JP2004106976A - 製本装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】中折り時、用紙(記録用紙)の腰によってばらついたり、ナイフの動作中にずれたりすることが少なく、折り位置の安定した中折り部を備える製本装置を提供すること。
【解決手段】相互の押圧力によって用紙に折り目を付ける1対の折りローラと、折りローラ間に用紙を押し込むためのチョッパナイフと、1対の折りローラのうち下流側の折りローラに接離可能なピンチローラとを設け、ピンチローラで用紙を挟持し、用紙が挟持された状態でチョッパナイフを動作し、1対の折りローラにより形成される折りローラニップに用紙を押し込んで用紙に折り目を付ける中折り部を備えることを特徴とする製本装置。
【選択図】 図3
【解決手段】相互の押圧力によって用紙に折り目を付ける1対の折りローラと、折りローラ間に用紙を押し込むためのチョッパナイフと、1対の折りローラのうち下流側の折りローラに接離可能なピンチローラとを設け、ピンチローラで用紙を挟持し、用紙が挟持された状態でチョッパナイフを動作し、1対の折りローラにより形成される折りローラニップに用紙を押し込んで用紙に折り目を付ける中折り部を備えることを特徴とする製本装置。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの機能を有する複合機等の画像形成装置から画像形成後に排出される記録用紙の後処理として製本を行う製本装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、複合機等の画像形成装置から画像形成後に排出される記録用紙(用紙)の後処理を行う製本装置においては、中折り部において用紙端面をストッパに突き当てて、水平に動くナイフで折りローラのニップに押し込むナイフ折りや、狭い間隔のガイド板の間に用紙を送り込み、先端をストッパに突き当てて用紙を撓ませ、撓んだ部分を折りローラで挟んで折り目を付けるバックル折り等が用いられており、例えば整合、中綴じされた用紙束の中央をナイフ(チョッパナイフ)で突き刺し、折りローラに押し込むことにより束折りする中折方法が製本装置の一部として知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−19269号公報
【0004】
【特許文献2】
特開2001−187491号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の特許文献1や特許文献2で開示の製本装置の中折り部における中折方法においては、用紙端面基準で位置決めし、折りローラで押し込んだり、ストッパに突き当てたりしてローラニップ(折りローラニップ)に加えたりするため、用紙(記録用紙)の腰によってばらついたり、ナイフ(チョッパナイフ)の動作中にずれたりする不具合があった。
【0006】
本発明は上記の不具合を解消し、中折り時、用紙(記録用紙)の腰によってばらついたり、ナイフの動作中にずれたりすることが少なく、折り位置の安定した中折り部を備える製本装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、1枚ずつ用紙を積載し中綴じして小冊子を作成する製本装置において、相互の押圧力によって前記用紙に折り目を付ける1対の折りローラと、前記折りローラ間に用紙を押し込むためのチョッパナイフと、前記1対の折りローラのうち下流側の折りローラに接離可能なピンチローラとを設け、前記ピンチローラで用紙を挟持し、前記用紙が挟持された状態で前記チョッパナイフを動作し、前記1対の折りローラにより形成される折りローラニップに前記用紙を押し込んで前記用紙に折り目を付ける中折り部を備えることを特徴とする製本装置によって達成される。
【0008】
本発明は上記の如く、用紙1枚毎を1対の折りローラの一方にニップ固定しながら折りローラに押し込む構成をとることにより、用紙(記録用紙)の腰によってばらついたり、ナイフの動作中にずれたりすることが少なく、折り位置が安定した中折り部を備える製本装置の提供を可能とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態を説明する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
【0010】
本発明に係わる製本装置と、該製本装置を備える画像形成装置の一実施形態の画像形成プロセスおよび各機構について、図1ないし図4を用いて説明する。図1は、本発明に係わる製本装置を備える画像形成装置の一実施形態の断面構成図であり、図2は、本発明に係わる中折り部を有する製本装置の一例の概要断面構成図であり、図3は、中折り部を示す図であり、図4は、図3の要部拡大図である。
【0011】
図1において、画像形成装置は画像形成装置本体Aと自動原稿送り装置ADFと製本装置7とから構成される。
【0012】
図示の画像形成装置本体Aは、画像読み取り手段1、画像処理手段2、画像書き込み手段3、画像形成手段4、給紙手段5、搬送手段6、定着手段7T、再搬送手段(自動両面コピー搬送部ADU)8、制御手段9等を備えている。
【0013】
給紙手段5は、カセット給紙部5Aと大容量給紙部(LCT)5B、手差し給紙部5C、中間給紙ローラ5D及びレジストローラ5Eから成る。
【0014】
搬送手段6は、搬送ベルト6A、搬送路切り替え板6B、排紙ローラ6C等を備えている。
【0015】
画像形成装置本体Aの上部には、自動原稿送り装置ADFが搭載されている。画像形成装置本体Aの図示の左側面の排紙ローラ6C側には、後述するように、後処理として製本を行う製本装置7が連結されている。
【0016】
自動原稿送り装置ADFの原稿台上に載置された原稿dは矢印方向に搬送され画像読み取り手段1の光学系により原稿の片面又は両面の画像が読みとられ、CCDイメージセンサ1Aに読み込まれる。
【0017】
CCDイメージセンサ1Aにより光電変換されたアナログ信号は、画像処理手段2において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、画像書き込み手段3に信号を送る。
【0018】
画像書き込み手段3においては、半導体レーザからの出力光が画像形成手段4の感光体ドラムに照射され、潜像を形成する。画像形成手段4においては、帯電、露光、現像、転写、分離、クリーニング等の処理が行われる。給紙手段5から送り出された用紙Pは、転写部において画像が転写される。
【0019】
画像を担持した用紙Pは、搬送ベルト6Aにより搬送され、定着手段7Tにより定着処理され、排紙ローラ6Cから製本装置7の用紙導入部70に送り込まれる。或いは搬送路切り替え板6Bにより再搬送手段8に送り込まれた片面画像処理済みの用紙Pは再び画像形成手段4において、両面画像処理後、排紙ローラ6Cから排出される。排紙ローラ6Cから排出された用紙Pは、製本装置7に送り込まれる。
【0020】
図2に示す製本装置7について以下に説明する。
画像形成装置本体Aから用紙Pを受け取り後処理を行う製本装置7は、図1における排紙ローラ6Cにより画像形成装置本体Aから排紙される画像形成された用紙Pを取り込むための取り込み口70、用紙の搬送経路上に設けた中折り部71、エア吸着方式からなる第1搬送部72、中綴じ部73、一対のベルトからなる第2搬送部74、ローラおよびベルトからなる第3搬送部75、断裁部(トリマーユニット)76、小冊子スタック部77、カバーシートフィーダ78、および、トレイ79を備えている。
【0021】
図に矢印で示すF1、F2、F3、および、F4は用紙Pの4つの搬送経路を示し、F1は中綴じの指令に基づいて搬送される用紙Pの搬送経路、F2は前記搬送経路F1を介して搬送され、中綴じ部73に積載される用紙の束(用紙束T)の表紙になるシートの搬送経路、F3は中綴じを必要としない用紙Pを前記トレイ79に搬送する搬送経路、および、F4は当該製本装置7と一体的に連結できる他の後処理装置における後処理が必要な用紙Pの搬送経路であり、これら搬送経路上には多数の搬送ローラ対(参照符号なし)が備えられている。
【0022】
なお、参照符号700は切替手段で、前記搬送経路F1と搬送経路F3とのいずれかを選択的に解放(使用可能状態)し、また、他の切替手段703は前記搬送経路F3と搬送経路F4とのいずれかを選択的に解放するように、不図示の制御部を通して指令される作業指令の内容に応じて作動制御される。
【0023】
また、中折り部71、中綴じ部73及び裁断部76には、ストッパ714、739、762がそれぞれ設けられている。ストッパ714、739、762は使用される用紙Pのサイズに応じ、例えば前記給紙手段5に設けられるサイズ検知手段の検知信号を受ける制御部の制御信号を通して、その設定位置に自動的、かつ適正に設定される。
【0024】
中折り部71は、該中折り部71に給送される用紙Pの略中央部を、その搬送方向に対して直交する方向(本実施の形態においては、水平左方向)に押し込み中折り(2つ折り)するための薄板あるいはナイフ状の板材からなるチョッパナイフ711と、該チョッパナイフ711により押し込まれた(突かれた)用紙Pに折り目を付けるための、外径20〜30mm程度で用紙搬送方向の上流側の上折りローラ712と外径35〜40mm程度で用紙搬送方向の下流側の下折りローラ713との一対の折りローラと、下流側の下折りローラ713と当接解除可能で、下折りローラ713との間で用紙Pを搬送する外径20〜30mm程度のピンチローラ715と、用紙Pの用紙サイズによって移動可能で、用紙Pの搬送経路から退避可能で、用紙Pの先端位置を規制するためのストッパ714とにより構成される。上折りローラ712と下折りローラ713との間に折りローラニップNaが形成され、下折りローラ713と該下折りローラ713とに当接解除可能なピンチローラ715との間に解除可能なピンチローラニップNbが形成される。中折り部71については後段において詳述する。
【0025】
第1搬送部72は、用紙Pを中折り部71から中綴じ部73に搬送する可回転ベルト720と、用紙Pの可回転ベルト720への吸着を行うための吸引部材としてのファン723と、中綴じ部73に用紙Pを搬送した後に用紙Pの後端部を可回転ベルト720から剥離させるための剥離部材724とにより構成され、中折り部71にて折り目付けが行われた用紙Pを中綴じ部73に搬送するものである。
【0026】
中綴じ部73は、前記中折り部71にて中折り(2つ折り)された用紙Pを、1回毎に該中綴じ部73に積載される用紙Pの中央部揃えを行うための、薄板を用いた櫛歯状の突き上げ部材734及び該突き上げ部材734と対向して設けられる先端がくの字部の押さえ部材738と、同じく1回毎に該中綴じ部73に積載された用紙束(小冊子)Tの幅方向(用紙Pの送り方向と直交する方向)の揃え(幅揃え)を行うための整合板732と、前記用紙束Tを第2搬送部74に押し出すための押し出し部材733と、用紙束Tにステイプラを打ち込むためのステイプラヘッド736及び該ステイプラヘッド736と対向して設けられステイプを受けるためのステイプラクリンチャ735と、用紙Pのサイズに応じて用紙Pの中央部を押さえ部材738の先端のくの字部に積載させるためのストッパ739とにより構成され、突き上げ部材734及び押さえ部材738と整合板732とによる用紙束(小冊子)Tの揃え(整合)と、ステイプラクリンチャ735及びステイプラヘッド736とによるステイプラを行い、押し出し部材733により用紙束Tを第2搬送部74へと送り出すものである。
【0027】
また裁断部76は、用紙Pのサイズに応じて用紙束(小冊子)Tの先端部を位置決めするためのストッパ762と、該ストッパ762により位置決めされた用紙束Tの押さえを行う押圧部材761と、該押圧部材761により押圧された用紙束Tの後端揃え(小口断裁或いは化粧断裁ともいう)を行う断裁部材としての回転カッター763とにより構成され、押圧部材761と回転カッター763とにより化粧裁断を行うものである。裁断部材として回転カッター763を用いることにより裁断部76の小型化が成される。
【0028】
上記製本装置7における製本工程について以下に説明する。
製本装置7の取り込み口70から中折り部71へと給送された用紙Pは、後段において詳述するように、中折り部71において中折りされ、折り目付けが行われた後、図に矢印で示すように、それぞれ正回転する下折りローラ713と下折りローラ713に当接するピンチローラ715とにより、折り目と直交する方向に第1搬送部72へと搬送される。
【0029】
第1搬送部72に搬送された用紙Pは、その表面に不図示の通気孔を有し、また内部に用紙Pを吸着するためのファン723を有する可回転ベルト720により、可回転ベルト720に吸着されてくの字状の経路を有する中綴じ部73へと搬送される。
【0030】
用紙Pの先端がサイズ移動する中綴じ部73のストッパ739に当接する。この際、可回転ベルト720に吸着している用紙Pの後端が第1搬送部72の剥離部材724により叩き落とされ可回転ベルト720から剥離される。また、用紙Pの中央部の折り目が押さえ部材738のくの字部で停止されるように搬送される。用紙Pはストッパ739に突き当たり、くの字状の積載部に折り目を上にして停止される。
【0031】
突き上げ部材734を上下させ、用紙Pに略中央部の折り目を押さえ部材738のくの字部に突き上げる。同時に回転軸737を支点として押さえ部材738を回転させ(先端部を下降させ)、押さえ部材738で用紙Pの折り目を叩く。その後押さえ部材738は上がる。また同時に、整合板732により幅揃え(幅方向の整合)を行う。
【0032】
用紙P1枚毎に上記の動作が繰り返されて、中綴じ部73のくの字状の部分に所定の枚数、例えば5枚を1束とし、適正に整合された用紙束(小冊子)Tが形成される。しかる後、必要に応じてカバーシートフィーダ78から文字面を上面としてカバーシートが反転搬送されて中折り部71に搬送され、上記工程と同様に中折り部71で中折りと折り目付けとが行われた後、第1搬送部72を通して中綴じ部73へと搬送され、カバーシートが用紙束Tの最上面に積載される。
【0033】
押さえ部材738と突き上げ部材734とで用紙束T(小冊子)を保持した状態で、回転軸737を支点とし回転されるステイプラヘッド736による上側からのステイプラの打ち込みと、固定されたステイプラクリンチャ735とによる下側からのステイプラの先端曲げとにより、カバーシートが積載された用紙束Tの所定の箇所、例えば2箇所にステイプラが打たれステイプラ綴じが行われる。
【0034】
ステイプラ綴じが行われた用紙束(小冊子)Tが押し出し部材733により第2搬送部74へと押し出される。ベルト部材(符号なし)により第2搬送部74に搬送された用紙束Tは第3搬送部75を通して裁断部(トリマーユニット)76へと搬送される。
【0035】
トリマーユニット76に搬送された用紙束(小冊子)Tは、その先端をサイズ移動するストッパ762に突き当てられて停止される。押圧部材761の押圧により用紙束Tの膨らみが潰される。その後、裁断後の後端面が整えられるように回転カッター763で用紙束(小冊子)Tの後端部が化粧裁断される。
【0036】
トリマーユニット76での用紙束(小冊子)Tの後端部の化粧裁断後、ストッパ762と押圧部材761とを用紙束Tから解除し、小冊子スタック部77へと用紙束Tを送り出し、小冊子スタック部77に用紙束(小冊子)Tが積載される。小冊子スタック部77は、用紙束Tが積載される毎に1段ずつ下降される。
【0037】
上記の如くにして、製本工程が行われる。
次に、製本装置7に設けられる中折り部71における中折り工程と各部材の設定条件とについて、図3または図4により以下に説明する。
【0038】
図3に実線矢印で示す用紙搬送方向に取り込み口70からの用紙Pが、それぞれ正回転する上折りローラ712(上折りローラ712は実線で示す反時計方向回転)と下折りローラ713(下折りローラ713は実線で示す時計方向回転)との一対の折りローラと、同じく正回転するピンチローラ715(ピンチローラ715は実線で示す反時計方向回転)とを備えた中折り部71に給送される。中折り部71に用紙Pが給送される際には、ピンチローラ715は下折りローラ713と当接しており、ピンチローラ715と下折りローラ713との間にピンチローラニップNbが形成されている。該ピンチローラニップNbにニップされて(挟まれて)用紙Pが用紙案内板716aと用紙案内板716bとの間に搬送される。用紙Pがサイズ移動するストッパ714に突き当たる寸前に、一旦ピンチローラ715の下折りローラ713との当接を解除し(図4の1点鎖線位置)、用紙Pの自然落下によりストッパ714に用紙Pを突き当てて用紙揃えを行い、用紙Pの平行度をださせる。この際、用紙Pは、上折りローラ712と下折りローラ713との間に形成される折りローラニップNa位置より若干上流側を用紙Pの略中央部としてストッパ714により停止される。
【0039】
ストッパ714のサイズ移動は、ガイド棒714aをガイドとして、例えばストッパ駆動モータMaの回転駆動により不図示のプーリ、ワイヤ等により、ストッパ714が取り付けられたスライド枠714bをスライド(本実施の形態においては図3に示すように上下)させて行わせる。またストッパ714は、例えば不図示の回転軸を支点として回転可能とし、用紙案内板716a、716bから退避可能(解除可能)とするものである。
【0040】
用紙Pがストッパ714により、折りローラニップNa側面より若干上流側として停止した処で、再度ピンチローラ715を下折りローラ713に当接し、ピンチローラニップNbで用紙Pをニップして用紙Pを固定し、チョッパ回転支点711aを支点としてチョッパナイフ711を用紙側(図4の1点鎖線位置)へ回転し、折りローラニップNa直前までチョッパナイフ711により用紙Pの中央部を折る。即ち、チョッパナイフ711は、用紙搬送方向に対して折りローラ側で、且つ上流側の下折りローラ713よりも上流側に支点を持ち、回動しながら用紙Pを上折りローラ712と下折りローラ713との間の折りローラニップNaに押し込むよう作動するものである。
【0041】
チョッパナイフ711により用紙Pの中央部が折られた後、チョッパナイフ711を退避させ(図4の実線位置)、上折りローラ712及び下折りローラ713と、ピンチローラ715とを逆回転(上折りローラ712は点線で示す時計方向へ回転、下折りローラ713は点線で示す反時計方向へ回転、ピンチローラ715は点線で示す時計方向へ回転)させ、用紙Pの中央部を、折りローラニップNaから用紙案内板716bと反対側へ5〜10mm程度折り出させ、用紙Pの中央部の折り目付けを行わせる。
【0042】
用紙Pの中央部の折り目付けが成された後、ストッパ714を解除し、上折りローラ712及び下折りローラ713と、ピンチローラ715とを再度正回転(上折りローラ712は実線で示す反時計方向へ回転、下折りローラ713は実線で示す時計方向へ回転、ピンチローラ715は実線で示す反時計方向へ回転)させ、下折りローラ713と下折りローラ713に当接するピンチローラ715との回転により、中折りされた用紙Pを中折り部71から排出させる。
【0043】
上記中折り工程を用紙Pの1枚毎に繰り返して行わせる。また、必要に応じてカバーシートを中折り部71に給送して中折りし、中折りされたカバーシートを中折り部71から排出させる。
【0044】
また図4に示すように、チョッパナイフ711が用紙Pに当接する位置P1と、該用紙Pを固定しているピンチローラニップNbまで(点P2まで)との距離は、用紙搬送方向に対して下流側の下折りローラ713の、折りローラニップNa(点P3)とピンチローラニップNb(点P2)とまでの周長に略等しく設定することが好ましい。これにより、チョッパナイフ711の先端が用紙Pの同一箇所を押しながら、折りローラニップNaに用紙Pの中央部を押し込むこととなり、用紙Pにストレスを与えず良好に用紙Pの中央部を折り込むことが可能となる。
【0045】
また、用紙搬送方向に対して、下流側の下折りローラ713に当接し、ピンチローラニップNbを形成するピンチローラ715の位置は、当接する下流側の下折りローラ713の中心位置よりも若干(0〜5mm程度)上流側に設定配置することが好ましい。これにより、折り込まれる用紙Pが内側(折りローラニップNa側)に入り易いようなピンチローラ715の配置となる。
【0046】
本発明は上記の如き構成をとることにより、用紙(記録用紙)の腰によってばらついたり、ナイフの動作中にずれたりすることが少なく、折り位置が安定した中折り部を備える製本装置が得られる。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、折り部のすぐ近くを押さえた状態で折り動作を行うので、動作中に用紙がずれたりせず、また、チョッパナイフの動作を回動することにより、用紙を押さえていてもチョッパナイフで用紙に擦り傷を付けることがない。また中折り時に、用紙(記録用紙)の腰によってばらついたり、ナイフの動作中にずれたりすることが少なく、折り位置が安定した中折り部を備える製本装置の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる製本装置を備える画像形成装置の一実施形態の断面構成図である。
【図2】本発明に係わる中折り部を有する製本装置の一例の概要断面構成図である。
【図3】中折り部を示す図である。
【図4】図3の要部拡大図である。
【符号の説明】
7 製本装置
71 中折り部
73 中綴じ部
78 カバーシートフィーダ
711 チョッパナイフ
712 上折りローラ
713 下折りローラ
715 ピンチローラ
Na 折りローラニップ
Nb ピンチローラニップ
P 用紙
T 用紙束(小冊子)
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの機能を有する複合機等の画像形成装置から画像形成後に排出される記録用紙の後処理として製本を行う製本装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、複合機等の画像形成装置から画像形成後に排出される記録用紙(用紙)の後処理を行う製本装置においては、中折り部において用紙端面をストッパに突き当てて、水平に動くナイフで折りローラのニップに押し込むナイフ折りや、狭い間隔のガイド板の間に用紙を送り込み、先端をストッパに突き当てて用紙を撓ませ、撓んだ部分を折りローラで挟んで折り目を付けるバックル折り等が用いられており、例えば整合、中綴じされた用紙束の中央をナイフ(チョッパナイフ)で突き刺し、折りローラに押し込むことにより束折りする中折方法が製本装置の一部として知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−19269号公報
【0004】
【特許文献2】
特開2001−187491号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の特許文献1や特許文献2で開示の製本装置の中折り部における中折方法においては、用紙端面基準で位置決めし、折りローラで押し込んだり、ストッパに突き当てたりしてローラニップ(折りローラニップ)に加えたりするため、用紙(記録用紙)の腰によってばらついたり、ナイフ(チョッパナイフ)の動作中にずれたりする不具合があった。
【0006】
本発明は上記の不具合を解消し、中折り時、用紙(記録用紙)の腰によってばらついたり、ナイフの動作中にずれたりすることが少なく、折り位置の安定した中折り部を備える製本装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、1枚ずつ用紙を積載し中綴じして小冊子を作成する製本装置において、相互の押圧力によって前記用紙に折り目を付ける1対の折りローラと、前記折りローラ間に用紙を押し込むためのチョッパナイフと、前記1対の折りローラのうち下流側の折りローラに接離可能なピンチローラとを設け、前記ピンチローラで用紙を挟持し、前記用紙が挟持された状態で前記チョッパナイフを動作し、前記1対の折りローラにより形成される折りローラニップに前記用紙を押し込んで前記用紙に折り目を付ける中折り部を備えることを特徴とする製本装置によって達成される。
【0008】
本発明は上記の如く、用紙1枚毎を1対の折りローラの一方にニップ固定しながら折りローラに押し込む構成をとることにより、用紙(記録用紙)の腰によってばらついたり、ナイフの動作中にずれたりすることが少なく、折り位置が安定した中折り部を備える製本装置の提供を可能とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態を説明する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
【0010】
本発明に係わる製本装置と、該製本装置を備える画像形成装置の一実施形態の画像形成プロセスおよび各機構について、図1ないし図4を用いて説明する。図1は、本発明に係わる製本装置を備える画像形成装置の一実施形態の断面構成図であり、図2は、本発明に係わる中折り部を有する製本装置の一例の概要断面構成図であり、図3は、中折り部を示す図であり、図4は、図3の要部拡大図である。
【0011】
図1において、画像形成装置は画像形成装置本体Aと自動原稿送り装置ADFと製本装置7とから構成される。
【0012】
図示の画像形成装置本体Aは、画像読み取り手段1、画像処理手段2、画像書き込み手段3、画像形成手段4、給紙手段5、搬送手段6、定着手段7T、再搬送手段(自動両面コピー搬送部ADU)8、制御手段9等を備えている。
【0013】
給紙手段5は、カセット給紙部5Aと大容量給紙部(LCT)5B、手差し給紙部5C、中間給紙ローラ5D及びレジストローラ5Eから成る。
【0014】
搬送手段6は、搬送ベルト6A、搬送路切り替え板6B、排紙ローラ6C等を備えている。
【0015】
画像形成装置本体Aの上部には、自動原稿送り装置ADFが搭載されている。画像形成装置本体Aの図示の左側面の排紙ローラ6C側には、後述するように、後処理として製本を行う製本装置7が連結されている。
【0016】
自動原稿送り装置ADFの原稿台上に載置された原稿dは矢印方向に搬送され画像読み取り手段1の光学系により原稿の片面又は両面の画像が読みとられ、CCDイメージセンサ1Aに読み込まれる。
【0017】
CCDイメージセンサ1Aにより光電変換されたアナログ信号は、画像処理手段2において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、画像書き込み手段3に信号を送る。
【0018】
画像書き込み手段3においては、半導体レーザからの出力光が画像形成手段4の感光体ドラムに照射され、潜像を形成する。画像形成手段4においては、帯電、露光、現像、転写、分離、クリーニング等の処理が行われる。給紙手段5から送り出された用紙Pは、転写部において画像が転写される。
【0019】
画像を担持した用紙Pは、搬送ベルト6Aにより搬送され、定着手段7Tにより定着処理され、排紙ローラ6Cから製本装置7の用紙導入部70に送り込まれる。或いは搬送路切り替え板6Bにより再搬送手段8に送り込まれた片面画像処理済みの用紙Pは再び画像形成手段4において、両面画像処理後、排紙ローラ6Cから排出される。排紙ローラ6Cから排出された用紙Pは、製本装置7に送り込まれる。
【0020】
図2に示す製本装置7について以下に説明する。
画像形成装置本体Aから用紙Pを受け取り後処理を行う製本装置7は、図1における排紙ローラ6Cにより画像形成装置本体Aから排紙される画像形成された用紙Pを取り込むための取り込み口70、用紙の搬送経路上に設けた中折り部71、エア吸着方式からなる第1搬送部72、中綴じ部73、一対のベルトからなる第2搬送部74、ローラおよびベルトからなる第3搬送部75、断裁部(トリマーユニット)76、小冊子スタック部77、カバーシートフィーダ78、および、トレイ79を備えている。
【0021】
図に矢印で示すF1、F2、F3、および、F4は用紙Pの4つの搬送経路を示し、F1は中綴じの指令に基づいて搬送される用紙Pの搬送経路、F2は前記搬送経路F1を介して搬送され、中綴じ部73に積載される用紙の束(用紙束T)の表紙になるシートの搬送経路、F3は中綴じを必要としない用紙Pを前記トレイ79に搬送する搬送経路、および、F4は当該製本装置7と一体的に連結できる他の後処理装置における後処理が必要な用紙Pの搬送経路であり、これら搬送経路上には多数の搬送ローラ対(参照符号なし)が備えられている。
【0022】
なお、参照符号700は切替手段で、前記搬送経路F1と搬送経路F3とのいずれかを選択的に解放(使用可能状態)し、また、他の切替手段703は前記搬送経路F3と搬送経路F4とのいずれかを選択的に解放するように、不図示の制御部を通して指令される作業指令の内容に応じて作動制御される。
【0023】
また、中折り部71、中綴じ部73及び裁断部76には、ストッパ714、739、762がそれぞれ設けられている。ストッパ714、739、762は使用される用紙Pのサイズに応じ、例えば前記給紙手段5に設けられるサイズ検知手段の検知信号を受ける制御部の制御信号を通して、その設定位置に自動的、かつ適正に設定される。
【0024】
中折り部71は、該中折り部71に給送される用紙Pの略中央部を、その搬送方向に対して直交する方向(本実施の形態においては、水平左方向)に押し込み中折り(2つ折り)するための薄板あるいはナイフ状の板材からなるチョッパナイフ711と、該チョッパナイフ711により押し込まれた(突かれた)用紙Pに折り目を付けるための、外径20〜30mm程度で用紙搬送方向の上流側の上折りローラ712と外径35〜40mm程度で用紙搬送方向の下流側の下折りローラ713との一対の折りローラと、下流側の下折りローラ713と当接解除可能で、下折りローラ713との間で用紙Pを搬送する外径20〜30mm程度のピンチローラ715と、用紙Pの用紙サイズによって移動可能で、用紙Pの搬送経路から退避可能で、用紙Pの先端位置を規制するためのストッパ714とにより構成される。上折りローラ712と下折りローラ713との間に折りローラニップNaが形成され、下折りローラ713と該下折りローラ713とに当接解除可能なピンチローラ715との間に解除可能なピンチローラニップNbが形成される。中折り部71については後段において詳述する。
【0025】
第1搬送部72は、用紙Pを中折り部71から中綴じ部73に搬送する可回転ベルト720と、用紙Pの可回転ベルト720への吸着を行うための吸引部材としてのファン723と、中綴じ部73に用紙Pを搬送した後に用紙Pの後端部を可回転ベルト720から剥離させるための剥離部材724とにより構成され、中折り部71にて折り目付けが行われた用紙Pを中綴じ部73に搬送するものである。
【0026】
中綴じ部73は、前記中折り部71にて中折り(2つ折り)された用紙Pを、1回毎に該中綴じ部73に積載される用紙Pの中央部揃えを行うための、薄板を用いた櫛歯状の突き上げ部材734及び該突き上げ部材734と対向して設けられる先端がくの字部の押さえ部材738と、同じく1回毎に該中綴じ部73に積載された用紙束(小冊子)Tの幅方向(用紙Pの送り方向と直交する方向)の揃え(幅揃え)を行うための整合板732と、前記用紙束Tを第2搬送部74に押し出すための押し出し部材733と、用紙束Tにステイプラを打ち込むためのステイプラヘッド736及び該ステイプラヘッド736と対向して設けられステイプを受けるためのステイプラクリンチャ735と、用紙Pのサイズに応じて用紙Pの中央部を押さえ部材738の先端のくの字部に積載させるためのストッパ739とにより構成され、突き上げ部材734及び押さえ部材738と整合板732とによる用紙束(小冊子)Tの揃え(整合)と、ステイプラクリンチャ735及びステイプラヘッド736とによるステイプラを行い、押し出し部材733により用紙束Tを第2搬送部74へと送り出すものである。
【0027】
また裁断部76は、用紙Pのサイズに応じて用紙束(小冊子)Tの先端部を位置決めするためのストッパ762と、該ストッパ762により位置決めされた用紙束Tの押さえを行う押圧部材761と、該押圧部材761により押圧された用紙束Tの後端揃え(小口断裁或いは化粧断裁ともいう)を行う断裁部材としての回転カッター763とにより構成され、押圧部材761と回転カッター763とにより化粧裁断を行うものである。裁断部材として回転カッター763を用いることにより裁断部76の小型化が成される。
【0028】
上記製本装置7における製本工程について以下に説明する。
製本装置7の取り込み口70から中折り部71へと給送された用紙Pは、後段において詳述するように、中折り部71において中折りされ、折り目付けが行われた後、図に矢印で示すように、それぞれ正回転する下折りローラ713と下折りローラ713に当接するピンチローラ715とにより、折り目と直交する方向に第1搬送部72へと搬送される。
【0029】
第1搬送部72に搬送された用紙Pは、その表面に不図示の通気孔を有し、また内部に用紙Pを吸着するためのファン723を有する可回転ベルト720により、可回転ベルト720に吸着されてくの字状の経路を有する中綴じ部73へと搬送される。
【0030】
用紙Pの先端がサイズ移動する中綴じ部73のストッパ739に当接する。この際、可回転ベルト720に吸着している用紙Pの後端が第1搬送部72の剥離部材724により叩き落とされ可回転ベルト720から剥離される。また、用紙Pの中央部の折り目が押さえ部材738のくの字部で停止されるように搬送される。用紙Pはストッパ739に突き当たり、くの字状の積載部に折り目を上にして停止される。
【0031】
突き上げ部材734を上下させ、用紙Pに略中央部の折り目を押さえ部材738のくの字部に突き上げる。同時に回転軸737を支点として押さえ部材738を回転させ(先端部を下降させ)、押さえ部材738で用紙Pの折り目を叩く。その後押さえ部材738は上がる。また同時に、整合板732により幅揃え(幅方向の整合)を行う。
【0032】
用紙P1枚毎に上記の動作が繰り返されて、中綴じ部73のくの字状の部分に所定の枚数、例えば5枚を1束とし、適正に整合された用紙束(小冊子)Tが形成される。しかる後、必要に応じてカバーシートフィーダ78から文字面を上面としてカバーシートが反転搬送されて中折り部71に搬送され、上記工程と同様に中折り部71で中折りと折り目付けとが行われた後、第1搬送部72を通して中綴じ部73へと搬送され、カバーシートが用紙束Tの最上面に積載される。
【0033】
押さえ部材738と突き上げ部材734とで用紙束T(小冊子)を保持した状態で、回転軸737を支点とし回転されるステイプラヘッド736による上側からのステイプラの打ち込みと、固定されたステイプラクリンチャ735とによる下側からのステイプラの先端曲げとにより、カバーシートが積載された用紙束Tの所定の箇所、例えば2箇所にステイプラが打たれステイプラ綴じが行われる。
【0034】
ステイプラ綴じが行われた用紙束(小冊子)Tが押し出し部材733により第2搬送部74へと押し出される。ベルト部材(符号なし)により第2搬送部74に搬送された用紙束Tは第3搬送部75を通して裁断部(トリマーユニット)76へと搬送される。
【0035】
トリマーユニット76に搬送された用紙束(小冊子)Tは、その先端をサイズ移動するストッパ762に突き当てられて停止される。押圧部材761の押圧により用紙束Tの膨らみが潰される。その後、裁断後の後端面が整えられるように回転カッター763で用紙束(小冊子)Tの後端部が化粧裁断される。
【0036】
トリマーユニット76での用紙束(小冊子)Tの後端部の化粧裁断後、ストッパ762と押圧部材761とを用紙束Tから解除し、小冊子スタック部77へと用紙束Tを送り出し、小冊子スタック部77に用紙束(小冊子)Tが積載される。小冊子スタック部77は、用紙束Tが積載される毎に1段ずつ下降される。
【0037】
上記の如くにして、製本工程が行われる。
次に、製本装置7に設けられる中折り部71における中折り工程と各部材の設定条件とについて、図3または図4により以下に説明する。
【0038】
図3に実線矢印で示す用紙搬送方向に取り込み口70からの用紙Pが、それぞれ正回転する上折りローラ712(上折りローラ712は実線で示す反時計方向回転)と下折りローラ713(下折りローラ713は実線で示す時計方向回転)との一対の折りローラと、同じく正回転するピンチローラ715(ピンチローラ715は実線で示す反時計方向回転)とを備えた中折り部71に給送される。中折り部71に用紙Pが給送される際には、ピンチローラ715は下折りローラ713と当接しており、ピンチローラ715と下折りローラ713との間にピンチローラニップNbが形成されている。該ピンチローラニップNbにニップされて(挟まれて)用紙Pが用紙案内板716aと用紙案内板716bとの間に搬送される。用紙Pがサイズ移動するストッパ714に突き当たる寸前に、一旦ピンチローラ715の下折りローラ713との当接を解除し(図4の1点鎖線位置)、用紙Pの自然落下によりストッパ714に用紙Pを突き当てて用紙揃えを行い、用紙Pの平行度をださせる。この際、用紙Pは、上折りローラ712と下折りローラ713との間に形成される折りローラニップNa位置より若干上流側を用紙Pの略中央部としてストッパ714により停止される。
【0039】
ストッパ714のサイズ移動は、ガイド棒714aをガイドとして、例えばストッパ駆動モータMaの回転駆動により不図示のプーリ、ワイヤ等により、ストッパ714が取り付けられたスライド枠714bをスライド(本実施の形態においては図3に示すように上下)させて行わせる。またストッパ714は、例えば不図示の回転軸を支点として回転可能とし、用紙案内板716a、716bから退避可能(解除可能)とするものである。
【0040】
用紙Pがストッパ714により、折りローラニップNa側面より若干上流側として停止した処で、再度ピンチローラ715を下折りローラ713に当接し、ピンチローラニップNbで用紙Pをニップして用紙Pを固定し、チョッパ回転支点711aを支点としてチョッパナイフ711を用紙側(図4の1点鎖線位置)へ回転し、折りローラニップNa直前までチョッパナイフ711により用紙Pの中央部を折る。即ち、チョッパナイフ711は、用紙搬送方向に対して折りローラ側で、且つ上流側の下折りローラ713よりも上流側に支点を持ち、回動しながら用紙Pを上折りローラ712と下折りローラ713との間の折りローラニップNaに押し込むよう作動するものである。
【0041】
チョッパナイフ711により用紙Pの中央部が折られた後、チョッパナイフ711を退避させ(図4の実線位置)、上折りローラ712及び下折りローラ713と、ピンチローラ715とを逆回転(上折りローラ712は点線で示す時計方向へ回転、下折りローラ713は点線で示す反時計方向へ回転、ピンチローラ715は点線で示す時計方向へ回転)させ、用紙Pの中央部を、折りローラニップNaから用紙案内板716bと反対側へ5〜10mm程度折り出させ、用紙Pの中央部の折り目付けを行わせる。
【0042】
用紙Pの中央部の折り目付けが成された後、ストッパ714を解除し、上折りローラ712及び下折りローラ713と、ピンチローラ715とを再度正回転(上折りローラ712は実線で示す反時計方向へ回転、下折りローラ713は実線で示す時計方向へ回転、ピンチローラ715は実線で示す反時計方向へ回転)させ、下折りローラ713と下折りローラ713に当接するピンチローラ715との回転により、中折りされた用紙Pを中折り部71から排出させる。
【0043】
上記中折り工程を用紙Pの1枚毎に繰り返して行わせる。また、必要に応じてカバーシートを中折り部71に給送して中折りし、中折りされたカバーシートを中折り部71から排出させる。
【0044】
また図4に示すように、チョッパナイフ711が用紙Pに当接する位置P1と、該用紙Pを固定しているピンチローラニップNbまで(点P2まで)との距離は、用紙搬送方向に対して下流側の下折りローラ713の、折りローラニップNa(点P3)とピンチローラニップNb(点P2)とまでの周長に略等しく設定することが好ましい。これにより、チョッパナイフ711の先端が用紙Pの同一箇所を押しながら、折りローラニップNaに用紙Pの中央部を押し込むこととなり、用紙Pにストレスを与えず良好に用紙Pの中央部を折り込むことが可能となる。
【0045】
また、用紙搬送方向に対して、下流側の下折りローラ713に当接し、ピンチローラニップNbを形成するピンチローラ715の位置は、当接する下流側の下折りローラ713の中心位置よりも若干(0〜5mm程度)上流側に設定配置することが好ましい。これにより、折り込まれる用紙Pが内側(折りローラニップNa側)に入り易いようなピンチローラ715の配置となる。
【0046】
本発明は上記の如き構成をとることにより、用紙(記録用紙)の腰によってばらついたり、ナイフの動作中にずれたりすることが少なく、折り位置が安定した中折り部を備える製本装置が得られる。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、折り部のすぐ近くを押さえた状態で折り動作を行うので、動作中に用紙がずれたりせず、また、チョッパナイフの動作を回動することにより、用紙を押さえていてもチョッパナイフで用紙に擦り傷を付けることがない。また中折り時に、用紙(記録用紙)の腰によってばらついたり、ナイフの動作中にずれたりすることが少なく、折り位置が安定した中折り部を備える製本装置の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる製本装置を備える画像形成装置の一実施形態の断面構成図である。
【図2】本発明に係わる中折り部を有する製本装置の一例の概要断面構成図である。
【図3】中折り部を示す図である。
【図4】図3の要部拡大図である。
【符号の説明】
7 製本装置
71 中折り部
73 中綴じ部
78 カバーシートフィーダ
711 チョッパナイフ
712 上折りローラ
713 下折りローラ
715 ピンチローラ
Na 折りローラニップ
Nb ピンチローラニップ
P 用紙
T 用紙束(小冊子)
Claims (4)
- 1枚ずつ用紙を積載し中綴じして小冊子を作成する製本装置において、
相互の押圧力によって前記用紙に折り目を付ける1対の折りローラと、
前記折りローラ間に用紙を押し込むためのチョッパナイフと、
前記1対の折りローラのうち下流側の折りローラに接離可能なピンチローラとを設け、
前記ピンチローラで用紙を挟持し、前記用紙が挟持された状態で前記チョッパナイフを動作し、前記1対の折りローラにより形成される折りローラニップに前記用紙を押し込んで前記用紙に折り目を付ける中折り部を備えることを特徴とする製本装置。 - 前記チョッパナイフは、用紙搬送方向に対して折りローラ側で、且つ上流側の折りローラよりも上流側に支点を持ち、回動しながら前記用紙を前記折りローラニップに押し込むよう作動することを特徴とする請求項1に記載の製本装置。
- 前記チョッパナイフが用紙に当接する位置と、該用紙を固定しているピンチローラニップまでとの距離は、前記下流側の折りローラの、前記折りローラニップと前記ピンチローラニップとまでの周長に略等しいことを特徴とする請求項1または2に記載の製本装置。
- 前記下流側の折りローラに当接し、ピンチローラニップを形成するピンチローラの位置は、当接する下流側の折りローラの中心位置よりも若干上流側であることを特徴とする請求項3に記載の製本装置。
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