一に形成し、特に多結晶シリコンを用いた太陽電池素子においても、反射率をより効果的に低減しようとするものである。
【0008】
現在主流の結晶系シリコン太陽電池に対し、次世代の低コスト太陽電池として期待されているのが薄膜多結晶シリコン太陽電池である。この薄膜多結晶シリコン太陽電池は、ガラス基板上に電極層を形成し、この上にシリコン層を順次積層して素子を形成するが、光吸収係数の小さい多結晶シリコン膜を活性層とした薄膜多結晶シリコン太陽電池においては、入射光を効率よく吸収させるために光閉じ込め構造の形成が極めて重要になる。
【0009】
この光閉じ込め効果を得るための一つの手段として、光入射面あるいは裏面に凹凸構造を形成することが行われている。
【0010】
例えば酸化亜鉛などからなる透明層をガラス基板上に形成した後に、酢酸溶液中に浸漬して電界処理を施すことによって透明層に凹凸を形成する方法(たとえば特開平6−140649号参照)や、導電性酸化超微粒子を分散媒体中に分散させたコーティング液をガラス基板上に塗布して硬化させることによってヘーズが2〜48%である透明導電膜を形成する方法(例えば特開平10−12059号等を参照)などが知られている。しかしながら、これらの方法はいずれも透明層を形成する必要があるため、コストおよびスループットの面において問題が残る。
【0011】
また、例えばガラス基板上に平均粒径0.1〜1.0μmの絶縁性微粒子薄膜を形成して凹凸を形成する方法(特開平11−274536号等を参照)や、超音波振動を与えつつ遊離砥粒を含むスラリーを供給してガラス基板表面に複数のV溝を有する工具を押し付けて凹凸を形成する方法(特開平6−350114号等を参照)などもあるが、これらの方法では好適な凹凸形状を得ることが困難で、ガラス基板上に形成する多結晶シリコン膜の品質を低下させる事態を誘発する。
【0012】
また、ガラス基板に凹凸構造を直接形成する方法として、#2000以上の番手の砥粒をガラス基板表面に吹き付ける方法(特開平9−199745号等を参照)も知られているが、この方法で形成される凹凸はアスペクト比が大きいことや、ブラストダメージによってガラス基板にマイクロクラックが発生し、素子を形成した場合にリークを起こすことが懸念される。
【0013】
また、結晶系シリコンと同様に、ガラス基板に対しても反応性イオンエッチング処理を施し、凹凸を形成することが提案されている(たとえば特願2000−301419号参照)。
【0014】
しかし結晶シリコン基板に対しても、ガラス基板に対しても、凹凸を形成するための条件は非常に微妙であり、また、装置の構造によっても変化するため、条件の検討は非常に難しいことが多い。微細な突起を均一に形成できない場合は、太陽電池の光電変換効率が低下し、個々の太陽電池の価値はその発電効率で決まることから、そのコストを低減するためには、太陽電池の変換効率を向上させなければならない。
【0015】
また、反応性イオンエッチング法で用いられる反応性イオンエッチング装置は一般に平行平板型電極を備えており、基板を載置する電極にRF電圧を印加し、他方側及び内部の側壁にアースを接続してある。この容器内部を真空引きした後にエッチングガスを導入し、圧力を一定に保持しながら内部の被エッチング基板をエッチングする。エッチングが完了した後に、容器内部を大気圧に戻す。
【0016】
このような手順を踏むことから、反応性イオンエッチング装置では真空引き及び大気リークの待ち時間が長い。また、反応性イオンエッチング装置はLSIなどの精密な小型半導体素子に用いられる場合が多いが、太陽電池用基板のエッチングに用いる際には太陽電池自身の面積が大きいため、1回あたりの処理枚数が少なく、コストが高くなるという問題があった。そのため反応性イオンエッチング装置を太陽電池の製造工程に用いる場合には、いかに高タクトで処理を行うかも重要なポイントである。
【0017】
反応性イオンエッチング法で高タクトを実現するには、エッチング時間を短縮することが有効である。エッチング速度を向上させるため、2種類の高周波を印加してイオンエネルギーを制御することが提案されている(たとえば特開平4−346829号、特開平9−120956号、特開平11−297679号、特開2000−306883号、特開2001−85405号公報参照)。すなわち、50MHz以上の高周波により高密度プラズマを発生させ、基板側に供給されたそれより低い周波数の高周波電力によりDCバイアスを与え、プラズマ生成とは独立にイオンエネルギーを制御しようとするものである。
【0018】
しかしながら、これらの従来例は50MHz以上の周波数の高密度プラズマを用いているため、太陽電池の製造工程で必要な1メートル角規模の大面積処理装置への適用は現状では難しく、また、可能であったとしても高価な装置となりコストが高くなってしまう。
【0019】
本発明はこのような従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、太陽電池に用いられるシリコン基板表面及びガラス基板表面の凹凸を効率よく形成する方法を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、太陽電池用基板の粗面化方法では、高周波電源を用いた反応性イオンエッチング法で、太陽電池用基板の表面に、エッチングにより生じる該太陽電池用基板の残渣を残しながら、該太陽電池用基板の表面を粗面化する方法において、前記高周波電源として、10MHz〜50MHzの周波数の第1の高周波電源および0.1MHz〜10MHzの第2の高周波電源の2つの異なる高周波電源を用いて、シリコン基板の表面に、幅と高さが2μm以下で、且つアスペクト比が2以下である凹凸形状を形成することを特徴とする。
【0021】
また、太陽電池用基板の粗面化方法では、高周波電源を用いた反応性イオンエッチング法で太陽電池用基板の表面に、エッチングにより生じる該太陽電池用基板の残渣を残しながら、該太陽電池用基板の表面を粗面化する方法において、前記高周波電源として10MHz〜50MHzの周波数の第1の高周波電源および0.1MHz〜10MHzの第2の高周波電源の2つの異なる高周波電源を用いて、ガラス基板の表面に、0.1〜5μmのピッチを有し、且つこのガラス基板に対して鉛直な方向の任意断面における凹凸部の平均傾斜角が5〜10°の範囲内にある凹凸形状を形成することを特徴とする。
【0022】
ある実施態様では、第1の高周波電源が13.56MHz又は27.12MHz又は40.68MHzのいずれかの周波数であることが望ましい。
【0023】
また、ある実施態様では、前記反応性イオンエッチング法でフッ素系ガス又は臭素系ガスと塩素系ガスとの混合ガスを用いること、およびさらに酸素系ガスを加えることが望ましい。
【0024】
また、ある実施態様では、前記反応性イオンエッチング法でフッ素系ガス又は臭素系ガスを用いることが望ましい。
【0025】
また、ある実施態様では、前記反応性イオンエッチング法で用いるフッ素系ガスがF2、CHF3、SF6、NF3、CF4、C2F6、C3F8、C5F8、ClF3のうちの少なくとも1つを含むことが望ましい。
【0026】
また、ある実施態様では、前記反応性イオンエッチング法で用いる臭素系ガスがHBrであることが望ましい。
【0027】
また、ある実施態様では、前記反応性イオンエッチング法で用いる塩素系ガスがCl2、HCl、ClF3のうちの少なくとも1つを含むこと、および酸素系ガスがO2、H2Oのうちの少なくとも1つを含むことが望ましい。
【0028】
また、ある実施態様では、前記太陽電池用基板の表面を前記反応性イオンエッチング法で粗面状にした後、ウェットエッチング処理を施すこと、前記ウェットエッチングにおいて、0.1〜50wt%の濃度のフッ酸を含有するエッチャントを用いること、前記ウェットエッチング処理の前後の少なくとも一方に超音波洗浄を施すこと、および前記ウェットエッチング処理中に超音波振動を与えることが望ましい。
【0029】
【発明の実施の形態】
<実施形態1> 結晶系Si太陽電池の場合
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。図1は太陽電池用基板の粗面化方法で形成される結晶系Si太陽電池セルの構造を示す図である。図1において、1はSi基板、1aは表面凹凸構造、1bは受光面側不純物拡散層、1cは裏面側不純物拡散層(BSF)、1dは表面反射防止膜、1eは表面電極、1fは裏面電極を示している。
【0030】
前記Si基板1は単結晶もしくは多結晶のSi基板である。この基板はp型、n型いずれでもよい。単結晶Siの場合は引き上げ法などによって形成され、多結晶Siの場合は鋳造法などによって形成される。多結晶Siは、大量生産が可能で製造コスト面で単結晶Siよりもきわめて有利である。引き上げ法や鋳造法によって形成されたインゴットを300μm程度の厚みにスライスして、10cm×10cmもしくは15cm×15cm程度の大きさに切断してSi基板となる。
【0031】
Si基板1の表面側には、入射した光を反射させずに有効に取り込むために微細な凹凸1aを反応性イオンエッチング(RIE)法を用いて形成する。RIE法を実現するための装置の構成を図2及び図3に示す。RIE法は、真空引きされたチャンバー内に反応性ガスを導入し、一定圧力に保持して、チャンバー内に設けられた電極にRF電力を印加することでプラズマを発生させ、生じた活性種であるイオン・ラジカル等の作用により基板表面をエッチングするものである。
【0032】
図2および図3において、1はSi基板、2aはマスフローコントローラ、2bはRF電極、2cは圧力調整器、2dは真空ポンプ、2eはRF電源である。装置内にマスフローコントローラ2a部分からエッチングガスとエッチング残渣生成用ガスを導入するとともに、RF電極2bでプラズマを発生させてイオンやラジカルを励起活性化して、RF電極2bの上部に設置されたSi基板2bの表面に作用させてエッチングする。図2に示す装置では、RF電極2bを装置内に設置して1枚のSi基板1の表面をエッチングするが、図3に示す装置では、RF電極2bを装置の外壁に設置して複数枚のSi基板1の表面を同時にエッチングするようにしている。
【0033】
例えばCHF3を20sccm、Cl2を50sccm、O2を10sccm、SF6を80sccm、さらにこれらに加えてH2Oを1sccm流しながら、反応圧力7Pa、プラズマを発生させるRF周波数13.56MHz、RFパワー500Wで3分間程度エッチングする。これによりSi基板1の表面には凹凸構造が形成される。エッチング中はSiがエッチングされて基本的には気化するが、一部は気化しきれずに分子同士が吸着して基板1の表面に残渣として残る。
【0034】
また、ガス条件、反応圧力、RFパワーなどを凹凸形成ガス条件のエッチング後に主成分がSiである残渣がシリコン基板1の表面に残るような条件に設定すると、確実に凹凸形成を行うことができる。ただし、その凹凸のアスペクト比は、条件により最適化が必要である。逆に、凹凸形成用のエッチング後の表面に残渣が残らないような条件ではいかなる条件でも凹凸形成を行うことは不可能である。
【0035】
従来、この方法でエッチングを行うと、ガス比、RFパワー、処理圧力等を変化させた高速なエッチング条件では凹凸のアスペクト比(高さ/幅)を自由に変化させることができないという問題があった。そこでこの問題について検討した結果、エッチングに作用するイオンの効果をコントロールすればよいことを知見し、本発明に至った。
【0036】
13.56MHzの単独の電源を用いた従来法では、エッチング速度を高めるためにRFパワーを上げると、同時に自己バイアスも上がってしまい、エッチングにおけるイオンの影響が相対的に大きくなってしまう。このため得られる微細な凹凸形状のアスペクト比は大きくなり、所望のアスペクト比が得られにくくなってしまう。
【0037】
また、27.12MHz以上の単独の高周波電源を用いた場合、プラズマ密度が上がり、エッチング速度は向上するが、13.56MHzに比べ自己バイアスが大幅に小さくなるため、エッチングにおけるイオンの影響が小さくなってしまう。このため得られる微細な凹凸形状のアスペクト比は小さくなり、所望のアスペクト比が得られにくくなってしまう。
【0038】
一方、13.56MHzより低い周波数、例えば0.4MHzの単独の高周波電源を用いた場合、プラズマ密度が下がり、また自己バイアスが上がるため、所望のアスペクト比が得られなくなる。
【0039】
本発明では、図4に示すように2種類の周波数の高周波を用いてエッチングを行う。図4において4aは第1の高周波電源、4bは第2の高周波電源、4cは第1の高周波電源に対するマッチングボックス及びフィルター、4dは第2の高周波電源に対するマッチングボックス及びフィルターである。
【0040】
本実施例では、第1の周波数として27.12MHz、第2の周波数として0.4MHzを用いた。ガス種、ガス流量、反応圧力は前記13.56MHz単独電源を用いた場合と同じ条件で、27.12MHzパワーを500W、0.4MHzパワー100Wで90秒間エッチングを行ったところ、13.56MHz単独電源を用いた低エッチング速度の場合と同程度のアスペクト比の微細な凹凸形状を形成することができた。
【0041】
本実施例では前記周波数を用いたが、第1の周波数としては一般的な13.56MHzは可能であり、また40.68MHzではプラズマ密度が高くなるため、さらに高速でのエッチングが可能となる。また、ここで挙げた3種類の周波数に限られるものではなく、10〜50MHzの周波数では同様の効果が得られる。また、第2の周波数として0.1〜10MHzで同様の効果が得られる。
【0042】
また、図4においては第1の周波数の高周波と第2の周波数の高周波を同じRF電極を用いて導入しているが、第1の周波数として27.12MHz程度以上の周波数を用いる場合、図5に示すように、第2の高周波(基板側)と対向するRF電極5aを設置し、これに第1の高周波4aを導入することによっても同様のエッチングが可能となる。
【0043】
また、本実施例では上述のようなガスを用いるが、これ以外のフッ素系ガス又は臭素系ガスと塩素系ガスを用いても同様の凹凸構造を形成することが可能である。また、フッ素系ガス又は臭素系ガスと塩素系ガスに酸素系ガスを加えることにより、更に凹凸構造が得られやすくなる。
【0044】
この微細な凹凸1aは円錐形もしくはそれが連なったような形状を呈し、幅と高さはそれぞれ2μm以下に形成される。この微細な凹凸1aをSi基板1の必要部分全面にわたって均一且つ正確に制御性を持たせて形成するためには、1μm以下が好適である。この微細な凹凸1aのアスペクト比(凹凸1aの高さ/幅)は、2以下であることが望ましい。このアスペクト比が2以上の場合、製造過程で微細な凹凸1aが破損し、太陽電池セルを形成した場合にリーク電流が大きくなって良好な出力特性が得られない。
【0045】
反応性イオンエッチング装置で凹凸形成を行った後、Si基板表面に残ったエッチング残渣を除去する。これにより作製する太陽電池の特性を向上させることができる。エッチング残渣を除去する方法としては、たとえば反応性イオンエッチング装置によって凹凸を形成して基板を取り出した後に水槽内で超音波をかける。この超音波を印加する装置の種類としては、通常市販されている主な洗浄用超音波装置の周波数は数十kHzから数百kHzで、印加する振動子も材質、形状、出力など様々なタイプがあるが、この装置のタイプは表面の残渣除去の容易さによって選択することができる。残渣除去の容易さは凹凸の形状・大きさ・残渣の残量・基板の厚みなどによっても変化し、さらに超音波の周波数によっても変化するが、比較的残渣除去が困難な条件であっても印加時間を長くすることで残渣を除去することが可能である。
【0046】
Si基板1の表面側には、逆導電型半導体不純物が拡散された層1bが形成されている。この逆導電型半導体不純物が拡散された層1bは、Si基板1内に半導体接合部を形成するために設けるものであり、例えばn型の不純物を拡散させる場合、POCl3を用いた気相拡散法、P2O5を用いた塗布拡散法、及びP+イオンを直接拡散させるイオン打ち込み法などによって形成される。この逆導電型半導体不純物を含有する層1は0.3〜0.5μm程度の深さに形成される。
【0047】
このSi基板1の表面側には、反射防止膜1dが形成されている。この反射防止膜1dは、Si基板1の表面で光が反射するのを防止して、Si基板1内に光を有効に取り込むために設ける。この反射防止膜は、シリコン基板1との屈折率差等を考慮して、屈折率が2程度の材料で構成され、厚み500〜2000Å程度のSiNX膜やSiO2膜などで構成される。
【0048】
Si基板1の裏面側には、一導電型半導体不純物が高濃度に拡散された層1cを形成することが望ましい。この一導電型半導体不純物が高濃度に拡散された層1cは、Si基板1の裏面近くでキャリアの再結合による効率の低下を防ぐために、Si基板1の裏面側に内部電界を形成するものである。
【0049】
つまり、Si基板1の裏面近くで発生したキャリアがこの電界によって加速される結果、電力が有効に取り出されることとなり、特に長波長の光感度が増大すると共に、高温における太陽電池特性の低下を軽減できる。このように一導電型半導体不純物が高濃度に拡散された層1cが形成されたSi基板1の裏面側のシート抵抗は、15Ω/□程度になる。
【0050】
Si基板1の表面側および裏面側には、表面電極1eおよび裏面電極1fが形成されている。この表面電極1e及び裏面電極1fは主にAg紛、バインダー、フリットなどからなるAgペーストをスクリーン印刷して焼成し、その上に半田層を形成する。表面電極1eは、例えば幅200μm程度に、またピッチ3mm程度に形成される多数のフィンガー電極(不図示)と、この多数のフィンガー電極を相互に接続する2本のバスバー電極(1e)で構成される。裏面電極1fは、例えば幅300μm程度に、またピッチ5mm程度に形成される多数のフィンガー電極(不図示)と、この多数のフィンガー電極を相互に接続する2本のバスバー電極(1f)で構成される。
<実施形態2>薄膜多結晶シリコン太陽電池
次に、他の実施形態を図6に基づいて詳細に説明する。図6は薄膜型結晶質Si太陽電池セルの構造を示す図である。図6中、6aはガラス基板、6bは裏電極層、6cは光活性層部を結晶質Siで形成した半導体接合を有する半導体層、6dは表透明導電層、6eは表集電極である。
【0051】
ガラス基板6aの表面には、入射した光が後述する裏面電極層6b表面で有効に散乱反射されるように微細な凹凸構造6fを形成する。これは実施形態1で述べた反応性イオンエッチング(RIE)法を用いて形成する。
【0052】
例えばCHF3を20sccm、Cl2を20sccm、SF6を80sccm流しながら、反応圧力5Pa、プラズマを発生させるRF周波数13.56MHz、RFパワー500Wで5分間程度エッチングする。これによりガラス基板6aの表面には微細な凹凸構造5fが形成される。エッチング中はガラスがエッチングされて基本的には気化するが、一部は気化しきれずに分子同士が吸着して基板6の表面に残渣として残る。
【0053】
また、ガス条件、反応圧力、RFパワーなどを凹凸形成ガス条件のエッチング後に残渣がガラス基板表面に残るような条件に設定すると、確実に凹凸形成を行うことができる。ただし、その凹凸のアスペクト比に関しては、条件により最適化が必要である。逆に、凹凸形成用のエッチング後の表面に残渣が残らないような条件ではいかなる条件でも凹凸形成を行うことは不可能である。
【0054】
従来、この方法でエッチングを行うと、ガス比、RFパワー、処理圧力等を変化させた高速のエッチング速度条件では凹凸のアスペクト比(高さ/幅)を自由に変化させることができないという問題があった。
【0055】
13.56MHzの単独の電源を用いた従来法では、エッチング速度を高めるためにRFパワーを上げると、同時に自己バイアスも上がってしまい、エッチングにおけるイオンの影響が相対的に大きくなってしまう。このため得られる微細な凹凸形状のアスペクト比は大きくなり、所望のアスペクト比が得られにくくなってしまう。
【0056】
また、27.12MHz以上の単独の高周波電源を用いた場合、プラズマ密度が上がり、エッチング速度は向上するが、13.56MHzに比べて自己バイアスが大幅に小さくなるため、エッチングにおけるイオンの影響が小さくなってしまう。このため得られる微細な凹凸形状のアスペクト比は小さくなり、所望のアスペクト比が得られにくくなってしまう。
【0057】
一方、13.56MHzより低い周波数、例えば0.4MHzの単独の高周波電源を用いた場合、プラズマ密度が下がり、また自己バイアスが上がるため、所望のアスペクト比が得られなくなる。
【0058】
本発明でも、図4に示すような2種類の周波数の高周波を用いてエッチングを行う。第1の周波数として27.12MHz、第2の周波数として0.4MHzを用いた。ガス種、ガス流量、反応圧力は前記13.56MHzの単独の電源を用いた場合と同じ条件で、27.12MHzパワーを500W、0.4MHzパワー200Wで3分間エッチングを行ったところ、13.56MHz単独電源を用いた低エッチング速度の場合と同程度のアスペクト比の微細な凹凸形状を形成することができた。
【0059】
この実施例では前記のような周波数を用いるが、第1の周波数としては一般的な13.56MHzは可能であり、また40.68MHzではプラズマ密度が高くなるため、さらに高速でのエッチングが可能となる。またここで挙げた3種類の周波数に限られるものではなく、10〜50MHzの周波数では同様の効果が得られる。また、第2の周波数として0.1〜10MHzで同様の効果が得られる。
【0060】
また、この実施例では上述のようなガスを用いたが、上述のようなガス以外にもフッ素系ガス又は臭素系ガスを用いても同様の凹凸構造を形成することが可能である。
【0061】
また、ガラス基板にRIE処理を行った後、フッ酸溶液中に浸漬させることにより、その表面の凹凸形状をコントロールすることが可能となる。具体的にはフッ酸溶液濃度を0.5wt%として10分間浸漬してエッチング処理を行うと、表面から見たその形状が擬楕円形であり、且つガラス基板に対して鉛直な方向の任意断面における凹凸部の平均傾斜角が5〜10°の凹凸形状が形成される。また、凹凸形状のピッチはフッ酸処理の時間を変化させることによって0.1〜5μm程度の範囲内で制御が可能である。
【0062】
ここで、ガラス基板に対して鉛直な方向の任意断面における凹凸部の平均傾斜角とは、ガラス基板6aに対して鉛直な方向に切った任意の断面部において、凹凸部を形取る稜線の基板水平方向に対する傾斜角の(断面部全体における)平均値とする。
【0063】
このとき、凹凸の平均傾斜角が5°以下になると、薄膜太陽電池に応用した際に、太陽電池の裏面側で反射した反射光が受光面側で全反射される確率が低下するため、光活性層内での実効的な光路長が効果的に増大しない。逆に、凹凸の平均傾斜角が10°以上の場合には、互いに向かい合う凹凸斜面上での結晶の成長が極度に阻害されるとともに、各々の結晶粒が衝突する界面近傍にボイドを伴った粒界が発生し、VocおよびFFを中心とした素子特性を悪化せしめる事態を誘発する。
【0064】
同様に凹凸のピッチに関しても、0.1μm以下の場合には、活性層の膜品質が低下し、5μm以上の場合には光閉じ込め効果が低下する。
【0065】
また、上記ウェットエッチング処理に用いるエッチャント中には0.1〜50wt%のフッ酸を含有することが望ましい。このウェットエッチング処理は、マイクロクラック等の構造欠陥を溶解除去するとともに、リークの要因になる凸部の尖鋭箇所を鈍角化することができる。このとき、フッ酸水溶液濃度が0.1wt%以下の場合には上記の処理に30分以上の時間を要し、スループットが問題になる。逆に、フッ酸水溶液濃度が50wt%以上の場合には急激な等方性エッチングにより、凹凸ピッチが制御不能に長大化する事態を誘発する。
【0066】
また、エッチング残さの除去を目的として、上記ウェットエッチング処理の前後の少なくとも一方で、純水中等で超音波洗浄を行うことが望ましい。スループットをより向上させるには、ウェットエッチング処理中に超音波振動を与えることにより、エッチングと残さ除去を同時に行ってもよい。以上のようにして粗面化されたガラス基板を容易に形成することが可能になる。
【0067】
次に、裏電極層6bとなる金属膜を形成する。金属膜材料としては、光反射特性に優れるAl、Agなどを用いるのが望ましい。製膜方法としては、蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法などの公知の技術を使用できる。膜厚は、0.05〜2μmとし、この裏電極層6bの表面がガラス基板6aの表面の微細な凹凸構造6fを反映した微細な凹凸構造を有したものにする。裏電極層6bの膜厚を0.05〜2μmとすれば、裏電極層6b表面の凹凸形状は基板6aの表面の凹凸構造6fをほぼ反映したものとなる。
【0068】
また、素子表面が平坦と見なせる場合は上述のような凹凸構造6fに形成するが、仮に素子表面に半導体層の結晶構造に起因した自成的凹凸構造を反映した凹凸構造が存在していても上記角度数値とすれば充分条件を満たすことには変わりがない。
【0069】
なお、裏電極層6bの膜厚を0.05μm以下とすると素子の直列抵抗成分の増加による特性低下を無視できなくなり、また2μm以上にするとガラス基板6aの表面上の凹凸構造6fが裏電極層6bの表面に有効に反映されにくくなると同時にコスト的にも現実的ではなくなる。
【0070】
また、ガラス基板6aと裏電極層6bとの接着強度を高めるためには、例えばTiなどの金属層(不図示)をガラス基板6aと裏電極層6bの間に厚さ0.5〜200nmで挿入すればよいことが特願2001−53290号に述べられている。
【0071】
さらに、裏電極層6bから後述する半導体層6cへの金属成分の拡散が問題になる場合は、裏電極層6bと半導体層6cとの間に拡散バリア層(不図示)を挿入すればよい。拡散バリア層としてTiなどの金属膜を用いる場合は厚さ10nm以下、ZnO、SnO2、ITO等の透明導電膜を拡散バリア層に用いる場合は厚さ100nm以下にすればよい。透明導電膜を用いる場合は、拡散バリア層としての機能の他に裏電極層6bの実効的反射率を向上させる機能も持たせることができる。さらにまた、後者の透明導電膜を用いる場合、その成膜後に、表面の凹凸形状の平均高低差が透明導電膜と裏電極層6bとの界面の凹凸形状の平均高低差よりも小さくなるようにすることで、後述する半導体層6cの形成においてリーク電流の発生が抑えられた高品質な膜の形成が可能となる(例えば特願2001−20623号参照)。
【0072】
次に、光活性層部を結晶質Siで形成した半導体接合を有する半導体層6cを形成する。半導体層6cは大別して下地層、光活性層、接合層で構成される。
【0073】
まず、下地層(不図示)として、非単結晶Si膜を触媒CVD法やプラズマCVD法などの方法で形成する。膜厚は10〜500nm程度とする。ドーピング元素濃度については1E18〜1E21/cm3程度とし、p+型(またはn+型)とする。
【0074】
次に、光活性層(不図示)として結晶質Si膜を触媒CVD法やプラズマCVD法などの方法で形成する。膜厚は0.5〜10μm程度とする。なお、導電型は上記下地層よりドーピング濃度が低い同導電型とするか、あるいは実質的なi型とする。
【0075】
次に、半導体接合(不図示)を形成すべく、非単結晶Si膜(接合層)を触媒CVD法やプラズマCVD法などの方法で形成する。膜厚は5〜500nm程度とする。ドーピング元素濃度は1E18〜1E21/cm3程度とし、上述した下地層とは反対導電型(n+型またはp+型)とする。なお、接合特性をより改善するために光活性層と接合層との間に実質的にi型の非単結晶Si層を挿入してもよい。このとき挿入層の厚さは、結晶質Si層の場合は10〜500nm程度、非晶質Siの場合は1〜20nm程度とする。
【0076】
次に、透明導電層6dを形成する。透明導電層6dの材料としては、SnO2、ITO、ZnOなど公知の材料を用いることができる。製膜方法としては、蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法など公知の技術を用いることができる。この膜厚は光学的干渉効果を考慮して60〜300nm程度にするのがよい。
【0077】
最後に、表集電極6eとなる金属膜を形成する。金属膜材料としては導電性に優れるAl、Agなどを用いるのが望ましい。製膜方法としては、蒸着法、スパッタリング法、スクリーン印刷法などの公知の技術を使用できる。このとき蒸着法、スパッタ法においては、マスキング法、リフトオフ法などを用いて所望のパターンに金属膜を形成することができる。なお、透明導電層6dとの接着強度を強化するためには、透明導電層6dと表集電極6eとの間に、Ti等の酸化物材料との接着強度に優れる金属材料を挿入すると効果的である。
【0078】
以上によって、光閉じ込め効率が高くかつリーク電流発生を充分抑制できる凹凸構造を有した高効率かつ低コストな薄膜型結晶質Si太陽電池を得ることができる。
【0079】
なお、この実施形態2では、半導体層6cが光活性層部を結晶質Siで形成したサブストレート型の薄膜型結晶質Si太陽電池について述べたが、半導体層6cが主に非晶質Siで形成されている薄膜型非晶質Si太陽電池、半導体層6cが化合物半導体で形成されている薄膜太陽電池においてもこの実施形態で述べた基板の粗面化法はもちろん応用可能であり、さらにスーパーストレート型の太陽電池や多層型(タンデム型)の太陽電池にも応用可能なことは容易に推察される。
【0080】
【発明の効果】
以上のように、太陽電池用基板の粗面化法によれば、太陽電池用基板がシリコンであり、二つ以上の周波数の高周波を重畳させた反応性イオンエッチング法により、このシリコン基板表面に凹凸の幅と高さが2μm以下で、且つアスペクト比が2以下である凹凸形状を形成することから、従来に比較して大幅に凹凸の形成速度を速くすることができる。このため、高効率の太陽電池に必要なシリコン基板表面の凹凸構造を高タクト、低コストで形成することが可能となる。
【0081】
また、太陽電池用基板がガラスであり、二つ以上の周波数の高周波を重畳させた反応性イオンエッチング法により、このガラス基板表面に0.1〜5μmのピッチを有し、且つこのガラス基板に対して鉛直な方向の任意断面における凹凸部の平均傾斜角が5〜10°の範囲内にある微細な凹凸形状を形成することから、従来に比較して大幅に凹凸の形成速度を速くすることができる。このため、高効率の薄膜太陽電池に必要なガラス基板表面の凹凸構造を高タクト、低コストで形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 太陽電池用基板の粗面化方法で形成される結晶系Si太陽電池セルの構造を示す図である。
【図2】 従来の太陽電池用基板の粗面化法に用いられていた装置を示す図である。
【図3】 従来の太陽電池用基板の粗面化法に用いられていた他の装置を示す図である。
【図4】 本発明の太陽電池用基板の粗面化法に用いられる装置を示す図である。
【図5】 本発明の太陽電池用基板の粗面化法に用いられる他の装置を示す図である。
【図6】 太陽電池用基板の粗面化方法で形成される非晶質系Si太陽電池セルの構造を示す図である。
Claims (14)
- 高周波電源を用いた反応性イオンエッチング法で、太陽電池用基板の表面に、エッチングにより生じる該太陽電池用基板の残渣を残しながら、該太陽電池用基板の表面を粗面化する方法において、
前記高周波電源として、10MHz〜50MHzの周波数の第1の高周波電源および0.1MHz〜10MHzの第2の高周波電源の2つの異なる高周波電源を用いて、シリコン基板の表面に、幅と高さが2μm以下で、且つアスペクト比が2以下である凹凸形状を形成することを特徴とする太陽電池用基板の粗面化方法。 - 高周波電源を用いた反応性イオンエッチング法で、太陽電池用基板の表面に、エッチングにより生じる該太陽電池用基板の残渣を残しながら、該太陽電池用基板の表面を粗面化する方法において、
前記高周波電源として、10MHz〜50MHzの周波数の第1の高周波電源および0.1MHz〜10MHzの第2の高周波電源の2つの異なる高周波電源を用いて、ガラス基板の表面に、0.1〜5μmのピッチを有し、且つこのガラス基板に対して鉛直な方向の任意断面における凹凸部の平均傾斜角が5〜10°の範囲内にある凹凸形状を形成することを特徴とする太陽電池用基板の粗面化方法。 - 前記第1の高周波電源が13.56MHz又は27.12MHz又は40.68MHzのいずれかの周波数であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の太陽電池用基板の粗面化方法。
- 前記反応性イオンエッチング法において、フッ素系ガス又は臭素系ガスと塩素系ガスとの混合ガスを用いることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池用基板の粗面化方法。
- 前記フッ素系ガス又は前記混合ガスに、さらに酸素系ガスを加えることを特徴とする請求項4に記載の太陽電池用基板の粗面化方法。
- 前記反応性イオンエッチング法でフッ素系ガス又は臭素系ガスを用いることを特徴とする請求項2に記載の太陽電池用基板の粗面化方法。
- 前記フッ素系ガスが、F2、CHF3、SF6、NF3、CF4、C2F6、C3F8、C5F8、ClF3のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項4から6のいずれかの項に記載の太陽電池用基板の粗面化方法。
- 前記臭素系ガスが、HBrであることを特徴とする請求項4から7のいずれかの項に記載の太陽電池用基板の粗面化方法。
- 前記塩素系ガスが、Cl2、HCl、ClF3のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項4に記載の太陽電池用基板の粗面化方法。
- 前記酸素系ガスが、O2、H2Oのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項5に記載の太陽電池用基板の粗面化方法。
- 前記太陽電池用基板の表面を前記反応性イオンエッチング法で粗面状にした後、ウェットエッチング処理を施すことを特徴とする請求項2に記載の太陽電池用基板の粗面化方法。
- 前記ウェットエッチング処理において、0.1〜50wt%の濃度のフッ酸を含有するエッチャントを用いることを特徴とする請求項11に記載の太陽電池用基板の粗面化方法。
- 前記ウェットエッチング処理の前後の少なくとも一方において、超音波洗浄を施すことを特徴とする請求項11に記載の太陽電池用基板の粗面化方法。
- 前記ウェットエッチング処理中に超音波振動を与えることを特徴とする請求項11に記載の太陽電池用基板の粗面化方法。
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