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JP4227640B2 - シート処理装置、これを備えた画像形成装置 - Google Patents

シート処理装置、これを備えた画像形成装置 Download PDF

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JP4227640B2 JP2006292011A JP2006292011A JP4227640B2 JP 4227640 B2 JP4227640 B2 JP 4227640B2 JP 2006292011 A JP2006292011 A JP 2006292011A JP 2006292011 A JP2006292011 A JP 2006292011A JP 4227640 B2 JP4227640 B2 JP 4227640B2
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  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ装置、プリンタおよび複合機などの画像形成装置に関するものである。また、この画像形成装置から排出される画像形成済みのシートに対して整合、綴じ、半折りなどの処理を施すシート処理装置に関するものである。
複写機などの画像形成装置には、画像形成済みのシートの複数枚を束ねて鞍形綴じ(サドルステッチ:Saddle Stitch)などを施すシート後処理装置が装備されている。綴じ個所から半折りされたシート束は折り部を先頭にして排出トレイに排出して積載される。その場合、折り畳まれるシート束の厚みが厚かったり、シートの腰が強く剛性が大きいと、シート束を完全に折りきれず、折った後の両端が開いて見栄えを損なったりすることがある。シート束の折りが甘く、両端が開き易くなると、排出トレイで複数の束を積み上げて収納する場合に次のシート束が既に積載されているシート束の中に突入したり、膨れたまま積重ねられたりすると崩れ易くなってしまう。
そうした不具合を解消するために、以下のようなシート束折り装置およびシート処理装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この場合、シート束の折り部を一対の折りローラ間のニップに向けて送り込むとき、押し込み部材でシート束の折り部を折りローラ間に突き入れるが、その突き入れ時に押し込み部材をシート束の動きに追従させる。それにより、押し込み部材でシート束の折り部を正確かつ確実に突くことで、シート束を完全に折り畳むようにしたものである。
特開平11−193175号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されたシート束折り装置およびシート処理装置にあっては、解決すべき次の問題点がある。
1つは、シート束に折り処理を施した場合、折りシート束の外側のシートほど折りが甘くなってしまう点である。シート束の厚みにより外側になるほど折り部の折れ曲がり半径が大きくなってしまうからである。
1つは、ユーザの選択によってステイプルモードで稼動中、たとえば半折りされるシート束の予定位置に前もって針綴じ処理が施され、その後に上記構成のシート束折り装置により針綴じ部で半折りする場合、針綴じ部に破れや皺が生じることである。シート束が折りローラ間に挟持されて搬送中、表紙シートがローラ面から受ける摩擦抵抗と、シート束内でシート同士が擦れる摩擦抵抗との差で表紙シートが針綴じ部から破れ、皺が寄ったりするからである。
もう1つは、そうした破れや皺寄りを極力防ぐために、押し込み部材を折りローラの直近まで近づけることによって生ずる不具合である。このような構成にすると、折りローラのニップに挟み込まれていく際、シート束の内側が、直前で停止した押し込み部材で擦られて擦れ傷や痕跡がついてしまう。
以上から、本発明の目的は、シート束に対して逆方向に2度の折り処理を施すことにより見栄えの良い、積載性に優れた折りシート束が得られるシート処理装置、およびこのシート処理装置を装備した画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の代表的なシート処理装置は、シートを搬送しながら折り畳む第1折りローラ対と、前記第1折りローラ対に向かってシートを突き押しする第1突き押し部材と、を有し、シートを定の折り位置で折り処理する第1折り手段と、シートを搬送しながら折り畳む第2折りローラ対と、前記シートを前記所定の折り位置で前記第1突き押し部材とは逆方向に突き押しする第2突き押し部材と、を有し、前記第1折りユニットによって折られたシートを前記定の折り位置で前記第1折り手段とは逆方向に折る第2折り手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成手段を有し、該画像形成手段によって画像を形成されたシートに後処理を施す上記シート処理装置を備えたことを特徴とするものである。
本発明のシート処理装置によれば、第1折り手段で一旦半折りにして折り目を付け、再度そのその折り目の裏側から第2の折り手段を逆方向へ動作させて折ることにより、見栄えの良い、良好な束折り処理が可能になる。
また、本発明では、第一の折りローラでシートとともに第一突き押し部材ごと折りこむように構成したことにより、ステイプル処理されたシート束をサドルステッチするときでもステイプル部でシートが破れないようにすることが可能であり、かつサドルステッチ束の内側も摺擦跡の発生しないシート処理装置を提供することが可能になる。
また、本発明の画像形成装置によれば、シート処理装置において完全に折り畳んだシート束を排出トレイに整然と積み上げて収納するから、束崩れなどもなく、効率的にシート処理装置に画像形成済みのシートを送り込めるのでトータルに生産性を高めることができる。
以下、本発明のシート処理装置、画像形成装置のそれぞれ好適な一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(画像形成装置)
はじめに、本実施形態のシート処理装置への理解が高められるよう、図1を参照して画像形成装置の一例について説明する。この画像形成装置1は、プリント命令により画像データを記録紙上に可視像として出力する装置本体110と、その内部に複数種の記録紙カセットを有する。また、画像形成装置1は、原稿を画像データに変換する画像入力装置120を有する。この画像形成装置1に、排出された画像形成済みのシートに対してサドルステッチ処理など様々の後処理を施す本実施形態のシート処理装置2が接続して装備されている。さらに、画像形成装置1は全体の制御を所定のプログラムに基づいて行う制御装置200が備わっている。この制御装置200から出力される制御信号や指令信号によって画像入力装置120、装置本体110およびシート処理装置(フィニッシャ)2などの動作を所定のプログラムに基づいて制御する。ユーザによって選択操作された入力信号、各種処理の動作モードの設定や動作状態など必要な情報を確認する表示部を有する操作パネル(不図示)も備わっている。本実施の形態において、シート処理装置2を装置本体110側の制御装置200から制御するようになっているが、シート処理装置2側にフィニッシャ制御部を設けてもよい。シート処理装置2側のフィニッシャ制御部と装置本体110側の制御装置200とが信号のやり取りを行い、フィニッシャ制御部によってシート処理装置全体を制御する。
したがって、原稿給送装置130上に積載された原稿は1枚ずつ順次原稿台ガラス面121上に搬送される。原稿が搬送されると、スキャナ部122のランプが点灯、かつスキャナユニット123が移動して原稿を照射する。原稿の反射光は、ミラー124・125・126を介してレンズ127を通過後、CCD(charge coupled device)を用いた画像入力部であるイメージスキャナ128に入力され、入力された画像情報はCCDで光電変換されて電気信号に変換される。変換された信号は各種画像処理を施され、装置本体110に入力され可視像として画像形成が行われる。本実施形態においては、装置本体110に入力される信号は原稿を画像データに変換する画像入力装置120からである。しかしそれに限定されるものではなく、パーソナルコンピュータやホストコンピュータなど上位装置から送信されてくる画像データでも可能である。
装置本体110に入力された信号は、露光制御部101で光信号に変換されて画像信号に基づいて感光体102を照射する。照射光によって感光体102上に作られた潜像は感光体102とともに画像形成部を構成する現像器103によって現像される。現像とタイミングを合わせてシート給送部145から給送されてきたシートは、転写部104で現像された像を転写され、転写された像は定着部150において定着される。定着部150から排出されたシートは必要に応じて反転パス170で反転され、排紙ローラ180によってシート処理装置2に排出される。
(シート処理装置)
次に、本実施形態のシート処理装置2の構成について処理モードごとにシートの流れとともに説明する。
<ステイプルソートモード>
図1において、ステイプルソートモード時、画像形成装置1から排出されてきた画像形成済みシートを入口側ローラ201で受け取る。そして、切替フラッパ(不図示)の切替動作によって第1搬送パス250に導入してソート搬送用の第2搬送パス252に誘導する。ステイプルソートモードが設定されていないときは、ノンソート搬送用の搬送パス251にシートを導き、排紙ローラ279によって積載トレイ280に排出して積載する。
ソート搬送用の第2搬送パス252に誘導されたシートは搬送ローラ253によって処理トレイ254に積載される。処理トレイ254は、トレイ端部に設けたシート後端規制部材255にシートが突き当たるよう所定の傾斜角度をもって配置されている。したがって、シート後端規制部材255に突き当てたシートをある程度の時間そこで待機させ、シート幅方向にシート整合部材(不図示)で整合する。予定枚数分のシートの整合動作が終了すると、ステイプラ257でシート後端部に針綴じ処理が施される。それを終えると、束排出ローラ256によって積載トレイ281に排出して積載する。
<サドルステッチモード>
図1において、サドルステッチモード設定時、入口側ローラ201から搬入されたシートを切替フラッパの切替動作によって今度はサドルステッチ搬送用の搬送パス202に誘導し、搬送ローラ215でサドルステッチ用のシート収納部203に搬入する。図10は、このサドルステッチモードの動作例を示すフローチャートであり、符号S1〜S10までの各ステップに順じてサドルステッチ動作を実行する。
図3乃至図9の各図に示すように、シート収納部203では搬入されてきたシートを1枚ずつ整合して収納する。この間、シート検出センサや計数装置によって搬入されるシートの枚数が設定枚数か否かの監視が行われ(ステップ:S1)、またステイプル処理されるものか否かの情報も予め入手されている(ステップ:S2)。シート収納部203に搬入されたシートはシート搬送方向の先端を可動ストッパ207に突き当てて整合され、かつ整合板219によってシート幅方向への整合も行われて、それを予定枚数分だけ実行する。可動ストッパ207は、シート収納部203における搬入方向の上流方向または下流方向への移動が可能となっており、シートサイズに対応させて位置調整するための部材でもある。
シート収納部203における貯留収納時、搬入されてきた先行のシートに対して後続のシートがたとえば図3でいう図中左側に、すなわち第1折りローラ205に直面する側に搬入されるよう、搬送ローラ215はシート収納部203の左側に配置されている。このような機能を好適に遂行するため、図示のようにシート収納部203は図中右方向に若干傾斜させて設けられている。これにより、排出シートと既に積載されているシート同士が互いに干渉し合うような不都合を回避している。
図3に示すように、シート収納部203に順次収納された予定枚数のシートの束(以下、符号Sで表す)の整合が終了する。そのとき、針綴じ処理が設定されておれば、整合されたシートの搬送方向の中央部を対向一対からなるステイプラ本体204a,アンビル部204bで針綴じ処理する(ステップ:S3)。図4に示すように、針足204cが第1折りローラ205のニップ部方向に一致するよう、シート収納部203の図中右側にステイプラ本体204aが配置され、左側にアンビル部204bが配置されている。
シート収納部203に搬入されたシート束Sは、可動式ストッパ207がシートサイズに対応させて所定量だけ上流側または下流側の方向に移動することで位置調整される。必要に応じて針綴じ処理をした後、シート搬送方向の中央部(針綴じ処理された場合には針綴じ部と一致)を第1折りローラ205間のニップ近傍まで搬送し、第1突き板(第1突き押し部材)206を第1折りローラ205のニップ部方向に前進動作させる。第1突き板206による突き入れ動作によって、図5に示すように、シート束Sを中央部から半折りして折り目Fを付ける。すなわち、ステップS5,S6が実行される。第1突き板206は第1折りローラ205とともに「第1折り手段」を構成する。
そのとき、第1突き板206はシート束Sとともに第1折りローラ205のニップへの突き入れられる。シート束Sの第1折りローラ205に接触する側の表紙シートとローラ表面との間の摩擦係数と、中身のシート同士の摩擦係数に差があるために生ずる不具合を解消するためである。摩擦係数の違いによりローラ表面に接触して搬送力を受ける表紙シートの搬送量が、シート束Sの中身シートの搬送量よりも上回ってしまうことがある。すなわち、シート束Sにおける表紙シートと中身シートとの搬送量のずれによって針綴じ部が破れたり、皺が寄ったりして束折り品質や製本品質を著しく低下させる。それを防止するために、第1突き板206をシート束Sに追従させて第1折りローラ205間に挟み込ませるのである。
また、従来、第1突き板206を第1折りローラ205のニップ部に接近させるだけだと、第1突き板206が突き押すシート束Sの内側シートに引っ掻き傷や摩擦痕跡を付けてしまうという不具合があった。しかし、シート束Sと一緒に第1突き板206を第1折りローラ205のニップ部に突き入れることで前記従来の不具合を解消できる。
第1突き板206でシート束Sを第1折りローラ205に突き入れた状態で所定の搬送量搬送する。その後は、図6に示すように、制御装置200からの作動信号によって第1折りローラ205が逆回転し、シート束Sをシート収納部方向に戻す動作が行われる。それに同期して同時に第1突き板206もまたシート収納部方向に向かって後退する。シート収納部203に押し戻されたシート束Sはその一端(図では下端)が再び可動ストッパ207に突き当てられる。その状態になると、図7に示すように、可動ストッパ207がさらに下流方向へ移動し、その移動に追従するようにシート束Sがパス中の搬送ローラ208に受け渡され、さらに下流側へと搬送される(ステップ:S7)。搬送ローラ208は搬送パス215とともに「搬送手段」を構成する部材である。
下流側への搬送中、シート束Sの後端が束検出センサ240によって検出される(ステップ:S8)。この検出信号によってシート束Sが少し下流側に進んだ位置で搬送ローラ208の回転による搬送を停止させる(ステップ:S9)。図8に示すように、停止位置は、先刻、第1折りローラ205でシート束Sに折り目を付けた位置、つまりシート搬送方向の中央部が第2折りローラ209のニップ位置に相当するように設定される。
その際、第1折りローラ205で折り目付けされたシート束Sの折り目Fの位置が、第2折りローラ209のニップ位置に搬送されるよう制御装置200によって制御される。そのため、図8において、束検出センサ240より下流で第2折りローラ209までの間の搬送パス215のパス幅寸法は、第2折りローラ209から下流側の搬送パス216のパス幅寸法よりも狭小に形成されている。これによって、搬送負荷を軽減しつつ高精度の搬送を可能にしている。
また、第1折りローラ205と第2折りローラ209との間の搬送パス215の形状は、およそ180°の角度、転回したUターンパス形状としているので、シート処理装置本体のコンパクトな構成を実現している。本実施形態においては、搬送パス215を折り返すことによってシート処理装置本体の小型化を実現させようとするものであるが、搬送パス215を湾曲形状とすることで小型化につながれば180°の角度に限るものではない。
また、第1折りローラ205と第2折りローラ209との間の搬送パス215の長さ距離をサドルステッチ可能な最大シートサイズよりも長く設定している。これにより、第2折りローラ209を駆動させるとき、シート束Sの後端が可動ストッパ207よりも下流に位置する。結果、シート収納部203が空状態になって次のシート束Sの搬入による受け入れが可能となって処理開始でき、先行シート束Sと後続シート束Sとの間の処理を停止することなく続行でき、画像形成システムとしてのトータル生産性を低下させないで済む。
そこで、図9に示すように、第2折りローラ209のニップ位置に臨んで搬送されてきたシート束Sに、今度は第2突き板(第2突き押し部材)210を突き入れる。第2突き板210を突き入れる突き方向は、第1折りローラ205で折り目付け処理された折り目Fの第1突き板206の突き方向と逆方向になる(ステップ:S10)。すなわち、第1折りローラ205で折り目付けされた方向とは逆方向から第2突き板210を突き入れて折るよう、シート束Sを第2折りローラ209のニップ部に押し込むことで、完全に折り畳む。折られたシート束は折りの外側のシートほど折りが甘くなってしまう。しかし、一度目の折りで折り目付けされた方向とは逆方向から再度折り処理を施すことによりシート束が折られた後の外側と内側が逆転し、一度目の折りで折り部の折れ曲がり半径が大きかった外側シートに、折れ曲がり半径の小さな折り処理が施される。このようにすることで、第1折り手段により折り目付け処理された折り目Fと逆方向から折った後の両端が開いてしまうようなことはなくなる。
そのとき、第2突き板210の突き入れ動作は第2折りローラ209のニップ直前で停止させるように設定される。折り目付けされた方向とは逆方向から第2突き板210を突き入れるので引っ掻き傷や摩擦痕跡を付けてしまうことはない。さらに、シート束Sには第2突き板210から離れる方向の折り癖を第1折り手段において付けられているので、第2突き板210とシート束Sとは摺接しにくくなっている。ここでは、第2折りローラ209と共に第2突き板210は「第2折り手段」を構成する部材となっている。このようにして見栄えの良い、良好な束折り処理が可能となる。
上記折り処理時、折り目付け処理されたシート束Sの折り目Fに向かって第2突き板210を突き入れるが、山の頂点を狙うことになるので突き入れ動作の初期段階では必ずしも第2突き板210の先端と折り目Fは一致しない。しかしながら、折り目Fは第1折り手段によって折り処理されているため、そこだけ局部的にシートの剛性が低減している。したがって、第2突き板210による突き入れ動作を進めていくうち折り目Fに沿って逆方向の折れ曲がりが発生し、折り目Fと第2突き板210の先端が一致する。さらに、折り目Fへの突き入れ動作を確実にするため、シート束Sを第2折りローラ209のニップ部に安定して押し込めるよう上流側の搬送パス215、下流側の搬送パス216の形状を折り目付け方向とは逆方向に湾曲させている。すなわち、シート束Sの折り目付近が第2折りローラ209に向かって湾曲部の頂点となるように、第2折りローラ209よりも上流側の搬送パス215、下流側の搬送パス216を第2折りローラ209から離れる方向に湾曲させている。
続いて、そのようにして第2折りローラ209によって折り処理されたシート束Sはそのまま搬送され、積載トレイ220に排出して積載される。排出された折りシート束Sは可動ストッパ221(図1参照)に突き当たって折り部先端が規制され、排出束数(部数)に応じて下流方向に移動する可動ストッパ221に伴って移動しながら積載されるため、積載束がきちんと見栄え良く整列される。222は積載トレイ220に積載された積載束を上方から押える押え部材である。
ちなみに、以上の手順を踏んで、第2折りローラ209による折り処理で半折りされたシート束Sの針綴じ部における針足が半折り束の内側に位置するような仕上がりになる。また、一度折り目付け処理した位置を逆方向から折り処理する。これにより、シート束Sにおけるシート枚数が多くなるほど、従来のように一回折りによるものと比べて折り処理の品質が向上し、折り部両端が開くことなく見栄えが良くなる。さらに、積載崩れなどの乱れが生じず整然として製本処理などを実行できる。
なお、本実施形態においては、サドルステッチモード時に所定枚数、たとえばシートが3枚以下で普通紙設定のときは、第1折りローラ205で折り目付け処理による折り目Fを付ける動作を省略し、第2折りローラ209のみで直にサドルステッチすることも可能である。(図10、ステップ:S4)先行のシート束を第1折りローラ205で折り目F付けに費やす処理時間によっては、次の後続シート束に画像形成を一時中断する必要が発生するためである。つまり、シート束を構成するシート枚数によっては画像形成システムの生産性を低下させるので、上記のように枚数が少ないシート束Sに対しては二度折りを止める。但し、シート束の厚みが増すと少数枚でもサドルステッチしたとき開き易くなるので、厚紙設定(105g紙以上)時は所定枚数以下でも第1折りローラ205を用いて折り目付け処理によって折り目Fを付けるようにすることも可能である。したがって、第1折りローラ205を作動させるか否かの判断は、シートシート束Sにおけるシート枚数とシート厚さ寸法に基づいてなされる。シート枚数のみの情報、あるいはシート厚さ寸法のみのシート情報で判断することもできることは言うまでもない。
また、本実施形態においては、シート搬送方向と直交する方向の所定位置に折り目を付け、その折り目を逆方向に折り畳むような構成について説明したが、シート搬送方向に沿う方向に折り目を付け、その折り目を逆方向に折り畳むようにしてもよい。
次に、図11は、第2の実施形態によるシート処理装置2を示す。
第1の実施形態においては、画像形成装置1の小型化と画像形成装置システムとしての生産性向上を目的として約180°に転回したUターン搬送パス215が設けられた。それに対して、この第2の実施形態にあっては、画像形成装置1の時間当たりの生産力がある程度低い機種の場合で、シート処理装置2を小型化することを目標としたものである。目標を達成するために、第1折りローラ205の直ぐ下流で第2折りローラ209を接近させて配置している。この配置において、第1折りローラ205と第2折りローラ209のいずれか一方で折り処理を行っている間、折り処理を施されているシートの端部が折り処理をしていない他方の折り処理位置に進入する。すなわち、第1折りローラ205と第2折りローラ209の各々で同時に折り処理を実行することができない代わりに、第1折りローラ205と第2折りローラ209との間の搬送パス長さを必要最小限の最短距離として装置小型化を実現している。本実施形態において搬送パスは直線的に設けられ、搬送パスと直交する方向においても小型化されるような構成となっているが、搬送パスを湾曲させて搬送方向の長さをさらに短くすることで小型化するようにしてもよい。
それによって、シート処理装置2の小型化を実現するとともに、折り部が開かなくなり、見栄えの良い、良好な製本処理などが実行できる。
次に、図12は、第3の実施形態によるシート処理装置2を示す。
上記第1,第2の実施形態ではシート束一括折り目付けの形態が示されたが、この第3の実施形態では第1折りローラ205でシートを1枚ずつ折り目付けして、折り目付けしたシートをシート収納部203で複数枚積載する構造である。その後、必要に応じてステイプル処理を施し、第2折りローラ209で第1折りローラ205とは逆方向に、複数枚のシートからなるシート束Sを折るようにして、折り部のさらなる見栄えの良さ、積載性の向上を目的とした構造である。1枚のシートに施される折り処理においてもシートの厚みにより、折りの外側と内側では折り部の折れ曲がり半径が異なる。シートの厚みが大きければ大きいほどその差は顕著である。シートの厚みが大きなシートに一枚ずつ折り目付けすることにより、確実な折り処理が施される。このように、一枚ずつ折り目付けした後、逆方向に折り処理を施すことによりシートの厚みが大きなシートであっても上記第1,第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。この場合の排出ローラ242はシート搬送方向と逆側の回転をフリーにするためのワンウェイクラッチ機構で構成されている。すなわち、第1折りローラ205によって戻されたシート束Sは再び排出ローラ242によって搬送され、サドルステッチ用のシート収納部203に搬入される。搬入されたシート束Sはシート搬送方向先端を可動ストッパ207に突き当てられ、その後シート幅方向の整合手段である一対の整合板219によってシート幅方向を整合し、これを設定された枚数分行っている。
なお、上記第1,第2,第3の実施形態では、折り手段を2つ設け、各々の折り手段において逆方向の折り処理を施す構成について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図13に示すように、折り手段を一つ設けたシート処理装置2において、まず折り手段を構成する折りローラ209と突き板210とでシート束に一回目の折り処理を施す。折り目付けされたシート束を逆送して搬送パス202から第1搬送パス250に導入した後、入口側ローラ201を経て装置本体110内に戻す。装置本体110内に戻されたシート束を再び折り手段に搬送することによってシート束の表裏が反転する。反転されたシート束に折り処理を施すことによって、一回目の折り方向と逆方向の折り処理がシート束に施される。このようにして、一つの折り手段を備えただけのシート処理装置であっても逆方向に2度の折り処理を行うことができ、第1,第2,第3の実施形態と同様に見栄えの良い、良好な製本処理が実行できる。
以上、各実施形態について説明されたが、本発明の主旨を逸脱しない範囲内であればその他の実施形態、応用例、変形例およびそれらの組み合わせも可能である。
第1の実施形態のシート処理装置を装備した画像形成装置の一例を示す図。 第1の実施形態のシート処理装置を示す図。 第1の実施形態のシート処理装置要部におけるシート束折り動作を示す図。 第1の実施形態のシート処理装置要部におけるシート束折り動作を示す図。 第1の実施形態のシート処理装置要部におけるシート束折り動作を示す図。 第1の実施形態のシート処理装置要部におけるシート束折り動作を示す図。 第1の実施形態のシート処理装置要部におけるシート束折り動作を示す図。 第1の実施形態のシート処理装置要部におけるシート束折り動作を示す図。 第1の実施形態のシート処理装置要部におけるシート束折り動作を示す図。 第1の実施形態のシート処理装置における動作を示すフローチャート。 第2の実施形態のシート処理装置を示す図。 第3の実施形態のシート処理装置を示す図。 その他の実施形態のシート処理装置を示す図。
符号の説明
1 画像形成装置
2 シート処理装置
202 サドルステッチ用の搬送パス
204 ステイプラ
205 第1折りローラ対(第1折り手段)
206 第1突き板(第1突き押し部材)
207 可動ストッパ
209 第2折りローラ(第2折り手段)
210 第2突き板(第2突き押し部材)
208 搬送ローラ(搬送手段)
215 Uターン搬送パス(搬送手段)
220 積載トレイ

Claims (12)

  1. シートを搬送しながら折り畳む第1折りローラ対と、前記第1折りローラ対に向かってシートを突き押しする第1突き押し部材と、を有し、シートを定の折り位置で折り処理する第1折り手段と、
    シートを搬送しながら折り畳む第2折りローラ対と、前記シートを前記所定の折り位置で前記第1突き押し部材とは逆方向に突き押しする第2突き押し部材と、を有し、前記第1折りユニットによって折られたシートを前記定の折り位置で前記第1折り手段とは逆方向に折る第2折り手段と、
    を備えたことを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記第1突き押し部材は、前記第1折りローラ対の間までシートを突き押しすることを特徴とする請求項に記載のシート処理装置。
  3. 前記第1折り手段と前記第2折り手段とをつなぐ搬送パスを有し、前記搬送パスの長さは、折り可能な最大シートの搬送方向長さよりも長いことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート処理装置。
  4. 前記搬送パスは、湾曲形状を有することを特徴とする請求項に記載のシート処理装置。
  5. 前記第1折り手段と前記第2折り手段とをつなぐ搬送パスを有し、前記搬送パスの長さは、折り可能なシートの前記定の折り位置からシート搬送方向の端部までの長さよりも短いことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート処理装置。
  6. 前記搬送パスは、湾曲形状を有することを特徴とする請求項に記載のシート処理装置。
  7. さらに、シートを収納するシート収納部と、
    該シート収納部に収納されたシートを綴じる綴じ手段と、を備え、前記第1折り手段は、前記綴じ手段により前記定の折り位置に綴じ処理を施した後、折り処理することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  8. シートを一枚ずつ所定の折り位置で折り処理する第1折り手段と、
    前記第1折りユニットによって折られたシートを複数枚重ねて前記所定の折り位置で前記第1折り手段とは逆方向に折る第2折り手段と、
    を備えたことを特徴とするシート処理装置。
  9. 前記第1折り手段は、シートを搬送しながら折り畳む第1折りローラ対と、前記第1折りローラ対に向かって一枚ずつシートを突き押しする第1突き押し部材と、を有することを特徴とする請求項に記載のシート処理装置。
  10. 前記第2折り手段は、シートを搬送しながら折り畳む第2折りローラ対と、前記シートを前記定の折り位置で前記第1突き押し部材とは逆方向に突き押しする第2突き押し部材と、を備えたことを特徴とする請求項に記載のシート処理装置。
  11. さらに、前記第1折り手段によって折られたシートを収納するシート収納部と、前記シート収納部に収納されたシートを綴じる綴じ手段を備え、前記第2折り手段は、前記綴じ手段により前記定の折り位置に綴じ処理を施した後、折り処理することを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  12. シートに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部によって画像を形成されたシートに処理を施す請求項1乃至11のいずれか1項に記載のシート処理装置と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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