JP4234059B2 - カメラキャリブレーション方法およびカメラキャリブレーション装置 - Google Patents
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Description
従来のカメラキャリブレーション方法は、キャリブレーションパターンをカメラで様々な方向から撮影し、カメラ−キャリブレーションパターン間の位置関係と計算機上に模擬されたカメラモデルの情報から「計算上の画像」を計算し、実際に撮影した「現実の画像」と「計算上の画像」内に写っているキャリブレーションパターンの位置を比較し、両者の位置の変位量を評価対象とし変位量の2乗和が最小となるようにカメラの内部パラメータに対して非線形最適化を行い最適値を求めている(例えば、非特許文献1参照)。
以下、この発明の実施の形態を図について説明する。
図1は、この発明の実施の形態1によるカメラキャリブレーション装置の概略構成を示すブロック図である。
ここでは、キャリブレーション対象のカメラ1を用いて、撮影視野内に置かれたキャリブレーションパターン2と実際の寸法が既知の複数の基準尺3とを複数の撮影ポイントから撮影し、その撮影画像を基にカメラキャリブレーション装置13によりカメラキャリブレーションを行う。
図に示すように、カメラキャリブレーション装置13は、カメラ1から撮影画像を取り込む画像入力手段としての画像取り込み部4aと、取り込まれた画像データから画像座標系内の位置を検出する画像座標検出部4bと、カメラ1の位置を検出するカメラ位置認識部5と、ステレオ法により各基準尺3の寸法測定値を計測する基準尺寸法計算部6と、各基準尺3の寸法実測値を保持する基準尺寸法保持部7と、各基準尺3の寸法測定値と寸法実測値とを比較する寸法比較処理部8と、その比較結果を出力表示する比較結果表示部9と、外部からの入力によりカメラ1の内部パラメータを修正するパラメータ更新手段としての内部パラメータ修正処理部11と、カメラ1の内部パラメータを格納する内部パラメータ保持部12とで構成される。また、10は作業者である。
内部パラメータ保持部12では、順次更新される最新の内部パラメータ12aを保持し、従来技術で説明した方法などの公知の方法で決定されたカメラ1の内部パラメータを、予め初期値として設定しておく。
まず、キャリブレーション対象のカメラ1の撮影領域に、画像処理により自動検出可能なキャリブレーションパターン2と数個の基準尺3を設置する。キャリブレーションパターン2は、ワールド座標系での位置が既知の複数の特定点で構成されるもので、図3に示すように、例えば特定点となる格子点から成るパターンを用いる。また、実寸法値が既知の基準尺3は、想定される測量対象領域内に設置する。即ち、基準尺3を設置する領域の広さは、実際にここで求める内部パラメータを用いて測量する領域の広さとほぼ同じぐらいにする。この場合、3個の基準尺3をほぼ直行する3方向に沿って配置する(S1)。
次に、ステレオ立体視に用いる複数の画像を得るため、S1で設置したキャリブレーションパターン2と基準尺3とが共に写るように視点位置を移動して、複数の位置及び姿勢の撮影ポイント、ここでは2箇所の撮影ポイントから撮影する(S2)。
次に、レンズ歪み補正部15にて、S3、S4で認識した各点の画像座標値から内部パラメータ12aを用いてレンズ歪みを除去し、上記各点の画像座標値をそれぞれ補正計算する。このレンズ歪み補正部15は、図4では独立して示したが、カメラ位置計算部5および基準尺計算部6にそれぞれ備えて、カメラの位置計算、基準尺の寸法計算の際にレンズ歪み補正を行っても良い(S5)。
次に、寸法比較処理部8において、S7で求めた各基準尺3の寸法測定値6a〜6cと、基準尺寸法保持部7内の各基準尺3の寸法実測値とを比較し、誤差をそれぞれの基準尺3について計算し、その誤差の2乗和の値・誤差の最大値・誤差の分布など評価値を評価対象誤差として比較結果表示部9に表示して作業者10に提示し、さらに該評価値が実際の写真測量時に要求される精度を示す予め設定された基準を満たすかどうか判定して表示する(S8)。
S9において内部パラメータ12aを更新すると、S5に戻りS5〜S9の処理を繰り返す。即ち、S8において基準を満たして作業終了となるまでS5〜S9の処理を繰り返し、各基準尺3の寸法測定値6a〜6cを更新された内部パラメータ12aを用いて再計測し、実測値との誤差に基づく評価値を比較結果表示部9に表示して作業者10に再提示する。これにより、内部パラメータ12aが高精度に最適化できる。
また、基準尺3は、長さを有する線あるいは棒状の他、両端の2点による基準点で構成されるものでも良く、該両端の基準点間の距離をその長さとする。
さらにまた、複数の基準尺3はキャリブレーションパターン2と共に、複数の撮影ポイントから撮影されるが、複数の基準尺3を分割し、例えば基準尺3を1つずつキャリブレーションパターン2と共に、それぞれ複数の撮影ポイントから撮影して画像データを取り込んでも良い。
次に、この発明の実施の形態2によるカメラキャリブレーション装置について説明する。
この実施の形態では、上記実施の形態1によるカメラキャリブレーション装置に、内部パラメータ12aを更新するための入力時のために参照用データ生成・表示手段を備え、作業者10の内部パラメータ修正作業の支援を強化する。
公知のキャリブレーション手法により求められた数組の実積データとしての内部パラメータを用いて、内部パラメータの各変数の変動幅を求め、その変動幅の例えば10分の1もしくは20分の1の値を計算し、図2で示したS9において、内部パラメータ12aの各変数を修正する修正刻み幅Δの参照値として表示し、作業者10に提示する。
ここで、基準が満たされないとき、S9において、内部パラメータ12aの各変数を修正する修正刻み幅Δの参照値を上述したように演算し、各変数を独立して上記刻み幅分変化させた場合の評価値(評価対象誤差)の変動量を算出して、作業者10が次に修正すべき変数を選択する作業を支援するため、図6に示すような修正感度表を表示する。修正感度とは、内部パラメータ12aの各変数をそれぞれ独立に上記修正刻み幅Δの参照値だけ上下させたときの変動量とその方向を指す。表の「+Δ」の行は変数を修正刻み幅Δの参照値分だけ増加させたときの内部パラメータ12aの評価値の変動量、「−Δ」の行は変数を修正刻み幅Δの参照値分だけ減少させたときの内部パラメータ12aの評価値の変動量を示す。変動量は増加時には正の値、減少時には負の値を表示する。なお、最も評価値の変動幅が大きい変数の色を変化させると、作業者10の判断を容易にする事ができる。作業者10は、表示された情報を判断基準にして内部パラメータ12aの各変数を修正するように入力する。この入力により、内部パラメータ修正処理部11にて、内部パラメータ保持部12内の内部パラメータ12aを更新する。
次に、この発明の実施の形態3によるカメラキャリブレーション装置について説明する。
この実施の形態では、上記実施の形態2によるカメラキャリブレーション装置の参照用データ生成・表示手段において、別の参照用データを生成、表示させて、作業者10の内部パラメータ修正作業の支援を強化する。
上記実施の形態1と同様に、S8において、各基準尺3の寸法測定値6a〜6cと、基準尺寸法保持部7内の各基準尺3の寸法実測値とを比較し、誤差をそれぞれの基準尺3について計算し、その誤差の2乗和の値・誤差の最大値・誤差の分布など評価値を評価対象誤差として比較結果表示部9に表示して作業者10に提示し、該評価値が実際の写真測量時に要求される精度を示す予め設定された基準を満たすかどうか判定する。
上記実施の形態1〜3では、S8において、各基準尺3の寸法測定値6a〜6cと、基準尺寸法保持部7内の各基準尺3の寸法実測値とを比較し、それぞれの基準尺3について評価対象誤差と該評価値が基準を満たすかどうかの判定結果を比較結果表示部9に表示して作業者10に提示し、作業者10の入力によって内部パラメータ12aの更新を行ったが、この実施の形態では、カメラキャリブレーション装置が、所定の演算により内部パラメータ12aを自動的に更新するパラメータ更新手段を有する場合を説明する。
S5からの手順について、以下に詳細に説明する。
基準尺の寸法測定値と寸法実測値との組(i=0,1,・・,m)のそれぞれについて、S3にて求めた2枚の画像のキャリブレーションパターン2の画像座標群をP1i,P2iとし、S4にて求めた2枚の画像の各基準尺3の両端点の画像座標値を(xs1i,xe1i),(xs2i,xe2i)とする。また、カメラの内部パラメータ12aをpとする。
S5では、カメラの内部パラメータ12aに従いレンズ歪み補正を行って、レンズ歪み除去後のキャリブレーションパターン2の画像座標および各基準尺の端点の座標である各補正画像座標値P1i a,P2i a,xs1i a,xe1i a,xs2i a,xe2i aを得る。
P1i a=undistort(p,P1i)
P2i a=undistort(p,P2i)
xs1i a=undistort(p,xs1i)
xs2i a=undistort(p,xs2i)
xe1i a=undistort(p,xe1i)
xe2i a=undistort(p,xe2i)
op1i=outercalib(p,P1i a)
op2i=outercalib(p,P2i a)
但し、op1i、op2iは2カ所の撮影ポイントの位置を表すカメラの外部パラメータとする。
Ps1i=epipolar(p,op1i,op2i,xs1i a,xs2i a)
Ps2i=epipolar(p,op2i,op1i,xs2i a,xs1i a)
Pe1i=epipolar(p,op1i,op2i,xe1i a,xe2i a)
Pe2i=epipolar(p,op2i,op1i,xe2i a,xe1i a)
Psi=(Ps1i+Ps2i)/2
Pei=(Pe1i+Pe2i)/2
li=│(Pei−Psi)/2│
但し、Ps1i、Pe1iは1つ目の画像を基準と考えステレオ立体視の原理に基づき求めたそれぞれの端点の座標、また、Ps2i、Pe2iは、2つ目の画像を基準と考えたときの端点の座標を表す。ステレオ立体視に基づき計算するときに、内部パラメータの誤差や端点の指示の誤差などの影響でエピポーラ線が厳密には交わらないために、基準とする画像によって異なる3次元位置が求まるため、このようにして求まったそれぞれの端点の中点を、端点の3次元位置Psi、Peiとして距離liを求める。
ei(p)=│Li−li│2 ・・(2)
ei(p)=│Li−li│+│Ps1i−Ps2i│+│Pe1i−Pe2i│ ・・(3)
ei(p)=│Li−li│・(│Ps1i−Ps2i│+│Pe1i−Pe2i│) ・・(4)
ei(p)=│Li−li│・(│Li−li│+│Ps1i−Ps2i│+│Pe1i−Pe2i│) ・・(5)
ei(p)=(│Li−li│+│Ps1i−Ps2i│+│Pe1i−Pe2i│)2 ・・(6)
(1)の場合は、実測距離と計算距離との差の和を最小化するための評価式である。(2)の場合は、実測距離と計算距離との差の2乗和を最小化する評価式で、(1)の場合と比べて最大誤差を低くするように最適化するための評価式である。(3)〜(6)は、エピポーラ拘束からの逸脱を防ぎつつ実測距離と計算距離との差を最小化するための評価式である。
この最適化アルゴリズムに必要なヘッセ行列Aと勾配ベクトルbは、以下の式で表される。
p=p+A−1b
内部パラメータpをLevenberg-Marquardtのアルゴリズムに従い繰り返し更新し、評価対象誤差E(p)の減少量がある閾値以下になったときに、最適化処理を打ち切り計算終了とする。なお、内部パラメータpを更新すると、その都度S5に戻りS5〜S8の処理を繰り返し、S8において評価対象誤差E(p)の減少量がある閾値以下になり作業終了となるまで内部パラメータpを繰り返し更新する。これにより、評価対象誤差E(p)を最小にする内部パラメータpが得られる。
なお、この場合、生成された参照用データは内部パラメータ修正処理部11にて用いられるが、外部に対して表示させなくても良い。
4a 画像入力手段としての画像取り込み部、4b 画像座標検出部、
5 カメラ位置検出部、5a カメラ位置、6 基準尺寸法計算部、
6a〜6c 基準尺寸法測定値、7 基準尺寸法保持部、
8 比較結果出力手段としての寸法比較処理部、9 比較結果表示部、
11 パラメータ更新手段としての内部パラメータ修正処理部、
12 内部パラメータ保持部、12a 内部パラメータ、
13 キャリブレーション装置。
Claims (9)
- カメラ画像を用いたステレオ法による測量で使用するカメラの内部パラメータを同定するカメラキャリブレーション方法において、上記カメラの内部パラメータとして所定の初期値を設定する第1のステップと、想定される測量対象領域内に配された実寸法値が既知の基準尺を、ワールド座標系での位置が既知の複数の特定点と共に、上記カメラにより複数の位置及び姿勢の撮影ポイントから撮影して画像データを得る第2のステップと、該得られた画像データから上記複数の特定点および上記基準尺にそれぞれ対応する上記撮影ポイント毎の画像座標系内の位置を検出する第3のステップと、上記各特定点のワールド座標系位置、該各特定点に対応する上記撮影ポイント毎の画像座標系位置、および、その時点のカメラ内部パラメータに基づいて、上記複数の撮影ポイントの各位置を求め、それらの相対位置及び姿勢を算出する第4のステップと、該算出された上記複数の撮影ポイントの相対位置及び姿勢、上記基準尺に対応する上記撮影ポイント毎の画像座標系位置、および、その時点のカメラ内部パラメータに基づいて、ステレオ法により上記基準尺の3次元位置を算出して該基準尺の寸法測定値を計測する第5のステップと、該計測された上記基準尺の寸法測定値と上記既知の実寸法値とを比較して評価対象誤差を算出し、該評価対象誤差が予め設定された基準を満たすかどうか判定する第6のステップと、上記評価対象誤差が該基準を満たさないとき、上記カメラ内部パラメータを上記評価対象誤差が小さくなるように更新する第7のステップとを備え、上記第6のステップで上記評価対象誤差が上記基準を満たすまで、上記第3〜第7のステップを繰り返すことを特徴とするカメラキャリブレーション方法。
- 上記基準尺を複数個設け、上記第2のステップにおいて、該全ての基準尺を上記複数の特定点と共に上記カメラにより上記複数の撮影ポイントから撮影するか、あるいは、上記複数個の基準尺を分割して、各分割された基準尺を上記複数の特定点と共に上記カメラによりそれぞれ上記複数の撮影ポイントから撮影するものとし、上記第6、第7のステップで用いる評価対象誤差は上記複数の基準尺に対応する各評価対象誤差を複合したものとすることを特徴とする請求項1記載のカメラキャリブレーション方法。
- 上記複数の基準尺は、ほぼ直交する2方向あるいは3方向に沿って配置されることを特徴とする請求項2記載のカメラキャリブレーション方法。
- 上記基準尺は、両端の2点による基準点で構成され、該基準尺の寸法は、該両端の基準点間の距離であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のカメラキャリブレーション方法。
- 上記第7のステップでの上記カメラ内部パラメータの更新は、上記評価対象誤差を最小化する非線形最適化アルゴリズムに従う演算にて行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のカメラキャリブレーション方法。
- カメラ画像を用いたステレオ法による測量で使用するカメラの内部パラメータを同定するカメラキャリブレーション装置において、上記カメラ内部パラメータとして、与えられた初期値から順次更新される最新のカメラ内部パラメータを格納する内部パラメータ保持部と、想定される測量対象領域内に配された実寸法値が既知の基準尺を、ワールド座標系での位置が既知の複数の特定点と共に上記カメラにより複数の位置及び姿勢の撮影ポイントから撮影された画像データを入力する画像入力手段と、該入力された画像データから上記複数の特定点および上記基準尺にそれぞれ対応する上記撮影ポイント毎の画像座標系内の位置を検出する画像座標検出手段と、上記各特定点のワールド座標系位置、上記画像座標検出手段にて検出され該各特定点に対応する上記撮影ポイント毎の画像座標系位置、および、上記内部パラメータ保持部内のカメラ内部パラメータに基づいて、上記複数の撮影ポイントの各位置を求め、それらの相対位置及び姿勢を算出するカメラ位置検出手段と、該算出された上記複数の撮影ポイントの相対位置及び姿勢、上記画像座標検出手段にて検出され上記基準尺に対応する上記撮影ポイント毎の画像座標系位置、および上記カメラ内部パラメータに基づいて、ステレオ法により上記基準尺の3次元位置を算出して該基準尺の寸法測定値を計測する基準尺寸法計測手段と、該基準尺の寸法測定値と上記既知の実寸法値とを比較して評価対象誤差を算出すると共に該評価対象誤差が予め設定された基準を満たすかどうかを判定して、上記評価誤差及び判定結果を出力する比較結果出力手段と、外部からの入力により上記内部パラメータ保持部内のカメラ内部パラメータを更新するパラメータ更新手段とを備えたことを特徴とするカメラキャリブレーション装置。
- 上記パラメータ更新手段では、上記比較結果出力手段において上記評価対象誤差が上記基準を満たさないと判定された場合に、上記カメラ内部パラメータを更新可能とし、該カメラ内部パラメータが更新されると、上記カメラ位置検出手段および上記基準尺寸法計測手段が順次動作して、上記基準尺の寸法測定値を上記更新されたカメラ内部パラメータを用いて再計測し、上記比較結果出力手段により結果を再出力することを特徴とする請求項6記載のカメラキャリブレーション装置。
- カメラ画像を用いたステレオ法による測量で使用するカメラの内部パラメータを同定するカメラキャリブレーション装置において、上記カメラ内部パラメータとして、与えられた初期値から順次更新される最新のカメラ内部パラメータを格納する内部パラメータ保持部と、想定される測量対象領域内に配された実寸法値が既知の基準尺を、ワールド座標系での位置が既知の複数の特定点と共に上記カメラにより複数の位置及び姿勢の撮影ポイントから撮影された画像データを入力する画像入力手段と、該入力された画像データから上記複数の特定点および上記基準尺にそれぞれ対応する上記撮影ポイント毎の画像座標系内の位置を検出する画像座標検出手段と、上記各特定点のワールド座標系位置、上記画像座標検出手段にて検出され該各特定点に対応する上記撮影ポイント毎の画像座標系位置、および、上記内部パラメータ保持部内のカメラ内部パラメータに基づいて、上記複数の撮影ポイントの各位置を求め、それらの相対位置及び姿勢を算出するカメラ位置検出手段と、該算出された上記複数の撮影ポイントの相対位置及び姿勢、上記画像座標検出手段にて検出され上記基準尺に対応する上記撮影ポイント毎の画像座標系位置、および上記カメラ内部パラメータに基づいて、ステレオ法により上記基準尺の3次元位置を算出して該基準尺の寸法測定値を計測する基準尺寸法計測手段と、該基準尺の寸法測定値と上記既知の実寸法値とを比較して評価対象誤差を算出すると共に該評価対象誤差が予め設定された基準を満たすかどうかを判定する比較判定手段と、所定の演算により上記評価対象誤差が減少するように上記カメラ内部パラメータを更新するパラメータ更新手段とを備え、上記比較判定手段にて上記評価対象誤差が上記基準を満たさないと判定された場合に、上記パラメータ更新手段は上記カメラ内部パラメータを更新し、該更新により上記カメラ位置検出手段および上記基準尺寸法計測手段が順次動作して、上記基準尺の寸法測定値を上記更新されたカメラ内部パラメータを用いて再計測し、上記比較判定手段により上記評価対象誤差を再算出して判定する一連の処理を、該評価対象誤差が上記基準を満たすと判定されるまで繰り返し行うことを特徴とするカメラキャリブレーション装置。
- 上記パラメータ更新手段は、上記評価対象誤差を最小化する非線形最適化アルゴリズムを上記所定の演算として用い、該非線形最適化アルゴリズムに従って上記カメラ内部パラメータを更新することを特徴とする請求項8記載のカメラキャリブレーション装置。
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