JP4272381B2 - インクジェットヘッド及び記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェットヘッド及び記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、インクが充填される圧力室と、上記圧力室に連通して該圧力室にインクを供給する供給用インク流路と、上記圧力室に対し吐出用インク流路を介して連通するノズルと、上記圧力室に圧力を印加する圧力印加手段とを備え、この圧力印加手段によって圧力室に圧力を印加することで、該圧力室内のインクを上記ノズルから吐出させるインクジェットヘッドが知られている。
【0003】
このインクジェットヘッドでは、インクを吐出させたときにノズルの先端開口でメニスカス振動が発生し、その振動による圧力波が、上記圧力室から供給用インク流路に伝播するようになる。こうして、供給用インク流路に伝播した圧力波は、この供給用インク流路に連通する他の圧力室に伝播し、これにより、この他の圧力室に連通する他のノズルからインクが吐出されてしまうという不都合がある。
【0004】
そこで、例えば特開平9−314836号公報には、上記供給用インク流路の隔壁を可撓性を有するダンパ壁部により構成したものが記載されている。このものでは、供給用インク流路に相対した位置に空気室を設けると共に、この供給用インク室と空気室とを区画する隔壁を可撓性を有するダンパ壁部によって構成している。こうすることで、発生した圧力波が供給用インク流路まで伝播したときには、上記ダンパ壁部によってその圧力波が吸収・消滅されることで、他の圧力室への圧力波の伝播が防止されて、その結果、他のノズルからインクが吐出されることが防止されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、こうしたインクジェットヘッドは、積層された複数の板材を互いに接合することによって製造される。
【0006】
ここで、上記空気室は、ダンパ壁部によって密閉された空間になっていることから、インクジェットヘッドの製造の際に加熱することで、この空気室内の圧力が高まる一方、その後温度が低下することによってこの空気室内の圧力が低下するようになる。これにより、完成したインクジェットヘッドにおいては、供給用インク流路と空気室との圧力差によって上記ダンパ壁部が撓んだ状態のままとなってしまう。このため、この撓んだままのダンパ壁部では、インク内を伝播する圧力波を吸収することができなくなる虞がある。
【0007】
また、空気室が密閉された空間であることで、インクジェットヘッドの動作時には、周囲環境の温度変化によって上記空気室内の空気が膨張・収縮するため、空気室内の圧力が変動してしまう。このため、ダンパ壁部における吸収特性が変化してしまい、ダンパ壁部が供給インク流路内を伝播する圧力波を確実に吸収できなくなる虞もある。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、インクジェットヘッドの構造を工夫することにより、ダンパ壁部が撓んだ状態のままになることや、周囲環境の温度変化に伴う空気室の圧力変化等を防止して、インクジェットヘッドの信頼性を向上させると共に、記録装置の記録品質を向上させることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、空気室を大気と連通させることとした。
【0015】
第1の発明は、インクが充填される圧力室が形成された圧力室部品と、上記インクを吐出するノズルが形成されたノズルプレートと、上記圧力室部品とノズルプレートとの間に配設されかつ、上記圧力室に連通して該圧力室にインクを供給する供給用インク流路及び上記圧力室とノズルとを連通する吐出用インク流路のそれぞれが形成されたインク流路部品と、上記圧力室に圧力を印加して該圧力室内のインクを上記ノズルから吐出させる圧力印加手段とが積層されて構成されたインクジェットヘッドを対象とする。
【0016】
そして、上記供給用インク流路に相対して上記インク流路部品内に設けられた空気室と、上記供給用インク流路と空気室との間を区画する可撓性を有するダンパ壁部と、上記空気室と大気とを互いに連通する連通孔とを備えることを特定事項とするものである。
【0017】
こうすることで、空気室が連通孔を介して大気に連通しているため、インクジェットヘッドを製造するときに温度変化が生じても、この空気室内の圧力は常に大気圧になる。これにより、完成したインクジェットヘッドにおいては、ダンパ壁部が撓んだままの状態になることが防止される。
【0018】
また、インクジェットヘッドの作動時に、周囲環境の温度変化によって上記空気室内の空気が膨張・収縮しても、空気室が大気に連通していることで、この空気室内の圧力は常に大気圧になる。これにより、ダンパ壁部による吸収特性が常に一定に維持される。
【0019】
こうして、供給用インク流路に伝播した圧力波を、このダンパ壁部のダンパー効果によって確実に吸収することができるようになり、圧力波の伝播に起因するインクの吐出が防止されて、インクジェットヘッドの信頼性が向上する。
【0020】
ここで、インク流路部品を、ノズルプレートと圧力室部品との間に積層された複数の板材により構成し、連通孔を、上記インク流路部品内を積層方向に対し直交する方向に延びて配設して、上記インク流路部品における側面に開口するように構成してもよい。
【0021】
こうしたときには、上記連通孔を、インク流路部品を構成する複数の板材のうちの所定の隣り合う一対の板材のそれぞれに略等間隔をあけて列状に並設した板厚方向に貫通する複数の長孔によって構成し、上記一対の板材のそれぞれに形成された長孔を、該板材を積層したときに一方の板材に形成した長孔と他方の板材に形成した長孔との端部同士が積層方向に連通するように、その列方向に互いに位置をずらせて配設してもよい。
【0022】
こうすることで、連通孔は、一対の板材においてその積層方向に交互に連通して形成されるようになる。また、こうして連通孔を構成したときには、各板材には貫通孔が列状に並設して形成されるだけであるため、積層する前の各板材の強度が低下することが抑制され、その結果、インクジェットヘッドの製造の際の各板材の取り扱いが容易になる。
【0023】
上記連通孔はまた、インク流路部品を構成する複数の板材のうちの所定の一つの板材に該板材の端部に開口するように形成された割り溝によって構成してもよい。
【0024】
この場合、連通孔を構成する割り溝は、空気室からインク流路部品の側面に向かって蛇行して形成することが好ましい。こうすることで、割り溝を直線状に形成した場合よりも板材の強度は低下せず、インクジェットヘッドの製造時における板材の取り扱いが容易になる。
【0025】
また、連通孔は、上記インク流路部品内を積層方向に延びて配設して、ノズルプレート側又は圧力室部品側の端面に開口するように構成してもよい。
【0026】
この場合は、インク流路部品を構成する板材を積層したときに、その積層方向に互いに連通するように各板材に貫通孔を形成すれば、連通孔を構成することができる。このため、積層前の各板材の強度が低下せず、インクジェットヘッドの製造時における各板材の取り扱いが容易になる。
【0027】
ここで、それぞれ互いに異なる色のインクを供給する複数の供給用インク流路を備えると共に、該各供給用インク流路毎にダンパ壁部によって区画された空気室を設け、連通孔は、上記各空気室毎に、該空気室と大気とを連通するように設けてもよい。
【0028】
また、供給用インク流路を、各色毎に複数備えると共に、該各供給用インク流路毎にダンパ壁部により区画された空気室を設け、連通孔は、上記各空気室毎に、該空気室と大気とを連通するように設けてもよい。
【0029】
こうすることで、各供給用インク流路に対応して設けられた各空気室は、それぞれ常に大気圧になり、これにより、この各供給用インク流路に伝播した圧力波をダンパ壁部によって確実に吸収することができる。
【0030】
上記連通孔と空気室とを連通する連通口は、その口縁部がダンパ壁部とは積層方向に離れた位置になるように配設することが好ましい。
【0031】
つまり、例えば連通口の口縁部がダンパ壁部によって構成されるようにすれば、その口縁部とダンパ壁部とは積層方向に接することになるが、この場合、上記ダンパ壁部の周縁部の一部が、上記連通口が存在することで固定されなくなる。このため、ダンパ壁部の撓み変形に歪みが生じて、圧力波の吸収が確実に行われなくなる虞がある。
【0032】
これに対し、連通口の口縁部がダンパ壁部とは積層方向に離れた位置になるように上記連通口を配設すると、上記ダンパ壁部の全周縁が固定されることになるため、ダンパ壁部の撓み変形が均等になり、その結果、圧力波の吸収を確実に行うことができる。
【0033】
また、インク流路部品とノズルプレートとの間に、連通孔を保護するための保護部品を介設することが好ましい。
【0034】
すなわち、インクジェットヘッドの製造時においては、圧力印加手段、圧力室部品及びインク流路部品を互いに接合させた後に、これにノズルプレートを接合することになる。このとき、本発明においては、連通孔を設けることでインク流路部品の内部には空間ができているため、その空間部分における強度が低下してしまう。
【0035】
そこで、インク流路部品とノズルプレートとの間に保護部品を介設することで、この保護部材によって連通孔(空間部分)が保護され、ノズルプレートの接合の際の取り扱いが容易になる。
【0036】
さらに、第1の発明は、保護部品には、第2空気室と、該第2空気室と大気とを互いに連通する第2連通孔とを設けている。
【0037】
こうすることで、もし保護部品に上記第2空気室や第2連通孔が設けられていないと、ノズルプレートを保護部品に接合する際に、このノズルプレートと保護部品との間等に存在する空気が膨張することで、ノズルプレートと保護部品との間に介在する接着剤が流れ出し、これにより、ノズルプレートと保護部品との間の接合層に穴が生じたりする場合がある。その結果、例えばノズルプレートに設けられた複数のノズルの間が上記穴により連通してしまったりする虞がある。
【0038】
そこで、ノズルプレートが接合される保護部材に、第2空気室と第2連通孔とを形成することで、このノズルプレートと保護部品との間等で膨張した空気は、上記第2空気室から第2連通孔を介して外部に逃げ、これにより、ノズルプレートと保護部品との間の接合層に穴が生じたりすることを防止することができる。
【0039】
また、上記連通孔と第2連通孔とは、積層方向に対し直交する方向に互いに位置をずらせて配設するのが好ましい。
【0040】
これは、インクジェットヘッドの製造の際に関連するものであり、インクジェットヘッドは、インク流路部品と保護部品とを積層させた状態で、その積層方向に加圧しつつ加熱することによって、これらを互いに接合させて製造する。このとき、仮に、連通孔と第2連通孔とが積層方向に対し直交した方向に互いに同じ位置に配設されていると、連通孔の空間と第2連通孔の空間とが積層方向に隣り合うことになる。このため、各部品を積層方向に加圧しても上記空間の存在によりその力が積層方向に確実に伝わらず、その結果、接合不良が生じる虞がある。
【0041】
これに対し、連通孔と第2連通孔とを、積層方向に対し直交する方向に互いに位置をずらせて配設すると、この連通孔の空間と第2連通孔の空間とが積層方向に隣り合わなくなることから、各部品を積層方向に加圧したときには、その力が積層方向に確実に伝わり、その結果、各部品の接合を確実に行うことができる。
【0042】
また、インク流路部品及び保護部品を、それぞれ複数の板材を積層することにより構成し、上記連通孔を、上記インク流路部品を構成する複数の板材のうちの所定の隣り合う一対の板材のそれぞれに略等間隔をあけて列状に並設された板厚方向に貫通する複数の長孔であって、上記板材を積層したときに一方の板材に形成された長孔と他方の板材に形成された長孔との端部同士が積層方向に連通するように、その列方向に互いに位置をずらせて配設された長孔によって構成する一方、上記第2連通孔を、上記連通孔に対し積層方向に相対した位置において、上記保護部品を構成する複数の板材のうちの所定の隣り合う一対の板材のそれぞれに略等間隔をあけて列状に並設された板厚方向に貫通する複数の長孔であって、上記板材を積層したときに一方の板材に形成された長孔と他方の板材に形成された長孔との端部同士が積層方向に連通するように、その列方向に互いに位置をずらせて配設された長孔によって構成する。
【0043】
そして、上記第2連通孔の各長孔と連通孔の各長孔とを、その列方向の位置が互いにずれるように配設してもよい。
【0044】
こうすることで、連通孔と第2連通孔とが積層方向に隣り合う位置に配設されていても、上記連通孔を構成する各長孔(空間)と第2連通孔を構成する各長孔(空間)とは積層方向に隣り合わなくなる。このため、第2連通孔のレイアウトが容易になると共に、上述したように、各部品を積層方向に加圧したときには、その力が積層方向に確実に伝わり、その結果、各部品の接合を確実に行うことができる。
【0047】
第2の発明は記録装置に係り、請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載のインクジェットヘッドを備え、上記インクジェットヘッドのノズルから記録媒体に、インクを吐出して記録を行うように構成することを特定事項とするものである。
【0048】
このことにより、インクジェットヘッドに設けられたダンパ壁部によって、ノズルから圧力室を介して供給用インク流路内に伝播した圧力波が、確実に吸収され、これにより、この圧力波が起因して他のノズルからインクが吐出されることのない記録装置、つまり、記録品質が向上した記録装置が構成される。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明におけるインクジェットヘッド及び記録装置によれば、空気室と大気とを連通させることで、ダンパ壁部が撓んだままの状態になることを防止することができる。また、インクジェットヘッドの作動時に周囲環境の温度が変化しても空気室内の圧力は一定であるため、ダンパ壁部における吸収特性を一定にすることができる。
【0050】
こうして、このダンパ壁部による圧力波の吸収が確実に行われ、インクの吐出を安定化することができる。その結果、インクジェットヘッドの信頼性を向上させることができる。
【0051】
また、空気室と大気とを連通する連通孔を、一対の板材のそれぞれに互い違いに長孔を設けることで構成したり等することで、インク流路部品を構成する板材の強度の向上が図られ、インクジェットヘッドの製造時における板材の取り扱いを容易にすることができる。
【0052】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基いて説明する。
【0053】
<前提の形態>
図1は、本発明の前提の形態に係るインクジェット式の記録装置Aの概略を示し、この記録装置Aは、上面に、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの各色のインクを有する4つのインクカートリッジ13が装着されかつ該インクを後述の如く記録媒体としての記録紙14に吐出するインクジェットヘッド1を備えている。このインクジェットヘッド1はキャリッジ11に支持固定され、このキャリッジ11には、図示を省略するキャリッジモータが設けられ、このキャリッジモータにより上記インクジェットヘッド1及びキャリッジ11が主走査方向(図1及び図2に示すX方向)に延びるキャリッジ軸12にガイドされてその方向に往復動するようになっている。
【0054】
上記記録紙14は、図示を省略する搬送モータによって回転駆動される2つの搬送ローラ15に挟まれていて、この搬送モータ及び各搬送ローラ15により、上記インクジェットヘッド1の下側において上記主走査方向と直交する副走査方向(図1及び図2に示すY方向)に搬送されるようになっている。
【0055】
上記インクジェットヘッド1は、図2〜図6に示すように、その上面側(図3又は図4における上側)に圧力室用凹部32が形成されると共に、その下面側(図3又は図4における下側)にノズル51が形成されかつ、上記圧力室用凹部32とノズル51との間に供給用インク流路41が形成されたヘッド本体2を備えている。
【0056】
上記供給用インク流路41は、上記各色のインクカートリッジ13と接続されて、このインクカートリッジ13よりインクが供給される流路であって、ブラックのインク用として3つ(41B)、シアン、マゼンタ、イエローの各インク用としてそれぞれ2つ(41C,41M,41Y)の合計9つを備えている。この9つの供給用インク流路41はそれぞれ副走査方向に延びて配設されていると共に、主走査方向には所定の間隔をあけた状態で並設されている。
【0057】
この各供給用インク流路41は、11枚のステンレス鋼薄板を積層してなるインク流路部品4で構成されており、このインク流路部品4には、上記供給用インク流路41の上壁部に、互いに上記副走査方向に略等間隔をあけた状態で並設されたオリフィス3cと、供給用インク流路41の側方位置において、互いに上記副走査方向に略等間隔をあけた状態で並設された吐出用インク流路42とがそれぞれ形成されている。
【0058】
上記各オリフィス3cは、上記圧力室用凹部32(圧力室31)にインクを供給するための供給口3aに接続されるものであり、インク流路部品4において板厚が他よりも小さい上から2番目のステンレス鋼薄板に形成されており、その径は約38μmに設定されている。
【0059】
また、上記吐出用インク流路42は、上記圧力室用凹部32(圧力室31)からインクを吐出するための吐出口3bと上記ノズル51とを連通するものであり、この吐出用インク流路42を区画形成する各板材の貫通孔は、上側から下側に向かうにつれてその径が順次縮小するようになっていて、これにより、上記吐出用インク流路42の内側面には段部が形成されている。
【0060】
また、上記インク流路部品4において、上記各供給用インク流路41(41B〜41Y)に対して板材の積層方向に相対した位置には、下方に開口する空気室用凹部45が副走査方向に延びて形成されており、上記インク流路部品4の下側に後述するノズルプレート5が接合されることで空気室用凹部45が閉塞され、これにより、空気室43が形成されるようになっている。
【0061】
上記供給用インク流路41と空気室43との間は、他よりも板厚の小さい(約10μm)ステンレス鋼薄板によって区画されており、こうすることで、上記供給用インク流路41の底壁部は、可撓性を有するダンパ壁部44によって構成されることになる。この空気室43とダンパ壁部44とによって、圧力吸収手段が構成される。
【0062】
そして、上記インク流路部品4には、空気室43と大気とを連通させる連通孔6が設けられており、この連通孔6は、空気室43の一端部(インクカートリッジ13の接続側とは逆側の端部)から副走査方向に延びて、インク流路部品4の側面に開口するように構成されている。
【0063】
この連通孔6は、図6〜図8に示すように、上記空気室43の側壁に開口しかつ副走査方向に延びる第1接続部61と、この第1接続部61の端部に接続しかつインク流路部品4内を上方に延びる第2接続部62と、この第2接続部62の上端部に接続しかつインク流路部品4内を副走査方向に延びてヘッド本体2の側部に開口する本体部63とから構成されている。
【0064】
上記連通孔6の第1接続部61は、その側壁が上記ダンパ壁部44を構成する板材よりも下側に位置する2つの板材の内の、下側の板材に対して板厚方向に貫通して形成された貫通孔により構成されている。これにより、この第1接続部61における空気室43との連通口は、その縁部が上記ダンパ壁部44とは積層方向に、板材の板厚分(図6のt参照)だけ離れた位置となるように配設される。
【0065】
上記連通孔6の第2接続部62は、上記ダンパ壁部44を構成する板材と、この板材を挟んだ上側の1つの板材及び下側の2つの板材との合計4つの板材のそれぞれに、積層方向に互いに連通するよう形成された貫通孔により構成されている。
【0066】
そして、上記連通孔6の本体部63は、上記ダンパ壁部44を構成する板材よりも上側に位置する2つの板材それぞれに形成された貫通孔によって形成されている。すなわち、上記2つの板材のそれぞれには、略等間隔をあけて列状に並設された板厚方向に貫通する複数の長孔63aが形成されており(図8参照。尚、図例は、2つの板材の内の下側の板材4を示す。)、上記長孔63aは、上記板材を積層したときに一方の板材に形成された長孔63aと他方の板材に形成された長孔63aとの端部同士が積層方向に連通するように、その列方向に位置をずらせて配設されている。
【0067】
尚、連通孔6における貫通孔や、長穴63aの形状は、円や楕円形状でもよいし、三角形や四角形等に代表される多角形状でもよいし、その他のの不規則形状でもよい。また、これらの貫通孔や長穴63aは、例えばエッチング等によって形成すればよい。
【0068】
上記インク流路部品4の上側には、約200μm厚の感光性ガラス製の圧力室部品3が接合固定されており、この圧力室部品3は、上記オリフィス3cに接続された供給口3a及び吐出用インク流路42に接続された吐出口3bを有する複数の圧力室用凹部32の側壁部を構成している。尚、この凹部32の底壁部は、上記インク流路部品4により構成される。
【0069】
各凹部32は、該ヘッド本体2の上面に上記主走査方向に延びるように開口されていて、互いに上記副走査方向に略等間隔をあけた状態で並設されている。上記各凹部32開口の全長は約1250μmに、幅は約130μmにそれぞれ設定されている。尚、上記各凹部32の開口の両端部は、略半円形状をなしている。
【0070】
一方、上記インク流路部品4の下側には、ステンレス鋼からなるノズルプレート5が接合固定されている。
【0071】
上記ノズルプレート5には、インク滴を上記記録紙14に向けて吐出するための複数のノズル51が形成されており、この各ノズル51は、吐出用インク流路42を介して上記各凹部32の吐出口3bにそれぞれ連通されている。そして、この複数のノズル51,51,…は、インクジェットヘッド1の下面において、上記副走査方向に列状に並んで配設されて、ノズル列51aを構成している。このノズル列51aは、ブラックインク用の供給用インク流路41Bの1つを除く全ての供給用インク流路41それぞれに対応して1つ設けられていて(尚、ブラックインク用の供給用インク流路41Bの1つには、ノズル列51aがその主走査方向の両側に2つ設けられている)、隣り合う一対のノズル列51aにおいては、一方のノズル列51aのノズル51が、他方のノズル列51aのノズル51に対して副走査方向(ノズル列51aの列方向)に半ピッチだけずれるように、各ノズル51が配設されている。
【0072】
また、上記各ノズル51は、ノズル径がノズル先端側に向かって小さくなるテーパ部と、該テーパ部のノズル先端側に連続して設けられたストレート部とからなり、このストレート部のノズル径は約20μmに設定されている。
【0073】
尚、このノズルプレート5の下面は、撥水膜(図示省略)で被覆されている。この撥水膜は、公知の方法により形成することが可能である。
【0074】
上記ヘッド本体2の各凹部32の上側には、圧電アクチュエータ21がそれぞれ設けられている。この各圧電アクチュエータ21は、上記ヘッド本体2の上面に接合固定された状態で該ヘッド本体2の各凹部32を塞いで該凹部32と共に圧力室31を構成するCr製の振動板22を有している。この振動板22は、全ての圧電アクチュエータ21に共通の1つのものからなっていて、後述の全圧電素子23に共通の共通電極としての役割をも果たしている。尚、振動板22とは別に共通電極を設けるようにしてもよい。
【0075】
また、上記各圧電アクチュエータ21は、上記振動板22の上記圧力室31と反対側面(上面)において圧力室31に対応する部分(凹部32開口に対向する部分)にCu製の中間層25を介してそれぞれ設けられかつチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)からなる圧電素子23と、この各圧電素子23の上記振動板22と反対側面(上面)にそれぞれ接合され、該振動板22と共に各圧電素子23に電圧(駆動電圧)をそれぞれ印加するためのPt製個別電極24とを有している。
【0076】
上記振動板22,各圧電素子23、各個別電極24及び各中間層25は、全て薄膜で形成されてなっており、振動板22の厚みは約6μmに、各圧電素子23の厚みは8μm以下(例えば約3μm)に、各個別電極24の厚みは約0.2μmに、各中間層25の厚みは約3μmにそれぞれ設定されている。
【0077】
上記各圧電アクチュエータ21は、その振動板22と各個別電極24とを介して各圧電素子23に駆動電圧を印加することにより該振動板22の圧力室31に対応する部分(凹部32開口部分)を変形させることで、該圧力室31内のインクを吐出口3bないしノズル51から吐出させるようになっている。すなわち、振動板22と個別電極24との間にパルス状の電圧を印加すると、そのパルス電圧の立ち上がりにより圧電素子23が圧電効果によりその厚み方向と垂直な幅方向に収縮するのに対し、振動板22、個別電極24及び中間層25は収縮しないので、いわゆるバイメタル効果により振動板22の圧力室31に対応する部分が圧力室31側へ凸状に撓んで変形する。この撓み変形により圧力室31内の圧力が高まり、この圧力で圧力室31内のインクが吐出口3b及び吐出用インク流路42を経由してノズル51から押し出される。そして、上記パルス電圧の立ち下がりにより圧電素子23が伸長して振動板22の圧力室31に対応する部分が元の状態に復帰し、このとき、上記ノズル51から押し出されていたインクがインク流路12内のインクから引きちぎられて、インク滴(例えば3pl)として記録紙14へ吐出され、該記録紙14面にドット状に付着することとなる。また、上記振動板22が凸状に撓んで変形した状態から元の状態に復帰する際に、圧力室31内には上記インクカートリッジ13より供給用インク流路41及び供給口3aを介してインクが充填される。尚、各圧電素子23に印加するパルス電圧としては、上記のように押し引きタイプのものでなくても、第1の電圧から該第1の電圧よりも低い第2の電圧まで立ち下がった後に上記第1の電圧まで立ち上がる引き押しタイプのものであってもよい。
【0078】
上記各圧電素子23への駆動電圧の印加は、インクジェットヘッド1及びキャリッジ11を主走査方向において記録紙14の一端から他端まで略一定速度で移動させているときに所定時間(例えば50μs程度:駆動周波数20kHz)毎に行われ(但し、インクジェットヘッド1が記録紙14におけるインク滴を着弾させない箇所に達したときには電圧が印加されない)、このことで、記録紙14の所定位置にインク滴を着弾させる。そして、1走査分の記録が終了すると、搬送モータ及び各搬送ローラ15により記録紙14を副走査方向に所定量搬送し、再度、インクジェットヘッド1及びキャリッジ11を主走査方向に移動させながらインク滴を吐出させて、新たな1走査分の記録を行う。この動作を繰り返すことによって、記録紙14全体に所望の画像が形成される。
【0079】
こうして、圧電アクチュエータ21を駆動させることによって、ノズル51からインクを吐出させたときには、このノズル51の先端開口においてメニスカス振動が生じ、これにより、吐出用インク流路42、圧力室31を介して供給用インク流路41に圧力波が伝播する。この供給用インク流路41に伝播した圧力波が上記ダンパ壁部44まで到達すれば、このダンパ壁部44が撓むことで、上記圧力波が吸収・消滅する。こうして、上記供給用インク流路41を伝播する圧力波によって他のノズル51からインクが吐出してしまうという不都合を回避することができる。
【0080】
このとき特に、連通孔6の第1接続部61が空気室43に連通する連通口を、その縁部がダンパ壁部44に対して、板材の板圧分だけ積層方向に離して配設することで、上記ダンパ壁部44の全周縁が、インク流路部品4を構成する板材によって挟持・固定されるようになる。これにより、ダンパ壁部44の撓みに歪み等が生じずに、その撓み変形が均等になり、その結果、圧力波の吸収を確実に行うことができる。
【0081】
このインクジェットヘッド1は、圧電アクチュエータ21と、圧力室部品3とが予め接合された第1ブロックに、複数の板材を積層して接合したインク流路部品4を接合すると共に、このインク流路部品4に対してノズルプレート5を接合することによって製造される。
【0082】
このうち、インク流路部品4は、各板材の表面に接着剤を塗布した上で重ね合わせて接合するようにしている。このときの加熱により、空気室43内の空気が膨張しその後温度が低下して収縮するが、この空気室43は連通孔6を介して大気に連通しているため、空気室43内の圧力は常に大気圧になる。このため、上記空気室43が密閉空間であるときには、インクジェットヘッド1の製造の際の温度変化によって生じる供給用インク流路41と空気室43との間の圧力差でダンパ壁部44が撓んだままの状態になってしまうところを、これが防止される。また、インクジェットヘッド1の作動時において周囲環境の温度が変化しても、空気室43が大気に連通していることで、この空気室43内の圧力は常に大気圧である。
【0083】
これにより、ダンパ壁部44による圧力波の吸収を確実に行うことができるようになり、その結果、ノズル51からインクを安定して吐出して、インクジェットヘッド1の信頼性を向上させ、さらには、記録装置Aの記録品質を向上させることができる。
【0084】
また、連通孔6は、インク流路部品4を構成する板材に設けた貫通孔(長孔63a)によって構成されるため(図8参照)、積層前の各板材の強度低下を抑制することができる。これにより、製造の際の取り扱いが容易になる。
【0085】
尚、上記前提の形態では、各色のインク毎に複数設けられた供給用インク流路41に対応する空気室43毎に、連通孔6を設けるようにしているが、例えば、連通孔6を、各色のインク毎に一つ設けるようにしてもよい。つまり、複数の供給用インク流路41に共通の連通孔6を設けるようにしてもよい。
【0086】
また、空気室43及びダンパ壁部44からなる圧力吸収手段は、各供給用インク流路41に対して板材の積層方向に相対した位置に設けなくても、その他の位置、例えば各供給用インク流路41の側壁に相対した位置等に設けてもよい。
【0087】
(第1変形例)
第1変形例は、図9〜図11に示すように、連通孔6が、ダンパ壁部44を構成する板材よりも下側に配設された2つの板材のうちの下側の板材に形成された割り溝64よって構成されている。尚、この第1変形例に係るインクジェットヘッド1において、上記第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0088】
上記割り溝64は、板材の縁部に開口すると共に、副走査方向に延びて上記空気室43に開口して形成されており、この板材によって連通孔6の側壁部が構成されると共に、上記連通孔6の上壁部は上記板材よりも上側に位置する板材により、またその底壁部はノズルプレート5により構成されている。
【0089】
また、上記割り溝64は、副走査方向に延びる複数の長孔64aの端部同士が互いに連通することで副走査方向に連続して形成されており、副走査方向に隣り合う一対の長孔64aは、主走査方向に互いに位置をずらして配設されている。これにより、上記割り溝64は、空気室43からインク流路部品4の側面に向かって蛇行して形成されている。
【0090】
こうした連通孔6を設けることで、第1実施形態と同様に、空気室43内を常に大気圧にすることができ、これにより、ダンパ壁部44による圧力波の吸収を確実に行うことができる。その結果、ノズル51からインクを安定して吐出してインクジェットヘッド1の信頼性を向上させると共に、記録装置Aの記録品質を向上させることができる。
【0091】
また、連通孔6を構成する割り溝64を蛇行して形成することにより、割り溝64が形成された板材の強度低下が抑制され、その結果、インクジェットヘッド1の製造時の板材の取り扱いを容易にすることができる。
【0092】
(第2変形例)
第2変形例は、図12に示すように、連通孔6が、インク流路部品4を構成する所定の一つの板材に設けられた割り溝65により構成される例であるが、この割り溝65は、第1変形例とは異なり直線状に形成されている。
【0093】
こうした直線状の割り溝65により連通孔6を構成しても、空気室43と大気とが連通することで、この空気室43を常に大気圧にすることができ、その結果、ノズル51からインクを安定して吐出して、インクジェットヘッド1の信頼性を向上させることができる。
【0094】
但し、割り溝65を直線状に形成することで、その板材の強度の低下を招く虞がある。このため、積層前の板材の取り扱いの容易さの観点からは、第1変形例のように、蛇行した割り溝64を設けたほうが好ましい。
【0095】
(第3変形例)
第3変形例は、連通孔6が副走査方向に延びるのではなく、上下方向に延びる例である。
【0096】
つまり、図13及び図14に示すように、第3変形例では、連通孔6は、接続部61と、本体部66とから構成されており、上記接続部61は、ダンパ壁部44を構成する板材よりも下側に配設された2つの板材のうちの下側の板材に副走査方向の延びて形成された長孔(板厚方向に貫通する長孔)によって構成される一方、本体部66は、この長孔の端部に連続するようにノズルプレート5に形成された貫通孔によって構成されている。
【0097】
こうすることでも、空気室43と大気とが連通孔6によって連通されて、これにより、空気室43内を常に大気圧にすることができる。その結果、ダンパ壁部44による圧力波の吸収を確実に行うことができるようになって、ノズル51からインクを安定して吐出してインクジェットヘッド1の信頼性を向上させると共に、記録装置Aの記録品質を向上させることができる。
【0098】
また、上記連通孔6も、インク流路部品4の板材及びにノズルプレート5のそれぞれに貫通孔を形成することだけで構成されるため、各板材(板材及びノズルプレート55の強度の低下が防止され、インクジェットヘッド1の製造時における各板材の取り扱いを容易にすることができる。
【0099】
尚、連通孔6としては、インクジェットヘッド1の下面(ノズルプレート5)に開口するのではなく、同図の二点鎖線で示すように、インクジェットヘッド1の上面に開口するように構成してもよい。つまり、インク流路部品4を構成する各板材に貫通孔を形成すると共に、圧力室用部品6及び圧電アクチュエータ21の振動板22にも貫通孔を設け、積層したときにこれらの貫通孔が互いに連通するようにしてもよい。
【0100】
こうすることでも、インク流路部品4を構成する各板材と、圧力室用部品6及び振動板22とのそれぞれに貫通孔を形成することだけで、連通孔6が構成されるようになるため、各板材等の強度の低下が防止され、インクジェットヘッド1の製造時における各板材の取り扱いを容易にすることができる。
【0101】
<第1実施形態>
第1実施形態は、図15に示すように、インク流路部品4とノズルプレート5との間に保護部品7を介設し、これにより、インク流路部品4に形成された連通孔6の保護をするようにしたものである。
【0102】
尚、インクジェットヘッド1の基本的な構成は、上記第1実施形態と同様であるため、同じ構成の部分については同じ符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0103】
上記保護部品7は、インク流路部品4とノズルプレート5との間で積層された2枚の板材によって構成されており、この保護部品7には、第2空気室71と、第2連通孔8とがそれぞれ形成されている。
【0104】
上記第2空気室71は、供給用インク流路41における空気室43に対して板材の積層方向に相対する位置に形成されている。また、第2連通孔8は、連通孔に対して板材の積層方向に相対する位置で副走査方向に延びて形成されており、これにより、この第2空気室71と大気とを連通するように構成されている。
【0105】
この第2連通孔8は、上記連通孔6の本体部63と同様に、保護部品7を構成する2つの板材それぞれに形成された貫通孔(長孔)によって形成されている。すなわち、上記2つの板材のそれぞれには、略等間隔をあけて列状に並設された板厚方向に貫通する複数の長孔81が形成されており、上記長孔81は、上記板材を積層したときに一方の板材に形成された長孔81と他方の板材に形成された長孔81との端部同士が積層方向に連通するように、その列方向に位置をずらせて配設されている。また、この第2連通孔8の各長孔81は、上記連通孔6(本体部63)の各長孔63aとはその列方向の位置が互いにずれるように配設されている。
【0106】
インクジェットヘッド1の製造時においては、圧電アクチュエータ21、圧力室部品3及びインク流路部品4を互いに接合した後に、これにノズルプレート5を接合することになるが、このとき、連通孔6を設けることでインク流路部品4の内部には空間ができているため、その空間部分における強度が低下してしまう。
【0107】
そこで、インク流路部品4とノズルプレート5との間に保護部品7を介設することで、連通孔6(空間部分)が保護され、インクジェットヘッド1の製造時における取り扱いを容易にすることができる。
【0108】
また、上記保護部品7内に、第2空気室71と第2連通孔8とを備えることで、この保護部品7に対してノズルプレート5を接合するときには、この保護部品7とノズルプレートとの間等で膨張した空気が、上記第2空気室71から第2連通孔8を介してインクジェットヘッド1の外部に逃げる。これにより、保護部品7とノズルプレート5との間の接合層に穴が生じることでノズル同士が連通してしまうことを、未然に防止することができる。
【0109】
また、インクジェットヘッド1は、インク流路部品4と保護部品7とを積層させた状態でその積層方向に加圧しつつ加熱することにより、これらを互いに接合させて製造するが、このとき、仮に連通孔6(本体部63)の各長孔63aと第2連通孔8の各長孔81とが列方向の位置が互いに同じ位置に配設されていると、連通孔6の長孔63aの空間と第2連通孔8の長孔81の空間とが積層方向に隣り合うことになる。このため、各部品を積層方向に加圧しても上記空間の存在によりその力が積層方向に確実に伝わらず、その結果、接合不良が生じる虞がある。
【0110】
これに対し、第1実施形態の如く、第2連通孔8の各長孔81を、上記連通孔6の各長孔63aとはその列方向の位置が互いにずれるように配設することで、この連通孔6の空間と第2連通孔8の空間とが積層方向に隣り合わなくなることから、各部品を積層方向に加圧したときには、その力が積層方向に確実に伝わり、その結果、各部品の接合を確実に行うことができる。
【0111】
尚、上記連通孔6及び第2連通孔8の構造は、上述したものに限らず、例えばそれぞれ、上記前提の形態の第1〜第3変形例のように構成してもよい。
【0112】
また、連通孔6と第2連通孔8とは、例えば図16に示すように、積層方向に対し直交する方向に互いに位置をずらせて配設してもよい。こうすることでも、第2連通孔8による空間と、連通孔6による空間とが積層方向に隣り合わなくなるため、インクジェットヘッド1の製造の際には、各部品の接合を確実に行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前提の形態に係るインクジェット式記録装置を示す概略斜視図である。
【図2】インクジェットヘッドの部分底面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【図5】第1実施形態に係るインクジェットヘッドの底面図である。
【図6】図5のV−V線断面図である。
【図7】前提の形態に係る連通孔の構造を示す斜視説明図である。
【図8】長穴が形成されたインク流路部品を示す平面図である。
【図9】第1変形例に係るインクジェットヘッドを示す図5対応図である。
【図10】図9のVI−VI線断面図である。
【図11】第1変形例に係る連通孔の構造を示す図7対応図である。
【図12】第2変形例に係る連通孔の構造を示す図7対応図である。
【図13】第3変形例に係るインクジェットヘッドを示す図5対応図である。
【図14】図13のVII−VII線断面図である。
【図15】第1実施形態に係るインクジェットヘッドの部分断面を示す図6対応図である。
【図16】第1実施形態の変形例に係るインクジェットヘッドを示す図5対応図である。
【符号の説明】
1 インクジェットヘッド
14 記録媒体
21 圧電アクチュエータ(圧力印加手段)
22 振動板(圧電アクチュエータ)
3 圧力室部品
31 圧力室
4 インク流路部品
41 供給用インク流路
41B〜41Y 供給用インク流路
42 吐出用インク流路
43 空気室(圧力吸収手段)
44 ダンパ壁部(圧力吸収手段)
5 ノズルプレート
51 ノズル
6 連通孔
63,66 本体部(連通孔)
63a 長孔(連通孔)
64,65 割り溝
7 保護部品
71 第2空気室
8 第2連通孔
81 長孔(第2連通孔)
A 記録装置
Claims (4)
- インクが充填される圧力室が形成された圧力室部品と、
上記インクを吐出するノズルが形成されたノズルプレートと、
上記圧力室部品とノズルプレートとの間に配設されかつ、上記圧力室に連通して該圧力室にインクを供給する供給用インク流路及び上記圧力室とノズルとを連通する吐出用インク流路のそれぞれが形成されたインク流路部品と、
上記圧力室に圧力を印加して該圧力室内のインクを上記ノズルから吐出させる圧力印加手段とが積層されて構成されかつ、
上記供給用インク流路に相対して上記インク流路部品内に設けられた空気室と、
上記供給用インク流路と空気室との間を区画する可撓性を有するダンパ壁部と、
上記空気室と大気とを互いに連通する連通孔とを備え、上記インク流路部品と上記ノズルプレートとの間に、上記連通孔を保護するための保護部品が介設されたインクジェットヘッドであって、
上記保護部品には、第2空気室と、該第2空気室と大気とを互いに連通する第2連通孔とが設けられていることを特徴とするインクジェットヘッド。 - 上記連通孔と上記第2連通孔とは、積層方向に対し直交する方向に互いに位置をずらせて配設されていることを特徴とする請求項1記載のインクジェットヘッド。
- 上記インク流路部品及び上記保護部品は、それぞれ複数の板材を積層することにより構成され、
上記連通孔は、上記インク流路部品を構成する複数の板材のうちの所定の隣り合う一対の板材のそれぞれに略等間隔をあけて列状に並設された板厚方向に貫通する複数の長孔であって、上記板材を積層したときに一方の板材に形成された長孔と他方の板材に形成された長孔との端部同士が積層方向に連通するように、その列方向に互いに位置をずらせて配設された長孔によって構成されている一方、
上記第2連通孔は、上記連通孔に対し積層方向に相対した位置において、上記保護部品を構成する複数の板材のうちの所定の隣り合う一対の板材のそれぞれに略等間隔をあけて列状に並設された板厚方向に貫通する複数の長孔であって、上記板材を積層したときに一方の板材に形成された長孔と他方の板材に形成された長孔との端部同士が積層方向に連通するように、その列方向に互いに位置をずらせて配設された長孔によって構成され、
上記第2連通孔の各長孔と連通孔の各長孔とは、その列方向の位置が互いにずれるように配設されていることを特徴とする請求項1記載のインクジェットヘッド。 - 請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載のインクジェットヘッドを備え、上記インクジェットヘッドのノズルから記録媒体に、インクを吐出して記録を行うように構成されていることを特徴とする記録装置。
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